JP3798636B2 - 適応ノッチフィルタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は無線受信機等に利用される適応ノッチフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】
SSB無線受信機の機能の一つであるオートノッチに対して、例えば適応アルゴリズムに確率勾配法を用いた適応ノッチフィルタ(適応アルゴリズムに確率勾配法を用いた適応ノッチフィルタを、SGA適応ノッチフィルタとも記す)が用いられている。
【0003】
SGA適応ノッチフィルタを用いた受信回路は、例えば図4に示すように、受信信号を可変利得増幅器2に供給して増幅し、増幅出力をSSB検波回路4においてSSB検波し、検波出力を、ノッチ収束処理回路44と協同する適応ノッチフィルタ42に供給して妨害信号成分を除去した後、SGA適応ノッチフィルタ42からの出力を自動利得制御(以下、AGCと記す))処理回路18に導いてAGC処理をし、AGC処理に基づくAGC制御信号を可変利得増幅器2に供給して可変利得増幅器2の利得を制御して入力信号の過大レベルを抑制し、AGC処理された出力によってスピーカ20を駆動するように構成されている。
【0004】
上記のように構成した従来のSSB無線受信機において、SGA適応ノッチフィルタによって妨害信号が除去され、妨害信号が除去された信号に基づいてAGC処理がなされる。SGA適応ノッチフィルタが設けられていない場合において図5のa点で示すように妨害信号のレベルでAGC処理が行われるのに対して、SGA適応型ノッチフィルタが設けられてSGA適応ノッチフィルタにより妨害信号除去後の信号に対してAGC処理が行われる場合は、図5のb点で示すレベルでAGC処理が行われるために、目的信号をより大きなレベルで受信することが可能となる。
【0005】
上記した従来の場合において、SGA適応ノッチフィルタ42はノッチ収束処理のためのノッチ収束信号を発生するノッチ収束処理回路44と協同して適応動作を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、SGA適応ノッチフィルタの適応過程において、そのノッチ特性が急峻な場合には、適応動作が収束するまでに時間がかかるという問題点があった。また、逆に適応動作の収束時間を短縮するとノッチ特性が緩やかになるという問題点があった。この相反する特性のために、ノッチ特性を決める場合に両方の特性を勘案して、両方の特性がある程度満足できるようにノッチ特性を決定する必要があるという問題点が生じていた。このために、SSB無線受信機のオートノッチの特性としてはある程度のところで妥協しなければならないという問題点があった。
【0007】
また、一つのSGA適応ノッチフィルタで動作させるために、SGA適応ノッチフィルタ自体のS/Nを確保する必要があり、S/Nを確保するために倍精度演算処理などの負荷のかかる処理をSGA適応ノッチフィルタに対して行わなければならないという問題点もあった。
【0008】
本発明は、ノッチ特性を急峻にすることができると共に、適応動作における収束を速くした適応ノッチフィルタを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる適応ノッチフィルタは、 ノッチ特性の急峻さにかかる固定係数(r)を有し、入力信号中の妨害波を除去して出力するIIRノッチフィルタと、
前記入力信号を受けてそのレベルを一定レベルにする自動レベル処理部と、
自動レベル処理部からの出力を入力とし、かつ前記IIRノッチフィルタのノッチ特性よりも緩やかなノッチ特性を有するSGA適応ノッチフィルタと、
前記入力信号のレベルが前記一定レベル以上のときには前記SGA適応ノッチフィルタにおけるノッチ収束信号をそのまま前記IIRノッチフィルタに供給し、前記入力信号のレベルが前記一定レベル未満のときには前記SGA適応ノッチフィルタにおけるノッチ収束信号の値に前記入力信号レベルに基づき、前記ノッチ収束信号を小さくするための1未満の係数を乗算した値のノッチ収束信号を前記IIRノッチフィルタに供給するレベル判断部とを備え、
供給されたノッチ収束信号に基づいて前記IIRノッチフィルタのノッチ角周波数を決める係数(W)を更新することにより前記IIRノッチフィルタのフィルタ係数を制御することを特徴とする。
【0010】
本発明にかかる適応ノッチフィルタによれば、IIRノッチフィルタのノッチ特性よりも緩やかなノッチ特性に設定されているSGA適応ノッチフィルタにおけるノッチ収束信号に基づいてIIRノッチフィルタのフィルタ係数が更新されることになる。この場合に、SGA適応ノッチフィルタのノッチ特性がIIRノッチフィルタのノッチ特性よりも緩やかに設定されているために、SGA適応ノッチフィルタにおけるノッチ収束信号による適応動作における収束速度は速く、この収束の早いノッチ収束信号によってIIRノッチフィルタのフィルタ係数が更新され、IIRノッチフィルタは適応ノッチフィルタとして素早く適応動作が行われることになる。
【0011】
また、本発明にかかる適応ノッチフィルタによれば、入力信号のレベルが所定レベル未満のときはIIRノッチフィルタへ供給されるノッチ収束信号の値が小さくされて、ノッチ収束信号の値に基づいて更新されるIIRノッチフィルタのフィルタ係数の変動は少なく、IIRノッチフィルタにおけるノッチ周波数の変動は少なくなって、弱信号受信時にIIRノッチフィルタのノッチ周波数が大幅に動くことはなくなって、ノイズの発生が抑えられる。
【0012】
上記のように本発明にかかる適応ノッチフィルタによれば、ノッチ特性を急峻にすることができ、かつ適応動作における収束が速くなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる適応ノッチフィルタを実施の一形態によって説明する。
【0014】
図1は本発明の実施の一形態にかかる適応ノッチフィルタを適用したSSB無線受信機の構成を示すブロック図である。
【0015】
本発明の実施の一形態にかかる適応ノッチフィルタを適用したSSB無線通信機は、受信信号を可変利得増幅器2に供給して増幅し、増幅出力をSSB検波回路4においてSSB検波し、検波出力をノッチ動作用の2次IIRノッチフィルタ6に供給して妨害信号成分を除去した後、2次IIRノッチフィルタ6からの出力をAGC処理回路18に導いてAGC処理をし、AGC処理に基づくAGC制御信号を可変利得増幅器2に供給して可変利得増幅器2の利得を制御して受信信号の過大レベルを抑制し、AGC処理された出力によってスピーカ20を駆動する。
【0016】
一方、SSB検波回路4から出力されるSSB検波出力に対して自動レベル処理をする自動レベル処理回路8に導いてSSB検波出力のレベルを一定にし、一定にされたSSB検波出力をSGA適応ノッチフィルタ10に導いて妨害信号成分を除去するノッチ動作を行わせ、SGA適応ノッチフィルタ10のノッチ収束信号はレベル判断処理回路16に供給し、自動レベル処理回路8に入力されるSSB検波出力のレベルが予め定めた所定レベル以上のときにはレベル判断処理回路16からノッチ収束信号をそのまま出力し、自動レベル処理回路8に入力されるSSB検波出力のレベルが所定レベル未満のときにはレベル判断処理回路16からノッチ収束信号にSSB検波出力レベルに基づく係数(1未満の値)を乗算することにより小さくして出力し、レベル判断処理回路16から出力されるノッチ収束信号に基づいて2次IIRノッチフィルタ6のフィルタ係数を制御する。
【0017】
SSB検波出力レベルに基づく係数(1未満の値)については、例えば、前記所定レベル未満のSSB検波出力レベルと該SSB検波出力レベルに対する係数(1未満の値)のテーブルを格納したメモリから、前記テーブルを参照することによってSSB検波出力レベルに基づく係数(1未満の値)を得ることができる。
【0018】
ここで、SGA適応ノッチフィルタ10は、図2に示す如く、自動レベル処理回路8からの出力が供給されるノッチフィルタを構成する2次IIRノッチフィルタ12−2と、自動レベル処理回路8からの出力が供給されて適応信号を出力する2次IIRフィルタ12−4と、2次IIRノッチフィルタ12−2からの出力が供給されて適応信号を出力する2次IIRフィルタ12−6と、2次IIRフィルタ12−4から出力される適応信号と2次IIRフィルタ12−6から出力される適応信号とを加算する加算器12−8と、加算器12−8にて加算された合成適応信号を受けて更新処理をしてノッチ収束信号を出力するノッチ収束処理回路14とを備えたSGA適応ノッチフィルタで構成されていて、そのノッチ収束信号を2次IIRノッチフィルタ6にて利用するために出力させる意味において本明細書において収束動作用ノッチフィルタとも称している。
【0019】
図1において、参照符号12は、2次IIRノッチフィルタ12−2、2次IIRフィルタ12−4、2次IIRフィルタ12−6および加算器12−8を含む収束動作用のノッチフィルタである。
【0020】
2次IIRノッチフィルタ6の伝達関数H(Z)は
H(Z)={1+WZ−1+Z−2}/{1+rWZ−1+r 2 Z−2}
であって、rは固定係数であり、急峻なノッチ特性を持たすために1に近い値、例えば0.98に設定してある。Wはノッチ角周波数を決める係数であって、{―2cos(ωn)}である。ωnはノッチ角周波数であり、この係数Wがノッチ収束信号によって更新されることによって、フィルタ係数が変更される。
【0021】
同様に、2次IIRノッチフィルタ12−2の伝達関数H′(Z)は
H′(Z)={1+WZ−1+Z−2}/{1+rWZ−1+r 2 Z−2}
であり、2次IIRノッチフィルタ12−4の伝達関数G1(Z)は
G1(Z)=Z−1/{1+rWZ−1+r 2 Z−2}
であり、2次IIRノッチフィルタ12−6の伝達関数G2(Z)は
G2(Z)=rZ−1/{1+rWZ−1+r 2 Z−2}
であって、2次IIRノッチフィルタ12−2の固定係数rは2次IIRノッチフィルタ6よりも緩やかなノッチ特性を持たせるために2次IIRノッチフィルタ6の場合よりも小さな値、例えば0.7に設定してあり、係数Wがノッチ収束信号によって更新されることによって、フィルタ係数が変更される。
【0022】
2次IIRフィルタ12−4および12−6の振幅特性は2次IIRノッチフィルタ12−2のノッチ周波数の付近でピークを有するように設定してある。
【0023】
上記からも明らかなように、2次IIRノッチフィルタ12とノッチ収束処理回路14はSGA適応ノッチフィルタ10を構成している。ここで、2次IIRノッチフィルタ6のノッチ周波数と2次IIRノッチフィルタ12−2のノッチ周波数は同一のノッチ周波数に設定してある。
【0024】
一方、2次IIRノッチフィルタ6はSGA適応ノッチフィルタ10のノッチ収束信号を使用しているだけであって、SGA適応ノッチフィルタではなく、SGA適応ノッチフィルタ10におけるノッチ収束信号に基づいてフィルタ係数が更新されて、実質的にSGA適応ノッチフィルタとして作用する。
【0025】
上記のように構成された本発明の実施の一形態にかかる適応ノッチフィルタの作用について説明する。
【0026】
受信信号は可変利得増幅器2により増幅され、増幅された受信信号はSSB検波回路4によってSSB検波されて、SSB検波出力は2次IIRノッチフィルタ6および自動レベル処理回路8に供給される。SSB検波出力は2次IIRノッチフィルタ6において妨害信号成分が除去されて、AGC処理回路18によりAGC処理がなされ、AGC処理に基づくAGC制御信号が可変利得増幅器2に供給されて受信信号の過大レベルが抑制され、AGC処理された信号によってスピーカ20が駆動される。
【0027】
一方、自動レベル処理回路8に供給されたSSB検波出力は、自動レベル処理回路8によって自動レベル処理され、レベルが一定にされたSSB検波出力がSGA適応ノッチフィルタ10に供給されて適応処理がなされる。SGA適応ノッチフィルタ10の適応処理におけるノッチ収束信号はレベル判断処理回路16に供給される。
【0028】
レベル判断処理回路16では自動レベル処理回路8に入力されるSSB検波出力レベルが所定レベル以上のときには、レベル判断処理回路16からSGA適応ノッチフィルタ10の適応処理におけるノッチ収束信号がそのまま2次IIRノッチフィルタ6に供給されて、SGA適応ノッチフィルタ10の適応処理におけるノッチ収束信号出力に基づいて2次IIRノッチフィルタ6のフィルタ係数が更新される。
【0029】
レベル判断処理回路16は自動レベル処理回路8に入力されるSSB検波出力レベルが所定レベル未満のときには、レベル判断処理回路16においてSSB検波出力レベルに基づく係数(1未満の値)がSGA適応ノッチフィルタ10におけるノッチ収束信号の値に乗算され、乗算により値が小さくされたSGA適応ノッチフィルタ10におけるノッチ収束信号が2次IIRノッチフィルタ6に供給されて、値が小さくされたノッチ収束信号に基づいて2次IIRノッチフィルタ6のフィルタ係数が更新される。
【0030】
上記したように、固定係数rの設定により、2次IIRノッチフィルタ6のノッチ特性は急峻で図3のaに示す如くであり、2次IIRノッチフィルタ6による妨害信号除去後の信号に対してAGC処理が行われるために、図3のcに示す点でAGC処理が行われることになって、目的信号をより大きなレベルで受信することが可能となる。
【0031】
一方、固定係数rの設定により、SGA適応ノッチフィルタ10のノッチ特性は図3のbに示すように、図3のaに示す2次IIRノッチフィルタ6のノッチ特性よりも緩やかである。しかるにノッチ特性が緩やかなSGA適応ノッチフィルタ10のノッチ収束信号による適応動作における収束速度はノッチ特性が急峻なSGA適応ノッチフィルタのノッチ収束信号による適応動作における収束速度より高速である。したがって、ノッチ収束信号をSGA適応ノッチフィルタ10から受けた2次IIRノッチフィルタ6はSGA適応ノッチフィルタ10におけるノッチ収束信号に基づいてフィルタ係数が更新され、2次IIRノッチフィルタ6のノッチ特性が急峻であるにもかかわらず適応ノッチフィルタとして素早く収束動作が行われることになる。
【0032】
また一方、通常のSGA適応ノッチフィルタは、入力信号レベルが所定レベル未満のときはノッチ周波数が変動し、このノッチ周波数の変動に基づくノイズが発生するが、逆に、入力信号レベルが所定レベル以上のときにはノッチ周波数の変動がなくS/Nは良い。しかるに、SGA適応ノッチフィルタ10への入力信号レベルは自動レベル処理回路8によって予め定めた一定レベルに制御されているため、SGA適応ノッチフィルタ10のノッチ周波数の変動はなくなって、ノッチ周波数の変動に基づくノイズの発生はなくなり、SSB検波出力レベルの大小に拘わらず確実に収束動作が行われる。
【0033】
さらに、SGA適応ノッチフィルタ10のノッチ収束信号は、SSB検波出力レベルが所定レベル以上のときにはそのまま2次IIRノッチフィルタ6へ出力され、SSB検波出力レベルが所定レベル未満のときはSSB検波出力レベルに基づく係数(1未満の値)がSGA適応ノッチフィルタ10におけるノッチ収束信号の値に乗算されて小さくして2次IIRノッチフィルタ6へ出力される。
【0034】
これは、SSB検波出力レベルが所定レベル未満のとき、自動レベル処理によって一定レベルとなってSGA適応ノッチフィルタ10に入力されるが、その際に妨害信号レベルとノイズとの差は小さくなって、SGA演算誤差によってノッチ収束信号が大きくなる。この大きくなったノッチ収束信号をそのまま2次IIRノッチフィルタ6に供給すると、2次IIRノッチフィルタ6のノッチ周波数の変動が大きくなり、受信信号中の妨害信号が正常に除去されない場合が生ずる。このため、SSB検波出力レベルが所定レベル未満のときはSSB検波出力レベルに基づく係数(1未満の値)をSGA適応ノッチフィルタ10におけるノッチ収束信号の値に乗算して、ノッチ収束信号の値を小さくして2次IIRノッチフィルタ6へ出力している。
【0035】
このように、SSB検波出力レベルが所定レベル未満のときは2次IIRノッチフィルタ6への供給されるノッチ収束信号の値を小さくすることにより、2次IIRノッチフィルタ6におけるノッチ周波数の変動は少なくなって、弱信号受信時に2次IIRノッチフィルタ6のノッチ周波数が大幅に動くことによるノイズの発生が抑えられる。
【0036】
上記の結果、本発明の実施の一形態にかかる適応ノッチフィルタによれば、適応動作における収束速度が速くなり、かつノッチ特性が急峻にできることになり、SSB検波出力レベルによってノッチの収束信号が変化するので、受信音にノイズが発生せず、不自然さが緩和され、SGA適応ノッチフィルタ10のS/Nは大きく取る必要はないため、倍精度演算処理などが不要となって負荷のかかる処理を行う必要もなくなるという効果が得られる。
【0037】
また、入力信号のピークのみを通すようなオートピークフィルタの構成でも本発明の構成を使用することができる。この場合は本発明における構成内のノッチフィルタをピークフィルタに変更することによって実現することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように本発明にかかる適応ノッチフィルタによれば、急峻なノッチ特性と適応動作における早い収束とが得られるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかる適応ノッチフィルタを適用したSSB無線受信機の構成を示すブロック図である。
【図2】図1におけるSGA適応ノッチフィルタの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の一形態にかかる適応ノッチフィルタの作用の説明に供する特性図である。
【図4】従来の適応ノッチフィルタを適用したSSB無線受信機の構成を示すブロック図である。
【図5】従来の適応ノッチフィルタの作用の説明に供する特性図である。
【符号の説明】
2 可変利得増幅器
4 SSB検波回路
6および12 2次IIRノッチフィルタ
8 自動レベル処理回路
10 SGA適応ノッチフィルタ
14 ノッチ収束処理回路
16 レベル判断処理回路
18 AGC処理回路
Claims (1)
- ノッチ特性の急峻さにかかる固定係数(r)を有し、入力信号中の妨害波を除去して出力するIIRノッチフィルタと、
前記入力信号を受けてそのレベルを一定レベルにする自動レベル処理部と、
自動レベル処理部からの出力を入力とし、かつ前記IIRノッチフィルタのノッチ特性よりも緩やかなノッチ特性を有するSGA適応ノッチフィルタと、
前記入力信号のレベルが前記一定レベル以上のときには前記SGA適応ノッチフィルタにおけるノッチ収束信号をそのまま前記IIRノッチフィルタに供給し、前記入力信号のレベルが前記一定レベル未満のときには前記SGA適応ノッチフィルタにおけるノッチ収束信号の値に前記入力信号レベルに基づき、前記ノッチ収束信号を小さくするための1未満の係数を乗算した値のノッチ収束信号を前記IIRノッチフィルタに供給するレベル判断部とを備え、
供給されたノッチ収束信号に基づいて前記IIRノッチフィルタのノッチ角周波数を決める係数(W)を更新することにより前記IIRノッチフィルタのフィルタ係数を制御することを特徴とする適応ノッチフィルタ。
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