JP2699471B2 - 電子写真用感光体 - Google Patents

電子写真用感光体

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は電子写真用感光体に係わるものであって、よ
り詳しくは、新規なアゾ化合物を含有する高感度な電子
写真用感光体に係わるものである。
(従来の技術) 電子写真用感光体としては、従来セレン、硫化カドミ
ウム、酸化亜鉛等の無機系の光導電性物質を用いた感光
体が使用されていたが、最近は無公害品で製造や取扱い
が容易であること、画質が良好であること、ドラム、シ
ート、ベルトなど各種の形状の感光体が簡単に得られ、
又種類によっては透明な感光体が製造できることなどの
多くの利点を有する有機系の光導電性化合物(OPC)を
用いた、いわゆるOPC感光体がPPCやプリンター用に採用
されるようになり、しかもその割合は年々増加してい
る。
(発明が解決しようとする問題点) OPC感光体は、従来の無機系感光体に比べで上記の通
り多くの利点を有しているが、感度や耐久性等に幾分問
題点を残しており、現在のところはその使用分野も主と
して低速機に限られている。
本発明者らは、高感度かつ高耐久性の電子写真用感光
体を得るために新規なOPCについて鋭意検討した結果、
特定のアゾ化合物が感光体用OPCとして優れた性質を有
することを見出し本発明に到達した。
即ち本発明の目的は、OPC感光体を用いた高感度かつ
高耐久性の電子写真用感光体を提供することにある。
(問題点を解決する為の手段) しかして、かかる本発明の目的は、導電性支持体上に
一般式(I) (式中、Aは芳香族炭化水素の2価基または、窒素原子
を環内に含む複素環の2価基を示し、芳香族炭化水素の
2価基および複素環の2価基は置換基を有していてもよ
く、Arは結合基を介して結合していてもよいn価の芳香
族炭化水素基または複素環基を示し、芳香族炭化水素基
および複素環基は置換基を有していてもよい。またnは
1から4の整数を示す。〕で表わされるアゾ化合物を含
有する感光層を有することを特徴とする電子写真用感光
体により容易に達成される。
(作 用) 以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の電子写真感光体は、該感光体を構成する感光
層中に前記一般式〔I〕で表されるアゾ化合物を含有す
ることが特徴である。
本発明に用いられるアゾ化合物を詳細に説明すると前
記一般式〔I〕において、nは1から4、好ましくは2
から4の整数のうちのいずれかを表す。
Aは、芳香族炭化水素の2価基、または窒素原子を環
内に含む複素環の2価基を示す。芳香族炭化水素の2価
基としては、例えば、0−フェニレン基等の単環式芳香
族炭化水素の2価基、0−ナフチレン基、peri−ナフチ
レン基、1,2−アントラキノニレン基、9,10−フェナン
トリレン基等の縮合多環式芳香族炭化水素の2価基等が
挙げられる。
また、窒素原子を環内に含む複素環の2価基として
は、例えば3,4−ピラゾールジイル基、2,3−ピリジンジ
イル基、4,5−ピリミジンジイル基、6,7−インダゾール
ジイル基、5,6−ベンズイミダゾールジイル基、6,7−キ
ノリンジイル基の5〜10員環の窒素原子、好ましくは、
2個以下の窒素原子を環内に含む複素環の2価基等が挙
げられる。
上記の芳香族炭化水素の2価基、または窒素原子を環
内に含む複素環の2価基のうち感度及び耐久性を考慮し
た場合、0−フェニレン基、0−ナフチレン基、peri−
ナフチレン基、2,3−ピリジンジイル基、4,5−ピリミジ
ンジイル基、特に、0−フェニレン基又は0−ナフチレ
ン基を採用するのが好ましい。
本発明において、これら芳香族炭化水素の2価基およ
び窒素原子を環内に含む複素環の2価基は置換基を有し
ていてもよい。かかる置換基としては、例えば、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−
ブチル基、i−ブチル基、n−ヘキシル基等のアルキル
基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ
基等のアルコキシ基等;ヒドロキシ基;ニトロ基;シア
ノ基;アミノ基;ジメチルアミノ基;ジエチルアミノ
基、ジベンジルアミノ基等の置換アミノ基;弗素原子、
塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子;カ
ルボキシル基;エトキシカルボニル基等のアルコキシカ
ルボニル基;カルバモイル基;フェノキシ基等のアリー
ロキシ基;ベンジルオキシ基等のアリールアルコキシ
基;フェニロキシカルボニル基等のアリーロキシカルボ
ニル基等が挙げられる。中でもアルキル基、アルコキシ
基、ニトロ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキ
シル基、特に、メチル基、メトキシ基、ニトロ基、塩素
原子、ヒドロキシ基が好適である。
一般式(I)においてArは結合基を介して結合してい
てもよいn価の芳香族炭化水素基または複素環基を示
す。ただしnは1から4の整数を表す。
芳香族炭化水素基としては例えばフェニル基、ナフチ
ル基、1−ピレニル基、2−アントリル基、5−アセナ
フテニル基等の単環式または縮合多環式芳香族炭化水素
の1価基;フェニレン基、1,3−または1,4−ナフチレン
基、2,6−アントラキノニレン基、2,7−フルオレニレン
基、ピレニレン基等の単環式または縮合多環式芳香族炭
化水素の2価基;その他ビフェニレン基等の2価基が挙
げられる。結合基を介して結合している芳香族炭化水素
基としては、一般式 (式中、Yは−O−、−S−、−S−S−、−SO−、−
SO2−、−CO−、−CONH−、−CH2−、−CH=CH−、 を示す)で表わされるビスフェニレン基、キサントニン
基、フルオレノニレン基等の2価基;その他トリフェニ
ルアミン、トリフェニルメタン、9−フェニルフルオレ
等から導かれた3価の基等が挙げられる。
また、複素環基としては、ナフトイレンベンズイミダ
ゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンズオキサゾリル
基、カルバゾリル基、ベンゾチアゾリル基、キノリル基
等の9〜20員環の複素環の1価基;カルバゾールジイル
基、ベンゾチオフェンジイル基、ジベンゾチオフェンジ
イル基、ベンゾチオフェンオキサイドジイル基等の9〜
2員環の複素環の2価基;N−フェニルカルバゾールトリ
イル基、トリフェニルアミン−トリイル基等の3価基;
テトラフェニルエチレンテトライル基、p,p′−ジフェ
ニルアミノ−スチルベン−テトライル基等の4価基が挙
げられる。
感度及び耐久性を考慮した場合、フェニル基、ナフチ
ル基、ビレニル基、ナフチレン基、アントラキノニレン
基、ビフェニレン基、一般式 (式中、Yは−O−、−S−、−CH2−、−CH=CH−、 を示す)で表わされるビスフェニレン基、ナフトイレン
ベンズイミダゾリル基、特に、 が好ましい。
本発明において、これら芳香族炭化水素基および複素
環基は置換基を有していてもよい。具体的には、ニトロ
基;シアノ基;塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子;
メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−ブチル基等
のアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基
等のアルコキシ基;フェニレ基等のアリール基;フェニ
ルアミノ基等のアリールアミノ基;フェノキシ基等のア
リールオキシ基;スチリル基、ナフチルビニル基等のア
リールビニル基等が挙げられる。中でも、ニトロ基、シ
アノ基、メチル基、メトキシ基、塩素原子、特に、ニト
ロ基、シアノ基が好ましい。
本発明のアゾ化合物は、例えば、下記一般式(II)で
表わされるカプラー成分と一般式ArNH2(式中、A
r及びnは前記と同じ意義を有する。)で表わされる芳
香族モノー、ジー、トリーまたはテトラアミンから誘導
されるジアゾニウム塩、テトラゾニウム塩、ヘキサゾニ
ウム塩またはオキサゾニウム塩とのカップリング反応に
より容易に合成することができる。
(式中、Aは前記と同じ意義を有する。)かかるカップ
リング反応は、公知の方法に従い、通常、水及び/又は
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の有機
溶媒中、反応温度30℃以下にて1時間ないし10時間程度
反応させればよい。
一般式(II)で表わされるカプラー成分は、例えば、
下記反応式(I)に従い、ジヒドロキシ−1,8−ナフタ
ル酸無水物(III)と芳香族ジアミン(VI)とを酢酸等
の溶媒中にて加温し、脱水縮合することにより得られ
る。
(J.chem Soc.,1937,1764参照) 反応式(I) 上記一般式(III)で表わされるジヒドロキシナフタ
ル酸無水物としては、具体的には3,5−ジヒドロキシナ
フタル酸無水物、3,6−ジヒドロキシナフタル酸無水物
等が挙げられる。また上記一般式(VI)で表わされる芳
香族ジアミンとしては、0−またはperi−位の第1級ジ
アミンで例えば、0−フェニレンジアミン、4−ニトロ
−0−フェニレンジアミン、4−メチル−0−フェニレ
ンジアミン、4−エチル−0−フェニレンジアミン、4
−i−プロピル−0−フェニレンジアミン、4,5−ジメ
チル−0−フェニレンジアミン、4−メトキシ−0−フ
ェニレンジアミン、4,5−ジエトキシ−0−フェニレン
ジアミン、4−ニトロ−0−フェニレンジアミン、3,5
−ジニトロ−0−フェニレンジアミン、4−クロロ−0
−フェニレンジアミン、4−ブロモ−0−フェニレンジ
アミン、4−ヨード−0−フェニレンジアミン、4−ク
ロロ−0−フェニレンジアミン、4−カルボキシ−0−
フェニレンジアミン、4−メトキシカルボニル−0−フ
ェニレンジアミン等の0−フェニレンジアミン類;1,2−
ナフチレンジアミン、2,3−ナフチレンジアミン、1,8−
ナフチレンジアミン、1,2−ジアミノアントラキノン、
9,10−ジアミノフェナントレン等の縮合多環式芳香族炭
化水素のジアミン類;2,3−ジアミノピリジン、3,4−ジ
アミノピリジン、4,5−ジアミノピリミジン、3,4−ジア
ミノピラゾール等の複素単環式化合物のジアミン類;5,6
−ジアミノインダゾール、6,7−ジアミノインダゾー
ル、5,6−ジアミノベンズイミダゾール、5,6−ジアミノ
キノリン等の縮合複素環式化合物のジアミン類およびこ
れらの置換誘導体を挙げることができる。
本発明において、カプラー成分を得る他の方法として
は上記反応式(I)において、ジヒドロキシナフタル酸
無水物(III)の代りにジヒドロキシナフタル酸または
そのエステルを用いる方法、芳香族ジアミンの代りにモ
ノアミノーモノニトロ体を用いて還元的に縮合する方
法、或いはジスルホン化ナフタル酸無水物を用いて芳香
族ジアミンと縮合した後、スルホン基を加水分解する方
法等が挙げられる。
本発明においてアゾ系化合物を含有する感光層は、公
知の種々の形態をとりうるが、一般式(I)で表される
アゾ化合物は、光を吸収すると極めて高い効率で電荷キ
ャリヤーを発生するため、電荷キャリヤーの発生と移動
の機能を分離した、機能分離型感光体の電荷キャリヤー
発生材料として適しており、特に、電荷発生層と電荷移
動層からなる積層型感光体の電荷発生層の成分に適して
いる。
電荷発生層は、例えば、前記一般式(I)で表わされ
るアゾ系化合物を適当な溶媒中に単独又はバインダーポ
リマー中に溶解又は分散させて得られる塗布液を導電性
支持体上に塗布、乾燥することにより得られる。該アゾ
系化合物は1個のカップラー成分に2個の水酸基を有
し、塗布液としたときの分散性及び分散安定性が良い。
塗布液調液用の溶媒としては、ブチルアミン、エチレ
ンジアミン等の塩基性溶媒;テトラヒドロフラン、メチ
ルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジエチレン
グリコールジメチルエーテル等のエーテル類;メチルエ
チルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素;N,N−ジメチルホルム
アミド、アセトニトリル、N−メチルピロリドン、ジメ
チルスルホキシド等のプロトン性極性溶媒;エタノー
ル、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類;
酢酸エチル、蟻酸メチル、メチルセロソルブアセテート
等のエステル類;ジクロロエタン、クロロホルム等の塩
素化炭化水素類が挙げられる。これらの溶剤は単独また
は2種類以上を混合して用いることができる。バインダ
ーポリマーを用いるときは、ポリマーを溶解するもので
あることが望ましい。
バインダーポリマーとしては、スチレン、酢酸ビニ
ル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル等のビ
ニル化合物の重合体および共重合体;ポリエステル、ポ
リカーボネート、ポリスルホン、ポリビニルブチラー
ル、フェノキシ樹脂、セルロースエステル、セルロース
エーテル、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられ
る。
バインダーポリマーの使用量は通常アゾ化合物に対
し、0.1〜5重量倍の範囲である。
また、アゾ化合物は、バインダー中に1μm以下の微
粒子状態で存在させることが好ましい。電荷発生層の膜
厚は通常数μm以下、特に1μm以下が好ましい。
上記電荷発生層を塗布する導電性支持体としては、周
知の電子写真感光体に採用されているものがずれても使
用できる。具体的には例えばアルミニウム、銅等の金属
ドラム、シートあるいはこれらの金属箔のラミネート
物、蒸着物が挙げられる。更に、金属粉末、カーボンブ
ラック、ヨウ化銅、高分子電解質等の導電性物質を適当
なバインダーとともに塗布して導電処理したプラスチッ
クフィルム、プラスチックドラム、紙、紙管等が挙げら
れる。また、金属粉末、カーボンブラック、炭素繊維等
の導電性物質を含有し、導電性となったプラスチックの
シートやドラムが挙げられる。
電荷移動層は前記電荷発生層上に積層して形成され
る。逆に導電性支持体上に電荷移動層を形成し、その上
に電荷発生層を積層してもよいが、通常は電荷発生層の
膜厚が薄いため、摩耗や汚れから電荷発生層を保護する
ために前者のタイプが多く用いられる。
電荷移動層は電荷発生層で発生した電荷キャリヤーを
移動させる層であり電荷キャリヤー移動媒体を含有す
る。電荷キャリヤー移動媒体は一般に電子の移動媒体と
ホールの移動媒体の二種に分類されるが、本発明感光体
の感光層には両者とも使用することができ、またその混
合物をも使用できる。電子の移動媒体としてはニトロ
基、シアノ基、エステル基等の電子吸引性基を有する電
子吸引性化合物、例えば2,4,7−トリニトロフルオレノ
ン、2,4,5,7−テトラニトロフルオレノン等のニトロ化
フルオレノンあるいはテトラシアノキノジメタンが挙げ
られる。また、ホールの移動媒体としては電子供与性の
有機光導電性化合物、例えばカルバゾール、インドー
ル、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、オキサ
ジアゾール、ピラゾール、ピアゾリン、チアジアゾール
等の複素環化合物、アニリンの誘導体、ヒドラジン誘導
体、ヒドラゾンあるいはこれらの化合物からなる基を主
鎖もしくは側鎖に有する重合体(ポリビニルカルバゾー
ル、ポリグリシジルカルバゾール)等が挙げられる。
これらの内、ヒドラゾン化合物としては下記一般式
〔V〕 (式中、Ar1は、置換基を有していてもよい価の芳香族
炭化水素基、例えばフェニル基、スチリル基、ナフチル
基、アンスラニル基、ピレニル基または複素環基、例え
ばカルバゾリル基を示し、R2及びR3はアルキル基例えば
メチル基、エチル基、アリール基例えばフェニル基、ナ
フチル基、アラルキル基例えばベンジル基を示し、R2
R3の内少なくとも1つはアリール基であり、1は1また
は2を示す)で表わされるヒドラゾン化合物が特に好適
である。
電荷移動層は電荷キャリヤー移動媒体が低分子化合物
の場合には、バインダーポリマー中に溶解した状態で層
を形成する。電荷キャリヤー移動媒体はバインダーポリ
マーに対し普通0.2〜1.5重量倍、好ましくは0.3〜1.2重
量倍使用される。
バインダーポリマーとしては、電荷発生層に用いられ
るのと同様のポリマーが使用され、前記電荷キャリヤー
移動媒体と共に溶媒に溶解して塗布液を調製し、塗布、
乾燥して電荷移動層を形成させる。電荷移動層の膜厚は
5〜50μmであり、好ましくは10〜30μmである。
勿論、本発明の電子写真用感光体の感光層は周知の増
感剤を含んでいてもよい。好適な増感剤としては有機光
導電性物質と電荷移動錯体を形成するルイス酸や染料色
素が挙げられる。ルイス酸としては、例えばクロラニ
ル、2,3−ジクロロ−1,4−ナフトキノン、2−メチルア
ントラキノン、1−ニトロアントラキノン、1−クロロ
−5−ニトロアントラキノン、2−クロロアントラキノ
ン、フェナントレンキノンのようなキノン類、4−ニト
ロベンズアルデヒドなどのアルデヒド類、9−ベンゾイ
ルアントラセン、インダジオン、3,5−ジニトロベンゾ
フェノン、3,3′,5,5′−テトラニトロベンゾフェノン
等のケトン類、無水フタル酸、4−クロロナフタル酸無
水物等の酸無水物、テトラシアノニチレン、テレフタラ
ルマロノニトリル、4−ニトロベンザルマロノニトリ
ル、4−(p−ニトロベンゾイルオキシ)ベンザルマロ
ノニトリル等のシアノ化合物;3−ベンザルフタリド、3
−(α−シアノ−p−ニトロベンザル)フタリド、3−
(α−シアノ−p−ニトロベンザル)−4,5,6,7−テト
ラクロロフタリド等のフタリド類等の電子吸引性化合物
があげられる。染料としては、例えばメチルバイオレッ
ト、プリリアントグリーン、クリスタルバイオレット等
のトリフェニルメタン染料、メチレンブルーなどのチア
ジン染料、キニザリン等のキノン染料およびシアニン染
料やピリリウム塩、チアピリリウム塩、ベンゾピリリウ
ム塩等が挙げられる。
更に、本発明の電子写真用感光体の感光層は成膜性、
可撓性、機械的強度を向上させるために周知の可塑剤を
含有していてもよい。可塑剤としては、フタル酸エステ
ル、りん酸エステル、エポキシ化合物、塩素化パラフィ
ン、塩素化脂肪酸エステル、メチルナフタレンなどの芳
香族化合物などが挙げられる。また、必要に応じ接着
層、中間層、透明絶縁層を有していてもよいことはいう
までもない。
(実施例) 次に、本発明を参考例及び実施例により更に具体的に
説明するが、本発明はその要旨をこえない限り下記参考
例及び実施例に限定されるものではない。なお、以下、
「部」とあるは「重量部」を示す。
参考例1(表−1の実施例1の化合物の合成) (1) 3,6−ジヒドロキシナフタル酸無水物13.8部お
よび0−フェニレンジアミン(いずれも東京化成工業社
製)8.4部を酢酸30部とニトロベンゼン150部との混合溶
媒中に溶解撹拌し、酢酸沸点下にて2時間反応させた。
反応後室温に冷却し、析出した結晶を取、メタノール
にてよく洗浄した後乾燥した。得られた結晶は黄色を呈
しており300℃以下では融解しなかった。元素分析なら
びに赤外吸収スペクトル測定により、この結晶は2,5−
ジヒドロキシ−7H−ベンズイミダゾ〔2,1−a〕ベンズ
〔de〕イソキノリン−7−オンであることがわかった。
収量は17.4部、元素分析値は下記の通りであった。
C18H10O3N2として 計算値:C71.52%、H3.31%、N9.27% 実測値:C71.56%、H3.26%、N9.23% (2) 上記の様にして得られた2.5−ジヒドロキシ−7
H−ベンズイミダゾ〔2,1−a〕ベンズ〔de〕イソキノリ
ン−7−オン3.6をジメチルスルホキシド500部と共に20
℃条件下で撹拌しつつ、これに2.5−ビス(4′−アミ
ノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾールのテトラゾニ
ウムホウフッ化水素酸塩のジメチルスルホキシド溶液を
滴下し、その後酢酸ナトリウム水溶液を滴下し、そのま
ま3時間保持する。反応後析出したビスアゾ化合物を
過し、次いでこれを希酢酸、水、メタノール、テトラヒ
ドロフラン等により洗浄後乾燥する。得られた固体は濃
紫色を呈しており、320℃以下では融解しなかった。元
素分析値および赤外吸収スペクトル(第1図)測定より
このものは目的のビスアゾ化合物と同定された。収量4.
5部で元素分析値は下記の通りであった。
C50H26N10O7として 計算値:C68.34%、H2.96%、N15.95% 実測値:C68.30%、H2.91%、N16.01% 以後の実施例において用いられるビスアゾ化合物は、い
ずれも本参考例又はこれと類似の方法により合成を行っ
た。
D及びGが表1又は表2に示した置換である上記一般
式(VI)あるいは(VII)に相当する構造を有するビス
アゾ化合物0.45部をシクロヘキサノン30部と共にサンド
グラインダーにより分散させ、これにポリエステル(東
洋紡績社製、商標バイロン200)0.9部を添加溶解させ
た。得られたこのテトラキス化合物の分散液を厚さ100
μmのポリエステルフィルムに蒸着したアルミニウム蒸
着層の上にフィルムアプリケーターで乾燥膜厚が0.6g/m
2となる様塗布した後乾燥した。この様にして得られた
電荷発生層上にN−エチルカルバゾール−3−アルデヒ
ドジフェニルヒドラゾン80部、4−(p−ニトロベンゾ
イルオキシ)ベンザルマロノニトリル2部およびメタク
リル樹脂(三菱レーヨン社製、商標ダイヤナールBR−8
5)100部をトルエン550部に溶解した溶液を乾燥膜厚が1
0μmになる様に塗布し、電荷移動層を形成した。この
様にして2層からなる感光層を有する電子写真感光体が
得られた。
これらの感光体の感度として半減露光量(E1/2)の
値を表−1及び表−2に示した。
半減露光量は、前記感光体を静電複写紙試験装置(川
口電機製作所モデルSP−428)により測定した。即ちま
ず暗所で−6.5KVのコロナ放電により帯電させ、次いで
照度51uxの白色光で露光し、表面電位が初期表面電位の
半分に減衰するために必要な露光景を求めた。
但し、表−1及び表−2のG欄において、A,B2種の置
換基が記載されているのは合成過程で2種類のカップラ
ー成分を用いてなる3種のビスアゾ化合物、即ち1分子
中に2個含まれる置換基GがともにAであるもの、とも
にBであるもの、一方がA他方がBであるものの混合物
を用いたことを意味する。
(実施例21〜22) LおよびDが表3に示すものである一般式(VIII)で
表わされるトリス化合物を実施例1のビスアゾ化合物に
代えて用いた以外は、実施例1と全く同様にしたところ
表3に示す結果が得られた。
(実施例23〜24) LおよびDが表4に示すものである一般式(IX)で表
わされるテトラキス化合物を実施例1のビスアゾ化合物
に代えて用いた以外は実施例1と全く同様にしたところ
表−4に示す結果が得られた。
(発明の効果) 本発明のアゾ系化合物を用いた感光体は、高感度であ
り、感色性も良好であり、繰返し使用した場合、感度、
帯電性の変動が少なく、光疲労も少なく、耐久性がきわ
めてすぐれたものである。
更に本発明感光体は電子写真複写機のほかレーザー、
LED、OFT(Optical Fiber Tube)等を光源とするプリン
ターの感光体など電子写真の応用分野にも広く用いるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は参考例1で合成したビスアゾ化合物の赤外吸収
スペクトル図である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性支持体上に下記一般式(I) (式中Aは芳香族炭化水素の2価基または窒素原子を環
    内に含む複素環の2価基を示し、芳香族炭化水素の2価
    基および複素環の2価基は置換基を有していてもよく、
    Arは結合基を介して結合していてもよいn価の芳香族炭
    化水素基または複素環基を示し、芳香族炭化水素基およ
    び複素環基は置換基を有していてもよい。またnは1か
    ら4の整数を示す。) で表わされるアゾ化合物を含有する感光層を有すること
    を特徴とする電子写真感光体。
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