JP2007160898A - 昇降駆動機構 - Google Patents

昇降駆動機構 Download PDF

Info

Publication number
JP2007160898A
JP2007160898A JP2005363962A JP2005363962A JP2007160898A JP 2007160898 A JP2007160898 A JP 2007160898A JP 2005363962 A JP2005363962 A JP 2005363962A JP 2005363962 A JP2005363962 A JP 2005363962A JP 2007160898 A JP2007160898 A JP 2007160898A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pin
platen
movable
mold
movable platen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005363962A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Okawara
豪 大川原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Electronics Inc
Original Assignee
Canon Electronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Electronics Inc filed Critical Canon Electronics Inc
Priority to JP2005363962A priority Critical patent/JP2007160898A/ja
Publication of JP2007160898A publication Critical patent/JP2007160898A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】シングルトグルリンク方式の型開閉機構においては、可動側プラテンが傾いた状態で移動する可能性があった。
【解決手段】本発明による昇降駆動機構は、下プレート14に対し複数本のタイバー15を介して昇降自在に配される可動側プラテン13と、この可動側プラテン13に第1のピン35を介して回動自在に連結されるクランクアーム33とを具えている。また、このクランクアーム33に第2のピン40を介して回動自在に連結され、枢支ピン44を介して下プレート14に対し回動自在に枢支される駆動リンクアーム41と、枢支ピン44を中心に駆動リンクアーム41を回動させるアーム駆動手段とを具えている。さらに、第1のピン35の両端部が摺動自在に係合してこれらを昇降自在に案内する第2の案内手段も具えている。第1のピン35は各タイバー15から等距離に位置している。
【選択図】図6

Description

本発明は、昇降駆動機構に関し、特に射出成形機の型開閉機構に用いて好適である。
金型などの成形型を用いて樹脂や金属あるいはこれらに無機材料を添加した複合材料を所定の形状に成形加工する場合、得られた成形品を取り出すために成形型の開閉を行う必要がある。このような目的で射出形成の分野においては、種々の型開閉機構が提案されている。特に、構造が単純でメンテナンスも容易であるなどの利点を持つシングルトグルリンク方式による型開閉機構は、比較的小型の射出成形機に多く採用されている。
しかしながら、このシングルトグルリンク方式のものは、型開閉方向以外のモーメントが可動側型板を取り付けた可動側プラテンに作用するため、可動側プラテンが傾いた状態で移動する傾向を持つ。このように、可動側プラテンが傾いた状態で移動すると、固定側プラテンまたは中間プレートに取り付けられた固定側型板および可動側型板の合わせ面が正確に密着せず、片当たりした状態となる場合が起こる。この結果、成形品の寸法形状がばらついたり、成形品に大きなばりが形成されてしまい、不良率が増大してしまうという問題があった。
このようなシングルトグルリンク方式による型開閉機構における可動側プラテンの傾きを防止し得る技術として、特許文献1が知られている。これは、可動側プラテンであるリアプラテンにカムフォロアを取り付け、型開閉方向に沿って延在する機枠上にカムフォロアを介してリアプラテンを搭載したものである。これによると、機枠に沿ってリアプラテンが移動する際、リアプラテンの自重によってカムフォロアが常に機枠上を転動するため、リアプラテンの傾きが防止される。
特開平1−295815号公報
特許文献1に開示された技術は、リアプラテンの自重を利用してその傾きを防止しているため、横型の型開閉機構においてのみ有効である。従って、シングルトグルリンク方式による縦型の型開閉機構においては、固定側プラテンまたは中間プレートに取り付けた固定側型板の合わせ面に対して可動側プラテンに取り付けられた可動側型板の合わせ面が傾いて押し当たる場合が依然として存在している。このため、シングルトグルリンク方式による縦型の型開閉機構を有する射出成形機においては、成形不良の発生を確実に避けることができない。
2つのトグルリンクを力学的に対称に配置したダブルトグルリンク機構を用いた場合、各トグルリンク機構によって発生する型開閉方向以外のモーメントを相互に打ち消すことが可能である。しかしながら、ダブルトグルリンク機構は、部品点数が必然的に多くなって機構自体も大型化する上、その設備コストが嵩んでしまう欠点がある。
本発明は、射出成形機において、シングルトグルリンク方式を用いた縦型の型開閉機構に関する上述した課題を解決し、昇降時に昇降ブロックの傾きを防止し得るシングルトグルリンク方式を用いたコンパクトな昇降駆動機構を提供することを目的とする。この昇降駆動機構は、射出成形機におけるシングルトグルリンク方式を用いた縦型の型開閉機構に適用し得るものであることは言うまでもない。
本発明による昇降駆動機構は、固定ベースに対し複数の案内手段を介して昇降自在に配される昇降ブロックと、この昇降ブロックの下端部に一端部が第1のピンを介して回動自在に連結されるクランクアームと、このクランクアームの他端部に第2のピンを介して上端部が回動自在に連結されると共に前記第2のピンよりも下側に位置する部分が枢支ピンを介して前記固定ベースに対し回動自在に枢支される駆動リンクアームと、この駆動リンクアームの上端部を前記枢支ピンを中心に回動させるアーム駆動手段と、前記第1のピンの両端部が摺動自在に係合して当該第1のピンの両端部を昇降自在に案内する第2の案内手段とを具え、前記第1および第2のピンならびに前記枢支ピンは、これらの回転軸線が相互に平行であって前記昇降ブロックの昇降方向に対して直交しており、さらに前記第1のピンは、前記複数の案内手段から等距離に位置していることを特徴とするものである。
本発明においては、アーム駆動手段によって駆動リンクアームを枢支ピンを中心として回動させると、第2のピンを介して駆動リンクアームに連結されたクランクアームが第1のピンを中心に回動する。これに伴い、第1のピンの両端部が第2の案内手段に沿って昇降し、これら第1のピンに連結された昇降ブロックもまた第1の案内手段に沿って昇降する。この場合、クランクアームの回動に伴って発生するモーメントが第2の案内手段にて受け止められ、昇降ブロック側へは作用しない。また、第1のピンは、複数の案内手段から等距離に位置しており、複数の案内手段に対する昇降ブロックの昇降に伴う負荷が平均化される。
本発明による昇降駆動機構において、第1のピンの両端にそれぞれ回転自在に取り付けられるローラをさらに具え、第2の案内手段は、これらローラがそれぞれ転動可能に当接する溝を有するものであってよい。
アーム駆動手段は、固定ベースに対して回転自在に取り付けられて駆動回転するボールねじ軸と、このボールねじ軸に螺合するボールナットユニットとを有し、このボールナットユニットに駆動リンクアームが連結されているものであってよい。
本発明における昇降駆動機構が成形機における型開閉機構であり、昇降ブロックは金型の可動側型板が取り付けられる可動側プラテンであってよい。この場合、複数の案内手段が固定ベースに植設された複数本のタイバーを含むことができる。
本発明の昇降駆動機構は、昇降ブロックと、クランクアームと、駆動リンクアームと、アーム駆動手段と、第1のピンの両端部が摺動自在に係合して第1のピンの両端部を昇降自在に案内する第2の案内手段とを具えている。また、第1および第2のピンならびに枢支ピンは、これらの回転軸線が相互に平行であって昇降ブロックの昇降方向に対して直交している。このため、クランクアームの回動に伴って発生するモーメントを第1のピンの両端部を支持する第2の案内手段で受け止めることができる。この結果、昇降ブロックにモーメントが負荷せず、昇降ブロックは複数の案内手段に案内されつつクランクアームの回動に伴って傾くことなく昇降させることができる。しかも、第1のピンは、複数の案内手段からほぼ等距離に位置しているので、昇降ブロックの昇降に伴う複数の案内手段に対する負荷が均一化され、さらに昇降ブロックの傾きを抑制することが可能となる。
第1のピンの両端にそれぞれ回転自在に取り付けられるローラをさらに具え、これらローラがそれぞれ転動可能に当接する溝を第2の案内手段に設けた場合、溝に沿ってローラが転動するため、これらの間に発生する摩擦力を最小限に抑えることができる。この結果、より円滑に第1のピンを第2の案内手段に沿って昇降させることが可能である。
昇降駆動機構が成形機における型開閉機構であって、昇降ブロックが金型の可動側型板が取り付けられる可動側プラテンの場合、可動側型板と固定側型板との合わせ面を確実に密着させることが可能となり、ばらつきのない成形品を得ることができる。
本発明による昇降駆動機構を縦型射出成形機の型開閉機構に応用した一実施形態について、図1〜図6を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、本発明はこのような実施形態のみに限らず、特許請求の範囲に記載された本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正が可能であり、従って本発明の精神に帰属する他の任意の技術にも当然応用することができる。
本実施形態における型開閉機構の外観を図1に示し、その縦断面形状を図2に示す。本実施形態の型開閉機構は4枚のプレート、すなわち上から順に固定側プラテン11,中間プレート12,可動側プラテン13,下プレート14を有している。下プレート14には相互に平行に配列する複数本(図示例では4本)のタイバー15の下端部が植設されている。これらタイバー15は、鉛直方向に延在して可動側プラテン13,中間プレート12,固定側プラテン11の隅部をそれぞれ貫通し、これらの上端部がロックナット16を介して固定側プラテン11に一体的にねじ止めされている。金型の固定側型板17および可動側型板18は、中間プレート12および可動側プラテン13に対してそれぞれ差し込み式に装着される。そして、これら中間プレート12および可動側プラテン13の側面にそれぞれ設けられた固定ボルト19により、中間プレート12および可動側プラテン13に対して一体的に固定される。本実施形態では可動側プラテン13をタイバー15に沿って上下に昇降させることにより金型の開閉を行うようになっている。
可動側プラテン13には、タイバー15に対して可動側プラテン13を昇降自在に保持する直線案内ブシュ20が取り付けられている。これら直線案内ブシュ20はタイバー15が貫通する2種類の環状をなすブシュ押え板21,22によって可動側プラテン13内に収容された状態となっている。これらタイバー15に対し直線案内ブシュ20を介して可動側プラテン13を嵌合させることにより、可動側プラテン13の水平方向の位置が規定される。なお、下プレート14と可動側プラテン13との間のタイバー15の部分には、可動側プラテン13を駆動昇降する際に可動側プラテン13に対する支持重量を軽減するための圧縮コイルばね23が介装されている。
中間プレート12には、タイバー15が貫通する貫通穴24がそれぞれ形成されている。これら貫通穴24の内径は、タイバー15の外径よりも充分大きく設定され、中間プレート12がタイバー15に接触することなくタイバー15に沿って昇降し得るように配慮している。
固定側プラテン11にはこの固定側プラテン11から下向きに突出して頭部25aが中間プレート12に係止し得る一対のプラーボルト25がナット26を介してねじ止めされている。これら一対のプラーボルト25は、すべてのタイバー15から等距離にある当該型開閉機構の中心位置に対して点対称となるように配されている。固定側プラテン11に対して密着し得る中間プレート12は、プラーボルト25の頭部25aによって固定側プラテン11からの最大下降量が規定される。つまり、型開き時における固定側型板17および可動側型板18の合わせ面の間隔が所望の値に規定される。固定側プラテン11と中間プレート12との間のプラーボルト25には中間プレート12を下方に付勢する圧縮コイルばね27が介装されている。
これにより、型開き時に中間プレート12と可動側プラテン13とが一体的に下降した後、中間プレート12がその下降端位置に達した時点で可動側プラテン13のみがさらに下降して実際の型開きが始まるようになっている。なお、可動側プラテン13には、固定側プラテン11と中間プレート12と可動側プラテン13とが密着状態となった時、中間プレート12の下端から下方に突出するプラーボルト25の下端部を収容し得る収容穴28が形成されている。
中間プレート12には、タイバー15と平行に下向きに突出する一対の案内ロッド29の上端部がナット30を介してねじ止めされている。これら一対の案内ロッド29は、すべてのタイバー15から等距離にある型開閉機構の中心位置に対して点対称となるように配されているが、これらの対向方向は、先の一対のプラーボルト25の対向方向に対して直交するように設定されている。可動側プラテン13には、可動側プラテン13に対して案内ロッド29を昇降自在に保持する直線案内ブシュ31が取り付けられている。これら直線案内ブシュ31は、案内ロッド29が貫通する一方のブシュ押え板21によって可動側プラテン13内に収容された状態となっている。中間プレート12および可動側プラテン13がどのような昇降位置にあっても、常に案内ロッド29が直線案内ブシュ31に対して嵌合状態となるように、中間プレート12からの案内ロッド29の突出長が設定されている。
このように、可動側プラテン13に対し直線案内ブシュ31を介してこれら案内ロッド29を嵌合させることにより、一対のプラーボルト25によって吊り下げられた状態の中間プレート12の傾きおよび位置ずれが規制される。仮に、中間プレート12が案内ロッド29に対する自重の偏りによって傾いたり、熱膨張などでタイバー15との位置関係がずれたとしても、中間プレート12がタイバー15に接触するようなことは起こらない。その理由は、中間プレート12に形成された貫通穴24とタイバー15との間には充分な隙間が形成されているからである。中間プレート12は案内ロッド29によって可動側プラテン13に対する相対位置が設定されているので、金型の固定側型板17と可動側型板18との嵌合に何ら問題は生じない。なお、本実施形態では中間プレート12の上端からナット30を突出させている。このため、型締め時に固定側プラテン11と中間プレート12とが密着できるように、中間プレート12のナット30を収容するための凹部32が固定側プラテン11の下面に形成されている。
上述した実施形態では、中間プレート12に案内ロッド29を突設すると共に可動側プラテン13に直線案内ブシュ31を組み込むようにしている。しかしながら、中間プレート12に直線案内ブシュ31を組み込むと共に可動側プラテン13に案内ロッド29を上向きに突設するようにしても良い。
なお、固定側型板17を固定側プラテン1に取り付けた中間プレート12を持たないタイプの型開閉機構においては、固定側プラテン11に案内ロッド29を突設すると共に可動側プラテン13に直線案内ブシュ31を組み込むようにしても良い。あるいは、逆に固定側プラテン11に直線案内ブシュ31を組み込むと共に可動側プラテン13に案内ロッド29を上向きに突設することも可能である。
可動側プラテン13を昇降するための駆動機構が図3以降に示されている。図3は、可動側プラテン13とクランクアーム33との連結部分の内部構造を示し、図4はリンク機構部分を破断した状態の正面形状を示し、図5はその側面形状を示し、図6は可動側プラテン13がその下降端に移動した場合の側面形状を示している。
可動側プラテン13の底面中央部には、連結ブラケット34が一体的に固定されている。この連結ブラケット34の下端部には第1のピン35が軸受ブシュ36を介して回転自在に挿通され、この第1のピン35には、連結ブラケット34の下端部を挟む一対のクランクアーム33の一端部が一体的に嵌着されている。第1のピン35の回転軸線は、可動側プラテン13の昇降方向に対して直交する水平方向に設定され、クランクアーム33に対する第1のピン35の抜け外れを防止する図示しないスナップリングが第1のピン35に装着されている。第1のピン35の両端部にはそれぞれ円形のカムフォロア37が回転自在に装着されている。これらカムフォロア37が転動可能に嵌合する溝38aを可動側プラテン13の昇降方向と平行に形成した一対の案内ブロック38が固定ボルト39を介して下プレート14に対し一体的に固定されている。
この場合、下プレート14に対する案内ブロック38の取り付け位置を微調整できるように、案内ブロック38に形成された図示しないボルト貫通穴を固定ボルト39の軸径よりも大きめに設定しておくことが好ましい。これにより、カムフォロア37と案内ブロック38の溝38aとの係合状態を適切に調整することが可能である。
本実施形態では、中間プレート12と可動側プラテン13とが接触して中間プレート12が上昇を始める時点で、カムフォロア37が案内ブロック38の溝38aから抜け外れるように設定している。しかしながら、常にカムフォロア37が案内ブロック38の溝38a内に保持されているように、案内ブロック38の溝38aの長さをさらに長く設定することも可能である。また、カムフォロア37による転動に代えて第1のピン35の両端部を案内ブロック38の溝38aに摺接させるようにしてもよく、この場合にはカムフォロア37を省略することができる。上述したカムフォロア37,案内ブロック38などが本実施形態における本発明の第2の案内手段を構成することは言うまでもない。
クランクアーム33の他端部には、第2のピン40を介して駆動リンクアーム41の上端部が回動自在に連結されており、第2のピン40と駆動リンクアーム41との間には軸受ブシュ42が組み込まれている。なお、第1のピン35と平行に配される第2のピン40の両端部には、第2のピン40がクランクアーム33から抜け外れるのを防止するための図示しないスナップリングが装着されている。駆動リンクアーム41の中央部には、軸受ブシュ43を介して枢支ピン44が回動自在に貫通しており、この枢支ピン44も第1,第2のピン35,40と平行に設定されている。枢支ピン44の両端部は、下プレート14に固定された一対のアーム支持ブラケット45に対して貫通状態で連結され、これらアーム支持ブラケット45から枢支ピン44が抜け外れないよう、図示しないスナップリングが枢支ピン44の両端に装着されている。
一方、下プレート14には、駆動スプロケット46を装着した図示しないスピンドルの回転軸線が第1,第2のピン35,40および枢支ピン44と直交するように、水平に延在する正逆転可能なACサーボモータ47が設置されている。また、駆動リンクアーム41の下端部を間に挟んでACサーボモータ47の反対側には、ACサーボモータ47のスピンドルの回転軸線と平行に延在するボールねじ軸48が配されている。このボールねじ軸48の両端部は、下プレート14と一体の軸受49を介して回転自在に支持され、その一端側に装着された従動スプロケット50と駆動スプロケット46とには無端の歯付きベルト51が巻き掛けられている。ボールねじ軸48にはボールナットユニット52が螺合しており、このボールナットユニット52には、鉛直方向に延在する案内溝53aを形成した案内ブロック53が固定されている。この案内ブロック53の案内溝53aには、第1,第2のピン35,40および枢支ピン44と平行な状態で駆動リンクアーム41の下端に回転自在に取り付けた案内ローラ54が転動可能に係合している。
これにより、ボールねじ軸48の回転に伴うボールナットユニット52の連れ回りが阻止され、ボールねじ軸48の回転によりボールナットユニット52がボールねじ軸48に沿って移動することとなる。つまり、図5に示す状態からボールねじ軸48が回転してボールナットユニット52を図中、左側に移動させると、ボールナットユニット52に連結された駆動リンクアーム41が枢支ピン44を中心として回動し、その上端側を右回りに回動させる。この結果、図6に示すように可動側プラテン13が下方に引き下げられ、型開き状態に移行させることができる。逆に、図6に示す状態からボールねじ軸48を逆転させると、ボールナットユニット52が図中、右側に移動してボールナットユニット52に連結された駆動リンクアーム41が枢支ピン44を中心として回動し、その上端側を左回りに回動させる。この結果、図5に示すように可動側プラテン13が上方に押し上げられ、型締め状態に移行させることができる。この場合、本実施形態では下プレート14と可動側プラテン13との間に圧縮コイルばね23が組み込まれているため、比較的出力の小さなACサーボモータ47であっても、可動側プラテン13を円滑に上昇させることができる。
本発明におけるアーム駆動手段は、枢支ピン44を中心に駆動リンクアーム41の上端部を回動させる機能を有するものである。従って、本実施形態におけるアーム駆動手段は、上述したACサーボモータ47,ボールねじ軸48,歯付きベルト51,ボールナットユニット52,案内ブロック53,案内ローラ54などを含むことが理解できよう。
上述したように、第1のピン35がカムフォロア37を介して案内ブロック38の溝38aに対し転動可能に係合している。このため、可動側プラテン13の上昇時にクランクアーム33の回動に伴って可動側プラテン13に作用する型開閉方向以外のモーメントにより可動側プラテン13が傾くような不具合を阻止することができる。同様に、各タイバー15に対する可動側プラテン13の自重の偏りや、圧縮コイルばね23によるばね力などの要因により、可動側プラテン13が傾くような不具合も阻止することができる。これにより、型締めに際して固定側型板17の合わせ面に対して可動側型板18の合わせ面が傾くことなく、これらを正確に密着させることができ、寸法形状の良好な成形品を得ることが可能である。
なお、図5に示す型開き状態から可動側プラテン13が上昇すると、まず可動側プラテン13が中間プレート12と一体となり、同時に可動側型板18の合わせ面が固定側型板17の合わせ面に当接した状態となる。さらに可動側プラテン13が中間プレート12と共に上昇して中間プレート12が固定側プラテン11に押し当たり、型締めが完了する。この状態で樹脂が固定側型板17および可動側型板18に形成された図示しない成形キャビティ内に射出されるようになっている。
本発明による昇降駆動機構を縦型射出成形機における型開閉機構に応用した一実施形態の主要部の外観を模式的に表す立体投影図である。 図1に示した型開閉機構の縦断面図である。 可動側プラテンとクランクアームとの連結部分の内部構造を表す破断立体投影図である。 図1に示した型開閉機構の主要部のリンク部分を破断状態で表す正面図である。 図1に示した型開閉機構の主要部の側面図であり、可動側プラテンが上昇端位置にある状態を示している。 図1に示した型開閉機構の主要部の側面図であり、可動側プラテンが下降端位置にある状態を示している。
符号の説明
11 固定側プラテン
12 中間プレート
13 可動側プラテン
14 下プレート
15 タイバー
16 ロックナット
17 固定側型板
18 可動側型板
19 固定ボルト
20 直線案内ブシュ
21,22 ブシュ押え板
23 圧縮コイルばね
24 貫通穴
25 プラーボルト
25a 頭部
26 ナット
27 圧縮コイルばね
28 収容穴
29 案内ロッド
30 ナット
31 直線案内ブシュ
32 凹部
33 クランクアーム
34 連結ブラケット
35 第1のピン
36 軸受ブシュ
37 カムフォロア
38 案内ブロック
38a 溝
39 固定ボルト
40 第2のピン
41 駆動リンクアーム
42,43 軸受ブシュ
44 枢支ピン
45 アーム支持ブラケット
46 駆動スプロケット
47 ACサーボモータ
48 ボールねじ軸
49 軸受
50 従動スプロケット
51 歯付きベルト
52 ボールナットユニット
53 案内ブロック
53a 案内溝
54 案内ローラ

Claims (3)

  1. 固定ベースに対し複数の案内手段を介して昇降自在に配される昇降ブロックと、
    この昇降ブロックの下端部に一端部が第1のピンを介して回動自在に連結されるクランクアームと、
    このクランクアームの他端部に第2のピンを介して上端部が回動自在に連結されると共に前記第2のピンよりも下側に位置する部分が枢支ピンを介して前記固定ベースに対し回動自在に枢支される駆動リンクアームと、
    この駆動リンクアームの上端部を前記枢支ピンを中心に回動させるアーム駆動手段と、
    前記第1のピンの両端部が摺動自在に係合して当該第1のピンの両端部を昇降自在に案内する第2の案内手段と
    を具え、前記第1および第2のピンならびに前記枢支ピンは、これらの回転軸線が相互に平行であって前記昇降ブロックの昇降方向に対して直交しており、さらに前記第1のピンは、前記複数の案内手段から等距離に位置していることを特徴とする昇降駆動機構。
  2. 前記第1のピンの両端にそれぞれ回転自在に取り付けられるローラをさらに具え、前記第2の案内手段は、これらローラがそれぞれ転動可能に当接する溝を有することを特徴とする請求項1に記載の昇降駆動機構。
  3. 昇降駆動機構が成形機における型開閉機構であって、前記昇降ブロックは金型の可動側型板が取り付けられる可動側プラテンであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の昇降駆動機構。
JP2005363962A 2005-12-16 2005-12-16 昇降駆動機構 Pending JP2007160898A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005363962A JP2007160898A (ja) 2005-12-16 2005-12-16 昇降駆動機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005363962A JP2007160898A (ja) 2005-12-16 2005-12-16 昇降駆動機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007160898A true JP2007160898A (ja) 2007-06-28

Family

ID=38244323

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005363962A Pending JP2007160898A (ja) 2005-12-16 2005-12-16 昇降駆動機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007160898A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108971371A (zh) * 2018-09-14 2018-12-11 广东耐施特机械有限公司 一种铝模板侧压机构

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01241419A (ja) * 1988-03-24 1989-09-26 Komatsu Ltd 射出圧縮成形機の成形装置およびその成形方法
JPH07124951A (ja) * 1993-10-29 1995-05-16 Kobe Steel Ltd タイヤ加硫機
JPH07227885A (ja) * 1994-02-21 1995-08-29 Yamashiro Seiki Seisakusho:Kk 成形機用金型装置
JPH08281751A (ja) * 1995-04-12 1996-10-29 Sodick Co Ltd 射出成形機の型締装置
JPH1128746A (ja) * 1997-07-09 1999-02-02 Sumitomo Heavy Ind Ltd 型締装置
JP2003094500A (ja) * 2001-09-21 2003-04-03 Seiko Epson Corp 射出成形機、射出成形機の型締装置、およびその型締方法
JP2005319664A (ja) * 2004-05-07 2005-11-17 Canon Electronics Inc 型締め装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01241419A (ja) * 1988-03-24 1989-09-26 Komatsu Ltd 射出圧縮成形機の成形装置およびその成形方法
JPH07124951A (ja) * 1993-10-29 1995-05-16 Kobe Steel Ltd タイヤ加硫機
JPH07227885A (ja) * 1994-02-21 1995-08-29 Yamashiro Seiki Seisakusho:Kk 成形機用金型装置
JPH08281751A (ja) * 1995-04-12 1996-10-29 Sodick Co Ltd 射出成形機の型締装置
JPH1128746A (ja) * 1997-07-09 1999-02-02 Sumitomo Heavy Ind Ltd 型締装置
JP2003094500A (ja) * 2001-09-21 2003-04-03 Seiko Epson Corp 射出成形機、射出成形機の型締装置、およびその型締方法
JP2005319664A (ja) * 2004-05-07 2005-11-17 Canon Electronics Inc 型締め装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108971371A (zh) * 2018-09-14 2018-12-11 广东耐施特机械有限公司 一种铝模板侧压机构
CN108971371B (zh) * 2018-09-14 2023-08-08 广东耐施特机械有限公司 一种铝模板侧压机构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007054850A (ja) 重力式傾動金型鋳造装置
JP5670541B2 (ja) 射出成形機のトグル式型締機構
JP2007253532A (ja) 射出成形機の型締機構
US11858185B2 (en) Opening/closing apparatus and molding apparatus comprising the same
JPH09262884A (ja) 射出成形装置
JP3792663B2 (ja) 成形機の型締機構
JP2749536B2 (ja) 射出成形機用の桁なし型締め装置
KR101428937B1 (ko) 수직형 사출성형기
JP2007160898A (ja) 昇降駆動機構
JP2007176111A (ja) 型開閉機構
JP2019104041A (ja) 鋳造装置
KR101626509B1 (ko) 탠덤 성형장치의 잠금장치
JP4287841B2 (ja) 射出成形機の横型型締装置
US9370893B2 (en) Blow mold unit and blow molding device
JP3635220B2 (ja) 射出成形機
JP3201304B2 (ja) 電動竪型射出成形機の型締装置
JP2001269974A (ja) 射出成形機の射出装置
WO2019198346A1 (ja) 鋳造装置
JP2007045062A (ja) 射出成形機
KR100940711B1 (ko) 하이드로포밍용 노즐헤드 교체장치
JP2008200953A (ja) 電動式竪型射出成形機
US20030059493A1 (en) Clamping assembly for injection molding machine
JPH09150418A (ja) タイヤ加硫機用アンローダ
JP5534908B2 (ja) 鋳型枠抜き装置
CN218053926U (zh) 一种吹瓶机合模机构

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081216

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20101125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110708

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111125