JP4520076B2 - 屋根の平棟部構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋根の平棟部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は、特公平7−84783号公報に記載された屋根の平棟部構造を分解して示したものである。
この図例のものに代表されるように、従来の平棟部構造は、垂木100等を用いて組み上げた屋根の骨組みに対し、平棟部の長手方向に沿わせて棟部換気口101を形成させるようにして野地板102を張りつけ、この野地板102の上面に防水シート(図示略)を敷いて屋根材104を葺いた後、棟部換気口101を中心としてその両側の屋根材104上部に跨らせるように換気用棟部材105(いわゆる換気通路形成部材)を載設し、更にこの換気用棟部材105の上部を傘型をした棟包み材106で覆うようにしたものであった。
【0003】
上記の換気用棟部材105は、その断面形状が恰も角型の波形を呈するようになっており、中央で突出する膨出山形部110とこの両側で突出する門型部111とを有している。そして、これら膨出山形部110と門型部111との間を繋ぐ傾斜底部112や、門型部111の両外側に設けられた傾斜底部113を屋根材104への固定板とさせている。
【0004】
また、膨出山形部110の立ち上がり片110aや門型部111の立ち上がり片111aには、それぞれ高さを異ならせて換気口115,116が形成されている。
このようなことから、棟部換気口101の両側の屋根材104と棟包み材106との上下間に、換気口115,116により、屋根流れ方向に沿った換気通路を形成させるものである。
【0005】
このような換気用棟部材105は、平板素材の必要箇所に打抜き加工等によって換気口115,116を形成させたうえでプレス加工するか、又は押し出し成形することによって所定断面形状を有するものへと製作されるのが普通である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、従来の平棟構造では、換気通路形成部材として使用する換気用棟部材105に数多くの換気口115,116を形成させておく必要があったので、これらの換気口115,116に相当して材料ロスの大きいものとなっていた。
【0007】
また、この場合の換気口115,116は、一般に平棟部の長手方向に沿った長孔(図示略)として形成させていたが、換気口115と換気口115との隣接間、及び換気口116と換気口116との隣接間は、当然ながらどうしても開口させることができず、それだけ換気通路としての開口面積を有効活用できていないということもあった。
【0008】
一方、この種の換気用棟部材105は、棟包み材106との連結のため、強度的に十分な厚さを持たせておく必要があった。勿論、この厚さは、換気用棟部材105の全体として必要である。そのため、材料コストが高騰化し、また輸送をはじめとして取り扱い等が重さのために手間取るということもあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、材料コストの低廉化を図ると共に、取り扱いや平棟部施工の容易化などを図り、更に換気通路としての開口面積の有効活用を図ることができる屋根の平棟部構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発に係る屋根の平棟部構造は、屋根の平棟部にその長手方向に沿って形成された棟部換気口に対し、その上から全長にわたって傘型をした棟包み材で覆うことにより、棟部換気口両側の屋根材と上記棟包み材との上下間に屋根流れ方向に沿った換気通路を形成させる構造である。
【0010】
この構造は、第1仕切材と第2仕切材とを有し、またこれら第1仕切材と第2仕切材とを、平棟部の長手方向複数箇所で屋根流れ方向に沿って連結する連結部材を有したものとなっている。
そして、前記連結部材において、クランク折りによって形成される片は、第1仕切材を保持する第1起立片と、第2仕切材を保持する第2起立片と、これら第1起立片と第2起立片とを屋根流れ傾斜に合わせて連結する間隔保持片との、少なくとも3片を有したものとされ、
連結部材は、第1起立片の上端から上記間隔保持片と逆向きに折曲された天面片と、第2起立片の上端から上記間隔保持片と同じ向きに折り返された末端片とを具備したものとされており、且つ、天面片における傾斜上端を介して左右対称となるように一体化されて全体が山形を呈するようになっており、
換気通路形成部材の組み立てに用いられている第1仕切材は、断面傘型の渡り板部を介してその両側で下向きに折曲形成され、この第1仕切材は二つあり、これら両方の第1仕切材が、渡り板部を介して連結一体化され、
各第2仕切材には、その下端辺部から下部取付片が折曲形成されており、また上端辺部からは下部取付片と同じ向きに上部取付片が折曲形成されており、これら第2仕切材、下部取付片及び上部取付片の三者が断面鉤型を呈して一体形成されている。
【0011】
第1仕切材は、換気通路内における屋根流れ方向の高位側で、且つ棟包み材の裏面側から屋根流れ方向を遮る向きに垂下して設けられるものである。また、この第1仕切材は、平棟部の長手方向に沿って長く形成されている。
また第2仕切材は、換気通路内における屋根流れ方向の低位側で、且つ屋根材の上面側から屋根流れ方向を遮る向きに起立して設けられるものである。また、この第2仕切材も、平棟部の長手方向に沿って長く形成されている。
【0012】
従って、これら第1仕切材と第2仕切材とは、連結部材によって連結されることによって、互いに屋根流れ方向で所定間隔を有し、且つ第1仕切材の下端辺部と第2仕切材の上端辺部とがレベル的にオーバーラップする配置関係に保持されることになる。
このような構成であれば、平棟部の長手方向複数箇所に設けられる連結部材により、第1仕切材及び第2仕切材の保持や、その上に被せられる棟包み材の保持ができることになる。
【0013】
すなわち、全体としての強度的負担は連結部材だけで担わせることができ、第1仕切材や第2仕切材は軽量化や構造簡潔化を図ることができるようになる。
そのため、材料コストの低廉化を図ると共に、取り扱いや平棟部施工の容易化などを図ることができる。
また、この構造によって形成される換気通路として見た場合、第1仕切材に対応する部分を、孔ではなく、その下端辺側と屋根材との上下間に形成する隙間として形成したり、或いは、第2仕切材に対応する部分を、孔ではなく、その上端辺側と棟包み材との上下間に形成する隙間として形成したりすることができる。
【0014】
そのため、材料ロスの解消が図れると共に、換気通路としての開口面積の有効活用を図ることができる。
なお、第1仕切材や第2仕切材には、硬さや厚さに関して加工の容易な材料を使用できることになり、一方で、高強度を有する連結部材は、第1仕切材や第2仕切材の長手方向で点在的に設けられているだけであるから、その施工時において、屋根平棟部の長さに合わせて第1仕切材や第2仕切材を切断することが極めて容易に行えるという副次的効果もある。
【0015】
第1仕切材は、棟部換気口を挟んでその両側へ配されることになる(即ち、二つある)が、これら両第1仕切材相互は、棟包み材の傘型断面に沿って設けられる渡り板部を介して連結一体化されたものとすることができる。
これにより、構造の簡潔化がますます推し進められることになる。
第2仕切材は、屋根材の上面側から棟包み材の裏面側まで届く起立高さを有したものとして形成することができる。
【0016】
この場合、この第2仕切材における板面の所定高さ位置(第1仕切材の下端辺部よりも高レベルとなる高さ位置を指す)に通気孔が形成されたものとし、且つ、この第2仕切材の下端辺部には、屋根材上面に当接する下部取付片が折曲形成されたものとし、またこの第2仕切材の上端辺部には、棟包み材の裏面に当接する上部取付片が折曲形成されたものとすればよい。すなわち、これら第2仕切材、下部取付片及び上部取付片の三者を一体形成すればよい。
【0017】
これにより、構造の簡潔化がますます推し進められることになる。
なお、第2仕切材には、その下端辺寄りに水抜き孔を形成しておくのが好適となる。
第1仕切材及び第2仕切材は、連結部材によって互いに連結されることで所定形状を保持できる程度の強度を有した素材(例えばゴム板等でもよい)で形成すればよい。
【0018】
これにより、軽量化や材料コストの低コスト化などをますます推し進めることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係る屋根の平棟部構造における一実施形態を示している。
この平棟部構造は、垂木100等を用いて組み上げた屋根の骨組みに対し、平棟部の長手方向に沿わせて棟部換気口101を形成させるようにして野地板102を張りつけ、この野地板102の上面にアスファルトルーフィング等の防水シート103を敷いて屋根材104を葺いた後、第1仕切材1と第2仕切材2とを連結部材3によって連結することで組み立てた換気通路形成部材5を、棟部換気口101を中心とするその両側の屋根材104上に跨らせて載設し、更にこの換気通路形成部材5の上部を、傘型をした棟包み材6で覆うようにしてある。
【0020】
従って、棟部換気口101を中心として、その両側の屋根材104と上記棟包み材6との上下間に、屋根流れ方向に沿った二方向の換気通路Yを形成させているものである。
図2及び図3は、上記した換気通路形成部材5を示している。
図3から明らかなように、この換気通路形成部材5の組み立てに用いられている第1仕切材1は、断面傘型の渡り板部10を介してその両側で下向きに折曲形成されるようになっている。即ち、この第1仕切材1は二つあり、これら両方の第1仕切材1が、渡り板部10を介して連結一体化されているものである。
【0021】
第1仕切材1は、屋根材104と棟包み材6との上下間の高さよりも小さく形成されている(図1参照)。
また渡り板部10の傘型断面形状は、傾斜角度としては棟包み材6の傘型断面に沿ったものとされており、また屋根流れ方向の長さとしては棟包み材6のそれよりも短く形成されている。
【0022】
なお、これら第1仕切材1及び渡り板部10は、平棟部の長手方向に沿って長く形成されている。
このようなことから、この換気通路形成部材5を用いて平棟部構造を施工する場合、渡り板部10は棟包み材6の裏面側を支持するようなかたちで張り合わせ状(当接はしない)に設けられることになり、このとき第1仕切材1は、換気通路Y内において棟部換気口101を挟んだ両側で、且つ屋根流れ方向の高位側に位置付けられ、棟包み材6の裏面側から屋根流れ方向を遮る向きに垂下して設けられることになる。
【0023】
この第1仕切材1は、上記したように屋根材104と棟包み材6との上下間の高さよりも小さく形成されているので、この第1仕切材1の下端辺側は屋根材104までは届かずに、ここに隙間が形成されることになり、この隙間が換気通路Yの一部とされるものである。
このような第1仕切材1及び渡り板部10は、ゴム板(例えばEPDM系)をはじめ、薄い板金材や樹脂板、布などで形成することができる。
【0024】
一方、換気通路形成部材5の組み立てに用いられている第2仕切材2も二つあるが、これらは第1仕切材1の場合とは異なって、別々に分離したかたちで形成されている。
各第2仕切材2には、その下端辺部から下部取付片12が折曲形成されており、また上端辺部からは下部取付片12と同じ向きに上部取付片13が折曲形成されており、これら第2仕切材2、下部取付片12及び上部取付片13の三者が断面鉤型を呈して一体形成されている。
【0025】
この第2仕切材2は、屋根材104の上面側から棟包み材6の裏面側まで届く起立高さを有している(図1参照)。またこの第2仕切材2には、その上端辺寄りで長手方向に沿った適宜間隔で長孔や丸孔などから成る通気口15が形成されており、下端辺寄りで長手方向に沿った適宜間隔で小径の水抜き孔16が形成されている。
【0026】
なお、これら第2仕切材2、下部取付片12及び上部取付片13は、平棟部の長手方向に沿って長く形成されている。
このようなことから、この換気通路形成部材5を用いて平棟部構造を施工する場合、第2仕切材2は、屋根流れ方向の低位側(第1仕切材1から所定間隔をおいた下方側位置)に位置付けられるものとされ、この状態で下部取付片12は屋根材104の上面へ当接してこれとの固定に用いられ、このとき第2仕切材2は、換気通路Y内において屋根材104の上面側から屋根流れ方向を遮る向きに起立して設けられることになる。
【0027】
また第2仕切材2は、上記したように屋根材104の上面側から棟包み材6の裏面側まで届く起立高さを有しているので、このとき上部取付片13は棟包み材6の裏面に当接してこれとの固定に用いられるようになっている。
そしてこの第2仕切材2に設けられた通気孔15が、換気通路Yの一部とされるものである。
【0028】
このような第2仕切材2、下部取付片12及び上部取付片13は、ゴム板(例えばEPDM系)をはじめ、薄い板金材や樹脂板、布などで形成することができる。
換気通路形成部材5の組み立てに用いられる連結部材3は、平棟部の長手方向複数箇所に設けられるもので、屋根流れ方向に沿った細長い帯板材を所定形状にクランク折りすることで形成されている。
【0029】
この連結部材3において、クランク折りによって形成される片は、第1仕切材1を保持する第1起立片20と、第2仕切材2を保持する第2起立片21と、これら第1起立片20と第2起立片21とを屋根流れ傾斜に合わせて連結する間隔保持片22との、少なくとも3片を有したものとされる。
本実施形態の連結部材3では、第1起立片20の上端から上記間隔保持片22と逆向きに折曲された天面片23と、第2起立片21の上端から上記間隔保持片22と同じ向きに折り返された末端片24とを具備したものとされており、なお且つ、天面片23における傾斜上端を介して左右対称となるように一体化されて全体が山形を呈するようになっている。
【0030】
従って、この連結部材3は、両側の天面片23による裏側(下側)で上記した渡り板部10の上面に被さるかたちとなって、このとき第1起立片20の内面で第1仕切材1を保持するようになり、また間隔保持片22から第2起立片21及び末端片24にかけたそれらの外回り面で、上記した下部取付片12、第2仕切材2及び上部取付片13の内側へ嵌り込むかたちとなって、このとき第2起立片21の外面で第2仕切材2を保持するようになっている。
【0031】
そして、この連結部材3による連結状態とされることで、第1仕切材1と第2仕切材2とが互いに屋根流れ方向で所定間隔を保持されることになる。また同時に、第1仕切材1の下端辺部と、第2仕切材2の上端辺部(本実施形態では通気孔15が設けられたものとしてあるのでこの通気孔15の開口下端に相当する)とがレベル的にオーバーラップする配置関係に保持されることになる。
【0032】
この連結部材3は、第1仕切材1や第2仕切材2を保持し、且つこれらと棟包み材6とを連結(棟包み材6の支持)するうえで必要とされる強度が得られるように、その材質及び肉厚が設定されている。
なお、棟包み材6(図1参照)は、連結部材3によって連結された第1仕切材1及び第2仕切材2をその上方から覆ったうえで、第2仕切材2を超えて更に屋根流れ方向の下方へ延びる大きさを有しており、また好ましくは第2仕切材2に設けられた通気孔15に対して、その開口全部とレベル的にオーバーラップする垂下片27が向けられたものとしてある。
【0033】
このような構成の平棟部構造では、図1から明らかなように、平棟部の長手方向複数箇所に設けられる連結部材3により、第1仕切材1及び第2仕切材2が保持され、その上に棟包み材6が被せされた状態となっており、結果、その全体としての強度的負担は連結部材3が担うものとなって、第1仕切材1や第2仕切材2の軽量化、構造簡潔化が図られるようになっている。
【0034】
また、換気通路Yにおいて、第1仕切材1に対応する部分では、孔ではなく、この第1仕切材1の下端辺側と屋根材104との上下間に形成される隙間となっているので、その開口面積の究極的な有効活用が図れていることになる。
なお図示は省略するが、第2仕切材2についても、例えば通気孔15の採用を止めてその上端辺部が棟包み材6の裏面までは届かないものとして形成し、ここに隙間を生じさせ、この隙間を換気通路Yの一部とさせる、といったことができる。
【0035】
これであれば、換気通路Yとして、その開口面積の有効活用率を更に高めることができる。
ところで、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、実施の状況に応じて各部の寸法的及び形状的な変更や、材質的な変更等が可能である。
【0036】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る屋根の平棟部構造では、第1仕切材と第2仕切材とを有しており、これら第1仕切材と第2仕切材とが、平棟部の長手方向複数箇所に設けられる連結部材によって屋根流れ方向に沿って連結される構造であるから、その全体として、材料コストの低廉化が図れると共に、取り扱いや平棟部施工の容易化などが図られることになり、更に換気通路としての開口面積の有効活用をも図られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る屋根の平棟部構造の一実施形態を示す正面断面図である。
【図2】 本発明に係る屋根の平棟部構造で使用する換気通路形成部材を示す斜視図である。
【図3】 図2の換気通路形成部材を分解して示す斜視図である。
【図4】 従来の屋根の平棟部構造の一実施形態を示す正面断面図である。
【符号の説明】
1 第1仕切材
2 第2仕切材
6 棟包み材
10 渡り板部
12 下部取付片
13 上部取付片
15 通気孔
16 水抜き孔
101 棟部換気口
104 屋根材
Y 換気通路
Claims (3)
- 屋根の平棟部にその長手方向に沿って形成された棟部換気口(101)に対しその上から全長にわたって傘型をした棟包み材(6)で覆うことにより棟部換気口(101)両側の屋根材(104)と上記棟包み材(6)との上下間に屋根流れ方向に沿った換気通路(Y)を形成させる構造であって、
換気通路(Y)内における屋根流れ方向の高位側で棟包み材(6)の裏面側から屋根流れ方向を遮る向きに垂下して設けられ且つ平棟部の長手方向に沿って長く形成された第1仕切材(1)と、
換気通路(Y)内における屋根流れ方向の低位側で屋根材(104)の上面側から屋根流れ方向を遮る向きに起立して設けられ且つ平棟部の長手方向に沿って長く形成された第2仕切材(2)と、
平棟部の長手方向複数箇所で屋根流れ方向に沿って設けられ且つ上記第1仕切材(1)と第2仕切材(2)とを互いに屋根流れ方向で所定間隔に保持させつつ第1仕切材(1)の下端辺部と第2仕切材(2)の上端辺部とをレベル的にオーバーラップする配置関係に連結する連結部材(3)と、
を有し、
前記連結部材(3)において、クランク折りによって形成される片は、第1仕切材(1)を保持する第1起立片(20)と、第2仕切材(2)を保持する第2起立片(21)と、これら第1起立片(20)と第2起立片(21)とを屋根流れ傾斜に合わせて連結する間隔保持片(22)との、少なくとも3片を有したものとされ、
連結部材(3)は、第1起立片(20)の上端から上記間隔保持片(22)と逆向きに折曲された天面片(23)と、第2起立片(21)の上端から上記間隔保持片(22)と同じ向きに折り返された末端片(24)とを具備したものとされており、且つ、天面片(23)における傾斜上端を介して左右対称となるように一体化されて全体が山形を呈するようになっており、
換気通路形成部材(5)の組み立てに用いられている第1仕切材(1)は、断面傘型の渡り板部(10)を介してその両側で下向きに折曲形成され、この第1仕切材(1)は二つあり、これら両方の第1仕切材(1)が、渡り板部(10)を介して連結一体化され、
各第2仕切材(2)には、その下端辺部から下部取付片(12)が折曲形成されており、また上端辺部からは下部取付片(12)と同じ向きに上部取付片(13)が折曲形成されており、これら第2仕切材(2)、下部取付片(12)及び上部取付片(13)の三者が断面鉤型を呈して一体形成されていることを特徴とする屋根の平棟部構造。 - 前記第2仕切材(2)は、屋根材(104)の上面側から棟包み材(6)の裏面側まで届く起立高さを有しておりその板面の所定高さ位置に通気孔(15)が形成されたものであって、且つ当該第2仕切材(2)の下端辺部には屋根材(104)上面に当接する下部取付片(12)が折曲形成されていると共に当該第2仕切材(2)の上端辺部には棟包み材(6)の裏面に当接する上部取付片(13)が折曲形成されて、これら第2仕切材(2)、下部取付片(12)及び上部取付片(13)の三者が一体形成されていることを特徴とする請求項1記載の屋根の平棟部構造。
- 前記第2仕切材(2)には、その下端辺寄りに水抜き孔(16)が形成されていることを特徴とする請求項2記載の屋根の平棟部構造。
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