JP4488584B2 - 押え位置変更装置を備えたミシン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ミシンにおいて、布押えを装着する押さえ棒の下方位置と上方位置とを適宜に設定する際に、僅かの動作で且つ比較的小さな力で操作することができる押え位置変更装置を備えたミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ミシンにおける布押えは、押さえ棒の先端に装着され、その押さえ棒の上下動によって、布押えも上下し、上方位置,下方位置のいずれかに設定される。そして、布押えを針板に降ろして、布地を押さえつける場合には押さえ棒を下方位置とし、布押え又は針等の交換時には、押さえ棒を上方位置に設定する。この押さえ棒は、通常,バネにより常時下方位置方向に向けて弾性的に付勢されている。このバネによる下方位置方向への弾性的な付勢が布押えを針板上に押さえつける役目をなしているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、押さえ棒は、バネにより常時,下方位置方向に向けて弾性的に付勢されている。したがって、この押さえ棒を下方位置から上方位置に移動させるときには、ミシンに設けられたレバー等の装置を介して、バネの押圧力に抗して押さえ棒を上方に押し上げるものである。
【0004】
ところが、押さえ棒に装着されているバネの押圧力は、針板に布地を押さえつけるため、かなり強力である。特に、厚手の布地や革等に縫作業を行う場合には、布押えで強力に押さえなくてはならないので、バネの押圧力も大きいものが採用される。そのために、押さえ棒を上方位置に移動させるために、バネの押圧力に抗して移動させるときには、たとえレバー等を介して操作しても、比較的大きな力を必要とする。さらに、操作に関しては、ほとんどレバー操作に限定され、他の操作手段を選定しにくいなどの問題がある。
【0005】
そこで、発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、その請求項1の発明を、ミシン機枠に上下動可能に支承され、下端に装着された布押さえが少なくとも針板に当接する下方の第1設定位置と前記布押さえが針板から離間した上方の第2設定位置との間で上下動する押え棒と、前記布押えを下方の針板に当接するために押圧力を発生するための手段と、前記押圧力を発生するための手段の押圧力を前記押え棒に伝達するための手段と、該押え棒に伝達するための手段の伝達状態を解除するための手段と、前記押え棒に伝達するための手段に設けられ前記伝達状態を解除するための手段により動作し、前記押え棒を第1設定位置から第2設定位置に引き上げるための手段と、前記伝達状態を解除するための手段を動作させて前記第1設定位置と第2設定位置との設定位置を切り換えるための手段とを備え、前記押え棒に伝達するための手段は、前記押え棒に上下動可能に支持された押圧力を受けるための手段と、該押圧力を受けるための手段の下方で前記押え棒に固着された押え棒を保持するための手段と、一端で前記押圧力を受けるための手段の一端にリンク結合された第1のリンクと、該第1のリンクの他端と前記押え棒を保持するための手段の一端とにリンク結合された第2のリンクと、前記押圧力を受けるための手段の一端と前記押え棒を保持するための手段の一端との間に設けられ、常には前記押え棒を保持するための手段を前記押圧力を受けるための手段に向かって付勢する引き上げるための手段とを備えたことを特徴とする押え位置変更装置を備えたミシンとしたことにより、前記課題を解決した。
【0006】
請求項2の発明を、前記伝達状態を解除するための手段は、前記第1のリンクと第2のリンクの結合状態が前記引き上げるための手段の付勢に抗して延伸された押圧状態と、該押圧状態から死点を超えて屈曲された解除状態とに動作させることを特徴とする、請求項1に記載の押え位置変更装置を備えたミシンとしたことにより、前記課題を解決した。
【0007】
請求項3 の発明を、ミシン機枠に上下動可能に支承され、下端に装着された布押さえが少なくとも針板に当接する下方の第1設定位置と前記布押さえが針板から離間した上方の第2設定位置との間で上下動する押え棒と、該押え棒に上下動可能に嵌装して支持された押圧力を受けるための手段とミシン機枠の一部との間に配置された押圧手段により、常に前記押圧力を受けるための手段を下方に押圧して、押圧力を発生するための手段と、前記押圧力を受けるための手段の下方で前記押え棒に固着された押え棒を保持するための手段と、一端で前記押圧力を受けるための手段の一端にリンク結合された第1のリンクと、該第1のリンクの他端と前記押え棒を保持するための手段の一端とにリンク結合された第2のリンクと、前記押圧力を受けるための手段の一端と前記押え棒を保持するための手段の一端との間に設けられ、常には前記押え棒を保持するための手段を前記押圧力を受けるための手段に向かって付勢する引き上げるための手段とを備えた、押え棒に伝達するための手段と、前記第1のリンクと第2のリンクの結合状態が前記引き上げるための手段の付勢に抗して延伸される延伸状態と、該延伸状態から死点を超えて屈曲された屈曲状態とに動作させるために、前記第1のリンクと第2のリンクのリンク結合点を移動するための手段と、前記リンク結合点を移動するための手段を動作させる手段と、該リンク結合点を移動するための手段を動作させる手段を動作させて、前記第1のリンクと第2のリンクの結合状態が延伸される延伸状態で前記押圧するための手段の押圧力を前記押さえ棒に付与して、切り換えて該延伸状態から死点を超えて屈曲された屈曲状態で前記押圧するための手段の押圧力を解除するように切り換える、設定位置を切り換えるための手段とを備えたことを特徴とする押え位置変更装置を備えたミシンとしたことにより、前記課題を解決したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明は、主に押え棒11と、該押え棒11の下方位置,上方位置を設定するための位置決め手段とから構成される。該位置決め手段は主に、上部ホルダ1,下部ホルダ2,伝達手段及び高さ切換部材6等から構成される(図1,図2等参照)。
【0012】
前記伝達手段は、前記上部ホルダ1と下部ホルダ2とを離間,近接させる。その伝達手段は具体的には、後述するリンク機構部Aである。まず、その上部ホルダ1は、押え棒11を貫通させて、略遊挿状態に支持するものである。前記押え棒11の軸方向は、ミシンに装着された状態において、垂直方向(略垂直方向も含まれる)に一致する(図1,図2等参照)。
【0013】
その上部ホルダ1は、前述したように、その押え棒11が遊挿状態に挿通するための押え棒支持部1aが形成されている。また、後述する上部リンク3と枢支連結する連結部1bが形成されている〔図3(A),(B)参照〕。該連結部1bは、ピン部材から構成されたものであり、後述する上部リンク3とは枢支自在にピン接続される。
【0014】
また、上部ホルダ1には、位置規制ガイド1cが形成されている。該位置規制ガイド1cは、押え棒11及びそれに付属する部材の回転方向を規制するものであり、位置規制ガイド1cには、図示されないピン等が挿通されている。その上部ホルダ1は、金属板材が適宜に折り曲げられて形成されたものである。さらに、前記押え棒支持部1aは、具体的にはパイプ材,管材等の中空材が上部ホルダ1の本体内に装着されている。そして、前記押え棒11は、その管材とした押え棒支持部1aを軸方向に移動可能に遊挿状態に挿通されている〔図3(A)参照〕。
【0015】
次に、下部ホルダ2は、押え棒固定部2aが形成され、また、後述する下部リンク4と枢支連結する連結部2bが形成されている〔図3(A)参照〕。該連結部2bは、ピン部材が遊挿可能な貫通孔である。その押え棒固定部2aは、前記押え棒11を移動不能に固定する部位であり、具体的には、貫通孔形状として形成され、その貫通孔の軸方向の中間位置にはロック螺子部2cが装着されている〔図3(A),(B)参照〕。
【0016】
そして、その押え棒固定部2aに挿通された押え棒11は、その軸方向の適正位置で前記ロック螺子部2cにより固着される。その上部ホルダ1と下部ホルダ2とは、前記押え棒11の軸方向に対して上下となる位置関係を有して装着される。該押え棒11の下端には、押え12が着脱自在なる構造となっている。そして、押え棒11を位置決め手段を介して上方位置又は下方位置に設定することで該押え棒11の下端箇所に装着された押え12の高さ位置を適宜に設定するものである〔図1及び図2(A),(B)参照〕。
【0017】
ここで、押え棒11の下方位置とは、具体的には該押え棒11が降りた状態であり、押え棒11の下端に装着した押え12が針板15に当接することができる位置状態である。そして、その押え棒11の下方位置にある状態を第1設定位置と称する。
【0018】
また、押え棒11の上方位置とは、押え棒11が上がった状態であり、且つ押え棒11の下端に装着した押え12が針板15から離間する状態である。そして、その押え棒11の上方位置にある状態を第2設定位置と称する。上記第1設定位置のときには、前記上部ホルダ1と下部ホルダ2とは離間状態にある。また第2設定位置のときには、前記上部ホルダ1と下部ホルダ2とは近接(当接を含む)状態にある。
【0019】
また、前記位置決め手段は、前記第1設定位置と第2設定位置とを設定する手段である。前記第1設定位置では、上部ホルダ1と下部ホルダ2とを前記伝達手段を介して押圧力の連結状態として、該バネ手段の付勢を前記押え棒11に伝達する状態に設定することができる。
【0020】
さらに、前記位置決め手段の切換え操作による前記第2設定位置においては、前記伝達手段を動作させて押圧力の連結状態を解除することができる。即ち、上部ホルダ1と下部ホルダ2とが近接又は当接して、バネ手段の押圧付勢が上部ホルダ1を介して下部ホルダ2に伝達するものであり、伝達手段を介して下部ホルダ2にバネ手段の押圧付勢を伝達するものではない。
【0021】
その上部ホルダ1と下部ホルダ2は、前記リンク機構部Aを介して近接且つ離間する構造となっている。ここで、上部ホルダ1と下部ホルダ2とが近接する状態については、上部ホルダ1と下部ホルダ2とが近接する状態だけでなく当接する状態も含まれる〔図1乃至図3(B)参照〕。
【0022】
前記リンク機構部Aを構成する部材は、具体的には、上部リンク3,下部リンク4及びレバー部材5である〔図1,図2及び図3(A)等参照〕。その上部リンク3は、長手方向の一端側が上部ホルダ1に枢支連結される枢支連結部3aとなっている〔図3(B)参照〕。そして、上部リンク3の他端側は、前記下部リンク4との回動連結部4bとなっている。その下部リンク4は、長手方向一端側が下部ホルダ2との枢支連結部4aとなっており、他端側は前述した上部リンク3との回動連結部4bとなっている。
【0023】
上部リンク3と上部ホルダ1との枢支連結構造は、上部リンク3の枢支連結部3aである貫通孔に前述した上部ホルダ1の連結部1bに設けられたピンが遊挿して軸支されている。同様に、下部リンク4においては、下部ホルダ2の連結部2bに設けられた貫通孔に枢支連結部4aのピンが遊挿される。
【0024】
そして、上部リンク3と下部リンク4との他端同士の枢支連結はそれぞれの回動連結部3b,4bとが枢支連結されるものである。ここで、回動連結部3b,4b同士の枢支連結箇所を回動中心部P0 と称する。また、上部リンク3と上部ホルダ1との枢支連結箇所を枢支部P1 と称する。また、下部リンク4と下部ホルダ2との枢支連結箇所を枢支部P2 と称する〔図3(B)参照〕。
【0025】
その上部リンク3と下部リンク4とが回動中心部P0 を中心として、開閉状に回動することで、枢支部P1 と枢支部P2 とが相互に近接(当接状態を含む)且つ離間し、これによって上部ホルダ1と下部ホルダ2とが前記押え棒11の軸方向に沿って、近接(当接状態を含む)及び離間を行うことができる。
【0026】
即ち、上部リンク3と下部リンク4とが十分に開いた状態で、枢支部P1 と枢支部P2 とが離間し、これに伴い上部ホルダ1と下部ホルダ2とが離間することになる。また、上部リンク3と下部リンク4とが閉じた状態で、枢支部P1 と枢支部P2 とが近接し、これに伴い上部ホルダ1と下部ホルダ2とが近接又は当接することになる。
【0027】
このうように、上部ホルダ1と下部ホルダ2とが離間したときには、押え棒11は第1設定位置(下方位置)にある。また、上部ホルダ1と下部ホルダ2とが近接したときには、押え棒11は、第2設定位置(上方位置)にある。
【0028】
その上部リンク3には、レバー部材5が形成されている。該レバー部材5は、上部リンク3の長手方向に対して、略直角及びその前後の角度に設定されて形成されたものである。具体的には、前記上部リンク3の長手方向に対して略75度前後の角度を有して形成されたものである。該レバー部材5は、後述する高さ切換部材6とともに前記上部リンク3と下部リンク4とを開閉させる役目をなすものである〔図6(A),(B)参照〕。
【0029】
即ち、レバー部材5が、上部ホルダ1或いは下部ホルダ2側に接近することにより、上部リンク3と下部リンク4とが開く方向に回動し、また、そのレバー部材5が上部ホルダ1或いは下部ホルダ2から離れることにより、上部リンク3と下部リンク4とが閉じる方向に回動する。
【0030】
そのレバー部材5には、被案内部5aが形成されている。該被案内部5aは、具体的にはピン形状としたものであり、後述する高さ切換部材6に形成されたガイド部6aにより上下左右方向に案内されるものである。そのレバー部材5は、前述したように上部リンク3側に形成されているが、下部リンク4側に形成される場合もある。また、上記ガイド部6aは、リンク機構部Aを上下方向に移動させるものであり、これによって、前記上部ホルダ1及び下部ホルダ2を上下方向に手動で強制移動させるときのガイドとなる(図14参照)。
【0031】
その高さ切換部材6のガイド部6aの具体的な形状は、その断面形状が凹形溝状に形成されたものであり、該凹形溝には前述のレバー部材5の被案内部5aが遊挿するようになっている〔図3(A),(B)参照〕。また、ガイド部6aの別の形状としては、特に図示しないが、筋状の長孔としたものであってもかまわない。該実施例においては、その長孔内にレバー部材5の被案内部5aが遊挿されることになる。
【0032】
そのガイド部6aの上下方向の両端には連結部6b1 及び連結部6b2 がそれぞれ形成されており、高さ切換部材6のガイド部6aが左右方向に平行移動するように移動機構7が装着されている。該移動機構7の具体的な実施例としては、上下ふたつの揺動リンク7a,7bが使用され、該揺動リンク7a,7bが前記連結部6b1 ,連結部6b2 にそれぞれ枢支連結されたものである〔図3(A),(B),図4等参照〕。
【0033】
そして、前記揺動リンク7a,7bの揺動動作により、高さ切換部材6が左右方向に平行移動することができるようになっている〔図4(A)参照〕。該揺動リンク7a,7bのいずれか一方には切換え操作軸8が装着されている。該切換え操作軸8は、図示されない駆動源を介して正逆両方向に回転可能に制御され、前記揺動リンク7を揺動させ、これによって前記高さ切換部材6を左右方向に平行移動させることができる。
【0034】
また、高さ切換部材6の左右方向への平行移動はミシン本体の外部より手動で行う構造としたものであってもよい。この場合には、前記切換え操作軸8がミシン本体の外部に突出し、図示されない切換用レバー部材等を介して切換え操作するものである。
【0035】
前記二つの揺動リンク7a,7bには、補助リンク機構9が装着されている。該補助リンク機構9は、小リンク9a,9aと制動リンク9bとから構成され、これらのリンクと前記二つの揺動リンク7a,7bとが略4節リンク機構を構成する〔図4(C)参照〕。両揺動リンク7a,7bの動作を同期させ、その動作にズレが生じたり、誤動作することを防止するものである。
【0036】
次に、前記上部リンク3の枢支部P1 と下部リンク4の枢支部P2 との間には、維持スプリング10が装着され、上部リンク3と下部リンク4とが開閉それぞれの状態を維持することができるようにしている〔図3(B)及び図6(A),(B)等参照〕。具体的には、前記上部ホルダ1に形成された連結部1bのピンと、前記下部ホルダ2の連結部2bの貫通孔に遊挿された下部リンク4のピンに前記維持スプリング10が装着されたものである。
【0037】
特に、維持スプリング10により、上部リンク3と下部リンク4とが開いた状態を維持する場合には、その上部リンク3と下部リンク4とがデッドポイントを越えて略1直線よりもその閉じ側の反対側に傾斜する状態で、維持スプリング10により引っ張られるように作用しており、上部リンク3と下部リンク4との開き状態の維持が容易に行われることができる。
【0038】
前記押え棒11の軸方向に沿って押えスプリング13が装着され、該押えスプリング13は、前記上部ホルダ1の上端に当接し、該上部ホルダ1を常時,下方に弾性的に付勢する。その上部ホルダ1が前記上部リンク3及び下部リンク4を介して下部ホルダ2、さらには、下部ホルダ2にて固着された押え棒11及び押え12に前記押えスプリング13の弾性力を伝達する。
【0039】
その押え12は、前述したように押さえ棒11を軸方向の適正箇所に固着しているので、押さえ棒11は前記押えスプリング13の弾性力を受けて下方に付勢されることになる。そして、押さえ棒11に装着された押え12は、針板15上において、布地に対して適正な押え圧を与えるものである(図1参照)。
【0040】
上記押え棒11の高さの位置決め手段を作動させる装置として、手動型と駆動型を利用したものが存在する。手動型では、手動スイッチ17が使用され、該手動スイッチ17は、具体的には撮み,ダイヤル,レバー等であり、該手動スイッチ17が上方の揺動リンク7aの回動軸に装着され、手動スイッチ17の回動操作により高さ切換部材6を作動させ、押え棒11の下方位置又は上方位置のいずれかを設定することができる(図9参照)。
【0041】
さらに、位置決め手段の作動装置を駆動源18とした場合には、ソレノイド機構が使用される。該ソレノイドの駆動軸18aが前記高さ切換部材6に枢支連結され、該駆動軸18aの往復動作にて、押え棒11の下方位置,上方位置のいずれかの設定が行われる〔図10(A),(B)参照〕。または、駆動源18は、上記ソレノイド機構に変わってモータが使用されることもある。
【0042】
また、図13(A),(B)は、押え棒11に刺しゅう縫い用の押え12を装着した実施例である。この場合には、押え棒11は針板15から高い位置に設定することにより、通常縫いの押え12と同様に押えホルダ14ごと変更することなく装着することができる。
【0043】
図14(A),(B)は、本発明に刺しゅう縫い駆動機構部Cを備えたタイプの作用を示す略示図である。該刺しゅう縫い駆動機構部Cは、主に上下動する伝達軸部19と、揺動する揺動軸20と、カム21等から構成される。前記伝達軸部19は、軸杆19aと下ジョイント部19bと上ジョイント19cとからなる。前記カム21は、回転する円板部材であり、その駆動回転中心は、円板の中心から偏心した位置に存在している。
【0044】
前記下ジョイント部19bは、上部ホルダ1に連結しており、上ジョイント19cは揺動軸20に連結している。該揺動軸20は、前記カム21の動作に追従して揺動動作を行う。その上ジョイント19cが前記揺動軸20の自由端に連結されている。
【0045】
そして、前記カム21が回転駆動すると、前記揺動軸20の自由端側が上下方向に揺動し、該揺動軸20の自由端側の揺動に従って、前記伝達軸部19が上下方向に往復動し、該伝達軸部19の往復動により上部ホルダ1が上下方向に往復動する〔図14(B)参照〕。その往復動の振幅は、前記カム21と揺動軸20により制限される。
【0046】
そして、該上部ホルダ1の往復動は、前記リンク機構部Aを介して下部ホルダ2に伝達され、下部ホルダ2とともに押え棒11が上下方向に往復動する〔図14(B)参照〕。また、上部ホルダ1と下部ホルダ2とが押え棒11とともに上下動するときに、上部リンク3,下部リンク4及びレバー部材5からなるリンク機構は、高さ切換部材6のガイド部6aに沿って上下動するものである。図中符号22は刺しゅう枠である。
【0047】
図11(A),(B)は、リンク機構部Aにおいて、上部リンク3と下部リンク4の別の実施例であり、上部リンク3に被摺動溝3cが形成され、下部リンク4には、その被摺動溝3cを摺動する摺動ピン4cが形成されたものであり、下部リンク4の摺動ピン4cがその前記被摺動溝3cを摺動することにより、上部ホルダ1と下部ホルダ2とが近接,離間することになる。
【0048】
次に、図12(A),(B)は、押え棒11を手動により上下動させるための手動レバー21を装着したものである。該手動レバー21は前記上部ホルダ1に形成された係止突起1dに当接し、手動レバー21の操作により上部ホルダ1を強制的に上下動させる。その手動レバー21を操作して上部ホルダ1を上下動させるときに、そのリンク機構部Aが前記高さ切換部材6のガイド部6aを上下動するものである。
【0049】
このように、本発明において、前記上部リンク3と下部リンク4とのリンク機構は、平行移動する高さ切換部材6の平行移動を介して前記上部リンク3と下部リンク4とを開閉させ、上部ホルダ1と下部ホルダ2とを近接及び離間させる構造とすることにより、その上部リンク3と下部リンク4とを開閉させる手段の構造として、極めて簡単な構造にすることができ、操作手段をツマミタイプ,レバータイプ等の種々のタイプに適応させることができるものである。
【0050】
さらに、上部リンク3と下部リンク4との開閉いずれの状態にかかわらず、押え棒11を手動で上下させたときに、上部ホルダ1を持ち上げ、さらには、押え上下駆動させたとき押え棒11が上下動可能となるため、被案内部5aが上下方向に移動可能となる。
【0051】
次に、前記リンク機構における上部リンク3又は下部リンク4の何れか一方側に連続形成され,且つ前記上部リンク3と下部リンク4に開閉動作を与えるレバー部材5を設け、該レバー部材5の自由端側には被案内部5aが形成され、前記高さ切換部材6には前記被案内部5aを上下方向に案内するガイド部6aが形成されることにより、リンク機構の上部リンク3と下部リンク4との開閉動作を滑らかなものとし、ひいては押え棒11の高さ位置の操作をより一層,滑らかにすることができる。
【0052】
即ち、(押えスプリング13にて下方に弾性的に付勢された)上部ホルダ1と(押え棒11を固着した)下部ホルダ2とを近接及び離間状態に操作するリンク機構は、上部リンク3と下部リンク4をレバー部材5を介して開閉するものである。また、レバー部材5には、被案内部5aが形成され、前記高さ切換部材6にはガイド部6aが形成され、該ガイド部6aに前記リンク機構のレバー部材5の被案内部5aが上下方向に案内可能に装着されている。これによって、前記高さ切換部材6の左右方向への平行移動によりレバー部材5は、ガイド部6aにより上下方向にも移動可能となることで、上部リンク3と下部リンク4との開閉動作を滑らかにすることができる。
【0053】
また、押え棒11を固着している下部ホルダ2は、上部ホルダ1からリンク機構を介して押えスプリング13の押圧力を受けるもので、該押えスプリング13の弾性的な付勢により、押え棒11の下端に装着した押え12は、針板15に対して適正な押え圧が与えられ、布の厚さに応じた通常縫いを行うことができる。
【0054】
なお、ガイド部6aにより、レバー部材5は上下方向に移動することができ、したがってリンク機構とともに上部ホルダ1,下部ホルダ2も上下動可能となる。これによって、押え棒11に刺しゅう用の押え12を装着することで、該押え12が押え棒11とともに上下動する刺しゅう縫いが可能となる利点も存在する。
【0055】
次に、前記上部リンク1と下部リンク2には、該上部ホルダ1と下部ホルダ2とが近接及び離間のそれぞれの状態を維持する維持スプリング10を装着することにより、上部リンク3と下部リンク4との開き状態又は閉じ状態のいずれも上記維持スプリング10の弾性力により、その状態を維持させることができ、これによって、第1設定位置及び第2設定位置が安定した状態で維持される。そして、厚めの素材や固い素材等に縫い作業を行う場合の衝撃にも十分に耐えうることができ、また通常縫い或いは刺しゅうの作業を安定した状態のもとに行うことができる。
【0056】
次に、前記高さ切換部材6は、駆動源18を介して平行移動するようにしたことにより、作業者は、通常縫い及び刺しゅう縫いの変更作業を効率的且つ簡単に行うことができる。
【0057】
【作用】
まず、通常縫いの作業状態に設定するために、押え棒11を下方位置(第1設定位置)に設定し、押え12を針板15に当接又は近接させる動作を説明する。ミシン外部より操作部材を介して揺動リンク7を適宜に揺動させ、高さ切換部材6を上部ホルダ1と下部ホルダ2に向かって平行移動させる。これによって、リンク機構のレバー部材5が、前記高さ切換部材6のガイド部6aを介して前記上部ホルダ1と下部ホルダ2側に移動する。また、上部ホルダ1は、刺しゅう縫い駆動機構部Cによってその位置が制限されている。
【0058】
そのレバー部材5の移動により、該レバー部材5が上部リンク3と下部リンク4との回動中心部P0 箇所を押圧する。これによって上部リンク3と下部リンク4とが回動中心部P0 を中心にして回動して開き、上部ホルダ1と下部ホルダ2とが離間した状態に設定される〔図6(B)参照〕。上部リンク3と下部リンク4が開ききった状態で維持スプリング10が作用し、その開き状態を維持することができる。
【0059】
その上部ホルダ1には、常時,押えスプリング13の押圧力がかかっており、その押圧力で所定位置が維持されているので、下部ホルダ2側が押え棒11の軸方向に沿って下方に移動することになる。これに伴って、下部ホルダ2に固着された押え棒11が下部ホルダ2とともに下がり、通常縫い専用の押え12が針板15上に接地(当接)される。このとき、上部ホルダ1は、押えスプリング13に若干、抗して持ち上げられ、この量により、押え圧が有効となる。
【0060】
上部ホルダ1は、前述したように押えスプリング13により、下方に弾性的に付勢されており、その押えスプリング13の弾性力は上部ホルダ1から上部リンク3と下部リンク4を介して下部ホルダ2側に伝達され、該下部ホルダ2に固着された押え棒11と、該押え棒11に装着された押え12に対しても、押えスプリング13の弾性力が伝達するものである。
【0061】
次に、押え棒11に装着された押え12の交換又は針交換等を行うために、押え棒11を上方位置(第2設定位置)に設定する場合について述べる。まず、操作部材にて揺動リンク7を操作し、上部ホルダ1,下部ホルダ2側に寄っていた高さ切換部材6を、引き離す。
【0062】
これによって、高さ切換部材6にガイド部6aとともにレバー部材5が移動し、回動中心部P0 を上部ホルダ1と下部ホルダ2とから引き離すことによって、上部リンク3と下部リンク4とが回動中心部P0 を中心にして閉じる。その上部リンク3と下部リンク4とが閉じることにより上部ホルダ1側に向かって下部ホルダ2が上昇する。その押え棒11も下部ホルダ2とともに上方に移動し、押え棒11の第2設定位置に設定される。
【0063】
そして、押え棒11が下部ホルダ2とともに移動し、押え12の上がった状態となる。図7(A),(B)は、上記作動状態を簡略した図である。また、図8(A),(B)は、高さ切換部材6を平行移動させる装置を前記揺動リンク7a,7bとする代わりに4節リンク機構タイプの作動部を備えたものである。該作動部には維持スプリング10が備わっている。
【0064】
なお、刺しゅう縫いの時には、前記高さ切換部材6とリンク機構を介して上部ホルダ1と下部ホルダ2とを当接させた状態、即ち押え棒11の下端が針板15から離間した状態で、押えホルダ14に刺しゅう用の押え12を装着する〔図13(A),(B)参照〕。該押え12が針板15と離間することにより、前記刺しゅう縫い駆動機構部Cの押え上下駆動が有効となる。
【0065】
これによって、押えホルダ14は、前記刺しゅう用の押え12の専用のものに交換する必要はなく、通常縫いの押え12の押えホルダ14に装着することができ、通常縫いと刺しゅう縫いのそれぞれ押え12は、同一の押えホルダ14の共用が可能で、装着作業も極めて簡単で迅速にできる。
【0066】
【発明の効果】
ミシン機枠に上下可能に支承される押え棒11と、該押え棒11の下端と針板15との間が下方位置となる第1設定位置と,前記押え棒11が上方位置となる第2設定位置との2位置を切り換えて設定するための伝達手段を含む位置決め手段と、前記第1設定位置において前記押え棒11を前記伝達手段を介して下方に押圧付勢するバネ手段とを備え、前記位置決め手段は、前記第1設定位置と第2設定位置との換え操作における切換点付近を除く操作範囲において前記バネ手段の付勢に拘りなく、切り換え操作ができるようにした押え位置変更装置を備えたミシンとしたことにより、前記押え12を装着する押え棒11を下方位置(第1設定位置)と上方位置(第2設定位置)のそれぞれの位置を僅かの動作で且つ比較的小さな力で簡単に操作することができる。
【0067】
上記降下を詳述すると、押え棒11には、前記伝達手段を介して下方にバネ手段にて押圧付勢されているが、押え棒11を上方位置(第2設定位置)に移動させるとき、或いは押え棒11を下方位置(第1設定位置)に移動させるときに、バネ手段の付勢に拘りなく、切り換え操作ができるようにしている。これによって、押え棒11の下端に装着する押え12の交換作業等を極めて楽に行うことができる。
【0068】
次に、ミシン機枠に上下可能に支承される押え棒11と、該押え棒11を固着する下部ホルダ2と、前記押え棒11を遊挿すると共にバネ手段により下方に押圧付勢される上部ホルダ1と、該上部ホルダ1と下部ホルダ2とを連結する伝達手段を含み,且つ前記押え棒11が下方位置となる第1設定位置と,該押え棒11が上方位置となる第2設定位置との2位置とを切り換えて設定する位置決め手段とを備え、該位置決め手段の切換え操作による前記第1設定位置において、前記上部ホルダ1と下部ホルダ2と前記伝達手段とを押圧力の連結状態として前記バネ手段の付勢を伝達手段を介して前記押え棒11に伝達する状態に設定し、前記位置決め手段の切換え操作による前記第2設定位置において、前記伝達手段を動作させて該伝達手段による押圧力の連結状態を解除するようにした押え位置変更装置を備えたミシンとしたことにより、押え12を装着する押え棒11の下端を針板15に近接,離間のそれぞれの位置を僅かの動作で且つ比較的小さな力で操作することができ、押え12の交換作業等を行い易くしたものである。
【0069】
即ち、上部ホルダ1は、バネ手段(押えスプリング13に該当)により下方に付勢され、押え棒11がその上部ホルダ1に遊挿され、下部ホルダ2は、押え棒11を固着している。前記上部ホルダ1と下部ホルダ2とは、伝達手段を介して(離間及び近接するように)連結されている。
【0070】
さらに、位置決め手段は、第1設定位置において、前記上部ホルダ1と下部ホルダ2とを前記伝達手段を介して前記バネ手段の押圧力を伴う連結状態とし、バネ手段の押圧力を前記伝達手段を介して前記押え棒11に伝達することができる。前記位置決め手段の切換え操作による前記第2設定位置においては、前記伝達手段を動作させて、該伝達手段による押圧力の連結状態を解除することができるようにしたものである。
【0071】
そのために、押え棒11を第1設定位置と第2設定位置にそれぞれ設定するときに、前記バネ手段(押えスプリング13に該当)の弾性的な押圧力にかかわらず、比較的、僅かな力によって、押え棒11の上下方向の高さ位置を設定することができる。
【0072】
次に、前記上部ホルダ1と、前記押え棒11を固着する下部ホルダ2とを離間、近接させる前記伝達手段は、リンク機構部Aとし、前記伝達手段を含む位置決め手段はリンク駆動部Bとしてなる押え位置変更装置を備えたミシンとしたことにより、上部ホルダ1と下部ホルダ2との近接,離間を行う動作をスムーズ且つ迅速に行うことができ、且つ動作を確実性のあるものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において通常縫いの押えを装着し押え棒を第1設定位置状態とし側面図
【図2】(A)は本発明において通常縫いの押えを装着し押え棒を第2設定位置状態とし側面図
(B)は(A)において押え棒から押えを外した状態の側面図
【図3】(A)は本発明の主要構成部材の分解斜視図
(B)は本発明の主要構成部材の一部断面にした組立図
【図4】(A)は高さ切換部材と揺動リンクとの構成図
(B)は(A)のX1 −X1 矢視断面図
(C)は高さ切換部材に補助リンクを装着した状態図
【図5】(A)は上部ホルダと下部ホルダとが当接した状態の一部断面にした要部拡大図
(B)は上部ホルダと下部ホルダとが離間した状態の一部断面にした要部拡大図
【図6】(A)は上部ホルダと下部ホルダとが当接した状態の一部断面にした作用図
(B)は上部ホルダと下部ホルダとが離間した状態の一部断面にした作用図
【図7】(A)は押え棒の第1設定位置の状態とした略示作用図
(B)は押え棒の第2設定位置の状態とした略示作用図
【図8】(A)は本発明の別の実施形態の位置決め手段による第1設定位置の状態とした略示作用図
(B)は本発明の別の実施形態の位置決め手段による第2設定位置の状態とした略示作用図
【図9】押え棒の高さ調整を撮み操作タイプとした要部の一部断面にした正面図
【図10】(A)は押え棒の高さ調整にソレノイドを利用して第1設定位置とした正面図
(B)は押え棒の高さ調整にソレノイドを利用して第2設定位置とした正面図
【図11】(A)は別の実施例のリンク機構部により上部ホルダと下部ホルダとが離間した状態の要部正面図
(B)は別の実施例のリンク機構部により上部ホルダと下部ホルダとが当接した状態の要部正面図
【図12】(A)は手動レバーを装着した実施例の第1設定位置とした側面図
(B)は手動レバーを装着した実施例の第2設定位置とした側面図
【図13】(A)は本発明に刺しゅう機能を有するものとした実施例の一部断面にした側面図
(B)は本発明に刺しゅう機能を有するものとした実施例の一部断面にした側面図
【図14】(A)は本発明に刺しゅう機能を有する略示作用図
(B)は本発明に刺しゅう機能を有する略示作用図
【符号の説明】
A…リンク機構部
B…リンク駆動部
1…上部ホルダ
2…下部ホルダ
3…上部リンク
4…下部リンク
11…押え棒

Claims (3)

  1. ミシン機枠に上下動可能に支承され、下端に装着された布押さえが少なくとも針板に当接する下方の第1設定位置と前記布押さえが針板から離間した上方の第2設定位置との間で上下動する押え棒と、前記布押えを下方の針板に当接するために押圧力を発生するための手段と、前記押圧力を発生するための手段の押圧力を前記押え棒に伝達するための手段と、該押え棒に伝達するための手段の伝達状態を解除するための手段と、前記押え棒に伝達するための手段に設けられ前記伝達状態を解除するための手段により動作し、前記押え棒を第1設定位置から第2設定位置に引き上げるための手段と、前記伝達状態を解除するための手段を動作させて前記第1設定位置と第2設定位置との設定位置を切り換えるための手段とを備え、前記押え棒に伝達するための手段は、前記押え棒に上下動可能に支持された押圧力を受けるための手段と、該押圧力を受けるための手段の下方で前記押え棒に固着された押え棒を保持するための手段と、一端で前記押圧力を受けるための手段の一端にリンク結合された第1のリンクと、該第1のリンクの他端と前記押え棒を保持するための手段の一端とにリンク結合された第2のリンクと、前記押圧力を受けるための手段の一端と前記押え棒を保持するための手段の一端との間に設けられ、常には前記押え棒を保持するための手段を前記押圧力を受けるための手段に向かって付勢する引き上げるための手段とを備えたことを特徴とする押え位置変更装置を備えたミシン。
  2. 前記伝達状態を解除するための手段は、前記第1のリンクと第2のリンクの結合状態が前記引き上げるための手段の付勢に抗して延伸された押圧状態と、該押圧状態から死点を超えて屈曲された解除状態とに動作させることを特徴とする、請求項1に記載の押え位置変更装置を備えたミシン。
  3. ミシン機枠に上下動可能に支承され、下端に装着された布押さえが少なくとも針板に当接する下方の第1設定位置と前記布押さえが針板から離間した上方の第2設定位置との間で上下動する押え棒と、該押え棒に上下動可能に嵌装して支持された押圧力を受けるための手段とミシン機枠の一部との間に配置された押圧手段により、常に前記押圧力を受けるための手段を下方に押圧して、押圧力を発生するための手段と、前記押圧力を受けるための手段の下方で前記押え棒に固着された押え棒を保持するための手段と、一端で前記押圧力を受けるための手段の一端にリンク結合された第1のリンクと、該第1のリンクの他端と前記押え棒を保持するための手段の一端とにリンク結合された第2のリンクと、前記押圧力を受けるための手段の一端と前記押え棒を保持するための手段の一端との間に設けられ、常には前記押え棒を保持するための手段を前記押圧力を受けるための手段に向かって付勢する引き上げるための手段とを備えた、押え棒に伝達するための手段と、前記第1のリンクと第2のリンクの結合状態が前記引き上げるための手段の付勢に抗して延伸される延伸状態と、該延伸状態から死点を超えて屈曲された屈曲状態とに動作させるために、前記第1のリンクと第2のリンクのリンク結合点を移動するための手段と、前記リンク結合点を移動するための手段を動作させる手段と、該リンク結合点を移動するための手段を動作させる手段を動作させて、前記第1のリンクと第2のリンクの結合状態が延伸される延伸状態で前記押圧するための手段の押圧力を前記押さえ棒に付与して、切り換えて該延伸状態から死点を超えて屈曲された屈曲状態で前記押圧するための手段の押圧力を解除するように切り換える、設定位置を切り換えるための手段とを備えたことを特徴とする押え位置変更装置を備えたミシン。
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