JP2003315167A - 温度履歴検知用不可逆的熱変色表示体 - Google Patents

温度履歴検知用不可逆的熱変色表示体

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JP2003315167A
JP2003315167A JP2002122223A JP2002122223A JP2003315167A JP 2003315167 A JP2003315167 A JP 2003315167A JP 2002122223 A JP2002122223 A JP 2002122223A JP 2002122223 A JP2002122223 A JP 2002122223A JP 2003315167 A JP2003315167 A JP 2003315167A
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Yutaka Shibahashi
裕 柴橋
Yuki Harada
祐樹 原田
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Pilot Ink Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温域に管理温度を有する被検知物の温度履
歴を常温域において不可逆的に識別させ、食品、飲料、
薬剤等の被検知物の温度履歴を不可逆的に視覚識別でき
る温度履歴検知用不可逆的熱変色表示体を提供する。 【解決手段】 支持体上に準可逆的熱変色性材料を含む
熱変色層を設けるか、或いは、表示体中に準可逆的熱変
色性材料をブレンドした、被検知物の管理温度を40℃
〜−15℃の温度域から選ばれる任意の温度(T℃)と
するとき、前記T℃より少なくとも10℃低温域、且つ
マイナス温度域にリセット温度(R℃)を設定し、前記
リセット温度以下の低温域で発色状態、又は、有色
〔1〕状態に予め変位させてなり、リセット温度以上の
高温域で消色状態、又は、有色状態〔2〕に不可逆的に
変位する構成となして、被検知物がT℃未満、或いはT
℃以上の温度履歴であったか否かを視覚識別させる温度
履歴検知用不可逆的熱変色表示体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温度履歴検知用不
可逆的熱変色性表示体に関する。更に詳細には、比較的
低温域における被検知物の温度履歴を不可逆的に保持
し、常温域で視覚識別できるよう構成した温度履歴検知
用不可逆的熱変色性表示体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高温域における温度履歴を識別さ
せるための温度管理材として不可逆性熱変色性材料が適
用されている。前記不可逆性熱変色性材料は、主として
無機系材料によるものであり、80℃以上の高温域にお
ける温度管理、例えば、電力設備、機械設備、加熱機器
等の発熱による事故の未然防止、保守合理化等の分野に
適用されている。一方、低温域(40℃以下)における
温度履歴を不可逆的に保持して、常温域で視覚識別させ
る、汎用的且つ実用性を満たす有効な不可逆性熱変色性
材料は、未だ開示されていない。この理由の一つとし
て、不可逆性熱変色材料自体の製造乃至流通過程、或い
は検知要素の加工過程等において、所定の低温状態に維
持しなければ、不本意に変色し、しかも不可逆性のた
め、所期の機能を果たすことができず、実用化を阻害し
ていることが挙げられる。尚、低温域で機能する可逆性
熱変色性材料は、多数開示されており、従来より温度検
知に適用されているが、温度履歴を不可逆的に保持して
常温域で視覚識別させることができない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した不
具合を解消し、40℃以下の低温域の任意の温度を境と
して不可逆的熱変色挙動を呈して、温度履歴を不可逆的
に保持して常温域で視覚識別できる、汎用的且つ実用性
を満たす温度履歴検知用不可逆的熱変色表示体を提供
し、低温流通システムにおける食品、飲料分野、例え
ば、野菜、果物のような農産物、生鮮魚介類、水産加工
品、乳製品、食肉製品、卵、弁当、惣菜、調理加工品等
の温度管理に役立てようとするものである。前記した低
温保存を必須要件とする飲食物は、一度、適温より高い
温度で放置されると、菌の繁殖、変質、変色、味覚の変
化、組織の軟化等の劣化が始まり、その後再び適正保管
温度、適正流通温度に戻したとしても、元の品質に戻ら
ない。更には、反応型薬品、例えば、一液式反応型接着
剤の反応開始温度未満での保存、流通過程での温度履歴
の視覚識別にも有効に機能させようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体上に準
可逆的熱変色性材料を含む熱変色層を設けた、温度変化
によりヒステリシス特性を示して発色状態と消色状態間
の互変性、或いは、有色〔1〕と有色〔2〕間の互変性
を示す準可逆的熱変色性材料の熱変色特性を、実質的に
不可逆的熱変色性挙動を示す特性に変位させて機能さ
せ、被検知物の温度履歴を常温域において不可逆的に識
別させる熱変色性表示体であって、被検知物の管理温度
を40℃〜−15℃の温度域から選ばれる任意の温度
(T℃)とするとき、前記T℃より少なくとも10℃低
温域、且つ0℃以下にリセット温度(R℃)を設定し、
前記リセット温度以下の低温域で発色状態、又は、有色
〔1〕状態に予め変位させてなり、リセット温度以上の
高温域で消色状態、又は、有色状態〔2〕に不可逆的に
変位する構成となして、被検知物がT℃未満、或いはT
℃以上の温度履歴であったか否かを視覚識別させる温度
履歴検知用不可逆的熱変色表示体、或いは、表示体中に
準可逆的熱変色性材料をブレンドした、温度変化により
ヒステリシス特性を示して発色状態と消色状態間の互変
性、或いは、有色〔1〕と有色〔2〕間の互変性を示す
準可逆的熱変色性材料の熱変色特性を、実質的に不可逆
的熱変色性挙動を示す特性に変位させて機能させ、被検
知物の温度履歴を常温域において不可逆的に識別させる
熱変色性表示体であって、被検知物の管理温度を40℃
〜−15℃の温度域から選ばれる任意の温度(T℃)と
するとき、前記T℃より少なくとも10℃低温域、且つ
0℃以下にリセット温度(R℃)を設定し、前記リセッ
ト温度以下の低温域で発色状態、又は、有色〔1〕状態
に予め変位させてなり、リセット温度以上の高温域で消
色状態、又は、有色状態〔2〕に不可逆的に変位する構
成となして、被検知物がT℃未満、或いはT℃以上の温
度履歴であったか否かを視覚識別させる温度履歴検知用
不可逆的熱変色表示体を要件とする。
【0005】前記準可逆的熱変色性材料は、(イ)電子
供与性呈色性有機化合物、(ロ)前記化合物を呈色させ
る電子受容性化合物、及び(ハ)前記両者の呈色反応の
生起温度を決める反応媒体の必須三成分からなり、広い
ヒステリシス幅を有して低温側で発色状態を示し、高温
側で消色状態に変位する特性を備えた材料を使用するこ
とができる。本発明は、前記した準可逆性熱変色性材料
の変色特性を実質的に不可逆的熱変色挙動を示す特性に
変位させて適用するものであり、被検知物の管理温度を
40℃〜−15℃の温度域から選ばれる任意の温度(T
℃)とするとき、前記T℃より少なくとも10℃低温
側、且つ0℃以下のマイナス温度域にリセット温度(R
℃)を設定することにより、実用時にあっては、前記リ
セット温度以下の低温下で発色状態、或いは、有色
〔1〕状態に予め変位させてなり、T℃以上の高温下で
は消色状態、又は有色状態〔2〕に不可逆的に変位する
構成となして、被検知物がT℃未満、又は、T℃以上の
温度履歴であったか否かを視覚識別できるのである。
【0006】前記準可逆的熱変色性材料を構成する
(イ)電子供与性呈色性有機化合物、(ロ)前記化合物
を呈色させる電子受容性化合物、及び(ハ)前記両者の
呈色反応の生起温度を決める反応媒体の必須三成分はそ
のままの適用でも有効であるが、マイクロカプセルに内
包して使用することが好ましい。それは、種々の使用条
件において可逆熱変色性組成物は同一の組成に保たれ、
同一の作用効果を奏することができるからである。前記
マイクロカプセルに内包させることにより、化学的、物
理的に安定なマイクロカプセル顔料を構成でき、粒子径
0.1〜100μm、好ましくは0.5〜30μmの範
囲が実用性を満たす。尚、マイクロカプセル化は、従来
より公知の界面重合法、in Situ重合法、液中硬
化被覆法、水溶液からの相分離法、有機溶媒からの相分
離法、融解分散冷却法、気中懸濁被覆法、スプレードラ
イング法等があり、用途に応じて適宜選択される。更に
マイクロカプセルの表面には、目的に応じて更に二次的
な樹脂皮膜を設けて耐久性を付与させたり、表面特性を
改質させて実用に供することもできる。
【0007】前記表示体は、支持体上に準可逆性熱変色
性材料をバインダー樹脂中に分散状態に固着させて熱変
色層を形成する系にあっては、当該材料をバインダー樹
脂を含むビヒクル中に分散させてインキ又は塗料とな
し、従来より汎用のスクリーン印刷、オフセット印刷、
グラビヤ印刷、転写印刷等の印刷手段やスプレー塗装等
の塗布手段により、1μm〜300μm、好ましくは5
μm〜100μmの厚みの熱変色層を対象の支持体上に
形成して実用に供される。ここで、前記材料は、バイン
ダー樹脂100重量部に対して、20〜400重量部の
割合(好適には、30〜300重量部)でブレンドされ
る。20重量部未満では、鮮明な熱変色性を示さず、一
方、400重量部を越えると消色時における色残りが発
生しがちである。前記支持体は、内容物を収容する包装
体や容器、シート材、適宜形状の造形体等を例示でき、
熱変色層は、ベタ状に印刷乃至塗布されたものに限ら
ず、文字、英数字、記号、模様や図柄等の像を形成した
ものであってもよい。尚、前記熱変色層は、当該熱変色
性材料の発色時における有色状態と、消色時における無
色状態との互変性に限らず、汎用の非熱変色性着色剤
(染料又は顔料)を併用して、発色時の有色(1)と消
色時の有色(2)との互変性を有するもの、及び、2種
以上の異なる変色特性を示す準可逆性熱変色顔料をブレ
ンドしてもよい。又、熱変色層の下層、上層、或いは併
設して、異なる変色特性の熱変色層、適宜の非熱変色層
(像を含む)を設けて視覚効果を高めることもできる。
更に前記支持体にトップコート、ラミネート等の樹脂層
を設け耐久性を付与させるとともに、各種基材と貼り合
わせを行い、温度履歴検知対象物への測温効果を向上さ
せることもできる。前記樹脂層中には、紫外線吸収剤、
酸化防止剤等の光安定剤や、金属光沢顔料、透明酸化鉄
等の光遮蔽性顔料を含有させ、耐光性や視覚効果を高め
ることもできる。
【0008】表示体として、顔料を熱可塑性樹脂や熱硬
化性樹脂中に分散状態にブレンドして一体成形した材料
による系では、当該材料は樹脂に対して、0.1〜30
重量%、好ましくは5〜20重量%の範囲が有効であ
る。0.1重量部未満では色濃度が不充分であり、一
方、30重量%を越えると色濃度の顕著な向上もみられ
ず、それ以上の添加は必要としない。ここで、一体成形
した材料にあっては、前記支持体上に熱変色層を設けた
系と同様、当該材料の発色時における着色状態と、消色
時における無色状態との互変化性に限らず、異なる変色
特性を示す準可逆性熱変色顔料や、汎用の非熱変色性着
色剤(染料又は顔料)を併用して、発色時の有色(1)
と消色時の有色(2)との互変性を有するものであって
もよい。
【0009】前記表示体は温度履歴検知対象物の測温を
正確に行う為に、その背面に粘着層を設け、検知対象物
により密着させることもできる。表示体背面の粘着層に
は従来より汎用の粘接着剤が応用でき、その種類は特に
限定されない。また、温度履歴検知対象物が卵等の立体
形状であり、前記表示体が密着できない場合は、表示体
に切り込みを入れ検知対象物に追従、密着させても良
い。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の温度履歴検知用不可逆的
熱変色表示体は、検知対象物の形状や検知方法に即して
シート、フィルム等の平面表示、樹脂容器等の立体表示
など、任意の形状で使用に供する。以下に実施例を示す
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【0011】
【実施例】尚、実施例中の部は重量部である。 実施例1 支持体として白色ポリエステルフィルム(厚み25μ
m)の表面に、非熱変色性青色インキにより「適正保存
温度外」の文字を印刷して非熱変色層を形成した後、そ
の文字上にロイコ染料〔3−(4−ジエチルアミノ−2
−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチル
インドール−3−イル)−4−アザフタリド〕と、フェ
ノール性水酸基を有する化合物〔4,4’−(2−メチ
ル−プロピリデン)ビスフェノール〕と、エステル化合
物〔カプリン酸デシル〕を内包した準可逆的熱変色性マ
イクロカプセル顔料(消色温度10℃、発色時に青色を
呈する)を、バインダー樹脂を含むビヒクル中に分散さ
せたインキにより、「適温保冷中」の文字を印刷して変
色層を設け、更にその上面に厚み16μmの透明ポリエ
ステルフィルムでラミネート処理して、温度履歴検知用
不可逆的熱変色性表示体を得た。
【0012】前記表示体を、一旦、−15℃のリセット
温度(R℃)以下に冷却し、変色層を完全に青色状態に
発色させ、「適温保冷中」の文字を視覚可能にした。以
後の保管、流通過程において、前記表示体が検知温度1
0℃(T℃)未満の温度に保持されている限り、「適温
保冷中」の文字が視覚され、適正保管状態にあることを
認識させた。また、前記表示体が25℃の雰囲気下に放
置され、検知温度10℃を完全に越えた状態になると、
前記「適温保冷中」の文字が消色し、非変色層による
「適正保存温度外」の文字が視覚され、適正保管温度か
ら逸脱したことが認識される。前記した「適正保存温度
外」の表示は、表示体を再度検知温度未満の容易に冷却
できる温度(例えば5℃)に冷却しても「適温保冷中」
の文字は視覚されず、一度でも検知温度を超えると、容
易に「適温保冷中」の文字は現出することがなく、不可
逆的な温度履歴を示す表示体を得ることができた。
【0013】実施例2 〔ソーセージのボツリヌス菌の増殖を抑制する条件下で
の保管、流通過程チェック(10℃以上の温度履歴があ
るか否かの識別):ボツリヌス菌の最低生育温度が約1
0℃であり、この温度以下の保存においては著しい菌の
増殖は起こらないものと考えられている。〕実施例1で
作製した温度履歴検知用不可逆的熱変色性表示体の裏面
に粘着剤を塗布した後、−15℃のリセット温度(R
℃)以下に冷却し、変色層を完全に青色状態に発色さ
せ、「適温保冷中」の文字を視覚状態にした後、10℃
未満の保管庫内でソーセージのパッケージに貼り付けて
実用に供した。前記保管庫内、或いは流通過程において
検知温度10℃未満の温度に保持されている限り、「適
温保冷中」の文字が視覚され、適正保管状態にあること
を認識させた。また、パッケージが輸送中に25℃の雰
囲気下に放置され、ソーセージが検知温度10℃を完全
に越えた状態になると、前記「適温保冷中」の文字が消
色し、非変色層による「適正保存温度外」の文字が視覚
され、適正保管温度から逸脱し、ボツリヌス菌が増殖す
る可能性があることを認識させた。前記「適正保存温度
外」の文字は、ソーセージのパッケージを再度検知温度
未満の容易に冷却できる温度(例えば5℃)に冷却して
も「適温保冷中」の文字は視覚されず、一度でも検知温
度を超えると、容易に「適温保冷中」の文字は現出する
ことがなく、不可逆的な温度履歴を示す表示体を得るこ
とができた。
【0014】実施例3 〔一液式反応型接着剤の反応が開始しない安定した条件
下での保管、流通過程チェック(30℃以上の温度履歴
があるか否かの識別):一液式反応型接着剤は、一旦3
0℃を超えると液中で反応を開始し、増粘、固化して、
接着機能の低下が起こる。〕ポリプロピレン樹脂中に、
ロイコ染料〔3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシ
フェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール
−3−イル)−4−アザフタリド〕と、フェノール性水
酸基を有する化合物〔4,4’−(2−メチル−プロピ
リデン)ビスフェノール〕と、ケトン化合物〔n−ラウ
ロフェノン〕を内包した準可逆的熱変色性マイクロカプ
セル顔料(消色温度30℃、発色時に青色を呈する)、
非熱変色性ピンク色顔料を分散状態にブレンドした後、
ボトル型容器を成形して温度履歴検知用不可逆的熱変色
性表示体(容器)を得た。前記表示体を、一旦、−15
℃のリセット温度(R℃)以下に冷却して不可逆的熱変
色性材料とピンク色顔料が混色となった紫色にした後、
1液式反応型接着剤の保管庫(30℃未満)で接着剤を
表示容器内に移して実用に供した。前記保管庫内、或い
は流通過程において検知温度30℃未満の温度に保持さ
れている限り、容器は紫色を呈し適正保管状態にあるこ
とを認識させた。また、接着剤が輸送途中で40℃の雰
囲気に放置され、接着剤が検知温度30℃を完全に越え
た状態になると、容器がピンク色に変色し、適正保管温
度から逸脱し、液中で反応が開始され、接着機能の低下
が起こっていることを認識させた。ピンク色になった容
器は、再度検知温度未満の容易に冷却できる温度(例え
ば20℃)に冷却してもピンク色のままであり、一度で
も検知温度を超えると、容易に紫色を呈することはな
く、不可逆的な温度履歴を示す表示体を得ることができ
た。
【0015】実施例4 〔刺身の腸炎ビブリオ菌の増殖を抑制する条件下での保
冷チェック(5℃以上の温度履歴があるか否かの識
別):腸炎ビブリオ菌の最低生育温度が約5℃であり、
この温度以下の保存においては著しい菌の増殖は起こら
ないものと考えられている。〕支持体として透明ポリス
チレンフィルム(厚み25μm)上に、ロイコ染料〔3
−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3
−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−
4−アザフタリド〕と、フェノール性水酸基を有する化
合物〔4,4’−(2−メチル−プロピリデン)ビスフ
ェノール〕と、ケトン化合物〔2−ドデカノン〕を内包
した準可逆的熱変色性マイクロカプセル顔料(消色温度
5℃、発色時に青色を呈する)を、バインダー樹脂を含
むビヒクル中に分散させたインキにより魚の図柄の熱変
色像を印刷した後、発泡ポリスチレンシート(厚み2m
m)を印刷面に熱圧着し、更に金型によりトレー型に成
形加工して、温度履歴検知用不可逆的熱変色表示体(ト
レー)を得た。前記トレーを、一旦、−15℃のリセッ
ト温度(R℃)以下に冷却し、変色像を完全に青色状態
に発色させて青色の魚柄を現出させ、保冷庫(5℃未
満)にて刺身を表示トレーに盛り付けてラッピングして
実用に供した。前記保冷庫内において検知温度5℃未満
の温度に保持されている限り、トレーは青色の魚の図柄
が視認され、適正保冷状態であることを認識させた。ま
た、保冷庫の故障等で刺身が20℃の雰囲気下に放置さ
れ、検知温度5℃を完全に越えた状態になると、魚の図
柄が消色して適正保冷温度から逸脱し、腸炎ビブリオ菌
が増殖する可能性があることを認識させた。消色した青
色の魚柄は、再度検知温度未満の容易に冷却できる温度
(例えば0℃)に冷却しても消色したままであり、一度
でも検知温度を超えると、容易に青色の魚柄が現出する
ことはなく、不可逆的な温度履歴を示す表示体を得るこ
とができた。
【0016】実施例5 〔アイスキャンディーの溶けだし、変質が起こらない安
定した条件下での保冷チェック(0℃以上の温度履歴が
あるか否かの識別)〕支持体として透明ポリプロピレン
フィルム(厚み20μm)上に、ロイコ染料〔6−(N
−エチルイソペンチルアミノ)ベンゾ[a]フルオラ
ン〕と、フェノール性水酸基を有する化合物〔4,4’
−(2−メチル−プロピリデン)ビスフェノール〕と、
ケトン化合物〔6−ウンデカノン〕を内包した準可逆的
熱変色性マイクロカプセル顔料(消色温度0℃、発色時
にピンク色を呈する)を、バインダー樹脂を含むビヒク
ル中に分散させたインキにより水玉模様を印刷し、その
上層に非変色性白色インキによりベタ柄を印刷し、更に
透明ポリエチレン樹脂によるラミネートを施した後、印
刷面を内側にして製袋して、温度履歴検知用不可逆的熱
変色表示体(表示袋)を得た。前記表示袋を、一旦、−
25℃のリセット温度(R℃)以下に冷却し、熱変色像
を完全に発色させてピンク色の水玉模様を現出させ、保
冷庫(0℃未満)にてアイスキャンディーを袋内に封入
処理して実用に供した。前記保冷庫内において検知温度
0℃未満の温度に保持されている限り、袋にはピンク色
の水玉模様が視認され、適正保冷状態であることを認識
させた。また、アイスキャンディーの取り扱い時におい
て、10℃の雰囲気下に放置され、検知温度0℃を完全
に越えた状態になると、水玉模様が消色し白色となり、
適正保冷温度から逸脱し、アイスキャンディーの溶けだ
し、変質が起こっていることを認識させた。消色した水
玉模様は、アイスキャンディーを再度検知温度未満の容
易に冷却できる温度(例えば−5℃)に冷却しても消色
したままであり、一度でも検知温度を超えると、容易に
水玉模様が現出することはなく、不可逆的な温度履歴を
示す表示体を得ることができた。
【0017】実施例6 〔卵のサルモネラ菌の増殖を抑制する条件下での保管、
流通過程チェック(10℃以上の温度履歴があるか否か
の識別):サルモネラ菌の最低生育温度が約10℃であ
り、この温度以下の保存においては著しい菌の増殖は起
こらないものと考えられている。〕実施例1の支持体を
合成紙(厚み80μm、裏面に粘着層を設けてなる)に
代え、楕円形状に裁断して四方に切り込みを入れて卵用
の温度履歴検知用不可逆的熱変色表示体を得た。前記表
示体を−15℃のリセット温度(R℃)以下に冷却し、
変色層を完全に青色状態に発色させ、「適温保冷中」の
文字を視覚状態に保持させると共に、保管庫(10℃未
満)において、卵に直接貼り付けて実用に供した。以後
の保管庫内、或いは流通過程において検知温度10℃未
満の温度に保持されている限り、「適温保冷中」文字が
視覚され、適正保管状態にあることを認識させた。ま
た、卵が輸送途中で25℃の雰囲気下に放置され、検知
温度10℃を完全に越えた状態になると、「適温保冷
中」の文字が消色し、非変色層による「適正保存温度
外」の文字が視覚され、適正保管温度から逸脱し、サル
モネラ菌が増殖する可能性があることを認識させた。前
記した「適正保存温度外」の表示は、表示体を再度検知
温度未満の容易に冷却できる温度(例えば5℃)に冷却
しても「適温保冷中」の文字は視覚されず、一度でも検
知温度を超えると、容易に「適温保冷中」の文字は現出
することがなく、不可逆的な温度履歴を示す表示体を得
ることができた。なお、前記表示体は楕円形状に裁断
し、且つ、四方に切り込みを入れているため、卵に密接
して貼りつけられており、卵の温度に連動して正確に温
度履歴を表示することができた。
【0018】実施例7 〔保管、流通過程チェック(0℃以上及び20℃以上の
2段階の温度履歴識別、確認用)〕支持体として白色ポ
リエステルフィルム(厚み25μm)表面に非熱変色性
ピンク色インキにより、「適正保存温度外」の文字を印
刷形成して非熱変色層を設け、その上層に、ロイコ染料
〔6−(N−エチルイソペンチルアミノ)ベンゾ[a]
フルオラン〕と、フェノール性水酸基を有する化合物
〔2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−ヘキサフ
ルオロプロパン〕と、ケトン化合物〔6−ウンデカノ
ン〕を内包した準可逆的熱変色性マイクロカプセル顔料
A(消色温度0℃、発色時にピンク色を呈する)、及
び、ロイコ染料〔3−(4−ジエチルアミノ−2−エト
キシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインド
ール−3−イル)−4−アザフタリド〕と、フェノール
性水酸基を有する化合物〔2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)−ヘキサフルオロプロパン〕と、ケトン化
合物〔n−デカノフェノン〕を内包した準可逆的熱変色
性マイクロカプセル顔料B(消色温度20℃、発色時に
青色を呈する)を、バインダー樹脂を含むビヒクル中に
分散させたインキにより、「適温保冷中」の文字を印刷
して熱変色層を設け、更にその上層に厚み16μmの透
明ポリエステルフィルムをラミネート処理して温度履歴
検知用不可逆的熱変色性表示体を得た。
【0019】前記表示体を、一旦、準可逆的熱変色性顔
料A,B共通のリセット温度(R℃:−25℃)以下に
冷却し、完全に紫色状態に発色させ、「適温保冷中」の
抜き文字を視覚状態に保持させた。以降の保管、流通過
程において、前記表示体が第一の検知温度0℃未満の温
度に保持されている限り、「適温保冷中」の紫色の抜き
文字が視覚され、最適な保管状態にあることを認識させ
た(状態1)。また、前記表示体が第一の検知温度0℃
を超えても、第二の検知温度20℃未満の温度に保持さ
れている場合には、「適温保冷中」の青色の抜き文字が
視覚され、まだ適正保管温度内にあるものの、最適保管
温度からは高温側へシフトし、要注意の警告状態にある
ことを認識させた(状態2)。更に、第二の検知温度2
0℃を完全に超えた状態になると、前記「適温保冷中」
の文字が消え、ピンク色の「適正保存温度外」の文字が
視覚され、適正保管温度から逸脱したことを認識させ
(状態3)、前記表示体が第一の検知温度0℃未満の状
態1、第一の検知温度0℃以上且つ第二の検知温度20
℃未満の状態2、第2の検知温度以上の状態3の3領域
の不可逆的温度履歴を認識することができた。
【0020】実施例8 〔保管、流通過程チェック(0℃以上及び20℃以上の
2段階の温度履歴識別、確認用)〕支持体として白色ポ
リエステルフィルム(厚み25μm)表面に、実施例7
の準可逆的熱変色性マイクロカプセル顔料A(消色温度
0℃、発色時にピンク色を呈する)をバインダー樹脂を
含むビヒクル中に分散させたインキにより、正方形のベ
タ柄を印刷し、更に、実施例7の準可逆的熱変色性マイ
クロカプセル顔料B(消色温度20℃、発色時に青色を
呈する)をバインダー樹脂を含むビヒクル中に分散させ
たインキにより、円形のベタ柄を前記正方形のベタ柄上
に積層した後、トップコート層を設け、温度履歴検知用
不可逆的熱変色性表示体を得た。前記表示体を、一旦、
準可逆的熱変色性顔料A,B共通のリセット温度(R
℃:−25℃)以下に冷却し、完全に発色させ、ピンク
色の正方形内に紫色の円形を視覚状態に保持させた。以
降の保管、流通過程において、前記表示体が第一の検知
温度0℃未満の温度に保持されている限り、ピンク色の
正方形内に紫色の円形が視覚され、最適な保管状態にあ
ることを認識させた(状態1)。また、前記表示体が第
一の検知温度0℃を超えても、第二の検知温度20℃未
満の温度に保持されている場合には、ピンク色の正方形
が消色して青色の円形が視覚され、まだ適正保管温度内
にあるものの、最適保管温度からは高温側へシフトし、
要注意の警告状態にあることを認識させた(状態2)。
更に、第二の検知温度20℃を完全に超えた状態になる
と、前記円形が消え、適正保管温度から逸脱したことを
認識させ(状態3)、前記表示体が第一の検知温度0℃
未満の状態1、第一の検知温度0℃以上且つ第二の検知
温度20℃未満の状態2、第2の検知温度以上の状態3
の3領域の不可逆的温度履歴を認識することができた。
【0021】比較例1 準可逆性熱変色顔料中のカプリン酸デシルをステアリン
酸2−エチルヘキシルに代えた以外は実施例1と同様の
方法により表示体を得た。前記表示体は、10℃の検知
温度を超えると「適正保存温度外」の文字が視認され、
適正保管温度を逸脱したことを認識させるものの、その
後、5℃まで冷却すると再び「適温保冷中」の文字が現
出し、不可逆的な温度履歴を示すことができなかった。
【0022】比較例2 実施例1の不可逆的熱変色性表示体の代わりに、市販の
不可逆性熱変色ラベル(検知温度15℃)を用いて同様
の温度管理を行った。前記ラベルは、15℃の検知温度
を超えると白色から赤色に変色し、その後、5℃まで冷
却しても元の白色には戻らず、不可逆な温度履歴を示す
ことができるものの、温度検知時に留まらず、非使用時
も常に0℃以下で保存しなければならず、不用意に取り
扱うとすぐに使用不可となる為、汎用性、実用性に欠け
る。
【0023】
【発明の効果】本発明は、前記した特定の準可逆性熱変
色材料の熱変色特性を、実質的に不可逆的熱変色性挙動
を示す特性に変位させて機能させることにより、低温域
に管理温度を有する被検知物の温度履歴を常温域におい
て不可逆的に識別させることができ、食品、飲料、薬剤
等の被検知物の温度履歴を不可逆的に視覚識別できる温
度履歴検知用不可逆的熱変色表示体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に適用の準可逆的熱変色性材料と、リセ
ット温度と検知温度の関係を示す説明図である。
【符号の説明】
R リセット温度 T 検知温度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F056 VA01 VA02 VA10 4F100 AK01 AK41 AT00A BA03 BA07 BA10A BA10C CA13 CA30B DE04 EH23 GB23 GB31 GB61 HB00B HB31 JJ00B JJ10B JL10B JL13C JN28B JN30B YY00B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に準可逆的熱変色性材料を含む
    熱変色層を設けた、温度変化によりヒステリシス特性を
    示して発色状態と消色状態間の互変性、或いは、有色
    〔1〕と有色〔2〕間の互変性を示す準可逆的熱変色性
    材料の熱変色特性を、実質的に不可逆的熱変色性挙動を
    示す特性に変位させて機能させ、被検知物の温度履歴を
    常温域において不可逆的に識別させる熱変色性表示体で
    あって、被検知物の管理温度を40℃〜−15℃の温度
    域から選ばれる任意の温度(T℃)とするとき、前記T
    ℃より少なくとも10℃低温域、且つ0℃以下にリセッ
    ト温度(R℃)を設定し、前記リセット温度以下の低温
    域で発色状態、又は、有色〔1〕状態に予め変位させて
    なり、リセット温度以上の高温域で消色状態、又は、有
    色状態〔2〕に不可逆的に変位する構成となして、被検
    知物がT℃未満、或いはT℃以上の温度履歴であったか
    否かを視覚識別させることを特徴とする温度履歴検知用
    不可逆的熱変色表示体。
  2. 【請求項2】 表示体中に準可逆的熱変色性材料をブレ
    ンドした、温度変化によりヒステリシス特性を示して発
    色状態と消色状態間の互変性、或いは、有色〔1〕と有
    色〔2〕間の互変性を示す準可逆的熱変色性材料の熱変
    色特性を、実質的に不可逆的熱変色性挙動を示す特性に
    変位させて機能させ、被検知物の温度履歴を常温域にお
    いて不可逆的に識別させる熱変色性表示体であって、被
    検知物の管理温度を40℃〜−15℃の温度域から選ば
    れる任意の温度(T℃)とするとき、前記T℃より少な
    くとも10℃低温域、且つ0℃以下にリセット温度(R
    ℃)を設定し、前記リセット温度以下の低温域で発色状
    態、又は、有色〔1〕状態に予め変位させてなり、リセ
    ット温度以上の高温域で消色状態、又は、有色状態
    〔2〕に不可逆的に変位する構成となして、被検知物が
    T℃未満、或いはT℃以上の温度履歴であったか否かを
    視覚識別させることを特徴とする温度履歴検知用不可逆
    的熱変色表示体。
  3. 【請求項3】 背面に粘着層を設けてなる請求項1又は
    2記載の温度履歴検知用不可逆的熱変色性表示体。
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