JP3798636B2 - 適応ノッチフィルタ - Google Patents

適応ノッチフィルタ Download PDF

Info

Publication number
JP3798636B2
JP3798636B2 JP2001038107A JP2001038107A JP3798636B2 JP 3798636 B2 JP3798636 B2 JP 3798636B2 JP 2001038107 A JP2001038107 A JP 2001038107A JP 2001038107 A JP2001038107 A JP 2001038107A JP 3798636 B2 JP3798636 B2 JP 3798636B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
notch
notch filter
level
adaptive
filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001038107A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002246926A (ja
Inventor
賢 生野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kenwood KK
Original Assignee
Kenwood KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kenwood KK filed Critical Kenwood KK
Priority to JP2001038107A priority Critical patent/JP3798636B2/ja
Publication of JP2002246926A publication Critical patent/JP2002246926A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3798636B2 publication Critical patent/JP3798636B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は無線受信機等に利用される適応ノッチフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】
SSB無線受信機の機能の一つであるオートノッチに対して、例えば適応アルゴリズムに確率勾配法を用いた適応ノッチフィルタ(適応アルゴリズムに確率勾配法を用いた適応ノッチフィルタを、SGA適応ノッチフィルタとも記す)が用いられている。
【0003】
SGA適応ノッチフィルタを用いた受信回路は、例えば図4に示すように、受信信号を可変利得増幅器2に供給して増幅し、増幅出力をSSB検波回路4においてSSB検波し、検波出力を、ノッチ収束処理回路44と協同する適応ノッチフィルタ42に供給して妨害信号成分を除去した後、SGA適応ノッチフィルタ42からの出力を自動利得制御(以下、AGCと記す))処理回路18に導いてAGC処理をし、AGC処理に基づくAGC制御信号を可変利得増幅器2に供給して可変利得増幅器2の利得を制御して入力信号の過大レベルを抑制し、AGC処理された出力によってスピーカ20を駆動するように構成されている。
【0004】
上記のように構成した従来のSSB無線受信機において、SGA適応ノッチフィルタによって妨害信号が除去され、妨害信号が除去された信号に基づいてAGC処理がなされる。SGA適応ノッチフィルが設けられていない場合において図5のa点で示すように妨害信号のレベルでAGC処理が行われるのに対して、SGA適応型ノッチフィルが設けられてSGA適応ノッチフィルタにより妨害信号除去後の信号に対してAGC処理が行われる場合は、図5のb点で示すレベルでAGC処理が行われるために、目的信号をより大きなレベルで受信することが可能となる。
【0005】
上記した従来の場合において、SGA適応ノッチフィルタ42はノッチ収束処理のためのノッチ収束信号を発生するノッチ収束処理回路44と協同して適応動作を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、SGA適応ノッチフィルタの適応過程において、そのノッチ特性が急峻な場合には、適応動作が収束するまでに時間がかかるという問題点があった。また、逆に適応動作の収束時間を短縮するとノッチ特性が緩やかになるという問題点があった。この相反する特性のために、ノッチ特性を決める場合に両方の特性を勘案して、両方の特性がある程度満足できるようにノッチ特性を決定する必要があるという問題点が生じていた。このために、SSB無線受信機のオートノッチの特性としてはある程度のところで妥協しなければならないという問題点があった。
【0007】
また、一つのSGA適応ノッチフィルタで動作させるために、SGA適応ノッチフィルタ自体のS/Nを確保する必要があり、S/Nを確保するために倍精度演算処理などの負荷のかかる処理をSGA適応ノッチフィルタに対して行わなければならないという問題点もあった。
【0008】
本発明は、ノッチ特性を急峻にすることができると共に、適応動作における収束を速くした適応ノッチフィルタを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる適応ノッチフィルタは、 ノッチ特性の急峻さにかかる固定係数(r)を有し、入力信号中の妨害波を除去して出力するIIRノッチフィルタと、
前記入力信号を受けてそのレベルを一定レベルにする自動レベル処理部と、
自動レベル処理部からの出力を入力とし、かつ前記IIRノッチフィルタのノッチ特性よりも緩やかなノッチ特性を有するSGA適応ノッチフィルタと、
前記入力信号のレベルが前記一定レベル以上のときには前記SGA適応ノッチフィルタにおけるノッチ収束信号をそのまま前記IIRノッチフィルタに供給し、前記入力信号のレベルが前記一定レベル未満のときには前記SGA適応ノッチフィルタにおけるノッチ収束信号の値に前記入力信号レベルに基づき、前記ノッチ収束信号を小さくするための1未満の係数を乗算した値のノッチ収束信号を前記IIRノッチフィルタに供給するレベル判断部とを備え、
供給されたノッチ収束信号に基づいて前記IIRノッチフィルタのノッチ角周波数を決める係数(W)を更新することにより前記IIRノッチフィルタのフィルタ係数を制御することを特徴とする。
【0010】
本発明にかかる適応ノッチフィルタによれば、IIRノッチフィルタのノッチ特性よりも緩やかなノッチ特性に設定されているSGA適応ノッチフィルタにおけるノッチ収束信号に基づいてIIRノッチフィルタのフィルタ係数が更新されることになる。この場合に、SGA適応ノッチフィルタのノッチ特性がIIRノッチフィルタのノッチ特性よりも緩やかに設定されているために、SGA適応ノッチフィルタにおけるノッチ収束信号による適応動作における収束速度は速く、この収束の早いノッチ収束信号によってIIRノッチフィルタのフィルタ係数が更新され、IIRノッチフィルタは適応ノッチフィルタとして素早く適応動作が行われることになる。
【0011】
また、本発明にかかる適応ノッチフィルタによれば、入力信号のレベルが所定レベル未満のときはIIRノッチフィルタへ供給されるノッチ収束信号の値が小さくされて、ノッチ収束信号の値に基づいて更新されるIIRノッチフィルタのフィルタ係数の変動は少なく、IIRノッチフィルタにおけるノッチ周波数の変動は少なくなって、弱信号受信時にIIRノッチフィルタのノッチ周波数が大幅に動くことはなくなって、ノイズの発生が抑えられる。
【0012】
上記のように本発明にかかる適応ノッチフィルタによれば、ノッチ特性を急峻にすることができ、かつ適応動作における収束が速くなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる適応ノッチフィルタを実施の一形態によって説明する。
【0014】
図1は本発明の実施の一形態にかかる適応ノッチフィルタを適用したSSB無線受信機の構成を示すブロック図である。
【0015】
本発明の実施の一形態にかかる適応ノッチフィルタを適用したSSB無線通信機は、受信信号を可変利得増幅器2に供給して増幅し、増幅出力をSSB検波回路4においてSSB検波し、検波出力をノッチ動作用の2次IIRノッチフィルタ6に供給して妨害信号成分を除去した後、2次IIRノッチフィルタ6からの出力をAGC処理回路18に導いてAGC処理をし、AGC処理に基づくAGC制御信号を可変利得増幅器2に供給して可変利得増幅器2の利得を制御して受信信号の過大レベルを抑制し、AGC処理された出力によってスピーカ20を駆動する。
【0016】
一方、SSB検波回路4から出力されるSSB検波出力に対して自動レベル処理をする自動レベル処理回路8に導いてSSB検波出力のレベルを一定にし、一定にされたSSB検波出力をSGA適応ノッチフィルタ10に導いて妨害信号成分を除去するノッチ動作を行わせ、SGA適応ノッチフィルタ10のノッチ収束信号はレベル判断処理回路16に供給し、自動レベル処理回路8に入力されるSSB検波出力のレベルが予め定めた所定レベル以上のときにはレベル判断処理回路16からノッチ収束信号をそのまま出力し、自動レベル処理回路8に入力されるSSB検波出力のレベルが所定レベル未満のときにはレベル判断処理回路16からノッチ収束信号にSSB検波出力レベルに基づく係数(1未満の値)を乗算することにより小さくして出力し、レベル判断処理回路16から出力されるノッチ収束信号に基づいて2次IIRノッチフィルタ6のフィルタ係数を制御する。
【0017】
SSB検波出力レベルに基づく係数(1未満の値)については、例えば、前記所定レベル未満のSSB検波出力レベルと該SSB検波出力レベルに対する係数(1未満の値)のテーブルを格納したメモリから、前記テーブルを参照することによってSSB検波出力レベルに基づく係数(1未満の値)を得ることができる。
【0018】
ここで、SGA適応ノッチフィルタ10は、図2に示す如く、自動レベル処理回路8からの出力が供給されるノッチフィルタを構成する2次IIRノッチフィルタ12−2と、自動レベル処理回路8からの出力が供給されて適応信号を出力する2次IIRフィルタ12−4と、2次IIRノッチフィルタ12−2からの出力が供給されて適応信号を出力する2次IIRフィルタ12−6と、2次IIRフィルタ12−4から出力される適応信号と2次IIRフィルタ12−6から出力される適応信号とを加算する加算器12−8と、加算器12−8にて加算された合成適応信号を受けて更新処理をしてノッチ収束信号を出力するノッチ収束処理回路14とを備えたSGA適応ノッチフィルタで構成されていて、そのノッチ収束信号を2次IIRノッチフィルタ6にて利用するために出力させる意味において本明細書において収束動作用ノッチフィルタとも称している。
【0019】
図1において、参照符号12は、2次IIRノッチフィルタ12−2、2次IIRフィルタ12−4、2次IIRフィルタ12−6および加算器12−8を含む収束動作用のノッチフィルタである。
【0020】
2次IIRノッチフィルタ6の伝達関数H(Z)は
H(Z)={1+WZ−1+Z−2}/{1+rWZ−1 −2
であって、rは固定係数であり、急峻なノッチ特性を持たすために1に近い値、例えば0.98に設定してある。Wはノッチ角周波数を決める係数であって、{―2cos(ωn)}である。ωnはノッチ角周波数であり、この係数Wがノッチ収束信号によって更新されることによって、フィルタ係数が変更される。
【0021】
同様に、2次IIRノッチフィルタ12−2の伝達関数H′(Z)は
H′(Z)={1+WZ−1+Z−2}/{1+rWZ−1 −2
であり、2次IIRノッチフィルタ12−4の伝達関数G1(Z)は
G1(Z)=Z−1/{1+rWZ−1 −2
であり、2次IIRノッチフィルタ12−6の伝達関数G2(Z)は
G2(Z)=rZ−1/{1+rWZ−1 −2
であって、2次IIRノッチフィルタ12−2の固定係数rは2次IIRノッチフィルタ6よりも緩やかなノッチ特性を持たせるために2次IIRノッチフィルタ6の場合よりも小さな値、例えば0.7に設定してあり、係数Wがノッチ収束信号によって更新されることによって、フィルタ係数が変更される。
【0022】
2次IIRフィルタ12−4および12−6の振幅特性は2次IIRノッチフィルタ12−2のノッチ周波数の付近でピークを有するように設定してある。
【0023】
上記からも明らかなように、2次IIRノッチフィルタ12とノッチ収束処理回路14はSGA適応ノッチフィルタ10を構成している。ここで、2次IIRノッチフィルタ6のノッチ周波数と2次IIRノッチフィルタ12−2のノッチ周波数は同一のノッチ周波数に設定してある。
【0024】
一方、2次IIRノッチフィルタ6はSGA適応ノッチフィルタ10のノッチ収束信号を使用しているだけであって、SGA適応ノッチフィルタではなく、SGA適応ノッチフィルタ10におけるノッチ収束信号に基づいてフィルタ係数が更新されて、実質的にSGA適応ノッチフィルタとして作用する。
【0025】
上記のように構成された本発明の実施の一形態にかかる適応ノッチフィルタの作用について説明する。
【0026】
受信信号は可変利得増幅器2により増幅され、増幅された受信信号はSSB検波回路4によってSSB検波されて、SSB検波出力は2次IIRノッチフィルタ6および自動レベル処理回路8に供給される。SSB検波出力は2次IIRノッチフィルタ6において妨害信号成分が除去されて、AGC処理回路18によりAGC処理がなされ、AGC処理に基づくAGC制御信号が可変利得増幅器2に供給されて受信信号の過大レベルが抑制され、AGC処理された信号によってスピーカ20が駆動される。
【0027】
一方、自動レベル処理回路8に供給されたSSB検波出力は、自動レベル処理回路8によって自動レベル処理され、レベルが一定にされたSSB検波出力がSGA適応ノッチフィルタ10に供給されて適応処理がなされる。SGA適応ノッチフィルタ10の適応処理におけるノッチ収束信号はレベル判断処理回路16に供給される。
【0028】
レベル判断処理回路16では自動レベル処理回路8に入力されるSSB検波出力レベルが所定レベル以上のときには、レベル判断処理回路16からSGA適応ノッチフィルタ10の適応処理におけるノッチ収束信号がそのまま2次IIRノッチフィルタ6に供給されて、SGA適応ノッチフィルタ10の適応処理におけるノッチ収束信号出力に基づいて2次IIRノッチフィルタ6のフィルタ係数が更新される。
【0029】
レベル判断処理回路16は自動レベル処理回路8に入力されるSSB検波出力レベルが所定レベル未満のときには、レベル判断処理回路16においてSSB検波出力レベルに基づく係数(1未満の値)がSGA適応ノッチフィルタ10におけるノッチ収束信号の値に乗算され、乗算により値が小さくされたSGA適応ノッチフィルタ10におけるノッチ収束信号が2次IIRノッチフィルタ6に供給されて、値が小さくされたノッチ収束信号に基づいて2次IIRノッチフィルタ6のフィルタ係数が更新される。
【0030】
上記したように、固定係数rの設定により、2次IIRノッチフィルタ6のノッチ特性は急峻で図3のaに示す如くであり、2次IIRノッチフィルタ6による妨害信号除去後の信号に対してAGC処理が行われるために、図3のcに示す点でAGC処理が行われることになって、目的信号をより大きなレベルで受信することが可能となる。
【0031】
一方、固定係数rの設定により、SGA適応ノッチフィルタ10のノッチ特性は図3のbに示すように、図3のaに示す2次IIRノッチフィルタのノッチ特性よりも緩やかである。しかるにノッチ特性が緩やかなSGA適応ノッチフィルタ10のノッチ収束信号による適応動作における収束速度はノッチ特性が急峻なSGA適応ノッチフィルタのノッチ収束信号による適応動作における収束速度より高速である。したがって、ノッチ収束信号をSGA適応ノッチフィルタ10から受けた2次IIRノッチフィルタ6はSGA適応ノッチフィルタ10におけるノッチ収束信号に基づいてフィルタ係数が更新され、2次IIRノッチフィルタ6ノッチ特性が急峻であるにもかかわらず適応ノッチフィルタとして素早く収束動作が行われることになる。
【0032】
また一方、通常のSGA適応ノッチフィルタは、入力信号レベルが所定レベル未満のときはノッチ周波数が変動し、このノッチ周波数の変動に基づくノイズが発生するが、逆に、入力信号レベルが所定レベル上のときにはノッチ周波数の変動がなくS/Nは良い。しかるに、SGA適応ノッチフィルタ10への入力信号レベルは自動レベル処理回路8によって予め定めた一定レベルに制御されているため、SGA適応ノッチフィルタ10のノッチ周波数の変動はなくなって、ノッチ周波数の変動に基づくノイズの発生はなくなり、SSB検波出力レベルの大小に拘わらず確実に収束動作が行われる。
【0033】
さらに、SGA適応ノッチフィルタ10のノッチ収束信号は、SSB検波出力レベルが所定レベル以上のときにはそのまま2次IIRノッチフィルタ6へ出力され、SSB検波出力レベルが所定レベル未満のときはSSB検波出力レベルに基づく係数(1未満の値)がSGA適応ノッチフィルタ10におけるノッチ収束信号の値に乗算されて小さくして2次IIRノッチフィルタ6へ出力される。
【0034】
これは、SSB検波出力レベルが所定レベル未満のとき、自動レベル処理によって一定レベルとなってSGA適応ノッチフィルタ10に入力されるが、その際に妨害信号レベルとノイズとの差は小さくなって、SGA演算誤差によってノッチ収束信号が大きくなる。この大きくなったノッチ収束信号をそのまま2次IIRノッチフィルタ6に供給すると、2次IIRノッチフィルタ6のノッチ周波数の変動が大きくなり、受信信号中の妨害信号が正常に除去されない場合が生ずる。このため、SSB検波出力レベルが所定レベル未満のときはSSB検波出力レベルに基づく係数(1未満の値)SGA適応ノッチフィルタ10におけるノッチ収束信号の値に乗算して、ノッチ収束信号の値を小さくして2次IIRノッチフィルタ6へ出力している。
【0035】
このように、SSB検波出力レベルが所定レベル未満のときは2次IIRノッチフィルタ6への供給されるノッチ収束信号の値を小さくすることにより、2次IIRノッチフィルタ6におけるノッチ周波数の変動は少なくなって、弱信号受信時に2次IIRノッチフィルタ6のノッチ周波数が大幅に動くことによるノイズの発生が抑えられる。
【0036】
上記の結果、本発明の実施の一形態にかかる適応ノッチフィルタによれば、適応動作における収束速度が速くなり、かつノッチ特性が急峻にできることになり、SSB検波出力レベルによってノッチの収束信号が変化するので、受信音にノイズが発生せず、不自然さが緩和され、SGA適応ノッチフィルタ10のS/Nは大きく取る必要はないため、倍精度演算処理などが不要となって負荷のかかる処理を行う必要もなくなるという効果が得られる。
【0037】
また、入力信号のピークのみを通すようなオートピークフィルタの構成でも本発明の構成を使用することができる。この場合は本発明における構成内のノッチフィルタをピークフィルタに変更することによって実現することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように本発明にかかる適応ノッチフィルタによれば、急峻なノッチ特性と適応動作における早い収束とが得られるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかる適応ノッチフィルタを適用したSSB無線受信機の構成を示すブロック図である。
【図2】図1におけるSGA適応ノッチフィルタの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の一形態にかかる適応ノッチフィルタの作用の説明に供する特性図である。
【図4】従来の適応ノッチフィルタを適用したSSB無線受信機の構成を示すブロック図である。
【図5】従来の適応ノッチフィルタの作用の説明に供する特性図である。
【符号の説明】
2 可変利得増幅器
4 SSB検波回路
6および12 2次IIRノッチフィルタ
8 自動レベル処理回路
10 SGA適応ノッチフィルタ
14 ノッチ収束処理回路
16 レベル判断処理回路
18 AGC処理回路

Claims (1)

  1. ノッチ特性の急峻さにかかる固定係数(r)を有し、入力信号中の妨害波を除去して出力するIIRノッチフィルタと、
    前記入力信号を受けてそのレベルを一定レベルにする自動レベル処理部と、
    自動レベル処理部からの出力を入力とし、かつ前記IIRノッチフィルタのノッチ特性よりも緩やかなノッチ特性を有するSGA適応ノッチフィルタと、
    前記入力信号のレベルが前記一定レベル以上のときには前記SGA適応ノッチフィルタにおけるノッチ収束信号をそのまま前記IIRノッチフィルタに供給し、前記入力信号のレベルが前記一定レベル未満のときには前記SGA適応ノッチフィルタにおけるノッチ収束信号の値に前記入力信号レベルに基づき、前記ノッチ収束信号を小さくするための1未満の係数を乗算した値のノッチ収束信号を前記IIRノッチフィルタに供給するレベル判断部とを備え、
    供給されたノッチ収束信号に基づいて前記IIRノッチフィルタのノッチ角周波数を決める係数(W)を更新することにより前記IIRノッチフィルタのフィルタ係数を制御することを特徴とする適応ノッチフィルタ。
JP2001038107A 2001-02-15 2001-02-15 適応ノッチフィルタ Expired - Lifetime JP3798636B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001038107A JP3798636B2 (ja) 2001-02-15 2001-02-15 適応ノッチフィルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001038107A JP3798636B2 (ja) 2001-02-15 2001-02-15 適応ノッチフィルタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002246926A JP2002246926A (ja) 2002-08-30
JP3798636B2 true JP3798636B2 (ja) 2006-07-19

Family

ID=18901147

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001038107A Expired - Lifetime JP3798636B2 (ja) 2001-02-15 2001-02-15 適応ノッチフィルタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3798636B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103413556B (zh) * 2013-08-27 2016-08-10 广州顶毅电子有限公司 音频反馈信号抑制方法
JP2016075631A (ja) * 2014-10-08 2016-05-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 信号処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002246926A (ja) 2002-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9445192B2 (en) Active-noise-reduction device, and active-noise-reduction system, mobile device and active-noise-reduction method which use same
JP6186470B2 (ja) 音響装置、音量制御方法、音量制御プログラム及び記録媒体
US9553554B2 (en) Signal processing device
US8358789B2 (en) Adaptive microphone system for a hearing device and associated operating method
JP2773656B2 (ja) ハウリング防止装置
JP4185770B2 (ja) 音響装置および音響特性の変更方法および音響補正用プログラム
US9628907B2 (en) Audio device and method having bypass function for effect change
JP2002099297A (ja) マイクロフォン装置
JP3798636B2 (ja) 適応ノッチフィルタ
US7606378B2 (en) Radio distortion processing
US20160276994A1 (en) Acoustic adjustment device and acoustic adjustment method
JP5045366B2 (ja) 音量制御装置、プログラム、及び音量制御方法
JP4803193B2 (ja) オーディオ信号の利得制御装置および利得制御方法
JP4893189B2 (ja) Fmチューナ
JP4495581B2 (ja) 音声出力装置
JP7196993B2 (ja) 音声処理条件設定装置、無線通信装置、および音声処理条件設定方法
JPH07168586A (ja) 音声検出装置
JP3479369B2 (ja) ノイズ除去機能を持つ受信装置
JP2001016171A (ja) ノイズ除去回路
JP3107006B2 (ja) 音場拡大器
JP2003152540A (ja) 信号レベル制御装置
JP3579640B2 (ja) 音響特性制御装置
JPH0819088A (ja) 音響処理方法
JP6226166B2 (ja) 音響再生装置
JP2022010715A (ja) ノイズブランカ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040420

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040618

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20040820

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050304

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050427

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20050527

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060411

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060420

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3798636

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090428

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100428

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110428

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120428

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130428

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140428

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term