JP4376722B2 - ノイズブランカ、無線機、及びノイズ減衰方法 - Google Patents

ノイズブランカ、無線機、及びノイズ減衰方法 Download PDF

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Description

本発明は、ノイズブランカ、無線機、及びノイズの減衰方法に関する。
無線機には、一般に、ノイズブランカが設けられている。ノイズブランカは、受信したい信号以外のノイズ信号を減衰させる等の処理を行う。このノイズブランカがノイズを処理する条件は、基本的には、無線機を使用するユーザの操作によって設定される。しかし、従来の無線機においては、ノイズブランカによりノイズを適切に処理(減衰)するためには、多くの項目について条件を設定しなければならず煩雑であった。
また、信号を高周波増幅することにより、ノイズレベルが信号レベルを超えたときに、信号を外部に出力しないようにゲートするノイズブランカも知られている(特許文献1)。
特開2000−22567号公報
しかしながら、特許文献1には、高周波増幅されたノイズと信号レベルとを比較する方法が開示されていない等、全体として記載が不明確・不十分である。また、ノイズを検出したときに、ゲート回路により、信号を外部に出力しないように制御する、オン・オフ制御であるため、ノイズを適切に抑制した連続信号を出力することが困難である。
そこで、本発明は、設定と調整を容易に行うことができるノイズブランカ、無線機及びノイズ減衰方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、ノイズを適切に抑圧しつつ連続信号を出力可能なノイズブランカ、無線機及びノイズ減衰方法を提供することを他の目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の観点に係るノイズブランカは、
入力信号に含まれるノイズ成分を抑圧して出力するノイズブランカ(10、40)であって、
入力信号の信号レベル(X1)を判定する信号レベル判定手段(12、42)と、
前記信号レベル判定手段により判定された入力信号の信号レベルの所定時間にわたった平均的な信号レベル(X2)を検出する平均レベル検出手段(13、43)と、
外部操作に応答して、信号かノイズかを判定するための閾値の基準値(Y)を設定する基準値設定手段(27)と、
前記基準値設定手段によって設定された基準値(Y)と前記平均レベル検出手段より出力された平均的な信号レベル(X2)とに基づいて、信号かノイズかを判別するための閾値を決定する閾値決定手段(14、44)と、
前記信号レベル判定手段により判定された信号レベル(X1)と前記閾値決定手段により決定された閾値(X2*Y)とを比較することにより、前記入力信号に含まれるノイズ成分を検出するノイズ検出手段(15、45)と、
前記ノイズ検出手段によるノイズの検出に応答して、前記閾値の基準値(Y)に対応する減衰ゲイン((X2*Y)/X1)で前記入力信号を減衰させる減衰手段(16、46)とを備える、
ことを特徴とする。
前記平均レベル検出手段(13,43)は、例えば、所定時間にわたって、入力信号の信号レベルの平均値を求める。
或いは、前記信号レベル判定手段は、例えば、絶対値検波器から構成され、前記平均信号レベル検出手段は、例えば、ローパスフィルタから構成される。
また、前記閾値決定手段は、例えば、前記平均レベル検出手段により検出された入力信号の平均的な信号レベル(X2)に前記基準値(Y)と所定の係数との積を求めることにより閾値(X2*Y)を決定し、前記ノイズ検出手段は、前記信号レベル判定手段により判定された入力信号の信号レベル(X1)が前記閾値決定手段により決定された閾値より大きい場合にノイズ成分を含んでいると判定する。
上述のノイズブランカを無線機に配置し、無線信号を受信する受信回路の出力信号をノイズブランカに供給するようにしてもよい。この場合、バンドパスフィルタ(11、41)をさらに配置して、該バンドパスフィルタに、当該無線機の動作モードに対応させた帯域幅を設定し、前記入力信号がバンドパスフィルタを通過した後に前記信号レベル判定手段及び前記減衰処理手段に供給するようにしてもよい。
また、本発明の第2の観点に係るノイズブランカは、
入力信号に含まれるノイズ成分を抑圧して出力するノイズブランカ(10、40)であって、
入力信号を絶対値検波する絶対値検波手段(12、42)と、
前記絶対値検波手段により検波された入力信号の低周波成分を通過させるローパスフィルタ手段と(13、43)と、
所定の基準値(Y)を入力する基準値入力手段(27)と、
前記基準値入力手段により入力された基準値(Y)とローパスフィルタ手段を通過した信号の信号レベル(X2)とに基づいて、所定の閾値を設定する閾値設定手段(14、44)と、
前記絶対値検波手段からの絶対値検波された信号(X1)と前記閾値設定手段により決定された閾値(X2*Y)とを比較し、絶対値検波された信号の信号レベル(X1)が前記閾値(X2*Y)よりも大きいときに、前記基準値(Y)に対応するゲイン((X2*Y)/X1)で前記入力信号(X)を減衰させる減衰手段(16、46)とを備える、
ことを特徴とする。
さらにこの発明の第3の観点に係るノイズ減衰方法は、
入力信号を絶対値検波する検波工程と、
絶対値検波した入力信号の平均的な信号レベルを検出する平均レベル検出工程と、
前記平均レベル検出工程で検出した平均的な信号レベルと所定の基準値とに基づいて、信号とノイズとを区分するための閾値を決定する閾値決定工程と、
前記検波工程により絶対値検波された入力信号の信号レベルと前記閾値決定工程で決定された閾値とを比較することにより、前記入力信号がノイズを含むか否かを判別するノイズ判別工程と、
前記ノイズ判別工程によりノイズが含まれていると判別された場合に、前記基準値に基づいて減衰ゲインを設定し、該減衰ゲインで前記入力信号を減衰させる減衰工程、とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、基準値を設定すると、この基準値に基づいて、閾値と減衰ゲインが設定される。これにより、煩雑な調整操作を伴うことなく、ノイズの減衰処理を行うことができる。また、信号を連続的に出力することも可能となる。
本発明の一実施の形態に係る無線機20について、図1乃至図3を参酌しつつ説明する。
図1に示すように、無線機20は、受信アンテナ21と、受信回路22と、A/Dコンバータ23と、ノイズブランカ10と、復調回路24と、D/Aコンバータ25と、スピーカ26と、操作部27と、メモリ28と、を備えている。なお、ノイズブランカ10と復調回路24とは、DSP(ディジタルシグナルプロセッサ)30、CPUなどのディジタルプロセッサから構成されている。また、無線機20全体を制御する制御用マイコン(マイクロコンピュータ)100を備える。
受信アンテナ21は、無線信号を受信する。受信回路22は、高周波回路と周波数変換回路等を備え、受信アンテナ21より入力される信号を目的とする所定周波数に同調させ、さらに、周波数変換を行って、IF(中間周波数)信号として出力する。受信回路22から出力されたアナログIF信号は、A/D(アナログ/ディジタル)コンバータ23に供給され、A/Dコンバータ23によりディジタルデータに変換される。
A/Dコンバータ23によりディジタル化されたIF信号は、ノイズブランカ10に入力される。ノイズブランカ10は、ディジタルIF信号のノイズ成分を減衰して出力する。ノイズブランカ10から出力された信号は、復調回路24に入力され、オーディオ周波数(Audio Frequency)の信号(ベースバンド信号)に復調される。復調された信号(AF信号)は、D/Aコンバータ25によりアナログのAF信号(ベースバンド信号)に変換され、スピーカ26や、図示せぬ信号処理回路に供給される。
図1に示す操作部27は、無線機20のユーザによって操作され、無線機20を動作させる条件情報を入力する。例えば、操作部27は、ユーザのキー操作に従って、無線機20の動作モード(AM、FM、受信周波数、受信チャネルの別)を選択し、選択された動作モードに応じた動作パラメータ(フィルタ係数)をノイズブランカ10(より詳細には、後述するバンドパスフィルタ(BPF)11)に設定する。また、操作部27は、信号がノイズであるか否かを判別するための閾値の基準値(Y)をノイズブランカ10(より詳細には、閾値設定部14)に設定する。
メモリ28は、ノイズブランカ10の処理に伴うデータ及び無線機20の制御に必要な各種のデータを記憶する。
次に、ノイズブランカ10の詳細な構成を説明する。ノイズブランカ10は、DSP30から構成され、機能的に、図2に示すように、バンドパスフィルタ(BPF)11と、絶対値検波部12と、ローパスフィルタ(LPF)13と、閾値設定部14と、ノイズ検出部15と、減衰部16とを備えている。
BPF(バンドパスフィルタ)11には、A/Dコンバータ23からのディジタルIF信号が供給される。BPF11は、入力されたIF信号に対する帯域制限を行う。即ち、入力信号のうち目的とする一定の周波数帯域にある信号成分のみを通過させ、他の周波数成分を減衰する。DSP30は、操作部27で選択された動作モードに応じた動作パラメータ(フィルタ係数)をBPF11にセットする。これにより、BPF11が通過させる信号の周波数帯域は、無線機20の動作モードに応じて変化する。
BPF11を通過した各データ(各ディジタル信号素片)Xは、絶対値検波部12及び減衰部16に出力される。
絶対値検波部12は、入力データXを絶対値検波する。換言すると、絶対値検波部12は、サンプリング周期に応じて順次供給されるデータX(このデータXの値は、IF信号の瞬時の信号レベル(A/Dコンバータ23がサンプリングした信号レベル)に等しい)が、正の値であるときはそのまま出力し、負の値である場合には、符号を正に変換して信号レベルの絶対値を検出して出力する。絶対値検波部12の出力データX1は、LPF13及びノイズ検出部15に出力される。
LPF(ローパスフィルタ)13は、積分回路などから構成され、入力されたデータX1を、時定数で定まる所定時間にわたって平均化する処理を行い、時間に伴って変化するレベルのデータX1を所定時間にわたり平均化して、平均的レベルを示すデータX2を出力する。
LPF13の機能を実現するため、DSP30は、例えば、絶対値検波部12から順次供給されるデータX1をメモリ28に順次格納し、最新のn(nは2以上の自然数)個のデータX1を抽出してその平均値X2を求める。即ち、直近n個のデータX1の移動平均を求める。
LPF13の時定数(即ち、上述のデータ数「n」)は、例えば、操作部27により選択された動作モードに応じて、DSP30により、平均的な追従をするように予め決定されている時定数に設定される。LPF13の時定数を自動設定(固定でもよい)とすることにより、ユーザによる時定数の調整の必要をなくし、操作の煩雑を軽減することができる。LPF13によって得られた平均値(平均レベル)X2は、閾値設定部14に出力される。
閾値設定部14は、入力されたデータX2と操作部27から入力された閾値の基準値Yとを乗算して、閾値(X2*Y)(*は乗算を表す)を求め、ノイズ検出部15に出力する。即ち、閾値設定部14は、操作部27から入力される単位信号レベル当たりの閾値(閾値の基準値)Yを、実際に入力された信号の平均的な信号レベルX2にあわせて修正して、ノイズ検出部15に出力する。
ノイズ検出部15は、入力信号がノイズを含むか否かの検出を行う。具体的には、ノイズ検出部15は、絶対値検波部12より入力された信号X1と、閾値設定部14より入力された閾値(X2*Y)とを比較し、X1>X2*Yである場合には、信号レベルが強すぎ、入力信号がノイズを含んでいる(より詳細には、そのデータX1は、IF信号に大きなノイズが重畳している部分のサンプリングデータの絶対値である)ことを検出する。ノイズ検出部15は、ノイズを検出すると、減衰部16に、入力信号Xを減衰して出力することを指示する減衰指示信号を出力する。
減衰部16は、ノイズ検出部15により減衰指示信号が出力された場合(ノイズ検出部15がノイズを検出した場合)、BPF11から入力されたデータXを、基準値Yと平均的な信号レベルX2と絶対値検波された信号レベルX1とに応じて、適正レベルに減衰して出力する。具体的には、減衰部16は、基準値Yと平均的信号レベルX2と信号レベルX1とに基づいて、減衰ゲイン((X2*Y)/X1)を求め、この減衰ゲインを、BPF11から供給されるデータXに乗算し、乗算結果X*((X2*Y)/X1)を、ノイズブランカ10の出力として出力する。
ノイズ検出部15は、X1≦X2*Yであると判別した場合には、ノイズを含んでいないと判断して、ノイズ非検出信号を出力する。
減衰部16は、ノイズ検出部15からノイズ非検出信号を受信すると、減衰ゲインを乗算する処理を行わず、BPF11から入力されたデータXをそのままノイズブランカ10の出力として出力する。
制御用マイコン100はROM及びRAMを備え、無線機20の動作を制御するためのプログラムがROMに格納されている。また、制御用マイコン100は、必要に応じてメモリ28に対するデータの入出力を行う。そして、この制御用マイコン100の動作に基づき、図1、図2に示される各ブロックが制御され、DSP30に基づく処理を実行する。
次に、無線機20の動作について説明する。
なお、この説明において、ノイズブランカ10は、操作部27からの制御によりオン・オフ切り換え可能であり、オフが設定されている場合には、ディジタルIF信号は復調回路24にそのまま供給され、オンが設定されている場合には、ノイズ成分、特にパルス性のノイズ成分が減衰されて復調回路24に供給される。
操作部27より動作モード、受信周波数などが設定されると、受信回路22は、設定された動作モードで、受信周波数に同調して、目的信号を受信し、周波数変換を行ってアナログIF信号を出力する。A/Dコンバータ23は、所定の周期でサンプリングを行って、アナログIF信号をディジタルIF信号に変換する。A/Dコンバータ23は、変換した各ディジタルデータ(データ片)を順次DSP30に供給する。
DSP30は、A/Dコンバータ23から供給されるディジタルデータを図示せぬFIFO(First-In First Out)バッファ等に順次取り込む。そして、取り込んだ各ディジタルデータ(IF信号の瞬時の(A/Dコンバータ23によってサンプリングされた)信号レベルを示すデータ)について、図3に示す処理を順次実行する。
まず、IF信号のデータの入力があると、帯域制限用のBPF(バンドパスフィルタ)11に入力され、帯域制限処理が行われる(ステップS11)。このBPF11には、操作部27で選択された動作モードや受信周波数に応じたフィルタ係数が設定されており、選択された動作モードや受信周波数に応じた帯域制限処理が行われる。
BPF11を通過したデータXは、絶対値検波部12で検波される(ステップS12)。即ち、データXの信号レベルが判別され、値が正ならそのまま出力され、負なら符号を正に変換して出力される。
絶対値検波部12から出力されたデータX1は、LPF13に入力され、平均的な信号レベルが検出される(ステップS13)。なお、データX1の平均レベルを検出するにあたり、LPF13の時定数は、例えば、動作モードなどに応じて、信号のレベルの変化に平均的な追従をする時定数に固定されている。
LPF13により平均レベルとされて出力されたデータX2は、閾値設定部14に入力され、操作部27から供給された閾値の基準値Yと乗算され、実際の閾値X2*Yが求められる(ステップS14)。
そして、NB=ON、即ち、ノイズブランカ(NB)10がオンにされており、かつステップS12の実行により得られたデータX1が閾値Y*X2より大きいか否かが判別される(ステップS15)。
NB=ON、かつ、X1>X2*Yの場合には(ステップS15、Yes)、減衰部16においてデータXに減衰量(減衰ゲイン)X2*Y/X1を乗算し(ステップS16)、乗算結果X*(X2*Y/X1)を求め、これをノイズブランカ10の出力とする(ステップS17)。
一方、NB=OFF(ノイズブランカ(NB)がオフ)又は、X1≦X2*Yの場合には(S15、No)、減衰部16はデータXをそのまま出力する(ステップS19、S17)。
なお、上記ステップS16及びステップS19を実行するにあたり、減衰部16には、ステップS11でBPF11から出力された帯域制限されただけのIF信号のディジタルデータXが入力される(ステップS18)。また、ステップS16における減衰量として、基準値Yと信号レベルX1とその平均的レベルX2とに基づいて、「X2*Y/X1」が設定される。
ノイズブランカ10は、このようにして、ディジタルIF信号を構成する各ディジタルデータについて上述の処理を順次行って、ノイズ、特に、パルス性のノイズを抑圧したディジタルIF信号を出力する。
続いて、復調回路24は、ノイズブランカ10から出力されたディジタルIF信号からAF信号(オーディオ周波数信号:ベースバンド信号)を復調する。D/Aコンバータ25は、復調回路24の出力信号をD/A変換して、スピーカ26に図示せぬアンプなどを介して供給して放音し、或いは、図示せぬ信号処理回路に供給する。
以上説明したように、この実施の形態によれば、ユーザが閾値の基準値Yを設定するだけで、入力信号の信号レベルにあわせてノイズであるか否かを判定するための閾値が自動設定され、さらに、ノイズであると判定された場合の減衰率も自動設定される。従って、ユーザの調整・設定作業が非常に容易である。また、ノイズを検出した際に、出力を禁止するのではなく、適正レベルに減衰して出力するため、信号がとぎれることもない。
なお、以上の説明では、理解を容易にするため、ノイズブランカ10の機能ブロック単位で説明を行ったが、DSP30内を機能ブロックに区分する必要はなく、入力データに対し順次データ処理を行って同様の機能を実現することも可能である。
例えば、図4に示すように、DSP30は、IF信号のデータXが入力されると、選択されたモードに応じたフィルタリング処理を行う(ステップS21)。続いて、フィルタリング処理後のデータXの絶対値を求め、これをX1とおく(ステップS22)。
DSP30は、直近n個のデータX1の平均値(=ΣX1/n(X1は最近n個))を求め、これをX2とする(ステップS23)。続いて、操作部27から入力された閾値の基準値Yを用いて、閾値=X2*Yを求める(ステップS24)。
続いて、NB=ON、即ちノイズブランカ(NB)がオンにされており、X1>閾値(Y*X2)であるか否かを判別する(ステップS25)。
NB=ON、かつ、X1>閾値の場合には(ステップS25、YES)、データXに減衰量(減衰ゲイン)X2*Y/X1を乗算し(ステップS26)、乗算結果X*(X2*Y/X1)をノイズブランカ10の出力とする(ステップS27)。
一方、NB=OFF(ノイズブランカ(NB)がオフ)、又は、X1≦X2*Yの場合には(S25、No)、データXをそのまま出力する(ステップS28、S27)。
このような構成によっても、ディジタルデータ処理により適切にノイズを減衰することができる。特に、パルス性のノイズの減衰に適している。
以上の説明では、ディジタル信号処理をDSP30により実施する例を示したが、CPU(Central Processing Unit)等により実行することも可能である。また、ディスクリート部品で構成することも可能である。
また、以上の説明では、ノイズブランカ10についてディジタル信号処理により実現する例を説明したが、ノイズブランカをアナログ回路により構成することも可能である。
図5は、アナログ回路により構成されたノイズブランカ40の構成例のブロック図である。
図示するように、アナログノイズブランカ40は、バンドパスフィルタ(BPF)41と、絶対値検波回路42と、ローパスフィルタ(LPF)43と、閾値設定回路44と、ノイズ検出回路45と、減衰回路46と、第1〜第4の遅延回路47〜50を備えている。これらのノイズブランカ40の各部は、アナログ回路により構成されている。
ノイズブランカ40には、受信回路22からのアナログのIF信号が入力される。バンドパスフィルタ(BPF)41は入力された信号に対する帯域制限を行い、絶対値検波回路42はBPF41を介して入力されたアナログ信号Xの絶対値の検波(例えば、ブリッジ回路による全波整流とコンデンサによる平滑化)を行う。
ローパスフィルタ43は入力されたアナログ信号X1を積分して、平均値に相当する信号X2を出力し、閾値設定回路44はアナログ信号X2に閾値の基準レベルYをアナログ乗算する。基準レベルYは、例えば、ユーザや外部装置によって設定される。ノイズ検出回路45は、例えば、コンパレータから構成され、絶対値検波回路42からの信号X1と閾値設定回路44からの信号X2*Yとを比較し、比較結果を示す信号を出力する。減衰回路46は、可変利得増幅器などから構成され、ノイズ検出回路45がノイズを検出しないときには、増幅率を1倍に設定して信号Xをそのまま出力し、ノイズ検出回路45がノイズを検出した時には、増幅率をX2*Y/X1に設定して、信号Xを減衰して出力する。
なお、遅延回路47〜50は、それぞれ、各回路での信号処理による遅延を吸収して、各回路で処理対象の信号のタイミングを同期させるように、適当な遅延時間に設定される。
このような構成によれば、アナログ信号処理によりノイズブランカを構成することが可能であり、且つ、ユーザ(又は外部装置)により、閾値の基準値Yが指定されるだけで、閾値及び減衰率が適切に設定可能である。
なお、以上の説明では、ローパスフィルタ13により信号レベルの平均値X2を求めたが、これは、操作部27から入力された単位信号レベル当たりの閾値(基準値)Yを実際の信号レベルに応じて調整するためのものであり、必ずしも信号レベルの平均値である必要はない。例えば、絶対値検波後の信号のエンベローブ信号の移動平均を求めたり、絶対値検波後の信号のエネルギーの移動平均を求める等してもよい。
また、ノイズが含まれているか否かを判別するための閾値も、X2*Yに限定されず、他の値を使用可能である。例えば、X2*Yに任意の係数k1(時間や信号レベルの関数であってもよい)を乗算した値(k1=1のときは、1を乗算する演算処理は不要である)としたり、X2*Yの移動平均を求めてこれを閾値にする等してもよい。
同様に、ノイズを検出した際の減衰量X2*Y/X1も例示であり、他の値を使用可能である。例えば、X2*Y/X1に任意の係数k2(時間や信号レベルの関数であってもよい)を乗算した値(k2=1のときは、1を乗算する演算処理は不要である)としたり、X2*Y/X1の移動平均を求めてこれを減衰量にする等してもよい。
また、上記実施の形態では、ノイズブランカを無線機20で受信した信号に含まれているノイズ成分を減衰するために使用したが、ノイズブランカに入力する信号のソースや種類は任意であり、本発明のノイズブランカはノイズ、特に、パルス性のノイズを減衰したい様々な回路に適用可能である。
本発明の一実施形態に係る無線機のブロック図である。 図1に示すノイズブランカのブロック図である。 図1の無線機の動作を示すフローチャートである。 ノイズブランカが信号処理を行う手順のフローチャートである。 アナログ回路により構成されたノイズブランカのブロック図である。
符号の説明
10 ノイズブランカ
11 バンドパスフィルタ(帯域通過フィルタ)
12 絶対値検波部
13 ローパスフィルタ(LPF)
14 閾値設定部
15 ノイズ検出部
16 減衰部
20 無線機
21 受信アンテナ
22 受信回路
23 A/Dコンバータ
24 復調回路
25 D/Aコンバータ
26 スピーカ
27 操作部
28 メモリ
30 DSP
40 ノイズブランカ
41 バンドパスフィルタ
42 絶対値検波回路
43 ローパスフィルタ
44 閾値設定回路
45 ノイズ検出回路
46 減衰回路
47〜50 遅延回路
100 制御用マイコン

Claims (8)

  1. 入力信号に含まれるノイズ成分を抑圧して出力するノイズブランカ(10、40)であって、
    入力信号の信号レベル(X1)を判定する信号レベル判定手段(12、42)と、
    前記信号レベル判定手段により判定された入力信号の信号レベルの所定時間にわたった平均的な信号レベル(X2)を検出する平均レベル検出手段(13、43)と、
    外部操作に応答して、信号かノイズかを判定するための閾値の基準値(Y)を設定する基準値設定手段(27)と、
    前記基準値設定手段によって設定された基準値(Y)と前記平均レベル検出手段より出力された平均的な信号レベル(X2)とに基づいて、信号かノイズかを判別するための閾値を決定する閾値決定手段(14、44)と、
    前記信号レベル判定手段により判定された信号レベル(X1)と前記閾値決定手段により決定された閾値(X2*Y)とを比較することにより、前記入力信号に含まれるノイズ成分を検出するノイズ検出手段(15、45)と、
    前記ノイズ検出手段によるノイズの検出に応答して、前記閾値の基準値(Y)に対応する減衰ゲイン((X2*Y)/X1)で前記入力信号を減衰させる減衰手段(16、46)とを備える、
    ことを特徴とするノイズブランカ。
  2. 前記平均レベル検出手段(13,43)は、所定時間にわたって、入力信号の信号レベルの平均値を求める、ことを特徴とする請求項1に記載のノイズブランカ。
  3. 前記信号レベル判定手段(12,42)は、絶対値検波器から構成され、
    前記平均レベル検出手段(13,43)は、ローパスフィルタから構成される、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のノイズブランカ。
  4. 前記閾値決定手段(14,44)は、前記平均レベル検出手段により検出された入力信号の平均的な信号レベル(X2)に前記基準値(Y)と所定の係数との積を求めることにより閾値(X2*Y)を決定し、
    前記ノイズ検出手段(15,45)は、前記信号レベル判定手段により判定された入力信号の信号レベル(X1)が前記閾値決定手段により決定された閾値より大きい場合にノイズ成分を含んでいると判定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のノイズブランカ。
  5. 無線信号を受信する受信回路と、前記受信回路より出力信号が入力される請求項1乃至4のいずれか1項に記載のノイズブランカと、前記ノイズブランカより出力された信号を復調させる復調回路と、を備える無線機。
  6. バンドパスフィルタ(11、41)がさらに設けられ、該バンドパスフィルタは、当該無線機の動作モードに対応させた帯域幅が設定されるように構成されており、
    前記入力信号が前記バンドパスフィルタを通過した後に前記信号レベル判定手段及び前記減衰手段に入力される、
    ことを特徴とする請求項5に記載の無線機。
  7. 入力信号に含まれるノイズ成分を抑圧して出力するノイズブランカ(10、40)であって、
    入力信号を絶対値検波する絶対値検波手段(12、42)と、
    前記絶対値検波手段により検波された入力信号の低周波成分を通過させるローパスフィルタ手段と(13、43)と、
    所定の基準値(Y)を入力する基準値入力手段(27)と、
    前記基準値入力手段により入力された基準値(Y)とローパスフィルタ手段を通過した信号の信号レベル(X2)とに基づいて、所定の閾値を設定する閾値設定手段(14、44)と、
    前記絶対値検波手段からの絶対値検波された信号(X1)と前記閾値設定手段により設定された閾値(X2*Y)とを比較し、絶対値検波された信号(X1)の信号レベルが前記閾値(X2*Y)よりも大きいときに、前記基準値(Y)に対応するゲイン((X2*Y)/X1)で前記入力信号(X)を減衰させる減衰手段(16、46)とを備える、
    ことを特徴とするノイズブランカ。
  8. 入力信号を絶対値検波する検波工程と、
    絶対値検波した入力信号の平均的なレベルを検出する平均レベル検出工程と、
    前記平均レベル検出工程で検出した平均的な信号レベルと所定の基準値とに基づいて、信号とノイズとを区分するための閾値を決定する閾値決定工程と、
    前記検波工程により絶対値検波された入力信号の信号レベルと前記閾値決定工程で決定された閾値とを比較することにより、前記入力信号がノイズを含むか否かを判別するノイズ判別工程と、
    前記ノイズ判別工程によりノイズが含まれていると判別された場合に、前記基準値に基づいて減衰ゲインを設定し、該減衰ゲインで前記入力信号を減衰させる減衰工程、とを備えることを特徴とするノイズ減衰方法。
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