JP4777113B2 - 重荷重用タイヤ - Google Patents

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本発明は、カーカスプライの両端部をビードコアの廻りに巻き付けた所謂ビードワインド構造のタイヤにおいて、軽量化を促進できかつビード耐久性を確保しながら乗り心地性を向上しうる重荷重用タイヤに関する。
近年、カーカスコードにスチールコードを用いた重荷重用タイヤにおいて、図6に示す如く、カーカスプライaの両端側を、ビードコアbの廻りに巻き付けた所謂ビードワインド構造のものが提案されている(例えば特許文献1など参照)。このビードワインド構造では、プライ巻き付け部a1がビードコアbの近傍で途切れるため、その先端部分a1eにタイヤ変形時の応力が作用せず、従って、該先端部分a1eを起点としたコードルース等の損傷を効果的に抑制できる。しかもプライ巻き付け部a1の長さが小であるため、タイヤの軽量化を図りうるという利点も有する。
特開2005−112136号公報
この構造では、ビードコアbの半径方向上面よりも半径方向外側で終端する前記プライ巻き付け部a1を、ビードコアbとビードエーペックスゴムcとの間で狭んで係止している。しかし、プライ巻き付け部a1への押さえ付けが不充分であるため、カーカスコードの引き抜け抑制効果が充分高くはなく、従って、例えば過荷重が作用した場合、及びブレーキ熱等に起因してビード部のゴムが過度に温度上昇して軟化する場合などにおいて、カーカスコードが引き抜け方向に引きずられてビード損傷を起こす傾向がある。そこで、このようなビード損傷を抑制するために、スチールコードをタイヤ周方向と交差する向きに配列したスチールコードプライからなりかつビードコアbの廻りでカーカスプライaをU字状に囲むビード補強コード層dを設けることが要求されている。しかしこのビード補強コード層dは、重量を増加させるとともに、その端部に応力集中を招いてビード損傷の新たな原因をもたらすなど、ビードワインド構造の利点であるビード耐久性の向上効果と軽量化とを不充分なものとしている。又ビード剛性が高まるため、乗り心地性を低下させるという問題も生じる。
そこで本発明は、ビードワインド構造において、その利点であるビード耐久性の向上効果と軽量化とをより高く発揮させるとともに、乗り心地性を向上しうる重荷重用タイヤを提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るプライ本体部に、前記ビードコアの廻りで巻き付けられるプライ巻き付け部を一連に設けた一枚のスチールコードのカーカスプライからなるカーカスと、前記ビード部に配されかつこのビード部の外側面をなすリムずれ防止用のクリンチゴムとを具える重荷重用タイヤであって、
前記プライ巻き付け部は、前記ビードコアのタイヤ軸方向内側面から、半径方向下面、タイヤ軸方向外側面、及び半径方向上面を通ってビードコアの廻りを一周巻きする一周巻き部と、この一周巻き部に連なり前記ビードコアのタイヤ軸方向内端縁を超えて半径方向内方に延在する延出部とを具えるとともに、
前記延出部は、その先端の、前記ビードコアのタイヤ軸方向内端縁からの前記半径方向上面に沿ったコア巾方向の距離L1を、前記ビードコアの前記コア巾方向におけるコア最大幅Wcの0.3倍以上とし、
しかも前記ビード部に、前記一周巻き部から前記クリンチゴムのタイヤ軸方向内面に沿って立ち上がりかつゴム硬度を90〜98の範囲としたビード補強ゴム層を設けたことを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記カーカスプライの前記スチールコードは、曲げ剛性が50g・cm以下、かつ破断強度が3000N/mm2 以上であることを特徴としている。
又請求項3の発明では、前記ビード補強ゴム層は、その厚さを2.0〜6.0mmの範囲としたことを特徴としている。
なお本明細書では、特に断りがない限り、タイヤの各部の寸法等は、非リム組状態において、タイヤサイズで規定されるリム巾に合わせてビード部を保持したときに特定される値とする。又前記ゴム硬度Hsは、JIS−K6253に基づきデュロメータータイプAにより測定したデュロメータA硬さである。
又前記スチールコードの「曲げ剛性」は、スチールコードを、その撚りが解けないように70mmの長さで溶断して試験片をうるとともに、例えば米国テーバ社製の剛性度試験器(Model 150−D)等を用いて測定する。具体的には、図5に模式的に示すように、試験片Aの一端を固定するとともに、この固定端から50mmの長さでのびる試験片Aの他端A1に力Fを負荷し、該試験片Aの前記他端A1での開き角度が15゜になったときの抗力(曲げ硬さ)を測定することにより得られる。又前記スチールコードの引張強さは、JIS G3510の「スチールタイヤコード試験方法」における切断荷重及び切断時全伸び(6.4項)の引張り試験に準拠し、引張速度5cm/分にて測定した試験片が切断するに要する最大荷重である。
本発明は、カーカスのプライ巻き付け部として、前記ビードコアの廻りを一周巻きする一周巻き部に、ビードコアのタイヤ軸方向内端縁を超えて半径方向内方に至る延出部を延設している。しかも、この延出部の先端の、ビードコアのタイヤ軸方向内端縁からのコア巾方向の距離を規制している。従って、タイヤの充填内圧や荷重負荷によってプライ本体部にテンション力が作用した際、プライ巻き付け部は、ビードコアを締め付ける向きに拘束される。即ち、ビードコアによるプライ巻き付け部への係止力が大幅に高まり、例えば過荷重が作用した場合、及びビード部の温度上昇によりゴム軟化が生じた場合においても、カーカスコードの引き抜けを確実に抑制することができる。
しかし、プライ巻き付け部に前記延出部を形成するだけでは、ビード剛性が不足傾向となってビード部の歪みが大となり、ビード耐久性の向上効果を有効に発揮することはできない。そこで本発明では、従来的なビード補強コード層に代えて、前記一周巻き部からクリンチゴムの内面に沿って立ち上がる硬質ゴムからなるビード補強ゴム層を設けている。これにより、必要なビード剛性を確保し、前記プライ巻き付け構造との相乗効果により、軽量化を促進しながら、ビード耐久性のいっそうの向上を図ることができ、しかも乗り心地性の向上を達成することも可能となる。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は、本願発明の重荷重用タイヤの一実施例を示す断面図、図2はそのビード部を拡大して示す断面図である。
図1において、重荷重用タイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、このカーカス6の半径方向外側かつトレッド部2の内部に配されるベルト層7と、前記ビード部4に配されかつこのビード部4の外側面S1をなすリムずれ防止用のクリンチゴム10とを具える。
前記ベルト層7は、ベルトコードとしてスチールコードを用いた2枚以上、好ましくは3枚以上のベルトプライから構成される。本例では、前記ベルトコードをタイヤ周方向に対して例えば60±15°の角度で配列した半径方向最内側の第1のベルトプライ7Aと、タイヤ周方向に対して例えば10〜35°の小角度で配列した第2、3のベルトプライ7B、7Cとからなる3枚構造のものを例示している。このベルト層7は、ベルトコードがプライ間で互いに交差する箇所を1箇所以上有することにより、ベルト剛性を高めトレッド部2をタガ効果を有して補強している。
又前記カーカス6は、カーカスコードをタイヤ周方向に対して例えば80〜90°の角度で配列した1枚のカーカスプライ6Aからなり、前記カーカスコードとしてスチールコードが採用される。このカーカスプライ6Aは、前記ビードコア5、5間を跨るトロイド状のプライ本体部6aの両側に、前記ビードコア5の廻りに巻き付けられるプライ巻き付け部6bを一連に設けている。
なお前記ビードコア5は、図3に拡大して示すように、例えばスチール製のビードワイヤ5wを多段多列に巻回してなるリング状体であって、本例では、断面横長の偏平六角形状のものを例示する。ビードコア5の断面形状としては、必要に応じて、偏平矩形状も採用できる。断面が六角形状のビードコア5については、その横断面において、タイヤ半径方向内側の長片を形成する面をビードコア5の半径方向下面SLとし、タイヤ半径方向外側の長辺を形成する面をビードコア5の半径方向上面SUとする。またビードコア5の前記半径方向下面SLと前記半径方向上面SUとの間をタイヤ軸方向内側で継ぐ折れ線状の屈曲辺を形成する面をビードコア5のタイヤ軸方向内側面Siとし、反対側の屈曲辺を形成する面をタイヤ軸方向外側面Soとする。
前記半径方向下面SLは、正規リムJ(図2に示す)のリムシートJ1のシート面と略平行にのび、これによりリムとの嵌合力を広範囲に亘って高める。又前記正規リムJは、チューブレス用の15°テーパーリムであり、従って、ビードコア5の前記半径方向下面、上面SL、SUは、タイヤ軸方向線に対して略15°の角度で傾斜する。なお「略15°」とは、製造時の誤差を許容するものであり、15°±2゜の範囲を意味する。又前記ビードコア5の周囲には、本例の如く、ゴム引き布やゴムシートなどからなり前記ビードワイヤ5wのバラケを防止する薄い被覆層9を設けることができる。
次に、前記プライ巻き付け部6bは、図3に拡大して示すように、ビードコア5の前記タイヤ軸方向内側面Siから、半径方向下面SL、タイヤ軸方向外側面So、及び半径方向上面SUを通ってビードコア5の廻りを一周巻きする一周巻き部11と、この一周巻き部11に連なり前記ビードコア5のタイヤ軸方向内端縁P1を超えて半径方向内方に延在する延出部12とを具える。
詳しくは、前記プライ本体部6aは、カーカスプライ6Aのうちで、ビードコア5の前記半径方向上面SUの延長線Kに至るまでの部位を意味する。又前記一周巻き部11は、プライ本体部6aに連なり、前記延長線Kからビードコア5の廻りを一周巻きしてこの延長線Kまで戻る部位を意味する。又前記延出部12は、前記一周巻き部11に連なり、前記延長線Kからビードコア5の前記タイヤ軸方向内端縁P1を超えて半径方向内方に延在する部位であり、その先端12eは、本例では、ビードコア5の前記半径方向下面SLよりも半径方向内側で終端している。なお前記プライ巻き付け部6bは、局部的に折り曲げて型付けした塑性変形の屈曲部を有することなく、滑らかな円弧状に湾曲している。これにより、カーカスコードの強力低下が防止される。又前記延出部12は、前記一周巻き部11とビードコア5との間を通り、かつこの一周巻き部11に接して延在している。、
このとき、前記延出部12の先端12eと、ビードコア5の前記タイヤ軸方向内端縁P1との間の前記半径方向上面SUに沿ったコア巾方向の距離L1は、前記ビードコア5の前記コア巾方向におけるコア最大幅Wcの0.3倍以上の範囲に設定される。
このように、本実施形態のプライ巻き付け構造では、前記プライ巻き付け部6bとして、一周巻き部11に、さらに延出部12を延設している。しかもこの延出部12の先端12eの前記タイヤ軸方向内端縁P1からのコア巾方向の距離L1を規制している。そのため、タイヤの充填内圧や荷重負荷によってプライ本体部6aに引っ張り方向のテンション力が作用した際、プライ巻き付け部6bは、ビードコア5を締め付ける向きに拘束され、ビードコア5によるプライ巻き付け部6bへの係止力を大幅に高めることができる。従って、例えばタイヤに過荷重が作用した場合、及びブレーキ熱等に起因してビード部4が過度に温度上昇してゴム軟化が生じた場合においても、カーカスコードの引き抜けを確実に抑制することができる。
しかし、前記プライ巻き付け構造だけでは、ビード剛性が不足傾向となってビード部の歪みが大となり、ビード耐久性の向上効果を有効に発揮することはできない。
そこで本実施形態では、前記ビード部4に、前記一周巻き部11からクリンチゴム10のタイヤ軸方向内面に沿って立ち上がるビード補強ゴム層13をさらに設けている。このビード補強ゴム層13は、ゴム硬度が90〜98、かつクリンチゴム10よりも硬質のゴムからなり、2.0〜6.0mmの厚さを有して半径方向内外に延在している。これにより、不足するビード剛性を補うことができ、前記プライ巻き付け構造との相乗効果により、軽量化を促進しながら、ビード耐久性のいっそうの向上を図ることができ、しかも乗り心地性の向上を達成するが可能となる。
なお前記距離L1が、コア最大幅Wcの0.3倍未満の場合には、カーカスコードの引き抜け抑制が不充分となり、ビード耐久性の向上効果が達成されなくなる。このような観点から前記距離L1の下限値は、コア最大幅Wcの1/3倍以上が好ましい。しかし前記距離L1が大きすぎると、タイヤ形成が難しくなり生産性を損ねる傾向となり、従って前記距離L1の上限は、コア最大幅Wcの1.0倍以下、さらには前記内端縁P1からビードコア5の半径方向下面SLのタイヤ軸方向外端までの距離以下が好ましい。
又前記ビード補強ゴム層13は、そのゴム硬度が90未満では、補強効果が不充分となってビード耐久性の向上効果が達成されなくなり、逆に98を越えても硬質化し過ぎてビード補強ゴム層13自体に割れ等を招く他、クリンチゴム10との剛性段差によって層間剥離を招くなど、同様にビード耐久性の向上効果が達成されなくなる。又ビード補強ゴム層13の厚さが2.0mm未満では補強効果が不充分であり、逆に6.0mmを越えると乗り心地性を阻害する。
ここで、前記クリンチゴム10は、本例では、ビード部4の外側面S1をなしビードヒール部分Bhからリムフランジの上端を半径方向外方に超えた高さ位置まで立ち上がるクリンチ基部10Aと、ビード底面S2をなし前記クリンチ基部10Aからビードトウ部分Btまでのびるクリンチ底部10Bとを含んで構成される。なおクリンチゴム10のゴム硬度は70〜80と従来と同様のゴムが好適に使用できる。又クリンチゴム10は、本例では、そのクリンチ底部10Bが前記一周巻き部11に接するとともに、その接触位置から前記ビード補強ゴム層13は半径方向外側に立ち上がる。このビード補強ゴム層13の外端のビードベースラインBLからの半径方向高さH1は、本例では、前記クリンチゴム10の外端の半径方向高さH2より大であり、かつ前記リムJのフランジ高さHfの5〜7倍の範囲が好適である。前記H1がフランジ高さHfの5倍未満では、ビード耐久性の向上効果が不充分となり、逆に7倍を越えてもビード耐久性のさらなる向上が見込まれず、乗心地を悪化させかつ材料コストの不必要な上昇を招く。なおクリンチゴム10の露出面の半径方向外端のリムフランジ上端からの半径方向高さH4は、約25mmである。
又ビード部4には、前記ビード補強ゴム層13とプライ本体部6aとの間を通って、前記一周巻き部11の半径方向外面から立ち上がる、断面略三角形状のビードエーペックスゴム8が配されている。このビードエーペックスゴム8は、タイヤ半径方向内側に配される硬質の内のエーペックス部8aと、その外側に配される軟質の外のエーペックス部8bとからなり、前記ビード補強ゴム層13の外端を半径方向外方に越えた高さ位置で終端している。なお前記内のエーペックス部8aの外端のビードベースラインBLからの半径方向高さH3は、前記高さH1より小であり、又内のエーペックス部8aのゴム硬度は、80〜90かつビード補強ゴム層13のゴム硬度より小に設定している。
次に、本実施形態では、前記カーカスコード(スチールコード)の曲げ剛性を50g・cm以下、かつ引張強さを3000N/mm2 以上とすることが好ましい。
これは、カーカスコードの曲げ剛性が50g・cmを越えると、コードが硬直化しずぎ、延出部12を有する前記プライ巻き付け構造を形成することが難しくなるからであり、生産性の観点から曲げ剛性は低いほど好ましい。しかしこのとき、引張強さが3000N/mm2 を下回ると、負荷荷重を充分に支承することができなくなり、コード切れを招く恐れが生じる。従って、前記プライ巻き付け構造ではカーカスコードの曲げ剛性、及び引張強さを前記範囲に設定するのが好ましい。
なお前記プライ巻き付け構造は、特に記載されないが、例えば、図4(A)、(B)に概念的に示すように、ビードコア5を支持するビード保持リング20をタイヤ軸方向内外のリング片20A、20Bに分割することで形成できる。ドラム上で円筒状に巻回したカーカスプライ6Aの外端部分にビードコア5を挿入し、その後、外のリング片20Bを拡径することにより、ビードコア5の半径方向下面SLのうちのタイヤ軸方向外側略半部分でビードコア5を保持する。このとき内のリング片20Aは、半径方向内方に待機している。そして、カーカスプライ6Aのビードコア5からのはみ出し部分6A1を、ビードコア5廻りで周回し、その先端部を、ビードコア5の半径方向下面SLのうちのタイヤ軸方向内側略半部分下に巻き込む。その後、内のリング片20Aを拡径し、前記半径方向下面SLのうちの残るタイヤ軸方向内側略半部分を保持する。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1の構造をなすタイヤサイズが11R22.5の重荷重用タイヤを表1の仕様に基づき試作するとともに、各試供タイヤの、ビード耐久性、乗り心地性をテストし比較した。表1以外の仕様は互いに同仕様としている。
なお従来例および比較例1は、図6に示す如く、カーカスのプライ巻き付け部が、ビードコア廻りで一周せずに半径方向上面上方で途切れた従来的なビードワインド構造をなし、又従来例は、U字状のビード補強コード層を具えるとともに、比較例1ではビード補強コード層に代えてビード補強ゴム層を形成している。
(1)ビード耐久性;
ドラム試験機を用い、タイヤをリム(7.50×22.5)、内圧(800kPa)、荷重(50kN)、室温25±5℃°での条件下にて、速度30km/hで走行させ、ビード部に損傷が発生するまでの走行時間を測定した。600時間で完走。
(2)乗り心地性;
タイヤをリム(7.50×22.5)、内圧(800kPa)にて、2−D−4の10トン定積載のテスト車両の全輪に装着して、タイヤテストコースを走行し、そのときの乗り心地性をドライバーの官能評価により、従来例1を5とする10点法で評価した。値が大なほど乗り心地性に優れている。
Figure 0004777113
本発明の重荷重用タイヤの一実施例を示す断面図である。 そのビード部を拡大して示す断面図である。 プライ巻き付け構造を拡大して示す断面図である。 (A)、(B)は、プライ巻き付け構造の形成方法の一例を説明する図面である。 スチールコードの曲げ剛性の測定方法を説明する図面である。 背景技術を説明するビード部の拡大断面図である。
符号の説明
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
6A カーカスプライ
6a プライ本体部
6b プライ巻き付け部
10 クリンチゴム
11 一周巻き部
12 延出部
12e 延出部の先端
13 ビード補強ゴム層
P1 ビードコアのタイヤ軸方向内端縁

Claims (3)

  1. トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るプライ本体部に、前記ビードコアの廻りで巻き付けられるプライ巻き付け部を一連に設けた一枚のスチールコードのカーカスプライからなるカーカスと、前記ビード部に配されかつこのビード部の外側面をなすリムずれ防止用のクリンチゴムとを具える重荷重用タイヤであって、
    前記プライ巻き付け部は、前記ビードコアのタイヤ軸方向内側面から、半径方向下面、タイヤ軸方向外側面、及び半径方向上面を通ってビードコアの廻りを一周巻きする一周巻き部と、この一周巻き部に連なり前記ビードコアのタイヤ軸方向内端縁を超えて半径方向内方に延在する延出部とを具えるとともに、
    前記延出部は、その先端の、前記ビードコアのタイヤ軸方向内端縁からの前記半径方向上面に沿ったコア巾方向の距離L1を、前記ビードコアの前記コア巾方向におけるコア最大幅Wcの0.3倍以上とし、
    しかも前記ビード部に、前記一周巻き部から前記クリンチゴムのタイヤ軸方向内面に沿って立ち上がりかつゴム硬度を90〜98の範囲としたビード補強ゴム層を設けたことを特徴とする重荷重用タイヤ。
  2. 前記カーカスプライの前記スチールコードは、曲げ剛性が50g・cm以下、かつ引張強さが3000N/mm2 以上であることを特徴とする請求項1記載の重荷重用タイヤ。
  3. 前記ビード補強ゴム層は、その厚さを2.0〜6.0mmの範囲としたことを特徴とする請求項1又は2記載の重荷重用タイヤ。
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