JP2009027329A - 自動利得制御回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】RF−AGCの収束時間を長くすることなく、2信号妨害か相互変調妨害かに応じて適切な利得調整を行うことができるようにする。
【解決手段】相互変調妨害がない場合に合わせて利得配分が設定された第1のテーブル情報と、相互変調妨害がある場合に合わせて利得配分が設定された第2のテーブル情報と、第1、第2のテーブル情報に比べて減衰量の少ない利得配分が設定された第3のテーブル情報とを備え、妨害波のレベルとは無関係に希望波のレベルのみに基づいて第3のテーブル情報を参照して受信信号の利得を大まかに制御すると同時に妨害波のレベルを検出し、第3のテーブル情報を用いた利得の調整後に、相互変調妨害の有無の検出結果に応じて第1のテーブル情報または第2のテーブル情報の何れかを参照して希望波のレベルに加えて妨害波のレベルから受信信号の利得を更に調整する。
【選択図】 図1

Description

本発明は自動利得制御回路に関し、特に、ラジオ受信機などの無線通信装置に強い信号が入力されたときにおける信号の歪みを抑制するためのAGC動作を行う回路に関するものである。
通常、ラジオ受信機などの無線通信装置では、受信信号の利得を調整するためにAGC(Automatic Gain Control)回路が設けられている。高周波段に設けられるRF(Radio Frequency)−AGC回路は、アンテナで受信された高周波信号(RF信号)のゲインを調節して、受信信号のレベルを一定に保つようにするものである。RF−AGCは、アンテナダンピング回路での減衰量やLNA(Low Noise Amplifier)等の利得を制御することで実現できる。
RF−AGC回路は、受信信号(アンテナ入力信号)の電界強度が閾値より大きくないときは動作せず、当該受信信号のゲインを下げることはない。しかし、アンテナに強電界の信号が入力されて電界強度が閾値を超えると、RF−AGC回路が動作して受信信号のゲインを下げることにより、無線通信装置に過大な電力が加えられないようにする。
従来、LNAより出力される広帯域のRF信号のレベルと、IF(Intermediate Frequency)アンプより出力される狭帯域の中間周波信号(IF信号)のレベルとをそれぞれ検出し、各帯域の信号レベルに基づいてアンテナダンピング回路およびLNAの利得調整の可否および利得調整量を決定するようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
WO2005/053171号公報
ここで、狭帯域のIF信号には希望波のみが含まれるため、IF信号のレベルを検出することによって、希望波のレベルを把握することが可能である。そのため、希望波のレベルと所定の閾値とを比較することにより、アンテナダンピング回路での減衰量やLNAでの利得を適切に制御することが可能となる。
これに対し、広帯域のRF信号には希望波と妨害波との両方が含まれるため、RF信号の検出レベルが希望波のものか妨害波のものかを区別することができない。このため、希望波のみが入力されたときにRF信号が歪まないように利得調整量を設定するが一般的である。つまり、RF信号のレベルと比較する所定の閾値は、希望波のレベルに対して最適となるように設定されている。
このように、従来の自動利得制御回路では、AGCの閾値が希望波に対して最適となるように設定されており、妨害波に対して最適な利得設定ができない。そのため、希望波と共に妨害波も入力されたときには、受信感度を落とすことなくRF信号の利得を最適に制御することが困難となる。特に、2つの妨害波が存在する場合(RF相互変調を起こす妨害波が入力されたとき)には、所望の受信感度を得ることができないという問題があった。
このような問題を解決するために、本出願人は、狭帯域のIF信号および広帯域のIF信号を用いて希望波のレベルと妨害波のレベルとをそれぞれ検出し、検出されたそれぞれのレベルに基づいてテーブル情報を参照し、アンテナダンピング回路での減衰量やLNAでの利得の調整を制御する技術について特許出願をした(例えば、特許文献2参照)。
特願2006−176149号
この特許文献2に記載の発明では、希望波のレベルに加えて妨害波のレベルも検出している。ところが、それが単一の妨害波によるもの(希望波の他に妨害波が1つ存在する2信号妨害)であるか、複数の妨害波によるもの(希望波の他に複数の妨害波が存在する相互変調妨害)であるかは特定できず、どちらの妨害であるかによらず同じテーブル情報を参照してアンテナダンピング回路での減衰量を制御していた。
相互変調妨害を抑制するためには、アンテナダンピング回路でのRF信号の減衰量を大きくする必要がある。そのため、特許文献2に記載のテーブル情報は、相互変調妨害に対して最適な利得設定となるように作られていた。しかし、相互変調妨害に合わせて利得配分を設定したテーブル情報を用いた場合、発生している妨害が2信号妨害であるときには必要以上に大きな減衰をかけてしまうことになる。そのため、希望波のレベルも一緒に減衰されて、感度抑圧が生じてしまうという問題があった。
なお、妨害なし/2信号妨害/相互変調妨害の何れが起こっているかを検出して、妨害の有無および妨害の種類に応じたRF信号減衰量の調整を行う技術が提案されている(例えば、特許文献3参照)。また、相互変調妨害が起こる周波数関係にあるか否かを検出し、その検出結果に応じてRF−AGCの感度を調整する技術も提案されている(例えば、特許文献4参照)。
特開平5−335855号公報 特開平10−285062号公報
上記特許文献3,4に記載されている従来技術は何れも、RF−AGCをアナログ信号処理として行っている。これを特許文献2のようにDSP(Digital Signal Processor)を使ってデジタル信号処理として行うのであれば、2信号妨害用のテーブル情報と、相互変調妨害用のテーブル情報との2種類のテーブル情報を用意し、相互変調妨害の有無の検出結果に応じて何れかのテーブル情報を選択的に参照してRF−AGCを行えば良い。
DSPを使って希望波のレベルや妨害波のレベルを検出する場合は、希望波のみが含まれる狭帯域のIF信号や、希望波と妨害波とが含まれる広帯域のIF信号をそれぞれA/D変換してDSPに入力する必要がある。しかしながら、広帯域のIF信号をA/D変換するためには高性能なA/D変換器が必要となる。製造コストを抑えるために普及価格のA/D変換器を使用する場合は、広帯域のIF信号を整流、平滑化して直流信号にしなければならず、その処理に多くの時間がかかってしまう。このため、テーブル情報を参照して実際にRF−AGCを行う前の段階で、妨害波のレベルを検出するのに長い時間がかかってしまう。すなわち、希望波のレベルや相互変調妨害の有無の検出はほぼ遅延なく行うことができるが、妨害波のレベルを検出するためには数ms〜数十msの時間を要する。これにより、RF−AGCで利得が収束するまでの時間が長くなってしまうという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、RF−AGCの収束時間を長くすることなく、2信号妨害か相互変調妨害かに応じて適切な利得調整を行うことで感度抑圧および相互変調妨害の双方を抑制できるようにすることを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明では、希望波のレベルおよび妨害波のレベルと調整すべき受信信号の利得とを対応付けた第1および第2のテーブル情報と、希望波のレベルと調整すべき受信信号の利得とを対応付けた第3のテーブル情報とを備え、妨害波のレベルを検出している間に、妨害波のレベルとは無関係に希望波のレベルのみに基づいて第3のテーブル情報を参照して受信信号の利得を制御し、第3のテーブル情報を用いた利得の調整後に、相互変調妨害の有無の検出結果に応じて、相互変調妨害がない場合に合わせて利得配分が設定された第1のテーブル情報または相互変調妨害がある場合に合わせて利得配分が設定された第2のテーブル情報の何れかを参照して、希望波のレベルと妨害波のレベルとをもとに受信信号の利得を更に調整するようにしている。
上記のように構成した本発明によれば、妨害波のレベルや相互変調妨害の有無を検出しているのと並行して、第3のテーブル情報を用いて希望波のレベルから受信信号の利得が大まかに調整され、その後、希望波のレベルに加えて妨害波のレベルの検出結果に応じて、相互変調妨害の有無に合わせて利得配分が適切に設定された第1のテーブル情報または第2のテーブル情報を用いて受信信号の利得が正確に調整されていくこととなる。
このため、妨害波のレベルを検出して第1のテーブル情報または第2のテーブル情報の何れかを用いて利得の調整を開始するときには既に、第3のテーブル情報の活用により最終目標の利得に近づいた状態となっているので、その状態から最終目標の利得に収束するまでの時間が短くなる。これにより、第3のテーブル情報を用いずに、相互変調妨害の有無の検出結果に応じて最初から第1のテーブル情報または第2のテーブル情報の何れかを用いる場合に比べて、RF−AGCの収束時間を短くすることができる。
しかも、第3のテーブル情報を用いて利得を調整した後は、相互変調妨害の有無に応じて、第1のテーブル情報または第2のテーブル情報の何れかを参照して適切な利得調整を行うことができる。これにより、相互変調妨害が発生していないときにおける感度抑圧を抑制することができるとともに、相互変調妨害が発生しているときには当該相互変調妨害を効果的に抑制することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の自動利得制御回路を実施したラジオ受信機の構成例を示す図である。図1に示すように、本実施形態によるラジオ受信機は、アンテナ1、アンテナダンピング回路2、LNA3、周波数変換回路4、BPF5、IFアンプ6、第1のA/D変換回路7、整流回路8、第2のA/D変換回路9、検波回路10、第3のA/D変換回路11、DSP12、第1のテーブル情報記憶部13、第2のテーブル情報記憶部14、第3のテーブル情報記憶部15およびインタフェース回路16を備えて構成されている。これらの構成(アンテナ1を除く)は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)プロセスにより1つの半導体チップに集積されている。
アンテナダンピング回路2は、アンテナ1で受信したRF信号(希望波周波数および妨害波周波数を含む比較的広帯域の放送波信号)を、インタフェース回路16より供給される制御信号に応じて可変設定された減衰度に制御する。LNA3は、アンテナダンピング回路2を通過したRF信号を低雑音で増幅する。LNA3の利得は、インタフェース回路16より供給される制御信号に応じて制御される。
LNA3により増幅された信号は、周波数変換回路4に供給される。周波数変換回路4は、LNA3から供給されるRF信号と、図示しない局部発振回路から供給される局部発振信号とを混合し、周波数変換を行ってIF信号を生成して出力する。この周波数変換回路4も利得調整機能を有しており、その利得が、インタフェース回路16より供給される制御信号に応じて制御される。
上述のアンテナダンピング回路2、LNA3および周波数変換回路4により、アンテナ1にて受信したRF信号の利得を調整する本発明の利得調整部が構成されている。BPF5は、周波数変換回路4より供給されたIF信号に対して帯域制限を行って、希望波周波数のみが含まれる狭帯域のIF信号を抽出する。
IFアンプ6は、BPF5より出力された狭帯域のIF信号を増幅する。第1のA/D変換回路7は、IFアンプ6より出力されたIF信号をアナログ−デジタル変換する。このようにしてデジタルデータとされた狭帯域のデジタルIF信号は、DSP12に入力される。DSP12は、その機能構成として、復調部12a、第1のレベル検出部12b、第2のレベル検出部12c、相互変調妨害検出部12dおよび制御部12eを備えている。復調部12aは、第1のA/D変換回路7より入力された狭帯域のデジタルIF信号をベースバンド信号に復調して出力する。
整流回路8は、周波数変換回路4より出力された広帯域のIF信号を整流する。整流回路8の後段には平滑用のコンデンサCが接続されている。第2のA/D変換回路9は、整流回路8および平滑コンデンサCにより直流とされたIF信号をアナログ−デジタル変換する。このようにしてデジタルデータとされた広帯域のデジタルIF信号は、DSP12に入力される。
検波回路10は、アンテナ1にて受信したRF信号に相互変調妨害が生じているか否かを検出するために必要な回路であり、周波数変換回路4より出力された広帯域のIF信号(希望波と妨害波との双方が含まれる信号)を検波する。
例えば、広帯域IF信号の中に2つの妨害波が含まれている場合、希望波の周波数をf、2つの妨害波の周波数をそれぞれfud1=f+Δf,fud2=f+2Δf(Δfは放送局のチャンネルスペースで、例えば日本のFM放送の場合は100kHz)とすると、スプリアス周波数fは以下のように表される。
=2fud1−fud2=2(f+Δf)−(f+2Δf)=f
この式から分かるように、上述のような周波数関係にある2つの妨害波が存在すると、スプリアス周波数fが希望波の周波数fと一致してしまう。これが相互変調妨害である。
つまり、相互変調によって生じたスプリアス周波数fが希望波の周波数fとほぼ同一となる相互変調妨害が生じると、相互変調妨害によって生じる信号は、希望局周波数の信号として出力されるため、検波回路10の出力に現れることとなる。したがって、周波数変換回路4より出力された広帯域のIF信号を検波することにより、アンテナ1にて受信したRF信号に相互変調妨害が生じているか否かを検出することができる。
図2は、本実施形態による検波回路10の構成例を示す図である。図2に示すように、本実施形態の検波回路10は、ノッチフィルタ21およびアンプ22を備えている。ノッチフィルタ21は、広帯域IF信号を入力し、希望波周波数fの成分を減衰させるようなフィルタリング処理を行う。アンプ22は、ノッチフィルタ21より出力される信号を増幅して出力する。
アンプ22はダイナミックレンジが小さく設定されており、相互変調妨害が発生しやすくなっている。仮に、図2に示すように、ノッチフィルタ21に入力される広帯域IF信号に周波数fの希望波および周波数fud1,fud2の2つの妨害波が含まれていたとする。この場合、ノッチフィルタ21により周波数fud1,fud2の妨害波が取り出され、これがダイナミックレンジの小さいアンプ22に入力されることにより、アンプ22からは、相互変調歪により発生した希望波周波数fに等しいスプリアス信号が出力される。
第3のA/D変換回路11は、検波回路10より出力された信号をアナログ−デジタル変換する。このようにしてデジタルデータとされた検波信号は、DSP12に入力される。
DSP12の第1のレベル検出部12bは、第1のA/D変換回路7より入力される狭帯域デジタルIF信号に基づいて、アンテナ1で受信されたRF信号に含まれる希望波周波数の受信電界強度(希望波のアンテナレベル)を検出する。また、第2のレベル検出部12cは、第1のA/D変換回路7より入力される狭帯域デジタルIF信号と、第2のA/D変換回路9より入力される広帯域デジタルIF信号とに基づいて、アンテナ1で受信されたRF信号に含まれる妨害波周波数の受信電界強度(妨害波のアンテナレベル)を検出する。
ここで、DSP12による希望波のアンテナレベルおよび妨害波のアンテナレベルの検出方法について説明する。まず、希望波のアンテナレベルVDは、次の(式1)に示す演算によって求めることができる。
VD=VIFO+Grf+Gif ・・・(式1)
ただし、
VIFO:希望波のIFアンプ出力レベル
Grf:RF段(アンテナダンピング回路2、LNA3、周波数変換回路4)の合計利得
Gif:IFアンプ6の利得
なお、第1のA/D変換回路7からDSP12に入力されるIF信号は、希望波周波数のみが含まれる狭帯域のIF信号である。したがって、第1のA/D変換回路7からDSP12に入力されるIF信号のレベルをDSP12が検出することにより、希望波のIFアンプ出力レベルVIFOは簡単に求めることができる。また、RF段の合計利得Grfは、DSP12が自身で制御してインタフェース回路16を介してアンテナダンピング回路2、LNA3および周波数変換回路4に設定した利得の合計であるから、DSP12自身が把握している。また、図示はしていないが、第1のA/D変換回路7の最大入力を超えないようにDSP12によってIFアンプ6の利得Gifが調整されている(IF−AGC)ため、IFアンプ6の利得GifはDSP12が把握している。
一方、第2のA/D変換回路9からDSP12に入力される広帯域デジタルIF信号は、希望波周波数および妨害波周波数の両方が含まれる広帯域のIF信号である。したがって、その信号レベルVAGCは、次の(式2)で表される。
VAGC=√{(VD(Grf+Gagc))2+(VUD(Grf+Gagc))2} ・・・(式2)
ただし、
VUD:妨害波のアンテナレベル
Gagc:整流回路8の利得
なお、妨害波が2波のときは、広帯域デジタルIF信号のレベルVAGCは次の(式3)で与えられる。ただし、2波の妨害波レベルは同一とする。
VAGC=√{(VD(Grf+Gagc))2+2(VUD(Grf+Gagc))2} ・・・(式3)
ここで、整流回路8の利得は固定値であるから、これをDSP12においてあらかじめ把握しておくことが可能である。したがって、上記(式1)〜(式3)から、広帯域デジタルIF信号のレベルVAGCと希望波のIFアンプ出力レベルVIFOとが分かれば、妨害波のアンテナレベルVUDを求めることができる。上述のように、DSP12は、第1のA/D変換回路7から入力されるIF信号のレベルを検出することにより、希望波のIFアンプ出力レベルVIFOを簡単に求めることができる。また、DSP12は、第2のA/D変換回路9から入力されるIF信号のレベルを検出することにより、広帯域デジタルIF信号のレベルVAGCを簡単に求めることができる。
以上のように、周波数変換回路4の出力段に整流回路8と平滑コンデンサCと第2のA/D変換回路9とを配置し、妨害波のアンテナレベルを検出するための専用の信号パスを設けることにより、上述の(式2)または(式3)より妨害波のアンテナレベルVUDを求めることができる。
DSP12の相互変調妨害検出部12dは、第3のA/D変換回路11より入力される広帯域デジタルIF信号の検波信号に基づいて、アンテナ1で受信されたRF信号に相互変調妨害が生じているか否かを検出する。上述したように、相互変調妨害が生じているときは、検波回路10の出力に希望波周波数の信号が現れる。よって、検波回路10の後段にある第3のA/D変換回路11よりDSP12に入力されるデジタル検波信号が希望波の周波数と一致するか否かを判定することにより、相互変調妨害が生じているか否かを検出することができる。上述の第2のレベル検出部12cは、この相互変調妨害検出部12dの検出結果に応じて、(式2)または(式3)の何れかにより妨害波のアンテナレベルVUDを求める。
DSP12の制御部12eは、第1のレベル検出部12bにより検出された希望波のアンテナレベルおよび第2のレベル検出部12cにより検出された妨害波のアンテナレベルに基づいて、第1〜第3のテーブル情報記憶部13〜15に記憶されているテーブル情報(その内容の詳細は後述する)を参照し、RF段の利得調整部(アンテナダンピング回路2、LNA3および周波数変換回路4)による受信信号の利得の調整を制御する。
すなわち、制御部12eは、テーブル情報を参照することにより、RF段の利得を制御するための制御データを生成する。そして、この制御データをインタフェース回路16に出力する。インタフェース回路16は、DSP12から供給される制御データに基づいて、アンテナダンピング回路2、LNA3および周波数変換回路4の利得を制御するための制御信号を生成し、アンテナダンピング回路2、LNA3および周波数変換回路4に供給する。これにより、RF段における受信信号の利得を制御する。
インタフェース回路16は、制御部12eから供給される制御データをデコードするデコーダと、当該デコーダの出力に基づいて切り替えが制御されるアナログスイッチとを備え、アナログスイッチの切り替えでRF段における受信信号の利得を制御する。このような構成のため、第1〜第3のテーブル情報記憶部13〜15に記憶されているテーブル情報によってアナログスイッチを直接制御し、RF段の利得をデジタル的に制御することができる。
次に、第1〜第3のテーブル情報記憶部13〜15に記憶されているテーブル情報について説明する。本実施形態のテーブル情報は、DSP12により検出される希望波のアンテナレベルVDおよび妨害波のアンテナレベルVUDと、RF段の利得調整部(アンテナダンピング回路2、LNA3および周波数変換回路4)により調整すべき受信信号の利得とを対応付けた情報である。
第1のテーブル情報は、希望波のアンテナレベルVDおよび妨害波のアンテナレベルVUDと利得調整部により調整すべき受信信号の利得とを対応付けたテーブル情報であって、相互変調妨害がない場合(2信号妨害または妨害波が2つ以上あっても相互変調を起こさない場合)に合わせて利得配分が設定されている。第2のテーブル情報は、希望波のアンテナレベルVDおよび妨害波のアンテナレベルVUDと利得調整部により調整すべき受信信号の利得とを対応付けたテーブル情報であって、相互変調妨害に合わせて利得配分が設定されている。第3のテーブル情報は、希望波のアンテナレベルVDと利得調整部により調整すべき受信信号の利得とを対応付けたテーブル情報である。
図3は、第1のテーブル情報の例を示す図である。図4は、第2のテーブル情報の例を示す図である。図5は、第3のテーブル情報の例を示す図である。制御部12eは、これらの第1〜第3のテーブル情報に基づいて、アンテナダンピング回路2の利得Ga、LNA3の利得Gnおよび周波数変換回路4の利得Gmを、希望波のアンテナレベルVDおよび妨害波のアンテナレベルVUDに応じて順次制御することにより、受信信号の歪みの発生を改善する。なお、アンテナダンピング回路2の利得Gaは0[dB]以下の範囲で可変設定でき、LNA3の利得Gnは0〜20[dB]の範囲で可変設定できるものとする。
図3に示す第1のテーブル情報は、妨害波のアンテナレベルVUDが65[dBμ]以上のときAGCを動作させて、アンテナダンピング回路2、LNA3および周波数変換回路4の利得を制御するように利得配分が設定されている。具体的には、希望波のアンテナレベルVDが50[dBμ]より小さい場合には、感度抑圧の問題を避けるために、妨害波のアンテナレベルVUDによらずLNA3のみで受信信号の減衰を行うような利得配分になっている。一方、希望波のアンテナレベルVDが50[dBμ]以上の場合には、妨害波のアンテナレベルVUDが75[dBμ]以上のときに、LNA3に加えてアンテナダンピング回路2でも利得を下げるような利得配分になっている。これは、妨害波のアンテナレベルVUDが75[dBμ]以上になると、LNA3の利得を下げるだけでは減衰量が不足するからである。この場合、希望波のアンテナレベルVDが50[dBμ]以上と比較的大きいので、感度抑圧の問題は小さくなる。
例えば、希望波のアンテナレベルVDが10[dBμ]、妨害波のアンテナレベルVUDが65[dBμ]とすると、アンテナダンピング回路2の利得Ga、LNA3の利得Gn、周波数変換回路4の利得Gmは、それぞれGa=0[dB]、Gn=10[dB]、Gm=20[dB]に設定される。また、フィールドの状態が変化してVD=50[dBμ]、VUD=75[dBμ]になったとすると、利得設定がGa=−5[dB]、Gn=0[dB]、Gm=20[dB]となるように制御される。
図3に示す第1のテーブル情報として、希望波のアンテナレベルVDおよび妨害波のアンテナレベルVUDに応じた各段の最適な利得配分を決めた表を作成することにより、相互変調妨害が生じていないときに、希望波のアンテナレベルVDおよび妨害波のアンテナレベルVUDから最適な利得設定を制御することができる。なお、希望波のアンテナレベルVDおよび妨害波のアンテナレベルVUDに応じた各段の最適な利得配分はシミュレーション値に基づき設定することが可能であるが、最終的には、図1に示す回路が実装されたICを用い評価して決めることになる。
図4に示す第2のテーブル情報は、妨害波のアンテナレベルVUDが55[dBμ]以上のときAGCを動作させて、アンテナダンピング回路2、LNA3および周波数変換回路4の利得を制御するように利得配分が設定されている。すなわち、AGC動作を開始する妨害波アンテナレベルVUDの閾値が、第1のテーブル情報のそれ(65[dBμ])よりも10[dBμ]小さく設定されている。このため、妨害波のアンテナレベルVUDの値が同じなら、第2のテーブル情報の方が第1のテーブル情報よりも減衰量が大きくなっている。
第2のテーブル情報においても第1のテーブル情報と同様に、希望波のアンテナレベルVDが50[dBμ]より小さい場合には、感度抑圧の問題を避けるために、妨害波のアンテナレベルVUDによらずLNA3のみで受信信号の減衰を行うような利得配分になっている。一方、希望波のアンテナレベルVDが50[dBμ]以上の場合には、妨害波のアンテナレベルVUDが65[dBμ]以上のときに、LNA3に加えてアンテナダンピング回路2でも利得を下げるような利得配分になっている。
例えば、希望波のアンテナレベルVDが10[dBμ]、妨害波のアンテナレベルVUDが65[dBμ]とすると、アンテナダンピング回路2の利得Ga、LNA3の利得Gn、周波数変換回路4の利得Gmは、それぞれGa=0[dB]、Gn=0[dB]、Gm=20[dB]に設定される。また、フィールドの状態が変化してVD=50[dBμ]、VUD=75[dBμ]になったとすると、利得設定がGa=−15[dB]、Gn=0[dB]、Gm=20[dB]となるように制御される。
図4に示す第2のテーブル情報として、希望波のアンテナレベルVDおよび妨害波のアンテナレベルVUDに応じた各段の最適な利得配分を決めた表を作成することにより、相互変調妨害が生じているときに、希望波のアンテナレベルVDおよび妨害波のアンテナレベルVUDから最適な利得設定を制御することができる。なお、希望波のアンテナレベルVDおよび妨害波のアンテナレベルVUDに応じた各段の最適な利得配分はシミュレーション値に基づき設定することが可能であるが、最終的には、図1に示す回路が実装されたICを用い評価して決めることになる。
図5に示す第3のテーブル情報は、希望波のアンテナレベルVDが60[dBμ]以上のときAGCを動作させて、アンテナダンピング回路2、LNA3および周波数変換回路4の利得を制御するように利得配分が設定されている。具体的には、希望波のアンテナレベルVDが60〜90[dBμ]ときにはLNA3のみで受信信号の減衰を行い、希望波のアンテナレベルVDが100[dBμ]以上のときには更にアンテナダンピング回路2でも利得を下げるような利得配分になっている。希望波のアンテナレベルVDを同じ値として比較した場合、第3のテーブル情報により規定された減衰量は、第1および第2のテーブル情報で規定された減衰量よりも少なくなるように利得配分が設定されている。
例えば、希望波のアンテナレベルVDが10[dBμ]のとき、アンテナダンピング回路2の利得Ga、LNA3の利得Gn、周波数変換回路4の利得Gmは、第1のテーブル情報および第2のテーブル情報の場合はそれぞれGa=0[dB]、Gn=0〜10[dB]、Gm=20[dB]に設定されている。これに対して、第3のテーブル情報の場合はそれぞれGa=0[dB]、Gn=15[dB]、Gm=20[dB]に設定されている。すなわち、アンテナダンピング回路2の利得Gaと周波数変換回路4の利得Gmに関しては、第1〜第3のテーブル情報の何れも同じ値であるが、LNA3の利得Gnに関しては、第3のテーブル情報の方が第1および第2のテーブル情報よりも値が大きく(減衰量が少なく)なっている。
また、希望波のアンテナレベルVDが50[dBμ]のとき、アンテナダンピング回路2の利得Ga、LNA3の利得Gn、周波数変換回路4の利得Gmは、第1のテーブル情報および第2のテーブル情報の場合はそれぞれGa=0〜−20[dB]、Gn=0 [dB]、Gm=20 [dB]に設定されている。これに対して、第3のテーブル情報の場合はそれぞれGa=0[dB]、Gn=20[dB]、Gm=20[dB]に設定されている。すなわち、周波数変換回路4の利得Gmに関しては第1〜第3のテーブル情報の何れも同じ値であるが、アンテナダンピング回路2の利得GaおよびLNA3の利得Gnに関しては、第3のテーブル情報の方が第1および第2のテーブル情報よりも値が大きく(減衰量が少なく)なっている。
なお、図3〜図5の例では周波数変換回路4の利得は全く調整していないが、最初に周波数変換回路4の利得を制御するようにしても良い。相互変調妨害は主にアンテナ1、LNA3で発生するが、システム構成によっては、希望波の入力レベルが小さいときに周波数変換回路4の利得を調整することにより相互変調妨害が改善される。
DSP12の制御部12eは、第1のレベル検出部12bにより検出した希望波のアンテナレベルVDおよび第2のレベル検出部12cにより検出した妨害波のアンテナレベルVUDと、相互変調妨害検出部12dにより検出した相互変調妨害の有無とに基づいて、上述した第1〜第3のテーブル情報の何れかを選択的に参照し、RF段における受信信号の利得の調整を制御する。
具体的には、制御部12eは、相互変調妨害が発生していないときには第1のテーブル情報を参照し、相互変調妨害が発生しているときには第2のテーブル情報を参照して、RF段における受信信号の利得の調整を制御する。また、制御部12eは、第1のテーブル情報または第2のテーブル情報を参照して利得調整を行う前に、整流回路8、平滑コンデンサCによる広帯域IF信号の整流、平滑化および第2のレベル検出部12cによる妨害波のアンテナレベルVUDの検出と、検波回路10による広帯域IF信号の検波および相互変調妨害検出部12dによる相互変調妨害の有無の検出と並行して、第3のテーブル情報を参照して利得の調整を行う。
すなわち、制御部12eは、整流回路8、平滑コンデンサCおよび第2のレベル検出部12cにより妨害波のアンテナレベルVUDを検出している間に、第1のレベル検出部12bにより検出された希望波のアンテナレベルVDに基づいて第3のテーブル情報を参照して利得の調整を行う。このとき同時に、相互変調妨害検出部12dにより相互変調妨害の有無を検出する。第3のテーブル情報は希望波のアンテナレベルVDと調整すべき利得とを対応付けたテーブル情報である。したがって、相互変調妨害の有無や妨害波のアンテナレベルVUDが検出できていなくても、第3のテーブル情報を参照して利得の調整をあらかじめ行っておくことが可能である。
制御部12eは、第3のテーブル情報を用いた利得の調整後に、第1のレベル検出部12bにより検出された希望波のアンテナレベルVDと、第3のテーブル情報を用いた利得の調整中に第2のレベル検出部12cにより検出された妨害波のアンテナレベルVUDとに基づいて、第3のテーブル情報を用いた利得の調整中に相互変調妨害検出部12dにより検出された相互変調妨害の有無に応じて、第1のテーブル情報または第2のテーブル情報の何れかを参照して利得の調整を行う。
例えば、アンテナダンピング回路2の利得Ga、LNA3の利得Gn、周波数変換回路4の利得GmがそれぞれGa=0[dB]、Gn=20 [dB]、Gm=20 [dB]に設定されているときに、希望波のアンテナレベルVDが50[dBμ]で、妨害波のアンテナレベルVUDが60[dBμ]となっている、相互変調妨害を含んだのRF信号を受信したとする。この場合は、第2のテーブル情報に従い、LNA3の利得Gnを20 [dB]から0[dB]に下げる必要がある。
ここで、一般的なAGC制御の場合は、まず希望波のアンテナレベルVD、妨害波のアンテナレベルVUD、相互変調妨害の有無を検出する。そして、その検出結果に応じてDSP12が第2のテーブル情報を参照することによって、LNA3の利得Gnを0[dB]に下げる必要があることを把握し、LNA3の利得Gnを20[dB]→15[dB]→10[dB]→5[dB]→0[dB]と順次制御していく。通常、利得を1段階変化させたとき、そのAGCが安定するまでは次の利得制御に移行できない。最も時間のかかる妨害波のアンテナレベルVUDを検出するのに要する時間をtIM、利得を5[dB]変化させたときのAGCの安定時間をtagcとすると、LNA3の利得Gnを20[dB]から0[dB]に下げるのに要するAGCの収束時間は、tIM+4tagcとなる。
これに対して、本実施形態によるAGCの場合は、LNA3の利得Gnを20[dB]から10[dB]に下げるところまでは、制御部12eが第3のテーブル情報を用いて制御している。この段階では妨害波のアンテナレベルVUDとは無関係に利得を制御しているので、利得を1段階変化させたときのAGCが安定しなくても、次の利得制御に移行できる。また、制御部12eが第3のテーブル情報により利得を調整するのと並行して、第2のレベル検出部12cが妨害波のアンテナレベルVUDを検出するとともに、相互変調妨害検出部12dが相互変調妨害の有無を検出している。
その後、相互変調妨害の有無の検出結果に応じて制御部12eが第2のテーブル情報を参照することによって、LNA3の利得Gnを最終的に0[dB]に下げる必要があることを把握する。そして、制御部12eがLNA3の利得Gnを、第3のテーブル情報により調整済みのところから続けて10[dB]→5[dB]→0[dB]と順次制御していく。したがって、LNA3の利得Gnを20[dB]から0[dB]に下げるのに要するAGCの収束時間は、tIM+2tagcで済む。
以上詳しく説明したように、本実施形態によれば、妨害波のアンテナレベルVUDや相互変調妨害の有無を検出しているのと並行して、第3のテーブル情報を用いて希望波のアンテナレベルVDから受信信号の利得が大まかに調整し、その後、希望波のアンテナレベルVDおよび妨害波のアンテナレベルVUDの検出結果に応じて、相互変調妨害の有無に合わせて利得配分が適切に設定された第1のテーブル情報または第2のテーブル情報の何れかを用いて受信信号の利得を正確に調整していくことができる。
これにより、妨害波のアンテナレベルVUDを検出した後から最終目標の利得に調整するまでの時間が従来に比べて短くなるので、全体としてRF−AGCの収束時間を短くすることができる。しかも、第3のテーブル情報を用いて利得を調整した後は、相互変調妨害の有無に応じて、第1のテーブル情報または第2のテーブル情報の何れかを参照して適切な利得調整を行うことができる。これにより、相互変調妨害が発生していないときにおける感度抑圧を抑制することができるとともに、相互変調妨害が発生しているときには当該相互変調妨害を効果的に抑制することができる。
なお、上記実施形態では、DSP12から出力されるデジタルのAGC信号をインタフェース回路16にダイレクトに入力しているが、これに限定されない。例えば、特許文献2の図5と同様に、DSP12とインタフェース回路16との間にD/A変換回路を配置するようにしても良い。例えば、5ビットのD/A変換回路を用い、LNA3のゲートバイアス電位を制御する場合、32段階の分解能でLNA3の利得を制御可能である。この場合、インタフェース回路16は、D/A変換回路の出力信号に基づいてLNA3のAGCの閾値を決定する閾値決定回路とを備える。このように、LNA3の閾値を変化させて利得制御を行えば、細かい利得制御が可能となる。
また、上記実施形態では、利得調整部としてアンテナダンピング回路2、LNA3、周波数変換回路4の3つを設ける例について説明したが、必ずしも3つ全てを設ける必要はない。例えば、アンテナダンピング回路2とLNA3のみ(周波数変換回路4は固定利得とする)を利得調整部としても良い。
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明は、ラジオ受信機などの無線通信装置に強い信号が入力されたときにおける信号の歪みを抑制するためのAGC動作を行う自動利得調整回路に有用である。
本発明の自動利得制御回路を実施したラジオ受信機の構成例を示す図である。 本実施形態による検波回路の構成例を示す図である。 本実施形態による第1のテーブル情報の例を示す図である。 本実施形態による第2のテーブル情報の例を示す図である。 本実施形態による第3のテーブル情報の例を示す図である。
符号の説明
1 アンテナ
2 アンテナダンピング回路
3 LNA
4 周波数変換回路
5 BPF
6 IFアンプ
7 第1のA/D変換回路
8 整流回路
9 第2のA/D変換回路
10 検波回路
11 第3のA/D変換回路
12 DSP
12a 復調部
12b 第1のレベル検出部
12c 第2のレベル検出部
12d 相互変調妨害検出部
12e 制御部
13 第1のテーブル情報記憶部
14 第2のテーブル情報記憶部
15 第3のテーブル情報記憶部
16 インタフェース回路
21 ノッチフィルタ
22 アンプ
C 平滑コンデンサ

Claims (2)

  1. 受信信号の利得を調整する利得調整部と、
    上記受信信号に含まれる希望波のレベルを検出する第1のレベル検出部と、
    上記受信信号に含まれる妨害波のレベルを検出する第2のレベル検出部と、
    上記受信信号に相互変調妨害が生じているか否かを検出する相互変調妨害検出部と、
    上記第1のレベル検出部により検出される上記希望波のレベルと、上記第2のレベル検出部により検出される上記妨害波のレベルと、上記利得調整部により調整すべき受信信号の利得とを対応付けたテーブル情報であって、上記相互変調妨害がない場合に合わせて利得配分が設定された第1のテーブル情報を記憶した第1のテーブル情報記憶部と、
    上記第1のレベル検出部により検出される上記希望波のレベルと、上記第2のレベル検出部により検出される上記妨害波のレベルと、上記利得調整部により調整すべき受信信号の利得とを対応付けたテーブル情報であって、上記相互変調妨害がある場合に合わせて利得配分が設定された第2のテーブル情報を記憶した第2のテーブル情報記憶部と、
    上記第1のレベル検出部により検出される上記希望波のレベルと、上記利得調整部により調整すべき受信信号の利得とを対応付けた第3のテーブル情報を記憶した第3のテーブル情報記憶部と、
    上記第1のレベル検出部により検出された上記希望波のレベル、上記第2のレベル検出部により検出された上記妨害波のレベルおよび上記相互変調妨害検出部により検出された上記相互変調妨害の有無に基づいて、上記第1のテーブル情報、上記第2のテーブル情報および上記第3のテーブル情報を選択的に参照し、上記利得調整部による受信信号の利得の調整を制御する制御部とを備え、
    上記第2のレベル検出部による上記妨害波のレベルの検出と、上記相互変調妨害検出部による上記相互変調妨害の有無の検出と、上記第1のレベル検出部による上記希望波のレベルの検出および当該検出した希望波のレベルと上記第3のテーブル情報とを用いた上記制御部による利得の調整とを並行するように成し、
    上記制御部は、上記第1のレベル検出部により検出された上記希望波のレベルに基づいて上記第3のテーブル情報を参照して利得の調整を行うとともに、上記第3のテーブル情報を用いた利得の調整後に、上記第1のレベル検出部により検出された上記希望波のレベルおよび上記第3のテーブル情報を用いた利得の調整中に上記第2のレベル検出部により検出された上記妨害波のレベルに基づいて、上記第3のテーブル情報を用いた利得の調整中に上記相互変調妨害検出部により検出された上記相互変調妨害の有無に応じて上記第1のテーブル情報または上記第2のテーブル情報の何れかを参照して利得の調整を行うことを特徴とする自動利得制御回路。
  2. 上記第3のテーブル情報は、上記希望波のレベルを同じ値として上記第1のテーブル情報および上記第2のテーブル情報と比較した場合、上記第1のテーブル情報および上記第2のテーブル情報よりも減衰量が少なくなるように利得配分が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の自動利得制御回路。
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