JPH0879203A - 雑音抑圧装置 - Google Patents

雑音抑圧装置

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JPH0879203A
JPH0879203A JP6210287A JP21028794A JPH0879203A JP H0879203 A JPH0879203 A JP H0879203A JP 6210287 A JP6210287 A JP 6210287A JP 21028794 A JP21028794 A JP 21028794A JP H0879203 A JPH0879203 A JP H0879203A
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JP
Japan
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noise
signal
electric field
output
modulation
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JP6210287A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Nohara
明 野原
Joji Kane
丈二 加根
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to EP95113693A priority patent/EP0700166B1/en
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Priority to KR1019950028609A priority patent/KR100363534B1/ko
Priority to CN95115909A priority patent/CN1111984C/zh
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Abstract

(57)【要約】 【目的】雑音を抑圧又は除去する機能が従来に比べてよ
り一層優れた雑音抑圧装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 電波を検波して、電気信号に変換するチュー
ナ部10と、チューナ部10に接続されたアンテナ20
と、チューナ部10内部からの信号をもとに入力信号の
搬送波のレベル等を検知する電界・妨害情報検知手段3
0と、チューナ部10内部からの信号をもとに変調度等
を検知する変調情報検知手段90と、チューナ部10よ
り入力された雑音混じりの信号から雑音を抑圧又は除去
する雑音抑圧制御部40と、雑音キャンセル手段50
と、雑音データ発生手段60と、雑音の除去された信号
がアンプ70に対して出力されて、増幅されてスピーカ
80へ送られる構成をなす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被変調信号における雑
音等を抑圧又は除去する装置に関するものであり、特に
受信機における雑音抑圧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、FMラジオ放送等の音声
に含まれる雑音を抑圧又は除去する装置として、様々な
装置がある。
【0003】図37にFMラジオ受信機における従来の
雑音抑圧装置の構成図を示し、同図を用いて従来装置の
構成及び動作を説明する。
【0004】同図において、1は、電波を検波して、電
気信号に変換するチューナ部であり、2は、チューナ部
1に接続されたアンテナである。3は、チューナ部1の
出力をもとに受信すべき電波が存在する場所、周波数に
おける電界の状況等を検知する電界情報検知手段であ
る。この電界情報検知手段3は、チューナ部1から中間
周波数の信号(FM放送の場合、10.7MHz、AM
放送の場合、450kHz)を検知して、この信号の成
分を解析することによって、搬送波のレベルや受信すべ
き信号の妨害を受けた程度を検知して、電界情報として
後述する雑音データ発生手段6に伝える。
【0005】4は、チューナ部1より入力された雑音混
じりの信号から雑音を抑圧又は除去する雑音抑圧制御部
である。この雑音抑圧制御部4は、雑音キャンセル手段
5と雑音データ発生手段6とから構成されている。雑音
データ発生手段6は、電界情報検知手段3からの電界情
報を利用して、雑音データを発生させ、その雑音データ
を用いて、チューナ部1より入力された雑音混じりの信
号から雑音をキャンセルするために雑音キャンセル手段
5に転送する。
【0006】ここで、雑音データを発生させる動作を更
に具体的に説明する。
【0007】すなわち、雑音データ発生手段6は、上述
した受信すべき信号の妨害を受けた程度を示すものとし
てマルチパス妨害を電界情報検知手段3より得、そのマ
ルチパス妨害レベルに応じて、受信機ノイズ、もしくは
受信機残留ノイズを計算して雑音データを作成する。
尚、マルチパス妨害の代わりに、搬送波のレベルに応じ
て、受信機ノイズ、もしくは受信機残留ノイズを計算し
て雑音データを作成したり、あるいは両者とも利用する
こともおこなわれる。
【0008】このようにして、作成された雑音データ
は、雑音キャンセル手段5によって、チューナ部1から
出力された雑音混じりの信号から減算され、その結果、
雑音の抑圧又は除去された信号がアンプ7に対して出力
されるものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の構成では、S/N比の向上はあるものの、受
信すべき音声信号のレベルの高低差によらず、一律に雑
音の除去を行っていたため、受信すべき音声信号のレベ
ルに影響を与えることなく、しかも効果的に雑音を除去
することが出来ないといった課題があった。
【0010】本発明は、従来の雑音抑圧装置のこのよう
な課題を考慮し、従来に比べてより一層効果的に雑音を
抑圧又は除去することが出来る雑音抑圧装置を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1発明は、被変調信号
の入力手段と、その入力手段からの信号を得て、所定の
信号を検出し出力するチューナ部と、そのチューナ部か
ら前記被変調信号の搬送波のレベル及び/又は妨害をう
けた程度に関する電界・妨害情報を検知し、その電界・
妨害情報を出力するための電界・妨害情報検知手段と、
前記チューナ部から前記被変調信号の変調度及び/又は
ステレオパイロット信号レベルに関する変調情報を検知
し、その変調情報を出力するための変調情報検知手段
と、前記出力される電界・妨害情報及び前記出力される
変調情報を入力し、前記電界・妨害情報から雑音データ
を計算する場合、前記変調情報を加味して前記計算を行
い、その結果得られた雑音データを出力する雑音データ
発生手段と、前記チューナ部から出力される所定の信号
に対して、前記雑音データを利用し、前記所定の信号に
含まれる雑音を抑圧又は除去するための雑音キャンセル
手段と、その雑音キャンセル手段からの出力信号を得て
出力する出力手段とを備えた雑音抑圧装置である。
【0012】第2発明は、ステレオ信号の伝達系におけ
る被変調信号の入力手段と、その入力手段からの信号を
得て、所定の複数の信号を検出し出力するチューナ部
と、前記チューナ部から出力される前記各信号の和を取
り、和信号を作成する和信号作成手段と、前記チューナ
部から出力される前記各信号の差を取り、差信号を作成
する差信号作成手段と、前記チューナ部から前記被変調
信号の搬送波のレベル及び/又は妨害をうけた程度に関
する電界・妨害情報を検知し出力する電界・妨害情報検
知手段と、前記チューナ部から前記被変調信号の変調度
及び/又はステレオパイロット信号レベルに関する変調
情報を検知し出力する変調情報検知手段と、前記和信号
に対して、雑音を抑圧又は除去する和信号雑音キャンセ
ル手段と、前記差信号に対して、雑音を抑圧又は除去す
る差信号雑音キャンセル手段と、前記電界・妨害情報検
知手段からの出力及び前記変調情報検知手段からの出力
に基づいて、前記和信号雑音キャンセル手段と前記差信
号雑音キャンセル手段とを制御する雑音キャンセル制御
手段と、前記雑音キャンセル手段により雑音が抑圧又は
除去された和信号及び差信号に基づき、前記所定の複数
の信号を分離する信号分離手段とを備えた雑音抑圧装置
である。
【0013】第3発明は、被変調信号の入力手段と、そ
の入力手段からの信号を得て、所定の信号を検出し出力
するチューナ部と、そのチューナ部から前記被変調信号
の搬送波のレベル及び/又は妨害をうけた程度に関する
電界・妨害情報を検知し、その電界・妨害情報を出力す
るための電界・妨害情報検知手段と、前記チューナ部か
ら前記被変調信号の変調度及び/又はステレオパイロッ
ト信号レベルに関する変調情報を検知し、その変調情報
を出力するための変調情報検知手段と、少なくとも前記
出力される電界・妨害情報に基づいて、雑音データを出
力する雑音発生手段と、前記出力される電界・妨害情報
及び/又は前記出力される変調情報に基づいて、雑音キ
ャンセルパラメータを設定する雑音キャンセルパラメー
タ設定手段と、前記チューナ部から出力される所定の信
号に対して、前記雑音データ及び前記設定された雑音キ
ャンセルパラメータを利用し、前記所定の信号に含まれ
る雑音を抑圧又は除去するための雑音キャンセル手段
と、その雑音キャンセル手段からの出力信号を得て出力
する出力手段とを備えた雑音抑圧装置である。
【0014】第4発明は、上記雑音キャンセルパラメー
タ設定手段から出力される雑音キャンセルパラメータに
対して、前記チューナ部から出力される所定の信号の周
波数に応じた重み付けを行い、その重み付けされた雑音
キャンセルパラメータを前記雑音キャンセル手段に出力
する雑音キャンセルパラメータ周波数特性設定手段と、
前記雑音発生手段から出力される雑音データに対して、
前記チューナ部から出力される所定の信号の周波数に応
じた重み付けを行い、その重み付けされた雑音データを
前記雑音キャンセル手段に出力する雑音周波数特性設定
手段とを備えた第3発明の雑音抑圧装置である。
【0015】第5発明は、上記雑音データが生成される
場合に用られる前記電界・妨害情報の閾値を前記出力さ
れる変調情報に基づいて設定する第1検知スレッシュホ
ールド設定手段と、前記雑音キャンセルパラメータが設
定される場合に用られる前記電界・妨害情報の閾値を前
記出力される変調情報に基づいて設定する第2検知スレ
ッシュホールド設定手段とを備え、前記雑音発生手段
は、少なくとも前記第1検知スレッシュホールド設定手
段により設定される閾値を基準として得た電界・妨害情
報とその閾値とに応じて雑音データを生成し、前記雑音
キャンセルパラメータ設定手段は、少なくとも前記第2
検知スレッシュホールド設定手段により設定される閾値
を基準として得た電界・妨害情報とその閾値とに応じて
雑音キャンセルパラメータを設定するようになされてい
る第3発明の雑音抑圧装置。
【0016】第6発明は、ステレオ信号の伝達系におけ
る被変調信号の入力手段と、その入力手段からの信号を
得て、所定の信号を検出し出力するチューナ部と、前記
チューナ部から前記被変調信号の搬送波のレベル及び/
又は妨害をうけた程度に関する電界・妨害情報を検知す
る電界・妨害情報検知手段と、前記チューナ部から前記
被変調信号の変調度及び/又はステレオパイロット信号
レベルに関する変調情報を検知する変調情報検知手段
と、前記チューナ部より出力される前記所定の信号に対
する分離度を前記検知される電界・妨害情報から決める
場合、前記検知される変調情報を加味して前記決定を行
い、その決定された分離度に基づいて、前記所定の信号
に対して分離・制御を行うことにより聴感上のノイズ感
を抑圧するステレオセパレーション可変手段と、そのス
テレオセパレーション可変手段からの出力信号を得て出
力する出力手段とを備えた雑音抑圧装置である。
【0017】第7発明は、上記電界・妨害情報とは、マ
ルチパス妨害信号である第6発明の雑音抑圧装置であ
る。
【0018】第8発明は、上記ステレオセパレーション
可変手段は、時間的に変化する前記分離度の変化を検知
するセパレーション検知手段を有し、そのセパレーショ
ン検知手段による検知結果に基づいて、前記分離度の変
化に時定数特性を持たせ、その時定数特性を有する分離
度に基づいて、前記分離・制御を行うようになされてい
る第7発明の雑音抑圧装置である。
【0019】第9発明は、被変調信号の入力手段と、そ
の入力手段からの信号を得て、所定の信号を検出し出力
するチューナ部と、前記チューナ部から前記被変調信号
の搬送波のレベル及び/又は妨害をうけた程度に関する
電界・妨害情報を検知する電界・妨害情報検知手段と、
前記チューナ部から前記被変調信号の変調度及び/又は
ステレオパイロット信号レベルに関する変調情報を検知
し、その変調情報を出力する変調情報検知手段と、所定
周波数より高い周波数成分を元のレベルと同じか又は低
下させるための低下度を前記検知される電界・妨害情報
から決める場合、前記検知される変調情報を加味して前
記決定を行い、その決定された低下度を利用して、前記
チューナ部より出力される前記所定の信号の前記高い周
波数成分を前記同じか又は低下させ聴感上のノイズ感を
抑圧するための周波数特性可変手段と、その周波数特性
可変手段からの出力信号を得て出力する出力手段とを備
えた雑音抑圧装置である。
【0020】第10発明は、上記電界・妨害情報とは、
マルチパス妨害信号である第9発明の雑音抑圧装置であ
る。
【0021】第11発明は、被変調信号の入力手段と、
その入力手段からの信号を得て、所定の信号を検出し出
力するチューナ部と、前記チューナ部から前記被変調信
号の搬送波のレベル及び/又は妨害をうけた程度に関す
る電界・妨害情報を検知する電界・妨害情報検知手段
と、前記チューナ部から前記被変調信号の変調度及び/
又はステレオパイロット信号レベルに関する変調情報を
検知し、その変調情報を出力する変調情報検知手段と、
前記チューナ部より出力される前記所定の信号のミュー
ティング特性を前記検知される電界・妨害情報から決め
る場合、前記検知される変調情報を加味して前記決定を
行い、その決定されたミューティング特性を利用して、
前記チューナ部より出力される前記所定の信号に対して
聴感上のノイズ感を抑圧するためのミューティング特性
可変手段と、そのミューティング特性可変手段からの出
力信号を得て出力する出力手段とを備えた雑音抑圧装置
である。
【0022】第12発明は、上記電界・妨害情報とは、
マルチパス妨害信号である第11発明の雑音抑圧装置で
ある。
【0023】第13発明は、ステレオ信号の伝達系にお
ける被変調信号の入力手段と、その入力手段からの信号
を得て、所定の複数の信号を検出し出力するチューナ部
と、前記チューナ部から出力される前記各信号の和を取
り、和信号を作成する和信号作成手段と、前記チューナ
部から出力される前記各信号の差を取り、差信号を作成
する差信号作成手段と、前記チューナ部から前記被変調
信号の搬送波のレベル及び/又は妨害をうけた程度に関
する電界・妨害情報を検知する電界・妨害情報検知手段
と、前記チューナ部から前記被変調信号の変調度及び/
又はステレオパイロット信号レベルに関する変調情報を
検知する変調情報検知手段と、前記電界・妨害情報検知
手段より出力される前記電界・妨害情報を所定値と比較
する電界・妨害情報比較手段、及び/又は、前記変調情
報検知手段より出力される前記変調情報を他の所定値と
比較する変調情報比較手段と、前記和信号に対して、雑
音データと雑音ミューティングキャンセルパラメータと
により雑音を抑圧又は除去する和信号雑音キャンセル手
段と、前記差信号に対して、雑音データと雑音キャンセ
ルパラメータとにより雑音を抑圧又は除去する差信号雑
音キャンセル手段と前記電界・妨害情報検知手段からの
出力及び/又は前記変調情報検知手段からの出力に基づ
いて、前記雑音キャンセルパラメータを設定し前記差信
号雑音キャンセル手段を制御し、且つ前記電界・妨害情
報比較手段からの出力及び/又は前記変調情報比較手段
からの出力に基づいて、前記雑音ミューティングキャン
セルパラメータのクランプ係数を0〜0.7の間の何れ
かの値に設定し前記和信号雑音キャンセル手段を制御す
る雑音ミューティングキャンセル制御手段と、前記雑音
キャンセル手段により雑音が抑圧又は除去された和信号
及び差信号に基づき、前記所定の複数の信号を分離する
信号分離手段とを備えた雑音抑圧装置である。
【0024】第14発明は、上記雑音ミューティングキ
ャンセル制御手段から出力される前記雑音ミューティン
グキャンセルパラメータに対して、前記和信号作成手段
から出力される信号の周波数に応じた重み付けを行い、
その重み付けされた雑音ミューティングキャンセルパラ
メータを前記和信号雑音キャンセル手段に出力する雑音
ミューティングキャンセルパラメータ周波数特性設定手
段を備えた第13発明の雑音抑圧装置である。
【0025】第15発明は、被変調信号の入力手段と、
その入力手段からの信号を得て、所定の信号を検出し出
力するチューナ部と、そのチューナ部から前記被変調信
号の搬送波のレベル及び/又は妨害をうけた程度に関す
る電界・妨害情報を検知し、その電界・妨害情報を出力
するための電界・妨害情報検知手段と、前記チューナ部
から前記被変調信号の変調度及び/又はステレオパイロ
ット信号レベルに関する変調情報を検知し、その変調情
報を出力するための変調情報検知手段と、少なくとも前
記出力される電界・妨害情報に基づいて、雑音データを
出力する雑音発生手段と、前記電界・妨害情報検知手段
より出力される前記電界・妨害情報を所定値と比較する
電界・妨害情報比較手段、及び/又は、前記変調情報検
知手段より出力される前記変調情報を他の所定値と比較
する変調情報比較手段と前記電界・妨害情報比較手段に
よる比較結果及び/又は前記変調情報比較手段による比
較結果に基づいて、雑音ミューティングキャンセルパラ
メータのクランプ係数を0〜0.7の間の何れかの値に
設定する雑音ミューティングキャンセルパラメータ設定
手段と、前記チューナ部から出力される所定の信号に対
して、前記雑音データ及び前記設定された雑音ミューテ
ィングキャンセルパラメータを利用し、前記所定の信号
に含まれる雑音を抑圧又は除去するための雑音ミューテ
ィングキャンセル手段と、その雑音ミューティングキャ
ンセル手段からの出力信号を得て出力する出力手段とを
備えた雑音抑圧装置である。
【0026】第16発明は、上記雑音ミューティングキ
ャンセルパラメータ設定手段から出力される雑音ミュー
ティングキャンセルパラメータに対して、前記チューナ
部から出力される所定の信号の周波数に応じた重み付け
を行い、その重み付けされた雑音ミューティングキャン
セルパラメータを前記雑音ミューティングキャンセル手
段に出力する雑音ミューティングキャンセルパラメータ
周波数特性設定手段、を備えた第15発明の雑音抑圧装
置である。
【0027】第17発明は、上記所定の信号に含まれる
雑音を抑圧又は除去するために雑音キャンセル手段へ入
力されるパラメータには、聴感補正曲線のA特性カーブ
の値が加味されている第2、3、4、5、13又は14
発明の雑音抑圧装置である。
【0028】第18発明は、上記雑音キャンセル制御手
段は、前記電界・妨害情報検知手段の出力及び前記変調
情報検知手段の出力から雑音キャンセルパラメータを設
定し、その設定された雑音キャンセルパラメータに基づ
いて、前記和信号雑音キャンセル手段と前記差信号雑音
キャンセル手段とを制御する第2発明の雑音抑圧装置で
ある。
【0029】第19発明は、上記電界・妨害情報の内、
マルチパス妨害信号が第1所定値より大きく、且つ前記
変調情報の値が第2所定値より小さい場合、前記雑音キ
ャンセルパラメータの内、キャンセル係数については第
3所定値より大きくし且つクランプ係数につていは第4
所定値より小さくし、又、前記マルチパス妨害信号が前
記第1所定値より小さく、且つ前記変調情報の値が前記
第2所定値より大きい場合、前記キャンセル係数につい
ては前記第3所定値より小さくし且つ前記クランプ係数
につていは前記第4所定値より大きくするようになされ
ている第3発明、第4発明、第5発明、又は第18発明
の雑音抑圧装置である。
【0030】第20発明は、上記電界・妨害情報検知手
段は、前記電界・妨害情報の内、マルチパス妨害信号を
検知する場合、所定時間内に入力されるマルチパス妨害
信号のレベルを所定の閾値と比較し、その閾値を超える
前記入力されるマルチパス妨害信号のピーク値に基づい
て前記検知を行う第1〜第6発明、第8発明、第9発
明、第11発明、第13〜第19発明の何れか一つの雑
音抑圧装置である。
【0031】第21発明は、上記電界・妨害情報検知手
段は、前記電界・妨害情報の内、マルチパス妨害信号及
び/又は搬送波のレベルを示す電界強度レベル信号を検
知する場合、所定時間内に入力されるマルチパス妨害信
号及び/又は前記電界強度レベル信号の波形の変化率を
調べ所定の基準と比較し、その比較される波形の変化率
がその基準以上に急峻に変化する前記波形に基づいて前
記検知を行う第1〜第6発明、第8発明、第9発明、第
11発明、第13〜第19発明の何れか一つの雑音抑圧
装置である。
【0032】第22発明は、上記電界・妨害情報検知手
段は、前記電界・妨害情報の内、マルチパス妨害信号及
び/又は搬送波のレベルを示す電界強度レベル信号を検
知する場合、所定時間内に入力されるマルチパス妨害信
号及び/又は前記電界強度レベル信号の相対的又は絶対
的な波形深さを調べ所定の閾値と比較し、その比較され
る波形深さがその閾値以上となる前記波形に基づいて前
記検知を行う第1〜第6発明、第8発明、第9発明、第
11発明、第13〜第19発明の何れか一つの雑音抑圧
装置である。
【0033】第23発明は、上記電界・妨害情報検知手
段は、前記電界・妨害情報の内、マルチパス妨害信号及
び/又は搬送波のレベルを示す電界強度レベル信号を検
知する場合、入力されるマルチパス妨害信号及び/又は
前記電界強度レベル信号の波形のレベルを調べ所定の基
準と比較し、その結果前記比較される波形のレベルが前
記基準を継続して満たし続ける時間が所定時間以上とな
る前記波形に基づいて前記検知を行う第1〜第6発明、
第8発明、第9発明、第11発明、第13〜第19発明
の何れか一つの雑音抑圧装置である。
【0034】第24発明は、上記電界・妨害情報検知手
段は、前記電界・妨害情報の内、搬送波のレベルを示す
電界強度レベル信号を検知する場合、その電界強度レベ
ル信号を使用すべきタイミングとそのタイミングから所
定時間さかのぼった時点との間の前記電界強度レベル信
号の平均値を算出しその算出結果を前記タイミングにお
ける電界強度レベル信号として検知する第1〜第6発
明、第8発明、第9発明、第11発明、第13〜第19
発明の何れか一つの雑音抑圧装置である。
【0035】第25発明は、上記電界・妨害情報検知手
段は、前記電界・妨害情報の内、搬送波のレベルを示す
電界強度レベル信号を検知する場合、その電界強度レベ
ル信号を使用すべきタイミングにおける電界強度レベル
信号の瞬時値を前記タイミングにおける電界強度レベル
信号として検知する第1〜第6発明、第8発明、第9発
明、第11発明、第13〜第19発明の何れか一つの雑
音抑圧装置である。
【0036】第26発明は、上記変調情報検知手段は、
前記変調情報を検知する場合、その変調情報を使用すべ
きタイミングとそのタイミングから所定時間さかのぼっ
た時点との間の前記変調情報の平均値を算出しその算出
結果を前記タイミングにおける変調情報として検知する
第1〜第6発明、第8発明、第9発明、第11発明、第
13〜第19発明の何れか一つの雑音抑圧装置である。
【0037】第27発明は、上記変調情報検知手段は、
前記変調情報を検知する場合、その変調情報を使用すべ
きタイミングにおける変調情報の瞬時値を前記タイミン
グにおける変調情報として検知する第1〜第6発明、第
8発明、第9発明、第11発明、第13〜第19発明の
何れか一つの雑音抑圧装置である。
【0038】第28発明は、上記チューナ部から出力さ
れる前記所定の信号のパワースペクトルを分析するパワ
ースペクトル分析手段と、雑音の周波数解析によるパワ
ースペクトルのパターンを予め格納している雑音パワー
スペクトルメモリ手段と、前記パワースペクトル分析手
段からの出力と前記雑音パワースペクトルメモリ手段か
らの出力とを比較し、その比較結果としてスペクトルパ
ターンのマッチング度を前記雑音キャンセルパラメータ
設定手段に伝えるスペクトルパターン比較手段とを備
え、前記雑音キャンセルパラメータ設定手段は、前記ス
ペクトルパターンのマッチング度も加味して前記雑音キ
ャンセルパラメータを設定するようになされている第
3、4、又は5発明の雑音抑圧装置である。
【0039】第29発明は、上記被変調信号がステレオ
信号の場合、前記変調情報検知手段は、前記変調情報と
して、ステレオコンポジット信号における(L+R)成
分に相当するパワー計算値を利用する第1〜5又は第1
3又は第15発明の何れか一つの雑音抑圧装置である。
【0040】第30発明は、被変調信号を得るためのア
ンテナと、そのアンテナからの信号を得て、所定の信号
を検出し出力するチューナ部と、そのチューナ部から前
記被変調信号の搬送波のレベル及び/又は妨害をうけた
程度に関する電界・妨害情報を検知し、その電界・妨害
情報を出力するための電界・妨害情報検知手段と、前記
チューナ部から前記被変調信号の変調度及び/又はステ
レオパイロット信号レベルに関する変調情報を検知し、
その変調情報を出力するための変調情報検知手段と、前
記アンテナを搭載する自動車の移動速度を検知する車速
度検知手段と、前記出力される電界・妨害情報と前記出
力される変調情報とに基づいて前記チューナ部から出力
される所定の信号に対して、前記所定の信号に含まれる
雑音を抑圧又は除去する制御を行う場合、前記車速度検
知手段により検知される車速度を加味して前記制御を行
う雑音抑圧制御手段と、その雑音抑圧制御手段からの出
力信号を得て出力する出力手段とを備えた雑音抑圧装置
である。
【0041】第31発明は、被変調信号を得るためのア
ンテナと、そのアンテナからの信号を得て、所定の信号
を検出し出力するチューナ部と、前記チューナ部から前
記被変調信号の搬送波のレベル及び/又は妨害をうけた
程度に関する電界・妨害情報を検知する電界・妨害情報
検知手段と、前記チューナ部から前記被変調信号の変調
度及び/又はステレオパイロット信号レベルに関する変
調情報を検知し、その変調情報を出力する変調情報検知
手段と、前記アンテナを搭載する自動車の移動速度を検
知する車速度検知手段と、前記出力される電界・妨害情
報と前記出力される変調情報とに基づいて前記チューナ
部から出力される前記所定の信号のミューティング特性
を決める場合、前記車速度検知手段により検知される車
速度を加味して前記決定を行い、その決定されたミュー
ティング特性を利用して、前記チューナ部より出力され
る前記所定の信号に対して聴感上のノイズ感を抑圧する
ためのミューティング特性可変手段と、そのミューティ
ング特性可変手段からの出力信号を得て出力する出力手
段とを備えた雑音抑圧装置である。
【0042】第32発明は、ステレオ信号の伝達系にお
ける被変調信号の入力手段と、その入力手段からの信号
を得て、所定の複数の信号を検出し出力するチューナ部
と、前記チューナ部から出力される前記各信号の和を取
り、和信号を作成する和信号作成手段と、前記チューナ
部から出力される前記各信号の差を取り、差信号を作成
する差信号作成手段と、前記チューナ部から前記被変調
信号の搬送波のレベル及び/又は妨害をうけた程度に関
する電界・妨害情報を検知する電界・妨害情報検知手段
と、前記和信号に対して、雑音を抑圧又は除去する和信
号雑音キャンセル手段と、前記差信号に対して、雑音を
抑圧又は除去する差信号雑音キャンセル手段と、前記電
界・妨害情報検知手段からの前記電界・妨害情報に基づ
いて、前記和信号雑音キャンセル手段と前記差信号雑音
キャンセル手段とを制御する雑音キャンセル制御手段
と、前記電界・妨害情報検知手段からの前記電界・妨害
情報に基づいて、前記所定の複数の信号の分離度を設定
するセパレーション制御手段と、前記雑音キャンセル手
段により雑音が抑圧又は除去された和信号及び差信号か
ら、前記設定される分離度に基づき、前記所定の複数の
信号を分離する信号分離手段とを備えた雑音抑圧装置で
ある。
【0043】第33発明は、上記チューナ部から前記被
変調信号の変調度及び/又はステレオパイロット信号レ
ベルに関する変調情報を検知し出力する変調情報検知手
段を備え、前記雑音キャンセル制御手段は、前記変調情
報検知手段からの出力にも基づいて、前記和信号雑音キ
ャンセル手段と前記差信号雑音キャンセル手段とを制御
し、前記セパレーション制御手段は、前記変調情報検知
手段からの出力にも基づいて、前記所定の複数の信号の
分離度を設定するようになされている第32発明の雑音
抑圧装置である。
【0044】第34発明は、ステレオ信号の伝達系にお
ける被変調信号の入力手段と、その入力手段からの信号
を得て、所定の複数の信号を検出し出力するチューナ部
と、前記チューナ部から出力される前記各信号の和を取
り、和信号を作成する和信号作成手段と、前記チューナ
部から出力される前記各信号の差を取り、差信号を作成
する差信号作成手段と、前記チューナ部から前記被変調
信号の搬送波のレベル及び/又は妨害をうけた程度に関
する電界・妨害情報を検知する電界・妨害情報検知手段
と、前記和信号に対して、雑音を抑圧又は除去する和信
号雑音キャンセル手段と、前記差信号に対して、雑音を
抑圧又は除去する差信号雑音キャンセル手段と、前記電
界・妨害情報に基づいて前記和信号雑音キャンセル手段
と前記差信号雑音キャンセル手段とを制御し、且つ前記
電界・妨害情報に基づいて雑音キャンセルパラメータを
設定する雑音キャンセル制御手段と、前記雑音キャンセ
ル制御手段にて設定される前記雑音キャンセルパラメー
タに基づいて、前記所定の複数の信号の分離度を設定す
るセパレーション制御手段と、前記雑音キャンセル手段
により雑音が抑圧又は除去された和信号及び差信号か
ら、前記設定される分離度に基づき、前記所定の複数の
信号を分離する信号分離手段とを備えた雑音抑圧装置で
ある。
【0045】第35発明は、上記チューナ部から前記被
変調信号の変調度及び/又はステレオパイロット信号レ
ベルに関する変調情報を検知し出力する変調情報検知手
段を備え、前記雑音キャンセル制御手段は、前記変調情
報検知手段からの出力にも基づいて前記和信号雑音キャ
ンセル手段と前記差信号雑音キャンセル手段とを制御
し、且つ前記変調情報検知手段からの出力にも基づいて
雑音キャンセルパラメータを設定するようになされてい
る第34発明の雑音抑圧装置である。
【0046】第36発明は、上記セパレーション制御手
段から出力される前記分離度の時間的な変化を検知し、
その検知結果を利用して前記分離度の時間的な変化に時
定数特性を持たせるセパレーション検知手段を備え、前
記信号分離手段は、前記雑音キャンセル手段により雑音
が抑圧又は除去された和信号及び差信号から、前記時定
数特性を有する分離度に基づき、前記所定の複数の信号
を分離するようになされている第32〜35発明の何れ
か一つの雑音抑圧装置である。
【0047】第37発明は、上記被変調信号の前記入力
手段はアンテナであり、そのアンテナを搭載する自動車
のイグニッションノイズを検知するイグニッションノイ
ズ検知手段を備え、前記雑音ミューティングキャンセル
パラメータ設定手段は、前記電界・妨害情報比較手段に
よる比較結果及び/又は前記変調情報比較手段による比
較結果に基づいて、雑音ミューティングキャンセルパラ
メータを設定する場合、前記検知されるイグニッション
ノイズを加味して前記設定を行う第15又は16発明の
雑音抑圧装置である。
【0048】第38発明は、被変調信号を得るためアン
テナと、そのアンテナからの信号を得るフロントエンド
と、そのフロントエンドの出力から中間周波数の信号を
増幅する中間周波増幅手段と、前記中間周波増幅手段か
ら前記被変調信号の搬送波のレベル及び/又は妨害をう
けた程度に関する電界・妨害情報を検知し、その電界・
妨害情報を出力するための電界・妨害情報検知手段と、
前記中間周波増幅手段から前記被変調信号の変調度及び
/又はステレオパイロット信号レベルに関する変調情報
を検知し、その変調情報を出力するための変調情報検知
手段と、少なくとも前記出力される電界・妨害情報に基
づいて、雑音データを出力する雑音発生手段と、前記電
界・妨害情報検知手段より出力される前記電界・妨害情
報を所定値と比較する電界・妨害情報比較手段と、前記
変調情報検知手段より出力される前記変調情報を他の所
定値と比較する変調情報比較手段と、前記アンテナを搭
載する自動車のイグニッションノイズを検知するイグニ
ッションノイズ検知手段と、前記電界・妨害情報比較手
段による比較結果及び/又は前記変調情報比較手段によ
る比較結果に基づいて、雑音ミューティングキャンセル
パラメータを設定する場合、前記検知されるイグニッシ
ョンノイズを加味して前記設定を行う雑音ミューティン
グキャンセルパラメータ設定手段と、前記中間周波増幅
手段から出力される所定の信号に対して、前記雑音デー
タ及び/又は前記設定された雑音ミューティングキャン
セルパラメータを利用し、前記所定の信号に含まれる雑
音を抑圧又は除去するための雑音ミューティングキャン
セル手段と、その雑音ミューティングキャンセル手段か
らの出力信号を入力し検波する検波手段とを備えた雑音
抑圧装置である。
【0049】第39発明は、被変調信号の入力手段と、
その入力手段からの信号を得て、所定の信号を検出し出
力するチューナ部と、前記被変調信号が検波された後の
信号のパワーを計算するパワー計算手段と、マルチパス
信号を検出する受信情報検知手段と、前記パワーについ
て前記マルチパス信号が存在しない場合の平均をとり、
変調度信号として出力する平均化手段と、を備えた変調
度検出装置である。
【0050】第40発明は、上記被変調信号がステレオ
信号であり、前記パワー計算手段は、検波後分離された
和信号(L+R)に基づいて、パワーを計算し、前記受
信情報検知手段は、前記チューナ部からマルチパス信号
を検知するものである第39発明の変調度検出装置であ
る。
【0051】第41発明は、被変調信号の入力手段と、
その入力手段からの信号を得て、所定の信号を検出し出
力するチューナ部と、前記チューナ部から受信情報を検
知する受信情報検知手段と、その検知された受信情報に
基づいて、対応するノイズを出力するノイズ発生手段
と、前記チューナ部から出力される所定の信号のパワー
スペクトルを分析するパワースペクトル分析手段と、そ
の分析されたパワースペクトルから前記出力されたノイ
ズを減算するノイズ減算手段と、そのノイズ減算手段の
減算結果に基づいて、前記チューナ部から出力される所
定の信号の変調度を検出する変調度検出手段と、を備え
た変調度検出装置である。
【0052】第42発明は、被変調信号の入力手段と、
その入力手段からの信号を得て、所定の信号を検出し出
力するチューナ部と、前記チューナ部から受信情報を検
知する受信情報検知手段と、その検知された受信情報に
基づいて、対応するノイズを出力するノイズ発生手段
と、前記チューナ部から出力される所定の信号のパワー
スペクトルを分析するパワースペクトル分析手段と、そ
の分析されたパワースペクトルから前記出力されたノイ
ズを減算するノイズ減算手段と、そのノイズ減算手段の
減算結果に基づいて、前記チューナ部から出力される所
定の信号の変調度を検出する変調度検出手段と、その検
出された変調度に基づいて、雑音キャンセルパラメータ
を設定する雑音キャンセルパラメータ設定手段と、前記
チューナ部からの出力を復調する復調部と、その復調部
によって復調された信号に対して、前記設定された雑音
キャンセルパラメータと前記ノイズ発生手段からのノイ
ズ情報を利用し、前記復調された信号に含まれる雑音を
抑圧又は除去するための雑音キャンセル手段と、その雑
音キャンセル手段からの出力信号を得て出力する出力手
段と、を備えた雑音抑圧装置である。
【0053】
【作用】第1発明では、入力手段が被変調信号を得、チ
ューナ部がその入力手段からの信号を得て、所定の信号
を検出し出力し、電界・妨害情報検知手段がそのチュー
ナ部から前記被変調信号の搬送波のレベル及び/又は妨
害をうけた程度に関する電界・妨害情報を検知し、その
電界・妨害情報を出力し、変調情報検知手段が前記チュ
ーナ部から前記被変調信号の変調度及び/又はステレオ
パイロット信号レベルに関する変調情報を検知し、その
変調情報を出力し、雑音データ発生手段が前記出力され
る電界・妨害情報及び前記出力される変調情報を入力
し、前記電界・妨害情報から雑音データを計算する場
合、前記変調情報を加味して前記計算を行い、その結果
得られた雑音データを出力し、雑音キャンセル手段が前
記チューナ部から出力される所定の信号に対して、前記
雑音データを利用し、前記所定の信号に含まれる雑音を
抑圧又は除去し、出力手段がその雑音キャンセル手段か
らの出力信号を得て出力する。
【0054】これにより、雑音データを計算する場合、
例えば、変調情報検知部がチューナ部での検波後の信号
から変調パワーを計算することにより変調度を求め変調
情報として雑音データ発生手段に出力するので、これを
加味することにより、加味しない場合より一層効率的に
雑音の抑圧又は除去が行われる。
【0055】第2発明では、入力手段がステレオ信号の
伝達系における被変調信号を得、チューナ部が、その入
力手段からの信号を得て、所定の複数の信号を検出し出
力し、和信号作成手段が前記チューナ部から出力される
前記各信号の和を取り、和信号を作成し、差信号作成手
段が前記チューナ部から出力される前記各信号の差を取
り、差信号を作成し、電界・妨害情報検知手段が前記チ
ューナ部から前記被変調信号の搬送波のレベル及び/又
は妨害をうけた程度に関する電界・妨害情報を検知し出
力し、変調情報検知手段が前記チューナ部から前記被変
調信号の変調度及び/又はステレオパイロット信号レベ
ルに関する変調情報を検知し出力し、和信号雑音キャン
セル手段が前記和信号に対して、雑音を抑圧又は除去
し、差信号雑音キャンセル手段が前記差信号に対して、
雑音を抑圧又は除去し、雑音キャンセル制御手段が前記
電界・妨害情報検知手段からの出力及び前記変調情報検
知手段からの出力に基づいて、前記和信号雑音キャンセ
ル手段と前記差信号雑音キャンセル手段とを制御し、信
号分離手段が前記雑音が抑圧又は除去された和信号及び
差信号に基づき、前記所定の複数の信号を分離する。
【0056】これにより、雑音キャンセル制御手段が差
信号雑音キャンセル手段と和信号雑音キャンセル手段を
制御する場合、例えば、変調情報検知部がチューナ部で
の検波後の信号から変調パワーを計算することにより変
調度を求め変調情報として雑音キャンセル制御手段に転
送するので、これを加味することにより、加味しない場
合より一層効率的に雑音の抑圧又は除去が行われる。
【0057】第3発明では、入力手段が被変調信号を
得、チューナ部がその入力手段からの信号を得て、所定
の信号を検出し出力し、電界・妨害情報検知手段がその
チューナ部から前記被変調信号の搬送波のレベル及び/
又は妨害をうけた程度に関する電界・妨害情報を検知
し、その電界・妨害情報を出力し、変調情報検知手段が
前記チューナ部から前記被変調信号の変調度及び/又は
ステレオパイロット信号レベルに関する変調情報を検知
し、その変調情報を出力し、雑音発生手段が少なくとも
前記出力される電界・妨害情報に基づいて、雑音データ
を出力し、雑音キャンセルパラメータ設定手段が前記出
力される電界・妨害情報及び/又は前記出力される変調
情報に基づいて、雑音キャンセルパラメータを設定し、
雑音キャンセル手段が前記チューナ部から出力される所
定の信号に対して、前記雑音データ及び前記設定された
雑音キャンセルパラメータを利用し、前記所定の信号に
含まれる雑音を抑圧又は除去し、出力手段がその雑音キ
ャンセル手段からの出力信号を得て出力する。
【0058】これにより、例えば、雑音キャンセルパラ
メータを設定する場合、変調情報も利用出来るので、変
調情報に応じて雑音キャンセルパラメータの倍率を制御
出来、より一層効率的に雑音の抑圧又は除去が行われ
る。
【0059】第6発明では、入力手段がステレオ信号の
伝達系における被変調信号を得、チューナ部がその入力
手段からの信号を得て、所定の信号を検出し出力し、電
界・妨害情報検知手段が前記チューナ部から前記被変調
信号の搬送波のレベル及び/又は妨害をうけた程度に関
する電界・妨害情報を検知し、変調情報検知手段が前記
チューナ部から前記被変調信号の変調度及び/又はステ
レオパイロット信号レベルに関する変調情報を検知し、
ステレオセパレーション可変手段が前記チューナ部より
出力される前記所定の信号に対する分離度を前記検知さ
れる電界・妨害情報から決める場合、前記検知される変
調情報を加味して前記決定を行い、その決定された分離
度に基づいて、前記所定の信号に対して分離・制御を行
うことにより聴感上のノイズ感を抑圧し、出力手段がそ
のステレオセパレーション可変手段からの出力信号を得
て出力する。
【0060】これにより、例えば、変調情報検知手段が
変調信号の変調度が小さい旨を検知した場合、所定の信
号に対する分離度を小さくするというような制御が行わ
れ、より一層効率的に雑音の抑圧又は除去が行われる。
【0061】第9発明では、入力手段が被変調信号を
得、チューナ部がその入力手段からの信号を得て、所定
の信号を検出し出力し、電界・妨害情報検知手段が前記
チューナ部から前記被変調信号の搬送波のレベル及び/
又は妨害をうけた程度に関する電界・妨害情報を検知
し、変調情報検知手段が前記チューナ部から前記被変調
信号の変調度及び/又はステレオパイロット信号レベル
に関する変調情報を検知し、その変調情報を出力し、周
波数特性可変手段が所定周波数より高い周波数成分を元
のレベルと同じか又は低下させるための低下度を前記検
知される電界・妨害情報から決める場合、前記検知され
る変調情報を加味して前記決定を行い、その決定された
低下度を利用して、前記チューナ部より出力される前記
所定の信号の前記高い周波数成分を前記同じか又は低下
させ聴感上のノイズ感を抑圧し、出力手段がその周波数
特性可変手段からの出力信号を得て出力する。
【0062】これにより、例えば、変調情報検知手段が
変調信号の変調度が小さい旨を検知した場合、所定の信
号に対する前記低下度を大きくするというような制御が
行われ、より一層効率的に雑音の抑圧又は除去が行われ
る。
【0063】第11発明では、入力手段が被変調信号を
得、チューナ部がその入力手段からの信号を得て、所定
の信号を検出し出力し、電界・妨害情報検知手段が前記
チューナ部から前記被変調信号の搬送波のレベル及び/
又は妨害をうけた程度に関する電界・妨害情報を検知
し、変調情報検知手段が前記チューナ部から前記被変調
信号の変調度及び/又はステレオパイロット信号レベル
に関する変調情報を検知し、その変調情報を出力し、ミ
ューティング特性可変手段が前記チューナ部より出力さ
れる前記所定の信号のミューティング特性を前記検知さ
れる電界・妨害情報から決める場合、前記検知される変
調情報を加味して前記決定を行い、その決定されたミュ
ーティング特性を利用して、前記チューナ部より出力さ
れる前記所定の信号に対して聴感上のノイズ感を抑圧
し、出力手段がその周波数特性可変手段からの出力信号
を得て出力する。
【0064】これにより、例えば、変調情報検知手段が
変調信号の変調度が小さい旨を検知した場合、所定の信
号に対する前記ミューティング特性を大きくして、ノイ
ズを含む信号のレベルそのものを抑圧するというような
制御が行われ、より一層効率的に雑音の抑圧又は除去が
行われる。
【0065】第13発明では、入力手段がステレオ信号
の伝達系における被変調信号を得、チューナ部がその入
力手段からの信号を得て、所定の複数の信号を検出し出
力し、和信号作成手段が前記チューナ部から出力される
前記各信号の和を取り、和信号を作成し、差信号作成手
段が前記チューナ部から出力される前記各信号の差を取
り、差信号を作成し、電界・妨害情報検知手段が前記チ
ューナ部から前記被変調信号の搬送波のレベル及び/又
は妨害をうけた程度に関する電界・妨害情報を検知し、
変調情報検知手段が前記チューナ部から前記被変調信号
の変調度及び/又はステレオパイロット信号レベルに関
する変調情報を検知し、電界・妨害情報比較手段が前記
電界・妨害情報検知手段より出力される前記電界・妨害
情報を所定値と比較し、及び/又は、変調情報比較手段
が前記変調情報検知手段より出力される前記変調情報を
他の所定値と比較し、和信号雑音キャンセル手段が前記
和信号に対して、雑音データと雑音ミューティングキャ
ンセルパラメータとにより雑音を抑圧又は除去し、差信
号雑音キャンセル手段が前記差信号に対して、雑音デー
タと雑音キャンセルパラメータとにより雑音を抑圧又は
除去し、雑音ミューティングキャンセル制御手段が前記
電界・妨害情報検知手段からの出力及び/又は前記変調
情報検知手段からの出力に基づいて、前記雑音キャンセ
ルパラメータを設定し前記差信号雑音キャンセル手段を
制御し、且つ前記電界・妨害情報比較手段からの出力及
び/又は前記変調情報比較手段からの出力に基づいて、
前記雑音ミューティングキャンセルパラメータのクラン
プ係数を0〜0.7の間の何れかの値に設定し前記和信
号雑音キャンセル手段を制御し、信号分離手段が前記雑
音キャンセル手段により雑音が抑圧又は除去された和信
号及び差信号に基づき、前記所定の複数の信号を分離す
る。
【0066】これにより、例えば、変調情報検知手段が
変調信号の変調度が所定値より小さい旨を検知した場
合、雑音ミューティングキャンセルパラメータのクラン
プ係数が0〜0.7の間の何れかの値に設定され、前記
和信号雑音キャンセル手段が制御されることにより、実
質的にミューティング特性を発揮させることが出来、ノ
イズを含む信号のレベルそのものを抑圧するというよう
な制御が行われ、より一層効率的に雑音の抑圧又は除去
が行われる。
【0067】第15発明は、入力手段が被変調信号を
得、チューナ部がその入力手段からの信号を得て、所定
の信号を検出し出力し、電界・妨害情報検知手段が前記
チューナ部から前記被変調信号の搬送波のレベル及び/
又は妨害をうけた程度に関する電界・妨害情報を検知
し、変調情報検知手段が前記チューナ部から前記被変調
信号の変調度及び/又はステレオパイロット信号レベル
に関する変調情報を検知し、その変調情報を出力し、雑
音発生手段が少なくとも前記出力される電界・妨害情報
に基づいて、雑音データを出力し、電界・妨害情報比較
手段が前記電界・妨害情報検知手段より出力される前記
電界・妨害情報を所定値と比較し、及び/又は、変調情
報比較手段が前記変調情報検知手段より出力される前記
変調情報を他の所定値と比較し、雑音ミューティングキ
ャンセルパラメータ設定手段が前記電界・妨害情報比較
手段による比較結果及び/又は前記変調情報比較手段に
よる比較結果に基づいて、雑音ミューティングキャンセ
ルパラメータのクランプ係数を0〜0.7の間の何れか
の値に設定し、雑音ミューティングキャンセル手段が前
記チューナ部から出力される所定の信号に対して、前記
雑音データ及び前記設定された雑音ミューティングキャ
ンセルパラメータを利用し、前記所定の信号に含まれる
雑音を抑圧又は除去し、出力手段がその雑音ミューティ
ングキャンセル手段からの出力信号を得て出力する。
【0068】これにより、例えば、変調情報検知手段が
変調信号の変調度が所定値より小さい旨を検知した場
合、雑音ミューティングキャンセルパラメータのクラン
プ係数が0〜0.7の間の何れかの値に設定されて前記
雑音ミューティングキャンセル手段へ出力されることに
より、実質的にミューティング特性を発揮させることが
出来、ノイズを含む信号のレベルそのものを抑圧すると
いうような制御が行われ、より一層効率的に雑音の抑圧
又は除去が行われる。
【0069】第30発明では、アンテナが被変調信号を
得え、チューナ部がそのアンテナからの信号を得て、所
定の信号を検出し出力し、電界・妨害情報検知手段がそ
のチューナ部から前記被変調信号の搬送波のレベル及び
/又は妨害をうけた程度に関する電界・妨害情報を検知
し、その電界・妨害情報を出力し、変調情報検知手段が
前記チューナ部から前記被変調信号の変調度及び/又は
ステレオパイロット信号レベルに関する変調情報を検知
し、その変調情報を出力し、車速度検知手段が前記アン
テナを搭載する自動車の移動速度を検知し、雑音抑圧制
御手段が前記出力される電界・妨害情報と前記出力され
る変調情報とに基づいて前記チューナ部から出力される
所定の信号に対して、前記所定の信号に含まれる雑音を
抑圧又は除去する制御を行う場合、前記車速度検知手段
により検知される車速度を加味して前記制御を行い、出
力手段がその雑音抑圧制御手段からの出力信号を得て出
力する。
【0070】これにより、例えば、車速度が所定値より
速い旨が検知された場合、車速度が所定値より遅い場合
に比べて所定の信号に含まれる雑音の抑圧又は除去をよ
り一層強調するような制御が行われ、より一層効率的に
雑音の抑圧又は除去が行われる。
【0071】第31発明では、アンテナが被変調信号を
得、チューナ部がそのアンテナからの信号を得て、所定
の信号を検出し出力し、電界・妨害情報検知手段が前記
チューナ部から前記被変調信号の搬送波のレベル及び/
又は妨害をうけた程度に関する電界・妨害情報を検知
し、変調情報検知手段が前記チューナ部から前記被変調
信号の変調度及び/又はステレオパイロット信号レベル
に関する変調情報を検知し、その変調情報を出力し、車
速度検知手段が前記アンテナを搭載する自動車の移動速
度を検知し、ミューティング特性可変手段が前記出力さ
れる電界・妨害情報と前記出力される変調情報とに基づ
いて前記チューナ部から出力される前記所定の信号のミ
ューティング特性を決める場合、前記車速度検知手段に
より検知される車速度を加味して前記決定を行い、その
決定されたミューティング特性を利用して、前記チュー
ナ部より出力される前記所定の信号に対して聴感上のノ
イズ感を抑圧し、出力手段がそのミューティング特性可
変手段からの出力信号を得て出力する。
【0072】これにより、例えば、車速度が所定値より
速い旨が検知された場合、車速度が所定値より遅い場合
に比べて、ノイズを含む信号のレベルそのものの抑圧を
より一層強調するような制御が行われ、より一層効率的
に雑音の抑圧又は除去が行われる。
【0073】第32発明では、入力手段がステレオ信号
の伝達系における被変調信号を得、チューナ部がその入
力手段からの信号を得て、所定の複数の信号を検出し出
力し、和信号作成手段が前記チューナ部から出力される
前記各信号の和を取り、和信号を作成し、差信号作成手
段が前記チューナ部から出力される前記各信号の差を取
り、差信号を作成し、電界・妨害情報検知手段が前記チ
ューナ部から前記被変調信号の搬送波のレベル及び/又
は妨害をうけた程度に関する電界・妨害情報を検知し、
和信号雑音キャンセル手段が前記和信号に対して、雑音
を抑圧又は除去し、差信号雑音キャンセル手段が前記差
信号に対して、雑音を抑圧又は除去し、雑音キャンセル
制御手段が前記電界・妨害情報検知手段からの前記電界
・妨害情報に基づいて、前記和信号雑音キャンセル手段
と前記差信号雑音キャンセル手段とを制御し、セパレー
ション制御手段が前記電界・妨害情報検知手段からの前
記電界・妨害情報に基づいて、前記所定の複数の信号の
分離度を設定し、信号分離手段が前記雑音キャンセル手
段により雑音が抑圧又は除去された和信号及び差信号か
ら、前記設定される分離度に基づき、前記所定の複数の
信号を分離する。
【0074】これにより、セパレーション制御手段が分
離度を設定する場合、電界・妨害情報に基づいて、前記
分離度を設定するので、電界・妨害情報を考慮しない場
合に比べてより一層効率的に雑音の抑圧又は除去が行わ
れる。
【0075】第34発明では、入力手段がステレオ信号
の伝達系における被変調信号を得、チューナ部がその入
力手段からの信号を得て、所定の複数の信号を検出し出
力し、和信号作成手段が前記チューナ部から出力される
前記各信号の和を取り、和信号を作成し、差信号作成手
段が前記チューナ部から出力される前記各信号の差を取
り、差信号を作成し、電界・妨害情報検知手段が前記チ
ューナ部から前記被変調信号の搬送波のレベル及び/又
は妨害をうけた程度に関する電界・妨害情報を検知し、
和信号雑音キャンセル手段が前記和信号に対して、雑音
を抑圧又は除去し、差信号雑音キャンセル手段が前記差
信号に対して、雑音を抑圧又は除去し、雑音キャンセル
制御手段が前記電界・妨害情報に基づいて前記和信号雑
音キャンセル手段と前記差信号雑音キャンセル手段とを
制御し、且つ前記電界・妨害情報に基づいて雑音キャン
セルパラメータを設定し、セパレーション制御手段が前
記雑音キャンセル制御手段にて設定される前記雑音キャ
ンセルパラメータに基づいて、前記所定の複数の信号の
分離度を設定し、信号分離手段が前記雑音キャンセル手
段により雑音が抑圧又は除去された和信号及び差信号か
ら、前記設定される分離度に基づき、前記所定の複数の
信号を分離する。
【0076】これにより、前記分離度は、例えば、電界
・妨害情報を考慮して設定された雑音キャンセルパラメ
ータに基づいて設定されるので、このような雑音キャン
セルパラメータに基づかない場合に比べてより一層効率
的に雑音の抑圧又は除去が行われる。
【0077】第38発明では、アンテナが被変調信号を
得、フロントエンドがそのアンテナからの信号を得、中
間周波増幅手段がそのフロントエンドの出力から中間周
波数の信号を増幅し、電界・妨害情報検知手段が前記中
間周波増幅手段から前記被変調信号の搬送波のレベル及
び/又は妨害をうけた程度に関する電界・妨害情報を検
知し、その電界・妨害情報を出力し、変調情報検知手段
が前記中間周波増幅手段から前記被変調信号の変調度及
び/又はステレオパイロット信号レベルに関する変調情
報を検知し、その変調情報を出力し、雑音発生手段が少
なくとも前記出力される電界・妨害情報に基づいて、雑
音データを出力し、電界・妨害情報比較手段が前記電界
・妨害情報検知手段より出力される前記電界・妨害情報
を所定値と比較し、及び/又は、変調情報比較手段が前
記変調情報検知手段より出力される前記変調情報を他の
所定値と比較し、イグニッションノイズ検知手段が前記
アンテナを搭載する自動車のイグニッションノイズを検
知し、雑音ミューティングキャンセルパラメータ設定手
段が前記電界・妨害情報比較手段による比較結果及び/
又は前記変調情報比較手段による比較結果に基づいて、
雑音ミューティングキャンセルパラメータを設定する場
合、前記検知されるイグニッションノイズを加味して前
記設定を行い、雑音ミューティングキャンセル手段が前
記中間周波増幅手段から出力される所定の信号に対し
て、前記雑音データ及び前記設定された雑音ミューティ
ングキャンセルパラメータを利用し、前記所定の信号に
含まれる雑音を抑圧又は除去し、検波手段がその雑音ミ
ューティングキャンセル手段からの出力信号を入力し検
波する。
【0078】これにより、例えば、雑音ミューティング
キャンセルパラメータは前記イグニッションノイズを加
味して設定されるので、より一層効率的に雑音の抑圧又
は除去が行われる。
【0079】第39発明では、入力手段が被変調信号を
得、チューナ部がその入力手段からの信号を得て、所定
の信号を検出し出力し、パワー計算手段が前記被変調信
号が検波された後の信号のパワーを計算し、受信情報検
知手段がマルチパス信号を検出し、平均化手段が前記パ
ワーについて前記マルチパス信号が存在しない場合の平
均をとり、変調度信号として出力する。
【0080】第41発明では、入力手段が被変調信号を
得、チューナ部がその入力手段からの信号を得て、所定
の信号を検出し出力し、受信情報検知手段が前記チュー
ナ部から受信情報を検知し、ノイズ発生手段がその検知
された受信情報に基づいて、対応するノイズを出力し、
パワースペクトル分析手段が前記チューナ部から出力さ
れる所定の信号のパワースペクトルを分析し、ノイズ減
算手段がその分析されたパワースペクトルから前記出力
されたノイズを減算し、変調度検出手段がそのノイズ減
算手段の減算結果に基づいて、前記チューナ部から出力
される所定の信号の変調度を検出する。
【0081】これにより、例えば、パワースペクトルか
らノイズを減算した結果に基づいて、変調度が計算され
るので、雑音キャンセルパラメータがより一層精度良く
設定されて、より一層効率的に雑音の抑圧又は除去が行
われる。
【0082】第42発明では、入力手段が被変調信号を
得、チューナ部がその入力手段からの信号を得て、所定
の信号を検出し出力し、受信情報検知手段が前記チュー
ナ部から受信情報を検知し、ノイズ発生手段がその検知
された受信情報に基づいて、対応するノイズを出力し、
パワースペクトル分析手段が前記チューナ部から出力さ
れる所定の信号のパワースペクトルを分析し、ノイズ減
算手段がその分析されたパワースペクトルから前記出力
されたノイズを減算し、変調度検出手段がそのノイズ減
算手段の減算結果に基づいて、前記チューナ部から出力
される所定の信号の変調度を検出し、雑音キャンセルパ
ラメータ設定手段がその検出された変調度に基づいて、
雑音キャンセルパラメータを設定し、復調部が前記チュ
ーナ部からの出力を復調し、雑音キャンセル手段がその
復調部によって復調された信号に対して、前記設定され
た雑音キャンセルパラメータと前記ノイズ発生手段から
のノイズ情報を利用し、前記復調された信号に含まれる
雑音を抑圧又は除去し、出力手段がその雑音キャンセル
手段からの出力信号を得て出力する。
【0083】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0084】図1は、本発明にかかる一実施例の雑音抑
圧装置の構成図であり、同図を用いて、本実施例の構成
と動作を併せて述べる。
【0085】即ち、同図において、10は、電波を検波
して、電気信号に変換するチューナ部であり、20は、
チューナ部10に接続された本発明の入力手段としての
アンテナである。チューナ部10は、更に、入力側から
フロントエンド10a、その後段に中間周波増幅器10
b、その後段に検波部10cが接続され構成されてい
る。
【0086】30は、チューナ部10内部からの信号を
もとに本発明の電界・妨害情報としての入力信号の搬送
波のレベルや入力信号の妨害を受けた程度を検知する電
界・妨害情報検知手段である。すなわち、電界・妨害情
報検知手段30は、チューナ部10内部の中間周波数増
幅器10aの出力である中間周波数の信号を検知して、
この信号の成分を解析することによって、上記電界・妨
害情報を検知して、後述する雑音データ発生手段60に
送る。入力信号の妨害を受けた程度としては、マルチパ
ス妨害や、ゴースト妨害等が利用される。
【0087】90は、チューナ部10内部からの信号を
もとに本発明の変調情報としての変調度やステレオパイ
ロット信号レベルを検知する変調情報検知手段である。
すなわち、変調情報検知手段90は、チューナ部10内
部の検波部10cの出力を検知して、この検波後の信号
から変調パワーを計算することにより変調度を求めるこ
とも、あるいは、入力信号がFMステレオ信号の場合で
あれば、その入力信号からステレオパイロット信号レベ
ルを検知することも出来るように構成されている。
【0088】40は、チューナ部10より入力された雑
音混じりの信号から雑音を抑圧又は除去する雑音抑圧制
御部である。この雑音抑制制御部40は、雑音キャンセ
ル手段50と雑音データ発生手段60とから構成されて
いる。雑音データ発生手段60は、上記電界・妨害情報
及び上記変調情報を入力し、その電界・妨害情報から雑
音データを計算する場合、入力された変調情報を加味し
て計算を行い、その結果得られた雑音データを雑音キャ
ンセル手段50へ送る。
【0089】ここで、雑音データを発生させる動作を更
に具体的に説明する。
【0090】雑音データ発生手段60は、上述した入力
信号の妨害を受けた程度を示すものとしてマルチパス妨
害を電界・妨害情報検知手段30より得、そのマルチパ
ス妨害レベルに応じて、受信機ノイズ、もしくは受信機
残留ノイズを計算する場合に、上記変調度やステレオパ
イロット信号レベルを考慮する。
【0091】すなわち、雑音データ発生手段60は、図
2に示すように、マルチパス妨害が検知された場合、変
調度が所定値Aより大きいほど雑音データの倍率を1.
0より小さくし、又、変調度が所定値Aより小さいほど
雑音データの倍率を1.0より大きくするものである。
尚、ステレオパイロット信号レベルを用いる場合も、図
2の横軸を変調度からステレオパイロット信号レベルに
代えて、同様に上記倍率が制御される。
【0092】又、雑音データ発生手段60が、搬送波の
レベルを電界・妨害情報検知手段30より得、そのレベ
ルに応じて、受信機ノイズ、もしくは受信機残留ノイズ
を計算する場合においても、上述した内容と同様に変調
度やステレオパイロット信号レベルが考慮される。図2
では、搬送波のレベルを一点鎖線で表し、マルチパス妨
害を実線で表している。
【0093】このようにして、作成された雑音データ
は、雑音キャンセル手段50によって、チューナ部10
から出力された雑音混じりの信号から減算され、その結
果、雑音の除去された信号がアンプ70に対して出力さ
れて、増幅されてスピーカ80へ送られる。
【0094】このように、変調情報を加味して、雑音デ
ータの倍率を制御することにより、雑音データの値を一
律に利用する場合に比べて、より一層効果的に又効率よ
く雑音の除去が可能となる。
【0095】図3は、本発明にかかる他の実施例の雑音
抑圧装置の構成図であり、同図を用いて、本実施例の構
成と動作を併せて述べる。
【0096】同図において、301はステレオ信号の伝
達系における被変調信号の入力手段としてのアンテナで
あり、302はアンテナ301からの信号を得て、R信
号とL信号を検出し出力するチューナ部である。303
は信号混合部であり、チューナ部302から出力される
L信号、R信号の和を取り、和信号を作成する和信号作
成手段304と、L信号とR信号の差を取り、差信号を
作成する差信号作成手段305とから構成されている。
【0097】306はチューナ部302から上記被変調
信号の搬送波のレベル及び妨害をうけた程度に関する電
界・妨害情報を検知し出力する電界・妨害情報検知手段
であり、307はチューナ部302から上記被変調信号
の変調度及びステレオパイロット信号レベルに関する変
調情報を検知し出力する変調情報検知手段である。
【0098】308は上記和信号に対して、雑音を抑圧
又は除去する和信号雑音キャンセル手段であり、309
は上記差信号に対して、雑音を抑圧又は除去する差信号
雑音キャンセル手段である。
【0099】310は、複数種類の雑音パターンを予め
格納する雑音メモリであり、311は電界・妨害情報検
知手段306からの出力及び変調情報検知手段307か
らの出力に基づいて、和信号に含まれる雑音を抑圧又は
除去するために用いる雑音データ及び差信号に含まれる
雑音を抑圧又は除去するために用いる雑音データとし
て、雑音メモリ310内の雑音パターンから各々に適し
たものを抽出し、これに雑音キャンセルパラメータとし
て、キャンセル係数やクランプ係数を活用して、和信号
雑音キャンセル手段308と差信号雑音キャンセル手段
309を制御する雑音キャンセル制御手段である。
【0100】ここで、雑音キャンセルパラメータを設定
する場合、変調情報を加味すれば、更に効果的に且つ効
率的に雑音の除去が行われる。
【0101】312はこれら雑音キャンセル手段30
8、309により雑音が抑圧又は除去された和信号及び
差信号に基づき、L信号とR信号に分離する信号分離手
段である。
【0102】このようにして、分離されたL信号及びR
信号は、アンプ(図示省略)等を介してスピーカ(図示
省略)へ送られる。
【0103】本実施例によれば、雑音キャンセル制御手
段が差信号雑音キャンセル手段と和信号雑音キャンセル
手段を制御する場合、変調情報検知部がチューナ部での
検波後の信号から変調パワーを計算することにより変調
度を求め変調情報として雑音キャンセル制御手段に転送
するので、これを雑音キャンセルパラメータの設定に加
味することにより、より一層効率的に雑音の抑圧又は除
去が行われる。
【0104】図4は、本発明にかかる他の実施例の雑音
抑圧装置の構成図であり、同図を用いて、本実施例の構
成と動作を併せて述べる。
【0105】ここで、図1に示す上記実施例との構成上
の主な相違点は、雑音キャンセルパラメータ設定手段4
01と、雑音メモリ402が追加されている点である。
【0106】本実施例では、上記実施例のように、雑音
データの倍率を制御するのではなく、雑音キャンセルパ
ラメータの設定に関して、変調情報を加味することを特
徴としている。尚、図1と実質的に同じものには、同じ
符号を付し、その説明を省略する。
【0107】すなわち、同図において、401は、電界
・妨害情報検知手段30からの電界・妨害情報及び、変
調情報検知手段90からの変調情報に基づいて、雑音キ
ャンセルパラメータとしてキャンセル係数やクランプ係
数を設定する雑音キャンセルパラメータ設定手段であ
り、402は、複数種類の雑音パターンを予め格納する
雑音メモリである。
【0108】ここで、図5は、雑音キャンセルパラメー
タ設定手段401が、電界・妨害情報からキャンセル係
数とクランプ係数を決定し、更に、変調情報としての変
調度を利用して、各係数の倍率を制御する場合の例を示
している。すなわち、変調度が小さいほど、キャンセル
係数の倍率は、1.0により近くし、クランプ係数の倍
率は、1.0より一層小さくするものである。
【0109】尚、図5に示す横軸は、ステレオパイロッ
ト信号レベルであってもよい。
【0110】又、クランプ係数の決定の方法として、所
定条件が満たされる場合には固定値として、満たされな
い場合には、図5に示すように変調度に比例するように
決めることもよい。ここで、所定条件としては、図6に
示すように、各々独立の3通りの条件がある。
【0111】本実施例によれば、雑音キャンセルパラメ
ータを設定する場合、変調情報も利用出来るので、変調
情報に応じて雑音キャンセルパラメータの倍率を制御出
来、より一層効率的に雑音の抑圧又は除去が行われる。
【0112】図7は、本発明にかかる他の実施例の雑音
抑圧装置の構成図であり、同図を用いて、本実施例の構
成と動作を併せて述べる。
【0113】ここで、図4に示す上記実施例との構成上
の主な相違点は、雑音キャンセルパラメータ周波数特性
設定手段701と、雑音周波数特性設定手段702が追
加されている点である。
【0114】本実施例では、雑音キャンセルパラメータ
に対して、入力信号の周波数に応じて所定の重み付けを
行い、周波数の変化に対しても更にきめ細かな制御を行
うものであり、この点に於て上記実施例とは異なる。
尚、図4と実質的に同じものには、同じ符号を付し、そ
の説明を省略している。
【0115】図8(a),(b)に、キャンセル係数と
クランプ係数の周波数特性を示す。
【0116】同図において、実線で表したものは、典型
例であり、点線で表したものは、マルチパス妨害が強い
場合の例である。
【0117】尚、マルチパス妨害情報をも考慮した例を
図9(a),(b)に示す。
【0118】図10は、本発明にかかる他の実施例の雑
音抑圧装置の構成図であり、同図を用いて、本実施例の
構成と動作を併せて述べる。
【0119】ここで、図4に示す上記実施例との構成上
の主な相違点は、雑音データが生成される場合に用られ
る前記電界・妨害情報の閾値(スレッシュホールドレベ
ル)を前記出力される変調情報に基づいて設定する第1
検知スレッシュホールド設定手段1001と、雑音キャ
ンセルパラメータが設定される場合に用られる前記電界
・妨害情報の閾値を前記出力される変調情報に基づいて
設定する第2検知スレッシュホールド設定手段1002
が追加等されている点である。
【0120】上記実施例では、予め定められた一つの基
準値に基づいて検知されたマルチパス妨害の有無応じて
雑音データが生成されていたのに対して、本実施例で
は、変調情報検知手段90からの変調情報に基づいて、
閾値が設定され(図12では、S1,S2,S3の3種
類の閾値が表されている)、これら閾値を基準として得
た各種情報と、その際使用した閾値とに応じて各種デー
タが次のように生成される点が主として異なる。
【0121】すなわち、マルチパス妨害の検知に用いる
閾値は、例えば第1検知スレッシュホールド設定手段1
001により、入力信号の変調度が大きいほど、大きな
値が設定される(図11参照)。ここでは、S1>S2
>S3の関係がある。従って、マルチパス妨害の検知
は、図12に示すように、変調度に応じて設定値の異な
る閾値に基づいて行われ、例えば、第1検知スレッシュ
ホールド設定手段1001により閾値S1が設定される
と、雑音発生手段1004は、S1により検知されるマ
ルチパス妨害から求められる雑音データに対して、他の
閾値が設定された時よりも倍率を大きくして、雑音デー
タを生成する。
【0122】又、第2検知スレッシュホールド設定手段
と1002雑音キャンセルパラメータ設定手段1003
の関係も上記内容と同様であり、閾値の高い場合には、
クランプ係数は大きく設定される。
【0123】このような構成によれば、より一層効率的
に雑音の抑圧又は除去が行える。
【0124】図13は、本発明にかかる他の実施例の雑
音抑圧装置の構成図であり、同図を用いて、本実施例の
構成と動作を併せて述べる。
【0125】同図において、ステレオセパレーション可
変手段1301以外のものは、上記実施例と同様であ
る。
【0126】ステレオセパレーション可変手段1301
は、チューナ部10より出力される所定の信号に対する
分離度を電界・妨害情報検知手段30により検知される
電界・妨害情報から決める場合、変調情報検知手段90
により検知される変調情報を加味して行い、そのように
して決定された分離度に基づいて、上記所定の信号に対
して分離・制御を行うことにより聴感上のノイズ感を抑
圧するものである。
【0127】電界・妨害情報としてマルチパス妨害を用
いてノイズを検知する場合について、更に具体的に述べ
る。
【0128】すなわち、ステレオ信号受信機の場合、R
・Lチャンネルの分離度を大きくするほど聴感上のノイ
ズ感がより大きくなるという特性がある。この特性を利
用して、マルチパス妨害から検知されたノイズが大きい
ときには、上記分離度を小さくするという公知技術(図
14参照)がある。
【0129】本実施例では、図14に示す係数aを決め
る場合、マルチパス妨害が大きいとき分離度を一律に小
さくしていた従来とは異なり、更に変調度を加味して、
変調度が所定値より大きいときには、変調度が所定値よ
り小さいときに比べて、分離度が大きくなるように決め
るものである(図15参照)。
【0130】尚、ステレオセパレーション可変手段13
01は、時間的に変化する上記分離度の変化を検知する
セパレーション検知手段(図示省略)を有し、そのセパ
レーション検知手段による検知結果に基づいて、上記分
離度の変化に時定数特性を持たせ(図16参照)、その
時定数特性を有する分離度に基づいて、L・R信号の分
離・制御を行うようになされていていもよい。ここで、
図16(a)は、時定数特性を持たせていない状態での
分離度の変化を示し、図16(b)は、時定数特性を持
たせた場合の分離度の変化を示している。同図(b)で
は、分離度が小さくなる方向への変化に対して追従性を
良くするために短い時定数とし、分離度が大きくなる方
向への変化に対しては追従性を鈍くするために長い時定
数とした場合が示されている。
【0131】このような構成によれば、より一層効率的
に雑音の抑圧又は除去が行える。
【0132】図17は、本発明にかかる他の実施例の雑
音抑圧装置の構成図であり、同図を用いて、本実施例の
構成と動作を併せて述べる。
【0133】ここで、図13に示す実施例との構成上の
主な相違点は、ステレオセパレーション可変手段130
1に代わり、周波数特性可変手段1701が設けられて
いる点でありそれ以外のものは、上記実施例と同様であ
る。
【0134】周波数特性可変手段1701は、所定周波
数より高い周波数成分を元のレベルと同じか又は低下さ
せるための低下度を、電界・妨害情報検知手段30によ
り検知される電界・妨害情報から決める場合、変調情報
検知手段90により検知される変調情報を加味して行
い、そのように決定された低下度を利用して、チューナ
部10より出力される所定の信号の、上記高い周波数成
分を元のレベルと同じか又は低下させ聴感上のノイズ感
を抑圧するためのものである。
【0135】ここで、図18は、オーディオ信号の周波
数の高周波数部分の伝達係数が、変調度の違いにより変
化する様子を示している。すなわち、変調度が大きい場
合には、伝達係数は1.0のままとし、変調度が小さく
なるほど高周波数部分の伝達係数をより小さくして、高
周波数部分の低下度を大きくするものであり、一層効率
的に雑音の抑圧又は除去が行える。
【0136】図19は、本発明にかかる他の実施例の雑
音抑圧装置の構成図であり、同図を用いて、本実施例の
構成と動作を併せて述べる。
【0137】ここで、図13に示す実施例との構成上の
主な相違点は、ステレオセパレーション可変手段130
1に代わり、ミューティング特性可変手段1901が設
けられている点でありそれ以外のものは、上記実施例と
同様である。
【0138】ミューティング特性可変手段1901は、
チューナ部10より出力される所定の信号のミューティ
ング特性を電界・妨害情報検知手段30の電界・妨害情
報から決める場合、変調情報検知手段90の変調情報を
加味して行い、そのようにして決定されたミューティン
グ特性を利用して、チューナ部10より出力される上記
所定の信号に対して聴感上のノイズ感を抑圧するための
ものである。
【0139】又、上記実施例では、受信すべき信号のレ
ベルは、変えないように構成されていたが、本実施例で
は、ミューティング特性可変手段1901によりノイズ
を含む信号のレベルそのものを抑圧するというような制
御が行われ、より一層効率的に雑音の抑圧又は除去が行
われる点が異なる。
【0140】図20(a)は、ミューティング機能を発
揮するためのオーディオ信号レベルの伝達係数が、変調
度により決定される様子を示す。又、同図(b)は、変
調度が大きい場合には、伝達係数を0.8、0.7とし
て、ミューティング特性を小さくし、変調度が小さい場
合には、伝達係数を0.1、0.2として、ミューティ
ング特性を大きくするように制御した結果のオーディオ
レベルを示す(図中、点線で表わす)。
【0141】本実施例の構成によれば、ノイズを含む信
号のレベルそのものを抑圧するというような制御がより
きめ細かく行われるので、携帯電話等のように、音質よ
りも内容の識別性を重要視する場合に極めて有効であ
る。
【0142】図21は、本発明にかかる他の実施例の雑
音抑圧装置の構成図であり、同図を用いて、本実施例の
構成と動作を併せて述べる。
【0143】ここで、図3に示す実施例との構成上の主
な相違点は、電界・妨害情報検知手段306より出力さ
れる電界・妨害情報を所定値と比較する電界・妨害情報
比較手段2101と、変調情報検知手段307より出力
される変調情報を他の所定値と比較する変調情報比較手
段2102と、雑音ミューティングキャンセルパラメー
タ周波数特性設定手段2104が追加され、雑音キャン
セル制御手段311の代わりに雑音ミューティングキャ
ンセル制御手段2103が設けられている点等である。
それ以外のものは、実質的に上記実施例と同様である。
【0144】雑音ミューティングキャンセル制御手段2
103は、電界・妨害情報及び変調情報に基づいて、雑
音キャンセルパラメータを設定し差信号雑音キャンセル
手段309を制御し、且つ電界・妨害情報及び変調情報
に基づいて、雑音ミューティングキャンセルパラメータ
のクランプ係数を0〜0.7の間の何れかの値に設定し
和信号雑音キャンセル手段308を制御するものであ
る。
【0145】図3に示す実施例では、受信すべき信号に
は変化を加えないように、すなわち、ミューティングを
加えないことを前提としてクランプ係数の設定範囲が通
常0.5以上となるように制御していた。これに対し
て、本実施例では、変調度等が所定値以下の場合、クラ
ンプ係数の設定範囲が0〜0.7の間に限定されたうえ
で、クランプ係数の値が変調度等の値に従って設定され
る。更に、本実施例は、図7に示した実施例で述べた雑
音キャンセルパラメータ周波数特性設定手段701とほ
ぼ同様の周波数特性をクランプ係数等の雑音キャンセル
パラメータに持たせるように制御している。
【0146】このように本実施例によれば、ノイズを含
む信号のレベルそのものを抑圧するというような制御が
よりきめ細かく行われ、より一層効率的に雑音の抑圧又
は除去が行われる。尚、比較手段2101と2102は
何れか一方のみであってもよいし、雑音ミューティング
キャンセルパラメータ周波数特性設定手段2104が無
い場合であってももちろんよい。
【0147】図22は、本発明にかかる他の実施例の雑
音抑圧装置の構成図であり、同図を用いて、本実施例の
構成と動作を併せて述べる。
【0148】ここで、図4に示す実施例との構成上の主
な相違点は、図21で述べたものと同様の機能を有する
電界・妨害情報比較手段2201と、変調情報比較手段
2202が追加され、それに伴い、雑音キャンセルパラ
メータ設定手段401に代わって雑音ミューティングキ
ャンセルパラメータ設定手段2203が、又、雑音キャ
ンセル手段50に代わって雑音ミューティングキャンセ
ル手段2204が設けられた点である。
【0149】雑音ミューティングキャンセルパラメータ
設定手段2203は、電界・妨害情報比較手段2201
による比較結果及び変調情報比較手段2202による比
較結果に基づいて、雑音ミューティングキャンセルパラ
メータのクランプ係数を0〜0.7の間の何れかの値に
設定するものであり、雑音ミューティングキャンセル手
段2204は、チューナ部10から出力される所定の信
号に対して、雑音データ及び上記設定される雑音ミュー
ティングキャンセルパラメータを利用し、上記所定の信
号に含まれる雑音を抑圧又は除去するためのである。
【0150】このように本実施例によれば、ノイズを含
む信号のレベルそのものを抑圧するというような制御が
よりきめ細かく行われ、より一層効率的に雑音の抑圧又
は除去が行われる。
【0151】尚、比較手段2201と2202は何れか
一方のみであってもよい。
【0152】又、上記構成に加えて、雑音ミューティン
グキャンセルパラメータ設定手段2203から出力され
る雑音ミューティングキャンセルパラメータに対して、
チューナ部10から出力される所定の信号の周波数に応
じた重み付けを行い、その重み付けされた雑音ミューテ
ィングキャンセルパラメータを雑音ミューティングキャ
ンセル手段2204に出力する雑音ミューティングキャ
ンセルパラメータ周波数特性設定手段を備える構成とし
てももちろん良い。
【0153】図23は、本発明にかかる他の実施例の雑
音抑圧装置に用いる聴感補正曲線のA特性カーブを示す
図である。
【0154】上記実施例に於て、所定の信号に含まれる
雑音を抑圧又は除去するために雑音キャンセル手段へ入
力されるパラメータに、同図に示す聴感補正曲線のA特
性カーブの値が加味される構成とすることにより、パラ
メータの設定に際し、人間の聴感度が高い1〜2kHz
あたりの信号の周波数にウエイトを置いた補正が可能と
なり、より一層効果的に雑音の抑圧又は除去が行える。
【0155】図24は、本発明にかかる他の実施例の雑
音抑圧装置に用いる各種検知情報に応じた、雑音キャン
セルパラメータの設定値の相対的な関係について示す図
である。
【0156】すなわち、本実施例は、上記実施例に於
て、電界・妨害情報の内、マルチパス妨害信号が第1所
定値より大きく、且つ変調情報の値が第2所定値より小
さい場合(図中、条件に相当)、雑音キャンセルパラ
メータの内、キャンセル係数については第3所定値より
大きくし且つクランプ係数につていは第4所定値より小
さくし、又、マルチパス妨害信号が第1所定値より小さ
く、且つ変調情報の値が第2所定値より大きい場合(図
中、条件に相当)、キャンセル係数については第3所
定値より小さくし且つクランプ係数につていは第4所定
値より大きくするようになされているものである。
【0157】尚、本発明にかかる他の実施例の雑音抑圧
装置として、上記実施例の内、電界・妨害情報検知手段
は、上記電界・妨害情報の内、マルチパス妨害信号を検
知する場合、所定時間内に入力されるマルチパス妨害信
号のレベルを所定の閾値と比較し、その閾値を超える上
記入力されるマルチパス妨害信号のピーク値に基づいて
上記検知を行う構成としてもよい。
【0158】又、本発明にかかる他の実施例の雑音抑圧
装置として、上記実施例の内、電界・妨害情報検知手段
は、上記電界・妨害情報の内、マルチパス妨害信号及び
/又は搬送波のレベルを示す電界強度レベル信号を検知
する場合、所定時間内に入力されるマルチパス妨害信号
及び/又は上記電界強度レベル信号の波形の変化率を調
べ所定の基準と比較し、その比較される波形の変化率が
その基準以上に急峻に変化する上記波形に基づいて上記
検知を行う構成としてもよい。
【0159】又、本発明にかかる他の実施例の雑音抑圧
装置として、上記実施例の内、電界・妨害情報検知手段
は、上記電界・妨害情報の内、マルチパス妨害信号及び
/又は搬送波のレベルを示す電界強度レベル信号を検知
する場合、所定時間内に入力されるマルチパス妨害信号
及び/又は上記電界強度レベル信号の相対的又は絶対的
な波形深さを調べ所定の閾値と比較し、その比較される
波形深さがその閾値以上となる上記波形に基づいて上記
検知を行う構成としてもよい(図25参照)。ここで、
図25は、搬送波レベルの波形深さ等を示す図である。
【0160】又、本発明にかかる他の実施例の雑音抑圧
装置として、上記実施例の内、電界・妨害情報検知手段
は、上記電界・妨害情報の内、マルチパス妨害信号及び
/又は搬送波のレベルを示す電界強度レベル信号を検知
する場合、入力されるマルチパス妨害信号及び/又は上
記電界強度レベル信号の波形のレベルを調べ所定の基準
と比較し、その結果上記比較される波形のレベルが上記
基準を継続して満たし続ける時間が所定時間以上となる
上記波形に基づいて上記検知を行う構成としてもよい
(図26参照)。ここで、図26(a)は、マルチパス
妨害レベルと閾値及び継続時間についての図であり、同
図(b)は、電界強度レベルと閾値及び継続時間につい
ての図である。
【0161】又、本発明にかかる他の実施例の雑音抑圧
装置として、上記実施例の内、電界・妨害情報検知手段
は、上記電界・妨害情報の内、搬送波のレベルを示す電
界強度レベル信号を検知する場合、その電界強度レベル
信号を使用すべきタイミングとそのタイミングから所定
時間さかのぼった時点との間の上記電界強度レベル信号
の平均値を算出しその算出結果を上記タイミングにおけ
る電界強度レベル信号として検知する構成としてもよい
(図27参照)。図27は、電界強度レベル信号の平均
値を算出する場合の図である。
【0162】又、本発明にかかる他の実施例の雑音抑圧
装置として、上記実施例の内、電界・妨害情報検知手段
は、上記電界・妨害情報の内、搬送波のレベルを示す電
界強度レベル信号を検知する場合、その電界強度レベル
信号を使用すべきタイミングにおける電界強度レベル信
号の瞬時値を上記タイミングにおける電界強度レベル信
号として検知する構成としてもよい(図27中、使用時
刻での値に相当)。
【0163】図28は、本発明にかかる他の実施例の雑
音抑圧装置の構成図であり、同図を用いて、本実施例の
構成と動作を併せて述べる。
【0164】ここで、図4に示す実施例との構成上の主
な相違点は、パワースペクトル分析手段2801と、マ
ルチパス妨害パワースペクトルメモリ手段2802と、
スペクトルパターン比較手段2803とが追加等されて
いる点である。
【0165】ここで、パワースペクトル分析手段280
1は、チューナ部10から出力される所定の信号のパワ
ースペクトルを分析する為の手段であり、本発明の雑音
パワースペクトルメモリ手段としてのマルチパス妨害パ
ワースペクトルメモリ手段2802は、雑音の周波数解
析によるパワースペクトルのパターンを予め格納するた
めの手段である。
【0166】スペクトルパターン比較手段2803は、
パワースペクトル分析手段2801からの出力とマルチ
パス妨害パワースペクトルメモリ手段2802からの出
力とを比較し、その比較結果としてスペクトルパターン
のマッチング度を雑音キャンセルパラメータ設定手段2
804に伝える手段である。
【0167】雑音キャンセルパラメータ設定手段280
4は、スペクトルパターンのマッチング度も加味して雑
音キャンセルパラメータを設定するようになされてお
り、より一層効率的に雑音の抑圧又は除去が行われる。
【0168】尚、本発明にかかる他の実施例の雑音抑圧
装置として、上記実施例の内、被変調信号がステレオ信
号の場合、上記変調情報検知手段は、上記変調情報とし
て、ステレオコンポジット信号における(L+R)成分
に相当するパワー計算値を利用するように構成してもよ
い。
【0169】図29は、本発明にかかる他の実施例の雑
音抑圧装置の構成図であり、同図を用いて、本実施例の
構成と動作を併せて述べる。
【0170】ここで、図1に示す実施例との構成上の主
な相違点は、アンテナを搭載する自動車の移動速度を検
知する車速度検知手段2901が追加されている点等で
ある。
【0171】これにより、雑音抑圧制御手段2902
は、出力される電界・妨害情報と上記出力される変調情
報とに基づいて上記チューナ部から出力される所定の信
号に対して、上記所定の信号に含まれる雑音を抑圧又は
除去する制御を行う場合、上記車速度検知手段2901
により検知される車速度を加味して行うものである。
【0172】本実施例によれば、車速度が所定値より速
い旨が検知された場合、車速度が所定値より遅い場合に
比べて所定の信号に含まれる雑音の抑圧又は除去をより
一層強調するような制御が行われ、より一層効率的に雑
音の抑圧又は除去が可能となる。
【0173】尚、本発明にかかる他の実施例の雑音抑圧
装置として、上記実施例の内、上記雑音キャンセルパラ
メータ設定手段が車速度検知手段2901により検知さ
れる車速度を加味する構成としてもよく、同様の効果が
得られる。
【0174】又、本発明にかかる他の実施例の雑音抑圧
装置として、図29で説明した実施例の、雑音抑圧制御
手段2902に代えて、図19で述べたミューティング
特性可変手段1901を用いる構成としてもよく、同様
の効果が得られる。
【0175】図30は、本発明にかかる他の実施例の雑
音抑圧装置の構成図であり、同図を用いて、本実施例の
構成と動作を併せて述べる。
【0176】ここで、図3に示す実施例との構成上の主
な相違点は、本実施例では、雑音キャンセル制御手段3
001は、電界・妨害情報検知手段306からの電界・
妨害情報と変調情報検知手段307からの変調情報とに
基づいて上記和信号雑音キャンセル手段308と上記差
信号雑音キャンセル手段309とを制御する手段である
ことと、又、上記電界・妨害情報と上記変調情報とに基
づいて、所定の複数の信号の分離度を設定するセパレー
ション制御手段3002が追加されている点等であり、
より一層効率的に雑音の抑圧又は除去が行われる。
【0177】尚、本発明にかかる他の実施例の雑音抑圧
装置として、図30で説明した上記実施例の変調情報検
知手段307は無くてももちろんよい。
【0178】又、本発明にかかる他の実施例の雑音抑圧
装置として、図30で説明した実施例の雑音キャンセル
制御手段3001に代えて、電界・妨害情報と変調情報
とに基づいて和信号雑音キャンセル手段308と差信号
雑音キャンセル手段309とを制御し、且つ電界・妨害
情報と変調情報とに基づいて雑音キャンセルパラメータ
を設定する新たな雑音キャンセル制御手段を用い、更
に、セパレーション制御手段3002に代えて、上記新
たな雑音キャンセル制御手段にて設定される雑音キャン
セルパラメータに基づいて、所定の複数の信号の分離度
を設定する新たなセパレーション制御手段を設けた構成
としてもよく、同様の効果が得られる。又、この場合、
変調情報検知手段307が無い構成としてももちろんよ
い。
【0179】又、本発明にかかる他の実施例の雑音抑圧
装置として、図31に示すように、上記実施例の内、セ
パレーション制御手段から出力される上記分離度の時間
的な変化を検知し、その検知結果を利用して上記分離度
の時間的な変化に時定数特性を持たせるセパレーション
検知手段3101を備える構成とし、上記信号分離手段
は、上記雑音キャンセル手段により雑音が抑圧又は除去
された和信号及び差信号から、上記時定数特性を有する
分離度に基づき、上記所定の複数の信号を分離するよう
になされていてもよい。
【0180】図32は、本発明にかかる他の実施例の雑
音抑圧装置の構成図であり、同図を用いて、本実施例の
構成と動作を併せて述べる。
【0181】ここで、図22に示す実施例との構成上の
主な相違点は、アンテナ20を搭載する自動車のイグニ
ッションノイズを検知するイグニッションノイズ検知手
段3201が追加されている点と、雑音ミューティング
キャンセルパラメータ設定手段3202は、電界・妨害
情報比較手段2201による比較結果及び変調情報比較
手段2202による比較結果に基づいて、雑音ミューテ
ィングキャンセルパラメータを設定する場合、上記検知
されるイグニッションノイズを加味して行う構成をなし
ている点等である。これにより、移動中の車の中でもよ
り一層効率的に雑音の抑圧又は除去が行われる。
【0182】尚、図32で説明した実施例の雑音ミュー
ティングキャンセル手段3203は、検波部10cの後
段に設けられている場合の説明であったが、これに限ら
ず、本発明にかかる他の実施例の雑音抑圧装置として、
例えば、図32の中間周波増幅器10bと検波部10c
との間に設けられていてももちろんよく、このようにす
れば更に一層効率的且つ効果的に雑音の抑圧又は除去が
行える。
【0183】図34は、本発明にかかる他の実施例の変
調度検出装置の構成図であり、図33は同実施例の変調
度検出装置での変調度をパワー計算から求める場合の概
念を示すブロック図であり、同図を用いて、本実施例の
構成と動作を併せて述べる。
【0184】図34において、10は被変調信号から所
定の信号を検出し出力するチューナ部であり、3403
は上記被変調信号が検波された後、(L+R)信号のパ
ワーを計算するパワー計算手段であり、3401はマル
チパスの有無を検出する受信情報検知手段であり、34
04は上記パワーについて上記マルチパスが存在しない
場合にのみ(L+R)信号のパワー平均をとり、変調度
に換算して変調度信号として出力する平均化手段であ
る。このような構成において、被変調信号からオーディ
オ信号パワーを計算する。受信情報検知手段3401か
ら得られるマルチパス情報により、マルチパスが存在し
ない場合にのみパワーの平均を求め(図33参照、図中
のαにより平均化の時間が決まる)、変調度に換算す
る。オーディオパワー値がそのまま変調度にはならない
ためパワー計算後、あるいは平均化後に、所定の変換手
段を設ける。
【0185】本実施例によれば、検波出力後のオーディ
オ信号パワーと、受信情報検知手段3401で得られる
マルチパス信号を用いて変調度を求める構成としたこと
により、オーディオ信号上での簡単な処理で変調度を計
算出来るという効果を発揮する。
【0186】図35は、本発明にかかる他の実施例の変
調度検出装置の構成図であり、同図を用いて、本実施例
の構成と動作を併せて述べる。
【0187】同図において、3501はチューナ部10
からマルチパス信号や電界強度を検知する受信情報検知
手段であり、3502は後述するノイズ減算手段で減算
するノイズを生成する本発明のノイズ発生手段としての
雑音発生手段である。このノイズは、受信情報検知手段
で得られるマルチパス情報や電界情報に応じて最適の雑
音として生成される。この生成の方法の一例として、メ
モリより読み出すか、上記実施例で述べた雑音生成手段
を利用してもよい。3503はチューナ部10から得ら
れるコンポジット信号のパワースペクトルを分析するパ
ワースペクトル分析手段である。時間軸領域のコンポジ
ット信号を周波数領域の信号に変換し、各周波数成分の
パワースペクトラムを計算する。周波数信号への変換手
段としては、FFT(Fast Fourier Transform)、FH
T(Fast Hartley Transform)等がある。3504はパ
ワースペクトル分析手段3503で得られたコンポジッ
ト信号のパワースペクトラムから雑音発生手段で得られ
た雑音スペクトルを減算するノイズ減算手段である。ノ
イズ減算処理としては、スペクトルサブストラクション
やフィルタを用いる手法等がある。3505はノイズ減
算手段3504で得られたノイズを除去したコンポジッ
ト信号スペクトラムから変調度を検出し、変調度信号を
出力する変調度検出手段である。変調度を検出する手法
は、コンポジット信号の全スペクトルを用いる手法、あ
るいはFMステレオならば、上記実施例で述べたところ
のL+R信号のみで求める方法等の手法がある。
【0188】この様な構成により、ノイズ減算したコン
ポジット信号から変調度を求めることで、マルチパス信
号、あるいは、弱電界雑音等の受信機雑音がある場合に
でも精度よく変調度を求めることが出来るといった効果
を有する。
【0189】図36は、本発明にかかる他の実施例の雑
音抑圧装置の構成図であり、同図を用いて、本実施例の
構成と動作を併せて述べる。
【0190】本実施例は、上記実施例の雑音抑圧装置の
雑音発生手段と共用した例であり、実質的に同一のもの
は同じ符号を付した。
【0191】同図において、3601は本発明のノイズ
発生手段としての雑音発生手段であり、受信情報検知手
段3501からのマルチパス情報、電界強度情報をもと
に雑音スペクトラムを発生させ、又コンポジット信号用
の雑音パワースペクトルも発生させる手段である。雑音
キャンセル手段にはオーディオ信号を入力するために復
調手段3602をチューナ部10との間に設けてある。
又、雑音発生手段3601では、ステレオFMでは、L
+R、L−R雑音スペクトルを発生している。周波数帯
域は、L+R、L−Rともに15kHzである。一方、
コンポジット信号は57kHzまでの帯域であるがL+
R、L−Rの帯域は決まっているため帯域の変換を行な
い雑音スペクトルを求めればよい。又、逆も可能であ
る。
【0192】雑音メモリ3502に持つ雑音データはコ
ンポジット信号での雑音、又はL+R、L−Rの信号で
の雑音である。
【0193】この様な構成により、変調度検出手段35
05の精度が良くなることで、雑音キャンセルパラメー
タの設定を最適に行うことが出来る。その結果、大きな
雑音キャンセル効果が得られるとともに、雑音キャンセ
ルの誤動作を少なくすることが出来る。
【0194】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように本
発明は、雑音を抑圧又は除去する機能が従来に比べてよ
り一層優れているという長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる一実施例の雑音抑圧装置の構成
図である
【図2】本発明にかかる一実施例のマルチパス妨害が検
知された場合の変調度と雑音データ倍率の関係を示すグ
ラフである
【図3】本発明にかかる他の実施例の雑音抑圧装置の構
成図である
【図4】本発明にかかる他の実施例の雑音抑圧装置の構
成図である
【図5】本発明にかかる他の実施例の変調度を利用し
て、キャンセル係数とクランプ係数の倍率を制御する場
合の両者の関係を示すグラフである
【図6】本発明にかかる他の実施例のクランプ係数の決
定の所定条件を示す説明図である
【図7】本発明にかかる他の実施例の雑音抑圧装置の構
成図である
【図8】図8(a),(b);キャンセル係数とクラン
プ係数の周波数特性を示すグラフである
【図9】図9(a),(b);本発明にかかる他の実施
例のマルチパス妨害情報をも考慮した場合のキャンセル
係数とクランプ係数の周波数特性を示すグラフである
【図10】本発明にかかる他の実施例の雑音抑圧装置の
構成図である
【図11】本発明にかかる他の実施例の、マルチパス妨
害の検知に用いる閾値と変調度の関係を示すグラフであ
【図12】本発明にかかる他の実施例の、各閾値とマル
チパス妨害の検知との関係を示すグラフである
【図13】本発明にかかる他の実施例の雑音抑圧装置の
構成図である
【図14】従来のステレオセパレーション制御に関する
説明図である
【図15】本発明にかかる他の実施例の、変調度を加味
して係数aを決める場合の、分離度とマルチパス妨害の
レベルと変調度の関係を示すグラフである
【図16】図16(a),(b);本発明にかかる他の
実施例の、分離度の変化に時定数特性を持たせ場合のグ
ラフである
【図17】本発明にかかる他の実施例の雑音抑圧装置の
構成図である
【図18】本発明にかかる他の実施例の、オーディオ信
号の周波数の高周波数部分の伝達係数が、変調度の違い
により変化する様子を示すグラフである
【図19】本発明にかかる他の実施例の雑音抑圧装置の
構成図である
【図20】図20(a);本発明にかかる他の実施例
の、ミューティング機能を発揮するためのオーディオ信
号レベルの伝達係数と変調度との関係を示すグラフであ
る図20(b);同実施例の、変調度、伝達係数、オー
ディオレベルの関係を示すグラフである
【図21】本発明にかかる他の実施例の雑音抑圧装置の
構成図である
【図22】本発明にかかる他の実施例の雑音抑圧装置の
構成図である
【図23】本発明にかかる他の実施例の雑音抑圧装置に
用いる聴感補正曲線のA特性カーブを示すグラフである
【図24】本発明にかかる他の実施例の雑音抑圧装置に
用いる各種検知情報に応じた、雑音キャンセルパラメー
タの設定値の相対的な関係について示す図である
【図25】本発明にかかる他の実施例の、搬送波レベル
の波形深さ等を示すグラフである
【図26】図26(a);本発明にかかる他の実施例
の、マルチパス妨害レベルと閾値及び継続時間について
のグラフである図26(b);同実施例の電界強度レベ
ルと閾値及び継続時間についてのグラフである
【図27】本発明にかかる他の実施例の、電界強度レベ
ル信号の平均値を算出する場合の説明図である
【図28】本発明にかかる他の実施例の雑音抑圧装置の
構成図である
【図29】本発明にかかる他の実施例の雑音抑圧装置の
構成図である
【図30】本発明にかかる他の実施例の雑音抑圧装置の
構成図である
【図31】本発明にかかる他の実施例の雑音抑圧装置の
構成図である
【図32】本発明にかかる他の実施例の雑音抑圧装置の
構成図である
【図33】本発明にかかる他の実施例の変調度検出装置
での変調度をパワー計算から求める場合の概念を示すブ
ロック図である
【図34】本発明にかかる他の実施例の変調度検出装置
の構成図である
【図35】本発明にかかる他の実施例の変調度検出装置
の構成図である
【図36】本発明にかかる他の実施例の雑音抑圧装置の
構成図である
【図37】従来の雑音抑圧装置の構成図である
【符号の説明】
10 チューナ部 20 アンテナ 10a フロントエンド 10b 中間周波増幅器 10c 検波部 30 電界・妨害情報検知手段 40 雑音抑圧制御部 50 雑音キャンセル手段 60 雑音データ発生手段 70 アンプ 80 スピーカ 90 変調情報検知手段

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被変調信号の入力手段と、 その入力手段からの信号を得て、所定の信号を検出し出
    力するチューナ部と、 そのチューナ部から前記被変調信号の搬送波のレベル及
    び/又は妨害をうけた程度に関する電界・妨害情報を検
    知し、その電界・妨害情報を出力するための電界・妨害
    情報検知手段と、 前記チューナ部から前記被変調信号の変調度及び/又は
    ステレオパイロット信号レベルに関する変調情報を検知
    し、その変調情報を出力するための変調情報検知手段
    と、 前記出力される電界・妨害情報及び前記出力される変調
    情報を入力し、前記電界・妨害情報から雑音データを計
    算する場合、前記変調情報を加味して前記計算を行い、
    その結果得られた雑音データを出力する雑音データ発生
    手段と、 前記チューナ部から出力される所定の信号に対して、前
    記雑音データを利用し、前記所定の信号に含まれる雑音
    を抑圧又は除去するための雑音キャンセル手段と、 その雑音キャンセル手段からの出力信号を得て出力する
    出力手段と、を備えたことを特徴とする雑音抑圧装置。
  2. 【請求項2】 ステレオ信号の伝達系における被変調信
    号の入力手段と、 その入力手段からの信号を得て、所定の複数の信号を検
    出し出力するチューナ部と、 前記チューナ部から出力される前記各信号の和を取り、
    和信号を作成する和信号作成手段と、 前記チューナ部から出力される前記各信号の差を取り、
    差信号を作成する差信号作成手段と、 前記チューナ部から前記被変調信号の搬送波のレベル及
    び/又は妨害をうけた程度に関する電界・妨害情報を検
    知し出力する電界・妨害情報検知手段と、 前記チューナ部から前記被変調信号の変調度及び/又は
    ステレオパイロット信号レベルに関する変調情報を検知
    し出力する変調情報検知手段と、 前記和信号に対して、雑音を抑圧又は除去する和信号雑
    音キャンセル手段と、 前記差信号に対して、雑音を抑圧又は除去する差信号雑
    音キャンセル手段と、 前記電界・妨害情報検知手段からの出力及び前記変調情
    報検知手段からの出力に基づいて、前記和信号雑音キャ
    ンセル手段と前記差信号雑音キャンセル手段とを制御す
    る雑音キャンセル制御手段と、 前記雑音が抑圧又は除去された和信号及び差信号に基づ
    き、前記所定の複数の信号を分離する信号分離手段と、
    を備えたことを特徴とする雑音抑圧装置。
  3. 【請求項3】 被変調信号の入力手段と、 その入力手段からの信号を得て、所定の信号を検出し出
    力するチューナ部と、 そのチューナ部から前記被変調信号の搬送波のレベル及
    び/又は妨害をうけた程度に関する電界・妨害情報を検
    知し、その電界・妨害情報を出力するための電界・妨害
    情報検知手段と、 前記チューナ部から前記被変調信号の変調度及び/又は
    ステレオパイロット信号レベルに関する変調情報を検知
    し、その変調情報を出力するための変調情報検知手段
    と、 少なくとも前記出力される電界・妨害情報に基づいて、
    雑音データを出力する雑音発生手段と、 前記出力される電界・妨害情報及び/又は前記出力され
    る変調情報に基づいて、雑音キャンセルパラメータを設
    定する雑音キャンセルパラメータ設定手段と、 前記チューナ部から出力される所定の信号に対して、前
    記雑音データ及び前記設定された雑音キャンセルパラメ
    ータを利用し、前記所定の信号に含まれる雑音を抑圧又
    は除去するための雑音キャンセル手段と、 その雑音キャンセル手段からの出力信号を得て出力する
    出力手段と、を備えたことを特徴とする雑音抑圧装置。
  4. 【請求項4】 雑音キャンセルパラメータ設定手段から
    出力される雑音キャンセルパラメータに対して、前記チ
    ューナ部から出力される所定の信号の周波数に応じた重
    み付けを行い、その重み付けされた雑音キャンセルパラ
    メータを前記雑音キャンセル手段に出力する雑音キャン
    セルパラメータ周波数特性設定手段と、 前記雑音発生手段から出力される雑音データに対して、
    前記チューナ部から出力される所定の信号の周波数に応
    じた重み付けを行い、その重み付けされた雑音データを
    前記雑音キャンセル手段に出力する雑音周波数特性設定
    手段と、を備えたことを特徴とする請求項3記載の雑音
    抑圧装置。
  5. 【請求項5】 雑音データが生成される場合に用られる
    前記電界・妨害情報の閾値を前記出力される変調情報に
    基づいて設定する第1検知スレッシュホールド設定手段
    と、 前記雑音キャンセルパラメータが設定される場合に用ら
    れる前記電界・妨害情報の閾値を前記出力される変調情
    報に基づいて設定する第2検知スレッシュホールド設定
    手段とを備え、 前記雑音発生手段は、少なくとも前記第1検知スレッシ
    ュホールド設定手段により設定される閾値を基準として
    得た電界・妨害情報とその閾値とに応じて雑音データを
    生成し、 前記雑音キャンセルパラメータ設定手段は、少なくとも
    前記第2検知スレッシュホールド設定手段により設定さ
    れる閾値を基準として得た電界・妨害情報とその閾値と
    に応じて雑音キャンセルパラメータを設定するようにな
    されていることを特徴とする請求項3記載の雑音抑圧装
    置。
  6. 【請求項6】 ステレオ信号の伝達系における被変調信
    号の入力手段と、 その入力手段からの信号を得て、所定の信号を検出し出
    力するチューナ部と、 前記チューナ部から前記被変調信号の搬送波のレベル及
    び/又は妨害をうけた程度に関する電界・妨害情報を検
    知する電界・妨害情報検知手段と、 前記チューナ部から前記被変調信号の変調度及び/又は
    ステレオパイロット信号レベルに関する変調情報を検知
    する変調情報検知手段と、 前記チューナ部より出力される前記所定の信号に対する
    分離度を前記検知される電界・妨害情報から決める場
    合、前記検知される変調情報を加味して前記決定を行
    い、その決定された分離度に基づいて、前記所定の信号
    に対して分離・制御を行うことにより聴感上のノイズ感
    を抑圧するステレオセパレーション可変手段と、 そのステレオセパレーション可変手段からの出力信号を
    得て出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする雑
    音抑圧装置。
  7. 【請求項7】 電界・妨害情報とは、マルチパス妨害信
    号であることを特徴とする請求項6記載の雑音抑圧装
    置。
  8. 【請求項8】 ステレオセパレーション可変手段は、時
    間的に変化する前記分離度の変化を検知するセパレーシ
    ョン検知手段を有し、そのセパレーション検知手段によ
    る検知結果に基づいて、前記分離度の変化に時定数特性
    を持たせ、その時定数特性を有する分離度に基づいて、
    前記分離・制御を行うようになされていることを特徴と
    する請求項7記載の雑音抑圧装置。
  9. 【請求項9】 被変調信号の入力手段と、 その入力手段からの信号を得て、所定の信号を検出し出
    力するチューナ部と、 前記チューナ部から前記被変調信号の搬送波のレベル及
    び/又は妨害をうけた程度に関する電界・妨害情報を検
    知する電界・妨害情報検知手段と、 前記チューナ部から前記被変調信号の変調度及び/又は
    ステレオパイロット信号レベルに関する変調情報を検知
    し、その変調情報を出力する変調情報検知手段と、 所定周波数より高い周波数成分を元のレベルと同じか又
    は低下させるための低下度を前記検知される電界・妨害
    情報から決める場合、前記検知される変調情報を加味し
    て前記決定を行い、その決定された低下度を利用して、
    前記チューナ部より出力される前記所定の信号の前記高
    い周波数成分を前記同じか又は低下させ聴感上のノイズ
    感を抑圧するための周波数特性可変手段と、 その周波数特性可変手段からの出力信号を得て出力する
    出力手段と、を備えたことを特徴とする雑音抑圧装置。
  10. 【請求項10】 電界・妨害情報とは、マルチパス妨害
    信号であることを特徴とする請求項9記載の雑音抑圧装
    置。
  11. 【請求項11】 被変調信号の入力手段と、 その入力手段からの信号を得て、所定の信号を検出し出
    力するチューナ部と、 前記チューナ部から前記被変調信号の搬送波のレベル及
    び/又は妨害をうけた程度に関する電界・妨害情報を検
    知する電界・妨害情報検知手段と、 前記チューナ部から前記被変調信号の変調度及び/又は
    ステレオパイロット信号レベルに関する変調情報を検知
    し、その変調情報を出力する変調情報検知手段と、 前記チューナ部より出力される前記所定の信号のミュー
    ティング特性を前記検知される電界・妨害情報から決め
    る場合、前記検知される変調情報を加味して前記決定を
    行い、その決定されたミューティング特性を利用して、
    前記チューナ部より出力される前記所定の信号に対して
    聴感上のノイズ感を抑圧するためのミューティング特性
    可変手段と、 そのミューティング特性可変手段からの出力信号を得て
    出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする雑音抑
    圧装置。
  12. 【請求項12】 電界・妨害情報とは、マルチパス妨害
    信号であることを特徴とする請求項11記載の雑音抑圧
    装置。
  13. 【請求項13】 ステレオ信号の伝達系における被変調
    信号の入力手段と、 その入力手段からの信号を得て、所定の複数の信号を検
    出し出力するチューナ部と、 前記チューナ部から出力される前記各信号の和を取り、
    和信号を作成する和信号作成手段と、 前記チューナ部から出力される前記各信号の差を取り、
    差信号を作成する差信号作成手段と、 前記チューナ部から前記被変調信号の搬送波のレベル及
    び/又は妨害をうけた程度に関する電界・妨害情報を検
    知する電界・妨害情報検知手段と、 前記チューナ部から前記被変調信号の変調度及び/又は
    ステレオパイロット信号レベルに関する変調情報を検知
    する変調情報検知手段と、 前記電界・妨害情報検知手段より出力される前記電界・
    妨害情報を所定値と比較する電界・妨害情報比較手段、
    及び/又は、前記変調情報検知手段より出力される前記
    変調情報を他の所定値と比較する変調情報比較手段と、 前記和信号に対して、雑音データと雑音ミューティング
    キャンセルパラメータとにより雑音を抑圧又は除去する
    和信号雑音キャンセル手段と、 前記差信号に対して、雑音データと雑音キャンセルパラ
    メータとにより雑音を抑圧又は除去する差信号雑音キャ
    ンセル手段と、 前記電界・妨害情報検知手段からの出力及び/又は前記
    変調情報検知手段からの出力に基づいて、前記雑音キャ
    ンセルパラメータを設定し前記差信号雑音キャンセル手
    段を制御し、且つ前記電界・妨害情報比較手段からの出
    力及び/又は前記変調情報比較手段からの出力に基づい
    て、前記雑音ミューティングキャンセルパラメータのク
    ランプ係数を0〜0.7の間の何れかの値に設定し前記
    和信号雑音キャンセル手段を制御する雑音ミューティン
    グキャンセル制御手段と、 前記雑音キャンセル手段により雑音が抑圧又は除去され
    た和信号及び差信号に基づき、前記所定の複数の信号を
    分離する信号分離手段と、を備えたことを特徴とする雑
    音抑圧装置。
  14. 【請求項14】 雑音ミューティングキャンセル制御手
    段から出力される前記雑音ミューティングキャンセルパ
    ラメータに対して、前記和信号作成手段から出力される
    信号の周波数に応じた重み付けを行い、その重み付けさ
    れた雑音ミューティングキャンセルパラメータを前記和
    信号雑音キャンセル手段に出力する雑音ミューティング
    キャンセルパラメータ周波数特性設定手段を備えたこと
    を特徴とする請求項13記載の雑音抑圧装置。
  15. 【請求項15】 被変調信号の入力手段と、 その入力手段からの信号を得て、所定の信号を検出し出
    力するチューナ部と、 そのチューナ部から前記被変調信号の搬送波のレベル及
    び/又は妨害をうけた程度に関する電界・妨害情報を検
    知し、その電界・妨害情報を出力するための電界・妨害
    情報検知手段と、 前記チューナ部から前記被変調信号の変調度及び/又は
    ステレオパイロット信号レベルに関する変調情報を検知
    し、その変調情報を出力するための変調情報検知手段
    と、 少なくとも前記出力される電界・妨害情報に基づいて、
    雑音データを出力する雑音発生手段と、 前記電界・妨害情報検知手段より出力される前記電界・
    妨害情報を所定値と比較する電界・妨害情報比較手段、
    及び/又は、前記変調情報検知手段より出力される前記
    変調情報を他の所定値と比較する変調情報比較手段と、 前記電界・妨害情報比較手段による比較結果及び/又は
    前記変調情報比較手段による比較結果に基づいて、雑音
    ミューティングキャンセルパラメータのクランプ係数を
    0〜0.7の間の何れかの値に設定する雑音ミューティ
    ングキャンセルパラメータ設定手段と、 前記チューナ部から出力される所定の信号に対して、前
    記雑音データ及び前記設定された雑音ミューティングキ
    ャンセルパラメータを利用し、前記所定の信号に含まれ
    る雑音を抑圧又は除去するための雑音ミューティングキ
    ャンセル手段と、 その雑音ミューティングキャンセル手段からの出力信号
    を得て出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする
    雑音抑圧装置。
  16. 【請求項16】 雑音ミューティングキャンセルパラメ
    ータ設定手段から出力される雑音ミューティングキャン
    セルパラメータに対して、前記チューナ部から出力され
    る所定の信号の周波数に応じた重み付けを行い、その重
    み付けされた雑音ミューティングキャンセルパラメータ
    を前記雑音ミューティングキャンセル手段に出力する雑
    音ミューティングキャンセルパラメータ周波数特性設定
    手段、を備えたことを特徴とする請求項15記載の雑音
    抑圧装置。
  17. 【請求項17】 所定の信号に含まれる雑音を抑圧又は
    除去するために雑音キャンセル手段へ入力されるパラメ
    ータには、聴感補正曲線のA特性カーブの値が加味され
    ていることを特徴とする請求項2、3、4、5、13又
    は14記載の雑音抑圧装置。
  18. 【請求項18】 雑音キャンセル制御手段は、前記電界
    ・妨害情報検知手段の出力及び前記変調情報検知手段の
    出力から雑音キャンセルパラメータを設定し、その設定
    された雑音キャンセルパラメータに基づいて、前記和信
    号雑音キャンセル手段と前記差信号雑音キャンセル手段
    とを制御することを特徴とする請求項2記載の雑音抑圧
    装置。
  19. 【請求項19】 電界・妨害情報の内、マルチパス妨害
    信号が第1所定値より大きく、且つ前記変調情報の値が
    第2所定値より小さい場合、前記雑音キャンセルパラメ
    ータの内、キャンセル係数については第3所定値より大
    きくし且つクランプ係数につていは第4所定値より小さ
    くし、又、前記マルチパス妨害信号が前記第1所定値よ
    り小さく、且つ前記変調情報の値が前記第2所定値より
    大きい場合、前記キャンセル係数については前記第3所
    定値より小さくし且つ前記クランプ係数につていは前記
    第4所定値より大きくするようになされていることを特
    徴とする請求項3、4、5、又は18記載の雑音抑圧装
    置。
  20. 【請求項20】 電界・妨害情報検知手段は、前記電界
    ・妨害情報の内、マルチパス妨害信号を検知する場合、
    所定時間内に入力されるマルチパス妨害信号のレベルを
    所定の閾値と比較し、その閾値を超える前記入力される
    マルチパス妨害信号のピーク値に基づいて前記検知を行
    うことを特徴とする請求項1〜6、8、9、11、13
    〜19の何れか一つに記載の雑音抑圧装置。
  21. 【請求項21】 電界・妨害情報検知手段は、前記電界
    ・妨害情報の内、マルチパス妨害信号及び/又は搬送波
    のレベルを示す電界強度レベル信号を検知する場合、所
    定時間内に入力されるマルチパス妨害信号及び/又は前
    記電界強度レベル信号の波形の変化率を調べ所定の基準
    と比較し、その比較される波形の変化率がその基準以上
    に急峻に変化する前記波形に基づいて前記検知を行うこ
    とを特徴とする請求項1〜6、8、9、11、13〜1
    9の何れか一つに記載の雑音抑圧装置。
  22. 【請求項22】 電界・妨害情報検知手段は、前記電界
    ・妨害情報の内、マルチパス妨害信号及び/又は搬送波
    のレベルを示す電界強度レベル信号を検知する場合、所
    定時間内に入力されるマルチパス妨害信号及び/又は前
    記電界強度レベル信号の相対的又は絶対的な波形深さを
    調べ所定の閾値と比較し、その比較される波形深さがそ
    の閾値以上となる前記波形に基づいて前記検知を行うこ
    とを特徴とする請求項1〜6、8、9、11、13〜1
    9の何れか一つに記載の雑音抑圧装置。
  23. 【請求項23】 電界・妨害情報検知手段は、前記電界
    ・妨害情報の内、マルチパス妨害信号及び/又は搬送波
    のレベルを示す電界強度レベル信号を検知する場合、入
    力されるマルチパス妨害信号及び/又は前記電界強度レ
    ベル信号の波形のレベルを調べ所定の基準と比較し、そ
    の結果前記比較される波形のレベルが前記基準を継続し
    て満たし続ける時間が所定時間以上となる前記波形に基
    づいて前記検知を行うことを特徴とする請求項1〜6、
    8、9、11、13〜19の何れか一つに記載の雑音抑
    圧装置。
  24. 【請求項24】 電界・妨害情報検知手段は、前記電界
    ・妨害情報の内、搬送波のレベルを示す電界強度レベル
    信号を検知する場合、その電界強度レベル信号を使用す
    べきタイミングとそのタイミングから所定時間さかのぼ
    った時点との間の前記電界強度レベル信号の平均値を算
    出しその算出結果を前記タイミングにおける電界強度レ
    ベル信号として検知することを特徴とする請求項1〜
    6、8、9、11、13〜19の何れか一つに記載の雑
    音抑圧装置。
  25. 【請求項25】 電界・妨害情報検知手段は、前記電界
    ・妨害情報の内、搬送波のレベルを示す電界強度レベル
    信号を検知する場合、その電界強度レベル信号を使用す
    べきタイミングにおける電界強度レベル信号の瞬時値を
    前記タイミングにおける電界強度レベル信号として検知
    することを特徴とする請求項1〜6、8、9、11、1
    3〜19の何れか一つに記載の雑音抑圧装置。
  26. 【請求項26】 変調情報検知手段は、前記変調情報を
    検知する場合、その変調情報を使用すべきタイミングと
    そのタイミングから所定時間さかのぼった時点との間の
    前記変調情報の平均値を算出しその算出結果を前記タイ
    ミングにおける変調情報として検知することを特徴とす
    る請求項1〜6、8、9、11、13〜19の何れか一
    つに記載の雑音抑圧装置。
  27. 【請求項27】 変調情報検知手段は、前記変調情報を
    検知する場合、その変調情報を使用すべきタイミングに
    おける変調情報の瞬時値を前記タイミングにおける変調
    情報として検知することを特徴とする請求項1〜6、
    8、9、11、13〜19の何れか一つに記載の雑音抑
    圧装置。
  28. 【請求項28】 チューナ部から出力される前記所定の
    信号のパワースペクトルを分析するパワースペクトル分
    析手段と、 雑音の周波数解析によるパワースペクトルのパターンを
    予め格納している雑音パワースペクトルメモリ手段と、 前記パワースペクトル分析手段からの出力と前記雑音パ
    ワースペクトルメモリ手段からの出力とを比較し、その
    比較結果としてスペクトルパターンのマッチング度を前
    記雑音キャンセルパラメータ設定手段に伝えるスペクト
    ルパターン比較手段とを備え、 前記雑音キャンセルパラメータ設定手段は、前記スペク
    トルパターンのマッチング度も加味して前記雑音キャン
    セルパラメータを設定するようになされていることを特
    徴とする請求項3、4、又は5記載の雑音抑圧装置。
  29. 【請求項29】 被変調信号がステレオ信号の場合、前
    記変調情報検知手段は、前記変調情報として、ステレオ
    コンポジット信号における(L+R)成分に相当するパ
    ワー計算値を利用することを特徴とする請求項1〜5又
    は13又は15の何れか一つに記載の雑音抑圧装置。
  30. 【請求項30】 被変調信号を得るためのアンテナと、 そのアンテナからの信号を得て、所定の信号を検出し出
    力するチューナ部と、 そのチューナ部から前記被変調信号の搬送波のレベル及
    び/又は妨害をうけた程度に関する電界・妨害情報を検
    知し、その電界・妨害情報を出力するための電界・妨害
    情報検知手段と、 前記チューナ部から前記被変調信号の変調度及び/又は
    ステレオパイロット信号レベルに関する変調情報を検知
    し、その変調情報を出力するための変調情報検知手段
    と、 前記アンテナを搭載する自動車の移動速度を検知する車
    速度検知手段と、 前記出力される電界・妨害情報と前記出力される変調情
    報とに基づいて前記チューナ部から出力される所定の信
    号に対して、前記所定の信号に含まれる雑音を抑圧又は
    除去する制御を行う場合、前記車速度検知手段により検
    知される車速度を加味して前記制御を行う雑音抑圧制御
    手段と、 その雑音抑圧制御手段からの出力信号を得て出力する出
    力手段と、を備えたことを特徴とする雑音抑圧装置。
  31. 【請求項31】 被変調信号を得るためのアンテナと、 そのアンテナからの信号を得て、所定の信号を検出し出
    力するチューナ部と、 前記チューナ部から前記被変調信号の搬送波のレベル及
    び/又は妨害をうけた程度に関する電界・妨害情報を検
    知する電界・妨害情報検知手段と、 前記チューナ部から前記被変調信号の変調度及び/又は
    ステレオパイロット信号レベルに関する変調情報を検知
    し、その変調情報を出力する変調情報検知手段と、 前記アンテナを搭載する自動車の移動速度を検知する車
    速度検知手段と、 前記出力される電界・妨害情報と前記出力される変調情
    報とに基づいて前記チューナ部から出力される前記所定
    の信号のミューティング特性を決める場合、前記車速度
    検知手段により検知される車速度を加味して前記決定を
    行い、その決定されたミューティング特性を利用して、
    前記チューナ部より出力される前記所定の信号に対して
    聴感上のノイズ感を抑圧するためのミューティング特性
    可変手段と、 そのミューティング特性可変手段からの出力信号を得て
    出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする雑音抑
    圧装置。
  32. 【請求項32】 ステレオ信号の伝達系における被変調
    信号の入力手段と、 その入力手段からの信号を得て、所定の複数の信号を検
    出し出力するチューナ部と、 前記チューナ部から出力される前記各信号の和を取り、
    和信号を作成する和信号作成手段と、 前記チューナ部から出力される前記各信号の差を取り、
    差信号を作成する差信号作成手段と、 前記チューナ部から前記被変調信号の搬送波のレベル及
    び/又は妨害をうけた程度に関する電界・妨害情報を検
    知する電界・妨害情報検知手段と、 前記和信号に対して、雑音を抑圧又は除去する和信号雑
    音キャンセル手段と、 前記差信号に対して、雑音を抑圧又は除去する差信号雑
    音キャンセル手段と、 前記電界・妨害情報検知手段からの前記電界・妨害情報
    に基づいて、前記和信号雑音キャンセル手段と前記差信
    号雑音キャンセル手段とを制御する雑音キャンセル制御
    手段と、 前記電界・妨害情報検知手段からの前記電界・妨害情報
    に基づいて、前記所定の複数の信号の分離度を設定する
    セパレーション制御手段と、 前記雑音キャンセル手段により雑音が抑圧又は除去され
    た和信号及び差信号から、前記設定される分離度に基づ
    き、前記所定の複数の信号を分離する信号分離手段と、
    を備えたことを特徴とする雑音抑圧装置。
  33. 【請求項33】 チューナ部から前記被変調信号の変調
    度及び/又はステレオパイロット信号レベルに関する変
    調情報を検知し出力する変調情報検知手段を備え、 前記雑音キャンセル制御手段は、前記変調情報検知手段
    からの出力にも基づいて、前記和信号雑音キャンセル手
    段と前記差信号雑音キャンセル手段とを制御し、 前記セパレーション制御手段は、前記変調情報検知手段
    からの出力にも基づいて、前記所定の複数の信号の分離
    度を設定するようになされていることを特徴とする請求
    項32記載の雑音抑圧装置。
  34. 【請求項34】 ステレオ信号の伝達系における被変調
    信号の入力手段と、 その入力手段からの信号を得て、所定の複数の信号を検
    出し出力するチューナ部と、 前記チューナ部から出力される前記各信号の和を取り、
    和信号を作成する和信号作成手段と、 前記チューナ部から出力される前記各信号の差を取り、
    差信号を作成する差信号作成手段と、 前記チューナ部から前記被変調信号の搬送波のレベル及
    び/又は妨害をうけた程度に関する電界・妨害情報を検
    知する電界・妨害情報検知手段と、 前記和信号に対して、雑音を抑圧又は除去する和信号雑
    音キャンセル手段と、 前記差信号に対して、雑音を抑圧又は除去する差信号雑
    音キャンセル手段と、 前記電界・妨害情報に基づいて前記和信号雑音キャンセ
    ル手段と前記差信号雑音キャンセル手段とを制御し、且
    つ前記電界・妨害情報に基づいて雑音キャンセルパラメ
    ータを設定する雑音キャンセル制御手段と、 前記雑音キャンセル制御手段にて設定される前記雑音キ
    ャンセルパラメータに基づいて、前記所定の複数の信号
    の分離度を設定するセパレーション制御手段と、 前記雑音キャンセル手段により雑音が抑圧又は除去され
    た和信号及び差信号から、前記設定される分離度に基づ
    き、前記所定の複数の信号を分離する信号分離手段と、
    を備えたことを特徴とする雑音抑圧装置。
  35. 【請求項35】 チューナ部から前記被変調信号の変調
    度及び/又はステレオパイロット信号レベルに関する変
    調情報を検知し出力する変調情報検知手段を備え、 前記雑音キャンセル制御手段は、前記変調情報検知手段
    からの出力にも基づいて前記和信号雑音キャンセル手段
    と前記差信号雑音キャンセル手段とを制御し、且つ前記
    変調情報検知手段からの出力にも基づいて雑音キャンセ
    ルパラメータを設定するようになされていることを特徴
    とする請求項34記載の雑音抑圧装置。
  36. 【請求項36】 セパレーション制御手段から出力され
    る前記分離度の時間的な変化を検知し、その検知結果を
    利用して前記分離度の時間的な変化に時定数特性を持た
    せるセパレーション検知手段を備え、 前記信号分離手段は、前記雑音キャンセル手段により雑
    音が抑圧又は除去された和信号及び差信号から、前記時
    定数特性を有する分離度に基づき、前記所定の複数の信
    号を分離するようになされていることを特徴とする請求
    項32〜35の何れか一つに記載の雑音抑圧装置。
  37. 【請求項37】 被変調信号の前記入力手段はアンテナ
    であり、そのアンテナを搭載する自動車のイグニッショ
    ンノイズを検知するイグニッションノイズ検知手段を備
    え、 前記雑音ミューティングキャンセルパラメータ設定手段
    は、前記電界・妨害情報比較手段による比較結果及び/
    又は前記変調情報比較手段による比較結果に基づいて、
    雑音ミューティングキャンセルパラメータを設定する場
    合、前記検知されるイグニッションノイズを加味して前
    記設定を行うことを特徴とする請求項15又は16記載
    の雑音抑圧装置。
  38. 【請求項38】 被変調信号を得るためのアンテナと、 そのアンテナからの信号を得るフロントエンドと、 そのフロントエンドの出力から中間周波数の信号を増幅
    する中間周波増幅手段と、 前記中間周波増幅手段から前記被変調信号の搬送波のレ
    ベル及び/又は妨害をうけた程度に関する電界・妨害情
    報を検知し、その電界・妨害情報を出力するための電界
    ・妨害情報検知手段と、 前記中間周波増幅手段から前記被変調信号の変調度及び
    /又はステレオパイロット信号レベルに関する変調情報
    を検知し、その変調情報を出力するための変調情報検知
    手段と、 少なくとも前記出力される電界・妨害情報に基づいて、
    雑音データを出力する雑音発生手段と、 前記電界・妨害情報検知手段より出力される前記電界・
    妨害情報を所定値と比較する電界・妨害情報比較手段、
    及び/又は、前記変調情報検知手段より出力される前記
    変調情報を他の所定値と比較する変調情報比較手段と、 前記アンテナを搭載する自動車のイグニッションノイズ
    を検知するイグニッションノイズ検知手段と、 前記電界・妨害情報比較手段による比較結果及び/又は
    前記変調情報比較手段による比較結果に基づいて、雑音
    ミューティングキャンセルパラメータのクランプ係数を
    0〜0.7の間の何れかの値に設定する場合、前記検知
    されるイグニッションノイズを加味して前記設定を行う
    雑音ミューティングキャンセルパラメータ設定手段と、 前記中間周波増幅手段から出力される所定の信号に対し
    て、前記雑音データ及び前記設定された雑音ミューティ
    ングキャンセルパラメータを利用し、前記所定の信号に
    含まれる雑音を抑圧又は除去するための雑音ミューティ
    ングキャンセル手段と、 その雑音ミューティングキャンセル手段からの出力信号
    を入力し検波する検波手段と、を備えたことを特徴とす
    る雑音抑圧装置。
  39. 【請求項39】被変調信号の入力手段と、 その入力手段からの信号を得て、所定の信号を検出し出
    力するチューナ部と、 前記被変調信号が検波された後の信号のパワーを計算す
    るパワー計算手段と、 マルチパス信号を検出する受信情報検知手段と、 前記パワーについて前記マルチパス信号が存在しない場
    合の平均をとり、変調度信号として出力する平均化手段
    と、を備えたことを特徴とする変調度検出装置。
  40. 【請求項40】被変調信号がステレオ信号であり、前記
    パワー計算手段は、検波後分離された和信号(L+R)
    に基づいて、パワーを計算し、前記受信情報検知手段
    は、前記チューナ部からマルチパス信号を検知するもの
    であることを特徴とする請求項39記載の変調度検出装
    置。
  41. 【請求項41】 被変調信号の入力手段と、 その入力手段からの信号を得て、所定の信号を検出し出
    力するチューナ部と、 前記チューナ部から受信情報を検知する受信情報検知手
    段と、 その検知された受信情報に基づいて、対応するノイズを
    出力するノイズ発生手段と、 前記チューナ部から出力される所定の信号のパワースペ
    クトルを分析するパワースペクトル分析手段と、 その分析されたパワースペクトルから前記出力されたノ
    イズを減算するノイズ減算手段と、 そのノイズ減算手段の減算結果に基づいて、前記チュー
    ナ部から出力される所定の信号の変調度を検出する変調
    度検出手段と、を備えたことを特徴とする変調度検出装
    置。
  42. 【請求項42】 被変調信号の入力手段と、 その入力手段からの信号を得て、所定の信号を検出し出
    力するチューナ部と、 前記チューナ部から受信情報を検知する受信情報検知手
    段と、 その検知された受信情報に基づいて、対応するノイズを
    出力するノイズ発生手段と、 前記チューナ部から出力される所定の信号のパワースペ
    クトルを分析するパワースペクトル分析手段と、 その分析されたパワースペクトルから前記出力されたノ
    イズを減算するノイズ減算手段と、 そのノイズ減算手段の減算結果に基づいて、前記チュー
    ナ部から出力される所定の信号の変調度を検出する変調
    度検出手段と、 その検出された変調度に基づいて、雑音キャンセルパラ
    メータを設定する雑音キャンセルパラメータ設定手段
    と、 前記チューナ部からの出力を復調する復調部と、 その復調部によって復調された信号に対して、前記設定
    された雑音キャンセルパラメータと前記ノイズ発生手段
    からのノイズ情報を利用し、前記復調された信号に含ま
    れる雑音を抑圧又は除去するための雑音キャンセル手段
    と、 その雑音キャンセル手段からの出力信号を得て出力する
    出力手段と、を備えたことを特徴とする雑音抑圧装置。
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