JP2723185B2 - 電子写真用感光体 - Google Patents

電子写真用感光体

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【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は電子写真用感光体に関するものである。詳し
くは有機系の光導電性物質を含有する感光層を有する高
感度の電子写真用感光体に関するものである。 〈従来の技術と発明が解決しようとする問題点〉 従来、電子写真用感光体の感光層にはセレン、硫化カ
ドミウム、酸化亜鉛等の無機系の光導電性物質を広く用
いられていた。近年、ポリビニルカルバゾールに代表さ
れる有機系の光導電性物質を電子写真感光体の感光層に
用いる研究が進み、そのいくつかが実用化された。有機
系の光導電性物質は無機系のものに比し、軽量である、
成膜が容易である、感光体の製造が容易である、種類に
よつては透明な感光体を製造できる等の利点を有する。
このように多くの利点を有しながら、有機系の光導電性
物質が電子写真感光体に余り用いられなかつたのは、感
度及び耐久性の点で無機系のものに劣るためであつた。 〈問題点を解決するための手段〉 そこで本発明者らは、高感度及び高耐久性の電子写真
用感光体を提供する有機系の光導電性物質について鋭意
研究した結果、特定のビスアゾ系化合物が好適であるこ
とを見出し本発明に到達した。 即ち、本発明の要旨は、導電性支持体上に、一般式
〔I〕 〔式中、Z1およびZ2は式 (式中、nは0〜2のいずれかの数を示す。)で表わさ
れる2価基を示す。〕で表わされるビスアゾ系化合物を
含有する感光層を有することを特徴とする電子写真用感
光体に存する。 以下本発明を詳細に説明すると、本発明の電子写真用
感光体の感光層に含まれるビスアゾ系化合物は前記一般
式〔I〕で示される。 一般式〔I〕においてZ1およびZ2は式 (式中、nは0〜2のいずれかの数を示す。)で表わさ
れる2価基を示す。 Z1およびZ2は、nで示したように、メチル基を2個ま
で有してもよい。 本発明のビスアゾ系化合物は、例えば、下記一般式
〔II-A〕および/または〔II-B〕で表わされるカツプリ
ング成分(式中nは前記一般式〔I〕におけると同一の意義を有
する。) と下記構造式〔III〕 で示されるジアミノジベンザルアセトンのテトラゾニウ
ム塩とのカツプリング反応により容易に合成できる。 かかるカツプリング反応は、公知の方法に従い、通
常、水および/またはジメチルスルホキシド、N,N−ジ
メチルホルムアミド、N−メチルピロリドン等の有機溶
媒中、反応温度30℃以下にて1時間ないし10時間程度反
応させればよい。 一般式〔II-A〕及び〔II-B〕で表わされるカプラー成
分は、例えば、下記反応式(1)に従い、3−ヒドロキ
シナフタル酸無水物〔IV〕と芳香族ジアミン〔V〕とを
酢酸等の溶媒中にて加温し、脱水縮合することにより得
られる。(J.Chem.Soc.,1937,1764参照) 上記合成方法により得られるカプラー成分は、一般式
〔II-A〕および〔II-B〕の異性体の混合物として得られ
るが、本発明においてはいずれの異性体をも使用し得
る。 上記式(V)で表わされる芳香族ジアミンはo−フェ
ニレンジアミン類であり、例えば、o−フェニレンジア
ミン、4−メチル−o−フェニレンジアミン、4,5−ジ
メチル−o−フェニレンジアミンを挙げることができ
る。 前記構造式で表わされるジアミノジベンザルアセトン
は公知の方法、例えば以下に示す反応式(2)に従つて
容易に製造される。 即ち、縮合工程では無溶媒、又は反応に不活性な有機
溶剤中に、反応促進剤として、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、炭酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、ナトリ
ウムメチラート、ナトリウムエチラート、ピペリジン、
ピロリジン等が用いられる。 次いで塩化錫、亜鉛、鉄といつた金属類と酸類との組
み合わせや硫化ナトリウム水溶液、あるいは水素化ホウ
素ナトリウムなどの還元剤で処理することにより目的と
するジアミノジベンザルアセトンを収率よく製造しう
る。 本発明において、カプラー成分を得る他の方法として
は、上記反応式(1)において、3−ヒドロキシナフタ
ル酸無水物〔IV〕の代りに3−ヒドロキシナフタル酸ま
たはそのエステルを用いる方法、芳香族ジアミンの代り
にモノアミノ−モノニトロ体を用いて還元的に縮合する
方法、或いは3−スルホナフタル酸無水物を用いて芳香
族ジアミンと縮合した後、スルホ基を加水分解する方法
等が挙げられる。 本発明のアゾ系化合物は、上述の方法により得られる
が、カプラー成分として前述の一般式〔II-A〕および一
般式〔II-B〕の混合物を使用した場合、下記一般式〔I
−A〕、一般式〔I−B〕及び一般式〔I−C〕で表わ
される異性体の混合物として得られる。 本発明においては、これら混合物をそのまま使用でき
る。 上記アゾ系化合物を含有する感光層は、公知の種々の
形態をとりうるが、本発明のアゾ系化合物は、光を吸収
すると極めて高い効率で電荷キヤリヤーを発生するた
め、電荷キヤリヤーの発生と移動の機能を分離した、機
能分離型感光体の電荷キヤリヤー発生材料として適して
おり、特に、電荷発生層と電荷移動層からなる積層型感
光体の電荷発生層の成分に適している。 電荷発生層は、例えば、前記一般式〔I〕で表わされ
るビスアゾ系化合物を適当な溶媒中に単独又はバインダ
ーポリマー中に溶解又は分散させて得られる塗布液を導
電性支持体上に塗布、乾燥することにより得られる。 塗布液調液用の溶媒としては、ブチルアミン、エチレ
ンジアミン等の塩基性溶媒;テトラヒドロフラン、メチ
ルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジエチレン
グリコールジメチルエーテル等のエーテル類;メチルエ
チルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素;N,N−ジメチルホルム
アミド、アセトニトリル、N−メチルピロリドン、ジメ
チルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒;メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類;
酢酸エチル、蟻酸メチル、メチルセロソルブアセテート
等のエステル類;ジクロロエタン、クロロホルム等の塩
素化炭化水素類が挙げられる。これらの溶媒は単独また
は2種類以上を混合して用いることができる。バインダ
ーポリマーを用いるときは、ポリマーを溶解するもので
あることが望ましい。 バインダーポリマーとしては、スチレン、酢酸ビニ
ル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル等のビ
ニル化合物の重合体および共重合体;ポリエステル、ポ
リカーボネート、ポリスルホン、ポリビニルブチラー
ル、フエノキシ樹脂、セルロースエステル、セルロース
エーテル、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられ
る。 バインダーポリマーの使用量は通常アゾ系化合物に対
し、0.1〜5重量倍の範囲である。 また、アゾ系化合物は、バインダー中に1μm以下の
微粒子状態で存在させることが好ましい。電荷発生層の
膜厚は通常数μm以下、特に1μm以下が好ましい。 上記電荷発生層を塗布する導電性支持体としては、周
知の電子写真用感光体に採用されているものがいずれも
使用できる。具体的には例えばアルミニウム、銅等の金
属ドラム、シートあるいはこれらの金属箔のラミネート
物、蒸着物が挙げられる。更に、金属粉末、カーボンブ
ラツク、ヨウ化銅、高分子電解質等の導電性物質を適当
なバインダーとともに塗布して導電処理したプラスチツ
クフイルム、プラスチツクドラム、紙、紙管等が挙げら
れる。また、金属粉末、カーボンブラツク、炭素繊維等
の導電性物質を含有し、導電性となつたプラスチツクの
シートやドラムが挙げられる。 電荷移動層は前記電荷発生層上に積層して形成され
る。逆に導電性支持体上に電荷移動層を形成し、その上
に電荷発生層を積層してもよいが、通常は電荷発生層の
膜厚が薄いため、摩耗や汚れから電荷発生層を保護する
ために前者のタイプが多く用いられる。 電荷移動層は電荷発生層で発生した電荷キヤリヤーを
移動させる層であり、電荷キヤリヤー移動媒体を含有す
る。電荷キヤリヤー移動媒体は一般に電子の移動媒体と
ホールの移動媒体の二種に分類されるが、本発明感光体
の感光層には両者とも使用することができ、またその混
合物をも使用できる。電子の移動媒体としてはニトロ
基、シアノ基、エステル基等の電子吸引性基を有する電
子吸引性化合物、例えば、2,4,7−トリニトロフルオレ
ノン、2,4,5,7−テトラニトロフルオレノン等のニトロ
化フルオレノンあるいはテトラシアノキノジメタンが挙
げられる。また、ホールの移動媒体としては電子供与性
の有機光導電性化合物、例えばカルバゾール、インドー
ル、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、オキサ
ジアゾール、ビラゾール、ピラゾリン、チアジアゾール
等の複素環化合物、アニリンの誘導体、ヒドラジン誘導
体、ヒドラゾンあるいはこれらの化合物からなる基を主
鎖もしくは側鎖に有する重合体(ポリビニルカルバゾー
ル、ポリグリシジルカルバゾール)等が挙げられる。 これらのうちで、特に下記一般式〔VII〕 (式中、R1はアルキル基、置換アルキル基またはアラル
キル基を表わし、R2はアルキル基、アリル基、置換アル
キル基、フエニル基、ナフチル基またはアラルキル基を
表わし、Z3は水素原子、アルキル基、アルコキシ基また
はハロゲン原子を表わす。)で表わされるヒドラゾン化
合物(特開昭54-150128号公報参照)若しくは下記一般
式〔VIII〕 (式中、X1,Y1およびZ4は水素原子、低級アルキル基、
低級アルコキシ基、フエノキシ基またはアリールアルコ
キシ基を表わし、R3は水素原子、低級アルキル基、アリ
ル基、フエニル基またはアラルキル基を表わし、mおよ
びlは1または2を表わし、pは0または1を表わ
す。)で表わされるヒドラゾン化合物を単独もしくは混
合して使用するのが好ましい。 電荷移動層は電荷キヤリヤー移動媒体が低分子化合物
の場合には、バインダーポリマー中に溶解した状態で層
を形成する。電荷キヤリヤー移動媒体はバインダーポリ
マーに対し普通0.2〜1.5重量倍、好ましくは0.3〜1.2重
量倍使用される。 バインダーポリマーとしては、電荷発生層に用いられ
るのと同様のポリマーが使用され、前記電荷キヤリヤー
移動媒体と共に溶媒に溶解して塗布液を調製し、塗布、
乾燥して電荷移動層を形成させる。電荷移動層の膜厚は
5〜50μmであり、好ましくは10〜30μmである。 勿論、本発明の電子写真用感光体の感光層は周知の増
感剤を含んでいてもよい。好適な増感剤としては有機光
導電性物質と電荷移動錯体を形成するルイス酸や染料色
素が挙げられる。ルイス酸としては、例えばクロラニ
ル、2,3−ジクロロ−1,4−ナフトキノン、2−メチルア
ントラキノン、1−ニトロアントラキノン、1−クロロ
−5−ニトロアントラキノン、2−クロロアントラキノ
ン、フエナントレンキノンのようなキノン類、4−ニト
ロベンズアルデヒドなどのアルデヒド類、9−ベンゾイ
ルアントラセン、インダンジオン、3,5−ジニトロベン
ゾフエノン、3,3′,5,5′−テトラニトロベンゾフエノ
ン等のケトン類、無水フタル酸、4−クロロナフタル酸
無水物等の酸無水物、テトラシアノエチレン、テレフタ
ラルマロノニトリル、4−エトロベンザルマロノニトリ
ル、4−(p−ニトロベンゾイルオキシ)ベンザルマロ
ノニトリル等のシアノ化合物;3−ベンザルフタリド、3
−(α−シアノ−p−ニトロベンザル)フタリド、3−
(α−シアノ−p−ニトロベンザル)−4,5,6,7−テト
ラクロロフタリド等のフタリド類等の電子吸引性化合物
があげられる。染料としては、例えばメチルバイオレツ
ト、ブリリアントグリーン、クリスタルバイオレツト等
のトリフエニルメタン染料、メチレンブルーなどのチア
ジン染料、キニザリン等のキノン染料およびシアニン染
料やピリリウム塩、チアピリリウム塩、ベンゾピリリウ
ム塩等が挙げられる。 更に、本発明電子写真用感光体の感光層は成膜性、可
撓性、機械的強度を向上させるために周知の可塑剤を含
有していてもよい。可塑剤としては、フタル酸エステ
ル、りん酸エステル、エポキシ化合物、塩素化パラフイ
ン、塩素化脂肪酸エステル、メチルナフタリンなどの芳
香族化合物などが挙げられる。また、必要に応じ接着
層、中間層、透明絶縁層を有していてもよいことはいう
までもない。 本発明のアゾ系化合物を用いて感光体は、高感度であ
り、感色性も良好であり、繰返し使用した場合、感度、
帯電性の変動が少なく、光疲労も少なく、耐久性がきわ
めてすぐれたものである。 更に本発明感光体は分光感度極大波長が600〜650nmの
範囲にあり電子写真複写機のほかレーザー、LED、OFT
(Optical Fiber Tube)等を光源とするプリンターの感
光体など電子写真の応用分野にも広く用いることができ
る。 〈実施例〉 次に本発明を参考例と実施例により更に具体的に説明
するが、本発明はその要旨をこえない限り以下の実施例
に限定されるものではない。なお、参考例と実施例中
〔部〕とあるは〔重量部〕を示す。 参考例1(表−1のNo.1化合物の合成) (1)3−ヒドロキシナフタル酸無水物(東京化成工業
社製)13.8部および0−フエニレンジアミン(東京化成
工業社製)9.2部を酢酸30部とニトロベンゼン150部との
混合溶媒中に溶解攪拌し、酢酸沸点下にて2時間反応さ
せた。反応後室温に冷却し、析出した結晶を取、メタ
ノールにてよく洗浄した後乾燥した。得られた結晶は黄
色う毛状を呈しており320℃以下では融解しなかつた。
元素分析値ならびに赤外吸収スペクトル測定よりこの結
晶は2−ヒドロキシ及び5−ヒドロキシ−7H−ベンズイ
ミダゾ〔2,1−a〕ベンズ〔de〕インキノリン−7−オ
ンであることがわかつた。収量は17.8部、元素分析値は
下記の通りであつた。 C18H10O2N2としての 計算値:C75.54%、H3.53%、N9.78% 実測値:C75.50%、H3.49%、N9.72% (2)4,4′−ジアミノジベンザルアセトン1部を水13
部に分散させ、35%HCl水溶液2.73部を加えて室温下攪
拌しながら溶解させた。これを氷冷したところ結晶が析
出し、懸濁状態になつたので次いで0〜5℃の温度下、
亜硝酸カリウム0.575部を水2部に溶解した溶液をゆつ
くり滴下した。滴下終了後、完全に溶解したので攪拌を
続け、30分後に42%ホウフツ化水素酸水溶液15部を滴下
して相当するテトラゾニウムテトラフルオロボレート塩
を析出させ過した。 取したテトラフルオロポレート塩を湿潤のままジメ
チルスルホキシド600部に室温で溶解し前記(1)のイ
ソキノリン−7−オン化合物2部をジメチルスルホキシ
ド500部に溶解(加熱溶解後室温まで冷却)した溶液中
に滴下した。 反応液温度を20℃前後に保ちカツプリング反応開始剤
として酢酸ソーダ5部を水24部に溶解した水溶液を滴下
して顔料を製造し、メタノール、テトラヒドロフラン等
を使用し、公知の方法に従つて懸濁精製を行なつた後、
水洗、乾燥してビスアゾ顔料2.0部を得た。得られた固
体は濃紫色を呈しており320℃以下では融解しなかつ
た。 元素分析値および赤外吸収スペクトル測定(第1図)
によりこのものは下記構造式で表わされる目的のビスア
ゾ化合物(異性体の混合物)と固定された。 C53H30N8O5としての元素分析値 計算値;C74.13%、H3.50%、N13.05% 実測値;C74.02%、H3.39%、N12.89% 参考例2(表−1のNo.2化合物の合成) (1)3−ヒドロキシナフタル酸無水物(東京化成工業
社製)12.8部および3,4−ジアミノトルエン(東京化成
工業社製)7.3部を酢酸30部とニトロベンゼン150部との
混合溶媒中に溶解攪拌し、酢酸沸点下にて2時間反応さ
せた。反応後室温に冷却し、析出した結晶を取、メタ
ノールにてよく洗浄した後乾燥した。得られた結晶は黄
色う毛状を呈しており320℃以下では融解しなかつた。
元素分析値ならびに赤外吸収スペクトル測定よりこの結
晶は2−ヒドロキシ及び5−ヒドロキシ−7H−3′,
〔4′〕メチルベンズイミダゾ〔2,1−a〕ベンズ〔d
e〕イソキノリン−7−オンであることがわかつた。収
量は17.8部、元素分析値は下記の通りであつた。 C19H12O2N2としての 計算値;C76.00%、H4.00%、N9.33% 実測値;C75.83%、H3.89%、N9.31% (2)参考例1中のカツプリング成分として前記イソキ
ノリン−7−オン化合物を用いて参考例1と同じテトラ
ゾ成分とカツプリングを行なわせ、参考例1に準じた方
法でビスアゾ顔料を得た。得られた固体は濃紫色を呈し
ており320℃以下では融解しなかつた。 元素分析値および赤外吸収スペクトル測定によりこの
ものは下記構造式で表わされる目的のビスアゾ化合物
(異性体の混合物)と同定された。 C55H34O8N5としての 計算値;C74.49%、H3.84%、N12.64% 実測値;C74.19%、H3.71%、N12.49% 参考例3(表−1のNo.3化合物の合成) 参考例1中の4,4′−ジアミノジベンザルアセトンの
代りに3,3′−ジアミノジベンザルアセトンを用いてテ
トラゾニウム塩を合成し、参考例1(1)のイソキノリ
ン−7−オン化合物をカツプリング成分として使用し、
反応させてビスアゾ顔料を得た。得られた固体は濃紫色
を呈しており320℃以下では融解しなかつた。 元素分析値および赤外吸収スペクトル測定(第2図)
によりこのものは下記構造式で表わされる目的とするビ
スアゾ化合物と同定された。 C53H30O8N5としての元素分析値 計算値;C74.13%、H3.50%、N13.05% 実測値;C74.19%、H3.38%、N12.82% 同様にして下記表−1のNo.4〜No.18に示すアゾ系化
合物を合成した。 実施例1 前記参考例で合成した表−1に示すビスアゾ系化合物
0.45部をシクロヘキサノン30部と共にサンドグラインダ
ーにより分散させ、これにポリエステル(東洋紡績社
製、商標パイロン200)0.9部を添加溶解させた。得られ
たこのアゾ系化合物の分散液を厚さ100μmのポリエス
テルフイルムに蒸着したアルミニウム蒸着層の上にフイ
ルムアプリケーターで乾燥膜厚が0.6g/m2となる様塗布
した後乾燥した。この様にして得られた電荷発生層上に
N−エチルカルバゾール−3−アルデヒドジフエニルヒ
ドラゾン80部およびメタクリル樹脂(三菱レイヨン社
製、商標ダイヤナールBR-85)100部をトルエン550部に
溶解した溶液を乾燥膜厚が10μmになるように塗布し、
電荷移動層を形成した。このようにして2層からなる感
光層を有する電子写真感光体が得られた。 これらの感光体の感度として半減露光量(E1/2)の値
を表−1に示した。 半減露光量は、前記感光体を静電複写紙試験装置(川
口電機製作所製モデルSP-428)により測定した。まず暗
所で−6.5KVのコロナ放電により帯電させ、次いで照度5
luxの白色光で露光し、表面電位が初期表面電位の半分
に減衰するために必要な露光量を求めた。
【図面の簡単な説明】 第1図および第2図は、それぞれ参考例1および参考例
3で合成したビスアゾ化合物の赤外吸収スペクトル図で
ある。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.導電性支持体上に、下記一般式〔I〕 〔式中、Z1およびZ2は式 (式中、nは0〜2のいずれかの数を示す。)で表わさ
    れる2価基を示す。〕 で表わされるビスアゾ系化合物を含有する感光層を有す
    ることを特徴とする電子写真用感光体。
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