JP2009147701A - 振幅制御装置、携帯電話装置、および振幅制限方法 - Google Patents

振幅制御装置、携帯電話装置、および振幅制限方法 Download PDF

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Abstract

【課題】過大レベルの入力に対して、歪による音割れを最小限にしながら、出力信号の電力を許容電力に制限することができる振幅制御装置および振幅制限方法を提供する。
【解決手段】振幅制御装置の一例である携帯電話装置16は、音響信号のサンプル毎のゲインを制御する乗算部42と、乗算部42からのゲイン制御された音響信号の振幅制限特性により生じる歪の量を検出する歪量評価部44と、歪量評価部44により検出された歪の量に基づいて、乗算部42のゲインを制御するゲイン制御部45と有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、振幅制御装置、携帯電話装置、および振幅制限方法に関する。
携帯電話等の音声出力装置において、快適な聞きやすさには十分な音量が必要であり、スピーカに与える信号はできるだけ大きいほうがよい。例えば受話音声等の聞きやすさの向上のためには、周囲騒音に応じて受話音量を調整することが行われる。周囲がうるさい場所では受話音量が大きくなるように制御される。
一方、携帯電話等のポータブルなデバイスでは、小型化のために、スピーカ・レシーバ等は小さくしなくてはいけない。このためスピーカの許容電力は小さくなってしまう。また、受話音量等の調整によりゲインを大きくして信号を大きくしても、リミッタやアンプの電源電圧等で許容電力に制限されるため、歪が生じ音割れが発生してしまう。
そこで、上記リミッタに関する従来の技術として、出力信号と基準となる信号の振幅を比較して、フィードバック系でゲイン制御を行う技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、携帯電話等が使用される環境として、外出時に使用することも多く、周囲騒音がある中で通話を行うことも多い。周囲騒音がある場合では、通常の音量では聞きにくいことがあり、手動でボリューム設定を変更することも多い。この場合、周囲騒音に応じて自動的に受話音量を大きくする手段を有すると利便性が高くなる。
周囲騒音による受話音量の制御では、周波数の帯域を複数に分割し受話信号のゲインを制御することが行われる。これにより、聞きにくくなる帯域のみのゲインを上げることができ、不要に全体出力パワが増加することを防ぎながら聞きやすさを向上させることができる。
携帯電話等では、マイクから入力される送話音声入力には、周囲騒音のほかに送話者の音声も入力されている。したがって、周囲騒音を考慮した受話音量制御では、送話信号から送話者の音声信号に影響されないように騒音レベル推定を行う必要がある。これは、送話者の音声信号があるときに騒音レベルの推定をしてしまうと、騒音レベル推定値が実際の周囲騒音レベルより大きくなってしまい、受話信号の音量を不要に増加させてしまう可能性があるためである。
従来の騒音レベル推定には、送話音声信号の有音判定を用いる方法がある。この方法では、送話者の音声の有無を2値で判定し、音声があるという有音判定がなされた場合には、各周波数帯域の騒音レベル推定を停止させ、それまでの騒音レベル推定値を保持する。これにより、送話者の音声に影響されない受話音量調整を行うことができる。
従来の騒音レベル推定の一例として、マイクから入力される送話音声信号から、閾値比較による2値化判定の有音判定を行い、その判定結果を用いて騒音レベル推定を行う技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。また、マイクから入力される送話音声信号から、騒音のみかどうかの判定を行う音声判断部を用い、音声のない区間を用いて騒音レベル推定を行う技術が知られている(例えば、特許文献3参照)。
なお、帯域分割した騒音による受話音量制御に関する従来の技術として、受話信号と、騒音信号を帯域分割し、それぞれの帯域の騒音信号のレベルで受話信号のゲインを制御する技術が知られている。(例えば、特許文献4参照)。
特開平3−62713号公報 特許第2606171号公報 特許第2912182号公報 特開2004−61617号公報
1)リミッタの課題
従来の技術では、音量感を有効に確保するためには許容する必要がある振幅制限により生じる歪を一定量に制御することができない。
携帯電話のレシーバやスピーカは小さく、入力できる許容電力が限られている。しかし、限られた許容電力のなかでも、聞きやすい音量を確保しなくてはいけない。レシーバやスピーカの許容電力を超えないようにするため、AGC(AUTO GAIN CONTROL:自動利得制御)やリミッタ等の処理が行われている。
リミッタでクリッピングを行う場合では、過大レベルの信号に歪が発生し、音割れが生じてしまう。しかし、信号のピークに対しても歪が発生しないようにすると、信号全体のレベルが小さくなり音量感が小さくなってしまう。そこで過大入力に対しても音割れを最小限にしながら、最大音量に制御することが聞きやすい音量感の確保には必要となる。つまり最大振幅の制御だけでなく、発生する歪量の制御が必要となる。
2)フレーム処理によるゲイン制御の課題
携帯電話の音響の処理においては、例えば1秒間に8000個のデータにサンプリングされ、160サンプル毎のデータをフレームとし、フレーム単位のデータが音響処理に渡され実行される。この音響処理の内部では、各データに対して行われるフィルタ処理のようにサンプル毎に演算を行う処理と、ゲイン計算のようにフレーム毎(1回)に行う演算を行う処理がある。この場合、サンプル毎に行う処理は、フレームごとに行う処理1回に対し160回の処理を行う。
ゲインの制御にはAGC等の処理も行われるが、演算量を抑えるためなどで1フレームごとの処理によりゲインが制御される場合は、ゲイン変化がゆるやかである。したがって、例えばサンプル単位の急峻なゲイン制御ができないため、波形のピーク等の急峻な音の変化があった場合、ピークに対応した音量制限を行うことは難しい。信号のピークを許容レベルに抑えるには全体のゲイン設定を下げる必要があるが、このときは全体の信号レベルが小さくなり全体の音量感が小さくなってしまう。
3)周波数帯域毎にゲイン制御をする課題
従来の技術では、帯域毎のゲイン制御では最終出力の信号パワを制御することは難しく、出力信号を最大許容電力に制御することができない。
周囲騒音により受話音量を制御する方式では、信号を複数の周波数帯域に分割し受話信号のゲインを制御することも行われる。しかし、周波数帯域毎にゲインを制御するため、各帯域のゲインが制御された後の最終的な信号パワを正確に制御することは難しい。したがって、スピーカやレシーバの最大電力を制御することが難しい。
4)騒音レベルの推定
従来の騒音レベル推定のように、送話音声信号から2値判定の音声判定を用い、音声判定以外の区間で騒音推定を行う方式では、特に周囲騒音のある状況において音声判定を行うことが困難である。また、2値判定のため、音声判定における誤判定による影響が大きい。誤判定により有音判定が多くなると、騒音レベルの推定が停止してしまう。また、誤判定により無音判定が多くなると、音声信号のパワも推定してしまう。また、2値判定であるために騒音レベル推定値が不連続になり、騒音レベル推定値に変化が大きい部分が生じてしまう。
5)騒音推定値保護
携帯電話のハンドオーバ時には音声信号の送受信ができないため、携帯電話の送話音量音質制御の音声入力を0にしてしまうことがある。騒音レベル推定では、入力信号のパワの小さい部分を追跡する形で推定を行うため、ハンドオーバ時に騒音レベル推定値が極端に小さくなってしまい、以後の受話音量のゲイン制御が正しく行われない可能性がある。
6)受話音声信号の有音判定を用いたゲイン制御
受話音量を周囲騒音レベルに対して一定のSNRを確保するように受話音量のゲイン制御を行う場合、出力される受話音量が受話音声入力のパワに関係なく周囲騒音レベルで決定されてしまう。したがって、受話入力信号が雑音のみあるような場合でも、大きな受話音量として出力されてしまう。
図19は、従来の受話音量のゲイン制御の具体例を示す図である。信号出力パワ=騒音パワ+必要SNRとなるように信号入力に対してゲイン制御を行う。また、図19では、有音判定を行わないため、受話入力信号に音声があるかどうかには関係なく、パワのみでゲインが制御されており、受話入力信号が雑音で周囲騒音が大きい場合などでも雑音のゲインが上げられてしまう。
本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされたものであって、過大レベルの入力に対して、歪による音割れを一定量に制限しながら、出力信号の電力を許容電力に制限することができる振幅制御装置および振幅制限方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の第1の振幅制御装置は、音響信号のサンプル毎のゲインを制御する第1の乗算部と、前記第1の乗算部からのゲイン制御された音響信号の振幅制限特性により生じる歪の量を検出する歪量評価部と、前記歪量評価部により検出された歪の量に基づいて、前記第1の乗算部の前記ゲインを制御する第1のゲイン制御部と、を有する構成としている。
この構成により、過大レベルの入力に対して、歪による音割れを一定量に制限しながら、出力信号の電力を許容電力に制限することができる。また、サンプル単位での歪量制御を行うため、歪量の変化に素早く追従可能である。
また、本発明の第2の振幅制御装置は、音響信号のフレーム毎のゲインを制御し、前記第1の乗算部にゲイン制御された音響信号を出力する第2の乗算部と、音響信号のフレーム毎の強度を検出する第1のパワ計算部と、前記第1のパワ計算部により検出された音響信号の強度に基づいて、前記音響信号のフレーム毎のゲインを示すAGCゲインを算出するAGCゲイン計算部と、前記AGCゲインに基づいて、前記第2の乗算部の前記ゲインを制御する第2のゲイン制御部とを有する構成としている。
この構成により、全体的なゲイン制御はフレーム毎に緩やかに行い、急峻なゲイン制御はサンプル毎に行うことが可能であり、緩やかなゲイン変化により音質を変えずに済む。また、フレーム毎のゲイン制御では対応できない急峻な信号の変化には、サンプル毎のゲイン制御が対応するため、AGC設定にはマージンを持たせて低くする必要がなくなり、最大音量感を高めることが可能である。
また、本発明の第3の振幅制御装置は、音響信号の周波数帯域毎のゲインを制御する第3の乗算部と、前記第3の乗算部からの音響信号の強度を検出する第2のパワ計算部と、を有し、前記第2のゲイン制御部は、前記第2のパワ計算部で検出された音響信号の強度に基づいてゲインを算出し、算出したゲインおよび前記AGCゲインに基づいて、前記第2の乗算部の前記ゲインを制御する構成としている。
この構成により、最終出力の最大振幅を精度良く制御し、出力信号を最大許容電力に制御することが可能となる。
また、本発明の第1の振幅制御方法は、振幅制限装置において、音響信号のサンプル毎のゲインを制御するステップと、前記ゲイン制御された音響信号の振幅制限特性により生じる歪の量を検出するステップと、検出された歪の量に基づいて、前記サンプル毎のゲインを制御する際の前記ゲインを制御するステップと、を有する方法としている。
この方法により、過大レベルの入力に対して、歪による音割れを一定量に制限しながら、出力信号の電力を許容電力に制限することができる。また、サンプル単位での歪量制御を行うため、歪量の変化に素早く追従可能である。
また、本発明の第2の振幅制御方法は、前記サンプル毎のゲインを制御される前に、前記サンプル毎のゲインを制御される音響信号のフレーム毎のゲインを制御するステップと、前記音響信号のフレーム毎の強度を検出するステップと、検出された音響信号のフレーム毎の強度に基づいて、前記音響信号のフレーム毎のゲインを示すAGCゲインを算出するステップと、前記AGCゲインに基づいて、前記フレーム毎のゲインを制御する際の前記ゲインを制御するフレームゲイン制御ステップとを有する方法としている。
この方法により、全体的なゲイン制御はフレーム毎に緩やかに行い、急峻なゲイン制御はサンプル毎に行うことが可能であり、緩やかなゲイン変化により音質を変えずに済む。また、フレーム毎のゲイン制御では対応できない急峻な信号の変化には、サンプル毎のゲイン制御が対応するため、AGC設定にはマージンを持たせて低くする必要がなくなり、最大音量感を高めることが可能である。
また、本発明の第3の振幅制御方法は、音響信号の周波数帯域毎のゲインを制御するステップと、前記音響信号の周波数帯域毎の強度を検出するステップと、を有し、前記フレームゲイン制御ステップにおいて、検出された音響信号の周波数帯域毎の強度に基づいてゲインを算出し、算出したゲインおよび前記AGCゲインに基づいて、前記フレーム毎のゲインを制御する際の前記ゲインを制御する方法としている。
この方法により、最終出力の最大振幅を精度良く制御し、出力信号を最大許容電力に制御することが可能となる。
また、本発明の第1の携帯電話装置は、上記いずれかの振幅制御装置と、受話信号の受信および送話信号の送信を行う送受信部と、前記送話信号を含む音響信号を入力する音響信号入力部と、音響信号を出力する音響信号出力部と、を有し、前記振幅制御装置が、前記受話信号および前記音響信号入力部によって入力された音響信号に基づいて、前記音響信号出力部によって出力される音響信号を生成する構成としている。
この構成により、携帯電話装置において、過大レベルの入力に対して、歪による音割れを一定量に制限しながら、出力信号の電力を許容電力に制限することができる。また、サンプル単位での歪量制御を行うため、歪量の変化に素早く追従可能である。
本発明によれは、過大レベルの入力に対して、歪による音割れを一定量に制限しながら、出力信号の電力を許容電力に制限することができる。
以下、本発明の実施形態における振幅制御装置、携帯電話装置、および振幅制御方法について、図面を参照しながら説明する。
本発明の実施形態にかかる振幅制御装置としては、携帯電話装置、情報処理装置、入力される信号に対して所定の制御処理を行うその他の制御装置が考えられる。ここでは、振幅制御装置の一例として携帯電話装置を想定している。
また、本実施形態における信号は、主に音響信号であり、受話音声や送話音声、マイクにより集音される周囲騒音、音楽など、音に関する様々な信号が含まれる。なお、受話音声は受話信号の一例であり、送話音声は送話信号の一例である。
図1は、本発明の第1の実施形態における携帯電話装置の全体構成の一例を示す図である。図1に示す携帯電話装置16は、アンテナ11を介して信号を送受信する送受信部12と、送受信部12から受話音声を受信してその音量および音質を制御する音量音質制御部13と、受話音声を発生するレシーバ14と、送話者の音声を検出するマイク15とを有して構成される。音量音質制御部13は、マイク15が検出する周囲騒音および送話音声に応じて受話音声の音量および音質を制御し、周囲の騒音に応じて聞き取りやすい受話音声に調整する。
以下、音量音質制御部13の一例として、後述する歪量制御を行うためのリミッタに関して主要な特徴を有する音量音質制御部13Aと、後述する騒音レベル推定に関して主要な特徴を有する音量音質制御部13Bについて、2つの実施形態を用いて説明する。
(第1の実施形態)
図2は、本発明の第1の実施形態にかかる音量音質制御装置13Aの構成の一例を示す図である。図2に示す音量音質制御装置13Aは、イコライザ部22、信号Bandパワ計算部26、Bandゲイン計算部27、騒音Bandパワ計算部30、乗算器31、サンプルリミッタ部41、パワ計算部46、フレームリミッタ部48を有して構成される。
イコライザ部22はBandゲイン計算部27からのゲイン(利得)により、受話音声信号のそれぞれの帯域のゲインを調整する。イコライザ部22は、送受信部12からの受話音声入力信号を入力し、所定の周波数帯域の信号のみを通過させる1つ以上のBPF(Band Pass Filter)21、各BPF21から入力される信号のパワ(強度)を増幅させる1つ以上の乗算器23、各乗算器23から入力される信号を加算する加算器24を有する。加算器24からの出力信号は、パワ計算部46および乗算器31に入力される。なお、イコライザ部22は、信号の周波数帯域毎のゲインを制御する機能を有する。また、イコライザ部22は、周波数帯域毎のゲインを制御することで受話信号のゲインを制御する機能を有する。
なお、イコライザ22部は、帯域毎のParametric EQ(PEQ)で構成する別構成とすることもできる。それぞれのPEQの特性は、中心周波数(fc)とQ値が決められており、ゲインが可変の特性である。それぞれの帯域のゲインが+3dBと−3dBのときの特性例を図3に示す。PEQは複数のフィルタ係数で構成されており、ゲイン、fc、Qからフィルタ係数の計算を行う。なお、図3に示す例は、別構成のみでなく図2に示した構成のイコライザ部22の場合も同様の特性となる。
信号Bandパワ計算部26は、送受信部12からの受話音声入力信号を入力し、所定の周波数帯域の信号のみを通過させる1つ以上のBPF26A、各BPF26Aから入力される信号のパワを検出または計算する1つ以上のパワ計算部26Bを有する。各パワ計算部26Bからの出力信号は、各Bandゲイン計算部27に入力される。
騒音Bandパワ計算部30は、マイク15からの送話音声入力信号を入力し、所定の周波数帯域の信号のみを通過させる1つ以上のBPF30A、各BPF30Aから入力される信号の騒音レベルを推定する1つ以上の騒音レベル推定部30Bを有する。各騒音レベル推定部30Bからの出力信号は、各Bandゲイン計算部27に入力される。
サンプルリミッタ部41は、乗算器42、リミッタ43、歪量評価部44、ゲイン制御部45などを有して構成される。サンプルリミッタ部41の詳細な構成および動作については後述する。なお、サンプルリミッタ部41をソフトリミッタとも称する。
フレームリミッタ部48は、送受信部12からの受話音声入力信号を入力し、その入力信号のパワを計算するパワ計算部28、パワ計算部28から入力される信号のパワに応じて、ゲインを計算するAGCゲイン計算部29、AGCゲイン計算部29で計算されたゲインおよびパワ計算部46の少なくともAGCゲイン計算部29からのパワの計算結果に基づいて、信号のゲイン制御を行うゲイン制御部47を有する。フレームリミッタ部48の詳細な動作については後述する。
受話音声入力信号はBPF26等で帯域分割され、フレーム期間毎に信号パワが計算される。マイクから入力された送話音声入力信号には、周囲騒音とともに送話者の音声も含まれている。送話音声入力信号も同様のBPF30等で帯域分割された後に、周囲騒音レベルの推定が行なわれる。
Bandゲイン計算部27は、各パワ計算部26Bからの帯域毎の信号パワの情報と各騒音レベル推定値30Bからの騒音レベル推定値の情報に応じて、受話信号を調整するための帯域毎のゲインを計算する。この場合、受話信号のパワと騒音レベル推定値との所定のSNRが確保できるように、受話信号のゲインを計算する。例えば、騒音パワが大きいときは、受話音声の音量を増加させるようにゲインが計算される。各Bandゲイン計算部27からの計算結果を示す出力信号は、各乗算器23に入力される。
次に、サンプルリミッタ部41の構成および動作の詳細の一例について説明する。
サンプルリミッタ部41は、乗算器31の出力信号をサンプル処理する構成要素であって、乗算器31の出力信号の振幅を調整する乗算器42と、乗算器42の出力信号がリミッタ43で生じる歪の量を検出する歪量評価部44と、歪量評価部44により検出された歪の量に応じて、乗算器42のゲインを調整(制御)するゲイン制御部45と、サンプル毎の処理で出力信号の振幅制限を行うリミッタ43とを有して構成される。リミッタ43からの出力信号は、レシーバ14によって音響として出力される。ここで、サンプル処理とは、サンプル毎に乗算器42、歪量評価部44、ゲイン制御部45の処理が行われることを示す。後述するフレームは、サンプル毎の信号を複数含むものであり、例えば1フレーム=160サンプルとすることができる。なお、乗算器42は、信号のサンプル毎のゲインを制御する機能を有する。なお、乗算器31は、信号のフレーム毎のゲインを制御する機能を有する
サンプルリミッタ部41の詳細構成および動作の一例を図4により説明する。
まず、リミッタ43の入出力特性の一例は図4(c)に示す通りであり、HLimがリミットレベルであり、信号は−HLimからHLimの範囲にクリッピングされる。出力信号はこのリミットレベルに制限される。リミッタ43の特性を式で書くと以下のようになる。xはサンプル毎の入力値、yはサンプル毎の出力値を表わす。
y = HLim ( x > HLim )
y = x ( −HLim ≦ x ≦ HLim )
y = − HLim ( x < −HLim )
図4(b)に示す歪関数D(x)51は、リミッタ43で生じる歪を出力する関数であり、DLim=HLimとすることで、リミッタ43で生じる歪を正確に出力する。また、DLim≠HLimとすることで歪に対する感度を調整することもできる。図4(b)は、歪関数D(x)51の入出力特性の一例を示す図である。
図4(a)はサンプルリミッタ部41の詳細構成および動作の一例を示す図である。歪関数51の出力に対して絶対値52が計算され、歪成分の絶対値となる。歪成分の絶対値は、加算器53により歪基準値(Dref)との差分信号が計算される。乗算器54によりこの差分信号と係数alfaが掛けられ、また、遅延器59の出力にalfb60の係数が掛けられ、それぞれ加算器55に入力される。Drefは歪量の許容値を決めるパラメータである。
加算器55の出力は、最大値計算器56により下限が0に制限される。また、最小値演算器58により上限が1−Gminに制限される。下限と上限が制限された信号は遅延器59に入力され、フィードバック系のフィルタを形成する。alfa、alfbはフィルタの特性を決めるパラメータである。Gminは乗算器42の最小ゲイン値を決めるパラメータである。
このフィルタの定常状態は0となるが、このとき乗算器42のゲインが1となるように、フィルタの出力は1から減算され乗算器42に与えられる。これらの動作はサンプル単位で実行される。フィルタの出力は0から1−Gminに制限されるため、乗算器42のゲインはGminから1に制限されることになる。
歪関数51が歪基準値(Dref)より大きい歪を検出した場合は、加算器53の出力がプラスとなるためフィルタの出力が上昇し、乗算器42のゲインは1より小さくなる。このフィードバックにより、リミッタ43で生じる歪が過大とならないように、乗算器42によりリミッタ43に与えられる信号のゲインが制御される。
また、歪関数51が歪を検出しない場合は、フィルタは定常状態の0となり、乗算器42のゲインは1となるため、リミッタ43は入力された信号をそのまま出力する。入力信号レベルを変えた場合のリミッタとサンプルリミッタ部41の動作例を図5、図6、図7に示す。
すなわち、図5(a)は、サンプルリミッタ部41の入力を0dBとしたときの波形の一例であり、図5(b)は、入力0dBに対して、サンプルリミッタ部41のフィードバックループを遮断した場合(リミッタ43だけの構成)の出力波形の一例であり、図5(c)は、入力0dBに対して、サンプルリミッタ部41を動作させた場合(フィードバックループを動作させた場合)の出力波形の一例である。
また、図6(a)は、サンプルリミッタ部41の入力が+6dBの波形の一例であり、図6(b)は、入力+6dBに対して、サンプルリミッタ部41のフィードバックループを遮断した場合(リミッタ43だけの構成)の出力波形の一例であり、図6(c)は、入力+6dBに対して、サンプルリミッタ部41を動作させた場合(フィードバックループを動作させた場合)の出力波形の一例である。
また、図7(a)は、サンプルリミッタ部41の入力が+12dBの波形の一例であり、図7(b)は、入力+12dBに対して、サンプルリミッタ部41のフィードバックループを遮断した場合(リミッタ43だけの構成)の出力波形の一例であり、図7(c)は、入力+12dBに対して、サンプルリミッタ部41を動作させた場合(フィードバックループを動作させた場合)の出力波形の一例である。
このようにサンプルリミッタ部41の入力のパワが大きくなると、サンプルリミッタ部41のフィードバックループを遮断した場合(リミッタ43だけの構成)の出力波形に歪が大きくなるのに対し、サンプルリミッタ部41を動作させることにより、歪による音割れを一定量に制限しながら、出力信号の電力を許容電力に制限することができる。
このように、乗算器42から出力された信号がリミッタ43を通過した際に、振幅制限特性の一例であるリミッタ43の特性により歪みが発生し、このリミッタ43で生じる歪量を歪量評価部44が評価する。なお、振幅制限特性は、リミッタ43の特性だけでなく、アンプの飽和、スピーカ自体の飽和によっても生じ得る。また、リミッタ43を使用せず、アンプ等の飽和特性等を考慮して、歪量評価部44が歪量を検出することも可能である。また、上記の振幅制限特性は、乗算器42から音響信号の音波として出力されるまでの間の処理によって発生する特性を指している。
次に、フレームリミッタ部48の動作の一例について説明する。
フレームリミッタ部48では、フレーム単位のゲイン制御において、以下の処理を行う。
パワ計算部28が、受話音声入力信号のパワをフレーム期間毎に検出または計算する。そして、AGCゲイン計算部29が、入力パワに応じてAGCゲインを計算し、Bandゲイン計算部27およびゲイン制御部47に出力し、ゲイン制御部47が、AGCゲイン計算部29からのAGCゲインに応じて乗算器31のゲインを制御することで、受話音声入力信号のパワを制御する。
このようなフレーム単位のゲイン制御を行った後、つまり、帯域毎のゲイン処理とフレームリミッタ部48におけるAGC処理をフレーム処理で行った後に、サンプル処理によるゲイン制御がされるように、フレーム処理の結果得られたゲインを乗算する乗算器31の後段(出力側)に、上記のサンプルリミッタ部41を設ける。これにより、リミットレベルに適合したサンプル単位の急峻なゲイン制御を行うことができるようになり、フレーム処理でゲインを制御するAGCのゲイン設定を低めに設定する必要がなくなる。その結果、全体の音量感を大きくすることができる。フレームリミッタ部48およびサンプルリミッタ部41を併用し、フレーム単位のゲイン制御を行った後にサンプル単位のゲイン制御を行う場合、および、サンプルリミッタ部41を併用しない場合のフレームリミッタ部48によるゲイン設定と入出力特性の一例を図8に示す。図8(a)はゲイン特性の一例を示し、図8(b)は図8(a)のゲイン特性により実現される入出力特性の一例を示している。
また、図9は、フレームリミッタ部48のフレーム処理による振幅制限の一例を示す図である。パワ計算部28は、各フレーム期間内の信号のパワを計算し、ゲイン計算部29が振幅制限に必要なゲインを出力する。受話音声入力信号には、フレーム毎に計算されたゲインを各サンプルで内挿したゲインが、乗算部31において乗算される。
フレーム処理による振幅制御においては、信号のパワが大きくなったときにゲインの制限が遅れることがある。図9ではフレーム3で振幅を制限すべき信号パワを検出し、ゲイン計算部29がゲインを下げている。このゲインが反映されるのはフレーム3の最後である。この場合、フレーム3では出力信号に対して十分な振幅制御ができないことがあるが、乗算器31の後段に配置されたサンプルリミッタ部41により、適切な振幅制御が可能である。また、フレーム処理による振幅制御を行うことにより、ゲインをゆっくりと変化させることが可能であり、音響出力した場合の音質の変化をユーザに意識させずに振幅制御を行うことが可能である。
また、以下のようにフレーム単位のゲイン制御を行ってもよい。
パワ計算部46が、イコライザ部22において周波数帯域毎のゲイン調整を行い、加算器24によって各信号が加算された後の信号のパワを検出する。そして、ゲイン制御部47が、パワ計算部46で検出された信号のパワを用いてゲインを算出し、乗算器31のゲインを制御することで、受話音声入力信号のパワを制御する。
すなわち、イコライザ部22による処理の後でパワ検出を行い、そのパワ値を用いてゲインを制御し信号のパワの調整を行うことで、出力信号の最大レベルを正確に制御する。この場合、パワ計算部46は、イコライザ処理後の信号のパワを計算しPeqとする。ゲイン制御部47は、パワ計算部46からの計算結果PeqおよびAGCゲイン計算部29からの計算結果Gagcに基づいて、例えば以下のようにゲイン計算する。
Gain=min(PMAX−Peq,Gagc)
ここで、PMAXはイコライザ部22からの出力信号のパワの制限値である。乗算器31は、イコライザ22からの出力信号にゲイン制御部47からのGainを乗算する。
このように本実施形態の携帯電話装置16は、振幅制御装置の一例であって、音響信号のサンプル毎のゲインを制御する乗算部42と、乗算部42からのゲイン制御された音響信号がリミッタ43で生じる歪の量を検出する歪量評価部44と、歪量評価部44により検出された歪の量に基づいて、乗算部42のゲインを制御するゲイン制御部45と有するので、過大レベルの入力に対して、歪による音割れを一定量に制限しながら、出力信号の電力を許容電力に制限することができる。
また、サンプル単位でリミッタで生じる歪量を検出し、その歪量によりフィードバックループを用いてゲインを制御するリミッタを構成し、歪量の制御を行うためのサンプル単位でのゲインの制御を行うことが可能である。
また、AGC等のフレーム単位のゲイン制御の後に上記のようなサンプル処理のリミッタ(サンプルリミッタ部41)を設けることで、リミッタ43のリミットレベルに適合したサンプル単位の急峻なゲイン制御を行うことができるようになり、フレーム処理のAGCのゲイン設定を低めに設定する必要がなくなる。その結果、全体の音量感を大きくすることができる。
また、サンプルリミッタ部41によるゲイン制御のみでは、急激な信号の変化により、音響出力の際に音質が変化してしまう可能性があるが、サンプルリミッタ部41とフレームリミッタ部48を併用することにより、ユーザに音質変化を意識させずに適切なゲイン処理と歪量制御を行うことが可能である。
また、帯域毎のゲイン制御の後の信号パワをパワ計算部46により検出および計算し、そのパワ値を用いて振幅制御を行うゲイン制御を行うことで、出力信号電力を正確に制御することが可能である。
(第2の実施形態)
図10は、本発明の第2の実施形態にかかる音量音質制御装置13Bの構成の一例を示す図である。図10に示す音量音質制御装置13Bは、イコライザ部22、リミッタ25、信号Bandパワ計算部26、Bandゲイン計算部27、騒音Bandパワ計算部30、有音度判定部111、パワ計算部112、騒音推定値保護部113、有音度判定部114を有して構成される。なお、音量音質制御装置13Bにおいて、音量音質制御装置13Aと同一の構成要素については、同一の符号を付し、説明を省略または簡略化する。
リミッタ25は、イコライザ部22からの信号について、振幅制御を行い、レシーバ14へ出力する。
Bandゲイン計算部27は、各パワ計算部26Bからの帯域毎の信号パワの情報と各騒音レベル推定値30Bからの騒音レベル推定値の情報と有音度判定部114からの出力信号に応じて、受話信号を調整するための帯域毎のゲインを計算する。
騒音Bandパワ計算部30は、BPF30Aおよび騒音レベル推定部30Bを有する。騒音レベル推定部30Bは、1つ以上の要素であり、各BPF26Aから入力される信号の騒音レベルを、騒音推定値保護部113および有音度判定部111からの出力信号に基づいて、推定する。また、騒音レベル推定部30Bは、連続的に騒音レベル推定を行うことが可能であり、これは立上がり時と立下り時の時定数を選択するフィルタで行うことができる。各騒音レベル推定部30Bからの出力信号は、各Bandゲイン計算部27に入力される。騒音レベル推定の停止中には、例えば騒音レベル推定を停止する直前の値を騒音レベル推定値として各Bandゲイン計算部27へ出力することが可能である。
受話音声入力信号は、BPF26A等で帯域分割され、フレーム期間毎に信号パワが計算される。また、マイク15から入力された送話音声入力信号には、周囲騒音とともに送話者の音声も含まれている。送話音声入力信号も同様のBPF30A等で帯域分割された後に、周囲騒音レベルの推定が行われる。
有音度判定部111は、確実な有音を示す状態を1、確実な無音(音声がない)を示す状態を0とし、0から1の連続値である有音の度合い(有音度と表現する)を判定する。有音度判定部111からの判定結果を示す出力信号は、騒音レベル推定部30Bに入力される。なお、有音度を判定する方法としては、例えば、入力された音声から抽出した複数のパラメータそれぞれを用いて有音無音を多値論理判定し、これら複数の判定結果をもとにして多値論理により有音度を判定する方法などがある。なお、有音度判定部111は、送話信号に含まれる成分のうち音声の成分の度合いを示す有音度合いを連続値で判定する機能を有する。
パワ計算部112は、マイク15からの送話音声信号のパワを検出または計算する。パワ計算部112からの計算結果を示す出力信号は、騒音推定値保護部113に入力される。
騒音推定値保護部113は、パワ計算部112によって計算したパワが極端に小さくなったとき、例えば、一時的にパワが極端に小さくなったときを検出し、そこから数フレームの間は騒音レベル推定を停止するよう騒音レベル推定部30Bを制御する。騒音推定値保護部113からの指示を示す出力信号は、騒音レベル推定部30Bに入力される。なお、騒音推定値保護部113は、送話信号の強度が所定強度未満である場合、騒音レベル推定部30Bによる騒音レベルの推定を所定期間停止させる機能を有する。
有音度判定部114は、送受信機12からの受話音声入力信号の有音判定もしくは有音度判定を行い、無音と判定された場合にはゲインを上げないようにBandゲイン計算部27を制御する。有音度判定部114からの指示を示す出力信号は、Bandゲイン計算部27に入力される。なお、有音度を判定する方法としては、例えば、入力された音声から抽出した複数のパラメータそれぞれを用いて有音無音を多値論理判定し、これら複数の判定結果をもとにして多値論理により有音度を判定する方法などがある。なお、有音度判定部114は、受話信号に含まれる成分のうち音声の成分の度合いを示す有音度合いを連続値で判定する機能を有する。
次に、騒音レベル推定の一例について説明する。
図11は、騒音レベル推定部30Bの詳細構成および動作の一例を示す図である。
パワ計算部128は、各周波数帯域の入力信号(送話音声入力)からフレーム毎のパワを計算する。比較器127は、パワ計算部128により計算されたフレーム毎のパワと遅延器124の状態(1フレーム前のパワ)を比較する。係数選択部125は、比較器127からの情報を基に、am、apの係数を選択する。この際、乗算器131および加算器132は、有音度判定部111から出力される有音度vsを用いてapの係数を制御する。係数選択部125の出力aは、以下のようになる。
a=ap×(1−vs) (x≧sの場合)
a=am (x<sの場合)
加算器122の出力yは、y=x×a+s×(1−a)となる。遅延器124は出力yを遅延させる。
apにより立上り時の時定数が設定され、amにより立下り時の時定数が設定される。この騒音レベル推定では、立上がりをゆっくりに、立下りを速く設定することで、信号パワの小さい部分に追従するようにする。通常は0<ap<am≦1のように設定する。
これにより、有音の度合いで立上がりの時定数を連続で制御する。有音に近い時は上昇の変化が遅くなり、無音に近いときは上昇の変化が速くなる。つまり、騒音レベル推定部30Bは、有音度に基づいて、騒音レベルの変化の度合いを決定する機能を有する。
図12(a)はマイク15から入力された送話音声入力信号のパワの一例を示す図であり、図12(b)は本方式の有音判定(有音度合いの判定)の結果の一例を示す図であり、図12(c)は本方式の有音判定結果を考慮した騒音レベル推定の結果の一例を示す図である。このように、有音度合いの連続値を用い、推定の平滑化の度合いを連続的に制御し、より良く追従した正確な騒音レベル推定を行うことが可能である。
次に、騒音推定値保護部113による騒音推定値保護の一例について説明する。
図13は、騒音推定値保護を行う場合の騒音推定値保護部113の動作の一例を示すフローチャートである。
図13のcntは推定停止カウンタであり、推定停止を行う残りのフレーム数を計測する。cnt>0のとき、騒音レベル推定が停止される。
ステップS11では、cnt>0であるか否かを判定する。cnt>0の場合(Yes)は、騒音レベル推定部30Bによる騒音レベル推定の処理は実行されず、騒音レベル推定値を保持することで、推定値を保護する。cnt>0の場合はステップS12へ、cnt≦0の場合はステップS13へ進む。
ステップS12では、cnt=cnt−1とする。そして、ステップS13へ進む。
ステップS13では、マイク15からの送話音声入力信号のパワpwと所定の閾値THPWとを比較し、pw<THPWであるか否かを判定する。pw<THPWである場合はステップS14へ、pw≧THPWである場合はステップS17へ進む。
ステップS14では、所定のフラグを示すpwflg=0であるか否かを判定する。これにより、検出の開始点か否かをチェックする。pwflg=0である場合はステップS15へ、pwflg≠0である場合はステップS16へ進む。
ステップS15では、cnt=max(cnt,TPW)とする。つまり、cnt、TPWのうち大きい方をcntに代入する。ここで、TPWはステップS13とステップS14でパワが所定値より小さくなったことを検出した場合に、騒音レベル推定を停止するフレーム数を決めるパラメータである。そして、ステップS16へ進む。
ステップS16では、pwflg=1とする。そして、ステップS18へ進む。
ステップS17では、pwflg=0とする。そして、ステップS18へ進む。
ステップS18では、pw−ppw<THDELTであるか否かを判定する。THDELTは所定の閾値である。これにより、パワ減少値のチェックを行う。今回の信号が前回の信号より所定値以上パワ減少した場合、つまり、pw−ppw<THDELTである場合、ステップS19に進む。pw−ppw≧THDELTである場合、ステップS20に進む。
ステップS19では、cnt=max(cnt,TDELT)とする。ここで、TDELTはステップS18でパワ減少値が所定値以上に減少したことを検出した場合に、騒音レベル推定を停止するフレーム数を決めるパラメータである。そして、ステップS20へ進む。
ステップS20では、ppw=pwとする。これにより、現フレームのパワ値を記憶する。そして、ステップS21へ進む。
ステップS21では、cnt=0であるか否かを判定する。cnt=0である場合にはステップS22に進み、cnt≠0である場合には、図13の処理を終了する。これにより、cnt>0の場合は、騒音レベル推定部30Bでのフィルタ演算を行わず、騒音推定値を保護する。
ステップS22では、騒音レベル推定を行うように騒音レベル推定部30Bへ指示する。
したがって、騒音推定値の保護は、以下の場合実行される。
a)送話音声信号のパワpwが、閾値THPWより小さくなったことを検出してから(ステップS13のYes)、TPWで設定されるフレームの間
b)送話音声信号のパワpwが、前フレームのパワppwより、しきい値THDELTより減少した場合(ステップS18のYes)から、TDELTで設定されるフレームの間
マイク15から入力された送話音声入力信号から計算したパワを図14(a)に、騒音推定値保護部113による騒音推定値保護を実施しない場合の騒音レベル推定値の動作例を図14(b)に、騒音推定値保護部113による騒音推定値保護を実施した場合の騒音レベル推定値の動作例を示す図14(c)に示す。図14(b)、(c)ともに、2信号のうち振幅変化の少ない方が騒音レベル推定値を示している。また、横軸の時間軸は図14(a)、(b)、(c)ともに共通であり、A点はハンドオーバ時を示している。このように、推定値保護を行うことにより、より正確に騒音レベル推定を行うことが可能である。
次に、Bandゲイン計算部27の詳細構成および動作の一例について説明する。
図15は、Bandゲイン計算部27の詳細な構成の一例を示すブロック図である。
Bandゲイン計算部27は、周波数帯域毎に設けられ、ゲイン計算部151およびフィルタ部152を有する。ゲイン計算部151は、受話信号パワSと騒音レベル推定値Nと有音度vsとに基づいてゲインGを計算する。フィルタ部152は、ゲイン計算部151が出力したゲインGの平滑化を行い、ゲインをなめらかに変化させ、急激なゲイン変化による不自然さ発生を抑える。
図16は、Bandゲイン計算部27の動作の一例を示すフローチャートである。
図16では、有音判定もしくは有音度を用いて音声のないところではゲインの上昇が発生しないようにする。
ステップS21においてS(受話信号パワ)が所定値より小さいとき(S<SLOW:Yes)は、ゲインG=0とする(ステップS26)。そして、ステップS27に進む。
ステップS22においてS(受話信号パワ)が所定値より大きいとき(S≧SHI:No)は、S(受話信号パワ)−N(騒音レベル推定値)が設定されたSNRになるようにゲインが計算される(ステップS23)。そして、ステップS27に進む。
ステップS22においてS(受話信号パワ)が遷移領域のとき(SLOW≦S<SHI:Yes)は、上記の領域の内挿によりゲインが計算される。具体的には、g=max(N+SNR−SHI,0)(ステップS24)、G=[(S−SLOW)/(SHI−SLOW)]×g(ステップS25)が計算される。そして、ステップS27に進む。
ステップS27では、有音の度合いvsによりゲインを調整する。具体的には、G=G×vsとする。
また、図17は、Bandゲイン計算部27の動作の別の一例を示すフローチャートである。図17では、有音度のしきい値判定で有音を判定し、音声のないところではゲインの上昇が発生しないようにする。
ステップS51において、有音度判定部114からの有音度合いを示す情報を基に、有音か否かを判定し、音声がない(無音である)場合(No)は、ゲインG=0とする(ステップ57)。
ステップS52においてS(受話信号パワ)が所定値より小さいとき(S<SLOW:Yes)は、ゲインG=0とする(ステップS57)。
ステップS53においてS(受話信号パワ)が所定値より大きいとき(S≧SHI:No)は、S(受話信号パワ)−N(騒音レベル推定値)が設定されたSNRになるようにゲインが計算される(ステップS54)。
ステップS53においてS(受話信号パワ)が遷移領域のとき(SLOW≦S<SHI:Yes)は、上記の領域の内挿によりゲインが計算される。具体的には、g=max(N+SNR−SHI,0)(ステップS55)、G=[(S−SLOW)/(SHI−SLOW)]×g(ステップS56)が計算される。
このように、Bandゲイン計算部27は、受話信号の強度、受話信号の有音度合い、および騒音レベルの推定の情報に基づいて、乗算器23のゲインを制御する機能を有する。
図18は、図16、図17の処理によるゲイン計算結果の例を示した図である。ここでは、S(受話信号パワ)とN(騒音レベル推定値)によるゲインGの様子の一例を示している。このように、受話音声信号に対して有音度判定などの有音無音判定を行い、音声の有無でゲインの変動を制御し、音声を聞きやすくすることが可能となる。
このような本実施形態の携帯電話装置16は、振幅制御装置の一例であって、送話信号に含まれる成分のうち音声の成分の度合いを示す有音度合いを連続値で判定する有音度判定部111と、有音度合いに基づいて、送話信号に含まれる騒音の成分のレベルを示す騒音レベルを推定する騒音レベル推定部30Bとを有するので、有音度判定部111により確実な有音判定を行うことができ、連続値で正確に騒音レベルの推定を行うことが可能である。
また、確実な有音で有音を示す1、確実な無音(音声がない)で無音を示す0となる、0から1の連続値である有音の度合い(有音度と表現する)を判定し、連続的に騒音レベル推定を行うことが可能である。
また、送話音声信号のパワを検出し、このパワが極端に小さくなったときを検出し、その小さくなった時点から数フレームの間は騒音レベル推定を停止することで、例えば、ハンドオーバ時など一時的に送話音声入力信号が小さくなった場合であっても、その間の騒音レベル推定を停止し、騒音レベルが急激に変化するような推定を行うことを防止できる。
また、受話音声入力信号の有音度判定を行い、音声のないときを判定し、無音と判定された場合にはゲインを上げないように制御することで、例えば、騒音が大きくかつ受話音声入力信号が小さい場合であっても、不要なゲイン上昇の制御を行うことを防止することが可能である。
本発明は、過大レベルの入力に対して、歪による音割れを一定量に制限しながら、出力信号の電力を許容電力に制限することができる振幅制御装置、携帯電話装置等として有用である。
本発明の第1の実施形態にかかる携帯電話装置の全体構成の一例を示す図 本発明の第1の実施形態にかかる音量音質制御装置の構成の一例を示す図 本発明の第1の実施形態にかかるイコライザ部における帯域のゲインが+3dBと−3dBのときの特性例 本発明の第1の実施形態にかかるサンプルリミッタ部の詳細構成および動作の一例を示す図 本発明の第1の実施形態にかかるサンプルリミッタ部の入力が0dBの場合の出力波形の一例を示す図 本発明の第1の実施形態にかかるサンプルリミッタ部の入力が+6dBの場合の出力波形の一例を示す図 本発明の第1の実施形態にかかるサンプルリミッタ部の入力が+12dBの場合の出力波形の一例を示す図 本発明の第1の実施形態において、フレームリミッタ部およびサンプルリミッタ部を併用する場合、および、フレームリミッタ部およびサンプルリミッタ部を併用しない場合のフレームリミッタ部によるゲイン設定と入出力特性の一例を示す図 本発明の第1の実施形態にかかるフレームリミッタ部のフレーム処理による振幅制限の一例を示す図 本発明の第2の実施形態にかかる音量音質制御装置の構成の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態にかかる騒音レベル推定部の詳細構成および動作の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態にかかる有音度および騒音レベル推定値の具体例を示す図 本発明の第2の実施形態にかかる騒音推定値保護を行う場合の騒音推定値保護部113の動作の一例を示すフローチャート 本発明の第2の実施形態にかかる騒音推定値保護を実施する場合および実施しない場合の騒音レベル推定値の具体例を示す図 本発明の第2の実施形態にかかるBandゲイン計算部の詳細な構成の一例を示す図 本発明の第2の実施形態にかかるBandゲイン計算部の動作の一例を示すフローチャート 本発明の第2の実施形態にかかるBandゲイン計算部の動作の別の一例を示すフローチャート 本発明の第2の実施形態にかかるBandゲイン計算部の処理によるゲイン計算結果の例を示した図 従来の受話音量のゲイン制御の具体例を示す図
符号の説明
11 アンテナ
12 送受信部
13、13A、13B 音量音質制御部
14 レシーバ
15 マイク
16 携帯電話装置
21、30A BPF
22 イコライザ部
23、31、42、54、60、121、123、131 乗算器
24、53、55、57、61、122、126、132 加算器
25、43 リミッタ
26 信号Bandパワ計算部
26A BPF
26B パワ計算部
27 Bandゲイン計算部
28 パワ計算部
29 AGCゲイン計算部
30 騒音Bandパワ計算部
30B 騒音レベル推定部
41 サンプルリミッタ部
44 歪量評価部
45 ゲイン制御部
51 歪関数D(x)計算部
52 絶対値計算部
56 最大値計算器
58 最小値演算器
59、124 遅延器
111、114 有音度判定部
112 パワ計算部
113 騒音推定値保護部
124 遅延器
125 係数選択部
127 比較部
128 パワ計算部
151 ゲイン計算部
152 フィルタ部

Claims (7)

  1. 音響信号のサンプル毎のゲインを制御する第1の乗算部と、
    前記第1の乗算部からのゲイン制御された音響信号の振幅制限特性により生じる歪の量を検出する歪量評価部と、
    前記歪量評価部により検出された歪の量に基づいて、前記第1の乗算部の前記ゲインを制御する第1のゲイン制御部と、
    を有する振幅制御装置。
  2. 請求項1に記載の振幅制御装置であって、更に、
    音響信号のフレーム毎のゲインを制御し、前記第1の乗算部にゲイン制御された音響信号を出力する第2の乗算部と、
    音響信号のフレーム毎の強度を検出する第1のパワ計算部と、
    前記第1のパワ計算部により検出された音響信号の強度に基づいて、前記音響信号のフレーム毎のゲインを示すAGCゲインを算出するAGCゲイン計算部と、
    前記AGCゲインに基づいて、前記第2の乗算部の前記ゲインを制御する第2のゲイン制御部と
    を有する振幅制御装置。
  3. 請求項2に記載の振幅制御装置であって、更に、
    音響信号の周波数帯域毎のゲインを制御する第3の乗算部と、
    前記第3の乗算部からの音響信号の強度を検出する第2のパワ計算部と、
    を有し、
    前記第2のゲイン制御部は、前記第2のパワ計算部で検出された音響信号の強度に基づいてゲインを算出し、算出したゲインおよび前記AGCゲインに基づいて、前記第2の乗算部の前記ゲインを制御する
    音量制御装置。
  4. 振幅制限装置において、
    音響信号のサンプル毎のゲインを制御するステップと、
    前記ゲイン制御された音響信号の振幅制限特性により生じる歪の量を検出するステップと、
    検出された歪の量に基づいて、前記サンプル毎のゲインを制御する際の前記ゲインを制御するステップと、
    を有する振幅制御方法。
  5. 請求項4に記載の振幅制御方法であって、
    前記サンプル毎のゲインを制御される前に、前記サンプル毎のゲインを制御される音響信号のフレーム毎のゲインを制御するステップと、
    前記音響信号のフレーム毎の強度を検出するステップと、
    検出された音響信号のフレーム毎の強度に基づいて、前記音響信号のフレーム毎のゲインを示すAGCゲインを算出するステップと、
    前記AGCゲインに基づいて、前記フレーム毎のゲインを制御する際の前記ゲインを制御するフレームゲイン制御ステップと
    を有する振幅制御方法。
  6. 請求項5に記載の振幅制御方法であって、
    音響信号の周波数帯域毎のゲインを制御するステップと、
    前記音響信号の周波数帯域毎の強度を検出するステップと、
    を有し、
    前記フレームゲイン制御ステップにおいて、検出された音響信号の周波数帯域毎の強度に基づいてゲインを算出し、算出したゲインおよび前記AGCゲインに基づいて、前記フレーム毎のゲインを制御する際の前記ゲインを制御する
    振幅制御方法。
  7. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の振幅制御装置と、
    受話信号の受信および送話信号の送信を行う送受信部と、
    前記送話信号を含む音響信号を入力する音響信号入力部と、
    音響信号を出力する音響信号出力部と、
    を有し、
    前記振幅制御装置は、前記受話信号および前記音響信号入力部によって入力された音響信号に基づいて、前記音響信号出力部によって出力される音響信号を生成する
    携帯電話装置。
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