JP4967237B2 - 固体撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、固体撮像装置、特にはCCD(Charge Coupled Device)型固体撮像装置、及びその製造方法に関する。
近年、固体撮像装置は、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラの撮像装置として需要が拡大している。また、携帯電話に代表される携帯端末装置では、カメラ機能を付加することが求められており、このような携帯端末装置の撮像装置としても、固体撮像装置の需要は拡大している。更に、高画質の画像を得るため、年々、固体撮像装置の画素数は上昇する傾向にある。また、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ、携帯端末装置の低電力化の要請に伴い、固体撮像装置の低電力化も求められている。
ここで、図5〜図8を用いて従来からの固体撮像装置について説明する。最初に、従来からの固体撮像装置の概略構成について説明する。図5は、従来からのCCD型固体撮像装置の概略構成を示す平面図である。図5に示すように、CCD型固体装置は半導体基板101を備えている。半導体基板101には、2次元状に配列された複数の受光部102と、受光部102の垂直方向の列に沿って列毎に配置された垂直転送部(垂直CCD)103と、受光部102の最終行に隣接するように設けられた水平転送部(水平CCD)104とが設けられている。受光部102は、フォトダイオードであり、受光した光の強度に応じて電荷を蓄積する。また、一つの受光部102と、それと隣接する垂直CCD103の一部分とで、一つの画素108が構成される。
図5中の矢印に示すように、受光部102に蓄積された電荷は、垂直CCD103に読み出され、垂直CCD103によって垂直方向に転送される。垂直CCD103によって転送された電荷は、水平CCD104によって水平方向に転送され、アンプ105によって増幅された後、外部に出力される。
また、図5に示すように、水平CCD104の垂直CCD103に隣接していない側には、バリア領域106を介してドレイン領域107が設けられている(例えば、特許文献1参照。)。バリア領域106は、ポテンシャル障壁であり、水平CCDの余剰電荷のみを通過させる。よって、水平CCD104へと転送されてきた電荷のうち余剰分(余剰電荷)は、ドレイン領域107に排出される。
次に、垂直CCD103、水平CCD104及びドレイン領域107の具体的な構成について、図6及び図7を用いて説明する。図6は、図5に示す従来からのCCD型固体撮像装置の一部分を拡大して示す平面図である。図7は、従来からのCCD型固体撮像装置の一部の断面構成を示す断面図である。図7に示した断面は、図6中の線A−A´に沿って切断して得られた断面であり、断面に現れた線のみを図示している。
図6に示すように、垂直CCD103及び水平CCD104は、それぞれ、電荷の転送経路となるチャンネル領域109と2層構造の転送電極とで構成されている。なお、図6において、第1層の転送電極にはハッチングを施している。具体的には、垂直CCD103は、チャンネル領域109の垂直方向に延びる部分109aと、第1層の垂直転送電極112と、第2層の垂直転送電極113とで構成されている。垂直CCD103は4相駆動されている。また、水平CCD104は、チャンネル領域109の水平方向に延びる部分109bと、第1層の水平転送電極110と、第2層の水平転送電極111とで構成されている。水平CCD104は2相駆動されている。
また、図7に示すように、半導体基板101はn型シリコン基板であり、半導体基板101にはp型ウェル114が形成されている。チャンネル領域109は、p型ウェル114の上に形成されている。また、チャンネル領域109、バリア領域106、ドレイン領域107は、n型の拡散層であり、これらの上にはゲート絶縁膜115が形成されている。更に、ドレイン領域107におけるチャンネル領域109側の反対側には、ゲート絶縁膜115に比べて厚みが大きい絶縁層116が形成されている(図5及び図6では省略)。絶縁層116は、保護回路等の周辺回路(図示せず)に対する素子分離であり、実際には、複数の受光部102、垂直CCD103、水平CCD104、バリア領域106及びドレイン領域107といった主要部分全体を取り囲むように形成されている。
更に、図6及び図7に示すように、水平転送電極110及び111は、垂直方向に沿って、バリア領域106、ドレイン領域107及び絶縁層116と重なるように形成されている。また、図7に示すように、水平転送電極110(及び111)は、絶縁膜119によって被覆されている。水平転送電極110への電圧の印加は、絶縁膜119に設けられたコンタクト117と、その上に設けられたアルミ配線118を介して行われている。また、コンタクト117は、素子分離となる絶縁層116と重なる位置に設けられている。これは、コンタクト117をゲート絶縁膜115と重なる領域に形成すると、電圧の印加により、ゲート絶縁膜115が絶縁破壊されてしまうためである。
ここで、図5〜図7に示した従来の固体撮像装置の製造方法について、図8を用いて説明する。図8は、従来の固体撮像装置の製造方法を示す断面図であり、図8(a)〜(e)は一連の主な製造工程を示している。また、図8は、図6中の線A−A´に沿って切断して得られる部分の主な製造工程を示しており、断面に現れた線のみを図示している。いる。
先ず、図8(a)に示すように、半導体基板101の上面に、シリコン酸化膜(SiO2)120、シリコン窒化膜(SiN)121を順に形成する。続いて、素子分離となる絶縁層116の形成領域が開口したレジストパターン(図示せず)を形成し、エッチングを行って、シリコン窒化膜121の一部を除去する。
次に、図8(b)に示すように、シリコン局所酸化法(LOCOS: Local Oxidation of Silicon)によって素子分離となる絶縁層116を形成する。具体的には、熱酸化を実施して、シリコン酸化膜120のシリコン窒化膜121に覆われていない部分を成長させ、素子分離となる絶縁層116を形成する。このとき、シリコン酸化膜120のシリコン窒化膜121に覆われている部分は、ゲート絶縁膜115となる。その後、レジストパターンを除去し、更に、p型の不純物(例えばヒ素)を半導体基板101にイオン注入して、p型ウェル114を形成する。
次に、図8(c)に示すように、シリコン窒化膜121を完全に除去した後、半導体基板101の上に、ドレイン領域107の形成領域が開口したレジストパターン122を形成する。このとき、素子分離となる絶縁層116は、レジストパターン122に覆われる。続いて、リン(P)を不純物としてイオン注入を行い、ドレイン領域107を形成する。なお、このときのイオン注入は、例えば、注入エネルギー(加速電圧)を170keV、ドーズ量を1.0×1013個/cm2に設定して行う。その後、レジストパターン122を除去する。
次に、図8(d)に示すように、チャンネル領域109及びバリア領域106を形成し、その後、第1層の水平転送電極110を形成する。具体的には、チャンネル領域109及びバリア領域106は、次の工程によって形成される。先ず、チャンネル領域109及びバリア領域106の形成領域が開口したレジストパターンを形成し、n型不純物(例えばリン)をイオン注入する。そして、先のレジストパターンを除去した後、バリア領域106の形成領域のみが開口した新たなレジストパターンを形成し、p型不純物(例えばボロン)をイオン注入する。また、第1層の水平転送電極110の形成は、ポリシリコン膜の成膜、レジストパターンの形成、エッチングを実施することによって行うことができる。
次に、図8(e)に示すように、熱酸化法によって第1層の水平転送電極110の上にシリコン酸化膜119aを形成し、続いて、図示していないが、第2層の水平転送電極111をポリシリコンによって形成する。次に、シリコン酸化膜119bを形成した後、コンタクト117、アルミ配線118を順次形成し、固体撮像装置が得られる。
特開平10−50975号公報(第2頁−第5頁、第11図、第12図、第15図)
上記した固体撮像装置において画素数を増加させると、水平転送電極の本数の増加に伴い、余剰電荷量も増加する。よって、ドレイン領域107における余剰電荷の排出能力の向上を図る必要がある。ドレイン領域107における余剰電荷の排出能力の向上は、例えば、ドレイン領域107の不純物濃度を高めることによって、即ち、ドレイン領域107のイオン注入時のドーズ量の増加によって達成できると考えられる。
但し、ドーズ量を増加させると、今までドレイン領域107と同一のプロセスで形成されていた半導体領域(例えば、保護回路等の周辺回路を構成するMOSトランジスタのソース・ドレイン領域)を別のプロセスで形成する必要があるため、固体撮像装置のコストを増大させてしまう。また、ドーズ量の増加は、ゲート絶縁膜115の絶縁破壊強度(絶縁耐圧)の低下につながる。従って、ドレイン領域107の不純物濃度の増加による排出能力向上には限度がある。このため、ドレイン領域107における余剰電荷の排出能力の向上は、ドレイン領域107の面積の拡大、具体的には垂直方向にドレイン領域107を拡げることによって行われる。
しかしながら、ドレイン領域107を垂直方向(図7の紙面において左右方向)に拡大すると、それに伴い、ドレイン領域107がゲート絶縁膜115と接する面積が増加し、ドレイン領域107における負荷容量が増加する。また、ドレイン領域107の水平CCD側の端から、電圧印加点となるコンタクト117までの距離L(図7参照)も長くなってしまう。このため、結果、ドレイン領域107における消費電力が増加し、デジタルスチルカメラ等における低電力化の要請に応えるのが困難になる。
本発明の目的は、ドレイン領域における消費電力の増加の抑制を得る固体撮像装置及びその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明における固体撮像装置は、半導体基板と、前記半導体基板の主面に形成され、1次元状又は2次元状に配列された複数の受光部と、前記半導体基板の主面に形成され、前記受光部から読み出した信号電荷を垂直方向に転送する垂直転送部と、前記半導体基板の主面に形成され、前記垂直転送部によって転送された前記信号電荷を水平方向に転送する水平転送部と、前記半導体基板の主面に形成され、前記垂直転送部とは反対側で、前記水平転送部に隣接し、前記水平転送部の余剰電荷のみが通過するように形成されたバリア領域と、前記半導体基板の主面に形成された溝に絶縁膜を埋め込んで形成され、前記水平転送部とは反対側で、前記バリア領域とは間をあけて形成された溝型素子分離と、前記半導体基板の主面に形成され、前記水平転送部とは反対側で、前記バリア領域に隣接し、前記バリア領域を通過した前記余剰電荷を排出するためのドレイン領域とを備え、前記ドレイン領域は、その一部分が前記溝型素子分離の下層に位置し、かつ、前記バリア領域と前記溝型素子分離とで挟まれた領域に位置していることを特徴とする。
以上のように、本発明の固体撮像装置によれば、ドレイン領域は、従来と異なり、バリア領域と溝型素子分離である絶縁層との間の領域だけではなく、溝型素子分離の下層にまで達している。よって、ドレイン領域とゲート絶縁膜(図7参照)との接触面積を増加させることなく、ドレイン領域の面積を拡大できる。このため、ドレイン領域における余剰電荷の排出能力の向上を図りつつ、ドレイン領域における消費電力の増加を抑制できる。従って、本発明によって得られた固体撮像装置をデジタルスチルカメラ等に用いれば、高画素化と消費電力の低減化とを同時に達成できる。
本発明における固体撮像装置は、半導体基板と、前記半導体基板の主面に形成され、1次元状又は2次元状に配列された複数の受光部と、前記半導体基板の主面に形成され、前記受光部から読み出した信号電荷を垂直方向に転送する垂直転送部と、前記半導体基板の主面に形成され、前記垂直転送部によって転送された前記信号電荷を水平方向に転送する水平転送部と、前記半導体基板の主面に形成され、前記垂直転送部とは反対側で、前記水平転送部に隣接し、前記水平転送部の余剰電荷のみが通過するように形成されたバリア領域と、前記半導体基板の主面に形成された溝に絶縁膜を埋め込んで形成され、前記水平転送部とは反対側で、前記バリア領域とは間をあけて形成された溝型素子分離と、前記半導体基板の主面に形成され、前記水平転送部とは反対側で、前記バリア領域に隣接し、前記バリア領域を通過した前記余剰電荷を排出するためのドレイン領域とを備え、前記ドレイン領域は、その一部分が前記溝型素子分離の下層に位置し、かつ、前記バリア領域と前記溝型素子分離とで挟まれた領域に位置していることを特徴とする。
上記本発明における固体撮像装置においては、前記ドレイン領域は、前記溝型素子分離の下層に位置した部分の拡散層深さが、それ以外の部分の拡散層深さよりも深くなるように形成されている態様とするのが好ましい。
この場合、ドレイン領域は、従来よりも半導体基板の深い位置にまで達している。このため、暗電流や光励起キャリアといったノイズの要因となる半導体基板の周辺からの電荷は、ドレイン領域に取り込まれ易くなる。よって、従来に比べ、撮像画像の高画質化を図ることができる。
また、上記本発明における固体撮像装置においては、前記水平転送部の上方にゲート絶縁膜を介して形成された水平転送電極を有し、前記水平転送電極は、前記ドレイン領域及び前記溝型素子分離と前記半導体基板の厚み方向において重なるように形成され、前記水平転送電極への駆動電圧の印加は、前記ドレイン領域の前記溝型素子分離の下層に位置した部分と前記半導体基板の厚み方向において重なる位置で行われている態様とするのが好ましい。
画素数が増加した場合は、水平CCDにおける駆動速度の向上が求められる。従来の場合、画素数が増加すると、構造上、ドレイン領域の拡大によってドレイン領域の水平CCD側の端から電圧印加点までの距離が長くなり、水平転送電極による配線抵抗も大きくなる。よって、水平CCDにおける駆動速度の向上は困難である。一方、上述したように、本発明では、ドレイン領域を拡大した場合において、ドレイン領域とゲート絶縁膜(図7参照)との接触面積の増加を抑制できることから、ドレイン領域のゲート絶縁膜と接触している部分の垂直方向の長さの増加も抑制できる。よって、上記態様とすることで、ドレイン領域を拡大した場合であっても、ドレイン領域の水平CCD側の端から電圧印加点までの距離が長くなるのを抑制できる。結果、上記態様によれば、画素数が増加した場合であっても、水平転送電極による配線抵抗の増加を抑制でき、従来に比べて、水平CCDの駆動速度の向上を図ることができる。
また、上記本発明における固体撮像装置においては、前記受光部、前記垂直転送部、前記水平転送部、前記バリア領域、前記ドレイン領域及び前記溝型素子分離が設けられた領域の周辺に、トランジスタ素子が形成され、前記溝型素子分離が前記トランジスタ素子に対して素子分離として機能していても良い。
本発明における固体撮像装置の製造方法は、1次元状又は2次元状に配列された複数の受光部と、前記受光部から読み出した信号電荷を垂直方向に転送する垂直転送部と、前記垂直転送部によって転送された前記信号電荷を水平方向に転送する水平転送部と、前記水平転送部に隣接し、前記水平転送部の余剰電荷のみが通過するように形成されたバリア領域と、前記バリア領域に隣接し、前記バリア領域を通過した前記余剰電荷を排出するためのドレイン領域と、前記ドレイン領域に隣接する絶縁層とを有する半導体基板を備えた固体撮像装置の製造方法であって、前記絶縁層の形成後に、前記バリア領域が形成される領域と前記絶縁層とで挟まれた領域、及び前記絶縁層の前記バリア領域側の一部分に、不純物をイオン注入して、前記ドレイン領域を形成する工程を有し、前記イオン注入は、前記不純物が前記絶縁層を突き抜けて、前記絶縁層の下層に前記ドレイン領域が形成されるように注入条件を設定して行われていることを特徴とする。
上記本発明における固体撮像装置の製造方法においては、前記不純物の通過を阻害する能力が前記絶縁層と同等の膜を、前記バリア領域が形成される領域と前記絶縁層とで挟まれた領域に形成する工程を更に有する態様とするのが好ましい。上記態様とした場合は、絶縁層を介さないで不純物を注入した部分の不純物濃度と、絶縁層を介して不純物を注入した部分の不純物濃度とを同等にすることができる。よって、ドレイン領域の不純物濃度の均一性を高めることができる。
また、上記固体撮像装置の製造方法においては、前記ドレイン領域の形成が、加速電圧の異なる複数回のイオン注入によって行われている態様とするのも好ましい。この態様とした場合も、上述の態様と同様に、絶縁層を介さないで不純物を注入した部分の不純物濃度と、絶縁層を介して不純物を注入した部分の不純物濃度とを同等にすることができる。よって、この態様を用いても、ドレイン領域の不純物濃度の均一性を高めることができる。
また、上記本発明における固体撮像装置においては、前記イオン注入によって、前記受光部、前記垂直転送部、前記水平転送部、前記バリア領域、前記ドレイン領域及び前記絶縁層が形成される領域の周辺に、前記ドレイン領域と同時に、トランジスタ素子の半導体領域が形成される態様とするのが好ましい。
上記態様とした場合は、ドレイン領域と同時に、例えば、保護回路等の周辺回路を構成するCMOSトランジスタのソース・ドレイン領域を形成できる。よって、固体撮像装置の製造に必要な工程が増加するのを抑制でき、固体撮像装置の製造コストの増加も抑制できる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における固体撮像装置及び固体撮像装置の製造方法について、図1及び図2を参照しながら説明する。最初に、本実施の形態1における固体撮像装置の構成について図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1における固体撮像装置の構成を概略的に示す断面図である。
図1に示すように、本実施の形態1における固体撮像装置は、CCD型固体撮像装置であり、半導体基板1を備えている。図1に示していないが、半導体基板1には、背景技術において図5〜図7に示した例と同様に、2次元状に配列された複数の受光部と、受光部の垂直方向の列に沿って列毎に配置された垂直転送部とが設けられている。また、垂直転送部の最終行に隣接するように水平転送部が設けられている。
本実施の形態1において、受光部は、受光した光の強度に応じて電荷を蓄積するフォトダイオードである。また、垂直転送部及び水平転送部は、チャンネル領域と転送電極とを備えたCCDである。垂直転送部は、受光部から読み出した信号電荷を垂直方向に転送し、水平転送部は、垂直転送部によって転送された信号電荷を水平方向に転送する。なお、図1では、水平転送部を構成する水平転送電極4とチャンネル領域3の一部分が図示されている。図1は、図6に示した切断線A−A´に準じた切断線から得られる断面を、断面に現れる線のみによって示している。
また、図1に示すように、半導体基板1には、バリア領域5と、ドレイン領域6と、ドレイン領域6に隣接する絶縁層8とが設けられている。バリア領域5は、ポテンシャル障壁であり、水平転送部の余剰電荷のみが通過するように形成されている。また、バリア領域5は、水平転送部に隣接した位置に形成されている。ドレイン領域6は、バリア領域5を通過した余剰電荷を排出するための領域であり、バリア領域5に隣接して形成されている。
本実施の形態1においても、背景術において図5〜図7に示した例と同様に、バリア領域5及びドレイン領域6は、水方向に長く形成されている。また、バリア領域5、ドレイン領域6及び絶縁層8は、水平転送部の垂直転送部に面した側の反対側に、水平転送部から離れる方向に沿って順に配置されている。
更に、本実施の形態1においても、絶縁層8は、背景術において図5に示した例と同様に、保護回路等の周辺回路(図1において図示せず)に対する素子分離であり、実際には、複数の受光部、垂直転送部、水平転送部、バリア領域5及びドレイン領域6といった主要部分全体を取り囲むように形成されている。受光部、垂直転送部、水平転送部、バリア領域5、ドレイン領域6及び絶縁層8が設けられた領域の周辺には、周辺回路を構成するトランジスタ素子(図1には図示せず)が形成されている。
また、本実施の形態1において、半導体基板1はn型のシリコン基板であり、半導体基板1にはp型ウェル2が形成されている。チャンネル領域3、バリア領域5及びドレイン領域6はn型の拡散層であり、p型ウェル2が設けられた領域に形成されている。また、これらの上にはゲート絶縁膜7が形成されている。水平転送電極4は、垂直方向に沿って、バリア領域5、ドレイン領域6及び絶縁層8と重なるように形成されている。水平転送電極4は、絶縁膜11によって被覆されている。水平転送電極4への電圧の印加は、絶縁膜11に設けられたコンタクト9と、その上に設けられたアルミ配線10を介して行われている。
このように、本実施の形態1における固体撮像装置は、背景技術において図5〜図7に示した固体撮像装置と共通した構成を有しているが、以下の点で異なっている。
図1に示すように、本実施の形態1においては、背景術において図5〜図7に示した例と異なり、ドレイン領域6は、その一部分が絶縁層8の下層に位置するように、つまり潜り込むように形成される。よって、ドレイン領域6とゲート絶縁膜7との接触面積を増加させることなく、ドレイン領域6の面積を拡大できる。このため、ドレイン領域6における余剰電荷の排出能力の向上を図りつつ、ドレイン領域6における消費電力の増加を抑制できる。従って、本実施の形態1における固体撮像装置をデジタルスチルカメラ等に用いれば、高画素化と消費電力の低減化とを同時に達成できる。
更に、本実施の形態1の固体撮像装置におけるドレイン領域6の余剰電荷の排出能力を従来の固体撮像装置におけるそれと同じとした場合は、水平転送電極4に電圧を印加できる領域は従来に比べて拡大する。よって、本実施の形態1によれば、コンタクト9やアルミ配線10の設計の自由度を高めることもできる。
また、本実施の形態1では、コンタクト9と水平転送電極4との接続は、コンタクト9がドレイン領域6の絶縁層8の下層に位置した部分と半導体基板1の厚み方向において重なる位置で行われている。水平転送電極4への駆動電圧の印加は、この位置で行われる。更に、本実施の形態1の固体撮像装置におけるドレイン領域6の余剰電荷の排出能力を従来の固体撮像装置におけるそれと同じとした場合、ドレイン領域6のゲート絶縁膜7と接触している部分の垂直方向の長さは、本実施の形態1の方が従来例よりも短くなる。よって、ドレイン領域6の水平転送部側の端から電圧印加点までの距離Mは、従来例における距離L(図7参照)よりも短くなる。
このことから、本実施の形態1における固体撮像装置によれば、画素数が増加した場合であっても、水平転送電極4による配線抵抗の増加を抑制でき、従来に比べて、水平転送部の駆動速度の向上を図ることができる。
また、本実施の形態1では、図1に示すように、ドレイン領域6は、絶縁層8の下層に位置した部分の拡散層深さが、それ以外の部分の拡散層深さよりも深くなるように形成されている。ドレイン領域6は、従来よりも半導体基板1の深い位置にまで達している。このため、暗電流や光励起キャリアといったノイズの要因となる半導体基板1の周辺からの電荷は、ドレイン領域6に取り込まれ易くなる。従って、本実施の形態1における固体撮像装置を用いれば、従来に比べ、撮像画像の高画質化を図ることができる。
次に、本発明の実施の形態1における固体撮像装置の製造方法について図2を用いて説明する。図2は、本発明の実施の形態1における固体撮像装置の製造方法を示す断面図であり、図2(a)〜(e)は一連の主な製造工程を示している。また、図2は、図1に示した部分の主な製造工程に加え、周辺回路を構成するトランジスタ素子(MOSトランジスタ)の主な製造工程も示している。更に、図2は、断面に現れた線のみを図示している。
先ず、図2(a)に示すように、半導体基板(n型シリコン基板)1の上面に、順に、厚みが例えば50nmのシリコン酸化膜(SiO2)21、厚みが例えば160nmのシリコン窒化膜(SiN)22を形成する。続いて、素子分離となる絶縁層8及び24の形成領域が開口したレジストパターン(図示せず)を形成し、エッチングを行って、シリコン窒化膜22の一部を除去する。
次に、図2(b)に示すように、シリコン局所酸化法(LOCOS: Local Oxidation of Silicon)によって素子分離となる絶縁層8及び24を形成する。具体的には、熱酸化を実施して、シリコン酸化膜21のシリコン窒化膜22に覆われていない部分を厚みが400nmになるまで成長させて、素子分離となる絶縁層8及び24を形成する。このとき、シリコン酸化膜21のシリコン窒化膜22に覆われている部分は、ゲート絶縁膜7やMOSトランジスタのゲート絶縁膜23となる。その後、レジストパターンを除去し、更に、p型の不純物(例えばヒ素)を半導体基板1にイオン注入して、p型ウェル2を形成する。
次に、図2(c)に示すように、工数の増加を防ぐため、ドレイン領域6と、MOSトランジスタの半導体領域26a及び26bとを同一工程で同時に形成する。具体的には、半導体基板1の上に、ドレイン領域6の形成領域と、MOSトランジスタの半導体領域26a及び26bの形成領域とが開口したレジストパターン25を形成する。このとき、絶縁層8のMOSトランジスタ側の部分と絶縁層24は、レジストパターン25に覆われた状態となる。一方、バリア領域5が形成される領域と絶縁層8とで挟まれた領域、及び絶縁層8のバリア領域5側の一部分はレジストパターン25に覆われていない状態となる。続いて、例えばリン(P)を不純物として、イオン注入を行う。これにより、ドレイン領域6と、MOSトランジスタの半導体領域26a及び26bとが同時に形成される。
但し、本実施の形態1においては、イオン注入は、不純物が絶縁層8を突き抜け、絶縁層8の下層にドレイン領域6が形成されるように行う必要がある。また、MOSトランジスタの半導体領域26a及び26bを、ドレイン領域6と同一の工程で形成するため、ドーズ量の値には上限がある。このため、図2(c)に示す工程では、イオン注入条件は、ドーズ量については従来と同程度に設定し、注入エネルギー(加速電圧)については従来に比べて高く設定するのが好ましい。具体的には、イオン注入条件は、注入エネルギーを300keV〜500keV、特には400keVに設定し、ドーズ量を0.5×1013個/cm2〜8.0×1013個/cm2、特には1.0×1013個/cm2に設定するのが好ましい。
また、一部分について絶縁層8を介して不純物をイオン注入した場合は、絶縁層8を介さないで不純物を注入した部分の不純物濃度が、絶縁層8を介して不純物を注入した部分のそれより高くなる可能性がある。従って、不純物の通過を阻害する能力が絶縁層8と同等の膜を、バリア領域5が形成される領域と絶縁層8とで挟まれた領域や、MOSトランジスタの半導体領域26a及び26bが形成される領域に形成するのが好ましい。
このため、本実施の形態1では、背景技術において図8(c)に示した工程と異なり、図2(c)に示すように、熱酸化法の実施のために形成されたシリコン窒化膜22を除去しないでイオン注入を行っている。この場合、シリコン窒化膜22は、ゲート絶縁膜7及び23と相俟って、不純物の通過を阻害する能力が絶縁層8と同等の膜となる。また、本実施の形態1においては、シリコン窒化膜22の厚みは、ゲート絶縁膜7及び23と相俟って、不純物の通過を阻害する能力が絶縁層8と同等となるように設定されている。
次に、図2(d)に示すように、レジストパターン25を除去した後、更に、シリコン窒化膜22を除去する。続いて、チャンネル領域3、バリア領域5の形成を行う。具体的には、チャンネル領域109及びバリア領域106は、次の工程によって形成される。先ず、チャンネル領域109及びバリア領域106の形成領域が開口したレジストパターンを形成し、n型不純物(例えばリン)をイオン注入する。そして、先のレジストパターンを除去した後、バリア領域106の形成領域のみが開口した新たなレジストパターンを形成し、p型不純物(例えばボロン)をイオン注入する。
次に、図2(e)に示すように、第1層の転送電極となる水平転送電極4と、MOSトランジスタのゲート電極29とを形成する。具体的には、ポリシリコン膜を成膜した後、所望のパターンへのエッチングを行う。続いて、n型の不純物(例えばリン)をイオン注入して、MOSトランジスタの半導体領域26a及び26bに高濃度のn型の半導体領域27及び28を形成する。
次に、熱酸化法によって水平転送電極4の上にシリコン酸化膜を形成する。続いて、第2層の水平転送電極(図示せず)をポリシリコンによって形成し、シリコン酸化膜を成膜する。これにより、絶縁膜11が得られる。その後、コンタクト9、アルミ配線10を順次形成し、固体撮像装置が得られる。また、MOSトランジスタの半導体領域26aに電圧を印加するためのコンタクト30及びアルミ配線33と、ゲート電極29に電圧を印加するためのコンタクト32及びアルミ配線34と、半導体領域26bに電圧を印加するためのコンタクト31及びアルミ配線35も形成する。
このように、本実施の形態1における固体撮像装置の製造方法によれば、ドーズ量を増加させることなく、ドレイン領域6の余剰電荷を排出する能力の向上を図ることができる。更に、周辺回路を構成するMOSトランジスタの半導体領域26a及び26bとドレイン領域6とを同一工程で形成できる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2における固体撮像装置及び固体撮像装置の製造方法について、図3及び図4を参照しながら説明する。図3は、本発明の実施の形態2における固体撮像装置の構成を概略的に示す断面図である。
図3に示すように、本実施の形態2における固体撮像装置においては、ドレイン領域14における絶縁層8の下層に位置していない部分の拡散層深さが、実施の形態1のそれと比べて深くなっている。つまり、実施の形態2における固体撮像装置では、ドレイン領域14は、絶縁層8の下層に位置した部分の拡散層深さと、それ以外の部分の拡散層深さとが同一または略同一となるように形成されている。また、ドレイン領域14の不純物濃度は均一化されている。このため、実施の形態2によれば、ドレイン領域14における余剰電荷の排出能力を更に向上させることができる。
図4は、本発明の実施の形態2における固体撮像装置の製造方法を示す断面図であり、図4(a)〜(c)は一連の主な製造工程を示している。また、図4は、図3に示した部分の主な製造工程に加え、周辺回路を構成するトランジスタ素子(MOSトランジスタ)の主な製造工程も示している。更に、図4は、断面に現れた線のみを図示している。
先ず、実施の形態1において図2(a)及び(b)に示した工程を実施して、半導体基板1に、素子分離となる絶縁層8及び24、p型ウェル2を形成する。但し、本実施の形態2においては、絶縁層8及び24の形成後、シリコン窒化膜(図2(b)参照)を除去する。
次に、図4(a)に示すように、半導体基板1の上に、ドレイン領域14の形成領域と、MOSトランジスタの半導体領域17a及び17bの形成領域とが開口したレジストパターン25を形成する。このとき、絶縁層8のMOSトランジスタ側の部分と絶縁層24は、レジストパターン25に覆われた状態となる。一方、バリア領域5が形成される領域と絶縁層8とで挟まれた領域、及び絶縁層8のバリア領域5側の一部分はレジストパターン25に覆われていない状態となる。なお、ここまでは実施の形態1において図2(c)に示した工程と同様である。
続いて、例えばリン(P)を不純物として、イオン注入を行う。但し、本実施の形態2においては、ドレイン領域14、半導体領域17a及び17bの形成のためのイオン注入は2回に分けて行われる。図4(a)では1回目のイオン注入のみを示している。1回目のイオン注入は低加速で、例えば、注入エネルギー(加速電圧)を170keVに設定して行う。
この結果、ドレイン領域14の形成領域、MOSトランジスタの半導体領域17a及び17bの形成領域には、浅い拡散領域(半導体領域)12、15a及び15bが形成される。なお、この時のドーズ量は、実施の形態1において図2(c)に示した工程と同様の値に設定されている。
次に、図4(b)に示すように、図4(a)の場合と同じ不純物を用いて、2回目のイオン注入を行う。2回目のイオン注入は、1回目のイオン注入よりも高加速で、例えば、注入エネルギーを400keVに設定して行う。この結果、浅い拡散領域(半導体領域)12、15a及び15bそれぞれの下層に、深い拡散領域(半導体領域)13、16a及び16bが形成され、ドレイン領域14、MOSトランジスタの半導体領域17a及び17bが得られる。なお、この時のドーズ量も、実施の形態1において図2(c)に示した工程と同様の値に設定されている。
このように、本実施の形態2においては、ドレイン領域14の形成は、加速電圧(注入エネルギー)の異なる複数回のイオン注入によって行われている。よって、不純物の通過を阻害する能力が絶縁層8と同等の膜を、バリア領域5が形成される領域と絶縁層8とで挟まれた領域や、MOSトランジスタの半導体領域17a及び17bが形成される領域に形成しなくても、ドレイン領域14の不純物濃度の均一化を図ることができる。また、ドレイン領域14の拡散深さを大きくできるため、ドレイン領域14の余剰電荷の排出能力を高くすることができる。
なお、本実施の形態2で示した例において、ドレイン領域14の形成のためのイオン注入の回数は2回であるが、イオン注入の回数は限定されるものではない。また、本実施の形態2で示した例において、加速電圧の設定は、最初のイオン注入よりも後のイオン注入の方が高くなるように行われているが、この例に限定されるものではない。加速電圧の設定は、最初のイオン注入よりも後のイオン注入の方が低くなるように行っても良い。
次に、図4(c)に示すように、レジストパターン25を除去した後、チャンネル領域3、バリア領域5の形成を行う。なお、図4(c)に示す工程は、実施の形態1において図2(d)に示した工程と同様の工程である。
その後、実施の形態1において図2(e)に示した工程を実施する。これにより、水平転送電極、MOSトランジスタのゲート電極、絶縁膜、コンタクト、及びアルミ配線(図4において図示され)が形成され、図3に示す固体撮像装置が得られる。
なお、上記した実施の形態1及び2において、素子分離となる絶縁層は、シリコン局所酸化法(LOCOS: Local Oxidation of Silicon)によって形成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明においては、素子分離となる絶縁層は、例えば、STI(Shallow Trench Isolation)法によって形成することもできる。
具体的には、図2(a)に示した工程において、シリコン酸化膜21を形成した後、素子分離となる絶縁層8及び24の形成領域が開口したレジストパターンを形成し、エッチングを行って、半導体基板1に所定の深さの溝を形成する。次に、CVD法によって半導体基板1上に酸化膜を成膜する。酸化膜の成膜は、溝が酸化膜によって埋設され、更に半導体基板1の全面が酸化膜で覆われるまで行う。次いで、シリコン酸化膜22が露出するまでCMP法を実施して平坦化を行う。この結果、溝の部分にのみ酸化膜が残り、これが絶縁層8及び24となる。
本発明によれば、画素数の増加と消費電力の低減とが両立した固体撮像装置を得ることができる。この固体撮像装置は、デジタルスチルカメラやビデオビデオカメラ、携帯端末装置等への適用に有用であり、産業上の利用可能性を備えている。
本発明の実施の形態1における固体撮像装置の構成を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態1における固体撮像装置の製造方法を示す断面図であり、図2(a)〜(e)は一連の主な製造工程を示している。 本発明の実施の形態2における固体撮像装置の構成を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態2における固体撮像装置の製造方法を示す断面図であり、図4(a)〜(c)は一連の主な製造工程を示している。 従来からのCCD型固体撮像装置の概略構成を示す平面図である。 図5に示す従来からのCCD型固体撮像装置の一部分を拡大して示す平面図である。 従来からのCCD型固体撮像装置の一部の断面構成を示す断面図である。 従来の固体撮像装置の製造方法を示す断面図であり、図8(a)〜(e)は一連の主な製造工程を示している。
符号の説明
1 半導体基板
2 p型ウェル
3 チャンネル領域
4 水平転送電極
5 バリア領域
6、14 ドレイン領域
7 ゲート絶縁膜
8、24 絶縁層
9、30、31、32 コンタクト
10、33、34、35 アルミ配線
11 絶縁膜
12、15a、15b 浅い拡散領域
13、16a、16b 深い拡散領域
17a、17b、26a、26b MOSトランジスタの半導体領域
21 シリコン酸化膜
22 シリコン窒化膜
23 MOSトランジスタのゲート絶縁膜
25 レジストパターン
27、28 高濃度の半導体領域
29 MOSトランジスタのゲート電極

Claims (5)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板の主面に形成され、1次元状又は2次元状に配列された複数の受光部と、
    前記半導体基板の主面に形成され、前記受光部から読み出した信号電荷を垂直方向に転送する垂直転送部と、
    前記半導体基板の主面に形成され、前記垂直転送部によって転送された前記信号電荷を水平方向に転送する水平転送部と、
    前記半導体基板の主面に形成され、前記垂直転送部とは反対側で、前記水平転送部に隣接し、前記水平転送部の余剰電荷のみが通過するように形成されたバリア領域と、
    前記半導体基板の主面に形成された溝に絶縁膜を埋め込んで形成され、前記水平転送部とは反対側で、前記バリア領域とは間をあけて形成された溝型素子分離と、
    前記半導体基板の主面に形成され、前記水平転送部とは反対側で、前記バリア領域に隣接し、前記バリア領域を通過した前記余剰電荷を排出するためのドレイン領域とを備え、
    前記ドレイン領域は、その一部が前記溝型素子分離の下層に位置し、かつ、前記バリア領域と前記溝型素子分離とで挟まれた領域に位置していることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記ドレイン領域は、前記溝型素子分離の下層に位置した部分の拡散層深さが、それ以外の部分の拡散層深さよりも深くなるように形成されている請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記水平転送部の上方にゲート絶縁膜を介して形成された水平転送電極を有し、前記水平転送電極は、前記ドレイン領域及び前記溝型素子分離と前記半導体基板の厚み方向において重なるように形成され、
    前記水平転送電極への駆動電圧の印加は、前記ドレイン領域の前記溝型素子分離の下層に位置した部分と前記半導体基板の厚み方向において重なる位置で行われている請求項1または2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記受光部、前記垂直転送部、前記水平転送部、前記バリア領域、前記ドレイン領域及び前記溝型素子分離が設けられた領域の周辺に、トランジスタ素子が形成され、
    前記溝型素子分離が前記トランジスタ素子に対して素子分離として機能している請求項1から3のいずれかに記載の固体撮像装置。
  5. 前記半導体基板はn型シリコン基板にp型ウェルが形成されたものである請求項1〜4のいずれかに記載の固体撮像装置。
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