JP2002025101A - 光ピックアップ - Google Patents

光ピックアップ

Info

Publication number
JP2002025101A
JP2002025101A JP2000207580A JP2000207580A JP2002025101A JP 2002025101 A JP2002025101 A JP 2002025101A JP 2000207580 A JP2000207580 A JP 2000207580A JP 2000207580 A JP2000207580 A JP 2000207580A JP 2002025101 A JP2002025101 A JP 2002025101A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
wavelength
optical
photodetector
optical disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000207580A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Miyake
浩二 三宅
Yukio Kurata
幸夫 倉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2000207580A priority Critical patent/JP2002025101A/ja
Publication of JP2002025101A publication Critical patent/JP2002025101A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる光ディスクそれぞれに対応した、2種
類の波長の反射光を、光検出器上のほぼ同一の場所に集
光する。 【解決手段】 波長λ1のレーザチップ101と、波長
λ2のレーザチップ101の波長(λ1<λ2)との2種
類の光源と、コリメータレンズ2と、ハーフミラー3
と、立上げミラー4と、対物レンズ5からなり光ディス
ク6に光を集光する出射光学系と、光ディスク6からの
反射光を、対物レンズ5と、立上げミラー4と、立上げ
ミラー4からの光を透過するハーフミラー3と、集光レ
ンズ8及びシリンドリカルレンズ9とを介して光検出器
10にて受光する検出光学系とから構成された光ピック
アップにおいて、補正プリズム7を検出光学系に配置す
ることにより、光ディスク6に対応した2つの波長のそ
れぞれの反射光が、光検出器10のほぼ同じ位置に集光
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長依存性を有す
る光ディスクに対し、波長の異なる2種類の光を用い
て、情報を記録または再生するように2波長の光を使用
する光ピックアップに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスクは、記憶媒体としての
大容量化が進んでおり、それに伴い、光ピックアップに
用いる光源の短波長化が進められている。一般に、光デ
ィスクの光スポットサイズは、光源の波長に比例してお
り、光ディスクの容量は、波長の2乗に反比例して増大
する。しかし、従来の光ディスクには、光反射率、記録
パワーなどに強い波長依存性を持つものが有り、光の波
長が他の光ディスクに使用されている光の波長と異なる
と、その光ディスクに対して情報の再生あるいは記録が
行えないという問題がある。従って、1つの光ピックア
ップを、通常の光ディスクと、大容量化に適した光ディ
スクとに併用できるようにするためには、通常使用され
ている波長の光と、その光の波長よりも短い波長の光、
例えば、波長780nmの光と645nmの波長の光を
使用して、2種類の光ディスクの情報の再生あるいは記
録ができる光ディスク装置が必要である。
【0003】図8は、異なる波長の光をそれぞれ出射す
る2つの光源を有する光ピックアップの一般的な光学的
構成を示す概略図である。この光ピックアップは、光源
として、2つのレーザチップ211及びレーザチップ2
12を有している。一方の、レーザチップ211は波長
λ1(例えば、645nm)の光を出射し、他方のレー
ザチップ212は波長λ2(例えば、780nm)の光
を出射する。レーザチップ211から出射した光は、コ
リメータレンズ221によってほぼ平行光とされてハー
フミラー231にて90度にわたって屈曲された後に、
立上げミラー240によって更に90度にわたって屈曲
され、対物レンズ250により光ディスク260上に集
光される。また、他方のレーザチップ212から出射さ
れた波長λ2の光も同様に、コリメータレンズ222に
よってほぼ平行光とされてハーフミラー232にて90
度にわたって屈曲され、ハーフミラー231を透過し
て、立上げミラー240によって90度にわたって屈曲
された後に、対物レンズ250により光ディスク260
上に集光される。この集光された光スポットにより、光
ディスク260に対する情報の再生及び記録が行われ
る。なお、使用される光の波長は光ディスク260の種
類によって適宜選択される。
【0004】光ディスク260によって反射された光
は、波長λ1の光及び波長λ2の光のいずれもが、対物レ
ンズ250によって再びほぼ平行光とされて、立上げミ
ラー240によって90度にわたって屈曲された後に、
ハーフミラー231及び232を透過した後、集光レン
ズ280によって収束光とされ、シリンドリカルレンズ
290によって非点収差が与えられて光検出器300に
よって受光される。そして、この光検出器300によっ
て受光される光量に基づいて、情報信号及びサーボ信号
が検出される。
【0005】しかしながら、このように、異なる波長の
光をそれぞれ出射するレーザチップ211及びレーザチ
ップ212を光源として設けて、それぞれの波長の光に
対して2組のコリメータレンズ221及び212と、ハ
ーフミラー231及び232とをそれぞれ設ける構成で
は、収納スペース増加による装置の大型化と、装置の部
品数増加によるコスト高を招くという問題がある。
【0006】図9は、従来の他の光ピックアップの光学
的構成を示す概略図である。光源部410は、互いに波
長の異なる2種類の光を出射する一対のレーザチップを
1つのパッケージに収めて構成されている。一方のレー
ザチップ411が出射する光の波長λ1は645nmで
あり、他方のレーザチップ412が出射する光の波長λ
2は780nmである。これらの2つの光源は使用する
2種類の光ディスク460に対応して選択的に用いられ
る。一方の、レーザチップ411から出射された波長λ
1の光の光線は、コリメータレンズ420の光軸に一致
しており、コリメータレンズ420によってほぼ平行光
とされてハーフミラー430にて90度にわたって屈曲
された後に、立上げミラー440によって更に90度に
わたって屈曲され、対物レンズ450により光ディスク
460上に集光される。これに対して、他方のレーザチ
ップ412から出射された波長λ2の光の光線は、コリ
メータレンズ420の光軸に対してずれて出射されてお
り、ハーフミラー430にて屈曲された後に、立上げミ
ラー440によって更に屈曲され、対物レンズ450の
光軸に対して傾斜した状態で透過して、光ディスク46
0上に集光される。従って、情報の記録と再生とが行わ
れる異なる種類の光ディスク460上の光スポットの位
置は、波長λ1の光と波長λ2の光とでは、それぞれ異な
る。
【0007】光ディスク460で反射された波長λ1
光は、対物レンズ450によって再びほぼ平行光とさ
れ、立上げミラー440によって更に90度にわたって
屈曲され、ハーフミラー430を透過した後、集光レン
ズ480により収束光とされ、シリンドリカルレンズ4
90によって非点収差が与えられる。この光は光検出器
500により受光されて、情報信号及びサーボ信号が検
出される。他方、光ディスク460にて反射された波長
λ2の光は、対物レンズ450を再び透過して、立上げ
ミラー440によって屈曲された後、ハーフミラー43
0を透過する。ハーフミラー430を透過した光は、集
光レンズ480及びシリンドリカルレンズ490を透過
した後に光検出器500に受光される。この場合、集光
レンズ480に入射される光は、集光レンズ480の光
軸に対して傾斜しており、従って、集光レンズ480か
ら出射されて、シリンドリカルレンズ490を透過した
後に光検出器500に受光される光スポットの位置は、
波長λ1の光のスポット位置とは一致しない。このた
め、光検出器500の受光焦点を、一方の波長λ1の光
に基づいて調整すると、他方の波長λ2の光に対しては
適切な信号が得られなくなるおそれがある。
【0008】図9の光ピックアップにおいて、波長λ1
の光を出射するレーザチップ411と波長λ2の光を出
射するレーザチップ412の発光点の間隔を18.6μ
m、コリメータレンズ420の焦点距離を20.7m
m、集光レンズ480の焦点距離を26.0mmとした
場合に、光検出器500にて得られるFES(フォーカ
ス誤差信号)の波形を図10に示す。図10において、
X軸に対物レンズ450の移動量(mm)が示されてお
り、Y軸にFESの出力レベルが示されている。波長7
80nmの光の場合は、光スポット中心が光検出器50
0の中心より離れるために出カレベルの低下が見られ
る。ここで、波長λ1の光を出射するレーザチップ41
1と波長λ2の光を出射するレーザチップ412の発光
点の間隔が109μmになると、光検出器500の受光
エリアの外形が88μm×120μmの条件下では、波
長780nmの光スポットは受光エリアから外れること
になり、情報信号及びサーボ信号を得ることができな
い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、2種類
の光源を有する光ピックアップでは、波長λ1の光の光
源の光軸をコリメータレンズ420の光軸に一致させた
場合、波長λ2の光はコリメータレンズ420の光軸に
対して傾斜状態で出射され、対物レンズ450にもその
光軸に対して傾斜状態で入射することになる。更に、光
ディスク460によって反射された波長λ2の光は集光
レンズ480に傾斜状態で入射するため、光検出器50
0上に集光する波長λ2の光スポットは、波長λ1の光ス
ポットの位置とは一致しない。その結果、一方の波長λ
1の光で光検出器500を調整すると、他方の波長λ2
光に対しては精度のよい信号が得られないおそれがあ
る。
【0010】本発明はこのような問題を解決するもので
あり、その目的とするところは、光ディスクに対応した
2種類の波長の光の反射光を光検出器上のほぼ同一の場
所に集光できる、2波長対応の光ピックアップを提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の光ピックアップ
は、波長の異なる2種類の光を出射する光源と、この光
源から出射されるそれぞれの光を光ディスク上に集光す
る出射光学系と、該光ディスクからの各光の反射光を光
検出器に集光する検出光学系と、該光ディスクからの各
光の反射光を該光検出器のほぼ同じ位置に集光するよう
に該検出光学系に配置された補正プリズムとを具備す
る。
【0012】前記補正プリズムは短い波長の光が、長い
波長の光の方向に屈折するように前記検出光学系に配置
されている。
【0013】前記補正プリズムは、該プリズムによる光
の偏角がほぼ最小となるように前記検出光学系に配置さ
れている。
【0014】前記出射光学系にはコリメータレンズが設
けられており、該コリメータレンズの光軸が前記光源か
ら出射される短い波長の光線に一致している。
【0015】前記補正プリズムによる偏向方向が前記光
検出器の受光部分割線の方向に沿っている。
【0016】前記波長の異なる2種類の光は2つのレー
ザチップからそれぞれ出射される。
【0017】前記波長の異なる2種類の光は1つのレー
ザチップから出射される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
【0019】図1は、本発明の光ピックアップの光学的
構成を示す概略図である。この光ピックアップは、光に
対応した2種類の光ディスク6のいずれにも適用できる
ように、異なる波長の2種類の光を出射する光源1を有
している。図2は光源1の概略構成図である。光源1
は、波長λ1の光を出射するレーザチップ101と、波
長λ2の光を出射するレーザチップ102とを有してい
る。波長λ1及び波長λ2は、互いに異なる波長であっ
て、例えば、波長λ1は645nm、波長λ2は780n
mである。光ディスク6が波長依存性を有する場合に
は、短い波長λ1の光を出射するレーザチップ101が
動作され、波長λ2の光を出射するレーザチップ 102
は動作されない。また、他の通常の光ディスク6に対し
ては、λ2の光を出射するレーザチップ 102が動作さ
れ、波長λ1の光を出射するレーザチップ101は動作
されない。
【0020】波長λ1のレーザチップ101はコリメー
タレンズ2の光軸上に配置されており、レーザチップ1
01から出射される光線とコリメータレンズ2の光軸と
が一致している。レーザチップ101から出射された波
長λ1の光は、コリメータレンズ2によってほぼ平行光
とされ、ハーフミラー3にて90度にわたって屈曲され
た後に、立上げミラー4によって更に90度にわたって
屈曲され、対物レンズ5によって光ディスク6上に集光
される。この集光された光スポットによって光ディスク
6に対して情報の再生及び記録が行われる。
【0021】光ディスク6にて反射された光は、対物レ
ンズ5により再びほぼ平行光とされ、立上げミラー4に
よって90度にわたって屈曲され、ハーフミラー3を透
過した後、補正プリズム7によって屈曲される。補正プ
リズム7によって屈曲された光は、集光レンズ8によっ
て集光されて、シリンドリカルレンズ9によって非点収
差が与えられて、光検出器10にて受光される。
【0022】波長λ2の光を出射するレーザチップ10
2は、出射される光の光線がコリメータレンズ2の光軸
に対してずれた位置に配置される。そのため、波長λ2
の光線は、コリメータレンズ2の光軸とは一致せず、ハ
ーフミラー3で屈曲されて、立上げミラー4によって更
に屈曲されると、対物レンズ5をその光軸に対して傾斜
した状態で光ディスク6上に集光される。従って、波長
λ1の光と波長λ2の光とによって、光ディスク6におけ
る異なる位置に、それぞれの情報の記録及び再生が行わ
れることになる。光ディスク6にて反射された波長λ2
の光は、対物レンズ5を再び透過した後、立上げミラー
4によって屈曲されて、ハーフミラー3を透過した後に
補正プリズム7に出射される。補正プリズム7に出射さ
れた光は、補正プリズム7によって屈曲されて、集光レ
ンズ8によって集光されて、シリンドリカルレンズ9に
よって非点収差が与えられて、光検出器10にて受光さ
れる。光検出器10にて受光された光スポットの位置
が、波長λ1の光と波長λ2の光とでほぼ一致するように
補正プリズム7が配置される。
【0023】このような構成の光ピックアップにおい
て、光源1を光源とし、光源1から出射された光により
光ディスク6に対して情報の再生及び記録が行われる一
連の光学系を出射光学系とし、光ディスク6によって反
射された光が光検出器10にて受光されるまでの一連の
光学系を検出光学系とすると、補正プリズム7は検出光
学系に配置されている。
【0024】このように、本実施の形態の光ピックアッ
プでは、波長の異なる2つの光を、光検出器10上のほ
ぼ同じ位置に集光するために、検出光学系のハーフミラ
ー3と集光レンズ4との間に補正プリズム7が配置され
ている。従って、出射光学系において、各波長λ1及び
波長λ2の光は補正プリズム7によって影響されず、各
光ディスク6上の所定位置に光スポットをそれぞれ確実
に形成することができる。これに対して、補正プリズム
7を、光源1から出射された光を光ディスク6に集光さ
せる出射光学系に配置した場合、収差の発生等により光
ディスク6上に集光される光スポットが乱れ、情報信
号、サーボ信号などを正確に検出できないおそれが有
る。
【0025】補正プリズム7を構成する光学ガラスの屈
折率は、光の波長に対して変化し、光の波長が小さくな
るほど光学ガラスの屈折率は大きくなる。このために、
補正プリズム7は、短波長であるλ1の光が長波長のλ2
の光に接近するように配置される。例えば、レーザチッ
プ101及び102の発光点の間隔が、18.6μmの
場合、コリメータレンズ2の焦点距離を20.7mm、
補正プリズム7の硝材をSF11、レーザチップ101
から出射される光の波長λ1を645nm、レーザチッ
プ102から出射される光の波長λ2を780nmとす
れば、波長λ1の光に対する補正プリズム7の屈折率は
1.77721であり、波長λ2の光に対する補正プリ
ズム7の屈折率は1.76595であることから、補正
プリズム7の頂角を4.56°とすることにより、光検
出器10上にて各波長の光スポットをほぼ一致させるこ
とができる。このときの645nmの波長λ1と780
nmの波長λ2の光によるFES波形を図3に示す。図
3のFES波形では、X軸に対物レンズ5の移動量(m
m)、Y軸にFES出力レベルがそれぞれ示されてい
る。図3では、波長645nmと波長780nmの両光
において、FES波形の出力レベルは十分高くなってお
り、しかも、両波長の光において対物レンズ5の移動量
に対する出力レベルはほぼ一致している。
【0026】2波長の発光点の間隔が広がり、例えば、
発光点の間隔が109μmの場合でも、コリメータレン
ズ2の焦点距離を20.7mm、補正プリズム7の硝材
をSF11、波長λ1を645nm、波長λ2を780
nmとすれば、波長λ1の光の屈折率は1.77721
であり、波長λ2の屈折率は1.76595なので、補
正プリズム7の頂角を25.05度とすれば、光検出器
10上での2波長の光スポットをほぼ一致させることが
できる。
【0027】図4は、補正プリズム7における入射角度
と偏角(入射光線と出射光線との間の角)の関係を示す
グラフである。図4においてX軸には波長λ1(645
nm)の光の入射角度を示し、Y軸に補正プリズム7の
偏角を示している。補正プリズム7は、入射角度が22
度のときに偏角がほぼ最小の20度(最小偏角)となっ
ている。従って、波長λ1(645nm)の光の場合、
補正プリズム7ヘの光の入射角度を22度前後にすれ
ば、偏角は、ほぼ20度になり、光の入射角度に対する
依存性が低くなるので、装置の光学部品の配置に許容幅
ができ、特に、短波長の光を扱うために配置公差を小さ
くする必要がある光学部品でも、設計が比較的容易にな
るという利点がある。
【0028】図5は、光源1の他の例を示す概略構成図
である。光源1は波長λ1及び波長λ2の異なる光を出射
する1つのレーザチップ17を有している。このレーザ
チップ17における2波長の光の発光点の間隔が狭いた
めに、補正プリズム7による光の偏角を小さくすること
ができる。補正プリズム7の頂角は例えば、4.56度
とされる。すなわち、2波長の光の発光点の間隔が短く
なっていることにより、補正プリズム7による補正量が
小さくなり、補正プリズム7の光の偏角の変動などの影
響も少なく、従って、光検出器10上での各光スポット
の位置合わせが容易になる。
【0029】図6(a)は、光検出器10の構成を示し
ている。光検出器10の受光部15は、全体が正方形に
構成されており、しかも、相互に対向する各辺の中点同
士を結んだ一対の受光部分割線14によって、4つの正
方形の分割領域15a〜15dが形成されている。そし
て、一方の受光部分割線14が、補正プリズム7による
波長λ1及び波長λ2の光の偏向方向に沿って形成されて
いる。受光部15の各分割領域15a〜15dは、光ス
ポット16を受光した際のそれぞれの光量に応じた信号
を出力する。分割領域15a〜15dの出力信号をそれ
ぞれA、B、C、Dすると、フォーカス誤差信号は
{(A+D)−(B+C)}によって表される。
【0030】例えば、半導体レーザによって構成された
レーザチップ101及び102は、稼働時の温度によ
り、その波長が0.2nm/℃で変動することが知られ
ているが、この波長変動により補正プリズム7における
光の偏角が変化し、最終的に、光検出器10上での光ス
ポット位置が変化する。その結果、非点収差法などによ
り得られるフォーカス誤差信号にオフセットが生じる場
合がある。
【0031】しかしながら、図6(a)に示すように、
光検出器10の受光部15の一方の受光部分割線14を
補正プリズム7による光の偏向方向に沿うように配置す
ることにより、光源1から出射される光の波長変動等に
よって補正プリズム7での光の偏角が変化しても、光ス
ポット16は、受光部分割線14に沿ってずれるため
に、フォーカス誤差信号がオフセット状態になるおそれ
がなく、正確なフォーカス誤差信号が得られる。すなわ
ち、補正プリズム7での光の偏角が変化した場合にも、
光スポット16は受光部分割線14に沿ってずれるため
に、一方の対角位置の一対の分割領域15a及び15d
出力信号の和(A+D)と、他方の対角位置の一対の分
割領域15b及び15c出力信号の和(B+C)との割
合が変化しない。
【0032】図6(b)は、オフセット状態にないフォ
ーカス誤差信号と光ディスク6に対する対物レンズ5の
移動量との関係を示すグラフである。
【0033】図7(a)は、光検出器の受光部15にお
ける受光部分割線14が補正プリズム7の光の偏向方向
に対して45度傾斜した場合を示す。光源1から出射さ
れる光の波長変動等によって補正プリズム7での光の偏
角が変化すると、光スポット16は、受光部分割線14
に対して傾斜してずれるために、分割領域15a及び1
5d出力信号の和(A+D)と、分割領域15b及び1
5c出力信号の和(B+C)との割合に変化が生じ、フ
ォーカス誤差信号がオフセット状態になり、正確なフォ
ーカス誤差信号が得られない。
【0034】図7(b)は、オフセット状態にあるフォ
ーカス誤差信号と光ディスク6に対する対物レンズ5の
移動量との関係を示すグラフである。
【0035】従って、図6(a)のように、光検出器1
0の受光部分割線14を、補正プリズム7による光の偏
向方向、すなわち、光検出器10上での光スポット移動
方向13とほぼ同じ方向にした場合、フォーカス誤差信
号にオフセットが入らず、光検出器10にて正確にフォ
ーカス誤差信号を検出することができる。従って、本発
明の光ピックアップの光検出器10の受光部分割線14
の方向は、補正プリズム7による偏向方向とほぼ同じ方
向にすることが好ましい。
【0036】また、図1において、光源1内にある、よ
り短い波長λ1のレーザチップ101をコリメータレン
ズ2の光軸上に配置することにより、短い波長λ1の光
の光線がコリメータレンズ2の光軸に一致し、対物レン
ズ5に対して短い波長λ1の光を理想的な状態で入射さ
せることができるから、光ディスク6上に良好な光スポ
ットを形成することができる。すなわち、光ディスク容
量の拡大に適したより短い波長λ1の光を、コリメータ
レンズ2及び対物レンズ5に理想的な状態で入射させる
ことにより、径が小さく精度の厳しい光スポットを、光
ディスク6上に高精度で得ることができるので、高容量
の光ディスクの機能を十分発揮させることができる。
【0037】従って、本発明の光ピックアップは、出射
光学系にあるコリメータレンズ2の光軸が、より短い波
長の光線に一致していることが好ましい。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明の光ピックアップ
は、波長の異なる2種類の光源を有する光ディスクの装
置において、光ディスクに対応した2種類の波長の反射
光を光検出器上のほぼ同一の場所に集光することができ
る。本発明の光ピックアップは、1種類の光源を有する
光ピックアップの検出光学系に、新たに補正プリズムを
配置すればよく、従って、製造コストを低減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ピックアップの実施の形態の光学的
構成を示す概略図である。
【図2】その光ピックアップに使用される2チップレー
ザからなる2波長レーザを示す概略図である。
【図3】図1に示す本発明の光ピックアップのFES波
形を示すグラフである。
【図4】硝材SF11、波長645nm、プリズム角度
25.05°の場合のプリズムの偏角の入射角度依存性
を示すグラフである。
【図5】本発明の光ピックアップに使用される1チップ
レーザからなる2波長レーザを示す概略図である。
【図6】(a)は本発明の光ピックアップにおける光検
出器の構成を示す概略図、(b)はその光検出器のフォ
ーカス誤差信号を示すグラフである。
【図7】(a)は光検出器の構成の他の例を示す概略
図、(b)はその光検出器のフォーカス誤差信号を示す
グラフである。
【図8】従来の光ピックアップの一般的な光学的構成を
示す概略図である。
【図9】従来の他の光ピックアップの光学的構成を示す
概略図である。
【図10】図9に示す光ピックアップのFES波形を示
すグラフである。
【符号の説明】
1 光源 2 コリメータレンズ 3 ハーフミラー 4 立上げミラー 5 対物レンズ 6 光ディスク 7 補正プリズム 8 集光レンズ 9 シリンドリカルレンズ 10 光検出器 101 レーザチップ 102 レーザチップ 13 光スポット移動方向 14 受光部分割線、 15 受光部 15a 分割領域 15b 分割領域 15c 分割領域 15d 分割領域 16 光スポット 17 レーザチップ 211 レーザチップ 212 レーザチップ 221 コリメータレンズ 222 コリメータレンズ 231 ハーフミラー 232 ハーフミラー 240 立上げミラー 250 対物レンズ 260 光ディスク 280 集光レンズ 290 シリンドリカルレンズ 300 光検出器 410 光源部 411 レーザチップ 412 レーザチップ 420 コリメータレンズ 430 ハーフミラー 440 立上げミラー 450 対物レンズ 460 光ディスク 480 集光レンズ 490 シリンドリカルレンズ 500 光検出器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長の異なる2種類の光を出射する光源
    と、この光源から出射されるそれぞれの光を光ディスク
    上に集光する出射光学系と、該光ディスクからの各光の
    反射光を光検出器に集光する検出光学系と、該光ディス
    クからの各光の反射光を該光検出器のほぼ同じ位置に集
    光するように該検出光学系に配置された補正プリズムと
    を具備する光ピックアップ。
  2. 【請求項2】 前記補正プリズムは短い波長の光が、長
    い波長の光の方向に屈折するように前記検出光学系に配
    置されている請求項1記載の光ピックアップ。
  3. 【請求項3】 前記補正プリズムは、該プリズムによる
    光の偏角がほぼ最小となるように前記検出光学系に配置
    されている請求項1記載の光ピックアップ。
  4. 【請求項4】 前記出射光学系にはコリメータレンズが
    設けられており、該コリメータレンズの光軸が前記光源
    から出射される短い波長の光線に一致している請求項1
    記載の光ピックアップ。
  5. 【請求項5】 前記補正プリズムによる偏向方向が前記
    光検出器の受光部分割線の方向に沿っている請求項1記
    載の光ピックアップ。
  6. 【請求項6】 前記波長の異なる2種類の光が2つのレ
    ーザチップからそれぞれ出射される請求項1〜5のいず
    れかに記載の光ピックアップ。
  7. 【請求項7】 前記波長の異なる2種類の光が1つのレ
    ーザチップから出射される請求項1〜5のいずれかに記
    載の光ピックアップ。
JP2000207580A 2000-07-07 2000-07-07 光ピックアップ Pending JP2002025101A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000207580A JP2002025101A (ja) 2000-07-07 2000-07-07 光ピックアップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000207580A JP2002025101A (ja) 2000-07-07 2000-07-07 光ピックアップ

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004219349A Division JP2004342315A (ja) 2004-07-27 2004-07-27 光ピックアップ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002025101A true JP2002025101A (ja) 2002-01-25

Family

ID=18704324

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000207580A Pending JP2002025101A (ja) 2000-07-07 2000-07-07 光ピックアップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002025101A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005004136B4 (de) * 2004-01-30 2007-04-12 Toshiba Kikai K.K. Halteeinrichtung für bewegliche Giessform sowie Formschließeinheit

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005004136B4 (de) * 2004-01-30 2007-04-12 Toshiba Kikai K.K. Halteeinrichtung für bewegliche Giessform sowie Formschließeinheit

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001043559A (ja) 光ヘッド及び光ディスク装置
JP2002025096A (ja) 半導体光源、光ピックアップヘッド装置及び情報記録再生装置
JP2001110081A (ja) 非点収差防止光ピックアップ装置
US6240053B1 (en) Optical pickup device
US5809000A (en) Optical pickup system for reading optical disks of different thicknesses
JPH11296893A (ja) 光ピックアップ
US6816450B2 (en) Optical pickup apparatus that emits two light beams having two different wavelengths
JP2001084622A (ja) 光ピックアップ装置
KR100303053B1 (ko) 광픽업
JP2877044B2 (ja) 光ヘッド装置
KR100529313B1 (ko) 광모듈 및 이를 채용한 광픽업
JP2002025101A (ja) 光ピックアップ
JP2004342315A (ja) 光ピックアップ
JP2001084632A (ja) 光ピックアップ装置、波長選択性光学素子および対物レンズ
JPS63257929A (ja) 光学式情報記録再生装置
JP2003022562A (ja) 光ピックアップ装置
JP4123217B2 (ja) 光学ピックアップ装置、光ディスク装置及びフォーカスエラー信号検出方法
JP4742159B2 (ja) 光情報再生方法
JPH1011794A (ja) 光ピックアップ
KR100211819B1 (ko) 광 픽업 장치
JPH0323528A (ja) 光学ヘッド装置
KR100463424B1 (ko) 광 픽업장치의 광검출기
KR100467583B1 (ko) 광픽업 및 그 조립 방법
JP2002109771A (ja) 光学装置
JPH09270136A (ja) 光学ピックアップ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040206

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040405

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040528

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040727

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20040813

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20040917