JP4528199B2 - 重荷重用タイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、カーカスプライの折返し部の構造を改善することによってビード部の耐久性を向上しうる重荷重用タイヤに関する。
図9(A)には、従来の重荷重用タイヤのビード部を示す。この例の重荷重用タイヤのカーカスプライbは、スチールコードよりなるトロイド状の本体部b1と、該本体部b1に連なりビードコアcの周りに沿って巻き付けられた折返し部b2とで構成される。また折返し部b2の外端b2eは、ビードコアcのタイヤ半径方向の外面近傍に位置する。このような折返し部b2は、折返し部b2の外端b2eが、タイヤの負荷走行時にあっても歪の小さい領域に配されるため、該歪の影響を受け難く、ひいては折返し部b2の外端b2eを起点としたコードルース等の損傷も生じ難いという利点がある(例えば下記特許文献1参照)。
特許第3441720号公報
ところで、上述のようなカーカスプライbの折返し部b2は、大きな曲率でカーカスコードが折り曲げられる。このため、折返し部b2のカーカスコードは、元の形状に戻ろうとするいわゆるスプリングバックが生じ、その形状が安定しない傾向がある。特に、生タイヤ成形過程などにおいて、前記折返し部b2のスプリングバックが生じると、折返し部b2とビードコアbとの間に空隙などが形成され易く、空気残りなどの成形不良を発生させ、ひいてはビード部の耐久性を低下させる。
上述のようなスプリングバックを抑制するために、図9(B)に示されるように、カーカスプライbのカーカスコードに、予めくせ付け部k1、k2を設ける技術も提案されている。カーカスプライbのくせ付けは、例えば、カーカスプライの所定の位置に、断面先細状のテーパローラを周方向に連続して押圧し、カーカスコードの一部を折曲状に塑性変形させることで行われる。しかしながら、前記くせ付け部k1、k2は、スチールコードのコード強力を低下させ、早期の破断を招くおそれがある。
本発明は、以上のような実情に鑑み案出なされたもので、ビードコアの外面からのカーカスプライの折返し部の副部の外端位置を規制するとともに、該副部のタイヤ半径方向外側に、スチールコードをタイヤ周方向に巻き付けることにより形成された副部押さえ用の補助コード層を設けることを基本として、カーカスコードにくせ付けなどを施すことなく折返し部におけるカーカスコードの破断を長期に亘って抑制しビード部の耐久性を向上しうる重荷重用タイヤを提供することを目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至る本体部と、該本体部に連なりかつ前記ビードコアの廻りをタイヤ軸方向内側から外側に折り返された折返し部とを有するカーカスプライを具えた重荷重用タイヤであって、前記折返し部は、ビードコアのタイヤ軸方向の内の側面、タイヤ半径方向の内面及びタイヤ軸方向の外の側面に沿って折れ曲がる主部と、該主部に連なり前記ビードコアのタイヤ半径方向の外面の近傍を前記本体部に向かってのびかつ該本体部に接触することなく終端する外端を有した副部とからなり、かつ前記副部の前記外端は、ビードコアの外面から2.0〜8.0mmの距離を隔てて位置し、しかも前記副部のタイヤ半径方向外側に、スチールコードをタイヤ周方向に少なくとも1周巻き付けることにより形成された副部押さえ用の補助コード層が設けられるとともに、前記ビードコアのタイヤ半径方向の外面と、前記副部と、前記カーカスプライの本体部との間の断面略三角形状の領域には、複素弾性率E* aが5〜15MPaのゴム組成物からなる第1の充填ゴムが配され、前記副部を介して前記第1の充填ゴムのタイヤ半径方向外側には、タイヤ半径方向外側に先細状でのびかつ複素弾性率E* bが20〜60MPaのゴム組成物からなる内側エーペックス部が配され、しかも前記ビード部に、スチールコードをタイヤ周方向線に対して10〜40゜の角度で傾けて配列した少なくとも1枚のプライで構成されたビード補強層が配され、該ビード補強層は、前記カーカスプライの本体部のタイヤ軸方向内側をのびる内片部と、この内片部に連なり前記主部に沿ってのびる中片部と、この中片部に連なりかつタイヤ半径方向外側にのびる外片部とを含む断面略U字状で構成され、前記内片部の外端のビードベースラインからの高さHi及び外片部の外端のビードベースラインからのタイヤ半径方向高さHoは、いずれもビードコアの最大高さの170%以上230%以下であり、しかも前記内側エーペックス部の外端は、前記ビード補強層の前記内片部の外端よりもタイヤ半径方向外側に位置することを特徴とする重荷重用タイヤである。
また請求項2記載の発明は、前記内側エーペックス部の外側に、複素弾性率E* cが3〜7MPa、かつ、前記内側エーペックス部の前記複素弾性率E* bよりも小さいゴム組成物からなる外側エーペックス部が配される請求項1記載の重荷重用タイヤである。
また請求項3記載の発明は、下記式(1)を満足する請求項1又は2記載の重荷重用タイヤである。
(N・F)/(MR・n)≦0.20 …(1)
ここで、Nは、カーカスプライのカーカスコード総本数(本)、Fは1本のカーカスコードに一定角度θの曲げを生じさせる力(N)、MRは、補助コード層のスチールコードの引張剛性値(N/cm)、nは、補助コード層のスチールコードの巻き付け本数(本)である。
また請求項4記載の発明は、下記式(2)を満足する請求項3記載の重荷重用タイヤである。
(N・F)/(MR・n)≦0.10 …(2)
また請求項5記載の発明は、前記補助コード層は、1本のスチールコードを2〜10周巻き付けることにより形成される請求項1乃至4のいずれかに記載の重荷重用タイヤである。
また請求項6記載の発明は、前記補助コード層のスチールコードは、1本当たりの強力が1300〜3500Nである請求項1乃至5のいずれかに記載の重荷重用タイヤである。また請求項7記載の発明は、前記ビードコアの周りには、有機繊維を用いた織布、不織布又はプライからなるラッピング材が配され、該ラッピング材は、ビードコアの外面を連続して覆う請求項1乃至6のいずれかに記載の重荷重用タイヤである。
本発明の重荷重用タイヤは、カーカスプライの折返し部の副部の外端が、スプリングバック及びタイヤの負荷走行時の歪がいずれも小さい位置に設けられる。従って、従来、損傷の起点となりがちであった前記外端での損傷の発生を効果的に防止しうる。また副部のタイヤ半径方向外側には、スチールコードをタイヤ周方向に螺旋状に巻き付けることにより形成された副部押さえ用の補助コード層が設けられる。この補助コード層は、副部に予めくせ付け加工等を行うことなく、加硫中の副部の跳ね上がり(戻り)を実質的に抑制しうる。従って、くせ付けに起因したカーカスコードの強力低下及び破断等を防止しうる。これらの相乗作用により、本発明の重荷重用タイヤは、ビード部での耐久性が向上される。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1は本実施形態の重荷重用タイヤ1の正規状態を示す断面図、図2はそのビード部を拡大して示す部分断面図である。この例の重荷重用タイヤ1は、チューブレスタイプのものが例示される。
前記正規状態は、タイヤを正規リムJにリム組みしかつ正規内圧を充填した無負荷の状態とする。また、前記「正規リム」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば "Design Rim" 、或いはETRTOであれば "Measuring Rim"とする。さらに正規内圧は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
重荷重用タイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、該カーカス6の半径方向外側かつ前記トレッド部2の内方に配されたベルト層7とが設けられる。
前記カーカス6は、本実施形態では、カーカスコードがタイヤ赤道に対して例えば80〜90゜、本実施形態ではほぼ90°の角度で配列された少なくとも一枚(この例では1枚)のラジアル構造のカーカスプライ6Aにより構成される。前記カーカスコードには、スチールコードが用いられるが、必要に応じてナイロン、レーヨン、ポリエステル、芳香族ポリアミド等の有機繊維コードを用いることもできる。カーカスプライの枚数については、特に1枚に限定されるものではない。カーカスプライ6Aの構造は後で詳しく述べる。
図2に拡大して示されるように、ビードコア5は、本実施形態ではスチール製のビードワイヤ5w(この例では断面円形のスチール素線である。)を多段多列に渦巻き状に巻き束ねることにより形成されたリング体で構成される。本実施形態のビードコア5は、偏平な略六角形状の断面を有する。断面が略六角形状のビードコア5については、その横断面において、タイヤ半径方向内側の長片を形成する面をビードコア5のタイヤ半径方向の内面SLとし、タイヤ半径方向外側の長辺を形成する面をビードコア5のタイヤ半径方向の外面SUとする。またビードコア5の前記内面SLと前記外面SUとの間をタイヤ軸方向内側で継ぐ折れ線状の屈曲辺を形成する面をビードコアのタイヤ軸方向の内の側面Siとし、反対側の屈曲辺をタイヤ軸方向の外の側面Soとする。
ビードコア5の前記断面において、前記内面SLは、正規リムJのリムシートJ1のシート面と略平行にのびている。これは、ビード部4とリムシートJ1との間の嵌合力を広範囲に亘って高めるのに役立つ。また正規リムJは、チューブレスタイヤ用の15°深底リムからなる。従って、ビードコア5の前記内面SL及び外面SUは、いずれもタイヤ軸方向線に対してほぼ15°の角度で傾いている。「ほぼ」としているのは、製造時の誤差を考慮したもので、少なくとも前記角度から±2゜程度の誤差が含まれうる。
ビードコア5の断面形状は、必要に応じて正六角形、矩形状、円形状も採用できる。ビードコア5の断面が円形状の場合、それを囲む一辺がタイヤ軸方向に沿った正方形ないし長方形を仮想定義し、その対角線で区切られる領域に前記内面SL、外面SU、内の側面Si及び外の側面Soを割り当て得る。
また、本実施形態において、ビードコア5の周りにはラッピング材12が配されている。該ラッピング材12は、例えば有機繊維を用いた織布、不織布又はプライからなり、ビードコア5の外面を連続して覆う。このようなラッピング材12は、カーカスプライ6Aのスチールコードとビードコア5のビードワイヤ5wとの間の緩衝機能を発揮し、両者の直接接触を防ぎ、ひいてはフレッティングによるコード損傷を効果的に防止しうる。
前記ベルト層7は、少なくとも2枚以上、好ましくは3枚以上のベルトプライ7A、7B及び7Cから構成される。各ベルトプライ7Aないし7Cは、いずれも引き揃えられたスチールコードを有する。タイヤ半径方向の最も内側に配された第1のベルトプライ7Aは、ベルトコードをタイヤ赤道Cに対して例えば60±15°の角度で配列されている。またその外側に順次配された第2ないし第3のベルトプライ7B及び7Cは、ベルトコードがタイヤ赤道Cに対して例えば10〜35°の角度で配列される。第2ないし第3のベルトプライ7B及び7Cは、ベルトコードが互いに交差するように重ねられる。
前記カーカスプライ6Aは、一対のビードコア5、5間(図では片側のビードコアのみが示される。)を跨るトロイド状の本体部6aと、その両側に連設されかつビードコア5の回りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返された折返し部6bとで構成される。
また折返し部6bは、図2ないし図3に拡大して示されるように、ビードコア5の前記内の側面Si、内面SL及び外の側面Soに沿って折れ曲がる主部10と、該主部10に連なりビードコアの前記外面SUの近傍を前記本体部6aに向かってのびる副部11とから構成される。
前記主部10は、その全域が滑らかな円弧状で湾曲して折れ曲がる。言い換えると、主部11は、局部的に折り曲げられた部分を有しない。これは、カーカスコードの強力低下を防止するのに役立つ。
前記副部11は、図3に示されるように、ビードコア5の外面SU(ないしその延長線)よりも半径方向外側の部位である。また副部11は、カーカスプライ6Aの本体部6aに接触することなく終端する外端11eを有する。この副部11の外端11eは、ビードコア5の外面SUから2.0〜8.0mmの距離U1を隔てて位置している。なおこの距離U1は、ラッピング材12の外面からではなくビードコア5の外面SUから測定するものとする。
前記距離U1が2.0mm未満の場合、副部11とビードコア5の外面SUとの間で歪が大きくなり、その結果剥離が生じやすくなる。また、カーカスコードにくせ付け等を行わないと、その位置の保持が困難な傾向がある。逆に前記距離U1が、8.0mmを超える場合、ビードコア5への折返し部6bの係止力が低下し、カーカスプライ6Aのいわゆる吹き抜けが生じやすくなったり、副部11の外端11eに、タイヤ変形時の応力が強く作用しやすく、該外端11eを起点としたコードルース等の損傷が生じやすい。特に好ましくは、前記距離U1は3.0mm以上が望ましい。
ここで、ビードコア5は、断面円形のビードワイヤ5wが巻き重ねられたものであるから、その外面SUの断面形状は、正確には半円弧をタイヤ軸方向につなげた輪郭を持つ。このため、本明細書では、ビードコア5の外面SUからの相対的な距離などを測定する際には、外面SUに引いた接線Kを基準とする。また、図4に示されるように、ビードワイヤ5wが一直線状に整一せずにタイヤ半径方向内、外にばらつく場合、正しく1本の接線を引くことができない。この場合には、前記接線Kは、前記ビードコア5の外面SUに現れるビードワイヤ列のうち最もタイヤ軸方向外側に位置するビードワイヤ5woと最もタイヤ軸方向内側に位置するビードワイヤ5wiとに接する接線で近似する。
また、図3に示されるように、副部11の外端11eは、カーカスプライ6Aの本体部6aとの間に1〜5mmのコード間距離U2を有するのが望ましい。前記距離U2が1mm未満の場合、タイヤ成形時のバラツキや走行時のビード変形等によって、副部11の外端11eが本体部6aのカーカスコードと接触して擦れ合うなどフレッティング等のコード損傷を招きやすい傾向がある。逆に前記距離U2が5mmを超える場合、副部11によるビードコア5への係止力が不十分となり、いわゆる吹き抜けが生じやすくなる。
以上のような折返し部6bは、副部11の外端11eがスプリングバック及びタイヤ負荷走行時の歪の小さい領域に配されることになるため、従来生じがちであった外端11eでの損傷を抑制し、耐久性が向上する。また従来の重荷重用タイヤに比べてカーカスプライ6Aの折返し高さが小さくなるためタイヤ重量の軽量化を図ることもできる。
また、重荷重用タイヤ1は、副部11のタイヤ半径方向外側に、副部押さえ用の補助コード層8が設けられる。該補助コード層8は、スチールコード8wをタイヤ周方向に螺旋状に巻き付けることにより形成される。これにより、補助コード層8は、副部11のスプリングバックを防止しその位置を安定させ得る。なおスチールコードには、撚られていないいわゆるスチール素線も含むものとする。
好ましい態様として、補助コード層8は、図5(A)、(B)に示されるように、例えば表面にトッピングゴムtgが付着された1本のスチールコード8wを少なくとも1周、好ましくは複数周、特に好ましくは2〜10周螺旋状に巻き付けることにより形成される。トッピングゴムtgは、補助コード層8のスチールコード8wと副部11のカーカスコードとが直接接触するのを防止でき、フレッティング損傷などを防止するのに役立つ。
ここで、補助コード層8が有機繊維コードからなる場合、例えば加硫中の圧力及び熱によって有機繊維コードが比較的大きく伸びてしまい、意図した位置に副部11を安定して保持することが困難になる。また、補助コード層8として、プライをスプライスしてリング状に構成することも考えられるが、このような形態では、副部11に十分なタガ効果を与えることができない。従って、補助コード層8は、本実施形態のように、スチールコードを螺旋状に巻回することにより継ぎ目のないいわゆるジョイントレス構造の層として形成することが必要である。
また、補助コード層8は、各スチールコード8wの巻き付けピッチを密として互いのトッピングゴムtgを接触させながら巻き付けられるのが望ましい。これにより、補助コード層8は、副部11をより強くタガ締めし、その形状を安定して維持させ得る。従って、このような補助コード層8を設けることにより、副部11のカーカスコードに予め過度の塑性変形によるくせ付けを施すことなくスプリングバックを減じ、該副部11の外端11eを意図した位置に安定してコントロールしうる。これにより、くせ付けに起因したカーカスコードの強力低下が防止され、ひいてはビード部の耐久性が向上する。
また補助コード層8は、例えば図6に示されるように、成形ドラムD上に巻き付けられたカーカスプライ6Aの両端部を、タイヤ軸方向外側から外嵌めされる抑えリング15を用いて折り返して保持した状態でスチールコード8wを螺旋状に巻き付けることにより形成できる。スチールコード8wの巻き付け後、外嵌めリング15をタイヤ軸方向外側に移動させて取り外される。なお符号13A、13Bは充填ゴムである(後述)。
前記補助コード層8に用いられるスチールコード8wとしては、例えば1本当たりの強力が1300〜3500Nのものが好適である。前記強力が1300N未満の場合、補助コード層8に十分なタガ効果を発揮させるためには、そのコード周回数を大とする必要があり、生産性や寸法精度が悪化しやすい。逆に前記強力が3500Nを超える場合、スチールコード8wが過度に硬くなり、副部11の外側に螺旋状に円滑に巻き付けるのが困難になる。特に好ましくは、スチールコード8wは、1本当たり2000〜3000Nの強力を有するものが望ましい。
ところで、図7に示されるように、自由端に集中荷重を受ける片持ち梁の撓みyは、下記のように、該自由端からの距離xの三次関数で表される。
y=W・(x3 −3l2 x+2l3 )/6EI
ここで、lは梁のスパン、Wは自由端に負荷される荷重、Eは梁のヤング率、Iは梁の断面二次モーメントである。このような梁の自然な撓み形状である三次曲線は、梁に作用する応力を最小限にする。
本実施形態の重荷重用タイヤ1では、大きく曲げられた折返し部6bのカーカスコードに作用する応力を最小限として強力の低下を防ぐために、そのカーカスコードの中心線CLが三次曲線で近似される。具体的には、図3に示されるように、前記正規状態のタイヤ断面において、カーカスコードの中心線CLがビードコア5の外の側面Soに最も接近する最接近点P0と、副部11の外端11eとの間をなすカーカスコードは、力学的に、該最接近点P0で固定されかつ副部11の外端11eを自由端とする片持ち梁と近似的に取り扱い得る。そこで、前記カーカスコードを三次曲線状に曲げることによって、その内部応力を最小限に抑え、強力低下を防いで耐久性をさらに向上させ得る。
具体的に述べると、前記最接近点P0を通るタイヤ半径線R1をx軸、前記最接近点P0を原点Oとして前記x軸と直交する軸R2をy軸としたときに、前記原点Oから副部11の外端11eまでのカーカスコードの中心線CLは、y値がx値の三次関数で近似的に表される。ここで、「近似的に」あるから、数学的に完全に符号するもののみならず、目的とする三次曲線に対して、前記中心線CLのy値のバラツキが±1mm以内のものを含むものとする。
また、重荷重用タイヤ1は、下記式(1)、より好ましくは下記式(2)を満足するのが望ましい。
(N・F)/(MR・n)≦0.20 …(1)
(N・F)/(MR・n)≦0.10 …(2)
ここで、”N”はカーカスプライ6Aのカーカスコード6Cの総本数(本)、”F”は1本のカーカスコード6Cに一定角度θの曲げを生じさせる力(N)、”MR”は補助コード層8のスチールコード8wの引張剛性値(N/cm)、”n”は補助コード層8のスチールコード8wの巻き付け本数(本)である(言い換えると、タイヤ断面に現れる各補助コード層6のスチールコード8wの本数)。
前記力Fは、例えば米国テーバ社製の剛性度試験器(Model 150−D)等を用いて測定できる。具体的には、図8に模式的に示されるように、固定端から5cmの長さでのびるカーカスコード6Cの先端に力fを負荷し、該コード6Cの先端の開き角が15゜になったときの力fの値(N)である。
式(1)において、NとFとの積の項は、副部11の全てのカーカスコード6Cについて、それを15゜曲げるのに要する力の和である。また、分母の項(MR・n)は、補助コード層8全体の引張剛性を示す。そして、これらの比である式(1)の値を0.20以下、より好ましくは0.10以下、さらに好ましくは0.05に限定することによって、特に加硫中の副部11の変動量をより小さく規制しうることが発明者らの種々の研究の結果、判明している。
また、本発明の重荷重用タイヤ1は、ビード部4に、ビード補強層9が配される。該ビード補強層9は、スチールコードをタイヤ周方向線に対して10〜40゜の角度で傾けて配列した少なくとも1枚(本例では1枚)のプライで構成される。またビード補強層9は、カーカスプライ6Aの本体部6aのタイヤ軸方向内側をのびる内片部9aと、この内片部9aに連なり前記主部10に沿ってのびる中片部9bと、この中片部8bに連なりかつタイヤ半径方向外側にのびる外片部9cとを含む断面略U字状で構成される。
前記内片部9aは、荷重負荷時のカーカスプライ6Aの本体部6aの軸方向外側への大きな倒れ込みを抑え、ひいては副部11の外端11eに作用する歪を低減するのに役立つ。このような作用を得るために、内片部9aの外端e1は、副部11の外端11eよりもタイヤ半径方向外側に設けられるのが良い。
前記中片部9bは、折返し主部10に接して配されている。この部分は、ビードコア5とリムシートJ1との間で強く圧縮されるため、ビード補強層9の位置を安定させかつ固定するのに役立つ。
前記外片部9cは、ビード部4の曲げ剛性を高めかつ例えば車両のブレーキパッド等の熱がリムを介して折返し部6b近傍のゴムに伝えられるのを効果的に防止できる。
内片部9aの外端e1のビードベースラインBLからの高さHi及び外片部9cの外端e2のビードベースラインBLからのタイヤ半径方向高さHoは、いずれもビードコア5の最大高さHc(ビードベースラインBLからビードコア5のタイヤ半径方向の最外側位置までの高さ)に関連付けると、該高さHcの170%以上、より好ましくは200%以上が望ましい。逆に、前記高さHi、Hoが過度に大きくなると、各外端e1又はe2に応力が集中しやすくなるため、前記ビードコア5の最大高さHcの230%以下、より好ましくは210%以下が望ましい。なお、図2から自明なように、前記内側エーペックス部14aの外端は、ビード補強層9の内片部9aの外端e1よりもタイヤ半径方向外側に位置している。
また、本実施形態において、重荷重用タイヤ1は、カーカスプライ6Aの本体部6aと折返し部6bとが囲む領域(完全に閉じてはいないが、これらが囲む実質的な領域とする)に、充填ゴム13が配される。充填ゴム13は、ビードコア5の外面SUと副部11と本体部6aとの間の断面略三角形状の領域に配される第1の充填ゴム13Aと、ビードコア5と主部10との間に配された比較的薄い断面略U字状の第2の充填ゴム13Bとを含んでいる。前記第1の充填ゴム13Aは、図6のような成形時においては、副部11が過度にビードコア5に接近するのを減じることにより副部11のスプリングバックを抑え、しかも成形時に空気残りなどの成形不良が発生するのを防止しうる。
充填ゴム13は、衝撃ないし応力緩和効果に優れた低弾性のゴム組成物により構成される。これにより、小さいながらも副部11の外端11eに作用する走行時の歪を効果的に吸収しコードルースの発生を防ぐのに役立つ。具体的には、複素弾性率E* aが5〜15MPaのゴム組成物が好適である。
充填ゴム13の複素弾性率E* aが5MPa未満の場合、該ゴムが過度に柔らかくなって走行時の副部11の外端11eの歪が大きくなる傾向がある。逆に前記複素弾性率E* aが15MPaを超えると、充填ゴム13の柔軟性が損なわれ、走行時の本体部6aの倒れ込みに伴う歪をビードコア5の外面SU全体で受け止めて緩和する能力が低下する。このような観点より、充填ゴム13の複素弾性率E* aは、とりわけ6MPa以上、より好ましくは7MPa以上が望ましく、同上限については13MPa以下、より好ましくは11MPa以下が望ましい。
なお複素弾性率は、測定試料を岩本製作所製の粘弾性スペクトロメータ「VES F−3型」を用いて、測定温度70℃、周波数10Hz、初期伸長歪10%、片振幅1%にて測定した値とする。また測定試料は、タイヤを解体して当該部位から幅4mm、長さ30mm、厚さ1〜2mmのサイズで切り出し、表面の凹凸をバフ掛けして平滑化されたものを用いた。
また充填ゴム13のタイヤ半径方向外側にはタイヤ半径方向外側に先細状でのびるビードエーペックス14が配されている。本実施形態のビードエーペックス14は、タイヤ半径方向内側に配され内側エーペックス部14aと、その外側に配された外側エーペックス部14bとを含んで構成されたものが例示される。
前記内側エーペックス部14aは、実質的に副部11を介して前記充填ゴム13の外側に配され、その一部、具体的には副部11の外端11eと本体部6aとの間では充填ゴム13と接する。内側ゴムエーペックス部14aには、複素弾性率E* bが20〜60MPaのゴム組成物が好適である。内側エーペックス部14aは、カーカスプライ6Aの前記副部11を押さえ込み、また負荷走行時の本体部6aの倒れ込みによって生じる歪をビードコア5の外面SUで受け止め得る。
内側エーペックス部14aの複素弾性率E* bが、20MPa未満であると、副部11の外端11eを押さえ込む能力が不足しやすい。逆に前記複素弾性率E* bが60MPaを超える場合、この部分の弾性が過度に高められる結果、ビード補強層9の外片部9cの外端e2付近に歪の集中を招き、損傷を生じさせるおそれがある。このような観点より、内側エーペックス部14aの複素弾性率E* bは、好ましくは25MPa以上、より好ましくは30MPa以上が望ましく、同上限については前記下限値のいずれかとの組み合わせにおいて50MPa以下、さらに好ましくは40MPa以下が望ましい。
また前記外側エーペックス部14bは、前記内側エーペックス部11aの複素弾性率E* bより小さい複素弾性率E* cを有するゴム組成物から構成される。特に好ましくは、前記複素弾性率E* cは、3MPa以上、より好ましくは3.5MPa以上が望ましく、同上限値については、前記下限値のいずれかとの組み合わせにおいて7MPa以下、さらに好ましくは5MPa以下が望ましい。前記複素弾性率E* cが3MPa未満であると、内側エーペックス部14aとの弾性率差が大きくなりすぎ、両者の界面付近からの損傷が発生し易くなる傾向があり、逆に7MPaを超えると、ビード部4全体の剛性が高くなりすぎ、外側エーペックス部14bの外端付近での損傷が発生し易くなる傾向があり好ましくない。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく種々の態様に変形して実施しうるのは言うまでもない。
図1の基本構造を有しかつ表1の仕様に基づく重荷重用タイヤ(サイズ:11R22.5)を試作するとともに、それぞれについてビード耐久性を測定した。また本発明外のタイヤ(比較例1及び2)についても同様のテストを行い性能を比較した。なお表中に記載していない仕様は、各タイヤとも同一とした。また、ビード補強層(全てのタイヤに設定した)は、共通仕様として、内片部及び外片部のビードベースラインからの高さをいずれも27mmに統一した。
ビード耐久性は、ドラム試験機を用い、タイヤをリム(サイズ:7.50×22.5)に組み、内圧700kPaを充填後、縦荷重(27.25kNの3倍)の条件下で速度20km/hで走行させ、ビード部に損傷が発生するまでの走行時間を測定した。評価は、比較例1の走行時間を100とした指数で表示した。数値が大きいほど良好である。
テストの結果などを表1に示す。
Figure 0004528199
テストの結果、実施例のタイヤは、ビード部の耐久性を顕著に向上していることが確認できる。
本発明の重荷重用タイヤの一実施形態を示す右半分断面図である。 そのビード部を拡大して示す部分拡大図である。 そのビード部をさらに拡大して示す要部拡大略図である。 ビードコアの外面を説明するその要部拡大略図である。 (A)は補助コード層のスチールコードの斜視図、(B)は補助コード層の全体斜視図である。 補助コード層の形成方法を説明する断面略図である。 片持ち梁のたわみを説明する側面図である。 カーカスコードの曲げ剛性値を説明する側面図である。 (A)、(B)は従来のビード部を説明する断面図である。 比較例のビード部を説明する断面図である。
符号の説明
1 重荷重用タイヤ
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
6A カーカスプライ
6a カーカスプライの本体部
6b カーカスプライの折返し部
8 補助コード層
10 折返し部の主部
11 折返し副の副部
11e 副部の外端
SU ビードコアの外面
SL ビードコアの内面
Si ビードコアのタイヤ軸方向の内の側面
So ビードコアのタイヤ軸方向の外の側面

Claims (7)

  1. トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至る本体部と、該本体部に連なりかつ前記ビードコアの廻りをタイヤ軸方向内側から外側に折り返された折返し部とを有するカーカスプライを具えた重荷重用タイヤであって、
    前記折返し部は、ビードコアのタイヤ軸方向の内の側面、タイヤ半径方向の内面及びタイヤ軸方向の外の側面に沿って折れ曲がる主部と、
    該主部に連なり前記ビードコアのタイヤ半径方向の外面の近傍を前記本体部に向かってのびかつ該本体部に接触することなく終端する外端を有した副部とからなり、
    かつ前記副部の前記外端は、ビードコアの外面から2.0〜8.0mmの距離を隔てて位置し、
    しかも前記副部のタイヤ半径方向外側に、スチールコードをタイヤ周方向に少なくとも1周巻き付けることにより形成された副部押さえ用の補助コード層が設けられるとともに、
    前記ビードコアのタイヤ半径方向の外面と、前記副部と、前記カーカスプライの本体部との間の断面略三角形状の領域には、複素弾性率E* aが5〜15MPaのゴム組成物からなる第1の充填ゴムが配され
    前記副部を介して前記第1の充填ゴムのタイヤ半径方向外側には、タイヤ半径方向外側に先細状でのびかつ複素弾性率E* bが20〜60MPaのゴム組成物からなる内側エーペックス部が配され、しかも
    前記ビード部に、スチールコードをタイヤ周方向線に対して10〜40゜の角度で傾けて配列した少なくとも1枚のプライで構成されたビード補強層が配され、
    該ビード補強層は、前記カーカスプライの本体部のタイヤ軸方向内側をのびる内片部と、この内片部に連なり前記主部に沿ってのびる中片部と、この中片部に連なりかつタイヤ半径方向外側にのびる外片部とを含む断面略U字状で構成され、
    前記内片部の外端のビードベースラインからの高さHi及び外片部の外端のビードベースラインからのタイヤ半径方向高さHoは、いずれもビードコアの最大高さの170%以上230%以下であり、
    しかも前記内側エーペックス部の外端は、前記ビード補強層の前記内片部の外端よりもタイヤ半径方向外側に位置することを特徴とする重荷重用タイヤ。
  2. 前記内側エーペックス部の外側に、複素弾性率E* cが3〜7MPa、かつ、前記内側エーペックス部の前記複素弾性率E* bよりも小さいゴム組成物からなる外側エーペックス部が配される請求項1記載の重荷重用タイヤ。
  3. 下記式(1)を満足する請求項1又は2記載の重荷重用タイヤ。
    (N・F)/(MR・n)≦0.20 …(1)
    ここで、Nはカーカスプライのカーカスコード総本数(本)、Fは1本のカーカスコードに一定角度θの曲げを生じさせる力(N)、MRは補助コード層のスチールコードの引張剛性値(N/cm)、nは補助コード層のスチールコードの巻き付け本数(本)である。
  4. 下記式(2)を満足する請求項3記載の重荷重用タイヤ。
    (N・F)/(MR・n)≦0.10 …(2)
  5. 前記補助コード層は、1本のスチールコードを2〜10周巻き付けることにより形成される請求項1乃至4のいずれかに記載の重荷重用タイヤ。
  6. 前記補助コード層のスチールコードは、1本当たりの強力が1300〜3500Nである請求項1乃至5のいずれかに記載の重荷重用タイヤ。
  7. 前記ビードコアの周りには、有機繊維を用いた織布、不織布又はプライからなるラッピング材が配され、
    該ラッピング材は、ビードコアの外面を連続して覆う請求項1乃至6のいずれかに記載の重荷重用タイヤ。
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