JPH064641U - シート状温度表示体 - Google Patents

シート状温度表示体

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JPH064641U
JPH064641U JP1116691U JP1116691U JPH064641U JP H064641 U JPH064641 U JP H064641U JP 1116691 U JP1116691 U JP 1116691U JP 1116691 U JP1116691 U JP 1116691U JP H064641 U JPH064641 U JP H064641U
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JP
Japan
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thermochromic
layer
thermochromic layer
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浩司 稲垣
浩 伊藤
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Pilot Ink Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】対象物の表面に接触させた状態で、対象物の温
度が適温域にあるか、または適温域より低温状態或いは
高温状態にあるかを一見して視認できるシート状温度表
示体を得る。 【構成】表面が３区画に仕切られ、第１の区画には不変
色の表示１とそれを隠蔽する熱変色層２が設けられてお
り、第２の区画には熱変色表示３とそれを隠蔽する熱変
色層４が設けられており、第３の区画には抜き文字表示
５入りの熱変色層６が設けられていて、すべての熱変色
層及び熱変色表示３は変色温度より低温域では着色状態
を呈し、変色温度より高温域では無色となる可逆熱変色
性を示すものであり、各々の変色温度は熱変色層２≧熱
変色表示３＞熱変色層４≧熱変色層６の関係に設定して
ある。

Description

【考案の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】
本考案は日常生活において概略の温度を知りたい対象物、例えば飲料、風呂の 湯温、プリンやゼリー等のゼリー状の食品、西瓜等の果物類に接触させて、対象 物が適温域にあるか、適温域より低温または高温状態にあるかを視認可能にする シート状温度表示体に関する。
【０００２】
【従来の技術】
この種の温度表示体として液晶等の示温材の色変化を利用して、温度を数字表 示するシート状の表示体に関する考案は多数公開されている。 また風呂の湯の概略の温度を視認できる温度表示体についての考案が実開昭61 − 21942号に開示されている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】
前記数値表示タイプの温度表示体には各温度に対応する多種の示温材の使用を 要し、作成に手数がかかる。 また後者の表示体では適温状態及び適温より高温状態の表示はあるが、適温域 より低温状態にある場合、別記の説明がない限り使用者には湯温がどんな状態に あるか判らないという不便さがある。 本考案は前記の問題点を解消し、一見して対象物が適温域にあるか、適温域よ り低温または高温状態にあるかを判断できる表示を備えたシート状温度表示体を 提供しようとするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本考案のシート状温度表示体のは任意形状の基体シートの表面に表示印刷像及 び透明保護層が設けられており、裏面には裏打ち材または剥離紙付き粘着剤層が 積層されているシート状温度表示体であって、前記表面は３区画に仕切られてい て、第１区画には不変色の表示１と該表示を隠蔽する熱変色層２、第２の区画に は熱変色表示３と該表示３を隠蔽する熱変色層４、第３区画には抜き文字表示５ 入り熱変色層６がそれぞれ設けられていて、各熱変色層及び熱変色表示は変色温 度以下の温度域で着色しており、変色温度より高温域で無色となる可逆熱変色性 インキで構成されており、各々の変色温度は熱変色層２≧熱変色表示３＞熱変色 層４≧熱変色層６の関係に設定される。
【０００５】 前記基体シートは紙、プラスチックシート、合成紙等が用いられ、前記プラス チックシートは白色または淡色に着色されたシートが好適に用いられる。 前記裏打ち材には発泡プラスチックシート、プラスチックシート、紙等が適用 される。 前記透明保護層は透明プラスチックフィルムのラミネートによるか、またはク リアコートにより形成される。
【０００６】 前記表示の内容は、表示１が適温域より高温状態にあることを示す表示であり 、表示３は適温状態にあることを示す表示であり、抜き文字表示５は適温域より 低温状態にあることを示す表示とする。 熱変色層及び熱変色表示の変色温度は、本表示が適用される対象物によって異 なるが、例えば冷飲料用では熱変色層２及び熱変色表示３の変色温度は約10℃、 熱変色層４及び熱変色層６の変色温度は約５℃に設定され、ホット飲料用では熱 変色層２及び熱変色表示３の変色温度は約65℃、熱変色層４及び熱変色層６の変 色温度は約45℃に設定される。風呂用には適温域を約40乃至45℃に設定する。 本温度表示体は、飲料用や食品用にはそれらの容器、包装体または自体（果物 等）に貼付させるようラベル形態にし、風呂用には湯に浮かせて使用するのに便 利な浮板形態にするのが好ましい。
【０００７】
【作用】
本考案の温度表示体を対象物に接触状態にすると、前記対象物が適温域より高 温状態にある場合、すべての熱変色層及び熱変色表示は無色の状態となり、「適 温域より高温状態にある」という意味の表示である不変色の表示１のみが視認さ れる。対象物が適温域にある場合、前記熱変色層２と熱変色表示３が着色状態に あり、従って前記不変色表示１は熱変色層２によって隠蔽されて、「適温状態に ある」という意味の熱変色表示３のみが視認される。対象物が適温域より低温状 態にある場合、すべての熱変色層が着色状態であり、従って前記不変色の表示１ 及び熱変色表示３はそれぞれ熱変色層２及び熱変色層４で隠蔽されていて、「適 温域より低温状態にある」という意味の抜き文字表示５のみが視認される。 以上のとおり、前記３種の表示は対象物の温度変化に応じて可逆的、且つ択一 的に顕示される。
【０００８】
【実施例】
図面について説明する。白色のプラスチックシートの一面に多数の円形を印刷 し、第１図乃至第３図に図示したように各円形の一部分に赤色の不変色インクで 「冷えてません」の表示１を印刷し、前記表示１を覆って、赤色から変色温度約 10℃より高温で無色に変色する熱変色性インクで格子柄の熱変色層２を印刷して 第１区画11を形成した。 前記第１区画に隣接した部分に青色から変色温度約10℃以上で無色に変色する 熱変色性インクで「飲みごろ」の熱変色表示３を設け、該熱変色表示３を覆って 青色から変色温度５℃以上で無色に変色する熱変色性インクで熱変色層４を印刷 して第２区画12を形成し、同時に第２区画に隣接する残余の部分に前記熱変色層 ４に適用したインクで「冷えすぎ」の抜き文字表示５入りの熱変色層６を印刷し て第３区画13を形成した。 第４図の断面図で示したように、前記シートの表面を透明フィルム14でラミネ ート加工し、裏面には粘着剤層20、次いで剥離紙21を積層した後、前記円形に沿 って型抜きして冷飲料用温度表示ラベルとした。
【０００９】
【考案の効果】
本考案のシート状温度表示体は対象物に直接接触させるか、または容器や包装 体を介して接触させることにより、利用者が一見して対象物の温度が適温域にあ るか、適温域より低温状態または高温状態にあるかを視認できる。 実施例の温度表示ラベルについて説明すれば、常温に置かれていた冷飲料の容 器の側面に貼付けると、「冷えてません」の表示１のみが視認され（第１図の状 態）、内容物の飲料が冷えていないことが判る。この飲料を冷蔵庫に入れて放置 すれば、熱変色層２が着色して表示１を隠蔽すると共に、「飲みごろ」の熱変色 表示３が呈色して該熱変色表示３のみが視認され（第２図の状態）、飲料が飲み ごろに冷えていることが判る。また庫内の温度が５℃より低くなっている場合、 前記飲料は長時間庫内に放置されていると、すべての熱変色層が呈色して「冷え すぎ」の抜き文字表示５のみが視認され（第３図の状態）、飲料の温度は冷え過 ぎであることが一見して判る。
【図面の簡単な説明】
【図１】平面図、常温域における表示状態を表す。
【図２】平面図、約５℃乃至10℃における表示状態を表
す。
【図３】平面図、約５℃より低温域における表示状態を
表す。
【図２】断面図、図１のＡ−Ａ線に沿った断面図。
【符号の説明】
１：不変色表示 ２：熱変色層 ３：熱変色表示
４：熱変色層 ５：抜き文字表示 ６：熱変色層 11：第１区画 12：第２区画 13：第３区画
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成４年５月２５日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図１】平面図、常温域における表示状態を表す。
【図２】平面図、約５℃乃至10℃における表示状態を表
す。
【図３】平面図、約５℃より低温域における表示状態を
表す。
【図４】断面図、図１のＡ−Ａ線に沿った断面図。
【符号の説明】 １：不変色表示 ２：熱変色層 ３：熱変色表示
４：熱変色層 ５：抜き文字表示 ６：熱変色層 11：第１区画 12：第２区画 13：第３区画

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項１】 任意形状の基体シートの表面に表示印刷
    像及び透明保護層が設けられており、裏面には裏打ち材
    または剥離紙付き粘着剤層が積層されているシート状温
    度表示体であって、前記表面は３区画に仕切られてい
    て、第１区画には不変色の表示１と該表示を隠蔽する熱
    変色層２、第２の区画には熱変色表示３と該表示３を隠
    蔽する熱変色層４、第３区画には抜き文字表示５入り熱
    変色層６がそれぞれ設けられていて、各熱変色層及び熱
    変色表示は変色温度以下の温度域で着色しており、変色
    温度より高温域で無色となる可逆熱変色性インキで構成
    されており、各々の変色温度は熱変色層２≧熱変色表示
    ３＞熱変色層４≧熱変色層６の関係にあることを特徴と
    するシート状温度表示体。
  2. 【請求項２】 前記表示１は適温域より高温状態にある
    ことを示す表示であり、表示３は適温状態にあることを
    示す表示であり、抜き文字表示５は適温域より低温状態
    にあることを示す表示である請求項１記載のシート状温
    度表示体。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002206972A (ja) * 2001-01-11 2002-07-26 Pilot Ink Co Ltd 感温変色性適温領域表示体
JP2006057910A (ja) * 2004-08-20 2006-03-02 Sharp Corp 冷蔵庫
JP2006057909A (ja) * 2004-07-23 2006-03-02 Sharp Corp 冷蔵庫
JP2012096398A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Toshiba Tec Corp プリンタおよび媒体
JP2015087060A (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 トッパン・フォームズ株式会社 蓄冷用シート
JP2016132482A (ja) * 2015-01-21 2016-07-25 凸版印刷株式会社 熱変色性紙製蓋材の製造方法およびそれによる熱変色性紙製蓋材
JP2022047135A (ja) * 2020-09-11 2022-03-24 吉光 潮田 車載ドリンクホルダー用飲料容器

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