JP4498638B2 - 排水溝構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路や通路沿いあるいは公園や広場等の周囲などにおいて、雨水などの排水を流すために構築される排水溝構造に関し、特に、U字溝のように上部が大きく開放された溝本体を用いた排水溝構造に関する。
【0002】
【従来技術】
排水溝構造としては、断面略U字形状に形成された溝本体を、上部開口を路面から開放状態で、且つ、上部開口に溝蓋を被せた状態において、溝蓋上面と路面上面とが略同面となるように埋設し、前記溝蓋を、溝本体の左右両側壁の上端に載置して構成してなる開渠タイプの排水溝が広く施工されている。
しかしながら、開渠タイプの排水溝構造では、特に、溝蓋上を通過する車両等の踏圧荷重による垂直方向の圧力がかかるので、溝本体の左右両側壁にはその圧力に耐える剛性(強度)が求められる。
そのために、溝本体を強固なコンクリート材で成型したり、上部に水路より狭い幅の開口を形成してなる異形断面形状(断面略逆Ω形)の管状に成型する等の工夫をしているものの、これらの溝本体では、材料コストや成形型の製作コストによって、必然的にその製造コストが高いものになったり、重量増によって運搬や施工に不便である結果、排水溝の構築コストの削減、工期の短縮が難しいものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで発明は、溝本体の素材や形状にかかわらず、従来よりも強度が低い溝本体を使用可能とすることによって、排水溝の構築コストの削減、工期の短縮が可能となる排水溝構造の提供を目的とする。又、溝の深さや傾斜に対応できる排水溝構造の提供を目的とする。又、運搬しやすく収納に便利な溝本体を有する排水溝構造の提供を目的とする。又、舗装部からの熱を溝本体に伝えないようにする排水溝構造の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために本発明が採用した技術的手段は、断面略U字形状を呈する溝本体1と、溝蓋2と、溝本体1の左右側壁11,11上に位置して前記溝蓋を載置する左右一対の受枠3,3とを備え、受枠3,3が、舗装部B及び/又は路盤Cとの一体化によって、垂直荷重及び振動を溝本体1の左右両側壁11,11に伝えないように支えている排水溝構造Aにしたことである。本発明によれば、図1乃至図8に示すように、溝蓋2にかかる垂直荷重及び振動が溝本体1の左右両側壁に伝わらないので、溝本体1の強度を特に高くする必要がない。つまり、強度的にはコンクリートよりは劣るものの、安価な材料(合成樹脂材、金属材、FRP材)を用いて成型した溝本体1を使用しても何ら問題になることはない。
【0005】
【発明の実施の形態】
一体化の構造としては、例えば、図1に示すように、受枠支持用の台座4,4を、溝本体1の左右両側壁11,11の外側において舗装部B及び/又は路盤Cに埋設固定し、該台座4,4が支持する受枠3,3を台座4,4と舗装路B間及び/又は路盤C間で固定することによって一体化されるものが挙げられる。又、例えば、図5に示すように、受枠3,3に、該受枠支持用の支持体5,5を一体的に設け、該支持体5,5を溝本体1の左右両側壁11,11の外側において舗装部B及び/又は路盤Cに固定することによって一体化されるものが挙げられる
【0006】
前記受枠3,3は、例えば図1に示すように、連結部材6によって連結一体化され、該連結部材6が左右両側壁11,11の内側から突っ張ることによって、受枠3,3の水平方向のずれを防止することが好適である。又、連結部材6は、例えば、図10に示すように、連結部材6を左右に延長して台座4,4に固定、又は、舗装部B及び/又は路盤Cに埋設固定することによって、受枠3,3を舗装部B及び/又は路盤Cに一体化することがさらに好適である。この際、例えば、受枠3,3、又は、連結部材6の裏面と溝本体1の左右両側壁11,11の上端とを離間させると、受枠3,3が受ける垂直荷重を溝本体1の左右両側壁11,11に伝えないようにする上で好適である。
【0007】
又、排水溝の深さの調整や排水案内用の傾斜面を形成する必要がある場合、前記受枠3,3の裏面と溝本体1の左右両側壁11,11の上端とを離間させた場合に生じる空間を利用して、図5乃至図7に示すように、溝本体1を、受枠3,3に対して上下動及び流水方向に揺動可能、且つ、上下動及び揺動した任意の位置で固定可能に連結することによって達成できる。本発明では、コンクリート以外の合成樹脂材,金属材,FRP材からなる溝本体1の使用が可能なものであるため、図8に示すように、溝本体1を、左右両側壁11,11夫々を構成する側壁部材11A,11Aと、底面13を構成する底板部材13Aを連結手段により、断面U字形状に組み立てたものとすることができる。この際、図8に示すように、底板部材13Aを、側壁部材11A,11Aに対して上下動及び流水方向に揺動可能、且つ、上下動及び揺動した任意の位置で固定可能に連結することが、排水溝の深さの調整や排水案内用の傾斜面を形成する必要がある場合に好適である。さらに、本発明では、合成樹脂材や金属材からなる溝本体に、アスファルト舗装工事で発生する熱を伝えないようにするために、例えば図1及び図4に示すように、台座4,4及び支持体5,5が、溝本体1の左右両側壁11,11に対して断熱構造を構成する
【0008】
【実施例】
以下、本発明の排水溝構造Aの実施例を図面に基づいて説明すると、本実施例の排水溝構造Aは、基本的に、溝本体1と、溝蓋2と、溝本体1の左右側壁11,11上に位置して前記溝蓋2を載置する左右一対の受枠3,3とを備えている。
本実施例において、溝本体1は、合成樹脂材を用いて周知の断面略U字形状に形成したものである。
溝蓋2は、ステンレス材や鋼材或いは鋳物材等の堅牢な金属材を用いて周知の形状(例えば、網状や格子状)に形成したものである。
受枠3,3は、ステンレス材や鋼材或いは鋳物材等の堅牢な金属材を用いて、溝蓋2を直接載承するための水平受け部31,31と、溝蓋2の横ずれを防止する垂直受け部32,32とを一体に形成したものである。
【0009】
図1は、本発明に係る排水溝構造Aの第1実施例であり、本例は、断熱構造を構成する台座4,4が受枠3,3を支えることによって、溝本体1の左右側壁11,11に垂直荷重及び振動を伝えないようにしたものである。
詳述すると、溝本体1は、左右両側壁11,11の先側の一部を露出させた状態で路盤Cに埋設してある。
受枠3,3には、台座4,4に載置する載置部33,33が水平受け部31,31から平行、且つ逆方向へ延設してある。
台座4,4は、左右両側壁11,11の露出した部分に密着させて断熱構造を構成する断熱材41,41と、該断熱材を左右両側壁11,11とで挟持する金属製の挟持板42、42とで構成してある。
【0010】
このようにした台座4,4は、その上端を左右両側壁の上端よりも高い位置にして下端の一部を路盤Cに埋設し、ボルト・ナット43,43を、挟持板42,42、断熱材41、41、左右両側壁11,11、該側壁の内側に位置させた挟持板44,44に貫通締め付けすることによって、断熱材41の潰れを防止して台座4,4の支持機能及び断熱構造が保持される。
そして、台座4,4の上端に受枠3,3の載置部33,33を載せた状態でアスファルト舗装をすることによって、ボルト・ナット43,43が舗装部Bに埋め込まれるようになって台座4、4が固定されると共に、載置部33,33が舗装部Bと台座4,4とで挟まれることによって、受枠3,3が固定される。
したがって、受枠3,3が強固に固定されて不動状態となると共に、受枠3,3の裏面34,34と左右両側壁11,11の上端12,12とが離間しているので、溝蓋2にかかる垂直荷重及び振動を左右両側壁11,11に伝えないようにすることができる。
しかも、アスファルト舗装時に発生する熱は、断熱材41により遮断されるので、溝本体1の熱による変形や破損を防止することができる。
【0011】
符号6は、左右一対の受枠3,3を一体的に連結する連結部材であり、この連結部材6によって側圧を支えている。
具体的には、受枠3,3と同様な材料からなり、図9(a)に示すように、受枠3,3の裏面34,34に、左右両側壁11,11間で、左右の水平受け部31,31を掛け渡すように配置され、ボルト・ナットや溶接または接着の手段により、左右一対の受枠3,3同士を一体的に連結している。
この連結部材6によって、例えば、アスファルト舗装時に発生する側圧が溝本体1に伝わっても支えることができる上に、受枠3,3の水平方向のずれを防止することができる。
【0012】
又、連結部材6の配置形態としては、図9(b)に示すように、左右両側壁11,11を貫通した状態で、図示するボルト・ナット43,43や溶接または接着の手段により、左右一対の受枠3,3同士を一体的に連結する形態が挙げられる。
この形態で配置することによれば、側圧を支えることの他に、例えば、左右両側壁11,11から突出した連結部材6を、前記した台座に載置すれば、垂直荷重及び振動を支えることができる。
尚、連結部材6に関しては、後記する全ての実施例に装備されている。
【0013】
本実施例では、挟持板44,44を用いた台座4,4構造であり、ボルト・ナット43,43によって、溝本体1を挟持固定する構成としているが、この構成は本発明の目的を達成するために限定される構成ではない。
例えば、図11に示すように、挟持板44,44を備えない台座4,4とし、さらに、台座4,4は、溝本体1とは固定しない構成とするものでもよい。
つまり、路盤C及び舗装部Bに埋設することで固定された台座4,4に受枠3,3を載置することによって、垂直荷重を支えると共に、振動の伝達を防止することができる。
又、段差がある路面に排水溝構造を配設する場合、本実施例では図示するように、受枠3,3が連結部材6とともに段差を吸収するように傾斜することにより、溝本体1を水平状態で埋設することができる。
さらに、受枠3,3を連結部材で一体的に連結したことにより、例えば、排水溝を境にして片側の路盤C、又は、舗装部Bの沈下に伴う片側の受枠3の沈下は、他方の受枠が支点となって行なわれるので、左右の受枠3,3が一体となって傾斜し、受枠3,3の水平受け部31,31は、傾斜に沿って同面となる。
したがって、水平受け部31,31間には上下の段差が生じないので、溝蓋2のがたつきやはね上がりを防止することができる。
【0014】
片側のみの沈下による荷重を伝えないようにする構成は、台座4,4、又は、以下で説明する支持板5,5が、溝本体1と固定されないものとすることでも達成できる。
例えば、図2及び図3においては、前記したものと同様に、挟持板44とボルト・ナット43を用いないようにすることで達成できる。
又、図4、図6、図8においても、支持板5,5と溝本体1が固定されていないので、片側のみの沈下による荷重を伝えないようにすることができる。
【0015】
図2は、本発明に係る排水溝構造Aの第2実施例であり、図示では右半部を示す。
本例も基本的には、第1実施例と同様に、断熱構造を構成する台座4が受枠3を支えることによって、溝本体1の側壁11に垂直荷重及び振動を伝えないようにしたものである。
本実施例は、断熱構造が第1実施例と異なるものであり、その構造は、台座4,4に角パイプを使用し、角パイプ内の空間45によって断熱を行うものである。
尚、本実施例以下、全ての実施例においてを第1実施例と重複する部分については、同符合を付すことによって説明を省略する。
【0016】
図3は、本発明に係る排水溝構造Aの第3実施例であり、図示では右半部を示す。
本例は受枠3を支持する形態が第1及び第2実施例と異なるものである。
その形態は、前記台座4に代えて、載置部33に垂下状に一体形成された支持体5を、舗装部B及び路盤Cに固定することによって、受枠3が強固に固定されて不動状態となるので、溝蓋2にかかる垂直荷重及び振動を左右両側壁11に伝えないように支えることができる。
断熱構造においては、支持体5を厚肉にすることによって、熱を溝本体1に伝わり難くしている。
【0017】
尚、支持体を一体に形成した部位について、厳密には載置という意味として使用されるものではないが、前記載置部と同様の部位であるので、以下の説明では、その部位を載置部という。
【0018】
図4は、本発明に係る排水溝構造Aの第4実施例であり、図示では右半部を示す。
本例では,支持体5を載置部33と同厚のものとし、上端12を含み左右両側壁11から離間させて埋設することによって固定して、溝蓋2にかかる垂直荷重及び振動を左右両側壁11に伝えないように支えると共に、離間させることで形成された隙間46によって断熱構造が構成される。
尚、本実施例では、支持体5にボルト・ナット43を取付けて、このボルト・ナット43ごと埋設固定しているが、この構成は本発明の目的を達成するために限定される構成ではなく、必ずしもボルト・ナット43を必要とするわけではない。
【0019】
図5は、本発明に係る排水溝構造Aの第5実施例であり、第4実施例と同様の支持体5,5を有した上、載置部33,33を外側に延長し、この載置部33,33を舗装部Bに埋設されたコンクリート製の台座4,4に載置した構造のものであって、支持体5,5及び載置部33,33の埋設と、載置部33,33が台座4,4に支持されることによって、受部3,3が溝蓋2にかかる垂直荷重及び振動を左右両側壁11,11に伝えないように支え、台座4,4によって断熱構造が構成される。
【0020】
又、支持体5,5に上下方向の長孔7,7を開孔し、この長孔7,7からボルト・ナット43,43を左右両側壁11,11に貫通し締め付けることによって、支持体5,5と溝本体1を連結してある。
この長孔7,7は、支持体5,5に対する溝本体1の傾斜角度及び高さを調節するためのものであり、例えば、図5(b)に示すように、傾斜する排水溝構造Aとする場合に、ボルト・ナット43,43を緩めて溝本体1を上下させることによって、図示するように、受枠3,3を傾けることなく溝本体1を路盤Cに掘られた溝C1の傾斜に合致させることができるし、図示はしないが、溝の深さに対応することができる。
図中、符号Dはスペーサであり、傾斜した溝本体1を支えると共に、高さや傾斜の調節をするものである。
尚、本実施例では、ボルト・ナット43,43によって溝本体1を支持体5,5に締め付け固定した例を示しているが、溝本体1の固定に関しては、これに限定されるものではなく、路盤Cとの固定としてもよいものである。
つまり、ボルト・ナット43,43は、溝本体1と支持体5,5との連結のみに機能するものとして使用することになり、そうすると、連結機能を発揮するものに関してはボルト・ナット43,43以外にも使用することができる。
【0021】
図6は、本発明に係る排水溝構造Aの第6実施例であり、本例では、支持体5,5を受枠3,3とは別体としている。
詳述すると、受枠3,3は水平受け部31,31と、垂直受け部32,32のみを備えたアングル状のものであり、この受枠3,3の下側に、断熱材兼用の耐圧板51,51を、その上端を受枠3,3の裏面34,34に接触させると共に、外側面を垂直受け部32,32の外側面と同面にして配置してある。
そして、耐圧板51,51の外側に、下端に支持板52,52を備えた支持体5,5を位置させ、該支持体5,5と耐圧板51,51とをボルト・ナット43,43で連結し、支持板52,52を、路盤Cに埋設したコンクリート製の台座4,4に載置することによって支持体5,5が固定されて、受枠3,3が不動状態に固定される。
【0022】
図7は、本発明に係る排水溝構造Aの第7実施例であり、図示では右半部を示す。
本例では、支持体5と受枠3を一体とし、支持板52,52を、路盤Cに埋設したコンクリート製の台座4に載置することによって不動状態に固定し、該支持体5を側壁11にボルト・ナット43で連結してある。
そして、溝本体1は、側壁11の上端12を路盤Cの上端C2と同面にして埋設されており、これによって、舗装部Bの熱が伝わらないようにしている。
【0023】
図8は、本発明に係る排水溝構造Aの第8実施例であり、溝本体1を組み立て式にし、左右両側壁11,11夫々を構成する側壁部材11A,11Aと、底板13を構成する底板部材13Aをボルト・ナット43,43により、断面U字形状に組み立ててある。
又、側壁部材11A,11Aには長孔7,7が開孔されており、前記図5に示すものと同様に、底板部材13Aと側壁部材11A,11Aを、長孔からボルト・ナット43,43を貫通締め付けして、図8(b)に示すように、底板部材13Aを側壁部材11A,11Aに対して上下動及び流水方向に揺動可能、且つ、任意の位置で固定可能に連結してある。
そして、ボルト・ナット43は、路盤Cに埋設された台座4,4に埋め込み固定してあって、これにより、溝本体1が固定されて定位置を保持することができる。
本例における受枠3,3は、支持体5,5を一体に備えたものであり、下端の支持板52,52を路盤Cに埋設した台座4,4に載置すると共に、台座4,4に埋設したボルト・ナット43,43で締め付け固定することによって、受枠3,3が不動状態に固定される。
尚、台座4,4と支持体5,5とは、ボルト・ナット43,43によって、固定する構成としているが、この構成は本発明の目的を達成するために限定される構成ではなく、必ずしも固定する必要があるわけではない。
又、本実施例では、断熱構造を備えていないものとして示してあるが、断熱構造に付いては、前記において例示した全ての断熱構造の他にも、断熱効果を有する構造の全てを用いることが可能なものである。
【0024】
図10は、本発明に係る排水溝構造Aの第9実施例であり、前記連結部材6を左右に延長して台座4,4に載置することによって、受枠3,3を支えて溝本体1の左右側壁11,11に垂直荷重及び振動を伝えないようにしたものである。
本実施例では、連結部材6が、左右両側壁11,11の内側に当接して、前記でいう側圧で溝本体1を変形させないように支え、受枠3,3の水平方向のずれを防止する幅決め部61と、該幅決め部61の両端部に段部62,62を介して一体形成された固定部63,63とで構成されている。
固定部63,63は、左右側壁11,11の上端を越し、該側壁の左右外側へ台座4,4上に位置する程度に延長されており、この固定部63,63を台座4,4に載置することによって、受枠3,3が支えられる。
受枠3,3は、略アングル形状のものであり、両受枠3,3の間を溝本体1の幅と同幅とする距離を確保して固定部63,63に固定することによって、開口幅を広くすることができる。
この連結部材6によって、例えば、アスファルト舗装時に発生する側圧を溝本体1に伝えないように支えることができる上に、受枠3,3の水平方向のずれを防止することができる。
【0025】
ちなみに、前記連結部材6は、一定間隔をもって溝の長手方向に多数配設されているが、例えば、図12に示すように、各連結部材6に亘って梁6Aを設けることによって、連結部材6が補強されるので、低強度の溝蓋を使用することができる。
この補強構造は、前記で例示した全ての排水溝構造に採用することが可能である。
又、本実施例では、溝本体1の内側にモルタル仕上げ部12を有しており、これによって高温排水に対応することができるし、溝本体1の補強にもなる。
【0026】
尚、前記、全ての実施例においては、台座4及び支持体5が溝本体1の外側ずれ止めとして機能し、連結部材6が受枠3,3の幅決め材として機能し、挟持板42,44が内側ずれ止めとして機能する。
又、台座4、支持体5、連結部材6の材質は、ある程度の強度を有するものであれば、特に限定されるものではない。
【0027】
【発明の効果】
本発明は以上説明した通り、溝蓋にかかる垂直荷重が溝本体の左右両側壁に伝わらないようにした排水溝構造であるので、安価な材料(合成樹脂材、金属材、FRP材等)による低強度の溝本体を使用することができる。
しかも、低強度とすることができるので、溝本体の肉厚を薄くしても何ら問題がなく、材料の使用量を削減することができる。
材料の使用量が削減されれば、材料コストの削減になって排水溝の構築コストの削減が実現し、溝本体の軽量化にもなって運搬作業や構築作業を効率よく行うことができるから工期の短縮をも実現することができる。
【0028】
そして、台座及び支持体を舗装部や路盤に強固に固定していることから、垂直荷重はもちろんのこと側圧をも支えることができる優れた効果を有する。
【0029】
、受枠を一体連結する連結部材が、左右両側壁の内側から突っ張ることによって、受枠の水平方向のずれを防止することができる。しかも、受枠が連結部材とともに段差を吸収するように傾斜することにより、溝本体を水平状態で埋設することができる。その上、左右の受枠が一体となって傾斜し、受枠の水平受け部を傾斜に沿って同面にさせることによって、水平受け部間での上下の段差の発生を防止しているので、溝蓋2のがたつきやはね上がりを防止することができる。さらに、請求項5によれば、請求項4の効果に加えて、連結部材を左右に延長して台座に固定、又は、舗装部及び/又は路盤に埋設固定しているので、前述したと同様の効果がある。
【0030】
さらに、受枠、又は、連結部材の裏面と溝本体の左右両側壁の上端とが離間しているので、垂直荷重を溝本体の左右両側壁に伝えないようにする効果がさらに大きくなる。その上、排水溝構造を境に、左右一方に大きな垂直荷重がかかる場合、大きな荷重がかかる片側のみが沈下することがあるが、受枠の裏面と左右両側壁の上端とが離間しているので、沈下による垂直荷重を左右両側壁に伝えない。
【0031】
その上、排水溝の深さの調整や排水案内用の傾斜面を形成する必要があっても、溝本体を上下動及び揺動させることによって深さや傾斜面に対応することができる優れた効果を有する。しかも、溝本体が組み立て式のものあり、側壁部材と底板部材に分割可能なものであるので、優れた運搬性や収納性を有し、特に、優れた運搬性や収納性を有した上に、前記したと同様に、底板部材を側壁部材に対して上下動及び揺動させることによって深さや傾斜面に対応することができる効果を有する。
【0032】
さらに、溝本体に対する断熱構造によって、溝本体が合成樹脂材や金属材からなる場合でも、アスファルト舗装工事で発生する熱を伝えないようにしているため、この熱による溝本体の変形や破損を防止することができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排水溝構造の第1実施例を説明する図。
【図2】第2実施例を説明する図。
【図3】第3実施例を説明する図。
【図4】第4実施例を説明する図。
【図5】(a),(b)ともに、第5実施例を説明する図。
【図6】第6実施例を説明する図。
【図7】第7実施例を説明する図。
【図8】(a),(b)ともに、第8実施例を説明する図。
【図9】(a),(b)ともに、連結部材の配設形態を説明する図。
【図10】第9実施例を説明する図。
【図11】挟持板を備えず、溝本体とは固定しない台座とする構成を示す。
【図12】連結部材に補強を施した例を示す。
【符号の説明】
A:排水溝構造
B:舗装部
C:路盤
1:溝本体
2:溝蓋
3:受枠
4:台座
5:支持体
6:連結部材
7:長孔
11:左右側壁
11A:側壁部材
12:上端
13A:底板部材
41:断熱材
51:耐圧板
43:ボルト・ナット
45:空間
46:隙間

Claims (11)

  1. 断面略U字形状を呈する溝本体と、溝蓋と、前記溝本体の左右側壁上に位置して前記溝蓋を載置する左右一対の受枠とを備え、
    前記受枠は、該受枠支持用の台座を前記溝本体の左右両側壁の外側において舗装部及び/又は路盤に埋設固定し、該台座に載せた前記受枠を前記台座と舗装路間及び/又は路盤間で固定することで舗装部及び/又は路盤と一体化し、垂直荷重を前記溝本体の左右側壁に伝えないように支えていることを特徴とする排水溝構造。
  2. 断面略U字形状を呈する溝本体と、溝蓋と、前記溝本体の左右側壁上に位置して前記溝蓋を載置する左右一対の受枠とを備え、
    前記受枠は、該受枠に該受枠支持用の支持体を一体的に設け、該支持体を溝本体の左右両側壁の外側において舗装部及び/又は路盤に固定することで舗装部及び/又は路盤と一体化し、垂直荷重を前記溝本体の左右側壁に伝えないように支えていることを特徴とする排水溝構造。
  3. 前記受枠を連結部材によって連結一体化し、該連結部材が左右両側壁の内側から突っ張ることによって、前記受枠の水平方向のずれを防止するようにしている請求項1又は2に記載の排水溝構造。
  4. 前記受枠を連結部材によって連結一体化し、該連結部材が左右両側壁の内側から突っ張ることによって、前記受枠の水平方向のずれを防止するようにし、前記連結部材を左右に延長して前記台座に固定することによって、前記受枠を舗装部及び/又は路盤に一体化している請求項1に記載の排水溝構造。
  5. 前記受枠を連結部材によって連結一体化し、該連結部材が左右両側壁の内側から突っ張ることによって、前記受枠の水平方向のずれを防止するようにし、前記連結部材を左右に延長して舗装部及び/又は路盤に埋設固定することによって、前記受枠を舗装部及び/又は路盤に一体化している請求項2に記載の排水溝構造。
  6. 前記受枠の裏面と前記溝本体の左右側壁の上端とが離間している請求項1乃至請求項5いずれか1項に記載の排水溝構造。
  7. 前記溝本体が、前記受枠に対して上下動及び流水方向に揺動可能、且つ、上下動及び揺動した任意の位置で固定可能に連結されている請求項1乃至請求項6いずれか1項に記載の排水溝構造。
  8. 前記溝本体が、左右両側壁夫々を構成する側壁部材と、底板を構成する底板部材を連結手段により、断面U字形状に組み立てられてなる請求項1乃至請求項7いずれか1項に記載の排水溝構造。
  9. 前記底板部材が、前記側壁部材に対して上下動及び流水方向に揺動可能であり、上下動及び揺動した任意の位置で固定可能である請求項8に記載の排水溝構造。
  10. 前記台座が、前記溝本体の左右両側壁に対して断熱構造を構成している請求項に記載の排水溝構造。
  11. 前記支持体が、前記溝本体の左右両側壁に対して断熱構造を構成している請求項2に記載の排水溝構造。
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