JP4499443B2 - 装飾用貼着材における色彩記憶性光変色機能の互変的発現方法、及び互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材 - Google Patents

装飾用貼着材における色彩記憶性光変色機能の互変的発現方法、及び互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材 Download PDF

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本発明は、装飾用貼着材における色彩記憶性光変色機能の互変的発現方法、及び互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材に関する。詳細には、紫外線又は紫外線を含む太陽光の照射により発色して発色状態を維持し、可視光の照射により消色して、消色状態に変位する光変色像を設け、前記光変色像を特定の色彩変換手段の介在により、発色状態と消色状態を互変的に記憶保持させる機能を発現させるよう構成した、装飾用貼着材における色彩記憶性光変色機能の互変的発現方法、及び互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材に関する。
従来より、色変化する貼着材として、光変色性材料を利用した光変色性貼着材が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
前記光変色性貼着材は、太陽光の照射により色変化する光変色性材料を利用したものであり、手軽に変色させることができるものの、太陽光の照射により変色し、太陽光の当たらない場所に放置すると、自然に可逆的に元の色に戻るため、変色前後の色彩の互変的記憶性を有していない。
特開2000−6745号公報
本発明者らは、光メモリー(色彩記憶性光変色性)に必要とされる熱不可逆性をもつフォトクロミック化合物の諸分野への応用性を検討する過程において、変色前後の色彩を択一的且つ互変的に記憶保持する軽便な方法を見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、前記方法を具現化させるために、更に検討を加え、特定のフォトクロミック化合物を光変色材料として適用すると共に、特定の色彩変換手段を特定位置に配置して、前記フォトクロミック化合物の色彩記憶性光変色機能を貼着材に効果的に発現させ、発色状態と消色状態を互変的に記憶保持させる、装飾用貼着材の色彩記憶性光変色機能の互変的発現方法及び互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材を提供しようとするものである。
第1の発明は、紫外線又は紫外線を含む太陽光の照射により発色して発色状態を維持し、可視光の照射により消色して、消色状態に変位する光変色像を設けた装飾用貼着材に対して、紫外線吸収剤及び/又は、少なくとも紫外線を遮蔽する光遮蔽性顔料を含み、太陽光の紫外線をカットし、可視光の照射により前記発色状態にある光変色像を消色させ、消色状態に変位させて維持する色彩変換手段を接触乃至非接触状態に配置して、発色状態と消色状態を互変的に記憶保持させる機能を発現させることを特徴とする、装飾用貼着材における色彩記憶性光変色機能の互変的発現方法を要件とする。
更には、光変色像はジアリールエテン系フォトクロミック化合物を含んでなることを要件とする。
第2の発明は、ジアリールエテン系フォトクロミック化合物を含み、紫外線又は紫外線を含む太陽光の照射により発色して発色状態を維持し、可視光の照射により消色して消色状態に変位する光変色像を設けた装飾用貼着材と、紫外線吸収剤及び/又は、少なくとも紫外線を遮蔽する光遮蔽性顔料を含み、太陽光の紫外線をカットし、可視光の照射により前記発色状態にあるフォトクロミック化合物を消色させ、消色状態に変位させて維持する色彩変換手段を備えてなり、前記色彩変換手段を前記光変色像に接触乃至非接触状態に配置して、発色状態と消色状態を互変的に記憶保持させる機能を発現させる互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材を要件とする。
更には、光変色像は、少なくともジアリールエテン系フォトクロミック化合物とバインダー樹脂を含む、印刷乃至塗布像、印像又は筆記像のいずれかであること、光変色像は、ジアリールエテン系フォトクロミック化合物をプラスチックに一体的にブレンドした成形体であること、色彩変換手段は、紫外線吸収剤及び/又は、少なくとも紫外線を遮蔽する光遮蔽性顔料を透明性プラスチックに一体的にブレンドしたシート状成形体であること、シート状成形体には、内部に型抜き像が配設されてなること、色彩変換手段は、紫外線吸収剤及び/又は、少なくとも紫外線を遮蔽する光遮蔽性顔料がバインダー樹脂に溶解又は分散状態に固着された、印刷乃至塗布像、印像又は筆記像のいずれかであること、印刷乃至塗布像、印像又は筆記像のいずれかは、装飾用貼着材の光変色像上に直接的に配設されてなること、印刷乃至塗布像、印像又は筆記像のいずれかは、透明性プラスチックシート上に配設されてなること、色彩変換手段は、紫外線吸収剤及び/又は、少なくとも紫外線を遮蔽する光遮蔽性顔料を溶解又は分散させた塑性乃至流動体形態であること、色彩変換手段は、主発光領域が可視光にある可視光照射具であること、紫外線を照射する紫外線照射具により発色状態に変位させること、色彩変換手段は、装飾用貼着材の付属物としてセットされてなること、光変色像には、汎用の染料、又は顔料を併存させてなること等を要件とする。
本発明の光変色性装飾用貼着材は、色彩記憶性を有していると共に、特定の色彩変換手段を適用することにより、変色前後の両様相を択一的に記憶保持させることができ、二面性を備えた貼着材として商品展開することができる。
しかも、前記色彩変換手段が、軽便且つ安全性を満たすので、幼児等にあっても、安心して実用に供することができる。
前記における光変色像は、光メモリー性(色彩記憶性光変色性)を有するフォトクロミック化合物を含有するものであれば有効であり、フルギド系化合物、ジアリールエテン系化合物等を例示できる。
フルギド系化合物としては、ジメチルアミノインドリルフルギド、フリルフルギド、チエニルフルギド等を例示できる。
前記ジアリールエテン系化合物は、熱不可逆性、繰返し耐久性、長波長域感受性、高感度性等を顕著に向上させた光変色材料であり、装飾用貼着材への適用性を満たし、特に効果的であり、以下に例示する。
前記ジアリールエテン系フォトクロミック化合物を以下に例示するが、本発明に用いられるジアリールエテン系フォトクロミック化合物は以下の化合物に限定されるものではない。
ジアリールエテン系フォトクロミック化合物の基本骨格としては一般式(1)で示される化合物が挙げられる。
Figure 0004499443
前記一般式(1)の環Aは、フッ化(フルオロ化)又はペルフルオロ化されていてもよい炭化水素環又は複素環を示す。
前記一般式(1)で示される化合物を、一般式(2)又は(3)で具体的に例示する。
Figure 0004499443
前記一般式(2)で示される化合物は、5個の炭素原子を含むフッ化又はペルフルオロ化されていてもよい環を有する。
Figure 0004499443
前記一般式(3)で示される化合物は、4個の炭素原子を含む無水環を形成してなり、Xは酸素原子又はNR基(ここで、Rは炭素数2乃至16のアルキル及び/又はヒドロキシアルキル基である)を示す。
更に、別のジアリールエテン系フォトクロミック化合物の基本骨格としては一般式(4)で示される化合物が挙げられる。
Figure 0004499443
前記一般式(4)で示される化合物のA1基及びA2基は、二重結合に対して常にシス形にあり、互いに独立した置換或いは非置換のアルキル基、脂肪酸エステル基、ニトリル基を示す。
前記一般式(4)で示される化合物を、一般式(5)及び(6)で具体的に例示する。
Figure 0004499443
Figure 0004499443
前記一般式(6)で示される化合物のR1及びR2はそれぞれメチル基又はエチル基を示す。
前記した一般式(1)乃至(6)で示される化合物中のB基とC基は、同一或いは異なっていてもよく、次の構造式で示される基を例示できる。
Figure 0004499443
Figure 0004499443
Figure 0004499443
Figure 0004499443
Figure 0004499443
〔式中、YとZは、同一或いは異なっていてもよく、酸素原子又は硫黄原子或いは硫黄、窒素またはセレニウムの酸化形を示し、DとEは、同一或いは異なっていてもよく、炭素原子又は窒素原子を示し、R3乃至R17は、同一或いは異なっていてもよく、水素、直鎖又は分枝状の炭素数1乃至16のアルキル又はアルコキシ基、ハロゲン、直鎖又は分枝状の炭素数1乃至4のフルオロ又はペルフルオロ基、カルボン酸基、炭素数1乃至16のアルキルカルボン酸基、炭素数1乃至16のモノ又はジアルキルアミノ基、ニトリル基、フェニル基、ナフタレン基、複素環(ピリジン、キノリン、チオフェン、フラン、インドール、ピロール、セレノフェン、チアゾール、ベンゾチオフェン等)を示す。但し、DとEが窒素原子の場合、R5とR6は存在しない。二重結合とB、C基の間には、結合に対してオルト位に、例えばCH3 、CN又はCO325 のような水素以外の基が常に存在しなければならならず、R3 又はR4 は水素以外でなければならず、同様にR7 又はR8は水素以外でなければならない。R13乃至R17については、隣接する基と環を結んだナフタレン骨格であってもよい。〕
前記B基及びC基について更に具体的には、
Figure 0004499443
Figure 0004499443
Figure 0004499443
等が挙げられる。
前記一般式(2)又は(3)で示される化合物を更に詳しく説明すると、
マレイン酸無水物系化合物としては、
3,4−ビス(1,2−ジメチル−3−インドリル)フラン−2,5−ジオン、
3,4−ジ(2−メチル−3−ベンゾチオフェン)フラン−2,5−ジオン等があげられる。
シクロペンテン系化合物としては、
1−(1,2−ジメチルインドリル)−2−(2−シアノ−3,5−ジメチル−4−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(1,2−ジメチル−3−インドリル)−2−(3−シアノ−2,5−ジメチル−4−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(1,2,−ジメチル−3−インドリル)−2−(2−メチル−3−ベンゾチエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(5−(4−メトキシフェニル)−2,4−ジメチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(5−(2−(4−メトキシフェニル)−1−エテニル)−2,4−ジメチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(5−(2−(4−シアノフェニル)−1−エテニル)−2,4−ジメチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(2,4−ジメチル−5−(2−(2−キノリル)−1−エテニル)−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(2,4−ジメチル−5−(2−(4−ピリジル)−1−エテニル)−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(2,4−ジメチル−5−(2−(1−ナフチル)−1−エテニル)−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(5−(2−(4−メトキシフェニル)−1−エテニル)−2−メチル−4−オクチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(5−(2−(4−t−ブチルフェニル)−1−エテニル)−2,4−ジメチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(2,4−ジメチル−5−(2−(2−ベンゾチアジル)−1−エテニル)−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(6−(2−(4−メトキシフェニル)−1−エテニル)−2−メチル−3−ベンゾチエニル)−2−(5−(4−(4−ジメチルアミノフェニル)−1,3−ブタジエニル)−2,4−ジメチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(6−(4−(4−メトキシフェニル)−1,3−ブタジエニル)−2−メチル−3−ベンゾチエニル)−2−(5−(4−(4−メトキシフェニル)−1,3−ブタジチエニル)−2,4−ジメチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(6−(4−(4−メトキシフェニル)−1,3−ブタジエニル)−2−メチル−3−ベンゾチエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(6−(2−(4−メトキシフェニル)−1−エテニル)−2−メチル−3−ベンゾチエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(6−(2−(4−ジメチルアミノフェニル)−1−エテニル)−2−メチル−3−ベンゾチエニル)−2−(5−(2−(4−シアノフェニル)−1−エテニル)−2,4−ジメチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(6−(2−(4−メトキシフェニル)−1−エテニル)−2−メチル−3−ベンゾチエニル)−2−(5−(2−(4−シアノフェニル)−1−エテニル)−2,4−ジメチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(6−(2−(4−メトキシフェニル)−1−エテニル)−2−メチル−3−ベンゾチエニル)−2−(5−(2−(4−メトキシフェニル)−1−エテニル)−2,4−ジメチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、1−(6−(4−(4−メトキシフェニル)−1,3−ブタジエニル)−2−メチル−3−ベンゾチエニル)−2−(5−(2−(4−メトキシフェニル)−1−エテニル)−2,4−ジメチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(6−(2−(4−メトキシフェニル)−1−エテニル)−2−メチル−3−ベンゾチエニル)−2−(2,4−ジメチル−(5−(4−(4−メトキシフェニル)−1,3−ブタジエニル))−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(1,2−ジメチル−3−インドリル)−2−(2−シアノ−3−メトキシ−5−メチルチエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン
1,2−ビス(2−メチル−5−フェニル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(2,4−ジメチル−5−フェニル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(2−フェニル−5−メチル−4−チアゾイル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(2−メチルベンゾチオフェン−3−イル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(3−メチルベンゾチオフェン−2−イル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(3−メチル−2−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(2−メチル−6−ニトロ−3−ベンゾチエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(3−メチル−2−チエニル)−2−(2−メチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(5−(4−メチルフェニル)−2−メチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(2,4−ジメチル−5−フェニル−3−チエニル)−2−(2−メチル−5−フェニル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(2,4−ジメチル−5−(4−メトキシフェニル)−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(2−メチル−5−(4−メチルフェニル)−3−チエニル)−2−(2,4−ジメチル−5−(4−メチルフェニル)−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(2−メチル−5−(4−メトキシフェニル)−3−チエニル)−2−(2,4−ジメチル−5−(4−メトキシフェニル)−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(3−メチル−2−チエニル)−2−(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾイル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(3−メチルベンゾチオフェン−2−イル)−2−(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾイル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(2−メチルベンゾチオフェン−3−イル)−2−(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾイル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(2−メチル−5−メチル−ベンゾチオフェン−3−イル)−2−(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾイル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(2−メチル−5−フェニル−ベンゾチオフェン−3−イル)−2−(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾイル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(3−メチル−5−メチル−ベンゾチオフェン−2−イル)−2−(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾイル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(3−メチル−5−フェニル−ベンゾチオフェン−2−イル)−2−(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾイル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(3−メチル−6−メチル−ベンゾチオフェン−2−イル)−2−(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾイル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(3−メチル−6−フェニル−ベンゾチオフェン−2−イル)−2−(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾイル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(2−メチル−6−メチル−ベンゾチオフェン−3−イル)−2−(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾイル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(2−メチル−6−フェニル−ベンゾチオフェン−3−イル)−2−(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾイル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン等が挙げられる。
前記一般式(5)又は(6)で示される化合物を更に詳しく説明すると、
マレイン酸系化合物としては、2,3−ジ(2−メチルベンゾチエニル)−マレイン酸ジメチル等が挙げられる。
ジシアノエチレン系化合物としては、1,2−ビス(2,3,5−トリメチル−4−チエニル)−1,2−ジシアノエチレン、1,2−ビス(2−メチル−3−ベンゾチエニル)−1,2−ジシアノエチレン等が挙げられる。
前記ジアリールエテン系フォトクロミック化合物は、そのままの染料形態、前記化合物を含有する樹脂粉粒体、或いは、前記化合物をマイクロカプセル中に水や有機溶剤等の媒体と共に内包させたマイクロカプセル形態の顔料として実用に供することができ、従来より汎用のバインダー樹脂、例えば、各種合成樹脂エマルジョン、水溶性乃至油溶性の合成樹脂、その他糊剤等から選ばれる固着剤を含むビヒクル中に配合して、印刷インキ、塗料、スタンプ用インキ或いは筆記具用インキを調製できる。
尚、前記マイクロカプセル形態の顔料は、従来より公知の界面重合法、inSitu重合法、液中界面重合法、スプレードライング法等の適宜の方法により得ることができ、粒子径0.5〜50μm、好ましくは1〜30μm程度のものが、分散性、持久性、加工性の面で有効である。
光変色像は、装飾用貼着材の基体表面に形成した前記印刷インキや塗料による印刷乃至塗布像、スタンプ用インキによる印像、或いは筆記具用インキによる筆記像を例示できる。
又、光変色像は、前記した染料、樹脂粉粒体、或いはマイクロカプセル形態の顔料を熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂からなるプラスチックに一体的にブレンドして成形したシート状、フィラメント状、或いは、任意形象の成形体となし、それを基材として用いたり、或いは、基材に貼着して光変色像となしたものでもよい。
前記光変色像の厚みは、3μm〜400μmの範囲、好ましくは、5μm〜300μmが実用的である。
前記ジアリールエテン系フォトクロミック化合物は、光変色像中に0.005〜20重量%、好ましくは、0.01〜10重量%の範囲の含有量が実用的である。
0.005重量%未満では発色濃度が低く、光変色による視覚効果を満たし難い。
一方、20重量%以上となしても、含有量に相応する発色濃度効果が得られない。
光変色像中には、非光変色性染料又は顔料を併存させて、発色時と消色時の色彩を多彩に変化させ、視覚効果を更に高めることもできる。
前記における装飾用貼着材の基材は、従来より汎用の材料からなり、印刷像が形成できるものであればよく、紙、合成紙、布帛、プラスチックフィルム、プラスチック発泡体等を挙げることができる。
前記基材の裏面には接着層(粘着層)と、必要により剥離紙等の離型層を設けてなる。
なお、前記基材自体或いは接着層としてポリアミド系、ポリオレフィン系、エチレン−酢酸ビニル系、ポリウレタン系、又はポリエステル系樹脂等の熱溶融性樹脂を用いた、加熱圧着により接着させるものであってもよい。
前記基材には光変色像を設けて装飾用貼着材が構成され、光源として紫外線を発するランプや発光ダイオード等を備えた紫外線照射具による紫外線照射、或いは紫外線を含む太陽光の照射により発色させ、発色状態を維持させることができる。
前記色彩変換手段は、紫外線吸収剤及び/又は紫外線を遮蔽する光遮蔽性顔料を含み、太陽光の紫外線をカットして可視光の照射により前記発色状態にあるフォトクロミック化合物を消色させ、消色状態に変位させて維持させるための手段であり、従来より汎用の紫外線吸収剤、光遮蔽性顔料を透明性プラスチックに一体的にブレンドして成形した、シート状、フィラメント状、その他任意形象の成形体等を例示できる。
尚、前記したシートや薄肉状の成形体にあっては、文字、図柄、模様等の像を内部に型抜きし、発色像と消色像との対比による視覚効果を高めることができる。
また、前記色彩変換手段は、透明乃至半透明性シートや任意形象の造形体等からなる支持体に、紫外線吸収剤及び/又は光遮蔽性顔料をバインダー樹脂に溶解又は分散状態に固着させた印刷乃至塗布像、印像又は筆記像を設けたもの、或いは、前記印刷乃至塗布像、印像又は筆記像を装飾用貼着材の光変色像上に直接的に配設したものでもよい。
また、前記色彩変換手段は、紫外線吸収剤及び/又は、少なくとも紫外線を遮蔽する光遮蔽性顔料を表面に固着、或いは、ブレンドした透明性繊維から構成される織物、編物、組物、不織布等の柔軟性を備えた布帛であってもよい。
前記透明性繊維としては平糸状のものが紫外線カットを効果的に果たすため、縦糸と横糸の一方、或いは両方を平糸状透明性繊維として用いた織物が好適である。
更には、色彩変換手段として、紫外線吸収剤及び/又は光遮蔽性顔料を配合したペースト状乃至ジェル等の塑性乃至流動体形態のものであってもよい。
前記プラスチックに紫外線吸収剤を配合する場合、プラスチックの重量に対して0.001重量%以上、好ましくは、0.01重量%以上の紫外線吸収剤を配合することによって、効果的な紫外線のカット効果の役目を果たす。
又、バインダー樹脂を含むビヒクル中に紫外線吸収剤を溶解又は分散させたインキにより、固着像を形成させる系にあっては、バインダー樹脂に対して、0.05重量%以上、好ましくは、0.1重量%以上の紫外線吸収剤を配合することによって、効果的な紫外線のカット効果の役目を果たす。
一方、光遮蔽性顔料を配合する系にあっては、前記プラスチック或いはバインダー樹脂に対して、0.1〜40重量%、好ましくは1〜30重量%配合して分散状態に固着させることにより、所期の紫外線カット効果を効果的に果たす。
前記紫外線吸収剤としては、
2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、
2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、
2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、
2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、
ビス−(2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイルフェニル)−メタン、
2−〔2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−アミルフェニル〕−ベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシ−ベンゾフェノン〔商品名:シーソーブ103、シプロ化成(株)製〕、
2−ヒドロキシ−4−オクタデシルオキシベンゾフェノン、
2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−ベンジルオキシベンゾフェノン、
2−〔2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−アミルフェニル〕−ベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤。
サリチル酸フェニル、
サリチル酸パラ−t−ブチルフェニル、
サリチル酸パラオクチルフェニル、
2−4−ジ−t−ブチルフェニル−4−ヒドロキシベンゾエート、
1−ヒドロキシベンゾエート、
1−ヒドロキシ−3−t−ブチル−ベンゾエート、
1−ヒドロキシ−3−t−オクチルベンゾエート、
レゾルシノールモノベンゾエート等のサリチル酸系紫外線吸収剤。
エチル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレート、
2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレート、
2−エチルヘキシル−2−シアノ−3−フェニルシンナート等のシアノアクリレート系紫外線吸収剤。
2−〔5−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル〕−ベンゾトリアゾール〔商品名:チヌビン−PS、チバガイギー社製〕、
2−〔5−メチル−2−ヒドロキシフェニル〕−ベンゾトリアゾール、
2−〔2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル〕−2Hベンゾトリアゾール、
2−〔3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル〕−ベンゾトリアゾール、
2−〔3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル〕−5−クロロベンゾトリアゾール、
2−〔3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル〕−5−クロロベンゾトリアゾール、
2−〔3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル〕−ベンゾトリアゾール〔商品名:チヌビン328、チバガイギー社製〕、
メチル−3−〔3−t−ブチル−5−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル〕プロピオネート−ポリエチレングリコール分子量300〔商品名:チヌビン1130、チバガイギー社製〕、
2−〔3−ドデシル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル〕ベンゾトリアゾール、
メチル−3−〔3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル〕プロピオネート−ポリエチレングリコール分子量300、
2−〔3−t−ブチル−5−プロピルオクチレート−2−ヒドロキシフェニル〕−5−クロロベンゾトリアゾール、
2−〔2−ヒドロキシフェニル−3,5−ジ−(1,1’−ジメチルベンジル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール、
2−〔2−ヒドロキシ−5−t−オクチルフェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール、
2−〔3−t−ブチル−5−オクチルオキシカルボニルエチル−2−ヒドロキシフェニル〕−ベンゾトリアゾール〔商品名:チヌビン384、チバガイギー社製〕、
2−〔2−ヒドロキシ−5−テトラオクチルフェニル〕−ベンゾトリアゾール、
2−〔2−ヒドロキシ−4−オクトオキシ−フェニル〕−ベンゾトリアゾール、
2−〔2’−ヒドロキシ−3’−(3”4”5”6”−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5’−メチルフェニル〕−ベンゾトリアゾール、
2−(2−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)−ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤。
エタンジアミド−N−(2−エトキシフェニル)−N’−(4−イソドデシルフェニル)、
2,2,4,4−テトラメチル−20−(β−ラウリル−オキシカルボニル)−エチル−7−オキサ−3,20−ジアゾジスピロ(5,1,11,2)ヘンエイコ酸−21−オン等の蓚酸アニリド系紫外線吸収剤等が挙げられる。
光遮蔽性顔料としては、粒子径が5〜400μmの金属光沢顔料、或いは、粒子径が1μm以下の透明二酸化チタン、透明酸化鉄、透明酸化セリウム、透明酸化亜鉛等を例示でき、一種又は二種以上を適用できる。
前記金属光沢顔料としては、天然雲母、合成雲母、ガラス、アルミナから選ばれる芯物質の表面を金属酸化物で被覆したものを例示でき、可視光線の選択的干渉作用により生じる虹彩効果、透過効果と、光変色像の可視光線の反射効果の相乗作用により、金属光沢調の色彩変化を視覚させることができる。
前記光遮蔽性顔料を適用した場合、光吸収(或いは光反射)機能と光透過機能の両面性を兼ね備えており、紫外線や可視光線の少なくとも一部を吸収或いは反射し、更に可視光線も視覚を妨げない程度の適量を透過させることができ、光変色像の色彩変化を透視させることができる。
ここで、前記光遮蔽性顔料を含む層の上層又は下層には、紫外線吸収剤を含む層を積層状に配置することができる。更には、光遮蔽性顔料に紫外線吸収剤を適宜の割合で配合して、共存層を形成させることができる。
更に、前記色彩変換手段として主発光領域が可視光にあるランプや発光ダイオード等の光源を備えた可視光照射具を用いることもできる。
前記色彩変換手段は、光変色像を備えた装飾用貼着材に接触乃至非接触状に配置される。具体的には、装飾用貼着材に全面を接触させた状態、一部を接触させた状態、全体が非接触の状態、型抜き像の形成箇所を除いて接触させた状態、装飾用貼着材の周囲を非接触に覆った状態等を例示できる。
装飾用貼着材及び色彩変換手段は、下記の実施例の組み合わせに限定されず、相互の互換的な実施例間の組み合わせも有効である。
実施例1(図1参照)
互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材の作製
裏面に接着層を有する合成紙表面に、無色から橙色に可逆的に色変化するジアリールエテン系フォトクロミック化合物A(1−(2−フェニル−5−メチル−4−チアゾイル)−2−(3−メチル−2−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン)を公知の界面重合法によりエポキシ樹脂膜で内包させたマイクロカプセル顔料を含むスクリーン印刷インキを用いて花の絵柄(光変色像2)をスクリーン印刷した。
前記絵柄の近傍に、紫外線吸収能を有する無色透明のポリエステルフィルムを裁断した、前記絵柄を完全に覆うサイズのシート(色彩変換手段3)を用いて、該シートの一辺を合成紙面に固定し、固定部を支点にしてシートを反転させることにより絵柄を被覆したり、或いは、被覆しない構成として互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材1を得た。
前記花の絵柄は、シートが上面に配置された状態では視覚されないが、シートをめくって太陽光を照射すると、太陽光中に含まれる紫外光によって光変色像が橙色に変色するため、花の絵柄が現出し、この状態は屋外、室内、暗所のいずれの場所で放置しても変色することなく、その状態を維持していた。
次にシートを再び絵柄上に配置して太陽光を照射すると、太陽光に含まれる紫外光はシートにより遮断され、それ以外の光(可視光)が照射されるため、絵柄は徐々に消色して視覚されなくなり、この状態は、屋外、室内、暗所のいずれの場所で放置しても変色することなく、その状態を維持していた。
前記操作を繰り返すことによって、花の絵柄が視覚される状態と視覚されない状態の互変的色彩記憶性を有し、繰り返し何度も楽しむことができた。
なお、前記装飾用貼着材を絵本に貼り付けて使用することにより、前記と同様の様相変化を示す絵本が得られた。
実施例2
互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材の作製
裏面に接着層を有する合成紙表面の周辺部分に、非変色性インキにより独楽の絵柄を印刷し、次いで、無色から青色に可逆的に色変化するジアリールエテン系フォトクロミック化合物B(1,2−ビス(2,4−ジメチル−5−フェニル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン)を含むスクリーン印刷インキを用いて「あけまして、おめでとう」の文字(光変色像)をスクリーン印刷した。
前記文字の近傍に、紫外線吸収能を有する無色透明のポリエステルフィルムを裁断した、前記文字を完全に覆うサイズのシート(色彩変換手段)を用いて、該シートの一辺を合成紙面に固定し、固定部を支点にしてシートを反転させることにより文字をシートにより被覆したり、或いは、被覆しない構成として互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材を得た。
前記「あけまして、おめでとう」の文字は、シートが上面に配置された状態では視覚されず、独楽の絵柄のみ視覚されるが、シートをめくって太陽光を照射すると、太陽光中に含まれる紫外光によって光変色像が青色に変色するため、「あけまして、おめでとう」の文字が現出し、この状態は屋外、室内、暗所のいずれの場所で放置しても変色することなく、その状態を維持していた。
次にシートを再び文字上に配置して太陽光を照射すると、太陽光に含まれる紫外光はシートにより遮断され、それ以外の光(可視光)が照射されるため、文字は徐々に消色して視覚されなくなり、この状態は、屋外、室内、暗所のいずれの場所で放置しても変色することなく、その状態を維持していた。
前記操作を繰り返すことによって、「あけまして、おめでとう」の文字が視覚される状態と視覚されない状態の互変的色彩記憶性を有し、繰り返し何度も楽しむことができた。なお、前記装飾用貼着材を年賀状に貼り付けて使用することにより、前記と同様の様相変化を示す年賀状が得られた。
実施例3
互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材の作製
裏面に接着層を有する合成紙表面に、非変色性インキにより木の絵柄を印刷し、前記絵柄を設けていない部分に、無色から赤色に可逆的に色変化するジアリールエテン系フォトクロミック化合物C(1−(3−メチルベンゾチオフェン−2−イル)−2−(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾイル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン)を樹脂中に分散した顔料を含むスクリーン印刷インキを用いて鳥の絵柄(光変色像)をスクリーン印刷した。
これとは別に、透明性平糸と透明性糸をそれぞれ縦糸と横糸に用いた織物表面に、紫外線吸収剤を含むバインダー樹脂を固着させた布帛(色彩変換手段)を組み合わせて互変的色彩記憶性光変色性貼着材を得た。
前記鳥の絵柄は、布帛で上面を覆った状態では視覚されず、木の絵柄のみ視覚されるが、布帛を取り除いて太陽光を照射すると、太陽光中に含まれる紫外光によって光変色像が赤色に変色するため、鳥の絵柄が現出し、この状態は屋外、室内、暗所のいずれの場所で放置しても変色することなく、その状態を維持していた。
次に再び布帛で絵柄を覆って太陽光を照射すると、太陽光に含まれる紫外光はシートにより遮断され、それ以外の光(可視光)が照射されるため、鳥の絵柄は徐々に消色して視覚されなくなり、この状態は、屋外、室内、暗所のいずれの場所で放置しても変色することなく、その状態を維持していた。
前記操作を繰り返すことによって、鳥の絵柄が視覚される状態と視覚されない状態の互変的色彩記憶性を有し、繰り返し何度も楽しむことができた。
なお、前記装飾用貼着材を絵本に貼り付けて使用することにより、前記と同様の様相変化を示す絵本が得られた。
実施例4
互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材の作製
裏面に接着層を有する紙表面に、「frog」の文字を非変色性インキを用いて印刷し、前記文字を設けていない部分に、無色から緑色に可逆的に色変化するジアリールエテン系フォトクロミック化合物D(1,2−ビス(2−メチル−6−ニトロ−3−ベンゾチエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン)を公知の界面重合法によりエポキシ樹脂膜で内包させたマイクロカプセル顔料を含むスクリーン印刷インキを用いてカエルの絵柄(光変色像)をスクリーン印刷した。
紫外線吸収能を有する無色透明のポリエステルフィルムを長方形に裁断した、前記カエルの絵柄を完全に覆うサイズのシート(色彩変換手段)を用いて、該シートの一片を紙面に固定し、固定部を支点にしてシートを反転させることにより、カエルの絵柄をシートにより被覆したり、或いは、被覆しない構成として互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材を得た。
前記絵柄は、シートが上面に配置された状態では視覚されず、「frog」の文字のみ視覚されるが、シートをめくって太陽光を照射すると、太陽光中に含まれる紫外光によって光変色像が緑色に変色するため、現出し、この状態は屋外、室内、暗所のいずれの場所で放置しても変色することなく、その状態を維持していた。
次にシートを再び絵柄上に配置して太陽光を照射すると、太陽光に含まれる紫外光はシートにより遮断され、それ以外の光(可視光)が照射されるため、絵柄は徐々に消色して視覚されなくなり、この状態は、屋外、室内、暗所のいずれの場所で放置しても変色することなく、その状態を維持していた。
前記操作を繰り返すことによって、カエルの絵柄が視覚される状態と視覚されない状態の互変的色彩記憶性を有し、繰り返し何度も楽しむことができた。
なお、前記装飾用貼着材を絵本に貼り付けて使用することにより、前記と同様の様相変化を示す絵本が得られた。
実施例5
互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材の作製
裏面に接着層を有する透明性プラスチックフィルム表面に、皿の絵柄と「誕生日おめでとう」の文字を非変色性インキを用いて印刷し、前記皿の絵柄上に、無色からピンク色に可逆的に色変化するジアリールエテン系フォトクロミック化合物E(1,2−ビス(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾイル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン)を樹脂中に分散した顔料を含むスクリーン印刷インキを用いてケーキの絵柄(光変色像)をスクリーン印刷した。
これとは別に、紫外線吸収能を有する無色透明のポリエステルフィルムを円形に裁断し、裏面に弱い粘着性を示す層を設けたシート(色彩変換手段)を組み合わせて互変的色彩記憶性光変色性貼着材を得た。
前記ケーキの絵柄は、シートを上面に貼着した状態では視覚されず、皿の絵柄と「誕生日おめでとう」の文字のみ視覚されるが、シートを剥離して太陽光を照射すると、太陽光中に含まれる紫外光によって光変色像がピンク色に変色するため、ケーキの絵柄が現出し、この状態は屋外、室内、暗所のいずれの場所で放置しても変色することなく、その状態を維持していた。
次にシートを再び絵柄上に貼着して太陽光を照射すると、太陽光に含まれる紫外光はシートにより遮断され、それ以外の光(可視光)が照射されるため、絵柄は徐々に消色して視覚されなくなり、この状態は、屋外、室内、暗所のいずれの場所で放置しても変色することなく、その状態を維持していた。
前記操作を繰り返すことによって、ケーキの絵柄が視覚される状態と視覚されない状態の互変的色彩記憶性を有し、繰り返し何度も楽しむことができた。
なお、前記装飾用貼着材を誕生日プレゼントに貼り付けて使用することにより、前記と同様の様相変化を示すプレゼントが得られた。
実施例6
互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材の作製
裏面に接着層を有する白色プラスチックフィルム表面に、非変色性インキにより「MERRY CHRISTMAS」の文字を印刷し、次いで無色からピンク色に可逆的に色変化するジアリールエテン系フォトクロミック化合物E(1,2−ビス(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾイル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン)を公知の界面重合法によりエポキシ樹脂膜で内包させたマイクロカプセル顔料、及び、蛍光黄色を含むインキを用いてサンタクロースの絵柄を印刷して光変色像を形成した。
紫外線吸収能を有する無色透明のポリエステルフィルムを裁断した、前記サンタクロースの絵柄を完全に覆うサイズのシート(色彩変換手段)を用いて、該シートの一片をフィルム面に固定し、固定部を支点にしてシートを反転させることにより、サンタクロースの絵柄をシートにより被覆したり、或いは、被覆しない構成として互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材を得た。
前記サンタクロースの絵柄は、シートが上面に配置された状態では蛍光黄色を呈しているが、シートをめくって太陽光を照射すると、太陽光中に含まれる紫外光によって光変色像が赤色に変色し、この状態は屋外、室内、暗所のいずれの場所で放置しても変色することなく、その状態を維持していた。
次にシートを再びフィルム面上に配置して太陽光を照射すると、太陽光に含まれる紫外光はシートにより遮断され、それ以外の光(可視光)が照射されるため、絵柄は徐々に変色して蛍光黄色になり、この状態は、屋外、室内、暗所のいずれの場所で放置しても変色することなく、その状態を維持していた。
前記操作を繰り返すことによって、蛍光黄色の絵柄が視覚される状態と赤色の絵柄が視覚される状態の互変的色彩記憶性を有し、繰り返し何度も楽しむことができた。
なお、前記装飾用貼着材をクリスマスプレゼントに貼り付けて使用することにより、前記と同様の様相変化を示すプレゼントが得られた。
実施例7
互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材の作製
裏面に接着層を有する透明性プラスチックフィルム表面に、「airplane」の文字を非変色性インキを用いて印刷し、前記文字を設けていない部分に、無色から赤色に可逆的に色変化するジアリールエテン系フォトクロミック化合物C(1−(3−メチルベンゾチオフェン−2−イル)−2−(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾイル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン)を公知の界面重合法によりエポキシ樹脂膜で内包させたマイクロカプセル顔料を含むスクリーン印刷インキを用いて長方形の像(光変色像)をスクリーン印刷した。
これとは別に、飛行機の図柄を切り抜いた裏面に弱い粘着性を有する層を設けた紫外線吸収能を有するシートA(色彩変換手段)、及び、紫外線吸収能を有する無色透明のポリエステルフィルムを長方形に裁断したシートB(色彩変換手段)を組み合わせて互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材を得た。
前記貼着材は、太陽光を照射すると、太陽光中に含まれる紫外光によって光変色像が赤色に変色するため、長方形の像が現出し、この状態は屋外、室内、暗所のいずれの場所で放置しても変色することなく、その状態を維持していた。
次にシートAを像上に貼着して太陽光を照射すると、太陽光に含まれる紫外光はシートにより遮断され、それ以外の光(可視光)が照射されるため、長方形の像は部分的に消色して飛行機の図柄が視覚されるようになる。
この状態は、屋外、室内、暗所のいずれの場所で放置しても変色することなく、その状態を維持していた。
次にシートAを剥離し、シートBを貼着して太陽光を照射すると、太陽光に含まれる紫外光は封入体により遮断され、それ以外の光(可視光)が照射されるため、飛行機の図柄は徐々に消色して視覚されなくなり、この状態は、屋外、室内、暗所のいずれの場所で放置しても変色することなく、その状態を維持していた。
前記操作を繰り返すことによって、長方形の像が視覚される状態と、飛行機の図柄が視覚される状態と、像や図柄が形成されていない状態の互変的色彩記憶性を有し、繰り返し何度も楽しむことができた。
なお、前記装飾用貼着材を玩具に貼り付けて使用することにより、前記と同様の様相変化を示す玩具が得られた。
実施例8
互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材の作製
裏面に接着層を有する透明性プラスチックフィルム表面に、「SEA」の文字を非変色性インキを用いて印刷し、前記文字を設けていない部分に、無色から青色に可逆的に色変化するジアリールエテン系フォトクロミック化合物B(1,2−ビス(2,4−ジメチル−5−フェニル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン)を含むスクリーン印刷インキを用いて長方形の像(光変色像)をスクリーン印刷した。
これとは別に、紫外線吸収剤を含有するインキにてイルカの図柄を印刷した裏面に弱い粘着性を有する層を設けたシート(色彩変換手段)、及び、紫外線吸収能を有する無色透明のポリエステルフィルムを長方形に裁断したシートB(色彩変換手段)を組み合わせて互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材を得た。
前記貼着材は、太陽光を照射すると、太陽光中に含まれる紫外光によって光変色像が青色に変色するため、長方形の像が現出し、この状態は屋外、室内、暗所のいずれの場所で放置しても変色することなく、その状態を維持していた。
次にシートAを像上に貼着して太陽光を照射すると、太陽光に含まれる紫外光はシートにより遮断され、それ以外の光(可視光)が照射されるため、長方形の像は部分的に消色してイルカの図柄(抜き柄)が視覚されるようになる。
この状態は、屋外、室内、暗所のいずれの場所で放置しても変色することなく、その状態を維持していた。
次にシートAを剥離し、シートBを貼着して太陽光を照射すると、太陽光に含まれる紫外光は封入体により遮断され、それ以外の光(可視光)が照射されるため、イルカの図柄は徐々に消色して視覚されなくなり、この状態は、屋外、室内、暗所のいずれの場所で放置しても変色することなく、その状態を維持していた。
前記操作を繰り返すことによって、長方形の像が視覚される状態と、イルカの図柄が視覚される状態と、像や図柄が形成されていない状態の互変的色彩記憶性を有し、繰り返し何度も楽しむことができた。
なお、前記装飾用貼着材を手帳に貼り付けて使用することにより、前記と同様の様相変化を示す手帳が得られた。
実施例9
互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材の作製
裏面に接着層を有する合成紙表面に、非変色性インキにより城の絵柄と「CASTLE」の文字を印刷した。
これとは別に、無色から橙色に可逆的に色変化するジアリールエテン系フォトクロミック化合物A(1−(2−フェニル−5−メチル−4−チアゾイル)−2−(3−メチル−2−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン)を含むスクリーン印刷インキ、無色からピンク色に可逆的に色変化するジアリールエテン系フォトクロミック化合物E(1,2−ビス(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾイル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン)を含むスクリーン印刷インキ、及び、無色から青色に可逆的に色変化するジアリールエテン系フォトクロミック化合物F(1−(2−メチル−5−(4−メチルフェニル)−3−チエニル)−2−(2,4−ジメチル−5−(4−メチルフェニル)−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン)を含むスクリーン印刷インキを用いて背景の絵柄(光変色像)をスクリーン印刷した。
透明性ポリエステルフィルム上に天然雲母の表面を酸化チタンで被覆したパール顔料と称される金属光沢顔料(商品名:Iriodin219、メルクジャパン社製)を含む油性スクリーンインキを印刷し、合成紙と同形状に裁断したシート(色彩変換手段)を用いて、該シートの一片を合成紙に固定し、固定部を支点にしてシートを反転させることにより、合成紙をシートにより被覆したり、或いは、被覆しない構成として互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材を得た。
前記背景の絵柄は、シートが上面に配置された状態では視覚されず、城の絵柄と「CASTLE」の文字のみ視覚されるが、シートをめくって太陽光を照射すると、太陽光中に含まれる紫外光によって光変色像が橙色、ピンク色、青色に変色するため、背景の絵柄が現出し、この状態は屋外、室内、暗所のいずれの場所で放置しても変色することなく、その状態を維持していた。
次にシートを再び絵柄上に配置して太陽光を照射すると、太陽光に含まれる紫外光はシートにより遮断され、それ以外の光(可視光)が照射されるため、背景の絵柄は徐々に消色して視覚されなくなり、この状態は、屋外、室内、暗所のいずれの場所で放置しても変色することなく、その状態を維持していた。
前記操作を繰り返すことによって、背景の絵柄が視覚される状態と視覚されない状態の互変的色彩記憶性を有し、繰り返し何度も楽しむことができた。
なお、前記装飾用貼着材を絵本に貼り付けて使用することにより、前記と同様の様相変化を示す絵本が得られた。
実施例10
互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材の作製
裏面に熱溶融性樹脂層を有する不織布表面に、無色から橙色に可逆的に色変化するジアリールエテン系フォトクロミック化合物A(1−(2−フェニル−5−メチル−4−チアゾイル)−2−(3−メチル−2−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン)を含むスクリーン印刷インキ、無色からピンク色に可逆的に色変化するジアリールエテン系フォトクロミック化合物E(1,2−ビス(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾイル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン)を含むスクリーン印刷インキを用いて花の絵柄(光変色像)をスクリーン印刷した。
これとは別に、透明性平糸と透明性糸をそれぞれ縦糸と横糸に用いた織物表面に、紫外線吸収剤を含むバインダー樹脂を固着させた布帛(色彩変換手段)を組み合わせて互変的色彩記憶性光変色性貼着材を得た。
前記花の絵柄は、布帛で上面を覆った状態では視覚されず、布帛を取り除いて太陽光を照射すると、太陽光中に含まれる紫外光によって光変色像が橙色とピンク色に変色するため、花の絵柄が現出し、この状態は屋外、室内、暗所のいずれの場所で放置しても変色することなく、その状態を維持していた。
次に再び布帛で絵柄を覆って太陽光を照射すると、太陽光に含まれる紫外光は布帛により遮断され、それ以外の光(可視光)が照射されるため、花の絵柄は徐々に消色して視覚されなくなり、この状態は、屋外、室内、暗所のいずれの場所で放置しても変色することなく、その状態を維持していた。
前記操作を繰り返すことによって、花の絵柄が視覚される状態と視覚されない状態の互変的色彩記憶性を有し、繰り返し何度も楽しむことができた。
なお、前記装飾用貼着材を熱圧着して人形の服に貼り付け、色彩変換手段として用いられる布帛を裁断、縫製して人形用コートを作製して使用することにより、前記と同様の様相変化を示す人形用衣装が得られた。
本発明の光変色性装飾用貼着材の光変色像が発色状態(A)と、前記発色状態にある光変色像に色彩変換手段を適用して消色状態に変位させた状態(B)を示す説明図である。
符号の説明
1 互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材
2 光変色像
3 色彩変換手段

Claims (15)

  1. 紫外線又は紫外線を含む太陽光の照射により発色して発色状態を維持し、可視光の照射により消色して、消色状態に変位する光変色像を設けた装飾用貼着材に対して、紫外線吸収剤及び/又は、少なくとも紫外線を遮蔽する光遮蔽性顔料を含み、太陽光の紫外線をカットし、可視光の照射により前記発色状態にある光変色像を消色させ、消色状態に変位させて維持する色彩変換手段を接触乃至非接触状態に配置して、発色状態と消色状態を互変的に記憶保持させる機能を発現させることを特徴とする、装飾用貼着材における色彩記憶性光変色機能の互変的発現方法。
  2. 光変色像はジアリールエテン系フォトクロミック化合物を含んでなる、請求項1記載の装飾用貼着材における色彩記憶性光変色機能の互変的発現方法。
  3. ジアリールエテン系フォトクロミック化合物を含み、紫外線又は紫外線を含む太陽光の照射により発色して発色状態を維持し、可視光の照射により消色して消色状態に変位する光変色像を設けた装飾用貼着材と、紫外線吸収剤及び/又は、少なくとも紫外線を遮蔽する光遮蔽性顔料を含み、太陽光の紫外線をカットし、可視光の照射により前記発色状態にあるフォトクロミック化合物を消色させ、消色状態に変位させて維持する色彩変換手段を備えてなり、前記色彩変換手段を前記光変色像に接触乃至非接触状態に配置して、発色状態と消色状態を互変的に記憶保持させる機能を発現させる互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材。
  4. 光変色像は、少なくともジアリールエテン系フォトクロミック化合物とバインダー樹脂を含む、印刷乃至塗布像、印像又は筆記像のいずれかである請求項3記載の互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材。
  5. 光変色像は、ジアリールエテン系フォトクロミック化合物をプラスチックに一体的にブレンドした成形体である請求項3記載の互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材。
  6. 色彩変換手段は、紫外線吸収剤及び/又は、少なくとも紫外線を遮蔽する光遮蔽性顔料を透明性プラスチックに一体的にブレンドしたシート状成形体である、請求項3記載の互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材。
  7. シート状成形体には、内部に型抜き像が配設されてなる、請求項6記載の互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材。
  8. 色彩変換手段は、紫外線吸収剤及び/又は、少なくとも紫外線を遮蔽する光遮蔽性顔料がバインダー樹脂に溶解又は分散状態に固着された、印刷乃至塗布像、印像又は筆記像のいずれかである、請求項3記載の互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材。
  9. 印刷乃至塗布像、印像又は筆記像のいずれかは、装飾用貼着材の光変色像上に直接的に配設されてなる請求項8記載の互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材。
  10. 印刷乃至塗布像、印像又は筆記像のいずれかは、透明性プラスチックシート上に配設されてなる請求項8記載の互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材。
  11. 色彩変換手段は、紫外線吸収剤及び/又は、少なくとも紫外線を遮蔽する光遮蔽性顔料を溶解又は分散させた塑性乃至流動体形態である請求項3記載の互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材。
  12. 色彩変換手段は、主発光領域が可視光にある可視光照射具である請求項3記載の互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材。
  13. 紫外線を照射する紫外線照射具により発色状態に変位させる、請求項3記載の互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材。
  14. 色彩変換手段は、装飾用貼着材の付属物としてセットされてなる、請求項3記載の互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材。
  15. 光変色像には、汎用の染料、又は顔料を併存させてなる請求項3記載の互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材。
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