JP3224368B2 - 無線受信機 - Google Patents

無線受信機

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JP3224368B2
JP3224368B2 JP14922798A JP14922798A JP3224368B2 JP 3224368 B2 JP3224368 B2 JP 3224368B2 JP 14922798 A JP14922798 A JP 14922798A JP 14922798 A JP14922798 A JP 14922798A JP 3224368 B2 JP3224368 B2 JP 3224368B2
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    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/06Receivers
    • H04B1/10Means associated with receiver for limiting or suppressing noise or interference
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B17/00Monitoring; Testing
    • H04B17/30Monitoring; Testing of propagation channels
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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線受信機に関す
る。特に、監視信号の重畳されている無線信号を受信す
るのに用いる無線受信機に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の無線通信端末機には、図
2に示す構成のノイズ低減回路が用いられている。この
ノイズ低減回路は、受信信号を、入力端子101に入力
する。入力端子101に入力された受信信号は2つに分
岐され、スイッチ105と帯域フィルタ102に与えら
れる。
【0003】帯域フィルタ102は、受信信号中に含ま
れる監視トーン信号の検出を目的とするフィルタであ
る。監視トーン信号は、無線回線を無線通信端末機との
間に確保するために用いられる。通常、この監視トーン
信号は、音声信号に重畳されており、不図示の基地局か
ら送信される。なお、以下の説明では、監視トーン信号
として、6〔kHz〕の信号が送信されているものとす
る。勿論、監視トーン信号は、6〔kHz〕に限られる
ものではない。このため、帯域フィルタ102の通過帯
域は、6〔kHz〕付近の帯域に設定されている。この
帯域フィルタ102の出力信号は、監視トーンレベル検
出器103に与えられる。
【0004】監視トーンレベル検出器103は、検出さ
れた監視トーン信号の信号レベルと、予め定めておいた
閾値とを比較する。ここで、検出された監視トーン信号
の信号レベルが閾値を超える場合、監視トーンレベル検
出器103は、「監視トーン信号あり」を、スイッチ制
御器104に出力する。一方、監視トーンレベル検出器
103は、検出された監視トーン信号の信号レベルを超
えない場合、「監視トーン信号なし」を、スイッチ制御
器104に出力する。
【0005】スイッチ制御器104は、「監視トーン信
号あり」のとき、スイッチ105の端子を端子bに接続
し、「監視トーン信号なし」のとき、スイッチ105の
端子を端子aに接続する。この結果、「監視トーン信号
あり」の場合には、入力信号がスイッチ105を素通り
して出力端子106に与えられる。また、「監視トーン
信号なし」の場合には、無入力がスイッチ105から出
力端子106に与えられる。このような原理により、従
来のノイズ低減回路は、音声信号に重畳される雑音の出
力を防いでいる。
【0006】また、この種のノイズ低減回路としては、
国際公開された文献(国際公開番号WO87/0607
2)に開示された回路がある。この文献には、信号のオ
ーディオ帯域以上の振幅エンベロープ(無線機の受信電
界強度に基づく)をよりどころとし、予め定めておいた
閾値と当該振幅エンベロープ値との比較結果に基づい
て、オーディオ信号に対する減衰量を決定する方法が開
示されている。またこの文献には、オーディオ帯域の情
報とは別の信号強度情報(RSSI信号)と、予め定め
ておいた第2の閾値との比較結果に基づいて、閾値を決
定する方法が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来装
置には、以下のような技術的な課題があった。
【0008】(1)まず、従来装置では、帯域フィルタ
を通過した信号の信号レベルから監視トーン信号の有無
を検出するとしているのが、ここでは、帯域フィルタの
出力には監視トーン信号だけが現れるという仮説に基づ
いている。
【0009】しかし、実際は、監視トーン信号と全く同
じ周波数にも、雑音が存在し、重畳される場合がほどん
どである。しかも、移動を伴うFM方式無線受信機の場
合には、フェージングと呼ばれる電界強度の強弱変化現
象のため、検出対象とするトーン監視信号の信号レベル
自体が相対的に弱くなり、むしろノイズレベルが大きく
なる場合がある。特に、大きなノイズのある中では、監
視トーン信号の周波数領域内で、監視トーン信号の信号
レベルがノイズを下回る現象が不可避的に発生する。
【0010】このため、従来装置の場合には、帯域フィ
ルタを通過した雑音が、監視トーン信号として誤検出さ
れるのを避け得なかった。結果として、従来装置の場合
には、入力端子に入力される信号には、ほとんど雑音し
か含まれていないにも関わらず、スイッチの端末をb側
に接続し、雑音のみの信号を出力することがあった。し
かし、このような雑音の出力は、使用者にとって、不快
以外のなにものでもない。
【0011】(2)さらに、従来装置の場合には、「監
視トーン信号が検出できない状況」は、もはや監視トー
ン信号が重畳されている音声信号も受信することが意味
をなさないとの前提に立って入るため、スイッチの開閉
操作を2値的に行っている。
【0012】しかし実際の使用状況では、使用者が、建
造物の複雑に入り組んでいる場所を歩行する場合など、
監視トーン信号が頻繁に瞬断し得る使用状況も数多く存
在する。その際、スイッチをこのように2値的に開閉す
ると、音声信号はあたかも”ぶつ切り”されたような状
態となる。結果として、無線機による会話が成立しなく
なる等の深刻な状態が発生することになる。
【0013】(3)また、国際公開された文献(国際公
開番号WO87/06072)に開示された従来装置の
場合には、信号のオーディオ帯域とは異なる帯域の振幅
エンベロープ(無線機の受信電界強度に基づく)をより
どころとし、予め定めておいた閾値と当該振幅エンベロ
ープ値との比較結果に基づいて、オーディオ信号に対す
る減衰量を決定するので、作成する機器毎にふさわしい
閾値をいちいち決定しなければならなかった。
【0014】また、オーディオ帯域の情報とは別の信号
強度情報(RSSI信号)を用いて閾値を決定するの
で、オーディオ帯域外の信号を処理する別回路を必要と
し、処理が複雑になるなどして、装置規模が大きくなる
などの課題があった。
【0015】本発明は、これら課題を考慮したものであ
り、フェージング等の弱電界時にも、雑音のない良好な
聴覚特性の得られる無線受信機を提案しようとするもの
である。
【0016】
【課題を解決するための手段】かる課題を解決するた
め、第1の発明〜第14の発明においては、無線回線監
視用の監視信号が重畳された無線信号を受信する無線受
信機であって、以下の手段を備えるようにする。
【0017】すなわち、第1の発明では、(1)監視信
号と同一周波数帯域の成分を無線信号の受信信号より抽
出し、その信号強度を検出する第1の信号強度検出手段
と、(2)周波数帯域の近傍帯域の成分を無線信号の受
信信号より抽出し、その信号強度を検出する第2の信号
強度検出手段と、(3)第1及び第2の信号強度検出手
段において検出された信号強度の差分を算出する減算手
段と、(4)差分信号強度に基づいて、後段回路に対す
る受信信号の通過/非通過又は減衰を制御する信号通過
制御手段とを備え、信号通過制御手段は、(4−1)差
分信号強度に基づいて、受信信号の受信状況に応じたゲ
インを発生するゲイン発生手段と、(4−2)ゲイン発
生手段において発生されたゲインを受信信号に乗算する
乗算手段と、(4−3)ゲイン発生手段で発生されるゲ
インの小区間最小値を逐次検出し、検出された最小値
を、区間に対応する受信信号に乗算する小区間ゲイン最
小値検出手段とを有することを特徴とする
【0018】また、第7の発明は、第1の発明の(4)
信号通過制御手段が、上記と共に、 差分信号強度と、予
め定めておいた閾値との比較結果に基づいて、監視信号
の有無を判定するものであり、(4−1)ゲイン手段が
差分信号強度又は監視信号の判定結果に基づいて、ゲイ
ンを発生することを特徴とする。 このように、第1の発
明及び第7の発明においては、監視信号と同一周波数帯
域の信号強度を検出する第1の信号強度検出手段と、こ
の第1の信号強度検出手段が検出対象とする周波数帯域
の近傍帯域の信号強度を検出する第2の信号強度検出手
段を設け、その各出力の差分によって、受信信号の通過
/非通過又は減衰を制御し、若しくは、差分信号強度
と、予め定めておいた閾値との比較結果に基づいて、監
視信号の有無を判定するを制御する。 これにより、監視
信号と同一周波数帯域中に相対的に信号強度の高い雑音
成分が混入していても、当該雑音成分の影響を確実に除
去することができる。かくして、真に監視信号の信号強
度に基づく制御を可能とできる。 また、雑音が多く含ま
れる受信信号についてはゲインを小さくし、雑音が少な
い受信信号についてはゲインを大きくできる。かくし
て、可聴音域に再生される雑音を目立たないようにでき
る。 さらに、信号強度が急変するような状況下でも、再
生音に現れるレベル変動を滑らかにでき、自然な再生音
を得ることができる。 第2の発明は、(1)監視信号と
同一周波数帯域の成分を無線信号の受信信号より抽出
し、その信号強度を検出する第1の信号強度検出手段
と、(2)周波数帯域の近傍帯域の成分を無線信号の受
信信号より抽出し、その信号強度を検出する第2の信号
強度検出手段と、(3)第1及び第2の信号強度検出手
段において検出された信号強度の差分を算出する減算手
段と、(4)差分信号強度に基づいて、後段回路に対す
る受信信号の通過/非通過又は減衰を制御する信号通過
制御手段とを備え、信号通過制御手段は、(4−1)差
分信号強度に基づいて又は差分信号強度と監視信号有無
の判定結果に基づいて、受信信号の受信状況に応じたゲ
インを発生するゲイン発生手段と、(4−2)ゲイン発
生手段において発生されたゲインを受信信号に乗算する
乗算手段と、(4−4)ゲイン発生手段で発生されるゲ
インの谷部を監視し、検出された各谷部のゲインから算
出される補間ゲインを、対応する谷部と谷部の間の受信
信号に乗算するゲイン谷部補間手段とを 有することを特
徴とする。 また、第8の発明は、第2の発明の(4)信
号通過制御手段が、上記と共に、差分信号強度と、予め
定めておいた閾値との比較結果に基づいて、監視信号の
有無を判定するものであり、(4−1)ゲイン手段が差
分信号強度又は監視信号の判定結果に基づいて、ゲイン
を発生することを特徴とする。 このようにすることで、
信号強度が急変するような状況下でも、再生音に現れる
レベル変動を滑らかにでき、自然な再生音を得ることが
できる。 第3の発明は、(1)監視信号と同一周波数帯
域の成分を無線信号の受信信号より抽出し、その信号強
度を検出する第1の信号強度検出手段と、(2)周波数
帯域の近傍帯域の成分を無線信号の受信信号より抽出
し、その信号強度を検出する第2の信号強度検出手段
と、(3)第1及び第2の信号強度検出手段において検
出された信号強度の差分を算出する減算手段と、(4)
差分信号強度に基づいて、後段回路に対する受信信号の
通過/非通過又は減衰を制御する信号通過制御手段とを
備え、信号通過制御手段は、(4−1)差分信号強度に
基づいて又は差分信号強度と監視信号有無の判定結果に
基づいて、受信信号の受信状況に応じたゲインを発生す
るゲイン発生手段と、(4−2)ゲイン発生手段におい
て発生されたゲインを受信信号に乗算する乗算手段と、
(4−5)ゲイン発生手段で発生されるゲインと、上昇
ゲイン発生手段で発生されるゲインとを比較し、両者の
うち、より小さい方のゲインを選択するゲイン選択手段
と、(4−6)上昇ゲイン発生手段で発生されたゲイン
の方が小さかった場合、上昇ゲイン発生手段で発生され
るゲインを強制的に上昇させるゲイン強制上昇信号発生
手段とを有することを特徴とする。 また、第9の発明
は、第3の発明の(4)信号通過制御手段が、上記と共
に、差分信号強度と、予め定めておいた閾値との比較結
果に基づいて、監視信号の有無を判定するものであり、
(4−1)ゲイン手段が差分信号強度又は監視信号の判
定結果に基づいて、ゲインを発生することを特徴とす
る。 このようにすることで、信号強度が急変するような
状況下でも、再生音に現れるレベル変動を滑らかにで
き、自然な再生音を得ることができる。しかも、この場
合には、大局的に雑音の混じり具合が改善される状況下
における再生音の音量 を自動的に大きくできるため、使
用感の向上を実現できる。 第4の発明は、(1)監視信
号と同一周波数帯域の成分を上記無線信号の受信信号よ
り抽出し、その信号強度を検出する第1の信号強度検出
手段と、(2)周波数帯域の近傍帯域の成分を無線信号
の受信信号より抽出し、その信号強度を検出する第2の
信号強度検出手段と、(3)第1及び第2の信号強度検
出手段において検出された信号強度の差分を算出する減
算手段と、(4)差分信号強度に基づいて、後段回路に
対する受信信号の通過/非通過又は減衰を制御する信号
通過制御手段とを備え、信号通過制御手段は、(4−
1)差分信号強度に基づいて又は差分信号強度と監視信
号有無の判定結果に基づいて、受信信号の受信状況に応
じたゲインを発生するゲイン発生手段と、(4−2)ゲ
イン発生手段において発生されたゲインを受信信号に乗
算する乗算手段と、(4−7)検出単位とする小区間内
で最小値が検出されるたび、次の小区間の先頭位置を当
該位置にシフトさせると共に、今回新たに検出された最
小値を、前回の最小値検出後今回の最小値検出まで遅延
されていた受信信号に乗算するゲインとして出力するシ
フト式小領域最小値検出器とを有することを特徴とす
る。 また、第12の発明は、第4の発明の(4)信号通
過制御手段が、上記と共に、差分信号強度と、予め定め
ておいた閾値との比較結果に基づいて、監視信号の有無
を判定するものであり、(4−1)ゲイン手段が差分信
号強度又は監視信号の判定結果に基づいて、ゲインを発
生することを特徴とする。 このようにすることで、再生
音に現れるレベル変動を滑らかにしつつも、受信状態に
対する追従性を向上できる。 第5の発明は、(1)監視
信号と同一周波数帯域の成分を無線信号の受信信号より
抽出し、その信号強度を検出する第1の信号強度検出手
段と、(2)周波数帯域の近傍帯域の成分を無線信号の
受信信号より抽出し、その信号強度を検出する第2の信
号強度検出手段と、(3)第1及び第2の信号強度検出
手段において検出された信号強度の差分を算出する減算
手段と、(4)差分信号強度に基づいて、後段回路に対
する受信信号の通過/非通過又は減衰を制御する信号通
過制御手段とを備え、信号通過制御手段は、(4−1)
差分信号強度に基づいて又は差分信号強度と監視信号有
無の判定結果に基づいて、受信信号の受信状況に応じた
ゲインを1次関数を用いて発生するゲイン発生手段と、
(4−2)ゲイン発生手段において発生されたゲインを
受信信号に乗算する乗算手段と、(4−8)ゲイン発生
手段において発生されたゲインを、それぞれ異なる時定
数により平滑化する長期平均計算手段及び短期平均計算
手段とを有し、各平均計算手段から出力される長期平均
と短期平均を比較し、小さい方のゲインを乗算手段に出
力することを特徴とする。 また、第13の発明は、第5
の発明の(4)信号通過制御手段が、上記と共に、差分
信号強度と、予め定めておいた閾値との比較結果に基づ
いて、監視信号の有無を判定するものであり、(4−
1)ゲイン手段が差分信号強度又は監視信号の判定結果
に基づいて、ゲインを発生することを特徴とする。 この
ようにすることで、再生音に現れるレベル変動を滑らか
にしつつも、受信状態に対する追従性を向上できる。
6の発明は、(1)監視信号と同一周波数帯域の成分を
無線信号の受信信号より抽出し、その信号強度を検出す
る第1の信号強度検出手段と、(2)周波数帯域の近傍
帯域の成分を無線信号の受信信号より抽出し、その信号
強度を検出する第2の信号強度検出手段と、(3)第1
及び第2の信号強度検出手段において検出された信号強
度の差分を算出する減算手段と、(4)差分信号強度に
基づいて、後段回路に対する上記受信信号の通過/非通
過又は減衰を制御する信号通過制御手段とを備え、信号
通過制御手段は、(4−1)差分信号強度に基づいて又
は差分信号強度と監視信号有無の判定結果に基づいて、
受信信号の受信状況に応じたゲインを1次関数を用いて
発生するゲイン発生手段と、(4−2)ゲイン発生手段
において発生されたゲインを受信信号に乗算する乗算手
段と、(4−8)ゲイン発生手段において発生されたゲ
インを、それぞれ異なる時定数により平滑化する長期平
均計算手段及び短期平均計算手段と、(4−9)各平均
計算手段から出力される長期平均と短期平均を比較し、
短期平均の方が小さい場合、長期平均の応答が早くなる
ように長期平均係数を切り替え、長期平均の出力の方が
小さい場合、長期平均の応答が遅くなるように長期平均
係数を切り替える長期平均係数切替手段とを有し、長期
平均計算手段から出力されるゲインを乗算手段に出力す
ることを特徴とする。 また、第14の発明は、第6の発
明の(4)信号通過制御手段が、上記と共に、差分信号
強度と、予め定めておいた閾値との比較結果に基づい
て、監視信号の有無を判定するものであり、(4−1)
ゲイン手段が差分信号強度又は監視信号の判定結果に基
づいて、ゲインを発生することを特徴とする。 このよう
にすることで、再生音に現れるレベル変動を滑らかにし
つつも、受信状態に対する追従性を一層向上できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る無線受信機
を、セルラ無線システムの移動無線端末に応用する場合
について説明する。なお、本実施形態に係る移動無線端
末の特徴は、受信信号系に設けられるノイズ低減回路に
ある。従って、以下の説明では、移動無線端末に搭載す
るノイズ低減回路の各実施形態について説明する。
【0020】(A)第1の実施形態 (A−1)構成 図1に、ノイズ低減回路の第1の実施形態を示す。この
ノイズ低減回路の入力端子1は、高域通過フィルタ(以
下「ハイパスフィルタ」という。)2と、低域通過フィ
ルタ(以下「ローパスフィルタ」という。)3に接続さ
れている。ハイパスフィルタ2は、オーディオ帯域信号
成分のうち音声信号より高周波帯域の信号、すなわち、
監視トーン信号の抽出用に設けられている。一方、ロー
パスフィルタ3は、オーディオ帯域信号成分のうち音声
信号の抽出用に設けられている。ただし、この段階にお
けるハイパスフィルタ2の出力には、監視トーン信号以
外の信号成分も当然含まれている。
【0021】そこで、ハイパスフィルタ2の出力は、2
つの帯域通過フィルタ(以下「バンドパスフィルタ」と
いう。)4及び8に接続される。ここで、バンドパスフ
ィルタ4は、監視トーン信号が重畳されている周波数帯
域近傍のみを通過させるのに用いられる。一方、バンド
パスフィルタ8は、監視トーン信号が重畳されている周
波数帯域と近接するが当該帯域とは異なる帯域を通過さ
せるのに用いられる。
【0022】このように通過帯域の近接する2つのバン
ドパスフィルタ4及び8を用いるのは、後段の処理にお
いて、監視トーン信号と同一周波数の雑音成分の影響を
除去するためである。すなわち、バンドパスフィルタ8
を通過する雑音の信号レベルは、バンドパスフィルタ4
を通過する信号に含まれる雑音の信号レベルとほぼ等し
いとみなせることを利用するためである。
【0023】ここで、バンドパスフィルタ4を通過する
出力の絶対値は、レベル計算器5において算出される。
また、バンドパスフィルタ8を通過する出力の絶対値
は、レベル計算器9において算出される。なおかかる値
には、信号レベルの急変がそのまま影響するため、当該
変化の影響を弱めるため、レベル計算器5の出力は平滑
演算器6に入力される。同様に、レベル計算器9の出力
は平滑演算器10に入力される。平滑演算器6及び10
の出力は、加算器7に入力される。
【0024】加算器7は、平滑演算器6の出力から平滑
演算器10の出力を減算する。かくして、加算器7から
は、監視トーン信号の成分のみが出力される。この出力
SATは、監視トーン信号s/n判定器11に入力され
る。
【0025】監視トーン信号s/n判定器11は、予め
定めておいた閾値TH_SAT_Lと、SATの信号レ
ベルとを比較することにより、監視トーン信号の有無を
判断する。ここで、SATが閾値TH_SAT_L以上
のとき、監視トーン信号s/n判定器11は、「監視ト
ーン信号あり」を出力する。一方、SATが閾値TH_
SAT_Lより小さいとき、監視トーン信号s/n判定
器11は、「監視トーン信号なし」を出力する。
【0026】スイッチ制御器12は、監視トーン信号s
/n判定器11の出力に基づいてスイッチ13を切替制
御する。このスイッチ制御器12は、「監視トーン信号
あり」のとき、スイッチ13の入力端子をa側に接続す
る。また、スイッチ制御器12は、「監視トーン信号な
し」のとき、スイッチ13の入力端子をb側に接続す
る。なお、a側の端子には、ローパスフィルタ3の出力
が接続されている。一方、b側の端子には、何らの入力
が接続されていない。従って、a側に接続されたとき、
スイッチ13から出力端子14に、音声信号成分が出力
される。因みに、初期状態におけるスイッチ13の入力
端子は、a側に接続されている。
【0027】(A−2)動作 続いて、前述したノイズ低減回路がどのように機能する
かを説明する。
【0028】ノイズ低減回路の入力端子1には、FM信
号復調部において復調された信号が入力される。なお、
入力信号は、不図示のアナログ−デジタル変換器によ
り、予めディジタルデータ化されているものとする。こ
こで、入力信号は、移動無線端末が回線と繋がっている
か否かを監視するために用いる監視トーン信号と、音声
信号とが重畳された信号である。監視トーン信号は、不
図示の移動無線用基地局で作成される。なお、以下の説
明では、監視トーン信号を6〔kHz〕の単一正弦波信
号であるものとする。一方、音声信号は、300〔H
z〕〜4〔kHz〕の信号であるものとする。勿論、か
かる値は一例であり、これらに限定されるものではな
い。また、以下に説明する監視トーン信号と音声信号の
双方は、いずれもオーディオ帯域内信号である。
【0029】入力信号は、ハイパスフィルタ2とローパ
スフィルタ3に入力される。ハイパスフィルタ2は、監
視トーン信号帯域以下の周波数帯を阻止する。本実施形
態の場合、4〔kHz〕以下の信号を阻止する。一方、
ローパスフィルタ3は、4〔kHz〕以下の信号のみを
通過させる。すなわち、音声信号周波数領域のみを通過
させる。
【0030】ハイパスフィルタ2の出力は、通過帯域の
異なる2種類のバンドパスフィルタすなわちバンドパス
フィルタ4及び8に入力される。バンドパスフィルタ4
は、監視トーン信号を通過させる帯域、例えば6〔kH
z〕近傍の帯域を通過させる。一方、バンドパスフィル
タ8は、6〔kHz〕の近くでありながら、監視トーン
信号とは異なる帯域の信号、例えば6.2〔kHz〕を
通過させるようにする。勿論、通過帯域はこれらの数値
に限定されるものではない。
【0031】バンドパスフィルタ4及び8の出力は、そ
れぞれレベル計算器5及び9に出力される。レベル計算
器5は、バンドパスフィルタ4の出力の絶対値L1
(n)を計算し、レベル計算器9は、バンドパスフィル
タ8の出力の絶対値L2(n)を計算する。各々のレベ
ル計算器の出力は、平滑演算器6及び7に出力される。
ここで、平滑演算器6及び7は、以下の(1)式及び
(2)式に基づいてそれぞれ平滑演算を行う。これは信
号中に重畳される雑音の影響を弱め、かつ、信号レベル
の急変の影響を弱めるためである。
【0032】 Lp1(n)=δ・L1(n)+(1−δ)・L1(n−1) …(1) Lp2(n)=δ・L2(n)+(1−δ)・L2(n−1) …(2) ただし、L1(n−1)=Lp1(n−1)とし、L2(n−1)=Lp2(n−
1)とする。
【0033】本実施形態の場合、サンプリング周期は4
0〔kHz〕であり、nはサンプル順序を表す。また、
本実施形態ではδ=1/64であるが、用途に応じて適
宜変換して良い。
【0034】平滑演算器6及び10の出力、すなわち、
LP1(n)とLP2(n)は、加算器7に出力され
る。加算器7は、以下の(3)式に基づいて、監視トー
ン信号の信号対雑音比(s/n)に応じた監視トーン信
号の大きさSAT(n)を計算する。
【0035】 SAT(n)=LP1(n)−LP2(n) …(3) 監視トーン信号s/n判定器11は、加算器7よりSA
T(n)を入力すると、SAT(n)と閾値TH_SA
T_Lとを比較する。これは、監視トーン信号の電界強
度が十分であるか否かを判定するためである。監視トー
ン信号s/n判定器11は、SAT(n)≧TH_SA
T_Lであるとき、「監視トーン信号あり」の信号をス
イッチ制御器12に出力する。また、監視トーン信号s
/n判定器11は、SAT(n)<TH_SAT_Lで
あるとき、「監視トーン信号なし」の信号をスイッチ制
御器12に出力する。
【0036】本実施形態においては、電界強度の閾値T
H_SATを、−114〔dBm〕に相当する閾値を設
定する。勿論、この電界強度は、使用機器によって適宜
定めて良い。なお、前述の閾値TH_SAT_Lは、T
H_SAT_Lを電界強度に変換したときに、所望の電
界強度TH_SATとなるよう定めている。図3に、S
AT(n)と閾値TH_SAT_Lとの関係を示す。
【0037】図3から明らかなように、電界強度が弱ま
るほど、監視トーン信号のs/n(実線で示す)は低下
し、一方、雑音信号のs/n(破線で示す)は反対に増
加する。すなわち、電界強度が弱い状態では、雑音信号
の影響が支配的となる。このため、監視トーン信号帯域
を通過した信号であっても、電界強度が低い場合には、
雑音信号が検出されることになり、その信号をそのまま
監視トーン信号有無の判定に用いたのでは、従来技術の
ように誤判定が生じてしまう。
【0038】これに対し、本実施形態の場合には、仮
に、バンドパスフィルタ4(監視トーン信号帯域)を通
過した信号が雑音成分にすぎず、平滑演算器6からの出
力LP1(n)が雑音成分の信号レベルに等しいとして
も、雑音成分は周波数領域全体において平坦な特性、す
なわち白色ノイズ特性で与えられるため、バンドパスフ
ィルタ8及び平滑演算器10を介して現れる出力LP2
(n)により、雑音成分が打ち消される。この結果、監
視トーン信号s/n判定器11は、雑音の影響を受けず
に監視トーン信号の有無を判定できる。
【0039】スイッチ制御器12は、監視トーン信号s
/n判定器11からの出力信号が「監視トーン信号あ
り」の場合、スイッチ13の端子を端子aに接続するよ
う制御信号を出力し、「監視トーン信号なし」の場合、
スイッチ13の端子を端子bに接続するよう制御信号を
出力する。かくして、スイッチ13は、真に監視トーン
信号が存在する場合にのみ、音声信号周波数領域を通過
した信号、すなわちローパスフィルタ3を通過した信号
を、出力端子14に接続されている不図示の音声処理部
に入力する。
【0040】(A−3)効果 以上のように、第1の実施形態によれば、監視トーン信
号帯域の信号レベルと、監視トーン信号帯域付近の雑音
レベルを共に検出し、加算器7において、両信号レベル
の差を計算するようにしたので、監視トーン信号s/n
判定器11に入力される信号成分を真の監視トーン信号
成分のみとでき、監視トーン信号の検出精度を向上でき
る。
【0041】すなわち、監視トーン信号と全く同一の周
波数に雑音成分が重畳される場合であっても、またフェ
ージングと呼ばれる電界強度の強弱変化現象が存在する
実際の使用状況下で、従来技術では雑音が監視トーン信
号であると誤判定され得るような場合であっても、真に
監視トーン信号成分のみに基づく判定処理を実行でき、
結果として、受信者に極めて大きな雑音を聞かせるよう
な状態が発生するのを未然に防ぐことができる。
【0042】(B)第2の実施形態 続いて、ノイズ低減回路の第2の実施形態を示す。この
第2の実施形態は、雑音信号の影響を取り除いた真の監
視トーン信号の信号レベルに基づいて、ローパスフィル
タ3から出力される音声信号周波数領域の信号のゲイン
を連続的に制御するものである。従って、雑音信号の影
響を除去する部分の構成は、第1の実施形態の場合と同
様である。ただし、その監視トーン信号を用いた制御方
法には2つの方法が考えられる。以下順番に説明する。
【0043】(B−1)第1の構成例 図4に、考えられる第1の構成例を示す。この第1の構
成例と第1の実施形態との違いは、監視トーン信号s/
n判定器11’を用いる点と、スイッチ制御器12の代
わりにゲイン発生器15を用い、スイッチ13の代わり
に乗算器16を用いる点の2点である。
【0044】すなわち、この例における監視トーン信号
s/n判定器11’は、第1の実施形態の場合とは異な
り、閾値TH_SAT_L(以下では、閾値Cとして説
明する。)と比較して、SAT(n)(以下では、信号
レベルG(n)として説明する。)が大きいか小さいか
をゲイン発生器15に出力するよう動作する。このと
き、監視トーン信号s/n判定器11’は、当該判定結
果と共に、加算器7の出力である信号レベルG(n)を
も出力する。
【0045】ゲイン発生器15は、前述の判定結果に従
い、監視トーン信号s/n判定器11から与えられる信
号レベルG(n)に応じたゲインを発生する。ここで
は、図5を用い、ゲイン発生の仕組みを説明する。な
お、図5の横軸は、前述の電界強度に相当する信号レベ
ルG(n)である。
【0046】ゲイン発生器15は、監視トーン信号s/
n判定器11’から与えられる信号レベルG(n)につ
いての判定結果が、閾値C以上である場合(すなわち、
G(n)≧Cである場合)、信号レベルG(n)によら
ず、瞬時的gain(n)を1.0に設定する。
【0047】一方、ゲイン発生器15は、監視トーン信
号s/n判定器11’から与えられる信号レベルG
(n)についての判定結果が、閾値Cより小である場合
(すなわち、G(n)<Cである場合)、次の(4)式
に従い、瞬時的gain(n)を計算する。
【0048】 gain(n)={(1−A)/(C−B)}(G(n)−C)+1 …(4) ただし、算出値が値A以下となる場合には、不図示の制
限器を用いて、瞬時的gain(n)の下限を値Aに制
限する。これは、信号レベルG(n)が、図5横軸の閾
値B以下である場合、瞬時的gain(n)を値Aとす
ることを意味する。なお、図5では、閾値Cを116d
BmO相当値とし、閾値Bを140dbmO相当値と
し、Aを0.1で表している。勿論、これらの数値を限
定するものではなく、用途に応じて適宜変更しても良
い。
【0049】この結果、ゲイン発生器15から乗算器1
6に対しては、監視トーン信号の信号レベルに応じて算
出された、1.0〜A(図5の場合、0.1)の間の瞬
時的gain(n)が与えられる。すなわち、監視トー
ン信号の電界強度が閾値Cより小さくなる場合には、電
界強度が弱いほど小さい値(ただし、A以下とはならな
い。)の瞬時的gain(n)が与えられる。
【0050】かくして、乗算器16からは、瞬時的ga
in(n)に基づいて増減制御されたローパスフィルタ
3の出力が、出力端子14に対して出力される。この結
果、電界強度に相当する信号レベルが閾値Cの付近で変
動するような状況下でも、音声信号が”ぶつぎり”にな
るのを有効に回避し得る。
【0051】(B−2)第2の構成例 図に、考えられる第2の構成例を示す。この第2の構
成例の場合も、その技術思想は、基本的に第1の構成例
と同じである。ただし、この第2の構成例の場合には、
第1の構成例から監視トーン信号s/n判定器11’を
除いた構成とする。すなわち、出力信号の振幅がそのま
ま電界強度を表す指標として使用できる加算器7の出力
を、ゲイン発生器15に直接入力する構成とする。
【0052】この場合、ゲイン発生器15は、加算器7
の出力である信号レベルG(n)を(4)式に代入し、
その算出値を瞬時的gain(n)として、乗算器16
に出力する。ただし、算出値が1.0以上の場合には、
不図示の制限器を用いることにより、瞬時的gain
(n)の上限を1.0に制限する。同様に、算出値が値
A未満の場合には、不図示の制限器により、瞬時的ga
in(n)の下限を値Aに制限する。
【0053】この結果、ゲイン発生器15から乗算器1
6に対しては、監視トーン信号の信号レベルに応じて算
出された、1.0〜A(図5の場合、0.1)の間の瞬
時的gain(n)が与えられる。かくして、第1の構
成例と同様の効果が得られる。
【0054】(B−3)効果 以上のように、この第2の実施形態によれば、監視トー
ン信号の電界強度に相当する信号レベルが弱くなり、そ
の信号レベルが、信号レベルの判定に使用する閾値C未
満となる場合にも、その際に受信されている音声信号の
音声処理回路への出力を2値的に禁止するのではなく、
そのゲインを徐々に小さくするようにしたことにより、
実際の使用状態下で、受信者が建造物のように複雑に入
り組んだ場所を歩行する場合にも、音声信号が”ぶつ切
り”になるのを有効に防止できる。
【0055】(C)第3の実施形態 続いて、ノイズ低減回路の第3の実施形態を示す。この
第3の実施形態は、前述の第2の実施形態の変形であ
り、弱電界時における滑らかなレベル制御を実現するも
のである。
【0056】図7に、第3の実施形態に係るノイズ低減
回路の一例を示す。図7は、前述の第2の実施形態で説
明した第1の構成例に対応するものである。図7から分
かるように、この図7に示すノイズ低減回路と図4に示
したノイズ低減回路との違いは、ゲイン発生器15と乗
算器16の間にゲイン平滑器18を新たに設けた点であ
り、その他の構成については同一である。
【0057】なお、この第3の実施形態の場合にも、第
2の実施形態で説明した第2の構成例に対応するものを
考えることができる。しかし、ゲイン発生器15以降の
構成は図7と同じになるため、以下の説明では、第1の
構成例に対応する図7についてのみ説明する。
【0058】この第3の実施形態に係るノイズ低減回路
がどのように機能するかを説明する。ただし、ゲイン発
生器15までの動作については、第2の実施形態の場合
と同じであるため、ここでは、それ以降の動作について
説明する。
【0059】ゲイン発生器15において発生された瞬時
的gain(n)は、ゲイン平滑器18に出力される。
ゲイン平滑器18では、例えば、次の(5)式に基づい
てゲインの平滑化が行われる。
【0060】 sm_gain(n)=δ1・gain(n)+(1−δ1)・gain(n-1) …(5) ただし、gain(n−1)=sm_gain(n−1) なお、本実施形態では、δ1の値を、1/128とす
る。勿論、δ1の値には、これ以外の値を適宜選択して
用いても良い。
【0061】この結果、監視トーン信号のレベルが急激
に変動し、ゲイン発生器15において発生される瞬時的
gain(n)が、直前値に比して急激に大きくなる場
合や小さくなる場合にも、その変動量は(5)式によっ
て圧縮されることになる。かくして、乗算器16には、
瞬時的gain(n)を平滑化したsm_gain
(n)が与えられ、このsm_gain(n)によって
レベル制御された音声信号が出力端子14に出力され
る。
【0062】以上説明したように、この第3の実施形態
によれば、ゲイン平滑器18を用いて瞬時的gain
(n)を平滑化し、その平滑値sm_gain(n)を
ローパスフィルタ3の出力である音声信号に乗算するよ
うにしたので、第2の実施形態で得られた効果に加え、
制御による音声信号のレベルの変化を滑らかにできる。
これにより、音質の良い、自然な受信品質又は通話品質
を実現できる。
【0063】(D)第4の実施形態 続いて、ノイズ低減回路の第4の実施形態を示す。この
第4の実施形態も、第2の実施形態の変形であり、弱電
界時における滑らかなレベル制御を実現するものであ
る。この点で、第3の実施形態と共通するが、その実現
手法を異にする。
【0064】図8に、第4の実施形態に係るノイズ低減
回路の一例を示す。図8も、前述の第2の実施形態で説
明した第1の構成例に対応するものである。第3の実施
形態との違いは、ゲイン平滑器18に代えて小区間ゲイ
ン最小検出器19が設けられている点と、ローパスフィ
ルタ3と乗算器16の間に遅延器20が挿入されている
点の2点である。その他の構成については同一である。
【0065】なお、この第4の実施形態の場合にも、第
2の実施形態で説明した第2の構成例に対応するものを
考えることができる。しかし、ゲイン発生器15以降の
構成は図8と同じになるため、以下の説明では、第1の
構成例に対応する図8についてのみ説明する。
【0066】この第4の実施形態に係るノイズ低減回路
がどのように機能するかを説明する。ただし、ゲイン発
生器15までの動作については、第2の実施形態の場合
と同じであるため、ここでは、それ以降の動作について
説明する。
【0067】ゲイン発生器15において発生された瞬時
的gain(n)は、小区間ゲイン最小値検出器19に
出力される。小区間ゲイン最小値検出器19は、図9に
示すように、一定区間Nサンプルにわたって、瞬時的g
ain(n)の最小値MIN_gain(k)を検出す
る。小区間ゲイン最小値検出器19は、このように検出
された最小値MIN_gain(k)を、当該区間の代
表値とし、次のNサンプル区間の間、乗算器16に出力
する。
【0068】なお、乗算器16に対する一方の入力であ
るローパスフィルタ3の出力は、遅延器20において、
小区間ゲイン最小値検出器19による最小値検出に要す
るサンプル数と同一の時間、すなわちNサンプル分遅延
されているため、処理タイミングのずれはない。例え
ば、8kHzサンプリングで20msの遅延を加える場
合、160サンプル分の遅延が加えられる。勿論、この
遅延量は、応用する無線機によって適宜変更し得る値で
ある。
【0069】この結果、監視トーン信号のレベルが急激
に変動し、ゲイン発生器15において発生される瞬時的
gain(n)が、急激に大きくなる場合や小さくなる
場合にも、一定区間については、一定値でのレベル制御
が可能となる。
【0070】以上説明したように、この第4の実施形態
によれば、小区間ゲイン最小値検出器19により小区間
ごと瞬時的gain(n)の最小値を検出し、その最小
値MIN_gain(n)を、ローパスフィルタ3の出
力である音声信号の該当区間に乗算するようにしたの
で、第2の実施形態で得られた効果に加え、制御による
音声信号のレベルの変化を小さくできる。
【0071】すなわち、急峻な変動を起こす瞬時的ga
in(n)に対しても、小区間の間については、音声信
号に乗算されるゲイン値を一定にでき、ノイズが少な
く、かつ急峻なレベル変化を伴わない自然な音声信号を
得ることができる。
【0072】なお、上述の説明においては、小区間内で
検出される瞬時的gain(n)の最小値を、乗算器1
6に与えることにしたが、小区間内で検出される瞬時的
gain(n)の最大値を用いるようにしても良い。そ
の場合には、小区間ゲイン最小値検出器19の代わり
に、小区間ゲイン最大値検出器を用いるようにすれば良
い。
【0073】(E)第5の実施形態 続いて、ノイズ低減回路の第5の実施形態を示す。この
第5の実施形態も、第2の実施形態の変形であり、弱電
界時における滑らかなレベル制御を実現するものであ
る。この点で、前述の第3の実施形態や第4の実施形態
と共通するが、その実現手法を異にする。
【0074】図10に、第5の実施形態に係るノイズ低
減回路の一例を示す。図10も、前述の第2の実施形態
で説明した第1の構成例に対応するものである。第4の
実施形態との違いは、小区間ゲイン最小検出器19に代
えてゲイン谷部補間部21が設けられている点である。
その他の構成については同一である。
【0075】なお、この第5の実施形態の場合にも、第
2の実施形態で説明した第2の構成例に対応するものを
考えることができる。しかし、ゲイン発生器15以降の
構成は図10と同じになるため、以下の説明では、第1
の構成例に対応する図10についてのみ説明する。
【0076】この第5の実施形態に係るノイズ低減回路
がどのように機能するかを説明する。ただし、ゲイン発
生器15までの動作については、第2の実施形態の場合
と同じであるため、ここでは、それ以降の動作について
説明する。
【0077】ゲイン発生部15において発生された瞬時
的gain(n)は、ゲイン谷間補間部21に出力され
る。ゲイン谷間補間部21は、次の(6)式により算出
される値に基づいて、瞬時的gain(n)の谷間va
lを検出する。
【0078】 val(n)={gain(n)−gain(n-1)}・{gain(n+1)−gain(n)} …(6) ただし、nはサンプル順とする。また、val(0)=
0とする。
【0079】ここで、ゲイン谷間補間部21は、(6)
式に基づいて算出されたval(n)が0以下であり、
かつ、その第1項の値(gain(n)−gain(n-1))が0以下
である場合、瞬時的gain(n)の谷間であると判定
する。そして、その他の場合、ゲイン谷間補間部21
は、瞬時的gain(n)の谷間でないと判定する。
【0080】かかる判定処理により新たな谷間が検出さ
れると、ゲイン谷間補間部21は、1つ前の谷間との間
に入力される音声信号に対して乗算する谷間補間ゲイ
ン、すなわちVAL_gain(n)を逐次算出し、乗
算器16に出力する。
【0081】この実施形態の場合、ゲイン谷間補間部2
1は、VAL_gain(n)を線形補間により求め
る。勿論、補間方法は線形補間に限られるものでなく、
2次以上の関数を用いた補間も可能であるが、ここでは
線形補間によるものとする。この様子を、図11を用い
て説明する。なおここでは、谷間が第100サンプル点
と第120サンプル点で検出されたものとし、その中間
のサンプル点に対するVAL_gain(n)の算出例
を説明する。
【0082】ゲイン谷間補間部21は、第100サンプ
ル点の瞬時的gain(100)と、第120サンプル
点の瞬時的gain(100)を用い、n=100〜1
20で与えられる各サンプル点の音声信号に乗算するV
AL_gain(n)を、次の(7)式により算出す
る。
【0083】 VAL_gain(n) ={[gain(120)−gain(100)]/(120−100)}(n−100)+gain(100) …(7) ゲイン谷間補間部21は、この処理を、予め定めておい
たフレーム長の間行い、算出結果を逐次出力する。な
お、フレームの最終サンプル点でのVAL_gain
(n)の値を、この例の場合、瞬時的gain(n)と
同じ値に定めているが、この例に限らず、適宜フレーム
の最終サンプル値を定めることもできる。
【0084】この結果、監視トーン信号のレベルが急激
に変動し、ゲイン発生器15において発生される瞬時的
gain(n)が、急激に大きくなる場合や小さくなる
場合にも、その変動を反映させながらも、変動量を小さ
く抑えることができる。
【0085】以上説明したように、この第5の実施形態
によれば、ゲイン谷間補間部21により瞬時的gain
(n)に現れる谷間を求め、さらに、その谷間の間のゲ
インを簡単な1次関数で補間して与えるようにしたこと
により、第2の実施形態で得られる効果に加え、細かい
ゲイン制御と、フレーム間でのゲイン制御の連続性を実
現できる。
【0086】すなわち、急峻な変動を起こす瞬時的ga
in(n)に対しても、音声信号に対する音量変化を小
さくかつ連続的に実行でき、良好な音質と、ノイズの低
減を実現できる。
【0087】(F)第6の実施形態 続いて、ノイズ低減回路の第6の実施形態を示す。この
第6の実施形態も、第2の実施形態の変形であり、弱電
界時における滑らかなレベル制御を実現するものであ
る。この点で、前述の第3〜第5の実施形態と共通する
が、その実現手法を異にする。
【0088】図12に、第6の実施形態に係るノイズ低
減回路の一例を示す。図12も、前述の第2の実施形態
で説明した第1の構成例に対応するものである。第2の
実施形態との違いは、ゲイン選択部22、ゲイン強制上
昇信号発生部23及び上昇ゲイン発生部24が設けられ
ている点である。その他の構成については同一である。
【0089】なお、この第6の実施形態の場合にも、第
2の実施形態で説明した第2の構成例に対応するものを
考えることができる。しかし、ゲイン発生器15以降の
構成は図12と同じになるため、以下の説明では、第1
の構成例に対応する図12についてのみ説明する。
【0090】この第6の実施形態に係るノイズ低減回路
がどのように機能するかを説明する。ただし、ゲイン発
生器15までの動作については、第2の実施形態の場合
と同じであるため、ここでは、それ以降の動作について
説明する。
【0091】ゲイン発生部15において発生された瞬時
的gain(n)は、ゲイン選択部22に出力される。
ゲイン選択部22は、後述する上昇ゲイン発生部24か
らの強制上昇ゲインval_mtn(n)と、ゲイン発
生部15から入力される瞬時的gain(n)との大き
さ(絶対値でも良い)を比較する。ここで、ゲイン選択
部22は、2つのうち小さい方を選択し、出力val_
att(n)として、乗算器16に出力する。
【0092】そして、その際の大小関係が、val_m
tn(n)≦gain(n)である場合、ゲイン選択部
22は、ゲイン強制上昇信号発生部23に対し、ゲイン
を強制的に上昇させる強制上昇信号を出力する。一方、
その際の大小関係が、val_mtn(n)>gain
(n)である場合、ゲイン選択部22は、上昇ゲイン発
生部24に対し、val_mtn(n+1)=gain
(n)の代入を行い、次回の選択に備える。
【0093】なお、上昇ゲイン発生部24は、前述のゲ
イン強制上昇信号発生部23から強制上昇信号を入力す
と、次の(8)式によりゲインを強制的に上昇させ
る。ここで、ゲインを強制的に上昇させるのは、一度ゲ
インが極端に小さくなった場合に、再びゲインが上昇で
きなくなる現象を回避するためである。
【0094】 val_mtn(n+1)=val_mtn(n)(1+δ3) …(8) ただし、δ3=0.001125とする。勿論、δ3の
値はこれに限るものでなく、応用する際に適宜設定し得
る。このようにして発生されたゲインが、前述のように
ゲイン選択部22へ出力される。この結果、ゲイン選択
部22の出力val_att(n)は、図13に示すよ
うに遷移する。
【0095】以上説明したように、第6の実施形態によ
れば、第2の実施形態で得られる効果に加え、以下のよ
うな効果を得ることができる。
【0096】まず、ゲイン選択部22において、瞬時的
gain(n)とval_mtn(n)のうちの小さい
方を、出力val_att(n)として、乗算器16に
出力するようにしたことにより、瞬時的gain(n)
の激しい変動を吸収しつつ、その最小値を追尾できる。
かくして、音声信号に対するノイズ混入の度合いが激し
く変化する信号には小さいゲインを与えることができ
る。
【0097】また、瞬時的gain(n)の方がval
_mtn(n)より大きくなる場合のように、大局的に
ノイズ混じり具合が改善されるような場合には、ゲイン
強制上昇信号発生部23及び上昇ゲイン発生部24によ
って、ゲインを穏やかに上昇させ、音量を自動的に大き
くすることにより、通話品質を良好に維持できる。
【0098】(G)第7の実施形態 続いて、ノイズ低減回路の第7の実施形態を示す。この
第7の実施形態は、第6の実施形態の変形である。図1
4は、この第7の実施形態に係るノイズ低減回路の構成
例を表している。第6の実施形態との違いは、ゲイン強
制上昇信号発生部23と上昇ゲイン発生部24との間
に、ハングオーバ付加部25を新たに設けた点である。
その他の構成については同一である。
【0099】第2の実施形態との違いは、ゲイン選択部
22、ゲイン強制上昇信号発生23及び上昇ゲイン発生
部24が設けられている点である。その他の構成につい
ては同一である。なお、この第7の実施形態の場合に
も、第2の実施形態で説明した第2の構成例に対応する
ものを考えることができることは言うまでもない。
【0100】この第7の実施形態に係るノイズ低減回路
がどのように機能するかを説明する。なおここでは、第
6の実施形態との違いについてのみ説明する。
【0101】この第7の実施形態の場合、ゲイン強制上
昇信号発生部23の出力は、ハングオーバ付加部25に
出力される。このハングオーバ付加部25は、常にハン
グオーバ期間か否かを監視しており、ハングオーバ期間
でないと判断した場合、ゲイン強制上昇信号に一定の遅
延量を付加して上昇ゲイン発生部24に与える。一方、
ハングオーバ付加部25は、ハングオーバ期間であると
判断した場合、ゲイン強制上昇信号の出力を中止する。
なおここでは、ハングオーバ期間を20サンプルとす
る。
【0102】以上説明したように、この第7の実施形態
によれば、ハングオーバ付加部25によって、ゲイン選
択時における最小値の選択が必要以上に頻繁に発生する
ことを防止でき、音声信号に乗算するゲインの変化を一
層なだらかなものとできる。かくして、一段と高い音質
を実現できる。
【0103】(H)第8の実施形態 続いて、ノイズ低減回路の第8の実施形態を示す。この
第8の実施形態は、第4の実施形態の変形である。図1
5は、この第8の実施形態に係るノイズ低減回路の構成
例を表している。第4の実施形態との違いは、ゲイン選
択部22、ゲイン強制上昇信号発生23及び上昇ゲイン
発生部24が設けられている点である。その他の構成に
ついては同一である。なお、この第8の実施形態の場合
にも、第2の実施形態で説明した第2の構成例に対応す
るものを考えることができることは言うまでもない。
【0104】この第8の実施形態に係るノイズ低減回路
がどのように機能するかを説明する。なおここでは、第
4の実施形態との違いについてのみ説明する。
【0105】この第8の実施形態の場合、小区間ゲイン
最小検出器19は、検出したゲイン最小値と、当該最小
値が検出されたフレーム内でのサンプル順を出力する。
このうち、検出したゲイン最小値は、ゲイン選択部22
と上昇ゲイン発生部24に出力され、最小値が検出され
たフレーム内でのサンプル順は、ゲイン強制上昇信号発
生器23に出力される。ここで言う「フレーム内でのサ
ンプル順」とは、フレームの先頭位置から見たサンプル
位置のことであり、例えば、フレームの先頭位置から5
サンプル目等の情報をいう。
【0106】ゲイン強制上昇信号発生器23は、当該最
小値の検出された位置情報に基づき、上昇ゲイン発生部
24を次のように制御する。すなわち、ゲイン強制上昇
信号発生器23は、最小値の検出位置よりも時間的に前
のサンプルに対しては、上昇ゲイン発生部24における
ゲインの強制上昇を禁止するよう制御する。これに対
し、ゲイン強制上昇信号発生器23は、最小値の検出位
置よりも時間的に後のサンプルに対しては、ゲインを強
制上昇させるように制御する。
【0107】かくして、上昇ゲイン発生器24は、以下
のように動作する。ただし、ここでは、1フレームを1
60サンプルとし、第kフレームの先頭から50番目に
最小値が現れるものとして説明する。このとき、上昇ゲ
イン発生器24は、第kフレーム内の先頭から順番に、
次の(9)式により算出されるbot_gain(n)
をゲイン選択部22に出力する。
【0108】 bot_gain(n)=min_gain(k) (0≦n≦50) bot_gain(n)=bot_gain(n−1)(1+δ3) (51≦n≦160) …(9) ただし、δ3=0.001125とする。勿論、δ3の
値はこれに限るものでなく、応用するシステムに応じ適
宜設定し得る。
【0109】また、この(9)式では、先頭から50番
目のサンプルを境に算出式が切り替わっているが、言う
までもなく、最小値の検出位置に応じてこの位置は異な
ることになる。このようにして発生されたbot_ga
in(n)が、前述のようにゲイン選択部22へ出力さ
れる。
【0110】ゲイン選択部22は、小区間ゲイン最小値
検出器19から入力されるMIN_gain(n)と、
上昇ゲイン発生部24から入力されるbot_gain
(n)との大きさ(絶対値でも良い)を比較し、小さい
方を、出力bot_att(n)として、乗算器16に
出力する。
【0111】すなわち、ゲイン選択部22は、最小値が
検出されたサンプル以前については、MIN_gain
(k)を選択し、最小値が検出されたサンプル以降につ
いては、bot_gain(n)を選択し、bot_a
tt(n)として乗算器16に出力する。かくして、乗
算器16に出力されるbot_att(n)の変化は、
図15に示すようになる。
【0112】以上説明したように、この第8の実施形態
によれば、最小値が検出される以前のサンプルについて
は検出された瞬時的gain(n)の最小値を音声信号
に乗算し、最小値が検出された以降のサンプルについて
は当該最小値から強制的に上昇させたゲインを音声信号
に乗算させるようにしたことにより、瞬時的gain
(n)が激しく変動するような使用状態においても、音
声レベルの急激な変化を回避し得るのに加え、大局的に
ノイズ混じり具合の改善される最小値検出以降について
はゲインを緩やかに上昇させることができる。かくし
て、より一層の音質の向上を実現できる。
【0113】(I)第9の実施形態 続いて、ノイズ低減回路の第9の実施形態を説明する。
この第9の実施形態も、第4の実施形態の変形である。
図17は、この第9の実施形態に係るノイズ低減回路の
構成例を表している。第4の実施形態との違いは、小区
間ゲイン最小値検出器19に代えて、シフト式小領域最
小値検出器26を用いる点である。その他の構成につい
ては同一である。なお、この第9の実施形態の場合に
も、第2の実施形態で説明した第2の構成例に対応する
ものを考えることができることは言うまでもない。
【0114】この第9の実施形態に係るノイズ低減回路
がどのように機能するかを説明する。なおここでは、第
4の実施形態との違いについてのみ説明する。
【0115】この第9の実施形態の場合、ゲイン発生器
15の出力、すなわち瞬時的gain(n)は、シフト
式小領域最小値検出器26に入力される。
【0116】このシフト式小領域最小値検出器26は、
検出単位とするフレーム内で最小値が検出されるたび、
次フレームの先頭位置を当該位置にシフトさせると共
に、今回新たに検出された最小値を、前回の最小値検出
後今回の最小値検出まで遅延されていた音声信号に乗算
するゲインとして出力する動作を行う。
【0117】以下、1フレームを160サンプルとし、
第kフレームの先頭からn1番目に最小値が現れるもの
として、このシフト式小領域最小値検出器26における
動作を説明する。なお、サンプリング周期は、8〔kH
z〕とする。
【0118】まず、シフト式小領域最小値検出器26
は、先頭からn1番目の位置で最小値を検出し、その際
の値、すなわちMIN_gain(k)を、1番目から
n1番目の音声信号が入力される乗算器16に、SFT
_gain(k)として出力する。同時に、シフト式小
領域最小値検出器26は、遅延器20を制御し、n1番
目以降、すなわち、n1+1番目から160番目のサン
プルに対応する音声信号の出力を禁止する。かくして、
乗算器16では、1番目からn1番目のサンプルに対応
する音声信号に、第kフレームの最小値SFT_gai
n(k)が乗算される。図18では、第kフレームの最
初のサンプルがn1に相当する例となっている。
【0119】次に、シフト式小領域最小値検出器26
は、次フレーム(第k+1フレーム)の先頭を、前フレ
ーム(第kフレーム)のn1番目のサンプル位置にシフ
トし、再び当該位置より1フレーム長に亘って、最小値
の検出を行う。
【0120】ここでは、先頭からm番目の位置で最小値
が検出されたものとする。すると、シフト式小領域最小
値検出器26は、当該最小値MIN_gain(k+
1)を、第k+1フレームの先頭からm番目までの音声
信号に乗算するゲイン、すなわち、SFT_gain
(k+1)として出力する。同時に、遅延器20から
は、先頭からmサンプル分の音声信号が読み出され、当
該SFT_gain(k+1)と乗算器16にて乗算さ
れる。
【0121】なお、シフト式小領域最小値検出器26
は、再び、m番目のサンプル位置に次フレーム(k+2
フレーム)の先頭位置を一致させ、最小値の検出処理に
移行する。このように、シフト式小領域最小値検出器2
6は、フレームの起点を、最小値検出点にシフトさせな
がら、順次次の最小値を検出する。この様子を、図18
に示す。
【0122】以上説明したように、この第9の実施形態
によれば、最小値の検出単位であるフレームの開始位置
を、最小値の検出位置に応じ適応的にシフトできるた
め、フレーム周期を固定的に定める場合に比して、ゲイ
ン変動に対する追従性を向上でき、音質の向上を実現で
きる。
【0123】(J)第10の実施形態 続いて、ノイズ低減回路の第10の実施形態を説明す
る。この第10の実施形態は、第3の実施形態の変形で
ある。図19は、この第10の実施形態に係るノイズ低
減回路の構成例を表している。第3の実施形態との違い
は、ゲイン平滑器18に代えて、ゲイン選択部22、長
期平均計算器27および短期平滑計算器28を用いる点
である。その他の構成については同一である。なお、こ
の第9の実施形態の場合にも、第2の実施形態で説明し
た第2の構成例に対応するものを考えることができるこ
とは言うまでもない。
【0124】この第10の実施形態に係るノイズ低減回
路がどのように機能するかを説明する。なおここでは、
第3の実施形態との違いについてのみ説明する。
【0125】この第10の実施形態の場合、ゲイン発生
器15の出力、すなわち瞬時的gain(n)は、長期
平均計算器27と短期平均計算器28に出力される。
【0126】ここで、長期平均計算器27は、次の(1
0)式に基づき、瞬時的gain(n)の長期平均値l
av_gain(n)を計算する。ただし、δ4=1/
512とする。勿論、δ4の値はこれに限るものでな
く、応用するシステムに応じ適宜設定し得る。
【0127】 lav_gain(n)=δ4・gain(n)+(1−δ4)・lav_gain(n−1) …(10) 一方、短期平均計算器28は、次の(11)式に基づき、
瞬時的gain(n)の短期平均値sav_gain
(n)を計算する。ただし、δ5=1/64とする。勿
論、この値も、これに限るものでなく、応用するシステ
ムに応じ適宜設定し得る。
【0128】 sav_gain(n)=δ5・gain(n)+(1−δ5)・sav_gain(n−1) …(11) ゲイン選択部22は、このように計算された長期平均値
lav_gain(n)と、短期平均値sav_gai
n(n)との大きさ(絶対値でも良い)を比較し、小さ
い方を、smt_gain(n)として、乗算器16に
出力する。かくして、乗算器16に出力されるsmt_
gain(n)の変化は、図20に示すようになる。
【0129】以上説明したように、この第10の実施形
態によれば、毎サンプルごとに、長期平均値と短期平均
値の小さい方が選択されるので、ノイズの減衰を目的と
してゲインを制御する場合にも、ゲイン変化を滑らかと
でき、音量の変化を自然に行うことができる。そして、
ノイズが急に大きくなってゲインが急激に小さくなる場
合にも、直ちに音量を下げることができる。
【0130】かくして、ノイズの少ない状態が連続して
発生してゲインが大きくなる場合の他は、ゲインは小さ
めの値となり、ノイズの目立たない、良好な音質を実現
できる。
【0131】(K)第11の実施形態 続いて、ノイズ低減回路の第11の実施形態を説明す
る。この第11の実施形態は、第10の実施形態の変形
である。図21は、この第11の実施形態に係るノイズ
低減回路の構成例を表している。第10の実施形態との
違いは、ゲイン選択22が無くなった点と、長期平均計
算器27と短期平均計算器28の間に長期平均係数切り
替え器29を設けた点の2点である。その他の構成につ
いては同一である。なお、この第11の実施形態の場合
にも、第2の実施形態で説明した第2の構成例に対応す
るものを考えることができることは言うまでもない。
【0132】この第11の実施形態に係るノイズ低減回
路がどのように機能するかを説明する。なおここでは、
第10の実施形態との違いについてのみ説明する。
【0133】この第11の実施形態の場合も、ゲイン発
生器15の出力、すなわち瞬時的gain(n)は、長
期平均計算器27と短期平均計算器28に出力される。
【0134】ここでも、長期平均計算器27および短期
平均計算器28は、それぞれ(10)式および(11)式に
基づいて、瞬時的gain(n)の長期平均値lav_
gain(n)および短期平均値sav_gain
(n)を計算する。なお、ここでも、δ4=1/512
とし、δ5=1/64とする。勿論、これらの値は、こ
れに限られるものでなく、応用するシステムに応じて適
宜設定し得ることも同じである。
【0135】違いは、長期平均計算器27が長期平均値
lav_gain(n)の算出に用いるδ4の値が適応
的に可変制御可能な構成となっている点である。このた
め、長期平均係数切り替え器29が設けられている。長
期平均係数切り替え器29は、長期平均値lav_ga
in(n)と短期平均値sav_gain(n)を入力
すると、その大きさ(絶対値でも良い)を比較し、比較
結果に応じて次のように制御を行う。
【0136】まず、lav_gain(n)>sav_
gain(n)の場合、長期平均係数切り替え器29
は、δ4の値を1/512から1/128に変更する。
すなわち、長期平均値lav_gain(n)の追従性
を良くする。これに対し、lav_gain(n)≦s
av_gain(n)の場合、長期平均係数切り替え器
29は、δ4の値を1/512とする。
【0137】この結果、緩やかな変化でありながらも、
部分的に追従性の高められた長期平均値lav_gai
n(n)が乗算器16に出力され、音声信号に乗算され
ることになる。
【0138】以上説明したように、この第11の実施形
態によれば、ゲイン選択器22を省略できるため、上述
の第10の実施形態に比してハード規模を省略できる。
【0139】また、この第11の実施形態によれば、長
期平均係数切り替え器29を設け、短期平均値sav_
gain(n)が長期平均値lav_gain(n)を
下回った場合、短期平均値ではなく、追従性の向上され
た長期平均値が出力されるようにできるため、短期平均
値よりもなだらかに変化するゲインでありながら、ゲイ
ンの急減にも迅速に追従できる。
【0140】(L)他の実施形態 上述の各実施形態においては、ノイズ低減回路を、セル
ラ無線システムの移動無線端末に適用する場合について
述べたが、応用システムはこれに限らず、無線信号に監
視信号を重畳して伝送するFM方式無線システムの受信
機についてであれば、他の受信機の場合にも適用でき、
音質の向上を実現できる。
【0141】上述の実施形態においては、ゲイン発生器
15において、電界強度に対応する信号レベルに応じた
ゲインを演算により求める場合について述べたが、ゲイ
ンの発生方法はこれに限らず、例えば、参照テーブルを
用いるようにしても良い。
【0142】
【発明の効果】以上、第1の発明及び第7の発明によれ
ば、監視信号と同一周波数帯域の信号強度を検出する第
1の信号強度検出手段と、この第1の信号強度検出手段
が検出対象とする周波数帯域の近傍帯域の信号強度を検
出する第2の信号強度検出手段を設け、その各出力の差
分によって、受信信号の通過/非通過又は減衰を制御
し、若しくは、差分信号強度と、予め定めておいた閾値
との比較結果に基づいて、 監視信号の有無を判定するを
制御することにより、監視信号と同一周波数帯域中に相
対的に信号強度の高い雑音成分が混入していても、当該
雑音成分の影響を確実に除去することができる。かくし
て、真に監視信号の信号強度に基づく制御を可能とでき
る。 また、雑音が多く含まれる受信信号についてはゲイ
ンを小さくし、雑音が少ない受信信号についてはゲイン
を大きくできる。かくして、可聴音域に再生される雑音
を目立たないようにできる。 さらに、信号強度が急変す
るような状況下でも、再生音に現れるレベル変動を滑ら
かにでき、自然な再生音を得ることができる。 第2の発
明及び第8の発明によれば、信号強度が急変するような
状況下でも、再生音に現れるレベル変動を滑らかにで
き、自然な再生音を得ることができる。 第3の発明及び
第9の発明によれば、信号強度が急変するような状況下
でも、再生音に現れるレベル変動を滑らかにでき、自然
な再生音を得ることができる。しかも、この場合には、
大局的に雑音の混じり具合が改善される状況下における
再生音の音量を自動的に大きくできるため、使用感の向
上を実現できる。 第4の発明及び第12の発明によれ
ば、再生音に現れるレベル変動を滑らかにしつつも、受
信状態に対する追従性を向上できる。 第5の発明及び第
13の発明によれば、再生音に現れるレベル変動を滑ら
かにしつつも、受信状態に対する追従性を向上できる。
第6の発明及び第14の発明によれば、再生音に現れる
レベル変動を滑らかにしつつも、受信状態に対する追従
性を一層向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るノイズ低減回路の構成を
示す図である。
【図2】ノイズ低減回路の従来構成を示す図である。
【図3】SAT(n)信号と閾値TH_SAT_Lとの
関係を示す図である。
【図4】第2の実施形態に係るノイズ低減回路の第1の
構成例を示す図である。
【図5】ゲイン発生器によるゲイン発生の様子を示す図
である。
【図6】第2の実施形態に係るノイズ低減回路の第2の
構成例を示す図である。
【図7】第3の実施形態に係るノイズ低減回路の第1の
構成例を示す図である。
【図8】第4の実施形態に係るノイズ低減回路の第1の
構成例を示す図である。
【図9】小区間ゲイン最小値検出器によるゲイン決定の
様子を示す図である。
【図10】第5の実施形態に係るノイズ低減回路の第1
の構成例を示す図である。
【図11】ゲイン谷間補間部によるゲイン谷間補間の様
子を示す図である。
【図12】第6の実施形態に係るノイズ低減回路の第1
の構成例を示す図である。
【図13】瞬時的gain(n)とval_att
(n)との関係を示す図である。
【図14】第7の実施形態に係るノイズ低減回路の第1
の構成例を示す図である。
【図15】第8の実施形態に係るノイズ低減回路の第1
の構成例を示す図である。
【図16】瞬時的gain(n)とbot_att
(n)との関係を示す図である。
【図17】第9の実施形態に係るノイズ低減回路の第1
の構成例を示す図である。
【図18】瞬時的gain(n)とSFT_gain
(k)との関係を示す図である。
【図19】第10の実施形態に係るノイズ低減回路の第
1の構成例を示す図である。
【図20】瞬時的gain(n)と、lav_gain
(n)、sav_gain(n)、smt_gain
(n)との関係を示す図である。
【図21】第11の実施形態に係るノイズ低減回路の第
1の構成例を示す図である。
【符号の説明】
1…入力端子、2…ハイパスフィルタ、3…ローパスフ
ィルタ、4、8…バンドパスフィルタ、5、9…レベル
計算器、6、10…平滑演算器、7…加算器、11、1
1’…監視トーン信号s/n判定器、12…スイッチ制
御器、13…スイッチ、14…出力端子、15…ゲイン
発生器、16…乗算器、18…ゲイン平滑器、19…小
区間ゲイン最小検出器、20…遅延器、21…ゲイン谷
部補間部、22…ゲイン選択部、23…ゲイン強制上昇
信号発生部、24…上昇ゲイン発生部、25…ハングオ
ーバ付加部、26…シフト式小領域最小値検出器、27
…長期平均計算器、28…短期平滑計算器、29…長期
平均係数切り替え器。

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線回線監視用の監視信号が重畳された
    無線信号を受信する無線受信機であって、 上記監視信号と同一周波数帯域の成分を上記無線信号の
    受信信号より抽出し、その信号強度を検出する第1の信
    号強度検出手段と、 上記周波数帯域の近傍帯域の成分を上記無線信号の受信
    信号より抽出し、その信号強度を検出する第2の信号強
    度検出手段と、 上記第1及び第2の信号強度検出手段において検出され
    た信号強度の差分を算出する減算手段と、 差分信号強度に基づいて、後段回路に対する上記受信信
    号の通過/非通過又は減衰を制御する信号通過制御手段
    とを備え、 上記信号通過制御手段は、 上記差分信号強度に基づいて、上記受信信号の受信状況
    に応じたゲインを発生するゲイン発生手段と、 当該ゲイン発生手段において発生されたゲインを上記受
    信信号に乗算する乗算手段と、 上記ゲイン発生手段で発生されるゲインの小区間最小値
    を逐次検出し、検出された最小値を、当該区間に対応す
    る受信信号に乗算する小区間ゲイン最小値検出手段と
    有する ことを特徴とする無線受信機。
  2. 【請求項2】 無線回線監視用の監視信号が重畳された
    無線信号を受信する無線受信機であって、 上記監視信号と同一周波数帯域の成分を上記無線信号の
    受信信号より抽出し、その信号強度を検出する第1の信
    号強度検出手段と、 上記周波数帯域の近傍帯域の成分を上記無線信号の受信
    信号より抽出し、その信号強度を検出する第2の信号強
    度検出手段と、 上記第1及び第2の信号強度検出手段において検出され
    た信号強度の差分を算出する減算手段と、 差分信号強度に基づいて、後段回路に対する上記受信信
    号の通過/非通過又は減衰を制御する信号通過制御手段
    とを備え、 上記信号通過制御手段は、 上記差分信号強度に基づいて、上記受信信号の受信状況
    に応じたゲインを発生するゲイン発生手段と、 当該ゲイン発生手段において発生されたゲインを上記受
    信信号に乗算する乗算手段と、 上記ゲイン発生手段で発生されるゲインの谷部を監視
    し、検出された各谷部のゲインから算出される補間ゲイ
    ンを、対応する谷部と谷部の間の受信信号に乗算するゲ
    イン谷部補間手段と を有することを特徴とする無線受信
    機。
  3. 【請求項3】 無線回線監視用の監視信号が重畳された
    無線信号を受信する無線受信機であって、 上記監視信号と同一周波数帯域の成分を上記無線信号の
    受信信号より抽出し、その信号強度を検出する第1の信
    号強度検出手段と、 上記周波数帯域の近傍帯域の成分を上記無線信号の受信
    信号より抽出し、その信号強度を検出する第2の信号強
    度検出手段と、 上記第1及び第2の信号強度検出手段において検出され
    た信号強度の差分を算出する減算手段と、 差分信号強度に基づいて、後段回路に対する上記受信信
    号の通過/非通過又は減衰を制御する信号通過制御手段
    とを備え、 上記信号通過制御手段は、 上記差分信号強度に基づいて、上記受信信号の受信状況
    に応じたゲインを発生するゲイン発生手段と、 当該ゲイン発生手段において発生されたゲインを上記受
    信信号に乗算する乗算手段と、 上記ゲイン発生手段で発生されるゲインと、上昇ゲイン
    発生手段で発生される ゲインとを比較し、両者のうち、
    より小さい方のゲインを選択するゲイン選択手段と、上
    記上昇ゲイン発生手段で発生されたゲインの方が小さか
    った場合、上記上昇ゲイン発生手段で発生されるゲイン
    を強制的に上昇させるゲイン強制上昇信号発生手段を有
    する、ことを特徴とする無線受信機。
  4. 【請求項4】 無線回線監視用の監視信号が重畳された
    無線信号を受信する無線受信機であって、 上記監視信号と同一周波数帯域の成分を上記無線信号の
    受信信号より抽出し、その信号強度を検出する第1の信
    号強度検出手段と、 上記周波数帯域の近傍帯域の成分を上記無線信号の受信
    信号より抽出し、その信号強度を検出する第2の信号強
    度検出手段と、 上記第1及び第2の信号強度検出手段において検出され
    た信号強度の差分を算出する減算手段と、 差分信号強度に基づいて、後段回路に対する上記受信信
    号の通過/非通過又は減衰を制御する信号通過制御手段
    とを備え、 上記信号通過制御手段は、 上記差分信号強度に基づいて、上記受信信号の受信状況
    に応じたゲインを発生するゲイン発生手段と、 当該ゲイン発生手段において発生されたゲインを上記受
    信信号に乗算する乗算手段と、 検出単位とする小区間内で最小値が検出されるたび、次
    の小区間の先頭位置を当該位置にシフトさせると共に、
    今回新たに検出された最小値を、前回の最小値検出後今
    回の最小値検出まで遅延されていた受信信号に乗算する
    ゲインとして出力するシフト式小領域最小値検出器と
    有することを特徴とする無線受信機。
  5. 【請求項5】 無線回線監視用の監視信号が重畳された
    無線信号を受信する無線受信機であって、 上記監視信号と同一周波数帯域の成分を上記無線信号の
    受信信号より抽出し、その信号強度を検出する第1の信
    号強度検出手段と、 上記周波数帯域の近傍帯域の成分を上記無線信号の受信
    信号より抽出し、その 信号強度を検出する第2の信号強
    度検出手段と、 上記第1及び第2の信号強度検出手段において検出され
    た信号強度の差分を算出する減算手段と、 差分信号強度に基づいて、後段回路に対する上記受信信
    号の通過/非通過又は減衰を制御する信号通過制御手段
    とを備え、 上記信号通過制御手段は、 上記差分信号強度に基づいて、上記受信信号の受信状況
    に応じたゲインを1次関数を用いて発生するゲイン発生
    手段と、 当該ゲイン発生手段において発生されたゲインを上記受
    信信号に乗算する乗算手段と、 上記ゲイン発生手段において発生されたゲインを、それ
    ぞれ異なる時定数により平滑化する長期平均計算手段及
    び短期平均計算手段とを有し、各平均計算手段から出力
    される長期平均と短期平均を比較し、小さい方のゲイン
    を上記乗算手段に出力することを特徴とする無線受信
    機。
  6. 【請求項6】 無線回線監視用の監視信号が重畳された
    無線信号を受信する無線受信機であって、 上記監視信号と同一周波数帯域の成分を上記無線信号の
    受信信号より抽出し、その信号強度を検出する第1の信
    号強度検出手段と、 上記周波数帯域の近傍帯域の成分を上記無線信号の受信
    信号より抽出し、その信号強度を検出する第2の信号強
    度検出手段と、 上記第1及び第2の信号強度検出手段において検出され
    た信号強度の差分を算出する減算手段と、 差分信号強度に基づいて、後段回路に対する上記受信信
    号の通過/非通過又は減衰を制御する信号通過制御手段
    とを備え、 上記信号通過制御手段は、 上記差分信号強度に基づいて、上記受信信号の受信状況
    に応じたゲインを1次関数を用いて発生するゲイン発生
    手段と、 当該ゲイン発生手段において発生されたゲインを上記受
    信信号に乗算する乗算手段と、 上記ゲイン発生手段において発生されたゲインを、それ
    ぞれ異なる時定数により平滑化する長期平均計算手段及
    び短期平均計算手段と、 各平均計算手段から出力される長期平均と短期平均を比
    較し、短期平均の方が小さい場合、長期平均の応答が早
    くなるように長期平均係数を切り替え、長期平均の出力
    の方が小さい場合、長期平均の応答が遅くなるように長
    期平均係数を切り替える長期平均係数切替手段とを有
    し、上記長期平均計算手段から出力されるゲインを上記
    乗算手段に出力することを特徴とする無線受信機。
  7. 【請求項7】 無線回線監視用の監視信号が重畳された
    無線信号を受信する無線受信機であって、 上記監視信号と同一周波数帯域の成分を上記無線信号の
    受信信号より抽出し、その信号強度を検出する第1の信
    号強度検出手段と、 上記周波数帯域の近傍帯域の成分を上記無線信号の受信
    信号より抽出し、その信号強度を検出する第2の信号強
    度検出手段と、 上記第1及び第2の信号強度検出手段において検出され
    た信号強度の差分を算出する減算手段と、 差分信号強度に基づいて、後段回路に対する上記受信信
    号の通過/非通過又は減衰を制御すると共に、上記差分
    信号強度と、予め定めておいた閾値との比較結果に基づ
    いて、監視信号の有無を判定する信号通過制御手段とを
    備え、 上記信号通過制御手段は、 上記差分信号強度に基づいて又は上記差分信号強度と監
    視信号有無の判定結果に基づいて、上記受信信号の受信
    状況に応じたゲインを発生するゲイン発生手段と、 当該ゲイン発生手段において発生されたゲインを上記受
    信信号に乗算する乗算手段と、 上記ゲイン発生手段で発生されるゲインの小区間最小値
    を逐次検出し、検出された最小値を、当該区間に対応す
    る受信信号に乗算する小区間ゲイン最小値検出手段と
    有す ることを特徴とする無線受信機。
  8. 【請求項8】 無線回線監視用の監視信号が重畳された
    無線信号を受信する 無線受信機であって、 上記監視信号と同一周波数帯域の成分を上記無線信号の
    受信信号より抽出し、その信号強度を検出する第1の信
    号強度検出手段と、 上記周波数帯域の近傍帯域の成分を上記無線信号の受信
    信号より抽出し、その信号強度を検出する第2の信号強
    度検出手段と、 上記第1及び第2の信号強度検出手段において検出され
    た信号強度の差分を算出する減算手段と、 差分信号強度に基づいて、後段回路に対する上記受信信
    号の通過/非通過又は減衰を制御すると共に、上記差分
    信号強度と、予め定めておいた閾値との比較結果に基づ
    いて、監視信号の有無を判定する信号通過制御手段とを
    備え、 上記信号通過制御手段は、 上記差分信号強度に基づいて又は上記差分信号強度と監
    視信号有無の判定結果に基づいて、上記受信信号の受信
    状況に応じたゲインを発生するゲイン発生手段と、 当該ゲイン発生手段において発生されたゲインを上記受
    信信号に乗算する乗算手段と、 上記ゲイン発生手段で発生されるゲインの谷部を監視
    し、検出された各谷部のゲインから算出される補間ゲイ
    ンを、対応する谷部と谷部の間の受信信号に乗算するゲ
    イン谷部補間手段と を有することを特徴とする無線受信
    機。
  9. 【請求項9】 無線回線監視用の監視信号が重畳された
    無線信号を受信する無線受信機であって、 上記監視信号と同一周波数帯域の成分を上記無線信号の
    受信信号より抽出し、その信号強度を検出する第1の信
    号強度検出手段と、 上記周波数帯域の近傍帯域の成分を上記無線信号の受信
    信号より抽出し、その信号強度を検出する第2の信号強
    度検出手段と、 上記第1及び第2の信号強度検出手段において検出され
    た信号強度の差分を算出する減算手段と、 差分信号強度に基づいて、後段回路に対する上記受信信
    号の通過/非通過又は 減衰を制御すると共に、上記差分
    信号強度と、予め定めておいた閾値との比較結果に基づ
    いて、監視信号の有無を判定する信号通過制御手段とを
    備え、 上記信号通過制御手段は、 上記差分信号強度に基づいて又は上記差分信号強度と監
    視信号有無の判定結果に基づいて、上記受信信号の受信
    状況に応じたゲインを発生するゲイン発生手段と、 当該ゲイン発生手段において発生されたゲインを上記受
    信信号に乗算する乗算手段と、 上記ゲイン発生手段で発生されるゲインと、上昇ゲイン
    発生手段で発生されるゲインとを比較し、両者のうち、
    より小さい方のゲインを選択するゲイン選択手段と、上
    記上昇ゲイン発生手段で発生されたゲインの方が小さか
    った場合、上記上昇ゲイン発生手段で発生されるゲイン
    を強制的に上昇させるゲイン強制上昇信号発生手段を有
    する、ことを特徴とする無線受信機。
  10. 【請求項10】 請求項3又は請求項9に記載の無線受
    信機であって、 上記信号通過制御手段は、ハングオーバ時、上記ゲイン
    強制上昇信号発生手段によるゲインの上昇指示を一定期
    間無視し、上記上昇ゲイン発生手段が発生するゲインの
    急変を緩和させるハングオーバ付加部を有する、ことを
    特徴とする無線受信機。
  11. 【請求項11】 請求項1又は請求項7に記載の無線受
    信機であって、 上記信号通過制御手段は、上記小区間ゲイン最小値検出
    手段で発生されるゲインと、上昇ゲイン発生部で発生さ
    れるゲインとを比較し、両者のうち、より小さい方のゲ
    インを選択するゲイン選択手段と、上記小区間ゲイン最
    小値検出手段で検出されたゲインの方が小さかった場
    合、最小値検出位置以後のゲインを強制的に上昇させる
    ゲイン強制上昇信号発生手段とを有する、ことを特徴と
    する無線受信機。
  12. 【請求項12】 無線回線監視用の監視信号が重畳され
    た無線信号を受信する無線受信機であって、 上記監視信号と同一周波数帯域の成分を上記無線信号の
    受信信号より抽出し、その信号強度を検出する第1の信
    号強度検出手段と、 上記周波数帯域の近傍帯域の成分を上記無線信号の受信
    信号より抽出し、その信号強度を検出する第2の信号強
    度検出手段と、 上記第1及び第2の信号強度検出手段において検出され
    た信号強度の差分を算出する減算手段と、 差分信号強度に基づいて、後段回路に対する上記受信信
    号の通過/非通過又は減衰を制御すると共に、上記差分
    信号強度と、予め定めておいた閾値との比較結果に基づ
    いて、監視信号の有無を判定する信号通過制御手段とを
    備え、 上記信号通過制御手段は、 上記差分信号強度に基づいて又は上記差分信号強度と監
    視信号有無の判定結果に基づいて、上記受信信号の受信
    状況に応じたゲインを発生するゲイン発生手段と、 当該ゲイン発生手段において発生されたゲインを上記受
    信信号に乗算する乗算手段と、 検出単位とする小区間内で最小値が検出されるたび、次
    の小区間の先頭位置を当該位置にシフトさせると共に、
    今回新たに検出された最小値を、前回の最小値検出後今
    回の最小値検出まで遅延されていた受信信号に乗算する
    ゲインとして出力するシフト式小領域最小値検出器と
    有することを特徴とする無線受信機。
  13. 【請求項13】 無線回線監視用の監視信号が重畳され
    た無線信号を受信する無線受信機であって、 上記監視信号と同一周波数帯域の成分を上記無線信号の
    受信信号より抽出し、その信号強度を検出する第1の信
    号強度検出手段と、 上記周波数帯域の近傍帯域の成分を上記無線信号の受信
    信号より抽出し、その信号強度を検出する第2の信号強
    度検出手段と、 上記第1及び第2の信号強度検出手段において検出され
    た信号強度の差分を算出する減算手段と、 差分信号強度に基づいて、後段回路に対する上記受信信
    号の通過/非通過又は減衰を制御すると共に、上記差分
    信号強度と、予め定めておいた閾値との比較結果に基づ
    いて、監視信号の有無を判定する信号通過制御手段とを
    備え、 上記信号通過制御手段は、 上記差分信号強度に基づいて又は上記差分信号強度と監
    視信号有無の判定結果に基づいて、上記受信信号の受信
    状況に応じたゲインを1次関数を用いて発生するゲイン
    発生手段と、 当該ゲイン発生手段において発生されたゲインを上記受
    信信号に乗算する乗算手段と、 上記ゲイン発生手段において発生されたゲインを、それ
    ぞれ異なる時定数により平滑化する長期平均計算手段及
    び短期平均計算手段とを有し、各平均計算手段から出力
    される長期平均と短期平均を比較し、小さい方のゲイン
    を上記乗算手段に出力することを特徴とする無線受信
    機。
  14. 【請求項14】 無線回線監視用の監視信号が重畳され
    た無線信号を受信する無線受信機であって、 上記監視信号と同一周波数帯域の成分を上記無線信号の
    受信信号より抽出し、その信号強度を検出する第1の信
    号強度検出手段と、 上記周波数帯域の近傍帯域の成分を上記無線信号の受信
    信号より抽出し、その信号強度を検出する第2の信号強
    度検出手段と、 上記第1及び第2の信号強度検出手段において検出され
    た信号強度の差分を算出する減算手段と、 差分信号強度に基づいて、後段回路に対する上記受信信
    号の通過/非通過又は減衰を制御すると共に、上記差分
    信号強度と、予め定めておいた閾値との比較結果に基づ
    いて、監視信号の有無を判定する信号通過制御手段とを
    備え、 上記信号通過制御手段は、 上記差分信号強度に基づいて又は上記差分信号強度と監
    視信号有無の判定結果に基づいて、上記受信信号の受信
    状況に応じたゲインを1次関数を用いて発生するゲイン
    発生手段と、 当該ゲイン発生手段において発生されたゲインを上記受
    信信号に乗算する乗算手段と、 上記ゲイン発生手段において発生されたゲインを、それ
    ぞれ異なる時定数により平滑化する長期平均計算手段及
    び短期平均計算手段と、 各平均計算手段から出力される長期平均と短期平均を比
    較し、短期平均の方が小さい場合、長期平均の応答が早
    くなるように長期平均係数を切り替え、長期平均の出力
    の方が小さい場合、長期平均の応答が遅くなるように長
    期平均係数を切り替える長期平均係数切替手段とを有
    し、上記長期平均計算手段から出力されるゲインを上記
    乗算手段に出力することを特徴とする無線受信機。
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