JP4540403B2 - テープ貼付方法およびテープ貼付装置 - Google Patents

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Description

本発明は、テープ、例えばダイシングテープをウェーハの表面に貼付ける際、または表面保護テープをウェーハの裏面に貼付けるのに使用されるテープ貼付方法、およびこの方法を実施するテープ貼付装置に関する。
半導体製造分野においてはウェーハが年々大型化する傾向にあり、また、実装密度を高めるためにウェーハの薄葉化が進んでいる。ウェーハを薄葉化するために、半導体ウェーハの裏面を研削するバックグラインドを行う際には、ウェーハ表面に形成された半導体素子を保護するために表面保護テープがウェーハ表面に貼付られる。
また、表面に半導体素子が形成されたウェーハは最終的にはダイシングにより賽の目状に切断される。ダイシングの際には、ウェーハはウェーハの裏面に貼付されたダイシングテープによってフレームと一体的にされる。次いで、ダイシング装置のダイシングブレードによってウェーハの中間まで切り込むハーフカットを行うか、またはウェーハを完全に切断するもののダイシングテープを途中まで切断するフルカットを行うようにしている。なお、ダイシングテープをウェーハの裏面に貼付ける前に、ウェーハの裏面にダイアタッチフィルム・テープ(DAFテープ)を貼付けることもある。DAFテープはダイシング後のダイボンディング時にダイの底面における接着剤の役目を果たす。また、ウェーハとほぼ等しい形状のダイアタッチフィルム(DAF)が予め設けられたダイシングテープを使用してもよい。以下、単にダイシングテープと呼ぶ場合は特に断りのない限りダイアタッチフィルムも含んでいるものとする。
ところで、一般的に、これら表面保護テープまたはダイシングテープを貼付ける際に使用されるテープ貼付装置は、ウェーハを吸着するための吸着テーブルと、この吸着テーブルに吸着されたウェーハの上面に沿って移動するローラとを含んでいる。そして、ローラとウェーハとの間には貼付されるテープが供給されている。ローラはウェーハの上面に沿って平行に移動できると共に、ウェーハの上面に対して垂直な方向にも移動する。一方、吸着テーブルはウェーハを吸着するもののこの吸着テーブル自体は移動しない。
図10(a)は一般的なテープ貼付装置におけるローラと吸着テーブルとの間に作用する力(縦軸)とウェーハ一端からのローラの距離(横軸)との関係を示す図である。また、図10(b)は図10(a)の場合においてウェーハに加えられる圧力(縦軸)とウェーハ一端からのローラの距離(横軸)との関係を示す図である。なお、これら図面においては、ウェーハの中心を通る直線上においてウェーハ一端からの距離をxとしており、またウェーハの半径をrとしている。図10(a)に示されるように、一般的なテープ貼付装置においてローラと吸着テーブルとの間に作用する力F(x)は、貼付工程全体にわたって概ね一定になるように設定されている。
ところが、表面保護テープまたはダイシングテープが貼付されるウェーハ、つまり半導体製造に使用されるシリコンウェーハは通常は円形である。そして、ローラはウェーハの一端においてウェーハとの接触を開始して、他端に向かって移動する。通常は、ウェーハに加えられる圧力P(x)の大きさは、ローラがウェーハの中心に位置するときを基準として定められる。このため、図10(b)に示されるように、ローラがウェーハの中心付近に在るとき(x=r)には所望の圧力P1が得られているが、ローラがウェーハの一端付近まで移動するにつれて、この圧力は次第に大きくなり、ウェーハの両端部(x=0およびx=2r)付近において無限大に近くなる。このことは、ウェーハが円形であるために、ローラに対するウェーハの接触面積がローラ摺動時に変化すること、つまり、接触面積がウェーハの両端部付近では小さくて、中心付近では大きいこと、およびウェーハに掛けられる力が図10(a)に示されるように一定であることが原因である。
表面保護テープまたはダイシングテープをウェーハに貼付ける際の圧力が図10(b)のように変化する場合について説明する。図11(a)は、一般的なテープ貼付装置によって半導体素子25が形成されたウェーハ20の表面21に表面保護テープ500を貼付けた際のローラの進行方向に沿ってみた断面図である。同様に、図11(b)は、一般的なテープ貼付装置によってダイシングテープ51をウェーハ20の裏面22に貼付けた際のローラの進行方向に沿ってみた断面図である。なお、ダイシングテープ51はDAF52を含んでいるものとする。また、これら図面においては、ローラ(図示しない)がウェーハ20の一端28から他端29に向かって移動したものとする。表面保護テープ500およびダイシングテープ51は比較的柔らかいので、これらテープを貼付ける際の圧力が図10(b)のように変化する場合には、これらテープは圧力が高い箇所において潰れるようになる。すなわち、図11(a)および図11(b)に示されるように、表面保護テープ500およびダイシングテープ51はウェーハ20の中心付近で厚く、ローラ進行方向におけるウェーハ20の端部28、29付近で薄くなる傾向にある。このため、ウェーハ20に表面保護テープ500またはダイシングテープ51を貼付けた場合には、以下に示すような不具合が発生する。
はじめに、図11(a)を参照しつつ、ウェーハ20の表面21に表面保護テープ500を貼付けた場合の不具合について説明する。この場合には、ウェーハ20の端部28、29付近における表面保護テープ500が中心付近に比較してかなり圧縮される。このため、ウェーハ20の端部28、29付近においては、表面保護テープ500に予め含まれている粘着材がウェーハの外側にはみ出したり、半導体素子25の細部にまで進入する。従って、バックグラインドが終了して表面保護テープ500を剥離する際には、表面保護テープ500の残渣がウェーハ20の端部28、29付近の半導体素子25周りに発生する可能性がある。また、表面保護テープ500貼付後にウェーハ20の裏面22を研削する(バックグラインド)際には表面保護テープ500が下方に向けられる。このときにはウェーハ20の中心付近において表面保護テープ500を含んだウェーハ20全体の厚さはウェーハ20の端部付近の厚さよりも大きい。このため、この状態でバックグラインドされると、ウェーハ20の端部28、29付近におけるウェーハ20の厚さが中心部分の厚さよりも結果的に厚くなる。この厚さの差は、ダイシング後においてもそのまま残るので、形成される半導体装置の寸法がばらつくようになる。
また、図11(b)においては、DAF52を含むダイシングテープ51をウェーハ20の裏面22に貼付けた後に、ダイシング装置(図示しない)によってウェーハ20の表面21に複数の溝40が形成されている。この場合には、例えばフルカットを想定しつつダイシング装置を操作して溝40を形成したとしても、ウェーハ20の端部28、29付近における半導体素子25を含むウェーハの一部分(チップ)はハーフカット状態となる可能性がある。さらに、ダイボンディング時に接着剤としての役目を果たすダイシングテープ51上のDAF52の厚みもウェーハ20の中心部分と端部28、29付近とでは異なり、それにより、ダイボンディング後のチップの厚みが異なったり、DAF52による接着強度が変化する場合もある。また、DAF部分が切断されていない場合も生じる。
その上、図面には示さないものの、特に、ダイシング後にバックグラインドを行う加工方法の場合も同様に、チップの厚みがウェーハ20の中心部分と端部28、29付近とで異なるという不具合が生じる。
ダイシングテープをウェーハの裏面に貼付ける場合の前述した不具合を解消するためには、ウェーハに加えられる圧力をウェーハ20全体に亙って概ね同様に設定する必要がある。特許文献1においては、固定テーブルに支持されたウェーハの上面に沿ってローラを移動させることによりローラとウェーハとの間に位置するダイシングテープをウェーハに貼付けるようにしたテープ貼付方法が開示されている。そして、特許文献1においては、ロールを固定テーブルに向かって移動させることによりウェーハに力を掛け、ローラの位置を調整することによりウェーハに掛けられる力を調節可能としている。これにより、ウェーハに加えられる圧力がウェーハ全体に亙って等しくなるようにできる。これにより、DAF52を含みうるダイシングテープ51がウェーハ20の中心付近と端部28、29付近とで等しい厚さで貼付られるようになる(例えば、特許文献1を参照されたい)。
特開2002−134438号公報
ところで、ローラによってウェーハに力を掛けているときには、ローラとウェーハとの間に位置するテープがローラの進行方向に対して斜め前方に引っ張られている。この場合、テープに掛かる張力はローラの進行方向の成分と、ローラによってウェーハに掛けられる力とは反対方向の力の成分とに分けられる。つまり、特許文献1においては、ローラの力がウェーハに向かって作用しているのに対し、テープに掛かる張力がこれとは反対方向の力の成分を含むことになる。従って、ローラをテーブルに向かって移動させることによりウェーハに力を掛けるときには、ローラとウェーハとの間に位置するテープの張力も考慮する必要がある。
しかしながら、ウェーハに貼付けられるテープはダイシングテープであるとは限らず、テープが表面保護テープである場合もある。そして、これらテープの特性、例えば厚さ、硬さ、接着可能温度などは、使用されるテープに応じて当然に異なっており、テープの張力を定めるのは容易でない。
つまり、テープの張力はローラによってウェーハに掛けられる力の方向とは反対方向の成分を含んでいるので、テープを介した状態でローラをウェーハに押し付ける場合には、ローラがウェーハを加圧するときの応答性が低くなり、迅速な制御をするのが難しい。さらに、ウェーハにはローラ自体の重量が掛かっていることを鑑みると、ウェーハに掛けられる力をローラによって精密に制御するのは実際には困難である。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、テープ貼付け時にウェーハに加えられる圧力がウェーハ全体においてほぼ正確に等しくなるように精密かつ高速な制御を行うことのできる、テープ貼付方法およびこの方法を実施するテープ貼付装置を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために1番目に記載の発明によれば、テープをウェーハに貼付けるテープ貼付装置において、前記テープが貼付けられる前記ウェーハのテープ貼付面に対して垂直に移動可能であって前記ウェーハを支持する可動テーブルと、前記ウェーハの一端から他端まで前記ウェーハの前記テープ貼付面に対して平行に移動して前記テープを前記ウェーハに貼付けるテープ貼付手段と、前記テープを前記ウェーハのテープ貼付面と前記テープ貼付手段との間に供給するテープ供給手段とを具備し、前記可動テーブルを前記テープ貼付手段に向かって該テープ貼付手段に対して垂直方向に進退自在とすることにより前記テープを介して前記可動テーブル上の前記ウェーハの前記テープ貼付面を前記テープ貼付手段に押付けて押付力を掛けると共に、前記テープ貼付手段が前記ウェーハの一端から他端まで移動するとき、前記ウェーハの前記テープ貼付面が前記テープを介して前記テープ貼付手段に接触する前記テープ貼付面の面圧力が概ね一定になるようにしたテープ貼付装置が提供される。
すなわち1番目の発明においては、テープを介した状態におけるテープ貼付手段、例えばローラとウェーハとの間に作用する力は、可動テーブルのみをテープ貼付手段に向かって移動させることにより得られている。このため、可動テーブルの上方に配置されるテープの張力が可動テーブルの移動に干渉せず、従って、可動テーブルによってウェーハに力を掛けるときにテープの張力を考慮する必要がない。それゆえ、本発明のテープ貼付装置によって、ウェーハに加えられる面圧力がウェーハ全体においてほぼ正確に等しくなるように精密かつ高速な制御を行うことが可能となる。なお、面圧力とは、単位面積当たりのウェーハの圧力を意味するものとする。
2番目の発明によれば、テープをウェーハに貼付けるテープ貼付装置において、前記テープが貼付けられる前記ウェーハのテープ貼付面に対して垂直に移動可能であって前記ウェーハを支持し、さらに前記ウェーハに対して押付力を与えることのできる可動テーブルと、前記ウェーハの一端から他端まで前記ウェーハの前記テープ貼付面に対して平行に移動して前記テープを前記ウェーハに貼付けるテープ貼付手段と、前記テープを前記ウェーハのテープ貼付面と前記テープ貼付手段との間に供給するテープ供給手段とを具備し、前記可動テーブルを前記テープ貼付手段に向かって該テープ貼付手段に対して垂直方向に進退自在とすることにより前記テープを介して前記可動テーブル上の前記ウェーハの前記テープ貼付面を前記テープ貼付手段に押付けて押付力を掛けることができ、さらに、前記テープ貼付手段が前記ウェーハの一端から他端まで前記ウェーハの前記テープ貼付面に対して平行に移動するときに、前記ウェーハの前記一端からの前記テープ貼付手段の移動距離を検出するテープ貼付手段移動距離算出手段と、前記ウェーハの前記接触部分における圧力が前記テープ貼付手段が前記ウェーハの一端から他端まで移動するときに概ね一定になるように、前記テープ貼付手段移動距離算出手段により検出された前記テープ貼付手段の前記移動距離を用いて、前記可動テーブルの押付力を設定する可動テーブル押付力設定手段とを具備するテープ貼付装置が提供される。
すなわち2番目の発明においては、テープを介した状態におけるテープ貼付手段、例えばローラとウェーハとの間に作用する力は、可動テーブルのみをテープ貼付手段に向かって移動させることにより得られている。このため、可動テーブルの上方に配置されるテープの張力が可動テーブルの移動に干渉せず、従って、可動テーブルによってウェーハに力を掛けるときにテープの張力を考慮する必要がない。それゆえ、本発明のテープ貼付装置によって、ウェーハに加えられる圧力がウェーハ全体においてほぼ正確に等しくなるように精密かつ高速な制御を行うことが可能となる。また、2番目の発明においては、テープ貼付手段移動距離算出手段により算出されたテープ貼付手段の移動距離に応じて可動テーブルの押付力を設定しているので、ウェーハに加えられる面圧力がウェーハ全体においてほぼ正確に等しくなるようにさらに精密に制御することが可能となる。
3番目の発明によれば、2番目の発明において、さらに、前記テープ貼付手段が前記ウェーハの一端から他端まで前記ウェーハの前記テープ貼付面に対して平行に移動するときにおける前記ウェーハの前記接触部分の幅寸法から算出した接触面積を前記テープ貼付手段の前記移動距離から算出する接触面積算出手段を具備し、前記可動テーブル押付力設定手段は、前記接触面積算出手段により算出された前記接触面積に比例する押付力を前記ウェーハに掛けられるように前記可動テーブルの押付力を設定するようにした。
すなわち3番目の発明においては、テープを介した状態におけるテープ貼付手段とウェーハとの間の接触面積に応じて可動テーブルの押付力を設定しているので、ウェーハに加えられる圧力がウェーハ全体においてほぼ正確に等しくなるようにより一層精密に制御することが可能となる。
4番目の発明によれば、2番目の発明において、前記ウェーハの寸法が複数の区域に予め区分けされており、前記可動テーブル押付力設定手段は前記テープ貼付手段移動距離算出手段により算出された前記テープ貼付手段の前記移動距離が前記区域のうちの対応する区域に応じて定まる押付力を前記ウェーハに掛けられるように前記可動テーブルの押付力を設定するようにした。
すなわち4番目の発明においては、テープ貼付手段の移動距離が予め区分けされた区域のいずれに対応するかに応じて可動テーブルの押付力を設定しているので、接触面積を算出する必要がなく、比較的簡易な方法で可動テーブルを迅速かつ容易に設定することができる。
5番目の発明によれば、1番目から4番目のいずれかの発明において、さらに、前記ウェーハの大きさの寸法を用いて、前記可動テーブルの押付力を設定する。
すなわち5番目の発明においては、ウェーハの大きさの寸法が異なる場合であっても、ウェーハに掛かる圧力をほぼ正確に等しくすることができる。
6番目の発明によれば、1番目から5番目のいずれかの発明において、さらに、前記可動テーブル周りに配置されていて貼付補助部材を支持する固定テーブルを具備し、前記テープ貼付手段が前記テープを前記貼付補助部材と前記ウェーハとの両方に貼付るようになっている。
すなわち6番目の発明においては、貼付補助部材の厚さがウェーハの厚さとはわずかながら異なる場合であっても、可動テーブルの押付力を変えることによりテープを貼付補助手段にはテープ貼付手段の全荷重により、ウェーハには設定された押付力により貼付けることができる。
7番目の発明によれば、1番目から6番目のいずれかの発明において、前記テーブルに支持される前記ウェーハの前記テープ貼付面が下方を向いており、前記テーブルが前記テープ供給手段により供給されるテープおよび前記テープ貼付手段よりも上方に位置している。
すなわち7番目の発明においては、テープが貼付けられたウェーハおよび貼付補助部材を上下反転させることなしに、後工程であるダイシング工程にウェーハを直接的に搬送することができる。
8番目の発明によれば、1番目から7番目のいずれかの発明において、前記テーブルに支持される前記ウェーハの前記テープ貼付面が鉛直方向に対して平行になっている。
すなわち8番目の発明においては、テーブルやテープ貼付手段の重さに関係することなしに、ウェーハに掛かる圧力がウェーハ全体においてさらに正確に等しくすることができる。
9番目の発明によれば、テープをウェーハに貼付けるテープ貼付方法において、前記テープが貼付けられる前記ウェーハのテープ貼付面に対して垂直に移動可能であって前記ウェーハに対して押付力を与えることのできる可動テーブル上にウェーハを支持し、前記テープをテープ供給手段によって前記ウェーハのテープ貼付面とテープ貼付手段との間に供給し、前記テーブルを前記テープ貼付手段に向かって移動させ、それにより、前記テープを介して前記テーブル上の前記ウェーハの前記テープ貼付面を前記テープ貼付手段に押付けて押付力を掛けるようにし、さらに、前記テープ貼付手段を前記ウェーハの一端から他端まで前記ウェーハの前記テープ貼付面に対して平行に移動させ、前記ウェーハの前記テープ貼付面が前記テープを介して前記テープ貼付手段に接触するときの前記テープ貼付面の面圧力が、前記テープ貼付手段が前記ウェーハの一端から他端まで移動するときに概ね一定になるようにしたテープ貼付方法が提供される。
すなわち9番目の発明においては、テープを介した状態におけるテープ貼付手段、例えばローラとウェーハとの間に作用する力は、可動テーブルのみをテープ貼付手段に向かって押付けることにより得られている。このため、可動テーブルの上方に配置されるテープ貼付手段の重さやテープの張力が可動テーブルの移動に干渉せず、従って、可動テーブルによってウェーハに力を掛けるときにロールの重さやテープの張力を考慮する必要がない。それゆえ、本発明のテープ貼付方法によって、ウェーハに加えられる面圧力がウェーハ全体においてほぼ正確に等しくなるように精密かつ高速な制御を行うことが可能となる。
10番目の発明によれば、テープをウェーハに貼付けるテープ貼付方法において、前記テープが貼付けられる前記ウェーハのテープ貼付面に対して垂直に移動可能であって前記ウェーハに対して押付力を与えることのできる可動テーブル上にウェーハを支持し、前記テープをテープ供給手段によって前記ウェーハのテープ貼付面とテープ貼付手段との間に供給し、前記テーブルを前記テープ貼付手段に向かって移動させ、それにより、前記テープを介して前記テーブル上の前記ウェーハの前記テープ貼付面を前記テープ貼付手段に押付けて押付力を掛けるようにし、さらに、前記テープ貼付手段を前記ウェーハの一端から前記ウェーハの前記テープ貼付面に対して平行に移動させ、前記ウェーハの前記一端からの前記テープ貼付手段の移動距離をテープ貼付手段移動距離算出手段により検出し、前記テープ貼付手段が前記ウェーハの一端から他端まで前記ウェーハの前記テープ貼付面に対して平行に移動するときにおける前記ウェーハの前記接触部分の接触面積を接触面積算出手段によって前記テープ貼付手段の前記移動距離から算出し、前記テープ貼付手段が前記ウェーハの一端から他端まで移動するときに前記ウェーハの前記接触部分における圧力が一定になるように、前記テープ貼付手段移動距離算出手段により検出された前記テープ貼付手段の前記移動距離を用いて、前記可動テーブルの押付力を可動テーブル押付力設定手段により設定するテープ貼付方法が提供される。
すなわち10番目の発明においては、テープを介した状態におけるテープ貼付手段、例えばローラとウェーハとの間に作用する力は、可動テーブルのみをテープ貼付手段に向かって移動させることにより得られている。このため、可動テーブルの上方に配置されるテープの張力が可動テーブルの移動に干渉せず、従って、可動テーブルによってウェーハに力を掛けるときにテープの張力を考慮する必要がない。それゆえ、本発明のテープ貼付方法によって、ウェーハに加えられる圧力がウェーハ全体においてほぼ正確に等しくなるように精密かつ高速な制御を行うことが可能となる。また、10番目の発明においては、テープ貼付手段移動距離算出手段により算出されたテープ貼付手段の移動距離に応じて可動テーブルの押付力を設定しているので、ウェーハに加えられる面圧力がウェーハ全体においてほぼ正確に等しくなるようにさらに精密に制御することが可能となる。
各発明によれば、ウェーハに加えられる面圧力、つまりウェーハの単位面積当たりの圧力がウェーハ全体においてほぼ正確に等しくなるように精密かつ高速な制御を行うことができるという共通の効果を奏しうる。
さらに、2番目の発明によれば、ウェーハに加えられる圧力がウェーハ全体においてほぼ正確に等しくなるようにさらに精密に制御することができるという効果を奏しうる。
さらに、3番目の発明によれば、ウェーハに加えられる圧力がウェーハ全体においてほぼ正確に等しくなるようにより一層精密に制御することができるという効果を奏しうる。
さらに、4番目の発明によれば、比較的簡易な方法で可動テーブルを迅速かつ容易に設定することができるという効果を奏しうる。
さらに、5番目の発明によれば、ウェーハの寸法が異なる場合であっても、ウェーハに掛かる圧力をほぼ正確に等しくすることができるという効果を奏しうる。
さらに、6番目の発明によれば、貼付補助部材の厚さがウェーハの厚さとはわずかながら異なる場合であっても、可動テーブルの押付力を変えることによりテープを貼付補助手段とウェーハとの両方にそれぞれの目的に応じた圧力で貼付けることができるという効果を奏しうる。
さらに、7番目の発明によれば、テープが貼付けられたウェーハを上下反転させることなしに、後工程であるダイシング工程またはバックグラインド工程にウェーハを直接的に搬送することができるという効果を奏しうる。
さらに、8番目の発明によれば、各部材の重さおよびテープの張力を考慮することなしに、ウェーハに掛かる圧力がウェーハ全体においてさらに正確に等しくすることができるという効果を奏しうる。
さらに、10番目の発明によれば、ウェーハに加えられる圧力がウェーハ全体においてほぼ正確に等しくなるようにさらに精密に制御することができるという効果を奏しうる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の図面において同一の部材には同一の参照符号が付けられている。理解を容易にするために、これら図面は縮尺を適宜変更している。
図1は本発明に基づくテープ貼付装置の概略断面図である。図1に示されるテープ貼付装置10はテープ3、例えばウェーハ20、例えばシリコンウェーハに貼付されるダイシングテープまたは表面保護テープを供給する供給部42と、供給部42からのテープを巻き取る巻取部43とをハウジング11内に含んでいる。図示されるように、ハウジング11の底面には複数のキャスタ18および複数のストッパ19が設けられており、キャスタ18によってテープ貼付装置10を床L上の所望の位置まで移動させ、ストッパ19によってテープ貼付装置10をこの位置に固定できるようになっている。また、テープ貼付装置10の下方部分には扉17が設けられており、これら扉17を開放すると、テープ貼付装置10の下方部分に配置された図示しない制御部80、例えばデジタルコンピュータにアクセスすることができる。
図1に示されるように、供給部42の下流には、テープ3を案内すると共にテープ3に所定の張力を掛けるガイドロール47が設けられており、さらにガイドロール47の下流には一対の剥離ロール44が設けられている。剥離ロール44はテープ3のリリース6を剥離する役目を果たしており、リリース6はリリース巻取部45によって巻き取られる。一方、剥離ロール44の下流には、テープ3を案内するガイドロール51、およびテープ3を巻き取る巻取部43が設けられている。また、ガイドロール51と巻取部43との間には、テープ3の繰出量に応じて運動するダンサロール59が設けられている。
図1に示されるように、テープ貼付装置10の中間部分に設けられた棚板12には、テーブル昇降部30が設置されている。図2はテーブル昇降部30の一部を拡大して示す部分拡大図である。テーブル昇降部30のテーブル31は、吸引作用などによりウェーハ20を支持できるようになっている。また、テーブル昇降部30の略筒型のベース33が棚板12に設けられている。そして、テーブル31の下面から延びる軸部32の先端が略筒型のベース33内に挿入されている。テーブル昇降部30は図示しない昇降機構部50に接続されており、昇降機構部50内のエアシリンダ(図示しない)によってテーブル31が昇降するようになっている。このエアシリンダは電空比例弁(図示しない)を介して制御部80内のコンピュータに接続されており、テーブル31の位置を調整して設定できるようになっている。
また、図1および図2に示されるように、固定テーブル35がテーブル昇降部30のテーブル31に隣接して設置されている。特に図1に示されるように、固定テーブル35はハウジング11の棚板12に設置されたステージ38にネジ39によって固定されている。図1および図2から分かるように、固定テーブル35にはテーブル31の外形に対応した形状の孔が形成されており、ウェーハ20およびテーブル31が固定テーブル35の孔を通って昇降できるようになっている。なお、テープ3がダイシングテープである場合には、特に図2から分かるように、固定テーブル35上にマウントフレーム36を配置する。マウントフレーム36はダイシング時にウェーハ20が賽の目状に切断されるときに、切断されたウェーハ20の各部分を保持する役目を果たす。
図2に示されるようにハウジング11内において水平方向に往復運動するローラ46がテーブル昇降部30の上方に配置されている。ローラ46の長さはウェーハ20およびテーブル31の最大幅よりも大きい。図面には示さないものの、ローラ46は例えば二つのプーリに懸けられたエンドレスチェーンに連結されており、プーリは図示しないモータに接続されている。そしてモータを順方向および逆方向に回転させることによって、ローラ46をプーリ間で水平方向に往復運動させられる。当然のことながら、ローラ46を他の駆動機構にって水平方向に往復運動できるようにしてもよい。図2から分かるように、ローラ46がウェーハ20の一端28からウェーハ20の直径を通ってウェーハの他端29まで水平方向に移動することにより、テープ3をウェーハ20に貼付けることができる。
再び図1を参照すると、テーブル昇降部30およびローラ46の上方にはカッタユニット65が設けられている。カッタユニット65は鉛直方向に往復運動できて、回転可能なカッタ64が設けられている。テープ貼付後にカッタユニット65をウェーハ20まで移動させ、次いでカッタ64をウェーハ20の周縁に沿って回転させことにより、ウェーハ20に貼付られたテープ3を切断できるようになっている。
図3は本発明に基づくテープ貼付装置の第一の動作プログラムのフローチャートである。図3に示されるプログラム100は制御部80の記憶部、例えばROMまたはRAMに記憶されており、制御部80により実施される。このプログラム100は、ウェーハ20が図示しないローダによってテーブル昇降部30のテーブル31に中心合わせされて吸着作用などによりテーブル31に支持され、ウェーハ20の一端28に対応する位置に配置されたローラ46(図2において参照番号46’として点線で示される)がウェーハ20のテープ貼付面20’に沿って矢印方向に移動開始するのと同時に実施されるものとする。
なお、図2などにおいては、テープ3が貼付られるテープ貼付面20の一面を便宜上、テープ貼付面20’としているが、テープ3がダイシングテープである場合にはテープ貼付面20’はウェーハ20の裏面22であり、テープ3が表面保護テープである場合にはテープ貼付面20’はウェーハ20の表面21であるものとする。
図3に示されるプログラム100のステップ101においては、使用されるウェーハ20の寸法D、例えば直径を検出する。ウェーハ20の寸法はテーブル昇降部30のテーブル31に直径方向または同心円状に配置されたセンサ(図示しない)により検出される。通常はウェーハ20の寸法Dは約200mm(8インチ)、約300mm(12インチ)、約400mm(16インチ)などの所定の値であるので、これら所定の値に対応した位置にセンサを配置することにより、ウェーハ20の寸法Dを容易に検出することができる。あるいは、ステップ101においては、テープ貼付装置10の操作者が制御部80の図示しない入力部からウェーハ20の寸法Dを直接的に入力することもできる。また、複数の値の寸法Dを制御部80の記憶部に記憶させておき、これら複数の寸法Dから所望の値の寸法Dを選択するようにしてもよい。
次いで、ステップ102においては、所定の寸法D0に対するウェーハ20の寸法Dの割合、すなわち係数D/D0が決定される。ここで所定の寸法D0は、テープ貼付装置10のテーブル31に支持されうるウェーハ20の最大寸法でありうる。そして、ステップ103に進み、或る位置にある原点0(後述する図4を参照されたい)からウェーハ20の一端28までの距離x0を図示しないエンコーダなどを用いて計測する。原点0から距離x0だけ離れた位置にあるウェーハ20の一端28を計測開始点00とする。
次いで、ステップ104においては計測開始点00からのローラ46の移動距離x−x0が算出される。後述する図4から分かるように、移動距離x−x0はローラ46のウェーハ20上における移動距離である。計測開始点00は各サイズ毎のウェーハ20の一端28に一致している。そして、ローラ46がウェーハ20の一端28から他端29まで一方向に移動しているときに、ローラ46に関する前述したプーリに連結されたモータの回転数からローラ46の移動距離x−x0を算出するようにする。
次いで、ステップ105においてはローラ46の移動距離x−x0を用いて、テープ3を介した状態におけるウェーハ20のローラ46に対する接触幅Wを算出する。図4は接触幅Wを説明するための図であり、ウェーハ20を上方から見たときの略図である。図4においては、ウェーハ20の一端28が計測開始点00とされており、水平方向に延びるy軸が原点0においてx軸と垂直に交差している。図4に示されるように円形ウェーハ20の中心Cはx軸上に位置している。ウェーハ20はローラ46に対しy軸に平行な方向に線接触している。本願明細書においては、この線接触領域を接触幅Wと呼ぶ。なお、添付図面に示される実施形態においては原点0はウェーハ20の外部に在るが、最大寸法のウェーハ20を使用する場合にはウェーハ20の一端28を原点0としてもよい。この場合には原点0と計測開始点00とが等しくなるので、x0=0となる。
ローラ46が距離x−x0だけ進んだときのウェーハ20のローラ46に対する接触幅Wは以下のようにして求められる。図4において接触幅Wがウェーハ20の周縁と交わる点を交点Sとする。また、交点Sを通ってx軸に対して平行に延びる線分とウェーハ20の中心Cを通ってx軸に対して垂直な線分とが交わる点を交点Qとする。さらに、交点Sを通ってx軸に対して平行に延びる線分がx=x0の線分と交わる点を交点Dとする。図4に示されるように、線分SCはウェーハ20の半径rに等しい。また、ウェーハ20はx軸に対して対称であるので、線分QCは接触幅Wの半分に等しい。さらに、線分DQはX軸上の線分00C(=r)に等しく、また線分DSは距離x−x0に等しいので、線分SQはr−x+x0に等しい。このため、図4に示される三角形SQCに着目すると、接触幅Wは以下の式により表される。
Figure 0004540403
ここで、ローラ46移動時における接触幅Wの挙動について説明する。図5(a)はローラ46の計測開始点00からの移動距離x−x0とテープ3を介した状態でのウェーハ20のローラ46に対する接触幅Wとの関係を示す図である。図5(a)においては、横軸はローラ46の計測開始点00からの移動距離x−x0を示しており、縦軸は前述した接触幅Wを示している。図5(a)に示されるように、ローラ46の中心がウェーハ20の一端28に対応する初期位置(図2において点線により示されるローラ46’を参照されたい)においては、接触幅Wは概ね零であり、ローラ46とウェーハ20の一端28とは点接触している。移動距離xが増すにつれ、接触幅Wも前述した式に従って増加し、移動距離xがウェーハ20の半径rに一致するときに接触幅Wは最大値2r(=D)になる。その後は、接触幅Wは次第に減少し、移動距離xが2rのときに接触幅Wは再び概ね零になる。本実施形態においては円形ウェーハ20を使用しているので、接触幅Wは移動距離xが半径rであるときに対して線対称の挙動を示している。
再び図3を参照すると、ステップ106においては、ステップ102で算出した係数D/D0およびステップ105で算出した接触幅Wから、テーブル昇降部30のテーブル31がテープ3を介した状態でウェーハ20をローラ46に押付ける押付力F(x)の目標値を算出する。目標押付力F(x)の算出は、所定の押付力F0を基準として定められる。所定の押付力F0は、テーブル昇降部30のテーブル31に設置可能な最大寸法のウェーハ20を支持させているときでかつ、ローラ46の移動距離x−x0が半径rに相当するとき、つまりローラ46の軸線がウェーハ20の中心上に位置するときに当該ウェーハ20に掛けられる力の最大値である。ローラ46の移動距離x−x0が半径rになるときには、接触幅Wはウェーハ20の直径D(=2r)である。このような接触幅Wはテープ3を介した状態においてウェーハ20がローラ46に接触する接触部分の接触面積Aに相当しうる。
なお、テープ3を介した状態におけるウェーハ20とローラ46との間の接触は厳密には線接触ではなくて、x方向に微小距離を伴う面接触である。このため、この微小距離に相当する係数を接触幅Wに乗じることにより、接触面積Aをさらに正確に算出するようにしてもよい。
本発明においては、接触面積Aに及ぼす圧力P(x)が一定になるように、ウェーハ20がローラ46に接触するときの押付力F(x)が定められる。図5(b)はローラの移動距離x−x0と押付力F(x)との間の関係を示す図であり、図5(c)はローラの移動距離x−x0と圧力P(x)との間の関係を示す図である。これら図面において横軸は移動距離x−x0を示すと共に、縦軸は押付力F(x)および圧力P(x)をそれぞれ示している。図5(c)に示されるようにローラ46のウェーハ20上における移動時(0≦x−x0≦2r)に圧力P(x)が一定であるためには、移動距離x−x0が半径rよりも小さいとき(0≦x−x0<r)には接触幅W、つまり接触面積Aの増大に伴って押付力F(x)も増加させ、移動距離x−x0が半径r以上でかつ半径rの2倍以下であるとき(r≦x−x0≦2r)には接触幅Wの低下に伴って押付力F(x)も低下させる必要がある。そして、圧力が単位面積に働く力であることを考慮すると、本発明における押付力F(x)は次式で表される(図5(b)も参照されたい)。
Figure 0004540403
このような押付力F(x)をウェーハ20に掛けることによって、ローラ46がウェーハ20の一端28から他端29まで移動するときに圧力P(x)はローラ46の移動距離x−x0にかかわらず一定値(=F0・D/D0)となる。
この式において係数D/D0を乗じているのは、ウェーハ20の寸法に応じた押付力F(x)をウェーハ20に掛けるためである。つまり、ウェーハ20の寸法がDであるときにウェーハ20に掛かる押付力F(x)は、ウェーハ20の寸法が最大寸法D0であるウェーハ20に掛かる力よりもD/D0倍だけ常に小さいことになる。寸法が種々に異なる複数のウェーハ20に対して同一のテープ貼付装置によりテープ3を貼付ける場合には例えば最大押付力などの初期設定値をウェーハ20の寸法に応じてその都度変更する必要がある。ところが、本発明においては係数D/D0を乗じた上で押付力F(x)を算出しているので、寸法の異なるウェーハ20にテープ3を貼付ける場合であっても、ウェーハ20の寸法に応じて初期設定値を変更する必要がなく、それにより、作業を中断することなしに、連続的にテープ3をウェーハ20に貼付けることができる。なお、当然のことながら、F0にさらに所定の値を乗じることにより、圧力Pの値を変更するようにしてもよい。
また、テープ3に使用されている粘着剤の硬さ、厚みおよび接着可能温度などに応じた所定の係数を予め求めて制御部80の記憶部に記憶しておき、これら係数を適宜乗じて目標押付力F(x)を算出するようにしてもよい。この場合には、目標押付力F(x)をさらに正確に算出することができる。
次いで、ステップ107に進み、テーブル31が移動距離x−x0に応じた押付力F(x)をウェーハに掛けることができるように、制御部80を通じてテーブル昇降部30のエアシリンダ(図示しない)を調節する。エアシリンダに掛けられる力は目標押付力F(x)の値に応じて異なり、また使用されるテープ3の種類に応じても異なる。このため、エアシリンダに掛けられる力を目標押付力F(x)およびテープ3の種類の関数としてマップの形で予め実験などにより求めておき、制御部80の記憶部、例えばROMまたはRAMに記憶しておく。ステップ107においては、このようなマップからエアシリンダに掛けられる力を決定し、それにより、テーブル31がウェーハに押付力F(x)を掛けられるように設定される。
図5(b)に示される押付力F(x)と移動距離x−x0との間の関係から分かるように、移動距離x−x0が0から半径rまでの間にあるとき(0≦x−x0<r)には、ウェーハ20に掛けられる押付力F(x)が増加する。そして、移動距離x−x0が半径rから半径rの2倍までの間にあるとき(r≦x−x0≦2r)には、ウェーハ20に掛けられる押付力F(x)が減少する(式(2)を参照されたい)。このようにして、ローラ46の移動距離x−x0にかかわらず圧力P(x)が一定になるように押付力F(x)が調節される。すなわち、本発明においては、接触幅Wが移動距離x−x0に伴って変化するのを考慮した上で、ウェーハ20の接触部分に掛かる圧力が一定になるようにテーブル31の押付力F(x)を調節している。
次いで、ステップ109においては、ステップ104で算出されたローラ46の移動距離x−x0がウェーハ20の直径D、すなわち半径rの2倍よりも大きいか否かが判定される。移動距離x−x0が直径Dよりも大きくない場合、つまり移動距離x−x0が直径D以下である場合には、ステップ103に進んで処理を繰り返す。一方、移動距離x−x0が直径Dよりも大きいと判定された場合には、ローラ46がウェーハ20の他端29を越えたと判断できるので処理を終了する。この後、カッタユニット65を回転させ、ウェーハ20に貼付けられたテープ3をウェーハ20の周囲に沿って適宜切断するものとする。
前述したように、本発明においてはテーブル31が上方に向かう力のみを変更することによってウェーハ20に掛かる押付力F(x)を調節している。図2に示されるようにテープ3は斜め上方に引っ張られているので、ローラ46とウェーハ20との間のテープ3の張力は上向きの力の成分を含んでいる。このため、従来技術のようにローラ46をテーブルに向かって鉛直方向に押し下げることのみによりテープ3をウェーハ20に押し当てて貼付ける場合には、ローラ46とウェーハ20との間に介在するテープ3の張力がローラ46の押し下げ方向とは反対方向に作用するために貼付作用を精密に制御することが困難であった。これに対し、本発明においては、ローラ46は鉛直方向に移動せずに水平方向にのみ移動するようにしており、さらにテーブル31のみを鉛直方向に移動させてウェーハ20がテープ3に貼付くようにしている。つまり、本発明においては、テープ3に掛かる張力はテーブル31の押付方向と同一方向の成分を含むようになっているために、テーブル31をローラ46に向かって移動させるときに、テープ3の張力を考慮する必要がない。このため、本発明においては、テーブル31上のウェーハ20においてテープ貼付け時にウェーハに加えられる圧力がウェーハ全体においてほぼ正確に等しくなるように精密に制御し、それにより、テープ3がウェーハ20のテープ貼付面全体にわたって等しい厚さで貼付されるようになる。さらに、本発明においては、テーブル31をローラ46に向かって移動させるときに、テープ3の張力に基づく反対方向の力を考慮する必要がないため、テーブル31を所望の位置まで高速に移動させることができる。
前述したように、本発明のテープ貼付装置10によってウェーハ20全体に亙ってほぼ等しい圧力にて加圧することができる。つまり、本発明においては、ウェーハ20の端部28、29付近が局所的に加圧されることがないよう圧力を変更する。このため、面圧力、つまりウェーハの単位面積当たりの圧力はウェーハ全体に亙ってほぼ等しくなる。さらに、テープ3がバックグラインド時にウェーハ20の表面21に貼付される表面保護テープである場合には、表面保護テープがウェーハ20の端部28、29付近の半導体素子25に食い込んで、テープ3剥離時に残渣となることがない。
また、本発明においては、ウェーハ20全体に亙ってほぼ等しい圧力が掛けられるためにテープ3の厚さは当然にウェーハ20全体に亙ってほぼ等しくなる。このため、テープ3が表面保護テープである場合に、バックグラインド後のウェーハ20の厚さがウェーハ20全体にわたってほぼ等しい厚さとなり、従って、最終的な半導体装置の厚さも等しくなる。さらに、テープ3がダイシング時にウェーハ20の裏面に貼付されるダイシングテープである場合に、ウェーハ20全体について正確にフルカットまたはハーフカットできる。そして、ダイシングテープが接着剤としてのDAFを含んでいる場合であっても、ダイボンディング時のDAF層の厚みは等しくなり、DAFによる接着強度も均等になる。
なお、テープ3がウェーハ20の裏面22に貼付けられるダイシングテープである場合には、図2に示されるようにリング状のマウントフレーム36を使用する。なお、原点0を他の位置、例えば固定テーブル35の外周端または内周端にしてもよい。そして、ローラ46がテープ3を介してマウントフレーム36に貼り付ける際、テープ3をマウントフレーム36に対して堅固に貼付けることが可能となる。また、マウントフレーム36の厚さとウェーハ20の厚さとが完全に同一でない場合も生じうるが、図示される実施形態においてはテーブル31を下方から上方に向かって移動させているので、テープ3をマウントフレーム36とウェーハ20とに確実に貼付けることが可能となる。なお、テープ3が表面保護テープである場合であっても、マウントフレーム36と同様な形状のリング型部材を使用できるのは明らかである。
図2におけるテーブル31を昇降させるのに使用されるエアシリンダ(図示しない)はロードセル(図示しない)を介してテーブル昇降部30の軸部32に連結されている。そして、ロードセルは制御部80に接続されている。従って、図示しないロードセルにより実際の押付力Fを求め、それにより、実際の押付力Fを目標押付力F(x)と比較してフィードバック制御を行うこともできる。なお、ロードセル以外の手段により、実際の押付力Fを求めるようにしてもよい。
図6は、このようなフィードバック制御を行う場合において本発明に基づくテープ貼付装置の第二の動作プログラムのフローチャートである。図3のプログラム100と同様に、図6に示されるプログラム200も制御部80の記憶部に記憶されていて、制御部80によって実施される。なお、図6に示されるプログラム200のステップ201からステップ207は、図3に示されるプログラム100のステップ101からステップ107と同様であるので説明を省略する。
プログラム200のステップ208においては、前述したロードセルから実際の押付力Fを検出する。次いで、ステップ210において、実際の押付力Fとステップ206で算出された目標押付力F(x)とが等しいか否かが制御部80を通じて判定される。実際の押付力Fと目標押付力F(x)とが等しい場合には、実際の押付力Fは図5(b)に示される目標押付力F(x)と同じ挙動を示すので、実際の押付力Fを調節する必要はない。従って、この場合にはステップ214に進む。一方、実際の押付力Fと目標押付力F(x)とが等しくない場合にはステップ211に進む。
ステップ211においては、実際の押付力Fが目標押付力F(x)よりも小さいか否かが判定される。そして、実際の押付力Fが目標押付力F(x)よりも小さい場合にはステップ212に進み、実際の押付力Fが目標押付力F(x)よりも小さくない場合、つまり実際の押付力Fが目標押付力F(x)よりも大きい場合にはステップ213に進む。
ステップ212においては、実際の押付力Fが目標押付力F(x)に等しくなるようにテーブル31の実際の押付力Fを増大させる。このとき、目標押付力F(x)と実際の押付力Fとの間の差分(F(x)−F)を算出して、この差分に応じた程度だけ実際の押付力Fを増大させるようにしてもよい。
一方、ステップ213においては、実際の押付力Fが目標押付力F(x)に等しくなるようにテーブル31実際の押付力Fを低減させる。このときにも、実際の押付力Fと目標押付力F(x)との間の差分(F−F(x))を算出して、この差分に応じた程度だけ実際の押付力Fを低減させるようにしてもよい。
次いで、ステップ214においては、ステップ204で算出されたローラ46の移動距離x−x0がウェーハ20の直径D、すなわち半径rの2倍よりも大きいか否かが判定される。移動距離x−x0が直径Dよりも大きくない場合、つまり移動距離x−x0が直径D以下である場合には、ステップ203に進んで処理を繰り返す。一方、移動距離x−x0が直径Dよりも大きいと判定された場合には、ローラ46がウェーハ20の他端29を越えたと判断できるので処理を終了する。この後、カッタユニット65を回転させ、ウェーハ20に貼付けられたテープ3をウェーハ20の周囲に沿って適宜切断するものとする。このように図6に示されるプログラム200の場合には、実際の押付力Fを検出し、これを目標押付力F(x)と比較した上でテーブル31の実際の押付力Fを調節しているので、図3に示されるプログラム100の場合よりも一層精密な制御を行うことが可能となる。
図3および図6に示されるプログラム100、200においてはローラ46の移動距離x−x0から接触幅Wおよび目標押付力F(x)を逐一算出しているが、ウェーハ20の直径DをN個(Nは2以上の自然数)の区域に分割し、各区域において予め定められた目標押付力F(x)が得られるようにテーブル31の押付力Fを設定するようにしてもよい。
図7は、一つの例として、ウェーハ20の直径Dを六つの区域に区分けした場合の本発明に基づくテープ貼付装置の第三の動作プログラムのフローチャートである。図7に示されるプログラム300も、他のプログラムと同様に制御部80の記憶部に記憶されていて、制御部80により実施されるものとする。また、図8(a)は、図7に示されるプログラム300の場合におけるローラ46の移動距離x−x0と目標押付力F(x)との関係を示す図であり、図8(b)は図7に示されるプログラム300の場合におけるローラ46の移動距離x−x0と圧力P(x)との関係を示す図である。
図7におけるプログラム300のステップ301からステップ304は図3に示されるプログラム100のステップ101からステップ104と同様であるので説明を省略する。ステップ305においては、ローラ46の移動距離x−x0が0以上でかつD/6より小さい範囲(0≦x−x0<D/6)、または5D/6以上でかつ2D以下の範囲(5D/6≦x−x0≦2D)のいずれかに在るか否かが判定される。そして、ローラ46の移動距離x−x0がこれら所定の範囲内に在る場合には、ステップ307に進み、係数D/D0と所定の押付力F0との積に所定の係数A1(0<A1<1)を乗じることにより目標押付力F(x)を算出する(図8(a)を参照されたい)。また、異なる二つの範囲(0≦x−x0<D/6、5D/6≦x−x0≦2D)に在るか否かを同時に判定しているのは、ウェーハ20が対称性であるためである。
一方、ステップ305において移動距離x−x0が前述した所定の範囲内に無い場合にはステップ306に進む。ステップ306においては、ローラ46の移動距離x−x0がD/6以上でかつ2D/6より小さい範囲(D/6≦x−x0<2D/6)、または4D/6以上でかつ5D/6以下の範囲(4D/6≦x−x0≦5D/6)のいずれかに在るか否かが判定される。そして、ローラ46の移動距離x−x0がこれら所定の範囲内に在る場合には、ステップ308に進み、係数D/D0と所定の押付力F0との積に所定の係数A2(A1<A2<1)を乗じることにより目標押付力F(x)を算出する(図8(a)を参照されたい)。
さらに、ステップ306において移動距離x−x0が前述した所定の範囲内に無い場合にはステップ309に進む。ステップ309においては、ローラ46の移動距離x−x0は2D/6以上でかつ4D/6より小さい範囲(2D/6≦x−x0<4D/6)に在る。そして、ステップ311に進み、係数D/D0と所定の押付力F0との積に所定の係数1.0を乗じることにより目標押付力F(x)が算出される(図8(a)を参照されたい)。
そして、ステップ312に進み、各ステップ307、308、311で得られたテーブル31に関する押付力F(x)を設定する。このように押付力F(x)を設定した場合には、圧力P(x)は後述する図8(b)に示されるように変化する。
次いで、ステップ314においては、ステップ304で算出されたローラ46の移動距離x−x0がウェーハ20の直径Dよりも大きいか否かが判定される。移動距離x−x0が直径Dよりも大きくない場合、つまり移動距離x−x0が直径D以下である場合には、ステップ303に進んで処理を繰り返す。一方、移動距離x−x0が直径Dよりも大きいと判定された場合には、ローラ46がウェーハ20の他端29を越えたと判断できるので処理を終了する。この後、カッタユニット65を回転させ、ウェーハ20に貼付けられたテープ3をウェーハ20の周囲に沿って適宜切断するものとする。
図8(a)に示されるように目標押付力F(x)がウェーハ20の中心付近で大きくなるように目標押付力F(x)をステップ状に変化させるときには、各位置における圧力P(x)は図8(b)に示されるように変化する。図10(b)に示される従来技術の場合には、圧力P(x)はウェーハ20の中心付近において小さくなる傾向が見られるが、目標押付力F(x)を図8(a)に示されるようにステップ状に変化させた場合には、例えば移動距離x−x0がD/6であるときの圧力P(x)と移動距離x−x0が3D/6であるときの圧力P(x)との差を比較的小さくすることができる。このようなことから、図8(b)の場合にウェーハ20に掛かる圧力Pは従来技術の場合よりもウェーハ20全体にわたって概ね均等化されるといえる。従って、このような場合であってもテープ3を比較的均等に貼付けることが可能となり、前述したのとほぼ同様な効果が得られるようになる。さらに、図7および図8を参照して説明した実施形態の場合には、接触幅Wを算出することなしに移動距離x−x0の値に応じて目標押付力F(x)を定めることができる。
また、図7および図8においてはウェーハ20の直径Dを六つの区域に区分けしているが、直径Dを六以外の数で区分けするようにしてもよい。六つの区域に区分けした場合には、ステップ307における所定の係数A1、ステップ308における所定の係数A2、ステップ311における所定の係数1.0を使用しているが、他の数によって区分けする場合には使用する係数の値は前述したものとは異なり、またフローの数も異なってくるのは明らかである。ウェーハ20の直径DをN個の区域に区分けする場合には、ステップ307等で使用される係数に対応する係数は、移動距離x−x0がN個の区域のうちのウェーハ20の一端28から数えてn番目の区域に在るかに応じて定まる。このような場合には、ステップ307等に対応するステップで使用される係数Kは区域の数Nと、移動距離x−x0がN個の区域のうちのウェーハ20の一端28から数えて第何番目の区域に在るかを示す数字nとの関数としてマップの形で予め実験などにより求められている(図9を参照されたい)。このようなマップは制御部80の記憶部に予め記憶され、必要な場合に適宜使用されるものとする。そして、ステップ307等に対応するステップ(図示しない)において区域の数Nと何番目かを示す数字nとから定まる係数Kを乗じることにより押付力F(x)を算出するようにする。この場合にも、図7および図8を参照して前述した実施形態と同様な効果が得られるのは明らかである。
図1および図2に示される実施形態においてはウェーハ20を支持するテーブル31およびテーブル31に支持されるウェーハ20のテープ貼付面20’が上方を向いているが、例えば図2示される配置全体を上下反転させるようにして、テーブル31およびウェーハ20のテープ貼付面20’が下方を向くようにしてもよい。そして、この場合には、テーブル31に支持されたウェーハ20のテープ貼付面の下方にローラ46が位置するようになり、テープ3がローラ46とウェーハ20との間に繰り出される。本発明のテープ3はバックグラインド時に貼付される表面保護テープまたはダイシング時に貼付されるダイシングテープでありうるので、これらテープを貼付けた後には、テープを貼付けたウェーハをバックグラインドおよびダイシングのために反転する必要があり、通常はこのために反転テーブルが使用されている。ところが、前述したようにテーブル31などを上下反転させた配置にした場合には、テープ貼付面20’が下方に位置するので、テープ貼付後にウェーハを反転する必要がない。つまり、このような場合には、反転テーブルを必要とすることなしに、テープ貼付後のウェーハをそのまま後工程であるバックグラインド工程またはダイシング工程に搬送することができる。
さらに、テーブル31に支持されるウェーハ20が鉛直方向に対して平行になるように、テーブル31およびローラ46など、図2に示される状態から90°だけ回転させた配置にしてもよい。この場合にも、ローラ46やテーブル31の重さの影響を考慮することなしに、前述した実施形態と同様な効果を得ることができる。当然のことながら、前述した実施形態のうちのいくつかを組み合わせることは本発明の範囲に含まれる。
本発明に基づくテープ貼付装置の概略断面図である。 テーブル昇降部の一部を拡大して示す部分拡大図である。 本発明に基づくテープ貼付装置の第一の動作プログラムのフローチャートである。 接触幅Wを説明するための図である。 (a)ローラの移動距離x−x0とテープを介した状態でのウェーハのローラに対する接触幅Wとの間の関係を示す図である。(b)ローラの移動距離x−x0と押付力F(x)との間の関係を示す図である。(c)ローラの移動距離x−x0と圧力P(x)との間の関係を示す図である。 本発明に基づくテープ貼付装置の第二の動作プログラムのフローチャートである。 本発明に基づくテープ貼付装置の第三の動作プログラムのフローチャートである。 (a)図7に示されるプログラムの場合におけるローラの移動距離x−x0と目標押付力F(x)との関係を示す図である。(b)図7に示されるプログラムの場合におけるローラの移動距離x−x0と圧力P(x)との関係を示す図である。 ウェーハを区分けする数Nとローラの移動距離が対応する数nとのマップを示す図である。 (a)一般的なテープ貼付装置におけるローラと吸着テーブルとの間に作用する力とウェーハ一端からの距離との関係を示す図である。(b)は図10(a)の場合にウェーハに加えられる圧力とウェーハ一端からの距離との関係を示す図である。 (a)一般的なテープ貼付装置によって半導体素子が形成されたウェーハの表面に表面保護テープを貼付けた際のローラの進行方向に沿ってみた断面図である。(b)一般的なテープ貼付装置によってダイシングテープをウェーハの裏面に貼付けた際のローラの進行方向に沿ってみた断面図である。
符号の説明
3 テープ
10 テープ貼付装置
20 ウェーハ
20’ テープ貼付面
21 表面
22 裏面
25 半導体素子
30 テーブル昇降部
31 テーブル
35 固定テーブル
36 マウントフレーム
46 ローラ(テープ貼付手段)
50 昇降機構部
80 制御部
F 実際の押付力
F(x) 目標押付力
W 接触幅
x−x0 ローラの移動距離

Claims (7)

  1. テープをウェーハに貼付けるテープ貼付装置において、
    前記テープが貼付けられる前記ウェーハのテープ貼付面に対して垂直に移動可能であって前記ウェーハを支持し、さらに前記ウェーハに対して押付力を与えることのできる可動テーブルと、
    前記ウェーハの一端から他端まで前記ウェーハの前記テープ貼付面に対して平行に移動して前記テープを前記ウェーハに貼付けるテープ貼付手段と、
    前記テープを前記ウェーハのテープ貼付面と前記テープ貼付手段との間に供給するテープ供給手段とを具備し、前記可動テーブルを前記テープ貼付手段に向かって該テープ貼付手段に対して垂直方向に進退自在とすることにより前記テープを介して前記可動テーブル上の前記ウェーハの前記テープ貼付面を前記テープ貼付手段に押付けて押付力を掛けることができ、
    さらに、
    前記テープ貼付手段が前記ウェーハの一端から他端まで前記ウェーハの前記テープ貼付面に対して平行に移動するときに、前記ウェーハの前記一端からの前記テープ貼付手段の移動距離を検出するテープ貼付手段移動距離算出手段と、
    前記テープ貼付手段が前記ウェーハの一端から他端まで前記ウェーハの前記テープ貼付面に対して平行に移動するときにおける前記ウェーハの前記接触部分の幅寸法から算出した接触面積を前記テープ貼付手段の前記移動距離から算出する接触面積算出手段と、
    前記ウェーハの前記接触部分における圧力が前記テープ貼付手段が前記ウェーハの一端から他端まで移動するときに概ね一定になるように、前記テープ貼付手段移動距離算出手段により検出された前記テープ貼付手段の前記移動距離を用いて、前記可動テーブルの押付力を設定する可動テーブル押付力設定手段とを具備し、前記可動テーブル押付力設定手段は、前記接触面積算出手段により算出された前記接触面積に比例する押付力を前記ウェーハに掛けられるように前記可動テーブルの押付力を設定するようにしたテープ貼付装置。
  2. 前記ウェーハの寸法が複数の区域に予め区分けされており、前記可動テーブル押付力設定手段は前記テープ貼付手段移動距離算出手段により算出された前記テープ貼付手段の前記移動距離が前記区域のうちの対応する区域に応じて定まる押付力を前記ウェーハに掛けられるように前記可動テーブルの押付力を設定するようにした請求項1に記載のテープ貼付装置。
  3. さらに、前記ウェーハの大きさの寸法を用いて、前記可動テーブルの押付力を設定する請求項1または2に記載のテープ貼付装置。
  4. さらに、前記可動テーブル周りに配置されていて貼付補助部材を支持する固定テーブルを具備し、
    前記テープ貼付手段が前記テープを前記貼付補助部材と前記ウェーハとの両方に貼付るようになっている請求項1から3のいずれか一項に記載のテープ貼付装置。
  5. 前記テーブルに支持される前記ウェーハの前記テープ貼付面が下方を向いており、前記テーブルが前記テープ供給手段により供給されるテープおよび前記テープ貼付手段よりも上方に位置している請求項1から4のいずれか一項に記載のテープ貼付装置。
  6. 前記テーブルに支持される前記ウェーハの前記テープ貼付面が鉛直方向に対して平行になっている請求項1から5のいずれか一項に記載のテープ貼付装置。
  7. テープをウェーハに貼付けるテープ貼付方法において、
    前記テープが貼付けられる前記ウェーハのテープ貼付面に対して垂直に移動可能であって前記ウェーハに対して押付力を与えることのできる可動テーブル上にウェーハを支持し、
    前記テープをテープ供給手段によって前記ウェーハのテープ貼付面とテープ貼付手段との間に供給し、
    前記テーブルを前記テープ貼付手段に向かって移動させ、それにより、前記テープを介して前記テーブル上の前記ウェーハの前記テープ貼付面を前記テープ貼付手段に押付けて押付力を掛けるようにし、
    さらに、
    前記テープ貼付手段を前記ウェーハの一端から前記ウェーハの前記テープ貼付面に対して平行に移動させ、
    前記ウェーハの前記一端からの前記テープ貼付手段の移動距離をテープ貼付手段移動距離算出手段により検出し、
    前記テープ貼付手段が前記ウェーハの一端から他端まで前記ウェーハの前記テープ貼付面に対して平行に移動するときにおける前記ウェーハの前記接触部分の幅寸法から算出した接触面積を接触面積算出手段によって前記テープ貼付手段の前記移動距離から算出し、
    前記テープ貼付手段が前記ウェーハの一端から他端まで移動するときに前記ウェーハの前記接触部分における圧力が一定になるように、および前記接触面積算出手段により算出された前記接触面積に比例する押付力を前記ウェーハに掛けられるように、前記可動テーブルの押付力を可動テーブル押付力設定手段により設定するテープ貼付方法。
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