JP2003003558A - 排水溝構造 - Google Patents

排水溝構造

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JP2003003558A JP2001185153A JP2001185153A JP2003003558A JP 2003003558 A JP2003003558 A JP 2003003558A JP 2001185153 A JP2001185153 A JP 2001185153A JP 2001185153 A JP2001185153 A JP 2001185153A JP 2003003558 A JP2003003558 A JP 2003003558A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】溝本体の素材や形状にかかわらず、従来よりも
強度が低い溝本体を使用可能とすることによって、排水
溝の構築コストの削減、工期の短縮を解決できる排水溝
構造の提供。 【解決手段】断面U字形状を呈する溝本体1と、溝蓋2
と、溝本体1の左右側壁11,11上に位置して前記溝
蓋を載置する左右一対の受枠3,3とを備え、受枠3,
3が、舗装部B及び/又は路盤Cとの一体化によって、
垂直荷重を溝本体1の左右両側壁11,11に伝えない
ように支える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路や通路沿いあ
るいは公園や広場等の周囲などにおいて、雨水などの排
水を流すために構築される排水溝構造に関し、特に、U
字溝のように上部が大きく開放された溝本体を用いた排
水溝構造に関する。
【0002】
【従来技術】排水溝構造としては、断面略U字形状に形
成された溝本体を、上部開口を路面から開放状態で、且
つ、上部開口に溝蓋を被せた状態において、溝蓋上面と
路面上面とが略同面となるように埋設し、前記溝蓋を、
溝本体の左右両側壁の上端に載置して構成してなる開渠
タイプの排水溝が広く施工されている。しかしながら、
開渠タイプの排水溝構造では、特に、溝蓋上を通過する
車両等の踏圧荷重による垂直方向の圧力がかかるので、
溝本体の左右両側壁にはその圧力に耐える剛性(強度)
が求められる。そのために、溝本体を強固なコンクリー
ト材で成型したり、上部に水路より狭い幅の開口を形成
してなる異形断面形状(断面略逆Ω形)の管状に成型す
る等の工夫をしているものの、これらの溝本体では、材
料コストや成形型の製作コストによって、必然的にその
製造コストが高いものになったり、重量増によって運搬
や施工に不便である結果、排水溝の構築コストの削減、
工期の短縮が難しいものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで請求項1乃至請
求項6の発明は、溝本体の素材や形状にかかわらず、従
来よりも強度が低い溝本体を使用可能とすることによっ
て、排水溝の構築コストの削減、工期の短縮が可能とな
る排水溝構造の提供を目的とする。又、請求項7の目的
は、請求項1乃至請求項6の目的に加えて、溝の深さや
傾斜に対応できる排水溝構造の提供を目的とする。又、
請求項8の目的は、請求項1乃至請求項6の目的に加え
て、運搬しやすく収納に便利な溝本体を有する排水溝構
造の提供を目的とする。又、請求項9の目的は、請求項
10の目的に加えて、溝の深さや傾斜に対応できる排水
溝構造の提供を目的とする。又、請求項10の目的は、
請求項1乃至請求項9の目的に加えて、舗装部からの熱
を溝本体に伝えないようにする排水溝構造の提供を目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために本発明が採用した技術的手段は、断面略U字形状
を呈する溝本体1と、溝蓋2と、溝本体1の左右側壁1
1,11上に位置して前記溝蓋を載置する左右一対の受
枠3,3とを備え、受枠3,3が、舗装部B及び/又は
路盤Cとの一体化によって、垂直荷重及び振動を溝本体
1の左右両側壁11,11に伝えないように支えている
排水溝構造Aにしたことである。(請求項1) 本発明によれば、図1乃至図8に示すように、溝蓋2に
かかる垂直荷重及び振動が溝本体1の左右両側壁に伝わ
らないので、溝本体1の強度を特に高くする必要がな
い。つまり、強度的にはコンクリートよりは劣るもの
の、安価な材料(合成樹脂材、金属材、FRP材)を用
いて成型した溝本体1を使用しても何ら問題になること
はない。
【0005】
【発明の実施の形態】一体化の構造としては、例えば、
図1に示すように、受枠支持用の台座4,4を、溝本体
1の左右両側壁11,11の外側において舗装部B及び
/又は路盤Cに埋設固定し、該台座4,4が支持する受
枠3,3を台座4,4と舗装路B間及び/又は路盤C間
で固定することによって一体化されるものが挙げられ
る。(請求項2) 又、例えば、図5に示すように、受枠3,3に、該受枠
支持用の支持体5,5を一体的に設け、該支持体5,5
を溝本体1の左右両側壁11,11の外側において舗装
部B及び/又は路盤Cに固定することによって一体化さ
れるものが挙げられる。(請求項3)
【0006】前記受枠3,3は、例えば図1に示すよう
に、連結部材6によって連結一体化され、該連結部材6
が左右両側壁11,11の内側から突っ張ることによっ
て、受枠3,3の水平方向のずれを防止することが好適
である。(請求項4) 又、連結部材6は、例えば、図10に示すように、連結
部材6を左右に延長して台座4,4に固定、又は、舗装
部B及び/又は路盤Cに埋設固定することによって、受
枠3,3を舗装部B及び/又は路盤Cに一体化すること
がさらに好適である。(請求項5) この際、例えば、受枠3,3、又は、連結部材6の裏面
と溝本体1の左右両側壁11,11の上端とを離間させ
ると、受枠3,3が受ける垂直荷重を溝本体1の左右両
側壁11,11に伝えないようにする上で好適である。
(請求項6)
【0007】又、排水溝の深さの調整や排水案内用の傾
斜面を形成する必要がある場合、前記受枠3,3の裏面
と溝本体1の左右両側壁11,11の上端とを離間させ
た場合に生じる空間を利用して、図5乃至図7に示すよ
うに、溝本体1を、受枠3,3に対して上下動及び流水
方向に揺動可能、且つ、上下動及び揺動した任意の位置
で固定可能に連結することによって達成できる。(請求
項7) 本発明では、コンクリート以外の合成樹脂材,金属材,
FRP材からなる溝本体1の使用が可能なものであるた
め、図8に示すように、溝本体1を、左右両側壁11,
11夫々を構成する側壁部材11A,11Aと、底面1
3を構成する底板部材13Aを連結手段により、断面U
字形状に組み立てたものとすることができる。(請求項
8) この際、図8に示すように、底板部材13Aを、側壁部
材11A,11Aに対して上下動及び流水方向に揺動可
能、且つ、上下動及び揺動した任意の位置で固定可能に
連結することが、排水溝の深さの調整や排水案内用の傾
斜面を形成する必要がある場合に好適である。(請求項
9) さらに、本発明では、合成樹脂材や金属材からなる溝本
体に、アスファルト舗装工事で発生する熱を伝えないよ
うにするために、例えば図1及び図4に示すように、台
座4,4及び支持体5,5が、溝本体1の左右両側壁1
1,11に対して断熱構造を構成する。(請求項10)
【0008】
【実施例】以下、本発明の排水溝構造Aの実施例を図面
に基づいて説明すると、本実施例の排水溝構造Aは、基
本的に、溝本体1と、溝蓋2と、溝本体1の左右側壁1
1,11上に位置して前記溝蓋2を載置する左右一対の
受枠3,3とを備えている。本実施例において、溝本体
1は、合成樹脂材を用いて周知の断面略U字形状に形成
したものである。溝蓋2は、ステンレス材や鋼材或いは
鋳物材等の堅牢な金属材を用いて周知の形状(例えば、
網状や格子状)に形成したものである。受枠3,3は、
ステンレス材や鋼材或いは鋳物材等の堅牢な金属材を用
いて、溝蓋2を直接載承するための水平受け部31,3
1と、溝蓋2の横ずれを防止する垂直受け部32,32
とを一体に形成したものである。
【0009】図1は、本発明に係る排水溝構造Aの第1
実施例であり、本例は、断熱構造を構成する台座4,4
が受枠3,3を支えることによって、溝本体1の左右側
壁11,11に垂直荷重及び振動を伝えないようにした
ものである。詳述すると、溝本体1は、左右両側壁1
1,11の先側の一部を露出させた状態で路盤Cに埋設
してある。受枠3,3には、台座4,4に載置する載置
部33,33が水平受け部31,31から平行、且つ逆
方向へ延設してある。台座4,4は、左右両側壁11,
11の露出した部分に密着させて断熱構造を構成する断
熱材41,41と、該断熱材を左右両側壁11,11と
で挟持する金属製の挟持板42、42とで構成してあ
る。
【0010】このようにした台座4,4は、その上端を
左右両側壁の上端よりも高い位置にして下端の一部を路
盤Cに埋設し、ボルト・ナット43,43を、挟持板4
2,42、断熱材41、41、左右両側壁11,11、
該側壁の内側に位置させた挟持板44,44に貫通締め
付けすることによって、断熱材41の潰れを防止して台
座4,4の支持機能及び断熱構造が保持される。そし
て、台座4,4の上端に受枠3,3の載置部33,33
を載せた状態でアスファルト舗装をすることによって、
ボルト・ナット43,43が舗装部Bに埋め込まれるよ
うになって台座4、4が固定されると共に、載置部3
3,33が舗装部Bと台座4,4とで挟まれることによ
って、受枠3,3が固定される。したがって、受枠3,
3が強固に固定されて不動状態となると共に、受枠3,
3の裏面34,34と左右両側壁11,11の上端1
2,12とが離間しているので、溝蓋2にかかる垂直荷
重及び振動を左右両側壁11,11に伝えないようにす
ることができる。しかも、アスファルト舗装時に発生す
る熱は、断熱材41により遮断されるので、溝本体1の
熱による変形や破損を防止することができる。
【0011】符号6は、左右一対の受枠3,3を一体的
に連結する連結部材であり、この連結部材6によって側
圧を支えている。具体的には、受枠3,3と同様な材料
からなり、図9(a)に示すように、受枠3,3の裏面
34,34に、左右両側壁11,11間で、左右の水平
受け部31,31を掛け渡すように配置され、ボルト・
ナットや溶接または接着の手段により、左右一対の受枠
3,3同士を一体的に連結している。この連結部材6に
よって、例えば、アスファルト舗装時に発生する側圧が
溝本体1に伝わっても支えることができる上に、受枠
3,3の水平方向のずれを防止することができる。
【0012】又、連結部材6の配置形態としては、図9
(b)に示すように、左右両側壁11,11を貫通した
状態で、図示するボルト・ナット43,43や溶接また
は接着の手段により、左右一対の受枠3,3同士を一体
的に連結する形態が挙げられる。この形態で配置するこ
とによれば、側圧を支えることの他に、例えば、左右両
側壁11,11から突出した連結部材6を、前記した台
座に載置すれば、垂直荷重及び振動を支えることができ
る。尚、連結部材6に関しては、後記する全ての実施例
に装備されている。
【0013】本実施例では、挟持板44,44を用いた
台座4,4構造であり、ボルト・ナット43,43によ
って、溝本体1を挟持固定する構成としているが、この
構成は本発明の目的を達成するために限定される構成で
はない。例えば、図11に示すように、挟持板44,4
4を備えない台座4,4とし、さらに、台座4,4は、
溝本体1とは固定しない構成とするものでもよい。つま
り、路盤C及び舗装部Bに埋設することで固定された台
座4,4に受枠3,3を載置することによって、垂直荷
重を支えると共に、振動の伝達を防止することができ
る。又、段差がある路面に排水溝構造を配設する場合、
本実施例では図示するように、受枠3,3が連結部材6
とともに段差を吸収するように傾斜することにより、溝
本体1を水平状態で埋設することができる。さらに、受
枠3,3を連結部材で一体的に連結したことにより、例
えば、排水溝を境にして片側の路盤C、又は、舗装部B
の沈下に伴う片側の受枠3の沈下は、他方の受枠が支点
となって行なわれるので、左右の受枠3,3が一体とな
って傾斜し、受枠3,3の水平受け部31,31は、傾
斜に沿って同面となる。したがって、水平受け部31,
31間には上下の段差が生じないので、溝蓋2のがたつ
きやはね上がりを防止することができる。
【0014】片側のみの沈下による荷重を伝えないよう
にする構成は、台座4,4、又は、以下で説明する支持
板5,5が、溝本体1と固定されないものとすることで
も達成できる。例えば、図2及び図3においては、前記
したものと同様に、挟持板44とボルト・ナット43を
用いないようにすることで達成できる。又、図4、図
6、図8においても、支持板5,5と溝本体1が固定さ
れていないので、片側のみの沈下による荷重を伝えない
ようにすることができる。
【0015】図2は、本発明に係る排水溝構造Aの第2
実施例であり、図示では右半部を示す。本例も基本的に
は、第1実施例と同様に、断熱構造を構成する台座4が
受枠3を支えることによって、溝本体1の側壁11に垂
直荷重及び振動を伝えないようにしたものである。本実
施例は、断熱構造が第1実施例と異なるものであり、そ
の構造は、台座4,4に角パイプを使用し、角パイプ内
の空間45によって断熱を行うものである。尚、本実施
例以下、全ての実施例においてを第1実施例と重複する
部分については、同符合を付すことによって説明を省略
する。
【0016】図3は、本発明に係る排水溝構造Aの第3
実施例であり、図示では右半部を示す。本例は受枠3を
支持する形態が第1及び第2実施例と異なるものであ
る。その形態は、前記台座4に代えて、載置部33に垂
下状に一体形成された支持体5を、舗装部B及び路盤C
に固定することによって、受枠3が強固に固定されて不
動状態となるので、溝蓋2にかかる垂直荷重及び振動を
左右両側壁11に伝えないように支えることができる。
断熱構造においては、支持体5を厚肉にすることによっ
て、熱を溝本体1に伝わり難くしている。
【0017】尚、支持体を一体に形成した部位につい
て、厳密には載置という意味として使用されるものでは
ないが、前記載置部と同様の部位であるので、以下の説
明では、その部位を載置部という。
【0018】図4は、本発明に係る排水溝構造Aの第4
実施例であり、図示では右半部を示す。本例では,支持
体5を載置部33と同厚のものとし、上端12を含み左
右両側壁11から離間させて埋設することによって固定
して、溝蓋2にかかる垂直荷重及び振動を左右両側壁1
1に伝えないように支えると共に、離間させることで形
成された隙間46によって断熱構造が構成される。尚、
本実施例では、支持体5にボルト・ナット43を取付け
て、このボルト・ナット43ごと埋設固定しているが、
この構成は本発明の目的を達成するために限定される構
成ではなく、必ずしもボルト・ナット43を必要とする
わけではない。
【0019】図5は、本発明に係る排水溝構造Aの第5
実施例であり、第4実施例と同様の支持体5,5を有し
た上、載置部33,33を外側に延長し、この載置部3
3,33を舗装部Bに埋設されたコンクリート製の台座
4,4に載置した構造のものであって、支持体5,5及
び載置部33,33の埋設と、載置部33,33が台座
4,4に支持されることによって、受部3,3が溝蓋2
にかかる垂直荷重及び振動を左右両側壁11,11に伝
えないように支え、台座4,4によって断熱構造が構成
される。
【0020】又、支持体5,5に上下方向の長孔7,7
を開孔し、この長孔7,7からボルト・ナット43,4
3を左右両側壁11,11に貫通し締め付けることによ
って、支持体5,5と溝本体1を連結してある。この長
孔7,7は、支持体5,5に対する溝本体1の傾斜角度
及び高さを調節するためのものであり、例えば、図5
(b)に示すように、傾斜する排水溝構造Aとする場合
に、ボルト・ナット43,43を緩めて溝本体1を上下
させることによって、図示するように、受枠3,3を傾
けることなく溝本体1を路盤Cに掘られた溝C1の傾斜
に合致させることができるし、図示はしないが、溝の深
さに対応することができる。図中、符号Dはスペーサで
あり、傾斜した溝本体1を支えると共に、高さや傾斜の
調節をするものである。尚、本実施例では、ボルト・ナ
ット43,43によって溝本体1を支持体5,5に締め
付け固定した例を示しているが、溝本体1の固定に関し
ては、これに限定されるものではなく、路盤Cとの固定
としてもよいものである。つまり、ボルト・ナット4
3,43は、溝本体1と支持体5,5との連結のみに機
能するものとして使用することになり、そうすると、連
結機能を発揮するものに関してはボルト・ナット43,
43以外にも使用することができる。
【0021】図6は、本発明に係る排水溝構造Aの第6
実施例であり、本例では、支持体5,5を受枠3,3と
は別体としている。詳述すると、受枠3,3は水平受け
部31,31と、垂直受け部32,32のみを備えたア
ングル状のものであり、この受枠3,3の下側に、断熱
材兼用の耐圧板51,51を、その上端を受枠3,3の
裏面34,34に接触させると共に、外側面を垂直受け
部32,32の外側面と同面にして配置してある。そし
て、耐圧板51,51の外側に、下端に支持板52,5
2を備えた支持体5,5を位置させ、該支持体5,5と
耐圧板51,51とをボルト・ナット43,43で連結
し、支持板52,52を、路盤Cに埋設したコンクリー
ト製の台座4,4に載置することによって支持体5,5
が固定されて、受枠3,3が不動状態に固定される。
【0022】図7は、本発明に係る排水溝構造Aの第7
実施例であり、図示では右半部を示す。本例では、支持
体5と受枠3を一体とし、支持板52,52を、路盤C
に埋設したコンクリート製の台座4に載置することによ
って不動状態に固定し、該支持体5を側壁11にボルト
・ナット43で連結してある。そして、溝本体1は、側
壁11の上端12を路盤Cの上端C2と同面にして埋設
されており、これによって、舗装部Bの熱が伝わらない
ようにしている。
【0023】図8は、本発明に係る排水溝構造Aの第8
実施例であり、溝本体1を組み立て式にし、左右両側壁
11,11夫々を構成する側壁部材11A,11Aと、
底板13を構成する底板部材13Aをボルト・ナット4
3,43により、断面U字形状に組み立ててある。又、
側壁部材11A,11Aには長孔7,7が開孔されてお
り、前記図5に示すものと同様に、底板部材13Aと側
壁部材11A,11Aを、長孔からボルト・ナット4
3,43を貫通締め付けして、図8(b)に示すよう
に、底板部材13Aを側壁部材11A,11Aに対して
上下動及び流水方向に揺動可能、且つ、任意の位置で固
定可能に連結してある。そして、ボルト・ナット43
は、路盤Cに埋設された台座4,4に埋め込み固定して
あって、これにより、溝本体1が固定されて定位置を保
持することができる。本例における受枠3,3は、支持
体5,5を一体に備えたものであり、下端の支持板5
2,52を路盤Cに埋設した台座4,4に載置すると共
に、台座4,4に埋設したボルト・ナット43,43で
締め付け固定することによって、受枠3,3が不動状態
に固定される。尚、台座4,4と支持体5,5とは、ボ
ルト・ナット43,43によって、固定する構成として
いるが、この構成は本発明の目的を達成するために限定
される構成ではなく、必ずしも固定する必要があるわけ
ではない。又、本実施例では、断熱構造を備えていない
ものとして示してあるが、断熱構造に付いては、前記に
おいて例示した全ての断熱構造の他にも、断熱効果を有
する構造の全てを用いることが可能なものである。
【0024】図10は、本発明に係る排水溝構造Aの第
9実施例であり、前記連結部材6を左右に延長して台座
4,4に載置することによって、受枠3,3を支えて溝
本体1の左右側壁11,11に垂直荷重及び振動を伝え
ないようにしたものである。本実施例では、連結部材6
が、左右両側壁11,11の内側に当接して、前記でい
う側圧で溝本体1を変形させないように支え、受枠3,
3の水平方向のずれを防止する幅決め部61と、該幅決
め部61の両端部に段部62,62を介して一体形成さ
れた固定部63,63とで構成されている。固定部6
3,63は、左右側壁11,11の上端を越し、該側壁
の左右外側へ台座4,4上に位置する程度に延長されて
おり、この固定部63,63を台座4,4に載置するこ
とによって、受枠3,3が支えられる。受枠3,3は、
略アングル形状のものであり、両受枠3,3の間を溝本
体1の幅と同幅とする距離を確保して固定部63,63
に固定することによって、開口幅を広くすることができ
る。この連結部材6によって、例えば、アスファルト舗
装時に発生する側圧を溝本体1に伝えないように支える
ことができる上に、受枠3,3の水平方向のずれを防止
することができる。
【0025】ちなみに、前記連結部材6は、一定間隔を
もって溝の長手方向に多数配設されているが、例えば、
図12に示すように、各連結部材6に亘って梁6Aを設
けることによって、連結部材6が補強されるので、低強
度の溝蓋を使用することができる。この補強構造は、前
記で例示した全ての排水溝構造に採用することが可能で
ある。又、本実施例では、溝本体1の内側にモルタル仕
上げ部12を有しており、これによって高温排水に対応
することができるし、溝本体1の補強にもなる。
【0026】尚、前記、全ての実施例においては、台座
4及び支持体5が溝本体1の外側ずれ止めとして機能
し、連結部材6が受枠3,3の幅決め材として機能し、
挟持板42,44が内側ずれ止めとして機能する。又、
台座4、支持体5、連結部材6の材質は、ある程度の強
度を有するものであれば、特に限定されるものではな
い。
【0027】
【発明の効果】本発明は以上説明した通り、溝蓋にかか
る垂直荷重が溝本体の左右両側壁に伝わらないようにし
た排水溝構造であるので、安価な材料(合成樹脂材、金
属材、FRP材等)による低強度の溝本体を使用するこ
とができる。しかも、低強度とすることができるので、
溝本体の肉厚を薄くしても何ら問題がなく、材料の使用
量を削減することができる。材料の使用量が削減されれ
ば、材料コストの削減になって排水溝の構築コストの削
減が実現し、溝本体の軽量化にもなって運搬作業や構築
作業を効率よく行うことができるから工期の短縮をも実
現することができる。
【0028】そして、請求項2及び請求項3によれば、
前記請求項1の排水溝構造を具体的に達成することがで
きる上に、台座及び支持体を舗装部や路盤に強固に固定
していることから、垂直荷重はもちろんのこと側圧をも
支えることができる優れた効果を有する。
【0029】又、請求項4によれば、受枠を一体連結す
る連結部材が、左右両側壁の内側から突っ張ることによ
って、受枠の水平方向のずれを防止することができる。
しかも、受枠が連結部材とともに段差を吸収するように
傾斜することにより、溝本体を水平状態で埋設すること
ができる。その上、左右の受枠が一体となって傾斜し、
受枠の水平受け部を傾斜に沿って同面にさせることによ
って、水平受け部間での上下の段差の発生を防止してい
るので、溝蓋2のがたつきやはね上がりを防止すること
ができる。さらに、請求項5によれば、請求項4の効果
に加えて、連結部材を左右に延長して台座に固定、又
は、舗装部及び/又は路盤に埋設固定しているので、前
記請求項1乃至請求項3と同様の効果がある。
【0030】さらに、請求項6の発明によれば、受枠、
又は、連結部材の裏面と溝本体の左右両側壁の上端とが
離間しているので、垂直荷重を溝本体の左右両側壁に伝
えないようにする効果がさらに大きくなる。その上、排
水溝構造を境に、左右一方に大きな垂直荷重がかかる場
合、大きな荷重がかかる片側のみが沈下することがある
が、受枠の裏面と左右両側壁の上端とが離間しているの
で、沈下による垂直荷重を左右両側壁に伝えない。
【0031】その上、請求項7の発明によれば、排水溝
の深さの調整や排水案内用の傾斜面を形成する必要があ
っても、溝本体を上下動及び揺動させることによって深
さや傾斜面に対応することができる優れた効果を有す
る。しかも、請求項8の発明によれば、溝本体が組み立
て式のものであり、側壁部材と底板部材に分割可能なも
のであるので、優れた運搬性や収納性を有し、特に、請
求項9の発明によれば、優れた運搬性や収納性を有した
上に、前記した請求項8の発明と同様に、底板部材を側
壁部材に対して上下動及び揺動させることによって深さ
や傾斜面に対応することができる効果を有する。
【0032】さらに、請求項10の発明によれば、溝本
体に対する断熱構造によって、溝本体が合成樹脂材や金
属材からなる場合でも、アスファルト舗装工事で発生す
る熱を伝えないようにしているため、この熱による溝本
体の変形や破損を防止することができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排水溝構造の第1実施例を説明す
る図。
【図2】第2実施例を説明する図。
【図3】第3実施例を説明する図。
【図4】第4実施例を説明する図。
【図5】(a),(b)ともに、第5実施例を説明する
図。
【図6】第6実施例を説明する図。
【図7】第7実施例を説明する図。
【図8】(a),(b)ともに、第8実施例を説明する
図。
【図9】(a),(b)ともに、連結部材の配設形態を
説明する図。
【図10】第9実施例を説明する図。
【図11】挟持板を備えず、溝本体とは固定しない台座
とする構成を示す。
【図12】連結部材に補強を施した例を示す。
【符号の説明】
A:排水溝構造 B:舗装部 C:路盤 1:溝本体 2:溝蓋 3:受枠 4:台座 5:支持体 6:連結部材 7:長孔 11:左右側壁 11A:側壁部材 12:上端 13A:底板部材 41:断熱材 51:耐圧板 43:ボルト・ナット 45:空間 46:隙間

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断面略U字形状を呈する溝本体と、溝蓋
    と、溝本体の左右側壁上に位置して前記溝蓋を載置する
    左右一対の受枠とを備え、 受枠は、舗装部及び/又は路盤との一体化によって、垂
    直荷重を溝本体の左右側壁に伝えないように支えている
    排水溝構造。
  2. 【請求項2】一体化の構造が、受枠支持用の台座を、溝
    本体の左右両側壁の外側において舗装部及び/又は路盤
    に埋設固定し、該台座に載せた受枠を台座と舗装路間及
    び/又は路盤間で固定することによって一体化されるも
    のである請求項1に記載の排水溝構造。
  3. 【請求項3】一体化の構造が、受枠に、該受枠支持用の
    支持体を一体的に設け、該支持体を溝本体の左右両側壁
    の外側において舗装部及び/又は路盤に固定することに
    よって一体化されるものである請求項1に記載の排水溝
    構造。
  4. 【請求項4】受枠を連結部材によって連結一体化し、該
    連結部材が左右両側壁の内側から突っ張ることによっ
    て、受枠の水平方向のずれを防止するようにしている請
    求項1乃至請求項3いずれか1項に記載の排水溝構造。
  5. 【請求項5】連結部材を左右に延長して台座に固定、又
    は、舗装部及び/又は路盤に埋設固定することによっ
    て、受枠を舗装部及び/又は路盤に一体化している請求
    項4に記載の排水溝構造。
  6. 【請求項6】受枠の裏面と溝本体の左右側壁の上端とが
    離間している請求項1乃至請求項5いずれか1項に記載
    の排水溝構造。
  7. 【請求項7】溝本体が、受枠に対して上下動及び流水方
    向に揺動可能、且つ、上下動及び揺動した任意の位置で
    固定可能に連結されている請求項1乃至請求項6いずれ
    か1項に記載の排水溝構造。
  8. 【請求項8】溝本体が、左右両側壁夫々を構成する側壁
    部材と、底板を構成する底板部材を連結手段により、断
    面U字形状に組み立てられてなる請求項1乃至請求項7
    いずれか1項に記載の排水溝構造。
  9. 【請求項9】底板部材が、側壁部材に対して上下動及び
    流水方向に揺動可能であり、上下動及び揺動した任意の
    位置で固定可能である請求項8に記載の排水溝構造。
  10. 【請求項10】台座及び支持体が、溝本体の左右両側壁
    に対して断熱構造を構成している請求項2乃至請求項9
    いずれか1項に記載の排水溝構造。
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