JP2002246926A - 適応ノッチフィルタ - Google Patents

適応ノッチフィルタ

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JP2002246926A JP2001038107A JP2001038107A JP2002246926A JP 2002246926 A JP2002246926 A JP 2002246926A JP 2001038107 A JP2001038107 A JP 2001038107A JP 2001038107 A JP2001038107 A JP 2001038107A JP 2002246926 A JP2002246926 A JP 2002246926A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ノッチ特性を急峻にすることができると共に、
適応動作における収束を速くした適応ノッチフィルタを
提供する。 【解決手段】SSB検波出力中の妨害波を除去して出力
するIIRノッチフィルタ6のノッチ特性よりも緩やか
なノッチ特性を有するSGA適応ノッチフィルタ10
に、SSB検波出力を受けて自動レベル処理回路8によ
って一定レベルとされたSSB検波出力を供給し、SS
B検波出力レベルが前記一定レベル以上のときにはSG
A適応ノッチフィルタ10におけるノッチ収束信号をそ
のままIIRノッチフィルタ6に供給し、SSB検波出
力レベルが前記一定レベル未満のときにはSGA適応ノ
ッチフィルタ10におけるノッチ収束信号の値にSSB
検波出力レベルに基づく1未満の係数を乗算した値のノ
ッチ収束信号をIIRノッチフィルタ6供給し、供給さ
れたノッチ収束信号に基づいてIIRノッチフィルタ6
のフィルタ係数を制御するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無線受信機等に利用
される適応ノッチフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】SSB無線受信機の機能の一つであるオ
ートノッチに対して、例えば適応アルゴリズムに確率勾
配法を用いた適応ノッチフィルタ(適応アルゴリズムに
確率勾配法を用いた適応ノッチフィルタを、SGA適応
ノッチフィルタとも記す)が用いられている。
【0003】SGA適応ノッチフィルタを用いた受信回
路は、例えば図4に示すように、受信信号を可変利得増
幅器2に供給して増幅し、増幅出力をSSB検波回路4
においてSSB検波し、検波出力を、ノッチ収束処理回
路44と協同する適応ノッチフィルタ42に供給して妨
害信号成分を除去した後、SGA適応ノッチフィルタ4
2からの出力を自動利得制御(以下、AGCと記す))
処理回路18に導いてAGC処理をし、AGC処理に基
づくAGC制御信号を可変利得増幅器2に供給して可変
利得増幅器2の利得を制御して入力信号の過大レベルを
抑制し、AGC処理された出力によってスピーカ20を
駆動するように構成されている。
【0004】上記のように構成した従来のSSB無線受
信機において、SGA適応ノッチフィルタによって妨害
信号が除去され、妨害信号が除去された信号に基づいて
AGC処理がなされる。SGA適応ノッチフィルが設け
られていない場合において図5のa点で示すように妨害
信号のレベルでAGC処理が行われるのに対して、SG
A適応型ノッチフィルが設けられてSGA適応ノッチフ
ィルタにより妨害信号除去後の信号に対してAGC処理
が行われる場合は、図5のb点で示すレベルでAGC処
理が行われるために、目的信号をより大きなレベルで受
信することが可能となる。
【0005】上記した従来の場合において、SGA適応
ノッチフィルタ42はノッチ収束処理のためのノッチ収
束信号を発生するノッチ収束信号発生回路44と協同し
て適応動作を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、SGA適応ノ
ッチフィルタの適応過程において、そのノッチ特性が急
峻な場合には、適応動作が収束するまでに時間がかかる
という問題点があった。また、逆に適応動作の収束時間
を短縮するとノッチ特性が緩やかになるという問題点が
あった。この相反する特性のために、ノッチ特性を決め
る場合に両方の特性を勘案して、両方の特性がある程度
満足できるようにノッチ特性を決定する必要があるとい
う問題点が生じていた。このために、SSB無線受信機
のオートノッチの特性としてはある程度のところで妥協
しなければならないという問題点があった。
【0007】また、一つのSGA適応ノッチフィルタで
動作させるために、SGA適応ノッチフィルタ自体のS
/Nを確保する必要があり、S/Nを確保するために倍
精度演算処理などの負荷のかかる処理をSGA適応ノッ
チフィルタに対して行わなければならないという問題点
もあった。
【0008】本発明は、ノッチ特性を急峻にすることが
できると共に、適応動作における収束を速くした適応ノ
ッチフィルタを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる適応ノッ
チフィルタは、入力信号中の妨害波を除去して出力する
IIRノッチフィルタと、前記入力信号を受けてそのレ
ベルを一定レベルにする自動レベル処理部と、自動レベ
ル処理部からの出力を入力とし、かつ前記IIRノッチ
フィルタのノッチ特性よりも緩やかなノッチ特性を有す
るSGA適応ノッチフィルタと、前記入力信号のレベル
が前記一定レベル以上のときには前記SGA適応ノッチ
フィルタにおけるノッチ収束信号をそのまま前記IIR
ノッチフィルタに供給し、前記入力信号のレベルが前記
一定レベル未満のときには前記SGA適応ノッチフィル
タにおけるノッチ収束信号の値に前記入力信号レベルに
基づく1未満の係数を乗算した値のノッチ収束信号を前
記IIRノッチフィルタに供給するレベル判断部とを備
え、供給されたノッチ収束信号に基づいて前記IIRノ
ッチフィルタのフィルタ係数を制御することを特徴とす
る。
【0010】本発明にかかる適応ノッチフィルタによれ
ば、IIRノッチフィルタのノッチ特性よりも緩やかな
ノッチ特性に設定されているSGA適応ノッチフィルタ
におけるノッチ収束信号に基づいてIIRノッチフィル
タのフィルタ係数が更新されることになる。この場合
に、SGA適応ノッチフィルタのノッチ特性がIIRノ
ッチフィルタのノッチ特性よりも緩やかに設定されてい
るために、SGA適応ノッチフィルタにおけるノッチ収
束信号による適応動作における収束速度は速く、この収
束の早いノッチ収束信号によってIIRノッチフィルタ
は素早く適応動作が行われることになる。
【0011】また、本発明にかかる適応ノッチフィルタ
によれば、入力信号のレベルが所定レベル未満のときは
IIRノッチフィルタへの供給されるノッチ収束信号の
値が小さくされて、IIRノッチフィルタにおけるノッ
チ周波数の変動は少なくなって、弱信号受信時にIIR
ノッチフィルタのノッチ周波数が大幅に動くことはなく
なって、ノイズの発生が抑えられる。
【0012】上記のように本発明にかかる適応ノッチフ
ィルタによれば、ノッチ特性を急峻にすることができ、
かつ適応動作における収束が速くなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる適応ノッチ
フィルタを実施の一形態によって説明する。
【0014】図1は本発明の実施の一形態にかかる適応
ノッチフィルタを適用したSSB無線受信機の構成を示
すブロック図である。
【0015】本発明の実施の一形態にかかる適応ノッチ
フィルタを適用したSSB無線通信機は、受信信号を可
変利得増幅器2に供給して増幅し、増幅出力をSSB検
波回路4においてSSB検波し、検波出力をノッチ動作
用の2次IIRノッチフィルタ6に供給して妨害信号成
分を除去した後、2次IIRノッチフィルタ6からの出
力をAGC処理回路18に導いてAGC処理をし、AG
C処理に基づくAGC制御信号を可変利得増幅器2に供
給して可変利得増幅器2の利得を制御して受信信号の過
大レベルを抑制し、AGC処理された出力によってスピ
ーカ20を駆動する。
【0016】一方、SSB検波回路4から出力されるS
SB検波出力に対して自動レベル処理をする自動レベル
処理回路8に導いてSSB検波出力のレベルを一定に
し、一定にされたSSB検波出力をSGA適応ノッチフ
ィルタ10に導いて妨害信号成分を除去するノッチ動作
を行わせ、SGA適応ノッチフィルタ10のノッチ収束
信号はレベル判断処理回路16に供給し、自動レベル処
理回路8に入力されるSSB検波出力のレベルが予め定
めた所定レベル以上のときにはレベル判断処理回路16
からノッチ収束信号をそのまま出力し、自動レベル処理
回路8に入力されるSSB検波出力のレベルが所定レベ
ル未満のときにはレベル判断処理回路16からノッチ収
束信号にSSB検波出力レベルに基づく係数(1未満の
値)を乗算することにより小さくして出力し、レベル判
断処理回路16から出力されるノッチ収束信号に基づい
て2次IIRノッチフィルタ6のフィルタ係数を制御す
る。
【0017】SSB検波出力レベルに基づく係数(1未
満の値)については、例えば、前記所定レベル未満のS
SB検波出力レベルと該SSB検波出力レベルに対する
係数(1未満の値)のテーブルを格納したメモリから、
前記テーブルを参照することによってSSB検波出力レ
ベルに基づく係数(1未満の値)を得ることができる。
【0018】ここで、SGA適応ノッチフィルタ10
は、図2に示す如く、自動レベル処理回路8からの出力
が供給されるノッチフィルタを構成する2次IIRノッ
チフィルタ12−2と、自動レベル処理回路8からの出
力が供給されて適応信号を出力する2次IIRフィルタ
12−4と、2次IIRノッチフィルタ12−2からの
出力が供給されて適応信号を出力する2次IIRフィル
タ12−6と、2次IIRフィルタ12−4から出力さ
れる適応信号と2次IIRフィルタ12−6から出力さ
れる適応信号とを加算する加算器12−8と、加算器1
2−8にて加算された合成適応信号を受けて更新処理を
してノッチ収束信号を出力するノッチ収束処理回路14
とを備えたSGA適応ノッチフィルタで構成されてい
て、そのノッチ収束信号を2次IIRノッチフィルタ6
にて利用するために出力させる意味において本明細書に
おいて収束動作用ノッチフィルタとも称している。
【0019】図1において、参照符号12は、2次II
Rノッチフィルタ12−2、2次IIRフィルタ12−
4、2次IIRフィルタ12−6および加算器12−8
を含む収束動作用のノッチフィルタである。
【0020】2次IIRノッチフィルタ6の伝達関数H
(Z)は H(Z)={1+WZ―1+Z−2}/{1+rWZ
―1+r−2−2} であって、rは固定係数であり、急峻なノッチ特性を持
たすために1に近い値、例えば0.98に設定してあ
る。Wはノッチ角周波数を決める係数であって、{−2
cos(ωn)}である。ωnはノッチ角周波数であ
り、この係数Wがノッチ収束信号によって更新されるこ
とによって、フィルタ係数が変更される。
【0021】同様に、2次IIRノッチフィルタ12−
2の伝達関数H′(Z)は H′(Z)={1+WZ―1+Z−2}/{1+rWZ
―1+r−2−2} であり、2次IIRフィルタ12−4の伝達関数G1
(Z)は G1(Z)=Z―1/{1+rWZ―1+r
−2−2} であり、2次IIRフィルタ12−6の伝達関数G2
(Z)は G2(Z)=rZ―1/{1+rWZ―1+r−2
−2} であって、2次IIRノッチフィルタ12−2の固定係
数rは2次IIRノッチフィルタ6よりも緩やかなノッ
チ特性を持たせるために2次IIRノッチフィルタ6の
場合よりも小さな値、例えば0.7に設定してあり、係
数Wがノッチ収束信号によって更新されることによっ
て、フィルタ係数が変更される。
【0022】2次IIRフィルタ12−4および12−
6の振幅特性は2次IIRノッチフィルタ12−2のノ
ッチ周波数の付近でピークを有するように設定してあ
る。
【0023】上記からも明らかなように、2次IIRノ
ッチフィルタ12とノッチ収束処理回路14はSGA適
応ノッチフィルタ10を構成している。ここで、2次I
IRノッチフィルタ6のノッチ周波数と2次IIRノッ
チフィルタ12−2のノッチ周波数は同一のノッチ周波
数に設定してある。
【0024】一方、2次IIRノッチフィルタ6はSG
A適応ノッチフィルタ10のノッチ収束信号を使用して
いるだけであって、SGA適応ノッチフィルタではな
く、SGA適応ノッチフィルタ10におけるノッチ収束
信号に基づいてフィルタ係数が更新されて、実質的にS
GA適応ノッチフィルタとして作用する。
【0025】上記のように構成された本発明の実施の一
形態にかかる適応ノッチフィルタの作用について説明す
る。
【0026】受信信号は可変利得増幅器2により増幅さ
れ、増幅された受信信号はSSB検波回路4によってS
SB検波されて、SSB検波出力は2次IIRノッチフ
ィルタ6および自動レベル処理回路8に供給される。S
SB検波出力は2次IIRノッチフィルタ6において妨
害信号成分が除去されて、AGC処理回路18によりA
GC処理がなされ、AGC処理に基づくAGC制御信号
が可変利得増幅器2に供給されて受信信号の過大レベル
が抑制され、AGC処理された信号によってスピーカ2
0が駆動される。
【0027】一方、自動レベル処理回路8に供給された
SSB検波出力は、自動レベル処理回路8によって自動
レベル処理され、レベルが一定にされたSSB検波出力
がSGA適応ノッチフィルタ10に供給されて適応処理
がなされる。SGA適応ノッチフィルタ10の適応処理
におけるノッチ収束信号はレベル判断処理回路16に供
給される。
【0028】レベル判断処理回路16では自動レベル処
理回路8に入力されるSSB検波出力レベルが所定レベ
ル以上のときには、レベル判断処理回路16からSGA
適応ノッチフィルタ10の適応処理におけるノッチ収束
信号がそのまま2次IIRノッチフィルタ6に供給され
て、SGA適応ノッチフィルタ10の適応処理における
ノッチ収束信号出力に基づいて2次IIRノッチフィル
タ6のフィルタ係数が更新される。
【0029】レベル判断処理回路16は自動レベル処理
回路8に入力されるSSB検波出力レベルが所定レベル
未満のときには、レベル判断処理回路16においてSS
B検波出力レベルに基づく係数(1未満の値)がSGA
適応ノッチフィルタ10におけるノッチ収束信号の値に
乗算され、乗算により値が小さくされたSGA適応ノッ
チフィルタ10におけるノッチ収束信号が2次IIRノ
ッチフィルタ6に供給されて、値が小さくされたノッチ
収束信号に基づいて2次IIRノッチフィルタ6のフィ
ルタ係数が更新される。
【0030】上記したように、固定係数rの設定によ
り、2次IIRノッチフィルタ6のノッチ特性は急峻で
図3のaに示す如くであり、2次IIRノッチフィルタ
6による妨害信号除去後の信号に対してAGC処理が行
われるために、図3のcに示す点でAGC処理が行われ
ることになって、目的信号をより大きなレベルで受信す
ることが可能となる。
【0031】一方、固定係数rの設定により、SGA適
応ノッチフィルタ10のノッチ特性は図3のbに示すよ
うに、図3のaに示す2次IIRノッチフィルタのノッ
チ特性よりも緩やかである。しかるにノッチ特性が緩や
かなSGA適応ノッチフィルタ10のノッチ収束信号に
よる適応動作における収束速度はノッチ特性が急峻なS
GA適応ノッチフィルタのノッチ収束信号による適応動
作における収束速度より高速である。したがって、ノッ
チ収束信号をSGA適応ノッチフィルタ10から受けた
2次IIRノッチフィルタ6の適応動作における収束速
度は、ノッチ特性が急峻であるにもかかわらず高速とな
って、2次IIRノッチフィルタ6ではノッチ特性が急
峻であるにもかかわらず素早く収束動作が行われること
になる。
【0032】また一方、通常のSGA適応ノッチフィル
タは、入力信号レベルが所定レベル未満のときはノッチ
周波数が変動し、このノッチ周波数の変動に基づくノイ
ズが発生するが、逆に、入力信号レベルが所定レベル上
のときにはノッチ周波数の変動がなくS/Nは良い。し
かるに、SGA適応ノッチフィルタ10への入力信号レ
ベルは自動レベル処理回路8によって予め定めた一定レ
ベルに制御されているため、SGA適応ノッチフィルタ
10のノッチ周波数の変動はなくなって、ノッチ周波数
の変動に基づくノイズの発生はなくなり、SSB検波出
力レベルの大小に拘わらず確実に収束動作が行われる。
【0033】さらに、SGA適応ノッチフィルタ10の
ノッチ収束信号は、SSB検波出力レベルが所定レベル
以上のときにはそのまま2次IIRノッチフィルタ6へ
出力され、SSB検波出力レベルが所定レベル未満のと
きはSSB検波出力レベルに基づく係数(1未満の値)
がSGA適応ノッチフィルタ10におけるノッチ収束信
号の値に乗算されて小さくして2次IIRノッチフィル
タ6へ出力される。
【0034】これは、SSB検波出力レベルが所定レベ
ル未満のとき、自動レベル処理によって一定のレベルと
なってSGA適応ノッチフィルタ10に入力されるが、
その際に妨害信号レベルとノイズとの差は大きくなっ
て、SGA演算誤差によってノッチ収束信号が大きくな
る。この大きくなったノッチ収束信号をそのままは2次
IIRノッチフィルタ6に供給すると、2次IIRノッ
チフィルタ6のノッチ周波数の変動が大きくなり、受信
信号中の妨害信号が正常に除去されない場合が生ずる。
このため、SSB検波出力レベルが所定レベル未満のと
きはSSB検波出力レベルに基づく係数(1未満の値)
がSGA適応ノッチフィルタ10におけるノッチ収束信
号の値に乗算して、ノッチ収束信号の値を小さくして2
次IIRノッチフィルタ6へ出力している。
【0035】このように、SSB検波出力レベルが所定
レベル未満のときは2次IIRノッチフィルタ6への供
給されるノッチ収束信号の値を小さくすることにより、
2次IIRノッチフィルタ6におけるノッチ周波数の変
動は少なくなって、弱信号受信時に2次IIRノッチフ
ィルタ6のノッチ周波数が大幅に動くことによるノイズ
の発生が抑えられる。
【0036】上記の結果、本発明の実施の一形態にかか
る適応ノッチフィルタによれば、2次IIRノッチフィ
ルタ6における適応動作における収束速度が速くなり、
かつノッチ特性が急峻にできることになり、SSB検波
出力レベルによってノッチの収束速度が変化するので、
受信音にノイズが発生せず、不自然さが緩和され、SG
A適応ノッチフィルタ10のS/Nは大きく取る必要は
ないため、倍精度演算処理などが不要となって負荷のか
かる処理を行う必要もなくなるという効果が得られる。
【0037】また、入力信号のピークのみを通すような
オートピークフィルタの構成でも本発明の構成を使用す
ることができる。この場合は本発明における構成内のノ
ッチフィルタをピークフィルタに変更することによって
実現することができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる適応
ノッチフィルタによれば、急峻なノッチ特性と適応動作
における早い収束とが得られるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかる適応ノッチフィ
ルタを適用したSSB無線受信機の構成を示すブロック
図である。
【図2】図1におけるSGA適応ノッチフィルタの構成
を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の一形態にかかる適応ノッチフィ
ルタの作用の説明に供する特性図である。
【図4】従来の適応ノッチフィルタを適用したSSB無
線受信機の構成を示すブロック図である。
【図5】従来の適応ノッチフィルタの作用の説明に供す
る特性図である。
【符号の説明】
2 可変利得増幅器 4 SSB検波回路 6および12 2次IIRノッチフィルタ 8 自動レベル処理回路 10 SGA適応ノッチフィルタ 14 ノッチ収束処理回路 16 レベル判断処理回路 18 AGC処理回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号中の妨害波を除去して出力するI
    IRノッチフィルタと、 前記入力信号を受けてそのレベルを一定レベルにする自
    動レベル処理部と、 自動レベル処理部からの出力を入力とし、かつ前記II
    Rノッチフィルタのノッチ特性よりも緩やかなノッチ特
    性を有するSGA適応ノッチフィルタと、 前記入力信号のレベルが前記一定レベル以上のときには
    前記SGA適応ノッチフィルタにおけるノッチ収束信号
    をそのまま前記IIRノッチフィルタに供給し、前記入
    力信号のレベルが前記一定レベル未満のときには前記S
    GA適応ノッチフィルタにおけるノッチ収束信号の値に
    前記入力信号レベルに基づく1未満の係数を乗算した値
    のノッチ収束信号を前記IIRノッチフィルタに供給す
    るレベル判断部とを備え、 供給されたノッチ収束信号に基づいて前記IIRノッチ
    フィルタのフィルタ係数を制御することを特徴とする適
    応ノッチフィルタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103413556A (zh) * 2013-08-27 2013-11-27 广州顶毅电子有限公司 音频反馈信号抑制方法
JP2016075631A (ja) * 2014-10-08 2016-05-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 信号処理装置

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CN103413556A (zh) * 2013-08-27 2013-11-27 广州顶毅电子有限公司 音频反馈信号抑制方法
JP2016075631A (ja) * 2014-10-08 2016-05-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 信号処理装置

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