JP2010239908A - ポリフェノール組成物含有飲料 - Google Patents

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Abstract

【課題】カメリアシネンシスのポリフェノール組成物を含有する飲料を提供すること。
【解決手段】本発明の飲料は、次の成分(A)及び(B):
(A)カメリアシネンシス由来のフラボノールアグリコン及びフラボノール配糖体を含有するポリフェノール組成物であって、次の(a)及び(b):
(a)高速液体クロマトグラフィーにより測定される、加水分解後の当該ポリフェノール組成物の固形分中のフラボノールアグリコンの含有率
(b)酒石酸鉄法により測定される、ポリフェノール組成物の固形分中の当該ポリフェノールの総量
の質量比[(b)/(a)]が0.01〜18である、ポリフェノール組成物
(B)有機酸及び/又はその塩
を含有し、
成分(A)の含有量が0.01〜2.5質量%であり、かつ
成分(B)由来の有機酸イオン濃度が1〜100mmol/Lである、
ことを特徴とするものである。
【選択図】なし

Description

本発明は、カメリアシネンシス由来のポリフェノール組成物を含有する飲料に関する。
近年、消費者の嗜好の多様化、健康ブームにより、多種多様の健康食品が上市され需要が拡大している。例えば、ポリフェノールは、抗酸化力を有することが知られており、抗動脈硬化、抗アレルギー、血流増強等の効果が期待されるため、健康食品の重要な成分として認識されている。
このようなポリフェノールは、例えば、烏龍茶の水性抽出液を活性炭又は吸着樹脂と接触させ非重合体カテキン類を除去してポリフェノール画分として得ることができる(特許文献1)。
国際公開第2005/077384号パンフレット
しかしながら、ポリフェノールは本来エグ味が強いため、飲食品中に多量に含まれる場合には、その嗜好性が大きく損なわれてしまうことが多い。
本発明者は、カメリアシネンシス由来のポリフェノール組成物について種々検討したところ、ポリフェノール組成物中の特定成分の含有量が特定範囲内にあると、ポリフェノール特有のエグ味が顕著に低減され、また非重合カテキン類やフラボノール類単独では味わえない固有の苦味を有し、苦味や収斂味を甘味料や調味料で緩和させた後に残る違和感が生じず常飲に適したものになるとの知見を得た。しかしながら、このポリフェノール組成物は、飲料に調製する際に、場合により水溶解性が低くなるという課題が生じた。そこで、本発明者は、更に詳細に研究を進めたところ、上記ポリフェノール組成物に特定成分を一定量含有せしめることで水溶解性が格段に改善され、更には外観にも優れる飲料が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、次の成分(A)及び(B):
(A)カメリアシネンシス由来のフラボノールアグリコン及びフラボノール配糖体を含有するポリフェノール組成物であって、次の(a)及び(b):
(a)高速液体クロマトグラフィーにより測定される、加水分解後の当該ポリフェノール組成物の固形分中のフラボノールアグリコンの含有率
(b)酒石酸鉄法により測定される、当該ポリフェノール組成物の固形分中のポリフェノールの総量
の質量比[(b)/(a)]が0.01〜18である、ポリフェノール組成物
(B)有機酸及び/又はその塩
を含有し、
成分(A)の含有量が0.01〜2.5質量%であり、かつ
成分(B)由来の有機酸イオン濃度が1〜100mmol/Lである、
飲料を提供するものである。
本発明によれば、高濃度のポリフェノールを含有するにも拘らず、ポリフェノール特有のエグ味が顕著に低減されたカメリアシネンシス由来ポリフェノール組成物含有飲料が提供される。この飲料は、非重合カテキン類やフラボノール類単独では味わえない嗜好性の高い苦味を有しており、甘味料や調味料で苦味や収斂味を緩和した後に残る違和感が生じないことから、飲みやすく、かつ、水溶解性が格段に改善され、更には外観にも優れるものである。
先ず、本明細書で使用する用語について説明する。
本明細書において「ポリフェノール」とは、酒石酸鉄法により測定されるものをいい、具体的には、カメリアシネンシスに含まれるカテキン単量体、該カテキン単量体の重合体、フラボノールアグリコン及びフラボノール配糖体等を含有する。ポリフェノールとして、具体的には、フラボノール類、フラバン−3−オール類、プロアントシアニジン類及びその重合体が例示され、フラボノール類には、ケルセチン、ミリセチン、ケンフェロール等が含有され、フラバン−3−オール類の重合体にはテアフラビン類、ウーロンホモビスフラバン類等が包含される。
「カメリアシネンシス(Camellia sinensis)」とは、ツバキ科ツバキ属のチャノキのことである。加工方法により、不発酵茶、半発酵茶、発酵茶に大別することができる。中でも、不発酵茶が好ましい。不発酵茶としては、Camellia属、例えば、C.var.sinensis(やぶきた種を含む)、C.var.assamica及びそれらの雑種から選択される茶から製茶された、茎茶、棒茶、芽茶、番茶、碾茶、釜入り茶等の緑茶が例示される。半発酵茶としては、総称して烏龍茶と呼ばれる鉄観音、色種、黄金桂、武夷岩茶等が例示される。発酵茶としては、紅茶と呼ばれるダージリン、ウバ、キーマン等が例示される。ここで、本明細書において「不発酵茶、半発酵茶、発酵茶、緑茶、烏龍茶、紅茶」とは、飲用に供される茶抽出物ではなく、該茶抽出物を得るための茶原料をいう。
本明細書において「フラボノールアグリコン」とは、ミリセチン、ケルセチン及びケンフェロールからなる混合物の総称であり、「フラボノールアグリコンの含有率」は上記3種の合計量に基づいて定義される。
本明細書において「フラボノール配糖体」とは、ミリセチン、ケルセチン及びケンフェロールをアグリコン骨格として有する配糖体をいい、これら配糖体に更に糖が結合したものも包含される。
次に、本発明の飲料について説明する。
本発明の飲料は(A)カメリアシネンシス由来のフラボノールアグリコン及びフラボノール配糖体を含有するポリフェノール組成物を含有するが、このポリフェノール組成物は次の(a)及び(b)を特定の比率で含有することを特徴とするものである。
ここで、(a)は、高速液体クロマトグラフィーにより測定される、加水分解後の当該ポリフェノール組成物の固形分中のフラボノールアグリコンの含有率(以下、「(a)フラボノールアグリコンの含有率」という)であるが、(a)フラボノールアグリコンの含有率は0.7〜50質量%であることが好ましく、風味や水への溶解性の観点から、1.5〜45質量%、更に5〜40質量%、更に7〜35質量%、特に7〜25質量%であることが好ましい。
また、(b)は、酒石酸鉄法により測定される、当該ポリフェノール組成物の固形分中のポリフェノールの総量(以下、「(b)ポリフェノールの総量」という)であるが、(b)ポリフェノールの総量は5〜95質量%であることが好ましく、風味や水への溶解性の観点から、10〜90質量%、更に15〜80質量%、特に20〜70質量%であることが好ましい。ここで、「固形分」とは、ポリフェノール組成物を105℃の電気恒温乾燥機で3時間乾燥して揮発物質を除いた残分をいう。
そして、上記(A)及び(B)の質量比[(b)/(a)]は0.01〜18であるが、エグ味低減の観点から、0.01〜16、更に0.1〜11、更に0.5〜7、特に1〜5であることが好ましい。
なお、「(a)フラボノールアグリコンの含有率」及び「(b)ポリフェノールの総量」は、後掲の実施例に記載の方法により定量されたものである。
また、(A)ポリフェノール組成物はルチンを含有することができるが、(A)ポリフェノール組成物は、エグ味低減の観点から、緑茶抽出物、紅茶抽出物及び烏龍茶抽出物等の従来のカメリアシネンシス由来の抽出物(以下、「カメリアシネンシス抽出物」という)に比べてルチン含有量が高いことが好ましい。具体的には、(c)当該ポリフェノール組成物の固形分中のルチンの含有量は0.4〜30質量%であることが好ましく、より一層のエグ味低減の観点から、0.8〜25質量%、更に2〜20質量%、特に4〜15質量%であることが好ましい。ここで、「ルチン」とは、フラボノール配糖体の一種であり、ケルセチンの3位の酸素原子にβ−ルチノース(6−O−α−L−ラムノシル−D−β−グルコース)が結合したものである
上記質量比[(b)/(a)]及び(c)ルチン含有量が上記範囲内にあるポリフェノール組成物は、例えば、下記の工程(1)〜(3)によりカメリアシネンシス抽出物を分画して得ることができる。
(1)カメリアシネンシス抽出物を合成吸着剤に吸着させる工程、
(2)上記合成吸着剤に第1の有機溶媒水溶液を接触させて、第1の画分を溶出させる工程、
(3)上記第1の画分を溶出した後の合成吸着剤に、上記第1の有機溶媒水溶液よりも疎水性の高い第2の有機溶媒水溶液を接触させて、ポリフェノール組成物を含む第2の画分を溶出させる工程。
本発明で使用するポリフェノール化合物は、(3)の工程で得ることができる。
上記工程(1)及び(2)においては、例えば、特開2006−160656号公報、特開2008−079609号公報等に記載の方法を採用することができる。
工程(3)に使用する第2の有機溶媒水溶液としては、第1の有機溶媒水溶液と同様にエタノール、メタノール等のアルコール類、アセトン等のケトン類、酢酸エチル等のエステル類等の有機溶媒の水溶液が例示される。第2の有機溶媒水溶液としては、第1の有機溶媒水溶液よりも疎水性の高いものであれば特に限定されるものではなく、例えば、第1の有機溶媒水溶液よりも有機溶媒濃度の高い水溶液を使用するか、あるいは第1の有機溶媒よりも炭素数の多い有機溶媒を含む水溶液を使用することができる。
また、有機溶媒水溶液の通液条件は適宜設定することが可能であり、第2の有機溶媒水溶液の通液条件は第1の有機溶媒水溶液と同一でも異なっていてもよい。第1及び第2の有機溶媒水溶液の通液条件は、例えば、通液速度(SV)が0.5〜10[h-1]であり、かつ通液倍数(BV)が合成吸着剤の容量に対して0.5〜10[v/v]である。
工程(3)後においては、第2の画分を濃縮することでポリフェノール組成物を得ることができるが、濃縮は蒸留、減圧蒸留、精留、薄膜蒸留、膜濃縮等により行うことが可能である。また、濃縮前又は濃縮後において、必要によりろ過及び/又は遠心分離処理により夾雑物を分離してもよい。ポリフェノール組成物の形態としては、固体、半固体、液体、スラリー等の種々のものが例示される。
また、本発明においては、上記ポリフェノール画分に、カメリアシネンシス抽出物、その濃縮物及びそれらの精製物、並びに他のポリフェノール組成物から選ばれる少なくとも1種を配合して所望の質量比[(b)/(a)]及び(c)ルチン含有量に調整してもよい。「他のポリフェノール組成物」としては、例えば、上記ポリフェノール画分とは異なる分画条件で得られたポリフェノール画分や、上記ポリフェノール画分とは異種のカメリアシネンシス抽出物から得られたポリフェノール画分が例示される。また、「カメリアシネンシス抽出物、その濃縮物及びそれらの精製物」は、上記ポリフェノール画分と同種及び異種の何れかのカメリアシネンシスから得られたものであってもよい。
カメリアシネンシス抽出物としては、例えば、カメリアシネンシスから熱水又は水溶性有機溶媒により抽出した抽出物が例示される。抽出方法としては、攪拌抽出、カラム抽出、ドリップ抽出等の公知の方法を採用することができる。上記濃縮物とは、カメリアシネンシス抽出物から溶媒を一部除去したものであり、例えば、特開昭59−219384号公報、特開平4−20589号公報、特開平5−260907号公報、特開平5−306279号公報等に記載の方法により調製することができる。カメリアシネンシス抽出物として、緑茶抽出物が好適に用いられる。緑茶抽出物の濃縮物として、三井農林(株)の「ポリフェノン」、伊藤園(株)の「テアフラン」、太陽化学(株)の「サンフェノン」等の市販品を使用してもよい。また、上記精製物とは、溶剤やカラムを用いてカメリアシネンシス抽出物又はその濃縮物から沈殿物等を除去したものをいい、必要によりタンナーゼ処理しても(例えば、特開2004−321105号公報)、当該タンナーゼ処理後に更に活性炭、酸性白土及び活性白土から選ばれる少なくとも1種で処理してもよい(例えば、特公開2007−282568号公報)。
カメリアシネンシス抽出物、その濃縮物及びそれらの精製物の形態としては、固体、水溶液、スラリー状等の種々のものが例示される。
本発明の飲料は、(A)ポリフェノール組成物を0.01〜2.5質量%含有するが、水溶解性向上及び外観改善の観点から、0.05〜2.0質量%、更に0.08〜1.8質量%、更に0.1〜1.5質量%、更に0.15〜1.0質量%、更に0.18〜0.8質量%、特に0.2〜0.5質量%含有することが好ましい。
また、本発明の飲料は、(A)ポリフェノール組成物の水溶解性を改善するために、(B)有機酸及び/又はその塩を含有する。
有機酸としては、分子中に1個以上のカルボキシル基を有すれば、芳香族でも、脂肪族でも、ラクトンでもよいが、ヒドロキシカルボン酸又はそのラクトンが好ましい。具体的には、アスコルビン酸、エリソルビン酸、クエン酸、グルコン酸、コハク酸、酒石酸、乳酸、アジピン酸、フマル酸、リンゴ酸等が例示され、中でもアスコルビン酸、クエン酸、グルコン酸、酒石酸、乳酸、リンゴ酸が好ましい。なお、塩としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アミノ酸塩が挙げられ、中でもアルカリ金属塩が好ましく、特にナトリウム塩、カリウム塩が好ましい。
本発明の飲料には、有機酸イオン濃度が1〜100mmol/Lになるように(B)有機酸及び/又はその塩を配合するが、溶解性向上及び外観改善の観点から、有機酸イオン濃度は2〜95mmol/L、更に5〜90mmol/L、更に10〜85mmol/L、更に15〜80mmol/L、更に18〜70mmol/L、特に20〜60mmol/Lであることが好ましい。なお、有機酸イオン濃度は、例えば、有機酸がn価の多価カルボン酸である場合、第1段〜第n段まで解離状態にあるカルボキシルアニオン(COO-)の合計濃度であり、後掲の実施例の記載の方法により測定することができる。
本発明の飲料は、例えば、ポリフェノール組成物及び有機酸イオンの濃度が所定範囲内になるように、(A)ポリフェノール組成物、(B)有機酸及び/又はその塩を混合して調製することができる。
本発明の飲料には、飲食品を調製する際に用いられる一般的な添加物、例えば、酸化防止剤、苦渋味抑制剤、ビタミン、香料、各種エステル類、無機酸類、無機酸塩類、無機塩類、色素類、乳化剤、保存料、調味料、甘味料、酸味料、果汁エキス類、野菜エキス類、花蜜エキス類、pH調整剤、品質安定剤等の他、コーヒー抽出物等の植物エキスを単独で又は併用して配合することができる。
本発明の飲料は、pH(25℃)が2〜9であることが好ましく、風味及び外観の観点から、2.5〜8、更に3〜7.0、特に3.5〜6.5であることが好ましい。
また、本発明の飲料は、濁度が0.1〜100NTU、更に0.1〜70、特に0.1〜60であることが、飲料の外観、呈味及び安定性の点で好ましい。なお、濁度は、後掲の実施例に記載の方法により測定することができる。ここで、「NTU」とは、ホルマジン濁度標準 を使用したホルマジン濁度の測定単位である。
本発明の飲料は、ポリフェノールを高濃度で含有しながらも、ポリフェノール特有のエグ味が顕著に低減されている。また、非重合カテキン類やフラボノール類単独では味わえない固有の苦味を有するが、その苦味を甘味料や調味料で緩和した後に残る違和感が生じない。したがって、ポリフェノール組成物をそのまま又は希釈して容器詰飲料とすることができる。また、本発明においては、有機酸又はその塩のうちの少なくとも一部が解離状態にあり、かつ所定の有機酸イオン濃度を有すれば、飲料の形態は流動性でも、半流動性であってもよい。
本発明の飲料を充填する容器としては、一般の飲料と同様にポリエチレンテレフタレートを主成分とする成形容器(いわゆるPETボトル)、金属缶、金属箔やプラスチックフィルムと複合化した紙容器、瓶等の通常の包装容器が挙げられる。
また、容器詰飲料は、例えば、金属缶のような容器に充填後、加熱殺菌できる場合にあっては適用されるべき法規(日本にあっては食品衛生法)に定められた殺菌条件で製造できる。PETボトル、紙容器のようにレトルト殺菌できないものについては、あらかじめ上記と同等の殺菌条件、例えばプレート式熱交換器などで高温短時間殺菌後、一定の温度迄冷却して容器に充填する等の方法が採用できる。また無菌下で、充填された容器に別の成分を配合して充填してもよい。さらに、酸性下で加熱殺菌後、無菌下でpHを中性に戻すことや、中性下で加熱殺菌後、無菌下でpHを酸性に戻すなどの操作も可能である。
1.非重合体カテキン類及びカフェインの測定
試料溶液をフィルター(0.45μm)で濾過し、高速液体クロマトグラフ(型式SCL−10AVP、島津製作所製)を用い、オクタデシル基導入液体クロマトグラフ用パックドカラム(L−カラムTM ODS、4.6mmφ×250mm:財団法人 化学物質評価研究機構製)を装着し、カラム温度35℃でグラディエント法により分析した。移動相A液は酢酸を0.1mol/L含有する蒸留水溶液、B液は酢酸を0.1mol/L含有するアセトニトリル溶液とし、試料注入量は20μL、UV検出器波長は280nmの条件で行った。なお、グラディエントの条件は、以下のとおりである。
時間(分) A液濃度(体積%) B液濃度(体積%)
0.0 97 3
5.0 97 3
37.0 80 20
43.0 80 20
43.5 0 100
48.5 0 100
49.0 97 3
60.0 97 3
2.ルチンの測定
試料溶液をフィルター(0.45μm)で濾過し、高速液体クロマトグラフ(型式Waters2695、WATERS製)を用い、カラム(Shimpach VP ODS、150×4.6mmI.D.)を装着し、カラム温度40℃でグラディエント法により分析した。移動相A液はリン酸を0.05質量%含有する蒸留水溶液、B液はメタノール溶液とし、流速は1mL/分、試料注入量は10μL、UV検出器波長は368nmの条件で行った。なお、グラディエントの条件は、以下のとおりである。
時間(分) A液濃度(体積%) B 液濃度(体積%)
0.0 95 5
20.0 80 20
40.0 30 70
41.0 0 100
46.0 0 100
47.0 95 5
60.0 95 5
3.フラボノールアグリコン(ミリセチン、ケルセチン及びケンフェロール)の測定
(1)試料の加水分解
試料溶液5mLにメルカプトエタノール200μL、2N塩酸500μLを添加した。その後、ドライブロックバス(アズワン株式会社製)にて120℃で40分間加熱し、冷却した。
(2)分析
加水分解後の試料溶液中に存在しているミリセチン、ケルセチン及びケンフェロールを、高速液体クロマトグラフィーにより定量した。なお、定量はグラディエント法により行ったが、その条件は上記「ルチンの測定」と同じである。
(3)フラボノールアグリコンの含有率
上記分析により定量されたミリセチン量、ケルセチン量及びケンフェロール量の総和として求めた。
4.ポリフェノールの測定
(1)試薬の調製
1)酒石酸鉄試薬の調製
500mLメスフラスコに硫酸第一鉄七水塩0.50gと(+)酒石酸ナトリウム・カリウム四水和物2.50gを採取し、イオン交換水でメスアップした。
2)リン酸バッファーの調製
2000mLメスフラスコにリン酸水素二ナトリウム・二水和物20.00gとリン酸二水素カリウム2.90gを採取し、イオン交換水でメスアップした。この溶液のpHが7.5〜7.6になるように調整した。pH7.6を超える場合、リン酸二水素カリウム・二水和物0.9g/100mL水溶液を添加し、pH7.5未満の場合、リン酸二水素カリウム1.2g/100mL水溶液を添加し調整した。
(2)装置及び器具
1)分光光度計(U−2010;日立製作所製)
2)石英製セル(10mm×10mm)
3)25mL、100mL、200mL、500mL、2000mLのメスフラスコ
4)1mL、5mL、10mL、20mL、30mLのホールピペット
5)1mL、3mL、5mLのマイクロピペット
(3)分析条件
1)測定波長:540nm
2)温度 :20℃±2℃
(4)操作:
1)検量線作成
i)没食子酸エチル約0.5gを使用前に2〜3時間乾燥させた。
ii)200mLメスフラスコに乾燥した没食子酸エチル0.2gを採取し、イオン交換水でメスアップした(100mg/100mL標準液)。
iii)100mLメスフラスコに、ii)の標準液を用い、5mg/100mL、10mg/100mL、20mg/100mL、30mg/100mLの各標準液を作製した。
iv)25mLメスフラスコに、iii)の標準液をそれぞれ5mL採取し、酒石酸鉄試薬5mLを加えリン酸バッファーでメスアップした。また、ブランクとして標準液を加えないものを調製した。
v)分光光度計にて吸光度を測定し検量線を作成した。
なお、検量線については下記を目安にし、逸脱した時は再調整した。
R2 :0.9995〜1.0000
検量線傾き:34.5±0.4
切片 :0.3以下
2)試料測定
i)イオン交換水にて分光光度計をゼロ補正した。
ii)25mLメスフラスコに試料を所定量採取し、酒石酸鉄試薬5mLを加えリン酸バッファーでメスアップした後、吸光度を測定した。なお、吸光度の測定は、発色後40分以内とした。
5.濁度の測定
防水型ハンディ濁度計(TN−100、MK Scientific,Inc製)を用いて測定を行った。常温にした飲料を付属バイアルに目盛り線まで入れ、3回測定を行いその平均値を求めた。
6.官能試験
各実施例及び比較例で得られた飲料の風味について下記の基準により評価した。そして、商品価値の観点から、評点5〜3を合格、評点2〜1を不合格と判断した。
評価基準
評点5:大変良好(嗜好性の高い苦味があり、収斂味が少ない)
4:良好(収斂味は感じるが気にならない)
3:やや良好(収斂味が若干気にかかる)
2:やや不良(収斂味がやや強い)
1:不良(収斂味が強い)
7.外観の評価
各実施例及び比較例で得られた飲料の外観を、上記濁度の測定により得られた測定値に基づいて下記の基準により評価した。そして、商品価値の観点から、評点3点以上を合格、評点1を不合格と判断した。
評価基準
評点5:良好である(濁度が0NTUから60NTU以下)。
3:やや良好である(濁度が60NTU超から100NTU以下)。
1:不良(濁度が100NTU超又は測定不能)。
8.総合評価
各実施例及び比較例で得られた飲料の風味及び外観の評価に基づいて、下記の基準により総合評価した。
評価基準
A:風味及び外観がともに合格であり、商品的に優れる。
B:風味及び外観のうち1以上が不合格であり、商品的に劣る。
製造例1
ポリフェノール組成物C1
緑茶葉(大葉種)を熱水で抽出した後、噴霧乾燥により緑茶抽出物F0を得た。『緑茶抽出物F0』は、非重合体カテキン類濃度30.8質量%、カフェイン濃度5.5質量%であった。
次いで、『緑茶抽出物F0』の非重合体カテキン類濃度が1質量%になるようにイオン交換水で希釈した。次いで、『緑茶抽出物F0』の希釈液800gをカラム(内径50mm×高さ180mm、容積353.3mL)に充填した合成吸着剤(SP−70、三菱化学(株)製)200mLに吸着させた。次いで、イオン交換水300mL、30質量%エタノール水溶液400mLを順次合成吸着剤に通液して非重合体カテキン類を溶出させた。次いで、合成吸着剤に50質量%エタノール水溶液を400mL通液してポリフェノール組成物を溶出させた。なお、本分画操作はすべて、通液速度SV=0.8〜1.2[h-1]になるように流量調整して行った。次いで、ポリフェノール組成物を含む溶出液を減圧濃縮によりエタノールを留去しつつ不溶物を除去した後、凍結乾燥により水分を除去して『ポリフェノール組成物C1』を得た。
『ポリフェノール組成物C1』は、(a)フラボノールアグリコンの含有率が19.2質量%、(b)ポリフェノールの総量が33.1質量%、質量比[(b)/(a)]が1.72、(c)ルチン含有量が10.6質量%であった。
製造例2
ポリフェノール組成物C2
緑茶葉(大葉種)を熱水で抽出した後、噴霧乾燥により緑茶抽出物F01を得た。『緑茶抽出物F01』は、非重合体カテキン類濃度30.3質量%、カフェイン濃度5.5質量%であった。
次いで『緑茶抽出物F01』の非重合体カテキン類濃度が1質量%になるようにイオン交換水で希釈した。次いで、『緑茶抽出物F01』の希釈液8000gをカラム(内径89.2mm×高さ600mm、容積3748mL)に充填した合成吸着剤(SP−70、三菱化学(株)製)2000mLに吸着させた。次いで、イオン交換水3000mL、25質量%エタノール水溶液9000mLを順次合成吸着剤に通液して非重合体カテキン類を溶出させた。次いで、合成吸着剤に92.5質量%エタノール水溶液を4000mL通液してポリフェノール組成物を溶出させた。なお、本分画操作はすべて、通液速度SV=0.5〜2.1[h-1]になるように流量調整して行った。次いで、ポリフェノール組成物を含む溶出液を減圧濃縮によりエタノールを留去した後、凍結乾燥により水分を除去して『ポリフェノール組成物C2』を得た。
『ポリフェノール組成物C2』は、(a)フラボノールアグリコンの含有率が18.3質量%、(b)ポリフェノールの総量が34.0質量%、質量比[(b)/(a)]が1.86、(c)ルチン含有量が9.3質量%であった。
製造例3
ポリフェノール組成物C3
製造例2で得た『緑茶抽出物F01』を非重合体カテキン類濃度が1質量%になるようにイオン交換水で希釈した。次いで、『緑茶抽出物F01』の希釈液2400gをカラム(内径60.6mm×高さ330mm、容積951mL)に充填した合成吸着剤(SP−70、三菱化学(株)製)600mLに吸着させた。次いで、イオン交換水900mL、25質量%エタノール2700mLを順次合成吸着剤に通液して非重合体カテキン類を溶出させた。次いで、合成吸着剤に92.5質量%エタノール水溶液を1200mL通液してポリフェノール組成物を溶出させた。なお、本分画操作はすべて、通液速度SV=0.7〜1.8[h-1]になるように流量調整して行った。次いで、ポリフェノール組成物を含む溶出液を減圧濃縮によりエタノールを留去した後、凍結乾燥により水分を除去して『ポリフェノール組成物C3』を得た。
『ポリフェノール組成物C3』は、(a)フラボノールアグリコンの含有率が23.3質量%、(b)ポリフェノールの総量が34.1質量%、質量比[(b)/(a)]が1.46、(c)ルチン含有量が7.4質量%であった。
製造例4
ポリフェノール組成物D
実施例1で得られたポリフェノール組成物C1 0.08質量部と、市販の緑茶抽出物(EGCg製剤、DSM Nutritional Products社製、以下『緑茶抽出物F1』という)0.12質量部を混合して『ポリフェノール組成物D』を得た。なお、『緑茶抽出物F1』は、(a)フラボノールアグリコンの含有率が0.0質量%、(b)ポリフェノールの総量が110.5質量%※(※酒石酸鉄法の分析値)である。
『ポリフェノール組成物D』は、(a)フラボノールアグリコンの含有率が7.7質量%、(b)ポリフェノールの総量が79.5質量%、質量比[(b)/(a)]が10.32、(c)ルチン含有量が4.2質量%であった
製造例5
ポリフェノール組成物E
市販の紅茶葉(ヌワラエリア、ブルックボンドハウス社製)5gを沸騰水500gに添加し、150rpmで5分間攪拌抽出した。次いで、2号ろ紙で吸引ろ過し採液量を測定後、氷冷(液温25℃以下)した。その後、水分を凍結乾燥で除いて紅茶抽出物を得た。得られた紅茶抽出物を、以下『紅茶抽出物F3』という。
紅茶抽出物F3 0.42質量部と、実施例1で得られたポリフェノール組成物C1 0.025質量部とを混合して『ポリフェノール組成物E』を得た。
『ポリフェノール組成物E』は、(a)フラボノールアグリコンの含有率が1.9質量%、(b)ポリフェノールの総量が17.7質量%、質量比[(b)/(a)]が9.32、(c)ルチン含有量が1.3質量%であった。
製造例6
ポリフェノール組成物F
市販の紅茶葉(AS CTC、ブルックボンドハウス社製)茶葉5gを沸騰水500gに添加し、150rpmで5分間攪拌抽出した。次いで、2号ろ紙で吸引ろ過し採液量を測定後、氷冷(液温25℃以下)した。その後、水分を凍結乾燥で除いて紅茶抽出物を得た。得られた紅茶抽出物を、以下『紅茶抽出物F4』という。
紅茶抽出物F4 0.39質量部と、実施例1で得られたポリフェノール組成物C1 0.025質量部とを混合して『ポリフェノール組成物F』を得た。
『ポリフェノール組成物F』は、(a)フラボノールアグリコンの含有率が1.4質量%、(b)ポリフェノールの総量が13.3質量%、質量比[(b)/(a)]が9.5、(c)ルチン含有量が0.9質量%であった。
製造例7
ポリフェノール組成物G
市販の烏龍茶葉(ウーロン茶、国太楼社製)5gを沸騰水500gに添加し、150rpmで5分間攪拌抽出し、2号ろ紙で吸引ろ過し採液量を測定後、氷冷(液温25℃以下)した。その後、水分を凍結乾燥で除いて烏龍茶抽出物を得た。得られた烏龍茶抽出物を、以下『烏龍茶抽出物F5』という。
烏龍茶抽出物F5 0.39質量部と、実施例1で得られたポリフェノール組成物C1 0.025質量部とを混合して『ポリフェノール組成物G』を得た。
『ポリフェノール組成物G』は、(a)フラボノールアグリコンの含有率が1.6質量%、(b)ポリフェノールの総量が14.7質量%、質量比[(b)/(a)]が9.19、(c)ルチン含有量が0.8質量%であった。
製造例8
ポリフェノール組成物H
実施例1で得られたポリフェノール組成物C1 0.05質量部と、緑茶抽出物F1 0.138質量部を混合して『ポリフェノール組成物H』を得た。
『ポリフェノール組成物H』は、(a)フラボノールアグリコンの含有率が5.1質量%、(b)ポリフェノールの総量が89.9質量%、質量比[(b)/(a)]が17.63、(c)ルチン含有量が2.8質量%であった。
製造例9
ポリフェノール組成物I
実施例1で得られたポリフェノール組成物C1 0.01質量部と、紅茶抽出物F3 0.43質量部を混合して『ポリフェノール組成物I』を得た。
『ポリフェノール組成物I』は、(a)フラボノールアグリコンの含有率が1.3質量%、(b)ポリフェノールの総量が17.2質量%、質量比[(b)/(a)]が13.23、(c)ルチン含有量が0.9質量%であった。
製造例10
ポリフェノール組成物J
実施例1で得られたポリフェノール組成物C1 0.01質量部と、紅茶抽出物F4 0.44質量部を混合して『ポリフェノール組成物J』を得た。
『ポリフェノール組成物J』は、(a)フラボノールアグリコンの含有率が0.7質量%、(b)ポリフェノールの総量が12.5質量%、質量比[(b)/(a)]が17.85、(c)ルチン含有量が0.5質量%であった。
製造例11
ポリフェノール組成物K
実施例1で得られたポリフェノール組成物C1 0.01質量部と、烏龍茶抽出物F5 0.41質量部を混合して『ポリフェノール組成物K』を得た。
『ポリフェノール組成物K』は、(a)フラボノールアグリコンの含有率が0.9質量%、(b)ポリフェノールの総量が14.0質量%、質量比[(b)/(a)]が15.56、(c)ルチン含有量が0.4質量%であった。
参考例1
市販の緑茶抽出物(ポリフェノン70A、三井農林社製、以下『緑茶抽出物F2』という)を用いた。
緑茶抽出物F2は、(a)フラボノールアグリコンの含有率が1.1質量%、(b)ポリフェノールの総量が99.0質量%、質量比[(b)/(a)]が90.00、(c)ルチン含有量が0.1質量%であった。
参考例2
紅茶抽出物F3を用いた。
紅茶抽出物F3は、(a)フラボノールアグリコンの含有率が0.9質量%、(b)ポリフェノールの総量が16.8質量%、質量比[(b)/(a)]が18.67、(c)ルチン含有量が0.7質量%であった。
参考例3
紅茶抽出物F4を用いた。
紅茶抽出物F4は、(a)フラボノールアグリコンの含有率が0.3質量%、(b)ポリフェノールの総量が12.0質量%、質量比[(b)/(a)]が40.00、(c)ルチン含有量が0.2質量%であった。
参考例4
烏龍茶抽出物F5を用いた。
烏龍茶抽出物F5は、(a)フラボノールアグリコンの含有率が0.5質量%、(b)ポリフェノールの総量が13.5質量%、質量比[(b)/(a)]が27.00、(c)ルチン含有量が0.1質量%であった。
実施例1〜20
表1及び2に示す各成分をサンプル瓶中にて各配合量に秤量し、その中にイオン交換水を投入して分散させた。その後、60℃のウォーターバス中で完全に溶解したことを確認してから、室温(25℃)で2時間静置し、飲料を調整した。その後、濁度(NTU)の測定を行い、次いで官能試験を行った。濁度測定及び官能試験の結果を併せて表1及び2に示す。
Figure 2010239908
Figure 2010239908
比較例1〜8
表3に示す各成分を用いて実施例1と同様の方法により飲料を調製した後、濁度(NTU)の測定を行い、次いで官能試験を行った。濁度測定及び官能試験の結果を併せて表3に示す。
Figure 2010239908
表1〜3から明らかなように、ポリフェノールC1は所定濃度のクエン酸イオンを存在させることで溶解性が良好で、風味に優れる飲料が得られることが分かった。また、pHが高くなるほど、ポリフェノールC1の溶解性が向上し外観に格段に優れる飲料が得られた。なお、ポリフェノール組成物の含有量が3質量%以上であると、溶解性が低下し飲料を調製することが出来なかった。
実施例21〜24
表4に示す各成分をサンプル瓶中にて各配合量に秤量し、その中にクエン酸バッファーを投入して分散させ、飲料を調製した。その後、60℃のウォーターバス中で完全に溶解したことを確認してから、低温(5℃)のウォーターバスで1時間以上静置し、内容物の温度を5℃にしてから室温に戻した。そして、飲料が室温に戻ったところで濁度(NTU)の測定を行い、次いで官能試験を行った。濁度測定及び官能試験の結果を併せた表4に示す。
Figure 2010239908
表4から、ポリフェノール組成物C1を含有する飲料は低温条件下であったとしても、溶解性が良好で風味に優れることが分かった。

Claims (7)

  1. 次の成分(A)及び(B):
    (A)カメリアシネンシス由来のフラボノールアグリコン及びフラボノール配糖体を含有するポリフェノール組成物であって、次の(a)及び(b):
    (a)高速液体クロマトグラフィーにより測定される、加水分解後の当該ポリフェノール組成物の固形分中のフラボノールアグリコンの含有率
    (b)酒石酸鉄法により測定される、当該ポリフェノール組成物の固形分中のポリフェノールの総量
    の質量比[(b)/(a)]が0.01〜18である、ポリフェノール組成物
    (B)有機酸及び/又はその塩
    を含有し、
    成分(A)の含有量が0.01〜2.5質量%であり、かつ
    成分(B)由来の有機酸イオン濃度が1〜100mmol/Lである、
    飲料。
  2. 前記有機酸がヒドロキシカルボン酸又はそのラクトンである、請求項1記載の飲料。
  3. 前記(a)当該ポリフェノール組成物の固形分中のフラボノールアグリコンの含有率が0.7〜50質量%である、請求項1又は2記載の飲料。
  4. 前記(b)当該ポリフェノール組成物の固形分中のポリフェノールの総量が5〜95質量%である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の飲料。
  5. 前記(A)ポリフェノール組成物がルチンを含有し、(c)当該ポリフェノール組成物の固形分中のルチンの含有量が0.4〜30質量%である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の飲料。
  6. 前記カメリアシネンシスが緑茶である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の飲料。
  7. pHが2〜9である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の飲料。
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