JP2002206972A - 感温変色性適温領域表示体 - Google Patents
感温変色性適温領域表示体Info
- Publication number
- JP2002206972A JP2002206972A JP2001004151A JP2001004151A JP2002206972A JP 2002206972 A JP2002206972 A JP 2002206972A JP 2001004151 A JP2001004151 A JP 2001004151A JP 2001004151 A JP2001004151 A JP 2001004151A JP 2002206972 A JP2002206972 A JP 2002206972A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- thermochromic
- color
- pigment
- temperature range
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Adhesive Tapes (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 適温範囲を有する被検知要素が、適温域にあ
るか否かを的確且つ簡易に目視により判別させる感温変
色性適温領域表示体の提供。 【解決手段】 被検知要素の適温領域(下限温度と上限
温度との間の全温度域)に適応する色彩保持温度幅ΔT
(t3 −t2 )を有する、特定の色彩記憶性熱変色性顔
料を適用した熱変色手段を備えた感温変色性適温領域表
示体。
るか否かを的確且つ簡易に目視により判別させる感温変
色性適温領域表示体の提供。 【解決手段】 被検知要素の適温領域(下限温度と上限
温度との間の全温度域)に適応する色彩保持温度幅ΔT
(t3 −t2 )を有する、特定の色彩記憶性熱変色性顔
料を適用した熱変色手段を備えた感温変色性適温領域表
示体。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感温変色性適温領
域表示体に関する。詳細には、特定の色彩記憶性熱変色
性顔料の適用による色変化により、被検知要素の温度
が、所期の適温領域(下限温度と上限温度との間の全温
度域)に保持されているか否かを目視により簡易に判別
可能に構成した感温変色性適温領域表示体に関する。
域表示体に関する。詳細には、特定の色彩記憶性熱変色
性顔料の適用による色変化により、被検知要素の温度
が、所期の適温領域(下限温度と上限温度との間の全温
度域)に保持されているか否かを目視により簡易に判別
可能に構成した感温変色性適温領域表示体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、熱変色性顔料を含む熱変色手
段の適用による色変化を利用して、物品を所定温度に加
熱或いは冷却するための処理温度や、物品が所定温度以
上又は以下に保持されているか否かの検知や、気温の検
知等が行われることは周知であり、これらに関する多数
の提案が開示され、幾つかの提案は実用化されている。
しかしながら、加熱或いは冷却処理後の食品、飲料等の
飲食或いは保温、保冷の適温範囲や、薬剤その他の液状
物の保温、保冷のための適温範囲(下限温度と上限温度
との間の温度域)を簡易且つ的確に色表示により視覚判
別させる、実用性を満たす提案は未だ開示されていな
い。従来より、前記適温域を表示する手段として、変色
温度を異にする示温染料を含むインクによる複数の着色
層を隣接、或いは適宜間隔をおいて印刷形成する試みが
あり、前記複数の印刷工程による複数の着色層の形成に
よる煩雑性と生産性の悪さを解消させる改良案として、
特開平3−18732号公報に「変色温度を異にし、且
つ異なった発色を呈する示温染料を二種以上混合して、
これをバインダーで調合したインクを印刷乃至塗布す
る」提案が、開示されている。
段の適用による色変化を利用して、物品を所定温度に加
熱或いは冷却するための処理温度や、物品が所定温度以
上又は以下に保持されているか否かの検知や、気温の検
知等が行われることは周知であり、これらに関する多数
の提案が開示され、幾つかの提案は実用化されている。
しかしながら、加熱或いは冷却処理後の食品、飲料等の
飲食或いは保温、保冷の適温範囲や、薬剤その他の液状
物の保温、保冷のための適温範囲(下限温度と上限温度
との間の温度域)を簡易且つ的確に色表示により視覚判
別させる、実用性を満たす提案は未だ開示されていな
い。従来より、前記適温域を表示する手段として、変色
温度を異にする示温染料を含むインクによる複数の着色
層を隣接、或いは適宜間隔をおいて印刷形成する試みが
あり、前記複数の印刷工程による複数の着色層の形成に
よる煩雑性と生産性の悪さを解消させる改良案として、
特開平3−18732号公報に「変色温度を異にし、且
つ異なった発色を呈する示温染料を二種以上混合して、
これをバインダーで調合したインクを印刷乃至塗布す
る」提案が、開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記提
案は、従来の複数の着色層を配設する系における複数の
印刷工程を省くことができるとしても、複数の示温染料
を要する上、適温域で呈する色彩が濃淡を伴う多色が混
在状態となりがちであり、生産性、視覚の単一性、簡易
性等を満たしておらず、実用的要件を必ずしも満足させ
ていなかった。本発明は、前記した従来の不具合を一挙
に解消し、特定の色彩記憶性熱変色性顔料の適用による
色変化により、加熱又は冷却処理物品、或いは雰囲気の
温度等の被検知要素が、所期の適温領域(下限温度と上
限温度との間の全温度域)に保持されているか否かを簡
易且つ的確に目視判別できる感温変色性適温領域表示体
を提供しようとするものである。
案は、従来の複数の着色層を配設する系における複数の
印刷工程を省くことができるとしても、複数の示温染料
を要する上、適温域で呈する色彩が濃淡を伴う多色が混
在状態となりがちであり、生産性、視覚の単一性、簡易
性等を満たしておらず、実用的要件を必ずしも満足させ
ていなかった。本発明は、前記した従来の不具合を一挙
に解消し、特定の色彩記憶性熱変色性顔料の適用による
色変化により、加熱又は冷却処理物品、或いは雰囲気の
温度等の被検知要素が、所期の適温領域(下限温度と上
限温度との間の全温度域)に保持されているか否かを簡
易且つ的確に目視判別できる感温変色性適温領域表示体
を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱変色性顔料
を含む熱変色手段により、温度変化を視覚により検知さ
せる感温変色性表示体において、熱変色性顔料として、
ヒステリシス幅(ΔH)が5℃〜60℃のヒステリシス
特性を示して発消色し、発色開始温度をt2 、消色開始
温度をt3 とするとき、色彩保持温度幅ΔT(t3 −t
2 )が3〜50℃の範囲にあり、前記色彩保持温度幅Δ
T(t3 −t2 )の全域で、発色状態と消色状態が互変
性を呈して、前記いずれかの状態が択一的に記憶保持さ
れる色彩記憶性熱変色性顔料のうち、被検知要素の適温
領域(下限温度と上限温度との間の全温度域)に適応す
る色彩保持温度幅ΔT(t3 −t2 )を有する任意の顔
料が選ばれてなり、前記ΔTの領域で呈する当該顔料の
発色乃至消色に伴なって視覚される様相変化によって、
被検知要素が、所期の適温領域に保持されているか否か
を判別可能に構成した感温変色性適温領域表示体を要件
とする。更には、前記色彩記憶性熱変色性顔料の完全発
色温度をt1 、完全消色温度をt 4 とするとき、ΔA
(t2 −t1 )及び/又はΔB(t4 −t3 )が1〜1
0℃の範囲にあること、熱変色手段が、色彩記憶性熱変
色性顔料をバインダー樹脂に分散状態に支持体表面に固
着させた熱変色層によるものであること、熱変色手段
が、色彩記憶性熱変色性顔料を熱可塑性樹脂中に分散状
態にブレンドして一体成形した材料によるものであるこ
と、支持体が包装体、容器又はシートであること、一体
成形した材料は、包装体、容器、シート、又は粒状乃至
線状体であること、シートの背面には、粘着剤が塗布さ
れてなること、被検知要素は、適温域を有する物品及び
雰囲気、製造或いは流通プロセスにおける温度管理要素
のいずれかより選ばれること、物品は、加熱又は冷却処
理物であること、等を要件とする。
を含む熱変色手段により、温度変化を視覚により検知さ
せる感温変色性表示体において、熱変色性顔料として、
ヒステリシス幅(ΔH)が5℃〜60℃のヒステリシス
特性を示して発消色し、発色開始温度をt2 、消色開始
温度をt3 とするとき、色彩保持温度幅ΔT(t3 −t
2 )が3〜50℃の範囲にあり、前記色彩保持温度幅Δ
T(t3 −t2 )の全域で、発色状態と消色状態が互変
性を呈して、前記いずれかの状態が択一的に記憶保持さ
れる色彩記憶性熱変色性顔料のうち、被検知要素の適温
領域(下限温度と上限温度との間の全温度域)に適応す
る色彩保持温度幅ΔT(t3 −t2 )を有する任意の顔
料が選ばれてなり、前記ΔTの領域で呈する当該顔料の
発色乃至消色に伴なって視覚される様相変化によって、
被検知要素が、所期の適温領域に保持されているか否か
を判別可能に構成した感温変色性適温領域表示体を要件
とする。更には、前記色彩記憶性熱変色性顔料の完全発
色温度をt1 、完全消色温度をt 4 とするとき、ΔA
(t2 −t1 )及び/又はΔB(t4 −t3 )が1〜1
0℃の範囲にあること、熱変色手段が、色彩記憶性熱変
色性顔料をバインダー樹脂に分散状態に支持体表面に固
着させた熱変色層によるものであること、熱変色手段
が、色彩記憶性熱変色性顔料を熱可塑性樹脂中に分散状
態にブレンドして一体成形した材料によるものであるこ
と、支持体が包装体、容器又はシートであること、一体
成形した材料は、包装体、容器、シート、又は粒状乃至
線状体であること、シートの背面には、粘着剤が塗布さ
れてなること、被検知要素は、適温域を有する物品及び
雰囲気、製造或いは流通プロセスにおける温度管理要素
のいずれかより選ばれること、物品は、加熱又は冷却処
理物であること、等を要件とする。
【0005】従来の適温領域の色表示は、前記した如く
複数の熱変色性顔料の適用を余儀なくされているが、本
発明は色彩記憶性熱変色性顔料のうち、特定の顔料を選
択的に使用することにより、単一の顔料の適用により、
適温領域の全域を単一の様相に保持して視覚させること
ができる。
複数の熱変色性顔料の適用を余儀なくされているが、本
発明は色彩記憶性熱変色性顔料のうち、特定の顔料を選
択的に使用することにより、単一の顔料の適用により、
適温領域の全域を単一の様相に保持して視覚させること
ができる。
【0006】本発明に適用する色彩記憶性熱変色性顔料
は、図1の説明図に示す如く、温度変化による着色濃度
の変化をプロットした曲線の形状が、温度を発色温度域
より低温側から高温へと変化させる場合と、逆に高温側
から低温側へ変化させる場合とで大きく異なる経路を辿
って変色し、t1 (完全発色温度)以下の温度域で実質
的に完全発色状態となり、前記発色状態は、t3 (消色
開始温度)で実質的に消色を開始し、t4 (完全消色温
度)以上の温度域で実質的に完全消色状態となり、前記
完全消色状態からの温度降下により、t2 (発色開始温
度)で実質的に発色を開始し、t1 (完全発色温度)で
実質的に完全発色状態を呈する。ここで、ΔHA (ヒス
テリシス温度幅)は、t1 とt2 の中間温度と、t3 と
t 4 の中間温度との間の温度幅を示し、色彩保持温度幅
ΔTA は、t3 とt2 との間の温度幅であり、発色状態
と消色状態とが互変性を示して、前記いずれかの状態が
択一的に実質的に記憶保持される温度域であり、ΔA
(t2 −t1 )は、消色状態から発色状態への移行の温
度幅を示し、ΔB(t4 −t3 )は、発色状態から消色
状態への移行の温度幅を示し、両者は共に温度幅が小さ
くなるにつれ、発色状態への移行、或いは消色状態への
移行の感度が向上する。
は、図1の説明図に示す如く、温度変化による着色濃度
の変化をプロットした曲線の形状が、温度を発色温度域
より低温側から高温へと変化させる場合と、逆に高温側
から低温側へ変化させる場合とで大きく異なる経路を辿
って変色し、t1 (完全発色温度)以下の温度域で実質
的に完全発色状態となり、前記発色状態は、t3 (消色
開始温度)で実質的に消色を開始し、t4 (完全消色温
度)以上の温度域で実質的に完全消色状態となり、前記
完全消色状態からの温度降下により、t2 (発色開始温
度)で実質的に発色を開始し、t1 (完全発色温度)で
実質的に完全発色状態を呈する。ここで、ΔHA (ヒス
テリシス温度幅)は、t1 とt2 の中間温度と、t3 と
t 4 の中間温度との間の温度幅を示し、色彩保持温度幅
ΔTA は、t3 とt2 との間の温度幅であり、発色状態
と消色状態とが互変性を示して、前記いずれかの状態が
択一的に実質的に記憶保持される温度域であり、ΔA
(t2 −t1 )は、消色状態から発色状態への移行の温
度幅を示し、ΔB(t4 −t3 )は、発色状態から消色
状態への移行の温度幅を示し、両者は共に温度幅が小さ
くなるにつれ、発色状態への移行、或いは消色状態への
移行の感度が向上する。
【0007】本発明は前記した色彩記憶性熱変色性顔料
のうち、ΔHが5℃〜60℃のヒステリシス特性を示し
て発消色し、ΔTが3〜50℃の範囲にあり、前記ΔT
が、被検知要素の適温領域(下限温度と上限温度との間
の全温度域)に適応する任意の顔料を選択的に適用する
ものである。更には、ΔA及び/又はΔBが1〜10℃
(好ましくは、1〜7℃)の範囲にある顔料が効果的に
適用される。ここで、冷却保冷系では、ΔBが10℃を
越えると、t3 からt4 への移行の感度が劣り、発色濃
度を漸減させた低濃度の発色状態を呈する温度幅が大と
なるため、適温上限温度の視覚判別性を低下させること
になり、一方、加熱保温系では、ΔAが10℃を越える
と、t2 からt1 への移行の感度が劣り、発色濃度を漸
増させつつ消色する温度幅が大となるため、適温下限温
度の視覚判別性を低下させることになり、少なくとも前
記要件を満たすことが望ましい。 (作用)前記ΔTの温度域は、発色状態と消色状態を互
変的に実質的に記憶保持させる領域であり、当該ΔT値
が、前記した適温領域と適応しているため、適温領域に
保持されている限り、t2 とt3 の間の全温度域におい
て、冷却保冷系では実質的に発色状態を呈し、この状態
を保持しており、加熱保温系では実質的に消色状態を呈
し、この状態を保持している。従って、冷却保冷系で
は、発色状態で呈する様相が保持されている限り、適温
領域に保持されていることが、加熱保温系では、消色状
態で呈する様相が保持されている限り、適温領域に保持
されていることが視覚判別される。又、前記ΔA、又は
ΔBが前記要件を満たすとき、低濃度を呈する温度幅が
制限されており、適温領域の限界温度を効果的に視覚さ
せるのに寄与する。尚、前記における冷却保冷系とは、
常態に対して、低温側を適温とする系であり、加熱保温
系とは、常態に対して、高温側を適温とする系を概括的
に表現するものである。
のうち、ΔHが5℃〜60℃のヒステリシス特性を示し
て発消色し、ΔTが3〜50℃の範囲にあり、前記ΔT
が、被検知要素の適温領域(下限温度と上限温度との間
の全温度域)に適応する任意の顔料を選択的に適用する
ものである。更には、ΔA及び/又はΔBが1〜10℃
(好ましくは、1〜7℃)の範囲にある顔料が効果的に
適用される。ここで、冷却保冷系では、ΔBが10℃を
越えると、t3 からt4 への移行の感度が劣り、発色濃
度を漸減させた低濃度の発色状態を呈する温度幅が大と
なるため、適温上限温度の視覚判別性を低下させること
になり、一方、加熱保温系では、ΔAが10℃を越える
と、t2 からt1 への移行の感度が劣り、発色濃度を漸
増させつつ消色する温度幅が大となるため、適温下限温
度の視覚判別性を低下させることになり、少なくとも前
記要件を満たすことが望ましい。 (作用)前記ΔTの温度域は、発色状態と消色状態を互
変的に実質的に記憶保持させる領域であり、当該ΔT値
が、前記した適温領域と適応しているため、適温領域に
保持されている限り、t2 とt3 の間の全温度域におい
て、冷却保冷系では実質的に発色状態を呈し、この状態
を保持しており、加熱保温系では実質的に消色状態を呈
し、この状態を保持している。従って、冷却保冷系で
は、発色状態で呈する様相が保持されている限り、適温
領域に保持されていることが、加熱保温系では、消色状
態で呈する様相が保持されている限り、適温領域に保持
されていることが視覚判別される。又、前記ΔA、又は
ΔBが前記要件を満たすとき、低濃度を呈する温度幅が
制限されており、適温領域の限界温度を効果的に視覚さ
せるのに寄与する。尚、前記における冷却保冷系とは、
常態に対して、低温側を適温とする系であり、加熱保温
系とは、常態に対して、高温側を適温とする系を概括的
に表現するものである。
【0008】前記本発明に適用の色彩記憶性熱変色性顔
料の系に対し、数℃以下の比較的小さいヒステリシス温
度幅(ΔHB )を有する可逆熱変色性顔料の系にあって
は、図2の説明図に示す如く、t2 とt3 の間の温度幅
が狭く、発色状態と消色状態は僅かの温度変化により交
替することになり、前記した各状態は実質的に保持され
ることなく、元の状態に復する。従って、本発明に適用
のΔTA と同等の色彩保持幅として機能させるために
は、複数の変色温度を異にする可逆熱変色性顔料の適用
を免れない。
料の系に対し、数℃以下の比較的小さいヒステリシス温
度幅(ΔHB )を有する可逆熱変色性顔料の系にあって
は、図2の説明図に示す如く、t2 とt3 の間の温度幅
が狭く、発色状態と消色状態は僅かの温度変化により交
替することになり、前記した各状態は実質的に保持され
ることなく、元の状態に復する。従って、本発明に適用
のΔTA と同等の色彩保持幅として機能させるために
は、複数の変色温度を異にする可逆熱変色性顔料の適用
を免れない。
【0009】前記した本発明における被検知要素は、適
温管理を要する総ての対象が有効でり、適温域を有する
物品及び雰囲気、製造或いは流通プロセスにおける温度
管理要素等を例示できる。更に、具体的には、前記物品
は、加熱又は冷却処理物であり、飲料、食品、薬剤、化
学品、化粧品等の製品及び原材料、機器類、等を例示で
き、飲食適温、保冷保温適温、実用適温、管理適温等に
保持されているか否か等の目視検知に有効である。ここ
で、前記被検知要素は、包袋、容器等に収容状態、或い
は被覆状態であってもよい。又、前記食品は、加工食品
に限らず、卵、肉類、魚介類、野菜、果物等の素材を含
む。
温管理を要する総ての対象が有効でり、適温域を有する
物品及び雰囲気、製造或いは流通プロセスにおける温度
管理要素等を例示できる。更に、具体的には、前記物品
は、加熱又は冷却処理物であり、飲料、食品、薬剤、化
学品、化粧品等の製品及び原材料、機器類、等を例示で
き、飲食適温、保冷保温適温、実用適温、管理適温等に
保持されているか否か等の目視検知に有効である。ここ
で、前記被検知要素は、包袋、容器等に収容状態、或い
は被覆状態であってもよい。又、前記食品は、加工食品
に限らず、卵、肉類、魚介類、野菜、果物等の素材を含
む。
【0010】前記本発明に適用の色彩記憶性熱変色性顔
料として、(イ)電子供与性呈色性有機化合物、(ロ)
前記化合物を呈色させる電子受容性化合物、及び(ハ)
前記両者の呈色反応の生起温度を決める反応媒体の必須
三成分を含む、従来より公知の熱変色性組成物をマイク
ロカプセル化したものを例示することができ、具体的に
は、本出願人が提案した特公平4−17154号公報、
特開平7−179777号公報、特開平7−33997
号公報、特開平8−39936号公報等に記載されてい
る顔料のうち、前記した要件を満たす顔料が選択的に使
用できる。
料として、(イ)電子供与性呈色性有機化合物、(ロ)
前記化合物を呈色させる電子受容性化合物、及び(ハ)
前記両者の呈色反応の生起温度を決める反応媒体の必須
三成分を含む、従来より公知の熱変色性組成物をマイク
ロカプセル化したものを例示することができ、具体的に
は、本出願人が提案した特公平4−17154号公報、
特開平7−179777号公報、特開平7−33997
号公報、特開平8−39936号公報等に記載されてい
る顔料のうち、前記した要件を満たす顔料が選択的に使
用できる。
【0011】尚、色彩記憶性熱変色性顔料は、前記した
(イ)、(ロ)、(ハ)の三成分を含む微粒子形態のも
の、例えば、バインダー樹脂と共にブレンドした粒状物
や前記粒状物を別の樹脂で被覆したもの、等であっても
よいが、前記したマイクロカプセル形態のものが、鮮明
且つ高発色濃度を示すと共に、均質性、分散安定性、耐
薬品性等に優れており、最も効果的である。前記熱変色
性組成物をマイクロカプセルに内包させる手段として
は、界面重合法、界面重縮合法、インサイチュー法、コ
アセルベート法等、公知のカプセル化方法が適用され
る。
(イ)、(ロ)、(ハ)の三成分を含む微粒子形態のも
の、例えば、バインダー樹脂と共にブレンドした粒状物
や前記粒状物を別の樹脂で被覆したもの、等であっても
よいが、前記したマイクロカプセル形態のものが、鮮明
且つ高発色濃度を示すと共に、均質性、分散安定性、耐
薬品性等に優れており、最も効果的である。前記熱変色
性組成物をマイクロカプセルに内包させる手段として
は、界面重合法、界面重縮合法、インサイチュー法、コ
アセルベート法等、公知のカプセル化方法が適用され
る。
【0012】適用する色彩記憶性熱変色性顔料の平均粒
子径は、0.5μm〜30μmの範囲、好ましくは、
0.5〜15μm、更に好ましくは、0.5〜10μm
の範囲にあることが、変色の鋭敏性、持久性、加工適性
等の面で有効である。粒子径が30μmを越える系にあ
っては、均質な分散性を保持し難く、一方、0.5μm
未満の系にあっては、水性媒体中に懸濁した状態でマイ
クロカプセル化した熱変色性顔料が得られるとしても、
濾別又は遠心分離等の手段によるカプセル化顔料の単離
に難がある上、強度的に不充分である。
子径は、0.5μm〜30μmの範囲、好ましくは、
0.5〜15μm、更に好ましくは、0.5〜10μm
の範囲にあることが、変色の鋭敏性、持久性、加工適性
等の面で有効である。粒子径が30μmを越える系にあ
っては、均質な分散性を保持し難く、一方、0.5μm
未満の系にあっては、水性媒体中に懸濁した状態でマイ
クロカプセル化した熱変色性顔料が得られるとしても、
濾別又は遠心分離等の手段によるカプセル化顔料の単離
に難がある上、強度的に不充分である。
【0013】又、本発明のカプセル化された色彩記憶性
熱変色性顔料にあっては、熱変色性組成物/マイクロカ
プセル壁膜=7/1〜1/1(重量比)の範囲にあるこ
とが望ましい。熱変色性組成物の比率が前記範囲より大
になると壁膜の厚みが肉薄になり過ぎて、内包した熱変
色性組成物の保護機能の低下がみられる。一方、壁膜の
比率が前記範囲より大になると壁膜強度が向上し、保護
機能は高められるが、熱変色性組成物の相対的な比率の
低下により発色濃度の低下を来し、好ましくない。
熱変色性顔料にあっては、熱変色性組成物/マイクロカ
プセル壁膜=7/1〜1/1(重量比)の範囲にあるこ
とが望ましい。熱変色性組成物の比率が前記範囲より大
になると壁膜の厚みが肉薄になり過ぎて、内包した熱変
色性組成物の保護機能の低下がみられる。一方、壁膜の
比率が前記範囲より大になると壁膜強度が向上し、保護
機能は高められるが、熱変色性組成物の相対的な比率の
低下により発色濃度の低下を来し、好ましくない。
【0014】次に前記色彩記憶性熱変色性顔料を適用し
た熱変色手段について説明する。熱変色手段としては、
従来より汎用の公知の手段が適用でき、公知の方法によ
り実用化できる。以下に具体例を示す。
た熱変色手段について説明する。熱変色手段としては、
従来より汎用の公知の手段が適用でき、公知の方法によ
り実用化できる。以下に具体例を示す。
【0015】熱変色手段として、色彩記憶性熱変色性顔
料をバインダー樹脂に分散状態に支持体表面に固着させ
て熱変色層を形成する系にあっては、当該顔料をバイン
ダー樹脂を含むビヒクル中に分散させてインキ又は塗料
となし、従来より汎用のスクリーン印刷、オフセット印
刷、グラビヤ印刷、コーター、転写印刷等の印刷手段や
スプレー塗装等の塗布手段により、1μm〜300μ
m、好ましくは5μm〜100μmの厚みの熱変色層を
対象の支持体上に形成して実用に供される。ここで、前
記色彩記憶性熱変色性顔料は、バインダー樹脂100重
量部に対して、20〜400重量部の割合(好適には、
30〜300重量部)でブレンドされる。20重量部未
満では、鮮明な熱変色性を示さず、一方、400重量部
を越えると消色時における色残りが発生しがちである。
前記支持体は、内容物を収容する包装体や容器、シート
材、適宜形状の造形体等を例示でき、熱変色層は、ベタ
状に印刷乃至塗布されたものに限らず、文字、英数字、
記号、図柄等の像を形成したものが有効である。尚、前
記熱変色層は、当該熱変色性顔料の発色時における有色
状態と、消色時における無色状態との互変性に限らず、
汎用の非熱変色性着色剤(染料乃至顔料)を併用して、
発色時の有色(1)と消色時の有色(2)との互変性を
有するものであってもよい。又、前記熱変色層の下層又
は上層に適宜の非熱変色層(像を含む)を配設して視覚
効果を高めることができる。
料をバインダー樹脂に分散状態に支持体表面に固着させ
て熱変色層を形成する系にあっては、当該顔料をバイン
ダー樹脂を含むビヒクル中に分散させてインキ又は塗料
となし、従来より汎用のスクリーン印刷、オフセット印
刷、グラビヤ印刷、コーター、転写印刷等の印刷手段や
スプレー塗装等の塗布手段により、1μm〜300μ
m、好ましくは5μm〜100μmの厚みの熱変色層を
対象の支持体上に形成して実用に供される。ここで、前
記色彩記憶性熱変色性顔料は、バインダー樹脂100重
量部に対して、20〜400重量部の割合(好適には、
30〜300重量部)でブレンドされる。20重量部未
満では、鮮明な熱変色性を示さず、一方、400重量部
を越えると消色時における色残りが発生しがちである。
前記支持体は、内容物を収容する包装体や容器、シート
材、適宜形状の造形体等を例示でき、熱変色層は、ベタ
状に印刷乃至塗布されたものに限らず、文字、英数字、
記号、図柄等の像を形成したものが有効である。尚、前
記熱変色層は、当該熱変色性顔料の発色時における有色
状態と、消色時における無色状態との互変性に限らず、
汎用の非熱変色性着色剤(染料乃至顔料)を併用して、
発色時の有色(1)と消色時の有色(2)との互変性を
有するものであってもよい。又、前記熱変色層の下層又
は上層に適宜の非熱変色層(像を含む)を配設して視覚
効果を高めることができる。
【0016】熱変色手段として、色彩記憶性熱変色性顔
料を熱可塑性樹脂中に分散状態にブレンドして一体成形
した材料による系では、当該顔料は熱可塑性樹脂に対し
て、0.1〜30重量%の範囲が有効である。0.1重
量%未満では色濃度が不充分であり、一方、30重量%
を越えると色濃度の顕著な向上もみられず、5〜20重
量%の範囲にブレンドすることにより効果的に色変化を
視覚判別させることができる。ここで、一体成形した材
料としては、包装体、容器、シート、又は粒状乃至線状
体等を例示できる。尚、前記一体成形した材料にあって
も、前記熱変色層による系と同様、当該熱変色性顔料の
発色時における有色状態と、消色時における無色状態と
の互変性に限らず、汎用の非熱変色性着色剤(染料乃至
顔料)を併用して、発色時の有色(1)と消色時の有色
(2)との互変性を有するものであってもよい。
料を熱可塑性樹脂中に分散状態にブレンドして一体成形
した材料による系では、当該顔料は熱可塑性樹脂に対し
て、0.1〜30重量%の範囲が有効である。0.1重
量%未満では色濃度が不充分であり、一方、30重量%
を越えると色濃度の顕著な向上もみられず、5〜20重
量%の範囲にブレンドすることにより効果的に色変化を
視覚判別させることができる。ここで、一体成形した材
料としては、包装体、容器、シート、又は粒状乃至線状
体等を例示できる。尚、前記一体成形した材料にあって
も、前記熱変色層による系と同様、当該熱変色性顔料の
発色時における有色状態と、消色時における無色状態と
の互変性に限らず、汎用の非熱変色性着色剤(染料乃至
顔料)を併用して、発色時の有色(1)と消色時の有色
(2)との互変性を有するものであってもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の感温変色性適温領域表示
体は、本発明の要件を満たす色彩記憶性熱変色性顔料を
含む熱変色性手段の適用により構成される系がすべて有
効であり、以下の実施例に限定されない。
体は、本発明の要件を満たす色彩記憶性熱変色性顔料を
含む熱変色性手段の適用により構成される系がすべて有
効であり、以下の実施例に限定されない。
【0018】
【実施例】以下に実施例を示す。尚、実施例中の部は重
量部である。
量部である。
【0019】実施例1 色彩記憶性熱変色性顔料A(青色に発色、完全発色温度
t1 :14℃、発色開始温度t2 :16℃、消色開始温
度t3 :28℃、完全消色温度t4 :30℃、ΔH:1
4℃、ΔT:12℃、ΔA:2℃、ΔB:2℃)とバン
イダー樹脂を含有する熱変色性インキにより、白色の軟
質プラスチックシートからなる包装袋の外面に、「適
温」の文字を印刷形成して感温変色性適温領域表示体を
構成した。前記表示体の内部に、水溶性高分子を含有す
る水溶液を主成分とするゲル状の蓄熱剤を封入し、頭部
冷却用蓄熱体を作製した。前記蓄熱体の実用時の適温範
囲は、16℃〜28℃に設定されており、冷蔵庫に入
れ、適宜時間、冷却して取り出したところ、青色に発色
した「適温」の文字が視覚され、16℃〜28℃の全温
度範囲において、前記発色状態の青色の「適温」の文字
を視覚させた。暫くの間、実用に供したところ、温度上
昇により前記青色の文字は、完全に消色しており、適温
上限温度(28℃)を越えて適温範囲外であることが視
覚判別できた。
t1 :14℃、発色開始温度t2 :16℃、消色開始温
度t3 :28℃、完全消色温度t4 :30℃、ΔH:1
4℃、ΔT:12℃、ΔA:2℃、ΔB:2℃)とバン
イダー樹脂を含有する熱変色性インキにより、白色の軟
質プラスチックシートからなる包装袋の外面に、「適
温」の文字を印刷形成して感温変色性適温領域表示体を
構成した。前記表示体の内部に、水溶性高分子を含有す
る水溶液を主成分とするゲル状の蓄熱剤を封入し、頭部
冷却用蓄熱体を作製した。前記蓄熱体の実用時の適温範
囲は、16℃〜28℃に設定されており、冷蔵庫に入
れ、適宜時間、冷却して取り出したところ、青色に発色
した「適温」の文字が視覚され、16℃〜28℃の全温
度範囲において、前記発色状態の青色の「適温」の文字
を視覚させた。暫くの間、実用に供したところ、温度上
昇により前記青色の文字は、完全に消色しており、適温
上限温度(28℃)を越えて適温範囲外であることが視
覚判別できた。
【0020】実施例2 色彩記憶性熱変色性顔料B(青色に発色、完全発色温度
t1 :9℃、発色開始温度t2 :14℃、消色開始温度
t3 :20℃、完全消色温度t4 :24℃、ΔH:1
0.5℃、ΔT:6℃、ΔA:5℃、ΔB:4℃)とバ
インダー樹脂を含有する熱変色性インキにより、白色合
成紙(厚み20μm、裏面に粘着層付き)の表面に「冷
えています」の抜き文字を印刷して、感温変色性適温領
域表示体を構成した。前記表示体を西瓜の表面に貼付
し、冷蔵庫の中で冷却して取り出したところ、青色地に
「冷えています」の抜き文字が視覚された。前記西瓜を
室温(25℃)に放置したところ、この状態から西瓜が
20℃に昇温するまでの温度範囲において、前記抜き文
字が明瞭に視覚され、適温範囲にあることが判別でき、
20℃を越えると消色を開始して色濃度を漸減させ、2
4℃で前記抜き文字が完全に視覚されなくなり、適温範
囲外であることが視覚判別できた。
t1 :9℃、発色開始温度t2 :14℃、消色開始温度
t3 :20℃、完全消色温度t4 :24℃、ΔH:1
0.5℃、ΔT:6℃、ΔA:5℃、ΔB:4℃)とバ
インダー樹脂を含有する熱変色性インキにより、白色合
成紙(厚み20μm、裏面に粘着層付き)の表面に「冷
えています」の抜き文字を印刷して、感温変色性適温領
域表示体を構成した。前記表示体を西瓜の表面に貼付
し、冷蔵庫の中で冷却して取り出したところ、青色地に
「冷えています」の抜き文字が視覚された。前記西瓜を
室温(25℃)に放置したところ、この状態から西瓜が
20℃に昇温するまでの温度範囲において、前記抜き文
字が明瞭に視覚され、適温範囲にあることが判別でき、
20℃を越えると消色を開始して色濃度を漸減させ、2
4℃で前記抜き文字が完全に視覚されなくなり、適温範
囲外であることが視覚判別できた。
【0021】実施例3 色彩記憶性熱変色性顔料C(緑色に発色、完全発色温度
t1 :36℃、発色開始温度t2 :38℃、消色開始温
度t3 :45℃、完全消色温度t4 :48℃、ΔH:
9.5℃、ΔT:7℃、ΔA:2℃、ΔB:3℃)と非
熱変色性のピンク色顔料を着色成分として含有する熱変
色性エポキシインキ(熱変色性顔料Cが発色状態では黒
色を呈し、消色状態でピンク色を呈する)により陶器製
マグカップの表面にハートの図柄を印刷後、加熱硬化し
て、感温変色性適温領域表示体を構成した。前記表示体
に飲料(25℃)を入れ、家庭用電子レンジで所定時
間、加熱したところ、前記ハートの図柄が黒色からピン
ク色に変色し、飲料の温度が48℃以上になったことを
視覚することができた。前記表示体をこの状態から暫く
の間、25℃の室温下に放置したところ、温度降下によ
り前記ハート柄が再び黒色になり、内部の飲料の温度が
適温範囲外であることが視覚判別できた。
t1 :36℃、発色開始温度t2 :38℃、消色開始温
度t3 :45℃、完全消色温度t4 :48℃、ΔH:
9.5℃、ΔT:7℃、ΔA:2℃、ΔB:3℃)と非
熱変色性のピンク色顔料を着色成分として含有する熱変
色性エポキシインキ(熱変色性顔料Cが発色状態では黒
色を呈し、消色状態でピンク色を呈する)により陶器製
マグカップの表面にハートの図柄を印刷後、加熱硬化し
て、感温変色性適温領域表示体を構成した。前記表示体
に飲料(25℃)を入れ、家庭用電子レンジで所定時
間、加熱したところ、前記ハートの図柄が黒色からピン
ク色に変色し、飲料の温度が48℃以上になったことを
視覚することができた。前記表示体をこの状態から暫く
の間、25℃の室温下に放置したところ、温度降下によ
り前記ハート柄が再び黒色になり、内部の飲料の温度が
適温範囲外であることが視覚判別できた。
【0022】実施例4 色彩記憶性熱変色性顔料D(青色に発色、完全発色温度
t1 :−26℃、発色開始温度t2 :−24℃、消色開
始温度t3 :−18℃、完全消色温度t4 :−16℃、
ΔH:8℃、ΔT:6℃、ΔA:2℃、ΔB:2℃)が
分散状態に一体的にブレンドされたポリエチレン製容器
を成形し、感温変色性適温領域表示体を構成した。前記
表示体の内部に、水溶性高分子と氷点降下剤を含む水溶
液を主成分とするゲル状の蓄冷剤を封入して、食品及び
飲料保冷用蓄冷体を作製した。前記蓄冷体は、適温範囲
(−24℃〜−18℃)において、青色の外観を呈して
おり、−18℃を越えると消色し始め、適温範囲外であ
ることが視覚判別できた。
t1 :−26℃、発色開始温度t2 :−24℃、消色開
始温度t3 :−18℃、完全消色温度t4 :−16℃、
ΔH:8℃、ΔT:6℃、ΔA:2℃、ΔB:2℃)が
分散状態に一体的にブレンドされたポリエチレン製容器
を成形し、感温変色性適温領域表示体を構成した。前記
表示体の内部に、水溶性高分子と氷点降下剤を含む水溶
液を主成分とするゲル状の蓄冷剤を封入して、食品及び
飲料保冷用蓄冷体を作製した。前記蓄冷体は、適温範囲
(−24℃〜−18℃)において、青色の外観を呈して
おり、−18℃を越えると消色し始め、適温範囲外であ
ることが視覚判別できた。
【0023】実施例5 色彩記憶性熱変色性顔料Aとバインダー樹脂を含有する
熱変色性インキを白色の布帛により形成した造花の表面
にスプレー塗装し、室内温度確認用の感温変色性適温領
域表示体を構成した。前記表示体を14℃以下に冷却し
て青色に発色させた後、室温に放置したところ、室温が
28℃を越えると消色し始め、室温が所期の適温範囲以
上の温度になったことを視覚判別できた。
熱変色性インキを白色の布帛により形成した造花の表面
にスプレー塗装し、室内温度確認用の感温変色性適温領
域表示体を構成した。前記表示体を14℃以下に冷却し
て青色に発色させた後、室温に放置したところ、室温が
28℃を越えると消色し始め、室温が所期の適温範囲以
上の温度になったことを視覚判別できた。
【0024】比較例1 実施例1の色彩記憶性熱変色性顔料Aを可逆熱変色性顔
料E(青色に発色、完全発色温度t1 :14℃、発色開
始温度t2 :16℃、消色開始温度t3 :17℃、完全
消色温度t4 :19℃、ΔH:3℃、ΔT:1℃、Δ
A:2℃、ΔB:2℃)に置き換えた以外は実施例1と
同様にして感温変色性表示体を構成した。前記表示体
は、実施例1と同様に冷却すると、16℃より着色を開
始し、14℃以下で青色を呈し、適温範囲の下限温度を
判別することができるとしても、実用に際しては、直ち
に消色し、適温範囲の上限温度(28℃)までの範囲を
青色に保持して視覚させることができず、実用の便宜性
を満足させていない。
料E(青色に発色、完全発色温度t1 :14℃、発色開
始温度t2 :16℃、消色開始温度t3 :17℃、完全
消色温度t4 :19℃、ΔH:3℃、ΔT:1℃、Δ
A:2℃、ΔB:2℃)に置き換えた以外は実施例1と
同様にして感温変色性表示体を構成した。前記表示体
は、実施例1と同様に冷却すると、16℃より着色を開
始し、14℃以下で青色を呈し、適温範囲の下限温度を
判別することができるとしても、実用に際しては、直ち
に消色し、適温範囲の上限温度(28℃)までの範囲を
青色に保持して視覚させることができず、実用の便宜性
を満足させていない。
【0025】比較例2 実施例1の色彩記憶性熱変色性顔料Aを熱変色性顔料F
(青色に発色、完全発色温度t1 :25℃、発色開始温
度t2 :27℃、消色開始温度t3 :28℃、完全消色
温度t4 :30℃、ΔH:3℃、ΔT:1℃、ΔA:2
℃、ΔB:2℃)に置き換えた以外は実施例1と同様に
して感温変色性表示体を構成した。前記表示体は、実施
例1の感温変色性適温領域表示体と同様に冷却処理して
実用に供したところ、適温範囲の上限温度(28℃)を
判別することができるとしても、適温範囲の下限温度
(16℃)が確認できず、実用の便宜性を満足させてい
ない。
(青色に発色、完全発色温度t1 :25℃、発色開始温
度t2 :27℃、消色開始温度t3 :28℃、完全消色
温度t4 :30℃、ΔH:3℃、ΔT:1℃、ΔA:2
℃、ΔB:2℃)に置き換えた以外は実施例1と同様に
して感温変色性表示体を構成した。前記表示体は、実施
例1の感温変色性適温領域表示体と同様に冷却処理して
実用に供したところ、適温範囲の上限温度(28℃)を
判別することができるとしても、適温範囲の下限温度
(16℃)が確認できず、実用の便宜性を満足させてい
ない。
【0026】
【発明の効果】本発明は、前記した特定の色彩記憶性熱
変色性顔料の適用による色変化により、適温管理を要す
る総ての被検知要素が、所期の適温領域(下限温度と上
限温度との間の全温度域)に保持されているか否かを簡
易且つ的確に一目で視覚判別できる感温変色性適温領域
表示体を提供できる。
変色性顔料の適用による色変化により、適温管理を要す
る総ての被検知要素が、所期の適温領域(下限温度と上
限温度との間の全温度域)に保持されているか否かを簡
易且つ的確に一目で視覚判別できる感温変色性適温領域
表示体を提供できる。
【図1】本発明に適用の色彩記憶性熱変色性顔料の変色
挙動を説明するグラフである。
挙動を説明するグラフである。
【図2】ヒステリシス温度幅(ΔH)が小の可逆熱変色
性顔料の変色挙動を、図1の色彩記憶性熱変色性顔料の
ΔT値と対比して説明したグラフである。
性顔料の変色挙動を、図1の色彩記憶性熱変色性顔料の
ΔT値と対比して説明したグラフである。
【符号の説明】 t1 完全発色温度 t2 発色開始温度 t3 消色開始温度 t4 完全消色温度 ΔHA ヒステリシス温度幅 ΔHB ヒステリシス温度幅 ΔTA 色彩保持温度幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09J 7/02 C09J 7/02 Z G09F 3/02 G09F 3/02 U 3/10 3/10 A Fターム(参考) 4J004 AB01 CC02 FA01 4J038 KA08 NA01 NA13 4J039 BD03 BE01 EA29 EA32 FA02 FA06 GA02 GA03 GA10
Claims (9)
- 【請求項1】 熱変色性顔料を含む熱変色手段により、
温度変化を視覚により検知させる感温変色性表示体にお
いて、熱変色性顔料として、ヒステリシス幅(ΔH)が
5℃〜60℃のヒステリシス特性を示して発消色し、発
色開始温度をt2、消色開始温度をt3 とするとき、色
彩保持温度幅ΔT(t3 −t2 )が3〜50℃の範囲に
あり、前記色彩保持温度幅ΔT(t3 −t2 )の全域
で、発色状態と消色状態が互変性を呈して、前記いずれ
かの状態が択一的に記憶保持される色彩記憶性熱変色性
顔料のうち、被検知要素の適温領域(下限温度と上限温
度との間の全温度域)に適応する色彩保持温度幅ΔT
(t3 −t2 )を有する任意の顔料が選ばれてなり、前
記ΔTの領域で呈する当該顔料の発色乃至消色に伴なっ
て視覚される様相変化によって、前記検知要素の温度
が、所期の適温領域に保持されているか否かを判別可能
に構成した感温変色性適温領域表示体。 - 【請求項2】 前記色彩記憶性熱変色性顔料の完全発色
温度をt1 、完全消色温度をt4 とするとき、ΔA(t
2 −t1 )及び/又はΔB(t4 −t3 )が1〜10℃
の範囲にある請求項1記載の感温変色性適温領域表示
体。 - 【請求項3】 熱変色手段が、色彩記憶性熱変色性顔料
をバインダー樹脂に分散状態に支持体表面に固着させた
熱変色層によるものである請求項1又は2記載の感温変
色性適温領域表示体。 - 【請求項4】 熱変色手段が、色彩記憶性熱変色性顔料
を熱可塑性樹脂中に分散状態にブレンドして一体成形し
た材料によるものである請求項1又は2記載の感温変色
性適温領域表示体。 - 【請求項5】 支持体が包装体、容器又はシートである
請求項3記載の感温変色性適温領域表示体。 - 【請求項6】 一体成形した材料は、包装体、容器、シ
ート、又は粒状乃至線状体である請求項4記載の感温変
色性適温領域表示体。 - 【請求項7】 シートの背面には、粘着剤が塗布されて
なる請求項5又は6記載の感温変色性適温領域表示体。 - 【請求項8】 被検知要素は、適温域を有する物品及び
雰囲気、製造或いは流通プロセスにおける温度管理要素
のいずれかより選ばれる請求項1又は2記載の感温変色
性適温領域表示体。 - 【請求項9】 物品は、加熱又は冷却処理物である請求
項8記載の感温変色性適温領域表示体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001004151A JP2002206972A (ja) | 2001-01-11 | 2001-01-11 | 感温変色性適温領域表示体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001004151A JP2002206972A (ja) | 2001-01-11 | 2001-01-11 | 感温変色性適温領域表示体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002206972A true JP2002206972A (ja) | 2002-07-26 |
Family
ID=18872381
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001004151A Pending JP2002206972A (ja) | 2001-01-11 | 2001-01-11 | 感温変色性適温領域表示体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002206972A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004271359A (ja) * | 2003-03-10 | 2004-09-30 | Jiikuesuto:Kk | 感温表示片の製造方法 |
| US7551868B2 (en) | 2006-07-11 | 2009-06-23 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus and image forming method |
| US7657218B2 (en) | 2006-08-22 | 2010-02-02 | Ricoh Company Ltd. | Gloss providing sheet and image formation apparatus |
| CN107912820A (zh) * | 2017-04-27 | 2018-04-17 | 杭州康佳乐旅游用品有限公司 | 可以净化空气及隔离雾霾和微尘的防尘纱及其制造方法 |
| JP2018100107A (ja) * | 2016-12-20 | 2018-06-28 | キョーラク株式会社 | プラスチック容器及びその製造方法 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH064641U (ja) * | 1991-02-06 | 1994-01-21 | パイロットインキ株式会社 | シート状温度表示体 |
| JPH0733997A (ja) * | 1993-07-21 | 1995-02-03 | Pilot Ink Co Ltd | 感温変色性色彩記憶性マイクロカプセル顔料 |
| JPH09313520A (ja) * | 1996-06-03 | 1997-12-09 | Pilot Ink Co Ltd | 感温変色性皮膚冷却用シート |
-
2001
- 2001-01-11 JP JP2001004151A patent/JP2002206972A/ja active Pending
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH064641U (ja) * | 1991-02-06 | 1994-01-21 | パイロットインキ株式会社 | シート状温度表示体 |
| JPH0733997A (ja) * | 1993-07-21 | 1995-02-03 | Pilot Ink Co Ltd | 感温変色性色彩記憶性マイクロカプセル顔料 |
| JPH09313520A (ja) * | 1996-06-03 | 1997-12-09 | Pilot Ink Co Ltd | 感温変色性皮膚冷却用シート |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004271359A (ja) * | 2003-03-10 | 2004-09-30 | Jiikuesuto:Kk | 感温表示片の製造方法 |
| US7551868B2 (en) | 2006-07-11 | 2009-06-23 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus and image forming method |
| US7657218B2 (en) | 2006-08-22 | 2010-02-02 | Ricoh Company Ltd. | Gloss providing sheet and image formation apparatus |
| JP2018100107A (ja) * | 2016-12-20 | 2018-06-28 | キョーラク株式会社 | プラスチック容器及びその製造方法 |
| CN107912820A (zh) * | 2017-04-27 | 2018-04-17 | 杭州康佳乐旅游用品有限公司 | 可以净化空气及隔离雾霾和微尘的防尘纱及其制造方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US9464944B2 (en) | Temperature range compliance indicator | |
| US10323989B2 (en) | Advanced multi-element consumable-disposable products | |
| JP3726217B2 (ja) | 感温変色性色彩記憶性マイクロカプセル顔料 | |
| US20250376599A1 (en) | Thermal transfer ribbons and direct thermal print media including environmental exposure indicator material | |
| US12392672B2 (en) | Printable irreversible minimum temperature indicator | |
| JP7675656B2 (ja) | 熱変色性温度センサ | |
| JP4878930B2 (ja) | 可逆感温変色性ヒステリシス組成物 | |
| US20250198855A1 (en) | Customizable supplies for high temperature exposure monitoring | |
| JP2023138543A (ja) | 温度管理インジケーターの製造方法 | |
| JP2002206972A (ja) | 感温変色性適温領域表示体 | |
| JP2002181637A (ja) | 感温変色性適温表示蓄熱体 | |
| JP2015024582A (ja) | 可逆熱変色積層体への粘着層の配設方法および可逆熱変色性貼着体 | |
| JP2003315167A (ja) | 温度履歴検知用不可逆的熱変色表示体 | |
| JP2002064603A (ja) | 可逆感温変色性携帯電話 | |
| JPH0740660A (ja) | 可逆変色性感温記録組成物 | |
| JP2001234134A (ja) | 可逆感温変色性粘着テープ | |
| JP2000080359A (ja) | 可逆感温多色変色性組成物及び積層体 | |
| JP2001247828A (ja) | 可逆感温変色性粘着テープ | |
| JP2000080360A (ja) | 可逆感温多色変色性組成物及び積層体 | |
| JP2001121642A (ja) | 金属光沢調感温変色性熱収縮性プラスチックフイルム | |
| JPH0646335U (ja) | 感温表示インジケーター | |
| KR20250094863A (ko) | 탈부착가능한 온도 확인 스티커 | |
| JP2005299750A (ja) | 示温性クリップ | |
| JPH09276560A (ja) | 調理玩具 | |
| JPH09276559A (ja) | 熱変色用品 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071115 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100629 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100824 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110104 |