JP2006050018A - ノイズブランカ、及び無線機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ノイズブランカにより入力信号に含まれるノイズを処理するにあたり、処理された後の信号を歪ませないようにすることである。
【解決手段】 ノイズブランカ10に、入力信号に含まれるノイズを減衰させる減衰量を設定するための深さ調整部16を設ける。深さ調整部16に設定された減衰量は、入力信号のノイズを処理するブランク処理部14に深さ調整部16より入力され設定される。ブランク処理部14は、信号レベル検出部11によりノイズが検出された場合、信号をカットするのでなく、減衰量に基づき信号を減衰させる処理を行う。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ノイズブランカ、及び無線機に関する。
無線機には、一般に、ノイズブランカが設けられている。このノイズブランカは、無線機により受信したい信号以外のノイズ信号を減衰させる等の処理を行う。そして、ノイズブランカでは、無線機が受信した信号がノイズを含むか否か検出し、ノイズを検出した信号の部分を処理していた。
ところで、従来のノイズブランカは、ノイズを検出した信号の部分を完全にカットしていた。従って、ノイズブランカにより処理した後の信号を歪ませ、無線機を使用するユーザに音声についての聴感上の歪みを感じさせることがあった。また、従来のノイズブランカによると、ノイズを検出した信号の部分を完全にカットしていたので、必要な情報を損なうこともあった。
そこで、本発明は、ノイズを検出した場合の処理において、信号の歪みを小さくすることができるノイズブランカ、及び無線機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、入力信号のノイズを減衰させる処理を行うノイズ処理手段と、入力信号の信号レベルを検出してノイズを検出するためのノイズ検出手段と、前記ノイズ処理手段にノイズを減衰させる減衰量を設定するための減衰量設定手段とを備え、
前記ノイズ検出手段がノイズを検出すると、前記ノイズ処理手段が前記設定された減衰量に応じてノイズを減衰させる処理を行うノイズブランカである。
本発明のノイズブランカによると、ノイズブランカによりノイズを減衰させる処理を行うにあたり、信号を減衰させる減衰量を設定して行うことができる。これにより、ノイズを含む部分の信号を完全にカットするのでなく、該信号の部分を所定の減衰量で減衰させるので、ノイズの処理に伴う信号の歪みを小さくすることができる。そして、信号に含まれる必要な情報を損なうことを防ぐこともできる。
前記減衰量設定手段について、減衰量を可変に設定できるようにすることができる。これにより、ノイズを減衰させるための減衰量を調整することができ、受信の目的となる信号付近の電波状況に応じて、最適な減衰量を設定することもできる。
前記ノイズ処理手段を、所定の時間の幅であるブランク幅を基準として定まる所定の時間にわたってノイズを減衰させる処理を行うようにし、
前記減衰量設定手段を、前記ノイズ処理手段が前記ノイズを減衰させる処理を行う時間の幅内で異なる減衰量を設定するようにすることができる。
これにより、ノイズを減衰させる処理を行う一つの所定の時間の幅内において、減衰量を変化させてノイズを処理することができる。そして、ノイズを処理するための信号処理の状況に応じて、減衰量を変化させることができる。
また、前記減衰量設定手段を、前記ノイズを減衰させる処理を行う時間におけるノイズを減衰させる処理を開始した時点より減衰量を段階的に増加させるとともに、前記ノイズを減衰させる処理を行う時間におけるノイズを減衰させる処理を終了する時点に向かって減衰量を段階的に減少させるように構成することができる。
この発明によると、ノイズを減衰させる処理の開始および終了時に減衰量に傾斜をもたせた信号処理を行い、減衰の開始時にはいわゆるフェードインのようにノイズを減衰させる処理を開始し、減衰の終了時にはいわゆるフェードアウトのようにノイズを減衰させる処理を終了する。これにより、ノイズブランカによるノイズを減衰させる処理に伴う信号の歪みをより小さくすることができる。
前記減衰量設定手段を、前記ノイズを減衰させる処理を行う時間において、前記減衰量を段階的に増加させる時間及び前記減衰量を段階的に減少させる時間以外においては、設定された減衰量の最大値を維持するように構成することができる。これにより、減衰量を段階的に増加させる時間と減衰量を段階的に減少させる時間とを除く中間の時間においては、設定された最大の減衰量によりノイズを減衰させる。
また、無線信号を目的の所定周波数に同調させて受信する受信回路と、前記受信回路より出力された入力信号が入力される上記ノイズブランカと、前記ノイズブランカより出力された信号を復調させる復調回路と、により無線機を構成することができる。
この発明の無線機によると、ノイズブランカがノイズを減衰させる処理を行うにあたり、信号を減衰させる減衰量を設定して行うことができる。これにより、ノイズを含む部分の信号を完全にカットするのでなく、該信号の部分を所定の減衰量で減衰させ、ノイズの処理に伴う信号の歪みを小さくすることができる。そして、信号に含まれる必要な情報を損なうことを防ぐこともできる。
そして、本発明の無線機によると、信号の歪みを小さくできるので、当該無線機のユーザに受信音声についての聴感上の歪みを感じさせることを防ぐこともできる。
本発明によると、ノイズブランカによりノイズを減衰させる処理を行うにあたり、信号を減衰させる減衰量を設定して行うことができる。これにより、ノイズを含む部分の信号を完全にカットするのでなく、該信号の部分を所定の減衰量で減衰させるので、ノイズの処理に伴う信号の歪みを小さくすることができる。そして、信号に含まれる必要な情報を損なうことを防ぐこともできる。
本発明の実施の形態について、図1乃至図4を参酌しつつ説明する。図1は、本発明の一実施形態である無線機20のブロック図である。本発明の一実施形態であるノイズブランカ10は、無線機20の一部として設けられている。以下に説明するノイズブランカ10、無線機20によると、パルス性のノイズを処理することができる。
図1に示すように、無線機20は、受信アンテナ1と、受信回路2と、A/Dコンバータ3と、ノイズブランカ10と、受信処理部5と、D/Aコンバータ6と、操作部7と、外部メモリ8を備えている。
受信アンテナ1は、無線信号を受信する。受信回路2は、受信アンテナ1より入力される信号を目的の所定周波数に同調させ、さらに周波数変換を行ってIF(中間周波数)信号とする。
受信回路2より出力されたIF信号は、A/D(アナログ/ディジタル)コンバータ3に供給され、ディジタル信号に変換される。A/Dコンバータ3に入力されたアナログのIF(中間周波数)信号は、A/Dコンバータ3によりディジタルのIF信号に変換される。
A/Dコンバータ3によりディジタル化されたIF信号は、ノイズブランカ10に入力される。ノイズブランカ10は、ディジタルIF信号について、ノイズ成分を減衰させる処理を行う。
ノイズブランカ10を出力された信号は、受信処理部5に入力され、オーディオ周波数(Audio Frequency)の信号(AF信号)に復調される。この復調された信号(AF信号)は、D/Aコンバータ6によりアナログのAF信号に変換され、例えばスピーカ9や図示されない信号処理回路に供給される。
操作部7は、無線機20のユーザによって操作され、無線機20を動作させる条件情報を入力する。例えば、操作部7により、ユーザのキー操作に従って、無線機20の動作モード(AM、FM、受信周波数、受信チャンネルの別)を選別することができる。また、操作部7の操作により、ノイズブランカ10がノイズを減衰させる条件である「ブランク幅」や「減衰量」を設定するようにできる。
外部メモリ8は、ノイズブランカ10の処理に伴うデータを記憶する。また、外部メモリ8は、この無線機20の制御に必要な各種のデータも記憶する。外部メモリ8に「ブランク幅」、「減衰量」を予め記憶し、ノイズブランカ10が処理を行う場合に、これらのデータを参照するようにすることができる。
なお、無線機20には、図示されない制御用マイコンが設けられ、制御用マイコンはROM及びRAMを備えている。制御用マイコンにより無線機20の動作を制御するためのプログラムはROMに格納されている。
また、制御用マイコンは、必要に応じて外部メモリ8に対するデータの入出力を行う。そして、この制御用マイコンの動作に基づき、図1に示される各ブロックが制御される。
次に、ノイズブランカ10について、図2に基づき説明する。図2は、ノイズブランカ10を含むブロック図である。ノイズブランカ10には、A/Dコンバータ3より出力された入力信号(IF入力)が入力される。
ノイズブランカ10は、信号レベル検出部11、検出レベル調整部12、ディレイ(Delay)部13、ブランク処理部14、ブランク幅調整部15、深さ調整部16を備えている。
信号レベル検出部11は、入力信号の信号レベルを検出し、入力信号がノイズを含むか否かの検出を行う。信号レベル検出部11は、入力信号がノイズを含むか否か検出するため、入力信号の電力の計算を行う。
そして、信号レベル検出部11は、検出レベル調整部12より入力された閾値レベルと入力信号の電力値とを比較し、ノイズの検出を行う。信号レベル検出部11は、ノイズを検出すると、ブランク処理部14がブランク(減衰)処理を行うための制御信号を出力する。この信号レベル検出部11は、入力信号の信号レベルに基づきノイズを検出しており、ノイズ検出手段にあたる。
検出レベル調整部12は、信号レベル検出部11がノイズの検出を行うための基準となる閾値レベルを信号レベル検出部11に入力する。検出レベル調整部12には、ノイズ検出のための閾値レベルが設定される(閾値の設定レベル)。この閾値レベルを検出レベル調整部12に設定するにあたり、外部メモリ8に記憶させた閾値レベルのデータを検出レベル調整部12に入力するようにできる。
ディレイ(Delay)部13は、入力信号を遅延させる処理を行う。ノイズブランカ10に入力された入力信号について、信号レベル検出部11がノイズを含むか否か検出するには所定の処理時間を要する。そのため、信号レベル検出部11によるノイズの検出が終了した後にブランク処理部14により入力信号を処理するべく、入力信号をディレイ部13により遅延させてブランク処理部14に入力する。
ブランク処理部14は、入力信号に含まれるノイズを除去するべく、入力信号に対するブランク(減衰)処理を行う。ブランク処理部14は、信号レベル検出部11がノイズを検出すると、入力信号に対するブランク処理を行う。
ブランク処理部14は、設定されたブランク幅、及び減衰量に基づきブランク処理を行う。ブランク幅(パルス幅)は、入力信号に対してブランク処理を行う時間の幅を定める基準となる所定の時間の幅である。ブランク幅のデータは、ブランク幅調整部15よりブランク処理部14に入力される。
ブランク幅のデータは、操作部7の操作によりブランク幅調整部15に入力されるようにできる。また、ブランク幅のデータを外部メモリ8に予め記憶し、このデータがブランク幅調整部15に入力されるようにすることもできる。このブランク幅のデータをブランク処理部14に設定するにあたり、可変に設定できるようにされており、調整可能にされている。
減衰量は、ブランク処理部14がブランク処理を行う場合の信号を減衰させる量である。減衰量のデータは、「深さ」調整部16よりブランク処理部14に入力される。
ブランク処理部14は、ノイズのブランク処理を行う所定の一つの時間の幅内で異なる減衰量によりノイズを減衰させる処理を行う。ブランク処理部14が異なる減衰量でノイズを減衰させる処理を行うにあたり、深さ調整部16により調整された各々の減衰量が、ブランク処理部14に入力される。
深さ調整部16に減衰量の最大値のデータを入力し、この最大値のデータに基づく各々の減衰量を深さ調整部16で求めるようにできる。減衰量のデータは、操作部7の操作により深さ調整部16に入力するようにできる。また、減衰量のデータを外部メモリ8に予め記憶させ、このデータを深さ調整部16に入力するようにすることもできる。
この減衰量のデータをブランク処理部14に設定するにあたり、可変に設定できるようにされており、調整可能にされている。
ブランク処理部14により処理を行った結果としての信号は、受信処理部5に出力される。なお、信号レベル検出部11がノイズを検出しなかった場合には、ブランク処理部14は入力信号について減衰させる処理を行わず、ブランク処理部14は入力信号をそのまま受信処理部5に出力する。
次に、以上に説明した無線機20の動作の例について、図3に基づき説明する。図3は、ノイズブランカ10の動作を示すフローチャートである。
A/Dコンバータ3を出力されたIF信号が入力信号(IF入力)としてノイズブランカ10に入力されると(ステップS1)、信号レベル検出部11が信号の電力計算を行う(ステップS2)。
次に、ブランク処理中か否か判断し(ステップS3)、ブランク処理中でない場合(ステップS3、NO)、S2で検出した電力がノイズ検出の基準となる閾値の設定レベルより大きいか否か判断する(ステップS4)。
検出電力が設定レベルより大きい場合(ステップS4、YES)、ブランク処理を実行する(ステップS5)。次に、ブランク処理中であるので(ステップS3、YES)、ブランク処理として減衰処理を行うか否か判断する(ステップS6)。
ブランク処理として減衰処理を行う場合(ステップS6、YES)、設定された減衰量(の深さ)、即ち最大の減衰量になったか否か判断し(ステップS7)、設定された減衰量になっていない場合(ステップS7、NO)、ブランク処理として減衰処理を行う(ステップS8)。このS8における減衰処理は減衰量を増加させて減衰させる処理である。そして、得られた減衰量に基づきブランクゲインを計算する(ステップS17)。
一方、ノイズブランカ10にIF入力が入力されると、入力された信号に対するディレイ(Delay)処理を行い(ステップS18)、ディレイ(Delay)信号値を得る(ステップS19)。
そして、ブランクゲインとディレイ(Delay)信号値との乗算により、ノイズブランカ10の出力を得る(ステップS20)。ノイズブランカ10は、その出力を受信処理部5に出力する(ステップS21)。
以上のステップS8の実行により、ステップS8の実行前に比べて減衰量が増加する。そして、ステップS8を繰り返すことにより、設定された減衰量の最大値に向かって減衰量が順次に増加する。この間、得られた減衰量の各々に基づきステップS17、ステップS20、ステップS21の実行を繰り返す。
次に、減衰量が設定された減衰量の最大値になると(ステップS7、YES)、ブランク処理として減衰量のホールド処理を行う(ステップS9)。この減衰量のホールド処理により、ブランク処理の減衰量は最大値に維持される。ホールドされた減衰量に基づきステップS17、ステップS20、ステップS21を実行する。
次に、減衰量のホールド処理を行うので、減衰処理を実行せず(ステップS6、NO)、減衰量のホールド処理を続けるか否か判断する(ステップS10)。減衰量のホールド処理を行う場合(ステップS10、YES)、設定されたパルス幅(ブランク幅)になったか否か判断する(ステップS11)。
設定されたパルス幅になっていない場合には(ステップS11、NO)、ブランク処理として減衰量ホールド処理を行う(ステップS12)。ホールドされた減衰量に基づきステップS17、S20、S21を実行する。
次に、設定パルス幅になると(ステップS11、YES)、ブランク処理として復帰処理を実行する(ステップS13)。この復帰処理は、減衰量を減少させて元のゲイン(=1.0)まで復帰させる処理である。
次に、復帰処理を行うので、減衰量のホールド処理を実行せず(ステップS10、NO)、入力信号に対するゲインが元のゲイン(=1.0)まで復帰したか否か判断する(ステップS14)。
元のゲインまで復帰していない場合(ステップS14、NO)、ブランク処理として復帰処理を行う(ステップS15)。復帰処理により得られた減衰量に基づきステップS17、S20、S21を実行する。
ステップS15の実行により、ステップS15の実行前に比べて減衰量が減少する。そして、ステップS15を繰り返すことにより、元のゲインまで復帰するべく減衰量が順次に減少する。この間、得られた減衰量の各々に基づきステップS17、S20、S21の実行を繰り返す。
そして、元のゲインまで復帰すると(ステップS14、YES)、ブランク処理を終了する(ステップS16)。元のゲインにより、即ち入力信号を減衰させることなく、ステップS17、S20、S21を実行する。
以上に説明した無線機20によると、ノイズブランカ10による処理を、ノイズを減衰させる減衰量を設定して行うことができる。これにより、ノイズを含む部分の信号を完全にカットするのでなく、該信号の部分を所定の減衰量で減衰させる処理を行うので、ノイズの処理に伴う信号の歪みを小さくすることができる。
これにより、無線機20のユーザに受信音声についての聴感上の歪みを感じさせないようにすることもできる。また、信号に含まれる必要な情報を損なうことを防ぐこともできる。
また、無線機20は、減衰量を可変に設定でき、減衰量を調整できるようにされている。これにより、受信の目的となる信号付近の電波状況に応じて、最適な減衰量を設定することもできる。
また、無線機20によると、前記ステップS8、S15からわかるように、ノイズを減衰させる処理を行う一つの時間の幅内において異なる減衰量に基づきノイズを減衰させる。
そして、ノイズを減衰させる処理を行う時間の幅内においてノイズを減衰させる処理の開始より段階的に減衰量を増加させ(ステップS7、S8)、減衰量の最大値に達すると減衰量をホールドする(ステップS7、S9)。
そして、ブランク幅(パルス幅)に相当する時間が経過すると(ステップS11)、元のゲイン(1.0)まで復帰させるべく、減衰量を段階的に減少させる(ステップS14、S15)。
これにより、ノイズを減衰させる処理の開始および終了時に減衰量に傾斜をもたせた信号処理を行い、減衰の開始時にはいわゆるフェードインのようにノイズを減衰させる処理を開始し、減衰の終了時にはいわゆるフェードアウトのようにノイズを減衰させる処理を終了する。これにより、ノイズブランカによるノイズを減衰させる処理に伴う信号の歪みをより小さくすることができる。
以上の説明では、ノイズブランカ10についてディジタル信号を処理するように構成されたものの例により説明した。本発明を実施するにあたり、ノイズブランカをアナログ回路により構成することもできる。
図4は、アナログ回路により構成されたノイズブランカ30のブロック図である。ノイズブランカ30が設けられる無線機は、ディジタル信号を処理する部分を除くアナログ回路によって構成される部分は、無線機20と同様である。ノイズブランカ30によると、パルス性のノイズを処理することができる。
ノイズブランカ30は、信号レベル検出回路21と検出レベル調整回路22とディレイ回路23とブランク処理回路24とブランク幅調整回路25と深さ調整回路26を備えている。ノイズブランカ30のこれらの各部は、アナログ回路により構成されている。
ノイズブランカ30には、アナログ信号である入力信号(IF入力)が、受信回路より入力される。信号レベル検出回路21は、入力信号の信号レベルを検出し、入力信号がノイズを含むか否かの検出を行う。信号レベル検出回路21は、入力信号がノイズを含むか否か検出するため、入力信号の電力の計算を行う。
そして、信号レベル検出回路21は、検出レベル調整回路22より入力された閾値レベルと入力信号の電力値とを比較し、ノイズの検出を行う。信号レベル検出回路21は、ノイズを検出すると、ブランク処理回路24がブランク(減衰)処理を行うための制御信号を出力する。この信号レベル検出回路21は、入力信号の信号レベルの検出に基づきノイズを検出しており、ノイズ検出手段にあたる。
検出レベル調整回路22は、信号レベル検出回路21がノイズの検出を行うための基準となる閾値レベルを信号レベル検出回路21に入力する。検出レベル調整回路22には、ノイズ検出のための閾値レベルが設定される。この閾値レベルを検出レベル調整回路22に設定するにあたり、操作部7の操作により検出レベル調整回路22に入力するようにできる。
ディレイ(Delay)回路23は、入力信号を遅延させる処理を行う。ノイズブランカ30に入力された入力信号について、信号レベル検出回路21がノイズを含むか否か検出するには所定の処理時間を要する。そのため、信号レベル検出回路21によるノイズの検出が終了した後にブランク処理回路24により入力信号を処理するべく、入力信号をディレイ回路23により遅延させてブランク処理回路24に入力させる。
ブランク処理回路24は、入力信号に含まれるノイズを除去するべく、入力信号に対するブランク(減衰)処理を行う。ブランク処理回路24は、信号レベル検出回路21がノイズを検出すると、入力信号に対するブランク処理を行う。
ブランク処理回路24は、設定されたブランク幅、及び減衰量に基づきブランク処理を行う。ブランク幅のデータは、ブランク幅調整回路25よりブランク処理回路24に入力される。
ブランク幅のデータは、操作部7の操作によりブランク幅調整回路25に入力するようにできる。このブランク幅のデータをブランク処理回路24に設定するにあたり、可変に設定できるようにされており、調整可能にされている。
減衰量は、ブランク処理回路24がブランク処理を行う場合の信号を減衰させる量である。減衰量のデータは、深さ調整回路26よりブランク処理回路24に入力される。
ブランク処理回路24は、ノイズのブランク処理を行う一つの所定の時間の幅内で異なる減衰量により減衰処理を行う。ブランク処理回路24が異なる減衰量で減衰処理を行うにあたり、深さ調整回路26により調整された各々の減衰量が、ブランク処理回路24に入力される。
深さ調整回路26に減衰量の最大値のデータを入力し、この最大値のデータに基づく各々の減衰量を深さ調整回路26で求めるようにすることができる。減衰量のデータは、操作部7の操作により深さ調整回路26に入力するようにできる。
この減衰量のデータをブランク処理回路24に設定するにあたり、可変に設定できるようにされており、調整可能にされている。
ブランク処理回路24により処理を行った結果としての信号は、受信処理回路35に出力される。なお、信号レベル検出回路21がノイズを検出しなかった場合には、ブランク処理回路24では入力信号について減衰させる処理を行わず、ブランク処理回路24は入力信号をそのまま受信処理回路35に出力する。
以上のノイズブランカ30が設けられる無線機によると、ノイズブランカ30がノイズを処理するにあたり、信号の減衰量を設定して行うことができる。これにより、ノイズを含む部分の信号を完全にカットするのでなく、該信号の部分を所定の減衰量で減衰させるので、ノイズの処理に伴う信号の歪みを小さくすることができる。
これにより、無線機のユーザに受信音声についての聴感上の歪みを感じさせないようにすることもできる。また、信号に含まれる必要な情報を損なうことを防ぐこともできる。
また、ノイズブランカ30がノイズを処理するための減衰量を可変に設定でき、減衰量を調整できるようにされている。これにより、受信の目的となる信号付近の電波状況に応じて、最適な減衰量を設定することもできる。
本発明の一実施形態である無線機のブロック図である。 ノイズブランカのブロックを含むブロック図である。 無線機の動作の手順を示すフローチャートである。 アナログ回路により構成されたノイズブランカのブロック図である。
符号の説明
1 受信アンテナ
2 受信回路
3 A/Dコンバータ
5 受信処理部
6 D/Aコンバータ
7 操作部
8 外部メモリ
10 ノイズブランカ
11 信号レベル検出部
12 検出レベル調整部
13 ディレイ(Delay)部
14 ブランク処理部
15 ブランク幅調整部
16 深さ調整部
20 無線機
21 信号レベル検出回路
22 検出レベル調整回路
23 Delay(ディレイ)回路
24 ブランク処理回路
25 ブランク幅調整回路
26 深さ調整回路
30 ノイズブランカ
35 受信処理回路

Claims (6)

  1. 入力信号のノイズを減衰させる処理を行うノイズ処理手段と、入力信号の信号レベルを検出してノイズを検出するためのノイズ検出手段と、前記ノイズ処理手段にノイズを減衰させる減衰量を設定するための減衰量設定手段とを備え、
    前記ノイズ検出手段がノイズを検出すると、前記ノイズ処理手段が前記設定された減衰量に応じてノイズを減衰させる処理を行うノイズブランカ。
  2. 前記減衰量設定手段が、減衰量を可変に設定できるようにされた請求項1に記載のノイズブランカ。
  3. 前記ノイズ処理手段は、所定の時間の幅であるブランク幅を基準として定まる時間にわたってノイズを減衰させる処理を行い、
    前記減衰量設定手段は、前記ノイズ処理手段が前記ノイズを減衰させる処理を行う時間の幅内で異なる減衰量を設定することを特徴とする請求項1又は2に記載のノイズブランカ。
  4. 前記減衰量設定手段は、前記ノイズを減衰させる処理を行う時間におけるノイズを減衰させる処理を開始した時点より減衰量を段階的に増加させるとともに、前記ノイズを減衰させる処理を行う時間におけるノイズを減衰させる処理を終了する時点に向かって減衰量を段階的に減少させるように構成された請求項3に記載のノイズブランカ。
  5. 前記減衰量設定手段は、前記ノイズを減衰させる処理を行う時間において、前記減衰量を段階的に増加させる時間及び前記減衰量を段階的に減少させる時間以外においては、設定された減衰量の最大値を維持するように構成された請求項4に記載ノイズブランカ。
  6. 無線信号を目的の所定周波数に同調させて受信する受信回路と、前記受信回路より出力された入力信号が入力される請求項1乃至5のいずれか1項に記載のノイズブランカと、前記ノイズブランカより出力された信号を復調させる復調回路と、を備える無線機。
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