JP4537065B2 - プロトン伝導性電解質膜、その製造方法および燃料電池における使用 - Google Patents

プロトン伝導性電解質膜、その製造方法および燃料電池における使用 Download PDF

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Description

発明の詳細な説明
本発明は、プロトン伝導性電解質膜に関する。特に本発明は、燃料電池において広い温度範囲で用いることのできる、高い伝導率、機械的および化学的高い安定性、高い柔軟性および熱的安定性を有するプロトン伝導性電解質膜に関する。さらに本発明は、プロトン伝導性電解質膜の製造方法および、燃料電池における膜電極接合体(MEA)の形態における少なくとも1種のプロトン伝導性電解質膜の使用に関する。
固定および移動発電、例えば自動車用、宇宙旅行用、発電プラントなどのため、可能性のある電流源として燃料電池についての研究および開発がより広く行われている。燃料電池は、化学的エネルギーが直接電気エネルギーに変換される、すなわち、熱エネルギーを介することなく電気エネルギーに変換される、ガルバニック電池(galvanic element)である。燃料電池は連続的に電流を供給するが、これは、天然ガス、メタノール、ヒドラジン、アンモニア等を開裂することにより得た、酸化される物質、すなわちいわゆる燃料であって例えば水素、および酸化剤例えば酸素を、連続的に供給し、水などの酸化生成物を連続的に除去することによる。
高分子膜の不変固体電極としての使用が開始されると共に、過フッ化硫酸ユニット、例えばパーフルオロアルキル硫酸高分子電解質を含むイオノマーに基づくプロトン伝導性膜が注目されている。かかる膜としては、例えば、DuPontからの商品、登録商標Nafionなどが入手可能である。かかる膜は不均一系である。親水性および疎水性のポリマー基礎単位は、クラスター構造を形成し、その構造中に高い伝導率の必要条件として水が導入される。これらの不均一系では、電荷移動は液体、すなわち水相に結ばれている。これらのプロトン伝導体において水分子がプロトンのキャリアとして機能するという事実は、セル内の水分濃度を一定に維持する必要があることを意味する。これは、水が反応における酸化生成物としても生成され、従って水を制御された形で除去する必要があるため、問題となる。これらの燃料電池はまた、100℃より低い温度でのみ作動するが、これは水分子がプロトンキャリアとしての役割を負っており、100℃より高い温度では膜から放出されるからである。このことは伝導率の低下と関連し、これらの膜が100℃より低い温度範囲での使用に限定される理由となっている(O. Savadogo et al., Journal of New Materials for Electrochemical Systems 1 (1998), pp. 47-66)。Nafionに基づく膜型燃料電池の他の問題は、用いられる触媒が100℃より低い温度範囲において一酸化炭素などの触媒毒に対して特に感度が高く、触媒の効果が低下することである。
米国特許第5,525,436号には、プロトン伝導性ポリマーを含み、400℃までの温度において熱的に安定である固体高分子電解質膜について記載されている。プロトン伝導性ポリマーは、塩基性ポリマーであってよく、好ましくは硫酸またはリン酸などの強酸でドーピングされた、ポリベンズイミダゾール(PBI)が好ましい。PBIなどの塩基性ポリマーが強酸または安定酸、例えば硫酸またはリン酸でドーピングされた場合、単一相を形成する高分子電解質が得られ、ここで酸はポリマーに複合されており、上記の、電荷移動が液相に結びつけられた水分に基づく不均一系とは対照的である。
米国特許番号5,525,436に記載の単一相電解質系においては(これも不均一系と対照的に)、商業的に同等の伝導率が100℃以上の温度においてのみ達成される。膜の伝導率は、リン酸濃度およびドーピング時間に依存するが、含水量には言及すべき依存性はない。100℃より高い温度での酸の除去は無視できる範囲である。これらの理由により、またポリマーの高い酸化安定性により、リン酸でドーピングされたPBI膜が電解質およびセパレータとして、100℃を超えた作動温度範囲、例えば約160℃における燃料電池用に開発されている。
リン酸ドープPBI膜は2段階法により製造される。第1段階では、PBIを2%の塩化リチウム(LiCl)を含むジメチルアセトアミド(DMAc)に溶解し、次に、得られた溶液を流し込み法(casting)または吹き付け法(spraying)によりフィルム形成する。フィルムを乾燥させた後、LiClをフィルムから水で抽出し、中間生成物として非晶質で柔軟な膜を得る。第2段階においては、膜を硫酸(HSO)および/または好ましくはリン酸(HPO)でドーピングする。ドーピングにより、膜の一部が結晶性の形態に変換される。従って、ドーピングの程度との組み合わせにより、膜の機械的耐力能(mechanical load bearing capacity)は減少する。この効果は、水分による付加的な膨潤、例えば膜の保管または燃料電池の動作中に起こる水分の取り込みによるものなどにより、強められる。
機械的強度を高めるには、例えばWO 00/44816では、PBI高分子膜を例えば架橋剤の支援により架橋することが提唱されている。これにより機械的強度は増加し、従って脆性の問題の一部が解決されるが、かかる架橋高分子電解質は、低い伝導率とリン酸による膨潤性を有する。
上記の、単一相のリン酸ドープPBI膜が100℃より高い温度で使用できることの利点は、多数の欠点に対比してみるべきである。これらの膜は2段階法によってのみ製造でき、時間がかかり、材料を無駄に使用し、従って製造コストが高くなる。高分子電解質膜は、最初から存在しさらに増加する結晶性のため、またドーパントによる高いドーピングのため、機械的強度が減少し、そのため膜が変形したり破壊したりする。このため、膜は使用前に水分のないところに保管しなければならない。さらに、かかる高分子電解質膜を含み100℃より低い温度で作動される燃料電池の電力は、時間と共に低下するが、それはこの温度範囲においては膜が水分を取り込み、酸(例えばリン酸)を希釈し洗い流すからである。
2段階製造法を簡単化するため、米国特許第5,716,727号には、リン酸でドーピングしたPBI膜の製造方法が記載されている。PBI、リン酸および溶媒としてトリフルオロ酢酸からなる溶液を作製し、流し込み法および溶媒の蒸発により膜を得る。
この方法によれば、リン酸ドープPBI膜を1段階で製造することが可能であるが、この方法はまた重大な欠点も有する。第一に、得られた膜は当初から結晶性を有し、それがさらに増加し、それと共に脆性や上記の他の欠点も全て増加する。この方法の重大な欠点は、しかし、トリフルオロ酢酸の使用が必要なことである。トリフルオロ酢酸は、揮発性が高く、非常に活動的(aggressive)で毒性が高く、引火点が低い。従ってこの方法は、厳格に安全な方法を用いて閉鎖システムにおいてのみ実施可能である。いずれにしても提唱された方法は、トリフルオロ酢酸の廃棄が困難であるため、多大な環境汚染を引き起こす。
従って、本発明の一つの目的は、現在の最新技術で知られている電解質膜の欠点を有さないプロトン伝導性電解質膜を提供することである。特に、高い一定の伝導率、高い機械的安定性および柔軟性、および優れた化学的および熱的安定性を有し、燃料電池において100℃より下から200℃までの広い温度範囲で用いることのできる、プロトン伝導性電解質膜を提供することである。
本発明の他の目的は、発明したプロトン伝導性電解質膜を、安価でかつ環境に安全な方式で製造できる簡単な方法を提供することである。
最後に、本発明の他の目的は、発明したプロトン伝導性電解質膜を含む燃料電池を利用可能にすることである。
これらの目的は、請求項に規定された対象により達成される。
本発明は以下の発見に基づく:単相系で高い機械的安定性と柔軟性、優れた化学的および熱的安定性および高い一定の伝導率を有し、燃料電池において、およそ室温から200℃までの広い温度範囲で用いることができるプロトン伝導性電解質膜が、問題の多い出発物質を使用することなく、一段階法により容易に製造可能であること、そしてこれが、少なくとも1種の基材または複数基材の混合物を、少なくとも1種のドーパントおよび随意的に架橋剤と共に溶媒に溶解することによって達成され、それによりドーパントは少なくとも二塩基性無機酸と有機化合物の反応生成物であり、該反応生成物は酸性ヒドロキシル基(未反応)を有し、次に、該溶液はフィルム形状に変換され、続いて溶媒が例えば蒸発により除去され、こうして本発明のドーピングされたプロトン伝導性電解質膜が産出される。
本発明による電解質膜の製造に用いる溶液は優れたフィルム形成特性を有する。これにより、フィルムおよび/または膜の製造に頻繁に用いられる溶液の機械引抜き加工(machine drawing)が問題なく行われ、非常に均一な膜を得ることが可能になっている。
さらに、本発明はプロトン伝導性電解質膜の製造方法を提供し、ここで該方法においては、単一段階において、セラミック材料を基材(これは燃料電池技術の分野の当業者によく知られている)として、または複数セラミック材料の混合物(またはセラミック材料とポリマー材料の混合物)を基材として、少なくとも二塩基性無機酸と有機化合物の反応生成物であるドーパントに含浸および/または湿潤および/または浸して、それにより該反応生成物は酸性ヒドロキシル基(未反応)を有し、溶媒は除去される。
プロトン伝導を意図した膜の製造または使用において水は不要であり、またドーパントは水分を含まず、水溶性ではなく、水分を取り込むこともない(すなわち、吸湿性ではない)ため、単一系を構成する膜は非晶質であり、結晶性の発達と伸展をもたらすHPOなどの物質を含まないために、その優れた安定性および柔軟性を維持する。上記のようにドーパントは水溶性でもなく、吸湿性でもないため、保管中に水分を避けるための特別の方法は必要とせず、膜は通常状態において、フィルム特性の変化なしに問題なく長期間保管できる。さらに、本発明による電解質膜におけるドーパントは可塑剤として機能する。燃料電池の作動中、プロセスにおいて生成された水による希釈は起こらないが、これは、ドーパントが水に不溶性であり、従ってドーパントが膜から放出されないからである。このため、膜が長期間に渡り高い伝導率を維持し、従って燃料電池が一定の高い電力で長時間作動可能で、さらに、燃料電池は広い温度範囲、例えば約20℃から約200℃の間、好ましくは約50℃から約200℃の間、特に好ましくは約140℃から約180℃の間または200℃より高い温度においてさえも作動可能である。
例えば燃料電池用にリン酸でドーピングされた伝統的な単相PBI膜においては、膜を形成するポリマーにドーパントをモル過剰に(in molar excess)付加することが必要である。従って、例えば米国特許第5,525,436号においては、ドーパントの濃度(硫酸および/またはリン酸)として少なくとも200mol%から470mol%までの酸性、すなわち、各ポリマー繰り返し単位について1〜3.7の酸分子の濃度が開示されている。
電解質膜の優れた伝導率と、その結果としての燃料電池の高い電力が、非常に低いドーパント濃度において実現できることは、本発明の電解質膜の別の優れた利点である。本発明の電解質膜においては、乾燥ドープ膜の総重量に基づき約10wt%から約40wt%までの濃度、好ましくは約20wt%から約40wt%までの濃度により、燃料電池の優れた一定電力が得られる。驚くべきことには、燃料電池の電力は、ドーパントの濃度を30wt%未満、好ましくは約20wt%に低下すればさらに増加できる。ドーパントの濃度の低下は、次の事実、すなわち本発明によるドーパントには遊離酸が用いられておらず、代わりに多塩基性(強)無機酸と有機化合物との反応生成物、例えばリン酸のジエステルが用いられるという事実と組み合わさって、燃料電池における膜により長い寿命をもたらす。
本発明によれば、1種または2種以上のポリマーおよび/または1種または2種以上のセラミック材料が、プロトン伝導性電解質膜の基材として用いることができる。
その優れた耐酸化性および高い熱的安定性のために、好ましくは塩基性ポリマーが用いられる。好適な塩基性ポリマーは、ポリベンズイミダゾール、ポリピリジン、ポリピリミジン、ポリイミダゾール、ポリベンゾチアゾール、ポリベンズオキサゾール、ポリオキサジアゾール、ポリキノキサリン、ポリチアジアゾールおよびポリ(テトラザピレン)またはこれらの2種以上の組み合わせを含む。
本発明によれば、次の一般式
Figure 0004537065
式中、Rは:
Figure 0004537065
または二価の連鎖基(divalent linkage group)であり、例えば直鎖状または分枝状、置換または無置換の随意的にパーフルオロ化された炭化水素基であり、Rは例えば置換または無置換のアルキル、アリールまたはヘテロアリール基またはヘテロ環基であってもよい、
を有する塩基性ポリマーが特に好ましい。
本発明による塩基性ポリマーであって、Z=O、X=NHおよびR=1,2−フェニレン基、1,3−フェニレン基、または1,4−フェニレン基であるものもまた好ましい。
本発明による、次の式
Figure 0004537065
を有するポリベンズイミダゾール(PBI)は好ましい。
電解質膜の機械的強度をさらに増加させるには、または比較的低い分子量のポリマーを用いる場合は、膜の製造に用いる溶液に架橋剤を添加してもよい。原理的には、少なくとも2個の官能基を有する全ての化合物を、共有結合の形成に用いるポリマーと反応可能である限り、ここで用いてよい。分子内に少なくとも2個のエポキシ基を有する化合物が好ましい。本発明による電解質膜において特に好ましい架橋剤は、特に、PBIに基づくものであり、1,4−ブタンジオール・ジグリシジルエーテルである。
架橋剤は、所望により、ポリマーおよび/または塩基性ポリマーおよび架橋剤の総重量に基づき、1wt%〜30wt%の量、好ましくは10wt%〜30wt%の量、特に好ましくは20wt%〜30wt%の量にて添加してよい。架橋剤の必要量は、用いるポリマーの分子量に依存する。
基本的にポリマーが溶解する全ての溶媒を、電解質膜の製造に用いる溶液用の溶媒として用いてよい。溶媒は、好ましくは、N−メチルピロリドン(NMP)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルアセトアミド(DMAc)およびこれらの混合物を含む群から選択されるが、ジメチルアセトアミドが特に好ましい。
溶液中のポリマーの濃度は、膜の製造に用いる最終溶液の重量に基づき、10wt%〜50wt%の範囲、好ましくは20wt%〜40wt%の範囲であり、さらに好ましくは25wt%〜35wt%の範囲である。濃度は、ポリマーの型およびその分子量と、対応する溶媒または溶媒混合物における溶解性、および架橋剤の量に依存する。
本発明のプロトン伝導性電解質膜のためのドーパントは、少なくとも2塩基性の無機の強酸と、無機酸と共有結合を形成することができる有機化合物との反応生成物である。
好ましくはリン酸または硫酸を酸として用いるが、リン酸が特に好ましい。
無機酸と反応する有機化合物は、直鎖状または分枝状で、随意的に置換された、5〜20個の炭素原子を有する、好ましくは6〜16個の炭素原子を有する、より好ましくは7〜12個の炭素原子を有する、最も好ましくは8〜10個の炭素原子を有する脂肪族アルコール、随意的に置換された芳香族アルコール、直鎖状または分枝状で、随意的に置換された、5〜20個の炭素原子を有する、好ましくは6〜16個の炭素原子を有する、より好ましくは7〜12個の炭素原子を有する、最も好ましくは8〜10個の炭素原子を有する脂肪族アミン、および芳香族アミン、を含む群から選択される。
有機化合物のうち、2−エチルヘキサノールおよびフェノールは、無機酸、好ましくはリン酸との反応に特に好ましい。
少なくとも二塩基性無機酸と有機化合物との反応は、無機酸の酸性のOH基、すなわち、ヒドロキシル基が未反応のまま残るような様式で行われる。リン酸などの三塩基性酸の場合は、酸性のOH基のうち2個は、2個の官能基を有する有機化合物により、例えばジオールにより架橋されてもよく、すなわち、例えばエステル化によって環を形成する。
本発明による好ましいドーパントは、リン酸エステル、例えばジ−(2−エチルヘキシル)リン酸エステルおよびジフェニルリン酸エステルを含み、しかし、ジ−(2−エチルヘキシル)リン酸エステルが最も好ましい。
電解質膜を製造するための溶液は、ドーパントを、膜の製造に用いる溶液の総重量に基づき、約1wt%〜約20wt%の濃度で含み、好ましくは約3wt%〜約15wt%の濃度で含み、より好ましくは約3wt%〜約12wt%の濃度で含む。これにより、乾燥した電解質膜におけるドーパント濃度は、乾燥ドープ膜の総重量に基づき約10wt%〜約40wt%の濃度、好ましくは約20wt%〜約40wt%の濃度、特に好ましくは約20wt%〜約30wt%の濃度となる。本発明により用いられるドーパントは、酸化攻撃に対して最大の耐久性を有するべきである。さらに、ドーパントは無視できる程度においてのみ水溶性であってもよく、すなわち、水に約3wt%、好ましくは約2wt%より多くは溶解しないことが必要である。ドーパントは、実質的に水に不溶性であるのが最も好ましい。
本発明によるプロトン伝導性電解質膜は、次の方法により製造できる。
1種または2種以上の多孔質平面構造体(porous planar structure)(または平面材料または平面形成体)の形態を有し、例えば、1種もしくは2種以上のポリマーおよび/または1種もしくは2種以上のセラミック材料または、1種もしくは2種以上のポリマーと1種もしくは2種以上のセラミック材料の混合物からなる基材を、ドーパントで処理し、それを含浸剤としての前記多孔質平面構造体(または平面材料または平面形成体)により吸収する。好ましい態様においては、粉体のセラミック材料を基材の一つとして液体中に分散させ、分散物を、付加的な基材としての1種または2種以上のポリマーと混合する。次に、ポリマーは随意的に温度を上げて溶解し、ドーパントを加える。この液体が同時にポリマーの溶媒であることが、有利である。溶解したポリマーおよびドーパントと共に得られた分散物は、平らな基板上に導入するか、または機械引抜き加工を行ってフィルム形状に変換し、溶媒を除去し、得られた膜は温度を上げて随意的に乾燥させる。
特に好ましい態様においては,基材例えば1種のポリマー、および/または2種以上の基材の混合物例えば複数ポリマーは、温度を上げて溶媒中に溶解する。次に、攪拌しながら架橋剤を添加し、次にドーパントを添加する。ろ過の後に随意的に得られる均一な溶液は、好適な方法、例えば、平らな(平面)基板への流し込み法または機械引抜き加工によりフィルム形状に変換する。その後、溶媒は除去され、得られた膜は温度を上げて随意的に乾燥させる。
得られた電解質膜の厚さは、約10μm〜約200μmの範囲、好ましくは約20μm〜約100μmの範囲、より好ましくは約30μm〜約80μmの範囲である。
本発明は以下の例によりさらに詳細に説明されるが、これらは本発明の範囲を限定するものではない。パーセントは、他に記載がない限り重量に基づくパーセントである。
例1
ドーピングされた高分子膜の製造
0.4dL/gの固有粘度を有するポリベンズイミダゾール(PBI)15gを、35gのN,N−ジメチルアセトアミド(Sigma Aldrich製)に170℃で2時間、還流で沸騰させることにより溶解する。溶液は、攪拌しながら5gのブタンジオール・ジグリシジルエーテルと混合し、次に5gのジ−(2−エチルヘキシル)リン酸エステルと混合する。次に、溶液を80℃で15分間熱し、均一な溶液を得る。溶液のろ過およびガス抜きの後、ドクターブレード(doctor blade)を用いてガラスシート上に膜を製造し、80℃、120℃および150℃で1時間乾燥させる。得られた膜はガラスシートから容易に取りはずすことができ、膜電極接合体(MEA)の構成に用いられる。
上記のようにして製造した膜は、平均厚さが55μmであり、乾燥膜の総重量に基づき20wt%のジ−(2−エチルヘキシル)リン酸エステルでドーピングされている。
粘度は、N,N−ジメチルアセトアミド中の1wt%PBI溶液を用いて決定した。この固有粘度から、PBIの平均分子量16,000g/molがマーク・ホウインク(Mark-Houwink)の式を用いて計算できる。
例2
膜特性の決定:
例1に従って製造された膜は、図1に示す温度範囲において完全に非晶質である。サーモグラム(図1)は、Perkin Elmer DSC(示差走査熱量計)を用いて記録した。加熱速度は20K/分であった。
膜の熱的安定性は、Netzsch TG−209を用いたTG計測(熱重量計測)により決定した。加熱速度は10K/分であった。熱重量計測の結果を図2に示す。大幅な重量損失は、250℃を超える温度範囲においてのみ観測できる。膜の機械的安定性は、Satorius社内で設計された機器を用いて破壊圧力測定(rupture pressure measurement)により決定した。試験した膜の破壊圧力は、>1.5barであった。
例3
膜電極接合体(MEA)の製造:
膜電極接合体(MEA)の製造のために、例1に従って製造した膜を約61cmの正方形の片に切りわける。市場で入手可能な、2.0mg/cmでPt被覆された面積10cmのE−TEK社製ELAT電極に、真空中室温で濃縮リン酸を含浸させ、次に本発明による膜を、従来の配置の通りFuel Cell Technologies, Inc.の試験燃料電池内に設置する。セルは30MPaの接触圧力により封印する。160℃および3barの水素圧力および大気圧において、0.6W/cmの最大電力密度および約1.7A/cmの電流密度を得る。非湿潤ガスを用いる。
例4
160℃における電力パラメータ:
図3は、例3に従って製造したMEAの160℃における電流−電圧曲線である。Hガス流量は170mL/分であり、大気流量は570mL/分であった。電力パラメータは、カナダのHydrogenics Corporation製のFCATS Advanced Screenerで決定した。
MEAの膜の伝導率は、ZAHNER-electrik GmbH & Co. KG製のIM6インピーダンス分光計(impedance spectrometer)を用いて測定し、0.57S/cmであった。
膜のH透過性は、Draeger Safety AG & Co. KGaA製のHセンサーを用いて測定し、160℃において0.036m /(m・h・bar)であった。
例5
60℃における電力パラメータ:
図4は、例3に従って製造したMEAの60℃における電流−電圧曲線である。Hガス流量は170mL/分であり、大気流量は570mL/分であった。電力パラメータは、カナダのHydrogenics Corporation製のFCATS Advanced Screenerで決定した。
膜のH透過性は、Draeger Safety AG & Co. KGaA製のHセンサーを用いて測定し、60℃において0.0054m /(m・h・bar)であった。
例6
ドーピングされた膜の製造:
0.86dL/gの固有粘度**を有するポリベンズイミダゾール(PBI)47.8gを、191gのN,N−ジメチルアセトアミド(Sigma Aldrich製)に、加圧反応装置内にて、200℃の温度で3時間沸騰させることにより溶解する。冷却した溶液は、室温で攪拌しながら2.5gのブタンジオール・ジグリシジルエーテルと混合し、次に10.4gのジ−(2−エチルヘキシル)リン酸エステルと混合する。次に溶液を攪拌しながら100℃で1時間熱し、均一な溶液を得る。溶液のろ過およびガス抜きの後、技術的機械引抜き加工により膜を得、200℃で4時間乾燥させる。
上記のようにして製造した膜は、平均厚さが45μmであり、乾燥膜の総重量に基づき22wt%のジ−(2−エチルヘキシル)リン酸エステルでドーピングされている。
**粘度は、N,N−ジメチルアセトアミド中の1wt%PBI溶液を用いて決定した。この固有粘度から、PBIの平均分子量55,700g/molがマーク・ホウインクの式を用いて計算できる。
例7
例6による膜を用いた膜電極接合体(MEA)の製造:
膜電極接合体(MEA)の製造のために、例1[sic;6]に従って製造した膜を約104cmの正方形の片に切りわける。市場で入手可能な、2.0mg/cmでPt被覆された面積50cmのE−TEK社製ELAT電極に、真空中室温で濃縮リン酸を含浸させ、次に本発明による膜を、従来の配置の通りFuel Cell Technologies, Inc.の試験燃料電池内に設置する。セルは6MPaの接触圧力により封印する。160℃および3.5barの水素圧力および大気圧において、0.6W/cmの最大電力密度および約1.6A/cmの電流密度を得る。非湿潤ガスを用いる。
例8
例7によるMEAの160℃における電力パラメータ:
図5は、例7に従って製造したMEAの160℃における電流−電圧曲線である。Hガス流量は1400mL/分であり、大気流量は4580mL/分であった。電力パラメータは、カナダのHydrogenics Corporation製のFCATS Advanced Screenerで決定した。
例9
例7によるMEAの60℃における電力パラメータ:
図6は、例7に従って製造したMEAの60℃における電流−電圧曲線である。Hガス流量は910mL/分であり、大気流量は2900mL/分であった。電力パラメータは、カナダのHydrogenics Corporation製のFCATS Advanced Screenerで決定した。
例1により作製した膜のサーモグラムを示す。 例1により作製した膜の熱重量計測の結果を示す。 例3に従って製造したMEAの160℃における電流−電圧曲線を示す。 例3に従って製造したMEAの60℃における電流−電圧曲線を示す。 例7に従って製造したMEAの160℃における電流−電圧曲線を示す。 例7に従って製造したMEAの60℃における電流−電圧曲線を示す。

Claims (30)

  1. 少なくとも1種の基材および少なくとも1種のドーパントを含み、該基材が、ポリベンズイミダゾール、ポリピリジン、ポリピリミジン、ポリイミダゾール、ポリベンゾチアゾール、ポリベンズオキサゾール、ポリオキサジアゾール、ポリキノキサリン、ポリチアジアゾールおよびポリ(テトラザピレン)またはこれらの2種以上の組み合わせを含む群から選択される塩基性ポリマーであり、該ドーパントが、少なくとも二塩基性の無機酸と有機化合物の反応生成物であって、該有機化合物が、5〜20個の炭素原子を有する直鎖状または分枝状、置換または無置換の脂肪族アルコール、置換または無置換の芳香族アルコール、5〜20個の炭素原子を有する直鎖状または分枝状、置換または無置換の脂肪族アミン、および芳香族アミンを含む群から選択され、該反応生成物が1個の酸性ヒドロキシル基を有するか、または前記化合物と多塩基性酸の縮合生成物である、プロトン伝導性電解質膜であり、該乾燥ドープ膜の総重量に基づき10重量%から30重量%未満の濃度で前記ドーパントを含む、前記膜。
  2. 塩基性ポリマーが、ポリベンズイミダゾールである、請求項1に記載の膜。
  3. ドーパント製造のための少なくとも二塩基性の無機酸が、リン酸および硫酸からなる群から選択される、請求項1または2に記載の膜。
  4. 少なくとも二塩基性の無機酸が、リン酸である、請求項1〜3のいずれかに記載の膜。
  5. ドーパント製造のための有機化合物が、直鎖状または分枝状の脂肪族アルコールまたは芳香族アルコールである、請求項1〜4のいずれかに記載の膜。
  6. 有機化合物が、2−エチルヘキサノールまたはフェノールである、請求項1〜5のいずれかに記載の膜。
  7. ドーパントが、ジ−(2−エチルヘキシル)リン酸エステルまたはジフェニルリン酸エステルである、請求項1〜6のいずれかに記載の膜。
  8. 塩基性ポリマーが架橋されている、請求項1〜7のいずれかに記載の膜。
  9. ドーパントが水に不溶性である、請求項1〜8のいずれかに記載の膜。
  10. 電解質膜が、10〜200μmの厚さを有する、請求項1〜9のいずれかに記載の膜。
  11. 乾燥ドープ膜の総重量に基づき10重量%から30重量%未満の濃度でドーパントを含むプロトン伝導性電解質膜の製造方法であって、
    −1種の基材または複数基材の混合物およびドーパントを溶媒中に溶解させること、ここで該ドーパントが、少なくとも二塩基性の無機酸と有機化合物の反応生成物であり、該反応生成物が、酸性ヒドロキシル基を有すること、該基材がポリベンズイミダゾール、ポリピリジン、ポリピリミジン、ポリイミダゾール、ポリベンゾチアゾール、ポリベンズオキサゾール、ポリオキサジアゾール、ポリキノキサリン、ポリチアジアゾールおよびポリ(テトラザピレン)またはこれらの2種以上の組み合わせを含む群から選択される1種の塩基性ポリマーまたは複数塩基性ポリマーの混合物であること、および該溶媒が、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミドおよびこれらの任意の混合物を含む群から選択されること、
    −得られた溶液をフィルム形状に変換すること、ここで上記溶液が、塩基性ポリマーまたは複数塩基性ポリマーの混合物を、溶液の総重量に基づき10〜50重量%の濃度で含むこと、そして
    −前記溶媒を除去すること、
    による、前記方法。
  12. 塩基性ポリマーが、ポリベンズイミダゾールである、請求項11に記載の方法。
  13. 少なくとも二塩基性の無機酸が、リン酸および硫酸を含む群から選択される、請求項11〜12のいずれかに記載の方法。
  14. 少なくとも二塩基性の無機酸が、リン酸である、請求項11〜13のいずれかに記載の方法。
  15. 有機化合物が、5〜20個の炭素原子を有する直鎖状または分枝状、置換または無置換の脂肪族アルコール、置換または無置換の芳香族アルコール、5〜20個の炭素原子を有する直鎖状または分枝状、置換または無置換の脂肪族アミン、および芳香族アミンを含む群から選択される、請求項11〜14のいずれかに記載の方法。
  16. 有機化合物が、直鎖状または分枝状の脂肪族アルコールまたは芳香族アルコールである、請求項11〜15のいずれかに記載の方法。
  17. 有機化合物が、2−エチルヘキサノールまたはフェノールである、請求項11〜16のいずれかに記載の方法。
  18. ドーパントが、ジ−(2−エチルヘキシル)リン酸エステルまたはジフェニルリン酸エステルである、請求項11〜17のいずれかに記載の方法。
  19. 溶媒が、ジメチルアセトアミドである、請求項11〜18のいずれかに記載の方法。
  20. ドーパントが、ジ−(2−エチルヘキシル)リン酸エステルである、請求項11〜19のいずれかに記載の方法。
  21. 溶液が、溶液の総重量に基づき1重量%〜20重量%の濃度でドーパントを含む、請求項11〜20のいずれかに記載の方法。
  22. 溶液が、少なくとも2個の官能基を含む少なくとも1種の架橋剤を、ポリマーと架橋剤の総重量に基づき1〜30重量%の濃度で含む、請求項11〜21のいずれかに記載の方法。
  23. 架橋剤が、分子内に少なくとも2個のエポキシ基を含む、請求項22に記載の方法。
  24. 架橋剤が、1,4−ブタンジオール・ジグリシジルエーテルである、請求項22または23に記載の方法。
  25. ドーパントが、水に不溶性である、請求項11〜24のいずれかに記載の方法。
  26. 溶液が、機械引抜き加工によりフィルム形状に変換される、請求項11〜25のいずれかに記載の方法。
  27. 燃料電池における膜電極接合体の形態における、少なくとも1個のプロトン伝導性電解質膜の使用であって、各膜電極接合体が請求項1〜10のいずれかに記載の1個のプロトン伝導性電解質膜を有し、該膜は、2個の電極に接触し該電極が互いに離れているようにそれらの間に配置されている、前記使用。
  28. 燃料電池が20℃〜200℃の温度範囲で用いることができる、請求項27に記載の使用。
  29. 燃料電池が50℃〜200℃の温度範囲で用いることができる、請求項28に記載の使用。
  30. 燃料電池が140℃〜180℃の温度範囲で用いることができる、請求項29に記載の使用。
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