JP2000022160A - 半導体集積回路及びその製造方法 - Google Patents

半導体集積回路及びその製造方法

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JP2000022160A
JP2000022160A JP10189543A JP18954398A JP2000022160A JP 2000022160 A JP2000022160 A JP 2000022160A JP 10189543 A JP10189543 A JP 10189543A JP 18954398 A JP18954398 A JP 18954398A JP 2000022160 A JP2000022160 A JP 2000022160A
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勝忠 堀内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】SOI基板上に形成されたSOIトランジスタ
の最大の欠点である基板浮遊効果を解消すると共に、電
源電圧に関する制限、及び漏洩電流の問題なしにトラン
ジスタの低電圧、大電流化を実現する。 【解決手段】本願発明の半導体集積回路は、SOI基板
上に形成されたMOSトランジスタの基板端子とドレイ
ン端子間にゲート電極を共有する補助トランジスタによ
り基板電位をゲート、ドレイン電位により制御するもの
である。本半導体集積回路では、非導通状態に於ける基
板蓄積電荷は基板端子とソース間に構成された抵抗素子
により引き抜き、基板浮遊効果の諸現象を解消する。不
都合な漏洩電流経路を生じることなく、従って電源電圧
の制限なく基板電位を変動できるため、閾電圧を入力信
号に追随させて可変にでき、半導体集積回路の高速化、
低電圧動作化を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体集積回路に関
するものである。本発明に係わる半導体集積回路は当前
記半導体集積回路を構成要素とする記憶装置、電子制御
装置、並びにプロセッサ装置に適用して有用である。
【0002】
【従来の技術】絶縁膜上の単結晶半導体層にMOS型電
界効果トランジスタ(以下、単にMOSと略記する)を
構成する手法は、SOI(シリコン・オン・インシュレ
−タ:Silicon On Insulator)M
OS構造として知られている(以下、単にSOI・MO
Sと略記する)。上記MOSはその直下に厚い絶縁膜を
有しているためドレイン接合容量、及び配線寄生容量
が、従来のMOSに比べて1/10程度にまで低減でき
る特徴を有している。更にMOSが支持基板から絶縁分
離されているためα線の照射による誤動作、及びラッチ
アップ現象を本質的に解消できる等の特徴を有してい
る。
【0003】更にSOI・MOSが互いに絶縁分離され
ている特徴を利用して、SOI・MOSの基板とゲート
電極を電気的に接続することによりSOI・MOSの閾
電圧を印加ゲート電圧に依存して可変にする手法があ
る。これは「ア・ダイナミック・スレッシュホールド・
ボルテージ MOSエフイーティ(DTMOS)フォー
・ウルトラ・ロー・ボルテージ・オペレーション(A
dynamic threshold voltage
MOSFET(DTMOS) for ultra−
low voltage operation)」と題
して1994年国際電子装置学会(Internati
onal Electron Devices Mee
ting)予稿集809ページに提案されている。この
手法による構成の例は、図2の(a)に等価回路図、及
び図3に平面配置構造図が示されている。上記手法では
SOI・MOSの基板3をチャネル領域外部でゲート電
極6とを接続孔112、113を介して金属配線61に
より接続する構成となっている。従って、ゲート印加電
圧の上昇と共に基板電位が上昇する。このことによりソ
ース・ドレイン間が順方向化するため、トランジスタ特
性はパンチスルー状態となり、電流値は増加する。nチ
ャネルSOI・MOSに於いては閾電圧値が負の方向に
変化した状態に対応する。ゲート印加電圧が低下すると
基板電位が低下する。この為、閾電圧値は正の方向に変
化した状態となり、電流値は低減される。基板電位をゲ
ート電位に連動させて制御する上記構成に於いては、ソ
ース・ドレイン電流のゲート電圧依存性の傾きが従来S
OI・MOSの値よりも小さい特性を実現できる。従っ
て、上記のような構成は従来に比べて電源電圧を低下さ
せても大電流を確保できる特徴を有している。
【0004】更に図2(a)に示される構成の欠点を解
消する目的で、ゲート・基板間にダイオードを挿入する
手法も提案されている。この手法は図2の(b)に示さ
れる。
【0005】図2の(a)、(b)で示される従来手法
は、SOI・MOS特有の構造である基板領域が外部か
ら完全に分離された構成を利用し、その基板電位を何ら
かの手法で制御することにより動作電圧の低電圧化を図
らんとするものである。基板領域が外部から完全に隔離
された構造に於いて、所謂、基板浮遊効果がSOI・M
OSの最大の欠点として知られている。これは次の現象
を指す。ドレイン強電界により発生した少数キャリアが
基板領域から流出する経路がなく基板内に蓄積される。
この基板に蓄積されたキャリアにより閾電圧値が変動し
たり、更には電流・電圧特性に異常な瘤状特性が現われ
る。
【0006】上記手法に於いては、基板電位はゲート電
位に固定されるため、基板浮遊効果の欠点も解消され
る。
【0007】通常Si基板に形成した半導体集積回路に
於て、ウエル電位を制御回路を用いて可変にすることに
よりウエル領域内のトランジスタの閾電圧値を可変とす
る方式も考えられる。この方式に於てはウエル内のすべ
てのトランジスタの閾電圧値が一律に変更される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本願発明の第1の目的
は、閾電圧可変特性を有し、且つ高速動作を確保しつつ
より低電圧動作を可能ならしめるSOI・MOSを提供
することである。
【0009】本願発明の第2の目的は、基板浮遊効果に
起因する諸問題を解消するものである。この基板浮遊効
果に起因する諸問題はSOI基板を用いた半導体装置の
最大の欠点である。これらの諸問題の具体例は、例えば
閾電圧の変動、電流電圧特性への異常なこぶ状特性の発
生、ソース・ドレイン耐圧の低下などである。
【0010】本願発明の第3の目的は、上記諸課題の解
消を確保しつつ、高集積化をも確保するものである。
【0011】本願発明の第4の目的は、上記諸課題の解
消をより簡便な方法によってなす製造方法を提供するも
のである。
【0012】以下に、これらの諸目的の背景について補
足説明する。
【0013】前記DTMOSの課題は大電流化、高速動
作化に不向きなことである。このDTMOS技術による
インバータ構成は図2の(a)で示される。この構成は
ゲート電圧の印加によりソース・基板間が順方向とな
り、ゲートからソースに電流が流れる致命的欠陥が生じ
る。更にソース・基板間が順方向となるため、ゲート電
圧をソース接合の拡散電位差(約0.6V)以上に本質
的に上昇できない。従って、0.6V以上の電源電圧で
動作させた場合、本構造は通常構造のMOS特性に比べ
て駆動電流はむしろ低下する。従って、本構造は大電流
化、高速動作化の観点からは何ら特性改善は期待できな
い。即ち、本構造では0.6V以上の電源電圧では無駄
に電力を消費するだけである。
【0014】図2の(b)に示すインバータは、前記D
TMOSの難点の対策を考慮した例である。この例で
は、逆方向ダイオードの存在によりソース接合の拡散電
位差以上のゲート電圧の印加も可能となる。しかし、こ
の方式では、SOI・MOSの最大の欠点として知られ
ている基板浮遊効果解消の観点からは何の効果も期待で
きない。この構造は、ドレイン強電界により基板に発生
したキャリアを引き抜くことができない。即ち、 nチ
ャネルMOSでは正孔が、pチャネルMOSでは電子が
基板に蓄積される。これらのキャリアの蓄積に対してゲ
ートとの接続経路は逆方向ダイオードのために引き抜く
ことができない。従って、この構造は、閾電圧値の変
動、耐圧の低下、及び高周波動作時の不安定性等、基板
浮遊効果特有の問題を解消することができない。
【0015】更に、この図2の(b)のインバータ構成
は他の欠点をも有する。この構造は回路設計の繁雑化と
占有面積の増加をもたらすのである。即ち、この構造
は、トランジスタMP1、MP2を制御する新たな周辺
回路を要するからである。図の2(a)で示されるDT
MOSの構成に於いても通常SOI・MOSに比べ、基
板・ゲート接続をチャネル領域外で行うための領域を余
分に占有する欠点を有しているが、図2(b)の構成は
更に占有面積増大のため、集積回路の高集積化を更に著
しく損なう欠点がある。
【0016】閾電圧を可変とする他の方式としてウエル
電位可変方式が考えられる。このウエル電位可変方式
は、ウエル電位を可変としない方式に比べ高速性、低電
力性で有効性が期待できる。しかしながら、この方式は
個別的なトランジスタの閾電圧の制御が不可能である。
この方式では、ウエル内に配置されたいくつかのトラン
ジスタに於ては例えば閾電圧を高い値に保持し、漏洩電
流を低減したい状況にも係わらず、そのトランジスタ部
分での漏洩電流が低減できない欠点を有している。それ
は、ウエル内の全てのトランジスタの閾電圧が1律に変
化するためである。即ち、個別的にトランジスタの閾電
圧の制御が出来ないのである。上記欠点を解消するため
には各トランジスタごとにウエル分離を行い、そのウエ
ルごとにウエル電位制御回路を設ける必要がある。しか
し、これは高集積化に反する欠点を生じる。ウエル電位
制御方式に関する他の欠点はウエル拡散層容量が比較的
大きいために超高速でのウエル電位制御が難しいことで
ある。
【0017】本発明の課題は図2の(a)及び(b)に
示された従来構造の問題点、即ち、先ず、この構造がゲ
ート電圧に依存した可変閾電圧特性を有するが、ゲート
電流がソースに流入する致命的欠点が生じる問題を原理
的に解消することにある。本願発明は、閾電圧可変特性
を有し、且つ低電圧動作可能なSOI・MOSを提供す
ることができる。
【0018】本発明の他の課題はゲート印加電圧条件に
制限を設けず、従ってソース拡散電位差以上のゲート電
圧を印加可能のSOI・MOSを提供し、0.6V以上
の通常電源電圧でも動作可能な大駆動電流、超高速動作
可能な低消費電力の半導体集積回路を提供することにあ
る。
【0019】本発明の他の課題はウエル単位で閾電圧を
可変とする方式の欠点を解消するものである。本願発明
は全てのトランジスタに於て遮断状態では閾電圧を高
く、導通状態では閾電圧を低くなる如く制御できる。そ
して更に、本発明は、高集積化に適し、超高速で、且つ
低消費電力の集積回路を提供することができる。
【0020】本発明の他の課題は高集積化を可能とせん
とするものである。例えば、前記図2の(a)で示され
る従来構造でゲート電極と基板間の接続に余分な領域を
要する。また、図2の(b)に示される従来構造に於い
ては、図2(b)の構造に比べてダイオードとその制御
回路が追加されるため高集積化が更に困難となる。
【0021】本発明の他の課題は可変閾電圧特性のため
に余分な制御回路の設計を要せず、従来回路をそのまま
適用できる廉価な半導体装置を提供することである。
【0022】本発明の他の課題はSOI・MOSの基板
浮遊効果を簡便な製造方法により解消する新規構造の半
導体装置を提供することにある。
【0023】本発明の他の課題は新規の製造技術の開発
を要することなく従来製造技術のみで、即ち廉価な製造
技術だけでSOI・MOSの基板浮遊効果を完全に解消
できる手法を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本願発明の基本概念は単
1トランジスタを閾電圧可変とする基本単位とし、従来
の回路設計方式には基本的に何の変更も要せず、低電
力、超高速動作を可能にすることである。従って、本願
発明に於ては各トランジスタの装置用基板を互いに分離
するのに最適なSOI基板を用いるのが望ましい。
【0025】次に本願明細書に開示される主な発明の諸
形態の概要を列挙する。
【0026】尚、本願明細書において、基板に係わる用
語として、「装置基板」および「支持基板」が用いられ
る。「装置基板」とは後述する一単位の半導体装置を搭
載する半導体基板を指す。一方、「支持基板」とはこの
一単位の半導体装置を含んで構成され、具体的機能を有
する半導体集積回路を支持する基板を指す。通例、この
支持基板上に装置基板が搭載され、半導体装置が形成さ
れている。
【0027】以下の(1)−(5)に記載の実施の形態
は、複数の半導体部材を用いて一単位の半導体装置を構
成する基本形態を示している。この「一単位の半導体装
置」を用いて、具体的機能、例えば論理回路、記憶装置
などを有する各種の半導体集積回路が構成される。
【0028】(1)本願発明の第1の形態は、第1導電
型の第1のMOS型電界効果トランジスタと、第1導電
型の第2のMOS型電界効果トランジスタとを有して1
単位の半導体装置が構成され、前記1単位の半導体装置
の装置基板は他の半導体装置から分離されてなり、少な
くとも前記1単位の半導体装置を含む半導体装置群によ
り回路構成がなされ、且つ前記第2のMOS型電界効果
トランジスタのゲート電極が前記 第1のMOS型電界
効果トランジスタのゲート電極に接続され、前記第2の
MOS型電界効果トランジスタのドレインが前記第1の
MOS型電界効果トランジスタのドレインに接続され、
前記第2のMOS型電界効果トランジスタのソースが第
1のMOS型電界効果トランジスタの装置基板、及び抵
抗素子を介して前記第1のMOS型電界効果トランジス
タのソースに接続されたことを特徴とする半導体集積回
路である。
【0029】本例の1単位の半導体装置は図1の(a)
示される。
【0030】(2)本願発明の第2の形態は、1つのM
OS型電界効果トランジスタと、容量素子とを有して1
単位の半導体装置が構成され、前記1単位の半導体装置
の装置基板は他の半導体装置から分離されてなり、少な
くとも前記1単位の半導体装置を含む半導体装置群によ
り回路構成がなされ、且つ前記容量素子の一方の電極が
前記MOS型電界効果トランジスタのゲート電極に接続
され、前記容量素子の他方の電極が前記MOS型電界効
果トランジスタの装置基板、及び抵抗素子を介して前記
MOS型電界効果トランジスタのソースに接続されたこ
とを特徴とする半導体集積回路である。
【0031】本例の1単位の半導体装置は図12の
(a)示される。
【0032】(3)本願発明の第3の形態は、第1導電
型の第1のMOS型電界効果トランジスタと、第1導電
型の第2のMOS型電界効果トランジスタと、第2導電
型の第3のMOS型電界効果トランジスタとを有して1
単位の半導体装置が構成され、前記1単位の半導体装置
の装置基板は他の半導体装置から分離されてなり、少な
くとも前記1単位の半導体装置を含む半導体装置群によ
り回路構成がなされ、且つ前記第2のMOS型電界効果
トランジスタのゲート電極が前記第1のMOS型電界効
果トランジスタのゲート電極に接続され、前記第2のM
OS型電界効果トランジスタのドレインが前記第1のM
OS型電界効果トランジスタの装置基板に接続され、前
記第3のMOS型電界効果トランジスタのゲート電極が
前記第2のMOS型電界効果トランジスタのゲート電極
に接続され、前記第3のMOS型電界効果トランジスタ
のドレインが前記第1のMOS型電界効果トランジスタ
の装置基板に接続され、前記第3のMOS型電界効果ト
ランジスタのソースが前記第1のMOS型電界効果トラ
ンジスタのソースに接続されたことを特徴とする半導体
集積回路である。
【0033】本例の一単位の半導体装置は図18の
(a)に示される。
【0034】(4)本願発明の第4の形態は、前記項目
(3)に記載の半導体集積回路において、前記第3のM
OS型電界効果トランジスタは第1導電型であり、前記
第3のトランジスタのゲート電極は前記第1のMOS型
電界効果トランジスタのドレインに接続されてなること
を特徴とする半導体集積回路である。
【0035】(5)本願発明の第5―第8の形態は、前
記項目(1)―(4)に記載の半導体集積回路におい
て、前記各半導体装置は、当該半導体集積回路の支持基
板より絶縁膜で分離され、且つ互いに絶縁膜で分離され
て構成されたことを特徴とする半導体集積回路である。
【0036】以下、項目(6)−(10)はCMOSの
形態である。
【0037】(6)本願発明の第9の形態は、少なくと
も第1の基板領域と第2の基板領域を電気的に分離され
た領域として当該半導体集積回路の支持基板に有し、前
記第1の基板領域は第1のMOS型電界効果トランジス
タと第2のMOS型電界効果トランジスタとを有し、前
記第2の基板領域は第3のMOS型電界効果トランジス
タと第4のMOS型電界効果トランジスタとを有し、前
記第1より第4のMOS型電界効果トランジスタを少な
くとも有して1単位の半導体装置を構成し、少なくとも
前記1単位の半導体装置を含む半導体装置群により回路
構成がなされ、且つ前記第2のMOS型電界効果トラン
ジスタのゲート電極が前記第1のMOS型電界効果トラ
ンジスタのゲート電極に接続され、前記第2のMOS型
電界効果トランジスタのドレインが前記第1のMOS型
電界効果トランジスタのドレインに接続され、前記第2
のMOS型電界効果トランジスタのソースが前記第1の
MOS型電界効果トランジスタの装置基板、及び第1の
抵抗素子を介して前記第1のMOS型電界効果トランジ
スタのソースに接続され、且つ前記第4のMOS型電界
効果トランジスタのゲート電極が前記第3のMOS型電
界効果トランジスタのゲート電極に接続され、前記第4
のMOS型電界効果トランジスタのドレインが前記第3
のMOS型電界効果トランジスタのドレインに接続さ
れ、前記第4のMOS型電界効果トランジスタのソース
が前記第3のMOS型電界効果トランジスタの装置基
板、及び第2の抵抗素子を介して前記第3のMOS型電
界効果トランジスタのソースに接続されてなることを特
徴とする半導体集積回路である。
【0038】本例は図1の(b)に例示される。
【0039】(7)本願発明の第10の形態は、少なく
とも第1の基板領域と第2の基板領域を電気的に分離さ
れた領域として当該半導体集積回路の支持基板に有し、
前記第1の基板領域は第1導電型の第1のMOS型電界
効果トランジスタと第1の容量素子とを有し、前記第2
の基板領域は第2導電型の第2のMOS型電界効果トラ
ンジスタと第2の容量素子とを有し、前記第1と第2の
MOS型電界効果トランジスタおよび第1と第2の容量
素子を少なくとも有して1単位の半導体装置を構成し、
少なくとも前記1単位の半導体装置を含む半導体装置群
により回路構成がなされ、且つ前記第1の容量素子の一
方の電極が前記第1のMOS型電界効果トランジスタの
ゲート電極に接続され、前記第1の容量素子の他方の電
極が前記第1のMOS型電界効果トランジスタの装置基
板、及び第1の抵抗素子を介して前記第1のMOS型電
界効果トランジスタのソースに接続され、且つ前記第2
の容量素子の一方の電極が前記第2のMOS型電界効果
トランジスタのゲート電極に接続され、前記第2の容量
素子の他方の電極が前記第1のMOS型電界効果トラン
ジスタの装置基板、及び第2の抵抗素子を介して前記第
1のMOS型電界効果トランジスタのソースに接続され
されてなることを特徴とする半導体集積回路である。
【0040】本例は、図12の(b)に示される。
【0041】(8)本願発明の第11の形態は、少なく
とも第1の基板領域と第2の基板領域を電気的に分離さ
れた領域として当該半導体集積回路の支持基板に有し、
前記第1の基板領域は第1導電型の第1のMOS型電界
効果トランジスタ、第1導電型の第2のMOS型電界効
果トランジスタおよび第2導電型の第3のMOS型電界
効果トランジスタとを有し、前記第2の基板領域は第2
導電型の第4のMOS型電界効果トランジスタ、第2導
電型の第5のMOS型電界効果トランジスタおよび第1
導電型の第6のMOS型電界効果トランジスタとを有
し、前記第1より第6のMOS型電界効果トランジスタ
を少なくとも有して1単位の半導体装置を構成し、少な
くとも前記1単位の半導体装置を含む半導体装置群によ
り回路構成がなされ、且つ前記第2のMOS型電界効果
トランジスタのゲート電極が前記第1のMOS型電界効
果トランジスタのゲート電極に接続され、前記第2のM
OS型電界効果トランジスタのドレインが前記第1のM
OS型電界効果トランジスタのドレインに接続され、前
記第2のMOS型電界効果トランジスタのソースは前記
第1のMOS型電界効果トランジスタの装置基板に接続
され、前記第2のMOS型電界効果トランジスタは第1
のMOS型電界効果トランジスタと装置基板を共有し、
且つ前記第4のMOS型電界効果トランジスタのゲート
電極が前記第1のMOS型電界効果トランジスタのゲー
ト電極に接続され、前記第4のMOS型電界効果トラン
ジスタのドレインが前記第1のMOS型電界効果トラン
ジスタのドレインに接続され、且つ前記第5のMOS型
電界効果トランジスタのゲート電極が前記第1のMOS
型電界効果トランジスタのゲート電極に接続され、前記
第5のMOS型電界効果トランジスタのドレインが前記
第4のMOS型電界効果トランジスタの装置基板に接続
され、前記第5のMOS型電界効果トランジスタのソー
スが前記第4のMOS型電界効果トランジスタのソース
に接続されてなることを特徴とする半導体集積回路であ
る。
【0042】本例は図18の(b)に示される。
【0043】(9)本願発明の第12の形態は、前記1
1の形態の半導体集積回路に於いて、前記第3のMOS
型電界効果トランジスタは第1導電型であり、前記第3
のトランジスタのゲート電極は前記第1のトランジスタ
のドレインに接続され、且つ前記第6のMOS型電界効
果トランジスタは第2導電型であり、前記第6のトラン
ジスタのゲート電極は前記第1のトランジスタのドレイ
ンに接続されてなることを特徴とする半導体集積回路で
ある。
【0044】(10)本願発明の第13―第16の形態
は、前記第9―第12に記載の半導体集積回路に於い
て、前記各半導体装置は当該半導体集積回路の支持基板
より絶縁膜で分離され、且つ互いに絶縁膜で分離されて
構成されたことを特徴とする半導体集積回路である。
【0045】以下は、NANDあるいはNOR回路への
適用を例示するものである。
【0046】(11)本願発明の第17の形態は、1つ
の入力端子がゲート電極に接続された第1導電型の第1
のMOS型電界効果トランジスタ、及び第1導電型の第
2のMOS型電界効果トランジスタで1組をなし、複数
の入力端子に対応した複数組のトランジスタを有し、前
記トランジスタの各組に於ける当該第1のトランジス群
は基板端子を共有して第1の直列接続を構成し、、前記
トランジスタの各組に於ける該第2のトランジスタ群は
基板端子を共有して第2の直列接続を構成し、前記第
1、及び該第2の直列接続の各々の1方の端は共に出力
端子に接続され、前記第1の直列接続の他方の端は電源
端子に、前記第2の直列接続の他方の端は抵抗素子を介
して前記電源端子、及び前記基板端子に接続されてNA
ND型ゲート回路、又はNOR型ゲート回路の1部を構
成することを特徴とする半導体集積回路である。
【0047】(12)本願発明の第18の形態は、前記
形態2、又は前記形態6に記載の半導体装置が複数個直
列接続され、前記直列接続の1方の端は出力端子に、他
方の端は電源端子に接続されてNAND型ゲート回路、
又はNOR型ゲート回路の1部を構成することを特徴と
する半導体集積回路である。
【0048】(13)本願発明の第19の形態は、前記
形態17に記載の半導体集積回路において、前記抵抗素
子は第2導電型の第3のMOS型電界効果トランジスタ
で置き換えられて構成され、前記第3のトランジスタの
ゲート電極は1つの入力端子に接続されてなることを特
徴とする半導体集積回路である。
【0049】(14)本願発明の第20の形態は、 前
記形態19に記載の半導体集積回路において、前記第3
のトランジスタは第1導電型の第3のMOS型電界効果
トランジスタで置き換えられて構成され、前記第3のM
OS型電界効果トランジスタのゲート電極は出力端子に
接続されてなることを特徴とする半導体集積回路であ
る。
【0050】(15)本願発明の第21の形態は、前記
形態17に記載の半導体集積回路において、装置基板の
端子を共有して直列接続された複数組のトランジスタ
群、及び抵抗素子は当該半導体集積回路の支持基板より
絶縁膜で分離され、且つ装置基板の端子を共有しない他
の半導体装置から絶縁膜で分離されて構成されたことを
特徴とする半導体集積回路である。
【0051】(16)本願発明の第22―第24の形態
は、前記形態18−20に各々記載の半導体集積回路に
おいて、前記各半導体装置は当該半導体集積回路の支持
基板より絶縁膜で分離され、且つ互いに絶縁膜で分離さ
れて構成されたことを特徴とする半導体集積回路であ
る。
【0052】(17)本願発明の第25の形態は、 第
1のMOS型電界効果トランジスタのゲート電極に接続
されたゲート電極を有する第2、及び第3のMOS型電
界効果トランジスタを有し、前記第2のトランジスタの
ソース及びドレインは各々前記第1のトランジスタのソ
ース及び基板端子に接続され、前記第3のトランジスタ
のソース、及びドレインは各々前記第1のトランジスタ
の基板端子、及びドレインに接続されてなることを特徴
とする半導体集積回路である。
【0053】(18)本願発明の第26の形態は、第1
の導電型を有する第1のMOS型電界効果トランジスタ
のソース、及びドレインで各々制御される第2導電型の
第2及び第3のトランジスタを有し、前記第2のトラン
ジスタのソースは第1の抵抗素子を介して前記第1のト
ランジスタのソースに、前記第2のトランジスタのドレ
インは前記第1のトランジスタの基板端子に接続され、
前記第3のトランジスタのソースは前記第1のトランジ
スタの基板端子に、前記第3のトランジスタのドレイン
は第2の抵抗素子を介して前記第1のトランジスタのド
レインに接続されてなることを特徴とする半導体集積回
路である。
【0054】(19)本願発明の第27の形態は、前記
形態26に記載の半導体集積回路において、前記第1の
トランジスタのゲート電極と基板端子の間に容量素子が
付加されたことを特徴とする半導体集積回路である。
【0055】(20)本願発明の第28の形態は、前記
の諸半導体集積回路において、前記抵抗素子は半導体薄
膜に構成されたものである。
【0056】(21)本願発明の第29の形態は、前記
の諸半導体集積回路において、前記抵抗素子はトランジ
スタが構成された単結晶半導体層に構成されたことを特
徴とするものである。
【0057】(22)本願発明の第30の形態は、前記
の諸半導体集積回路において、前記抵抗素子は500k
Ω以下、1kΩ以上の値を有するものである。
【0058】(23)本願発明の第31の形態は、前記
の形態1、5、17及び21に記載の半導体集積回路に
おいて、前記第2のトランジスタの閾電圧値の絶対値が
前記第1のトランジスタの閾電圧値の絶対値よりも低く
設定されたことを特徴とするものである。
【0059】(24)本願発明の第32の形態は、前記
の形態3、4、7、8、19、20、23から25に記
載の半導体集積回路において、前記第2及び前記第3の
トランジスタの閾電圧値の絶対値が前記第1のトランジ
スタの閾電圧値の絶対値よりも低く設定されたものであ
る。
【0060】(25)本願発明の第33の形態は、前記
形態9及び13に記載の半導体集積回路において、前記
第2及び前記第4のトランジスタの閾電圧値の絶対値が
前記第1及び前記第3のトランジスタの閾電圧値の絶対
値よりも低く設定されたものである。
【0061】(26)本願発明の第34の形態は、前記
の形態11、12、15、及び16に記載の半導体集積
回路において、前記第2、第3、第5、及び第6のトラ
ンジスタの閾電圧値の絶対値が前記第1及び第4のトラ
ンジスタ閾電圧値の絶対値よりも低く設定されたもので
ある。
【0062】(27)本願発明の第35の形態は、前記
形態1、5、17及び21に記載の半導体集積回路にお
いて、前記第2のトランジスタのチャネル幅が前記第1
のトランジスタのチャネル幅の1/5以下で構成された
ものである。
【0063】(28)本願発明の第36の形態は、前記
形態3、4、7、8、19、20、23―25に記載の
半導体集積回路においては前記第2及び第3のトランジ
スタのチャネル幅が前記第1のトランジスタのチャネル
幅の1/5以下で構成されたものである。
【0064】(29)本願発明の第37の形態は、前記
の形態9及び13に記載の半導体集積回路においては前
記第2及び前記第4のトランジスタのチャネル幅が前記
第1、及び前記第3のトランジスタののチャネル幅の1
/5以下で構成されたものである。
【0065】(30)本願発明の第38の形態は、前記
の形態11、12、15、及び16に記載の半導体集積
回路において、前記第2、第3、第5、及び第6のトラ
ンジスタのチャネル幅が前記第1及び第4のトランジス
タのチャネル幅の1/5以下で構成されたものである。
【0066】(31)本願発明の第39の形態は、前記
の形態29に記載の半導体集積回路において、前記抵抗
素子はMOS型電界効果トランジスタのソース、ドレイ
ン接合と埋め込み絶縁膜間の単結晶半導体層に構成され
たものである。
【0067】次は製造方法に関するものである。
【0068】(32)本願発明に係わる製造方法は、支
持基板から厚い絶縁膜で分離された第1導電型を有する
単結晶半導体層主表面に薄い絶縁膜を介してゲート電極
を形成する工程、前記ゲート電極をマスクとして第2導
電型の浅い拡散層を形成する工程、前記浅い拡散層の形
成された1部に第2導電型の深いソース、ドレイン拡散
層を接合底面が前記厚い絶縁膜に達しない如く形成する
工程、前記浅い拡散層のみが形成された単結晶半導体層
の1部、及び深い拡散層が形成された単結晶半導体層の
1部に底部が前記厚い絶縁膜に達する開口を施す工程、
前記開口内に導電性膜を形成し、第1導電型領域と第2
導電型領域を短絡する工程を含むものである。
【0069】前記深い拡散層がソ−スあるいはドレイン
を形成する。更に、本発明においては、前記深い拡散層
をそれが形成する接合底面が前記厚い絶縁膜に達しない
如く形成することが重要である。このソ−ス拡散層の底
部に形成される抵抗RSが本発明において主要な役割を
果たす。こうした簡便な方法によって、ソ−ス拡散層下
部に抵抗素子を埋め込んだ形態を形成できる。
【0070】尚、本願発明に係わる半導体装置におい
て、この抵抗素子(RS)は外付けによって設けても十
分である。しかし、本項目に示した方法は、簡便な方法
によって埋め込み形態を形成できる。この方法は製造方
法的にも、特性的にも実用的に極めて有用である。
【0071】以下(33)−(36)には、本願発明の
半導体集積回路を各種半導体装置、例えば、記憶装置、
伝送モ−ド装置、プロッセサ装置への適用を具体的に例
示するものである。
【0072】(33)本願発明のその他の形態41は、
前記の形態9から16の何れかに記載の半導体集積回路
が2対で、1単位の記憶装置を構成するものである。
【0073】(34)本願発明のその他の形態42は、
前記の形態25から27の何れかに記載の半導体集積回
路において、MOS型電界効果トランジスタの1端のノ
ードに容量素子が接続されて、1単位の記憶装置を構成
するものである。
【0074】(35)本願発明のその他の形態43は、
前記の形態1から38の何れかに記載の半導体集積回路
により非同期型伝送モ−ド装置が構成されてなるもので
ある。
【0075】(36)本願発明のその他の形態44は、
前記の形態1から38の何れかに記載の半導体集積回路
により前記の形態1から34の何れかに記載の半導体集
積回路によりプロセッサ装置が構成されてなるものであ
る。
【0076】(37)本願発明のその他の形態45は、
前記の形態1、2、5、6、17、21、及び26の何
れかに記載の半導体集積回路において、前記抵抗素子は
線形、又は非線形特性を有する抵抗性機能素子で構成さ
れ、かつその抵抗値が第1のトランジスタの導通抵抗に
比べて大きく設定されたことを特徴とする半導体集積回
路である。
【0077】(38)本願発明のその他の形態46は、
前記の形態9、10、13、及び14の何れかに記載の
半導体集積回路において、前記抵抗素子は線形、、又は
非線形特性を有する抵抗性機能素子で構成され、かつそ
の抵抗値が第1及び第3のトランジスタの導通抵抗に比
べて大きく設定されたことを特徴とする半導体集積回路
である。
【0078】(39)本願発明のその他の形態47は、
前記の形態2、6、10、14、18、及び22の何れ
かに記載の半導体集積回路において、トランジスタのソ
−ス・ドレイン電流(IDS)と、抵抗素子の抵抗値
(RS)と、容量素子の容量値(CG)と、駆動される
負荷容量(CL)との関係が、CGとRSとISDとの
積がCLと等しいか、または大きくなるごとく構成され
たことを特徴とする半導体集積回路である。
【0079】(40)本願発明のその他の形態48は、
前記の形態47に記載の半導体集積回路において、前記
CGとRSとの積が動作周波数の逆数に等しいか、また
は大きくなるごとく構成されたことを特徴とする半導体
集積回路である。
【0080】(41)更に、本願発明の諸形態なる半導
体集積回路と、その他の半導体集積回路を直列、並列あ
るいは直並列に接続して、所望に用いることは、その目
的に応じて可能である。この場合、本願発明の諸形態な
る半導体集積回路が、その特徴、効果を奏することはい
うまでもない。
【0081】[本願発明の基本形態の動作原理]本願発
明の基本形態の動作原理を説明する。基本形態は上記第
1の実施の形態である。ここでは、合わせてこの基本形
態をもって相補型の半導体集積回路を構成した例をも説
明する。これらは、前記項目(1)と(9)として列挙
した形態である。
【0082】この基本形態は図1の(a)の回路図を用
いて説明する。この図はnチャネルMOS(nMOS略
記する)の回路図である。閾電圧を可変にすべきトラン
ジスタM1の基板端子とドレイン間に制御トランジスタ
M2を、また、基板端子とソース間に抵抗素子RSを各
々挿入する。トランジスタM2のゲート電極はトランジ
スタM1のゲート電極に接続する。トランジスタM1、
及びM2の閾電圧値は、各々正の値に設定するが前者は
通常値、後者は0V近傍に設定することが望ましい。ト
ランジスタM2のチャネル幅はトランジスタM1のチャ
ネル幅の1/5以下、好ましくは1/10以下で良い。
【0083】図1の(a)の構成では、トランジスタM
1が導通するごとくゲートに正の電圧が印加された場
合、M2も導通状態となる。この時、M1の基板電位は
ドレイン電圧をトランジスタM2の導通状態に於ける抵
抗と抵抗RSで分割された電位となる。ここで抵抗RS
を数kΩ以上と制御トランジスタM2の導通抵抗以上と
大きく設定すればM1の基板電位はほぼドレイン電圧に
等しくなる。この基板電位の上昇はトランジスタの閾電
圧を負の方向に変化させ、ソース・ドレイン電流の増大
をもたらす。
【0084】なお、ドレイン電圧がpn接合の拡散電位
差である0.6V以上である場合、ドレインからトラン
ジスタM2、及びM1の基板端子を介して順方向状態に
あるソース拡散層へと流れる新たな電流経路が生じる。
但し、この電流はトランジスタM1が導通状態の時だけ
流れドレイン電流をさらに増加させるごとく作用するた
め何等悪影響は及ばさない。ゲート電圧がトランジスタ
M1を非導通とするごとく印加された場合、トランジス
タM2も非導通となり、M1の基板端子は出力端子から
切り放される。
【0085】ここに於いて、抵抗RSの存在が本発明で
重要な意味を持つ。即ち、抵抗RSがなければトランジ
スタM2の非導通によりM1の基板端子が浮遊状態とな
り基板浮遊効果に基づく諸問題を解消する事ができな
い。抵抗RSの抵抗値を数MΩ以下に設定することによ
り基板電荷をピコ秒以下の短い時定数で速やかにソース
端子に引き抜き、基板浮遊効果を生じさせなくすること
ができる。抵抗RSの抵抗値は1MΩ以下がより望まし
い。
【0086】[占有面積の増大の防止と製造方法]ここ
で、この抵抗RSの配置により占有面積の増大を招いて
は、高集積化の観点から不都合である。本発明に於いて
は抵抗RSをトランジスタM1、M2と同一SOI基板
内でトランジスタM1のソース拡散層底部に構成する。
それは、占有面積の増大の防止と温度係数の差異による
特性変動を防止する為である。
【0087】この抵抗RSとM1ソース端子の接続は、
ソース接続孔加工時に埋込絶縁膜に達する如くSOI層
にも開孔を施し、配線金属を開孔に埋め込むことにより
SOI基板領域とソース拡散層を短絡することにより実
現する。
【0088】抵抗値の設定はM1のソース拡散層底部と
埋込絶縁膜間領域のSOI残存厚さ、不純物濃度、及び
ソース接合端から上記ソース接続孔端までの幅により決
定される。ここで、ソース・ドレイン拡散層の接合深さ
の厳密制御が要求されるが、以下の注意が必要である。
イオン注入時に、不純物が結晶格子に整合し、イオン注
入エネルギーにより決定される飛程以上に深く注入され
るいわゆるチャネリング現象が知られている。これによ
る低濃度分布の異常な拡がりが接合深さの制御において
重大な障害となる。
【0089】本願発明では抵抗RSを構成すべきSOI
領域を精度良く残置する手法として、(1)斜めイオン
注入法および(2)短時間での高温処理を採用した。即
ち、斜めイオン注入法は、トランジスタM1のソース・
ドレイン拡散層形成のイオン注入角度をSOI単結晶基
板の垂直方向から10から30度傾けて実施するもので
ある。一方、注入イオンの活性化を短時間での高温処理
で行うことは、チャネリング現象に基づく注入イオンの
異常広がりを防止に併せて、注入イオンの過渡的増速拡
散現象の発生も防止するものである。上記斜めイオン注
入法、及び短時間高温熱処理法の採用により低濃度領域
における拡がりの少ない急峻な分布を有するソース、ド
レイン拡散層が形成される。この為、ソース拡散層底部
に10nm以上の残置SOI層を制御性良く形成するこ
とが可能となった。
【0090】ソース・ドレイン対称構造に於いては、ト
ランジスタM1のソース拡散層底面下の抵抗領域はドレ
イン拡散層底面下にも同様に形成される。同領域はドレ
イン接続孔を介してドレイン電極に接続されるために、
ゲート電位に係わらずドレイン拡散層底面部を介して基
板とドレインが短絡するパンチスルー経路が生じること
が懸念される。上記短絡を防止するためには、ドレイン
拡散層底部の基板領域がドレイン電圧の印加により完全
に空乏化されるごとく不純物濃度と残存SOI厚さ、及
びドレイン拡散層底部幅を設定する。ドレイン空乏層に
よるドレイン拡散層底面部に於けるパンチスルー経路の
解消のためには、例えばドレイン印加電圧が2V、残存
SOI膜厚が20nm、基板濃度が1x1017/cm3
の条件に於いて、ドレイン拡散層底部幅を100nm以
上に設定すれば良い。この条件でドレイン漏洩電流は1
ー14A/μm以下と実用上無視できる電流値に抑制する
ことができる。同様の条件でソース拡散層底部に形成さ
れる抵抗RSは、基板電位が0.5V時でソース拡散層
底部幅を100nm以上に設定し、常にソース拡散層底
部下に抵抗素子RSを埋め込んだ構造を実現することが
できる。
【0091】尚、本願発明はnMOSにもpチャネルM
OS(以下、pMOSと略記する)にも適用可能であ
る。また、この基本形態を基に、前記トランジスタM2
に代えて容量素子を用いること、あるいは抵抗RSに代
えてトランジスタMN2を用いるなどの変形形態が考え
得る。これらの形態も動作特性において、上記と同様の
効果を得ることが出来る。より具体的には発明の実施の
形態の欄で説明する。
【0092】[相補型トランジスタへの適用について]
図1の(b)は本発明を相補型トランジスタ(CMO
S)に適用した例である。この例は、図1の(a)で示
したnMOSの基本構成を導電型のみを変えてpMOS
にも適用したものである。図1の(b)の回路構成によ
りpMOSも基板浮遊現象の発生なしに閾電圧可変によ
る低電圧大電流化が実現できる。従って低電圧、高速動
作可能なSOI・CMOSが実現できる。
【0093】本発明の構造の集積回路においては、ゲー
ト電圧に追随して閾電圧が可変となる効果により、低ゲ
ート電圧印加状態でもドレイン電流が急速に立ち上が
り、大電流化が達成されることの効果が大きい。本例で
は、ゲート電圧の増加に伴って基板電位も上昇し、ゲー
ト漏洩電流の問題無しにドレイン電流は増加する。一
方、そのドレイン最大電流は通常トランジスタ特性に於
けるパンチスルー特性に基づく電流成分で規定され、絶
対値の増加量は限定される。
【0094】低電圧動作化に関して、従来のトランジス
タで閾電圧値を低く設定すれば同等の効果を得られる。
本発明の構成と低閾電圧値となした従来型のトランジス
タとの根本的差異は、漏洩電流を高閾電圧値なる従来型
のトランジスタ並に低減できる点である。
【0095】SOI・MOSの基板浮遊効果の解消に関
する上述した本発明手法は、従来の半導体製造方法の組
合わせだけで実現できるものであり、新規に開発すべき
新製造技術を何ら必要としない。従って、本願発明によ
れば低電圧動作可能で超高速動作を実現できる半導体装
置を廉価に提供することができる。
【0096】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の諸形態によ
りさらに詳細に説明する。尚、理解を容易にするため、
図面では要部は他の部分よりも拡大して示されている。
各部の材質、導電型、及び製造条件等は本欄の実施の諸
形態の記載に限定されるものではなく、各々多くの変形
が可能であることは言うまでもない。
【0097】<実施の形態1>第1の実施の形態の半導
体集積回路の回路構成図を図1の(a)に示す。図4は
この第1の実施の形態による半導体集積回路の完成平面
図、図5から図7はその製造工程順を示す断面図であ
る。尚、図5から図7は図4に於けるabcに沿った断
面であるので注意を要する。
【0098】直径20cmの単結晶Siよりなる支持基
板1上に、厚さ400nmのシリコン酸化膜(単に酸化
膜と称する)2、及び厚さ150±2nmのp導電型、
不純物濃度1×1017 /cm3の面方位(100)の単
結晶Si層(以降SOI層と称する)3を搭載したSO
I支持基板を準備する。このSOI基板に活性領域以外
の領域のSOI層を選択に除去し、このSOI層を選択
に除去した同領域に素子間分離絶縁膜4を選択に残置さ
せることを行った。方法は周知の方法で充分である。更
に、こうして準備したSOI支持基板の主表面を周知の
化学的機械的研磨法によりの平坦化を行った。この状態
のSOI支持基板のトランジスタM2の形成を予定する
領域を除く活性領域に、選択的にボロン(B)のイオン
注入を施す。この時、このイオン打ち込み量はトランジ
スタM1の閾電圧値が最終的に0.5Vになるごとく調
整した。
【0099】しかる後、SOI層3の表面部に厚さ4n
mのゲート酸化膜、厚さ150nmの燐を高濃度に添加
した低抵抗シリコン膜を形成する。そして、所望の回路
構成に従って上記低抵抗シリコン膜をパターニングして
ゲート電極6とした。この状態よりゲート電極6の上部
より第1のAsイオン注入を施した。この場合、ゲート
電極6は注入阻止マスクに対応した位置にある。上記イ
オン注入は加速エネルギーが5keV、イオン注入量が
1x1015/cm2の条件に設定した。その後、注入イ
オンの活性化のために温度が摂氏950度、時間が5秒
の短時間での熱処理を施して、浅いn型ソース、ドレイ
ン拡散層7を形成した。
【0100】次に、これまでの工程で準備された半導体
基板に、厚さ100nmのシリコン酸化堆積膜を全面に
堆積し、シリコン酸化膜の異方性エッチングによりゲー
ト電極側壁部に選択的に側壁絶縁膜8を残置させた。こ
の状態で、トランジスタM1領域部以外をレジスト膜で
選択的に覆い、第2のAsイオン注入を施した。第2の
Asイオンの注入は次の条件で行った。加速エネルギー
は40keV、注入量は2x1015/cm2、注入角度
はSOI基板の垂直方向から10度傾けた条件である。
引き続き、注入イオンの活性化熱処理を温度が摂氏95
0度、時間が5秒の条件で行い、深いソース拡散層9、
ドレイン拡散層10とした(図5)。
【0101】本実施の形態の製造工程に基づく熱処理条
件の処理を加えた試料を作成し、上記深いソース、ドレ
イン拡散層9及び10の接合深さを測定した。この結
果、これらの諸試料では、通常のイオン注入法による接
合形成で見られるチャネリング現象が大幅に低減されて
いた。具体的には2×1017/cm3に達する接合深さ
が100nmであり、極めて急峻な不純物分布を実現す
ることができた。これにより本実施の形態に基づく半導
体装置のソース、ドレイン接合下にp導電型のままで残
置される単結晶Si層3の厚さは30nmとなった。上
記p導電型で残置される単晶Si層3の不純物濃度はイ
オン注入法等を用いて所望濃度に設定してもよい。残存
するSOI層の厚さは製造工程途中に於ける洗浄化処理
でSOI層3の厚さが減少した結果が含まれている。
【0102】尚、以上の工程におけるイオン注入で、シ
リコンよりなる装置基板側に基板材料を薄く残すことに
よって抵抗素子を形成する。一般に砒素の場合、不純物
濃度が1021cm-3から1017cm-3に減衰する。抵抗
素子としては、不純物濃度は1017cm-3に以下を確保
するのが良い。一方、所望のカウンタ・イオン・インプ
ランテ−ションによって抵抗素子を形成しても良い。
【0103】図5の状態の半導体基板の全面にゲート保
護絶縁膜14を堆積し、この保護絶縁膜14にソース、
ドレイン接続用の開孔13を開孔する。そして、この開
孔13の底面にSOI層の表面を露出させた。ゲート保
護絶縁膜14への開孔に引き続き、その下部のあるSO
I層3にも開孔11、12、及び13を施した。上記S
OI層のエッチングには埋込酸化膜2をエッチングの終
点として用いた。本実施の形態のトランジスタに於いて
はゲート電極端から開孔11、12、及び13までの間
隔は200nmに設定した(図6)。
【0104】図6の状態の半導体基板の開孔部11、1
2、及び13に、厚さ20nmの窒化チタニウム(Ti
N)膜と厚さ50nmのタングステン(W)膜からなる
積層膜15を選択的に堆積した。尚、図7では細かい積
層状態の図示は省略してある。TiN膜とW膜との積層
膜15により、ソース拡散層9とソース拡散層底部のS
OI残存基板領域は電気的に接続される。この状態より
Alを主材料とした配線金属膜を全面に被着させ、所望
の回路構成にしたがって、パターニングを施してソース
電極18、ドレイン電極19を含む電極及び配線を形成
した(図7)。
【0105】上記製造工程を経て製造された本実施の形
態に基づく半導体集積回路の平面図は図4に、回路構成
図は図1(a)に示される。但し、トランジスタM2
は、図4では深いドレイン拡散層10の延長領域と折れ
曲がったゲート電極6、及び浅いn型拡散層7のみで構
成される領域で示される。図7の断面図に於いては右半
分のトランジスタ部分に対応する。尚、上記平面図、図
4での符号は対応各断面図と同様に部位を示している。
【0106】断面図からも明らかなごとく、トランジス
タM2はゲート電極6に正の電圧が印加されてトランジ
スタM1が導通になった状態で導通状態にある。ドレイ
ン電位はドレイン拡散層10からトランジスタM2のチ
ャネルと浅いn型ソース拡散層7を介してその底部のS
OI基板3に印加される。トランジスタM2のソース底
部のSOI基板領域は、ゲート電極底部のSOI層部分
を介してトランジスタM1のSOI基板領域に接続され
ている。従って、トランジスタM1、M2が導通時には
ドレイン電圧が拡散電位差の電位までトランジスタM1
の基板端子に印加される。
【0107】本実施の形態に基づく半導体集積回路にお
いては、従来のSOIトランジスタで致命的であった基
板浮遊効果に基づく諸問題が全て解消された。即ち、
(1)本実施の形態のトランジスタのソース・ドレイン
間耐圧は5.7Vであった。同一寸法の従来構造SOI
・MOSに比べてソース・ドレイン間耐圧が2.5V向
上した。この結果は、半導体基板に、通例の方法に従っ
て製造された同一寸法のMOSと同等の耐圧特性を確保
できた。(2)また、電流・電圧特性においてもキンク
特性と称される異常なこぶ状特性は観測されず、正常な
特性を示した。(3)更にソース・ドレイン電流のゲー
ト電圧依存性における勾配、サブスレシュホールド係数
も62mV/桁と、同一ゲート寸法の従来型構造のSO
I・MOSの値80mV/桁に比べて十分に小さな特性
を実現することができた。(4)更に同ソース・ドレイ
ン電流のゲート電圧依存性において、従来型構造のSO
I・MOSで観測された低ゲート電圧での漏洩電流の存
在も、本実施の形態に基づく半導体集積回路に於ては観
測されなかった。また、従来構造SOI・MOSで観測
された閾電圧値がドレイン電圧に依存して変化する特性
も本実施の形態に基づく半導体装置に於ては観測されな
かった。上記漏洩電流が観測されなかった事実は、ドレ
イン拡散層10底面のドレイン基板接続経路の存在がド
レイン空乏層の働きによりトランジスタ特性に何ら悪影
響を与えないことを証明している。上述の諸特性から本
実施の形態に基づく半導体装置に於ては従来型構造のS
OI・MOSで観測された基板浮遊効果に基づく諸特性
から完全に解消されたことが明らかとなった。
【0108】<実施の形態2>図8は本発明の第2の実
施の形態による半導体集積回路を示す完成平面図、図9
はその断面図、図1の(b)は同じくその回路構成図で
ある。図10及び図11は各々、本実施の形態に基づく
半導体集積回路により得られたダイナミック出力特性と
遅延時間特性である。
【0109】本実施の形態2は、CMOSインバータの
機能を有する半導体集積回路の例である。製造方法の基
本は前述の実施の形態1と同様であるが、CMOSを構
成する手順が加えられる。
【0110】図8および図9を参酌する。pMOSを形
成する為の工程変更があるだけで、基本的な製造方法は
実施の形態1で説明した方法と同様である。
【0111】前記の実施の形態1における素子間分離絶
縁膜4の形成を所望の回路構成に従って施した後、pM
OSを形成するSOI層3の領域に選択的にリン(P)
をイオン注入し、この領域をn型SOI層31へ変換す
る。更にはトランジスタMP1、及びMN1領域に閾電
圧値制御のリン(P)、又はボロン(b)のイオン注入
を所望により施した。しかる後、前記実施の形態1にお
ける製造方法と同様に、nMOSのゲート電極6の形成
工程まで行った。ここでpMOSのゲート電極61の加
工もnMOSのゲート電極6の加工と同時に行った。
【0112】ゲート電極6及び61の形成の後、pMO
S領域にはゲート電極61を阻止マスク領域としてBF
2のイオンを注入、nMOS領域にはAsのイオン注入
を選択的に実施した。このイオン注入の条件は、BF2
のイオンに対しては、加速エネルギー3keV、注入量
1x1015/cm2の条件で、一方、Asイオンに対し
ては、イオン注入量2x1015/cm2、加速エネルギ
ー5keVの条件であった。続いて温度摂氏900度、
時間5秒なる条件の短時間の熱処理を施して、浅いp型
高濃度拡散層71及び浅いn型高濃度拡散層7を、各々
pMOS領域、及びnMOS領域に形成した。
【0113】この状態より前記実施の形態1と同じ条件
で、ゲート側壁絶縁膜8を形成した後、ソース領域およ
びドレイン領域を形成する。即ち、nMOS領域にはA
sを、pMOS領域にはBF2を選択的にイオンを注入
する。Asに対しては、加速エネルギー40keV、注
入量2x1015/cm2、注入角度20度の条件、1
方、BF2加速エネルギー5keV、注入量2x1015
/cm2の条件である。続いて、第2の短時間の熱処理
を摂氏900度、時間5秒により深い高濃度拡散層から
なるn型ソース拡散層9、n型ドレイン拡散層10、p
型ドレイン拡散層101、p型ソース拡散層102を形
成した。
【0114】続いて前記実施の形態1と同様の方法によ
って、ゲート保護絶縁膜14の堆積と所望箇所への開
孔、開孔部におけるSOI層3及び31のエッチングと
同開孔部への積層金属膜15、16、17、151、1
61及び171の選択的に形成した。更に、配線保護絶
縁膜20の堆積と所望箇所への接続孔の形成を実施して
から所望回路構成に従って接地電位配線18、出力端子
配線22、電源電位配線23を含む金属の配線を行った
(図9)。
【0115】尚、図8にみられる平面図において、M2
を構成するトランジスタは装置の一方の端部に設けられ
る。このトランジスラは、装置の平面図での両端にもう
けても良い。
【0116】[CMOSインバータの機能]実施の形態
2に基づく半導体集積回路はCMOSインバータの機能
を有する。図10にインバータ出力特性を示す。図10
には、比較のために通常のSi基板、及びSOI基板上
に製造された且つ同一ゲート電極寸法のインバータの出
力特性(図10に各々を通常基板、およびSOIと記し
た曲線)を図示した。pMOSトランジスタMP1、n
MOSトランジスタMN1ともゲート幅は0.35μ
m、ゲート長は10μmである。MP2、MN2のゲー
ト幅、及びゲート長は各々0.5μm、及び0.35μm
である。MN1、MP1の閾電圧値は各々0.56V、
−0.56Vに、MN2、MP2の閾電圧は0Vに設定
した。
【0117】更に、図10には参考のためにMP1の基
板端子BPの電位波形(図10にMP1基板BPと記し
た曲線)、及びMN1の基板端子BNの電位波形(図1
0にMN1基板BNと記した曲線)も示した。
【0118】この特性の測定は、測定すべきインバータ
の前段に1段のインバータを置き、その出力を測定すべ
きインバータの入力として実施した。測定すべきインバ
ータへの入力は0nsで1Vから0Vに立ち下がり、1
0nsから0Vから1Vに立ち上がる波形である。電源
電圧(Vcc)は1V、負荷容量(CL)は1pFであ
る。測定すべきインバータの入力端子が1Vから0Vに
立ち下がりMP1が導通状態に、MN1が非導通状態に
なる過程に於いて、MP2も導通状態に、MN2は非導
通状態となる。これによりMP1の基板端子BPの電位
は出力電位により1Vから0.4Vにまで低下する。こ
の時MN1の基板端子BNの電位も引きずられて負の電
位に低下する。即ち、MP1を流れる電流はより大電流
になるごとく、MN1の非導通状態はより漏洩電流が減
少する方向に各々の閾電圧が変化する。その結果、本実
施の形態に基づくインバータの出力特性は通常Si基
板、及びSOI基板上に製造された従来のインバータに
比べて高速な立ち上がり特性を得ることができた。
【0119】尚、本願発明に直接関係はないが、通常S
i基板、及びSOI基板上に製造された従来のインバー
タ間の立ち上がり特性は、殆ど同特性に見えるが厳密に
はSOI基板上に製造されたインバータの方が5%程度
高速な特性を示す。
【0120】測定すべきインバータの入力端子が0Vか
ら1Vに立ち上がりMN1が導通状態に、MP1が非導
通状態になる過程に於いては、MN2も導通状態に、M
P2は非導通状態となる。これによりMN1の基板端子
BNの電位は出力電位により0Vから0.6Vにまで上
昇する。この時MP1の基板端子BPの電位も引きずら
れて1V以上の電位に上昇する。これによりMN1を流
れる電流はより大電流になるごとく、MP1の非導通状
態はより漏洩電流が減少する方向に各々の閾電圧が変化
する。その結果、本実施の形態に基づくインバータの出
力特性は通常Si基板、及びSOI基板上に製造された
従来のインバータに比べて高速な立ち下がり特性を得る
ことができた。1pFと大きな負荷容量を駆動する条件
に於いても、本実施の形態に基づくインバータによれば
MN2、MP2の付加のためにチャネル幅換算で5%程
度の専有面積の増加をもたらすだけで高速、高駆動能力
の特性を実現することができた。
【0121】なお、本実施の形態に於ける抵抗素子RS
N、及びRSPを付加しなかった回路に於いては図10
の基板端子電位が出力電位に追随せず、減衰、又は上昇
の時定数が極めて長い特性となり、入力波形の変化に追
随できない結果が得られた。これは基板電位が浮遊状態
となり、任意に制御できない状態になる結果と考えられ
る。
【0122】図11に本実施の形態に基づくインバータ
の出力特性を、通常Si基板、及びSOI基板上に製造
された従来インバータの特性と比較してより定量的に検
討した結果を示す。本発明に係わる特性は、黒点によっ
て示される曲線である。図11の縦軸は遅延時間、横軸
には負荷容量値である。この遅延時間は、図10に於け
る立ち上がり時間と立ち下がり時間の平均から求めた。
図11から明らかなごとく、本実施の形態に基づけば遅
延時間は負荷容量と比例関係にあるが、負荷容量に係わ
らず通常Si基板による従来インバータの遅延時間に比
べて60%以下にまで遅延時間を短縮できる。更に、負
荷容量をつけないインバータだけによる回路の遅延時
間、基本遅延時間は通常Si基板による従来インバータ
に比べてほぼ40%にまで遅延時間を短縮する画期的改
善がなされる。
【0123】<実施の形態3>図12(a)は本発明の
第3の実施の形態による半導体集積回路の回路構成を示
す図、図13はその完成平面図、図14はその完成断面
図である。尚、図13では主要部位のみを示した。ま
た、上記平面図、図13での符号は対応断面図、図14
と同様に部位を示している。
【0124】実施の形態3は前記実施の形態1における
トランジスタM2を設けない形態である。この形態は、
前記トランジスタM2の代わりに容量素子を有する。即
ち、より具体的には、本形態は1方の電極が第1のトラ
ンジスタのゲート電極に接続され、他方の電極が前記第
1のトランジスタの基板端子及び第1の抵抗素子を介し
て前記第1のトランジスタのソースに接続された容量素
子を有する。
【0125】実施の形態3の半導体集積回路は基本的に
は前記実施の形態1に従って製造した。ゲート電極6の
1部を延長し、SOI層3の活性領域の1部との間で容
量素子CGを新たに設けた。このために本実施の形態で
は、前記実施の形態1に於けるゲート絶縁膜5形成工程
前に活性領域の一部に選択的にBのイオン注入を施し
て、その領域をSOI層3と同伝導型で高濃度の領域6
を構成した。以降の製造工程は実施の形態1に従って実
施した。
【0126】上記容量素子は基板電位をゲート電位に追
随させて上昇、又は下降させる作用を付加する目的であ
り、トランジスタの直流特性を変化させるものではな
い。抵抗素子RSが1MΩ以下の条件では基板電位が入
力波形に十分に追随し得る観点から容量値は10fF以
下が望ましい。トランジスタのチャネル領域に於いても
基板ゲート間容量が原理的に付加されているが、これは
ゲート絶縁膜の容量と空乏層の容量の直列で構成されて
いるため、ゲート入力電位に基板電位を追随させる効果
はあるものの上述した値の容量値を直流特性と無関係に
構成することはできない。従って、本実施の形態に於い
てはトランジスタのゲート容量成分と並列に、高濃度p
型拡散層とゲート絶縁膜、及びゲート電極による容量素
子を別途構成した。10fFの容量値を得るために3.
5nmのゲート絶縁膜に対して1μm2の活性領域があ
ればよい。
【0127】本実施の形態に基づいて製造されたトラン
ジスタは、前記実施の形態1に基づいて製造したトラン
ジスタと全く変わらぬ直流特性を示した。この例は従来
のSOIトランジスタに観測された基板浮遊効果に基づ
く諸現象は全く観測されなかった。更にソース・ドレイ
ン電流のゲート電圧依存性の勾配、サブスレシュホール
ド係数も10ns幅のパルス測定に於いては62mV/
桁と同一ゲート寸法の従来構造SOI・MOSの値80
mV/桁に比べて十分に小さな特性を実現することがで
きた。直流測定に於いては従来構造SOI・MOSの値
と何等変わらない特性を示した。即ち、本実施の形態構
成は過渡特性改善に於いてのみ絶大な効果を発揮する。
【0128】<実施の形態4>図12(b)は本発明の
第4の実施の形態による半導体集積回路の回路構成を示
す図、図15はその完成平面図、図16はその完成断面
図、図17は本実施の形態に基づく半導体集積回路によ
り得られたインバータ回路による遅延時間特性である。
尚、上記平面図、図15での符号は対応断面図、図16
と同様に部位を示している。
【0129】実施の形態4は、前記実施の形態2におけ
るトランジスタMNの代わりに容量素子を設けたCMO
Sの例である。
【0130】実施の形態4においては、前記実施の形態
2に従って半導体集積回路を製造した。上記容量素子を
形成するため、実施の形態4に於いては次の工程を取
る。即ち、前記実施の形態2に於けるゲート絶縁膜5形
成工程前に、(1)nMOS活性領域の1部に選択的に
Bのイオン注入を施してその領域をSOI層3と同伝導
型で高濃度の領域6を設ける。(2)更に、pMOS活
性領域の1部に選択的にPのイオン注入によるn型高濃
度領域をn型SOI層31内に設けた。それ以降の基本
的な製造工程は実施の形態2に従って実施した。
【0131】本実施の形態の半導体集積回路のインバー
タ特性が図17に示される。図17では、縦軸にCMO
Sインバータ時間と立ち下がり時間の平均から求めたイ
ンバータ遅延時間を、横軸には電源電圧を示してある。
負荷容量CLは1pFである。本実施の形態において、
RSの抵抗値、及びCGBの容量値について各々100
kΩ、200kΩ及び5fF、10fFに設定した。本
実施の形態に基づくインバータの遅延特性は通常のSi
基板、及びSOI基板上に製造された従来型のインバー
タに比べて、高速な遅延時間特性を得ることができた。
そして、この遅延時間は電源電圧が低いほど高速を得る
ことが出来る。定量的には電源電圧2Vに於いて、通常
のSi基板上の従来型インバータの遅延時間の80%、
0.8Vの電源電圧では通常Si基板上の従来型インバ
ータの遅延時間の60%の高速化が実現された。一方、
比較の為、SOI基板での例を取ると、SOI基板上の
従来型インバータでは、負荷容量が1pFと大きな場
合、電源電圧に依存せず通常のSi基板上インバータの
遅延時間の95%程度にしか改善されない。
【0132】本実施の形態に基づくインバータにおい
て、容量素子CGBP、及びCGBNは基板電位をゲー
ト入力電位に追随させて、上昇又は下降させ閾電圧値を
過渡的に可変とする作用を有している。過渡的変化を律
する時定数はnMOSにおいてRSNとCGBNの積
で、pMOSに於いてはRSPとCGBPの積で決定さ
れる。最大電流値など直流動作特性としては何等影響は
観測されない。動的特性に於いて、抵抗、あるいは容量
値が大きすぎると基板電位の変動が入力過程に追随不可
能となり、使用周波数に依存して遅延時間が変化するな
どの不安定性をもたらす。不安定性を生じない容量値は
抵抗RSが1MΩ以下の場合、2から10fF程度であ
る。10fFの容量値を得るために3.5nmのゲート
絶縁膜に対して1μm2の活性領域があればよい。即
ち、本実施の形態に基づき高速な遅延特性を実現するた
めに要する占有面積の増加分はたかだか10%未満に抑
えることができる。
【0133】なお、本実施の形態において、抵抗RSN
とRSPとは過渡的動作、直流動作のいずれに於いても
基板電位制御のために必須である。トランジスタのチャ
ネル領域に於いても基板ゲート間容量が原理的に付加さ
れているが、これはゲート絶縁膜容量と空乏層容量の直
列で構成されているため、ゲート入力電位に基板電位を
追随させる効果はあるものの、上述した値の容量値を直
流特性と無関係に構成することはできない。従って、上
記容量成分と並列に配置され、直流特性に影響を与えな
い容量素子CGBN、CGBPの存在は特に大きな負荷
駆動能力を実現する本実施の形態の構成においては必須
である。
【0134】本実施の形態および前記実施の形態3にお
いて、基板電位を有効に制御し、低電圧、高速動作を達
成する為には、容量素子、抵抗素子、および基本トラン
ジスタの間に次の関係が維持されることが必要である。
即ち、駆動するべき負荷容量CLをトランジスタのソー
ス・ドレイン電流IDSで割った駆動時定数に対し、基
板電位制御時定数CG・RS積(あるいはCGN・RS
N、およびCGP・RSP積)を大きく設定することが
必要である。この条件はスイッチ時間に対して基板電位
が制御される時間を長く設定し、高速動作機能をより有
効とするための条件である。また、動作周波数の逆数、
即ち動作時間に対して CG・RS積(あるいはCGN
・RSN、およびCGP・RSP積)は動作周波数の逆
数よりも小さいことが要求される。それは、上記基板電
位制御時定数CG・RS積(あるいはCGN・RSN、
およびCGP・RSP積)が大きいと次ぎのスイッチン
グ入力に対して履歴が生じる結果となるためである。
【0135】<実施の形態5>図18(a)は本発明の
第5の実施の形態による半導体集積回路の回路構成を示
す図、図19はその完成平面図、図20から図21はそ
の製造工程を示す断面図である。各断面図は、平面図、
図19におけるabcに沿った断面であるので注意を要
する。図22はその完成断面図である。尚、上記平面
図、図19での符号は対応各断面図と同様に部位を示し
ている。
【0136】実施の形態5は前記実施の形態1に於ける
抵抗素子RSに代えてpMOSトランジスタMP3を配
置した例である。nMOSトランジスタMN2の配置は
前記実施の形態1と同様であり、同じ役割を果たす。M
P3は前記実施の形態1に於ける抵抗素子RSと同じ
く、非導通状態になったトランジスタMN1の基板に蓄
積された電荷を速やかに接地電位線に引き抜く作用をす
る。電荷引き抜きに関して、本実施の形態の構成は、前
記実施の形態構成に比べて、ゲート入力信号に追随して
より高速に基板電位を不安定性なく追随させ、閾電圧を
可変とすることが可能となる。それは、電荷引き抜き経
路抵抗が更に低抵抗に構成できるためである。
【0137】本実施の形態の半導体集積回路は、pMO
SトランジスタMP3を形成する以外は前記実施の形態
2に従い製造する。
【0138】実施の形態5に於いてはnMOS活性領域
が構成されるSOI層3と同一のSOI層領域の一部に
選択的にn型SOI領域31を形成した。この場合、イ
オン注入の条件は実施の形態2の条件で良い。引き続い
て、浅い高濃度n型拡散層7、p型SOI層3領域に於
ける深い高濃度n型拡散層10およびn型SOI層31
領域の深い高濃度p型拡散層103、及び104を前記
実施の形態2に従って製造した。浅い高濃度n型拡散層
7はゲート絶縁膜5、ゲート電極6、p型SOI層3領
域に於けるゲート電極6と自己整合の関係で構成され
る。p型SOI層3領域に於ける深い高濃度n型拡散層
10は前記ゲート側壁絶縁膜8と自己整合の関係で構成
される。
【0139】ここで、最終的にトランジスタMN1の基
板端子BNとの接続を予定される領域に於ては、上記深
い高濃度n型拡散層10は形成せず、浅い高濃度n型拡
散層7のみが配置される如く構成する(図20)。
【0140】図20の状態より、前記実施の形態2に従
い製造工程を継続し、ゲート保護絶縁膜14の堆積、所
望箇所への開孔12、13、131を施した。これらの
開孔の形成に引き続き、SOI層3及び31も選択的に
エッチングした。開孔12はドレイン拡散層領域に、開
孔13は基板端子BN接続領域に、開孔131はソース
領域に配置する。開孔12、及び131に於てはSOI
層のエッチングは都合により省略しても良い(図2
1)。
【0141】図21の状態より前記実施の形態2におけ
ると同様に配線保護絶縁膜20、ドレイン電極19、ソ
ース電極18を含む電極配線を形成し本実施の形態に基
づく半導体集積回路を製造した(図22)。
【0142】本実施の形態に基づき製造された半導体集
積回路は、前記実施の形態1に基づくトランジスタと同
じく直流、及びパルス測定に於いても、基板浮遊効果に
起因する不安定性、耐圧低下等の諸現象は解消された。
更に、ソース・ドレイン電流のゲート電圧依存特性に於
ける傾きもほぼ理論値である62mV/桁と極めて小さ
な値を達成した。こうして、本例において低電圧、低漏
洩電流特性を実現できた。
【0143】<実施の形態6>図18(b)は本発明の
第6の実施の形態による半導体集積回路の回路構成を示
す図、図23はその完成平面図である。尚、図23にお
けるこれまでと同じ符号はこれまでと同じ部位を示す。
【0144】実施の形態6に於いてはnMOSに関する
前記実施の形態5の構成を反対伝導型に変更したpMO
Sにも適用し、CMOSインバータ構成とした。
【0145】本実施の形態に於いて、トランジスタMN
1とMP1よりなるインバータの入力端子が1Vから0
Vに立ち下がりMP1が導通状態に、MN1が非導通状
態になる過程に於いて、MP2、MP3も導通状態に、
MN2、MN3は非導通状態となる。これによりMP1
の基板端子BPの電位は出力電位により1Vから0.4
Vにまで低下する。この時MN1の基板端子BNの電位
も引きずられて負の電位に低下する。即ち、MP1を流
れる電流はより大電流になるごとく、MN1の非導通状
態はより漏洩電流が減少する方向に各々の閾電圧が変化
する。その結果、本実施の形態に基づくインバータの出
力特性は通常のSi基板、及びSOI基板上に製造され
た従来型の諸インバータに比べて高速な立ち上がり特性
を得ることができた。
【0146】測定すべきインバータの入力端子が0Vか
ら1Vに立ち上がりMN1が導通状態に、MP1が非導
通状態になる過程に於いては、MN2、MN3も導通状
態に、MP2、MP3は非導通状態となる。これにより
MN1の基板端子BNの電位は出力電位により0Vから
0.6Vにまで上昇する。この時MP1の基板端子BP
の電位も引きずられて1V以上の電位に上昇する。これ
によりMN1を流れる電流はより大電流になるごとく、
MP1の非導通状態はより漏洩電流が減少する方向に各
々の閾電圧が変化する。その結果、本実施の形態に基づ
くインバータの出力特性は通常Si基板、及びSOI基
板上に製造された従来型の諸インバータに比べて高速な
立ち下がり特性を得ることができた。1pFという大き
な負荷容量を駆動する条件に於いても、本実施の形態に
基づくインバータによればMN2、MN3、MP2、M
P3の付加によりチャネル幅換算で10%以下の占有面
積の増加をもたらすだけで高速、高駆動能力の特性を実
現することができた。
【0147】なお、本実施の形態に於けるMN3、MP
3は各々MP1、及びMN1が非導通になる段階で基板
端子BP、又はBNの蓄積電荷を引き抜く作用をする。
このことは非導通状態における閾電圧の絶対値を上昇さ
せ、漏洩電流を低減させる作用を有する。本実施の形態
に基づくインバータにおいては基本的に前記実施の形態
2によるインバータと直流特性、及びパルス動作に於け
る低電圧・高速動作特性は変わらず、且つ基板蓄積電荷
の引き抜きを抵抗素子に代えてトランジスタで行う分だ
け高速動作特性が改善される。
【0148】実施の形態6に基づく半導体集積回路の製
造方法は前記実施の形態2と同一である。レイアウトは
MN3、及びMP3の付加のために図23に示すごとく
変更する必要がある。上記変更はnMOS領域に関して
は前記実施の形態5と同一であり、pMOS領域に関し
ては該nMOS領域の伝導型を反対にして構成された配
置とすれば良い。
【0149】<実施の形態7>図24(a)は本発明の
第7の実施の形態による半導体集積回路の回路構成を示
す図、図25はその完成平面図、図26はこの平面図に
図示されたabにおける完成断面図である。尚、図24
の(a)、図25におけるこれまでと同じ符号はこれま
でと同じ部位を示す。
【0150】実施の形態7では前記実施の形態5に於け
るpMOSトランジスタMP3に代えてnMOSトラン
ジスタMN3を配置する。上記MN3のゲート電極はト
ランジスタMN1のゲート電極に代えてドレイン端子に
接続する。即ち、本実施の形態に於いては基本トランジ
スタMN1が構成される同一のSOI層3活性領域の1
部にpMOSに代えてnMOSを構成する。
【0151】実施の形態7の半導体集積回路の製造方法
は前記実施の形態1の製造方法と同一である。本実施の
形態に於いては抵抗素子RSの代わりにトランジスタM
N3を配置し、MN3のゲート電極61をMN1のドレ
イン拡散層10に接続するためにゲート電極61上への
開孔172と該開孔部への積層膜の充填、配線金属膜1
90、191によるソース電極との接続等を所望の回路
構成に従って実施した。
【0152】上記製造方法、及び上記配置構成に基づい
て製造された実施の形態7の半導体集積回路はトランジ
スタMN1の高性能化に有用である。本例でも前記実施
の形態5に基づくトランジスタと同一の改善効果が得ら
れた。前記実施の形態5との効果の違いは同一のSOI
活性領域にnMOSとpMOSを混在させて配置する必
要がなく、厳密な位置合わせ制御から解放された点であ
る。
【0153】<実施の形態8>図24(b)は本発明の
第8の実施の形態による半導体集積回路の回路構成を示
す図、図27はその完成平面図である。尚、図24の
(b)、図27における、これまでと同じ符号はこれま
でと同じ部位を示す。
【0154】実施の形態8においては、nMOSに関す
る前記実施の形態7の構成を反対伝導型に変更したpM
OSにも適用し、CMOSインバータ構成とした。
【0155】本実施の形態において、トランジスタMN
1とMP1よりなるインバータの入力端子が1Vから0
Vに立ち下がりMP1が導通状態に、MN1が非導通状
態になる過程では、出力電位は1Vから0Vに遷移する
途上にあるためMP2は導通状態に、MP3は非導通状
態にある。また、MN2は非導通状態、MN3は導通状
態となる。これによりMP1の基板端子BPの電位は出
力電位により1Vから0.4Vにまで低下する。この時
MN1の基板端子BNの電位も引きずられて負の電位に
低下する。即ち、MP1を流れる電流はより大電流にな
るごとく、MN1の非導通状態はより漏洩電流が減少す
る方向に各々の閾電圧が変化する。その結果、本実施の
形態に基づくインバータの出力特性は通常Si基板、及
びSOI基板上に製造された従来のインバータに比べて
低電圧動作で且つ高速な立ち上がり特性を得ることがで
きた。
【0156】基本インバータの入力端子が0Vから1V
に立ち上がりMN1が導通状態に、MP1が非導通状態
になる過程では、出力電位は0Vから1Vに遷移する途
上にあるため、MN2は導通状態に、MN3は非導通状
態にある。また、MP2は非導通状態に、MP3導通状
態となる。これによりMN1の基板端子BNの電位は出
力電位により0Vから0.6Vにまで上昇する。この時
MP1の基板端子BPの電位も引きずられて1V以上の
電位に上昇する。これによりMN1を流れる電流はより
大電流になるごとく、MP1の非導通状態はより漏洩電
流が減少する方向に各々の閾電圧が変化する。その結
果、実施の形態8に基づくインバータの出力特性は通常
Si基板、及びSOI基板上に製造された従来のインバ
ータに比べて低電圧動作で且つ高速な立ち下がり特性を
得ることができた。上記の低電圧で高速なインバータ特
性は前記実施の形態6に基づくインバータの特性と同一
な特性である。実施の形態6に基づくインバータとの差
異は同一SOI活性領域にnMOSとpMOSを混在さ
せて配置する必要がなく、厳密な位置合わせ制御から解
放された点である。
【0157】<実施の形態9>図28は本発明の第9の
実施の形態に基づく半導体集積回路を説明する回路構成
図である。本実施の形態に於いては前記実施の形態2に
基づく半導体集積回路をNAND回路、又はNOR回路
に適用した例である。
【0158】実施の形態9においては、1例として3入
力NAND回路の場合について示してある。nMOSの
直列接続の代わりにpMOSを直列接続して得られるN
AND回路に関しても全く同様に適用できる。実施の形
態9に於いて、ゲート電極に1つの入力が印加され、互
いに直列接続された基本トランジスタ群は同一SOI層
活性領域に配置する。ゲート電極を共有する各々のpM
OS基本トランジスタは互いに独立のSOI層活性領域
に配置する。ここでは、各SOI層活性領域ごとに1つ
の抵抗素子を介してトランジスタの基板端子と接地電位
線とを接続するごとく構成した。本例は前記実施の形態
2の構成及び製造方法に基づいた。更に、前記実施の形
態2に基づき各SOI層活性領域ごとに出力端子と該基
板端子を結ぶごとく1つの補助のトランジスタを上記各
基本トランジスタ毎に並列に配置した。補助トランジス
タのゲート電極は並列接続の基本トランジスタのゲート
電極に接続した。基本トランジスタが直列接続された領
域に於いては該補助トランジスタを直列接続し、両端で
基板端子、及び出力端子と接続した。上記補助のトラン
ジスタは基本トランジスタのチャネル長に比べて1/1
0以下の構成であることが寄生容量の増加を抑制し、高
速動作を保証する観点から望ましい。
【0159】実施の形態9に基づく半導体集積回路はN
AND回路として動作するが、前記実施の形態2に基づ
くインバータ回路と同様に、基本トランジスタの閾電圧
値が各補助トランジスタの働きにより導通トランジスタ
では低下するごとく、非導通トランジスタでは上昇する
ごとく入力電位に追随して可変となる。これにより低電
源電圧条件においても、大電流化が図られ、実施の形態
2で記載したインバータの高性能化と同程度の極めて高
速で且つ漏洩電流が少ないNAND回路動作を実現する
ことができた。直流特性に於ても、大電流特性、低漏洩
電流特性を併せて実現することができた。
【0160】<実施の形態10>図29は本発明の第1
0の実施の形態に基づく半導体集積回路を説明する回路
構成図である。本実施の形態に於いては前記実施の形態
4に基づく半導体集積回路をNAND回路、又はNOR
回路に適用した例である。
【0161】実施の形態10も、前記実施の形態9と同
様に3NAND回路の例である。nMOSの直列接続の
代わりにpMOSを直列接続して得られるNAND回路
に関しても全く同様に適用できる。本実施の形態に於い
てはnMOS、pMOSとも、各基本トランジスタは互
いに分離されたSOI層活性領域ごとに配置される。各
SOI層活性領域ごとに基本トランジスタの基板端子は
抵抗素子を介してソース端子と、容量素子を介してゲー
ト入力端子と接続されて1単位を構成する。ここにおい
て、上記容量素子は実施の形態3、及び4に記載したご
とく基本トランジスタのゲート容量成分とは別個の成分
であり、基本トランジスタの直流特性に影響を与えるも
のではない。
【0162】実施の形態10に基づく半導体集積回路
は、NAND回路として動作するが前記実施の形態4に
基づくインバータ回路と同様に基本トランジスタの閾電
圧値が容量素子の働きによりゲート電位に追随して基板
電位が上昇又は低下しすることにより導通トランジスタ
では低下するごとく、非導通トランジスタでは上昇する
ごとく過渡状態でのみ可変となる。これにより低電源電
圧条件においても大電流化が図られ、実施の形態2で記
載したインバータの高性能化と同程度の極めて高速で且
つ漏洩電流が少ないNAND回路動作を実現することが
できた。基板電位の過渡的変動時定数を支配する容量抵
抗積の最適条件は前記実施の形態3、又は4記載の条件
とすることにより達成できる。
【0163】<実施の形態11>図30は本発明の第1
1の実施の形態に基づく半導体集積回路を説明する回路
構成図である。実施の形態11は前記実施の形態10に
基づく半導体集積回路に於おいて、抵抗素子を各基本ト
ランジスタと反対導電型の補助トランジスタで置き換え
構成し、NAND回路、又はNOR回路に適用した例で
ある。補助トランジスタのゲート電極は並列接続された
各基本トランジスタのゲート電極に接続した。上記挿入
した補助トランジスタは、基本トランジスタが導通状態
の時、非導通となり基本トランジスタが非導通の時導通
となるごとく作用する。即ち、本実施の形態に於ける補
助トランジスタは前記実施の形態10に於ける抵抗素子
と同様に基本トランジスタが非導通に切り替わった段階
で速やかに基板蓄積電荷を引き抜き、スイッチング特性
の履歴を速やかに解消することにより、より高速での動
作を可能にできた。本実施の形態は基本トランジスタ、
容量素子、及び補助トランジスタで1単位を構成し、N
AND回路に適用した例について示した。しかし、上記
1単位を直列接続せず、pMOSの1単位とnMOSの
1単位でインバータを構成する構成にも適用できる。こ
れにより、低電圧、で超高速なインバータ動作を実現す
ることができる。
【0164】<実施の形態12>図31は本発明の第1
2の実施の形態に基づく半導体集積回路を説明する回路
構成図である。実施の形態12は前記実施の形態11に
基づく半導体集積回路に於いて、補助トランジスタを反
対導電型で置き換え構成し、NAND回路、又はNOR
回路に適用した例である。補助トランジスタのゲート電
極は入力端子の代わりに出力端子に接続する。実施の形
態12におけるNAND回路スイッチング特性の高速化
特性は、ゲート入力信号に追随して基板電位を変動させ
る容量素子の作用により前記実施の形態10と同様な高
速スイッチング特性を達成できた。実施の形態12に於
ける補助トランジスタは、前記実施の形態11の補助ト
ランジスタと同様に作用し、スイッチング後の基板蓄積
電荷を速やかに引き抜き、スイッチング特性の履歴を速
やかに解消することにより、より高速での動作を可能に
できた。更に、実施の形態12に於ては前記実施の形態
11に比べて改善された点は同一SOI活性領域にnM
OSとpMOSを混在させて配置する必要がなく、厳密
な位置合わせ制御から解放された点である。
【0165】<実施の形態13>図32は本発明の第1
3の実施の形態に基づく半導体集積回路を説明する回路
構成図である。実施の形態13に於いては前記実施の形
態5、及び6に基づく半導体集積回路をNAND回路、
又はNOR回路に適用した例である。実施の形態13は
前記実施の形態9に基づく半導体集積回路に於いて、抵
抗素子に代えて基本トランジスタと反対導電型の補助ト
ランジスタを配置する。補助トランジスタのゲート電極
は、基本トランジスタの入力ゲート端子に接続する。上
記補助トランジスタは、前記実施の形態12に基づく半
導体集積回路に於ける補助トランジスタと同様に作用
し、スイッチング後の基板蓄積電荷を速やかに引き抜
き、スイッチング特性の履歴を速やかに解消することに
より、より高速での動作を可能にできた。本実施の形態
に基づく半導体集積回路はNAND回路として動作する
が前記実施の形態6に基づくインバータ回路と同様に基
本トランジスタの閾電圧値が各補助トランジスタの働き
により導通トランジスタでは低下するごとく、非導通ト
ランジスタでは上昇するごとく入力電位に追随して可変
となる。これにより低電源電圧条件に於いても大電流化
が図られ、実施の形態6で記載したインバータの高性能
化と同程度の極めて高速で且つ漏洩電流が少ないNAN
D回路動作を実現することができた。直流特性に於て
も、大電流特性、低漏洩電流特性を併せて実現すること
ができた。
【0166】<実施の形態14>図33は本発明の第1
4の実施の形態に基づく半導体集積回路を説明する回路
構成図である。本実施の形態に於いては前記実施の形態
7、及び8に基づく半導体集積回路をNAND回路、又
はNOR回路に適用した例である。
【0167】実施の形態14は前記実施の形態13に基
づく半導体集積回路において、付加した補助トランジス
タが基本トランジスタと反対導電型のトランジスタであ
ったのに対し、実施の形態14では同一導電型トランジ
スタとし、該付加トランジスタのゲート電極をゲート入
力端子に代えて出力端子に接続した。
【0168】実施の形態14に基づく半導体集積回路は
NAND回路として動作するが前記実施の形態13に基
づくNAND回路と同様に基本トランジスタの閾電圧値
が各補助トランジスタの働きにより導通トランジスタで
は低下するごとく、非導通トランジスタでは上昇するご
とく入力電位に追随して可変となる。これにより低電源
電圧条件に於いても大電流化が図られ、実施の形態8で
記載したインバータの高性能化と同程度の極めて高速で
且つ漏洩電流が少ないNAND回路動作を実現すること
ができた。直流特性に於ても、大電流特性、低漏洩電流
特性を併せて実現することができた。更に実施の形態1
4に於ては前記実施の形態13に比べて改善された点は
同一SOI活性領域にnMOSとpMOSを混在させて
配置する必要がなく、厳密な位置合わせ制御から解放さ
れた点である。
【0169】<実施の形態15>図34は本発明の第1
5の実施の形態に基づく半導体集積回路を説明する回路
構成図、図35はその完成平面図である。実施の形態1
5に於いてはスイッチング機能を有し、ソースとドレイ
ンの関係が任意に入れ替わるトランスファー回路に本発
明の基本概念を適用し、その低電圧、高速動作化を図る
ものである。前記実施の形態1がソース・ドレイン非対
称構造であったのに対し、本実施の形態はその構造をソ
ース・ドレイン対称構造にすることによりトランスファ
ー回路に適用可能とするものである。
【0170】図34に於いて、基本トランジスタMN1
に付加された補助トランジスタMN3、抵抗素子RSN
2は図1に於けるM2、及びRSと同一のものである。
本発明の基本概念をトランスファー回路に適用するため
に本実施の形態に於てはソース側に補助トランジスタM
N2、ドレイン側に抵抗素子RSN1をソース・ドレイ
ン対称構成となるごとく付加する。
【0171】前記実施の形態1に於て、補助トランジス
タMN3が図4に於けるbc間に配置された鍵型ゲート
電極の1部に構成されたごとく、本実施の形態に於ては
補助トランジスタMN2、及びMN3は各々図35に於
けるcd間、及びac間に配置されたT字型ゲート電極
の一部により構成する。補助トランジスタMN2、及び
MN3の付加による占有面積の増加は1割以下となる如
くチャネル幅は基本トランジスタのチャネル幅の1/1
0以下で十分である。MN1の基板端子との接続は前記
実施の形態1に準じて埋め込み絶縁膜に達するSOI層
3の開孔13、及び137と該開孔部への績層金属膜の
埋め込みにより浅いn型高濃度拡散層7とSOI層3間
を短絡し、実施した。抵抗素子RSN2、及びRSN3
は前記実施の形態1に於けるソース拡散層底面と埋め込
み絶縁膜間のSOI層を電流経路とし、ソース電極接続
孔に至るまでの領域に形成される抵抗成分に依った。
【0172】尚、トランスファー回路に於てはソースと
ドレインの役割が端子信号により可変となるため、信号
が低電位となる側の高濃度拡散層がソースとして認識さ
れ、ソース側の抵抗素子だけが作用し、ドレイン側の抵
抗素子は無視されるごとく自動的に切り換えが為される
ことが要求される。上記仕様を満たす手法として、本実
施の形態による半導体集積回路に於いては高電位が印加
されるドレイン拡散層底部の抵抗素子経路はドレイン空
乏層の拡がりにより自動的に遮断される。図35に図示
した基本トランジスタMN1と反対導電型の接合型電界
効果型トランジスタは上述した抵抗素子経路のドレイン
側経路が自動的に遮断される作用を等価的に表わしたも
ので、ソース側に於ける抵抗素子と接合型電界効果トラ
ンジスタの直列抵抗の電気特性は単に抵抗素子の特性だ
けで決定される。
【0173】図34で表わされる実施の形態15に基づ
くトランスファー回路に於いて、基本トランジスタMN
1を導通にする如くゲート電極に入力が印加された段階
で補助トランジスタMN2、及びMN3も導通となり、
MN1の基板端子電位はソース・ドレイン電圧の1/2
の電位にまで上昇し、閾電圧を低下させて低ゲート電圧
に於いても大電流が流れる如く作用する。基本トランジ
スタMN1が非導通となった状態では上記補助トランジ
スタMN2、MN3も非導通となり、MN1の基板端子
に蓄積された電荷を速やかに引き抜き、入力信号の履歴
を除去する必要がある。基板電荷の引き抜きは低電位の
ソース/ドレイン端子の何れかの端子に接続された抵抗
素子RSN2、又はRSN3を介して実行され、基板浮
遊現象を解消することができる。即ち、本実施の形態に
基づけば補助トランジスタMN2、MN3の作用により
入力信号に追随して基本トランジスタの閾電圧を可変に
することが可能となり、低電圧で、且つ超高速遅延特性
を有するトランスファー回路を実現でき、且つSOIト
ランジスタ特有の基板浮遊効果の発生も完全に解消する
ことができた。
【0174】<実施の形態16>図36は本発明の第1
6の実施の形態に基づく半導体集積回路を説明する回路
構成図である。実施の形態16は前記実施の形態15と
同様にトランスファー回路に本発明を適用した例であ
る。本実施の形態に於いてはソース・ドレイン対称構造
で基本トランジスタの閾電圧可変とするために、前記実
施の形態3に記載したゲート基板端子間容量素子の付加
によるゲート入力追随の基板電位可変構造を用いた。容
量素子CGBNは前記実施の形態3に従って製造した。
図36に於ける抵抗素子RSN2、及びRSN3と等価
回路表示の接合型電界効果トランジスタは前記実例15
と同1である。即ち、本実施の形態に於いてもソース端
子とドレイン端子の何れか電位が低い方が自動的にソー
スとして作用し、該ソース端子に接続された抵抗素子の
経路のみが基板蓄積電荷の引き抜きに有効となり、他方
の抵抗素子経路はドレイン空乏層の拡がりにより自動的
に遮断される。
【0175】本実施の形態に基づくトランスファ回路は
基本トランジスタの閾電圧が容量素子CGBNの存在に
より可変となり、低電圧で、且つ超高速遅延特性を有す
るトランスファー回路を実現でき、且つSOIトランジ
スタ特有の基板浮遊効果の発生も完全に解消することが
できた。
【0176】<実施の形態17>図37及び図38は各
々本発明の第17の実施の形態による半導体集積回路の
回路構成図、及び第17の実施の形態を説明するための
随時書込み読出し記憶装置(DRAMと称する)の構成
図である。前記実施の形態16に従って、トランスファ
回路を構成する基本トランジスタQT、及びQTの基板
電位をワード線入力に追随して可変とする容量素子CG
B、更に公知のDRAM製造方法による記憶蓄積用の容
量素子CSからなるDRAMの主要部分である1記憶単
位(メモリセル)を製造した。即ち、メモリセルは本発
明による1つの半導体装置QTと1つの容量素子CSの直
列接続により構成され、デ−タ伝達線であるビット線5
2、及び入出力制御のワ−ド線51に接続される。本随
時書込み読出し型記憶装置はメモリセルが行列状に配置
されたメモリセルアレイ56と制御用周辺回路で構成さ
れるが、周辺回路も本発明の第1から第16の実施の形
態に基づく半導体集積回路により構成した。メモリセル
選択のアドレス信号端子数を低減するため列アドレス信
号と行アドレス信号をずらし多重化して印加するが、R
ASとCASは各パルス信号であり、クロック発生器5
3及び54を制御してアドレス信号を行デコ−ダ63と
列デコ−ダ61に振分けている。緩衝回路であるアドレ
スバッファ57、58により行デコ−ダ63及び列デコ
−ダ61に振分けられたアドレス信号に従って特定のワ
−ド線、及びビット線を選択する。各ビット線にはフリ
ップフロップ型増幅器によるセンスアンプ62が接続さ
れ、メモリセルから読出された信号を増幅する。パルス
信号WEは書込未クロック発生器を制御することにより
書込みと読出しの切替えを制御する。Dは書込み、読出
しの信号である。
【0177】本実施の形態に基づく半導体集積回路に於
ては、制御用周辺回路はもちろん、メモリセルアレイに
於ても基板浮遊効果から解消された。DRAMの消費電
力を決定するメモリセルのリフレッシュ特性に於ても十
六メガビットメモリ構成で最悪で0.8秒と従来に比べ
て約十倍に向上することができた。更に、電源電圧に関
して通常Si基板に製造した従来型のDRAMを1.8
Vで動作させた場合のアクセス時間と同等な特性を本実
施の形態に基づくDRAMに於いては1.2Vの低電源
電圧で実現することができた。1.8Vの同一電源電圧
で比較した場合、アクセス時間もSOI基板に製造され
た従来DRAM比で30%以上低減できる高速性が実現
できた。上記の高速動作化は閾電圧可変効果による構成
トランジスタの大電流化に基づくものと考えられる。
【0178】<実施の形態18>図39及び図40は各
々本発明の第18の実施の形態による半導体集積回路の
回路構成図、及び第18の実施の形態を説明するための
常時書込み読出し記憶装置(SRAMと称する)の構成
図である。2組のインバータを1対とするSRAMのメ
モリセルを含むSRAMを前記実施の形態2に従って製
造した。
【0179】本SRAMに於ては1記憶単位であるメモ
リセルは図39で示される如く本発明による2組の相補
型MOSと信号の入出力を制御する2つのMOS(トラ
ンスファMOSと称される)で構成される。本SRAM
はメモリセル67、68が行列状に配置されたメモリセ
ルアレイ74と制御用周辺回路で構成されるが周辺回路
も本発明の半導体集積回路により構成した。本実施の形
態の構成は基本的に前記実施の形態17のものと同一で
あるが、SRAMの高速性、低消費電力性を図るために
アドレス遷移検出器70を設け、これにより発生するパ
ルスによって内部回路を制御している。更に、アドレス
バッファ69からデコ−ダ78までの回路の高速化を図
るため行デコ−ダをプリデコ−ダ71と主デコ−ダ76
の2段により構成している。尚、72、73はイコライ
ザである。チップセレクト79は信号CS、及びWEに
より情報の書込未、及び読出し時のデ−タの競合を避
け、且つ書込みサイクル時間と読出しサイクル時間をほ
ぼ同じにして高速性を可能にするための回路である。
尚、77および78は列デコ−ダ、80は入力バッフ
ァ、81はセンスアンプ、82は出力バッファ、83は
列アドレスバッファである。
【0180】図39に於いて、トランスファーMOSの
MT1、MT2は通常構造のnMOSで構成されるごと
く記載してあるが、図36で示される前記実施の形態1
6に基づくトランジスタで構成する方が製造工程の一貫
性、及び基板浮遊効果解消、更には低電圧高速動作化の
観点から好ましく、前記実施の形態16に基づくトラン
ジスタでトランスファーMOSを構成したSRAMも同
時に製造した。
【0181】尚、図39において、64はワ−ド線、6
5、66はビット線、67、68はメモリセル領域を示
している。
【0182】本実施の形態に基づく半導体集積回路に於
いてはpMOS、nMOSの何れに関しても基板浮遊効
果に起因する諸症状を観測することができなかった。更
に、電源電圧に関して通常Si基板に製造した従来SR
AMを1.8Vで動作させた場合のアクセス時間と同等
な特性を本実施の形態に基づくSRAMに於いては1.
2Vの低電源電圧で実現することができた。1.8Vの
同一電源電圧で比較した場合、アクセス時間もSOI基
板に製造された従来SRAM比で30%以上低減できる
高速性が実現できた。上記の高速動作化は閾電圧可変効
果による構成トランジスタの大電流化に基づくものと考
えられる。
【0183】<実施の形態19>図41は本発明の他の
実施の形態による半導体集積回路の構成を示す図であ
る。本実施の形態は本願発明に係わる半導体集積回路に
より構成された信号伝達処理装置に関する。特に非同期
伝送方式(ATM交換器と称される)に関する信号伝送
処理装置である。本願発明に係わる半導体集積回路は、
本願明細書の請求項1から16、及び18記載の半導体
集積回路が用いられた。
【0184】図41に於て、光ファイバ−84により超
高速で直列的に伝送されてきた情報信号は、図に85と
して示した部分で電気信号に変換し(O/E変換)、且
つ並列化(S/P変換)させる装置を介して半導体集積
回路(BFMLSI)86に導入した。このBFMLS
I86には本願明細書の発明の形態1から8の何れかに
記載の半導体集積回路が好ましい。
【0185】この集積回路で番地付処理された電気信号
は直列化(P/S変換)、及び光信号化(E/O変換)
されて光ファイバ−90で出力される。上記BFMLS
Iは多重器(MUX)、バッファメモリ(BFM)、及
び分離器(DMUX)により構成される。このBFML
SIはメモリ制御LSI86、及び空アドレス振分け制
御の機能を有するLSI(空アドレスFIFOメモリL
SI)89により制御される。本信号伝送処理装置は伝
送すべき番地と無関係に送られてくる超高速伝送信号を
所望番地に超高速で伝送するスイッチの機能を有する装
置である。BFMLSIは入力光信号の伝送速度に比べ
て著しく動作速度が遅い為、入力信号を直接スイッチン
グできず、入力信号を1時記憶させ、記憶された信号を
スイッチングしてから超高速な光信号に変換して所望番
地に伝送する方式を用いている。
【0186】BFMLSIの動作速度が遅ければ大きな
記憶容量が要求される。本実施の形態に基づくATM交
換器に於てはBFMLSIが上記本願発明に係わる半導
体集積回路により構成されることにより、従来のBFM
LSIに比べて動作速度が3倍と高速である。従って、
BFMLSIの記憶容量を従来比で約1/3と低減する
ことが可能となった。更に、本願発明の適用により、A
TM交換器の製造原価を低減することができた。
【0187】<実施の形態20>本発明の他の実施の形
態を図42の計算機構成図で説明する。本実施の形態は
本願発明に係わる半導体集積回路を高速大型計算機に適
用した例である。この高速大型計算機は命令や演算を処
理するプロセッサ500が複数個並列に接続されてい
る。本願発明に係わる半導体集積回路としては、本願明
細書の請求項1から18の何れかに記載の半導体集積回
路が用いられた。
【0188】本実施の形態では本発明による半導体集積
回路が従来のバイポ−ラトランジスタを用いた集積回路
よりも集積度が高く廉価なため、命令や演算を処理する
プロセッサ500、システム制御装置501、及び主記
憶装置502等を1辺が10mmから30mmの本発明
の半導体集積回路で構成した。これらの命令や演算を処
理するプロセッサ500、システム制御装置501、及
び化合物半導体装置からなるデ−タ通信インタフェ−ス
503を同一セラミック基板506に実装した。叉、デ
−タ通信インタフェ−ス503、及びデ−タ通信制御装
置504を同一セラミック基板507に実装した。これ
らセラミック基板506、及び507と主記憶装置50
2が実装されたセラミック基板を大きさが1辺約50c
m程度、あるいはそれ以下の基板に実装し、計算機の中
央処理ユニット508を構成した。この中央処理ユニッ
ト508内デ−タ通信や、複数の中央処理ユニット間デ
−タ通信、あるいはデ−タ通信インタフェ−ス503と
入出力プロセッサ505を実装した基板509との間の
デ−タの通信は図中の両端矢印線で示される光ファイバ
510を介して行われた。
【0189】この計算機では命令や演算を処理するプロ
セッサ500、システム制御装置501、及び主記憶装
置502等の本発明による半導体集積回路が並列で、且
つ低電圧化による消費電力低減化、更には高速に動作で
き、またデ−タの通信が光を媒体に行われるため、1秒
間当りの命令処理回数を大幅に増加することができた。
【0190】<実施の形態21>図43は本発明の他の
実施の形態を示した回路構成図である。本実施の形態2
1においては、本発明の請求項1から請求項48の何れ
かに記載した半導体集積回路92と基板電位を制御しな
い従来構成の半導体集積回路91を接続することにより
半導体システムを構築した。この従来構成の半導体集積
回路は基板電位は制御されていない。図43は負荷容量
を駆動する部分に本発明に基づくドライバ回路を用い、
論理回路部分を従来構成の半導体集積回路で構成した例
について示しているが、接続関係が逆の場合、あるいは
並列接続として、本願発明に係わる半導体集積回路を用
いても良い。いずれの場合においても、低消費電力・高
速動作特性を要する回路構成部分にのみ本発明に係わる
半導体集積回路を用い、一方、超高密度回路のごとく、
付加面積を極力抑える必要のある回路領域には従来回路
構成を用いる。これにより超高密度半導体集積回路と超
高速性および超低消費電力性の両面を満足する半導体シ
ステムを構築することが出来た。尚、従来回路構成とい
したは論理回路に限定する必然性は全くなく。記憶回
路、アナログ回路等であっても良い。さらに、これらの
従来回路はMOS型電界効果トランジスタに限定され
ず、バイポーラトランジスタで構成される半導体集積回
路であっても何ら問題ない。
【0191】<本願発明に係わる補足事項>以上記載し
た本発明の20の実施の形態に於て、基本トランジスタ
の基板端子から蓄積電荷を引き抜く作用をする抵抗素
子、あるいは補助トランジスタを基本トランジスタと同
一半導体層領域に一体構成する例について説明したが、
上記の各素子は製造方法、あるいはシステム構成の都合
により一体構成をせず、別途製造工程により等価的回路
的に本発明構成と同一となるごとく形成し、接続させて
完成させても良い。特に、ソース接合低部と埋め込み絶
縁膜間のSOI層領域に構成される抵抗素子に関しては
従来半導体集積回路の製造方法と同じく半導体基板上領
域の多結晶半導体膜等によって構成しても本発明の精神
を逸脱するものでなく、本発明の適用範囲内にあること
は言うまでもない。
【0192】上述した本発明の各実施の諸形態は支持基
板から埋め込み絶縁膜で分離された単結晶半導体(SO
I)層に構成された半導体集積回路について説明した
が、これは閾電圧を可変とするべき半導体装置、あるい
は半導体集積回路の基本単位を互いに分離し、独立に機
能させることが極めて容易であり、且つこのために占有
面積の増加を最小限に抑えることができる優位性を生か
すためである。しかしながら、適用するシステム規模に
よってはSOI層の代わりに従来半導体基板内に構成し
たpn接合分離による所謂ウエル分離を用いて閾電圧を
可変とするべき半導体装置、あるいは半導体集積回路の
基本単位を互いに分離することにより、本発明を適用し
ても本発明の精神を逸脱するものではない。
【0193】本発明によればゲート・ソース間電流経路
等、不都合な漏洩電流経路を有することなくSOI・M
OSトランジスタの閾電圧を導通状態ではより電流が流
れる方向に、非導通ではより漏洩電流が低減される方向
に可変にできる。従って、本発明は従来型のSOI・M
OSトランジスタに比べてより大電流な特性を低電圧動
作で実現することができる。
【0194】更に、本発明は単体トランジスタからイン
バータ、トランスファー回路、NAND回路、NOR回
路、SRAM、DRAMと広範囲の半導体集積回路に適
用できるのでシステム全体の低電圧化、低消費電力化、
高速動作化を達成できる。
【0195】また、本発明によれば直流、パルスの何れ
の入力に対しても基板電位が所望電位に制御されるた
め、SOI基板上に構成された半導体装置の最大の欠点
であった基板浮遊効果に起因する閾電圧の変動、電流電
圧特性上の異常なこぶ状特性の発生、ソース・ドレイン
耐圧の低下現象等を、既存の半導体装置の製造方法を基
本的に変更することなく回避することが出来る。製造方
法を基本的に変更する必要のないことは、半導体集積回
路を廉価に製造することができるという大きな利点を有
する。従って、本発明によればSOI基板上のCMOS
に対して廉価な製造方法により基板浮遊効果を完全に解
消することができる。
【0196】
【発明の効果】本願発明によれば、閾電圧可変特性を有
し、且つ高速動作を確保しつつより低電圧動作を可能な
らしめるSOI・MOSを提供することが出来る。
【0197】本願発明によれば、上記諸特性を満足しつ
つ、廉価な製造方法にて所望の半導体集積回路を提供す
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1及び第2の実施の形態によ
る半導体集積回路の回路構成図である。
【図2】図2は従来の半導体集積回路の回路構成図であ
る。
【図3】図3従来の半導体集積回路の平面配置図であ
る。
【図4】図4は本発明の第1の実施の形態による半導体
集積回路の完成平面図である。
【図5】図5は本発明の第1の実施の形態による半導体
集積回路の断面図を製造工程順に示す図である。
【図6】図6は本発明の第1の実施の形態による半導体
集積回路の断面図を製造工程順に示す図である。
【図7】図7は本発明の第1の実施の形態による半導体
集積回路の断面図である。
【図8】図8は本発明の第2の実施の形態による半導体
集積回路の平面図である。
【図9】図9は本発明の第2の実施の形態による半導体
集積回路の断面図である。
【図10】図10は本発明の第2の実施の形態による半
導体集積回路により得られたダイナミック出力特性を示
す図である。
【図11】図11は本発明の第2の実施の形態による半
導体集積回路により得られた遅延時間特性を示す図であ
る。
【図12】図12は本発明の第3及び第4の実施の形態
による半導体集積回路の回路構成図である。
【図13】図13は本発明の第3の実施の形態による半
導体集積回路の平面図である。
【図14】図14は本発明の第3の実施の形態による半
導体集積回路の断面図である。
【図15】図15は本発明の第4の実施の形態による半
導体集積回路の平面図である。
【図16】図16は本発明の第4の実施の形態による半
導体集積回路の断面図である。
【図17】図17は本発明の第4の実施の形態による半
導体集積回路により得られた遅延時間特性図である。
【図18】図18は本発明の第5及び第6の実施の形態
による半導体集積回路の回路構成図である。
【図19】図19は本発明の第5の実施の形態による半
導体集積回路の平面図である。
【図20】図20は本発明の第5の実施の形態による半
導体集積回路の断面図を製造工程順を示す図である。
【図21】図21は本発明の第5の実施の形態による半
導体集積回路の断面図を製造工程順を示す図である。
【図22】図22は本発明の第5の実施の形態による半
導体集積回路の断面図である。
【図23】図23は本発明の第6の実施の形態による半
導体集積回路の平面図である。
【図24】図24は本発明の第7及び第8の実施の形態
による半導体集積回路の回路構成図である。
【図25】図25は本発明の第7の実施の形態による半
導体集積回路の平面図である。
【図26】図26は本発明の第7の実施の形態による半
導体集積回路の断面図である。
【図27】図27は本発明の第8の実施の形態による半
導体集積回路の平面図である。
【図28】図28は本発明の第9の実施の形態による半
導体集積回路の回路構成図である。
【図29】図29は本発明の第10の実施の形態による
半導体集積回路の回路構成図である。
【図30】図30は本発明の第11の実施の形態による
半導体集積回路の回路構成図である。
【図31】図31は本発明の第12の実施の形態による
半導体集積回路の回路構成図である。
【図32】図32は本発明の第13の実施の形態による
半導体集積回路の回路構成図である。
【図33】図33は本発明の第14の実施の形態による
半導体集積回路の回路構成図である。
【図34】図34は本発明の第15の実施の形態による
半導体集積回路の回路構成図である。
【図35】図35は本発明の第15の実施の形態による
半導体集積回路の平面図である。
【図36】図36は本発明の第16の実施の形態による
半導体集積回路の回路構成図である。
【図37】図37は本発明の第17の実施の形態による
随時書込み読出し記憶単位セル回路構成図である。
【図38】図38は本発明の第17の実施の形態を説明
するための随時書込み読出し記憶装置構成図である。
【図39】図39は本発明の第18の実施の形態による
常時書込み読出し記憶単位セル回路構成図である
【図40】図40は本発明の第18の実施の形態を説明
するための常時書込み読出し記憶装置構成図である。
【図41】図41は本発明の第19の実施の形態を説明
するための非同期伝送モ−ドシステム構成図である。
【図42】図42は本発明の第20の実施の形態を説明
するための計算機構成図である。
【図43】図43は本発明の第21の実施の形態を説明
するための論理回路を含む回路構成の図である。
【符号の説明】
1…支持基板、2…酸化膜、3、及び31…単結晶Si
層、4…素子間分離絶縁膜、5…ゲ−ト酸化膜、6及び
61、62…ゲ−ト電極、7…浅い高濃度拡散層、8…
ゲ−ト側壁絶縁膜、9…n導電型高濃度ソ−ス拡散層、
10…n導電型高濃度ドレイン拡散層、11、12、及
び13…開孔、14…配線層間絶縁膜、15、16、及
び17…積層金属膜、18…ソ−ス電極、19…ドレイ
ン電極、20…配線保護絶縁膜、21…接地電位線、2
2…出力端子線、23…電源電位線、500…プロセッ
サ、501…システム、制御装置、502…主記憶装
置、503…デ−タ通信インタフェ−ス、504…デ−
タ通信制御装置、505…入出力プロセッサ、506及
び507…セラミック基板、508…中央処理ユニッ
ト、509…入出力プロセッサ実装基板、510…デ−
タ通信用光フアイバ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F040 DA00 DA01 DA02 DA06 DA12 DA21 DB01 DB03 DB04 DB09 DB10 DC01 EA08 EB12 5F048 AA05 AA07 AA08 AB01 AB03 AB04 AC01 AC03 AC10 BA09 BB06 BB07 BC03 BC06 BC18 BD10 BE08 BF07 BF11 BF16 BG14 DA25

Claims (48)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の第1のMOS型電界効果ト
    ランジスタと、第1導電型の第2のMOS型電界効果ト
    ランジスタとを有して1単位の半導体装置が構成され、
    前記1単位の半導体装置の装置基板は他の半導体装置か
    ら分離されてなり、少なくとも前記1単位の半導体装置
    を含む半導体装置群により回路構成がなされ、且つ前記
    第2のMOS型電界効果トランジスタのゲート電極が前
    記 第1のMOS型電界効果トランジスタのゲート電極
    に接続され、前記第2のMOS型電界効果トランジスタ
    のドレインが前記第1のMOS型電界効果トランジスタ
    のドレインに接続され、前記第2のMOS型電界効果ト
    ランジスタのソースが第1のMOS型電界効果トランジ
    スタの装置基板、及び抵抗素子を介して前記第1のMO
    S型電界効果トランジスタのソースに接続されたことを
    特徴とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 1つのMOS型電界効果トランジスタ
    と、容量素子とを有して1単位の半導体装置が構成さ
    れ、前記1単位の半導体装置の装置基板は他の半導体装
    置から分離されてなり、少なくとも前記1単位の半導体
    装置を含む半導体装置群により回路構成がなされ、且つ
    前記容量素子の一方の電極が前記MOS型電界効果トラ
    ンジスタのゲート電極に接続され、前記容量素子の他方
    の電極が前記MOS型電界効果トランジスタの装置基
    板、及び抵抗素子を介して前記MOS型電界効果トラン
    ジスタのソースに接続されたことを特徴とする半導体集
    積回路。
  3. 【請求項3】 第1導電型の第1のMOS型電界効果ト
    ランジスタと、第1導電型の第2のMOS型電界効果ト
    ランジスタと、第2導電型の第3のMOS型電界効果ト
    ランジスタとを有して1単位の半導体装置が構成され、
    前記1単位の半導体装置の装置基板は他の半導体装置か
    ら分離されてなり、少なくとも前記1単位の半導体装置
    を含む半導体装置群により回路構成がなされ、且つ前記
    第2のMOS型電界効果トランジスタのゲート電極が前
    記第1のMOS型電界効果トランジスタのゲート電極に
    接続され、前記第2のMOS型電界効果トランジスタの
    ドレインが前記第1のMOS型電界効果トランジスタの
    装置基板に接続され、前記第3のMOS型電界効果トラ
    ンジスタのゲート電極が前記第2のMOS型電界効果ト
    ランジスタのゲート電極に接続され、前記第3のMOS
    型電界効果トランジスタのドレインが前記第1のMOS
    型電界効果トランジスタの装置基板に接続され、前記第
    3のMOS型電界効果トランジスタのソースが前記第1
    のMOS型電界効果トランジスタのソースに接続された
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の半導体集積回路におい
    て、前記第3のMOS型電界効果トランジスタは第1導
    電型であり、前記第3のトランジスタのゲート電極は前
    記第1のMOS型電界効果トランジスタのドレインに接
    続されてなることを特徴とする半導体集積回路。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の半導体集積回路におい
    て、前記各半導体装置は、当該半導体集積回路の支持基
    板より絶縁膜で分離され、且つ互いに絶縁膜で分離され
    て構成されたことを特徴とする半導体集積回路。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の半導体集積回路に於い
    て、前記各半導体装置は当該半導体集積回路の支持基板
    より絶縁膜で分離され、且つ互いに絶縁膜で分離されて
    構成されたことを特徴とする半導体集積回路。
  7. 【請求項7】 請求項3に記載の半導体集積回路におい
    て、前記各半導体装置は当該半導体集積回路の支持基板
    より絶縁膜で分離され、且つ互いに絶縁膜で分離されて
    構成されたことを特徴とする半導体集積回路。
  8. 【請求項8】 請求項4記載の半導体集積回路におい
    て、前記各半導体装置は当該半導体集積回路の支持基板
    より絶縁膜で分離され、且つ互いに絶縁膜で分離されて
    構成されたことを特徴とする半導体集積回路。
  9. 【請求項9】 少なくとも第1の基板領域と第2の基板
    領域を電気的に分離された領域として当該半導体集積回
    路の支持基板に有し、前記第1の基板領域は第1のMO
    S型電界効果トランジスタと第2のMOS型電界効果ト
    ランジスタとを有し、前記第2の基板領域は第3のMO
    S型電界効果トランジスタと第4のMOS型電界効果ト
    ランジスタとを有し、前記第1より第4のMOS型電界
    効果トランジスタを少なくとも有して1単位の半導体装
    置を構成し、少なくとも前記1単位の半導体装置を含む
    半導体装置群により回路構成がなされ、且つ前記第2の
    MOS型電界効果トランジスタのゲート電極が前記第1
    のMOS型電界効果トランジスタのゲート電極に接続さ
    れ、前記第2のMOS型電界効果トランジスタのドレイ
    ンが前記第1のMOS型電界効果トランジスタのドレイ
    ンに接続され、前記第2のMOS型電界効果トランジス
    タのソースが前記第1のMOS型電界効果トランジスタ
    の装置基板、及び第1の抵抗素子を介して前記第1のM
    OS型電界効果トランジスタのソースに接続され、且つ
    前記第4のMOS型電界効果トランジスタのゲート電極
    が前記第3のMOS型電界効果トランジスタのゲート電
    極に接続され、前記第4のMOS型電界効果トランジス
    タのドレインが前記第3のMOS型電界効果トランジス
    タのドレインに接続され、前記第4のMOS型電界効果
    トランジスタのソースが前記第3のMOS型電界効果ト
    ランジスタの装置基板、及び第2の抵抗素子を介して前
    記第3のMOS型電界効果トランジスタのソースに接続
    されてなることを特徴とする半導体集積回路。
  10. 【請求項10】 少なくとも第1の基板領域と第2の基
    板領域を電気的に分離された領域として当該半導体集積
    回路の支持基板に有し、前記第1の基板領域は第1導電
    型の第1のMOS型電界効果トランジスタと第1の容量
    素子とを有し、前記第2の基板領域は第2導電型の第2
    のMOS型電界効果トランジスタと第2の容量素子とを
    有し、前記第1と第2のMOS型電界効果トランジスタ
    および第1と第2の容量素子を少なくとも有して1単位
    の半導体装置を構成し、少なくとも前記1単位の半導体
    装置を含む半導体装置群により回路構成がなされ、且つ
    前記第1の容量素子の一方の電極が前記第1のMOS型
    電界効果トランジスタのゲート電極に接続され、前記第
    1の容量素子の他方の電極が前記第1のMOS型電界効
    果トランジスタの装置基板、及び第1の抵抗素子を介し
    て前記第1のMOS型電界効果トランジスタのソースに
    接続され、且つ前記第2の容量素子の一方の電極が前記
    第2のMOS型電界効果トランジスタのゲート電極に接
    続され、前記第2の容量素子の他方の電極が前記第1の
    MOS型電界効果トランジスタの装置基板、及び第2の
    抵抗素子を介して前記第1のMOS型電界効果トランジ
    スタのソースに接続されされてなることを特徴とする半
    導体集積回路。
  11. 【請求項11】 少なくとも第1の基板領域と第2の基
    板領域を電気的に分離された領域として当該半導体集積
    回路の支持基板に有し、前記第1の基板領域は第1導電
    型の第1のMOS型電界効果トランジスタ、第1導電型
    の第2のMOS型電界効果トランジスタおよび第2導電
    型の第3のMOS型電界効果トランジスタとを有し、前
    記第2の基板領域は第2導電型の第4のMOS型電界効
    果トランジスタ、第2導電型の第5のMOS型電界効果
    トランジスタおよび第1導電型の第6のMOS型電界効
    果トランジスタとを有し、前記第1より第6のMOS型
    電界効果トランジスタを少なくとも有して1単位の半導
    体装置を構成し、少なくとも前記1単位の半導体装置を
    含む半導体装置群により回路構成がなされ、且つ前記第
    2のMOS型電界効果トランジスタのゲート電極が前記
    第1のMOS型電界効果トランジスタのゲート電極に接
    続され、前記第2のMOS型電界効果トランジスタのド
    レインが前記第1のMOS型電界効果トランジスタのド
    レインに接続され、前記第2のMOS型電界効果トラン
    ジスタのソースは前記第1のMOS型電界効果トランジ
    スタの装置基板に接続され、前記第2のMOS型電界効
    果トランジスタは第1のMOS型電界効果トランジスタ
    と装置基板を共有し、且つ前記第4のMOS型電界効果
    トランジスタのゲート電極が前記第1のMOS型電界効
    果トランジスタのゲート電極に接続され、前記第4のM
    OS型電界効果トランジスタのドレインが前記第1のM
    OS型電界効果トランジスタのドレインに接続され、且
    つ前記第5のMOS型電界効果トランジスタのゲート電
    極が前記第1のMOS型電界効果トランジスタのゲート
    電極に接続され、前記第5のMOS型電界効果トランジ
    スタのドレインが前記第4のMOS型電界効果トランジ
    スタの装置基板に接続され、前記第5のMOS型電界効
    果トランジスタのソースが前記第4のMOS型電界効果
    トランジスタのソースに接続されてなることを特徴とす
    る半導体集積回路。
  12. 【請求項12】 請求項11の記載の半導体集積回路に
    於いて、前記第3のMOS型電界効果トランジスタは第
    1導電型であり、前記第3のトランジスタのゲート電極
    は前記第1のトランジスタのドレインに接続され、且つ
    前記第6のMOS型電界効果トランジスタは第2導電型
    であり、前記第6のトランジスタのゲート電極は前記第
    1のトランジスタのドレインに接続されてなることを特
    徴とする半導体集積回路。
  13. 【請求項13】 請求項9の記載の半導体集積回路に於
    いて、前記各半導体装置は当該半導体集積回路の支持基
    板より絶縁膜で分離され、且つ互いに絶縁膜で分離され
    て構成されたことを特徴とする半導体集積回路。
  14. 【請求項14】 請求項10の記載の半導体集積回路に
    於いて、前記各半導体装置は当該半導体集積回路の支持
    基板より絶縁膜で分離され、且つ互いに絶縁膜で分離さ
    れて構成されたことを特徴とする半導体集積回路。
  15. 【請求項15】 請求項11の記載の半導体集積回路に
    於いて、前記各半導体装置は当該半導体集積回路の支持
    基板より絶縁膜で分離され、且つ互いに絶縁膜で分離さ
    れて構成されたことを特徴とする半導体集積回路。
  16. 【請求項16】 請求項12の記載の半導体集積回路に
    於いて、前記各半導体装置は当該半導体集積回路の支持
    基板より絶縁膜で分離され、且つ互いに絶縁膜で分離さ
    れて構成されたことを特徴とする半導体集積回路。
  17. 【請求項17】 1つの入力端子がゲート電極に接続さ
    れた第1導電型の第1のMOS型電界効果トランジス
    タ、及び第1導電型の第2のMOS型電界効果トランジ
    スタで1組をなし、複数の入力端子に対応した複数組の
    トランジスタを有し、前記トランジスタの各組に於ける
    当該第1のトランジス群は基板端子を共有して第1の直
    列接続を構成し、、前記トランジスタの各組に於ける該
    第2のトランジスタ群は基板端子を共有して第2の直列
    接続を構成し、前記第1、及び該第2の直列接続の各々
    の1方の端は共に出力端子に接続され、前記第1の直列
    接続の他方の端は電源端子に、前記第2の直列接続の他
    方の端は抵抗素子を介して前記電源端子、及び前記基板
    端子に接続されてNAND型ゲート回路、又はNOR型
    ゲート回路の1部を構成することを特徴とする半導体集
    積回路。
  18. 【請求項18】 請求項2、又は6に記載の半導体装置
    が複数個直列接続され、前記直列接続の1方の端は出力
    端子に、他方の端は電源端子に接続されてNAND型ゲ
    ート回路、又はNOR型ゲート回路の1部を構成するこ
    とを特徴とする半導体集積回路。
  19. 【請求項19】 請求項17に記載の半導体集積回路に
    おいて、前記抵抗素子は第2導電型の第3のMOS型電
    界効果トランジスタで置き換えられて構成され、前記第
    3のトランジスタのゲート電極は1つの入力端子に接続
    されてなることを特徴とする半導体集積回路。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の半導体集積回路に
    おいて、前記第3のトランジスタは第1導電型の第3の
    MOS型電界効果トランジスタで置き換えられて構成さ
    れ、前記第3のMOS型電界効果トランジスタのゲート
    電極は出力端子に接続されてなることを特徴とする半導
    体集積回路。
  21. 【請求項21】 請求項に17に記載の半導体集積回路
    において、装置基板の端子を共有して直列接続された複
    数組のトランジスタ群、及び抵抗素子は当該半導体集積
    回路の支持基板より絶縁膜で分離され、且つ装置基板の
    端子を共有しない他の半導体装置から絶縁膜で分離され
    て構成されたことを特徴とする半導体集積回路。
  22. 【請求項22】 請求項18に記載の半導体集積回路に
    おいて、前記各半導体装置は当該半導体集積回路の支持
    基板より絶縁膜で分離され、且つ互いに絶縁膜で分離さ
    れて構成されたことを特徴とする半導体集積回路。
  23. 【請求項23】 請求項19の記載の半導体集積回路に
    おいて、前記各半導体装置は当該半導体集積回路の支持
    基板より絶縁膜で分離され、且つ互いに絶縁膜で分離さ
    れて構成されたことを特徴とする半導体集積回路。
  24. 【請求項24】 請求項20の記載の半導体集積回路に
    おいて、前記各半導体装置は当該半導体集積回路の支持
    基板より絶縁膜で分離され、且つ互いに絶縁膜で分離さ
    れて構成されたことを特徴とする半導体集積回路。
  25. 【請求項25】 第1のMOS型電界効果トランジスタ
    のゲート電極に接続されたゲート電極を有する第2、及
    び第3のMOS型電界効果トランジスタを有し、前記第
    2のトランジスタのソース及びドレインは各々前記第1
    のトランジスタのソース及び基板端子に接続され、前記
    第3のトランジスタのソース、及びドレインは各々前記
    第1のトランジスタの基板端子、及びドレインに接続さ
    れてなることを特徴とする半導体集積回路。
  26. 【請求項26】 第1の導電型を有する第1のMOS型
    電界効果トランジスタのソース、及びドレインで各々制
    御される第2導電型の第2及び第3のトランジスタを有
    し、前記第2のトランジスタのソースは第1の抵抗素子
    を介して前記第1のトランジスタのソースに、前記第2
    のトランジスタのドレインは前記第1のトランジスタの
    基板端子に接続され、前記第3のトランジスタのソース
    は前記第1のトランジスタの基板端子に、前記第3のト
    ランジスタのドレインは第2の抵抗素子を介して前記第
    1のトランジスタのドレインに接続されてなることを特
    徴とする半導体集積回路。
  27. 【請求項27】 請求項26に記載の半導体集積回路に
    おいて、前記第1のトランジスタのゲート電極と基板端
    子の間に容量素子が付加されたことを特徴とする半導体
    集積回路。
  28. 【請求項28】 請求項1、2、5、6、9、10、1
    3、14、17、18、21、22、及び26の何れか
    に記載の半導体集積回路において、前記抵抗素子は半導
    体薄膜に構成されたことを特徴とする半導体集積回路。
  29. 【請求項29】 請求項5、6、13、14、21、2
    2、及び26の何れかに記載の半導体集積回路におい
    て、前記抵抗素子はトランジスタが構成された単結晶半
    導体層に構成されたことを特徴とする半導体集積回路。
  30. 【請求項30】 請求項1、2、5、6、9、10、1
    3、14、17、18、21、22、及び26の何れか
    に記載の半導体集積回路において、前記抵抗素子は50
    0kΩ以下、1kΩ以上の値を有することを特徴とする
    半導体集積回路。
  31. 【請求項31】 請求項1、5、17及び21に記載の
    半導体集積回路において、前記第2のトランジスタの閾
    電圧値の絶対値が前記第1のトランジスタの閾電圧値の
    絶対値よりも低く設定されたことを特徴とする半導体集
    積回路。
  32. 【請求項32】 請求項3、4、7、8、19、20、
    23から25に記載の半導体集積回路において、前記第
    2及び前記第3のトランジスタの閾電圧値の絶対値が前
    記第1のトランジスタの閾電圧値の絶対値よりも低く設
    定されたことを特徴とする半導体集積回路。
  33. 【請求項33】 請求項9及び13に記載の半導体集積
    回路において、前記第2及び前記第4のトランジスタの
    閾電圧値の絶対値が前記第1及び前記第3のトランジス
    タの閾電圧値の絶対値よりも低く設定されたことを特徴
    とする半導体集積回路。
  34. 【請求項34】 請求項11、12、15、及び16に
    記載の半導体集積回路において、前記第2、第3、第
    5、及び第6のトランジスタの閾電圧値の絶対値が前記
    第1及び第4のトランジスタ閾電圧値の絶対値よりも低
    く設定されたことを特徴とする半導体集積回路。
  35. 【請求項35】 請求項1、5、17及び21ニ記載の
    半導体集積回路において、前記第2のトランジスタのチ
    ャネル幅が前記第1のトランジスタのチャネル幅の1/
    5以下で構成されたことを特徴とする半導体集積回路。
  36. 【請求項36】 請求項3、4、7、8、19、20、
    23から25に記載の半導体集積回路においては前記第
    2及び第3のトランジスタのチャネル幅が前記第1のト
    ランジスタのチャネル幅の1/5以下で構成されたこと
    を特徴とする半導体集積回路。
  37. 【請求項37】 請求項9及び13に記載の半導体集積
    回路においては前記第2及び前記第4のトランジスタの
    チャネル幅が前記第1、及び前記第3のトランジスタの
    のチャネル幅の1/5以下で構成されたことを特徴とす
    る半導体集積回路。
  38. 【請求項38】 請求項11、12、15、及び16に
    記載の半導体集積回路において、前記第2、第3、第
    5、及び第6のトランジスタのチャネル幅が前記第1及
    び第4のトランジスタのチャネル幅の1/5以下で構成
    されたことを特徴とする半導体集積回路。
  39. 【請求項39】 請求項29に記載の半導体集積回路に
    おいて、前記抵抗素子はMOS型電界効果トランジスタ
    のソース、ドレイン接合と埋め込み絶縁膜間の単結晶半
    導体層に構成されたことを特徴とする半導体集積回路。
  40. 【請求項40】 支持基板から厚い絶縁膜で分離された
    第1導電型を有する単結晶半導体層主表面に薄い絶縁膜
    を介してゲート電極を形成する工程、前記ゲート電極を
    マスク位置として第2導電型の浅い拡散層を形成する工
    程、前記浅い拡散層の形成された一部に第2導電型の深
    いソース、ドレイン拡散層を接合底面が前記厚い絶縁膜
    に達しない如く形成する工程、前記浅い拡散層のみが形
    成された単結晶半導体層の一部、及び深い拡散層が形成
    された単結晶半導体層の1部に底部が前記厚い絶縁膜に
    達する開口を施す工程、前記開口内に導電性膜を形成
    し、第1導電型領域と第2導電型領域を短絡する工程を
    含むことを特徴とする半導体集積回路の製造方法。
  41. 【請求項41】 請求項9から16の何れかに記載の半
    導体集積回路が2対で1単位の記憶装置を構成すること
    を特徴とする半導体集積回路。
  42. 【請求項42】 請求項25から27の何れかに記載の
    半導体集積回路においいて、MOS型電界効果トランジ
    スタの1端のノードに容量素子が接続されて、1単位の
    記憶装置を構成することを特徴とする半導体集積回路。
  43. 【請求項43】 請求項1から38の何れかに記載の半
    導体集積回路により非同期型伝送モ−ド装置が構成され
    てなることを特徴とする半導体集積回路。
  44. 【請求項44】 請求項1から38、及び41から42
    の何れかに記載の半導体集積回路によりプロセッサ装置
    が構成されてなることを特徴とする半導体集積回路。
  45. 【請求項45】 請求項1、2、5、6、17、21、
    及び26の何れかに記載の半導体集積回路において、前
    記抵抗素子は線形、又は非線形特性を有する抵抗性機能
    素子で構成され、かつその抵抗値が第1のトランジスタ
    の導通抵抗に比べて大きく設定されたことを特徴とする
    半導体集積回路。
  46. 【請求項46】 請求項9、10、13、及び14の何
    れかに記載の半導体集積回路において、前記抵抗素子は
    線形、、又は非線形特性を有する抵抗性機能素子で構成
    され、かつその抵抗値が第1及び第3のトランジスタの
    導通抵抗に比べて大きく設定されたことを特徴とする半
    導体集積回路。
  47. 【請求項47】 請求項2、6、10、14、18、及
    び22の何れかに記載の半導体集積回路において、トラ
    ンジスタのソ−ス・ドレイン電流(IDS)と、抵抗素
    子の抵抗値(RS)と、容量素子の容量値(CG)と、
    駆動される負荷容量(CL)との関係が、CGとRSと
    ISDとの積がCLと等しいか、または大きくなるごと
    く構成されたことを特徴とする半導体集積回路。
  48. 【請求項48】 請求項47に記載の半導体集積回路に
    おいて、前記CGとRSとの積が動作周波数の逆数に等
    しいか、または大きくなるごとく構成されたことを特徴
    とする半導体集積回路。
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