JP2007138467A - 高架道路の荷重支持型伸縮装置とその施工法 - Google Patents

高架道路の荷重支持型伸縮装置とその施工法 Download PDF

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重一 山内
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Abstract

【課題】標準遊間の広さ変化に対応でき、現場施工性と安定性に優れた荷重支持型伸縮装置を提供する。
【解決手段】高架道路の遊間(S)を挟む橋桁同志又は橋桁と橋台に亘って箱抜きされた埋設用凹所(G)の内部へ、上方から据え立てられる剛性な第1、2継手プレート(A)(B)を、ゴム盤(21)の端部芯金(22)と各々締結一体化し、その第1、2継手プレートの中途高さ位置から各々上記遊間への前向き一体的に張り出す水平な荷重受けフランジ(30)によって、上記ゴム盤の両端側を下方から支持すると共に、上記埋設用凹所への後打ちコンクリート(29)によって埋設一体化されることになるアンカー鉄筋(32)の複数づつを、上記第1、2継手プレートの中途高さ位置から互いに離反する背後方向へ一体的に張り出した。
【選択図】 図1

Description

本発明は高架道路(道路橋)における荷重支持型の伸縮装置とその施工法に関する。
阪神淡路大震災の経験に基く地震対策として、積層ゴムや鋼板入り積層ゴム、鉛プラグ入り積層ゴムなどから成る水平力分散支承が採用されている高架道路では、その支承が地震時に変形する関係上、橋桁同志の相互間や橋桁と橋台との相互間における標準遊間の広いゴム製の荷重支持型伸縮装置が施工されており、これによって通行車両の荷重(輪荷重)を遊間部分で直接支持している。
このような荷重支持型の伸縮装置は、例えば特開平7−279109号や特開2002−371509号、特開2003−201703号などに数多く見られるとおり、既に周知であると言える。
この点、図37は橋桁同志の遊間部分に埋設された従来の典型的な荷重支持型伸縮装置を示しており、これは基本的にコンクリート床版(橋桁)(1)への取付ベースになる一対の端部芯金(2)と、その両端部芯金(2)の相互間に介在する1個の荷重支持用中間芯金(3)と、これらの全体を被覆する状態に加硫接着されたゴム盤(4)とから成る。しかも、そのゴム盤(4)の両端側はほぼ対称な弾性変形帯域(F)として、ここには上向き開口する伸縮用凹溝(5)の一対が、橋幅方向に沿いほぼ平行に切り欠き列設されている。
そして、後打ちコンクリート(6)に埋設されたアンカーボルト(7)の上端部と、上記ゴム盤(4)の両端部芯金(2)とが、上方から固定ナット(8)を介して各々締結一体化されており、気温変化に伴なう橋桁同志の相対的な移動を、上記ゴム盤(4)における弾性変形帯域(F)の作用によって自づと吸収し得るようになっている。尚、(9)は上記ゴム盤(4)とその両端部芯金(2)に開口分布されたアンカーボルト受け入れ貫通孔、(S)は気温15℃のもとに決定されたコンクリート床版(1)の標準遊間である。
特開平7−279109号公報 特開2002−371509号公報 特開2003−201703号公報
ところが、このような従来の荷重支持型伸縮装置では次の諸問題がある。即ち、第1にゴム盤(4)がアンカーボルト(7)によって後打ちコンクリート(6)へ、上方から直かに埋設一体化されているため、標準遊間(S)の真上に対応位置する荷重支持用中間芯金(3)の帯幅(W)を、これが落下するおそれのないように、そのコンクリート床版(1)同志の標準遊間(S)よりも必らず広い寸法として確保しなければならない。これを逆説的に言えば、標準遊間(S)が広くなると対応し難く、上記中間芯金(3)が落下しない安全を見越して、ランク上位の高価な機種を据え付け使用する必要があり、施主にとっていたづらな不経済を余儀なくされることとなる。
第2に、上記伸縮装置を施工するに当っては図38に示す如く、ゴム盤(4)の据え付け凹部(E)を後打ちコンクリート(6)へ箱抜きするため、予じめ特別の吊り型枠(10)を組立準備しておき、先ず同図(I)のようにアンカースパンを気温により決定の上、埋設鉄筋(組立鉄筋又は差し筋アンカー)(11)を配筋工事し、上記吊り型枠(10)を一旦据え付けて、アンカーボルト(7)と埋設鉄筋(11)との溶接を行なう。
次いで、図38(II)のように後打ちコンクリート(6)を打設し養生後、上記吊り型枠(10)を抜き出して、その抜き出しにより生成された据え付け凹部(E)へ、引き続き同図(III)のようにゴム盤(4)を据え付け、更に上記アンカーボルト(7)の上端部へ締結した固定ナット(8)を、その上方からプラグキャップやシーラント(12)の充填により密封しなければならない。
このような一連の作業上、多大の労力と時間を要するのであり、夜間作業のみでは到底施工完遂することができず、上記後打ちコンクリート(6)を養生するためにも、新設工事では2回以上現場へ行かなければならない。
第3に、上記固定ナット(8)を密封するプラグキャップやシーラント(12)が通行車両の繰り返し衝撃により、経年的に破壊されたり、紫外線を受けて老化してしまい、その固定ナット(8)とアンカーボルト(7)が雨水の浸入や、冬期に散布される塩カリなどを受けて錆び付き、これらのネジ締結機能が低下することに起因して、ゴム盤(4)の浮き上がりや騒音を発生する。
第4に、上記固定ナット(8)とアンカーボルト(7)の破損や錆び付きに因り、ゴム盤(4)を新品と容易に交換施工することもできない。つまり、補修工事する場合には後打ちコンクリート(6)の上面から、そのコンクリート(6)がゴム盤(4)にもぐり込んでいる下方に向かって、これをブレーカーにより多量に刳り取ると共に、アンカーボルト(7)をガス切断しなければならず、その作業にも多大の労力と時間を要し、熟練工でなければ、誤ってコンクリート床版(1)やその埋設鉄筋(11)を破損してしまうおそれがある。
そして、引き続き後打ちコンクリート(6)を打設するに際しても、上記特別の吊り型枠(10)が必要となるほか、そのコンクリート(6)を組成している砕石などの骨材が、上方からゴム盤(4)の真下位置までもぐり込む斜め方向へ円滑に迂回せず、そのゴム盤(4)の真下位置には砂やセメントのみが進入するにとどまることとなる結果、後打ちコンクリート(6)の必要量が多いにも拘らず、上記ゴム盤(4)を支持しなければならない最も重要な部位でのコンクリート圧縮強度が著しく低下し、均一な高品質の打設状態を得られないのである。
本発明はこのような諸問題の抜本的な解決を目的としており、そのために請求項1では橋桁同志又は橋桁と橋台への取付ベースになる一対の端部芯金と、その両端部芯金の相互間に介在する少なくとも1個の荷重支持用中間芯金と、これらの全体を被覆する状態に加硫接着された一定帯幅のゴム盤とから成り、
上記端部芯金と中間芯金との隣り合う相互間、端部芯金同志の隣り合う相互間又は/及び中間芯金同志の隣り合う相互間を、そのゴム盤から上向き又は/及び下向きに開口する伸縮用凹溝が列設された弾性変形帯域として、気温変化に伴なう橋桁同志の相対的な移動又は橋台に対する橋桁の移動を、上記弾性変形帯域の作用により自づと吸収し得る高架道路の荷重支持型伸縮装置において、
高架道路の遊間を挟む橋桁同志又は橋桁と橋台に亘って箱抜きされた埋設用凹所の内部へ、上方から据え立てられる剛性な第1、2継手プレートを、上記ゴム盤の端部芯金と各々締結一体化し、
その第1、2継手プレートの中途高さ位置から各々上記遊間への前向き一体的に張り出す水平な荷重受けフランジによって、上記ゴム盤の両端側を下方から支持すると共に、
上記埋設用凹所への後打ちコンクリートによって埋設一体化されることになるアンカー鉄筋の複数づつを、上記第1、2継手プレートの中途高さ位置から互いに離反する背後方向へ一体的に張り出したことを特徴とする。
又、上記請求項1に従属する請求項2では、第1、2継手プレートの中途高さ位置から一体的に張り出す水平な荷重受けフランジ同志の相互間隔を、高架道路の標準遊間とその真上に対応位置する中間芯金の帯幅よりも狭い寸法に関係設定したことを特徴とする。
上記請求項1に従属する請求項3では、水平な荷重受けフランジの支持脚となる別個な補強リブ片の複数づつを、一定間隔ピッチでの垂立する分布状態として、第1、2継手プレートとその荷重受けフランジへ各々溶接したことを特徴とする。
上記請求項1又は3に従属する請求項4では、水平な荷重受けフランジの支持脚となる別個な補強リブ片の複数づつを、一定間隔ピッチでの垂立する分布状態として、第1、2継手プレートへ各々ラップ溶接するか、又は各々ただ単なる面接触状態に重合させると共に、
その第1、2継手プレートと上記補強リブ片とが各々重合する部分へ、複数づつのアンカー鉄筋受け入れ貫通孔を一定間隔ピッチでの点在分布状態に開口形成して、
雄ネジが刻設されたアンカー鉄筋の基端部を、上記アンカー鉄筋受け入れ貫通孔へ各々水平に差し込んだ上、その雄ネジへ一対づつの固定ナットを締結一体化したことを特徴とする。
上記請求項1に従属する請求項5では、後打ちコンクリートの埋設アンカーとしても機能し得る寒冷地用補強誘導プレートの複数づつを、第1、2継手プレートの何れか一方又は双方から背後方向へ一体的に張り出したことを特徴とする。
上記請求項1に従属する請求項6では、埋設用凹所の底面に対する水平な接地座を、第1、2継手プレートの下端部から一体的に張り出したことを特徴とする。
上記請求項1に従属する請求項7では、ゴム盤の上向きに開口する伸縮用凹溝を、通行車両の振動分散用となる平面視の波状に列設したことを特徴とする。
上記請求項1に従属する請求項8では、ゴム盤における一定帯幅の2等分線から両端側を、その上向き又は/及び下向きに開口する伸縮用凹溝が列設されたほぼ対称な弾性変形帯域とし、
そのゴム盤の端部芯金と各々締結一体化された第1、2継手プレートを、互いにほぼ同じ大きさ又は/及び形状として対峙させ、
その第1、2継手プレートの中途高さ位置から各々一体的に張り出す水平な荷重受けフランジによって、上記ゴム盤の弾性変形帯域を下方から伸縮作用できるように支持したことを特徴とする。
上記請求項1に従属する請求項9では、ゴム盤における一定帯幅の2等分線から何れか一方へ偏倚した片端側だけを、その上向き又は/及び下向きに開口する伸縮用凹溝が列設された弾性変形帯域とし、
そのゴム盤の端部芯金と各々締結一体化された第1、2継手プレートを、互いに異なる大きさ又は/及び形状として対峙させ、
その第1、2継手プレートにおける対応的な一方の中途高さ位置から、残る他方の中途高さ位置からに比して長く一体的に張り出す水平な荷重受けフランジにより、上記ゴム盤の弾性変形帯域を下方から伸縮作用できるように支持したことを特徴とする。
上記請求項8又は9に従属する請求項10では、第1、2継手プレートの一対を向かい合うほぼ横向きT字型に造形して、その中途高さ位置から各々一体的に張り出す水平な荷重受けフランジと、ゴム盤の取付ベースになる端部芯金とを、一定間隔ピッチに点在分布する複数づつの垂直なボルトと固定ナットによって各々締結一体化したことを特徴とする。
上記請求項10に従属する請求項11では、垂直なボルトの各個を水平な荷重受けフランジから上向き一体的に突出するスタッドボルトとして、そのスタッドボルトの上方から固定ナットを各々締結一体化したことを特徴とする。
上記請求項8又は9に従属する請求項12では、ゴム盤における端部芯金と中間芯金との隣り合う相互間から上向きに開口する伸縮用凹溝を、平面視の平行な又は非平行な波状に蛇行させると共に、
水平な荷重受けフランジの張り出し先端部を上記伸縮用凹溝と対応する波状に造形したことを特徴とする。
上記請求項8又は9に従属する請求項13では、第1、2継手プレートの一対を向かい合うほぼ倒立L字型又は横向きT字型に造形する一方、その水平な荷重受けフランジにより各々下方から支持されたゴム盤の端部芯金を、ほぼ対称なL字型又はI字型に造形して、
そのゴム盤の取付ベースになる端部芯金の垂直辺部と上記第1、2継手プレートとを、その端部芯金と中間芯金との隣り合う相互間に上向き又は下向き開口する伸縮用凹溝の内部から、一定間隔ピッチに点在分布する複数づつとして差し込み貫通される水平なボルトと固定ナットによって各々締結一体化したことを特徴とする。
上記請求項8又は9に従属する請求項14では、第1、2継手プレートの一対を向かい合うほぼ倒立L字型に造形して、その中途高さ位置へ別個な水平の荷重受けフランジを溶接又はネジ締結具により各々固定一体化すると共に、
上記第1、2継手プレートの水平なトップフランジ又は/及び荷重受けフランジと、ゴム盤の取付ベースになる端部芯金とを、一定間隔ピッチに点在分布する複数づつの垂直なボルトと固定ナットによって各々締結一体化したことを特徴とする。
上記請求項14に従属する請求項15では、垂直なボルトの各個を水平なトップフランジから下向き一体的に突出するスタッドボルトとして、そのスタッドボルトが水平な荷重受けフランジを貫通した下方から、固定ナットを各々締結一体化したことを特徴とする。
上記請求項14に従属する請求項16では、水平なトップフランジの各個とゴム盤の上面とをほぼ面一状態に保つと共に、
そのゴム盤における端部芯金と中間芯金との隣り合う相互間から上向きに開口する伸縮用凹溝を、上記トップフランジによって上方から各々被覆したことを特徴とする。
上記請求項14に従属する請求項17では、ゴム盤における上面の両端側へ水平なトップフランジ用逃し入れ段差面を、そのトップフランジの張り出し長さよりも長く各々切り欠いて、
その逃し入れ段差面の切り欠き縁部と上記トップフランジの張り出し先端部とを、平面視のほぼ平行な直線状又は波状に対応形成すると共に、
上記ゴム盤における端部芯金と中間芯金との隣り合う相互間から上向きに開口する伸縮用凹溝を、上記トップフランジによって上方から各々被覆したことを特徴とする。
上記請求項17に従属する請求項18では、水平な荷重受けフランジの張り出し先端部と、ゴム盤におけるトップフランジ用逃し入れ段差面から上向きに開口する伸縮用凹溝とを、トップフランジの張り出し先端部並びにその逃し入れ段差面の切り欠き縁部と対応する平面視の直線状又は波状に造形したことを特徴とする。
上記請求項16又は17に従属する請求項19では、伸縮用凹溝を上方から各々被覆した水平なトップフランジに、その凹溝と連通する異物排出用小孔の複数づつを、一定間隔ピッチでの点在分布状態に各々開口形成したことを特徴とする。
上記請求項14、16又は17に従属する請求項20では、ゴム盤の上面を通行車両や歩行者の滑り止め用粗面として造形すると共に、同じく通行車両や歩行者の滑り止め用となるゴム被膜を水平なトップフランジの上面へ各々加硫接着したことを特徴とする。
更に、上記請求項9に従属する請求項21では、ゴム盤における一定帯幅の2等分線から一方へ偏倚した片端側だけを、その上向き又は/及び下向きに開口する伸縮用凹溝が列設された弾性変形帯域とし、
第1継手プレートをほぼ倒立L字型に造形する一方、第2継手プレートをほぼ横向きT字型に造形して、その第1、2継手プレートを対峙させ、
上記第1継手プレートの中途高さ位置へ溶接又はネジ締結具を介して固定一体化された別個な水平の荷重受けフランジにより、上記ゴム盤の弾性変形帯域を下方から伸縮作用できるように支持すると共に、
その弾性変形帯域における端部芯金と中間芯金との隣り合う相互間に上向き開口する上記伸縮用凹溝を、同じく第1継手プレートの水平なトップフランジにより上方から被覆したことを特徴とする。
他方、請求項22では高架道路における荷重支持型伸縮装置の施工法として、橋桁同志又は橋桁と橋台への取付ベースになる一対の端部芯金と、その両端部芯金の相互間に介在する少なくとも1個の荷重支持用中間芯金と、これらの全体を被覆する状態に加硫接着されることにより、その端部芯金と中間芯金との隣り合う相互間、端部芯金同志の隣り合う相互間又は/及び中間芯金同志の隣り合う相互間を、上向き又は/及び下向き開口する伸縮用凹溝が列設された弾性変形帯域とした一定帯幅のゴム盤と、上記端部芯金と各々締結一体化されることにより、そのゴム盤の両端部を受け止め挟持する剛性な一対の第1、2継手プレートと、その両継手プレートの中途高さ位置から互いに接近する前方へ一体的に張り出して、上記ゴム盤の両端側を下方から支持する水平な一対の荷重受けフランジと、同じく両継手プレートの中途高さ位置から互いに離反する背後方向へ一体的に張り出された複数づつのアンカー鉄筋とから成る荷重支持型伸縮装置と、
上記伸縮装置における第1、2継手プレートの荷重受けフランジと別個に、そのゴム盤の弾性変形帯域を下方から支持できる荷重受け台とを用意して、
高架道路の遊間を挟む橋桁同志又は橋桁と橋台に亘って箱抜きした埋設用凹所の内部へ、上記荷重受け台を据え付け固定した後、
上記伸縮装置の第1、2継手プレートを上方から荷重受け台へ跨がるように据え立てて、その荷重受け台により上記ゴム盤の弾性変形帯域を下方から伸縮使用し得る支持状態に保ち、
上記埋設用凹所の内部がその第1、2継手プレートにより仕切り区分された背後部分へ後打ちコンクリートを、その上面が上記ゴム盤の上面とほぼ面一状態となるように充填して、上記第1、2継手プレートのアンカー鉄筋と喰い付き一体化させることを特徴とする。
上記請求項22に従属する請求項23では、伸縮装置の第1、2継手プレートをほぼ横向きT字型として対峙させ、その前向き一体的に各々張り出す水平な荷重受けフランジから、複数づつのスタッドボルトを一定間隔ピッチでの上向き一体的に突出させておき、
上記第1、2継手プレートを上方から荷重受け台へ跨がるように据え立てて、これにより仕切り区分された埋設用凹所内の背後部分へ後打ちコンクリートを充填し、養生した後、
上記伸縮装置のゴム盤とその両端部芯金を、上方から荷重受けフランジのスタッドボルトへ差し込んで、そのスタッドボルトの上端部へ固定ナットを各々締結一体化することを特徴とする。
上記請求項22に従属する請求項24では、伸縮装置の第1、2継手プレートをほぼ倒立L字型として対峙させ、その前向き一体的に各々張り出す水平なトップフランジから、複数づつのスタッドボルトを一定間隔ピッチでの下向き一体的に突出させておき、
上記第1、2継手プレートを一旦反転させたスタッドボルトの上向きとして、そのスタッドボルトへ上方から伸縮装置のゴム盤とその両端部芯金を差し込み、
引き続き、上方から別個な水平の荷重受けフランジを上記スタッドボルトへ差し込んだ状態のもとで、その荷重受けフランジを上記第1、2継手プレートの中途高さ位置へ各々溶接又はネジ締結具により固定一体化させて、上記スタッドボルトの上端部へ固定ナットを各々締結一体化した後、
上記第1、2継手プレートを当初のほぼ倒立L字型に復元して、荷重受け台へ上方から跨がるように据え立てることを特徴とする。
上記請求項22に従属する請求項25では、伸縮装置の第1、2継手プレートをほぼ倒立L字型として対峙させ、その前向き一体的に各々張り出す水平なトップフランジから、複数づつのスタッドボルトを一定間隔ピッチでの下向き一体的に突出させておき、
上記第1、2継手プレートを一旦反転させたスタッドボルトの上向きとして、そのスタッドボルトへ上方から伸縮装置のゴム盤とその両端部芯金を差し込み、別個な水平の荷重受けフランジを座金として、そのスタッドボルトの上端部へ固定ナットを各々締結一体化した後、
上記第1、2継手プレートを当初のほぼ倒立L字型に復元して、荷重受け台へ上方から跨がるように据え立てることを特徴とする。
上記請求項22に従属する請求項26では、伸縮装置におけるゴム盤の両端側を、そのゴム盤のほぼ対称な弾性変形帯域とし、
同じく伸縮装置の第1、2継手プレートを互いにほぼ同じ大きさの横向きT字型又は倒立L字型に造形して、その両者の中途高さ位置から前向き一体的に張り出す荷重受けフランジと並列する一対の荷重受け台により、上記ゴム盤の弾性変形帯域を下方から伸縮作用できるように支持したことを特徴とする。
上記請求項22に従属する請求項27では、伸縮装置におけるゴム盤の何れか一方へ偏倚した片端側だけを、そのゴム盤の弾性変形帯域とし、
同じく伸縮装置の第1、2継手プレートを互いに異なる大きさのほぼ横向きT字型又はほぼ倒立L字型に造形して、その何れか一方の中途高さ位置から前向き一体的に張り出す水平な荷重受けフランジと並列する1個の荷重受け台により、上記ゴム盤の弾性変形帯域を下方から伸縮作用できるように支持したことを特徴とする。
上記請求項22に従属する請求項28では、伸縮装置におけるゴム盤の何れか一方へ偏倚した片端側だけを、そのゴム盤の弾性変形帯域とし、
同じく伸縮装置の第1継手プレートをほぼ倒立L字型に造形する一方、第2継手プレートをこれと向かい合うほぼ横向きT字型に造形して、
上記第1継手プレートの中途高さ位置へ溶接又はネジ締結具を介して固定一体化された別個な水平の荷重受けフランジと並列する1個の荷重受け台により、上記ゴム盤の弾性変形帯域を下方から伸縮作用できるように支持すると共に、
その弾性変形帯域を同じく第1継手プレートの水平なトップフランジによって、上方から伸縮作用できるように被覆したことを特徴とする。
上記請求項22に従属する請求項29では、荷重受け台を補強用鉄筋又は平鋼が縦横交錯する仕切り桟となる状態に溶接された型枠として、鋼板からほぼ断面U字型又は底無し形態に組立一体化しておき、
上記型枠を埋設用凹所へ据え付け固定後、その型枠の内部へ樹脂コンクリートや無収縮モルタル、生コンクリートなどの圧縮強度に富む充填材を打設することを特徴とする。
上記請求項29に従属する請求項30では、荷重受け台の型枠が高架道路の遊間に臨む前面から、その遊間の止水ゴム用支持ステー又はゴム盤の中間芯金用支持ステーを一体的に張り出したことを特徴とする。
請求項1の上記構成によれば、図37、38に基き説示した従来例の諸問題を悉く解消できる効果がある。
即ち、この種ゴム製の荷重支持型伸縮装置として、その一定帯幅のゴム盤のみならず、その両端部芯金に締結一体化された剛性な第1、2継手プレートも具備しており、上記ゴム盤を固定支持した組立状態にある第1、2継手プレートを、高架道路の橋桁(コンクリート床版)同志又は橋桁と橋台に亘って箱抜きされた埋設用凹所の内部へ、上方から据え立てるようになっているため、従来例のようなゴム盤の据え付け凹部を後打ちコンクリートへ形成すべく、特別な吊り型枠の組立準備とその据え付け、その後の抜き出しが不要となる。
又、後打ちコンクリートを打設し養生後、アンカーボルトへ固定ナットを締結一体化したり、更にはそのネジ締結部分を上方からプラグキャップやシーラントによって密封したりする煩雑な諸作業を加える必要もなく、夜間作業のみでのすばやく高能率に施工完遂できるのである。
上記伸縮装置の第1、2継手プレートを埋設用凹所の内部へ据え立て対峙させれば、その凹所の内部が両継手プレートの垂直なプレート本体壁によって仕切り区分され、その区分された背後部分へ従来例よりも少量の後打ちコンクリートを充填すれば足り、その結果後打ちコンクリートやそのアンカー鉄筋を刳り取る補修工事も容易化されることになる。
しかも、その後打ちコンクリートは上記第1、2継手プレートの垂直なプレート本体壁により堰止められて、単純なストレート状に流下することとなるため、従来例のように砕石などの荒い骨材と、細かい砂やセメントとの分離してしまうおそれがなく、その組成全体の均一な混合状態のもとで、予じめ埋設施工されている組立鉄筋又は差し筋アンカーや、第1、2継手プレートから張り出すアンカー鉄筋と強固に喰い付き一体化するのであり、優れたコンクリート圧縮強度を得られ、荷重支持型伸縮装置としての耐用性も著しく向上する。
特に、請求項2構成を採用するならば、第1、2継手プレートから張り出す水平な荷重受けフランジ同志の向かい合う相互間隔が、遊間の真上に対応位置する荷重支持用中間芯金の一定帯幅よりも狭い寸法に設定されているため、万一地震に際会するも、そのゴム盤の中間芯金が上記荷重受けフランジから下方へ脱落するおそれはなく、その結果中間芯金の一定帯幅よりも広い標準遊間を有する高架道路に対しても、その伸縮装置を安心裡に適用施工できるのであり、いたづらに高価なランク上位の機種を使用する必要がない。
又、請求項8の構成を採用するならば、特にコンクリート床版(橋桁)同志の相互間へ適用するためのふさわしい荷重支持型伸縮装置を、合理的に製作・施工することができ、その標準遊間の拡大にも対応し得る効果がある。
他方、請求項9の構成を採用するならば、特にコンクリート床版(橋桁)と橋台との相互間へ適用するためのふさわしい荷重支持型伸縮装置を得られ、その標準遊間の拡大にもやはり対応できる効果がある。
請求項22の構成によれば、上記請求項1に係る荷重支持型の伸縮装置をこれと別個な荷重受け台の据え付け固定により、コンクリート床版(橋桁)同志又はそのコンクリート床版(橋桁)と橋台との相互間へ、上方から容易に安定良く据え立てることができ、特に標準遊間の広い高架道路用としてふさわしい施工状態を得られる効果がある。
その場合、請求項23の構成を採用するならば、伸縮装置の第1、2継手プレートがほぼ横向きT字型をなす一対として、水平のトップフランジを具備しない上向き全開状態にあるため、これを埋設用凹所の内部へ据え立て対峙させ、後打ちコンクリートを充填し養生後でも、その第1、2継手プレートから張り出す水平な荷重受けフランジへ、上方からゴム盤を容易に正しく搭載して、スタッドボルトと固定ナットにより締結一体化でき、現場施工性が著しく向上する。
又、請求項24、25の構成を採用するならば、ほぼ倒立L字型に造形された第1、2継手プレートの水平なトップフランジと、その両継手プレートへ固定一体化される水平な荷重受けフランジとにより、ゴム盤の両端部を剥離するおそれがない挟持状態として、安定・強固に締結一体化できるのであり、伸縮装置の耐用性に富む施工状態を得られる。
更に、そのための荷重受け台として、請求項29の構成を採用するならば、これを施工現場での高精度にすばやく据え付け固定でき、これによるゴム盤の安定な支持状態を得られる効果もある。
以下、図面に基いて本発明の具体的構成を詳述すると、図1〜3はその本発明の第1実施形態として、例えば約35〜100mmの比較的狭い標準遊間(S)(気温15℃のもとに決定された遊間であり、伸縮作用のニュートラル状態を意味する。)のコンクリート床版(橋桁)(20)同志に適用される高架道路の荷重支持型伸縮装置を示しており、これは橋幅方向に沿って延在する一定帯幅(W1)(例えば約243〜513mm)のゴム盤(21)と、その帯幅(W1)の両端部(橋軸方向での両端部)をコンクリート床版(20)へ固定支持するための剛性な第1、2継手プレート(A)(B)とから組立一体化されたものである。
先ず、伸縮装置のゴム盤(21)について言えば、(22)はその第1、2継手プレート(A)(B)への取付ベースになる一対の端部芯金、(23)はその両端部芯金(22)の相互間に介在する1個の荷重支持用中間芯金であり、これらの全体を被覆する状態として、クロロプレンゴムやその他の高性能な合成ゴムから成るゴム盤(21)が加硫接着されている。(T1)はそのゴム盤(21)の一定厚み(例えば約30〜70mm)、(L)は同じく橋幅方向に沿う一定の単位長さ(例えば約1800mm)を示している。
上記端部芯金(22)の一対は鋼板やこれと同等の高強度な合成樹脂板などから、好ましくは向かい合うほぼL字型として並列設置されることにより、ゴム盤(21)の両端部を補強している。又、上記中間芯金(23)も両端部芯金(22)と同じ鋼板や高強度な合成樹脂板などから成り、その1個が上記コンクリート床版(20)における遊間(S)の真上に対応位置している。(W2)はその中間芯金(23)の一定帯幅である。
そして、両端部芯金(22)の水平辺部(22x)が一定厚み(T1)を有するゴム盤(21)の下部に偏倚した配置として並列されている一方、中間芯金(23)は同じくゴム盤(21)の上部に偏倚して配列されており、その両端部芯金(22)の水平辺部(22x)と中間芯金(23)との隣り合う相互が、部分的にオーバーラップした状態を保っている。
(24)はゴム盤(21)とその両端部芯金(22)の水平辺部(22x)に連通開口された複数づつのボルト受け入れ貫通孔であり、好ましくは橋幅方向へ延在する調整長孔として、しかもその橋幅方向に沿う一定の間隔ピッチを保って点在分布している。そのボルト受け入れ貫通孔(24)を貫通する後述のスタッドボルトと固定ナットとのネジ締結部分が、第1、2継手プレート(A)(B)に対するゴム盤(21)の両端固定帯域(M)を形成することとなる。
更に、両端部芯金(22)の垂直辺部(22y)と中間芯金(23)との隣り合う相互間には、上向きに開口する伸縮用凹溝(25)のほぼ対称な一対が、又両端部芯金(22)における水平辺部(22x)同志の隣り合う相互間には、コンクリート床版(20)の遊間(S)と対応位置して、逆な下向きに開口する伸縮用凹溝(26)の1個が、何れもゴム盤(21)の橋幅方向に沿うほぼ平行な直線状として切り欠き列設されている。
つまり、ゴム盤(21)における一定帯幅(W1)の2等分線(O−O)から上記両端固定帯域(M)に到達するまでの両端側が、一定帯幅(W3)分のほぼ対称な弾性変形帯域(F)として設定されており、気温変化に伴なうコンクリート床版(20)同志の相対的な移動を、その弾性変形帯域(F)の作用(剪断変形作用又は可撓性能)により吸収し得るようになっているのである。
次に、伸縮装置の第1、2継手プレート(A)(B)を説明すると、これは垂直なプレート本体壁(27)と水平なトップフランジ(28)とからほぼ倒立L字型をなすアングル鋼材の向かい合う一対として、その互いにほぼ同じ大きさ(寸法)又は/及び形状を備え、上記ゴム盤(21)とほぼ同じ一定の単位長さ(L)だけ橋幅方向へ延在し、コンクリート床版(20)の遊間(S)に亘る箱抜き状態として切り欠かれた埋設用凹所(G)の内部へ、上方から据え立て施工されることになり、その垂直なプレート本体壁(27)が後打ちコンクリート(29)を堰止める。
(30)は上記垂直なプレート本体壁(27)の中途高さ位置に各々溶接された水平な荷重受けフランジであって、やはり橋幅方向へ延在する平鋼材から成り、そのプレート本体壁(27)からコンクリート床版(20)の遊間(S)が存在する前方へ、好ましくはトップフランジ(28)よりも比較的長く、互いに接近する如く張り出すことによって、上記ゴム盤(21)の両端固定帯域(M)のみならず、一定帯幅(W3)分の弾性変形帯域(F)をも下方から安定良く支持するようになっている。
(W4)はその第1、2継手プレート(A)(B)のプレート本体壁(27)から張り出す水平な荷重受けフランジ(30)同志の向かい合う相互間隔を示しており、これは上記ゴム盤(21)における中間芯金(23)の一定帯幅(W2)よりも狭い寸法に関係設定されている。そのため、地震に際会するも、ゴム盤(21)の中間芯金(23)が上記荷重受けフランジ(30)から下方へ脱落するおそれはなく、その結果中間芯金(23)の一定帯幅(W2)よりも広い標準遊間(S)を有するコンクリート床版(20)に対しても、本発明の伸縮装置を心配なく適用できることになる。
又、(31)は平面視のほぼL字型アングル鋼材から成る補強リブ片の複数づつであり、上記ゴム盤(21)側のボルト受け入れ貫通孔(24)と干渉しない一定間隔ピッチを保って垂立する分布状態として、その補強リブ片(31)の周縁部が上記プレート本体壁(27)と荷重受けフランジ(30)へ各々ラップ溶接されることにより、その荷重受けフランジ(30)の支持脚として機能する。
(32)は上記第1、2継手プレート(A)(B)における垂直なプレート本体壁(27)の中途高さ位置から、やはり橋幅方向に沿う一定の間隔ピッチを保ち且つ好ましくは上下2段として、上記荷重受けフランジ(30)と逆な背後方向へ一体的に張り出された複数づつの水平なアンカー鉄筋であり、上記埋設用凹所(G)内の背後部分へ充填される後打ちコンクリート(29)と喰い付き一体化することになる。
その場合、各アンカー鉄筋(32)の基端部はこれを第1、2継手プレート(A)(B)のプレート本体壁(27)と溶接することにより、そのプレート本体壁(27)から互いに離反する背後方向へ張り出してもさしつかえないが、特に下段位置のアンカー鉄筋(32)については、図1、3のように垂直なプレート本体壁(27)と荷重受けフランジ(30)の垂直な補強リブ片(31)とが各々重合する部分へ、複数づつのアンカー鉄筋受け入れ貫通孔(33)を一定間隔ピッチでの点在分布状態に開口形成して、予じめ雄ネジ(34)が刻設されたアンカー鉄筋(32)の基端部を、その受け入れ貫通孔(33)へ各々水平に差し込んだ上、その雄ネジ(34)へ一対づつの挟み付け固定ナット(35)を締結一体化することが良い。
更に、(36)は上記ゴム盤(21)側のボルト受け入れ貫通孔(24)と対応位置する分布状態として、第1、2継手プレート(A)(B)の水平なトップフランジ(28)から各々下向き一体的に突設された複数づつの垂直なスタッドボルト、(37)はそのボルト逃し入れ孔であって、同じく第1、2継手プレート(A)(B)の水平な荷重受けフランジ(30)に各々開口分布されており、ここへ上記スタッドボルト(36)が差し込み貫通されることになる。
つまり、上記第1、2継手プレート(A)(B)を一旦反転させたスタッドボルト(36)の上向きとして、その垂直なスタッドボルト(36)へ上方からゴム盤(21)側のボルト受け入れ貫通孔(24)を差し込んだ状態のもとで、上記荷重受けフランジ(30)とその補強リブ片(31)を第1、2継手プレート(A)(B)のプレート本体壁(27)へ各々溶接し、引き続きスタッドボルト(36)の上端部へ固定ナット(38)を各々締結一体化することにより、上記ゴム盤(21)と第1、2継手プレート(A)(B)とを生産工場において組立固定することができ、その後第1、2継手プレート(A)(B)を当初のほぼ倒立L字型に復元すれば、図1のような荷重支持型伸縮装置を得られることになる。尚、その伸縮装置が現場での施工上、一定の単位長さ(L)分づつ橋幅方向に沿って接続一体化されることは、言うまでもない。
このような本発明に係る伸縮装置の生産上、ゴム盤(21)の両端固定帯域(M)が第1、2継手プレート(A)(B)のトップフランジ(28)と荷重受けフランジ(30)によって挟持される水平な上面には、接着剤を塗布しておき、そのゴム盤(21)の剥離と延いては雨水や散布剤などの浸入による上記スタッドボルト(36)の錆び付きを予防することが望ましい。
又、上記ゴム盤(21)における弾性変形帯域(F)の露出した上面は、例えば橋軸方向に沿って延在する水平な浅いV溝などの付与により、通行車両や歩行者の滑り止め用粗面(39)として造形しておくことが好ましい。
更に、上記第1、2継手プレート(A)(B)を形作っている水平なトップフランジ(28)の上面にも、同様な滑り止め用のゴム被膜(40)を加硫接着しておくことが望ましい。尚、このようなゴム盤(21)の露出した上面と、上記トップフランジ(28)の上面とが、その全体的なほぼ面一状態に保たれることは言うまでもない。
上記第1実施形態の伸縮装置を施工するに当っては、一定な開口幅(W5)(例えば約750〜1110mm)と深さ(D)(例えば約150〜200mm)の埋設用凹所(G)を、図1のようなコンクリート床版(橋桁)(20)の遊間(S)に亘る箱抜き状態として切り欠き、その凹所(G)の内部へ予じめ製作された伸縮装置の第1、2継手プレート(A)(B)を、上方から据え立て対峙させるのである。
その際、上記した下段位置のアンカー鉄筋(32)については、伸縮装置を施工現場へ搬入した後に、その雄ネジ(34)が刻設されている基端部を第1、2継手プレート(A)(B)へ、挟み付け固定ナット(35)によって各々締結一体化しても良く、何れにしても予じめコンクリート床版(20)に埋設施工されている組立鉄筋(配力筋)(41)又は差し筋アンカーへ、その伸縮装置のアンカー鉄筋(32)を溶接一体化する。
このように、伸縮装置の第1、2継手プレート(A)(B)を埋設用凹所(G)へ据え立てれば、その凹所(G)の内部が第1、2継手プレート(A)(B)の垂直なプレート本体壁(27)により仕切り区分されるため、その凹所(G)内の区分された背後部分へ、引き続き後打ちコンクリート(29)を上方から充填して、ゴム盤(21)の上面とほぼ面一状態を保つように養生する。尚、(42)はアスファルト舗装面である。
そうすれば、その凹所(G)へ充填された後打ちコンクリート(29)は、上記第1、2継手プレート(A)(B)の垂直なプレート本体壁(27)を堰止め壁として堰止められ、ゴム盤(21)やこれを支持している荷重受けフランジ(30)の真下位置まで、もぐり込み迂回する如く斜め方向へ進入せず、単純なストレート状に流下することとなる。
その結果、図37、38の従来例に説明したような後打ちコンクリート(29)を組成している砕石などの骨材と、セメントや砂との分離するおそれがなく、その全体の均一な混合状態として打設され、上記アンカー鉄筋(32)や埋設鉄筋(41)と強固に喰い付き一体化して、ゴム盤(21)から第1、2継手プレート(A)(B)を経て受ける輪荷重に対し、その優れたコンクリート圧縮強度により充分対抗することができるのである。
しかも、図37、38の従来例に比して、上記埋設用凹所(G)の内部が第1、2継手プレート(A)(B)により仕切られた分だけ、そこに充填する後打ちコンクリート(29)の必要量が少量で足り、そのため後打ちコンクリート(29)として特に超早硬コンクリートを使用するならば、高架道路への施工を夜間作業のみでのすばやく完遂でき、車両の通行を止める必要も無くなる。
又、上記伸縮装置の第1、2継手プレート(A)(B)を埋設用凹所(G)の内部へ、その上方からコンクリート床版(20)の遊間(S)に跨がる搭載状態として、単純に据え立て施工するだけで足り、図38の従来例に示した特別な吊り型枠(10)の据え付けとその抜き出し、後打ちコンクリート(6)の養生後における固定ナット(8)の締結や、そのプラグキャップ又はシーラント(12)による密封などの諸作業を加える必要もない。
その場合、上記伸縮装置におけるゴム盤(21)の両端固定帯域(M)をなすスタッドボルト(36)は、第1、2継手プレート(A)(B)の水平なトップフランジ(28)から下向き一体的に突出しており、そのゴム盤(21)の下方から固定ナット(38)が締結一体化されているため、従来例のアンカーボルト(7)に締結された固定ナット(8)や、これを密封するプラグキャップ又はシーラント(12)のように、ゴム盤(21)の上面へ一切露出せず、従ってこれが紫外線を受けて老化したり、通行車両の反復的な衝撃を受けて破損したりするおそれもなく、伸縮装置としての耐用性が著しく向上する。
このことは、補修工事の簡略化・能率化にも役立つ。つまり、上記伸縮装置のアンカー鉄筋(32)は従来例のアンカーボルト(7)と異なって、ゴム盤(21)の真下位置に一切存在せず、第1、2継手プレート(A)(B)の垂直なプレート本体壁(27)から背後方向へ張り出されているため、上記後打ちコンクリート(29)の充填量が少ないこととも相俟って、その後打ちコンクリート(29)とアンカー鉄筋(32)の刳り取りを短時間での容易・確実に行なえ、コンクリート床版(20)やその埋設鉄筋(組立鉄筋又は差し筋アンカー)(41)を破損してしまうおそれがない。
そして、上記伸縮装置を形作るゴム盤(21)の弾性変形帯域(F)は、第1、2継手プレート(A)(B)の水平な荷重受けフランジ(30)によって下方から、橋軸方向へ伸縮作用できるように支持されているため、気温変化に伴なって発生するコンクリート床版(橋桁)(20)同志の相対的な移動を、その弾性変形帯域(F)の剪断変形作用又は可撓性能によって、自づと支障なく吸収し得るのである。
更に、万一地震を受けるも、ゴム盤(21)の中間芯金(23)が第1、2継手プレート(A)(B)の荷重受けフランジ(30)から落下するおそれはないため、その中間芯金(23)の一定帯幅(W2)より広い標準遊間(S)のコンクリート床版(20)に対しても、本発明の伸縮装置を安定裡に適用でき、いたづらに高価なランク上位の機種を据え付け施工する必要がなく、施主にとっての経済効果も得られることになる。
次に、図4、5は本発明の第2実施形態として、例えば約160〜400mmの広い標準遊間(S)のコンクリート床版(橋桁)(20)同志に適用される高架道路の荷重支持型伸縮装置を示しており、これも上記第1実施形態のそれと実質的に同じ構成を備え、ゴム盤(21)とその橋軸方向での両端部をコンクリート床版(20)へ固定支持するための剛性な第1、2継手プレート(A)(B)とから組立一体化されているが、そのゴム盤(21)の一定帯幅(W1)は例えば約712〜1310mm、同じく一定厚み(T1)は約75〜105mmであり、やはり橋幅方向に沿って一定の単位長さ(L)(先に例示した約1800mm)だけ延在する。
茲に、ゴム盤(21)の一定な帯幅(W1)と厚み(T1)が上記第1実施形態のそれらよりも大きい寸法であることとの関係上、そのコンクリート床版(20)における遊間(S)の真上に対応位置する荷重支持用中間芯金(23)が、図4のような積み重ね状態の2個又は図5のようなアーチ状に弯曲する厚肉な1個の下段中間芯金(23b)として、ゴム盤(21)の下部へ偏倚して配列設置されているばかりでなく、そのゴム盤(21)の上記2等分線(O−O)からほぼ対称に振り分け配置された上段中間芯金(23a)の一対も、同じくゴム盤(21)の上部へ偏倚して並列されている。
しかも、上記第1実施形態と同じほぼL字型に造形された両端部芯金(22)の垂直辺部(22y)と上段中間芯金(23a)との隣り合う相互間と、その上段中間芯金(23a)同志の隣り合う相互間には、上向きに開口する伸縮用凹溝(25)のほぼ対称な一対づつ(合計4個)が、又両端部芯金(22)の水平辺部(22x)と下段中間芯金(23b)との隣り合う相互間には、逆な下向きに開口する伸縮用凹溝(26)のほぼ対称な一対が、何れもゴム盤(21)の橋幅方向に沿うほぼ平行な直線状として切り欠き列設されており、やはりゴム盤(21)の上記2等分線(O−O)から両端固定帯域(M)に到達するまでの両端側が、一定帯幅(W3)分のほぼ対称な弾性変形帯域(F)をなしている。このようなゴム盤(21)の構成も本発明に含まれる趣旨であり、これを固定支持する第1、2継手プレート(A)(B)の一対が、互いにほぼ同じ大きさ(寸法)又は/及び形状を有することも、上記第1実施形態と特に変らない。
(C)は上記伸縮装置と別個に製作準備された荷重受け台であって、その伸縮装置との対応的な一定単位長さ(L)だけ橋幅方向へ延在する鋼板から、図6のような上向き開口する断面U字型又は底無し形態の剛性な型枠として組立一体化されており、これを施工現場へ搬入後、その型枠の内部へ生コンクリートや無収縮モルタル、樹脂コンクリートなどの圧縮強度に富む充填材(43)を打設できるようになっている。
更に、(44)はその充填材(43)と喰い付くアンカーになる補強用鉄筋又は平鋼であり、上記型枠の内部に縦横交錯する仕切り桟状態として、予じめ溶接されている。その荷重受け台(C)を形作る型枠の底面には、鋼製主桁と締結するためのボルト挿通孔(図示省略)を開口させておいても良い。
図4、5の第2実施形態におけるその他の構成は上記第1実施形態と実質的に同一であるため、その図4、5に図1〜3との対応符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略するが、このような第2実施形態の伸縮装置を施工するに当っては、コンクリート床版(20)に箱抜きした埋設用凹所(G)の内部へ上記荷重受け台(C)の一対を、そのコンクリート床版(20)の遊間(S)に臨むほぼ対称な並列状態として据え付け固定した上、その型枠の内部へ上方から生コンクリートや無収縮モルタルなどの上記充填材(43)を打設し、その上面の平坦な硬化状態に養生する。
そして、引き続き伸縮装置の第1、2継手プレート(A)(B)を上記埋設用凹所(G)の内部へ、先の両荷重受け台(C)に上方から跨がる如く据え立て対峙させ、上記伸縮装置におけるゴム盤(21)の弾性変形帯域(F)を上記荷重受け台(C)により下方から、その弾性変形帯域(F)が橋軸方向へ伸縮できるように安定良く支持する。荷重受け台(C)の平坦な上面を第1実施形態の上記荷重受けフランジ(30)と同様に、弾性変形帯域(F)の伸縮用摺動面として機能させるのである。
つまり、第2実施形態の場合伸縮装置を形作っているゴム盤(21)の弾性変形帯域(F)が、第1、2継手プレート(A)(B)から張り出す荷重受けフランジ(30)と別個に並列する荷重受け台(C)によって支持されるようになっており、そのため上記水平な荷重受けフランジ(30)はゴム盤(21)の両端固定帯域(M)だけを下方から支持できる張り出し長さとして、上記第1実施形態のそれよりも短かく第1、2継手プレート(A)(B)のプレート本体壁(27)から張り出しておけば良い。
その後、第1、2継手プレート(A)(B)の垂直なプレート本体壁(27)により仕切り区分された上記埋設用凹所(G)内の背後部分へ、後打ちコンクリート(29)を充填して、その伸縮装置のアンカー鉄筋(32)や組立鉄筋(配力筋)(41)又は差し筋アンカーと喰い付き一体化させることは、上記第1実施形態の施工法と同じであり、このような第2実施形態の伸縮装置でも第1実施形態の上記効果を達成することができる。
更に、図7、8は本発明の第3実施形態として、上記第1、2実施形態に例示した広さの標準遊間(S)を保つコンクリート床版(橋桁)(20)と橋台(45)との相互間へ適用される高架道路の荷重支持型伸縮装置を示している。
これもゴム盤(21)と、その橋軸方向での両端部を固定支持する剛性な第1、2継手プレート(A)(B)とから組立一体化されている点では、上記第1実施形態と実質的に同じ構成であると言えるが、茲に第3実施形態の場合ゴム盤(21)の弾性変形帯域(F)は、上記一定帯幅(W1)の2等分線(O−O)から何れか一方へ偏倚した片端側(好ましくは橋台側)だけに、一定の帯幅(W3)分として設定されており、高架道路の橋台(45)に対するコンクリート床版(橋桁)(20)の移動を、その弾性変形帯域(F)の剪断変形作用又は可撓性能によって自づと吸収し得るようになっている。ゴム盤(21)の残る他方は第1、2継手プレート(A)(B)に対する両端固定帯域(M)のうち、その片端固定帯域をなすにとどまる。(46)は上記高架道路の水平力分散支承である。
そして、このような弾性変形帯域(F)との対応関係上、そのゴム盤(21)を固定支持する第1、2継手プレート(A)(B)が、互いに異なる大きさ(寸法)又は/及び形状を備えた一対として、上記コンクリート床版(20)と橋台(45)へ据え立て対峙されるようになっている。
つまり、上記ゴム盤(21)の一方へ偏倚した片端側(図例では橋台側)が厚肉な弾性変形帯域(F)として、ここには上向きに開口する伸縮用凹溝(25)が切り欠き列設されている。しかも、その弾性変形帯域(F)を下方から支持する水平な荷重受けフランジ(30)が、これと対応位置する第1継手プレート(A)の垂直なプレート本体壁(27)から、上記遊間(S)への前向きに比較的長く張り出されている。
これに対して、ゴム盤(21)の残る他方へ偏倚した片端側(図例では橋桁側)は、上記伸縮用凹溝(25)を具備しない比較的薄肉な固定帯域(M)として、そのゴム盤(21)の端部を下方から支持する水平な荷重受けフランジ(30)が、これとの対応的な第2継手プレート(B)の垂直なプレート本体壁(27)から、やはり遊間(S)への前向きに比較的短かく張り出されている。
このような第3実施形態に係る伸縮装置のゴム盤(21)についても、第1、2継手プレート(A)(B)への取付ベースになる両端部芯金(22)と、その相互間に介在する荷重支持用中間芯金(23)の少なくとも1個が埋設一体化されていることやその他の構成は、上記第1実施形態と実質的に同一であるため、その図7、8に図1〜3との対応符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を割愛する。
又、このような第3実施形態に係る伸縮装置の第1、2継手プレート(A)(B)は、高架道路の遊間(S)を挟むコンクリート床版(橋桁)(20)と橋台(45)に亘って箱抜きした埋設用凹所(G)の内部へ、やはり上方から据え立て対峙され、その凹所(G)内の仕切り区分された背後部分へ、後打ちコンクリート(29)が充填される施工法も、上記第1実施形態と実質的に同一であるが、その際上記第2実施形態の構成に準拠して、予じめ製作用意した1個の荷重受け台(C)を第1、2継手プレート(A)(B)の荷重受けフランジ(30)と別個に、コンクリート床版(20)又は橋台(45)へ図8のように据え付け固定し、その荷重受け台(C)により上記ゴム盤(21)の片端側へ偏倚した弾性変形帯域(F)を下方から、その橋軸方向への伸縮自在に支持しても良い。
図1〜8に示した上記第1〜3実施形態の何れにあっても、その構成を次のような各種変形実施例の1種と置換して、又は2種以上の組み合わせとして採用することができる。
〈第1変形実施例〉
上記第1〜3実施形態では伸縮装置のゴム盤(21)として、その両端部芯金(22)と中間芯金(23)との隣り合う相互が部分的にオーバーラップした状態を説明したが、その図9、10に示すようなオーバーラップしない両端部芯金(22)と中間芯金(23)との隣り合う相互間へ、ゴム盤(21)の弾性変形帯域(F)を形作る上向き又は/及び下向きに開口する伸縮用凹溝(25)(26)が切り欠き列設されたゴム盤(21)の構成を採用しても良い。
その際の切り欠き形態としても、図10(I)〜(III)のようなほぼN字型やM字型、W字型、横一文字型などが考えられるが、その弾性変形帯域(F)の収縮作用時にゴム盤(21)の上面から隆起することとなる切り欠き形態は、高架道路の通行車両や歩行者に危険を与えるため好ましくない。
〈第2変形実施例〉
上記第1変形実施例のゴム盤(21)を採用する場合には、その取付ベースになる端部芯金(22)の垂直辺部(22y)と、これを受け止める第1、2継手プレート(A)(B)の垂直なプレート本体壁(27)に、図11〜14のような一定間隔ピッチでの互いに合致連通するボルト受け入れ孔(47)を予じめ開口分布させておく。
そして、そのゴム盤(21)における端部芯金(22)と中間芯金(23)との隣り合う相互間に列設されている上向き又は下向き開口する伸縮用凹溝(25)(26)の内部から、上記ボルト受け入れ孔(47)へ水平の短かいボルト(48)を差し込み貫通させて、その先端部へ固定ナット(49)を締結一体化することにより、上記ゴム盤(21)と第1、2継手プレート(A)(B)とを組立固定することも可能である。その際、ゴム盤(21)の端部芯金(22)としては、上記のL字型に代る垂直なほぼI字型(縦一文字型)を採用してもさしつかえない。
〈第3変形実施例〉
先には第1、2継手プレート(A)(B)のプレート本体壁(27)へ、平鋼材の水平な荷重受けフランジ(30)を溶接すると共に、その荷重受けフランジ(30)を平面視のアングル鋼材から成る複数づつの補強リブ片(31)によって、下方から固定支持しているが、図15、16に示す如く、第1、2継手プレート(A)(B)とほぼ相似な倒立L字型のアングル鋼材から成る荷重受けフランジ(30)を採用して、その水平辺部(30x)にスタッドボルト(36)の逃し入れ孔(37)を開口分布させる。
そして、その水平辺部(30x)の支持脚となる平鋼材の補強リブ片(31)を、上記荷重受けフランジ(30)へ一定な間隔ピッチでの垂立する分布状態に溶接しておき、その荷重受けフランジ(30)の垂直辺部(30y)を第1、2継手プレート(A)(B)の垂直なプレート本体壁(27)へ、ただ単なる面接触状態に重合させると共に、その重合部分に開口分布するアンカー鉄筋受け入れ貫通孔(33)へ差し込み貫通されたアンカー鉄筋(32)と、その基端部の雄ネジ(34)へ締結された一対の挟み付け固定ナット(35)によって、上記荷重受けフランジ(30)を第1、2継手プレート(A)(B)へ着脱自在に組立固定しても良い。
これによれば、伸縮装置をそのアンカー鉄筋(32)と分解された小型コンパクトな状態のもとに、施工現場へ搬送することができ、補修工事する場合でも第1、2継手プレート(A)(B)と別個な上記荷重受けフランジ(30)を、繰り返し使用し得る利点がある。
〈第4変形実施例〉
又、上記アンカー鉄筋(32)の基端部を第1、2継手プレート(A)(B)のプレート本体壁(27)へ溶接する一方、その第1、2継手プレート(A)(B)と別個な上記倒立L字型のアングル鋼材から成る荷重受けフランジ(30)の垂直辺部(30y)を図17のように、アンカー鉄筋(32)の雄ネジ(34)と別個な短かい水平の貫通ボルト(50)と、これに締結される一対の挟み付け固定ナット(51)によって、上記第1、2継手プレート(A)(B)のプレート本体壁(27)へ組立固定しても良い。
〈第5変形実施例〉
更に、第1、2継手プレート(A)(B)と別個なチャンネル溝型鋼材から成る荷重受けフランジ(30)を、図18のような第1、2継手プレート(A)(B)のトップフランジ(28)から下向きに突出するスタッドボルト(36)の言わば座金として、ゴム盤(21)の弾性変形帯域(F)を下方から支持すると共に、その座金の更に下方から固定ナット(38)を締結一体化してもさしつかえない。
〈第6変形実施例〉
上記第1、2継手プレート(A)(B)のトップフランジ(28)から下向き一体的に突出するスタッドボルト(36)に代えて、その固定ナット(38)を図19のように、予じめ第1、2継手プレート(A)(B)の荷重受けフランジ(30)へ溶接しておく一方、ゴム盤(21)の対応位置する端部へ、予じめ下向きに開口するボルト逃し入れ凹欠(52)を付与しておいて、上記固定ナット(38)の下方からゴム盤(21)のボルト逃し入れ凹欠(52)へ、短かいボルト(53)を垂直に差し込み締結しても良い。
その固定ナット(38)を溶接する代りに、第1、2継手プレート(A)(B)の荷重受けフランジ(30)へ上記垂直なボルト(53)との締結用ネジ孔(図示省略)を開口分布させておくことも考えられる。
〈第7変形実施例〉
上記第1〜3実施形態ではゴム盤(21)の弾性変形帯域(F)を形作るものとして、端部芯金(22)同志の隣り合う相互間、その端部芯金(22)と中間芯金(23)との隣り合う相互間又は/及び中間芯金(23)同志の隣り合う相互間から上向きに開口する伸縮用凹溝(25)が、橋幅方向に沿い延在するほぼ平行な直線状として切り欠き列設されているけれども、これに代る図20、21のような平面視の波状として切り欠き列設することが好ましい。
そうすれば、その伸縮用凹溝(25)の蛇行する開口形状により、通行車両の受ける振動や衝撃を分散させることができ、その車両の乗り心地が良くなるほか、騒音の発生も抑制し得る利点がある。
但し、茲に上向き開口する伸縮用凹溝(25)を上記第1、2実施形態のように、ゴム盤(21)の両端側に設定されたほぼ対称な弾性変形帯域(F)へ、一対づつとして切り欠き列設する場合には、その一対づつを図20(I)のような互いに平行(非対称)な波状の配列のみならず、同図(II)のような互いに非平行(対称)な波状の配列として蛇行させることができる。尚、その波状の間隔ピッチ(1波長)は大型車両の輪距を考慮して、約400mm以下に寸法化することが望ましい。
〈第8変形実施例〉
上記ゴム盤(21)の弾性変形帯域(F)から上向きに開口する伸縮用凹溝(25)は、その平面視の直線状と波状との何れにあっても、そのままでの裸状態に露出しているが、特にその端部芯金(22)と中間芯金(23)との隣り合う相互間に切り欠き列設された上記伸縮用凹溝(25)だけは、これを図22、23のような第1、2継手プレート(A)(B)から比較的長く張り出した水平のトップフランジ(28)によって、上方から被覆することが好ましい。
このような構成の採用でも、通行車両の振動とこれに伴なう騒音の発生を予防でき、乗り心地の改良などに役立つからである。
(54)は水平な上記トップフランジ(28)の僅かな板厚相当分だけ、ゴム盤(21)における上面の両端側に切り欠き陥没されたトップフランジ用逃し入れ段差面であって、これによりトップフランジ(28)の上面とゴム盤(21)の上面とが、全体的なほぼ面一状態に保たれている。
しかも、上記逃し入れ段差面(54)はトップフランジ(28)の張り出し長さよりも長く切り欠かれており、上記トップフランジ(28)の張り出し先端部とその逃し入れ段差面(54)の切り欠き縁部とが、一定の間隔(W6)を保つ平面視のほぼ平行な直線状に対応形成されている。尚、水平な荷重受けフランジ(30)の張り出し先端部がこれとの対応的な平面視の直線状に造形されていることは、言うまでもない。
このような構成によって、ゴム盤(21)の弾性変形帯域(F)が橋軸方向へ伸縮作用できるようになっており、上記トップフランジ用逃し入れ段差面(54)から上向きに開口する伸縮用凹溝(25)が、第1、2継手プレート(A)(B)の水平なトップフランジ(28)によって被覆されているのである。
その場合にも、通行車両の振動と延いては騒音の発生などを予防する意味から、上記トップフランジ(28)の張り出し先端部とその逃し入れ段差面(54)の切り欠き縁部とを、図23のような平面視のほぼ平行な波状に蛇行させることが望ましい。併せて、図24に示す如く上記伸縮用凹溝(25)と、第1、2継手プレート(A)(B)から張り出す水平な荷重受けフランジ(30)の張り出し先端部も、上記トップフランジ(28)の張り出し先端部と対応する平面視の波状に造形することができる。
〈第9変形実施例〉
又、上記第8変形実施例の構成を採用する場合、その上向きに開口する伸縮用凹溝(25)を上方から被覆している第1、2継手プレート(A)(B)の水平なトップフランジ(28)に、図25のような伸縮用凹溝(25)と連通する異物排出用小孔(55)の複数づつを、一定な間隔ピッチでの点在分布状態に開口形成することが好ましい。
そうすれば、冬期におけるゴム盤(21)の伸張により拡開した伸縮用凹溝(25)へ、そのトップフランジ(28)との上下相互間隙から万一粒子状又は泥状の異物が侵入したとしても、その異物は夏期での収縮した伸縮用凹溝(25)から、上記小孔(55)を通じて上方へ自づと押し出されることになり、弾性変形帯域(F)の伸縮作用を耐久的に安定化できるからである。
〈第10変形実施例〉
上記第1〜3実施形態の伸縮装置では、垂直なプレート本体壁(27)と水平なトップフランジ(28)とからほぼ倒立L字型に造形された第1、2継手プレート(A)(B)の一対を示しており、その垂直なプレート本体壁(27)の中途高さ位置へ水平な荷重受けフランジ(30)を溶接しているが、これに代る図26〜31のようなほぼ横向きT字型に造形された第1、2継手プレート(A)(B)の向かい合う一対を採用しても良い。
つまり、平鋼材から成る垂直なプレート本体壁(27)の中途高さ位置へ、同じく平鋼材の水平な荷重受けフランジ(30)を溶接して、これによりゴム盤(21)の両端固定帯域(M)と弾性変形帯域(F)を下方から安定良く支持すると共に、そのゴム盤(21)の両端部芯金(22)と荷重受けフランジ(30)とを、やはりゴム盤(21)側のボルト受け入れ貫通孔(24)とその荷重受けフランジ(30)側のボルト逃し入れ孔(37)へ差し込み貫通される複数づつの垂直な短かいボルト(56)と、その固定ナット(57)によって締結一体化するのである。
その固定ナット(57)を上記荷重受けフランジ(30)へ予じめ溶接しておいたり、又これに代るネジ孔(図示省略)を荷重受けフランジ(30)へ開口分布させたり、更には別個な垂直のボルト(56)に代るスタッドボルト(36)を、図28〜31に示す如く上記荷重受けフランジ(30)から上向き一体的に突設して、これに上方から固定ナット(38)を締結したりしても良く、上記第1〜3変形実施例の構成や上記第7変形実施例の構成などを採用することも可能である。但し、このようなほぼ横向きT字型の第1、2継手プレート(A)(B)を採用する場合には、これらのボルト(36)(56)と固定ナット(38)(57)とのネジ締結部分を上方からプラグキャップ又はシーラント(58)により密封する。
そして、このような第10変形実施例の伸縮装置では、その第1、2継手プレート(A)(B)の一対がほぼ横向きT字型として、上記トップフランジ(28)を具備しない上向きの全開状態にあるため、その両継手プレート(A)(B)を埋設用凹所(G)の内部へ据え立て対峙させ、後打ちコンクリート(29)を充填し養生後に、両継手プレート(A)(B)へゴム盤(21)を上方から跨がる搭載状態として組立固定する施工法も採用することができ、上記第1〜3実施形態よりも現場作業性が向上すると言える。
〈第11変形実施例〉
伸縮装置を形作る第1、2継手プレート(A)(B)のうち、その何れか一方の第1継手プレート(A)を上記第1〜3実施形態のようなほぼ倒立L字型に造形し、残る他方の第2継手プレート(B)を上記第10変形実施例のようなほぼ横向きT字型に造形して、その第1、2継手プレート(A)(B)の一対を図32のような高架道路の橋台(45)とコンクリート床版(橋桁)(20)との相互間やコンクリート床版(橋桁)(20)同志の相互間へ、そのゴム盤(21)が遊間(S)に跨がる状態として据え立て対峙させることもできる。
〈第12変形実施例〉
上記したほぼ倒立L字型とほぼ横向きT字型との何れを採用する場合にも、その第1、2継手プレート(A)(B)における垂直なプレート本体壁(27)の下端部からは、図33のような平鋼材から成る水平の接地座(59)を一体的に張り出して、これを埋設用凹所(G)の底面へ接地させることにより、後打ちコンクリート(29)と喰い付くアンカー機能や、大型通行車両に対する荷重支持力の向上を図っても良い。
〈第13変形実施例〉
又、同じくほぼ倒立L字型とほぼ横向きT字型との何れにあっても、その第1継手プレート(A)又は/及び第2継手プレート(B)の垂直なプレート本体壁(27)からアンカー鉄筋(32)と同じ背後方向へ、図33、34のような後打ちコンクリート(29)の埋設アンカーとしても機能し得る寒冷地用補強誘導プレート(60)の複数づつを、一体的に張り出すことができる。これによれば、その誘導プレート(60)が除雪グレーダーの刃先を逃すため、その刃先を安全に保護し得る利点がある。
〈第14変形実施例〉
殊更、上記第2実施形態を採用する場合には、その伸縮装置と別個な荷重受け台(C)の型枠が広い遊間(S)へ臨む前面から、図35のような遊間(S)の止水ゴム用支持ステー(61)を一体的に張り出して、ウレタンフォームやその他の止水ゴム(62)を脱落不能に受け止めたり、或いは又図36のようなゴム盤(21)の中間芯金用支持ステー(63)を一体的に張り出して、上記荷重支持用中間芯金(23)の脱落を予防したりすることが望ましい。本発明では第1〜3実施形態の構成のみに限らず、このような第1〜14変形実施例の各種構成も採用できるのである。
本発明に係る荷重支持型伸縮装置の第1実施形態を示す断面図である。 図1のゴム盤を抽出して示す斜面図である。 図1の継手プレートを抽出して示す部分斜面図である。 本発明に係る荷重支持型伸縮装置の第2実施形態を示す断面図である。 図4の変形実施例を示す断面図である。 図4の荷重受け台を抽出して示す斜面図である。 本発明に係る荷重支持型伸縮装置の第3実施形態を示す断面図である。 図7の変形実施例に相当する施工状態を示す断面図である。 荷重支持型伸縮装置の第1変形実施例に係るゴム盤を抽出して示す斜面図である。 同じくゴム盤の各種伸縮形状を示す断面図である。 荷重支持型伸縮装置の第2変形実施例を示す部分断面図である。 図11のゴム盤を抽出して示す斜面図である。。 図12に対応する別なゴム盤を示す斜面図である 図13のゴム盤を取り付けた状態の断面図である。 荷重支持型伸縮装置の第3変形実施例に係る継手プレートを抽出して示す斜面図である。 図15の下方から見た斜面図である。 荷重支持型伸縮装置の第4変形実施例を示す部分断面図である。 荷重支持型伸縮装置の第5変形実施例を示す部分断面図である。 荷重支持型伸縮装置の第6変形実施例を示す部分断面図である。 荷重支持型伸縮装置の第7変形実施例に係るゴム盤の2種を示す部分平面図である 図20の拡大斜面図である。 荷重支持型伸縮装置の第8変形実施例を示す断面図である。 図22の斜面図である。 図23の継手プレートを抽出して示す斜面図である 荷重支持型伸縮装置の第9変形実施例を示す部分断面図である。 荷重支持型伸縮装置の第10変形実施例を示す断面図である。 図26の部分変形例を示す断面図である。 図26の別な変形例を示す断面図である。 図26の更に別な変形例を示す断面図である。 図28の継手プレートを抽出して示す斜面図である。 図30に対応する継手プレートの部分変形例を示す斜面図である 荷重支持型伸縮装置の第11変形実施例を示す断面図である。 荷重支持型伸縮装置の第12変形実施例を示す断面図である。 荷重支持型伸縮装置の第13変形実施例を示す斜面図である。 荷重支持型伸縮装置の第14変形実施例を示す断面図である。 図35の部分変形例を示す断面図である。 従来の荷重支持型伸縮装置を示す斜面図である。 図37の施工工程を示す説明図である。
符号の説明
(20)・コンクリート床版(橋桁)
(21)・ゴム盤
(22)・端部芯金
(22x)・水平辺部
(22y)・垂直辺部
(23)・中間芯金
(23a)・上段中間芯金
(23b)・下段中間芯金
(24)・ボルト受け入れ貫通孔
(25)・(26)・伸縮用凹溝
(27)・プレート本体壁
(28)・トップフランジ
(29)・後打ちコンクリート
(30)・荷重受けフランジ
(30x)・水平辺部
(30y)・垂直辺部
(31)・補強リブ片
(32)・アンカー鉄筋
(33)・アンカー鉄筋受け入れ貫通孔
(34)・アンカー鉄筋の雄ネジ
(35)・挟み付け固定ナット
(36)・スタッドボルト
(37)・ボルト逃し入れ孔
(38)・固定ナット
(39)・滑り止め用粗面
(40)・滑り止め用ゴム被膜
(41)・埋設鉄筋
(42)・アスファルト舗装面
(43)・充填材
(44)・鉄筋又は平鋼
(45)・橋台
(46)・水平力分散支承
(47)・ボルト受け入れ孔
(48)・水平ボルト
(49)・固定ナット
(50)・水平貫通ボルト
(51)・挟み付け固定ナット
(52)・ボルト逃し入れ凹欠
(53)・ボルト
(54)・トップフランジ用逃し入れ段差面
(55)・異物排出用小孔
(56)・ボルト
(57)・固定ナット
(58)・シーラント
(59)・接地座
(60)・補強誘導プレート
(61)・止水ゴム用支持ステー
(62)・止水ゴム
(63)・中間芯金用支持ステー
(A)・第1継手プレート
(B)・第2継手プレート
(C)・荷重受け台
(F)・弾性変形帯域
(G)・埋設用凹所
(M)・両端固定帯域
(S)・標準遊間
(O−O)・ゴム盤の2等分線

Claims (30)

  1. 橋桁同志又は橋桁と橋台への取付ベースになる一対の端部芯金と、その両端部芯金の相互間に介在する少なくとも1個の荷重支持用中間芯金と、これらの全体を被覆する状態に加硫接着された一定帯幅のゴム盤とから成り、
    上記端部芯金と中間芯金との隣り合う相互間、端部芯金同志の隣り合う相互間又は/及び中間芯金同志の隣り合う相互間を、そのゴム盤から上向き又は/及び下向きに開口する伸縮用凹溝が列設された弾性変形帯域として、気温変化に伴なう橋桁同志の相対的な移動又は橋台に対する橋桁の移動を、上記弾性変形帯域の作用により自づと吸収し得る高架道路の荷重支持型伸縮装置において、
    高架道路の遊間を挟む橋桁同志又は橋桁と橋台に亘って箱抜きされた埋設用凹所の内部へ、上方から据え立てられる剛性な第1、2継手プレートを、上記ゴム盤の端部芯金と各々締結一体化し、
    その第1、2継手プレートの中途高さ位置から各々上記遊間への前向き一体的に張り出す水平な荷重受けフランジによって、上記ゴム盤の両端側を下方から支持すると共に、
    上記埋設用凹所への後打ちコンクリートによって埋設一体化されることになるアンカー鉄筋の複数づつを、上記第1、2継手プレートの中途高さ位置から互いに離反する背後方向へ一体的に張り出したことを特徴とする高架道路の荷重支持型伸縮装置。
  2. 第1、2継手プレートの中途高さ位置から一体的に張り出す水平な荷重受けフランジ同志の相互間隔を、高架道路の標準遊間とその真上に対応位置する中間芯金の帯幅よりも狭い寸法に関係設定したことを特徴とする請求項1記載の高架道路の荷重支持型伸縮装置。
  3. 水平な荷重受けフランジの支持脚となる別個な補強リブ片の複数づつを、一定間隔ピッチでの垂立する分布状態として、第1、2継手プレートとその荷重受けフランジへ各々溶接したことを特徴とする請求項1記載の高架道路の荷重支持型伸縮装置。
  4. 水平な荷重受けフランジの支持脚となる別個な補強リブ片の複数づつを、一定間隔ピッチでの垂立する分布状態として、第1、2継手プレートへ各々ラップ溶接するか、又は各々ただ単なる面接触状態に重合させると共に、
    その第1、2継手プレートと上記補強リブ片とが各々重合する部分へ、複数づつのアンカー鉄筋受け入れ貫通孔を一定間隔ピッチでの点在分布状態に開口形成して、
    雄ネジが刻設されたアンカー鉄筋の基端部を、上記アンカー鉄筋受け入れ貫通孔へ各々水平に差し込んだ上、その雄ネジへ一対づつの固定ナットを締結一体化したことを特徴とする請求項1又は3記載の高架道路の荷重支持型伸縮装置。
  5. 後打ちコンクリートの埋設アンカーとしても機能し得る寒冷地用補強誘導プレートの複数づつを、第1継手プレート又は/及び第2継手プレートから背後方向へ一体的に張り出したことを特徴とする請求項1記載の高架道路の荷重支持型伸縮装置。
  6. 埋設用凹所の底面に対する水平な接地座を、第1、2継手プレートの下端部から一体的に張り出したことを特徴とする請求項1記載の高架道路の荷重支持型伸縮装置。
  7. ゴム盤の上向きに開口する伸縮用凹溝を、通行車両の振動分散用となる平面視の波状に列設したことを特徴とする請求項1記載の高架道路の荷重支持型伸縮装置。
  8. ゴム盤における一定帯幅の2等分線から両端側を、その上向き又は/及び下向きに開口する伸縮用凹溝が列設されたほぼ対称な弾性変形帯域とし、
    そのゴム盤の端部芯金と各々締結一体化された第1、2継手プレートを、互いにほぼ同じ大きさ又は/及び形状として対峙させ、
    その第1、2継手プレートの中途高さ位置から各々一体的に張り出す水平な荷重受けフランジによって、上記ゴム盤の弾性変形帯域を下方から伸縮作用できるように支持したことを特徴とする請求項1記載の高架道路の荷重支持型伸縮装置。
  9. ゴム盤における一定帯幅の2等分線から何れか一方へ偏倚した片端側だけを、その上向き又は/及び下向きに開口する伸縮用凹溝が列設された弾性変形帯域とし、
    そのゴム盤の端部芯金と各々締結一体化された第1、2継手プレートを、互いに異なる大きさ又は/及び形状として対峙させ、
    その第1、2継手プレートにおける対応的な一方の中途高さ位置から、残る他方の中途高さ位置からに比して長く一体的に張り出す水平な荷重受けフランジにより、上記ゴム盤の弾性変形帯域を下方から伸縮作用できるように支持したことを特徴とする請求項1記載の高架道路の荷重支持型伸縮装置。
  10. 第1、2継手プレートの一対を向かい合うほぼ横向きT字型に造形して、その中途高さ位置から各々一体的に張り出す水平な荷重受けフランジと、ゴム盤の取付ベースになる端部芯金とを、一定間隔ピッチに点在分布する複数づつの垂直なボルトと固定ナットによって各々締結一体化したことを特徴とする請求項8又は9記載の高架道路の荷重支持型伸縮装置。
  11. 垂直なボルトの各個を水平な荷重受けフランジから上向き一体的に突出するスタッドボルトとして、そのスタッドボルトの上方から固定ナットを各々締結一体化したことを特徴とする請求項10記載の高架道路の荷重支持型伸縮装置。
  12. ゴム盤における端部芯金と中間芯金との隣り合う相互間から上向きに開口する伸縮用凹溝を、平面視の平行な又は非平行な波状に蛇行させると共に、
    水平な荷重受けフランジの張り出し先端部を上記伸縮用凹溝と対応する波状に造形したことを特徴とする請求項8又は9記載の高架道路の荷重支持型伸縮装置。
  13. 第1、2継手プレートの一対を向かい合うほぼ倒立L字型又は横向きT字型に造形する一方、その水平な荷重受けフランジにより各々下方から支持されたゴム盤の端部芯金を、ほぼ対称なL字型又はI字型に造形して、
    そのゴム盤の取付ベースになる端部芯金の垂直辺部と上記第1、2継手プレートとを、その端部芯金と中間芯金との隣り合う相互間に上向き又は下向き開口する伸縮用凹溝の内部から、一定間隔ピッチに点在分布する複数づつとして差し込み貫通される水平なボルトと固定ナットによって各々締結一体化したことを特徴とする請求項8又は9記載の高架道路の荷重支持型伸縮装置。
  14. 第1、2継手プレートの一対を向かい合うほぼ倒立L字型に造形して、その中途高さ位置へ別個な水平の荷重受けフランジを溶接又はネジ締結具により各々固定一体化すると共に、
    上記第1、2継手プレートの水平なトップフランジ又は/及び荷重受けフランジと、ゴム盤の取付ベースになる端部芯金とを、一定間隔ピッチに点在分布する複数づつの垂直なボルトと固定ナットによって各々締結一体化したことを特徴とする請求項8又は9記載の高架道路の荷重支持型伸縮装置。
  15. 垂直なボルトの各個を水平なトップフランジから下向き一体的に突出するスタッドボルトとして、そのスタッドボルトが水平な荷重受けフランジを貫通した下方から、固定ナットを各々締結一体化したことを特徴とする請求項14記載の高架道路の荷重支持型伸縮装置。
  16. 水平なトップフランジの各個とゴム盤の上面とをほぼ面一状態に保つと共に、
    そのゴム盤における端部芯金と中間芯金との隣り合う相互間から上向きに開口する伸縮用凹溝を、上記トップフランジによって上方から各々被覆したことを特徴とする請求項14記載の高架道路の荷重支持型伸縮装置。
  17. ゴム盤における上面の両端側へ水平なトップフランジ用逃し入れ段差面を、そのトップフランジの張り出し長さよりも長く各々切り欠いて、
    その逃し入れ段差面の切り欠き縁部と上記トップフランジの張り出し先端部とを、平面視のほぼ平行な直線状又は波状に対応形成すると共に、
    上記ゴム盤における端部芯金と中間芯金との隣り合う相互間から上向きに開口する伸縮用凹溝を、上記トップフランジによって上方から各々被覆したことを特徴とする請求項14記載の高架道路の荷重支持型伸縮装置。
  18. 水平な荷重受けフランジの張り出し先端部と、ゴム盤におけるトップフランジ用逃し入れ段差面から上向きに開口する伸縮用凹溝とを、トップフランジの張り出し先端部並びにその逃し入れ段差面の切り欠き縁部と対応する平面視の直線状又は波状に造形したことを特徴とする請求項17記載の高架道路の荷重支持型伸縮装置。
  19. 伸縮用凹溝を上方から各々被覆した水平なトップフランジに、その凹溝と連通する異物排出用小孔の複数づつを、一定間隔ピッチでの点在分布状態に各々開口形成したことを特徴とする請求項16又は17記載の高架道路の荷重支持型伸縮装置。
  20. ゴム盤の上面を通行車両や歩行者の滑り止め用粗面として造形すると共に、同じく通行車両や歩行者の滑り止め用となるゴム被膜を水平なトップフランジの上面へ各々加硫接着したことを特徴とする請求項14、16又は17記載の高架道路の荷重支持型伸縮装置。
  21. ゴム盤における一定帯幅の2等分線から一方へ偏倚した片端側だけを、その上向き又は/及び下向きに開口する伸縮用凹溝が列設された弾性変形帯域とし、
    第1継手プレートをほぼ倒立L字型に造形する一方、第2継手プレートをほぼ横向きT字型に造形して、その第1、2継手プレートを対峙させ、
    上記第1継手プレートの中途高さ位置へ溶接又はネジ締結具を介して固定一体化された別個な水平の荷重受けフランジにより、上記ゴム盤の弾性変形帯域を下方から伸縮作用できるように支持すると共に、
    その弾性変形帯域における端部芯金と中間芯金との隣り合う相互間に上向き開口する上記伸縮用凹溝を、同じく第1継手プレートの水平なトップフランジにより上方から被覆したことを特徴とする請求項9記載の高架道路の荷重支持型伸縮装置。
  22. 橋桁同志又は橋桁と橋台への取付ベースになる一対の端部芯金と、その両端部芯金の相互間に介在する少なくとも1個の荷重支持用中間芯金と、これらの全体を被覆する状態に加硫接着されることにより、その端部芯金と中間芯金との隣り合う相互間、端部芯金同志の隣り合う相互間又は/及び中間芯金同志の隣り合う相互間を、上向き又は/及び下向き開口する伸縮用凹溝が列設された弾性変形帯域とした一定帯幅のゴム盤と、上記端部芯金と各々締結一体化されることにより、そのゴム盤の両端部を受け止め挟持する剛性な一対の第1、2継手プレートと、その両継手プレートの中途高さ位置から互いに接近する前方へ一体的に張り出して、上記ゴム盤の両端側を下方から支持する水平な一対の荷重受けフランジと、同じく両継手プレートの中途高さ位置から互いに離反する背後方向へ一体的に張り出された複数づつのアンカー鉄筋とから成る荷重支持型伸縮装置と、
    上記伸縮装置における第1、2継手プレートの荷重受けフランジと別個に、そのゴム盤の弾性変形帯域を下方から支持できる荷重受け台とを用意して、
    高架道路の遊間を挟む橋桁同志又は橋桁と橋台に亘って箱抜きした埋設用凹所の内部へ、上記荷重受け台を据え付け固定した後、
    上記伸縮装置の第1、2継手プレートを上方から荷重受け台へ跨がるように据え立てて、その荷重受け台により上記ゴム盤の弾性変形帯域を下方から伸縮使用し得る支持状態に保ち、
    上記埋設用凹所の内部がその第1、2継手プレートにより仕切り区分された背後部分へ後打ちコンクリートを、その上面が上記ゴム盤の上面とほぼ面一状態となるように充填して、上記第1、2継手プレートのアンカー鉄筋と喰い付き一体化させることを特徴とする高架道路における荷重支持型伸縮装置の施工法。
  23. 伸縮装置の第1、2継手プレートをほぼ横向きT字型として対峙させ、その前向き一体的に各々張り出す水平な荷重受けフランジから、複数づつのスタッドボルトを一定間隔ピッチでの上向き一体的に突出させておき、
    上記第1、2継手プレートを上方から荷重受け台へ跨がるように据え立てて、これにより仕切り区分された埋設用凹所内の背後部分へ後打ちコンクリートを充填し、養生した後、
    上記伸縮装置のゴム盤とその両端部芯金を、上方から荷重受けフランジのスタッドボルトへ差し込んで、そのスタッドボルトの上端部へ固定ナットを各々締結一体化することを特徴とする請求項22記載の高架道路における荷重支持型伸縮装置の施工法。
  24. 伸縮装置の第1、2継手プレートをほぼ倒立L字型として対峙させ、その前向き一体的に各々張り出す水平なトップフランジから、複数づつのスタッドボルトを一定間隔ピッチでの下向き一体的に突出させておき、
    上記第1、2継手プレートを一旦反転させたスタッドボルトの上向きとして、そのスタッドボルトへ上方から伸縮装置のゴム盤とその両端部芯金を差し込み、
    引き続き、上方から別個な水平の荷重受けフランジを上記スタッドボルトへ差し込んだ状態のもとで、その荷重受けフランジを上記第1、2継手プレートの中途高さ位置へ各々溶接又はネジ締結具により固定一体化させて、上記スタッドボルトの上端部へ固定ナットを各々締結一体化した後、
    上記第1、2継手プレートを当初のほぼ倒立L字型に復元して、荷重受け台へ上方から跨がるように据え立てることを特徴とする請求項22記載の高架道路における荷重支持型伸縮装置の施工法。
  25. 伸縮装置の第1、2継手プレートをほぼ倒立L字型として対峙させ、その前向き一体的に各々張り出す水平なトップフランジから、複数づつのスタッドボルトを一定間隔ピッチでの下向き一体的に突出させておき、
    上記第1、2継手プレートを一旦反転させたスタッドボルトの上向きとして、そのスタッドボルトへ上方から伸縮装置のゴム盤とその両端部芯金を差し込み、別個な水平の荷重受けフランジを座金として、そのスタッドボルトの上端部へ固定ナットを各々締結一体化した後、
    上記第1、2継手プレートを当初のほぼ倒立L字型に復元して、荷重受け台へ上方から跨がるように据え立てることを特徴とする請求項22記載の高架道路における荷重支持型伸縮装置の施工法。
  26. 伸縮装置におけるゴム盤の両端側を、そのゴム盤のほぼ対称な弾性変形帯域とし、
    同じく伸縮装置の第1、2継手プレートを互いにほぼ同じ大きさの横向きT字型又は倒立L字型に造形して、その両者の中途高さ位置から前向き一体的に張り出す荷重受けフランジと並列する一対の荷重受け台により、上記ゴム盤の弾性変形帯域を下方から伸縮作用できるように支持したことを特徴とする請求項22記載の高架道路における荷重支持型伸縮装置の施工法。
  27. 伸縮装置におけるゴム盤の何れか一方へ偏倚した片端側だけを、そのゴム盤の弾性変形帯域とし、
    同じく伸縮装置の第1、2継手プレートを互いに異なる大きさのほぼ横向きT字型又はほぼ倒立L字型に造形して、その何れか一方の中途高さ位置から前向き一体的に張り出す水平な荷重受けフランジと並列する1個の荷重受け台により、上記ゴム盤の弾性変形帯域を下方から伸縮作用できるように支持したことを特徴とする請求項22記載の高架道路における荷重支持型伸縮装置の施工法。
  28. 伸縮装置におけるゴム盤の何れか一方へ偏倚した片端側だけを、そのゴム盤の弾性変形帯域とし、
    同じく伸縮装置の第1継手プレートをほぼ倒立L字型に造形する一方、第2継手プレートをこれと向かい合うほぼ横向きT字型に造形して、
    上記第1継手プレートの中途高さ位置へ溶接又はネジ締結具を介して固定一体化された別個な水平の荷重受けフランジと並列する1個の荷重受け台により、上記ゴム盤の弾性変形帯域を下方から伸縮作用できるように支持すると共に、
    その弾性変形帯域を同じく第1継手プレートの水平なトップフランジによって、上方から伸縮作用できるように被覆したことを特徴とする請求項22記載の高架道路における荷重支持型伸縮装置の施工法。
  29. 荷重受け台を補強用鉄筋又は平鋼が縦横交錯する仕切り桟状態に溶接された型枠として、鋼板からほぼ断面U字型又は底無し形態に組立一体化しておき、
    上記型枠を埋設用凹所へ据え付け固定後、その型枠の内部へ樹脂コンクリートや無収縮モルタル、生コンクリートなどの圧縮強度に富む充填材を打設することを特徴とする請求項22記載の高架道路における荷重支持型伸縮装置の施工法。
  30. 荷重受け台の型枠が高架道路の遊間に臨む前面から、その遊間の止水ゴム用支持ステー又はゴム盤の中間芯金用支持ステーを一体的に張り出したことを特徴とする請求項29記載の高架道路における荷重支持型伸縮装置の施工法。
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