JP4515617B2 - 固体撮像素子およびその駆動方法 - Google Patents

固体撮像素子およびその駆動方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、固体撮像素子およびその駆動方法に係り、特に、複数の垂直電荷転送素子それぞれから並列に電荷を受け取り、これらの電荷を直列に出力することができる水平電荷転送素子を備えた固体撮像素子およびその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
CCD(電荷結合素子)の量産技術が確立されて以来、CCD型の固体撮像素子をエリア・イメージセンサとして利用した電子スチルカメラ、デジタルビデオカメラ等の撮像機器が急速に普及している。CCD型の固体撮像素子は、多数個の光電変換素子と、複数個の垂直電荷転送素子と、1個または2個の水平電荷転送素子と、出力部とを有する。
【0003】
半導体基板の一表面に設定された感光部に多数個の光電変換素子が複数行、複数列に亘って行列状に配置される。光電変換素子としては、一般にフォトダイオードが利用される。1つの光電変換素子における光電変換素子の総数は、例えば数10万〜数100万個に達する。
【0004】
1列の光電変換素子列に1つずつ、この光電変換素子列に近接して垂直電荷転送素子(VCCD)が配設される。光電変換素子に蓄積された電荷は垂直電荷転送素子に読み出され、この垂直電荷転送素子によって、感光部の外側に形成されている水平電荷転送素子へ転送される。このとき、1つの光電変換素子行を構成する光電変換素子の各々から各垂直電荷転送素子へ読み出された電荷は、垂直電荷転送素子の各々よって同じ位相の下に水平電荷転送素子(HCCD)へ転送される。
【0005】
水平電荷転送素子は、各垂直電荷転送素子から並列に電荷を受け取り、これらの電荷を直列に出力部へ転送する。
【0006】
出力部は、水平電荷転送素子から受け取った電荷を画像信号(信号電圧)に変換する。この画像信号は、例えば固体撮像素子とは別の半導体基板に形成された映像信号処理回路へ供給される。
【0007】
CCD型の固体撮像素子を利用した近年の撮像機器では、自動露出機能(以下、「AE」と略記する。)、自動合焦機能(以下、「AF」と略記する。)、デジタルズーム機能等、種々の機能が付加されて、その操作性の向上が図られている。
【0008】
AE、AF、デジタルズーム等の機能を動作させる際には、固体撮像素子の感光部に配設されている一部の光電変換素子、例えば感光部の中央部に配設されている所定個の光電変換素子から読み出した電荷に基づく映像信号を利用する。
【0009】
ただし、光電変換素子から垂直電荷転送素子への電荷読出し自体は、1フレームまたは1フィールドを構成する全ての光電変換素子を対象にして行われる。垂直電荷転送素子に読み出された全ての電荷が出力部まで転送される。AE、AF、デジタルズーム等の機能を動作させるうえで不要な電荷は、出力部において排出される。
【0010】
周知のように、水平電荷転送素子は高速で駆動される。このため、その消費電力も大きい。例えば、AE、AF、デジタルズーム等の機能を動作させたときの撮像機器の諸費電力に占める水平電荷転送素子の消費電力は、最大で30%程度に達する。
【0011】
また、例えば画素数が100万〜数100万の電子スチルカメラにおいては、AEやAFの動作が完了するまでに比較的長時間を要する。シャッタレリーズから実際に撮像が開始されるまでの時間間隔(レリーズタイムラグ)が比較的大きくなることがある。このため、実際の撮像開始が決定的瞬間に間に合わない、ということも起こり得る。
【0012】
水平電荷転送素子を駆動させることなく不要電荷を高速で掃き出せれば、AE、AF、デジタルズーム等の機能を動作させる際の消費電力を低減させることができる。また、レリーズタイムラグを小さくすることができる。
【0013】
特開平5−183820号公報には、水平電荷転送素子(水平CCD)から不要電荷を高速で掃き出すことが可能なCCD型固体撮像素子が記載されている。この固体撮像素子は、水平電荷転送素子に沿って帯状に配置された信号掃き出し用ドレインを備え、信号掃き出し用ドレインと水平電荷転送素子との間にゲートが形成さている。水平電荷転送素子と、ゲートと、信号掃き出し用ドレインとは、MOS型トランジスタと同様の構造を構成する。
【0014】
上記のゲートを構成するゲート電極に所定の制御電圧を印加することにより、水平電荷転送内の電荷が信号掃き出し用ドレインへ一斉に排出される。光電変換素子行単位で、水平電荷転送素子から信号掃き出し用ドレインへ不要電荷が排出される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
前記公報に記載されている固体撮像素子では、水平電荷転送素子と信号掃き出し用ドレインとの間にゲートを形成する。このゲートのゲート電極と、水平電荷転送素子を構成する各水平転送電極とをポリシリコン層によって形成する場合、第1〜第3の計3種類のポリシリコン層を用いることが必要になる。
【0016】
その結果、固体撮像素子の製造歩留りが低下し易くなるとともに、製造時間も長くなり易い。生産性が低下し易い。
【0017】
本発明の目的は、不要電荷を水平電荷転送素子によって出力部へ転送することなく排出することができ、生産性も向上させ易い固体撮像素子を提供することである。
【0018】
本発明の他の目的は、不要電荷を水平電荷転送素子によって出力部へ転送することなく排出することが可能で、生産性も向上させ易い固体撮像素子の駆動方法を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の一観点によれば、半導体基板と、前記半導体基板の一表面に形成された複数個の垂直電荷転送素子であって、各々が(i) 第1導電型を有する垂直電荷転送チャネルと、(ii)前記半導体基板の前記一表面上に第1の電気的絶縁膜を介して形成されて前記垂直電荷転送チャネルを平面視上横切る多数本の垂直転送電極と、を有する複数個の垂直電荷転送素子と、前記半導体基板の前記一表面に複数行、複数列に亘って行列状に形成された多数個の光電変換素子であって、該光電変換素子の各々が、対応する垂直電荷転送素子に電気的に接続可能な多数個の光電変換素子と、前記半導体基板の前記一表面に形成され、前記複数個の光電変換素子と電気的に接続可能な水平電荷転送素子であって、(i) 第1導電型を有する水平電荷転送チャネルと、(ii)前記第1の電気的絶縁膜を介して前記半導体基板上に形成されて前記水平電荷転送チャネルを平面視上横切る多数本の水平転送電極と、を有する水平電荷転送素子と、前記水平電荷転送チャネルに沿って前記半導体基板の前記一表面に形成された第1導電型のドレイン領域と、前記水平電荷転送チャネルと前記ドレイン領域との間に介在し、電荷に対する障壁となる障壁領域とを有し、前記水平電荷転送チャネルと、前記障壁領域と、前記ドレイン領域とが二電極素子を構成し、前記ドレイン領域が、前記障壁領域側に形成された第1ドレイン領域と、該第1ドレイン領域に隣接して形成され、前記第1ドレイン領域よりも電荷に対するポテンシャルが深い第2ドレイン領域とを含む固体撮像素子が提供される。
【0020】
本発明の他の観点によれば、(A) 半導体基板と、(B) 前記半導体基板の一表面に形成された複数個の垂直電荷転送素子と、(C) 前記半導体基板の前記一表面に複数行、複数列に亘って行列状に形成された多数個の光電変換素子であって、該光電変換素子の各々が、対応する垂直電荷転送素子に電気的に接続可能な多数個の光電変換素子と、(D) 前記半導体基板の前記一表面に形成され、前記複数個の垂直電荷転送素子と電気的に接続可能な水平電荷転送素子であって、(i) 第1導電型を有する水平電荷転送チャネルと、(ii)第1の電気的絶縁膜を介して前記半導体基板上に形成されて前記水平電荷転送チャネルを平面視上横切る多数本の水平転送電極とを有する水平電荷転送素子と、(E) 前記水平電荷転送チャネルに沿って前記半導体基板の前記一表面に形成された第1導電型のドレイン領域と、(F) 前記水平電荷転送チャネルと前記ドレイン領域との間に介在し、電荷に対する障壁となる障壁領域と、を有し、前記水平電荷転送チャネルと、前記障壁領域と、前記ドレイン領域とが二電極素子を構成する固体撮像素子の駆動方法であって、前記垂直電荷転送素子の各々から前記水平電荷転送素子へ電荷を転送し、さらに、前記水平転送電極に供給する電圧よりも相対的に高い電圧を前記ドレイン領域に印加して、前記電荷を前記水平電荷転送素子から前記ドレイン領域へ排出する電荷排出工程と、前記垂直電荷転送素子の各々から前記水平電荷転送素子へ電荷を転送し、該電荷を前記水平電荷転送素子によって一定方向に転送する電荷転送工程とを含む固体撮像素子の駆動方法が提供される。
【0021】
水平電荷転送チャネルと、障壁領域と、ドレイン領域と用いて二電極素子を構成することにより、固体撮像素子を構成する電極の各々を第1〜第2の計2種類のポリシリコン層を用いて形成することが可能になる。第3ポリシリコン層を形成することが不要になる。
【0022】
したがって、第1〜第3の計3種類のポリシリコン層を用いて各電極を形成する場合に比べて、生産性を向上させやすい。
【0023】
上記の二電極素子は、水平電荷転送チャネル、障壁領域およびドレイン領域の他に、水平転送電極の各々と、ドレイン電極に電圧を印加するための電極もしくは電圧供給線とを含んで構成することができる。
【0024】
ドレイン領域に電圧を印加することにより、電荷に対する障壁領域のポテンシャルを低くすることができる。ドレイン領域に印加する電圧と水平転送電極の各々に印加する電圧との相対的な大小関係を制御することにより、上記の二電極素子において水平電荷転送チャネルからドレイン領域へ電荷を移動させることができる。水平電荷転送素子内の電荷をドレイン領域に排出することができる。
【0025】
なお、本明細書でいう「二電極素子」とは、半導体基板に互いに離隔して形成された2つの半導体領域同士の導通および絶縁を、これらの領域間にゲート電極やスイッチング素子を設けることなく制御することができる半導体素子を意味する。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1は、第1の実施例による固体撮像素子100を概略的に示す部分平面図である。ただし、同図においては、後述する光遮蔽膜および保護膜よりも半導体基板上方に配置される部材が省略されている。
【0027】
同図に示すように、固体撮像素子100は、半導体基板1を有する。この半導体基板1の一表面には、複数行、複数列に亘って多数個の光電変換素子15が行列状に配置されている。個々の光電変換素子15は、例えば埋込型のpnフォトダイオードによって構成される。光電変換素子に光が入射すると、この光電変換素子に電荷が蓄積される。
【0028】
1つの光電変換素子列に1つずつ、この光電変換素子列に沿って垂直電荷転送素子20が配設されている。個々の垂直電荷転送素子20は、半導体基板1に形成された1本の垂直電荷転送チャネル21と、光電変換素子列方向に並列配置された多数本の第1〜第2垂直転送電極22〜23と、最も下流の垂直転送電極23の下流側に並列配置された第1〜第3補助転送電極26〜28とを備えた4相駆動型CCDによって構成されている。
【0029】
第1〜第2垂直転送電極22〜23の各々および第1〜第3補助転送電極26〜28は、全ての垂直電荷転送素子20について、その一部を構成する。第1垂直転送電極22の各々、第1補助転送電極26および第3補助転送電極28は例えば第1ポリシリコン層によって形成され、第2垂直転送電極23の各々および第2補助転送電極は例えば第2ポリシリコン層によって形成される。
【0030】
これらの転送電極22〜23、26〜28は、半導体基板1上に第1の電気的絶縁膜(図示せず)を介して形成されている。各転送電極22〜23、26〜28は、個々の表面に形成された電気的絶縁膜(熱酸化膜)によって互いに絶縁されている。
【0031】
転送電極22〜23、26〜28の各々が4つのグループに分けられ、グループ毎に異なる垂直駆動信号φV1、φV2、φV3またはφV4の供給を受ける。個々のグループは、3本おきに選択された転送電極によって構成される。
【0032】
4相の垂直駆動信号φV1〜φV4それぞれの波形を適宜選定することにより、光電変換素子15から垂直電荷転送素子20への電荷読出し、および、各垂直電荷転送素子20へ読み出した電荷の水平電荷転送素子30への転送を行うことができる。
【0033】
光電変換素子15から垂直電荷転送素子への電荷読出しを制御するために、光電変換素子15の各々に1つずつ、読出ゲート25が隣接配置されている。個々の読出ゲート25は、半導体基板1に形成された読出ゲート用チャネル領域(図示せず)と、その上に配置されている第2垂直転送電極23の一領域とによって構成される。
【0034】
1つの光電変換素子列を構成する光電変換素子15の各々は、読出ゲート25を介して、同じ1つの垂直電荷転送素子20に電気的に接続可能である。第2垂直転送電極23に読出パルスを印加することにより、この第2垂直転送電極23を含んで構成されている読出ゲート25の各々を介して、光電変換素子15からこの光電変換素子15に対応する垂直電荷転送素子20へ電荷を読み出すことができる。
【0035】
光電変換素子15から垂直電荷転送素子20への電荷読出しは、光電変換素子行単位で行われる。光電変換素子行単位で各垂直電荷転送素子20へ読み出された電荷は、同じ位相の下に水平電荷転送素子30へ転送される。
【0036】
水平電荷転送素子30は、半導体基板1に形成された1本の水平電荷転送チャネル31と、櫛形状に形成された各々1本の第1〜第2水平転送電極32〜33と、鍬形状に形成された複数本の第3〜第4水平転送電極33〜35とを備えた2相駆動型CCDによって構成されている。第1水平転送電極32と、第3水平転送電極34の各々とは、例えば第1ポリシリコン層によって形成される。第2水平直転送電極33と、第4水平転送電極35の各々とは、例えば第2ポリシリコン層によって形成される。
【0037】
水平電荷転送チャネル31においては、ポテンシャル・バリア領域31Bとポテンシャル・ウェル領域31Wとがこの順番で上流側から下流側にかけて1つずつ交互に繰り返し形成されている。図1においては、図面を解りやすくするために、ポテンシャル・バリア領域31Bの各々にハッチングを付してある。
【0038】
第1〜第2水平転送電極32〜33において、形状上、櫛の背に相当する領域は、垂直電荷転送チャネル21の各々を平面視上横切る。第1水平転送電極32において、形状上、櫛の歯に相当する領域の各々は、1つのポテンシャル・ウェル領域31Wを覆う。第2水平転送電極33において、形状上、櫛の歯に相当する領域の各々は、1つのポテンシャル・バリア領域31Bを覆う。
【0039】
個々の第3水平転送電極34は、1つのポテンシャル・ウェル領域31Wと、このポテンシャル・ウェル領域31Wから上流側に数えて2つ目のポテンシャル・ウェル領域31とを覆う。個々の第4水平転送電極35は、1つのポテンシャル・バリア領域31Bと、このポテンシャル・バリア領域31Bから上流側に数えて2つ目のポテンシャル・バリア領域31Bとを覆う。
【0040】
水平電荷転送チャネル31上での第1〜第4水平転送電極32〜35の配列はは、下流側から上流側にかけて、第3水平転送電極34、第4水平転送電極35、第1水平転送電極32および第2水平転送電極33をこの順番で繰り返した配列となっている。
【0041】
第1〜第2水平転送電極32〜33は、水平駆動信号φH2の供給を受ける。第3〜第4水平転送電極34〜35の各々は、水平駆動信号φH1の供給を受ける。垂直駆動信号φV4がハイレベル(例えば0V)にあるときに、水平駆動信号φH2をローレベル(例えば0V)またはハイレベル(例えば3.5V)にすると、垂直電荷転送素子20の各々から水平電荷転送素子30へ電荷を転送することができる。これらの電荷は、第1水平転送電極32下のポテンシャル・ウェル領域31Wに分布する。
【0042】
2相の水平駆動信号φH1〜φH2の各波形を適宜選定することにより、水平電荷転送素子30内の電荷を出力部40へ向けて転送することができる。
【0043】
出力部40は、水平電荷転送素子30から送られてきた電荷を例えばフローティング容量(図示せず。)によって信号電圧に変換し、この信号電圧をソースホロワ回路(図示せず。)等を利用して増幅する。検出(変換)された後のフローティング容量の電荷は、図示を省略したリセットトランジスタを介して電源(図示せず。)に吸収される。出力部60は、例えば、特願平11−287326号明細書の第0084段〜0091段において図4(b)を参照しつつ説明されている出力部と同様にして構成することができる。
【0044】
第1ドレイン領域51aと、この第1ドレイン領域51aに隣接する第2ドレイン領域51bとによって構成されるドレイン領域51が、水平電荷転送チャネル31に沿って半導体基板1の一表面に形成されている。第2ドレイン領域51bは、電荷に対して、第1ドレイン領域51aよりも深いポテンシャルを有している。
【0045】
ドレイン領域51は、第2ドレイン領域51bにおいて、制御信号φDRの供給を受ける。必要に応じて、第2ドレイン領域51b上に第1の電気的絶縁膜を介して電極が配置される。
【0046】
電荷に対する障壁となる障壁領域52が、水平電荷転送チャネル31と第1ドレイン領域51aとの間に介在している。
【0047】
水平電荷転送チャネル31と、障壁領域52と、ドレイン領域51とは、二電極素子を構成する。ドレイン領域51に供給される制御信号φDRの電圧値を制御することにより、電荷に対する障壁領域52のポテンシャルを制御することができる。制御信号φDRの電圧値と水平駆動信号φH1〜φH2の電圧値との相対的な大小関係を制御することにより、上記の二電極素子において水平電荷転送チャネル31からドレイン領域51へ電荷を移動させることができる。水平電荷転送素子30内の電荷をドレイン領域51に排出することができる。以下、この二極素子を「掃出ドレイン50」ということがある。
【0048】
以下、水平電荷転送素子30内の電荷をドレイン領域51に排出することができる原理について、図2および図3を用いて詳述する。以下の説明は、n型半導体基板の一表面にp形不純物添加領域が形成された半導体基板1を用いて固体撮像素子100を構成した場合を例にとり、行う。
【0049】
図2は、図1に示したII−II線に沿って固体撮像素子100を切ったときの断面と、そのポテンシャルプロファイルとを概略的に示す。
【0050】
図3は、各垂直電荷転送素子20から水平電荷転送素子30へ電荷を転送したときの、水平電荷転送素子30内での各電荷の分布状態を模式的に示す。
【0051】
上述したように、また、図2に示すように、半導体基板1は、n型不純物濃度が例えば1×1014〜10×1014/cm3 程度のn型半導体基板1aと、この一表面に形成されたp形不純物添加領域1bとによって構成されている。p形不純物添加領域1bにおけるp型不純物濃度は、例えば7×1015〜7×1016/cm3 程度である。
【0052】
垂直電荷転送チャネル21、水平電荷転送チャネル31におけるポテンシャル・ウェル領域31W、および第1ドレイン領域51aは、それぞれ、p型不純物添加領域1bに形成されたn型不純物添加領域によって構成される。垂直電荷転送チャネル21、ポテンシャル・ウェル領域31Wおよび第1ドレイン領域51aそれぞれにおけるn型不純物濃度は、例えば6×1016〜6×1017/cm3 程度である。図示の例では、垂直電荷転送チャネル21、ポテンシャル・ウェル領域31Wおよび第1ドレイン領域51aそれぞれでのn型不純物濃度が同じになっている。
【0053】
第2ドレイン領域51bは、p型不純物添加領域1bに形成されたn+ 型不純物添加領域によって構成される。第2ドレイン領域51bにおけるn型不純物濃度は、例えば1×1018/cm3 程度である。
【0054】
障壁領域52は、p型不純物添加領域1bに形成されたn- 型不純物添加領域によって構成される。障壁領域52は、例えば、n型不純物濃度が6×1016〜6×1017/cm3 程度のn型不純物添加領域をp型不純物添加領域1bに形成した後、このn型不純物添加領域にp型不純物を1×1016〜10×1016/cm3 程度添加することによって形成される。
【0055】
水平電荷転送チャネル31の幅(光電変換素子列方向の幅)は、例えば40〜80μm程度である。障壁領域52の幅(光電変換素子列方向の幅)は、例えば0.2〜1.2μm程度である。第1ドレイン領域51aおよび第2ドレイン領域51bそれぞれの幅(光電変換素子列方向の幅)は、例えば75μm(第1ドレイン領域51aの幅)程度、および、5μm(第2ドレイン領域51bの幅)程度である。
【0056】
第1の電気的絶縁膜5が、半導体基板1の表面に形成されている。第1の電気的絶縁膜5は、例えば、酸化ケイ素等の電気絶縁性酸化物や、窒化ケイ素等の電気絶縁性窒化物を用いて形成される。第1の電気的絶縁膜5は、例えば、1つの電気絶縁性酸化物層からなる単層構造、電気絶縁性酸化物層とその上に形成された電気絶縁性窒化物層との2層積層構造、または、電気絶縁性酸化物層とその上に形成された電気絶縁性窒化物層とその上に形成された電気絶縁性酸化物層との3層積層構造を有する。
【0057】
第1〜第2垂直転送電極22〜23の各々、第1〜第3補助転送電極26〜28の各々、および、第1〜第4水平転送電極32〜35の各々は、第1の電気的絶縁膜5上に形成されている。第1〜第4水平転送電極32〜35の各々は、水平電荷転送チャネル31を覆う他、障壁領域52をも覆う。ただし、図2においては、第3補助転送電極28の一部、第2水平転送電極33の一部および第2水平転送電極32のみが見えており、他の電極は見えていない。
【0058】
第1ドレイン領域51aの上方に、第1の電気的絶縁膜5よりも厚い第2の電気的絶縁膜55が形成されている。第2の電気的絶縁膜55は、例えばシリコン酸化膜、PSG(ホスホシリケートガラス)、BPSG(ボロホスホシリケートガラス)、SOG(スピンオングラス)等によって構成される。その膜厚は例えば6000オングストローム(600nm)程度である。
【0059】
第2の電気的絶縁膜55は、例えば、(i) 第1の電気的絶縁膜5を第1ドレイン領域51a上にも形成した後にこれを熱酸化する、(ii) 第1の電気的絶縁膜5を第1ドレイン領域51a上にも形成した後、この上にCVD(化学的気相堆積法)等によって更に電気的絶縁膜を堆積させる、(iii) 第1の電気的絶縁膜5を第1ドレイン領域51a上に形成することなく、第1ドレイン領域51a上に直接、CVD等によって電気的絶縁膜を堆積させる、等の方法によって形成することができる。
【0060】
固体撮像素子100においては、第1〜第4水平転送電極32〜35の各々が、平面視上、水平電荷転送チャネル31、障壁領域52および第2の電気的絶縁膜55のそれぞれを覆っている。
【0061】
このため、電荷(この場合は電子)に対する第1ドレイン領域51aのポテンシャルは、水平電荷転送チャネル31のポテンシャルよりも深い。しかしながら、ドレイン領域51に供給される制御信号φDRがローレベル(例えば9〜11V程度)のときには、障壁領域52のポテンシャルを水平電荷転送チャネル31のポテンシャルよりも深くすることはできない。
【0062】
すなわち、ドレイン領域51に供給される制御信号φDRがローレベルのときには、障壁領域52のポテンシャルは水平電荷転送チャネル31のポテンシャルよりも浅い。水平電荷転送チャネル31とドレイン領域51とは導通しない。
【0063】
制御信号φDRの電位を高くすると、第2ドレイン領域51bのポテンシャルが深くなる。ポテンシャル差に基づいて、第1ドレイン領域51aが空乏状態となり、電位勾配が障壁領域52内に入り込み、障壁領域52のポテンシャルにも勾配ができる。制御信号φDRをハイレベル(例えば33〜35V程度。)にして第2ドレイン領域51bのポテンシャルを更に深くすると、障壁領域52におけるポテンシャル・ウェル領域31W側のポテンシャルがポテンシャル・ウェル領域31Wのポテンシャルと同程度ないしそれ以下にまで深くなる。バリアが消滅し、ポテンシャル・ウェル領域31Wとドレイン領域51とが導通する。
【0064】
前述したように、垂直駆動信号φV4がハイレベルにあるときに水平駆動信号φH2を例えばローレベルまたはハイレベルにすると、垂直電荷転送素子20の各々から水平電荷転送素子30へ電荷を転送することができる。
【0065】
図3に示すように、また、前述したように、これらの電荷Qは水平電荷転送素子30におけるポテンシャル・ウェル領域31Wに分布する。
【0066】
これらの電荷Qを水平電荷転送素子30からドレイン領域51へ排出するに当たっては、まず、垂直駆動信号φV4をローレベル(例えば−8V)にして、水平電荷転送素子30から垂直電荷転送素子20への電荷Qの逆転送を禁止する。次いで、制御信号φDRをハイレベルにし、さらに、水平駆動信号φH2をローレベルにする。水平駆動信号φH1もローレベルにすることが好ましい。
【0067】
図2に示すように、ポテンシャル・ウェル領域31Wとドレイン領域51とが導通し、ポテンシャル・ウェル領域31Wに分布していた電荷Qが、ドレイン領域51へ排出される。ドレイン領域51に排出された電荷Qは、図示されていない電源に吸収される。
【0068】
水平電荷転送素子30内の電荷をドレイン領域51へ排出する必要がないときには、制御信号φDRをローレベルにしておく。
【0069】
ドレイン領域51に供給する制御信号φDRの電圧値と水平電荷転送素子30に供給する水平駆動信号φH1〜φH2それぞれの電圧値との相対的な大小関係を制御することにより、水平電荷転送素子30内の電荷をドレイン領域51へ排出するか否かを制御することができる。水平駆動信号φH2がハイレベルにあるときに、ポテンシャル・ウェル領域31Wとドレイン領域51とを導通させることも可能である。
【0070】
なお、水平電荷転送素30におけるポテンシャル・バリア領域31Bは、例えば、n型不純物添加領域とその上に形成されたp- 型不純物添加領域とによって構成することができる。n+ 型領域によってポテンシャル・ウェル領域31Wを構成し、n型領域によってポテンシャル・バリア領域31Bを構成することも可能である。
【0071】
前述したように、固体撮像素子を利用した撮像機器でAE、AF、デジタルズーム等の機能を動作させる際には、固体撮像素子の感光部に配設されている一部の光電変換素子、例えば感光部の中央部に配設されている所定個の光電変換素子から読み出した電荷に基づく映像信号を利用する。感光部とは、光電変換素子およびこれに対応する垂直電荷転送素子が配設されている領域を意味する。
【0072】
図4は、固体撮像素子100においてAE、AF、デジタルズーム等の機能を動作させる際に利用される電荷(以下、この電荷を「必要電荷」という。)
と、利用されない電荷(以下、この電荷を「不要電荷」という。)との感光部10における分布領域を模式的に示す。同図に示した構成要素のうちで図1に示した構成要素と共通するものについては、図1で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
【0073】
必要電荷は、図4に示した感光部10における中央部10a内に形成されている光電変換素子から読み出される。中央部10bよりも下流側の領域10b内および上流側の領域10c内に形成されている光電変換素子の各々から読み出された電荷は、不要電荷となる。
【0074】
AE、AF、デジタルズーム等の機能を動作させる際には、固体撮像素子100が例えばインターレース走査の下に駆動される。1フレームが2つのフィールド、例えば偶数行の光電変換素子15によって構成される第1フィールドと、奇数行の光電変換素子15によって構成される第2フィールドとに分けられる。フィールド単位で、光電変換素子15から垂直電荷転送素子20への電荷読出し、垂直電荷転送素子20による電荷転送、水平電荷転送素子30からドレイン領域51への不要電荷の排出、および、水平電荷転送素子30による出力部40への必要電荷の転送が行われる。
【0075】
図5は、固体撮像素子100を備えた電子スチルカメラにおいてAE、AF、デジタルズーム等の機能を動作させる際の垂直駆動信号φV1〜φV4、水平駆動信号φH1、水平駆動信号φH2、制御信号φDR、および出力部40から出力される映像信号OSout の信号波形の一例を示す。
【0076】
図6は、図5の一部を拡大して示す。
【0077】
図5に示すように、垂直同期パルスが所定の間隔で立ち上がる。1つの垂直同期パルスが立ち上がってから次の垂直同期パルスが立ち上がるまでの期間が、1つの垂直期間Vに相当する。図5には3つの垂直期間V0、V1、V2が示されている。
【0078】
1つの垂直期間V内において、第1フィールド内の光電変換素子15の各々から垂直電荷転送素子20へ電荷が読み出され、これらの電荷が水平電荷転送素子30を経てドレイン領域51または出力部40へ送られる。以下の説明では、第1フィルードが偶数行の光電変換素子によって構成されているものとする。
【0079】
例えば、シャッタボタンが半押しされると、そのあと最初に設定される垂直期間V1の開始時刻t1から終了時刻t6までの間に、AE/AF動作に必要な電荷(必要電荷)に基づく映像信号OSout の出力と、不要電荷のドレイン領域51への排出が行われる。
【0080】
この間、読出パルが例えば時刻t1において垂直駆動信号φV3に重畳される。この後、各垂直駆動信号φV1〜φV4は、1つの水平走査期間HSの始めの時期にラインシフトが行われるようにそのレベルを変化させ、その後は、この水平走査期間HSが終了するまで、それぞれハイレベルまたはローレベルを維持する。図6に示すように、多数の水平走査期間HSが時刻t1〜t6の間に繰返し設定される。
【0081】
時刻t1〜t3の間および時刻t4〜t6の間、水平駆動信号φH1およびφH2は、それぞれローレベルLを維持する。制御信号φDRはハイレベルHを維持する。したがって、時刻t1〜t3の間および時刻t4〜t6の間に水平電荷転送素子30へ転送された電荷は、ドレイン領域51に排出される。
【0082】
例えば、時刻t1〜t2の間に、スミアの要因となる電荷が水平電荷転送素子30へ転送され、さらに、ドレイン領域51に排出される。固体撮像素子100が、図4に示した領域10bの下流側にオプティカル・ブラック部やダミー部を有している場合には、これらに蓄積された電荷も、時刻t1〜t2の間に水平電荷転送素子30へ転送され、さらに、ドレイン領域51に排出される。図4に示した領域10cの上流側にオプティカル・ブラック部やダミー部を有している場合には、これらに蓄積された電荷が、時刻t5〜t6の間に水平電荷転送素子30へ転送され、さらに、ドレイン領域51に排出される。
【0083】
時刻t2〜t3の間に、図4に示した領域10b内に形成されている光電変換素子の各々から読み出された不要電荷が光電変換素子行単位で水平電荷転送素子30へ次々と転送され、さらに、ドレイン領域51に次々と排出される。
【0084】
時刻t4〜t5の間に、図4に示した領域10c内に形成されている光電変換素子の各々から読み出された不要電荷が光電変換素子行単位で水平電荷転送素子30へ次々と転送され、さらに、ドレイン領域51に次々と排出される。
【0085】
図4に示した領域10a内に形成されている光電変換素子の各々から読み出された必要電荷は、時刻t3〜t4の間に水平電荷転送素子30へ転送され、さらに出力部40へ転送される。この間、制御信号φDRはハイレベルHからローレベルLに転じ、水平電荷転送素子30からドレイン領域51への電荷の排出を禁止する。
【0086】
図6に示すように、時刻t3〜t4の間、所定数の水平転送期間HTと所定数の水平ブランキング期間HBとが交互に繰り返し設定される。各水平転送期間HTにおいては、水平駆動信号φH1とφH2とが互いに逆の位相を保ちながら、ハイレベルHからローレベルLへと、また、ローレベルLからハイレベルHへと、繰返しレベルを変化させる。図4に示した領域10a内に形成されている光電変換素子の各々から読み出された必要電荷が、1つの水平転送期間HTの間に1光電変換素子行分ずつ、水平電荷転送素子30へ順次転送され、さらに、この水平転送期間HTの間に出力部40へ転送される。出力部40は、これらの電荷に基づいて映像信号OSout を次々と生成する。
【0087】
固体撮像素子100を備えた電子スチルカメラは、時刻t3〜t4の間に出力部40が生成した映像信号OSout を利用して、AE/AF動作に必要なデータを生成し、このデータに基づいてAE/AF動作を行う。
【0088】
上述のように、固体撮像素子100を用いて構成された撮像機器では、AE、AF、デジタルズーム等の機能を動作させる際に、不要電荷を水平電荷転送素子30によって出力部40へ転送することなく、水平電荷転送素子30からドレイン領域51に排出することができる。
【0089】
また、不要電荷をドレイン領域51に排出している期間中(例えば図5に示す時刻t2〜t3の間およびt4〜t5の間)は、例えば必要電荷を転送しているとき(例えば図5に示す時刻t3〜t4の間)に比べて、垂直電荷転送素子20の駆動周波数を高めることができる。
【0090】
これらの結果として、AE、AF、デジタルズーム等の機能を動作させるときに必要となるデータを取得するのに要する時間が、不要電荷を出力部へ転送して出力部から排出する場合に比べて短縮される。また、消費電力を容易に低減させることができる。
【0091】
例えば、固体撮像素子100が300万画素、3000行程度の光電変換素子行を有する場合には、AE/AF動作に必要なデータを取得するのに要する時間を概ね30%程度に短縮させることが可能である。デジタルズーム動作に必要なデータを取得するのに要する時間も、短縮させることが可能である。実際の撮像開始が決定的瞬間に間に合わない、ということが起こり難くなる。
【0092】
さらに、固体撮像素子100を構成する電極の各々を、第3ポリシリコン層を用いることなく第1〜第2の計2種類のポリシリコン層を用いて形成することが可能になる。第1〜第3の計3種類のポリシリコン層を用いて各電極を形成する場合に比べて、生産性を向上させ易い。
【0093】
次に、第2の実施例による固体撮像素子について、図7および図8を用いて説明する。
【0094】
図7は、第2の実施例による固体撮像素子110を概略的に示す部分平面図である。ただし、同図においては、後述する光遮蔽膜および保護膜よりも半導体基板上方に配置される部材が省略されている。
【0095】
図8は、図7に示したVIII−VIII線に沿って固体撮像素子110を切ったときの断面と、そのポテンシャルプロファイルとを概略的に示す。
【0096】
これらの図に示した構成要素と機能上共通する構成要素が、全て図1または図2に示されている。このため、図7および図8においては、図1または図2に示した構成要素と機能上共通する構成要素を、これらの図で用いた参照符号と同じ参照符号によって示す。また、各構成要素の機能についても、図1または図2に示した構成要素と共通するものについては、その説明を省略する。
【0097】
図示した固体撮像素子110においては、水平電荷転送チャネル31に形成されているポテンシャル・ウェル領域331Wそれぞれの平面視上の幅が、障壁領域52に向かうに従って漸次拡がっている。これに合わせて、各ポテンシャル・ウェル領域331W上での第1水平転送電極32または第3水平転送電極34それぞれの平面視上の幅も、障壁領域52に向かうに従って漸次拡がっている。
【0098】
一方、ポテンシャル・バリア領域331Bそれぞれの平面視上の幅は、ポテンシャル・ウェル領域331Wとは逆に、障壁領域52から離れるに従って漸次拡がっている。
【0099】
図8に示すように、水平電荷転送素子30をこのように構成することにより、電荷に対するポテンシャル・ウェル領域31Wのポテンシャルが、障壁領域52に向かうに従って深くなる。この作り付け電位により、ポテンシャル・ウェル領域31W内の電荷Qをドレイン領域51へ確実に排出し易くなる。
【0100】
ポテンシャル・ウェル領域331Wそれぞれの平面視上の幅を、障壁領域52に向かうに従って段階的に拡げた場合においても、同様の効果を得ることが可能である。
【0101】
次に、第3の実施例による固体撮像素子について、図9を用いて説明する。
【0102】
図9は、第3の実施例による固体撮像素子120を概略的に示す部分平面図である。ただし、同図においては、後述する光遮蔽膜および保護膜よりも半導体基板上方に配置される部材が省略されている。
【0103】
図9に示した構成要素と機能上共通する構成要素が、全て図1に示されている。このため、図9においては、図1に示した構成要素と機能上共通する構成要素を、図1面で用いた参照符号と同じ参照符号によって示す。また、各構成要素の機能についても、図1に示した構成要素と共通するものについては、その説明を省略する。
【0104】
図示した固体撮像素子120においては、第1水平転送電極32および第3水平転送電極34それぞれの平面視上の幅が、ポテンシャル・ウェル31W上よりも障壁領域52上で狭くなっている。このため、障壁領域52におけるn型不純物濃度をポテンシャル・ウェル領域31Wにおけるn型不純物濃度と同程度にしたとしても、水平駆動信号φH1〜φH2の印加時における障壁領域52のポテンシャルを、ポテンシャル・ウェル領域31Wのポテンシャルよりも浅くすることができる。障壁領域52をn- 型不純物添加領域によって構成する場合に比べて、製造工程数を減らすことができる。
【0105】
ポテンシャル・バリア領域31Bを、n型不純物添加領域とその上に形成されたp- 型不純物添加領域とによって構成した場合には、ポテンシャル・ウェル領域31Wそれぞれの平面視上の幅(光電変換素子行方向の幅)を一部において狭くし、その分、ポテンシャル・バリア領域31Bそれぞれの平面視上の幅(光電変換素子行方向の幅)を拡げてもよい。
【0106】
この場合、ポテンシャル・バリア領域31Bを構成するp- 型不純物添加領域に起因するナローチャネル効果による影響が、ポテンシャル・ウェル領域31Wにおいて幅を狭くした箇所で強くなる。
【0107】
その結果として、障壁領域52におけるn型不純物濃度をポテンシャル・ウェル領域31Wにおけるn型不純物濃度と同程度にすることが可能になる。ポテンシャル・ウェル領域31Wにおいて幅を狭くする箇所は、障壁領域52に近い方が好ましい。
【0108】
次に、第4の実施例による固体撮像素子について、図10を用いて説明する。
【0109】
図10は、第4の実施例による固体撮像素子130を概略的に示す部分平面図である。ただし、同図においては、後述する光遮蔽膜および保護膜よりも半導体基板上方に配置される部材が省略されている。
【0110】
図示した固体撮像素子130は、多数個の光電変換素子15が画素ずらし配置されている。この点で、固体撮像素子130は、第1の実施例による固体撮像素子100と大きく異なる。
【0111】
ここで、本明細書でいう「画素ずらし配置」とは、奇数番目に当たる光電変換素子列の各光電変換素子に対し、偶数番目に当たる光電変換素子列の光電変換素子の各々が、光電変換素子列内での光電変換素子のピッチの約1/2、列方向にずれ、奇数番目に当たる光電変換素子行の各光電変換素子に対し、偶数番目に当たる光電変換素子行の光電変換素子の各々が、光電変換素子行内での光電変換素子のピッチの約1/2、行方向にずれ、光電変換素子列の各々が奇数行または偶数行の光電変換素子のみを含むような、多数個の光電変換素子の配置を意味する。「画素ずらし配置」は、複数行、複数列に亘って行列状に形成された多数個の光電変換素子の一形態である。
【0112】
上記の「光電変換素子列内での光電変換素子のピッチの約1/2」とは、1/2を含む他に、製造誤差、設計上もしくはマスク製作上起こる画素位置の丸め誤差等の要因によって1/2からはずれてはいるものの、得られるCCDイメージセンサの性能およびその画像の画質からみて実質的に1/2と同等とみなすことができる値をも含むものとする。上記の「光電変換素子行内での光電変換素子のピッチの約1/2」についても同様である。
【0113】
多数個の光電変換素子15が画素ずらし配置されている固体撮像素子130においては、各第1垂直転送電極22a、各第2垂直転送電極23aおよび第1補助転送電極26aが網の目状に配置されている。
【0114】
個々の第1垂直転送電極22a、第2垂直転送電極23aおよび第1補助転送電極26aの各々は蛇行しながらも、1本の電極全体としては、光電変換素子行方向に延在している。垂直電荷転送素子20の各々は、対応する光電変換素子列に沿って蛇行する領域を含んでいる。
【0115】
多数個の光電変換素子15が画素ずらし配置されている点、各第1垂直転送電極22a、各第2垂直転送電極23aおよび第1補助転送電極26aそれぞれの形状、各垂直電荷転送素子20の形状、垂直電荷転送素子20とこれに対応する光電変換素子列との相対的な位置関係、および、各読出ゲート25の配設位置を除けば、図10に示した固体撮像素子130は、第1の実施例による固体撮像素子100と同様の構成を有する。
【0116】
このため、図10に示した構成要素のうちで図1に示した構成要素と機能上共通するものについては、図1で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。ただし、第1垂直転送電極については新たな参照符号「22a」を付し、第2垂直転送電極については新たな参照符号「23a」を付し、第1補助転送電極については新たな参照符号「26a」を付してある。
【0117】
固体撮像素子130は、固体撮像素子100と同様に水平電荷転送素子40と掃出ドレイン50とを有することから、固体撮像素子100と同様の効果を奏する。
【0118】
次に、第5の実施例による固体撮像素子について、図11を用いて説明する。
【0119】
図11は、第5の実施例による固体撮像素子140における光電変換素子とその周辺を概略的に示す断面図である。この固体撮像素子140は、第1の実施例による固体撮像素子100を基に作製することができるカラー撮像用の固体撮像素子である。
【0120】
同図には、図1、図7、図9および図10において図示を省略した光遮蔽膜60、保護膜61、およびこれらの部材よりも半導体基板1の上方に配置される部材が示されている。光遮蔽膜60および保護膜61よりも半導体基板1側に構成は、図1に示した固体撮像素子100を図1中のXI−XI線に沿って切ったときの構成に相当する。図11に示した構成要素のうちで図1または図2に示した構成要素と共通するものについては、図1または図2で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
【0121】
同図に示すように、p型不純物添加領域11bの所定箇所にn型不純物添加領域15aを設け、このn型不純物添加領域15aにp+ 型不純物添加領域15bを設けることによって形成された埋込型のフォトダイオードによって構成されている。n型不純物添加領域15aの各々は、電荷蓄積領域として機能する。
【0122】
各光電変換素子15(n型不純物添加領域15a)における図11での右側縁部に沿って、p型不純物添加領域11bが1箇所ずつ露出している。p型不純物添加領域11bにおけるこの領域が、読出ゲート用チャネル領域25aとして利用される。読出ゲート用チャネル領域25aの各々は、平面視上、対応する光電変換素子15の右側縁部のほぼ中央からその下流端にかけて延在する。垂直電荷転送チャネル21とこれに対応する光電変換素子15とは、読出ゲート用チャネル領域25aを介して隣接する。
【0123】
個々の読出ゲート用チャネル領域25aは、その上に第1の電気的絶縁膜5を介して配置されている第2垂直転送電極23と共に、1つの読出ゲート25を構成する。
【0124】
読出ゲート用チャネル領域21aが形成されている箇所を除き、チャネルストップ領域CSが各光電変換素子15の平面視上の周囲および各垂直電荷転送チャネル21の平面視上の周囲を取り囲んでいる。このチャネルストップ領域CSは、光電変換素子15同士、および、光電変換素子15とこれに対応しない垂直電荷転送チャネル21とを電気的に分離する。チャネルストップ領域CSは、例えば、p型不純物添加領域11bの所定箇所にp+ 型不純物添加領域を設けることによって形成される。
【0125】
なお、各不純物添加領域は、例えばイオン注入とその後のアニールとによって形成することができる。p型不純物添加領域11bは、例えばエピタキシャル成長法によって形成することもできる。
【0126】
光電変換素子15以外の領域において無用の光電変換が行われるのを防止するために、光遮蔽膜60が、第1の電気的絶縁膜5およびその上に形成されている各種の電極を覆っている。ただし、この光遮蔽膜60は、光電変換素子15(p+ 型不純物添加領域15b)それぞれの上に1個ずつ所定形状の開口部60aを有する。各開口部60aは、光電変換素子15におけるn型不純物添加領域15aの外周面よりも平面視上の内側において開口している。
【0127】
光遮蔽膜60は、例えばアルミニウム、クロム、タングステン、チタン、モリブデン等の金属からなる薄膜や、これらの金属の2種以上からなる合金薄膜、あるいは、前記の金属薄膜と前記の合金薄膜とを含む群から選択された2種以上を組み合わせた多層金属薄膜等によって形成される。
【0128】
保護膜61が、光遮蔽膜60上および開口部60aから露出している第1の電気的絶縁膜5上に形成され、その下の部材を保護している。この保護膜61は、例えばシリコン窒化物、シリコン酸化物、PSG(ホスホシリケートガラス)、BPSG(ボロホスホシリケートガラス)、ポリイミド等によって形成される。
【0129】
第1の平坦化膜62が保護膜61を覆い、色フィルタアレイ65を形成するための平坦面を形成している。第1の平坦化膜62は、後述するマイクロレンズ用の焦点調節層としても利用される。必要に応じて、第1の平坦化膜62中にインナーレンズが形成される。
【0130】
第1の平坦化膜62は、例えばフォトレジスト等の透明樹脂を例えばスピンコート法によって所望の厚さに塗布することによって形成される。
【0131】
色フィルタアレイ65が、第1の平坦化膜62上に形成されている。この色フィルタアレイ65は、カラー撮像を可能にする複数種の色フィルタを所定のパターンで形成したものである。カラー撮像用の色フィルタアレイとしては、原色型の色フィルタアレイ、および、補色型の色フィルタアレイがある。
【0132】
原色型の色フィルタアレイおよび補色型の色フィルタアレイのいずれにおいても、個々の光電変換素子15の上方に色フィルタが1個ずつ配設される。図11においては、赤色フィルタ65R、緑色フィルタ65Gおよび青色フィルタ65Bが1個ずつ示されている。
【0133】
色フィルタアレイ65は、例えば、所望色の顔料もしくは染料を含有させた樹脂(カラーレジン)の層を、フォトリソグラフィ法等の方法によって所定箇所に形成することによって作製することができる。
【0134】
第2の平坦化膜66が色フィルタアレイ65上に形成されて、マイクロレンズアレイ70を形成するための平坦面を形成している。第2の平坦化膜66は、例えばフォトレジスト等の透明樹脂を例えばスピンコート法によって所望の厚さに塗布することによって形成される。
【0135】
マイクロレンズアレイ70が、第2の平坦化膜66上に形成されている。このマイクロレンズアレイ70は、個々の光電変換素子15の上方に1個ずつ配設されたマイクロレンズ70aによって構成されている。
【0136】
これらのマイクロレンズ70aは、例えば、屈折率が概ね1.3〜2.0の透明樹脂(フォトレジストを含む。)からなる層をフォトリソグラフィ法等によって所定形状に区画した後、熱処理によって各区画の透明樹脂層を溶融させ、表面張力によって角部を丸め込ませた後に冷却すること等によって得られる。
【0137】
固体撮像素子140は、第1の実施例による固体撮像素子100を基に作製することができるカラー撮像用の固体撮像素子である。したがって、固体撮像素子140は、固体撮像素子100と同様に水平電荷転送素子40と掃出ドレイン50とを有する。固体撮像素子100と同様の効果を奏する。
【0138】
以上、実施例による固体撮像素子およびその駆動方法について説明したが、本発明は上述した実施例に限定されるものではない。
【0139】
例えば、垂直電荷転送素子は、4相駆動型CCDによって構成する以外に、6相駆動型CCDや8相駆動型CCD、あるいは、更に多くの相の駆動信号によって駆動されるCCDによって構成することもできる。
【0140】
2つの光電変換素子列に1個ずつ垂直電荷転送素子を配設してもよいし、1つの光電変換素子列の両側に1個ずつ計2個の垂直電荷転送素子を配設してもよい。1つの光電変換素子列の両側に1個ずつ計2個の垂直電荷転送素子を配設した場合、例えば、この光電変換素子列において奇数番目に当たる光電変換素子の各々が一方の側の垂直電荷転送素子に電気的に接続され、偶数番目に当たる光電変換素子の各々が他方の側の垂直電荷転送素子に電気的に接続される。
【0141】
1つの光電変換素子行当たりの垂直転送電極の本数は、固体撮像素子の駆動方法等に応じて適宜選定可能である。多数個の光電変換素子が正方行列状(ただし、行数と列数が異なる場合を含む。)に配置されている場合には、1つの光電変換素子行当たり例えば2〜3本の垂直転送電極が形成される。多数個の光電変換素子が画素ずらしに配置されている場合には、N個の光電変換素子行当たり(N+1)本の垂直転送電極が形成される他、1つの光電変換素子行当たり例えば2〜4本の垂直転送電極が形成される。垂直電荷転送素子は、補助転送電極を含めずに構成することもできる。
【0142】
垂直電荷転送素子の駆動方法は、インターレース走査に基づく駆動方法に限定されるものではない。素子の構造や、固体撮像素子を利用した撮像機器の撮像モード等に応じて、1/2間引き走査、1/4間引き走査、1/8間引き走査、1/16間引き走査、プログレッシブ走査等、適宜選定可能である。
【0143】
水平電荷転送素子も、2相駆動型CCDによって構成する以外に、3相駆動型CCDや、4相以上の駆動信号によって駆動されるCCDによって構成することもできる。
【0144】
水平電荷転送チャネルには、1つのポテンシャル・バリア領域と1つのポテンシャル・ウェル領域とによって構成されるユニットを、1つの垂直電荷転送素子に2つ対応させて形成する以外に、1つの垂直電荷転送素子に1つのユニットを対応させて形成することもできる。これらのユニットは、実効不純物濃度が異なる領域によって形成する他、実効不純物濃度が同等の領域に水平転送電極から異なる高さの電圧を印加することによっても、形成することができる。
【0145】
障壁領域は、水平電荷転送チャネルの導電型とは逆の導電型を有していてもよい。
【0146】
実施例による固体撮像素子においては、各水平転送電極へ水平駆動信号を供給するために、第1ドレイン領域の上方に第2の電気的絶縁膜を形成してその上にまで各水平転送電極を延在させている。しかしながら、水平転送電極を第1ドレイン領域の上方にまで延在させることは、必ずしも必要ではない。
【0147】
ただし、各水平転送電極と、これらの水平転送電極に水平駆動信号を供給するための電圧供給線との結線の便を図るうえからは、第1ドレイン領域の上方に第2の電気的絶縁膜を形成してその上に各水平転送電極を延在させることが好ましい。
【0148】
ドレイン領域は、実効不純物濃度がほぼ均一な1つの不純物添加領域によって構成することも可能である。
【0149】
実施例による各固体撮像素子は、電荷として電子を転送するタイプのものであるが、電荷としてホールを転送するタイプの固体撮像素子を構成することも可能である。その場合は、各領域の導電型をp型とn型とで逆にすればよい。
【0150】
カラー撮像用の固体撮像素子では、光遮蔽膜を設けることが好ましい。カラー撮像用の単板式固体撮像素子では、色フィルタアレイが設けられる。マイクロレンズアレイは省略することも可能であるが、設けた方が好ましい。
【0151】
白黒撮像用の固体撮像素子では、光遮蔽膜およびマイクロレンズアレイを省略することができる。色フィルタアレイを設けることは必須の要件ではないが、必要に応じて、単色の色フィルタアレイもしくは色フィルタアレイに替わる層を設けてもよい。
【0152】
カラー撮像用の単板式固体撮像素子に設けられる色フィルタアレイは原色型の色フィルタアレイに限定されるものではなく、補色型の色フィルタアレイであってもよい。
【0153】
原色型の色フィルタアレイにおける色フィルタの配列パターンとしては、ベイヤー型、インターライン型、GストライプRB市松型、GストライプRB完全市松型、ストライプ型、斜めストライプ型等と呼ばれる配列パターンが知られている。これらの配列パターンを平面上で40°程度回転させれば、多数個の光電変換素子が画素ずらし配置された固体撮像素子に適用することが可能な原色型の色フィルタアレイを得ることができる。
【0154】
補色型の色フィルタアレイにおける色フィルタの配列パターンとしては、フィールド色差順次型、フレーム色差順次型、MOS型、改良MOS型、フレームインタリーブ型、フィールドインタリーブ型、ストライプ型等と呼ばれる配列パターンが知られている。これらの配列パターンを平面上で40°程度回転させれば、多数個の光電変換素子が画素ずらし配置された固体撮像素子に適用することが可能な補色型の色フィルタアレイを得ることができる。
【0155】
固体撮像素子は、インターライン転送型に限らず、フルフレーム型、フレーム転送型、フレームインターライン転送型、全画素読出型等であってもよい。
【0156】
その他、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能であることは当業者に自明であろう。
【0157】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、不要電荷を水平電荷転送素子によって出力部へ転送することなく排出することができ、生産性も向上させ易い固体撮像素子を提供することが可能になる。
【0158】
したがって、本発明によれば、AE、AF、デジタルズーム等の機能を動作させるときに必要となるデータを短時間のうちに、かつ、低消費電力の下に取得することが可能な撮像機器を提供することが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例による固体撮像素子を概略的に示す部分平面図である。
【図2】図1に示した固体撮像素子を同図に示したII−II線に沿って切ったときの断面と、そのポテンシャルプロファイルとを示す概略図である。
【図3】図1に示した固体撮像素子において各垂直電荷転送素子から水平電荷転送素子へ電荷を転送したときの、水平電荷転送素子内での各電荷の分布状態を示す模式図である。
【図4】図1に示した固体撮像素子における必要電荷と不要電荷の分布領域を示す模式図である。
【図5】図1に示した固体撮像素子を備えた電子スチルカメラにおいてAE、AF、デジタルズーム等の機能を動作させる際の垂直駆動信号φV1〜φV4、水平駆動信号φH1、水平駆動信号φH2、制御信号φDR、および出力部から出力される映像信号OSout の一例を示す波形図である。
【図6】図5の一部を拡大して示す波形図である。
【図7】第2の実施例による固体撮像素子を概略的に示す部分平面図である。
【図8】図7に示した固体撮像素子を同図に示したVIII−VIII線に沿って切ったときの断面と、そのポテンシャルプロファイルとを示す概略図である。
【図9】第3の実施例による固体撮像素子を概略的に示す部分平面図である。
【図10】第4の実施例による固体撮像素子を概略的に示す部分平面図である。
【図11】第5の実施例による固体撮像素子における光電変換素子とその周辺を概略的に示す断面図である。
【符号の説明】
1…半導体基板、 15…光電変換素子、 20…垂直電荷転送素子、 21…垂直電荷転送チャネル、 22、22a…第1垂直転送電極、 23、23a…第2垂直転送電極、 30…水平電荷転送素子、 31…水平電荷転送チャネル、 32…第1水平転送電極、 33…第2水平転送電極、 34…第3水平転送電極、 35…第4水平転送電極、 50…掃出ドレイン、 51…ドレイン領域、 51a…第1ドレイン領域、 51b…第2ドレイン領域、 52…障壁領域、 100、110、120、130、140…固体撮像素子。

Claims (10)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板の一表面に形成された複数個の垂直電荷転送素子であって、各々が(i) 第1導電型を有する垂直電荷転送チャネルと、(ii)前記半導体基板の前記一表面上に第1の電気的絶縁膜を介して形成されて前記垂直電荷転送チャネルを平面視上横切る多数本の垂直転送電極と、を有する複数個の垂直電荷転送素子と、
    前記半導体基板の前記一表面に複数行、複数列に亘って行列状に形成された多数個の光電変換素子であって、該光電変換素子の各々が、対応する垂直電荷転送素子に電気的に接続可能な多数個の光電変換素子と、
    前記半導体基板の前記一表面に形成され、前記複数個の光電変換素子と電気的に接続可能な水平電荷転送素子であって、(i) 第1導電型を有する水平電荷転送チャネルと、(ii)前記第1の電気的絶縁膜を介して前記半導体基板上に形成されて前記水平電荷転送チャネルを平面視上横切る多数本の水平転送電極と、を有する水平電荷転送素子と、
    前記水平電荷転送チャネルに沿って前記半導体基板の前記一表面に形成された第1導電型のドレイン領域と、
    前記水平電荷転送チャネルと前記ドレイン領域との間に介在し、電荷に対する障壁となる障壁領域と
    を有し、
    前記水平電荷転送チャネルと、前記障壁領域と、前記ドレイン領域とが二電極素子を構成し、
    前記ドレイン領域が、前記障壁領域側に形成された第1ドレイン領域と、該第1ドレイン領域に隣接して形成され、前記第1ドレイン領域よりも電荷に対するポテンシャルが深い第2ドレイン領域とを含む固体撮像素子。
  2. 前記水平転送電極の各々が、前記第1の電気的絶縁膜を介して前記障壁領域を覆う請求項1に記載の固体撮像素子。
  3. さらに、前記第1ドレイン領域の上方に前記第1の電気的絶縁膜よりも厚い第2の電気的絶縁膜を有し、前記水平転送電極の各々が前記第2の電気的絶縁膜上にまで延在する請求項1または請求項2に記載の固体撮像素子。
  4. 前記水平電荷転送チャネルに、実効不純物濃度が相対的に低いポテンシャル・バリア領域と、実効不純物濃度が相対的に高いポテンシャル・ウェル領域とがこの順番で上流側から下流側にかけて1つずつ交互に繰り返し形成されており、
    前記ポテンシャル・ウェル領域それぞれの平面視上の幅が、前記障壁領域に向かうに従って漸次または段階的に拡がっている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  5. 前記水平電荷転送チャネルに、実効不純物濃度が相対的に低いポテンシャル・バリア領域と、実効不純物濃度が相対的に高いポテンシャル・ウェル領域とがこの順番で上流側から下流側にかけて1つずつ交互に繰り返し形成されており、
    前記水平転送電極の各々が、前記第1の電気的絶縁膜を介して前記ポテンシャル・ウェル領域または前記ポテンシャル・バリア領域を覆うと共に、前記第1の電気的絶縁膜を介して前記障壁領域をも覆い、
    前記ポテンシャル・ウェル領域と前記障壁領域とを覆う水平転送電極それぞれの平面視上の幅が、前記ポテンシャル・ウェル領域上で広く、前記障壁領域上で狭い請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  6. 前記障壁領域が第1導電型を有する請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  7. 前記障壁領域が第1導電型とは逆の第2導電型を有する請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  8. (A) 半導体基板と、(B) 前記半導体基板の一表面に形成された複数個の垂直電荷転送素子と、(C) 前記半導体基板の前記一表面に複数行、複数列に亘って行列状に形成された多数個の光電変換素子であって、該光電変換素子の各々が、対応する垂直電荷転送素子に電気的に接続可能な多数個の光電変換素子と、(D) 前記半導体基板の前記一表面に形成され、前記複数個の垂直電荷転送素子と電気的に接続可能な水平電荷転送素子であって、(i) 第1導電型を有する水平電荷転送チャネルと、(ii)第1の電気的絶縁膜を介して前記半導体基板上に形成されて前記水平電荷転送チャネルを平面視上横切る多数本の水平転送電極とを有する水平電荷転送素子と、(E) 前記水平電荷転送チャネルに沿って前記半導体基板の前記一表面に形成された第1導電型のドレイン領域と、(F) 前記水平電荷転送チャネルと前記ドレイン領域との間に介在し、電荷に対する障壁となる障壁領域と、を有し、前記水平電荷転送チャネルと、前記障壁領域と、前記ドレイン領域とが二電極素子を構成する固体撮像素子の駆動方法であって、
    前記垂直電荷転送素子の各々から前記水平電荷転送素子へ電荷を転送し、さらに、前記水平転送電極に供給する電圧よりも相対的に高い電圧を前記ドレイン領域に印加して、前記電荷を前記水平電荷転送素子から前記ドレイン領域へ排出する電荷排出工程と、
    前記垂直電荷転送素子の各々から前記水平電荷転送素子へ電荷を転送し、該電荷を前記水平電荷転送素子によって一定方向に転送する電荷転送工程とを含む固体撮像素子の駆動方法。
  9. 前記電荷排出工程において、前記水平転送電極の各々に一定電圧を印加しながら、前記水平電荷転送素子から前記ドレイン領域へ前記電荷を排出する請求項8に記載の固体撮像素子の駆動方法。
  10. 前記一定電圧が、前記電荷転送工程で前記水平転送電極の各々に印加される最大電圧よりも低い値を有する請求項9に記載の固体撮像素子の駆動方法。
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