JP2012019444A - 受信装置 - Google Patents

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尚哉 奥脇
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Abstract

【課題】 搬送波を検出してスケルチ制御を行う受信装置において、微弱な搬送波にもスケルチ制御を行うと共に、微弱な外来雑音に反応せず、かつ、干渉波が入力された場合でも通話が強制的に切断されることがない受信装置を提供する。
【解決手段】 搬送波を搬送波レベル検出器104で検出して音声出力をオン/オフするスケルチ制御を行うスケルチ制御部106と、雑音レベルを検出する雑音レベル検出器105と、受信信号のレベルを検出する復調器109とを有し、スケルチ制御部106は、検出した雑音レベルと雑音レベルの閾値を比較し、検出した雑音レベルが閾値を越えると音声出力を強制的にオフにするノイズスケルチ制御を行い、更に、検出した受信信号のレベルに応じて閾値を変更する受信装置である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無線通信装置において搬送波を検出してスケルチ制御を行う受信装置に係り、特に、スケルチが微弱な搬送波に反応可能であり、かつ、干渉波が受信機に入力されてもスケルチが誤動作せず良好に通信ができる受信装置に関する。
[従来の受信装置:図3]
従来の搬送波を検出してスケルチ制御を行う受信装置について図3を参照しながら説明する。図3は、搬送波を検出してスケルチ制御を行う受信装置の構成図である。
従来の受信装置は、図3に示すように、アンテナ201と、可変利得増幅器202と、フィルタ203と、搬送波レベル検出器(CARRIER DETECT)204と、フィルタ211と、雑音レベル検出器(NOISE DETECT)205と、スケルチ制御部(SQ)206と、スイッチ207と、スピーカ208と、復調器(DEMOD)209と、利得制御部(CONT)210を有している。
[従来の受信装置の各部]
従来の受信装置の各部を簡単に説明する。
可変利得増幅器202は、アンテナ201から入力された信号を入力レベルに応じて増幅する。
フィルタ203は、搬送波のみを取り出すことができるフィルタである。
搬送波レベル検出器204は、フィルタ203から入力された搬送波のレベルを検出してスケルチ制御部206に出力する。
雑音レベル検出器205は、フィルタ211から入力された雑音成分の雑音レベルを検出してスケルチ制御部206に出力する。
スケルチ制御部206は、搬送波レベル検出器204で検出された搬送波のレベルと雑音レベル検出器205で検出された雑音レベルに基づいてスイッチ207のオン/オフを制御する。具体的な制御動作は後述する。
復調器209は、入力された受信信号を音声信号に復調すると共に受信信号レベルを判定する。
利得制御部210は、復調器209で判定した受信信号レベルに基づいて可変利得増幅器202の利得を制御する。
フィルタ211は、雑音成分のみを取り出すことができるフィルタである。
[従来の受信装置の動作]
次に、受信装置の基本動作を説明する。
従来の受信装置は、図3に示すように、アンテナ201より無線信号を取り込み、取り込まれた無線信号は、可変利得増幅器202で増幅された後に、復調器209により音声が復調され、スイッチ207を介してスピーカ208より音声が出力される。
また、アンテナ201に無線信号の入力がない場合は、スピーカ208より強大な雑音が出力されるため、スケルチ制御部206から出力される制御信号によってスイッチ207をオフとし、復調器209からの信号出力を断にする。このような無線機の動作を「スケルチ」と呼ぶ。
搬送波を検出してスケルチ制御を行う受信装置においては、搬送波のみを取り出すことができるフィルタ203より出力された信号を搬送波レベル検出器204で検出し、スケルチ制御部206は、検出された搬送波レベルがある一定の値(閾値)を越えるとスイッチ207をオンにするよう制御する。
ところで、無線通信を行う空間には、外来雑音と呼ばれる周波数スペクトルが一様分布である微弱な電磁波が存在する。この微弱な電磁波は搬送波のみを取り出すことができるフィルタ203を通過し、搬送波レベル検出器204にて検知されてしまう。
つまり、微弱な搬送波を検出できるようにした従来の受信装置においては、外来雑音を受信することでスケルチが誤動作してしまうことが考えられる。
これを解決するために、受信信号より雑音成分のみを取り出すことができるフィルタ211で外来雑音がもつ特定の周波数成分を取り出した後、雑音レベル検出器205で雑音レベルを検出し、スケルチ制御部206は、検出された外来雑音レベルがある一定以上の値(閾値)を越えると強制的にスイッチ207をオフする機能を備えている。
また、搬送波を検出してスケルチ制御を行う受信装置に限らず、復調器209には良好な復調特性が得られる信号入力レベルが決められているため、アンテナ201より入力される無線信号のレベルが小さいときは可変利得増幅器202の利得を大きく、レベルが大きくなるほど利得を小さくし、復調器209に入る信号レベルが一定になるように制御される。
具体的には、復調器209は、無線信号より音声を復調する機能に加え、入力された受信信号レベルを検出する機能を持ち、利得制御部210は、復調器209から得られた受信信号レベルの情報を元に可変利得増幅器202の利得を制御する。
このように、アンテナ201に入力される無線信号のレベルによって、復調器209、利得制御部210及び可変利得増幅器202による入力レベルを一定にする機能を「自動利得制御」と呼ぶ。
[関連技術]
尚、関連する先行技術として、特開2006−025273号公報「ノイズスケルチ回路」(株式会社日立国際電気エンジニアリング)[特許文献1]がある。
特許文献1には、受信波に含まれる変調信号成分がノイズ成分と一緒に整流され、整流器のDC電圧が変化することにより制御回路が誤動作するのを防止できる受信機のノイズスケルチ回路が示されている。
特開2006−025273号公報
しかしながら、搬送波を検出してスケルチ制御を行う従来の受信装置では、一般に微弱な搬送波を搬送波レベル検出器で検出できる場合に、微弱な外来雑音にも同様に反応してしまい、断続的に不要な音声を出力してしまうことになるため、微弱な外来雑音に反応しないように、搬送波の検出とは別に雑音レベル検出器で外来雑音を検出し、強制的にスケルチを閉じる(スイッチ207をオフにする)機能を持つ受信装置が実現されているが、前述のような受信装置に干渉波が入力されると、干渉波が持つ雑音成分の影響により、良好な通信が出来る状態であっても、スケルチが閉じ通話ができなくなってしまうという問題があった。
これは、受信装置において、一般的にスケルチの「ブロッキング特性」と呼ばれる現象である。
従来の搬送波を検出してスケルチ制御を行う受信装置は、微弱な外来雑音に反応しないように設定するほど、干渉波の雑音成分の影響を受けてスケルチを強制断としてしまい、逆に干渉波の雑音成分の影響を受けないように設定するほど、微弱な外来雑音に反応してスケルチが誤動作してしまうというトレードオフの関係にあった。
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、搬送波を検出してスケルチ制御を行う受信装置において、微弱な搬送波にもスケルチ制御を行うと共に、微弱な外来雑音に反応せず、かつ、干渉波が入力された場合でも通話が強制的に切断されることがない受信装置を提供することを目的とする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、搬送波を検出して音声出力をオン/オフするスケルチ制御を行う受信装置であって、雑音レベルを検出する雑音検出手段と、受信信号のレベルを検出する受信信号レベル検出手段と、検出した雑音レベルと雑音レベルの閾値を比較し、検出した雑音レベルが閾値を越えると音声出力を強制的にオフするノイズスケルチ制御を行うスケルチ制御手段とを備え、スケルチ制御手段は、検出した受信信号のレベルに応じて閾値を変更することを特徴とする。
本発明は、搬送波を検出して音声出力をオン/オフするスケルチ制御を行う受信装置であって、雑音検出手段が雑音レベルを検出し、受信信号レベル検出手段が受信信号のレベルを検出し、スケルチ制御手段が検出した雑音レベルと雑音レベルの閾値を比較し、検出した雑音レベルが閾値を越えると音声出力を強制的にオフするノイズスケルチ制御を行い、更に、スケルチ制御手段は、検出した受信信号のレベルに応じて閾値を変更するものであり、微弱な搬送波にもスケルチ制御を行うと共に、微弱な外来雑音に反応せず、かつ、干渉波が入力された場合でも通話が強制的に切断されない効果がある。
本発明の実施の形態に係る受信装置の構成図である。 本装置におけるスケルチ制御の概念図である。 搬送波を検出してスケルチ制御を行う受信装置の構成図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係る受信装置は、搬送波を搬送波レベル検出器で検出して音声出力をオン/オフするスケルチ制御を行うスケルチ制御部と、雑音レベルを検出する雑音レベル検出器と、受信信号のレベルを検出する復調器とを有し、スケルチ制御部は、検出した雑音レベルと雑音レベルの閾値を比較し、検出した雑音レベルが閾値を越えると音声出力を強制的にオフするノイズスケルチ制御を行い、更に、検出した受信信号のレベルに応じて閾値を変更するものであり、微弱な搬送波にもスケルチ制御を行うと共に、微弱な外来雑音に反応せず、かつ、干渉波が入力された場合でも通話が強制的に切断されないものである。
尚、請求項における雑音検出手段は雑音レベル検出器に、受信信号レベル検出手段は復調器に、スケルチ制御手段はスケルチ制御部に相当するものである。
[受信装置の構成:図1]
本発明の実施の形態に係る受信装置について図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る受信装置の構成図である。
本発明の実施の形態に係る受信装置(本装置)は、図1に示すように、アンテナ101と、可変利得増幅器102と、搬送波成分を通過させるフィルタ103と、搬送波レベル検出器(CARRIER DETECT)104と、雑音成分を通過させるフィルタ111と、雑音レベル検出器(NOISE DETECT)105と、スケルチ制御部(SQ)106と、スイッチ107と、スピーカ108と、復調器(DEMOD)109と、利得制御部(CONT)110とを基本的に有している。
[本装置の各部]
本装置の各部について具体的に説明する。
アンテナ101は、無線信号を取り込み、可変利得増幅器102に出力する。
可変利得増幅器102は、アンテナ101から入力された信号を利得制御部110から指示された利得によって増幅し、フィルタ103、フィルタ111及び復調器110に出力する。
フィルタ103は、搬送波のみを取り出すことができるフィルタである。
搬送波レベル検出器104は、フィルタ103から入力された搬送波のレベルを検出し、検出した搬送波レベルをスケルチ制御部106に出力する。
雑音レベル検出器105は、フィルタ111から入力された雑音成分の雑音レベルを検出し、検出した雑音レベルをスケルチ制御部106に出力する。
スケルチ制御部106は、搬送波レベル検出器104で検出された搬送波レベルと雑音レベル検出器105で検出された雑音レベルに基づいてスイッチ107のオン/オフを制御する。
具体的には、スケルチ制御部106は、搬送波レベルが第1の閾値を越えるとスイッチ107をオンにし、第1の閾値を越えなければスイッチ107をオフにし、更に、雑音レベルが第2の閾値を超えるとスイッチ107をオフにし、第2の閾値を越えなければスイッチ107をオンにする制御を行うものである。
スイッチ107は、スケルチ制御部106からの制御によって復調器109とスピーカ108との接続をオン/オフするものである。
復調器109は、入力された受信信号を音声信号に復調してスイッチ107に出力すると共に受信信号レベルを検出して利得制御部110に検出した受信信号レベルを出力する。
利得制御部110は、復調器109で検出した受信信号レベルを入力し、当該受信信号レベルに基づいて可変利得増幅器102における利得を特定し、当該利得の値を可変利得増幅器102に出力し、可変利得増幅器102における利得を制御する。この利得の制御によって、受信信号レベルが大きい場合には、搬送波入力信号と雑音信号のレベルが小さく抑えられることになる。
フィルタ111は、雑音成分のみを取り出すことができるフィルタである。
[本装置の特徴部分]
更に、本装置では、特徴部分として、スケルチ制御部106が、復調器109で判定した受信信号レベルを入力し、受信信号レベルの大小に応じて雑音レベルの第2の閾値を変動させるものである。
具体的には、スケルチ制御部106は、復調器109で検出した受信信号レベルが大きい場合には、雑音レベルの第2の閾値を高くするよう変更し、復調器109で検出した受信信号レベルが小さくなった場合に、第2の閾値を低くするよう変更する制御を行うものである。
これにより、微弱な外来雑音に反応せず、かつ、干渉波が入力された場合でも通話が強制的に切断されることがない。
[本装置の動作]
本装置の動作について説明する。
本装置は、図1に示すように、アンテナ101より無線信号を取り込み、取り込まれた無線信号は、可変利得増幅器102で増幅された後に、復調器109により音声が復調され、スピーカ108より音声が出力される。
ここで、音声信号が無線信号に含まれている場合は、スケルチ制御部106はスイッチ107をオンとする。
アンテナ101に無線信号の入力がない場合(搬送波レベルが第1の閾値を越えない場合)は、スピーカ108より強大な雑音が出力されるため、スケルチ制御部106から出力される制御信号によりスイッチ107をオフとする。
本装置は、搬送波を検出してスケルチ制御を行うものであり、搬送波のみを取り出すことができるフィルタ103より出力された信号を搬送波レベル検出器104で搬送波レベルを検出し、スケルチ制御部106は、搬送波レベルがある一定以上の値(第1の閾値)を越えるとスイッチ107がオンとなるよう制御する。
このように受信を希望する無線通信波のうち搬送波を取り出し、ある一定以上の値(第1の閾値)を越えた場合に十分なレベルの希望波が入感しているものと判断し、スイッチ107をオンし受信音声をスピーカ108から出力する。
このような搬送波を検出してスケルチ制御を行う本装置の場合、周波数スペクトルが一様分布である外来雑音がアンテナ101より入力されると、搬送波のみを取り出すことができるフィルタ103を通過し、搬送波レベル検出器104にて検知されてしまうため、外来雑音を受信することでスケルチが誤動作してしまう。
このため、雑音成分のみを取り出すことができるフィルタ111により、外来雑音の特定の周波数成分を取り出し、雑音レベル検出器105において雑音レベルを検出し、スケルチ制御部106は、外来雑音レベルがある一定以上の値(第2の閾値)を越えると強制的にスイッチ107をオフする。
搬送波を検出してスケルチ制御を行う受信装置に限らず、復調器109は良好な復調特性が得られる信号入力レベルが決まっているため、アンテナ101より入力される無線信号のレベルが小さいときは可変利得増幅器102の利得を大きくし、レベルが大きくなるほど利得を小さくするような制御を行う。
具体的には、復調器109は入力された信号レベルを検出し、利得制御部110は、復調器109から得られた受信信号レベルの情報を元に可変利得増幅器102の利得を制御する。
このように、アンテナ101に入力される無線信号のレベルによって、復調器109入力レベルを一定にする自動利得制御機能を備えている。
また、本装置に干渉波が入力されると、干渉波が持つ雑音性の信号成分を雑音レベル検出器105が検出することで、スケルチ制御によってスイッチ107がオフとされ、スピーカ108より音声は送出されなくなるという現象がおきる。
良好な通信が可能である場合でも強制的にスイッチ107をオフとしてしまうのでユーザの不利益となってしまう。
そこで、本装置は、前述の自動利得制御機能によって、受信を希望する無線通信波の入力レベルが大きくなるほど受信装置の内部で検出される外来雑音のレベルが小さくなることに着目し、復調器109により検出された受信を希望する無線通信波のレベル(受信信号レベル)が大きいときは、自動利得制御により外来雑音の検出レベルが小さくなっていると考えることができるため、希望波レベルに応じて雑音レベル検出器105に設定する第2の閾値を引き上げることで、強制的にスイッチ107がオフとなる動作を回避することが可能となる。
つまり、本装置では、復調器109で検出された受信信号レベルが大きいときは、雑音レベルの第2の閾値を上げ、受信信号レベルが小さいときは、雑音レベルの第2の閾値を下げるようにして、第2の閾値を受信信号レベルによって変動させることで、微弱な搬送波にもスケルチ制御を行うことができると共に、微弱な外来雑音に反応せず、かつ、干渉波が入力された場合でも通話が強制的に切断されることがないものである。
尚、受信信号レベル増減に対する第2の閾値の変動幅は、予めスケルチ制御部106に設定されているものである。
[本装置におけるスケルチ制御の概念:図2]
本装置におけるスケルチ制御の概念について図2を参照しながら説明する。図2は、本装置におけるスケルチ制御の概念図である。
図2では、本発明の実施形態に係るスケルチの制御方法の一例を示している。図2では、搬送波レベルを示す軸x302と雑音レベルを示す軸y301によるグラフで表されている。
ここでは、ある一定の外来雑音レベルが入力されている場合を考える。
雑音レベル検出器105により検出された雑音のレベルは303の破線に示すような特性になる。この特性は、搬送波レベルを示す軸x302の値が大きくなるほど、自動利得制御の機能により雑音検出レベルが低減していくことを示している。
搬送波レベルを示す軸x302と平行に示されている線分305及び306は、雑音レベルの閾値を表している。
この雑音レベルの閾値と雑音レベル検出器105によって得られた雑音検出レベルを比較し、雑音レベルの閾値より雑音検出レベルが大きい場合は雑音成分が大きいと判断し、スケルチ制御部106によりスケルチを強制的に閉じる制御を行う。すなわちスイッチ107を断(オフ)とし、スピーカ108より音が出力されないように制御する。
一方、雑音レベルの閾値より雑音検出レベルが小さい場合は雑音成分が小さいと判断し、搬送波レベルによるスケルチ動作にのみ依存し雑音検出によるスケルチの制御を行わないものである。
尚、雑音レベルの閾値はスケルチ制御部106に設定されているものである。
いま、搬送波入力が無い場合を考える。このときは、矢印a307に示すように雑音レベルの閾値305より雑音検出レベルが大きいので、スケルチが強制的に閉じられている状態を意味している。この状態ではスピーカ108より雑音しか聞こえないので、このスケルチが閉じる動作はメリットである。
ここで、矢印308に示すように、搬送波入力レベルが変化したとき(搬送波入力レベルが大きくなった場合)、雑音検出レベルは矢印309に示したように遷移する。
このときは、矢印b310に示すように、雑音レベル検出器105で検出された雑音検出レベル303が雑音レベルの閾値305より小さいので、スケルチを強制断(スイッチ107をオフ)とせず、搬送波検出によるスケルチ制御によって、スピーカ108から音声が出力されている状態となっている。
この状態は受信を希望する無線信号が入力されており、スピーカより意味のある信号が出力されているので、スケルチは開かなければならない(スイッチ107をオンとする)。
上記に示した状態において、干渉波が入力された場合、干渉波が持つ雑音成分により破線に示した矢印311のように雑音検出レベルが増大し、破線304に示したような特性に変化する。
この時は、矢印c312に示すように、雑音レベルの閾値305よりも雑音検出レベル304が大きいので、スケルチが強制的に切断(スイッチ107をオフ)されてしまう。このスケルチ動作は十分認識できる音声の場合、強制的にスケルチを切断してしまうためデメリットである。
本装置では、搬送波レベルが検出されている場合、矢印313に示すように雑音レベルの閾値を新たな雑音レベル検出器105に対する閾値306として更新する。
これにより、矢印d314に示すように、雑音レベルの閾値306より雑音検出レベル304が小さくなるので、スケルチが開くようになる(スイッチ107をオンとする)。
前述のように復調器109より得られた音声が十分認識できる状態をスピーカ108より取り出せるようになったのでメリットである。
この状態で矢印308に示した搬送波入力レベルが検出されなくなった場合(搬送波入力レベルが小さくなった場合)、雑音検出レベルは矢印317に示すような遷移となる。
この状態では、矢印e315に示すように、雑音レベルの閾値306よりも雑音検出レベル304の方が大きいのでスケルチは閉じる(スイッチ107をオフとする)。
しかし、干渉波がなくなったとき、雑音検出レベルは303に戻ることより矢印f316に示すように、雑音レベルの閾値306よりも雑音検出レベル303の方が小さいのでスケルチが開いてしまう可能性がある(スイッチ107がオンとなる)。
この状態では、スピーカ108より雑音しか聞こえてこないため、デメリットである。
本装置において、矢印308に示した搬送波入力レベルが検出されなくなった場合は、矢印313による雑音レベルの閾値の増分を元に戻し、雑音レベルの閾値305に戻す制御を行うものである。
このように制御することで、矢印a307に示すように、干渉波がない場合の雑音検出レベル303においても、干渉波が入力されている場合の雑音検出レベル304においても、雑音レベルの閾値305より雑音検出レベルが大きい値を取るため、スケルチが強制的に閉じる動作をする(スイッチ107をオフとする)ことになる。
これは前述のようにスピーカ108より雑音しか出力されない状態が強制的に切断されるためメリットである。
図2には、ある一定レベルの搬送波が入力された場合の一例を示したが、どのレベルの搬送波入力があってもその搬送波レベルに応じて雑音レベルの閾値を増減させることで、前述したような効果が得られる。
尚、各閾値は、実験等により無線機の特性や使用環境に応じて予め適宜な値に設定される。
[実施の形態の効果]
本装置によれば、復調器109で検波された受信信号のレベルが大きくなった場合に、自動利得制御器の利得を下げ、雑音レベル検出器105に入力される雑音レベルを小さくすることができ、また、復調器109で検波された受信信号のレベルにより、雑音レベルの閾値を動的に変更する制御を行うことで、搬送波のスケルチ感度が良好で、かつ、外来雑音にはスケルチが反応せず、干渉波による雑音の影響を受けてもスケルチの誤動作により通話可能な領域を損ねることなく、良好な通信を行うことができる効果がある。
[実施の形態のまとめ]
本実施の形態の特徴を以下にまとめる。
[特徴1]
搬送波を検出して音声出力をオン/オフするスケルチ制御を行う受信装置であって、雑音レベルを検出する雑音検出手段と、受信信号のレベルを検出する受信信号レベル検出手段と、検出した雑音レベルと雑音レベルの閾値を比較し、検出した雑音レベルが閾値を越えると音声出力を強制的にオフするノイズスケルチ制御を行うスケルチ制御手段とを備え、スケルチ制御手段は、検出した受信信号のレベルに応じて閾値を変更することを特徴とする。
[特徴2]
搬送波を検出して音声出力のオン/オフのスケルチ制御を行う受信装置であって、受信機入力の利得を可変する可変利得増幅器と、受信を希望する無線通信波の搬送波のみ通過する第1のフィルタと、搬送波レベルを検出する搬送波レベル検出器と、雑音成分のみ通過する第2のフィルタと、雑音レベルを検出する雑音レベル検出器と、無線信号より音声を取り出す機能と受信入力レベルを検出する機能とを有する復調器と、復調器で検出した受信入力レベルに応じて可変利得増幅器の利得を制御する利得制御部と、検出された搬送波レベルが第1の閾値を越える場合に音声出力をオンとし、第1の閾値を越えない場合に音声出力をオフとし、検出された雑音レベルが第2の閾値を越えない場合には音声出力をオンとし、第2の閾値を越える場合は音声出力を強制的にオフとするスケルチ制御を行うスケルチ制御部とを備え、スケルチ制御部は、復調器で検出した受信信号レベルが大きくなった場合に、第2の閾値を高くするよう変更し、復調器で検出した受信信号レベルが小さくなった場合に、第2の閾値を低くするよう変更する制御を行うことを特徴とする。
本発明は、搬送波を検出してスケルチ制御を行う受信装置において、微弱な搬送波にもスケルチ制御を行うと共に、微弱な外来雑音に反応せず、かつ、干渉波が入力された場合でも通話が強制的に切断されることがない受信装置に好適である。
101…アンテナ、 102…可変利得増幅器、 103…フィルタ、 104…搬送波レベル検出器(CARRIER DEDECT)、 105…雑音レベル検出器(NOISE DETECT)、 106…スケルチ制御部(SQ)、 107…スイッチ、 108…スピーカ、 109…復調器(DEMOD)、 110…利得制御部(CONT)、111…フィルタ、 201…アンテナ、 202…可変利得増幅器、 203…フィルタ、 204…搬送波レベル検出器(CARRIER DEDECT)、 205…雑音レベル検出器(NOISE DETECT)、 206…スケルチ制御部(SQ)、 207…スイッチ、 208…スピーカ、 209…復調器(DEMOD)、 210…利得制御部(CONT) 、 211…フィルタ、 301…雑音レベルを示す軸y、 302…搬送波レベルを示す軸x、 303…外来雑音入力時の雑音の検出レベル、 304…干渉波入力時の雑音の検出レベル、 305…雑音レベルの閾値、 306…新たに設定する雑音レベルの閾値、 307…スケルチの動作を示す矢印a、 308…搬送波の入力を示す矢印、 309…雑音検出レベルの遷移を示す矢印、 310…スケルチの動作を示す矢印b、 311…雑音レベルの増加を示す矢印、 312…スケルチの動作を示す矢印c、 313…閾値の変化を示す矢印、 314…スケルチの動作を示す矢印d、 315…スケルチの動作を示す矢印e、 316…スケルチの動作を示す矢印f、 317…雑音検出レベルの遷移を示す矢印

Claims (1)

  1. 搬送波を検出して音声出力をオン/オフするスケルチ制御を行う受信装置であって、
    雑音レベルを検出する雑音検出手段と、
    受信信号のレベルを検出する受信信号レベル検出手段と、
    前記検出した雑音レベルと雑音レベルの閾値を比較し、前記検出した雑音レベルが前記閾値を越えると音声出力を強制的にオフするノイズスケルチ制御を行うスケルチ制御手段とを備え、
    前記スケルチ制御手段は、前記検出した受信信号のレベルに応じて前記閾値を変更することを特徴とする受信装置。
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