JP3134518U - 蓄光性可逆熱変色性玩具 - Google Patents

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Abstract

【課題】明所での色変化やそれに伴う様相変化と共に、暗所での蓄光性材料の発光性能による視認性を備えた、装飾性及び遊戯性の高い蓄光性可逆熱変色性玩具を提供する。
【解決手段】玩具表面の少なくとも一部に蓄光層を設け、前記蓄光層上に可逆熱変色層を積層する。玩具表面に蓄光層と着色層とを接触或いは非接触状態で併設し、前記蓄光層及び着色層上に可逆熱変色層を積層する。前記玩具表面と蓄光層との間に、着色層を設ける。前記蓄光層と可逆熱変色層との間に、着色層を設ける。蓄光性材料を含有する材料を成形してなる玩具表面に可逆熱変色層を積層する。前記玩具表面と可逆熱変色層との間に、着色層を設ける。
【選択図】図1

Description

本考案は蓄光性可逆熱変色性玩具に関する。更に詳細には、明所での色変化と、暗所での発光性とを兼ね備えた装飾性及び遊戯性の高い蓄光性可逆熱変色性玩具に関する。
従来より、熱変色材料の作用による様相変化を備えた玩具として、熱変色性色彩記憶性顔料を含む熱変色層を玩具表面に積層したものや、前記玩具表面に積層される熱変色層上に真珠光沢顔料を含む光輝層を積層した玩具が開示されている。
しかしながら前記玩具は、温度変化に伴って色彩や様相を変化させるものであるため、明所での装飾性に富んだものであり、暗所では色彩の変化を確認できない。
実開昭64−42100号の明細書及び図面 特開平5−137849号公報
本考案は、明所での色変化やそれに伴う様相変化と共に、暗所での蓄光性材料の発光性能による視認性を備えた、装飾性及び遊戯性の高い蓄光性可逆熱変色性玩具を提供するものである。
本考案は、玩具表面の少なくとも一部に蓄光層を設け、前記蓄光層上に可逆熱変色層を積層したことを要件とする。更に、玩具表面に蓄光層と着色層とを接触或いは非接触状態で併設し、前記蓄光層及び着色層上に可逆熱変色層を積層したことを要件とする。更に、前記玩具表面と蓄光層との間に、着色層を設けたこと、前記蓄光層と可逆熱変色層との間に、着色層を設けたことを要件とする。更に、蓄光性材料を含有する材料を成形してなる玩具表面に可逆熱変色層を積層したこと、前記玩具表面と可逆熱変色層との間に、着色層を設けたことを要件とする。
本考案により、明所での色変化やそれに伴う様相変化を備えると共に、暗所での発光による視認性を備えた、装飾性及び遊戯性の高い蓄光性可逆熱変色性玩具を提供できる。
本考案は、蓄光層(蓄光性玩具基材)の表面に可逆熱変色層を積層した構成を有する玩具であるので、明所においては可逆熱変色層の変色効果を視認できると共に、暗所においても可逆熱変色層が色変化することで、下層の蓄光層(蓄光基材)が現出し、発光するという遊戯性の高い玩具である。
また、温度による可逆熱変色層の変色状態(色目)を調整できるので、視認される蓄光層の発光量や色彩に変化を与えることができるものである。
更に、前記可逆熱変色層が、着色状態において特定の光透過率を有するものを用いることにより、可逆熱変色層の着色状態においても、明所で蓄光層に光を吸収、蓄積させることができるようになる。また、その場合、暗所においては、玩具の蓄光層を設けた部分がほのかに発光するので、暗所において常に玩具の位置を確認できるようになり、幼児等が容易に玩具を見つけることができるものとなる。
前記蓄光層や玩具基材に添加される蓄光性材料は、太陽や電灯等の光線を吸収、蓄積し、暗所において光を徐々に放出して発光する(これを残光とよんでいる)特性を有するものであれば汎用のものが用いられ、CaS/Bi系、CaSrS/Bi系、ZnS/Cu系、ZnCdS/Cu系、SrAl/稀土類金属系等が適用できる。
前記蓄光性材料は、バインダーを含む媒体中に分散されて塗料、インキ等の形態となして、玩具表面や着色層上に、全面又は部分的に積層され、蓄光層として適用される。また、玩具を構成する金属や樹脂等の構成材料中に添加して成形することによっても適用できる。
前記可逆熱変色層は、蓄光層、蓄光性玩具基材表面、或いは着色層上に、全面又は部分的に積層され、温度変化による様相の変化を付与するものである。
前記可逆熱変色層は、層中に可逆熱変色性組成物を含むものであり、前記組成物は電子供与性呈色性有機化合物と電子受容性化合物と呈色反応を可逆的に生起させる反応媒体の三成分を含む組成物が好適に用いられる。具体的には、特公昭51−35414号公報、特公昭51−44706号公報、特開平7−186540号公報に記載されている可逆熱変色性組成物が挙げられる。
また、本出願人が提案した特公平1−29398号公報に記載した如き、温度変化による色濃度−温度曲線に関し、3℃以下のヒステリシス幅をもつ、高感度の可逆熱変色性組成物が挙げられる。
前記は所定の温度(変色点)を境としてその前後で変色し、変化前後の両状態のうち常温域では特定の一方の状態しか存在しえない。即ち、もう一方の状態は、その状態が発現するのに要する熱又は冷熱が適用されている間は維持されるが、前記熱又は冷熱の適用がなくなれば常温域で呈する状態に戻る、所謂、温度変化による温度−色濃度について小さいヒステリシス幅(ΔH)を示して変色するタイプである。
又、本出願人が提案した特公平4−17154号公報に記載されている、大きなヒステリシス特性を示して変色する感温変色性色彩記憶性組成物、即ち、温度変化による着色濃度の変化をプロットした曲線の形状が、温度を変色温度域より低温側から温度を上昇させていく場合と逆に変色温度より高温側から下降させていく場合とで大きく異なる経路を辿って変色するタイプの変色材であり、低温側変色点と高温側変色点の間の常温域において、前記低温側変色点以下又は高温側変色点以上の温度で変化させた状態を記憶保持できる特徴を有する可逆熱変色性組成物も有効である。
又、加熱発色型の組成物として、消色状態からの加熱により発色する、本出願人の提案による、電子受容性化合物として、炭素数3乃至18の直鎖又は側鎖アルキル基を有する特定のアルコキシフェノール化合物を適用した系(特開平11−129623号公報、特開平11−5973号公報)、或いは特定のヒドロキシ安息香酸エステルを適用した系(特開2001−105732号公報)を挙げることができる。更には、没食子酸エステル等を適用した系(特開2003−253149号公報)等を応用できる。
前記した可逆熱変色性組成物は、そのままの適用でも有効であるが、マイクロカプセルに内包して使用するのが好ましい。それは、種々の使用条件において可逆熱変色性組成物は同一の組成に保たれ、同一の作用効果を奏することができるからである。
前記マイクロカプセルに内包させることにより、化学的、物理的に安定なマイクロカプセル顔料を構成でき、粒子径0.1〜100μm、好ましくは3〜30μmの範囲が実用性を満たす。
尚、マイクロカプセル化は、従来より公知の界面重合法、in Situ重合法、液中硬化被覆法、水溶液からの相分離法、有機溶媒からの相分離法、融解分散冷却法、気中懸濁被覆法、スプレードライング法等があり、用途に応じて適宜選択される。更にマイクロカプセルの表面には、目的に応じて二次的な樹脂皮膜を設けて耐久性を付与させたり、表面特性を改質させて実用に供することもできる。
前記玩具の構成として、蓄光層の上層(蓄光層と可逆熱変色層の間)、可逆熱変色層の上層、蓄光層と接触或いは非接触状態で併設した位置、又は蓄光層の下層等の適宜箇所に、全面又は部分的に着色層(非変色層)を設けることができる。前記着色層は、汎用の染料、顔料、金属光沢顔料、パール顔料等の非変色性着色剤を一種又は二種以上含有するインキや塗料等を印刷、塗布等の手段により形成される他、玩具基材に前記着色剤を添加して成形することによっても形成される。
蓄光層の上層(蓄光層と可逆熱変色層の間)に、部分的に着色層を設けた場合、可逆熱変色層の変色により蓄光層と着色層が現れ、暗所で部分的に発光するものとなると共に、明所では着色層と可逆熱変色層による多様な色彩を用いた色変化を現出できる。
蓄光層の下層に着色層を設けた場合、玩具表面の色調に影響されずに、蓄光層の発光輝度を調整でき、発光部分毎に明暗をつけることが容易にできる。
また、蓄光層と着色層とを重ねることなく接触状態、或いは非接触状態で併設した場合、上層の可逆熱変色層が変色することに伴って、発光や色彩の変化により異なった様相を現出できる。
更に、前記蓄光性可逆熱変色性玩具の表面にクリヤーコート層或いはラミネート層等を適宜積層させることができるし、蓄光層と可逆熱変色層との間に透明なクリヤーコート層或いはラミネート層を介在させることができる。
前記クリヤーコート層やラミネート層により、可逆熱変色層や蓄光層の擦過による剥がれや、玩具の損傷や、経時等による変色効果の劣化を防止できる。
以下に具体的に実施例を示す。尚、実施例中の部は重量部である。
実施例1(図1参照)
緑色蓄光顔料(商品名:N夜光ルミノーバG−300M、根本特殊化学社製)20部、アクリル樹脂/キシレン溶液50部、キシレン60部、イソシアネート系硬化剤10部を混合撹拌した後、180メッシュの金網にて濾過することで蓄光性油性スプレー塗料を得た。前記蓄光性油性スプレー塗料を用いて、白色のスチレン樹脂で作られたハート型成型物であるアクセサリー玩具4の表面にスプレー塗装を行い乾燥させることで、蓄光層2を形成した。
次いで、1,3−ジメチル−6−ジエチルアミノフルオラン2.0部、1,2−ベンツ−6−(N−エチル−N−イソブチルアミノ)フルオラン1.0部、4,4′−(2−メチル−プロピリデン)ビスフェノール6部、セチルアルコール25部、カプリン酸ステアリル25部の相溶体からなる可逆熱変色性組成物を、エポキシ樹脂/アミン硬化剤の界面重合法を用いてカプセル化することで、30℃以上の加温で赤色から無色に変色する可逆熱変色性顔料を得た。得られた可逆熱変色性顔料20部、アクリル樹脂/キシレン溶液50部、キシレン60部、イソシアネート系硬化剤10部を混合撹拌させて得た可逆熱変色性油性スプレー塗料を用いて、前記蓄光層2上に塗装を行い乾燥させることで可逆熱変色層3を形成し、蓄光性可逆熱変色性アクセサリー玩具1を得た。
得られた蓄光性可逆熱変色性アクセサリー玩具1は、明所では、30℃未満で赤色が視覚され、30℃以上で赤色から白色への変化が視認された。
次いで、白色を視覚している状態で、前記アクセサリー玩具1を太陽光に照らした後、暗所にて放置すると、蓄光層2の蓄光顔料による緑色の発光を視覚する事ができた。更に、暗所にてアクセサリー玩具1を30℃未満に冷却すると、可逆熱変色層3が赤色に変化し、蓄光顔料の緑色の発光を隠蔽してしまい、緑色の発光は視覚できなくなった。前記様相の変化は繰り返し行うことができた。
実施例2(図2参照)
塩化ビニルにより成形された白色人形4上に、市販の非変色青色油性スプレー用塗料を用いて、人形胴体部分にスプレー塗装することで、非変色青色層5を形成した。
次いで、緑色蓄光顔料(商品名:N夜光ルミノーバG−300M、根本特殊化学製)25部、アクリル樹脂/トルエン溶液30部、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂/キシレン溶液30部、キシレン溶液20部、メチルイソブチルケトン20部を撹拌混合し、蓄光性油性スプレー用塗料を得た。得られた蓄光性油性スプレー用塗料を用いて、前記人形の両腕及び両足部分にスプレー塗装することで、蓄光層2を非変色青色層5と併設するように形成した。
更に、2−アニリノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラン3部、4,4′−(2−メチル−プロピリデン)ビスフェノール6部、ステアリン酸ネオペンチル50部の相溶体からなる可逆熱変色性組成物を、エポキシ樹脂/アミン硬化剤の界面重合法によりカプセル化することで、2つの変色点(低温側変色点:15℃で黒色、高温側変色点:32℃で無色を呈する)を有する感温変色性色彩記憶型顔料を得た。更に、前記感温変色性色彩記憶型顔料30部、アクリル樹脂/トルエン溶液30部、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂/キシレン溶液30部、キシレン溶液20部、メチルイソブチルケトン20部を撹拌混合することで可逆性色彩記憶保持型油性スプレー用塗料を得た。
前記可逆性色彩記憶保持型油性スプレー用塗料を用いて、前記人形の両腕、両足、胴体(非変色青色層5上及び蓄光層2上)にスプレー塗装を行い、可逆熱変色層3を形成することで蓄光性可逆熱変色性人形1を得た。
得られた蓄光性可逆熱変色性人形1は、明所において、30℃以上に加温すると黒色が消色し、両腕及び両足部分は白色に視認され、胴体部分は青色に視認された。また、15℃以下に冷却すると、両手、両足、胴体部分の何れもが黒色に変化した。室温(25℃)においては、前記様相の何れか(即ち、感温変色性色彩記憶型顔料の各変色点による黒色又は無色の色調)を互変的に記憶保持した。
次いで、両腕、両足部分は白色を呈し、胴体部分は青色を呈する状態(即ち、可逆熱変色層3が消色した状態)で、前記人形1を太陽光に照らした後、暗所に放置すると、前記人形1の両手、両足部分は蓄光顔料の効果により緑色の発光を視覚する事ができた。前記状態にて、人形1を15℃以下に冷却すると、可逆熱変色層3が黒色に変化し、蓄光顔料の緑色の発光を隠蔽してしまい、緑色の発光は視覚できなくなった。前記様相の変化は繰り返し行うことができた。
実施例3(図3参照)
アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂で成形された白色のミニカー4上に、市販の赤色及び青色の非変色油性インキを用いて、「ABCD」の文字をミニカーの両側ドア部分にタンポ印刷することで、非変色赤色層51及び非変色青色層52を形成した。
次いで、緑色蓄光顔料(商品名:N夜光ルミノーバG−300M、根本特殊化学社製)20部、アクリル樹脂/キシレン溶液50部、キシレン60部、イソシアネート系硬化剤10部を混合撹拌した後、180メッシュの金網にて濾過することで、蓄光性油性スプレー塗料を得た。前記蓄光性油性スプレー塗料を用い、前記ミニカー成形物4の全面にスプレー塗装を行い乾燥させることで蓄光層2を形成した。
更に、2−アニリノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラン3部、4,4′−(2−メチル−プロピリデン)ビスフェノール6部、ミリスチルアルコール25部、カプリン酸セチル25部の相溶体からなる可逆熱変色性組成物を、エポキシ樹脂/アミン硬化剤の界面重合法を用いてカプセル化することで、20℃以上で黒色から無色に変化する可逆熱変色性顔料を得た。得られた可逆熱変色性顔料20部、アクリル樹脂/キシレン溶液50部、キシレン60部、イソシアネート系硬化剤10部を混合撹拌して調製することで可逆熱変色性油性スプレー塗料を得た。
得られた可逆熱変色性油性スプレー塗料を用いて、前記ミニカー成形物の全面(即ち、蓄光層2上)に塗装を行い、乾燥させて可逆熱変色層3を形成することで蓄光性可逆熱変色性ミニカー1を得た。
得られた蓄光性可逆熱変色性ミニカー1は、明所において、20℃未満で黒色が視覚され、20℃以上に加温すると黒色から白色に変化し、ミニカーの両側ドア部分に赤色と青色の文字からなる「ABCD」の文字が視認された。
次いで、白色のボディーに赤色と青色で構成された「ABCD」の文字が視覚される状態で、前記ミニカーを太陽光に照らした後、暗室に放置することで、前記ミニカーは蓄光顔料の効果により緑色の発光を視覚することができた。更に、暗所にてミニカーを20℃未満に冷却すると、可逆熱変色層3が黒色に変化し、蓄光顔料の緑色の発光を隠蔽してしまい、緑色の発光は視覚できなくなった。前記様相の変化は繰返し行うことができた。
実施例4(図4参照)
青色蓄光顔料(商品名:N夜光ルミノーバBG−300M、根本特殊化学社製)20部、アクリル樹脂/キシレン溶液50部、キシレン60部、イソシアネート系硬化剤10部を混合撹拌した後、180メッシュの金網にて濾過することで、蓄光性油性スプレー塗料を得た。得られた蓄光性油性スプレー塗料を用い、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂で成形された白色のミニカー4の全面にスプレー塗装を行い乾燥させ、蓄光層2を形成した。
次いで、前記蓄光層2上に、市販の非変色黄色油性インキにて、「21」の数字をミニカーのボンネット部分にタンポ印刷し、非変色黄色層5を形成した。
更に、2−アニリノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラン3部、4,4′−(2−メチル−プロピリデン)ビスフェノール6部、セチルアルコール25部、カプリン酸ステアリル25部の相溶体からなる可逆熱変色性組成物を、エポキシ樹脂/アミン硬化剤の界面重合法によりカプセル化することで、30℃以上で黒色から無色に変化する可逆熱変色性顔料を得た。得られた可逆熱変色性顔料20部、アクリル樹脂/キシレン溶液50部、キシレン60部、イソシアネート系硬化剤10部を混合撹拌させて得た可逆熱変色性油性スプレー塗料を用いて、前記ミニカー成形物4の全面(即ち、蓄光層2上)に塗装を行い、乾燥させて可逆熱変色層3を形成することで蓄光性可逆熱変色性ミニカー1を得た。
得られた蓄光性可逆熱変色性ミニカー1は、明所では、30℃未満で黒色が視覚され、30℃以上に加温すると、黒色から白色に変化し、ミニカー1のボンネット部分に黄色の「21」の数字が視覚された。
次いで、白色のボディーに黄色の数字が視覚される状態で、前記ミニカー1を太陽光に照らした後、暗室に放置すると、前記ミニカー1は非変色層5の「21」の文字が形成された部分の蓄光層が隠蔽され、その他の非変色層5が形成されていない部分は、青色の発光を呈することから、「21」の文字が反転するように視認できた。更に、暗所にて、ミニカーを20℃未満に冷却すると、可逆熱変色層3が黒色に変化し、蓄光顔料の青色の発光を隠蔽してしまい、青色の発光は視覚できなくなった。前記様相の変化は繰返し行うことができた。
実施例5(図5参照)
紫色蓄光顔料(商品名:N夜光ルミノーバV−300M、根本特殊化学社製)20部、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂300部を混合し、210℃でエクストルーダーにて溶解混合して蓄光性アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂を得た後、ペレット化した。
次いで、前記蓄光性アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂のペレットを用いて、230℃でダイヤモンド形状に射出成形することで蓄光性成形体41を得た。
更に、1,3−ジメチル−6−ジエチルアミノフルオラン3部、4,4′−(2−メチル−プロピリデン)ビスフェノール6部、セチルアルコール25部、ラウリン酸ステアリル25部の相溶体からなる可逆熱変色性組成物を、エポキシ樹脂/アミン硬化剤の界面重合法によるカプセル化することで、33℃以上でオレンジ色から無色に変化する可逆熱変色性顔料を得た。前記可逆熱変色性顔料20部、アクリル樹脂/キシレン溶液50部、キシレン60部、イソシアネート系硬化剤10部を混合撹拌して得られた可逆熱変色性油性スプレー塗料を用いて、前記蓄光性成形体41の全面にスプレー塗装を行うことで、可逆熱変色層3を形成し、蓄光性可逆熱変色性アクセサリー玩具1を得た。
得られた蓄光性可逆熱変色性アクセサリー玩具1は、明所では、33℃未満でオレンジ色が視覚され、33℃以上に加温することによりオレンジ色から白色に変化した。
次いで、白色を視覚している状態で、前記アクセサリー玩具1を太陽光に照らした後、暗室に放置すると、前記アクセサリー玩具1は蓄光顔料の効果による紫色の発光を視認できた。更に、暗所にて、アクセサリー玩具1を33℃未満に冷却すると、可逆熱変色層3がオレンジ色に変化し、蓄光性顔料による紫色の発光を隠蔽してしまい、紫色の発光は視覚できなくなった。前記様相の変化は繰り返し行うことができた。
実施例6(図6参照)
緑色蓄光顔料(商品名:N夜光ルミノーバG−300M、根本特殊化学社製)20部、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂300部を混合し、210℃でエクストルーダーにて溶解混合して蓄光性アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂を得た後、ペレット化した。
前記蓄光性アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂のペレットを用いて、230℃でミニカーのボディーに射出成形して蓄光性成形体41を得た後、タイヤ部を組み付けることで蓄光性ミニカーを得た。
次いで、前記ミニカーの屋根部分に、市販の非変色オレンジ色油性インキを用いて、「15」の数字をタンポ印刷することで、非変色オレンジ色層5を形成した。
更に、2−アニリノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラン3部、4,4′−(2−メチル−プロピリデン)ビスフェノール6部、セチルアルコール25部、カプリン酸ステアリル25部の相溶体からなる可逆熱変色性組成物を、エポキシ樹脂/アミン硬化剤の界面重合法によりカプセル化することで、30℃以上で黒色から無色に変化する可逆熱変色性顔料を得た。得られた可逆熱変色性顔料20部、アクリル樹脂/キシレン溶液50部、キシレン60部、イソシアネート系硬化剤10部を混合撹拌させることで、可逆熱変色性油性スプレー塗料を得た。得られた可逆熱変色性油性スプレー塗料を用いて、前記蓄光性ミニカーの全面に塗装を行い、乾燥させることで可逆熱変色層3を形成し、蓄光性可逆熱変色性ミニカー1を得た。
得られた蓄光性可逆熱変色性ミニカー1は、明所では、30℃未満で黒色が視覚され、30℃以上に加温すると、黒色から白色に変化し、ミニカーの屋根部分のオレンジ色の「15」の数字が視覚された。
次いで、白色のボディーにオレンジ色の数字が視覚される状態で、前記ミニカー1を太陽光に照らした後、暗室に放置すると、前記ミニカー1は非変色層5の「15」の文字が蓄光層2を隠蔽し、文字部分を除くミニカー全体が蓄光顔料の効果により緑色に発光することで、「15」の文字が反転するように視覚できた。更に、暗所にて、ミニカー1を30℃未満に冷却すると、可逆熱変色層3が黒色に変化し、蓄光顔料の緑色の発光を隠蔽してしまい、緑色の発光が視覚できなくなった。前記様相の変化は繰返し行うことができた。
本考案の蓄光性可逆熱変色性玩具の実施例を示す要部拡大断面図である。 本考案の蓄光性可逆熱変色性玩具の他の実施例を示す要部拡大断面図である。 本考案の蓄光性可逆熱変色性玩具の他の実施例を示す要部拡大断面図である。 本考案の蓄光性可逆熱変色性玩具の他の実施例を示す要部拡大断面図である。 本考案の蓄光性可逆熱変色性玩具の他の実施例を示す要部拡大断面図である。 本考案の蓄光性可逆熱変色性玩具の他の実施例を示す要部拡大断面図である。
符号の説明
1 蓄光性可逆熱変色性玩具
2 蓄光層
3 可逆熱変色層
4 玩具基材
41 蓄光性玩具基材
5 非変色性着色層
51 非変色性赤色層
52 非変色性青色層

Claims (6)

  1. 玩具表面の少なくとも一部に蓄光層を設け、前記蓄光層上に可逆熱変色層を積層したことを特徴とする蓄光性可逆熱変色性玩具。
  2. 玩具表面に蓄光層と着色層とを接触又は非接触状態で併設し、前記蓄光層及び着色層上に可逆熱変色層を積層したことを特徴とする蓄光性可逆熱変色性玩具。
  3. 前記玩具表面と蓄光層との間に、着色層を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の蓄光性可逆熱変色性玩具。
  4. 前記蓄光層と可逆熱変色層との間に、着色層を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の蓄光性可逆熱変色性玩具。
  5. 蓄光性材料を含有する材料を成形してなる玩具表面に可逆熱変色層を積層したことを特徴とする蓄光性可逆熱変色性玩具。
  6. 前記玩具表面と可逆熱変色層との間に、着色層を設けたことを特徴とする請求項5記載の蓄光性可逆熱変色性玩具。
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