JP4514545B2 - ノイズの検出器、無線機、及びノイズの検出方法 - Google Patents

ノイズの検出器、無線機、及びノイズの検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、ノイズを減衰処理するためのノイズの検出器、ノイズの検出方法、及び無線機に関する。
無線機には、一般に、入力信号に含まれるノイズを処理するためのノイズブランカが設けられている。そして、このノイズブランカによりノイズを処理するにあたり、ノイズ検出器によってノイズを検出するようにされている。
ところで、従来のノイズ検出器は、ノイズアンプとノイズ検波部とノイズ専用のAGC回路の組み合わせにより構成されていた。従って、急峻な立ち上がりを持つパルスノイズが入ってくると、ノイズ検出のために設定される閾値を越える時間が暫く続き、入力信号に対する長時間のブランクが発生した。これにより、必要以上に信号を減衰させ、無線機を使用するユーザに受信音声についての聴感上の歪みを感じさせることがあった。
また、従来の無線機によると、受信したい目的信号に対して電力的に小さいパルスノイズについては検出できないことがあった。そこで、本発明は、確実にノイズ検出を行うとともに、必要以上に信号を減衰させることなく、ノイズの検出を行うことを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、
入力信号の瞬時の信号レベルを判定する信号レベル判定手段と、
前記信号レベル判定手段により判定された入力信号がノイズを含むか否かを判別するための閾値を信号レベルに応じて調整するための係数を、当該入力信号の信号レベルの移動平均を最新の所定時間にわたって求めることにより検出する平均レベル検出手段と、
所定の基準値と前記平均レベル検出手段より出力された前記係数とを乗算することにより、前記閾値を決定する閾値決定手段と、
前記信号レベル判定手段により判定された信号レベルが前記閾値決定手段により決定された閾値より大きいか否かを判別し、大きいと判定したとき前記入力信号がノイズを含むと判別するノイズ判別手段と、
を備え
前記平均レベル検出手段は、前記所定時間を可変的に設定するよう構成されている、
ことを特徴とするノイズ検出器である。
前記平均レベル検出手段は、例えば、前記入力信号の変調形式及び周波数に基づいて選択される動作モードに応じて、前記所定時間の値を可変的に設定するように構成されていればよい。
本発明によると、入力信号の瞬時の信号レベルと、入力信号の所定時間にわたった平均的な信号レベルと、ノイズを検出するための閾値とに基づき、ノイズを検出することができる。
従って、従来の無線機に設けられたノイズ専用のAGC回路等による信号処理が不要である。これにより、入力信号に対する長時間のブランクが発生することがなく、必要以上に信号を減衰させることを防ぐことができる。
また、本発明のノイズ検出器によると、上述のごとく、AGC回路等による信号処理を用いることなくノイズを検出するので、目的信号に対して電力的に小さいノイズも確実に検出することができる。
また、前記平均レベル検出手段が、所定時間にわたって、入力信号の平均値を求めるようにすることができる。この発明によると、所定時間にわたった平均値を求めることにより信号レベルの検出を行うので、信号レベルの検出が容易となる。
また、前記信号レベル判定手段を絶対値検波器から構成し、前記平均レベル検出手段をローパスフィルタから構成することができる。これにより、信号レベル判定手段、平均レベル検出手段を簡易に構成できる。
また、前記閾値決定手段が、該閾値決定手段に入力された信号の信号値と前記所定の基準値とを乗算することにより前記閾値を決定し、
前記ノイズ判別手段が、前記信号レベル判定手段により判定された入力信号の信号レベルが前記閾値決定手段により決定された閾値より大きい場合に前記ノイズを含むことを判別するようにできる。これにより、ノイズを判別する処理を容易にできる。
また、無線信号を目的の所定周波数に同調させて受信する受信回路と、
前記受信回路より出力された入力信号が入力される上記ノイズ検出器と、
前記ノイズ検出器がノイズを検出すると前記入力信号を、前記閾値に対する当該入力信号の信号レベルの比の値により除算することにより減衰させるブランク処理手段と、
前記ブランク処理手段より出力された信号を復調させる復調回路と、
により無線機を構成することができる。
この発明の無線機によると、入力信号の瞬時の信号レベルと、入力信号の所定時間にわたった平均的な信号レベルと、ノイズを検出するための閾値とに基づき、ノイズを検出することができる。
従って、ノイズ専用のAGC回路等による信号処理が不要である。これにより、入力信号に対する長時間のブランクが発生することがなく、必要以上に信号を減衰させることを防ぐことができる。
そして、この発明の無線機を使用するユーザに受信音声についての聴感上の歪みを感じさせることを防ぐことができる。また、上述のごとく、AGC回路等による信号処理を用いずノイズを検出するので、目的信号に対して電力的に小さいノイズも確実に検出することができる。
また、本発明は、
入力信号を絶対値検波する検波工程と、
絶対値検波した入力信号がノイズを含むか否かを判別するための閾値を信号レベルに応じて調整するための係数を、当該入力信号の信号レベルの移動平均を最新の所定時間にわたって求めることにより検出する平均レベル検出工程と、
前記平均レベル検出工程で検出した前記係数と所定の基準値とを乗算することにより、前記閾値を決定する閾値決定工程と、
前記検波工程により絶対値検波された入力信号の信号レベルが前記閾値決定工程で決定された閾値より大きいか否かを判別し、大きいと判定したとき前記入力信号がノイズを含むと判別するノイズ判別工程と
を備え
前記平均レベル検出手段では、前記所定時間は可変的に設定される、
ことを特徴とするノイズの検出方法である。
本発明によると、入力信号の瞬時の信号レベルと、入力信号の所定時間にわたった平均的な信号レベルと、ノイズを検出するための閾値とに基づき、ノイズの検出を行う。従って、ノイズ専用のAGC回路等による信号処理が不要であり、入力信号に対する長時間のブランクが発生することがなく、必要以上に信号を減衰させることを防ぐことができる。そして、目的信号に対して電力的に小さいノイズも確実に検出することができる。
本発明によると、ノイズの検出に従来用いられたAGC回路等による信号処理を行うことなくノイズを検出することができる。これにより、入力信号に対する長時間のブランクが発生することがなく、必要以上に信号を減衰させることを防ぐことができる。そして、目的信号に対して電力的に小さいノイズも確実に検出することができる。
本発明の実施の形態について、図1乃至図5により説明する。本発明の一実施形態であるノイズ検出器11は、本発明の一実施形態である無線機20に設けられている。また、本発明の一実施形態であるノイズの検出方法は、無線機20により実施される。また、以下に説明する無線機20によると、パルス性のノイズを処理することができる。
図1に示すように、無線機20は、受信アンテナ21と、受信回路22と、A/Dコンバータ23と、ノイズ処理部(ノイズブランカ)10と、復調回路24と、D/Aコンバータ25と、操作部27と、メモリ28を備えている。
この無線機20において、ノイズ処理部10と復調回路24とは、DSP(ディジタルシグナルプロセッサ)30から構成され、ディジタル信号はDSP30により処理される。
受信アンテナ21は、無線信号を受信する。受信回路22は、受信アンテナ21より入力される信号を目的とする所定周波数に同調させ、さらに周波数変換を行ってIF(中間周波数)信号とする。受信回路22より出力されたIF信号は、A/D(アナログ/ディジタル)コンバータ23に供給され、A/D(アナログ/ディジタル)コンバータ23によりディジタルデータに変換される。
A/Dコンバータ23によりディジタル化されたIF信号は、ノイズ処理部10に入力される。ノイズ処理部10は、ノイズ検出器11とブランク処理部16を備えている。ノイズ処理部10は、入力されたディジタルIF信号について、ノイズの検出を行い、ノイズを含む場合にはノイズ成分を減衰して出力する。
ノイズ処理部10を出力された信号は、復調回路24に入力され、オーディオ周波数(Audio Frequency)の信号に復調される。この復調された信号(AF信号)は、D/Aコンバータ25によりアナログのAF信号に変換され、例えばスピーカ26や図示されない信号処理回路に供給される。
図1に示す操作部27は、無線機20のユーザによって操作され、無線機20を動作させる条件情報を入力する。例えば、操作部27により、ユーザのキー操作に従って、無線機20の動作モード(AM、FM、受信周波数、受信チャンネルの別)を選択する。
また、操作部27の操作により、信号がノイズであるか否か判別するための所定の基準値Yをノイズ処理部10(より詳細には、閾値設定部14)に設定することができる。
外部メモリ28は、ノイズ処理部10の処理に伴うデータ及び、この無線機20の制御に必要な各種のデータも記憶する。
次に、ノイズ処理部10について、図2に基づき説明する。ノイズ処理部10は、DSPから構成されている。そして、DSPは、機能的には、図2に示すように、ノイズ検出器11とブランク処理部16を備えている。ノイズ検出器11は、入力されたIF信号について、ノイズの検出を行う。ノイズ検出器11は、絶対値検波部12と、ローパスフィルタ(LPF)13と、閾値設定部14と、ノイズ判別部15を備えている。
絶対値検波部12は、A/Dコンバータ23からのディジタルIF信号である入力信号Xが供給され、入力信号Xを絶対値検波する。換言すると、絶対値検波部12は、サンプリング周期に応じて順次供給されるデータX(このデータの値は、IF信号の瞬時瞬時の信号レベル(例えば、1サンプリング期間の平均的なレベル)に等しい)が正の値であるときはそのまま出力し、負の値である場合には符号を正に変換して信号レベルの絶対値を得て出力する。絶対値検波部12の出力信号X1は、LPF13及びノイズ判別部15に出力される。
LPF13は、入力された信号X1を、時定数で定まる所定時間にわたって平均化する処理を行う。即ち、LPF13によると、時間に応じて変化するレベルの信号X1の所定時間にわたった平均レベルX2が得られる。
LPF13の機能を実現するため、DSP30は、順次入力されるディジタルデータX1をメモリ28に順次格納し、最新のn個のデータを抽出して、その平均値を求める。
LPF13の時定数(即ち、上述のデータ数「n」)は、例えば操作部27により選択された動作モードに応じて、DSP30により平均的な追従をする時定数に設定される。
このLPF13の時定数を自動設定(固定でもよい)とすることにより、ユーザによる時定数の調整の必要をなくし、操作の煩雑を軽減することができる。LPF13によって得られた平均値X2は、閾値設定部14に出力される。
閾値設定部14は、入力された信号X2に所定の基準値(基準閾値)Yを乗算して、閾値(Y*X2)(*は乗算を表す)を求め、ノイズ判別部15に出力する。
即ち、閾値設定部14は、単位信号レベルあたりの閾値Yを、実際に入力された信号の平均的な信号レベルX2にあわせて修正して出力する。閾値設定部14により得られた閾値Y*X2は、ノイズ判別部15に供給される。
ノイズ判別部15は、入力信号がノイズを含むか否かの判別を行う。具体的には、ノイズ判別部15は、絶対値検波部12より入力された信号X1と、閾値設定部14より入力された閾値(Y*X2)とを比較する。
そして、X1>Y*X2である場合には、入力信号がノイズを含む(より詳細には、そのデータ片X1は、IF信号にノイズが重畳している部分のサンプリングデータの絶対値である)ことを検出する。ノイズ判別部15は、ノイズを含むことを判別すると、ブランク処理部16にノイズを減衰する処理を行うよう動作制御信号を出力する。
ブランク処理部16は、ノイズ判別部15により入力信号がノイズを含むことが判別された場合(ノイズ判別部15からノイズ検出信号が供給された場合)に、入力信号Xを所定の基準値Yと平均的な信号レベルX2とに応じて適正レベルに減衰して出力する。
具体的には、ブランク処理部16は、入力信号のデータXに予め設定されている減衰ゲイン((X2*Y)/X1)を乗算し、乗算結果X*((X2*Y)/X1)をノイズブランカ10の出力として出力する。
一方、ブランク処理部16は、ノイズ判別部15により入力信号がノイズを含むことが判別されない場合(ノイズ判別部15からノイズ非検出信号が供給された場合)には、前記減衰ゲインを乗算する処理を行わず、入力されたデータXをそのままブランク処理部16の出力として出力する。ブランク処理部16の出力は、ノイズ処理部10の出力として復調回路24に入力される。
なお、無線機20は、図示されない制御用マイコンを備え、制御用マイコンはROM及びRAMを備えている。無線機20の動作を制御するためのプログラムがROMに格納されている。また、制御用マイコンは、必要に応じて外部メモリ28に対するデータの入出力を行う。そして、この制御用マイコンの動作に基づき、図1に示される各ブロックが制御され、DSP30に基づく処理を実行する。
次に、以上に説明した無線機20の動作の例について、図3に基づき説明する。操作部27より動作モード、受信周波数などが設定されると、受信回路22は、設定された動作モードで、受信周波数に同調して目的信号を受信し、周波数変換を行ってアナログIF信号を出力する。
A/Dコンバータ23は、所定の周期でサンプリングを行って、ディジタルIF信号を出力する。A/Dコンバータ23は、変換した各ディジタルデータ(データ片)を順次DSP30に供給する。
DSP30は、A/Dコンバータ23から供給されるディジタルデータをFIFO(First-In First-Out)バッファ等に順次取り込む。そして、取り込んだ各ディジタルデータ(IF信号の瞬時の(1サンプリング期間の平均的な)信号レベルを示すデータ)について、図3に示す処理を順次実行する。
ノイズ検出器11にIF信号のデータ(IF入力)が入力されると(ステップS11)、入力信号Xは、絶対値検波部12で検波される(ステップS12)。絶対値検波部12から出力された信号X1は、時定数が可変のLPF13に入力され、平均的な信号レベルが検出される(ステップS13)。なお、S13において、信号X1の平均レベルを検出するにあたり、LPF13の時定数は平均的な追従をする時定数に固定されている。
LPF13により平均レベルとされて出力された信号X2は、閾値設定部14に入力され、閾値の基準となる所定の基準値Yと乗算され、実際の閾値X2*Yが求められる(ステップS14)。
そして、NB=ON、即ちノイズブランカ(NB)がオンにされており、かつS12の実行により得られたデータX1が閾値Y*X2より大きいか否かが判別される(ステップS15)。
NB=ON、かつX1>Y*X2の場合には(ステップS15、YES)、ブランク処理部16において、信号Xを減衰量(減衰ゲイン)Y*X2/X1により減衰させる処理が行われる(ステップS16)。
そして、NB=OFF(ノイズブランカ(NB)がオフ)又は、信号レベルの絶対値を示すデータX1の値が閾値Y*X2以下(X1≦Y*X2)の場合には(ステップS15、NO)、ブランク処理部16は信号Xを減衰させる処理を行わず、そのままとする(ステップS19)。
以上説明したように、この実施の形態によれば、入力信号Xの瞬時の信号レベルを検波した結果X1とLPF13により得た信号レベルX2と所定の基準値Yとに基づき、ノイズを検出することができる。
従って、この実施の形態によると、従来の無線機に設けられたノイズ専用のAGC回路などによる信号処理が不要である。これにより、入力信号に対する長時間のブランクが発生することがなく、必要以上に信号を減衰させることを防ぐことができる。これにより、無線機を使用するユーザに受信音声についての聴感上の歪みを感じさせることを防ぐこともできる。
なお、以上の説明では、理解を容易にするため、ノイズ処理部10の機能ブロック単位で説明を行ったが、DSP30内を機能ブロックに分割する必要はなく、入力データに対し順次データ処理を行って同様の機能を実現することも可能である。
例えば、図4に示すように、DSP30は、IF信号のデータXが入力されると(ステップS21)、データXの絶対値を求め、これをX1とおく(ステップS22)。DSP30は、直近n個のデータX1の平均値を求め、これをX2とする(ステップS23)。続いて、基準値Yを用いて、閾値Y*X2を求める(ステップS24)。
続いて、NB=ON、即ちノイズブランカ(NB)がオンにされており、X1>閾値(Y*X2)であるかを判別する(ステップS25)。NB=ON、かつX1>閾値(Y*X2)の場合には(ステップS25、YES)、信号Xを減衰量(減衰ゲイン)X2*Y/X1により減衰させる処理を行う(ステップS26)。
一方、NB=OFF(ノイズブランカ(NB)がオフ)又はX1≦閾値(Y*X2)の場合には(ステップS25、NO)、信号Xを減衰させる処理を行わず、そのままとする(ステップS28)。
以上の説明では、ディジタル信号処理をDSP30により実施する例を示したが、CPU(Central Processing Unit)等により実行することも可能である。また、ディスクリート部品で構成することも可能である。
以上の説明では、ノイズ検出器11及びこれを含むノイズ処理部10について、ディジタル信号を処理するように構成されたものの例により説明した。本発明を実施するにあたり、ノイズ検出器11等をアナログ回路により構成することもできる。
図5は、アナログ回路により構成されたノイズ処理部40のブロック図である。図示するように、ノイズ処理部40は、絶対値検波回路42と、ローパスフィルタ(LPF)43と、閾値設定回路44と、ノイズ判別回路45と、ブランク処理回路46と、第一のディレイ回路47と、第二のディレイ回路48と、第三のディレイ回路49と、第四のディレイ回路50を備えている。これらのノイズ処理部40の各部は、アナログ回路により構成されている。このノイズ処理部40によると、パルス性のノイズを処理することができる。
ノイズ処理部40には、アナログのIF信号が入力される。絶対値検波回路42は入力されたアナログ信号Xの瞬時の信号レベルの絶対値の検波(全波整流)を行う。
ローパスフィルタ43は入力されたアナログ信号X1を積分して、平均値に相当する信号X2を出力し、閾値設定回路44はアナログ信号X2に閾値の基準値Yをアナログ乗算する処理を行う。閾値の基準値Yは、例えばユーザや外部装置によって設定される。
ノイズ判別回路45はコンパレータから構成され、絶対値検波回路42からの信号X1と閾値設定回路44からの信号Y*X2とを比較し、比較結果を示す信号を出力する。
ブランク処理回路46は、可変利得増幅器などから構成され、ノイズ判別回路45がノイズを検出しないときには、信号Xをそのまま出力する。また、ノイズ判別回路45がノイズを検出した時には、信号Xを減衰して出力する。
以上説明したように、本発明にかかるノイズ検出器、乃至無線機によると、入力信号Xの瞬時の信号レベルを検波した結果X1とローパスフィルタにより得た信号レベルX2と所定の基準値Yとに基づき、ノイズを検出することができる。
従って、本発明によると、従来の無線機に設けられたノイズ専用のAGC回路などによる信号処理が不要である。これにより、入力信号に対する長時間のブランクが発生することがなく、必要以上に信号を減衰させることを防ぐことができる。これにより、無線機を使用するユーザに受信音声についての聴感上の歪みを感じさせることを防ぐこともできる。また、目的信号に対して電力的に小さいノイズも確実に検出できる。
なお、以上の説明では、ローパスフィルタ13、43により絶対値検波された信号の平均値を求めたが、これは単位信号レベル当たりの所定の基準値Yを実際の信号レベルに応じて調整するためのものであり、必ずしも信号レベルの平均値である必要はない。例えば、絶対値検波後の信号のエンベロープ信号の移動平均を求めたり、絶対値検波後の信号のエネルギーの移動平均を求める等してもよい。
また、ノイズが含まれているか否か判別するための閾値も、X2*Yに限定されず、他の値を使用することができる。例えば、X2*Yに任意の係数k1(時間や信号レベルの関数であってもよい)を乗算した値としたり、X2*Yの移動平均を求めてこれを閾値にする等してもよい。
また、上記の実施の形態では、ノイズブランカを無線機20で受信した信号に含まれるノイズ成分を減衰するために使用したが、ノイズブランカに入力する信号のソースや種類は任意であり、本発明のノイズブランカはノイズを減衰するための様々な回路に適用可能である。
本発明の一実施形態である無線機のブロック図である。 ノイズ処理部を含むブロック図である。 ノイズ検出の動作の手順を示すフローチャートである。 ノイズ検出の動作の手順を示すフローチャートである。 アナログ回路により構成されたノイズ処理部のブロック図である。
符号の説明
10 ノイズ処理部
11 ノイズ検出器
12 絶対値検波部
13 ローパスフィルタ(LPF)
14 閾値設定部
15 ノイズ判別部
16 ブランク処理部
20 無線機
21 受信アンテナ
22 受信回路
23 A/Dコンバータ
24 復調回路
25 D/Aコンバータ
26 スピーカ
27 操作部
28 外部メモリ
40 ノイズ処理部
42 絶対値検波回路
43 ローパスフィルタ
44 閾値設定回路
45 ノイズ判別回路
46 ブランク処理回路
47 第一のディレイ回路
48 第二のディレイ回路
49 第三のディレイ回路
50 第四のディレイ回路

Claims (5)

  1. 入力信号の瞬時の信号レベルを判定する信号レベル判定手段(12、42)と、
    前記信号レベル判定手段により判定された入力信号がノイズを含むか否かを判別するための閾値を信号レベルに応じて調整するための係数を、当該入力信号の信号レベルの移動平均を最新の所定時間にわたって求めることにより検出する平均レベル検出手段(13、43)と、
    所定の基準値と前記平均レベル検出手段より出力された前記係数とを乗算することにより、前記閾値を決定する閾値決定手段(14、44)と、
    前記信号レベル判定手段により判定された信号レベルが前記閾値決定手段により決定された閾値より大きいか否かを判別し、大きいと判定したとき前記入力信号がノイズを含むと判別するノイズ判別手段(15、45)と、
    を備え
    前記平均レベル検出手段は、前記所定時間を可変的に設定するよう構成されている、
    ことを特徴とするノイズ検出器。
  2. 前記平均レベル検出手段は、前記入力信号の変調形式及び周波数に基づいて選択される動作モードに応じて、前記所定時間の値を可変的に設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のノイズ検出器。
  3. 前記信号レベル判定手段は、入力信号を絶対値検波することにより当該入力信号の瞬時の信号レベルを表す信号を生成する絶対値検波器から構成され、
    前記平均レベル検出手段は、前記信号レベル判定手段により生成された信号を積分することにより、前記係数を表す信号を生成するローパスフィルタから構成される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のノイズ検出器。
  4. 無線信号を目的の所定周波数に同調させて受信する受信回路と、
    前記受信回路より出力された入力信号が入力される請求項1、2又は3に記載のノイズ検出器と、
    前記ノイズ検出器がノイズを検出すると、前記入力信号を、前記閾値に対する当該入力信号の信号レベルの比の値により除算することにより減衰させるブランク処理手段と、
    前記ブランク処理手段より出力された信号を復調させる復調回路と
    を備える無線機。
  5. 入力信号を絶対値検波する検波工程と、
    絶対値検波した入力信号がノイズを含むか否かを判別するための閾値を信号レベルに応じて調整するための係数を、当該入力信号の信号レベルの移動平均を最新の所定時間にわたって求めることにより検出する平均レベル検出工程と、
    前記平均レベル検出工程で検出した前記係数と所定の基準値とを乗算することにより、前記閾値を決定する閾値決定工程と、
    前記検波工程により絶対値検波された入力信号の信号レベルが前記閾値決定工程で決定された閾値より大きいか否かを判別し、大きいと判定したとき前記入力信号がノイズを含むと判別するノイズ判別工程と
    を備え
    前記平均レベル検出工程では、前記所定時間は可変的に設定される、
    ことを特徴とするノイズの検出方法。
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