JPH08230325A - 金属光沢調熱変色性積層体 - Google Patents

金属光沢調熱変色性積層体

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Publication number
JPH08230325A
JPH08230325A JP7066974A JP6697495A JPH08230325A JP H08230325 A JPH08230325 A JP H08230325A JP 7066974 A JP7066974 A JP 7066974A JP 6697495 A JP6697495 A JP 6697495A JP H08230325 A JPH08230325 A JP H08230325A
Authority
JP
Japan
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layer
color
thermochromic
metallic luster
pigment
Prior art date
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Pending
Application number
JP7066974A
Other languages
English (en)
Inventor
Michiyuki Yasuda
満行 安田
Yutaka Shibahashi
裕 柴橋
Hisayoshi Kato
久義 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pilot Ink Co Ltd
Original Assignee
Pilot Ink Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Pilot Ink Co Ltd filed Critical Pilot Ink Co Ltd
Priority to JP7066974A priority Critical patent/JPH08230325A/ja
Publication of JPH08230325A publication Critical patent/JPH08230325A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 温度変化により、金色、銀色、メタリック色
等の鮮明且つ連続性の光沢感に富む色変化を視覚させる
金属光沢調熱変色性積層体。 【構成】 二種又はそれ以上の種類の樹脂の薄膜が交互
に積層された透明性多層フイルム層5を第1層とし、天
然雲母の表面を16〜58重量%の酸化チタンで被覆し
た、被覆層の光学的厚さが110〜415nmであって
粒度が5〜100μmの金属光沢顔料がバインダー中に
分散状態に固着された金属光沢顔料層4を第2層とし、
電子供与性呈色性有機化合物と電子受容性化合物と両者
の呈色反応を可逆的に生起させる有機化合物媒体とから
なる熱変色性材料がバインダー中に分散状態に固着され
た熱変色層3を第3層とした、金属光沢調熱変色性積層
体1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属光沢調熱変色性積層
体に関する。更に詳細には、温度変化により金色、銀
色、メタリック色等の鮮明且つ連続性の光沢感に富む色
変化を視覚させるよう構成した金属光沢調熱変色性積層
体に関する。
【0002】
【従来の技術】金属光沢調の熱変色性積層体に関して、
本出願人らによる幾つかの提案が開示されている(特開
平6−1067号公報、特開平6−1068号公報、特
開平6−8628号公報等)。前記金属光沢調の熱変色
性積層体は、温度変化により、金色、銀色或いはメタリ
ック色の金属光沢色から他の色への変化を視覚させる提
案であり、従来の非金属調の色変化に較べ豪華であると
共に新奇であり、示温分野は勿論、装飾、玩具等、多様
な分野に適用性を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、この種
の金属光沢調熱変色材の視覚効果を更に高め、鮮明且つ
連続性の光沢感に富む色変化を視覚させる金属光沢調熱
変色性積層体を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、二種又はそれ
以上の種類の樹脂の薄膜が交互に積層された透明性多層
フイルム層を第1層とし、天然雲母の表面を16〜58
重量%の酸化チタンで被覆した、被覆層の光学的厚さが
110〜415nmであって粒度が5〜100μmの金
属光沢顔料がバインダー中に分散状態に固着された金属
光沢顔料層を第2層とし、電子供与性呈色性有機化合物
と電子受容性化合物と両者の呈色反応を可逆的に生起さ
せる有機化合物媒体とからなる熱変色性材料がバインダ
ー中に分散状態に固着された熱変色層を第3層とした、
金属光沢調熱変色性積層体を要件とする。更には、前記
熱変色層は布帛に形成されてなることを特徴とする金属
光沢調熱変色性積層体、更には、金属光沢顔料が、天然
雲母の表面を41〜44重量%の酸化チタンで被覆した
被覆層の光学的厚さが180〜240nmであり、粒度
が5〜60μmの金色金属光沢顔料、天然雲母の表面を
30〜48重量%の酸化チタンで被覆し、その上に4〜
10重量%の酸化鉄で被覆した被覆層の光学的厚みが1
40〜240nmであり粒度が5〜60μmの金色の金
属光沢顔料、天然雲母の表面を30〜48重量%の酸化
チタンで被覆し、その上に0.5〜10重量%の非熱変
色性有色顔料を被覆した被覆層の光学的厚みが140〜
240nmであり、粒度が5〜60μmの金色金属光沢
顔料、天然雲母の表面を16〜39重量%の酸化チタン
で被覆した被覆層の光学的厚さが110〜170nmで
あり、粒度が5〜100μmの銀色金属光沢顔料、天然
雲母の表面を45〜58重量%の酸化チタンで被覆した
被覆層の光学的厚さが245〜415nmであり、粒度
が5〜60μmのメタリック色金属光沢顔料、天然雲母
の表面を45〜58重量%の酸化チタンで被覆し、その
上に0.5〜10重量%の非熱変色性有色染顔料を被覆
した被覆層の光学的厚みが245〜415nmであり、
粒度が5〜60μmのメタリック色金属光沢顔料から選
ばれる顔料であること、熱変色層が温度変化による色濃
度−温度曲線に関し、大きなヒステリシス特性を示して
変色する色彩記憶性熱変色性材料を含む色材、或いは、
熱変色層が温度変化による色濃度−温度曲線に関し、3
℃以下のヒステリシス幅をもつ熱変色性材料を含む色材
により構成されてなることを要件とする。
【0005】前記透明性多層フィルム層は具体的には、
表裏両表面層はポリプロピレン層で内部にエチレン−酢
酸ビニル共重合体の薄層とポリスチレンの薄層と交互に
113層形成された厚みが15μmの反射光の色が青及
び緑色の干渉光をもつ透明性多層フィルム、表裏両表面
層はポリプロピレン層で内部にエチレン−酢酸ビニル共
重合体の薄層とポリスチレンの薄層とが交互に113層
形成された厚みが17μmの反射光の色が緑色及び赤色
の干渉光をもつ透明性多層フィルム、表裏両表面層はポ
リプロピレン層で内部にエチレン−酢酸ビニル共重合体
の薄層とポリスチレンの薄層とが交互に226層形成さ
れた厚みが28μmの反射光の色が青色及び緑色の干渉
光をもつ透明性多層フィルム、表裏両表面層はポリプロ
ピレン層で内部にエチレン−酢酸ビニル共重合体の薄層
とポリスチレンの薄層とが交互に226層形成された厚
みが31μmの反射光の色が赤色及び緑色の干渉光をも
つ透明性多層フィルム、表裏両表面層はポリエステル層
で内部にポリエステルの薄層とポリオレフィンの薄層と
が交互に113層形成された厚みが15μmの反射光の
色が青色及び緑色の干渉光をもつ透明性多層フィルム、
表裏両表面層はポリエステル層で内部にポリエステルの
薄層とポリオレフィンの薄層とが交互に113層形成さ
れた厚みが17μmの反射光の色が赤色及び緑色の干渉
光をもつ透明性多層フィルム、表裏両表面層はポリプロ
ピレン層で内部にポリオレフィンの薄層とポリエステル
の薄層とが交互に113層形成された厚みが15μmの
反射光の色が青色及び緑色の干渉光をもつ透明性多層フ
ィルム、表裏両表面層はポリプロピレン層で内部にポリ
オレフィンの薄層とポリエステルの薄層とが交互に11
3層形成された厚みが17μmの反射光の色が赤色及び
緑色の干渉光をもつ透明性多層フィルム、表裏両表面層
はアクリル樹脂層で内部にポリエステルの薄層とアクリ
ル樹脂の薄層とが交互に113層形成された厚みが15
μmの反射光の色が青色及び緑色の干渉光をもつ透明性
多層フィルム、表裏両表面層はアクリル樹脂層で内部に
ポリエステルの薄層とアクリル樹脂の薄層とが交互に1
13層形成された厚みが17μmの反射光の色が赤色及
び緑色の干渉光をもつ透明性多層フィルム、表裏両表面
層はアクリル樹脂層で内部にポリエステルの薄層とアク
リル樹脂の薄層とが交互に113層形成された厚みが3
0μmの反射光の色が青色及び緑色の干渉光をもつ透明
性多層フィルム、表裏両表面層はアクリル樹脂層で内部
にポリエステルの薄層とアクリル樹脂の薄層とが交互に
113層形成された厚みが34μmの反射光の色が赤色
及び緑色の干渉光を持つ透明性多層フィルム、表裏両表
面層はアクリル樹脂層で内部にポリエステルの薄層とア
クリル樹脂の薄層とが交互に226層形成された厚みが
28μmの反射光の色が青色及び緑色の干渉光をもつ透
明性多層フィルム、表裏両表面層はアクリル樹脂層で内
部にポリエステルの薄層とアクリル樹脂の薄層とが交互
に226層形成された厚みが31μmの反射光の色が赤
色及び緑色の干渉光をもつ透明性多層フィルム、表裏両
表面層はポリエステル層で内部にポリエステルの薄層と
アクリル樹脂の薄層とが交互に113層形成された厚み
が15μmの反射光の色が青色及び緑色の干渉光をもつ
透明性多層フィルム、表裏両表面層はポリエステル層で
内部にポリエステルの薄層とアクリル樹脂の薄層とが交
互に113層形成された厚みが17μmの反射光の色が
赤色及び緑色の干渉光をもつ透明性多層フィルム等が挙
げられる。
【0006】次に、金属光沢顔料について説明する。前
記金属光沢顔料における被覆層の光学的厚さとは、屈折
率×幾何学的厚さのことであって、この厚さは、或る一
定の波長の光を反射させることに関連しており、換言す
れば、特定の光学厚みが特定の波長の光を反射させる。
例えば、天然雲母の表面に形成した被覆層の光学的厚さ
180〜240μmの酸化チタン層は550〜600n
mの黄色の光を反射するのである。
【0007】前記金色金属光沢顔料を用いる系について
説明する。当該顔料が前記の数限定範囲内にあることに
より、選択的に紫色の波長の光を透過し、その補色関係
にある黄色の波長の光を反射する特性を与え金色とな
る。前記範囲外になると波長選択性がなくなるか或いは
波長選択性があっても金色にならない。又、天然雲母粒
子の表面に酸化チタンを被覆し、その上層に酸化鉄を被
覆させた金色金属光沢顔料においては、前記波長選択的
な反射、透過作用に加え、酸化鉄自身のもつ紫色光を吸
収し、黄色光を反射する特性が加味されることにより、
より鮮やかな金色から淡黄色の可逆的色変化を視覚させ
る。酸化鉄自身の色により淡黄色に着色するため、下地
が白色でも被覆層は淡黄色に見えるのである。酸化チタ
ン被覆率が30重量%未満では充分な金色が出難いた
め、金色にするためには、酸化鉄は10重量%を超えて
被覆する必要があり、その結果、金色にはなるが熱変色
材が変色しても金属光沢層は常に金色を呈することにな
り明瞭な色変化が得られない。又、酸化チタンの被覆率
が48重量%を超えると選択的に反射する光の色が黄色
ではなくなるため、その後で酸化鉄で被覆しても綺麗な
金色にはならない。酸化鉄の被覆率が4重量%未満の場
合、前記酸化鉄の効果が充分に現れず、10重量%を超
える場合には、金色にはなるが熱変色材が変色しても金
属光沢層は常に金色になり明瞭な色変化が得られない。
【0008】酸化鉄を併用する場合、酸化チタン被覆の
上に酸化鉄膜を形成するのが金色の金属光沢色の発現に
最も効果的である。酸化鉄の上に酸化チタンを被覆する
と酸化チタンの反射効果が大きいので酸化鉄の効果が小
さい。酸化チタンと酸化鉄が混在すると酸化鉄が上層に
あるのに較べ、酸化チタンが酸化鉄の反射光を遮る場合
もあるので酸化鉄の反射効率が悪くなる。酸化チタン膜
の上に酸化鉄膜を設けると、酸化鉄層が紫色の光を吸収
し、他の光を反射する性質があり、この光が黄色にみえ
るので酸化チタン層による金属光沢を有する金色に深み
を与える効果がある。上層に酸化鉄膜層があることによ
りこの酸化鉄層からの反射光は他の層により遮られて反
射させることがないからである。
【0009】又、天然雲母粒子の表面に酸化チタンを被
覆し、その上層に非熱変色性有色染顔料を被覆させた金
色の金属光沢顔料においては、被覆させる非熱変色性染
顔料の色により、更に多種多様な色変化を発現させるこ
とができ、例えば、黒色←→白色の熱変色層と組み合わ
せて、金色←→ピンク色、等の金色←→有色の可逆的色
変化を視覚させることができる。酸化チタンの被覆率が
48重量%を超えると、選択的に反射する光の色が黄色
ではなくなるので金色にならない。
【0010】又、非熱変色性有色染顔料の被覆率が0.
5重量%未満の場合、有色の充分な濃度が得られない。
10重量%を超える場合には、有色の色濃度が高すぎ
て、金色を発現できない。各顔料は前記範囲内にあるこ
とにより、選択的に金色の波長を透過し、その補色関係
にある波長の光を反射する特性を与えることができる。
【0011】銀色の金属光沢顔料の系について説明す
る。銀色金属光沢色顔料は天然雲母粒子の表面を16〜
39重量%の酸化チタンで被覆した、被覆層の光学的厚
さ110〜170nm、粒度5〜100μmのものであ
り、前記の数限定範囲にあることにより、反射光の波長
の選択性を防止することが出来る。前記の範囲外になる
と、反射光の波長の選択性が生じ着色して銀色にならな
い。前記光学的特性の酸化チタン層が380〜700n
mの全波長の光を雲母の層状配列により乱反射せずに反
射するので銀色に見えるのである。
【0012】又、熱変色層として非熱変色性染顔料着色
剤を配合した層を用いると、銀色の金属光沢色から着色
料の有色への可逆的変化が視覚される。銀色の金属光沢
顔料層は透明性であるから、最下層に非変色性着色層を
配置すると、着色層の色を熱変色層の熱変色と同時に視
覚させることが出来る。熱変色層が着色状態では下層の
非変色性着色層、例えば文字、図柄等も隠蔽されるが、
この際、銀色の金属光沢顔料層の光反射効果により熱変
色のみの隠蔽効果に比べて隠蔽効果を高めると共に熱変
色層の光劣化を抑制する。
【0013】メタリック色の金属光沢顔料の系について
説明する。前記顔料は、天然雲母粒子の表面を酸化チタ
ンで被覆した、メタリック色を呈する顔料である。又、
酸化チタン層の上を酸化鉄で被覆した顔料も使用され
る。更に、酸化チタン被覆の上を非熱変色性有色染顔料
で被覆した二色性金属光沢顔料も使用される。
【0014】メタリック色の金属光沢顔料を更に具体的
に説明すれば、メタリック色金属光沢顔料は天然雲母の
表面を45〜58重量%の酸化チタンで被覆した、被覆
層の光学的厚さ245〜415nm、粒度5〜60nm
のもの、天然雲母の表面を45〜58重量%の酸化チタ
ンで被覆し、その上を4〜10重量%の酸化鉄で被覆し
た被覆層の光学的厚さが245〜415nmで粒度5〜
60nmのものも使用される。天然雲母粒子の表面を4
5〜58重量%の酸化チタンで被覆し、その上層を0.
5〜10重量%の非熱変色性有色染顔料で被覆した被覆
層の光学的厚さ245〜415nm、粒度5〜60nm
の二色性メタリック色金属光沢顔料も使用できる。
【0015】酸化チタンを被覆した雲母は酸化チタンの
被覆重量と被覆の光学的厚さによって赤色〜紫色の可視
光線を夫々の色の波長の光線に分光して特定の波長の光
のみを反射し、他の光を透過させる作用を有する。一
方、雲母は光を乱反射せず平行線で反射するので光は金
属光沢を帯びる。第一層を透過した光は第二層の熱変色
層で吸収されてしまう。こうして特定の波長の金属光沢
の光が反射されるので特定の色のメタリック色となるの
である。
【0016】更に、天然雲母粒子の表面に酸化チタンを
被覆し、その上層に酸化鉄を被覆させたメタリック色金
属光沢顔料においては、上記波長選択的な反射、透過作
用に加え、酸化鉄自身のもつ紫色光を吸収し、黄色光を
反射する特性が加味されることにより、メタリック色か
ら淡黄色の可逆的色変化を視覚させる。
【0017】酸化チタンの被覆率が58重量%を超えて
も波長選択性が悪くなるのでメタリック色にならない。
酸化鉄の被覆率が4重量%未満の場合、前記酸化鉄の効
果が充分に現れず、10重量%を超える場合には、メタ
リック色にはなるが酸化鉄の着色が強すぎて綺麗なメタ
リック色からの色変化が得られない。
【0018】酸化鉄を併用する場合は、酸化チタン被覆
の上に酸化鉄膜を形成するのがメタリック色の金属光沢
色から淡黄色への色変化の発現に最も効果的である。酸
化鉄の上に酸化チタンを被覆すると酸化チタンの反射効
率が大きいので酸化鉄の効果が小さい。酸化チタンと酸
化鉄が混在すると、酸化鉄が上層にあるのに較べ、酸化
鉄が反射光を遮る場合もあるので酸化鉄の反射効率が悪
くなる。酸化チタン膜の上に酸化鉄膜を設けると、酸化
鉄層が紫色の光を吸収し、他の光を反射する性質があ
り、この光が黄色に見えるので酸化チタン層による金属
光沢を有するメタリック色を与える効果がある。上層に
酸化鉄膜があることにより、酸化鉄層からの反射光は他
の層により遮られたり反射されることがないからであ
る。
【0019】又、天然雲母粒子の表面に酸化チタンを被
覆し、その上層に非熱変色性有色染顔料を被覆させたメ
タリック色の金属光沢顔料においては、被覆させる非熱
変色性有色染顔料の色により、更に多種多様な色変化を
表現することができ、例えば、黒色←→白色の熱変色層
と組み合わせて、メタリック色←→ピンク色、メタリッ
ク色←→青色、等のメタリック色←→有色の可逆的色変
化を視覚させることができる。酸化チタンの被覆率が4
5重量%未満の場合には、充分なメタリック色が出難い
ため、非熱変色性有色染顔料を被覆するとメタリック色
には見えない。又、酸化鉄の被覆率が58重量%を超え
ると波長選択性が悪くなるので充分なメタリック色に見
えない。
【0020】非熱変色性有色染顔料の被覆率が0.5重
量%未満の場合、有色の充分な色濃度が得られない。1
0重量%を超える場合には有色の色濃度が高すぎてメタ
リック色と有色のコントラストが小さくなる。各顔料は
前記範囲内にあることにより、選択的にメタリック色の
波長の光を透過し、その補色関係にある波長の光を反射
する特性を与えることができる。前記の範囲外になると
波長選択性がなくなるか或いは波長選択性はあってもメ
タリック色にはならない。
【0021】熱変色層は電子供与性呈色性有機化合物と
電子受容性化合物と呈色反応を可逆的に生起させる有機
化合物媒体の三成分を含む熱変色材料が用いられる。具
体的には、例えば前述の特公昭51−35414号公
報、特公昭51−44706号公報、特公平1−171
54号公報等に記載されている熱変色性材料、即ち、 (1)(イ)電子供与性呈色性有機化合物と(ロ)フェ
ノール性水酸基を有する化合物と(ハ)極性の置換基を
有さない鎖式脂肪族1価アルコールの三成分を必須成分
とした可逆性熱変色材料。または、 (2)(イ)電子供与性呈色性有機化合物と(ロ)フェ
ノール性水酸基を有する化合物と(ハ)極性の置換基を
有さない脂肪族1価アルコールと極性の置換基を有さな
い脂肪族モノカルボン酸から得た極性の置換基を有さな
いエステルより選んだ化合物の三成分を必須成分とした
可逆性熱変色材料。または、 (3)(イ)電子供与性呈色性有機化合物と(ロ)フェ
ノール性水酸基を有する化合物と(ハ)極性の置換基を
有さない高級脂肪族1価アルコールと、極性の置換基を
有さない脂肪族モノカルボン酸と極性の置換基を有さな
い鎖式脂肪族1価アルコールから得た極性の置換基を有
さないエステルのいずれかより選んだ化合物の三成分を
必須成分とし、これを微小カプセルに内包した可逆性熱
変色材料。あるいは、 (4)(イ)電子供与性呈色性有機化合物と(ロ)フェ
ノール性水酸基を有する化合物と(ハ)極性の置換基を
有さない高級脂肪族1価アルコールと、極性の置換基を
有さない脂肪族モノカルボン酸と極性の置換基を有さな
い鎖式脂肪族1価アルコールとから得た極性の置換基を
有さないエステルより選んだ化合物の三成分を必須成分
とし、これをビヒクル中に溶解又は分散してなる熱変色
性材料等である。
【0022】この他、本出願人が提案した特公平4−1
7154号公報に記載されている、大きなヒステリシス
特性を示して変色する色彩記憶性感温変色性熱変色性材
料即ち、温度変化による着色濃度の変化をプロットした
曲線の形状が、温度を変色温度域より低温側から温度を
上昇させていく場合と逆に変色温度より高温側から下降
させていく場合とで大きく異なる経路を辿って変色する
タイプの変色材であり、低温側変色点と高温側変色点の
間の常温域において、前記低温側変色点以下又は高温側
変色点以上の温度で変化させた状態を記憶保持出来る特
徴を有する熱変色材料も使用される。
【0023】又、本出願人が提案した特公平1−293
98号公報に記載した如き、温度変化による色濃度−温
度曲線に関し、3℃以下のヒステリシス幅をもつ、高感
度の熱変色性材料も有効である。
【0024】前記した熱変色性材料は、通常、微小カプ
セルに内包させて適用できるが、微小カプセルに内包さ
せず、そのままの適用でも有効である。前記熱変色性材
料は、膜形成材料であるバインダーを含む媒体中に分散
されて、インキ、塗料などの色材として適用され、コー
ティング層、塗膜形態として熱変色層を形成できる。
【0025】前記における熱変色性材料は、バインダー
中に0.5〜40重量%、好ましくは1〜30重量%含
有させることができる。0.5重量%未満の配合量では
鮮明な熱変色効果を視覚させ難いし、40重量%を越え
ると、過剰であり、消色状態にあって残色がみられる。
金属光沢顔料層は、バインダーを含む媒体中に分散され
て、塗料形態となして、コーティング層を形成すること
ができる。
【0026】本発明に適用のバインダーは、透明状の膜
形成樹脂であればよく、従来より汎用の各種バインダー
が適用でき、以下に例示する。アイオノマー樹脂、イソ
ブチレン−無水マレイン酸樹脂共重合樹脂、アクリロニ
トリル−アクリリックスチレン共重合樹脂、アクリロニ
トリル−スチレン共重合樹脂、アクリロニトリル−ブタ
ジエン−スチレン共重合樹脂、アクリロニトリル塩素化
ポリエチレン−スチレン共重合樹脂、エチレン−塩化ビ
ニル共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エ
チレン−酢酸ビニル−塩化ビニルグラフト共重合樹脂、
塩化ビニリデン樹脂、塩化ビニル樹脂、塩素化塩化ビニ
ル樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合樹脂、塩素
化ポリエチレン樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、ポリ
アミド樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチ
レン樹脂、リニヤ低密度ポリエチレン樹脂、ポリエチレ
ンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ハイイ
ンパクトポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ
メチルスチレン樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポ
リメチルメタクリレート樹脂、エポキシアクリレート樹
脂、アルキルフェノール樹脂、ロジン変性フェノール樹
脂、ロジン変性アルキド樹脂、フェノール樹脂変性アル
キド樹脂、エポキシ樹脂変性アルキド樹脂、スチレン変
性アルキド樹脂、アクリル変性アルキド樹脂、アミノア
ルキド樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂、スチレン−
ブタジエン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、ポリウレタン樹脂、酢酸ビニル系エマルジョン樹
脂、スチレン−ブタジエン系エマルジョン樹脂、アクリ
ル酸エステル系エマルジョン樹脂、水溶性アルキド樹
脂、水溶性メラミン樹脂、水溶性尿素樹脂、水溶性フェ
ノール樹脂、水溶性エポキシ樹脂、水溶性ポリブタジエ
ン樹脂、酢酸セルローズ、硝酸セルローズ、エチルセル
ローズ等を挙げることができる。
【0027】前記したバインダーのうち、コーティング
層を形成させる、バインダーは、前記したアルキルフェ
ノール樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、ロジン変性ア
ルキド樹脂、スチレン変性アルキド樹脂、アクリル変性
アルキド樹脂、アミノアルキド樹脂、塩化ビニル−酢酸
ビニル樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、エポキシ樹
脂、アクリル酸エステル樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、ポリウレタン樹脂、酢酸ビニル系エマルジョン樹
脂、スチレン−ブタジエン系エマルジョン樹脂、アクリ
ル酸エステル系エマルジョン樹脂、水溶性アルキド樹
脂、水溶性メラミン樹脂、水溶性尿素樹脂、水溶性フェ
ノール樹脂、水溶性エポキシ樹脂、水溶性ポリブタジエ
ン樹脂、セルローズ誘導体等の樹脂であり、水や有機溶
剤等に溶解または分散させて適用できる。
【0028】熱変色層及び金属光沢顔料層は、従来より
公知の方法、例えば、スクリーン印刷、オフセット印
刷、グラビヤ印刷、コーター、タンポ印刷、転写等の印
刷手段、刷毛塗り、スプレー塗装、静電塗装、電着塗
装、流し塗り、ローラー塗り、浸漬塗装、等の手段によ
り行うことが出来る。前記した金属光沢顔料層の上層或
いは金属光沢顔料層と熱変色層の間には光安定剤層を適
宜設けることができる。具体的には、前記光安定剤層は
紫外線吸収剤、酸化防止剤、老化防止剤、一重項酸素消
光剤、スーパーオキシドアニオン消光剤、オゾン消色
剤、可視光線吸収剤、赤外線吸収剤から選ばれる光安定
剤を分散状態に固着した層であり、前記した熱変色層或
いは金属光沢顔料層の調製に準じて形成できる。
【0029】前記した熱変色層には、非熱変色性有色染
顔料の適宜量を混在させて熱変色層の色変化を多彩に構
成することができる。又、熱変色層の下層には、文字、
図柄等の像を配し、これらの像を隠顕させる構成となし
てもよい。尚、熱変色層は支持体上に形成されたものに
限らず、支持体自体に熱変色材料がブレンドされて成形
されたプラスチック材であってもよく、布帛等の浸透性
材料にあっては、熱変色性材料を含浸乾燥させたもので
あってもよい。又、熱変色層として非変色性染顔料着色
剤を配合した層を用いると、メタリック色の金属光沢色
から着色料の有色への可逆的色変化が視覚される。メタ
リック色の金属光沢顔料層は透明性であるから、下層に
非変色性着色層を配置すると、着色層の色を熱変色層の
着色状態で下層の非変色性着色層、例えば文字、図柄等
も隠蔽されるが、この際、メタリック色の金属光沢顔料
層の光反射効果により熱変色のみの隠蔽効果に較べて、
更に隠蔽効果を高めると共に、熱変色層の光劣化を抑制
する。
【0030】又、熱変色層として非熱変色性染顔料着色
剤を配合した層を用いると、前記金属光沢顔料を用いた
場合、金色の金属光沢色から着色料の有色への可逆的変
化が視覚される。金属光沢顔料層は透明性であるから、
下層に非変色性着色層を配置するとこの着色層の色を熱
変色層の熱変色と同時に視覚させることができる。又、
最下層に非熱変色性着色層を配置すると熱変色層の着色
状態で下層の非変色性着色層、例えば文字、図柄等も隠
蔽されるが、この際、金属光沢顔料層の光反射効果によ
り熱変色のみの隠蔽効果に較べて隠蔽効果を高め、更に
は熱変色層の耐光性の向上に寄与する。
【0031】熱変色性材料はマイクロカプセルに内包し
て使用するのが最も好ましい。それは種々の使用条件に
おいて熱変色材料は同一の組成に保たれ、同一の作用効
果を奏することができるからである。
【0032】
【作用】前記において、金属光沢顔料層は反射光を調整
する作用を示し、熱変色層の色変化を単色の干渉光と
し、透明性多層フイルム層は前記干渉光を連続性のある
よう視覚させる干渉光を発現させる作用をする。
【0033】本発明積層体は、熱変色層に金色、銀色、
メタリック色の金属光沢顔料層を積層し、更に金属光沢
層の上層に透明性多層フイルム層を積層した構成であっ
て、熱変色層の色変化を金属光沢顔料層をとおし、更に
上層の透明性多層フイルム層をとおして看者に視覚させ
るものである。ここで、金属光沢顔料の性状、即ち、天
然雲母粒子の表面の酸化チタンの被覆重量%、光学的厚
み等による可視光線の波長の選択的干渉作用により生じ
る虹彩効果、透過効果と熱変色層の可視光線の反射吸収
効果の相乗作用により金属光沢調の多彩色変化を視覚さ
せる。具体的には、雲母は被覆した酸化チタンの被覆
量、即ち被覆層の厚みを調整することにより、干渉時の
反射光の波長が変化する効果を奏する。例えば、選択的
に黄色の光を反射し、紫色の光を透過するように被覆層
の光学的厚みを180〜240nmに調整した酸化チタ
ン雲母は、下地が黒色の場合には透過する紫色光は下地
の黒色に吸収され、550〜600nmの黄色光のみが
反射するため、金色を呈する。一方、下地が白色の場合
は、透過した紫色光も下地の白色に反射し、黄色光のみ
ならず紫色光まで反射し、可視光線の全波長を反射する
ことになるため、白色に視覚される。従って、下層の熱
変色層を黒色←→白色に可逆的に変化させることによ
り、金色←→白色の可逆的色変化を視覚させる。光学的
厚みが前記範囲外であれば、反射光が550〜600n
mの波長の光でなくなり金色にならないのである。
【0034】熱変色層に銀色の金属光沢顔料層を積層し
た系にあっては、熱変色層の色変化を銀色の金属光沢顔
料層を透して看者に視覚させるものである。前記のとお
り全可視光線が反射されると白色に見える。この場合、
入射光の全波長の光の一部が吸収され、残りが反射され
ると暗くなりグレーになる。雲母は層状に並ぶので反射
光は乱反射せずに同一方向に反射される。このような反
射光は金属光沢を呈する。従って、金属光沢を帯びたグ
レーは銀色になる。こうして金属光沢の銀色面が視覚さ
れるのである。ここで、酸化チタンは光学的厚み110
〜170nmの要件を満たさなければならない。光学的
厚みが前記範囲外であれば、反射光の波長選択性が生じ
て着色するため銀色にならない。
【0035】熱変色層にメタリック色の金属光沢顔料層
を積層した系にあっても前記同様に、熱変色層の色変化
をメタリック色の金属光沢顔料層をとおして視覚させ
る。前述のように酸化チタンを被覆した雲母は酸化チタ
ンの被覆重量と被覆の光学的厚みにによって赤色〜紫色
の可視光線をそれぞれの色の波長の光線に分光して特定
の波長の光のみを反射し、他の光を透過させる作用を有
する。一方、雲母は光を乱反射せず平行光線で反射する
ので光は金属光沢を帯びる。例えば、酸化チタンの被覆
重量%が55〜58%で光学的厚みが375〜415n
mの顔料は630〜700nmの赤色の光を透過し、5
00〜540nmの緑色の光を反射し、緑色系のメタリ
ック色となる。同様に酸化チタンの被覆重量%が51〜
54%で光学的厚みが315〜350nmの顔料は58
0〜630nmの橙色の光を透過し、430〜500n
mの青色系のメタリック色となる。
【0036】このように、本発明は特定の酸化チタンの
被覆量と、光学的厚みにより、特定の波長の光を反射
し、雲母の干渉作用と熱変色材の有色−無色の変色作用
により、金色、銀色、その他メタリック色を視覚させる
のである。前記した如く、熱変色層での色変化は、上層
に積層した金属光沢顔料層にて単色の干渉光にしてお
り、前記金属光沢層の上層に積層した透明性多層フイル
ム層は、前記干渉光を連続性のあるよう視覚させると共
に光沢感を付与するために機能する。
【0037】
【実施例】次に、具体的に実施例を示す。実施例中の部
は重量部である。 実施例1 2─アニリノ─3─メチル─6─ジブチルアミノフルオ
ラン3部、ビスフェノールA5部、ステアリン酸ネオペ
ンチル50部からなる可逆熱変色性材料をエポキシ樹脂
皮膜で内包した可逆熱変色性色彩記憶性顔料(消色温度
30℃、着色温度15℃)30部、アクリル酸エステル
樹脂エマルジョン70部、架橋剤1部を分散し、ロータ
リースクリーン印刷により、白色ナイロン生地にスクリ
ーン印刷し、熱変色性ナイロン生地とした。次に、IR
IDESCENT FILM IF−8181B/V
(Mearl社製)上にイリオジン225(メルク社
製)10部、塩化ビニル─酢酸ビニル共重合樹脂15
部、キシレン35部、酢酸エチル39部、消泡剤1部を
分散・混合したインキをドクターコートにより塗布し、
十分乾燥し、更に、その上より、ウレタン樹脂の酢酸エ
チル溶液(固形分50%)50部、イソシアネート系硬
化剤2部、酢酸エチル10部を混合したインキをバーコ
ートにて塗布し、乾燥する前に、前記熱変色性ナイロン
生地の印刷面を接着剤側にしてフィルムとナイロン生地
とを張り合わせ金属光沢を有した熱変色性布帛を得た。
【0038】前記布帛は、15℃以下では金属光沢性を
有した青色を呈しており、30℃以上になると金属光沢
を有した青色は消え、白色に変化し、室温でこの状態を
維持した。次に、再び15℃以下にすると、白色から金
属光沢を有した青色へ変化し、室温でこの状態を維持し
た。
【0039】実施例2 IRIDESCENT FILM IF−4781R/
G(Mearl社製)上にイリオジン300(メルク社
製)15部、アクリル酸エステル樹脂40部、シリコー
ン系消泡剤0.5部、酢酸ブチル20部、芳香族中沸点
溶剤15部を均一に分散したインキをスクリーン印刷に
より印刷した。次に、その上に、2─アニリノ─3─メ
チル─6─ジブチルアミノフルオラン3部、ビスフェノ
ールA5部、セチルアルコール25部、カプリン酸ステ
アリル25部からなる可逆熱変色性材料をエポキシ樹脂
皮膜で内包した可逆熱変色性顔料(約30℃以下で黒
色、約30℃以上で無色)15部、塩化ビニル─酢酸ビ
ニル共重合樹脂20部、ケトン系中沸点溶剤40部、芳
香族系中沸点溶剤30部、シリコーン系消泡剤0.5部
を均一に分散したインキをスクリーン印刷により印刷
し、IRIDESCENT FILM IF−4781
R/G(Mearl社製)の上に金属光沢顔料層、熱変
色層の3層をなすフィルムとした。更に、熱変色層側に
ウレタン樹脂の酢酸エチル溶液(固形分15%)50
部、イソシアネート系硬化剤2部、酢酸エチエル10部
を混合したインキをドクターコートにより塗布し、その
上から、白色ポリエステル生地を置き、圧着し、金属光
沢を有した熱変色性布帛を得た。
【0040】前記布帛は、30℃以下では金属光沢を有
した金色を呈しており、30℃以上になると金色は消え
白色に変化した。
【0041】実施例3 1,2─ベンツ─6─ジエチルアミノフルオラン3部、
ビスフェノールA5部、ミリスチルアルコール25部、
ミリスチン酸デシル25部からなる可逆熱変色性材料を
エポキシ樹脂皮膜で内包した可逆熱変色性顔料(10℃
以下でピンク色、15℃以上で無色)5部、3─(2─
エトキシ─4─ジエチルアミノフェニル)─3─(1─
エチル─2─メチルインドール─3─イル)─4─アザ
フタリド1部、ビスフェノールA4部、セチルアルコー
ル25部、カプリン酸ステアリル25部からなる可逆熱
変色性材料をエポキシ樹脂皮膜で内包した可逆熱変色性
顔料(約30℃以下で青色、約30℃以上で無色)5
部、アクリル樹脂キシレン溶液(固形分50%)50
部、キシレン30部及びメチルイソブチルケトン30部
を攪拌、混合し、白色塩化ビニルシートにスプレーガン
にてスプレー塗装した。次に、その上に、Mearin
Violet(Mearl社製)10部、アクリル樹
脂キシレン溶液(固形分50%)50部、キシレン30
部及びメチルイソブチルケトン30部を攪拌、混合した
インキを同様に、スプレーガンにてスプレー塗装し、金
属光沢顔料層を設けた。次に、ウレタン樹脂のトルエン
・イソプロピルアルコール溶液(固形分10%)50
部、酢酸エチル10部をバーコーターにて、金属光沢顔
料層上に塗布し、接着層とした後、その上から、IRI
DESCENT FILM IF−8181B/G(M
earl社製)を張り合わせて、金属光沢を有した熱変
色性シートを得た。
【0042】前記シートは、10℃以下では金属光沢を
有した紫色を呈しており、15℃以上30℃以下では金
属光沢を有した青色を呈しており、30℃以上では白色
を呈する。
【0043】実施例4 IRIDESCENT FILM IF−5131R/
G(Mearl社製)上に、イリオジン120(メルク
社製)5部、ウレタン樹脂酢酸エチル溶液(固形分10
%)50部、イソシアネート系硬化剤2部、酢酸エチル
10部を混合したインキをドクターコートにて塗布し
て、溶剤が蒸発した後に、乾燥する前に白色ポリエステ
ル生地をのせ、圧着し、金属光沢を有した張り合わせ生
地とした。前記張り合わせ生地のポリエステル生地側よ
り、2─アニリノ─3─メチル─6─ジブチルアミノフ
ルオラン3部、ビスフェノールA5部、ステアリン酸ネ
オペンチル50部からなる可逆熱変色性材料をエポキシ
樹脂皮膜で内包した可逆熱変色性色彩記憶性顔料(消色
温度30℃、着色温度15℃)30部、蛍光ピンク顔料
2部、アクリル酸エステル樹脂エマルジョン70部、架
橋剤1部を分散したインキをスクリーン印刷により、印
刷し、金属光沢を有した熱変色性布帛を得た。
【0044】前記布帛は、フィルム側より見ると、15
℃以下では金属光沢を有した銀色を呈しており、30℃
以上になると金属光沢を有した銀色は消え、ピンク色に
変化し、室温でこの状態を維持した。次に、再び、15
℃以下にするとピンク色から金属光沢を有した銀色へ変
化し、室温でこの状態を維持した。
【0045】実施例5 IRIDESCENT FILM IF−8181B/
G(Mearl社製)上にイリオジン205(メルク社
製)5部、ウレタン樹脂酢酸エチル溶液(固形分10
%)50部、酢酸エチル10部を混合したインキをドク
ターコートにて塗布して、乾燥する前に白色ナイロン生
地をのせ、圧着し、乾燥させ、金属光沢を有した張り合
わせ生地とした。前記張り合わせ生地のナイロン生地側
より、2,6−ビス(2’─エチルオキシフェニル)─
4─(4’─ジメチルアミノフェニル)─ピリジン2
部、2,2─ビス(4’−ヒドロキシフェニル)ヘキサ
フルオロプロパン10部、ステアリン酸ネオペンチル5
0部からなる可逆熱変色性材料をエポキシ樹脂皮膜で内
包した可逆熱変色性色彩記憶性顔料(消色温度30℃、
着色温度15℃)30部、アクリル酸エステル樹脂エマ
ルジョン70部、架橋剤1部を分散したインキをスクリ
ーン印刷により印刷し、金属光沢を有した熱変色性布帛
を得た。
【0046】前記布帛は、フィルム側より見ると、15
℃以下では金属光沢を有した金色を呈しており、30℃
以上になると金属光沢を有した金色は消え、白色に変化
し、室温でこの状態を維持した。次に、再び、15℃以
下にすると白色から金属光沢を有した金色へ変化し、室
温でこの状態を維持した。
【0047】比較例1 IRIDESCENT FILM IF−4781R/
G(Mearl社製)上に、2─アニリノ─3─メチル
─6─ジブチルアミノフルオラン3部、ビスフェノール
A5部、セチルアルコール25部、カプリン酸ステアリ
ル25部からなる可逆熱変色性材料をエポキシ樹脂皮膜
で内包した可逆熱変色性顔料(約30℃以下で黒色、約
30℃以上で無色)15部、塩化ビニル─酢酸ビニル共
重合樹脂20部、ケトン系中沸点溶剤40部、芳香族系
中沸点溶剤30部、シリコーン系消泡剤0.5部を均一
に分散したインキをスクリーン印刷により印刷し、IR
IDESCENT FILM IF−4781R/G
(Mearl社製)上に熱変色層を有したフィルムとし
た。更に、熱変色層側にウレタン樹脂の酢酸エチル溶液
(固形分15%)50部、イソシアネート系硬化剤2
部、酢酸エチル10部を混合したインキをドクターコー
トにより塗布し、その上から、白色ポリエステル生地を
おき、圧着し、熱変色性布帛を得た。
【0048】前記布帛は、30℃以下では虹彩色を有し
た黒色を呈しており、30℃以上になると虹彩色を有し
た黒色は消え、白色に変化した。実施例2と比較する
と、30℃以下の色が多色の虹彩色となり金属光沢とは
みえない。
【0049】比較例2 透明ポリエステルフィルム上にイリオジン300(メル
ク社製)15部、アクリル酸エステル樹脂40部、シリ
コーン系消泡剤0.5部、酢酸ブチル20部、芳香族中
沸点溶剤15部を均一に分散したインキをスクリーン印
刷により印刷した。次に、その上に、2─アニリノ─3
─メチル─6─ジブチルアミノフルオラン3部、ビスフ
ェノールA5部、セチルアルコール25部、カプリン酸
ステアリル25部からなる可逆熱変色性材料をエポキシ
樹脂皮膜で内包した可逆熱変色性顔料(約30℃以下で
黒色、約30℃以上で無色)15部、塩化ビニル─酢酸
ビニル共重合樹脂20部、ケトン系中沸点溶剤40部、
芳香族系中沸点溶剤30部、シリコーン系消泡剤0.5
部を均一に分散したインキをスクリーン印刷により印刷
し、透明ポリエステルフィルム上に、金属光沢顔料層、
熱変色層の3層をなすフィルムとした。更に、熱変色層
側にウレタン樹脂の酢酸エチル溶液(固形分15%)5
0部、イソシアネート系硬化剤2部、酢酸エチル10部
を混合したインキをドクターコートにより塗布し、その
上から、白色ポリエステル生地をおき、圧着し、金属光
沢を有した熱変色性布帛を得た。
【0050】前記布帛は、30℃以下では金属を呈して
おり、30℃以上になると金色は消え、淡黄色に変化し
た。30℃以下の色において、比較例2は金色ではある
が、実施例2と比較して、連続性に欠け、顔料の粒子の
乱反射が見える。
【0051】比較例3 2─アニリノ─3─メチル─6─ジブチルアミノフルオ
ラン3部、ビスフェノールA5部、ステアリン酸ネオペ
ンチル50部からなる可逆熱変色性材料をエポキシ樹脂
皮膜で内包した可逆熱変色性色彩記憶性顔料(消色温度
30℃、着色温度15℃)30部、アクリル酸エステル
樹脂エマルジョン70部、架橋剤1部を分散し、ロータ
リースクリーン印刷により、白色ナイロン生地にスクリ
ーン印刷し、熱変色性ナイロン生地とした。次に、ウレ
タン樹脂の酢酸エチル溶液(固形分50%)50部、イ
ソシアネート系硬化剤2部、酢酸エチル10部を混合し
たインキをバーコートにてIRIDESCENT FI
LM IF−8181B/V(Mearl社製)上に塗
布し、乾燥する前に、前記熱変色性ナイロン生地の印刷
面を接着剤側にしてフィルムとナイロン生地とを張り合
わせた。更に、フィルム上より、イリオジン225(メ
ルク社製)10部、塩化ビニル─酢酸ビニル共重合樹脂
15部、キシレン35部、酢酸エチル39部、消泡剤1
部を分散・混合したインキをドクターコートにより塗布
し、十分乾燥し、金属光沢を有した熱変色布帛を得た。
【0052】前記布帛は、15℃以下では金属光沢性を
有した青色を呈したが、実施例1に比較して、色調が鮮
明でなく、又、光沢も均一ではなく顔料の粒子の乱反射
が見える。30℃以上になると金属光沢を有した青色は
消え、白色に変化し、室温でこの状態を維持した。次
に、再び15℃以下にすると、白色から金属光沢を有し
た青色へ変化し、室温でこの状態を維持したが、ここで
も、実施例1に比較して、色調が鮮明でなく、又、光沢
も均一ではなく顔料の粒子の乱反射が見える。
【0053】
【発明の効果】本発明の金属光沢調熱変色性積層体は、
熱変色層上に金属光沢層を積層し、更に前記金属光沢層
上に干渉光を単色光にして金属光沢調の色変化を連続感
に富む様相に、しかも、光沢感も高められて視覚され、
金色、銀色、その他多彩なメタリック色等からの鮮明な
色変化を看者に視覚させることができることは勿論、金
属光沢顔料層、更に上層の透明性多層フイルム層により
熱変色層の機能低下に悪影響を及ぼす紫外線や可視光線
の少なくとも一部が吸収または反射されることにより耐
光性が従来の熱変色性材料に較べ顕著に向上する。
【0054】又、熱変色層の色変化が、上層の金属光沢
顔料層、更には透明多層フイルム層によって、何ら損な
われることもないので、熱変色性材料の特性がそのまま
発現されることになり、温度変化による色濃度−温度曲
線に関し、ヒステリシス幅の狭い高感度の熱変色性材料
にあっては、温度変化に鋭敏に感応し、発消色を繰り返
す。一方、ヒステリシス幅の大きい色彩記憶性感温色素
を適用した系では、変色に要した熱又は冷熱を取り去っ
た後も、変色前後の様相を常温域で互変的に記憶保持で
き、熱又は冷熱具を用いてユーザー自身が好みの像を形
成して楽しむことができる。支持体を布帛等で構成した
系にあっては、人形用衣裳は勿論、各種の装飾要素とし
て可撓性を有しており多様に応用展開できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金属光沢調熱変色性積層体の一実施例
の縦断面図である。
【符号の説明】
1 金属光沢調熱変色性積層体 2 支持体 3 熱変色層 4 金属光沢顔料層 5 透明性多層フイルム層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二種又はそれ以上の種類の樹脂の薄膜が
    交互に積層された透明性多層フイルム層を第1層とし、
    天然雲母の表面を16〜58重量%の酸化チタンで被覆
    した、被覆層の光学的厚さが110〜415nmであっ
    て粒度が5〜100μmの金属光沢顔料がバインダー中
    に分散状態に固着された金属光沢顔料層を第2層とし、
    電子供与性呈色性有機化合物と電子受容性化合物と両者
    の呈色反応を可逆的に生起させる有機化合物媒体とから
    なる熱変色性材料がバインダー中に分散状態に固着され
    た熱変色層を第3層とした、金属光沢調熱変色性積層
    体。
  2. 【請求項2】 前記熱変色層は布帛に形成されてなる金
    属光沢調熱変色性積層体。
  3. 【請求項3】 金属光沢顔料が、天然雲母の表面を41
    〜44重量%の酸化チタンで被覆した被覆層の光学的厚
    さが180〜240nmであり、粒度が5〜60μmの
    金色金属光沢顔料、天然雲母の表面を30〜48重量%
    の酸化チタンで被覆し、その上に4〜10重量%の酸化
    鉄で被覆した被覆層の光学的厚みが140〜240nm
    であり粒度が5〜60μmの金色の金属光沢顔料、天然
    雲母の表面を30〜48重量%の酸化チタンで被覆し、
    その上に0.5〜10重量%の非熱変色性有色顔料を被
    覆した被覆層の光学的厚みが140〜240nmであ
    り、粒度が5〜60μmの金色金属光沢顔料、天然雲母
    の表面を16〜39重量%の酸化チタンで被覆した被覆
    層の光学的厚さが110〜170nmであり、粒度が5
    〜100μmの銀色金属光沢顔料、天然雲母の表面を4
    5〜58重量%の酸化チタンで被覆した被覆層の光学的
    厚さが245〜415nmであり、粒度が5〜60μm
    のメタリック色金属光沢顔料、天然雲母の表面を45〜
    58重量%の酸化チタンで被覆し、その上に0.5〜1
    0重量%の非熱変色性有色染顔料を被覆した被覆層の光
    学的厚みが245〜415nmであり、粒度が5〜60
    μmのメタリック色金属光沢顔料から選ばれる顔料であ
    る請求項1記載の金属光沢調熱変色性積層体。
  4. 【請求項4】 熱変色層が温度変化による色濃度−温度
    曲線に関し、大きなヒステリシス特性を示して変色する
    色彩記憶性熱変色性材料を含む色材により構成されてな
    る請求項1乃至3のいずれか1項に記載の金属光沢調熱
    変色性積層体。
  5. 【請求項5】 熱変色層が温度変化による色濃度−温度
    曲線に関し、3℃以下のヒステリシス幅をもつ熱変色性
    材料を含む色材により構成されてなる請求項1乃至3の
    いずれか1項に記載の金属光沢調熱変色性積層体。
JP7066974A 1995-02-28 1995-02-28 金属光沢調熱変色性積層体 Pending JPH08230325A (ja)

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