JPH0140855Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

(イ) 考案の目的 本考案は感熱色表示付容器に関する。詳細に
は、果汁飲料を収容した容器表面に飲食適温領域
に達すると原料果実の熟した色と類似の色に可逆
的に変色する感熱色表示を設けた容器に関する。 従来より、感熱性色表示をコツプ、ビール容器
やその他各種の飲料、食品容器等に施す提案が実
公昭38−8848、実公昭39−20853、実開昭49−
85091、実開昭59−35381、実開昭59−72237、実
開昭59−126940、実開昭59−186233、特開昭59−
62451号公報等に開示されている。 前記提案は、色変化による面白さ、マジツク
性、適温表示、内容物の温度や内容量の視覚判別
等の効果を意図したものであり、内容物との関連
性に乏しく内容物をイメージし想起させる有効な
表示を施した提案はみられない。本考案は、従来
の効果に加えて、前記イメージ表示効果を付加し
て識別性、商品性、実用性等を高める。 (イ) 考案の構成 本考案容器は、常温より低温か又は高温に飲食
適温領域を示す果汁飲料を収容する容器におい
て、前記飲料を充填した容器を常温から冷却又は
加温して内容物が前記適温領域に達すると、常温
時に呈していた色とは異なり原料果実の熟した色
と類似の色に可逆的に変色する感熱色表示を表面
に設けた構成を要件とする。 前記において、容器は紙加工体、ポリエステ
ル、ポリスチロール、ポリオレフイン、ポリアミ
ド、エチレン−酢酸ビニール共重合体、ポリ塩化
ビニール等のプラスチツク、ゴム質、アルミニウ
ム材、各種のラミネート材、ガラス、その他従来
公知の基材により成形された、目的に応じた多様
な形状が有効である。密封容器に限らず、コツプ
等の開口容器でも有効である。 感熱色表示は、容器の表面に直接印刷形成され
たものは勿論、容器の表面に接触して装着ないし
貼着されるシート材に形成されたものでも有効で
あり、従来公知の熱変色剤を利用して形成するこ
とができる。 例えば、電子供与性呈色性化合物と電子受容性
顕色剤との組合せをベースとした、特公昭51−
35414、特公昭51−44708、特公昭51−35216、特
公昭52−7764、実開昭59−68972、実開昭59−
91858、特開昭57−76072号公報等に開示の技術が
応用できる。 更に、具体的には前記特公昭52−7764号による
印刷インキを用いて容器の外面又は別体のシート
材に目的の像を印刷するか、複数の像の重刷りや
隠蔽印刷（実開昭59−68972、実開昭59−91858）、
或いは熱変色性成分をブレンドして一体成形し
た、熱変色性フイルムを像の上に貼着する等の手
段によつて達成される。 又、必要に応じて耐光性、擦過性等の堅牢性を
増強するために、表面を透明又は半透明シート材
でカバーしたり、樹脂コーテイングすることがで
きる。 本考案における感熱色表示は、飲食適温領域に
おいて、原料果実の熟した色と類似の色に可逆的
に変色することを要件としており、望ましくは前
記色表示が原料果実の図柄の印刷像であること
が、色変化と共に実像をクローズアツプさせ、イ
メージをより強力にすることができる。 以下に色変化の具体例を記載する。

【表】

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 常温より低温か又は高温に飲食適温領域を示
   す果汁飲料を収容する容器において、前記飲料
   を充填した容器を常温から冷却又は加温して内
   容物が前記適温領域に達すると、常温時に呈し
   ていた色とは異なり原料果実の熟した色と類似
   の色に可逆的に変色する感熱色表示が表面に設
   けられている容器。 ２ 実用新案登録請求の範囲第１項記載の感熱色
   表示付き容器において、前記色表示は原料果実
   の図柄の印刷像である。