JP2001234134A - 可逆感温変色性粘着テープ - Google Patents

可逆感温変色性粘着テープ

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JP2001234134A
JP2001234134A JP2000048408A JP2000048408A JP2001234134A JP 2001234134 A JP2001234134 A JP 2001234134A JP 2000048408 A JP2000048408 A JP 2000048408A JP 2000048408 A JP2000048408 A JP 2000048408A JP 2001234134 A JP2001234134 A JP 2001234134A
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Japan
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color
temperature
reversible thermochromic
thermochromic
adhesive tape
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JP2000048408A
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English (en)
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Yutaka Shibahashi
裕 柴橋
Kuniyuki Chiga
邦行 千賀
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Pilot Ink Co Ltd
Original Assignee
Pilot Ink Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘着性テープ機能に加えて、対象物の温度や
環境温度を色変化により、ひと目で視認できる測温機能
を備えた軽便な可逆感温変色粘着テープを提供する。 【解決手段】 粘着性テープにおいて、テープ基材の表
面又は裏面の少なくとも一部に、(イ)電子供与性呈色
性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、(ハ)前記両
者の呈色反応の生起温度を決める反応媒体を含む熱変色
性組成物を内包させたマイクロカプセル形態の特定の熱
変色性顔料が、バインダー樹脂中に分散状態に固着され
た可逆感温変色層を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は可逆感温変色性粘着
テープに関する。詳細には、色変化により温度をひと目
で簡便に視認できる機能を付加した粘着テープに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、可逆感温変色性テープとし
て、コレステリック液晶を適用する試みが開示されてい
る(特開昭49−42750号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記提案による可逆感
温変色性テープは、液晶の特性に依存して、濃色の下地
を余儀なくされる上、色種や変色温度等にも制約があ
り、特殊な分野において適用されるとしても、汎用性を
有しておらず、変色視認効果の面でも実用性を満足させ
ていない。本発明は、前記不具合を解消し、色種や変色
温度を多様に設定でき、多様な用途に対する温度検知性
と変色視認効果を高めた、汎用性と実用性を満たす軽便
な可逆感温変色性テープを提供しようとするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、感温変色性粘
着テープにおいて、テープ基材の表面又は裏面の少なく
とも一部に、(イ)電子供与性呈色性有機化合物、
(ロ)電子受容性化合物、及び(ハ)前記両者の呈色反
応の生起温度を決める反応媒体を含む熱変色性組成物を
内包させたマイクロカプセル形態の可逆熱変色性顔料
が、バインダー樹脂中に分散状態に固着された可逆感温
変色層を設けたことを特徴とする可逆感温変色性粘着テ
ープを要件とする。更には、可逆熱変色性顔料は、発色
状態からの加熱により消色し、消色状態からの冷却によ
り発色する加熱消色型、発色状態又は消色状態を互変的
に特定温度域で記憶保持する色彩記憶保持型、又は消色
状態からの加熱により発色し、発色状態からの降温によ
り消色状態に復する加熱発色型の何れかより選ばれるこ
と、更には、熱変色性顔料は、窪みを有する非円形断面
形状の最大外径の平均値が1〜30μmの範囲にあるマ
イクロカプセル形態の顔料であること、更には、可逆感
温変色層と、天然雲母又は偏平ガラス片の表面を酸化チ
タンで被覆した金属光沢顔料をバインダー樹脂中に分散
状態に固着させた金属光沢層が積層されてなること、更
には、可逆感温変色層は、相異なる変色点を有する複数
の可逆熱変色性顔料がバインダー樹脂中に分散状態に固
着されてなること、更には、バインダー樹脂は、粘着性
樹脂であり、それ自体が粘着層を形成してなること、更
には、可逆感温変色層は、低温側変色点が−30℃〜2
5℃の範囲から選ばれる任意の温度であり、高温側変色
点が27℃〜60℃の範囲から選ばれる任意の温度であ
り、前記低温側変色点と高温側変色点の間の任意の温度
域で、前記低温側変色点以下又は高温側変色点以上の各
変色状態を互変的に記憶保持できる色彩記憶保持型の熱
変色性顔料を適用した層であること、更には、可逆感温
変色層の上層又は下層に非熱変色層が配されてなるこ
と、更には、相異なる温度で変色する複数の可逆感温変
色層が、軸線方向に並列状態に形成されていること、更
には、相異なる温度で変色する複数の可逆感温変色層
が、適宜間隔をおいてブロック状に形成されているこ
と、等を要件とする。
【0005】前記におけるテープ基材は、従来より汎用
のものが有効であり、例えば、クラフト紙、クレープ
紙、和紙、布帛、プラスチックフイルム等が挙げられ、
前記基材に汎用の粘着剤を塗布して粘着層を形成したも
のが有効である。
【0006】可逆熱変色性顔料は、(イ)電子供与性呈
色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、及び(ハ)
前記両者の呈色反応の生起温度を決める反応媒体を含
む、従来より公知の熱変色性組成物を壁膜により内包さ
せたマイクロカプセル形態のものが有効である。具体的
には、本出願人が提案した、特公昭51−44706号
公報、特公昭51−44707号公報、特公平1−29
398号公報等に記載のものが利用できる。前記提案
は、所定の温度(変色点)を境としてその前後で変色
し、変色点以上の温度域で消色状態、変色点未満の温度
域で発色状態を呈し、前記両状態のうち常温域では特定
の一方の状態しか存在しえない。即ち、もう一方の状態
は、その状態が発現するのに要した熱又は冷熱が適用さ
れている間は維持されるが、前記熱又は冷熱の適用がな
くなれば常温域で呈する状態に戻る、ヒステリシス幅が
比較的小さい特性(ΔHA =1〜7℃)を有する加熱消
色型の熱変色性組成物を挙げることができ、ΔHA が3
℃以下の系〔特公平1−29398号公報に示す、3℃
以下のΔT値(融点−曇点)を示す脂肪酸エステルを
(ハ)成分として適用〕にあっては、温度変化に鋭敏に
感応して高感度の加熱消色性を示し、ΔHA が4〜7℃
程度の系では変色後、緩徐に元の様相に戻り、変色視認
効果を高めることができる。
【0007】又、本出願人が提案した特公平4−171
54号公報、特開平7−179777号公報、特開平7
−33997号公報、特開平8−39936号公報等に
記載されている大きなヒステリシス特性(ΔHB =8〜
50℃)を示す、即ち、温度変化による着色濃度の変化
をプロットした曲線の形状が、温度を変色温度域より低
温側から上昇させていく場合と逆に変色温度域より高温
側から下降させていく場合とで大きく異なる経路を辿っ
て変色し、t1 以下の低温域での発色状態、又はt4
上の高温域での消色状態が、特定温度域〔t2 〜t3
間の温度域(実質的二相保持温度域)〕で互変的に記憶
保持できる色彩記憶保持型の熱変色性組成物を適用する
ことができる。前記における低温側変色点は、−30℃
〜25℃の範囲から選ばれる任意の温度に設定でき、高
温側変色点は、27℃〜60℃の範囲から選ばれる任意
の温度に設定でき、前記低温側変色点と高温側変色点の
間の任意の温度域で、前記低温側変色点以下又は高温側
変色点以上の各変色状態を互変的に記憶保持させること
ができる。尚、前記実質的二相保持温度域は、常温域
(例えば、15〜35℃)を含むものが汎用的である
が、前記温度範囲に特定されない。
【0008】又、加熱発色型の熱変色性組成物として、
消色状態からの加熱により発色する、本出願人の提案
(特開平11−129623号公報、特開平11−59
73号公報)による、(ロ)電子受容性化合物として、
炭素数3乃至18の直鎖又は側鎖アルキル基を有する特
定のアルコキシフェノール化合物を適用した系、或いは
特定のヒドロキシ安息香酸エステルを適用した系(特願
平11−286202号)を挙げることができる。
【0009】本発明は、前記した熱変色性組成物から選
ばれる、任意の変色形態の熱変色性組成物をマイクロカ
プセルに内包させたマイクロカプセル形態の顔料を適用
するものであり、更には、前記熱変色性組成物中に非熱
変色性着色剤を共存状態に内包させて、有色(1)から
有色(2)への互変的色変化を呈する構成となしたもの
も有効である。前記熱変色性組成物をカプセルに内包さ
せる手段としては、界面重合法、界面重縮合法、in−
situ法、コアセルベート法等、公知のカプセル化方
法が適用される。
【0010】可逆熱変色性顔料は、真円形断面形状の適
用を拒まないが、窪みを有する非円形断面形状のマイク
ロカプセル形態の顔料(図3乃至5)が有効である。前
記形態の可逆熱変色性顔料は、可逆感温変色層中におい
て、長径側(最大外径側)をテープ基材表面に密接させ
て濃密に配向し、高濃度の発色性を示す。更には、高熱
及び/又は高圧力が負荷されたとしても、マイクロカプ
セル壁膜の破壊が回避される形状に適宜に弾性変形し
て、前記負荷を緩和でき、内包の熱変色性組成物を保護
し、所期の熱変色機能を損なうことなく有効に発現させ
ることができる。前記可逆熱変色性顔料は、最大外径の
平均値が1〜30μmの範囲、好ましくは、1〜20μ
m、更に好ましくは、1〜15μmの範囲にあること
が、変色の鋭敏性、持久性、加工適性等の面で有効であ
る。
【0011】又、本発明のカプセル化された可逆熱変色
性顔料にあっては、熱変色性組成物/マイクロカプセル
壁膜=7/1〜1/1(重量比)の範囲にあることが望
ましい。熱変色性組成物の比率が前記範囲より大になる
と壁膜の厚みが肉薄となり過ぎ、内包した熱変色性組成
物の保護機能を十分に果たすことができない。一方、壁
膜の比率が前記範囲より大になると壁膜強度が向上し、
保護機能は高められるが、熱変色性組成物の相対的な比
率の低下により発色濃度の低下を余儀なくされ、好まし
くない。
【0012】前記可逆熱変色性顔料は、バインダー樹脂
を含む水性又は油性ビヒクル中に所定量を分散させてイ
ンキ又は塗料となし、従来より汎用の印刷乃至塗布手段
により、テープ基材の表面又は裏面に可逆感温変色層を
配設する。ここで、熱変色性顔料は、バインダー樹脂1
00重量部に対して、20〜400重量部の割合でブレ
ンドされる。20重量部未満では、鮮明な熱変色性を示
さない。一方、400重量部を越えると消色時における
色残りが発生しがちであり、好適には50〜350重量
部の範囲内で適用される。尚、前記バインダー樹脂は、
粘着性樹脂であってもよく、粘着性樹脂の適用により、
それ自体を可逆感温変色性粘着層として機能させる構成
であってもよい。
【0013】可逆感温変色層は、層中に一種の可逆熱変
色性顔料を含有させたものに限らず、相異なる変色点を
有する複数の可逆熱変色性顔料を含有させて多段変色さ
せるものが有効である。又、可逆感温変色層の形態とし
て、変色点、色調、濃度、或いは変色特性を異にする可
逆熱変色性顔料を含む複数の可逆感温変色層を重ね刷り
して多層構成となしたもの、相異なる温度で変色する複
数の可逆感温変色層を、軸線方向に並列状態に配したも
の、相異なる温度で変色する複数の可逆感温変色層を、
適宜間隔をおいてブロック状に配したもの等の形態が有
効である。
【0014】前記可逆感温変色層の上層又は下層には、
非熱変色層を積層させて多彩化させることができる。
尚、前記非熱変色層は、ベタ状に限らず、文字、数字、
記号、図柄等の印刷像であってもよい。前記印刷像を配
することにより、可逆感温変色層の変色による温度の視
認効果を補完させる役目を果たすことができる。
【0015】又、前記可逆感温変色層上と、金属光沢層
を積層して、前記金属光沢層側を視覚側に位置させて、
温度変化による金色、銀色、メタリック色等の金属光沢
調の多彩な色変化機能を付与すると共に、可逆感温変色
層の光劣化を抑制する機能を与えることができる。本発
明における金属光沢層は、光吸収(或いは光反射)機能
と光透過機能の両機能を兼ね備えており、可逆感温変色
層の機能低下に悪影響を及ぼす紫外線や可視光線の少な
くとも一部を吸収或いは反射させて、可逆感温変色層の
光劣化を抑止する機能を果たすと共に、可視光線も視覚
を妨げない程度の適量を透過させて、可逆感温変色層の
色変化を効果的に視覚させることができる。
【0016】前記金属光沢層は、天然雲母又は偏平ガラ
ス片の表面を酸化チタンで被覆した金属光沢顔料をバイ
ンダー樹脂中に分散状態に固着させた層である。前記金
属光沢顔料としては、天然雲母の表面を酸化チタンで被
覆した顔料が挙げられ、具体的には、天然雲母の表面を
41〜44重量%の酸化チタンで被覆した粒度が5〜6
0μmの金色金属光沢顔料、天然雲母の表面を30〜3
8重量%の酸化チタンで被覆し、その上に0.5〜10
重量%の非熱変色性有色顔料を被覆した粒度が5〜60
μmの金色金属光沢顔料、天然雲母の表面を16〜39
重量%の酸化チタンで被覆した粒度が5〜100μmの
銀色金属光沢顔料、天然雲母の表面を45〜58重量%
の酸化チタンで被覆したメタリック色金属光沢顔料、天
然雲母の表面を45〜58重量%の酸化チタンで被覆
し、その上に4〜10重量%の酸化鉄で被覆したメタリ
ック色金属光沢顔料、天然雲母の表面を45〜58重量
%の酸化チタンで被覆し、その上に0.5〜10重量%
の非熱変色性有色染顔料を被覆したメタリック色金属光
沢顔料等が挙げられる。更に、金属光沢顔料として、偏
平ガラス片の表面を酸化チタンで被覆した平均の厚みが
1〜10μm、平均の粒度が5〜500μmの顔料を適
用することができ、具体的には、日本硝子繊維(株)製
の商品名「メタシャイン」品番:RCFSX−5450
TS(6041)〔平均厚さ5±2μm、平均粒度45
0±145μm、金色〕、RCFSX−5200TS
(6042)〔平均厚さ5±2μm、平均粒度200±
70μm、銀色〕、RCFSX−5140TS(604
3)〔平均厚さ5±2μm、平均粒度140±45μ
m、銀色〕、RCFSX−5080TS(6044)
〔平均厚さ5±2μm、平均粒度80±30μm、銀
色〕、RCFSX−2080TS(6046)〔平均厚
さ2±1μm、平均粒度80±30μm、銀色〕、RC
FSX−K120TS(6043)〔平均厚さ20±5
μm、平均粒度120±20μm、銀色〕、RCFSX
−5090RC(8052)〔平均厚さ5±2μm、平
均粒度90±30μm、金色〕、RCFSX−5090
RC(8053)〔平均厚さ5±2μm、平均粒度90
±30μm、メタリックグリーン〕、RCFSX−50
90RC(8069)〔平均厚さ5±2μm、平均粒度
90±30μm、メタリックブルー〕、RCFSX−5
090RC(8070)〔平均厚さ5±2μm、平均粒
度90±30μm、メタリックパープル〕、RCFSX
−5090RC(8071)〔平均厚さ5±2μm、平
均粒度90±30μm、メタリックレッド〕等を例示で
きる。 前記した偏平ガラス片の表面を酸化チタンで被
覆した顔料は、偏平ガラス片を芯物質として用いている
ことから、雲母の表面を酸化チタンで被覆した顔料に比
較して透明性に優れる特徴がある。
【0017】前記可逆熱変色性顔料、或いは金属光沢顔
料を分散状態に固着させるバインダー樹脂としては、従
来より汎用の樹脂、例えば、アイオノマー樹脂、イソブ
チレン−無水マレイン酸系共重合樹脂、アクリロニトリ
ル−アクリリックスチレン共重合樹脂、アクリロニトリ
ル−スチレン共重合樹脂、アクリロニトリル−ブタジエ
ン−スチレン共重合樹脂、アクリロニトリル塩素化ポリ
エチレン−スチレン共重合樹脂、エチレン−塩化ビニル
共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレ
ン−酢酸ビニル−塩化ビニルグラフト共重合樹脂、塩化
ビニリデン樹脂、塩化ビニル樹脂、塩素化塩化ビニル樹
脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合樹脂、塩素化ポ
リエチレン樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、ポリアミ
ド樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレ
ンテレフタレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリス
チレン樹脂、ハイインパクトポリスチレン樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂、ポリメチルスチレン樹脂、ポリアクリル
酸エステル樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、エポ
キシアクリレート樹脂、アルキルフェノール樹脂、ロジ
ン変性フェノール樹脂、ロジン変性アルキド樹脂、フェ
ノール樹脂変性アルキド樹脂、エポキシ樹脂変性アルキ
ド樹脂、スチレン変性アルキド樹脂、アクリル変性アル
キド樹脂、アミノアルキド樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、エポキシ樹脂、不
飽和ポリエステル樹脂、飽和ポリエステル樹脂、ポリウ
レタン樹脂、アルキッド樹脂、天然ゴム、ポリイソブチ
レン、ブチルゴム、ポリビニルアルキルエーテル、ロジ
ン、ロジンエステル、ロジン誘導体、ポリテルペン樹
脂、油溶性フェノール樹脂、石油系炭化水素樹脂、シェ
ラック、環化ゴム、酢酸ビニル系エマルジョン樹脂、ス
チレン−ブタジエン系エマルジョン樹脂、アクリル酸エ
ステル系エマルジョン樹脂、水溶性アルキド樹脂、水溶
性メラミン樹脂、水溶性尿素樹脂、水溶性フェノール樹
脂、水溶性エポキシ樹脂、水溶性ポリブタジエン樹脂、
酢酸セルローズ、硝酸セルローズ、エチルセルローズ等
を挙げることができ、水や有機溶剤等の適宜の溶剤に溶
解または分散させて、水性又は油性ビヒクルとして適用
される。
【0018】粘着性樹脂としては、従来より公知のアク
リル樹脂系、ウレタン樹脂系、スチレン−ブタジエン共
重合体、ビニルエーテル共重合体、天然ゴム等が挙げら
れ、従来より公知のタック付与剤を併用してもよい。
【0019】前記における可逆感温変色層、或いは金属
光沢層は、ベタ印刷されたものに限らず、文字、数字、
記号、図柄等の印刷像が有効である。又、前記可逆感温
変色層或いは金属光沢層の上層には、紫外線吸収剤、酸
化防止剤、老化防止剤、一重項酸素消光剤、スーパーオ
キシドアニオン消光剤、オゾン消光剤、可視光線吸収剤
等の光安定剤を既述のバインダー樹脂中に固着させた保
護層を設けることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の可逆感温変色性粘着テー
プは、テープ基材の表面又は裏面の少なくとも一部に、
マイクロカプセル形態の可逆熱変色性顔料を、バインダ
ー樹脂を含むビヒクルに分散させたインキを用いて、汎
用の印刷乃至塗布手段により可逆感温変色層を配設した
後、汎用の粘着剤の塗布により粘着層を形成する。ここ
で、粘着層は、テープ基材が透明性プラスチック材の系
では、可逆感温変色層の上層に設けることができる。
又、前記バインダー樹脂が粘着剤の系では、可逆感温変
色層が粘着層を兼ねる形態も有効である。
【0021】
【実施例】以下に本発明の可逆感温変色性粘着テープの
実施例を記載する。ここで、可逆熱変色性顔料は、図3
〜図5から選ばれる形態の任意の顔料を適用した。尚、
実施例中の部は、重量部を示す。
【0022】実施例1 厚さ0.17mmのクレープ紙表面上に、非円形断面形
状を有し、最大外径の平均値が10μmの加熱消色型熱
変色性顔料(変色温度:40℃、青色←→無色)100
部を、アクリル系樹脂(固形分40重量%)80部と消
泡剤2部を含む水性ビヒクル中に分散させた熱変色性イ
ンキを用いて塗布、乾燥して、可逆感温変色層を設け、
次いでクレープ紙の裏面側に粘着剤を塗工し、8mm幅
にスリット加工して、170gf/10mmの粘着力を
もつ可逆感温変色性粘着テープを得た。前記粘着テープ
は、40℃未満の温度域で青色を呈し、40℃以上の温
度域で無色となる可逆変色性を示し、任意の個所で任意
の大きさ、形状に切りとって、対象物の任意の個所に貼
って実用に供することができる。
【0023】実施例2 実施例1のクレープ紙に替えて、厚み50μmの透明ポ
リエステルフイルムを適用し、実施例1と同様にして可
逆感温変色層を設け、次いで前記可逆感温変色層上に粘
着剤を塗工し、可逆感温変色性粘着テープを得た。
【0024】実施例3 ポリエステルフイルム表面上に、非円形断面形状を有
し、最大外径の平均値が6μmの加熱消色型熱変色性顔
料(変色温度:40℃、赤色←→無色)90部を、粘着
剤50部と消泡剤2部を含む水性ビヒクル中に分散させ
た熱変色性粘着インキを塗布、乾燥して可逆感温変色性
粘着テープを得た。前記粘着テープは、40℃未満の温
度域で赤色を呈し、40℃以上の温度域で無色となる可
逆変色性を示した。
【0025】実施例4 厚さ50μmの白色ポリエステルフィルム表面上に、非
円形断面形状を有し、最大外径の平均値が8μmの色彩
記憶保持型熱変色性顔料(着色温度:15℃、消色温
度:35℃、青色←→無色)100部及び非熱変色性ピ
ンク色顔料15部を、アクリル系樹脂(固形分40重量
%)100部及び消泡剤2部を含む水性ビヒクル中に分
散させた熱変色性インキを塗工し、乾燥して可逆感温変
色層を設けた後、その上層に、ベンゾトリアゾール系紫
外線吸収剤5部を、アクリル系樹脂(固形分40重量
%)80部及び消泡剤2部を含むビヒクル中に配合した
トップコートインキを塗工して保護層を設けた。次いで
前記白色ポリエステルフィルムの裏面側に粘着剤を塗工
し、15mm幅にスリット加工して、350gf/10
mmの粘着力をもつ可逆感温変色性粘着テープを得た。
室温(25℃)でピンク色を呈している前記粘着テープ
を、15℃以下に冷却すると紫色を呈し、この状態は再
び室温(25℃)に戻しても保持していた。更に紫色の
状態から、35℃以上に加温するとピンク色に変化し、
この状態は、再び15℃以下に加温するまで保持してい
た。
【0026】実施例5 厚さ0.15mmのクレープ紙上に、非円形断面形状を
有し、最大外径の平均値が15μmの加熱発色型熱変色
性顔料(変色温度:50℃、無色←→青色)100部と
非熱変色性ピンク色顔料15部を、アクリル系樹脂(固
形分40重量%)100部及び消泡剤2部を含む水性ビ
ヒクル中に分散させた熱変色性インキを塗布、乾燥して
可逆感温変色層を設けた。更にその上に、天然雲母の表
面を51重量%の酸化チタンで被覆したメタリックブル
ー金属光沢顔料15部を、ベンゾトリアゾール系紫外線
吸収剤5部、アクリル系樹脂(固形分40重量%)80
部及び消泡剤2部を含むビヒクル中に添加した金属光沢
インキを塗布、乾燥し、金属光沢層を設けた。次いで、
前記クレープ紙の裏面に粘着剤を塗工し、15mm幅に
スリット加工して、350gf/10mmの粘着力をも
つ可逆感温変色性粘着テープを得た。前記粘着テープ
は、室温(25℃)ではピンク色を呈しており、50℃
以上でメタリックブルー色に変化した。次に、50℃未
満の温度に冷却することにより、ピンク色に戻り、前記
変色は可逆的に繰り返し再現できた。
【0027】実施例6 厚さ50μmの白色ポリエステルフィルム上に、非円形
断面形状を有し、最大外径の平均値が10μmの加熱消
色型熱変色性顔料(変色温度:0℃、ピンク色←→無
色)50部、前記と同形状同外径の加熱消色型熱変色性
顔料(変色温度:10℃、緑色←→無色)50部と非熱
変色性黄色顔料20部を、アクリル系樹脂(固形分40
重量%)100部及び消泡剤2部を含む水性ビヒクル中
に分散させた熱変色性インキを10mm幅で塗工し、乾
燥して可逆感温変色層を設けた。次に前記可逆感温変色
層の近傍に、適宜間隔をおいて、「過冷」の抜き文字を
配した非熱変色性黒色層、「適温」の抜き文字を配した
非熱変色性緑色層、及び「高温」の抜き文字を配した非
熱変色性黄色層を、各色の非熱変色性インキを用いて、
順次、繰り返しサイクルで印刷形成した。ここで、前記
各層は4mm×10mmの大きさである。次いで、前記
白色ポリエステルフイルムの裏面に粘着剤を塗工し、1
5mm幅にスリット加工して、350gf/10mmの
粘着力をもつ可逆感温変色性粘着テープを得た。前記粘
着テープは、10℃以上では黄色を呈しており、10℃
未満の温度に冷却すると緑色に変化し、0℃以上、10
℃未満では、緑色を維持した。更に0℃未満の温度に冷
却すると黒色に変化した。 適用例 冷蔵食品等の温度管理用、例えば、「さしみ」のパック
に前記テープを巻き、最適冷蔵の状態を簡便にチェック
できる。即ち、黄色状態では、冷蔵温度が「高温」で不
適、緑色状態では、「適温」、黒色状態では、「過冷」
状態であることを一瞥して視認できる。
【0028】実施例7 厚さ0.1mmの和紙表面上に、非円形断面形状を有
し、最大外径の平均値が5μmの加熱消色型熱変色性顔
料(変色温度:40℃、青色←→無色)100部を、ア
クリル系樹脂(固形分40重量%)80部及び消泡剤2
部を含む水性ビヒクル中に分散させた熱変色性インキを
塗布、乾燥して可逆感温変色層を設けた。次に、前記顔
料と同形同外径の加熱消色型熱変色性顔料(変色温度:
50℃、ピンク色←→無色)100部を、アクリル系樹
脂(固形分40重量%)80部及び消泡剤2部を含む水
性ビヒクル中に分散させた熱変色性インキを塗布、乾燥
して可逆感温変色層を設けた。更にその上に、ベンゾト
リアゾール系紫外線吸収剤5部を、アクリル系樹脂(固
形分40重量%)80部及び消泡剤2部を含むビヒクル
中に配合したトップコートインキを塗工し、保護層を設
けた。 次に、前記和紙の裏面に粘着剤を塗工し、20
mm幅にスリット加工して、350gf/10mmの粘
着力をもつ可逆感温変色性粘着テープを得た。前記粘着
テープは、室温(25℃)で紫色を呈しており、40℃
以上に加温するとピンク色に変化し、40℃以上、50
℃未満の温度では、ピンク色を維持した。更に50℃以
上に加温すると無色に変化した。次に、50℃未満の温
度に冷却すると、ピンク色に戻り、40以上、50℃未
満の温度では、ピンク色を維持した。更に、40℃未満
の温度に冷却すると、紫色に戻り、この変化は可逆的に
繰り返し再現できた。
【0029】実施例8(図1参照) 別に用意した、非円形断面形状を有し、最大外径の平均
値が12μmの加熱消色型熱変色性顔料(変色温度:1
5℃、緑色←→無色)100部及び非熱変色性赤色顔料
8部を、アクリル系樹脂(固形分40重量%)100部
及び消泡剤2部を含む水性ビヒクル中に分散させた熱変
色性インキA、前記と同形状同外径の加熱消色型熱変色
性顔料(変色温度:20℃、緑色←→無色)100部及
び非熱変色性赤色顔料8部を、アクリル系樹脂(固形分
40重量%)100部及び消泡剤2部を含む水性ビヒク
ル中に分散させた熱変色性インキB、前記ど同形状同外
径の加熱消色型熱変色性顔料(変色温度:25℃、緑色
←→無色)100部及び非熱変色性赤色顔料8部を、ア
クリル系樹脂(固形分40重量%)100部及び消泡剤
2部を含む水性ビヒクル中に分散させた熱変色性インキ
Cをそれぞれ使用して、厚さ0.11mmの和紙上に各
4mm幅の可逆感温変色層A、B、Cを1mm間隔をお
いて、軸線方向に並列状態に形成した。更にその上に、
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤5部を、アクリル系
樹脂(固形分40重量%)80部及び消泡剤2部を含む
ビヒクル中に配合したトップコートインキを塗工し、保
護層を設けた。次に、前記和紙の裏面に粘着剤を塗工し
た後、16mm幅にスリット加工して、200gf/1
0mmの粘着力をもつ可逆感温変色性粘着テープを得
た。前記粘着テープを15℃未満の温度に冷却すると、
前記三種の可逆感温変色層は全て黒色を呈し、15℃以
上に加温すると、可逆感温変色層Aが赤色に変化し、1
5℃以上、20℃未満の温度状態にあることを示した。
更に、20℃以上に加温すると、可逆感温変色層Bも赤
色に変化し、20℃以上、25℃未満の温度状態にある
ことを示した。更に、25℃以上に加温すると、可逆感
温変色層Cも赤色に変化し、25℃以上の温度状態にあ
ることを示した。次に、25℃未満の温度に冷却する
と、可逆感温変色層Cが黒色に戻り、20℃以上、25
℃未満の温度状態にあることを示した。更に、20℃未
満の温度に冷却すると、可逆感温変色層Bも黒色に戻
り、15℃以上、20℃未満の温度状態にあることを示
した。更に、15℃未満の温度に冷却すると、全ての可
逆感温変色層が黒色に戻り、15℃未満の温度状態にあ
ることを示した。前記粘着テープは、任意の個所で切り
とって使用でき、対象物の任意の個所に貼って測温に供
することができる。
【0030】実施例9(図2参照) 別に用意した、加熱消色型熱変色性顔料(変色温度:4
0℃、緑色←→無色)100部及び非熱変色性赤色顔料
8部を、アクリル系樹脂(固形分40重量%)100部
及び消泡剤2部を含む水性ビヒクル中に分散させた熱変
色性インキD、加熱消色型熱変色性顔料(変色温度:4
5℃、緑色←→無色)100部及び非熱変色性赤色顔料
8部を、アクリル系樹脂(固形分40重量%)100部
及び消泡剤2部を含む水性ビヒクル中に分散させた熱変
色性インキE、加熱消色型熱変色性顔料(変色温度:5
0℃、緑色←→無色)100部及び非熱変色性赤色顔料
8部を、アクリル系樹脂(固形分40重量%)80部及
び消泡剤2部を含む水性ビヒクル中に分散させた熱変色
性インキF、加熱消色型熱変色性顔料(変色温度:55
℃、緑色←→無色)100部及び非熱変色性赤色顔料8
部を、アクリル系樹脂(固形分40重量%)100部及
び消泡剤2部を含む水性ビヒクル中に分散させた熱変色
性インキGをそれぞれ使用して、厚さ0.15mmのク
ラフト紙上に、6mm×10mmの大きさの可逆感温変
色層D、E、F、Gをそれぞれ3mm間隔をおいて配設
した。尚、前記加熱消色型熱変色性顔料は、いずれも最
大外径の平均値が3μmの非円形断面形状の顔料を使用
した。次いで、非熱変色性白色インキにより、前記可逆
感温変色層(D〜G)上に、「40℃」、「45℃」、
「50℃」及び「55℃」の各像を印刷した。更にベン
ゾトリアゾール系紫外線吸収剤5部を、アクリル系樹脂
(固形分40重量%)100部及び消泡剤2部を含むビ
ヒクル中に溶解させたトップコートインキを塗工し、保
護層を設けた。次に、前記クラフト紙の裏面に粘着剤を
塗工し、各々の両端から2mmずつ未塗工部分を残し、
10mm幅にスリット加工して、350gf/10mm
の粘着力をもつ可逆感温変色性粘着テープを得た。前記
粘着テープは、可逆感温変色層D(40℃消色)、可逆
感温変色層E(45℃消色)、可逆感温変色層F(50
℃消色)、可逆感温変色層G(55℃消色)の四種の可
逆感温変色層を構成単位としており、40℃未満では、
前記四層は総て黒色を呈し、45℃以上に加温すると、
可逆感温変色層Dが赤色に変化し、40℃以上、45℃
未満の温度状態を示した。更に、45℃以上に加温する
と、可逆感温変色層Eの部分も赤色に変化し、45℃以
上、50℃未満の温度状態を示した。更に、50℃以上
に加温すると、可逆感温変色層Fの部分も赤色に変化
し、50℃以上、55℃未満の温度状態を示した。更
に、55℃以上に加温すると、可逆感温変色層Gの部分
も赤色に変化し、55℃以上の状態を示した。次に、5
5℃未満の温度に冷却すると、可逆感温変色層Gの部分
が黒色に戻り、50℃以上、55℃未満の温度状態を示
した。更に、50℃未満の温度に冷却すると、可逆感温
変色層Fの部分も黒色に戻り、45℃以上、50℃未満
の温度状態を示した。更に、45℃未満の温度に冷却す
ると、可逆感温変色層Eの部分も黒色に戻り、40℃以
上、45℃未満の温度状態を示した。更に、40℃未満
の温度に冷却すると、可逆感温変色層Dの部分も黒色に
戻り、40℃未満の温度状態を示した。尚、前記四層の
内、必要な層のみを切りとって、適宜使用することもで
きる。
【0031】
【発明の効果】本発明の可逆感温変色性粘着テープは、
粘着テープ本来の機能を損なうことなく、感温変色機能
が付加されており、粘着テープ本来の用途に加えて、簡
便に温度を検知し、色変化により一瞥して温度を視認で
きる簡便なテープとして実用性を満たす。適用される可
逆熱変色性顔料の選択により、広範な温度範囲に適用性
を有すると共に色変化の多彩性、変色形態の多様性を満
たす可逆感温変色層を形成できる。可逆熱変色性顔料と
して、ヒステリシス幅が3℃未満の系にあっては、熱変
色後において、速やかに元の色彩に復帰し、ヒステリシ
ス幅が概ね4〜8℃の系にあっては、緩徐に元の色彩に
復帰して視覚効果を高め、ヒステリシス幅が8℃を超え
る大きな系にあっては、色彩記憶機能が発現され、変色
に要した熱又は冷熱を取り去った後にあっても、変色前
後の色彩を互変的に記憶保持して、常温域で択一的に視
覚でき、更には、加熱発色型の系にあっては常態では不
可視の像を加熱によって現出させることができる。更に
は、前記可逆感温変色層上に金属光沢層を積層させた系
では、金属光沢色の特異の色彩を視覚させることができ
ると共に耐光堅牢性を顕著に向上させており、屋外での
適用性を満たす。又、非円形断面形状のマイクロカプセ
ル形態の可逆熱変色性顔料を適用した系では、高温、高
圧が負荷されたとしても、顔料自体の弾性変形により前
記負荷が緩和され、マイクロカプセル壁膜が破壊される
ことがなく、所期の熱変色機能を持続して有効に発現で
きる。本発明テープは、前記した感温変色機能を有して
おり、測温を要する対象物に適宜形状、大きさに切断し
て、貼りつけることにより簡便に温度を視認でき、飲
料、食品分野、衣料分野、家庭用品、冷凍冷蔵分野、包
装分野等は勿論、品質乃至工程管理、保守保安分野等、
の広範な分野への適用性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可逆感温変色性粘着テープの一実施例
を示す斜視図である。
【図2】本発明の可逆感温変色性粘着テープの他の実施
例を示す斜視図である。
【図3】本発明を構成する熱変色性顔料の一例を示す、
(イ)外観、及び(ロ)断面の拡大説明図である。
【図4】本発明に適用する熱変色性顔料の他の例を示
す、(イ)外観、及び(ロ)断面の拡大説明図である。
【図5】本発明に適用する熱変色性顔料の他の例を示
す、(イ)外観、及び(ロ)断面の拡大説明図である。
【符号の説明】
1 可逆感温変色性粘着テープ 10 粘着テープ基材 11A 可逆感温変色層 11B 可逆感温変色層 11C 可逆感温変色層 11D 可逆感温変色層 11E 可逆感温変色層 11F 可逆感温変色層 11G 可逆感温変色層 12 非熱変色像 2 熱変色性顔料 21 熱変色性組成物 22 壁膜 23 窪み
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H026 AA07 AA09 BB01 DD01 DD42 DD53 FF05 4J004 AA03 AA04 AA05 AA06 AA07 AA08 AA09 AA11 AA12 AA13 AA14 AA15 AA16 AA17 AA18 AB01 CB02 CC02 CE01 FA01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感温変色性粘着テープにおいて、テープ
    基材の表面又は裏面の少なくとも一部に、(イ)電子供
    与性呈色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、及び
    (ハ)前記両者の呈色反応の生起温度を決める反応媒体
    を含む熱変色性組成物を内包させたマイクロカプセル形
    態の可逆熱変色性顔料が、バインダー樹脂中に分散状態
    に固着された可逆感温変色層を設けたことを特徴とする
    可逆感温変色性粘着テープ。
  2. 【請求項2】 可逆熱変色性顔料は、発色状態からの加
    熱により消色し、消色状態からの冷却により発色する加
    熱消色型、発色状態又は消色状態を互変的に特定温度域
    で記憶保持する色彩記憶保持型、又は消色状態からの加
    熱により発色し、発色状態からの降温により消色状態に
    復する加熱発色型の何れかより選ばれる、請求項1記載
    の可逆感温変色性粘着テープ。
  3. 【請求項3】 可逆熱変色性顔料は、窪みを有する非円
    形断面形状の最大外径の平均値が1〜30μmの範囲に
    あるマイクロカプセル形態の顔料である請求項1又は2
    記載の可逆感温変色性粘着テープ。
  4. 【請求項4】 可逆感温変色層と、天然雲母又は偏平ガ
    ラス片の表面を酸化チタンで被覆した金属光沢顔料をバ
    インダー樹脂中に分散状態に固着させた金属光沢層が積
    層されてなる請求項1乃至3の何れか一項に記載の可逆
    感温変色性粘着テープ。
  5. 【請求項5】 可逆感温変色層は、相異なる変色点を有
    する複数の可逆熱変色性顔料がバインダー樹脂中に分散
    状態に固着されてなる請求項1乃至4の何れか一項に記
    載の可逆感温変色性粘着テープ。
  6. 【請求項6】 バインダー樹脂は、粘着性樹脂であり、
    それ自体が粘着層を形成してなる請求項1乃至5の何れ
    か一項に記載の可逆感温変色性粘着テープ。
  7. 【請求項7】 可逆感温変色層は、低温側変色点が−3
    0℃〜25℃の範囲から選ばれる任意の温度であり、高
    温側変色点が27℃〜60℃の範囲から選ばれる任意の
    温度であり、前記低温側変色点と高温側変色点の間の任
    意の温度域で、前記低温側変色点以下又は高温側変色点
    以上の各変色状態を互変的に記憶保持できる色彩記憶保
    持型の可逆熱変色性顔料を適用した層である、請求項1
    乃至6の何れか一項に記載の可逆感温変色性粘着テー
    プ。
  8. 【請求項8】 可逆感温変色層の上層又は下層に非熱変
    色層が配されてなる請求項1乃至7の何れか一項に記載
    の可逆感温変色性粘着テープ。
  9. 【請求項9】 相異なる温度で変色する複数の可逆感温
    変色層が、軸線方向に並列状態に形成されている請求項
    1乃至8の何れか一項に記載の可逆感温変色性粘着テー
    プ。
  10. 【請求項10】 相異なる温度で変色する複数の可逆感
    温変色層が、適宜間隔をおいてブロック状に形成されて
    いる請求項1乃至8の何れか一項に記載の可逆感温変色
    性粘着テープ。
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