JP2007062215A - 変色性積層体 - Google Patents
変色性積層体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007062215A JP2007062215A JP2005252613A JP2005252613A JP2007062215A JP 2007062215 A JP2007062215 A JP 2007062215A JP 2005252613 A JP2005252613 A JP 2005252613A JP 2005252613 A JP2005252613 A JP 2005252613A JP 2007062215 A JP2007062215 A JP 2007062215A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- color
- reversible thermochromic
- compound
- thermochromic composition
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 0 BC(C(C)C(*1)=O)C1=O Chemical compound BC(C(C)C(*1)=O)C1=O 0.000 description 3
- OVFWEHJZEUHYCO-UHFFFAOYSA-N BC(C1(F)[I]=C)=C(C)C(F)(F)[F]1F Chemical compound BC(C1(F)[I]=C)=C(C)C(F)(F)[F]1F OVFWEHJZEUHYCO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Toys (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
【解決手段】支持体上に、ジアリールエテン系フォトクロミック化合物、及び、(イ)電子供与性呈色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、(ハ)前記(イ)、(ロ)の呈色反応をコントロールする反応媒体の均質相溶体からなる可逆熱変色性組成物を含む変色層を設けてなる変色性積層体。
【選択図】図3
Description
また、温度変化により大きなヒステリシス特性を示して変色する色彩記憶性を備えた可逆熱変色性組成物を含む層を設けた積層体が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、前記可逆熱変色性組成物は所望の色彩を発現させて保持させるために、熱又は冷熱手段による温度コントロールを要し、変色した状態を保持でき難いため、色彩記憶性を必要とする積層体への適用には不向きであった。
また、色彩記憶性を備えた可逆熱変色性組成物は、変色に要した熱又は冷熱の適用を取り去った後にあっても、変色した状態のいずれかを互変的且つ可逆的に保持するため、色彩記憶性を必要とする積層体への適用に向いているものの、不可抗力で熱又は冷熱が加わって変色する虞があり、安定した変色機能の記憶保持性を必ずしも満足させていなかった。
本発明は、支持体上に、ジアリールエテン系フォトクロミック化合物、及び、(イ)電子供与性呈色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、(ハ)前記(イ)、(ロ)の呈色反応をコントロールする反応媒体の均質相溶体からなる可逆熱変色性組成物を含む変色層を設けてなる変色性積層体、或いは、支持体上に、ジアリールエテン系フォトクロミック化合物を含む光変色層と、(イ)電子供与性呈色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、(ハ)前記(イ)、(ロ)の呈色反応をコントロールする反応媒体の均質相溶体からなる可逆熱変色性組成物を含む熱変色層を併設してなる変色性積層体、或いは、ジアリールエテン系フォトクロミック化合物を含む光変色層と、(イ)電子供与性呈色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、(ハ)前記(イ)、(ロ)の呈色反応をコントロールする反応媒体の均質相溶体からなる可逆熱変色性組成物を含む熱変色層を積層してなる変色性積層体を要件とする。
更には、前記可逆熱変色性組成物を内包したマイクロカプセル顔料を含んでなること、前記ジアリールエテン系フォトクロミック化合物を内包したマイクロカプセル顔料、又は、ジアリールエテン系フォトクロミック化合物を含有する樹脂粒体を含んでなること、前記可逆熱変色性組成物及びジアリールエテン系フォトクロミック化合物を内包したマイクロカプセル顔料を含んでなること、前記可逆熱変色性組成物又は可逆熱変色性組成物を内包したマイクロカプセル顔料の色濃度−温度曲線に関して40℃乃至70℃のヒステリシス幅(ΔH)を示して変色すること、前記可逆熱変色性組成物又は可逆熱変色性組成物を内包したマイクロカプセル顔料の色濃度−温度曲線に関して、完全消色温度(T4)が40℃以上であり、且つ、最低保持温度(T2)が20℃以下である、常温域で色彩記憶性を有すること等を要件とする。
ジアリールエテン系フォトクロミック化合物の基本骨格としては一般式(1)で示される化合物が挙げられる。
マレイン酸無水物系化合物としては、
3,4−ビス(1,2−ジメチル−3−インドリル)フラン−2,5−ジオン、
3,4−ジ(2−メチル−3−ベンゾチオフェン)フラン−2,5−ジオン等があげられる。
シクロペンテン系化合物としては、
1−(1,2−ジメチルインドリル)−2−(2−シアノ−3,5−ジメチル−4−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(1,2−ジメチル−3−インドリル)−2−(3−シアノ−2,5−ジメチル−4−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(1,2,−ジメチル−3−インドリル)−2−(2−メチル−3−ベンゾチエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(5−(4−メトキシフェニル)−2,4−ジメチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(5−(2−(4−メトキシフェニル)−1−エテニル)−2,4−ジメチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(5−(2−(4−シアノフェニル)−1−エテニル)−2,4−ジメチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(2,4−ジメチル−5−(2−(2−キノリル)−1−エテニル)−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(2,4−ジメチル−5−(2−(4−ピリジル)−1−エテニル)−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(2,4−ジメチル−5−(2−(1−ナフチル)−1−エテニル)−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(5−(2−(4−メトキシフェニル)−1−エテニル)−2−メチル−4−オクチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(5−(2−(4−t−ブチルフェニル)−1−エテニル)−2,4−ジメチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(2,4−ジメチル−5−(2−(2−ベンゾチアジル)−1−エテニル)−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(6−(2−(4−メトキシフェニル)−1−エテニル)−2−メチル−3−ベンゾチエニル)−2−(5−(4−(4−ジメチルアミノフェニル)−1,3−ブタジエニル)−2,4−ジメチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(6−(4−(4−メトキシフェニル)−1,3−ブタジエニル)−2−メチル−3−ベンゾチエニル)−2−(5−(4−(4−メトキシフェニル)−1,3−ブタジチエニル)−2,4−ジメチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(6−(4−(4−メトキシフェニル)−1,3−ブタジエニル)−2−メチル−3−ベンゾチエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(6−(2−(4−メトキシフェニル)−1−エテニル)−2−メチル−3−ベンゾチエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(6−(2−(4−ジメチルアミノフェニル)−1−エテニル)−2−メチル−3−ベンゾチエニル)−2−(5−(2−(4−シアノフェニル)−1−エテニル)−2,4−ジメチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(6−(2−(4−メトキシフェニル)−1−エテニル)−2−メチル−3−ベンゾチエニル)−2−(5−(2−(4−シアノフェニル)−1−エテニル)−2,4−ジメチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(6−(2−(4−メトキシフェニル)−1−エテニル)−2−メチル−3−ベンゾチエニル)−2−(5−(2−(4−メトキシフェニル)−1−エテニル)−2,4−ジメチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(6−(4−(4−メトキシフェニル)−1,3−ブタジエニル)−2−メチル−3−ベンゾチエニル)−2−(5−(2−(4−メトキシフェニル)−1−エテニル)−2,4−ジメチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(6−(2−(4−メトキシフェニル)−1−エテニル)−2−メチル−3−ベンゾチエニル)−2−(2,4−ジメチル−(5−(4−(4−メトキシフェニル)−1,3−ブタジエニル))−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(1,2−ジメチル−3−インドリル)−2−(2−シアノ−3−メトキシ−5−メチルチエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン
1,2−ビス(2−メチル−5−フェニル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(2,4−ジメチル−5−フェニル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(2−フェニル−5−メチル−4−チアゾイル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(2−メチルベンゾチオフェン−3−イル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(3−メチルベンゾチオフェン−2−イル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(3−メチル−2−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(2−メチル−6−ニトロ−3−ベンゾチエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(3−メチル−2−チエニル)−2−(2−メチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(5−(4−メチルフェニル)−2−メチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(2,4−ジメチル−5−フェニル−3−チエニル)−2−(2−メチル−5−フェニル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1,2−ビス(2,4−ジメチル−5−(4−メトキシフェニル)−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(2−メチル−5−(4−メチルフェニル)−3−チエニル)−2−(2,4−ジメチル−5−(4−メチルフェニル)−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(2−メチル−5−(4−メトキシフェニル)−3−チエニル)−2−(2,4−ジメチル−5−(4−メトキシフェニル)−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(3−メチル−2−チエニル)−2−(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾイル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(3−メチルベンゾチオフェン−2−イル)−2−(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾイル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(2−メチルベンゾチオフェン−3−イル)−2−(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾイル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(2−メチル−5−メチル−ベンゾチオフェン−3−イル)−2−(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾイル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(2−メチル−5−フェニル−ベンゾチオフェン−3−イル)−2−(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾイル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(3−メチル−5−メチル−ベンゾチオフェン−2−イル)−2−(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾイル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(3−メチル−5−フェニル−ベンゾチオフェン−2−イル)−2−(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾイル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(3−メチル−6−メチル−ベンゾチオフェン−2−イル)−2−(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾイル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(3−メチル−6−フェニル−ベンゾチオフェン−2−イル)−2−(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾイル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(2−メチル−6−メチル−ベンゾチオフェン−3−イル)−2−(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾイル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
1−(2−メチル−6−フェニル−ベンゾチオフェン−3−イル)−2−(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾイル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン等が挙げられる。
マレイン酸系化合物としては、2,3−ジ(2−メチルベンゾチエニル)−マレイン酸ジメチル等が挙げられる。
ジシアノエチレン系化合物としては、1,2−ビス(2,3,5−トリメチル−4−チエニル)−1,2−ジシアノエチレン、1,2−ビス(2−メチル−3−ベンゾチエニル)−1,2−ジシアノエチレン等が挙げられる。
尚、前記マイクロカプセル形態の顔料は、従来より公知の界面重合法、in Situ重合法、液中界面重合法、スプレ−ドライング法等の適宜の方法により得ることができ、粒子径0.5〜30μm、好ましくは0.5〜10μm程度のものが、分散性、持久性、加工性の面で有効である。
前記可逆熱変色性組成物は所定の温度(変色点)を境としてその前後で変色し、完全消色温度以上の温度域で消色状態、完全発色温度以下の温度域で発色状態を呈し、前記両状態のうち常温域では特定の一方の状態しか存在しない。即ち、もう一方の状態は、その状態が発現するのに要した熱又は冷熱が適用されている間は維持されるが、前記熱又は冷熱の適用がなくなれば常温域で呈する状態に戻る、ヒステリシス幅が比較的小さい特性(ΔH=1〜7℃)を有する(図1参照)。
なお、色彩を記憶保持できる可逆熱変色性組成物として、特開2005−1369号公報に記載されているエステル化合物を用いたものが色濃度−温度曲線に関して広いヒステリシス幅(ΔH=40〜70℃)を示して変色するため、好適である。
前記変色前後の両状態のうち常温域で特定の一方の状態のみ存在させるためには、ヒステリシス幅が40〜70℃、好ましくは50〜70℃、更に好ましくは60〜70℃であり、完全消色温度(t4)が40℃以上、好ましくは45℃以上、より好ましくは50℃以上であり、且つ、発色開始温度(t2)が20℃以下、好ましくは0℃以下、より好ましくは−5℃以下である。
更にマイクロカプセルの表面には、目的に応じて更に二次的な樹脂皮膜を設けて耐久性を付与させたり、表面特性を改質させて実用に供することもできる。
前記マイクロカプセルは、平均粒子径0.5〜50μm、好ましくは0.5〜30μmより好ましくは0.5〜10μmの範囲が実用性を満たす。
また、カプセルを微小粒子化することにより、ΔH値は必須3成分の組成物の均質相溶体のΔHと比較し、更にΔHを拡大することができる。
前記マイクロカプセルは、内包物/壁膜=7/1〜1/1(重量比)の範囲が有効であり、壁膜の比率が前記範囲より大になると発色時の色濃度及び鮮明性の低下を免れず、好適には、内包物/壁膜=6/1〜1/1(重量比)である。
前記マイクロカプセル化は、従来より公知のイソシアネート系の界面重合法、メラミン−ホルマリン系等のin Situ重合法、液中硬化被覆法、水溶液からの相分離法、有機溶媒からの相分離法、融解分散冷却法、気中懸濁被覆法、スプレードライング法等があり、用途に応じて適宜選択される。
また、前記可逆熱変色性組成物とジアリールエテン系フォトクロミック化合物を共にマイクロカプセルに内包させてマイクロカプセル顔料を形成することもできる。
前記支持体は、紙、合成紙、金属、陶磁器、石材、木材、ガラス、樹脂、布帛等の材質から選ばれ、その形状は特に限定されるものではない。
なお、不透明性支持体を用いる場合、支持体上に変色層を積層する。
透明性支持体を用いる場合、支持体の表面に変色層を積層する構成の他、支持体裏面に変色層を設けて、支持体側から視認する構成であってもよい。
前記透明性支持体としては、ガラスや樹脂が挙げられるが、好ましくは樹脂成形体又は樹脂フィルムが用いられる。
尚、前記透明性とは無色透明の他、半透明、着色透明、着色半透明でもよい。
前記変色層は、ジアリールエテン系フォトクロミック化合物と可逆熱変色性組成物をビヒクル中に分散したインキや塗料を用いて、従来より公知の方法により支持体上に形成できる。
支持体は、前記と同様のものが使用できる。
なお、不透明性支持体を用いる場合、支持体上に光変色層と熱変色層を併設する。
透明性支持体を用いる場合、支持体の表面に光変色層と熱変色層を併設する他、支持体の表面に光変色層、裏面に熱変色層を設ける構成であってもよいし、支持体裏面に光変色層と熱変色層を併設して、支持体側から視認する構成であってもよい。
前記光変色層は、ジアリールエテン系フォトクロミック化合物をビヒクル中に分散したインキや塗料を用いて、従来より公知の方法により支持体上に形成できる。
前記変色層は、可逆熱変色性組成物をビヒクル中に分散したインキや塗料を用いて、従来より公知の方法により支持体上に形成できる。
前記光変色層と熱変色層の一方又は両方が成形体である場合は支持体がなくてもよいが、ジアリールエテン系フォトクロミック化合物を含むインキや塗料、可逆熱変色性組成物を含むインキや塗料等の液状物を用いる場合は支持体を必要とする。
支持体は、前記と同様のものが使用できる。
なお、不透明性支持体を用いる場合、支持体上に光変色層と熱変色層を積層する。
透明性支持体を用いる場合、支持体の表面に光変色層と熱変色層を積層する構成の他、支持体の表面に光変色層、裏面に熱変色層を積層する構成、支持体裏面に光変色層と熱変色層を積層して、支持体側から視認する構成であってもよい。
積層構成において、光変色層と熱変色層は積層する順序が限定されるものではなく、例えば、支持体上に光変色層と熱変色層を順次積層する構成の他、支持体上に熱変色層と光熱変色層を順次積層する構成であってもよい。
前述の光変色層と熱変色層の一方又は両方が成形体である場合について説明する。
成形体は可逆熱変色性組成物を、熱可塑性樹脂或いは熱硬化性樹脂中にブレンドして形成した成形体、或いは、ジアリールエテン系フォトクロミック化合物を熱可塑性樹脂或いは熱硬化性樹脂中にブレンドして形成した成形体であって、可逆熱変色性組成物を含む成形体表面に、ジアリールエテン系フォトクロミック化合物を含むインキや塗料を用いて光変色層を設けて積層体を形成したり、ジアリールエテン系フォトクロミック化合物を含む成形体表面に可逆熱変色性組成物を含むインキや塗料を用いて熱変色層を設けて積層体を形成したり、双方が成形体の場合は接合により積層体が形成される。
更には、透明性基材表面に紫外線吸収剤及び/又は紫外線を遮蔽する光遮蔽性顔料がバインダー樹脂に溶解又は分散状態に固着された印刷乃至塗布層を設けたシート、その他任意形象の印刷乃至塗布物を例示できる。
なお、前記シートの下層に粘着層を設けたり、透明性シートの下層に紫外線吸収剤及び/又は紫外線を遮蔽する光遮蔽性顔料を含む粘着層を設けたものであってもよい。
更に、色彩変換手段として紫外線吸収剤及び/又は光遮蔽性顔料を配合したペースト状乃至ジェル等の流動体形態のものであってもよい。
又、バインダー樹脂を含む流動体に紫外線吸収剤を溶解又は分散させた流動体を用いる場合、バインダー樹脂に対して、0.05重量%以上、好ましくは、0.1重量%以上の紫外線吸収剤を配合することによって、効果的な紫外線のカット効果の役目を果たす。
一方、光遮蔽性顔料を配合する場合、前記プラスチック或いはバインダー樹脂に対して、0.1〜40重量%、好ましくは1〜30重量%の割合に配合することにより、所期の紫外線カット効果を効果的に果たす。
2,4−ヒドロキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、
2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾフェノン、
2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、
2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、
ビス−(2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイルフェニル)−メタン2−〔2′−ヒドロキシ−3′−5′−ジ−t−アミルフェニル〕−ベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシ−ベンゾフェノン〔商品名:シーソーブ103、シプロ化成(株)製〕、
2−ヒドロキシ−4−オクタデシルオキシベンゾフェノン、
2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−ベンジルオキシベンゾフェノン、
2−〔2′−ヒドロキシ−3′−5′−ジ−t−アミルフェニル〕−ベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤。
サリチル酸パラ−t−ブチルフェニル、
サリチル酸パラオクチルフェニル、
2−4−ジ−t−ブチルフェニル−4−ヒドロキシベンゾエート、
1−ヒドロキシベンゾエート、
1−ヒドロキシ−3−t−ブチル−ベンゾエート、
1−ヒドロキシ−3−t−オクチルベンゾエート、
レゾルシノールモノベンゾエート等のサリチル酸系紫外線吸収剤。
2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3′−ジフェニルアクリレート、
2−エチルヘキシル−2−シアノ−3−フェニルシンナート等のシアノアクリレート系紫外線吸収剤。
2−〔5−メチル−2−ヒドロキシフェニル〕−ベンゾトリアゾール、
2−〔2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル〕−2Hベンゾトリアゾール、
2−〔3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル〕−ベンゾトリアゾール、
2−〔3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル〕−5−クロロベンゾトリアゾール、
2−〔3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル〕−5−クロロベンゾトリアゾール、
2−〔3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル〕−ベンゾトリアゾール〔商品名:チヌビン328、チバガイギー社製〕、
メチル−3−〔3−t−ブチル−5−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル〕プロピオネート−ポリエチレングリコール分子量300〔商品名:チヌビン1130、チバガイギー社製〕、
2−〔3−ドデシル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル〕ベンゾトリアゾール、
メチル−3−〔3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル〕プロピオネート−ポリエチレングリコール分子量300、
2−〔3−t−ブチル−5−プロピルオクチレート−2−ヒドロキシフェニル〕−5−クロロベンゾトリアゾール、
2−〔2−ヒドロキシフェニル−3,5−ジ−(1,1′−ジメチルベンジル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール、
2−〔2−ヒドロキシ−5−t−オクチルフェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール、
2−〔3−t−ブチル−5−オクチルオキシカルボニルエチル−2−ヒドロキシフェニル〕−ベンゾトリアゾール〔商品名:チヌビン384、チバガイギー社製〕、
2−〔2−ヒドロキシ−5−テトラオクチルフェニル〕−ベンゾトリアゾール、
2−〔2−ヒドロキシ−4−オクトオキシ−フェニル〕−ベンゾトリアゾール、
2−〔2′−ヒドロキシ−3′−(3″4″5″6″−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5′−メチルフェニル〕−ベンゾトリアゾール、
2−(2−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)−ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤。
2,2,4,4−テトラメチル−20−(β−ラウリル−オキシカルボニル)−エチル−7−オキサ−3,20−ジアゾジスピロ(5,1,11,2)ヘンエイコ酸−21−オン等の蓚酸アニリド系紫外線吸収剤等が挙げられる。
前記金属光沢顔料としては、天然雲母、合成雲母、ガラス、アルミナから選ばれる芯物質の表面を金属酸化物で被覆したものを例示でき、可視光線の選択的干渉作用により生じる虹彩効果、透過効果と、光変色層の可視光線の反射効果の相乗作用により、金属光沢調の色彩変化を視覚させることができる。
なお、実施例中の部は、重量部を示す。
実施例1
変色性積層体の作製
無色から青色に可逆的に色変化するジアリールエテン系フォトクロミック化合物(1,2−ビス(2,4−ジメチル−5−フェニル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン)、及び、(イ)成分として2−(ジブチルアミノ)−8−(ジペンチルアミノ)−4−メチル−スピロ[5H−(1)ベンゾピラノ[2,3−g]ピリミジン−5,1′(3′H)−イソベンゾフラン]−3−オン2.0部、(ロ)成分として4,4′−(2−メチルプロピリデン)ビスフェノール6部、(ハ)成分としてセチルアルコール25部、ラウリン酸ステアレート25部からなる可逆熱変色性組成物(35℃以下でピンク色、35℃以上で無色)を混合した後、公知の界面重合法によりエポキシ樹脂膜で内包されたマイクロカプセル顔料(平均粒子径3.0μm)を調製して変色性材料30部を、アクリル酸エステル樹脂エマルジョン45部、消泡剤1部、水24部からなるビヒクル中に分散して熱変色性スプレー塗料を得た。
前記スプレー塗料をスプレーガンに充填して支持体として白色布帛の全面に塗装を施した後、乾燥させて熱変色層を形成して変色性布帛(変色性積層体)を得た。
紫外線吸収能を有する無色透明のポリエステル樹脂製フィルムを裁断したシート(色彩変換手段)を作製した。
35℃以上に加熱すると可逆熱変色性組成物が消色してジアリールエテン系フォトクロミック化合物による青色が視認される。
前記様相変化は温度変化によって繰り返し行うことができ、常に有色を呈していた。
ついで、紫色を呈する積層体上に、シート(色彩変換手段)を載置して太陽光を照射すると、太陽光に含まれる紫外光はシートにより遮断され、それ以外の光(可視光)が照射されるため、ジアリールエテン系フォトクロミック化合物は徐々に変色して無色になり、可逆熱変色性組成物によるピンク色が視認される。
この状態は、室内、暗所のいずれの場所で放置しても変色することなく、その状態を維持していた。
更に、色彩変換手段を載置した状態で35℃以上に加熱すると可逆熱変色性組成物が消色して無色になる。
前記様相変化は温度変化によって繰り返し行うことができた。
その後、シートを取り外して太陽光を照射すると太陽光に含まれる紫外光によってジアリールエテン系フォトクロミック化合物が青色に発色するため、ピンク色から紫色に変化し、この状態は屋外、室内、暗所のいずれの場所でも変色することなく、その状態を維持した。
変色性積層体の作製
無色からピンク色に可逆的に色変化するジアリールエテン系フォトクロミック化合物(1,2−ビス(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾイル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン)を公知の界面重合法によりエポキシ樹脂膜で内包されたマイクロカプセル顔料(平均粒子径3.0μm)30部を、アクリル酸エステル樹脂エマルジョン68.5部、架橋剤1部、消泡剤0.5部からなるビヒクル中に分散し、変色性印刷インキを得た。
これとは別に、(イ)成分として3−(4−ジエチルアミノ−2−ヘキシルオキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド2.0部、(ロ)成分として1,1−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン4.0部、1,1−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)n−デカン4.0部、(ハ)成分としてカプリン酸−4−ベンジルオキシフェニルエチル50.0部からなる色彩記憶性を有する可逆熱変色性組成物(青色から無色、t1:−10℃、t2:0℃、t3:45℃、t4:65℃)を公知の界面重合法によりエポキシ樹脂膜で内包されたマイクロカプセル顔料(平均粒子径3.0μm)30部を、アクリル酸エステル樹脂エマルジョン68.5部、架橋剤1部、消泡剤0.5部からなるビヒクル中に分散し、変色性印刷インキを得た。
支持体として白色紙面上に、前記光変色性印刷インキを用いて、スクリーン印刷により「A」の文字(光変色層)を形成した後、前記支持体の光変色層を設けていない部分に熱変色性印刷インキを用いて、スクリーン印刷により「B」の文字(熱変色層)を形成して変色性印刷物(変色性積層体)を得た。
紫外線吸収能を有する無色透明のポリエステル樹脂製フィルムを裁断したシート(色彩変換手段)を作製した。
前記紙面上にシート(色彩変換手段)を配置して太陽光を照射すると、太陽光に含まれる紫外光はシートにより遮断され、それ以外の光(可視光)が照射されるため、ジアリールエテン系フォトクロミック化合物は徐々に変色して無色になるためピンク色の「A」の文字(光変色層)は視認されなくなり、青色の「B」の文字(熱変色層)のみ視認される。
この状態は、室内、暗所のいずれの場所で放置しても変色することなく、その状態を維持していた。
65℃以上に加熱すると可逆熱変色性組成物が消色するため青色の「B」の文字(熱変色層)は視認されなくなり、白色の紙になった。
ついで、シート(色彩変換手段)を取り外して太陽光を照射すると太陽光に含まれる紫外光によってピンク色の「A」の文字(光変色層)が現出し、この状態は屋外、室内、暗所のいずれの場所でも変色することなく、その状態を維持した。
更に、−10以下に冷却すると青色の「B」の文字(熱変色層)も現出して、この状態は−10℃を超える温度域で保持される。
変色性積層体の作製
無色から青色に可逆的に色変化するジアリールエテン系フォトクロミック化合物A(1,2−ビス(2,4−ジメチル−5−フェニル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン)を公知の界面重合法によりエポキシ樹脂膜で内包されたマイクロカプセル顔料(平均粒子径5.0μm)20部を、アクリル樹脂/キシレン溶液30部、キシレン20部、メチルイソブチルケトン20部、イソシアネート系硬化剤10部からなるビヒクル中に攪拌混合して光変色性油性スプレー塗料を得た。
これとは別に、(イ)成分として2−(ジブチルアミノ)−8−(ジペンチルアミノ)−4−メチル−スピロ[5H−(1)ベンゾピラノ[2,3−g]ピリミジン−5,1′(3′H)−イソベンゾフラン]−3−オン2.0部、(ロ)成分として4,4′−(2−メチルプロピリデン)ビスフェノール6部、(ハ)成分としてセチルアルコール25部、ラウリン酸ステアレート25部からなる可逆熱変色性組成物(35℃以下でピンク色、35℃以上で無色)を混合した後、公知の界面重合法によりエポキシ樹脂膜で内包されたマイクロカプセル顔料(平均粒子径5.0μm)20部を、アクリル樹脂/キシレン溶液30部、キシレン20部、メチルイソブチルケトン20部、イソシアネート系硬化剤10部からなるビヒクル中に攪拌混合して熱変色性油性スプレー塗料を得た。
前記熱変色性油性スプレー塗料を用いて、支持体としてABS樹脂を射出成形した車型の白色ミニチュアのボディー表面に熱変色層を設けた後、光変色性油性スプレー塗料を用いて、前記熱変色層上に光変色層を設けて変色性玩具(変色性積層体)を得た。
紫外線吸収能を有する無色透明のポリエチレン樹脂からなるケース(色彩変換手段)を作製した。
前記紫色の積層体をケースに入れて太陽光を照射すると、太陽光に含まれる紫外光はケースにより遮断され、それ以外の光(可視光)が照射されるため、光変色層は無色になり、熱変色層によるピンク色の積層体になる。
この状態は、室内、暗所のいずれの場所で放置しても変色することなく、その状態を維持していた。
その後、ケースから取り出して太陽光を照射すると太陽光に含まれる紫外光によって光変色層が青色になるため、再び紫色に変化し、この状態は屋外、室内、暗所のいずれの場所でも変色することなく、その状態を維持した。
また、ケースに入れた状態で35℃以上に加熱すると熱変色層が消色して白色の積層体になる。
t2 加熱消色型の可逆熱変色性組成物の発色開始温度
t3 加熱消色型の可逆熱変色性組成物の消色開始温度
t4 加熱消色型の可逆熱変色性組成物の完全消色温度
T1 加熱発色型の可逆熱変色性組成物の完全消色温度
T2 加熱発色型の可逆熱変色性組成物の消色開始温度
T3 加熱発色型の可逆熱変色性組成物の発色開始温度
T4 加熱発色型の可逆熱変色性組成物の完全発色温度
Claims (8)
- 支持体上に、ジアリールエテン系フォトクロミック化合物、及び、(イ)電子供与性呈色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、(ハ)前記(イ)、(ロ)の呈色反応をコントロールする反応媒体の均質相溶体からなる可逆熱変色性組成物を含む変色層を設けてなる変色性積層体。
- 支持体上に、ジアリールエテン系フォトクロミック化合物を含む光変色層と、(イ)電子供与性呈色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、(ハ)前記(イ)、(ロ)の呈色反応をコントロールする反応媒体の均質相溶体からなる可逆熱変色性組成物を含む熱変色層を併設してなる変色性積層体。
- ジアリールエテン系フォトクロミック化合物を含む光変色層と、(イ)電子供与性呈色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、(ハ)前記(イ)、(ロ)の呈色反応をコントロールする反応媒体の均質相溶体からなる可逆熱変色性組成物を含む熱変色層を積層してなる変色性積層体。
- 前記可逆熱変色性組成物を内包したマイクロカプセル顔料を含んでなる請求項1乃至3のいずれかに記載の変色性積層体。
- 前記ジアリールエテン系フォトクロミック化合物を内包したマイクロカプセル顔料、又は、ジアリールエテン系フォトクロミック化合物を含有する樹脂粒体を含んでなる請求項1乃至4のいずれかに記載の変色性積層体。
- 前記可逆熱変色性組成物及びジアリールエテン系フォトクロミック化合物を内包したマイクロカプセル顔料を含んでなる請求項1記載の変色性積層体。
- 前記可逆熱変色性組成物又は可逆熱変色性組成物を内包したマイクロカプセル顔料の色濃度−温度曲線に関して40℃乃至70℃のヒステリシス幅(ΔH)を示して変色する請求項1乃至6のいずれかに記載の変色性積層体。
- 前記可逆熱変色性組成物又は可逆熱変色性組成物を内包したマイクロカプセル顔料の色濃度−温度曲線に関して、完全消色温度(T4)が40℃以上であり、且つ、最低保持温度(T2)が20℃以下である、常温域で色彩記憶性を有する請求項1乃至7のいずれかに記載の変色性積層体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005252613A JP2007062215A (ja) | 2005-08-31 | 2005-08-31 | 変色性積層体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005252613A JP2007062215A (ja) | 2005-08-31 | 2005-08-31 | 変色性積層体 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011003783A Division JP5242709B2 (ja) | 2011-01-12 | 2011-01-12 | 変色性積層体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007062215A true JP2007062215A (ja) | 2007-03-15 |
Family
ID=37924979
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005252613A Pending JP2007062215A (ja) | 2005-08-31 | 2005-08-31 | 変色性積層体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007062215A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007063433A (ja) * | 2005-08-31 | 2007-03-15 | Pilot Ink Co Ltd | 変色性材料及びそれを用いた変色性液状組成物、変色性成形用樹脂組成物 |
JP2008265144A (ja) * | 2007-04-20 | 2008-11-06 | Pilot Ink Co Ltd | フォトクロミック積層体 |
JP2011063815A (ja) * | 2010-12-15 | 2011-03-31 | Pilot Ink Co Ltd | 変色性材料及びそれを用いた変色性液状組成物、変色性成形用樹脂組成物 |
JP2012078203A (ja) * | 2010-10-01 | 2012-04-19 | Sakura Color Products Corp | 過酸化水素滅菌又は過酸化水素プラズマ滅菌検知インジケーター |
WO2013008936A1 (ja) * | 2011-07-13 | 2013-01-17 | パイロットインキ株式会社 | 光変色性玩具 |
JP2019118433A (ja) * | 2017-12-28 | 2019-07-22 | パイロットインキ株式会社 | 光変色性玩具 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000221885A (ja) * | 1999-02-04 | 2000-08-11 | Pilot Ink Co Ltd | 可逆性感温変色性表示体 |
JP2004167215A (ja) * | 2002-10-30 | 2004-06-17 | Pilot Ink Co Ltd | 玩具要素における色彩記憶性光変色機能の互変的発現方法、及び互変的色彩記憶性光変色性玩具 |
JP2004255041A (ja) * | 2003-02-27 | 2004-09-16 | Pilot Ink Co Ltd | 光変色性玩具 |
JP2004290663A (ja) * | 2003-03-07 | 2004-10-21 | Pilot Ink Co Ltd | 可逆変色性玩具 |
JP2005001369A (ja) * | 2003-05-16 | 2005-01-06 | Pilot Ink Co Ltd | 感温変色性色彩記憶性組成物及びそれを内包した感温変色性色彩記憶性マイクロカプセル顔料 |
-
2005
- 2005-08-31 JP JP2005252613A patent/JP2007062215A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000221885A (ja) * | 1999-02-04 | 2000-08-11 | Pilot Ink Co Ltd | 可逆性感温変色性表示体 |
JP2004167215A (ja) * | 2002-10-30 | 2004-06-17 | Pilot Ink Co Ltd | 玩具要素における色彩記憶性光変色機能の互変的発現方法、及び互変的色彩記憶性光変色性玩具 |
JP2004255041A (ja) * | 2003-02-27 | 2004-09-16 | Pilot Ink Co Ltd | 光変色性玩具 |
JP2004290663A (ja) * | 2003-03-07 | 2004-10-21 | Pilot Ink Co Ltd | 可逆変色性玩具 |
JP2005001369A (ja) * | 2003-05-16 | 2005-01-06 | Pilot Ink Co Ltd | 感温変色性色彩記憶性組成物及びそれを内包した感温変色性色彩記憶性マイクロカプセル顔料 |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007063433A (ja) * | 2005-08-31 | 2007-03-15 | Pilot Ink Co Ltd | 変色性材料及びそれを用いた変色性液状組成物、変色性成形用樹脂組成物 |
JP4674136B2 (ja) * | 2005-08-31 | 2011-04-20 | パイロットインキ株式会社 | 変色性材料及びそれを用いた変色性液状組成物、変色性成形用樹脂組成物 |
JP2008265144A (ja) * | 2007-04-20 | 2008-11-06 | Pilot Ink Co Ltd | フォトクロミック積層体 |
JP2012078203A (ja) * | 2010-10-01 | 2012-04-19 | Sakura Color Products Corp | 過酸化水素滅菌又は過酸化水素プラズマ滅菌検知インジケーター |
JP2011063815A (ja) * | 2010-12-15 | 2011-03-31 | Pilot Ink Co Ltd | 変色性材料及びそれを用いた変色性液状組成物、変色性成形用樹脂組成物 |
WO2013008936A1 (ja) * | 2011-07-13 | 2013-01-17 | パイロットインキ株式会社 | 光変色性玩具 |
JPWO2013008936A1 (ja) * | 2011-07-13 | 2015-02-23 | パイロットインキ株式会社 | 光変色性玩具 |
US9937434B2 (en) | 2011-07-13 | 2018-04-10 | The Pilot Ink Co., Ltd. | Photochromic toy |
JP2019118433A (ja) * | 2017-12-28 | 2019-07-22 | パイロットインキ株式会社 | 光変色性玩具 |
JP7235435B2 (ja) | 2017-12-28 | 2023-03-08 | 株式会社パイロットコーポレーション | 光変色性玩具セット |
JP7441348B2 (ja) | 2017-12-28 | 2024-02-29 | 株式会社パイロットコーポレーション | 光変色性玩具の使用方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4174393B2 (ja) | 互変的色彩記憶性光変色性玩具 | |
US8222183B2 (en) | Thermochromic coloring color-memory composition and thermochromic coloring color-memory microcapsule pigment containing the same | |
JP4674136B2 (ja) | 変色性材料及びそれを用いた変色性液状組成物、変色性成形用樹脂組成物 | |
EP1657073B1 (en) | Reversible thermochromic composition and microcapsules containing the same | |
JP4782542B2 (ja) | 感温変色性色彩記憶性組成物及びそれを内包した感温変色性色彩記憶性マイクロカプセル顔料 | |
JP4460908B2 (ja) | 可逆変色性玩具 | |
JP3845128B2 (ja) | 温度依存性色彩記憶性樹脂組成物及びこれを用いた積層体 | |
JP2007062215A (ja) | 変色性積層体 | |
JP4934373B2 (ja) | 感温変色性色彩記憶性マイクロカプセル顔料 | |
EP1498447A1 (en) | Photochromic material | |
JP4527501B2 (ja) | 感温変色性色彩記憶性組成物及びそれを内包した感温変色性色彩記憶性マイクロカプセル顔料 | |
JP5242709B2 (ja) | 変色性積層体 | |
JP4499443B2 (ja) | 装飾用貼着材における色彩記憶性光変色機能の互変的発現方法、及び互変的色彩記憶性光変色性装飾用貼着材 | |
JP4174327B2 (ja) | 互変的色彩記憶性光変色性絵本 | |
JP2004147834A (ja) | アクセサリー要素の色彩記憶性光変色機能の互変的発現方法、及び互変的色彩記憶性光変色性アクセサリー | |
JP2011063815A (ja) | 変色性材料及びそれを用いた変色性液状組成物、変色性成形用樹脂組成物 | |
JPH11128540A (ja) | 可逆熱変色性ぬいぐるみセット | |
JP2010106052A (ja) | 可逆熱変色性組成物及びそれを内包した可逆熱変色性マイクロカプセル顔料 | |
JP2008265144A (ja) | フォトクロミック積層体 | |
JP4382514B2 (ja) | 互変的色彩記憶性光変色性挨拶状 | |
JP2009173778A (ja) | 感温変色性色彩記憶性マイクロカプセル顔料 | |
JP4575789B2 (ja) | 可逆熱変色性組成物を内包した可逆熱変色性マイクロカプセル顔料 | |
JPH11128532A (ja) | 可逆熱変色性パズル及びそれを用いた可逆熱変色性パズルセット | |
JP2004277670A (ja) | 印像の色彩記憶性光変色機能の互変的発現方法、及び互変的色彩記憶性光変色性スタンプ具 | |
JP3134518U (ja) | 蓄光性可逆熱変色性玩具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080624 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101111 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101116 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110112 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110308 |