JP2551946B2 - 電子写真用感光体 - Google Patents

電子写真用感光体

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JP2551946B2 JP11793387A JP11793387A JP2551946B2 JP 2551946 B2 JP2551946 B2 JP 2551946B2 JP 11793387 A JP11793387 A JP 11793387A JP 11793387 A JP11793387 A JP 11793387A JP 2551946 B2 JP2551946 B2 JP 2551946B2
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    • G03G5/0679Disazo dyes
    • G03G5/0681Disazo dyes containing hetero rings in the part of the molecule between the azo-groups

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は電子写真用感光体に関する、さらに、詳しく
は、本発明は、新規なビスアゾ化合物を含有する高感度
な電子写真用感光体に関する。
<従来の技術> 電子写真用感光体としては、従来はセレン、硫化カド
ミウム、酸化亜鉛等の無機系の光導電性物質を用いた感
光体が使用されていたが、最近は、無公害品で製造や、
取扱いが容易であること、画質が良好であること、ドラ
ム、シート、ベルトなど各種の形状の感光体が簡単に得
られることなどの多くの利点を有する有機系の光導電性
化合物(以下「OPC」と略す)を用いた、いわゆるOPC感
光体が普通紙複写機やプリンター用に採用されるように
なり、しかもその割合は年々増加している。
<発明が解決しようとする問題点> OPC感光体は、従来の無機系の感光体に比べ多くの利
点を有しているが、感度や耐久性などでは劣っており、
現在のところは主に低速機分野に使用されている。
このため、感度、耐久性共にすぐれたOPCの開発が望
まれている。
<問題点を解決するための手段> 本発明者らは、高感度かつ高耐久性の電子写真用感光
体を得るために新規はOPCについて鋭意検討した結果、
特定のビスアゾ化合物が好適であることを見い出し本発
明に到達した。
すなわち、本発明の要旨は導電性支持体上に、下記一
般式〔I〕 (式中、Kはカップリング能を有する水酸基を含むカッ
プラー残基を表わし、R1は水素原子、低級アルキル基、
低級アルコキシ基又はハロゲン原子を表わす。) で表わされるビスアゾ系化合物を含有する感光層を有す
ることを特徴とする電子写真用感光体に存する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の電子写真用感光体の感光層に含有するビスア
ゾ化合物は、前示一般式〔I〕で示される。
一般式〔I〕において、Kはカップリング能を有する
水酸基を含むカップラー残基で、例えば以下の一般式
〔II〕〜〔VI〕が例として挙げられる。
一般式〔II〕中、Xはベンゼン環と縮合して、ナフタ
レン環、アントラセン環、カルバゾール環、ベンズカル
バゾール環、ジベンゾフラン環、ベンゾナフトフラン
環、ジフェニレンサルファイド環等の多環芳香環ないし
はヘテロ環を形成するに必要な残基を示し、R2及びR3
水素原子;置換基を有していても良い、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基;ベンジル
基、フェネチル基、ナフチルメチル基等のアラルキル
基;置換基を有していても良い、フェニル基、ジフェニ
ル基、ナフチル基等のアリール基;カルバゾール基、ジ
ベンゾフラン基、ベンズイミダゾロン基、ベンズチアゾ
ール基、チアゾール基、ピリジン基等のヘテロ基;又は
R2、R3の結合する窒素原子と共に環状アミノ基を構成し
たものを示す。R2とR3は同じであっても異なっていても
よいが、一方を水素原子、他方を水素原子以外とするこ
とが感度の点から好ましい。
一般式〔III〕及び〔IV〕中、R4は、R2、R3と同じ例
によって示される置換基を有していても良い、アルキル
基、アラルキル基、アリール基を示す。
一般式〔V−a〕、〔V−b〕、〔VI−a〕、〔VI−
b〕中、Yは芳香族炭化水素の2価基、又は、窒素原子
を環内に含む複素環の2価基を示す。芳香族炭化水素の
2価基としては、例えば、o−フェニレン基等の単環式
芳香族炭化水素の2価基、o−ナフチレン基、peri−ナ
フチレン基、1,2−アントラキノニレン基、9,10−フェ
ナントリレン基等の縮合多環式芳香族炭化水素の2価基
等が挙げられる。また、窒素原子を環内に含む複素環の
2価基としては、例えば、3,4−ピラゾールジイル基、
2,3−ピリジンジイル基、5,5−ピリミジンジイル基、6,
7−インダゾールジイル基、5,6−ベンズイミダゾールジ
イル基、6,7−キノリンジイル基等の5〜10員環の窒素
原子、好ましくは、2個以下の窒素原子を環内に含む複
素環の2価基等が挙げられる。
感度及び耐久性を考慮した場合、Yとしてはo−フェ
ニレン基、o−ナフチレン基、peri−ナフチレン基、2,
3−ピリジンジイル基、4,5−ピリミジンジイル基、特
に、o−フェニレン基、o−ナフチレン基が好ましい。
本発明において、Yとして用いるこれら芳香族炭化水
素の2価基及び窒素原子を環内に含む複素環の2価基は
置換基を有していてもよい。かかる置換基としては、例
えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロ
ピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、n−ヘキシル基
等のアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ
基、ブトキシ基等のアルコキシ基;ヒドロキシ基;ニト
ロ基;シアノ基;アミノ基;ジメチルアミノ基、ジエチ
ルアミノ基、ジベンジルアミノ基等の置換アミノ基;弗
素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン
原子;カルボキシル基;エトキシカルボニル基等のアル
コキシカルボニル基;カルバモイル基;フェノキシ基等
のアリーロキシ基;ベンジルオキシ基等のアリールアル
コキシ基;フェニロキシカルボニル基等のアリーロキシ
カルボニル基等が挙げられる。中でもアルキル基、アル
コキシ基、ニトロ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カ
ルボキシル基、特に、メチル基、メトキシ基、ニトロ
基、塩素原子、ヒドロキシ基が好適である。
前述の一般式〔I〕におけるR1としては、メチル基、
エチル基、プロピル基等の低級アルキル基、メトキシ
基、エトキシ基等の低級アルコキシ基、塩素原子、フッ
素原子、臭素原子、等のハロゲン原子が挙げられる。
本発明の一般式〔I〕で表わされるビスアゾ化合物
は、例えば下記一般式〔VII〕 (式中、R1は前記一般式〔I〕におけると同義であ
る。)で表わされるジアミンを常法によりテトラゾ化
し、対応するカップラーとカップリングさせることによ
り容易に合成することができる。
かかるカップリング反応は、公知の方法に従い、通
常、水及び/又はジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド等の有機溶媒中、反応温度30℃以下にて1時間
ないし10時間程度反応させればよい。
上記一般式〔VII〕で表わされる芳香族ジアミンは例
えば下記反応式に従って製造される。
上記反応式を詳しく説明すると、例えば無水酢酸中、
公知な条件下でパーキン反応を行う。次いで、鉄粉、亜
鉛、塩化スズ、と塩酸、酢酸等の公知な組み合せ条件
下、還元することにより前記化合物〔VII〕を好収率で
製造しうる。
さらに、上記一般式〔VII〕の芳香族ジアミンは下記
反応式によっても製造される。
上記反応式はパーキン反応によりモノニトロ体〔IX〕
を製造した後、該化合物と通常の方法でジアゾ化したジ
アゾニウム塩をアセトン溶媒中、塩化第一銅の存在下メ
ールワイン反応を行い化合物〔VIII〕となし、以下前記
と同じ方法で還元し化合物〔VII〕を製造することを示
している。
本発明の電子写真用感光体は上記一般式〔I〕で表わ
されるビスアゾ化合物を1種又は2種以上含有する感光
層を有することを特徴とする。感光層は種々の形態のも
のが周知であるが、本発明の感光体においては、そのい
ずれのタイプであってもよい。特に好適なのは、本発明
の特徴とするビスアゾ化合物をバインダー中に分散さ
せ、電荷発生層として、周知の電荷キャリヤー移動媒体
を含む、電荷移動層を積層した積層型感光体や、上記の
ビスアゾ化合物の分散層中に、周知の電荷キャリヤー移
動媒体を添加した単層型感光体などが挙げられる。
本発明の上記一般式〔I〕で示されるビスアゾ化合物
は電荷キャリヤーの発生効率及び電荷キャリヤー移動媒
体へのキャリヤー注入効率が高く、前記の積層型や単層
型の機能分散型感光体のキャリヤー発生材料としてもき
わめてすぐれた性能を有している。
本発明のビスアゾ化合物と組合せて用いる電荷キャリ
ヤー移動媒体は一般に電子の移動媒体とホールの移動媒
体の二種に分類されるが、本発明感光体には両者とも使
用することができ、またその混合物をも使用できる。電
子の移動媒体としてはニトロ基、シアノ基、エステル基
等の電子吸引性基を有する電子吸引性化合物、例えば2,
4,7−トリニトロフルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ
フルオレノン等のニトロ化フルオレノンあるいはテトラ
シアノキノジメタンが挙げられる。また、ホールの移動
媒体としては電子供与性の有機光導電性化合物、例えば
カルバゾール、インドール、イミダゾール、オキサゾー
ル、チアゾール、オキサジアゾール、ピラゾール、ピラ
ゾリン、チアジアゾール等の複素環化合物、トリフェニ
ルメタンなどのトリアリールアルカン誘導体、トリフェ
ニルアミンなどのトリアリールアミン誘導体、フェニレ
ンジアミン誘導体、N−フェニルカルバゾール誘導体、
スチルベン誘導体、ヒドラゾン化合物などが挙げられ、
特に、ジアルキルアミノ基、ジフェニルアミノ基の様な
置換アミノ基、あるいはアルコキシ基、アルキル基の様
な電子供与性基、あるいはこれらの電子供与性基が置換
した芳香族環基が置換した電子供与性の大きな化合物が
挙げられる。又、ポリビニルカルバゾールの様に、これ
らの化合物からなる基を主鎖もしくは側鎖に有する重合
体も挙げられる。これらの内、ヒドラゾン化合物として
は下記一般式〔X〕 (式中、Arは、置換基を有していてもよい芳香族炭化水
素基、例えばフェニル基、スチリル基、ナフチル基、又
は複素環基、例えばカルバゾリル基を示し、R5及びR6
アルキル基例えばメチル基、エチル基、アリール基例え
ばフェニル基、ナフチル基、アラルキル基例えばベンジ
ル基を示し、R5、R6の内少なくとも1つはアリール基で
あり、lは1又は2を示す)で表わされるヒドラゾン化
合物が特に好適である。
本発明の電子写真用感光体は常法に従って製造でき
る。
すなわち、本発明の電子写真用感光体は、導電性支持
体上に、本発明のビスアゾ化合物〔I〕を含有する電荷
発生層と電荷移動層を有する積層型か、ビスアゾ化合物
が分散した単層型の感光層を有する感光体であり、これ
らの他に、接着層、ブロッキング層などの中間層や、保
護層など、電気特性、機械特性などの性能改良のための
層を設けてもよい。導電性支持体としては周知の電子写
真感光体に採用されているものがいずれも使用できる。
具体的には例えばアルミニウム、銅等の金属ドラム、シ
ートあるいはこれらの金属箔のラミネート物、蒸着物が
挙げられる。更に、金属粉末、カーボンブラック、ヨウ
化銅、高分子電解質等の導電性物質を適当なバインダー
とともに塗布して導電処理したプラスチックフィルム、
プラスチックドラム、紙等が挙げられる。また、金属粉
末、カーボンブラック、炭素繊維等の導電性物質を含有
し、導電性となったプラスチックのシートやドラムある
いは、酸化スズ、酸化イソジウム等の導電性金属酸化物
層を表面に有するプラスチックフィルムなどが挙げられ
る。
積層型感光体では、通常は導電性支持体上に電荷発生
層を形成し、その上に電荷移動層が形成されるが、逆の
構成でもよい。
電荷発生層は、本発明のビスアゾ化合物〔I〕とバイ
ンダーポリマーを含む塗布液を塗布、乾燥して形成され
る。
ビスアゾ化合物は溶解していてもよいが通常は分散し
た状態の塗布液として塗布される。塗布液調製用の溶媒
としてはブチルアミン、エチレンジアミン等の塩基性溶
媒;テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテ
ル類;メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケト
ン類;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;N,N−ジ
メチルホルムアミド、アセトニトリル、N−メチルピロ
リドン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶
媒;メタノール、エタノール、イソプロパノール等のア
ルコール類;酢酸エチル、蟻酸メチル、メチルセロソル
ブアセテート等のエステル類;ジクロロエタン、クロロ
ホルム等の塩素化炭化水素などが挙げられる。
ビスアゾ化合物を分散する場合には、該化合物を1μ
m以下、好ましくは0.5μm以下の粒径にすることが必
要である。
バインダーとしては、スチレン、酢酸ビニル、アクリ
ル酸エステル、メタクリル酸エステル、ビニルアルコー
ル、エチルビニルエーテル等のビニル化合物の重合体お
よび共重合体、フェノキシ樹脂、ポリスルホン、ポリビ
ニルアセタール、ポリカーボネート、ポリエステル、ポ
リアミド、ポリウレタン、セルロースエステル、セルロ
ースエーテル、エポキシ樹脂、けい素樹脂等が挙げられ
る。
本発明のビスアゾ化合物とバインダーポリマーとの割
合は、特に制限されないが、一般には、ビスアゾ化合物
100重量部に対し、5〜500重量部、好ましくは20〜300
重量部のバインダーポリマーを使用する。
上記塗布液にはこの他にも分散安定剤、塗布性改良
剤、さらには、性能改良のための、色素、電子吸引性化
合物その他の添加剤を加えてもよい。電荷発生層の膜厚
は通常0.05〜5μm、好ましくは0.1〜2μmになる様
にする。
電荷発生層用の上記塗布液に前記電荷キャリヤー移動
媒体を1種又は2種以上溶解し、乾燥後の膜厚が5〜50
μm、好ましくは10〜30μmになる様に導電性支持体上
に塗布すれば、単層型の感光体が得られる。ビスアゾ化
合物とバインダーポリマーおよび電荷キャリヤー移動媒
体との割合は通常ビスアゾ化合物10重量部に対しバイン
ダーポリマーが10〜1000重量部好ましくは30〜500重量
部、電荷キャリヤー移動媒体が5〜1000重量部、好まし
くは20〜500重量部である。
積層型感光体においては、前記電荷発生層の上に、電
荷キャリヤー移動媒体を含む塗布液を塗布し乾燥するこ
とにより、電荷移動層が形成される。電荷キャリヤー移
動媒体が成膜性のある高分子化合物の場合は特にバイン
ダーポリマーを用いなくてもよいが、可とう性改良等の
ために混合してもよい。電荷キャリヤー移動媒体が低分
子化合物の場合は、フィルム形成のためにバインダーポ
リマーを用いる。バインダーポリマーとしては前記電荷
発生層に使用されるのと同様のものが用いられ、その使
用量は通常電荷キャリヤー移動媒体100重量部に対し50
〜3000重量部好ましくは70〜1000重量部の範囲である。
電荷移動層には、この他にも性能改良や塗膜の機械的
強度、耐久性の向上のために種々の添加剤を用いること
ができる。
この様な添加剤としては、電子吸引性化合物や色素
類、紫外線吸収剤や酸化防止剤等の安定剤、塗布性改良
剤、可塑剤、架橋剤等が挙げられる。
電子吸引性化合物としては例えばクロラニル、2,3−
ジクロロ−1,4−ナフトキノン、2−メチルアントラキ
ノン、1−ニトロアントラキノン、1−クロロ−5−ニ
トロアントラキノン、2−クロロアントラキノン、フェ
ナントレンキノンの様なキノン類;4−ニトロベンズアル
デヒド等のアルデヒド類;9−ベンゾイルアントラセン、
インダンジオン、3,5−ジニトロベンゾフェノン、3,
3′,5,5′−テトロラニトロベンゾフェノン等のケトン
類;無水フタル酸、4−クロロナフタル酸無水物等の酸
無水物;テトラシアノエチレン、テレフタラルマロノニ
トリル、4−ニトロベンザルマロノニトリル、4−ベン
ゾイルオキシベンザルマロノニトリル、4−(p−ニト
ロベンゾイルオキシ)ベンザルマロノニトリル等のシア
ノ化合物;3−ベンザルフタリド、3−(α−シアノ−p
−ニトロベンザル)フタリド、3−(α−シアノ−p−
ニトロベンザル)−4,5,6,7−テトラクロロフタリド等
のフタリド類等が挙げられる。
<発明の効果> 本発明のビスアゾ化合物を含有する電子写真用感光体
は、高感度で感色性も良好であり、特に光疲労が少ない
ため、繰返し使用した場合、感度、帯電性、残留電位の
変動が少なく、安定性が高く、耐久性がきわめてすぐれ
たものであり、電子写真方式の普通紙複写機のみでな
く、性能の安定性、信頼性が特に要求されるレーザプリ
ンタ、液晶、シャッタープリンタ、LEDプリンタ等のプ
リンタ用感光体にも適した感光体である。
<実施例> 次に本発明を参考例と実施例により更に具体的に説明
するが、本発明はその要旨をこえない限り以下の実施例
に限定されるものではない。なお、参考例と実施例中
〔部〕とあるは〔重量部〕を示す。
参考例 3−ヒドロキシナフタル酸無水物(東京化成工業社
製)13.8部およびo−フェニレンジアミン(東京化成工
業社製)9.2部を酢酸30部とニトロベンゼン150部との混
合溶媒中に溶解撹拌し、酢酸沸点下にて2時間反応させ
た。反応後室温に冷却し、析出した結晶を取、メタノ
ールにてよく洗浄した後乾燥した。得られた結晶は黄色
う毛状を呈しており320℃以下では融解しなかった。元
素分析値ならびに赤外吸収スペクトル測定よりこの結晶
は2−ヒドロキシ及び5−ヒドロキシ−7H−ベンズイミ
ダゾ〔2,1−a〕ベンズ〔de〕イソキノリン−7−オン
であることがわかった。収量は17.8部、元素分析値は下
記の通りであった。
C18H10O2N2として 計算値:C 75.54%、H 3.53%、N 9.78% 実測値:C 75.50%、H 3.49%、N 9.72% 前記2−ヒドロキシ又は5−ヒドロキシ−7H−ベンズ
イミダゾ〔2,1−a〕ベンゾ〔de〕イソキノリン−7−
オン1.7部をジメチルスルホキシド500部と共に20℃条件
下で撹拌しつつこれに のテトラゾニウムホウ沸化水素酸塩のジメチルスルホキ
シド溶液を滴下した。次いで反応系へ酢酸ナトリウム2.
4部を水24部に溶解した溶液を滴下することによりカッ
プリング反応をスタートした。滴下終了後そのまま3時
間撹拌を続け、取した。
次いで得られらたビスアゾ化合物を、水、メタノー
ル、テトラヒドロフランにより洗浄した後乾燥した。得
られた固体は濃紫色を呈しており320℃以下では融解し
なかった。元素分析値および赤外吸収スペクトル測定
(第1図)よりこのものは下記のビスアゾ化合物の混合
物と同定された。収量は1.8部で元素分析値は下記の通
りであった。
C51H26O6N8として 計算値:C 72.34%、H 3.09%、N 13.23% 実測値:C 72.11%、H 3.02%、N 13.14% 以後の実施例において用いられる本発明のビスアゾ化
合物は本参考例又はこれと類似の方法により合成を行っ
た。
実施例1〜64 K及び式〔XI〕が第1表に示されたものである上記一
般式〔I〕に相当する構造を有するビスアゾ化合物0.4
部を4−メトキシ−4−メチル−ペンタノン−2(三菱
化成工業社製)30部と共にサンドグラインダーにより分
散させ、これにポリビニルブチラール(積水化学工業社
製、商品名エスレックBH−3)、フェノキシ樹脂(ユニ
オンカーバイド社製、商品名PKHH)をそれぞれ0.2部ず
つ添加溶解させた。得られたこのビスアゾ化合物の分散
液を厚さ75μmのポリエステルフィルムに蒸着したアル
ミニウム蒸着層の上にワイヤーバーで乾燥膜厚が0.2g/m
2となる様塗布した後乾燥した。この様にして得られた
電荷発生層上にN−エチルカルバゾール−3−アルデヒ
ドジフェニルヒドラゾン90部、4−(p−ニトロベンゾ
イルオキシ)ベンザルマロノニトリル2部およびポリカ
ーボネート樹脂(三菱ガス化学社製、商品名ユーピロン
E−2000)100部をジオキサン670部に溶解した溶液を乾
燥膜厚が13μmになる様に塗布し、電荷移動層を形成
し、この様にして2層からなる感光層を有する電子写真
感光体が得られた。
これらの感光体の感度として半減露光量(E1/2)の
値を求め、第1表に示す。また、実施例1及び16で用い
たビスアゾ化合物の赤外吸収スペクトル図を、それぞれ
第2図、第3図に示す。なお、実施例49〜64において、
用いたビスアゾ化合物毎にKを2種ずつ示したが、これ
は2種類のKが存在して、参考例で得られた4種のビス
アゾ化合物に相当する4種の異性体混合物を使用したこ
とを示したものである。
半減露光量は、前記感光体を静電複写紙試験装置(川
口電機製作所製モデルSP−428)により測定した。すな
わち、まず暗所で−6.5KVのコロナ放電により帯電さ
せ、次いで照度5luxの白色光で露光し、表面電位が初期
表面電位の半分に減衰するために必要な露光量を求め
た。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図及び第3図は、それぞれ、参考例、実施
例1及び16で合成したビスアゾ化合物の赤外吸収スペク
トル図である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性支持体上に、下記一般式〔I〕 (式中、Kはカップリング能を有する水酸基を含むカッ
    プラー残基を表わし、R1は水素原子、低級アルキル基、
    低級アルコキシ基又はハロゲン原子を表わす。) で表わされるビスアゾ系化合物を含有する感光層を有す
    ることを特徴とする電子写真用感光体。
JP11793387A 1987-05-14 1987-05-14 電子写真用感光体 Expired - Lifetime JP2551946B2 (ja)

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