JP4538693B2 - メモリ素子およびその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、伝導領域から遷移された電荷を蓄積領域に蓄積することにより情報を保持するメモリ素子およびその製造方法、並びに、メモリ素子を集積化した集積回路および半導体装置の製造方法に係り、特に、蓄積領域が複数の微粒子(量子ドット)からなるメモリ素子およびその製造方法、並びに集積回路および半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
EEPROM(Electric Erasable-Programable Read Only Memory)に代表される不揮発性メモリにおいては、単結晶シリコン基板の表面に形成した伝導領域上に絶縁膜を介して蓄積領域が形成されており、この蓄積領域に伝導領域から絶縁膜をトンネルして遷移した電荷を蓄積することにより情報を保持するようになっている。従来、この蓄積領域は二次元的な広がりを有する連続半導体膜により形成されている。また、従来の不揮発性メモリでは、この蓄積領域に蓄積された電荷を長時間保持するために、伝導領域と蓄積領域との間の絶縁膜として、絶縁性に優れたシリコンの熱酸化膜を用いていた。この熱酸化膜は、酸素雰囲気中において、単結晶シリコン基板の温度を800〜1000°Cの高温に上げることにより形成される。なお、シリコン基板はこの程度の温度では変形や溶解することはない。また、単結晶シリコン基板上に形成した熱酸化膜の絶縁性は極めて優れているため、二次元的に連続した蓄積領域からは電荷がリークすることなく安定して保持される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来のメモリ素子では、伝導領域と蓄積領域との間に熱酸化膜を用いる場合には、基板温度を800〜1000°Cの高温に上げざるを得なかった。しかしながら、基板が単結晶シリコンではなく、ガラスあるいはプラスチック(可塑性物質)製である場合には、このような高温の熱処理はできない。例えばガラス基板の変形温度は500°Cであり、また、プラスチック基板の変形温度は、耐熱性のある材料によって形成された場合でも、せいぜい200°Cである。従って、基板がガラスやプラスチックにより形成されている場合には、伝導領域と蓄積領域との間の絶縁膜は500°C以下の低温の条件で形成せざるを得ない。
【0004】
しかしながら、500°C以下の低温で酸化膜を形成した場合には、この酸化膜中には欠陥すなわち多数の構造的な孔(ピンホール)が発生する。そのために、二次元的な広がりを有する蓄積領域に蓄積された電荷は、短時間のうちに伝導領域へリークしてしまい、情報を長時間保持することができないという問題があった。
【0005】
また、例え、シリコン基板上のシリコン酸化膜(SiO2 )のように高温での耐熱性があっても、酸化膜上の伝導領域は多結晶シリコンであり、その表面には凹凸が存在する。この多結晶シリコンの凹凸により、その上の絶縁膜中に電界集中が生じ、二次元的に連続した蓄積領域中の電荷は、その場所からもリークしてしまうという問題があった。
【0006】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、プラスチック製の基板上に、低温で作製することができると共に、情報を長時間に渡って保持することができるメモリ素子およびその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によるメモリ素子は、プラスチック基板と、伝導領域を間にして第1の不純物領域および第2の不純物領域を有する非単結晶半導体層と、分散された複数の微粒子よりなり、前記伝導領域から遷移された電荷を蓄積する蓄積領域と、この蓄積領域と前記伝導領域との間に設けられた電荷が遷移可能なトンネル絶縁膜と、前記蓄積領域の電荷量および前記伝導領域の伝導度をそれぞれ制御するための制御用電極と、この制御用電極と前記蓄積領域との間に設けられた電荷が遷移不可能な制御用絶縁膜とを備えると共に、前記絶縁基板の一面に、前記非単結晶半導体層または前記制御用電極のいずれかが設けられ、かつ、前記蓄積領域における微粒子の面密度が前記トンネル絶縁膜に生じた構造的な孔(ピンホール)の面密度よりも大きい、あるいは前記蓄積領域における微粒子の数が5個以上であり、更に、前記伝導領域が、表面の粗さが0.1nm以上100nm以下の多結晶シリコン膜により形成されると共に、前記蓄積領域の微粒子の数が前記伝導領域における結晶粒数よりも多いようにしたものである。
【0011】
本発明による第1のメモリ素子の製造方法は、プラスチック基板上に非単結晶半導体層よりなる伝導領域を形成する工程と、前記伝導領域の上にトンネル絶縁膜を形成する工程と、前記トンネル絶縁膜の上に分散された複数の微粒子よりなる蓄積領域を形成する工程と、前記蓄積領域の上に制御用絶縁膜を形成する工程と、前記制御用絶縁膜の上に制御用電極を形成する工程と、前記非単結晶半導体層に、前記伝導領域に隣接する第1の不純物領域および前記第1の不純物領域と離間し、前記伝導領域に隣接する第2の不純物領域をそれぞれ形成する工程とを含み、前記蓄積領域における微粒子の面密度を前記トンネル絶縁膜に生じた構造的な孔(ピンホール)の面密度よりも大きくする、あるいは前記蓄積領域における微粒子の数を5個以上とし、更に、前記伝導領域を、表面の粗さが0.1nm以上100nm以下の多結晶シリコン膜により形成すると共に、前記蓄積領域の微粒子の数を前記伝導領域における結晶粒数よりも多くするものである。
【0014】
本発明の第2のメモリ素子の製造方法は、プラスチック基板上に制御用電極を形成する工程と、前記制御用電極の上に制御用絶縁膜を形成する工程と、前記制御用絶縁膜の上に、分散された複数の微粒子よりなる蓄積領域を形成する工程と、前記蓄積領域の上にトンネル絶縁膜を形成する工程と、前記トンネル絶縁膜の上に非単結晶半導体層よりなる伝導領域を形成する工程と、前記非単結晶半導体層に、前記伝導領域に隣接する第1の不純物領域および前記第1の不純物領域と離間し、前記伝導領域に隣接する第2の不純物領域をそれぞれ形成する工程とを含み、前記蓄積領域における微粒子の面密度を前記トンネル絶縁膜に生じた構造的な孔(ピンホール)の面密度よりも大きくする、あるいは前記蓄積領域における微粒子の数を5個以上とし、更に、前記伝導領域を、表面の粗さが0.1nm以上100nm以下の多結晶シリコン膜により形成すると共に、前記蓄積領域の微粒子の数を前記伝導領域における結晶粒数よりも多くするものである。
【0018】
本発明によるメモリ素子およびその製造方法では、蓄積領域における微粒子の面密度が、トンネル絶縁膜に生じた構造的な孔(ピンホール)の面密度よりも大きい構成、あるいは、蓄積領域における微粒子の数が5個以上の構成、あるいは、伝導領域が、表面の粗さが0.1nm以上100nm以下の多結晶シリコン膜により形成されると共に、蓄積領域の微粒子の数が伝導領域における結晶粒数よりも多い構成を有しているため、トンネル絶縁膜に存在するピンホール等の欠陥によって一部の微粒子に蓄積された電荷がリークしても、欠陥が存在しない領域に形成された微粒子に蓄積された電荷はリークすることがない。そのため、長時間に渡って情報が蓄積される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
〔第1の実施の形態〕
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るメモリ素子の基本的な構成を表すものである。なお、以下の説明では、例として電荷として電子を用いる場合について説明する。電荷として正孔を用いる場合には、電位の符号を逆にして考えればよい。
【0022】
本実施の形態に係るメモリ素子は、例えば石英,ガラス,プラスチック等の非シリコン材料からなる基板11の上に形成されたバッファ層12の上に、伝導領域13cと、この伝導領域13cの両側にそれぞれ隣接して形成された第1の不純物領域13aおよび第2の不純物領域13bとを備えた構成を有している。バッファ層12はSiO2 あるいはSi3 N4 等の絶縁膜により構成されている。
【0023】
第1の不純物領域13a、第2の不純物領域13bおよび伝導領域13cは、それぞれ、例えば膜厚数十nm程度の多結晶シリコン層13により構成されている。第1の不純物領域13aおよび第2の不純物領域13bは、それぞれ、多結晶シリコン層13に、例えば、n型不純物として燐(P)などのV族元素、あるいはp型不純物としてホウ素(B)などのIII族元素を添加することにより構成されている。なお、これら第1の不純物領域13a、第2の不純物領域13bおよび伝導領域13cは、単結晶半導体以外の半導体(非単結晶半導体)であればよく、例えば非晶質Six Ge1-x (0≦x≦1)または多結晶Six Ge1-x (0≦x≦1)により構成することができる。
【0024】
伝導領域13cの真上に対応する位置には、絶縁膜14が設けられている。絶縁膜14は、トンネル絶縁膜14aと、このトンネル絶縁膜14aの上に積層された制御用絶縁膜14bとにより構成されている。これらトンネル絶縁膜14aおよび制御用絶縁膜14bは、それぞれSiO2 ,Si3 N4 またはSiNk Ol (k,l≠0)などにより形成されている。トンネル絶縁膜14aと制御用絶縁膜14bとの間には、電荷(ここでは電子)を保持するための蓄積領域15が設けられている。トンネル絶縁膜14aの膜厚は、量子力学的トンネル効果により電子がトンネル絶縁膜14a中を蓄積領域15へ遷移できる大きさ(例えば5nm未満)となっている。
【0025】
蓄積領域15は、離散的に配置された複数の微粒子(量子ドット)15aにより構成されている。この微粒子15aは、Siy Ge1-y (0≦y≦1)、SiFe2 ,II−VI,III−V族化合物などの半導体粒子、Au,Sb,Snなどの金属微粒子、またはSiNz (z≠0)などの絶縁体粒子により形成される。
【0026】
本実施の形態の蓄積領域15では、微粒子15aの数(面密度)は、製造過程においてトンネル絶縁膜14aに生じた構造的な孔(ピンホール)の面密度よりも大きくなっており、具体的には、5個以上である。なお、通常、多結晶シリコン層13の表面には凹凸があるが、本実施の形態では、その粗さは0.1nm以上100nm以下の範囲であり、かつ、蓄積領域15における微粒子15aの数は、伝導領域13c中の結晶粒数に比べて多くなっていることが望ましい。
【0027】
絶縁膜14の上、すなわち、蓄積領域15を中心として伝導領域13cの反対側の位置には、制御用電極16が形成されている。制御用電極16は、例えばアルミニウム(Al)等の金属、または不純物がドープされた低抵抗の多結晶シリコン層により構成されている。この制御用電極16により伝導領域13cと蓄積領域15との間に電場が印加され、伝導領域13cの伝導度および蓄積領域15内の電子の数が制御されるようになっている。制御用電極16と蓄積領域15との間の制御用絶縁膜14bの膜厚は、量子力学的トンネル効果により電子が制御用絶縁膜14b中を電子が遷移できない程度の大きさ(例えば50nm以上)となっている。
【0028】
次に、このような構成を有するメモリ素子の作用、すなわち、情報(データ)の書き込み法および消去法、並びに情報の保持法および読み出し法についてそれぞれ説明する。なお、以下の説明において、第1の不純物領域13aは接地(電位=0V)されているものとする。
【0029】
このメモリ素子では、第1の不純物領域13aおよび第2の不純物領域13bがn型の場合には、第2の不純物領域13bを、第1の不純物領域13aと同電位(0V)とする、または第2の不純物領域13aよりも高い電位(例えば10V)を印加すると共に、制御用電極16に第1の不純物領域13aの電位よりも高い電位(例えば20V)を印加することにより、伝導領域13cの電荷(電子)が伝導領域−蓄積領域間のトンネル絶縁膜14aを量子力学的トンネル効果により遷移し、蓄積領域15の分散された複数の微粒子15aに蓄積される。これにより情報が書き込まれる。
【0030】
なお、第1の不純物領域13aおよび第2の不純物領域13bがp型の場合には、第2の不純物領域13bを、第1の不純物領域13aと同電位(0V)とする、または第1の不純物領域13aよりも低い(例えば−10V)電位を印加する共に、制御用電極16に第1の不純物領域13aの電位よりも低い電位(例えば−20V)を印加することにより、伝導領域13cの電荷(正孔)が伝導領域−蓄積領域間のトンネル絶縁膜14aを量子力学的トンネル効果により遷移し、蓄積領域15の分散された複数の微粒子15aに蓄積される。これにより情報が書き込まれる。このように書き込まれた情報は、全ての電極の電位を同電位または浮遊状態とすることにより保持される。
【0031】
このように、本実施の形態のメモリ素子では、蓄積領域15が分散された5個以上の微粒子15aにより構成されているので、トンネル絶縁膜14aに存在する構造的な欠陥によって一部の微粒子15aに蓄積された電荷がリークしても、トンネル絶縁膜14aのうち欠陥が存在しない領域に形成された微粒子15aに蓄積された電荷はリークしない。従って、本実施の形態では、蓄積領域15に蓄積された情報は長時間に渡って保持される。これは、多結晶シリコン層13の表面の粗さが0.1nm以上100nm以下の範囲であり、かつ、蓄積領域15における微粒子15aの数が、伝導領域13c中の結晶粒数に比べて多くなっている場合も同様である。すなわち、多結晶シリコン層13の凹凸部分に電界が集中しても、それ以外の領域にも微粒子15aが存在するため、電荷がリークすることなく、長時間、電荷を保持することができる。従って、本実施の形態では、低温プロセスによりトンネル絶縁膜を形成することができ、基板として、ガラスやプラスチックなどの安価な材質のものを使用することが可能になる。
【0032】
また、書き込まれた情報は、第1の不純物領域13aおよび第2の不純物領域13bがn型の場合には、第2の不純物領域13bを第1の不純物領域13aと同電位とすると共に、制御用電極16に第1の不純物領域13aの電位よりも低い電位(例えば−20V)を印加することにより、蓄積領域15に保持された電荷(電子)が伝導領域−蓄積領域間のトンネル絶縁膜14aを遷移して伝導領域13cへ引き抜かれ、消去される。
【0033】
なお、第1の不純物領域13aおよび第2の不純物領域13bがp型半導体の場合には、第2の不純物領域13bを第1の不純物領域13aと同電位とすると共に、制御用電極16に第1の不純物領域13aの電位よりも高い電位(例えば20V)を印加する。これにより、蓄積領域15の微粒子15aに保持された電荷(正孔)が、伝導領域−蓄積領域間のトンネル絶縁膜14aを遷移して伝導領域13cへ引き抜かれ、情報が消去される。
【0034】
更に、書き込まれた情報は、制御用電極16の電位に対する伝導領域13cの伝導度または電流値を測定することにより、蓄積領域15内の電荷量の変化が検出され、読み出される。
【0035】
〔第2の実施の形態〕
図2は本発明の第2の実施の形態に係るメモリ素子の構成を表すものである。このメモリ素子20は、例えば石英からなる基板21の上に、SiO2 あるいはSi3 N4 等の絶縁膜からなるバッファ層22を介して制御用電極26を備えている。
【0036】
バッファ層22および制御用電極26の上には絶縁膜24が形成されている。絶縁膜24は、制御用絶縁膜24bと、この制御用絶縁膜24bの上に積層されたトンネル絶縁膜24aとにより構成されている。トンネル絶縁膜24aと制御用絶縁膜24bとの間には、複数の離散的に配置された微粒子25aからなる蓄積領域25が設けられている。絶縁膜24の上には、伝導領域23cと、この伝導領域23aの両側にそれぞれ隣接して設けられた第1の不純物領域23aおよび第2の不純物領域23bが設けられている。これら第1の不純物領域23a、第2の不純物領域23bおよび伝導領域23cは多結晶シリコン層23内に形成されている。
【0037】
本実施の形態のメモリ素子は、第1の実施の形態のメモリ素子が所謂トップゲート型であるのに対してボトムゲート型であることを除き、その他の構成、および作用(情報の書き込み法および消去法、並びに情報の保持法および読み出し法)および効果は、実質的に第1の実施の形態と同様であるので、その説明は省略する。
【0038】
図3および図4はそれぞれ上記メモリ素子の第1の集積化方法を説明するための回路構成図である。この第1の方法は、各メモリ素子のゲート電極をワード線と接続すると共に、ソース−ドレイン経路をそれぞれビット線とソース線との間に接続し、これらメモリ素子を複数並列に配列するものである。また、図5は、同じく上記メモリ素子を第2の方法により集積化した場合の回路構成を表すものである。第2の方法では、各メモリ素子のゲート電極をワード線と接続すると共に、ソース−ドレイン経路をそれぞれビット線とソース線との間に接続し、これらメモリ素子を複数直列に配列する。なお、これらの方法により集積化されたメモリ装置の作用についての説明は後述する。
【0039】
〔第1の実施の形態に係る製造方法〕
次に、図6(A),(B)乃至図10(A),(B)を参照して、上記第1の実施の形態のメモリ素子の第1の製造方法について説明する。ここで、各図において(B)は平面図を表し、(A)は図(B)のα−α線に沿った断面図を表している。
【0040】
(第1の方法)
まず、図6(A),(B)に示したように、絶縁基板、例えば石英,ガラス,プラスチック等の基板11上に、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition:化学的気相成長 )法またはスパッタリング法により、例えば100nm程度の厚さのSi3 N4 層またはSiO2 層からなるバッファ層12を形成する。その後、基板温度を600〜700℃とし、例えばCVD法またはスパッタリング法により、数10nm程度の膜厚の多結晶シリコン層13を形成した後、エッチングにより素子分離を行う。なお、このとき多結晶シリコン層13には、通常、孔(ピンホール)10からなる欠陥が発生する。
【0041】
続いて、図7(A),(B)に示したように、熱酸化法により、あるいは交流電磁場中に酸素を導入することによって生成した酸素電離気体に、基板表面を曝して酸化する方法によって、多結晶シリコン層13(伝導領域Ch1)の表面を10nm前後の厚さだけ酸化し、トンネル絶縁膜14aを形成する。このとき、図示しないが、トンネル絶縁膜14aには、多結晶シリコン層13中の孔10に起因して前述のように多数の孔(ピンホール)が発生する。
【0042】
次に、図8(A),(B)に示したように、シラン、ジシランなどシリコン原子を含むガスと、ゲルマンなどゲルマニウム原子を含むガスを原料とした化学気相成長法、あるいはシリコンまたはゲルマニウムまたは金属を原料としたスパッタリング法により、Six Ge1-x (0≦x≦1)をトンネル絶縁膜14a上に成膜し、多数の微粒子15aからなる蓄積領域15を形成する。このとき微粒子15aの数は、トンネル絶縁膜14aの表面の被覆率が1より小さくなるようにする。また、この微粒子の数は、トンネル絶縁膜14aに生じた欠陥よりも面密度が大きく、その数は、5以上とする。
【0043】
次に、図9(A),(B)に示したように、SiH4 (シラン)、Si2 H6 (ジシラン)などシリコン原子を含むガスおよびN2 O(亜酸化窒素)、O2 (酸素)など酸素原子を含むガスによる化学気相成長法、またはN2 O、O2 など酸素原子を含むガスの電離気体雰囲気中でのシリコンのスパッタリングにより、膜厚約100nmの制御用絶縁膜14bを形成する。続いて、多結晶シリコンまたはAl(アルミニウム),Cu(銅),W(タングステン)などの金属により、制御用絶縁膜14b上の伝導領域13c(多結晶シリコン層13)に対向する位置に、制御用電極(ゲート電極)16を形成する。その後、制御用電極16をマスクにして、伝導領域(多結晶シリコン層13)の表面までCF4 (四フッ化炭素)およびH2 (水素)の混合ガスを用いたRIE(Reactive Ion Etching :反応性イオンエッチング) により制御用絶縁膜14bの選択エッチングを行う。
【0044】
次に、図10(A),(B)に示したように、制御用電極16をマスクにしてイオン注入を行い、多結晶シリコン層13に第1の不純物領域13aおよび第2の不純物領域13bを形成する。イオン注入は、伝導電荷を電子にするならばV族原子、例えばリン(P)原子、伝導電荷を正孔にするならばIII族、例えばホウ素(B)原子をイオン注入する。あるいは、伝導電荷を電子にするならばV族原子を含む電離気体、例えばPH3 の電離気体、伝導電荷を正孔にするならばIII族原子を含む電離気体、例えばB2 H6 の電離気体を制御用電極16をマスクにして多結晶シリコン層13に照射することにより第1の不純物領域13aおよび第2の不純物領域13bを形成することもできる。その後、電気炉あるいはエキシマレーザを用いて素子を加熱し、注入した不純物を活性化させる。
【0045】
その後、図示しないが、例えばCVD法またはスパッタリング法により、このようにして形成されたメモリ素子の表面にSi3 N4 またはSiO2 からなる保護膜を形成する。
【0046】
(第2の方法)
次に、図11(A),(B)乃至図14(A),(B)を参照して、上記第1の実施の形態のメモリ素子の第2の製造方法について説明する。ここで、各図において、(B)は平面図、(A)は図(B)のβ−β線に沿った断面図をそれぞれ表している。
【0047】
まず、図11(A),(B)に示したように、石英等の基板11の上に、CVDまたはスパッタリング法により、例えば膜厚100nm程度のSi3 N4 層またはSiO2 層からなるバッファ層12を形成する。続いて、プラズマCVD(Plasma Enhanced Chemical Vapor Deposition;PECVD)法またはスパッタリング法により、膜厚数10nm程度の非晶質シリコン層13′を基板11に変形が生じない程度の温度で形成した後、エッチングにより素子分離を行う。
【0048】
次に、図12(A),(B)に示したように、プラズマ酸化法により非晶質シリコン層13′の表面を酸化し、その上部にPECVD法により膜厚数10nmのSiOx 層(x<2)からなるトンネル絶縁膜14aを形成し、その後、XeClエキシマレーザを150〜300mJ/cm2 程度照射することにより、非晶質シリコン層13′を結晶化し、多結晶シリコン層13とする。このとき、SiOx 中の過剰なシリコンが析出し、多数の微粒子15aからなる蓄積領域15が形成される。なお、SiOx 層(x<2)からなるトンネル絶縁膜14aを形成する代わりに、第1の方法と同様に、シラン、ジシランなどシリコン原子を含むガスとゲルマンなどゲルマニウム原子を含むガスを原料とした化学気相成長法、あるいはシリコンまたはゲルマニウムまたは金属を原料としたスパッタリング法により、被覆率が1より少なくなるようにして蓄積領域15を形成してもよい。
【0049】
次に、図13(A),(B)に示したように、シラン、ジシランなどシリコン原子を含むガスおよびN2 O、O2 など酸素原子を含むガスによる化学気相成長法、またはN2 O、O2 など酸素原子を含むガスの電離気体雰囲気中でのシリコンのスパッタリングにより、膜厚約100nmの制御用絶縁膜14bを形成する。続いて、多結晶シリコンまたはAl,Cu,Wなどの金属により、制御用絶縁膜14b上の多結晶シリコン層13の伝導領域13cに対向する位置に、制御用電極16を形成する。その後、制御用電極16をマスクにして、伝導領域(多結晶シリコン層13)の表面までCF4 およびH2 の混合ガスを用いたRIEにより制御用絶縁膜14bの選択エッチングを行う。
【0050】
次に、図14(A),(B)に示したように、制御用電極16をマスクにしてイオン注入を行い、多結晶シリコン層13に第1の不純物領域13aおよび第2の不純物領域13bを形成する。イオン注入は、第1の方法と同様に、伝導電荷を電子にするならばV族原子、例えばリン(P)原子、伝導電荷を正孔にするならばIII族、例えばホウ素(B)原子をイオン注入する。あるいは、伝導電荷を電子にするならばV族原子を含む電離気体、例えばPH3 の電離気体、伝導電荷を正孔にするならばIII族原子を含む電離気体、例えばB2 H6 の電離気体を制御用電極16をマスクにして多結晶シリコン層13に照射することにより第1の不純物領域13aおよび第2の不純物領域13bを形成することもできる。その後、電気炉あるいはエキシマレーザを用いて素子を加熱し、注入した不純物を活性化させる。その後、図示しないが、例えばCVD法またはスパッタリング法により、このようにして形成されたメモリ素子の表面にSi3 N4 またはSiO2 からなる保護膜を形成する。
【0051】
図15は、上記実施の形態により作製したメモリ素子の、ゲート電圧−ドレイン電流特性(メモリ効果)を示している。なお、ドレイン電圧は5Vである。このメモリ素子は、PECVD法によりSiO0.5 層を形成し、その後、エネルギー密度260mJ/cm2 のXeClエキシマレーザを照射することによりSiO0.5 層中にSiドットからなる蓄積領域を形成し、続いて、PH3 のプラズマ照射により、燐(P)のイオン注入を行い、第1の不純物領域および第2の不純物領域を形成し、更に、XeClエキシマレーザ(210mJ/cm2 )によるアニールを行い、注入した不純物の活性化を行ったものである。
【0052】
(第3の方法)
次に、図16(A),(B)乃至図20(A),(B)を参照して、上記第1の実施の形態のメモリ素子の第3の製造方法について説明する。ここでも、各図において、(B)は平面図、(A)は(B)のγ−γ線に沿った断面図をそれぞれ表している。
【0053】
まず、図16(A),(B)に示したように、石英等の基板11上に、CVDまたはスパッタリング法により、例えば膜厚100nm程度のSi3 N4 層またはSiO2 層からなるバッファ層12を形成する。続いて、PECVD法またはスパッタリング法により、n型あるいはp型不純物がドーピングされた、膜厚数10nm程度の非晶質シリコン層を、基板11に変形が生じない程度の温度で形成した後、エッチングにより、この非晶質シリコン層を選択的に除去して第1の不純物領域13aおよび第2の不純物領域13bを形成する。
【0054】
次に、図17(A),(B)に示したように、PECVD法またはスパッタリング法により、基板11の表面に不純物を含まない非晶質シリコン層13′を形成した後、エッチングにより、伝導領域13cとなる部分と、第1の不純物領域13aおよび第2の不純物領域13bに対応する領域以外の領域を選択的に除去する。
【0055】
次に、図18(A),(B)に示したように、非晶質シリコン層13′にXeClエキシマレーザを150〜300mJ/cm2 の範囲で照射して結晶化し、多結晶シリコン層13とする。
【0056】
次に、図19(A),(B)に示したように、プラズマ酸化法により多結晶シリコン層13の表面を酸化し、その上部にPECVD法により膜厚数10nmのSiOx 層(x<2)からなるトンネル絶縁膜14aを形成し、その後、XeClエキシマレーザを150〜300mJ/cm2 程度照射する。これによりSiOx 中の過剰なシリコンが析出し、多数の微粒子15aからなる蓄積領域15が形成される。なお、SiOx 層(x<2)を形成する代わりに、第1の方法と同様に、シラン、ジシランなどシリコン原子を含むガスとゲルマンなどゲルマニウム原子を含むガスを原料とした化学気相成長法、あるいはシリコンまたはゲルマニウムまたは金属を原料としたスパッタリング法により、被覆率が1より少ない蓄積領域15を形成してもよい。
【0057】
次に、図20(A),(B)に示したように、シラン、ジシランなどシリコン原子を含むガスおよびN2 O、O2 など酸素原子を含むガスによる化学気相成長法、またはN2 O、O2 など酸素原子を含むガスの電離気体雰囲気中でのシリコンのスパッタリングにより、例えば膜厚約100nmの制御用絶縁膜14bを形成する。続いて、多結晶シリコンまたはAl,Cu,Wなどの金属により、制御用絶縁膜14b上の伝導領域13c(多結晶シリコン層13)に対向する位置に、制御用電極16を形成する。その後、制御用電極16をマスクにして、伝導領域(多結晶シリコン層13)の表面までCF4 およびH2 の混合ガスを用いたRIEにより制御用絶縁膜14bの選択エッチングを行う。
【0058】
その後、電気炉あるいはエキシマレーザを用いて素子を加熱し、注入した不純物を活性化させる。その後、図示しないが、例えばCVD法またはスパッタリング法により、上記のようにして形成されたメモリ素子の表面にSi3 N4 またはSiO2 からなる保護膜を形成する。
【0059】
〔第2の実施の形態に係る製造方法〕
次に、図21(A),(B)乃至図25(A),(B)を参照して、上記第2の実施の形態のメモリ素子の製造方法について説明する。ここで、各図において、(B)は平面図、(A)は図(B)のξ−ξ線に沿った断面図をそれぞれ表している。
【0060】
(第1の方法)
【0061】
まず、図21(A),(B)に示したように、石英,ガラスあるいはプラスチックからなる基板21上に、CVDまたはスパッタリング法により、例えば膜厚100nm程度のSi3 N4 層またはSiO2 層あるいはSiNk Ol (k,l≠0)層からなるバッファ層22を形成する。続いて、例えば電子ビーム蒸着法により、W(タングステン),Ta(タンタル),Mo(モリブデン)などからなる金属膜を形成して、パターニングすることにより制御用電極26を形成する。
【0062】
次に、図22(A),(B)に示したように、CVD法またはスパッタリング法により、膜厚約100nmのSiO2 層からなる制御用絶縁膜24b、膜厚数10nmのSiOx (x<2)層からなるトンネル用絶縁膜24a、膜厚数10nmの不純物が添加されていない非晶質シリコン層23′をこの順で形成する。
【0063】
次に、図23(A),(B)に示したように、XeClエキシマレーザを150〜300mJ/cm2 程度照射することにより、非晶質シリコン層23′を結晶化し、多結晶シリコン層23とする。このとき、SiOx 中の過剰なシリコンが析出し、トンネル用絶縁膜24a中に多数の微粒子25aからなる蓄積領域25が形成される。
【0064】
次に、図24(A),(B)に示したように、例えばRIEにより多結晶シリコン層23およびトンネル用絶縁膜24aを選択的に除去して素子分離を行う。
【0065】
次に、図25(A),(B)に示したように、多結晶シリコン層23上の、制御用電極26に対向する領域にフォトレジストまたはSiO2 からなるマスク27を形成する。続いて、マスク27を用いてイオン注入を行い、多結晶シリコン層23に第1の不純物領域23aおよび第2の不純物領域23bを形成する。イオン注入は、伝導電荷を電子にするならばV族原子、例えばリン(P)原子、伝導電荷を正孔にするならばIII族、例えばホウ素(B)原子をイオン注入する。あるいは、伝導電荷を電子にするならばV族原子を含む電離気体、例えばPH3 の電離気体、伝導電荷を正孔にするならばIII族原子を含む電離気体、例えばB2 H6 の電離気体をマスク27を用いて多結晶シリコン層23に照射することにより第1の不純物領域23aおよび第2の不純物領域23bを形成することもできる。その後、電気炉あるいはエキシマレーザを用いて素子を加熱し、注入した不純物を活性化させる。その後、図示しないが、例えばCVD法またはスパッタリング法により、このようにして形成されたメモリ素子の表面にSi3 N4 またはSiO2 からなる保護膜を形成する。
【0066】
〔第3の実施の形態〕
次に、図26および図27を参照して本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態は、第1または第2の実施の形態に示したトップゲート型のメモリ素子を集積化したメモリ装置の構成例を表すものである。図26は、図3に示した回路図を実際のデバイスに適用した例の平面図、図27は図26のη−η線に沿った断面図をそれぞれ表している。
【0067】
このメモリ装置において、ソース線S1 ,S2 、ビット線B1 ,B2 、ワード線W1 ,W2 は、それぞれ、Al,Cuなどの金属または不純物が注入された多結晶シリコン層により形成されている。ここでは、2×2のメモリアレイしか示していないが、一般にはn×m(n,m>1)であることは言うまでもない。これは以下の実施の形態においても同様である。
【0068】
(集積化方法)
次に、上記メモリ素子の集積化方法について説明する。
【0069】
メモリ素子の集積化の第1の方法は、図3または図4に示したように、メモリ素子の制御用電極(G)をワード線W1 ,W2 …と接続し、ソース−ドレイン経路をそれぞれビット線とソース線の間に接続したメモリ素子を複数個並列に配列する方法である。各メモリ素子への情報の書き込み、消去、保持および読み出しは、前述のように各メモリ素子の第1の不純物領域、ゲート領域および第2の不純物領域にソース線、ビット線およびワード線の電位を加えればよい。
【0070】
メモリ素子の集積化の第2の方法は、図5に示したように、メモリ素子の制御用電極をワード線と接続し、ソース−ドレイン経路をそれぞれビット線とソース線の間に接続したメモリ素子を複数直列に配線する方法である。各メモリ素子への情報の書き込み,消去,保持および読み出しは、前述のように各メモリ素子の第1の不純物領域、ゲート領域および第2の不純物領域にソース線、ビット線およびワード線に電位を加えればよい。
【0071】
〔第4の実施の形態〕
図28は、本発明の第4の実施の形態に係るボトムゲート型のメモリ素子を集積化したメモリ装置の構成例を表している。なお、平面構成は図26と同様であり、図28もこの図26のη−η線に沿った断面構成を表している。それぞれの素子の作製法は前述の通りであり、集積化した場合も容易に転用できるので、その具体的な説明は省略する。
【0072】
〔第5の実施の形態〕
図29および図30は、本発明の第5の実施の形態に係るトップゲート型のメモリ素子を用いたメモリ装置の構成例を表している。図29は、図3に示した回路図を実際のデバイスに適用した例の平面図、図30は図29のκ−κ線に沿った断面図をそれぞれ示している。なお、ソース線S1 ,S2 、ビット線B1 ,B2 、ワード線W1 ,W2 は、Al,Cuなどの金属または不純物が注入された多結晶シリコン層により形成されている。
【0073】
なお、図31は第2の実施の形態に係るボトムゲート型のメモリ素子を集積化した例を表している。
【0074】
次に、本実施の形態に係るメモリ装置の複数のメモリ素子のうち、特定の素子、例えば図3のメモリ素子Cnmに対して、情報の書き込みおよび消去、並びに情報の保持および読み出しを行う場合についてそれぞれ具体的に説明する。なお、以下の説明において、メモリ素子としてはn型の伝導性を持つものと仮定している。メモリ素子としてp型の伝導性を持つものを用いる場合は、以下の説明において電位の符号を逆にすればよい。
【0075】
まず、メモリ素子Cnmに対して情報を書き込む場合には、ソース線Sm 、およびワード線Wn を除くワード線W1 〜Wn-1 に0V、ワード線Wn に電位Vp (例えば10V)、ビット線Bm に電位Vd (例えば5V)をそれぞれ印加する。このとき、誤って、メモリ素子Cnmの周囲の他のメモリ素子における情報を消去しないように、好ましくはソース線Si およびビット線Bi (i≠m)にVp /2だけ電位を与えておく。
【0076】
次に、このようにしてメモリ素子Cnmに書き込まれた情報を消去する場合には、ソース線Sm 、およびワード線Wn を除くワード線に0V、ワード線Wn に電位−Vp (例えば−10V)、ビット線Bm に電位−Vd (例えば−5V)をそれぞれ印加する。このとき、メモリ素子Cnmの周囲の他のメモリ素子に誤って情報を書き込まないように、好ましくはソース線Sm およびビット線Bm を除くビット線に−Vp /2だけ電位を与えておく。
【0077】
また、メモリ素子Cnmに書き込まれた情報を保持する場合には、全ての電極の電位を同電位または浮遊状態とする。
【0078】
次に、メモリ素子Cnmから情報を読み出す場合には、全てのソース線、およびビット線Bm を除くビット線に0V、ワード線Wn を除くワード線に0V、ワード線Wn に電位Vr (例えば5V)、ビット線Bm に電位Vd (例えば5V)をそれぞれ印加し、ビット線Bm を流れる電流の大小を測定する。これによりメモリ素子Cnmの書き込み状態の測定が行われ、情報の読み出しが行われる。
【0079】
〔第6の実施の形態〕
図32および図33は、本発明の第6の実施の形態に係るトップゲート型のメモリ素子を用いたメモリ装置の構成例を表している。図32は、図5に示した回路図を実際のデバイスに適用した例の平面図、図33は図32のl−l線に沿った断面図をそれぞれ示している。本実施の形態においても、ソース線S1 、ビット線B1 、ワード線W1 ,W2 ,W3 ,W4 ,…,Wn はAl,Cuなどの金属、または不純物が注入された多結晶シリコン層により形成されている。
【0080】
図34は、第2の実施の形態に係るボトムゲート型のメモリ素子を集積化した例を表すものであり、図33と同様に、図32のl−l線に沿った断面図を示している。
【0081】
次に、本実施の形態におけるメモリ装置の特定のメモリ素子Mnm(図5参照)に対して、情報の書き込みおよび消去、並びに情報の保持および読み出しを行う場合の作用について説明する。なお、以下の説明においても、メモリ素子としてはn型の伝導性を持つものと仮定しており、p型の伝導性を持つ場合については、その説明は省略する。
【0082】
まず、メモリ素子Mnmに対して、情報を書き込む場合には、全てのソース線を0Vにすると共に、ワード線Wm に電位Vp (例えば10V)、ワード線Wm 以外のワード線にVp /2(例えば5V)、ビット線Bn には0V、ビット線Bn 以外のワード線Wm をゲートに接続されているメモリ素子を含むメモリ素子列のビット線にVp /2(例えば5V)を与える。
【0083】
メモリ素子Mnmに書き込まれた情報を消去する場合には、全てのソース線を0Vにし、ワード線Wm に電位−Vp (例えば−10V)、ワード線Wm 以外のワード線にVp /2(例えば5V)、ビット線Bn には0V、ビット線Bn 以外のワード線Wm をゲートに接続されているメモリ素子を含むメモリ素子列のビット線に−Vp /2(例えば−5V)を与える。
【0084】
また、メモリ素子Mnmに書き込まれた情報を保持する場合には、全ての電極の電位を同電位または浮遊状態にする。
【0085】
また、情報を読み出す場合には、全てのソース線およびビット線Bn を除くビット線に0V、ワード線Wm を除くワード線に0V、ワード線Wn に0V、ビット線Bm に電位Vd (例えば5V)を印加し、ビット線Bm を流れる電流の大小を測定する。これによりメモリ素子Mnmに書き込まれた情報が読み出される。
【0086】
〔第7の実施の形態〕
次に、図35乃至図39を参照して、同一基板上に、第1の実施の形態(図1)によるメモリ素子と共に、例えば制御回路などの周辺回路を同時に作製する場合の方法について説明する。
【0087】
まず、図35に示したように、石英,ガラス,プラスチックなどの基板11上にバッファ層12として100nm程度の厚さのSi3 N4 およびSiO2 層をCVDまたはスパッタリング法により形成した後、バッファ層12の表面に数10nm程度の非晶質シリコン層13′をPECVD法またはスパッタリング法により、基板変形の生じない温度で形成した後、エッチングにより素子分離を行う。
【0088】
次に、図36に示したように、プラズマ酸化法により非晶質シリコン層13′の表面を酸化してトンネル絶縁膜14aを形成した後、PECVD法により、トンネル絶縁膜14aの上部に、膜厚数10nmのSiOx (x<2)層を形成する。その後、XeClエキシマレーザを150〜300mJ/cm2 程度照射する。これにより、図36に示したように、非晶質シリコン層13′が結晶化され多結晶シリコン層13となると共に、SiOx 中の過剰なシリコンが析出し、多数の微粒子15aからなる蓄積領域15が形成される。
【0089】
次に、図37に示したように、メモリ素子側(図の左半分)をフォトレジスト膜17で覆い、周辺回路側(図の右半分)に形成された蓄積領域をSF6 またはCF4 およびH2 の混合ガスを用いたRIEにより選択的に除去する。その後、フォトレジスト膜17を取り除く。
【0090】
次に、図38に示したように、シラン、ジシランなどシリコン原子を含むガスおよびN2 O、O2 など酸素原子を含むガスによるCVD法により、またはN2 O、O2 など酸素原子を含むガスの電離気体雰囲気中でのシリコンのスパッタリングにより、膜厚約100nmの制御用絶縁膜14bを形成する。続いて、制御用絶縁膜14b上に制御用電極16(Gm ,G)を、多結晶シリコン層またはAl,Cu,Wなどの金属で形成した後、制御用電極16(Gm ,G)をマスクにして多結晶シリコン層13の表面までCF4 およびH2 の混合ガスを用いたRIEによりエッチングを行う。
【0091】
次に、図39に示したように、制御用電極16(Gm ,G)をマスクにして、伝導電荷を電子にするならば燐等のV族原子、伝導電荷を正孔にするならばホウ素等のIII族原子のイオン注入を行い、第1の不純物領域13a(Sm ,S)および第2の不純物領域13b(Dm ,D)を形成する。伝導電荷を電子にするならば、PH3 などのV族原子を含む電離気体、伝導電荷を正孔にするならば、例えばB2 H6 などのIII族原子を含む電離気体を照射し、第1の不純物領域13a(Sm ,S)および第2の不純物領域13b(Dm ,D)を形成する。その後、電気炉あるいはエキシマレーザを用いて素子を加熱し、注入した不純物を活性化する。その後、必要な配線を行い、基板の表面をSi3 N4 またはSiO2 をCVD法またはスパッタリング法で覆い保護膜を形成する。
【0092】
〔第8の実施の形態〕
次に、図40乃至図45を参照して、同一基板上に、第2の実施の形態(図2)によるメモリ素子と共に周辺回路を同時に作製する場合の方法について説明する。
【0093】
まず、図40に示したように、石英等の基板21上に、CVD法またはスパッタリング法により、例えばSi3 N4 やSiO2 からなる膜厚100nmのバッファ層22を形成した後、電子ビーム蒸着法またはスパッタリング法により、タングステン,タンタル,モリブデンなどの膜を形成しパターニングして制御用電極26(Gm ,G)を形成する。
【0094】
次に、図41に示したように、CVD法またはスパッタリング法を用いて、膜厚約100nmのSiO2 からなる制御用絶縁膜24bを形成した後、膜厚数10nmのSiOx (x<2)層27を形成する。
【0095】
次に、図42に示したように、メモリ素子側(図において左側)をフォトレジスト膜28で覆い、SF6 、またはCF4 およびH2 の混合ガスを用いたRIEにより、周辺回路側(図において右側)に形成されたSiOx 層27を選択的に除去する。その後、フォトレジスト膜28を除去する。
【0096】
次に、図43に示したように、SiOx 層27の表面にプラズマ酸化法によりトンネル絶縁膜24aを形成する。その後、CVD法またはスパッタリング法またはPECVD法により、トンネル絶縁膜24aおよび制御用絶縁膜24b上に膜厚数10nmの非晶質シリコン層23′を形成する。次に、図44に示したように、150〜300mJ/cm2 のXeClエキシマレーザを範囲で照射する。これにより、非晶質シリコン層23′が結晶化して多結晶シリコン層23に変換されると共に多数の微粒子25aからなる蓄積領域25が形成される。次いで、素子分離のためのエッチングを行う。
【0097】
続いて、図45に示したように、多結晶シリコン層23上の制御用電極26(Gm ,G)に対応する領域にフォトレジスト膜またはSiO2 膜によりマスク29を形成する。続いて、マスク29を用いて、伝導電荷を電子にするならば、燐等のV族原子、伝導電荷を正孔にするならばホウ素等のIII族のイオン注入を行い、第1の不純物領域23a(Sm ,S)、および第2の不純物領域23b(Dm ,D)をそれぞれ形成する。あるいは、イオン注入の代わりに、伝導電荷を電子にするならば、PH3 等のV族原子を含む電離気体、伝導電荷を正孔にするならば、B2 H6 等のIII族原子を含む電離気体を照射して、第1の不純物領域23a(Sm ,S)および第2の不純物領域23b(Dm ,D)を形成してもよい。その後、電気炉あるいはエキシマレーザを用いて素子を加熱し、注入した不純物を活性化する。その後、必要な配線を形成した後、CVD法またはスパッタリング法により、メモリ装置の表面にSi3 N4 ,SiO2 からなる保護膜(図示せず)を形成する。
【0098】
〔第9の実施の形態〕
次に、図46乃至図51を参照して、半導体基板上に作製された周辺回路の上に第1の実施の形態のメモリ素子を積層した構造を有するメモリ装置の作製方法について説明する。
【0099】
まず、図46に示したように、洗浄されたシリコン単結晶基板31の表面を、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)法により選択的に酸化し、素子分離のためのフィールド酸化膜32を形成し、次いで熱酸化法によりゲート酸化膜33を形成する。
【0100】
次に、図47に示したように、CVD法またはスパッタリング法を用いて、多結晶シリコン層またはAl,W,Cuなどの金属からなる制御用電極34を形成し、その制御用電極34をマスクにしてイオン注入を行い、n型のLDD(Lightly Doped Drain) 領域35a,35bを形成する。続いて、制御用電極34の側壁に例えばSiO2 からなるゲート側壁(サイドウォール)34aを形成した後、このゲート側壁34aおよび制御用電極34をマスクにしてイオン注入を行い、n++型のソース領域36aおよびドレイン領域36bを形成する。
【0101】
次に、図48に示したように、CVD法やスパッタリング法を用いて、SiO2 やSi(OC2 H5 )4 (TEOS)などまたはSOG(Spin On Glass )により層間絶縁膜37を形成する。その後、CMP(Chemical and Mechanical Polishing : 化学的機械研磨)法により層間絶縁膜37の表面の平坦化を行う。
【0102】
その後、前述の方法と同様に、メモリ素子を形成する。すなわち、図49に示したように、層間絶縁膜37上にトンネル絶縁膜14aを形成し、その上に多数の微粒子15aからなる蓄積領域15を形成する。次いで、図50に示したように制御用絶縁膜14bを形成し、この制御用絶縁膜14b上に制御用電極16(Gm )を形成する。その後、制御用電極16(Gm )をマスクにして制御用絶縁膜14bおよびトンネル絶縁膜14aを多結晶シリコン層13の表面までエッチングした後、イオン注入を行い、第1の不純物領域13a(Sm )および第2の不純物領域13b(Dm )を形成する。その後、必要な配線を形成した後、CVD法またはスパッタリング法により、メモリ装置の表面にSi3 N4 ,SiO2 からなる保護膜(図示せず)を形成する。
【0103】
続いて、メモリ素子と周辺回路の間で配線が必要な場合は、図51に示したように、CH4 とH2 との混合ガスあるいはC2 H6 を用いたRIEにより層間絶縁膜37にコンタクト孔38を形成し、Al,Cu,Wなどの金属により配線39を形成する。その後、CVD法またはスパッタリング法によって、表面にSi3 N4 またはSiO2 からなる保護膜(図示せず)を形成する。
【0104】
図52は、上記実施の形態のメモリ素子を積層構造(ここでは2層構造)にした場合の例を示している。すなわち、半導体基板41上に、Si3 N4 ,SiO2 からなるバッファ層42を形成した後、上記実施の形態によるメモリ素子を作製し、その後、CVD法やスパッタリング法を用いて、SiO2 やSi(OC2 H5 )4 (TEOS)など、またはSOG(Spin On Glass )により層間絶縁膜43を形成する。その後、CMP法により層間絶縁膜43の表面の平坦化を行った後、2層目のメモリ素子を作製すると共に、層間絶縁膜43にコンタクト孔44を形成し、Al,Cu,Wなどの金属膜を形成することにより配線45を形成したものである。このような多層構造により、容量の大きなメモリ装置を作製することができる。
【0105】
〔実施例1〕
次に、本発明の具体的な実施例について説明する。
【0106】
まず、図53(A)に示したように、ガラス基板51上にPECVD法により膜厚200nmのSiO2 膜52を形成した。なお、SiO2 膜の代わりにSi1-X NX (x=0〜4/3)膜を形成してもよい。また、基板としては、ガラスの他、例えばポリエーテルスルホン(PES;Polyether Sulfone )やポリメチルメタクリレート(PMMA),ポリエチレンテレフタレート(PET)などのプラスチック基板、あるいはシリコンウェハ等でもよい。続いて、このSiO2 膜52上にPECVD法により膜厚30nmのSi膜53を形成した。このSi膜53は非晶質状態でもよく、微結晶状態であってもよい。
【0107】
次に、このSi膜53上に、流量20SCCMのSiH4 ガスおよび流量20SCCMのN2 Oガスを用いたPECVD法によりSi過剰の非化学量論的組成のSiOX (x<2)(シリコン窒化)膜54を形成した。
【0108】
次に、このSiOX 膜54が形成されたガラス基板51の表面に、図53(B)に示したように、パルス幅10〜50nsec,280mJ/cm2 のレーザビーム15を照射した。レーザとしては、例えばKrF(共振波長248nm),ArF(共振波長193nm),XeCl(共振波長308nm)などのエキシマレーザを用いることができるが、ここではXeClエキシマレーザを用いた。
【0109】
このエネルギービームの照射によって、図53(C)に示したように、SiOX 膜54は化学量論組成のSiO2 とSiとに分解される。すなわち、SiO2 膜54a中にSiの微粒子54bが形成された状態となる。この微粒子54bの大きさは1nm〜1μmの範囲である。
【0110】
図54はエネルギービーム照射後のSEM(Scanning Electron Microscope;走査型電子顕微鏡)写真の結果を表すものであり、黒い領域中に白く明るいドットが点在していることがわかる。更に、マイクロAES(Auger Electron Spectroscopy;オージェ電子分光)法によって、SiO2 と考えられる暗い領域と拡散したSiと考えられる明るい領域との相違を調べた結果、暗い領域よりも明るい領域にSiが集中していることが判明した。
【0111】
このようにガラス基板51の上に形成したSi膜53上に、Siを過剰に含むSiOX 膜54を形成し、続いて、このSiOX 膜54に対してレーザビーム55を照射して加熱処理を施すことにより多数の微粒子54bからなる蓄積領域を形成することができた。
【0112】
〔実施例2〕
次に、図55(A)〜(D)および図56(A),(B)を参照して、具体的にメモリ素子を製造した例について説明する。
【0113】
まず、図55(A)に示したようにガラス基板61上にPECVD法により膜厚200nmのSiO2 膜62を形成した。続いて、このSiO2 膜62上に膜厚30nmのメモリのチャネル用のSi膜63を形成した。次に、このSi膜63上に、PECVD法により膜厚1nm〜10nmのSiO2 膜64を形成し、このSiO2 膜64上に、流量20SCCMのSiH4 ガスおよび流量20SCCMのN2 Oガスを用いたPECVD法によりSi過剰のSiOX (x<2)膜65を形成した。
【0114】
次に、このSiOX 膜65が形成されたガラス基板61の表面に、図55(B)に示したように、280mJ/cm2 のエキシマレーザビーム66を照射した。このレーザビーム26の照射によって、SiOX 膜65は、図55(C)に示したように、SiO2 膜65aとこのSiO2 膜65a中に分散したSiの微粒子65bとに分解される。この微粒子65bが分散したSiO2 膜65aがフローティングゲートとなる。
【0115】
微粒子65bを形成したのち、図55(D)に示したように、SiO2 膜65a上に、PECVD法により膜厚100nmのSiO2 膜67を形成した。続いて、このSiO2 膜67上に膜厚100nmのTa(タンタル)からなる制御ゲート68を形成した。すなわち、SiO2 膜67上に例えばスパッタリング法によりタンタル膜を成膜し、その後、このタンタル膜上にゲートパターンのフォトレジスト膜を形成し、このフォトレジスト膜をマスクとしてタンタル膜のエッチングを行い、フォトレジスト膜を剥がすことにより制御ゲート68を形成した。
【0116】
次に、図56(A)に示したように、例えば(CF4 +H2 )ガスを用いたプラズマエッチングによって、制御ゲート68をマスクとし、SiO2 膜67,微粒子65bを含むSiO2 膜65aおよびSiO2 膜64を順次選択的に除去した。続いて、制御ゲート68をマスクとして、90℃の低温でPH3 のプラズマを用いたプラズマドーピングによりn型不純物(燐(P))をSi膜63に導入した。これにより制御ゲート68の下の伝導領域63aの両側に第1の不純物領域63bおよび第2の不純物領域63cが自己整合的に形成された。続いて、基板表面に向けてエキシマレーザビーム(波長308nm)を照射し、第1の不純物領域63bおよび第2の不純物領域63c中の不純物を活性化させた。
【0117】
次いで、図56(B)に示したように、基板表面に例えばPECVD法により保護膜としてのSi3 N4 膜69を形成し、このSi3 N4 膜69にソース,ゲートおよびドレイン用のコンタクトホールを形成した後、例えばスパッタリング法によりアルミニウム(Al)を堆積し、そののちパターニングすることによりソース電極70a,ゲート電極70bおよびドレイン電極70cをそれぞれ形成した。
【0118】
以上の方法によって、Siの微粒子が含まれるフローティングゲート(蓄積領域)を備えた不揮発性のメモリ素子を作製することができた。なお、このメモリ素子では、第1の不純物領域63bと第2の不純物領域63cとの間に電流が流れている状態で、ゲート電極70bに、伝導領域63aに対して大きな正のバイアスをかけると、絶縁膜をトンネルした電子がSiドット65bに蓄積され、その結果I−V特性が変わる。また、ゲート電極60bに負のバイアスをかけると、Siドット65bに蓄積された電子は絶縁膜をトンネルして伝導領域63aに放出され、その結果元のI−V特性に戻る。このようにゲート絶縁膜中にSiドット65bを形成することにより、電荷の蓄積・放出を行ってメモリ効果を持たせることができる。この構造は、連続したSiフローティングゲートを持つ所謂フラッシュメモリと同じ作用を示すが、ドット状のフローティングゲートであるために、各ドットに蓄積された電荷は、リークして散逸する割合が少なく、保持力のよいメモリ装置となる。
【0119】
以上実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではない。例えば上記実施の形態では、本発明をシリコンドットメモリの製造に適用した例について説明したが、シリコンの微粒子(ドット)を用いるものであれば、その他の各種デバイスの製造にも適用することができる。例えば、基板としてシリコン基板を用いれば、フローティングゲートを持つフラッシュメモリに適用することも可能である。
【0120】
また、上記実施例では、Siドットを形成する例について説明したが、その他の半導体によるドットを形成するようにしてもよい。例えば、他のIV族元素のGe(ゲルマニウム)、IV族化合物半導体としてのSiFe2 、SiGeを用いても良く、更には、II−VI族化合物半導体あるいはIII−V族化合物半導体によるドット、あるいは金属(Au,Sb,Sn)などのドットを形成するようにしてもよい。
【0121】
II−VI族化合物半導体によるドット形成例としては、Seを添加したZnO(あるいはZnO/ZnSe/ZnOの積層構造)にレーザを照射してZnSeドットを形成する例や、この例のSeの代わりにTe(テルル)を用いてZnTeドットを形成する例が挙げられる。また、III−V族化合物半導体によるドット形成例は、Gaを添加したSiNX (あるいはSi3 N4 /GaN/Si3 N4 の積層構造)にレーザを照射してSi3 N4 中にGaNドットを形成する例、更には、AlGaAs/InAs/AlGaAsの積層構造にレーザを照射してAlGaAs中にInAsドットを形成する例が挙げられる。
【0122】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るメモリ素子若しくはその製造方法によれば、蓄積領域を、分散された多数の微粒子(ドット)により構成すると共に、蓄積領域における微粒子の面密度をトンネル絶縁膜に生じた構造的な孔(ピンホール)の面密度よりも大きくする、あるいは、蓄積領域における微粒子の数を5個以上とし、更に、伝導領域を、表面の粗さが0.1nm以上100nm以下の多結晶シリコン膜により形成すると共に、蓄積領域の微粒子の数が伝導領域における結晶粒数よりも多くなるような構成としたので、プラスチック製の基板上に、低温でトンネル絶縁膜を製造することができる。また、トンネル絶縁膜にピンホール等の欠陥が発生し、一部の微粒子に蓄積された電荷がリークしても、欠陥が存在しない領域に形成された微粒子に蓄積された電荷はリークすることはない。従って、長時間に渡って情報を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るメモリ素子の構成を表す断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るメモリ素子の構成を表す断面図である。
【図3】本発明のメモリ素子の第1の集積化方法の一例を説明するための回路図である。
【図4】本発明のメモリ素子の第1の集積化方法の他の例を説明するための回路図である。
【図5】本発明のメモリ素子の第2の集積化方法を説明するための回路図である。
【図6】第1の実施の形態に係るメモリ素子の第1の製造方法を説明するための断面図である。
【図7】図6に続く工程を説明するための断面図である。
【図8】図7に続く工程を説明するための断面図である。
【図9】図8に続く工程を説明するための断面図である。
【図10】図9に続く工程を説明するための断面図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態に係るメモリ素子の第2の製造方法を説明するための断面図である。
【図12】図11に続く工程を説明するための断面図である。
【図13】図12に続く工程を説明するための断面図である。
【図14】図13に続く工程を説明するための断面図である。
【図15】第1の実施の形態に係るメモリ素子のゲート電圧とドレイン電流との関係を表す特性図である。
【図16】第1の実施の形態に係るメモリ素子の第3の製造方法を説明するための断面図である。
【図17】図16に続く工程を説明するための断面図である。
【図18】図17に続く工程を説明するための断面図である。
【図19】図18に続く工程を説明するための断面図である。
【図20】図19に続く工程を説明するための断面図である。
【図21】本発明の第2の実施の形態に係るメモリ素子の製造工程を説明するための断面図である。
【図22】図21に続く工程を説明するための断面図である。
【図23】図22に続く工程を説明するための断面図である。
【図24】図23に続く工程を説明するための断面図である。
【図25】図24に続く工程を説明するための断面図である。
【図26】本発明の第3の実施の形態に係るメモリ装置の構成を表す平面図である。
【図27】図26のη−η線に沿った断面図である。
【図28】本発明の第4の実施の形態に係るメモリ装置の断面図である。
【図29】本発明の第5の実施の形態に係るメモリ装置の構成を表す平面図である。
【図30】図29のκ−κ線に沿った断面図である。
【図31】ボトムゲート構造の素子からなるメモリ装置の、図29のκ−κ線に沿った断面図である。
【図32】本発明の第6の実施の形態に係るメモリ装置の構成を表す平面図である。
【図33】図32のl−l線に沿った断面図である。
【図34】ボトムゲート構造の素子からなるメモリ装置の、図32のl−l線に沿った断面図である。
【図35】本発明の第7の実施の形態に係るメモリ装置の製造工程を説明するための断面図である。
【図36】図35に続く工程を説明するための断面図である。
【図37】図36に続く工程を説明するための断面図である。
【図38】図37に続く工程を説明するための断面図である。
【図39】図38に続く工程を説明するための断面図である。
【図40】本発明の第8の実施の形態に係るデータ処理装置の製造工程を説明するための断面図である。
【図41】図40に続く工程を説明するための断面図である。
【図42】図41に続く工程を説明するための断面図である。
【図43】図42に続く工程を説明するための断面図である。
【図44】図43に続く工程を説明するための断面図である。
【図45】図44に続く工程を説明するための断面図である。
【図46】本発明の第9の実施の形態に係るデータ処理装置の製造工程を説明するための断面図である。
【図47】図46に続く工程を説明するための断面図である。
【図48】図47に続く工程を説明するための断面図である。
【図49】図48に続く工程を説明するための断面図である。
【図50】図49に続く工程を説明するための断面図である。
【図51】図50に続く工程を説明するための断面図である。
【図52】図51に続く工程を説明するための断面図である。
【図53】本発明の実施例を説明するための工程毎の断面図である。
【図54】シリコンドット(微粒子)の形成状態を説明するためのSEM写真である。
【図55】シリコンドットメモリの製造プロセスを説明するための工程毎の断面図である。
【図56】図55に続く工程毎の断面図である。
【符号の説明】
11,21…基板、12,22…バッファ層、13,23…多結晶シリコン層、13a,23a…第1の不純物領域、13b,23b…第2の不純物領域、13c,23c…伝導領域、14,24…絶縁膜、14a,24a…トンネル絶縁膜、14b,24b…制御用絶縁膜、15,25…蓄積領域、15a,25a…微粒子、16,26…制御用電極
Claims (11)
- プラスチック基板と、
伝導領域を間にして第1の不純物領域および第2の不純物領域を有する非単結晶半導体層と、
分散された複数の微粒子よりなり、前記伝導領域から遷移された電荷を蓄積する蓄積領域と、
この蓄積領域と前記伝導領域との間に設けられた電荷が遷移可能なトンネル絶縁膜と、
前記蓄積領域の電荷量および前記伝導領域の伝導度をそれぞれ制御するための制御用電極と、
この制御用電極と前記蓄積領域との間に設けられた電荷が遷移不可能な制御用絶縁膜とを備えると共に、前記プラスチック基板の一面に、前記非単結晶半導体層または前記制御用電極のいずれかが設けられ、かつ、前記蓄積領域における微粒子の面密度が前記トンネル絶縁膜に生じた構造的な孔(ピンホール)の面密度よりも大きい、あるいは前記蓄積領域における微粒子の数が5個以上であり、更に、前記伝導領域が、表面の粗さが0.1nm以上100nm以下の多結晶シリコン膜により形成されると共に、前記蓄積領域の微粒子の数が前記伝導領域における結晶粒数よりも多い
メモリ素子。 - 更に、前記プラスチック基板と、前記前記伝導領域、第1の不純物領域および第2の不純物領域それぞれとの間に、バッファ層としてSiNX 膜、SiO2 膜もしくはSiNX とSiO2 の積層膜、またはSiNK Ol (k,l≠0)膜が形成されている、請求項1記載のメモリ素子。
- 前記蓄積領域が、Siy Ge1-y (0≦y≦1)微粒子の集合体または金属微粒子の集合体により構成されている、請求項1記載のメモリ素子。
- 前記制御用電極が、不純物を含む多結晶Siまたは金属よりなる、請求項1記載のメモリ素子。
- 前記制御用絶縁膜が、SiO2 、Si3 N4 またはSiNk Ol (k,l≠0)よりなる、請求項1記載のメモリ素子。
- 前記伝導領域を構成する材質の膜厚が0.1μm以下である、請求項1記載のメモリ素子。
- プラスチック基板上に非単結晶半導体層よりなる伝導領域を形成する工程と、
前記伝導領域の上にトンネル絶縁膜を形成する工程と、
前記トンネル絶縁膜の上に分散された複数の微粒子よりなる蓄積領域を形成する工程と、
前記蓄積領域の上に制御用絶縁膜を形成する工程と、
前記制御用絶縁膜の上に制御用電極を形成する工程と、
前記非単結晶半導体層に、前記伝導領域に隣接する第1の不純物領域および前記第1の不純物領域と離間し、前記伝導領域に隣接する第2の不純物領域をそれぞれ形成する工程とを含み、
前記蓄積領域における微粒子の面密度を前記トンネル絶縁膜に生じた構造的な孔(ピンホール)の面密度よりも大きくする、あるいは前記蓄積領域における微粒子の数を5個以上とし、更に、前記伝導領域を、表面の粗さが0.1nm以上100nm以下の多結晶シリコン膜により形成すると共に、前記蓄積領域の微粒子の数を前記伝導領域における結晶粒数よりも多くする
メモリ素子の製造方法。 - 前記伝導領域の上に半導体元素を過剰に含む非化学量論的組成の蓄積領域形成用膜を形成し、この蓄積領域形成用膜にエネルギービームを照射して加熱することによりトンネル絶縁膜および蓄積領域をそれぞれ形成し、前記蓄積領域における微粒子の面密度を前記トンネル絶縁膜に生じた構造的な孔(ピンホール)の面密度よりも大きくする、請求項7記載のメモリ素子の製造方法。
- 前記プラスチック基板上にバッファ層を間にして前記伝導領域となる非晶質シリコン層を形成すると共に、前記非晶質シリコン層の表面を酸化することにより前記非晶質シリコン層の上部に前記蓄積領域形成用膜としてのシリコンを過剰に含むシリコン酸化膜を形成し、その後、エキシマレーザを照射することにより前記非晶質シリコン層を結晶化し多結晶シリコン層とすると共に、前記シリコン酸化膜中の過剰なシリコンを析出させ、前記トンネル絶縁膜上に多数の微粒子からなる前記蓄積領域を形成する、請求項8記載のメモリ素子の製造方法。
- プラスチック基板上に制御用電極を形成する工程と、
前記制御用電極の上に制御用絶縁膜を形成する工程と、
前記制御用絶縁膜の上に、分散された複数の微粒子よりなる蓄積領域を形成する工程と、
前記蓄積領域の上にトンネル絶縁膜を形成する工程と、
前記トンネル絶縁膜の上に非単結晶半導体層よりなる伝導領域を形成する工程と、
前記非単結晶半導体層に、前記伝導領域に隣接する第1の不純物領域および前記第1の不純物領域と離間し、前記伝導領域に隣接する第2の不純物領域をそれぞれ形成する工程とを含み、
前記蓄積領域における微粒子の面密度を前記トンネル絶縁膜に生じた構造的な孔(ピンホール)の面密度よりも大きくする、あるいは前記蓄積領域における微粒子の数を5個以上とし、更に、前記伝導領域を、表面の粗さが0.1nm以上100nm以下の多結晶シリコン膜により形成すると共に、前記蓄積領域の微粒子の数を前記伝導領域における結晶粒数よりも多くする
メモリ素子の製造方法。 - 前記プラスチック基板上にバッファ層を間にして前記制御用電極を形成した後、前記制御用電極上に前記制御用絶縁膜、前記トンネル用絶縁膜としてのシリコンを過剰に含むシリコン酸化膜、および前記伝導領域となる非晶質シリコン層をこの順に形成し、その後、エキシマレーザを照射することにより前記非晶質シリコン層を結晶化し、多結晶シリコン層とすると共に、前記シリコン酸化膜中の過剰なシリコンを析出させ、前記トンネル用絶縁膜中に多数の微粒子からなる前記蓄積領域を形成する、請求項10記載のメモリ素子の製造方法。
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