JP4512298B2 - アゾ化合物、アゾ化合物の製造原料、及びそれらの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は新規なアゾ化合物、アゾ化合物の製造原料、及びそれらの製造法に関し、更に詳しくは有機光導電体として有用なアゾ化合物、アゾ化合物を製造するための製造原料であるカップラー化合物、及びそれらの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、アゾ化合物は種々の産業分野において古くから染料、或いは顔料として広く用いられており、例えば、繊維の染色用やカラー写真光材料の色材として、また最近では、フォトクロミックな用途にも利用されているきわめて重要な化合物群である。このアゾ化合物は、一般には「ジアゾニウム化合物」と「カップラー化合物」とをカップリング反応させて合成する。このジアゾニウム化合物及びカップラーに関しては、目的とするアゾ染料或いは顔料の用途に応じ、種々の構造を有する化合物が用いられており、そのジアゾニウム化合物及びカップラー化合物の選択により、得られるアゾ染料或いはアゾ顔料の吸収波長と強度、水に対する溶解度、光に対する堅牢性或いは樹脂に対する分散特性等が決定される。
【0003】
特に、電子写真感光体の分野においては、ある種のアゾ化合物が電子写真感光体の一つの形態である積層型感光体に用いられる有機光導電体、特に、電荷発生顔料として有用であることが知られている。この積層型感光体は、周知のように導電性支持体上に光によって電荷担体を発生する能力を有する電荷発生顔料を主成分とする電荷発生層とその上に電荷発生層で発生した電荷担体を効率よく注入し、更に、これを搬送する能力を有する電荷輸送物質を主成分とする電荷輸送層とを設けた感光体である。従来、このような感光体に使用されるアゾ化合物としては、例えば、特開昭47−37543号公報、特開昭52−55643号公報等に記載されるベンジジン系ビスアゾ化合物や特開昭52−8832号公報に記載されるスチルベンゼン系ビスアゾ化合物、特開昭58−222152号公報に記載されるジフェニルヘキサトリエン系ビスアゾ化合物、特開昭58−222153号公報に記載されるジフェニルブタジエン系ビスアゾ化合物等が知られている。
【0004】
一方、このようなアゾ顔料に使用されるカップラー化合物としては、特開昭47−37543号公報等に記載されているナフトール系カップラー、特開昭58−122967号公報等に記載されているベンズカルバゾール系カップラー、特開昭54−79632号公報に記載されているナフタルイミド系カップラー、特開昭57−176055号公報に記載されているペリノン系カップラー、特開昭60−10256号公報に記載されているアズレン系カップラー、特開昭61−257953号公報に記載されているアントラセン系カップラー等がすでに知られている。
【0005】
しかし、従来のアゾ化合物を用いた積層型感光体は、一般に感度、及び耐久性がが低いため、実用上必ずしも充分とはいえず、電子写真プロセスに必要とされる種々の要求を満足するに至らず、一層の感度、及び耐久性の向上が望まれる。
本発明者らは、上記の課題を解決すべく研究を重ねた結果、特定のカップラーを使用した新規アゾ化合物を含有する電子写真感光体が、実用的な感度と耐久性を有することを見い出した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、高速複写機用としては勿論、レーザープリンター用としても実用的な高感度の電子写真感光体、特に、積層型感光体に用いられる有機光導電体として有用な新規アゾ化合物、該アゾ化合物を製造することのできる新規なカップラー化合物、及びその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、本発明の(1)「一般式(1)で表わされ、該Cpの少なくとも1つは下記一般式(2)、一般式(3)、一般式(4)より選ばれたカップラー残基であり、他のCpは、一般式(17)〜(19)で表される残基であることを特徴とするアゾ化合物;
【0008】
【化22】
(式中、Arは以下の構造式A9を示し、Cpはカップラー残基を、nは2を示す。)
【0009】
[化A]
【0010】
【化23】
【0011】
【化24】
【0012】
【化25】
(式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子を、Xは水素原子、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換の芳香族炭化水素基、及び置換または無置換の複素環基を示す。ここで置換基はアルキル基、ベンジル基、フェネチル基、メトキシメチル基、芳香族基、アルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、アセチル基、ベンゾイル基、アルコキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、カルバモイル基のいずれかである。
Yは置換または無置換のアルキレン基、置換または無置換のo−フェニレン、1,8−ナフチレン、2,3−ナフチレン、1,2−アンスリレン、9,10−フェナンスリレン基、3,4−ピラゾールジイル基、2,3−ピリジジンジイル基、5,6−ピリミジンイル基、6,7−ベンズイミダゾールジイル基、6,7−キノリンジイル基、及び2-ベンゾイル基、2−ナフチルカルボニル基を示す。
ここで置換基はアルキル基、芳香族基、アルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、アセチルアミノ基、カルボアミノ基、ニトロ基、シアノ基、アセチル基、ベンゾイル基、カルバモイル基のいずれかである。)
【0013】
【化26】
(式中、Z1は炭化水素環、複素環基、R14は水素、アルキル基、フェニル基を表わし、Y2は炭化水素環基、複素環基を表わす。 )
【0014】
【化27】
【0015】
【化28】
(一般式(18)、一般式(19)中、W1は芳香族炭化水素の2価基または窒素原子を環内に含む複素環の2価基を表わす。)」、(2)「一般式(7)で表わされることを特徴とするカップラー化合物;
【0016】
【化29】
(式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子を、Xは水素原子、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換の芳香族炭化水素基、及び置換または無置換の複素環基を示す。ここで置換基はアルキル基、ベンジル基、フェネチル基、メトキシメチル基、芳香族基、アルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、アセチル基、ベンゾイル基、アルコキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、カルバモイル基のいずれかである。)」、(3)「一般式(20)で表わされることを特徴とするカップラー化合物;
【0018】
【化30】
(式中、A1は置換または無置換の芳香族炭化水素基、置換または無置換の複素環基、mは1〜6の整数を示す。ここで置換基はアルキル基、ベンジル基、フェネチル基、メトキシメチル基、芳香族基、アルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、アセチル基、ベンゾイル基、アルコキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、カルバモイル基のいずれかである。)」、(4)「一般式(8)或いは一般式(9)で表わされることを特徴とするカップラー化合物;
【0019】
【化31】
【0020】
【化32】
(式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子を、Yは置換または無置換のアルキレン基、置換または無置換のo−フェニレン、1,8−ナフチレン、2,3−ナフチレン、1,2−アンスリレン、9,10−フェナンスリレン基、3,4−ピラゾールジイル基、2,3−ピリジジンジイル基、5,6−ピリミジンイル基、6,7−ベンズイミダゾールジイル基、6,7−キノリンジイル基、及び2-ベンゾイル基、2−ナフチルカルボニル基を示す。
ここで置換基はアルキル基、芳香族基、アルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、アセチルアミノ基、カルボアミノ基、ニトロ基、シアノ基、アセチル基、ベンゾイル基、カルバモイル基のいずれかである。)」、(5)「一般式(10)で表わされるジアゾニウム塩化合物と一般式(11)で表わされるカップラー化合物とを反応させることを特徴とする一般式(1)で表されるアゾ化合物の製造方法;
【0021】
【化33】
【0022】
【化34】
H−Cp ……(11)
(式中、Arは以下の構造式A9を示し、Cpはカップラー残基を、
【0023】
[化B]
【0031】
本発明のアゾ化合物、アゾ化合物の製造原料は以下の方法により製造することができる。
即ち、一般式(5)のナフタレン化合物は、一般式(12)で表わされるスチレン化合物と、一般式(13)で表わされるアセチレンジカルボン酸エステル化合物を、次のような反応(Diels−Alder反応)をさせることで得ることができる。
【0032】
【化43】
【0033】
ただし、本反応は酸化反応を伴うDiels−Alder反応で、Liebigs Ann.Chem.,595,1 (1955)には、ハイドロキノン類とヨウ素による反応が、Ber.,69,1686 (1936)には、ニトロベンゼン溶媒中で、無水マレイン酸による反応が記載されている。本発明は、ニトロベンゼン溶媒中、アセチレンジカルボン酸エステルによる反応を、反応温度を100℃〜160℃、更に好適には130℃〜150℃に制御することにより、1段階の反応で、高収率で一般式(5)のフェナンスレン化合物を得ることができることを見いだした。
【0034】
次に、一般式(6)のフェナンスレン化合物は、上記で得られた一般式(5)のフェナンスレン化合物の保護基であるR7、及びR8を次のように除去することで得られる(脱保護基)。
【0035】
【化44】
【0036】
R6はOH基の保護基であれば特に制約はないが、好適にはメチル基、iso−プロピル基、t−ブチル基、ベンジル基、アリル基、メトキシメチル基、テトラヒドロピラニル基、トリメチルシリル基等で、更に好適には、酸触媒下、室温で除去可能なメチル基、iso−プロピル基、t−ブチル基、メトキシメチル基である。酸触媒としては硫酸、トリフルオロ酢酸、臭化水素酸、三臭化ホウ素、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸などを挙げることができる。
【0037】
次に、一般式(7)のカップラー化合物は、前記合成で得られた一般式(6)のフェナンスレン化合物と一般式(14)のアミン化合物より、次に示されるようなイミド化反応により得られる。
【0038】
【化45】
【0039】
一般的に、この種のイミド化反応は、高沸点溶媒下で反応することにより得られる。反応溶媒としては、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン、ニトロベンゼン、α−クロロナフタレン、キノリン、ジフェニルエーテル、N−メチルピロリドン、エチレングリコール、酢酸、プロピオン酸などが挙げられ、必要に応じて、生成する水を反応系外に除去することにより更に効率よく反応することができる。また、反応を促進で目的で、酸触媒を使用することができる。酸触媒としては、酢酸、プロピオン酸、硫酸、p−トルエンスルホン酸などが挙げられ、中でも、酢酸、ピロピオン酸などの有機酸が好適に使用される。反応温度は100℃〜170℃、好適には100℃〜150℃に温度制御することにより、高収率で、一般式(7)のカップラー化合物が得られることを見いだした。
【0040】
次に、一般式(8)或いは一般式(9)のカップラー化合物は、次式で示されるように、前記合成で得られた一般式(6)のナフタレン化合物と一般式(15)のジアミン化合物より製造され、
【0041】
【化46】
前記一般式(7)のカップラー化合物の製造と同様のイミド化反応(脱水環化反応を含む)を使用できる。ただし、反応温度は100℃〜180℃、好適には100℃〜170℃である。
【0042】
また、一般式(7)、一般式(8)、一般式(9)で示されるカップラー化合物は以下に示す方法によっても製造することができる。(別途合成法)
【0043】
【化47】
【0044】
即ち、一般式(16)のフェナンスレン化合物は、一般式(5)のフェナンスレン化合物の保護基であるR8を次のようにで除去することにより得られる。(脱保護基)R8はOH基の保護基であれば特に制約はないが、好適には、メチル基、iso-プロピル基、t−ブチル基、ベンジル基、アルル基、メトキシメチル基、テトラヒドロピラニル基、トリメチルシリル基、等で、好適には、酸触媒下室温で除去可能なiso-プロピル基、t-ブチル基、メトキシメチル基である。酸触媒としては、硫酸、トリフルオロ酢酸、臭化水素酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸などを挙げることができる。
【0045】
次に、一般式(7)のカップラー化合物は、前記合成で得られた一般式(16)のフェナンスレン化合物と一般式(14)のアミン化合物を、エステル/イミド交換反応により、即ち、グリコール系、或いはグリセロール系溶媒より選ばれた少なくとも1種を含有する系中で、反応温度を100℃〜170℃、好適には110℃〜150℃で反応することにより得ることができる。
【0046】
次に、一般式(8)或いは一般式(9)のカップラー化合物は、前記合成された一般式(16)のフェナンスレン化合物と一般式(15)のジアミン化合物を上記一般式(7)のカップラー化合物と同様、エステル/イミド交換反応により得ることができる。
【0047】
次に、一般式(1)で表わされるアゾ化合物は、
【0048】
【化48】
の反応式により、例えば、中心骨格(Ar部分)に対応するアミノ化合物を出発原料とし、これをジアゾ化して一般式(10)で表わされるジアゾニウム塩として単離したのち、これを適当な有機溶媒(N,N−ジメチルホルムアミドなど)中で、前記の各顔料に対応する一般式(11)で表わされるカップラー化合物とアルカリの存在下でカップリング反応させることにより製造することができる。本発明の一般式(1)のアゾ化合物中、n=2以上のアゾ化合物は、2種以上のカップラー化合物(11)の使用が可能で、その場合、一般式(10)で表わされるジアゾニウム化合物に、前記一般式(7)、一般式(8)或いは一般式(9)のカップラー化合物と、後述の一般式(Cp1)〜一般式(Cp13)で表わされるカップラー化合物とを2段階に順に反応させるか、或いは最初のカップリンク反応によって得られるジアゾニウム塩化合物を単離した後、更に、それぞれに対応するカップラー化合物を反応することによって得ることができる。
【0049】
本発明の一般式(1)中、Arにおける結合基を介して結合しても良い置換基を有しても良い芳香族炭化水素基としては、ベンゼン、ナフタレン、フルオレン、フェナンスレン、アントラセン、ピレンなどの芳香族炭化水素、フラン、チオフェン、ピリジン、インドール、ベンゾチアゾール、カルバゾール、アクリドン、ジベンゾチオフェン、ベンゾオキサゾール、ベンゾトリゾール、オキサジアゾール、チアジアゾールなどの複素環、更に、上記芳香族環を直接或いは芳香族基または非芳香族基で結合したもの、例えば、トリフェニルアミン、ジフェニルアミン、N−メチルジフェニルアミン、ビフェニル、ターフェニル、ビナフチル、フルオレノン、フェナンスレンキノン、アントラキノン、ベンズアンスロン、ジフェニルオキサジアゾール、フェニルベンゾオキサゾール、ジフェニルメタン、ジフェニルスルホン、ジフェニルエーテル、ベンゾフェノン、スチルベン、ジスチリルベンベンゼン、テトラフェニル−p−フェニレンジアミン、テトラフェニルベンジジンモノピリジルジフェニルアミンなどが挙げられる。
【0050】
上記環の有する置換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基、メトキシ基、エトキシ基などのアルコキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジフェニルアミノ基などのアミノ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロメチル基などが挙げられる。
【0051】
以下、表1に中心骨格(Ar)の例を示す。
【0052】
【表1−1】
【0053】
【表1−2】
【0054】
また、一般式(2)、一般式(3)、一般式(4)、一般式(5)、一般式(6)、一般式(7)、一般式(8)、一般式(9)、一般式(12)、一般式(16)中、R1、R2、R3、R4、R5、R6は、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基、メトキシ基、エトキシ基などのアルコキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子等が挙げられる。
【0055】
また、一般式(5)、一般式(6)、一般式(13)、一般式(16)中、R7はメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基、ベンジル基、2−メトキシエチル基等の置換アルキル基が挙げられる。
【0056】
また、一般式(5)、一般式(12)中、R8はOH基の保護基であれば特に制約はないが、好適にはメチル基、iso−プロピル基、t−ブチル基、ベンジル基、アリル基、メトキシメチル基、テトラヒドロピラニル基、トリメチルシリル基等が挙げられ、更に好適には、iso−プロピル基、t−ブチル基が挙げられる。
【0057】
また、一般式(2)、一般式(7)、一般式(14)中、Xは水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基などのアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などの環状アルキル基、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基、フェナンスレニル基、ピレニル基などの芳香族炭化水素基、ピリジル基、ピラジノ基、キノリノ基、オキサゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、チアゾリル基、ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、インドリル基などの複素環基、メチルアミノ基、エチルアミノ基などのアルキルアミノ基、フェニルアミノ基、ナフチルアミノ基などの芳香族アミノ基、アセチルアミノ基、ベンゾイルアミノ基、などのカルボアミノ基が挙げられ、それらの置換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基、ベンジル基、フェネチル基、メトキシメチル基などの置換アルキル基、置換基を有しても良いフェニル基、置換基を有しても良いナフチル基、アントラセニル基、フェナンスレニル基、ピレニル基などの芳香族基、メトキシ基、エトキシ基、フェノキシ基などのアルコキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子、ヒドロキシ基、置換基を有しても良いアミノ基、ニトロ基、シアノ基、アセチル基、置換基を有してもよいベンゾイル基、アルコキシカルボニル基、置換基を有しても良いフェノキシカルボニル基、置換基を有しても良いカルバモイル基などが挙げられる。
【0058】
また、一般式(16)中、A1はフェニル基、ナフチル基、アントラセニル基、フェナンスレニル基、ピレニル基などの芳香族炭化水素基、ピリジル基、ピラジノ基、キノリノ基、オキサゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、チアゾリル基、ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、インドリル基などの複素環基を示し、それらの置換基としてはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基、ベンジル基、フェネチル基、メトキシメチル基などの置換アルキル基、メトキシ基、エトキシ基、フェノキシ基などのアルコキシ基、置換基を有しても良いフェニル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ基、アルコキシカルボニル基、置換基を有しても良いカルバモイル基などが挙げられる。
【0059】
また、一般式(3)、一般式(4)、一般式(8)、一般式(9)、一般式(15)中、Yは置換または無置換のアルキレン基、置換または無置換の芳香族性を有する2価の有機残基、置換または無置換の複素環芳香族性を有する2価の有機残基、−CO−Z−で表わされるカルボニル基含有2価の有機残基(ただし、Zは置換または無置換のアルキレン基、置換または無置換の芳香族性を有する2価の有機残基、置換または無置換の複素環芳香族性を有する2価の有機残基を示す。)を示し、アルキレン基としては、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、シクロペンチレン基、シクロヘキシレン基を示し、ただし、アルキレン基の炭素−炭素結合で芳香環が形成されても良い。芳香族性を有する2価の有機残基としては、o−フェニレン、1,8−ナフチレン、2,3−ナフチレン、1,2−アンスリレン、9,10−フェナンスリレン基等が挙げられ、また、複素環芳香族性を有する2価の有機残基としては、3,4−ピラゾールジイル基、2,3−ピリジジンジイル基、5,6−ピリミジンイル基、6,7−ベンズイミダゾールジイル基、6,7−キノリンジイル基等が挙げられ、カルボニル基含有2価の有機残基としては、2-ベンゾイル基、2−ナフチルカルボニル基、などが挙げられる。
【0060】
その置換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基、ベンジル基、フェネチル基、メトキシメチル基などの置換アルキル基、置換基を有しても良いフェニル基、置換基を有しても良いナフチル基、アントラセニル基、フェナンスレニル基、ピレニル基などの芳香族基、メトキシ基、エトキシ基、フェノキシ基などのアルコキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子、ヒドロキシ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジフェニルアミノ基などの置換基を有しても良いアミノ基、アセチルアミノ基、置換基を有してもよいベンゾイルアミノ基などのカルボアミノ基、ニトロ基、シアノ基、アセチル基、置換基を有しても良いベンゾイル基、置換基を有しても良いカルバモイル基などが挙げられる。
【0061】
一般式(2)、一般式(3)、一般式(4)に対応するカップラー化合物の例を表2、表3に示す。
【0062】
【表2−1】
【0063】
【表2−2】
【0064】
【表2−3】
【0065】
【表2−4】
【0066】
【表2−5】
【0067】
【表2−6】
【0068】
【表2−7】
【0069】
【表2−8】
【0070】
【表3−1】
【0071】
【表3−2】
【0072】
【表3−3】
【0073】
一般式(1)におけるCpにおいては、一般式(2)、一般式(3)、及び一般式(4)で示されるカップラー残基以外に共存しても良いカップラー残基の例としては、たとえばフェノール類、ナフトール類などのフェノール性水酸基を有する化合物、アミノ基を有する芳香族アミノ化合物あるいはアミノ基とフェノール性水酸基を有するアミノナフトール類、脂肪族もしくは、芳香族のエノール性ケトン基を有する化合物(活性メチレン基を有する化合物)などが用いられ、好ましくは、カップラー残基Cpが下記一般式(Cp1)、一般式(Cp2)、一般式(Cp3)、一般式(Cp4)、一般式(Cp5)、一般式(Cp6)、一般式(Cp7)、一般式(Cp8)、一般式(Cp9)、一般式(Cp10)、一般式(Cp11)、一般式(Cp12)又は一般式(Cp13)で表わされるものである。
【0074】
【化49】
【0075】
【化50】
【0076】
【化51】
【0077】
【化52】
【0078】
〔上記一般式(Cp1)、一般式(Cp2)、一般式(Cp3)および一般式(Cp4)中、X1、Y1、Z1、lおよびmはそれぞれ以下のものを表わす。
【0079】
【化53】
X1:−OHまたは−NHSO2−R13
(R11およびR12は水素または置換もしくは無置換のアルキル基を表わし、R13は置換もしくは無置換のアルキル基または置換もしくは無置換のアリール基を表わす。)
Y1:水素、ハロゲン、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、カルボキシ基、スルホ基、置換もしくは無置換のスルファモイル基または
【0080】
【化54】
【0081】
(R14は水素、アルキル基またはその置換体、フェニル基またはその置換体を表わし、Y2は炭化水素環基またはその置換体、複素環基またはその置換体、あるいは
【0082】
【化55】
(但し、R15は炭化水素環基またはその置換体、複素環基またはその置換体、あるいはスチリル基またはその置換体、R16は水素、アルキル基、フェニル基またはその置換体を表わすか、あるいはR15及びR16はそれらに結合する炭素原子と共に環を形成してもよい。)を示す。
Z1:炭化水素環またはその置換体あるいは複素環またはその置換体
l:1または2の整数
m:1または2の整数〕
【0083】
【化56】
〔式(Cp5)中、R17は置換もしくは、無置換の炭化水素基を表わし、X1は前記に同じである。〕
【0084】
【化57】
〔式(Cp6)中、W1は芳香族炭化水素の2価基または窒素原子を環内に含む複素環の2価基を表わす。これらの環は、置換または無置換でもよい。X1は前記に同じ。〕
【0085】
【化58】
〔式(Cp7)中、R18はアルキル基、カルバモイル基、カルボキシ基またはそのエステルを表わし、Ar1は炭化水素環基またはその置換体を表わし、X1は前記と同じである。〕
【0086】
【化59】
【0087】
【化60】
〔上記一般式(Cp8)および一般式(Cp9)中、R19は水素または置換もしくは無置換の炭化水素基を表わし、Ar2は炭化水素環基またはその置換体を表わす。〕
【0088】
前記一般式(Cp1)、一般式(Cp2)、一般式(Cp3)または一般式(Cp4)のZ1の炭化水素環としてはベンゼン環、ナフタレン環などが例示でき、また、置換基を有してもよい複素環としてはインドール環、カルバゾール環、ベンゾラン環、ジベンゾフラン環などが例示できる。Z1の環における置換基としては塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子が例示できる。
【0089】
Y2またはR15における炭化水素環基としては、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、ピレニル基などが、また、複素環基としてはピリジル基、チェニル基、フリル基、インドリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル基、ジベンゾフラニル基などが例示でき、さらに、R15およびR16が結合して形成する環としては、フルオレン環などが例示できる。
【0090】
Y2またはR15の炭化水素環基または複素環基あるいはR5およびR16によって形成される環における置換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシ基、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基などのジアルキルアミノ基、トリフルオロメチル基などのハロメチル基、ニトロ基、シアノ基位、カルボキシル基またはそのエステル、水酸基、−SO3Naなどのスルホン酸塩基などが挙げられる。
【0091】
R14のフェニル基の置換体としては、塩素原子または臭素原子などのハロゲン原子が例示できる。
【0092】
R17またはR19における炭化水素基の代表例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基、フェニル基などのアリール基またはこれらの置換体が例示できる。
【0093】
R7またはR9の炭化水素基における置換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシ基、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子、水酸基、ニトロ基などが例示できる。
【0094】
Ar1またはAr2における炭化水素環基としては、フェニル基、ナフチル基などがその代表例であり、また、これらの基における置換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシ基、ニトロ基、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子、シアノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基などのジアルキルアミノ基などが例示できる。
また、X1の中では特に水酸基が適当である。
【0095】
上記カップラー残基の中でも好ましいのは上記一般式(Cp2)、一般式(Cp5)、一般式(Cp6)、一般式(Cp7)、一般式(Cp8)および一般式(Cp9)で示されるものであり、この中でも一般式におけるX1が水酸基のものが好ましい。また、この中でも一般式(Cp10)で表わされるカップラー残基が好ましく、
【0096】
【化61】
(Y1およびZ1は前記に同じ。)
さらに好ましくは一般式で表わされるカップラー残基である。
【0097】
【化62】
(Z1、Y2およびR14は前記と同じ。)
さらにまた、上記の好ましいカップラー残基の中でも一般式(Cp12)または一般式(Cp13)で表わされるものが適当である。
【0098】
【化63】
【0099】
【化64】
(Z1、R14、R15およびR16は前記に同じであり、またR20としては上記のY2の置換基が例示できる。)
【0100】
以下に、一般式(Cp1)〜(Cp13)に対応するカップラー化合物の例を示す。
【0101】
【表4−1】
【0102】
【表4−2】
【0103】
【表4−3】
【0104】
【表5−1】
【0105】
【表5−2】
【0106】
【表6−1】
【0107】
【表6−2】
【0108】
【表7】
【0109】
【表8】
【0110】
【表9】
【0111】
【表10】
【0112】
【表11】
【0113】
【表12】
【0114】
【表13】
【0115】
【表14】
【0116】
【表15−1】
【0117】
【表15−2】
【0118】
【表15−3】
【0119】
【表16−1】
【0120】
【表16−2】
【0121】
【表16−3】
【0122】
【表17−1】
【0123】
【表17−2】
【0124】
【表18】
【0125】
【表19】
【0126】
以上のような本発明のアゾ化合物の具体例を以下に示すが、簡略化のため、n、中心骨格(Ar部分)及びカップラー化合物(Cp)を示し、それらの各々の番号の組合せでアゾ化合物を示す。また、具体例により本発明のアゾ化合物が限定されるものではない。
【0127】
【表20−1】
【0128】
【表20−2】
【0129】
【表20−3】
【0130】
【表20−4】
【0131】
【表20−5】
【0132】
【実施例】
次に、本発明を実施例により具体的に説明するが、これにより本発明の態様が限定されるものではない。
(実施例1)
9−メトキシフェナンスレン−1,2-ジカルボン酸ジメチルエステル〔一般式(5)におけるR1=R2=R3=R4=R5=R6=H、R7=R8=CH3の化合物〕の製造
1−メトキシ-4−ビニルナフタレン18.42g(0.1mol)、アセチレンジカルボン酸ジメチルエステル28.42g(0.2mol)をニトロベンゼン200mlに溶解し、130℃で7時間、反応、放冷する。更に、減圧下、ニトロベンゼンを留去後、残渣に対し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒として、n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1)処理を施し、23.08gの粗製の目的物が得られた。
更に、n-ブタノールより再結晶して、19.85g(収率61.2%)目的のフェナンスレン化合物を得た。融点は、150.2〜151.0℃であった。このナフタレン化合物の赤外線吸収スペクトルを図1に示す。
【0133】
【表21】
【0134】
(実施例2)
9−ヒドロキシフェナンスレン−1,2-ジカルボン酸無水物〔一般式(6)におけるR1=R2=R3=R4=R5=R6=Hの化合物〕の製造
実施例1で得られた、9−メトキシフェナンスレン−1,2-ジカルボン酸ジメチルエステル8.11g(0.025mol)を100mlの塩化メチレンに溶解し、窒素ガス気流下、氷冷下、攪拌しながら、1M 三臭化ホウ素/塩化メチレン溶液100ml(0.1mol)を60分を要して滴下し、更に、室温下で5時間攪拌反応を続ける。反応後、反応物を氷上に注ぎ、水を加え、更に炭酸水素ナトリウム8.4g(0.1mol)を加え、充分に攪拌を行ない、析出した結晶をろ取する。その後、500mlのイオン交換水で2回洗浄をし、60℃で減圧下に乾燥して、5.84g(88.4%)目的のフェナンスレン化合物を得た。このフェナンスレン化合物の赤外線吸収スペクトルを図2に示す。
【0135】
【表22】
【0136】
(実施例3)
N−ベンジル−9−ヒドロキシフェナンスレン−1,2−ジカルボン酸イミド〔一般式(7)におけるR1=R2=R3=R4=R5=R6=H、X=−CH2−C6H5
<カップラーNo.C5>の化合物〕の製造
実施例2で得られた9−ヒドロキシフェナンスレン−1,2−ジカルボン酸無水物5.28g(0.02mol)、及びベンジルアミン4.29g(0.04mol)を酢酸100ml中、環流下で12時間、攪拌反応を行なった。反応終了、放冷後、反応物を氷上に注ぎ、析出した結晶をろ取し、500mlのイオン交換水で洗浄後、60℃で減圧下に乾燥して、粗製の目的物6.68gを得た。得られた粗製物をn−ブタノール/ジオキサンの混合溶媒より再結晶して5.58g(収率79.0%)カップラー化合物<カップラーNo.C5>を得た。融点、赤外線吸収スペクトル、及び元素分析結果はまとめて表23に示す。
【0137】
(実施例4)
<カップラーNo.C14の化合物の製造>
実施例3において、ベンジルアミン4.29g(0.04mol)を、2−フェニルエチルアミン4.85g(0.04mol)に代え、実施例3と同様の反応/精製を行ない、5.31g(収率72.3%)カップラー化合物<カップラーNo.C14>が得られた。これらのカップラー化合物の融点、元素分析結果、赤外線吸収スペクトル図をまとめて表23に示す。
【0138】
(実施例5)
<カップラーNo.C28の化合物の製造>
実施例3において、ベンジルアミン4.29g(0.04mol)を、アニリン3.73g(0.04mol)に代え、実施例3と同様の反応/精製を行ない、4.60g(収率67.8%)カップラー化合物<カップラーNo.C28>が得られた。これらのカップラー化合物の融点、元素分析結果、赤外線吸収スペクトル図をまとめて表23に示す。
【0139】
(実施例6)
<カップラーNo.C61の化合物の製造>
実施例3において、ベンジルアミン4.29g(0.04mol)を、1−ピレンメチルアミン塩酸塩10.71g(0.04mol)に代え、実施例3と同様の反応/精製を行ない、5.37g(収率56.2%)カップラー化合物<カップラーNo.C61>が得られた。これらのカップラー化合物の融点、元素分析結果、赤外線吸収スペクトル図をまとめて表23に示す。
【0140】
(実施例7)
<カップラーNo.E23の化合物の製造>
実施例3において、ベンジルアミン4.29g(0.04mol)を、1,8−ナフタレンジアミン6.33g(0.04mol)に代え、実施例3と同様の反応/精製を行ない、6.51g(収率84.2%)カップラー化合物<カップラーNo.E14>が得られた。これらのカップラー化合物の融点、元素分析結果、赤外線吸収スペクトル図をまとめて表23に示す。
【0141】
【表23】
【0142】
(製造例1)
アゾ化合物(アゾ化合物No.P19)の製造
実施例3で製造したN−ベンジル−9−ヒドロキシフェナンスレン−1,2−ジカルボン酸イミド(カップラーNo.C5の化合物)1.06g(3mmol)をDMF100mlに溶解し、室温にて、予め2,7−ジアミノ−9−フルオレノンより合成された9−フルオレノン−2,7−ビスジアゾニウムテトラフルオロボレート0.61g(1.5mmol)を加えた。次いで、10重量%酢酸ナトリウム水溶液4.92gを10分を要して滴下し、室温にて6時間攪拌反応した。生成している沈殿をろ別し、室温にてDMF120mlで3回洗浄し、次に、水120mlで2回洗浄した。70℃で減圧下に乾燥して、アゾ化合物(アゾ化合物No.P19)を得た。収量(収率)、赤外線吸収スペクトル、及び元素分析結果は、まとめて表24に示す。
【0143】
(製造例2)
アゾ化合物(アゾ化合物No.P20)の製造
N−ベンジル−2−ヒドロキシフェナンスレン−1,2−ジカルボン酸イミド(カップラーNo.C5の化合物)0.53g(1.5mmol)をDMF60mlに溶解し、室温にて、予め2,7−ジアミノ−9−フルオレノンより合成された9−フルオレノン−2,7−ビスジアゾニウムテトラフルオロボレート0.61g(1.5mmol)を加え、30分間室温攪拌した。次いで、2−ヒドロキシ−3−(2−クロロフェニルカルバモイル)ナフタレン(カップラーNo.17の化合物)0.45g(1.5mmol)とDMF40mlからなる溶液を加える。次いで、10重量%酢酸ナトリウム水溶液4.13gを10分を要して滴下し、室温にて6時間攪拌反応した。生成している沈殿をろ別し、室温にてDMF120mlで3回洗浄し、次に、水120mlで2回洗浄した。70℃で減圧下に乾燥して、アゾ化合物(アゾ化合物No.P20)を得た。収量(収率)、赤外線吸収スペクトル、及び元素分析結果は、まとめて表24に示す。
【0144】
(製造例3)
アゾ化合物(アゾ化合物No.P23)の製造
製造例1において、N−ベンジル−9−ヒドロキシフェナンスレン−1,2−ジカルボン酸イミド(カップラーNo.C5の化合物)1.06g(3mmol)の代わりに、実施例4で製造したカップラー化合物(カップラーNo.C14)1.10g(3mmol)を使用した以外は、製造例1と同様に製造し,アゾ化合物(アゾ化合物No.P23)を得た。収量(収率)、赤外線吸収スペクトル、及び元素分析結果は、まとめて表24に示す。
【0145】
(製造例4)
アゾ化合物(アゾ化合物No.P24)の製造
製造例2において、N−ベンジル−9−ヒドロキシフェナンスレン−1,2−ジカルボン酸イミド(カップラーNo.C5の化合物)0.53g(1.5mmol)の代わりに、実施例4で製造したカップラー化合物(カップラーNo.C14)0.55g(1.5mmol)を使用した以外は、製造例1と同様に製造し,アゾ化合物(アゾ化合物No.P24)を得た。収量(収率)、赤外線吸収スペクトル、及び元素分析結果は、まとめて表24に示す。
【0146】
(製造例5)
アゾ化合物(アゾ化合物No.P27)の製造
製造例1において、N−ベンジル−9−ヒドロキシフェナンスレン−1,2−ジカルボン酸イミド(カップラーNo.C5の化合物)1.06g(3mmol)の代わりに、実施例5で製造したカップラー化合物(カップラーNo.C28)1.02g(3mmol)を使用した以外は、製造例1と同様に製造し,アゾ化合物(アゾ化合物No.P27)を得た。収量(収率)、赤外線吸収スペクトル、及び元素分析結果は、まとめて表24に示す。
【0147】
(製造例6)
アゾ化合物(アゾ化合物No.P24)の製造
製造例2において、N−ベンジル−9−ヒドロキシフェナンスレン−1,2−ジカルボン酸イミド(カップラーNo.C5の化合物)0.53g(1.5mmol)の代わりに、実施例5で製造したカップラー化合物(カップラーNo.C28)0.51g(1.5mmol)を使用した以外は、製造例1と同様に製造し,アゾ化合物(アゾ化合物No.P24)を得た。収量(収率)、赤外線吸収スペクトル、及び元素分析結果は、まとめて表24に示す。
【0148】
(製造例7)
アゾ化合物(アゾ化合物No.P38)の製造
実施例7で製造したカップラー化合物(カップラーNo.E23の化合物)1.16g(3mmol)をジメチルスルホキシド(DMSO)100mlに溶解し、室温にて、予め2,7−ジアミノ−9−フルオレノンより合成された9−フルオレノン−2,7−ビスジアゾニウムテトラフルオロボレート0.61g(1.5mmol)を加えた。次いで、10重量%酢酸ナトリウム水溶液4.13gを10分を要して滴下し、室温にて6時間攪拌反応した。生成している沈殿をろ別し、室温にてDMF120mlで3回洗浄し、次に、水120mlで2回洗浄した。70℃で減圧下に乾燥して、アゾ化合物(アゾ化合物No.P38)を得た。収量(収率)、赤外線吸収スペクトル、及び元素分析結果は、まとめて表24に示す。
【0149】
(製造例8)
アゾ化合物(アゾ化合物No.P146)の製造
N−ベンジル−2−ヒドロキシフェナンスレン−1,2−ジカルボン酸イミド(カップラーNo.C5の化合物)0.53g(1.5mmol)をジメチルスルホキシド(DMSO)60mlに溶解し、室温にて、予め2,7−ジアミノ−9−フルオレノンより合成された9−フルオレノン−2,7−ビスジアゾニウムテトラフルオロボレート0.61g(1.5mmol)を加え、30分間室温攪拌した。次いで、2(5)−ヒドロキシ−7H−ベンズイミダド[2,1−a]ベンズイソキノリノン−7(カップラーNo.195の化合物)0.43g(1.5mmol)とDMSO 40mlからなる溶液を加える。次いで、10重量%酢酸ナトリウム水溶液4.13gを10分を要して滴下し、室温にて6時間攪拌反応した。生成している沈殿をろ別し、室温にてDMF120mlで3回洗浄し、次に、水120mlで2回洗浄した。70℃で減圧下に乾燥して、アゾ化合物(アゾ化合物No.P146)を得た。収量(収率)、赤外線吸収スペクトル、及び元素分析結果は、まとめて表24に示す。
【0150】
【表24】
【0151】
更に、本発明を以下の応用例により具体的に説明するが、これにより本発明の実施の形態が限定されるものではない。
(応用例1)
本発明の製造例4(アゾ化合物No.P20)のアゾ化合物7.5部、ポリエステル樹脂(バイロン200:東洋紡製)の0.5重量%テトラヒドロフラン溶液500部をボールミル中で粉砕、混合し、得られた分散液をアルミニウム蒸着ポリエステルフィルム上にドクターブレードで塗布し、自然乾燥して、厚さ約1μmの電荷発生層を形成した。
次に、下記構造式(D−1)で示される電荷輸送物質1部、ポリカーボネート樹脂(パンライトK1300:帝人化成製)1部、テトラヒドロフラン8部の電荷輸送層塗布液を調整し、前記電荷発生層上にドクターブレードで塗布し、80℃で2分間、次いで120℃で5分間乾燥して厚さ20μmの電荷輸送層を形成した。
【0152】
【化65】
【0153】
以上のようにして得られた電子写真感光体について、25℃/55%RHの環境下、静電複写紙試験装置EPA−8100(川口電機製作所製)を用いて、暗所で−6KVのコロナ放電を20秒間行なって帯電させた後、更に20秒間暗所に放置し、そのときの表面電位V0(V)を測定し、次いで、タングステンランプによって感光体表面の照度5.3ルックスになるようにして光を照射し、その表面電位がV0の1/2になるまでの時間(秒)を求め、露光量E1/2(ルックス・秒)を算出した。その結果はV0=−1140ボルト、E1/2=1.05ルックス・秒であった。
【0154】
【発明の効果】
以上、詳細かつ具体的な説明から明らかなように、本発明のアゾ化合物の製造原料(カップラー化合物)は、従来のカップラー化合物と比較して製造が容易であり、この製造原料(カップラー化合物)を用いたアゾ化合物を電荷発生物質として用いることにより、高感度の電子写真感光体を提供することができる。また、本発明の新規なカップラーは、有機光導電体であるアゾ化合物の製造顔料としてきわめて有用であるという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のナフタレン化合物の赤外線スペクトルを示す図である。
【図2】本発明のナフタレン化合物の赤外線スペクトルを示す他の図である。
【図3】本発明のカップラー化合物の赤外線スペクトルを示す図である。
【図4】本発明のカップラー化合物の赤外線スペクトルを示す他の図である。
【図5】本発明のカップラー化合物の赤外線スペクトルを示す他の図である。
【図6】本発明のカップラー化合物の赤外線スペクトルを示す他の図である。
【図7】本発明のカップラー化合物の赤外線スペクトルを示す他の図である。
【図8】本発明のアゾ化合物の赤外線スペクトルを示す図である。
【図9】本発明のアゾ化合物の赤外線スペクトルを示す他の図である。
【図10】本発明のアゾ化合物の赤外線スペクトルを示す他の図である。
【図11】本発明のアゾ化合物の赤外線スペクトルを示す他の図である。
【図12】本発明のアゾ化合物の赤外線スペクトルを示す他の図である。
【図13】本発明のアゾ化合物の赤外線スペクトルを示す他の図である。
【図14】本発明のアゾ化合物の赤外線スペクトルを示す他の図である。
【図15】本発明のアゾ化合物の赤外線スペクトルを示す他の図である。
Claims (5)
- 一般式(1)で表わされ、該Cpの少なくとも1つは下記一般式(2)、一般式(3)、一般式(4)より選ばれたカップラー残基であり、他のCpは、一般式(17)〜(19)で表される残基であることを特徴とするアゾ化合物。
[化A]
Yは置換または無置換のアルキレン基、置換または無置換のo−フェニレン、1,8−ナフチレン、2,3−ナフチレン、1,2−アンスリレン、9,10−フェナンスリレン基、3,4−ピラゾールジイル基、2,3−ピリジジンジイル基、5,6−ピリミジンイル基、6,7−ベンズイミダゾールジイル基、6,7−キノリンジイル基、及び2-ベンゾイル基、2−ナフチルカルボニル基を示す。
ここで置換基はアルキル基、芳香族基、アルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、アセチルアミノ基、カルボアミノ基、ニトロ基、シアノ基、アセチル基、ベンゾイル基、カルバモイル基のいずれかである。)
- 一般式(8)或いは一般式(9)で表わされることを特徴とするカップラー化合物。
ここで置換基はアルキル基、芳香族基、アルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、アセチルアミノ基、カルボアミノ基、ニトロ基、シアノ基、アセチル基、ベンゾイル基、カルバモイル基のいずれかである。)
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