JP4509485B2 - Sramセル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はSRAM(Static Random Access Memory:以下SRAMという)セルに関するものであり、特に、SOI(Silicon On Insulator:SOI)基板を使用する場合に発生する浮動体効果(floating body effect)を防止するSRAMセルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
SRAMのセル構造は二つのインバーターで構成されており、これらインバーターの出力段が互いにクロスカップルされたフリップフロップ構造を有している。SRAMセルは、情報の貯蔵のためには、原則的に四つのトランジスタのみでも十分であるが、外部から特定のセルが選択できるように、二つのトランジスタを追加に連結する。
【0003】
このようなSRAMセルはDRAM(Dynamic Random Access Memory)とは異なり、電源が印加されている限り、フリップフロップのフィードバック効果によりリフレッシュ動作がなくても、スタッチックなデータの保存が可能である。
【0004】
図1は従来の技術によるSRAMのセルを示す回路図である。
【0005】
図1を参照すれば、SRAMセルは二つのアクセストランジスタAT1、AT2、二つのプルアップトランジスタPT1、PT2及び二つのドライバトランジスタDT1、DT2で構成されている。
【0006】
トランジスタPT1及びDT1は第1インバーターを構成し、トランジスタPT2及びDT2は第2インバーターを構成する。これら第1及び第2インバーターはノードN1およびN2においてクロスカップルされている。
【0007】
トランジスタDT 1 及びDT2のソース領域は接地ラインVSSに接続され、トランジスタ及びPT1及びPT2のソース領域は電源ラインVDDに接続されている。トランジスタAT1のドレインはビットラインBL1に接続され、トランジスタAT2のドレインはビットラインBL2に接続される。トランジスタAT1のソース及びトランジスタAT2のソースは各々ノードN1及びノードN2に接続されている。トランジスタAT1及びAT2のゲート電極は共通ワードラインWLに接続されている。
【0008】
図2は従来の技術によるSRAMメモリセルを示す平面図である。
【0009】
基板には第1活性領域200a及び第2活性領域200bを定義するフィールド領域210が形成されている。図面符号A部分ではn型で高ドーピングイオン注入されて、n型のイオン注入された活性領域N+が形成されており、図面符号B部分には、P型で高ドーピングイオン注入されて、p型のイオン注入された活性領域P+が形成されている。
【0010】
ワードライン220は前記活性領域200aの上部を横切ってトランジスタAT1、AT2のゲートを形成する。
【0011】
第1ゲート電極230aは前記ワードライン220と直角に配置され、前記活性領域200a、200bの上部を横切ってトランジスタDT1及びトランジスタPT1に対するゲートを形成し、これらゲートを連結する。
【0012】
第2ゲート電極230bは前記第1ゲート電極230aと平行に配置され、トランジスタDT2及びトランジスタPT1に対するゲートを形成し、これらゲートを連結する。
【0013】
トランジスタAT1及びトランジスタDT1の間のn型イオン注入領域N+はノードN1になる。ノードN1はコンタクトCT2aを通じて相互連結ライン(図示せず)に連結され、相互連結ラインはコンタクトCT5aを通じてトランジスタPT1のドレインと連結され、コンタクトCT3bを通じてトランジスタDT2及びトランジスタPT2のゲートと連結される。
【0014】
トランジスタAT2及びトランジスタDT2の間のn型イオン注入領域N+はノードN2になる。ノードN2はコンタクトCT2bを通じて相互連結ライン(図示せず)に連結され、前記相互連結ラインはコンタクトCT5bを通じてトランジスタPT2のドレインと連結され、コンタクトCT3aを通じてトランジスタDT1及びトランジスタPT1のゲートと連結される。
【0015】
コンタクトCT1a及びCT1bは各々トランジスタAT1、AT2のドレインを各々のビットライン(図示せず)に接続させ、コンタクトCT4はトランジスタPT1及びトランジスタPT2のソースを電源ラインVDD(図示せず)に連結させ、コンタクトCT6はトランジスタDT1及びDT2のソースを接地ラインVSS(図示せず)に連結させる。
【0016】
一方、半導体集積回路の高集積化、高速化及び低電力化の趨勢が加速することによって、絶縁層上に単結晶シリコンを形成し、この単結晶シリコン上に単位素子を集積するSOI技術が注目されている。
【0017】
図3は従来の技術によるSOI基板に形成されたトランジスタを示す断面図である。
【0018】
図3を参照すると、SOI基板は支持基板300上に絶縁層305が形成されており、前記絶縁層305上に低ドーピングp導電型の半導体層が形成されている。
【0019】
そして、半導体素子(SOI素子)として、前記半導体層に活性領域を定義するフィールド領域310が形成され、半導体層には、ソース及びドレイン領域315が存在し、その間にはボディー320が存在する。前記ボディー320上にはゲート絶縁膜325を挟んでゲート電極330が形成されている。前記ゲート電極330の側壁にはゲートスペーサ335が形成されている。
【0020】
SOI基板を利用して製造されたSOI素子は、通常のバルク基板を利用して製造された半導体素子に比べて小さい接合静電容量(junction capacitance)に従う高速化、メモリ素子でα−粒子(α−particle)によるソフトエラー減少などの長所を有している。
【0021】
しかし、SOI構造は浮動体効果の問題点を有している。浮動体効果はデバイスのボディーが固定電位に連結されていないので、デバイスがデバイスの履歴に基づいて電化を取る場合に発生する。すなわち、トランジスタのソース及びドレイン領域全部がハイ論理レベル状態にある場合に、ボディー領域も同一の電圧に充電される。その後に、トランジスタのソース(またはドレイン)がロー論理レベルに素早く変わると、ソース(またはドレイン)領域とボディー領域の間の接合は順方向にバイアスされ、寄生バイポーラトランジスタが動作して漏洩電流を発生させる。
【0022】
図4及び図5はMOSトランジスタで、バイポーラトランジスタが作動して漏洩電流が発生することを示す。
【0023】
図4を参照すると、ノードにハイ信号を貯蔵した状態で、ビットライン電圧をハイ状態に十分な時間(1μs乃至100ms)印加した後に、短い時間(1ns乃至10ns)にビットライン電圧をローに進行した場合に、アクセストランジスタがオフ状態にもかかわらず、浮動体効果によって漏洩電流が発生るすることを示す。すなわち、ノードでビットラインに漏洩電流が発生する。
【0024】
図5を参照すると、ビットラインの動作電圧による漏洩電流を示すグラフである。
【0025】
ゲート電極の長さを0.11μmにした。充電時間として10ms程度とり十分な時間ビットライン動作電圧をハイに印加した後に、5nsの短い時間、ビットライン動作電圧をローに印加した場合に、漏洩電流が発生することが分かる。
【0026】
この場合に、ハイを貯蔵するセル内のデータがローに変換される誤動作が発生する。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述のような問題点を解決するために、SOI基板を使用するMOSトランジスタで、フローティングされているボディーを接地配線に連結することによって、浮動体効果を防止するSRAMセルを提供することに目的がある。
【0028】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するための本発明のSRAMセルは、支持基板、前記支持基板上の絶縁層、及び前記絶縁層上の半導体層を有するSOI基板に形成される。前記半導体層内に形成される第1及び第2活性領域、および、ボディー延長部を限定するフィールド領域と、前記第1活性領域の上部を横切る一直線のワードラインと、前記第1活性領域及び前記第2活性領域の上部を横切り、前記ワードラインと接することなく、かつ、前記ワードラインと垂直方向に配置された第1ゲート電極と、前記第1活性領域及び前記第2活性領域の上部を横切り、前記ワードラインと接することなく、かつ、前記第1ゲート電極と平行に配置された第2ゲート電極と、前記第1活性領域内であって、前記ワードラインと前記第1ゲート電極との間に位置する第1導電型の第1ノード領域と、前記第1活性領域内であって、前記ワードラインと前記第2ゲート電極との間に位置する第1導電型の第2ノード領域と、前記第1活性領域内であって、前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極との間に位置する第1導電型の共通ソース領域と、前記第2活性領域内であって、前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極との間に位置する第2導電型の共通ソース領域と、前記第2活性領域内であって、前記第1ゲート電極と隣接し、前記第2導電型の共通ソース領域の反対側に位置する第2導電型の第1ドレイン領域と、前記第2活性領域内であって、前記第2ゲート電極と隣接し、前記第2導電型の共通ソース領域の反対側に位置する第2導電型の第2ドレイン領域と、含み、前記第1活性領域および第2活性領域は互いに分離して形成され、前記ボディー延長部は、第2導電型であり、前記ワードラインと交差する前記第1活性領域から延長した位置であり、かつ、前記ワードラインの下部と平行に配置され、前記第1導電型の共通ソース領域と連結することを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
上述の目的、特徴及び長所は添付した図面と関連した詳細な説明を通じてより明らかである。以下、添付した図を参照して、本発明の望ましい実施形態を詳細に説明する。
【0031】
図6は本発明によるSRAMセルを示す回路図である。
【0032】
図6に示した本発明によって形成されたSRAMセルと図2に示した従来の技術によるSRAMセルを比較すると、本発明では、トランジスタAT1のボディーがトランジスタDT1のソースと連結されており、トランジスタAT2のボディーがトランジスタDT2のソースと連結されている。
【0033】
具体的には、トランジスタPT1及びトランジスタPT2の共通ソースは電源ラインVDDと連結される。トランジスタPT1のドレインはノードN1と連結され、トランジスタPT2のドレインはノードN2と連結される。トランジスタPT1のゲートはトランジスタDT1のゲート及びノードN2に連結され、トランジスタPT2のゲートはトランジスタDT2のゲート及びノードN1に連結されている。
【0034】
アクセストランジスタAT1のドレインはビットラインBL1と連結され、ソースはノードN1に連結されている。同様に、アクセストランジスタAT2のドレインはビットラインBL2と連結され、ソースはノードN2と連結されている。アクセストランジスタAT1及びAT2のゲート電極は全部ワードラインWLと連結されている。
【0035】
ドライバトランジスタDT1のドレインはノードN1と連結され、ゲートは上述のように、プルアップトランジスタPT1のゲート及びノードN2と連結されている。同様に、ドライバトランジスタDT2のドレインはノードN2と連結され、ゲートは上述のように、プルアップトランジスタPT2のゲート及びノードN1に連結されている。ドライバトランジスタDT1及びトランジスタDT2のソースは全部接地ラインVSSに接続されている。
【0036】
本発明は従来の技術と異なり、アクセストランジスタのボディーをドライバトランジスタのソースと連結することによって、アクセストランジスタのボディーがフローティングされた時に発生するバイポーラトランジスタの漏洩電流を抑制することができる。
【0037】
図7乃至図9は本発明の一実施形態によるSRAMセルを示す平面図である。セルはミラー状に対称に繰り返して形成される。
【0038】
図7は素子分離、第1導電層及びコンタクトプラグを示す平面図である。
【0039】
図7を参照すると、活性領域600a、600b、600dを定義するフィールド領域610が形成されている。活性領域はn型トランジスタが形成される第1活性領域600a、p型トランジスタが形成される第2活性領域600b、ボディー延長部600c及びボディーピックアップ領域600dで構成されている。
【0040】
前記活性領域及びフィールド領域上には第1導電層620、630a、630bが配置されている。第1導電層はワードライン620及びゲート電極630a、630bを構成する。
【0041】
ワードライン620は前記第1活性領域600aを横切ってトランジスタAT1及びトランジスタAT2に対するゲートを形成する。前記ワードライン620は上下にワードラインの両側壁から延長された突出部621を有する+形状がある。また、前記ワードライン620の下部には前記ワードラインと平行に活性領域からなるボディー延長部600cがアクセストランジスタAT1、AT2のボディー領域601a、601bとドライバトランジスタDT1、DT2の共通ソース領域603を連結するために形成されている。前記ボディー延長部600cはワードライン620の幅より狭いことが望ましい。
【0042】
第1ゲート電極630aは前記ワードライン620と垂直に配置され、前記活性領域600a、600bの上部を横切ってトランジスタDT1及びトランジスタPT1に対するゲートを形成し、これらゲートを連結する。第2ゲート電極630bは前記第1ゲート電極と平行に配置され、前記活性領域600a、600bを横切ってトランジスタDT2及びトランジスタPT2のゲートを形成し、これらゲートを連結する。
【0043】
第1導電層が形成された後には、前記第1導電層620、630a、630b及びフィールド領域610をイオン注入マスクとして使用して活性領域600a、600b、600dにイオン注入されている。図面符号A部分には、n型で高ドーピングイオン注入されて、n型イオン注入された活性領域(図面で、N+で表示されている)が形成される。図面符号B部分には、p型で高ドーピングされたイオン注入されて、p型イオン注入された活性領域(図面で、P+で表示されている)が形成される。
【0044】
n型イオン注入された活性領域(N+領域)には、前記ワードライン620及び前記第1ゲート電極630aの間の第1ノード領域602a、N1、前記ワードライン620及び前記第2ゲート電極630bの間の第2ノード領域602b、N2、前記第1ゲート電極630a及び前記第2ゲート電極630bの間のトランジスタDT1及びトランジスタDT2の共通ソース領域603、前記ワードライン620と隣接し、前記第1ノード領域N1の反対側に配置されたトランジスタAT1の第1ドレイン領域604a、前記ワードライン620と隣接し、前記第2ノード領域N2の反対側に配置されたトランジスタAT2の第2ドレイン領域604bがある。
【0045】
p型イオン注入された活性領域(P+領域)には前記第1ゲート電極630a及び前記第2ゲート電極630bの間のトランジスタPT1及びトランジスタPT2の共通ソース領域605、前記第1ゲート電極630aと隣接し、前記共通ソース領域605の反対側に位置したトランジスタPT1の第1ドレイン領域606a、前記第2ゲート電極630bと隣接し、前記共通ソース領域605の反対側に位置したトランジスタPT2の第2ドレイン領域606bがある。注目する点は、従来の技術と比べて、前記ボディー延長部600cと連結されたp型イオン注入領域であるボディーピックアップ領域600dが追加にさらに形成されている。
【0046】
ところで、本発明の目的は、前記アクセストランジスタAT1、AT2のボディー領域601a、601bと前記ドライバトランジスタDT1、DT2の共通ソース領域を電気的に連結することであって、前記ボディー延長部600cと連結されたボディーピックアップ領域600dとドライバトランジスタDT1及びDT2の共通ソース領域603の間には所望しないPNダイオードが形成されている。すなわち、n型でイオン注入された共通ソース領域(603、N+領域)と前記ボディー延長部600cと連結されたp型でイオン注入されたボディーピックアップ領域(600d、P+領域)の間にPNダイオードが形成されていることが分かる。このPNダイオードはアクセストランジスタのボディー領域601a、601bと連結されるボディーピックアップ領域600dで、共通ソース領域603に電流経路を作ることにおいて、バリヤとして作用する。すなわち、PNダイオードのしきい値電圧以上でのみ電流経路が作られるので、バリヤなしに電流経路を有するようにする追加的な工程が必要になる。
【0047】
前記第1導電層620、630a、630bを含む基板の全面に層間絶縁膜が形成され、前記層間絶縁膜を貫通して導電性コンタクトプラグ(以下、コンタクトという)が形成されている。
【0048】
前記コンタクトでは、前記トランジスタAT1の第1ドレイン領域604aに形成されたコンタクトCT1a、前記トランジスタAT2の第2ドレイン領域604bに形成されたコンタクトCT1b、前記第1ノード領域602a、N1に形成されたコンタクトCT2a、前記第2ノード領域602b、N2に形成されたコンタクトCT2b、前記第1ゲート電極630aに形成されたコンタクトCT3a、前記第2ゲート電極630bに形成されたコンタクトCT3b、前記トランジスタPT1及びPT2の共通ソース領域605に形成されたCT4、前記トランジスタPT1の第1ドレイン領域606aに形成されたコンタクトCT5a、前記トランジスタPT2の第2ドレイン領域606bに形成されたコンタクトCT5b、前記トランジスタDT1及びDT2の共通ソース領域603に形成されたCT6がある。
【0049】
図8は前記図7の図面上に第2導電層640a、640b、650、660を示した平面図である。前記第2導電層は相互連結ライン640a、640b、電源ラインVDD650、接地ラインVSS660を構成する。
【0050】
図7及び図8を参照すると、第1相互連結ライン640aはコンタクトCT2aを通じて第1ノード領域602a、N1と連結され、コンタクトCT5aを通じてトランジスタPT1の第1ドレイン領域606aと連結され、コンタクトCT3bを通じてトランジスタDT2及びトランジスタPT2のゲート電極630bと連結される。同様に、第2相互連結ライン640bはコンタクトCT2bを通じて第2ノード領域602b、N2と連結され、コンタクトCT5bを通じてトランジスタPT2の第2ドレイン領域606bと連結され、コンタクトCT3aを通じてトランジスタDT1及びトランジスタPT1のゲート電極630aと連結される。
【0051】
電源ラインVDD650はトランジスタPT1及びトランジスタPT2の共通ソース領域605をコンタクトCT4を通じて電源電圧と連結する。
【0052】
接地ラインVSS660はトランジスタDT1及びトランジスタDT2の共通ソース領域603をCT6を通じて接地と連結する。
【0053】
図9は図8の平面図に第3導電層であるビットライン670a、670bを示す平面図である。
【0054】
図7、図8及び図9を参照すると、第1ビットライン670aはコンタクトCT1aを通じてトランジスタAT1の第1ドレイン領域604aをビットライン電源に接続させる。同様に、第2ビットライン670bはコンタクトCT1bを通じてトランジスタAT2の第2ドレイン領域604bをビットライン電源に接続させる。
【0055】
図10は前記図7のI−I’ラインを取った断面図であり、図11は前記図8のII−II’ラインを取った断面図であり、図12は図9のIII−III’ラインを取った断面図である。図10乃至図12の断面図は、理解の便宜のために、アクセストランジスタAT1、ドライバトランジスタDT1及びワードラインWLの方向に切断し、図面符号は図7乃至図9と重畳される部分は同一の図面符号を使用する。また、図7乃至図9で曲がった点は図10乃至図12で破線で示す。
【0056】
図10を参照すると、図7のI−I’ラインを取った断面図であって、SOI半導体基板で素子分離工程、第1導電層形成及びコンタクトプラグ形成工程まで進行した断面図である。
【0057】
SOI基板は支持基板607、前記支持基板607上の絶縁層609及び前記絶縁層609上の低ドーピングp導電型の半導体層を含む。
【0058】
前記半導体層に活性領域を定義するフィールド領域610を形成する。すなわち、前記半導体層をエッチングしてトレンチを形成し、前記トレンチを十分に充填する絶縁物を埋め込み、化学機械的研磨してフィールド領域610を形成する。
【0059】
次に、前記基板の全面にゲート絶縁膜612及び第1導電層620、630aを形成し、パターニングしてワードライン620、トランジスタAT1のゲート電極620及びトランジスタDT1のゲート電極630aを形成する。前記第1導電層620、630aはドーピングされたポリサイド、コバルトCo、タングステンW、チタンTi、ニケールNi、タンタルTa、チタン窒化膜TiN、タンタル窒化膜TaN、タングステン窒化膜WNで構成された一群から選択された少なくとも一つを使用することができる。
【0060】
次に、第1導電層620、630a及びフィールド領域610をイオン注入マスクとして使用して前記活性領域に低ドーピングイオン注入632を実施することができる。
【0061】
次に、基板の全面にゲート絶縁膜を形成し、全面エッチングして前記第1導電層620、630aの側壁にスペーサ634を形成することができる。
【0062】
次に、感光膜パターン(図示せず)をイオン注入マスクとして利用して高ドーピングにイオン注入して、n型イオン注入された活性領域602a、603、604aを形成する。n型イオン注入された活性領域には、第1ノード領域602a、トランジスタDT1の共通ソース領域603、トランジスタAT1の第1ドレイン領域604aが図示されている。
【0063】
次に、感光膜パターン(図示せず)をイオン注入マスクを利用して高ドーピングにp型イオン注入されたボディーピックアップ領域600dを形成する。図7及び図10を参照すると、前記アクセストランジスタAT1のボディー領域601aは前記ワードライン620WLの下部に形成されたボディー延長部600cを通じて高ドーピングにイオン注入されたp型ボディーピックアップ領域600dと連結される。前記p型ボディーピックアップ領域600dは既に形成されたトランジスタDT1の共通ソース領域603とPNダイオードを形成する。上述のように、前記ダイオードはしきい値電圧を有するので、バリヤない電流経路を形成することが必要である。
【0064】
次に、前記基板にシリサイド工程を進行してシリサイド層636を形成することができる。基板にTi、Co及びNiで構成された金属物質の中から一つを蒸着した後に、急速熱処理(RTP:Rapid Thermal Annealing)方法または炉(furnace)を利用した熱処理を実施することができる。
【0065】
前記熱処理によって前記フィールド領域610及び前記スペーサ634上にある金属物質はシリサイド反応を起こさないが、前記活性領域602a、603、604及び前記第1導電層620、630a上にある金属物質は活性領域及び第1導電層とシリサイド化してTiSi2、CoSi2、NiSi2のうちの一つであるシリサイド636を形成する。前記熱処理が完了した半導体基板に硫酸H2SO4と過酸化水素H22混合溶液で洗浄工程を進行することによって、シリサイド化反応を起こさなかった金属物質を除去する。前記シリサイド636は低い抵抗を有するので、素子の速度を速くするために使用される。これに加えて、本発明では、前記シリサイド636がPNダイオードの接合バリヤなしに、電流を流すようにする役割も遂行する。
【0066】
次に、基板の全面に層間絶縁膜638を形成し、平坦化工程を進行する。次に、前記層間絶縁膜638を貫通して前記半導体基板の活性領域と連結されるコンタクトホールを形成し、導電性物質で前記コンタクトホールを充填し、コンタクトCT1a、コンタクトCT2a、コンタクトCT6を形成する。前記コンタクトホールを形成する時に、上述のPNダイオード領域を過エッチングさせることができる。次に、コンタクトホールを導電物質で充填すれば、前記コンタクトCT6によって上述のPNダイオードの接合バリヤなしに、導電させることができる。
【0067】
図11を参照すると、コンタクトを含む基板の全面に第2導電層を形成し、パターニングして接地ライン660、相互連結ライン640a、640bを形成する。
【0068】
図12を参照すると、前記第2導電層640a、640b、660を含む基板の全面に第2層間絶縁膜665を形成し、コンタクトCT1aを形成する。
【0069】
次に、前記コンタクトCT1aを含む基板の全面に第3導電層を形成し、パターニングして第1ビットライン670aを形成する。
【0070】
図13及び図14は本発明の実施形態において、ワードラインに+字形状に突出部を形成した理由を説明する部分平面図である。
【0071】
図13はワードラインを従来のように、直線にする場合に、誤整列によってワードラインが上部に移動した場合の平面図である。ワードラインが誤整列によって活性領域が連結されれば、以後のシリサイド工程で電流経路が形成され、接地ラインVSSに漏洩電流が増加して不良を誘発する。誤整列を防止するために、ワードラインの幅を広める方法もあるが、素子の集積化には望ましくない。
【0072】
図14はワードラインの両側壁から延長された突出部を形成する場合に、ワードラインが上部に移動する誤整列が発生した場合の平面図である。ワードラインが上部に移動する誤整列が発生しても、ワードラインの突出部によって漏洩電流を予防することができる。同様に、前記ワードラインが下部に移動する誤整列が発生した場合にも、ワードラインの突出部によって漏洩電流を予防することができる。
【0073】
以上で説明した本発明は上述の実施形態及び添付した図面により限定されず、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で多様な置換、変形及び変更が可能なことは、本発明が属する技術分野で通常の知識を持つ者において自明である。
【0074】
【発明の効果】
上述のように、本発明は、SOI半導体基板に形成したSRAMセルにおいて、アクセストランジスタのボディー領域を、活性領域を延長したボディー延長部を通じてドライバトランジスタのソースと連結させて不動体効果を除去することができる。
【0075】
また、本発明はワードライン下部にボディー延長部を形成することによって、セル面積の増加なしに、アクセストランジスタのボディーとドライバトランジスタのソースを連結することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の技術によるSRAMのメモリセルを示す回路図。
【図2】 従来の技術によるSRAMセルを示す平面図。
【図3】 従来の技術によるSOI基板に形成されたトランジスタを示す断面図。
【図4】 MOSトランジスタでバイポーラトランジスタが作動して漏洩電流が発生することを示す図面。
【図5】 MOSトランジスタでバイポーラトランジスタが作動して漏洩電流が発生することを示す図面。
【図6】 本発明によるSRAMメモリセルを示す回路図。
【図7】 本発明の一実施形態によるSRAMセルを示す平面図。
【図8】 本発明の一実施形態によるSRAMセルを示す平面図。
【図9】 本発明の一実施形態によるSRAMセルを示す平面図。
【図10】 図7のI−I’ラインを切断した断面図。
【図11】 図8のII−II’ラインを切断した断面図。
【図12】 図9のIII−III’ラインを切断した断面図。
【図13】 本発明の一実施形態でワードラインに+字形状の突出部を形成した理由を説明する部分平面図。
【図14】 本発明の一実施形態でワードラインに+字形状の突出部を形成した理由を説明する部分平面図。
【符号の説明】
600,600b,600c,600d 活性領域
610,630a,630b 第1導電層
640a,640b,650,660 第2導電層
670 第3導電層
AT アクセストラジスタ
DT ドライバトラジスタ
PT プルアップトランジスタ
WL ワードライン
BL ビットライン
CT コンタクトプラグ
N+ n型高ドーピング領域
P+ p型高ドーピング領域
B ボディー領域

Claims (11)

  1. 支持基板、前記支持基板上の絶縁層、及び前記絶縁層上の半導体層を有するSOI基板に形成されたSRAMセルにおいて、
    前記半導体層内に形成される第1及び第2活性領域、および、ボディー延長部を限定するフィールド領域と、
    前記第1活性領域の上部を横切る一直線のワードラインと、
    前記第1活性領域及び前記第2活性領域の上部を横切り、前記ワードラインと接することなく、かつ、前記ワードラインと垂直方向に配置された第1ゲート電極と、
    前記第1活性領域及び前記第2活性領域の上部を横切り、前記ワードラインと接することなく、かつ、前記第1ゲート電極と平行に配置された第2ゲート電極と、
    前記第1活性領域内であって、前記ワードラインと前記第1ゲート電極との間に位置する第1導電型の第1ノード領域と、
    前記第1活性領域内であって、前記ワードラインと前記第2ゲート電極との間に位置する第1導電型の第2ノード領域と、
    前記第1活性領域内であって、前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極との間に位置する第1導電型の共通ソース領域と、
    前記第2活性領域内であって、前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極との間に位置する第2導電型の共通ソース領域と、
    前記第2活性領域内であって、前記第1ゲート電極と隣接し、前記第2導電型の共通ソース領域の反対側に位置する第2導電型の第1ドレイン領域と、
    前記第2活性領域内であって、前記第2ゲート電極と隣接し、前記第2導電型の共通ソース領域の反対側に位置する第2導電型の第2ドレイン領域と、
    を含み、
    前記第1活性領域および第2活性領域は互いに分離して形成され、
    前記ボディー延長部は、第2導電型であり、前記ワードラインと交差する前記第1活性領域から延長した位置であり、かつ、前記ワードラインの下部と平行に配置され、前記第1導電型の共通ソース領域と連結することを特徴とするSRAMセル。
  2. 前記第1導電型はn型であることを特徴とする請求項1に記載のSRAMセル。
  3. 前記ボディー延長部は前記第1導電型共通ソース領域と接触する第2導電型のボディーピックアップ領域を含み、
    前記ボディーピックアップ領域は前記ワードラインの一側面に位置し、
    前記ボディーピックアップ領域に注入されるイオンは前記ボディー延長部に注入されるイオンの濃度よりも高いドーピングイオンであることを特徴とする請求項1に記載のSRAMセル。
  4. 前記第1導電型の共通ソース領域と第2導電型のボディーピックアップ領域の間を連結するシリサイド層をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載のSRAMセル。
  5. 前記第1導電型の共通ソース領域と第2導電型のボディーピックアップ領域の間を連結する導電性コンタクトプラグをさらに含み、前記導電性コンタクトプラグは接地ラインVSSと連結されることを特徴とする請求項3または4に記載のSRAMセル。
  6. 前記第2導電型はp型であることを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載のSRAMセル。
  7. 前記ボディー延長部の幅は前記ワードラインの幅より狭いことを特徴とする請求項1に記載のSRAMセル。
  8. 前記ワードラインの両側壁から延長された突出部をさらに含み、前記突出部は各々前記ボディー延長部の両側に位置することを特徴とする請求項1に記載のSRAMセル。
  9. 前記第2導電型の共通ソース領域と連結される電源ラインVDDをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のSRAMセル。
  10. 前記第1ノード領域、前記第2導電型の第1ドレイン領域、及び前記第2ゲート電極を連結する第1相互連結ラインと、
    前記第2ノード領域、前記第2導電型の第2ドレイン領域及び前記第1ゲート電極を連結する第2相互連結ラインとをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のSRAMセル。
  11. 前記ワードラインと隣接し、前記第1ノード領域の反対側に位置した前記第1活性領域に形成された第1導電型の第1ドレイン領域と、
    前記ワードラインと隣接し、第2ノード領域の反対側に位置した前記第1活性領域に形成された第1導電型の第2ドレイン領域と、
    前記第1導電型の第1ドレイン領域と連結される第1ビットラインと、前記第1導電型の第2ドレイン領域と連結される第2ビットラインとをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載のSRAMセル。
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