JP4534484B2 - 固体撮像素子及びその製造方法 - Google Patents
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Description
このため、固体撮像素子においても、素子を高集積化することが求められる。
このため、素子の高集積化が進むことにより、配線層等の障害物により入射光のケラレを生じて、充分な光を受光部に照射することができなくなる。
図10Aに示すように、シリコン基板51の表面付近に、受光部となるフォトダイオードPDを形成する。
次に、図10Bに示すように、シリコン基板51上に、絶縁層52を介して配線層53が多層形成された配線部54を形成する。
続いて、絶縁層52の表面を平坦化して、図10Cに示すように、絶縁層52の表面に支持基板55を貼り合わせる。
次に、図11Dに示すように、ウエハの上下を反転してから、図11Eに示すように、裏面のシリコン基板51をエッチングする。
続いて、レジスト等を塗布して、これを露光やリフローすることにより、図11Fに示すように、カラーフィルター56とオンチップレンズ57を形成する。
このようにして、裏面照射型のCMOSセンサを製造することができる。
例えば、チップ間を接続する配線基板上に、機能デバイスが搭載されたチップとメモリチップや演算処理チップを接続することにより、高機能かつ高性能なシステムLSIを低コストで作製することができる。
このようにバンプを介して接続することにより、パッドをチップの上面に形成してワイヤにより配線基板に電気的に接続した構成よりも、モジュールの面積を低減することができるため、モジュールの小型化を図ることができる。
この端子は、固体撮像素子のチップをパッケージ化する際の接続方法に応じて、チップの上面側又は下面側に設けられる。
図10A〜図11Fでは、フォトダイオードPDから成る受光部を含む撮像領域のみを示したが、端子(パッド)は撮像領域以外の周辺部分に設けられる。
まず、図12Aに示すように、配線層53を形成するときにパッド部の配線層61を形成する。上下の配線層61はコンタクト層62により接続されている。
次に、シリコン基板51と絶縁層(酸化シリコン層等)52をエッチングして、パッド部の最上層の配線層61(61A)に達する凹部を形成する。そして、表面をSiN膜63で覆った後、配線層61(61A)の中央部が露出し、配線層61(61A)から凹部の側壁を経てシリコン基板51の表面に亘って残るようにSiN膜63をパターニングする(以上図12B参照)。そして、最上層の配線層61(61A)がパッド電極となる。
次に、レジスト等を表面に塗布して、これを露光やリフローして、図12Cに示すように、カラーフィルター56とオンチップレンズ57を形成する。
このため、パッド電極61Aに達するエッチングが深くなり、エッチングが困難になると共に、パッド電極61A上の穴にカラーフィルター56やオンチップレンズ57用の塗布液が入ってしまう。
そして、平面図を図13に示すように、パッド電極P(61A)は、固体撮像素子の撮像領域60の周囲に多数設けられるため、パッド電極P(61A)の深い穴に塗布液が入ってしまうことによって、塗布膜の厚さのバラツキを生じる。
このように、塗布膜の厚さにバラツキを生じることにより、カラーフィルター56やオンチップレンズ57の厚さや形状が不均一になり、製造される固体撮像素子の画質が悪化してしまう。
固体撮像素子では、カラーフィルターやオンチップレンズを形成する際に、表面にレジスト等を塗布しており、固体撮像素子の従来の一般的な製造方法では、チップに分割する前のウエハの状態でレジスト等の塗布を行っている。
しかしながら、この一般的な製造方法により形成した固体撮像素子のチップでは、カラーフィルターやオンチップレンズが上面に形成されているので、治具で押圧すると、カラーフィルターやオンチップレンズに応力がかかり、変形や膜厚の変化を生じてしまう虞がある。
具体的には、マルチチップモジュールを構成する各チップ(固体撮像素子のチップ及び他の半導体チップ)を熱圧着により配線基板に接続した後に、チップの上面にレジスト等を塗布する。
このように製造すれば、固体撮像素子のチップをバンプにより配線基板に接続することが可能になるため、固体撮像素子のチップを含むマルチチップモジュールを実現すると共に、モジュールの小型化を図ることができる。
このため、カラーフィルターやオンチップレンズを形成するために、レジスト等を塗布したときに、段差によって塗布膜の厚さが不均一になってしまう。
これにより、カラーフィルターやオンチップレンズの厚さや形状が不均一になり、製造される固体撮像素子の画質が悪化してしまう。
そして、パッド電極が半導体層に埋め込まれているので、開口付近における、半導体層の上面と、パッド電極の上面との間の段差が小さくなるため、固体撮像素子のカラーフィルターやオンチップレンズ等の光学部品を形成するための塗布膜を均一に塗布形成することが可能になる。
これにより、カラーフィルターやオンチップレンズ等の光学部品を均一に形成することができる。
従って、接続用のパッドをカラーフィルターやオンチップレンズ等の光学部品と同じ側に配置形成した場合においても、所望の良好な画質を有する固体撮像素子を実現することができる。
これにより、カラーフィルターやオンチップレンズ等の光学部品を均一に形成することができる。
従って、接続用のパッドをカラーフィルターやオンチップレンズ等の光学部品と同じ側に配置形成した場合においても、所望の良好な画質を有する固体撮像素子を実現することができる。
また、開口を形成する際に、深いエッチングを行う必要がなくなるので、プロセスマージンが大きくなることから、製造歩留まりを向上することができる。
カラーフィルター3及びオンチップレンズ4は、受光部(フォトダイオードPD)が形成されたシリコン層2の表面側にある配線部7とは反対側に、即ちシリコン層2の裏面側に、配置されており、裏面照射型の構造を有する固体撮像素子1となっている。
パッド電極11の下の絶縁層5内には、パッド部の配線層13が形成されており、パッド部の配線層13は、撮像領域10の配線層6と同数(図1では3層)形成されており、各配線層13及びパッド電極11の間はコンタクト層14により電気的に接続されている。このうち、パッド電極11と一番上の配線層13との間のコンタクト層14は、絶縁膜12及び絶縁層5を貫通して形成されている。
また、パッド部の配線層13は、撮像領域10の配線層6のうちのいずれかの配線層6に、図示した断面以外の部分でつながっている。これにより、各パッド電極11がいずれかの配線層6に電気的に接続されている。
これにより、カラーフィルター3やオンチップレンズ4を形成するためのレジスト等を塗布するときに、表面の段差のため塗布膜厚が不均一になることを抑制することができる。
シリコン基板21・シリコン酸化膜22・シリコン層2から成るSOI基板20を用意して、このSOI基板20のシリコン層2をエッチングして凹部を形成する。
その後、凹部の内壁に絶縁膜12、例えばSiN膜を形成してから、凹部内を埋めるように、例えばめっき法によりパッド電極11となる金属層(例えばCu)を形成する。このときのめっきは、無電解めっき又は電解めっきのいずれでもよい。
金属層に不要な部分(例えばシリコン層2の表面に付着したもの等)があれば、その部分を除去して、金属層から成るパッド電極11を形成する。
パッド電極11を形成した後に、その表面を絶縁膜12、例えばSiN膜で覆う(以上図2A参照)。
続いて、図2Bに示すように、シリコン層2内に受光部となるフォトダイオードPDを形成する。
即ち、シリコン層2上に薄い絶縁膜(MOSトランジスタのゲート絶縁膜と同様のもの)を形成する。
次に、異方性エッチング等により、パッド電極11上の絶縁膜12及び薄い絶縁膜を貫通してパッド電極11に達する孔(ビア)を形成する。そして、薄い絶縁膜上に第1層の導電膜を形成する。これにより、パッド電極11上の孔が導電膜で埋められてコンタクト層14が形成される。その後、第1層の導電層に対してパターニングを行うことにより、第1層の配線層6A,13Aを形成する。
次に、第1層の配線層6A,13Aを覆って層間絶縁層を形成し、層間絶縁層に配線層13Aに達する孔を形成した後、層間絶縁層上に第2層の導電膜を形成する。これにより配線層13A上にコンタクト層14が形成される。その後、第2層の導電層に対してパターニングを行うことにより、第2層の配線層6B,13Bを形成する。
以下同様にして、第3層の配線層6C,13Cを形成し、その上を絶縁層5で覆う(以上図2C参照)。
さらに、図3Fに示すように、裏面をエッチングする。これにより、SOI基板20のシリコン基板21及びシリコン酸化膜22が除去されて、シリコン層2の裏面側が露出する。
このとき、パッド電極11の上面とシリコン層2の上面との間の段差が少ないので、塗布膜の膜厚をほぼ均一に形成することができる。
その場合の製造工程を次に示す。
まず、図5Aに示すように、シリコン基板25内にエッチングにより凹部を形成し、図2Aに示したと同様に、凹部内に絶縁膜12及びパッド電極11を形成する。
次に、図5Bに示すように、シリコン基板25内に受光部となるフォトダイオードPDを形成する。
次に、絶縁層5の表面を平坦化した後、図示しない接着層を介して、図6Dに示すように、絶縁層5に支持基板8を貼り合わせる。
さらに、図6Fに示すように、シリコン基板25の裏面をエッチングすることにより、シリコン基板25を薄くする。これにより、フォトダイオードPDやパッド電極11の厚さよりも少し厚いシリコン基板25(シリコン層2)を残し、図3Fに示した状態と同様の状態とする。
その後は、図4G及び図4Hに示したと同様にして、本実施の形態の固体撮像素子1を製造することができる。
これにより、カラーフィルター3やオンチップレンズ4を形成するためのレジスト等を塗布する際に、塗布膜の厚みむらを抑制することができ、これにより、膜厚や形状が均一であり良質のカラーフィルター3やオンチップレンズ4を形成することができる。
また、カラーフィルター或いはオンチップレンズのうち、少なくとも一方を形成する固体撮像素子であれば、同様に本発明を適用することが可能である。
本形態は、固体撮像素子のチップを含む複数の半導体チップを、バンプを介して配線基板に接続した構成のマルチチップモジュールに適用したものである。
シリコンインタポーザ基板31に、バンプ(突起電極)32を介して、固体撮像素子のチップ33と、2個のその他の半導体チップ36とが、即ち合計3個のチップが接続されていることにより、いわゆるマルチチップモジュール30が構成されている。
固体撮像素子のチップ33の上面には、カラーフィルター34及びオンチップレンズ35が形成されている。
なお、図中37は、接続用のアンダーフィル材料を示している。
そして、特にチップ33の固体撮像素子が、受光部が形成された半導体層に対してオンチップレンズ35とは反対側(下側)に配線部が設けられた裏面照射型構造である場合には、裏面照射型構造によって受光面を表面照射型構造よりも広くとることができると共に、ワイヤボンディングのワイヤ部分を省略した分、実装面積に対する受光面の割合をさらに大きくすることができる。
また、バンプ32の周囲に、アンダーフィル材37を埋めこみ、バンプ32等接続部を保護する(以上図8A参照)。
このときのバンプ32の接続は、熱圧着によってバンプ32同士を金属結合させることにより、行うことができる。熱圧着の条件は、例えば、温度210℃・各バンプ32当たり2g荷重・30秒間押圧、とする。
その後、表面の平坦化を行って、チップ33,36の表面を露出させる(以上図8B参照)。これにより、埋め込み材38の上面とチップ33,36の上面とが同一の平坦面となる。
感光性樹脂を用いて凹部を埋め込んだ場合には、露光・現像によって、半導体チップの表面やチップ間の凹部内の樹脂を取り除くことができる。露光・現像を行う代わりに、ドライエッチングやウェットエッチング、CMPによって、半導体チップ表面を露出させてもよい。
水溶性樹脂を用いて凹部を埋め込んだ場合には、水洗によって、チップ表面やチップ間の凹部内の樹脂を取り除くことができる。
なお、後に形成するカラーフィルター34とオンチップレンズ35の形成プロセスの熱処理によって、埋め込み材38に用いられる高分子化合物の形状や特性の変化が、各チップ33,36とシリコンインタポーザ基板31との接続に対して信頼性上や機能性上影響しないように、埋め込み材38の材料を選定する必要がある。
なお、この工程を行うためには、チップの上面側が、半導体基板等の除去可能な厚い層であることが必要である。チップ36は、通常の半導体チップであるため、バンプ33による接続を行うために半導体基板が上側になっている。そして、固体撮像素子のチップ33でも同様に基板が上側とするためには、裏面照射型の構造として、さらに下側即ち表面側に端子を引き出す構成とする必要がある。
このようにして、図7に示した、マルチチップモジュール30を製造することができる。
このとき、チップ33,36の間の埋め込み材を除去した方が、容易にダイシングを行うことができる。
少なくともダイシング部の埋め込み材を除去することにより、容易にダイシングを行うことができる。
従って、マルチチップモジュール構成とした場合の、工程数を抑制することができる。
そして、固体撮像素子のチップ33に加えて他の半導体チップ36をシリコンインタポーザ基板31に接続してマルチチップモジュール30を構成しているため、固体撮像素子の高性能化や多機能化を図ることができる。
これにより、厚さ方向・平面方向ともに所定のパターンでレジストを形成することができるため、カラーフィルター34及びオンチップレンズ35を所定の厚さ・大きさで均一に形成することができる。
CCD固体撮像素子やCMOS型固体撮像素子、表面照射型構造或いは裏面照射型構造を問わず、本形態の構成を適用することが可能である。
また、チップの下面だけでなく上面にも(即ち上下両面に)端子が設けられた構成としても、同様に適用することが可能である。
特に、チップの上面側に、治具により押圧して熱圧着すると破壊されてしまうような膜を設ける必要があり、かつその膜を塗布により成膜する場合において、塗布厚を均一にすることができる効果を有する。
Claims (3)
- 受光部が形成された半導体層と、
前記半導体層の下に設けられ、絶縁層内に配線層が形成されて成る配線部とを有し、
前記半導体層の上に、カラーフィルター又はオンチップレンズが、少なくとも形成されている固体撮像素子であって、
前記半導体層にパッド電極が埋め込まれ、
前記半導体層と前記パッド電極が絶縁膜により絶縁されていると共に、前記パッド電極がコンタクト層を介して前記配線層に電気的に接続され、
前記パッド電極上の前記絶縁膜及び前記半導体層に、前記パッド電極に達する開口が形成されている
固体撮像素子。 - 半導体層内に凹部を形成し、前記凹部内に絶縁膜を介してパッド電極を形成した後に、
前記半導体層内に、受光部となる不純物領域を形成し、
前記半導体層の表面側に、絶縁層内に配線層が形成されて成る配線部を形成し、
前記パッド電極の裏面側にある前記絶縁膜及び前記半導体層を除去して、前記パッド電極に達する開口を形成し、
前記半導体層の裏面側にレジストを塗布し、
前記レジストを用いて、カラーフィルター又はオンチップレンズを形成する
固体撮像素子の製造方法。 - 半導体基板と中間層と前記半導体層とを積層させて成る基板を用いて、前記パッド電極及び前記不純物領域を形成し、さらに前記配線部を形成した後に、前記基板の裏面側から研磨して、少なくとも前記半導体基板及び前記中間層を除去し、その後に前記レジストを塗布する請求項2に記載の固体撮像素子の製造方法。
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