JP4516014B2 - 半発酵茶又は発酵茶抽出液の製造方法 - Google Patents

半発酵茶又は発酵茶抽出液の製造方法 Download PDF

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本発明は、半発酵茶又は発酵茶抽出液の製造方法に関する。
烏龍茶を抽出する際に炭酸水素ナトリウムや炭酸ナトリウムを溶解した水溶液でアルカリ抽出すると、風味が良好な烏龍茶抽出液が得られることが知られている(特許文献1〜3)。また、烏龍茶葉を籠体に入れて抽出した後、茶葉を洗浄することによってこくのある烏龍茶が得られることが知られている(特許文献4)。しかしながら、これらの方法を用いても烏龍茶抽出液の苦味、渋味及び美味しさの点で十分満足できるものではなかった。
特開昭57−16649号公報 特開昭60−192548号公報 特開昭60−196149号公報 特開平1−289447号公報
本発明の目的は、苦味、渋味が少なく、雑味のない良好な風味の半発酵茶又は発酵茶抽出液の製造法及び該製造法で製造した半発酵茶又は発酵茶抽出液を配合した容器詰半発酵茶及び/又は発酵茶茶飲料を提供することにある。
本発明者は、カラム抽出機に半発酵茶葉又は発酵茶葉を仕込み、滞留時間を調整して少量の抽出水を通液して得た抽出液を冷却し、次いで析出物を分離除去した抽出液と、前工程を終了した半発酵茶葉又は発酵茶葉に、更に滞留時間を調整して特定量の抽出水を加えてドリップ抽出して得られる抽出液とを混合すると、苦味、渋味の少ない、雑味のない良好な風味の半発酵茶又は発酵茶抽出液が得られることを見出した。
すなわち、本発明はカラム型の抽出機に半発酵茶葉又は発酵茶葉を入れ、水で連続抽出する方法において、
次の工程(1)及び(2):
(1)カラム型抽出機に半発酵茶葉又は発酵茶葉を入れ、該半発酵茶葉又は発酵茶葉仕込み質量に対して質量倍率で10倍量以下の抽出水を平均滞留時間100〜500秒で通液し、得られた抽出液を0〜20℃に冷却後、析出物を分離して抽出液Aを得る工程、
(2)工程(1)を終了したカラム型抽出機に、更に抽出水を平均滞留時間100〜500秒で通液してドリップ抽出を行い、該通液を該半発酵茶葉又は発酵茶葉仕込み質量に対して質量倍率で2.5倍〜50倍までの範囲内で抽出し、抽出液Bを得る工程
を行い、次いで抽出液Aと抽出液Bとを混合する半発酵茶又は発酵茶抽出液の製造方法を提供するものである。
また、本発明はこのようにして得られた半発酵茶又は発酵茶抽出液を配合した容器詰半発酵茶及び/又は発酵茶飲料を提供するものである。
本発明の半発酵茶又は発酵茶抽出液の製造方法により、苦味、渋味が少なく、雑味のない風味がよく、美味しく、透明な半発酵茶又は発酵茶抽出液が得られ、これを配合することにより苦味、渋味が少なく、雑味がなく風味がよく、美味しい容器詰半発酵茶及び/又は発酵茶飲料が得られる。
本発明に使用する半発酵茶葉としては、烏龍茶葉が好ましい。烏龍茶葉としては、「緑茶・紅茶・烏龍茶の化学と機能」(中林敏郎他著 弘学出版株式会社発行)の10〜19頁に記載されているものが挙げられ、例えば、鉄観音、色種、黄金桂、武夷岩茶等の烏龍茶葉が挙げられる。また発酵茶葉としては紅茶が挙げられる。
使用する半発酵茶葉又は発酵茶葉は、カットしてないリーフ状、カット品又は粉砕品が使用可能であり、それらを混合しても良い。その中でもカットした半発酵茶葉又は発酵茶葉がカテキン抽出量及び風味のバランスから好ましい。カット径は通常1〜10mm、2〜7mmがより好ましい。粉砕品の平均粒径は平均粒径0.5μm以上、より好ましくは、0.5μm〜5mmがよい。また、目開き0.5mmの篩によって篩分けられた篩下質量分布が40質量%以下、更に20質量%以下であるのが好ましい。この範囲であると抽出中の閉塞がなく、適度の抽出液のドリップ抜き出し速度が得られ、風味も向上するので好ましい。
茶葉をカットする方法としては、カッターミル、ハンマーミル、摩砕等の粉砕方式がある。好ましくはカッターミルタイプの粉砕機で、例えば、(株)ホーライ ZI−420型、SR−360型等が使用できる。
本発明の半発酵茶葉又は発酵茶葉の抽出に使用する抽出機は、カラム型の抽出機であって、例えば、図1に示されるように、カラム内部の上方に水を供給するシャワーノズル3を有し、半発酵茶葉又は発酵茶葉を保持するメッシュ5を供え、抽出機下方に半発酵茶又は発酵茶抽出液の抜き出し口2を有する。上方からメッシュ上に保持される半発酵茶葉又は発酵茶葉上に水がシャワー状に供給され、メッシュ下方に半発酵茶又は発酵茶抽出液がドリップされ、抜出し口から抽出機外に取り出される。
本発明の半発酵茶葉又は発酵茶葉からの抽出の工程(1)は、先ず半発酵茶葉に少量の抽出水を通液して半発酵茶を抽出することから始まる。この工程は、カラム型の抽出機内に半発酵茶葉又は発酵茶葉をその表面が一様になるようにして仕込み、次いで半発酵茶葉又は発酵茶葉仕込み質量に対して質量倍率で10倍量以下の抽出水を平均滞留時間100〜500秒となるように通液することにより行われる。平均滞留時間は、抽出される茶葉重量(kg)をカラム抽出機抜き出し口から排出される茶抽出液の抽出流速(kg/s)で除して算出される。ここで、使用する抽出水は、半発酵茶葉又は発酵茶葉の仕込み質量に対して質量倍率で8倍量以下、特に1〜8倍量であるのが、苦味及び渋味の低減効果の点から好ましい。通液する抽出水の温度は、10〜98℃が好ましい。抽出水としては、イオン交換水、精製水、天然水、水道水等種々の水を使用してもよいが、イオン交換水であるのが、得られる抽出液の苦味、渋味が少なく及び雑味が残らず好ましい。
また、平均滞留時間は100〜500秒であるが、更に150〜400秒、特に150〜300秒であるのが、苦味及び渋味の低減効果の点から好ましい。この平均滞留時間は、カラム型抽出機への抽出水の供給速度、メッシュの通液口の大きさ又は半発酵茶葉又は発酵茶葉の上方から圧力を調整して制御することができる。
また、メッシュの通液口の大きさは、半発酵茶葉又は発酵茶葉を支持できるものであり、圧力損失をできるだけ低減できるものを適宜使用することが好ましい。
得られた抽出液は、次いで0〜20℃、好ましくは0〜5℃に冷却し、析出する沈殿物、澱等を分離して抽出液Aを得る。この冷却条件は特に限定ない。沈殿物、澱等の析出物を分離する方法としては、通常ろ過、プレコートろ過、精密ろ過、遠心分離等が挙げられる。分離する方法としては、特に遠心分離が好ましい。析出物の分離は、0〜20℃、特に0℃〜5℃冷却温度で行うのが好ましい。該温度に冷却して1〜120分、特に3〜60分保持するのが好ましい。更に、遠心分離で析出物を分離する場合、5000rpmで5min以上の条件で行うのが、苦味及び渋味の低減効果の点から好ましい。この冷却、析出物の分離を行うことにより、苦味及び渋味成分が沈殿、澱等と共に除去され、雑味のなくなった半発酵茶又は発酵茶抽出液が得られる。
また濾過においては、膜濾過などの通常使用される濾過による固液分離の方法が使用できる。
次いで、カラム型抽出機内の工程(1)が終了した半発酵茶葉又は発酵茶葉に抽出水を通液し、ドリップ方式で抽出して抽出液Bを得る(工程(2))。この半発酵茶又は発酵茶ドリップ抽出で使用する抽出水は、前工程(1)で使用した抽出水と同種の水を使用するのが好ましい。ドリップ方式の抽出は、工程(1)が終了した半発酵茶葉又は発酵茶葉層の上方から、一様にシャワー状の抽出水を供給し、該抽出水を、半発酵茶葉又は発酵茶葉層を流下させることにより行われる。
ドリップ抽出時の水温は、10〜98℃、更に半発酵、発酵茶であれば70〜96℃であるのが苦味及び渋味がなく、かつ香り、味の良好な半発酵茶又は発酵茶を得る点で好ましく、また略一定温度に保持するのが好ましい。抽出水のpHは5〜7であるのが風味の点で好ましい。
工程(2)で使用する抽出水の量は、工程(1)での抽出水の量と合計した質量が、半発酵茶葉又は発酵茶葉仕込み質量に対して質量倍率で2.5倍〜50倍、さらに好ましくは2.5倍を超えて、50倍までの範囲であるが、特に2.5倍を超えて、30倍量となるまでの量であるのが、苦味、渋味がなく及び美味しさの点で好ましい。また、半発酵茶又は発酵茶の抽出倍率は、大きすぎるとカテキン類の抽出率は高まるが、得られる半発酵茶又は発酵茶抽出液中のカテキン類濃度は低くなる。一方小さすぎると得られる半発酵茶又は発酵茶抽出液中のカテキン類濃度は高くなるが、カテキン類の抽出率は低い。
工程(2)における抽出水の平均滞留時間は、100〜500秒であるが、更に150〜400秒、特に150〜300秒であるのが、苦味及び渋味の低減効果、味の点から好ましい。この平均滞留時間は、工程(1)と同様に、カラム型抽出機への水の供給速度、メッシュの通液口又は茶葉の上方から圧力を調整して制御することができる。これらの範囲にあると得られる半発酵茶又は発酵茶抽出液の苦味及び渋味の低減効果及び風味が雑味のない良好なものとなり好ましい。
次いで、このようにして製造した抽出液A及び抽出液Bを混合して本発明の半発酵茶又は発酵茶抽出液が得られる。
得られた半発酵茶又は発酵茶抽出液は、苦味、渋味が少なく、雑味がなく風味がよいので、このまま又は希釈することにより容器詰半発酵茶及び/又は発酵茶飲料とすることができる。また、非重合体カテキン類を加えて濃度調整して容器詰半発酵茶及び/又は発酵茶飲料としてもよい。カテキン濃度の調整方法としては、前記半発酵茶又は発酵茶抽出液と不発酵茶抽出物の濃縮物とを併用することができる。不発酵茶抽出物の濃縮物を溶解する媒体は、水、炭酸水、市販されているレベルの非重合体カテキン類を含有する茶類の抽出液等が挙げられる。また、ここでいう不発酵茶抽出物の濃縮物とは、不発酵茶葉から熱水又は水溶性有機溶媒により抽出された抽出物を濃縮したものであって、特開昭59−219384号公報、特開平4−20589号公報、特開平5−260907号公報、特開平5−306279号公報等に詳細に例示されている方法で調製したものをいう。市販の三井農林(株)「ポリフェノン」、伊藤園(株)「テアフラン」、太陽化学(株)「サンフェノン」、サントリー(株)「サンウーロン」等が挙げられる。そのほか、非重合体カテキン類は他の原料起源のもの、カラム抽出機精製品及び化学合成品でも使用できる。
本発明で非重合体カテキン類とは、カテキン、ガロカテキン、カテキンガレート、ガロカテキンガレート等の非エピ体カテキン類及びエピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート等のエピ体カテキン類をあわせての総称を指す。
容器詰半発酵茶及び/又は発酵茶飲料の非重合体カテキン類濃度を0.05〜0.5質量%、好ましくは0.06〜0.5質量%、更に0.08〜0.5質量%、更に好ましくは0.092〜0.4質量%、殊更に好ましくは0.11〜0.3質量%、特に好ましくは0.12〜0.3質量%に調整すると、苦味、渋味が少なく、雑味がなく良好な風味の容器詰半発酵茶及び/又は発酵茶飲料が得られる点で好ましい。
また、本発明の容器詰半発酵茶及び/又は発酵茶飲料中のカテキンガレート、エピカテキンガレート、ガロカテキンガレート及びエピガロカテキンガレートからなる総称ガレート体の全非重合体カテキン類中での割合が35〜100質量%、更に35〜98質量%、特に35〜95質量%の方が、非重合体カテキン類の生理効果の有効性上好ましい。
本発明の容器詰容器詰半発酵茶及び/又は発酵茶飲料には、半発酵茶葉又は発酵茶葉由来の成分にあわせて、処方上添加してよい成分として、酸化防止剤、香料、各種エステル類、有機酸(塩)類、無機酸(塩)類、色素類、乳化剤、保存料、調味料、甘味料、酸味料、ガム、油、ビタミン、アミノ酸、果汁エキス類、野菜エキス類、花蜜エキス類、pH調整剤、品質安定剤等の添加剤を単独、あるいは併用して配合してもよい。
本発明の容器詰半発酵茶及び/又は発酵茶飲料のpHは、25℃で3〜7、好ましくは4〜7、特に5〜7とするのが味及びカテキン類の安定性の点で好ましい。
本発明の容器詰半発酵茶及び/又は発酵茶飲料においても、カテキンの生理効果を得るための一日当りの必要摂取量を確保する意味からも、本発明の容器詰飲料1本(350〜500mL)当り300mg以上、好ましくは450mg以上、更に好ましくは500mg以上の配合量であるものがよい。
本発明の容器詰半発酵茶及び/又は発酵茶飲料に使用される容器は、一般の飲料と同様にポリエチレンテレフタレートを主成分とする成形容器(いわゆるPETボトル)、金属缶、金属箔やプラスチックフィルムと複合された紙容器、瓶等の通常の形態で提供することができる。
本発明の容器詰半発酵茶及び/又は発酵茶飲料は、例えば、金属缶のように容器に充填後、加熱殺菌できる場合にあっては食品衛生法に定められた殺菌条件で製造されるが、PETボトル、紙容器のようにレトルト殺菌できないものについては、あらかじめ上記と同等の殺菌条件、例えばプレート式熱交換器等で高温短時間殺菌後、一定の温度迄冷却して容器に充填する等の方法が採用される。また無菌下で、充填された容器に別の成分を配合して充填してもよい。更に、酸性下で加熱殺菌後、無菌下でpHを中性に戻すことや、中性下で加熱殺菌後、無菌下でpHを酸性に戻す等の操作も可能である。
カテキン類及びカフェインの含有量測定法
フィルター(0.8μm)で濾過し、次いで脱イオン水で希釈した容器詰めされた飲料を、島津製作所製、高速液体クロマトグラフ(型式SCL−10AVP)を用い、オクタデシル基導入液体クロマトグラフ用パックドカラムL−カラムTM ODS(4.6mmφ×250mm:財団法人 化学物質評価研究機構製)を装着し、カラム温度35℃でグラジエント法により測定した。移動相A液は酢酸を0.1mol/L含有の蒸留水溶液、B液は酢酸を0.1mol/L含有のアセトニトリル溶液とし、試料注入量は20μL、UV検出器波長は280nmの条件で行った(通常カテキン類及びカフェインの濃度は、質量/体積%(%[w/v])で表すが、実施例中の含有量は液量を掛けて質量で示した)。
Brix:デジタル屈折計 型番RX−5000α((株)アタゴ製)を使用し、20℃で測定した。
苦味、渋味、美味しさ評価法
製造した烏龍茶抽出液の苦味、渋味及び美味しさの評価は、次の方法で行った。
烏龍茶抽出液をBrixが2.7になるようにイオン交換水で希釈し、6名の専門パネラーが、下記評価基準で官能評価した。なお、表にはその平均評価結果を示す。
(評価基準)
苦味:評価点 5;強い (硫酸キニーネ 0.00985g/100ml相当)
4;やや強い (硫酸キニーネ 0.00388g/100ml相当)
3;ちょうど良い (硫酸キニーネ 0.00157g/100ml相当)
2;やや弱い (硫酸キニーネ 0.00094g/100ml相当)
1;弱い (硫酸キニーネ 0.00050g/100ml相当)
渋味:評価点 5;強い
4;やや強い
3;ちょうど良い
2;やや弱い
1;弱い
美味しさ:評価点 5;美味しい
4;やや美味しい
3;どちらともいえない
2;あまり美味しくない
1;美味しくない
実施例1
80メッシュ5の金網を備えた内径97mmのカラム抽出機(図1)に、烏龍茶葉200gを仕込み、上部を平坦に揃えた。90℃のイオン交換水をカラム抽出機の水供給シャワー3から350ml/minで烏龍茶葉の表面に一様に供給し、抽出液を350ml/minの流速で抜出し口4から採取した。抽出時の平均滞留時間は200秒であった。得られた抽出液を10℃に冷却した。冷却した抽出液を30分保持し、8000rpm、10分間で遠心分離機(日立高速冷却遠心機:CR20G 日立工業(株)社製)で遠心分離して清澄な抽出液A0.6kgを得た。
次いで、90℃のイオン交換水を水供給シャワー3から350ml/供給速度でシャワーして供給しながら、カラム抽出機下方から350ml/minの流速でドリップした抽出液を抜き出し口2から抜き出した。このときの平均滞留時間は200秒であった。抽出水が9.4kgとなったところ(抽出倍率:27倍)で通液を終了し、抽出液B9.4kgを得た。
抽出液Aと抽出液Bを混合して本発明の烏龍茶抽出液を得た。
比較例1
比較例1
工程(1)を行わず、また抽出倍率が50となったところで抽出を終了した以外は実施例1と同じ抽出条件で烏龍茶抽出液を得た。
表1に、得られた烏龍茶抽出液の分析及び風味評価結果を示す。
Figure 0004516014
実施例2
実施例1及び比較例1で得た烏龍茶抽出液を使用して表2記載の容器詰烏龍茶飲料を製造した。なお、殺菌はUHT殺菌(138℃、30秒)で行った。
Figure 0004516014
カラム抽出機の概略を示す模式図である。
符号の説明
1 カラム抽出機
2 茶抽出液抜出し
3 水供給シャワー
4 水処理工程抜き出し
5 メッシュ
6 茶葉

Claims (5)

  1. カラム型の抽出機に半発酵茶葉又は発酵茶葉を入れ、水で連続抽出する方法において、
    次の工程(1)及び(2):
    (1)カラム型抽出機に半発酵茶葉又は発酵茶葉を入れ、該半発酵茶葉又は発酵茶葉仕込み質量に対して質量倍率で10倍量以下の抽出水を平均滞留時間100〜500秒で通液し、得られた抽出液を0〜20℃に冷却後、析出物を分離して抽出液Aを得る工程、
    (2)工程(1)を終了したカラム型抽出機に、更に抽出水を平均滞留時間100〜500秒で通液してドリップ抽出を行い、該通液を該半発酵茶葉又は発酵茶葉仕込み質量に対して質量倍率で2.5倍〜50倍までの範囲内で抽出し、抽出液Bを得る工程
    を行い、次いで抽出液Aと抽出液Bとを混合する半発酵茶又は発酵茶抽出液の製造方法。
  2. 工程(1)の析出物の分離方法が遠心分離又は濾過である請求項1記載の製造方法。
  3. 工程(2)のドリップ抽出の抽出温度が10〜98℃であって、抽出水のpHが5〜7である請求項1又は2記載の製造方法。
  4. 半発酵茶葉が烏龍茶葉である請求項1〜3のいずれか1項記載の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載の製造方法で得られた半発酵茶又は発酵茶抽出液を配合した容器詰半発酵茶及び/又は発酵茶飲料。
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