JP2009119048A - 片針切り替え装置 - Google Patents

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【課題】故障の発生率を減らすと共に、縫製中の騒音を抑えること。
【解決手段】片針切り替え装置1は、切り替えレバー2と、切り替え板5と、滑り子81と、針棒の上下動の際に滑り子と接触して針棒とミシン主軸との連結を遮断するクラッチレバーと、クラッチレバーと異なる位置に設けられ、針棒の上下動の際に滑り子と接触して左右の針棒とミシン主軸とを連結する解除ピンと、を備え、切り替えレバーを操作して、滑り子がクラッチレバーに当接する位置、又は滑り子が解除ピンに当接する位置に切り替えて、1本針縫い状態又は2本針縫い状態にする。この片針切り替え装置に、滑り子がクラッチレバーに当接する1本針縫い状態と、滑り子が解除ピンに当接する2本針縫い状態と、滑り子がクラッチレバーと解除ピンに当接しない中立状態の3位置になるように、切り替えレバーを支持する解除レバー機構11を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、2本針ミシンに設けられる片針切り替え装置に関する。
2本針ミシンには、片針切り替え装置が設けられているものがある。この片針切り替え装置には、ミシンフレーム外部に切り替えレバーが設けられている。切り替えレバーは、通常、中間位置にあり、中間位置では二本の針棒が駆動可能とされ、2本針縫いができるようになっている。この中間位置から切り替えレバーをミシンに向かって左に回すと一方の針棒の駆動を停止させて他方の針棒のみが駆動する。また、中間位置から切り替えレバーを右に回すと他方の針棒の駆動を停止させて一方の針棒のみが駆動し、ともに1本針縫いができるようになっている。切り替えレバーを左又は右に回すと、切り替えレバーは回された状態で保持されるようになっている。そして、切り替えレバーとは別個に設けられた解除レバーを押下することにより、切り替えレバーを中間位置に戻すことができるようになっている(例えば、特許文献1,2参照。)。
ここで、針棒の切り替えは、切り替えレバーの操作により、滑り子が針棒を保持する針棒抱きのクラッチレバーに当接することで左側の針棒が動きを規制された状態から解放され、滑り子がクラッチレバーに当接することで右側の針棒が動きを規制された状態から解放される。
登録実用新案第2568884号公報 実公平7−52696号公報
ところで、従来の片針切り替え装置においては、滑り子により一方の針棒を、動きが規制された状態から解放した場合、滑り子は、クラッチレバーの上方に配置されたままである。そのため、ミシンの駆動により縫製が開始されると、針棒が上下動して滑り子とクラッチレバーが針棒の上下動に合わせて衝突し続ける。
そのため、滑り子の破損や摩耗を招き、片針切り替え装置の故障を招くという問題があった。また、滑り子とクラッチレバーとの衝突により縫製中に騒音が発生するという問題があった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、滑り子の故障の発生率を減らすと共に、縫製中の騒音を抑えることができる片針切り替え装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、ミシンに設けられた左右の針棒のうち、両針棒又はいずれか一方の針棒による縫製を行うに際して使用する針棒の切り替え操作を行う切り替えレバーと、前記切り替えレバーに連結され、前記切り替えレバーの操作により先端部が左右の針棒の並び方向に移動する切り替え板と、前記切り替え板に連結され、前記切り替え板の移動と共に左右の針棒の並び方向に移動する滑り子と、それぞれの針棒に設けられ、前記針棒の上下動の際に前記滑り子と接触することで、前記針棒とミシン主軸との連結を遮断するクラッチレバーと、前記クラッチレバーと異なる位置に設けられ、前記針棒の上下動の際に前記滑り子と接触することで左右の針棒とミシン主軸とを連結する解除ピンと、を備え、前記切り替えレバーを操作して、前記滑り子が前記クラッチレバーに当接する位置、又は前記滑り子が前記解除ピンに当接する位置に切り替えて、1本針縫い状態又は2本針縫い状態にする片針切り替え装置において、前記滑り子が前記クラッチレバーに当接する1本針縫い状態と、前記滑り子が前記解除ピンに当接する2本針縫い状態と、前記滑り子が前記クラッチレバーと前記解除ピンに当接しない中立状態の3位置になるように、前記切り替えレバーを支持する解除レバー機構を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、切り替えレバーが解除レバー機構に支持されることにより、切り替えレバーの操作により、滑り子をクラッチレバーに当接させると1本針縫いが可能となる。また、切り替えレバーの操作により、滑り子を解除ピンに当接させると2本針縫いが可能となる。さらに、切り替えレバーの操作により、滑り子をクラッチレバーにも解除ピンにも当接しない中立状態にすることも可能となる。
このように、解除レバー機構を設けることで、1本針縫い又は2本針縫いでもない中立の状態に解除することができるので、縫製中は、針棒と滑り子との関わりを断つことができるようになり、針棒と滑り子との衝突による滑り子の故障の発生率を減らすと共に、縫製中の騒音を抑えることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の片針切り替え装置において、前記解除レバー機構は、一端部が固定端で他端部が自由端となるようにミシンに設けられると共に他端部が前記切り替えレバーの移動経路上に設けられ、他端部の押下時に弾性変形して前記切り替えレバーの移動経路から退避する第一の解除レバーと、一端部が固定端で他端部が自由端となるようにミシンに設けられると共に前記第一の解除レバーに並んで設けられ、他端部が前記切り替えレバーの移動経路上に設けられ、他端部の押下時に弾性変形して前記切り替えレバーの移動経路から退避する第二の解除レバーと、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、第一の解除レバーと第二の解除レバーを設けることにより、切り替えレバーを3箇所の位置で停止させることができる。具体的には、第一の解除レバー及び第二の解除レバーを押下していない状態においては、切り替えレバーと最初に接触する一方の解除レバーの一方の側縁に切り替えレバーを当接させて停止させることができる。また、最初に当接する一方の解除レバーのみを押下すると、切り替えレバーを他方の解除レバーの一方の側縁に当接させて停止させることができる。また、双方の解除レバーを押下すると、双方の解除レバーにより移動が規制されない位置で切り替えレバーを停止させることができる。
このように、解除レバーを複数設けて切り替えレバーを少なくとも異なる3つの位置で停止させることができるので、切り替えレバーを1本針縫い、2本針縫い、いずれでもない中立状態の3段階に切り替えることを可能にすることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の片針切り替え装置において、前記解除ピンは、複数の前記クラッチレバーの間に配置されると共に、前記中立状態は、前記第一の解除レバーを前記切り替えレバーの移動経路から退避させる一方、前記第二の解除レバーが前記切り替えレバーの移動経路に位置して、前記切り替えレバーが前記第二の解除レバー側部に当接する状態であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、中立状態に切り替える際には、第一の解除レバーを操作して切り替えレバーの移動経路から退避させた後、切り替えレバーを第二の解除レバーの側部に当接する位置まで移動させるとよい。
この状態においては、第一の解除レバーは弾性変形により元の位置に戻ろうとしても、切り替えレバーによりその進路が妨害されているので、中立状態を維持することができる。
そして、切り替えレバーを第一の解除レバーに接触する位置から退避させるように操作することで、第一の解除レバーは弾性力により元の位置に戻るので、切り替えレバーを1本針縫い状態となる位置で維持することができる。
よって、簡単な機構で縫いの切り替えを容易に行うことができる。
請求項1に記載の発明によれば、解除レバー機構を設けることで、1本針縫い又は2本針縫いでもない中立の状態に解除することができるので、縫製中は、針棒と滑り子との関わりを断つことができるようになり、針棒と滑り子との衝突による滑り子の故障の発生率を減らすと共に、縫製中の騒音を抑えることができる。
請求項2に記載の発明によれば、解除レバーを複数設けて切り替えレバーを少なくとも異なる3つの位置で停止させることができるので、切り替えレバーを1本針縫い、2本針縫い、いずれでもない中立状態の3段階に切り替えることを可能にすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、簡単な機構で縫いの切り替えを容易に行うことができる。
<片針切り替え装置の構成>
以下、図面を参照して、本発明に係る片針切り替え装置の最良の形態について詳細に説明する。
図1に示すように、片針切り替え装置1は、2本針ミシンの針棒機構10における針棒の切り替えを行うものであり、片針切り替え装置1は2本針ミシンの針棒機構10に連結され、片針切り替え装置1の動作により、縫製に用いる針棒の切り替えが行われる。
図1、図2に示すように、片針切り替え装置1は、ミシンに設けられた一対の針棒のうち、両針棒又はいずれか一方の針棒による縫製を行うに際して使用する針棒の切り替え操作を行う切り替えレバー2と、切り替えレバー2と針棒機構10とを連結し、切り替えレバー2の操作に連動して2本針縫いと1本針縫いを可能とするための切り替えを行う切り替え機構18と、を備えている。
(切り替えレバー)
図1及び図2に示すように、切り替えレバー2は、その中央部近傍で湾曲形成された板材である。切り替えレバー2は、取り付けの際には、その長手方向がミシンフレームFの上下方向にほぼ沿うように設けられる。切り替えレバー2の一端部(下端部)には、作業者が操作をする際に把持する把持部2aが形成されている。この把持部2aの少し上方における切り替えレバー2の裏面側には、切り替え操作を行った際に解除レバー機構11に係合させる突起2b(図2参照)が設けられている。なお、突起2bは、切り替えレバー2と一体に形成しても良いし、切り替えレバー2に取り付けるように形成してもよい。
切り替えレバー2の表面には、針棒機構10の状態を示すとともに、縫製を行う針を選択する際に切り替えを行う指針となる指示板16が設けられている。指示板16には、1本針縫いを行う際の切り替え位置(左側の針棒ならL、右側の針棒ならR)、2本針縫いを行う際の切り替え位置(O)、針棒機構10との連結を断った中立状態である中間位置(N)が表示されている。
(切り替え機構)
切り替えレバー2の他端部(上端部)には、切り替えレバー軸3を挿通させる挿通孔2cが形成されており、この挿通孔2cに切り替えレバー軸3の一端部が挿通されて、止めねじ2d,2eにより切り替えレバー2と連結されている。切り替えレバー軸3は、円柱状の部材であり、その長手方向がミシンフレームFの前後方向に沿うように配置されている。切り替えレバー軸3の他端部には、切り替え腕4が止めねじ4aにより連結されている。切り替え腕4は、ミシンの上下方向に延びる部材であり、切り替え腕4の上端部に形成された挿通孔4bに切り替えレバー軸3が挿通されて連結されるようになっている。切り替え腕4の下端部には挿通孔4cが形成され、この挿通孔4cに挿通されたねじ4dを介して切り替え板5が連結されている。切り替え板5は、切り替えレバー2の操作により先端部が左右の針棒20,20の並び方向に移動する。また、切り替え腕4の略中央には、切り替え腕4に対向配置され、押圧により反力を取ることが可能な固定部としてのミシンフレームFを外側から押圧する押圧機構6が設けられている。
(押圧機構、調節機構)
押圧機構6は、切り替えレバー2又は切り替え機構18に対して直接的又は相対的に押圧力を付与するものである。押圧機構6は、例えば、収容部としての切り替え腕4の略中央に貫通して形成された収容孔4eに設けられている。押圧機構6は、収容孔4eに収容される付勢部材としてのバネ6aと、ミシンフレームFに対向配置されるとともにバネ6aの一端部に設けられ、バネ6aの付勢力によりミシンフレームFを押圧する押圧球6bと、を備えている。
ここで、収容孔4eの内周面には、雌ねじ溝が形成されており、収容孔4eには、雌ねじ溝に螺合する雄ねじ溝が形成されている。収容孔4eには、バネ6aを一端から押して付勢力を発生させる止めねじ6cがバネ6aの他端側からねじ込まれている。すなわち、押圧機構6は、バネ6aの付勢力により押圧球6bがミシンフレームFを押圧することにより、切り替え腕4に対して相対的に押圧力を付与することができる。また、止めねじ6cを押圧球6bに向けてねじ込むことにより、止めねじ6cの一端部でバネ6aを縮ませることができるのでバネ6aの付勢力を増加させることができ、押圧球6bがミシンフレームFを押圧する押圧力を高めることができる。
また、止めねじ6cの他端部には、止めねじ6cに螺合され、収容孔4eにおける止めねじ6cの位置決めを行うナット7aが設けられている。このナット7aは、バネ6aの付勢力により、止めねじ6cがゆるむことを防止する。
このような構成とすることにより、止めねじ6cの収容孔4eへの挿入量を変えることにより、押圧球6bのミシンフレームFに対する押圧力を調節することができるようになっている。また、収容孔4eと、止めねじ6cと、ナット7aとを備えることで、押圧機構6による切り替えレバー2又は切り替え機構18、例えば、切り替え腕4に対する押圧力を調節する調節機構7が構成される。
(切り替え板、中立保持機構)
切り替え板5は、ミシンフレームFの左右方向に延びる板材であり、その一端部には、切り替え腕4を中立に保つための中立保持機構8が設けられている。
中立保持機構8は、切り替え板5の一端部を両側から切り替えバネ8a,8aで挟み、その切り替えバネ8a,8aの外側から土台8bで挟み、それぞれに切り替えバネ軸8cが挿通されている。切り替えバネ軸8cの両端部にはEリング8dが嵌め込まれ、切り替えバネ軸8cの抜けを防止している。なお、土台8bはミシンフレームFに止めねじ8eを介して固定されている。
切り替え板5の他端部には、その長手方向に沿って長孔5aが形成されている。この長孔5a内に位置するようにねじ5b,5bが固定されている。また、ねじ5b,5bは、切り替え板5をその長手方向に摺動可能に支持している。
切り替え板5は、ねじ5bにより長孔5aを介してミシンフレームFに取り付けられている。また、切り替え板5の他端部には、板バネ9が止めねじ9aを介して連結されている。この板バネ9の先端部には、縫製に用いる針棒を切り替える滑り子81(後述する)が係合されている。
(針棒機構)
次に、上記の片針切り替え装置1により針棒の切り替えが行われる針棒機構10について説明する。
図4〜図10に示すように、針棒機構10は、2本針ミシンの図示しないアーム部の先端内部に設けられ、二本の縫い針(図示略)をそれぞれ個別に保持する一対の針棒20を同時又は選択的に上下動させるものである。以下の説明において、垂直上下方向をZ軸方向、水平面に設置した状態における2本針ミシンのアーム部の長手方向をY軸方向、図示しない針板の板面に平行であってY軸方向直交する方向をX軸方向とする。なお、X軸方向とY軸方向とZ軸方向とは互いに直交するものとする。
2本針ミシンの針棒機構10は、それぞれ第一の係合穴21及び第二の係合穴22が形成された一対の針棒20と、各針棒20を上下動可能に個々に支持する針棒支持体としての針棒支持枠40と、一対の針棒20を個々に保持する針棒抱き51を用いて各針棒20を上下動させる針棒上下動機構50と、各針棒20の第一の係合穴21に対して先端を挿脱させる一対のクラッチ部材61を用いて針棒抱き51によるそれぞれの針棒20の保持を選択的に保持状態と解除状態とに切り替え可能なクラッチ機構60と、クラッチ機構60により保持を解除された針棒20の第二の係合穴22に対して先端を挿脱させるストッパ部材71を用いて針棒支持枠40に保持させるストッパ機構70と、人為的な入力操作によりいずれかの針棒20を選択してクラッチ機構60における保持状態と解除状態を切り替える保持解除切り替え機構80と、を備えている。
(針棒)
図4、図5に示すように、各針棒20は針棒支持枠40により通常はZ軸方向に沿った状態で支持され、針振りを行う場合には、針棒支持枠40を介して各針棒20の長手方向中間位置でY軸方向に沿った軸を中心に回転揺動動作が付与される。かかる揺動が行われたときには、各針棒20はその上下端部がそれぞれX軸方向に沿って揺動する。
各針棒20は、断面円形の丸棒の周面の一部に平坦面23を形成した棒状体であり、その下端部で図示しない縫い針の保持を行っている。
針棒20がZ軸方向に沿って支持された状態において平坦面23はY−Z平面に沿った状態となるように針棒支持枠40に支持される。かかる平坦面23の面上であってZ軸方向における中間位置には、当該長手方向に沿って溝部24が形成されている。
また、平坦面23の平面上であって溝部24の下端部と上端部の近傍には、当該溝部24に重なるように、第一の係合穴21と第二の係合穴22とが形成されている。
第一の係合穴21は、クラッチ部材61の先端部が挿入可能なようにその先端形状に対応して、長方形状に形成されている。かかる長方形状は、クラッチ部材61の先端部が略矩形状に突出していることに対応しており、長方形の長辺と短辺の長さがそれぞれクラッチ部材61の略矩形状先端部の横幅と縦幅よりもわずかに大きく設定されている。
第二の係合穴22は、第一の係合穴21よりも上方に位置し、後述するストッパ部材71(図7参照)の先端部の形状に対応して、正面視で矩形状であって側面視で半円状に形成されている。
溝部24の内部には、当該溝部24の長手方向に沿って揺動板25が揺動可能に取り付けられている。かかる揺動板25は、第一の係合穴21と第二の係合穴22との中間位置でY軸方向に沿った支持軸に支持されており、揺動によりその両端部はX軸方向に沿って移動する。つまり、揺動板25の一端部と他端部とはそれぞれ第一の係合穴21と第二の係合穴22の内部を各係合穴21,22の深度方向に沿って移動を行う。
また、揺動板25はその一端部が第一の係合穴21の深部近傍まで押し込まれると、他端部が第二の係合穴22内で平坦面23まで押し出され、その他端部が第二の係合穴22の深部近傍まで押し込まれると、一端部が第一の係合穴21内で平坦面23まで押し出される形状に形成されている。
つまり、同一の針棒20について、第一の係合穴21にクラッチ部材61が挿入されると、既に第二の係合穴22に挿入されていたストッパ部材71が揺動板25により押し出される。また、第二の係合穴22にクラッチ部材71が挿入されると、既に第一の係合穴21に挿入されていたクラッチ部材61が揺動板25により押し出されるようになっている。
また、針棒20は、上下動を行うときには、その第一の係合穴21によりクラッチ機構60と係合して針棒抱き51に保持される。一方、片針で縫製するために上下動が制止されるときにはクラッチ機構60が解除されると共に第二の係合穴22によりストッパ機構70と係合して針棒支持枠40が保持される。
(針棒支持枠)
図4、図7に示すように、針棒支持枠40は、その上部と下部とに針棒20をY軸方向に二本並ぶように挿通させる挿通穴が形成されており、これらにより各針棒20を上下動可能に支持している。
針棒支持枠40の下部における針棒20の支持部の近傍には、潤滑油或いはグリス等が供給される不織布或いはウレタン等の供給部材41が設けられており、当該供給部材41を摺動するように各針棒20が配設されている。これにより、潤滑油又はグリスが各針棒20と針棒支持枠40との摺動部に供給され、上下動が円滑に行われる。
また、針棒支持枠40の上部における針棒20の支持部近傍にはストッパ機構70が設けられており、針棒支持枠40のストッパ機構70のすぐ下側には保持解除切り替え機構80が設けられている。ストッパ機構70及び保持解除切り替え機構80については後に詳述する。
さらに、針棒支持枠40に支持された針棒20の近傍には、各針棒20に対して上下動の駆動力を付与するリンク体54の一端部に設けられた角駒55の上下動を案内するガイド溝42が形成されている。
また、針棒支持枠40のY軸方向一端部における上下方向中間位置に、針振りの揺動駆動力を付与する揺動軸43の一端部が連結されている。かかる揺動軸43は、Y軸方向に沿った状態で回転可能にミシン機枠に支持され、針棒20の上下動と同期して揺動を行う揺動機構に連結されている。また、揺動機構は、周知の構成によりその揺動角度範囲を0から所定の角度範囲まで調節可能であり、必要に応じて各針棒20に保持された縫い針をX軸方向に沿って任意の振り幅で針振りさせることが可能となっている。また、前述したように、針振りを行わない状態にあっては、各針棒20がZ軸方向に沿った状態となるように、針振りの揺動機構は調整されている。
(針棒上下動機構)
針棒上下動機構50は、図4に示すように、クラッチ機構60を介して各針棒20を支持する針棒抱き51と、各針棒20の上下動駆動源たるミシンモータ(図示せず)により回転駆動されるミシン主軸52と、ミシン主軸52の一端部に固定装備された回転錘53と、回転錘53と針棒抱き51との間を連結するリンク体54と、リンク体54の針棒抱き側の端部をZ軸方向に沿って移動させる角駒55とを備えている。
ここで、ミシン主軸52の軸回りの回転に伴い、針棒抱き51は上下動する。
(クラッチ機構)
クラッチ機構60は、図4、図7に示すように、針棒抱き51の正面から各挿通穴まで貫通した円形の支持穴57に挿入される二つのクラッチ部材61と、各クラッチ部材61をそれぞれ個別に進退移動させて針棒20,20の上下動の際に滑り子81と接触することで針棒抱き51と針棒20との結合を解く二つのクラッチレバー62と、各クラッチレバー62を介して各クラッチ部材61に対して前進方向の移動力を個別に付与する二つの押圧バネ63と、各クラッチ部材61を後退した状態(退避位置)でそれぞれ係止する二つの係止爪64と、各係止爪64が係止を行う方向にそれぞれ押圧する二つの押圧バネ65と、クラッチレバー62と異なる位置に設けられ、針棒20,20の上下動の際に滑り子81と接触することで各係止爪64による係止を解除する操作を外部から入力可能な解除ピン66と、を備えている。
そして、滑り子81がクラッチレバー62に当接すると、当接した側の一方の針棒20とミシン主軸52との連結が遮断され、1本針縫い状態となる。
また、滑り子81が解除ピン66に当接して係止爪64を下方に押し下げると、クラッチ部材61が前進して2本針縫い状態となる。
(保持解除切り替え機構)
保持解除切り替え機構80は、針棒抱き51の上死点よりも若干上方となる位置において針棒支持枠40に形成されたガイド溝部82と、ガイド溝部82に沿って滑動可能に支持された滑り子81と、滑り子81のガイド溝部82からの脱落を防止する押さえカバー83とを備えている。
ガイド溝部82は、針棒支持枠40の上部においてY軸方向に沿って形成され、同方向に沿って滑り子81を滑動可能に支持している。すなわち、滑り子81は、切り替え板5の移動と共に左右の針棒20,20の並び方向に移動する。
滑り子81は、その全体が略角柱形状であり、その一端部には長手方向に直交する方向に突出した当接突起81aが形成され、その他端部はミシン機枠の外部に設けられた図示しない操作入力手段に連結されている。
滑り子81は、当接突起81aが下方に向けられた状態でガイド溝部82に支持される。そして、滑り子81のY軸方向に沿った移動により、針棒抱き51の上死点到達時におけるクラッチ機構60の一方のクラッチレバー62,他方のクラッチレバー62又は解除ピン66のいずれかを押圧可能な位置に当接突起81aを切り替えることが可能となっている。そして、当接突起81aの切り替えは、切り替えレバー2の操作により、板バネ9が動くことで、板バネ9に係合された滑り子81が動くことによりなされる。なお、この当接突起81aは、上死点位置まで上昇した針棒抱き51の各クラッチレバー62,62及び解除ピン66に対して、各々の解除動作に要するストローク分下方に押し下げることが可能な突出長さに設定されている。
(ストッパ機構)
ストッパ機構70は、針棒支持枠40の上端部において当該針棒支持枠40の正面から針棒20の挿通穴まで貫通した二つの円形の貫通穴を有する支持部72と、各支持部72の貫通穴に挿入される二つのストッパ部材71と、各ストッパ部材71をそれぞれ個別に前進方向(針棒20側)の移動力を付与する二つの押圧バネ73と、各押圧バネ73を後方で支持すると共に支持部72の貫通穴を覆い塞ぐカバー体74とを備えている。
(解除レバー機構)
解除レバー機構11は、切り替えレバー2の操作により、切り替え機構18がいずれか一方の針棒により1本針縫いを行う状態から、切り替え機構18を両針棒により2本針縫いを行う状態にする。すなわち、解除レバー機構11の動作により、滑り子81を解除ピン66に当接する位置に移動させる。
また、解除レバー機構11は、切り替えレバー2の操作により、切り替え機構18がいずれか一方の針棒により1本針縫いを行う状態に切り替えた後、切り替え機構18を1本針縫い及び2本針縫いでもない中立状態となるように解除する。この中立状態は、切り替え機構18と針棒機構10との関わりが断たれた状態をいう。すなわち、解除レバー機構11の動作により、滑り子81をクラッチレバー62及び解除ピン66に当接しない位置に移動させる。
すなわち、解除レバー機構11は、1本針縫い状態、2本針縫い状態、中立状態の3位置になるように切り替えレバー2を支持する。
解除レバー機構11は、一端部が固定端で他端部が自由端となるようにミシンフレームFに設けられると共に、他端部が切り替えレバー2の突起2bの移動経路上に設けられ、他端部の押下時に弾性変形して切り替えレバー2の突起2bの移動経路から退避する第一の解除レバー12と、一端部が固定端で他端部が自由端となるようにミシンフレームFに第一の解除レバー12に並んで設けられると共に、他端部が切り替えレバー2の突起2bの移動経路上に設けられ、他端部の押下時に弾性変形して切り替えレバー2の突起2bの移動経路から退避する第二の解除レバー13と、を備えている。
図1〜図3に示すように、第一の解除レバー12は、長手方向がミシンフレームFの上下方向に沿うように配置される板材であり、弾性変形可能な金属板から形成されている。第一の解除レバー12には、ミシンフレームFに取り付けられた際にミシンフレームFの左右方向に沿う側縁の中央部がミシンフレームFの正面側に屈曲する凹部が形成されている。そして、第一の解除レバー12の長手方向の側縁部に挟まれるように第二の解除レバー13が設けられている。第二の解除レバー13は、長手方向がミシンフレームFの上下方向に沿うように配置される板材であり、弾性変形可能な金属板から形成されている。
第一の解除レバー12及び第二の解除レバー13は、押下されていない状態において、その表面(ユーザに対向する側の面をいう)がほぼ面一になるようにミシンフレームFに取り付けられている。
解除レバー12,13は、切り替えレバー2の背面側に設けられ、切り替えレバー2に設けられた突起2bが解除レバー12,13に当接することで切り替えレバー2を回した位置を保持することができる。具体的には、切り替えレバー2を図1及び図2における左側に回すことで、突起2bは第一の解除レバー12の側縁部12aに当接する。そして、当接後においては、第一の解除レバー12は、切り替えレバー2が2本針縫いを行う中間位置に戻ることを防止して1本針縫いを行う状態を保持する。
一方、切り替えレバー2を図1及び図2における右側に回すことで、突起2bは解除レバー12の側縁部12bに当接する。そして、第一の解除レバー12は、切り替えレバー2が2本針縫いを行う中間位置に戻ることを防止して1本針縫いを行う状態を保持する。
また、第一の解除レバー12は、図示しない弾性部材により後方から切り替えレバー2側に押圧されている。そして、弾性部材の弾性力に抗して第一の解除レバー12の下端部を押下すると、側縁部12a,12bと突起2bとの係合が解除され、切り替えレバー2は、2本針縫いを行う中間位置又は切り替え機構18と針棒機構10との連結が断たれた解除位置にすることができる。
<片針切り替え装置の動作説明>
切り替えレバー2を左右の方向に回すと、切り替えレバー2に連結された切り替えレバー軸3は、切り替えレバー2の上端部を支点とする回転方向と同方向に回転する。切り替えレバー軸3の回転により、切り替えレバー軸3に連結された切り替え腕4の下端部は、その上端部を支点として切り替えレバー軸3と同方向に回転する。切り替え腕4の回転により、切り替え腕4に連結された切り替え板5は、切り替え腕4の回転に伴って、ミシンの左右方向に移動し、切り替え板5に連結された板バネ9も同方向に移動し、板バネ9に係合された滑り子81も左右方向に移動する。この滑り子81の移動により、針棒の切り替えがなされる。
<2本針ミシンの針棒機構の動作説明>
続いて、図4〜図10に基づいて2本針ミシンの針棒機構10の動作説明を行う。
図4は、各針棒20がいずれも上死点位置にある針棒抱き51に保持された状態を示しており、ここから動作説明を開始する。
ミシンモータの駆動により針棒上下動機構50のミシン主軸52,回転錘53及びリンク体54を介して針棒抱き51に下降移動力が付与される。これにより、針棒抱き51は二本の針棒20と共に下死点まで移動する(図6の状態)。
そして、一方の針棒20(ここでは左側の針棒20を例に説明する)について、上下動を停止させる場合には、針棒抱き51が下降を介して再び上死点に戻るまでの間に、切り替えレバー2を図1における左側に回すことにより、滑り子81の当接突起81aを左側のクラッチレバー62の上方位置に合わせる。
ミシンモータの駆動により再び針棒抱き51が上死点まで移動すると、滑り子81の当接突起81aが左側のクラッチレバー62を下方に押圧する(図8及び図9の状態)。
これにより、左側のクラッチレバー62は、押圧バネ63に抗してクラッチ部材61を後退方向に移動させ、当該クラッチ部材61の下方にある係止爪64の先端部が押圧バネ65に押圧されて切り欠き内に進入し、クラッチ部材61を前進しないように係止する。
さらに、クラッチ部材61が後退移動を行うことにより、第一の係合穴21から抜け出て、左側の針棒20の溝部24内の揺動板25の下端部が押圧状態から解放され、上端部に圧接していたストッパ部材71の先端部が第二の係合穴内に進入する。これにより、左側の針棒20は、その上死点位置で針棒支持枠40に保持された状態となる。
従って、図10に示すように、再び針棒抱き51が下降移動すると、右側の針棒20のみが針棒抱き51と共に下降し、左側の針棒20は上死点位置に残される。
また、かかる状態から再び針棒20を上下動させるには、針棒抱き51の下降開始から上死点に戻るまでの間に、解除レバー19を押下して、滑り子81の当接突起81aを解除ピン66の上方位置に合わせる。
ミシンモータの駆動により再び針棒抱き51が上死点まで移動すると、滑り子81の当接突起81aが解除ピン66を下方に押圧する(図4及び図7の状態)。
これにより、解除ピン66は、その下端部が左側の係止爪64の当接部を押圧し、押圧バネ65に抗して係止爪64の先端部を下方に移動させる。その結果、係止爪64はクラッチ部材61の切り欠き61cへの係止状態が解除され、当該クラッチ部材61は押圧バネ63に押圧されて前進移動する。そして、クラッチ部材61は針棒支持枠40に保持された針棒20の第一の係合穴21に進入し、揺動板25の下端部を押圧し、上端部を押圧していたストッパ部材71を押し返して第二の係合穴22の外部に送り出す。
これにより、当該針棒20は、ストッパ部材71により保持されていた状態が解除され、針棒抱き51に保持された状態となり、再び上下動を開始する。
<解除レバー機構の動作>
次に、解除レバー機構11の動作について説明する。
切り替えレバー2の操作により一方の針棒による1本針縫いに切り替えた後、縫製にあたって針棒機構10と切り替え機構18との連結を解除する際には、図11に示すように、切り替えレバー2により左側の針棒で縫製することを選択したとき、図11(a)に示すように、切り替えレバー2の把持部2aは、指示板16のLの位置にある。また、図11(b)に示すように、滑り子81の当接突起81aは、左側のクラッチレバー62の上方に位置する。また、図11(c)(d)に示すように、突起2bは、第一の解除レバー12の側縁部12aに当接した状態となっている。
そして、縫製を開始する際には、図12(d)に示すように、ユーザが第一の解除レバー12を押下することにより、第一の解除レバー12の他端部を弾性変形させる。第一の解除レバー12の他端部を弾性変形させることにより、切り替えレバー2の突起2bと第一の解除レバー12の側縁部12aとの係合が外れ、切り替えレバー2は、切り替えバネ8a,8aの付勢力により中間位置に戻ろうとするため、図12(c)(d)に示すように、第二の解除レバー13の側縁部13aに当接する。このとき、図12(a)に示すように、切り替えレバー2の把持部2aは、指示板16の左側のNの位置にある。また、図12(b)に示すように、滑り子81の当接突起81aは、左右のクラッチレバー62から外れた位置に存在する。
また、図13に示すように、切り替えレバー2により右側の針棒で縫製することを選択した場合、図13(a)に示すように、切り替えレバー2の把持部2aは、指示板16のRの位置にある。また、図13(b)に示すように、滑り子81の当接突起81aは、右側のクラッチレバー62の上方に位置する。また、図13(c)(d)に示すように、突起2bは、第一の解除レバー12の側縁部12bに当接した状態となっている。
そして、縫製を開始する際には、図14(d)に示すように、ユーザが第一の解除レバー12を押下することにより、第一の解除レバー12の他端部を弾性変形させる。第一の解除レバー12の他端部を弾性変形させることにより、切り替えレバー2の突起2bと第一の解除レバー12の側縁部12bとの係合が外れ、切り替えレバー2は、切り替えバネ8a,8aの付勢力により中間位置に戻ろうとするため、図14(c)(d)に示すように、第二の解除レバー13の側縁部13bに当接する。このとき、図14(a)に示すように、切り替えレバー2の把持部2aは、指示板16の右側のNの位置にある。また、図14(b)に示すように、滑り子81の当接突起81aは、左右のクラッチレバー62から外れた位置に存在する。
また、1本針縫いから2本針縫いに切り替える場合は、図15(d)に示すように、ユーザが第一の解除レバー12及び第二の解除レバー13を押下することにより、第一の解除レバー12及び第二の解除レバー13の他端部を弾性変形させる。第一の解除レバー12及び第二の解除レバー13の他端部を弾性変形させることにより、切り替えレバー2の突起2bと第一の解除レバー12の側縁部12bとの係合が外れ、切り替えレバー2は、切り替えバネ8a,8aの付勢力により中間位置に戻ろうとするため、図15(c)(d)に示すように、第二の解除レバー13の上面に当接する。このとき、図15(a)に示すように、切り替えレバー2の把持部2aは、指示板16のOの位置にある。また、図15(b)に示すように、滑り子81は、左右のクラッチレバー62間の中間位置に存在する。
<作用効果>
実施形態における片針切り替え装置1によれば、解除レバー機構11は、第一の解除レバー12と第二の解除レバー13を備えており、切り替え機構18を1本針縫いに保ちつつ、縫製時の切り替え機構18と針棒機構10との関わりを断つ中立状態にすることができるので、縫製中は、針棒20と切り替え機構18との関わりが断たれることとなる。よって、針棒20と切り替え機構18との衝突による滑り子81の故障の発生率を減らすと共に、縫製中の騒音を抑えることができる。
また、第一の解除レバー12と第二の解除レバー13を設けることにより、切り替えレバー2を3箇所の位置で停止させることができる。具体的には、第一の解除レバー12及び第二の解除レバー13を押下していない状態においては、第一の解除レバー12の側縁部12a,12bに切り替えレバー2の突起2bを当接させて停止させることができる。また、第一の解除レバー12のみを押下している状態においては、第二の解除レバー13の側縁部13a,13bに切り替えレバー2の突起2bを当接させて停止させることができる。また、第一の解除レバー12及び第二の解除レバー13を押下している状態においては、第二の解除レバー13の表面に切り替えレバー2を当接させて停止させることができる。
これにより、解除レバーを複数設けるだけで、切り替えレバー2を1本針縫い、2本針縫い、中間の三段階に切り替えることを可能にすることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではない。例えば、解除レバー機構は、二つの解除レバーを備えるものに限らず、それ以上の複数の解除レバーを備えるようにしても良い。また、解除状態にする際に、滑り子の停止位置を左右のクラッチレバー62の内側に外すのではなく、外側に外すようにしてもよい。このような構成とした場合、指示板16におけるNの位置は、L及びRの外側になり、切り替えレバー2も外側に回すような構成となる。
片針切り替え装置及び針棒機構の概略構成を示す斜視図。 片針切り替え装置の概略構成を示す分解斜視図。 解除レバー機構の概略構成を示す斜視図。 2本針保持状態で上死点位置にある状態を示した針棒機構の正面図。 (a)は針棒の側面図、(b)は針棒の正面図。 2本針保持状態で下死点位置にある状態を示した針棒機構の正面図。 図4の動作状態における一方の針棒の中心線を通過すると共にX−Z平面に沿った断面による針棒機構の断面図。 一方の針棒の保持状態を解除した直後の状態を示した針棒機構の正面図。 図8の動作状態における一方の針棒の中心線を通過すると共にX−Z平面に沿った断面による針棒機構の断面図。 一方の針棒の保持状態を解除して下死点に移動した状態を示した針棒機構の正面図。 切り替えレバーを左側に回して1本針縫いに切り替えたときの状態を説明する図であり、(a)は指示板に対する把持部の位置関係を示す正面図、(b)はクラッチレバーに対する滑り子の位置を示す正面図、(c)は突起と解除レバーの位置関係を示す正面図、(d)は突起と解除レバーの位置関係を示す下面図。 切り替えレバーを左側に回して1本針縫いに切り替えた後、縫製時の状態を説明する図であり、(a)は指示板に対する把持部の位置関係を示す正面図、(b)はクラッチレバーに対する滑り子の位置を示す正面図、(c)は突起と解除レバーの位置関係を示す正面図、(d)は突起と解除レバーの位置関係を示す下面図。 切り替えレバーを右側に回して1本針縫いに切り替えたときの状態を説明する図であり、(a)は指示板に対する把持部の位置関係を示す正面図、(b)はクラッチレバーに対する滑り子の位置を示す正面図、(c)は突起と解除レバーの位置関係を示す正面図、(d)は突起と解除レバーの位置関係を示す下面図。 切り替えレバーを右側に回して1本針縫いに切り替えた後、縫製時の状態を説明する図であり、(a)は指示板に対する把持部の位置関係を示す正面図、(b)はクラッチレバーに対する滑り子の位置を示す正面図、(c)は突起と解除レバーの位置関係を示す正面図、(d)は突起と解除レバーの位置関係を示す下面図。 切り替えレバーを中間位置に戻して2本針縫いに切り替えたときの状態を説明する図であり、(a)は指示板に対する把持部の位置関係を示す正面図、(b)はクラッチレバーに対する滑り子の位置を示す正面図、(c)は突起と解除レバーの位置関係を示す正面図、(d)は突起と解除レバーの位置関係を示す下面図。
符号の説明
1 片針切り替え装置
2 切り替えレバー
11 解除レバー機構
12 第一の解除レバー
13 第二の解除レバー
18 切り替え機構
20 針棒
62 クラッチレバー
66 解除ピン
81 滑り子

Claims (3)

  1. ミシンに設けられた左右の針棒のうち、両針棒又はいずれか一方の針棒による縫製を行うに際して使用する針棒の切り替え操作を行う切り替えレバーと、
    前記切り替えレバーに連結され、前記切り替えレバーの操作により先端部が左右の針棒の並び方向に移動する切り替え板と、
    前記切り替え板に連結され、前記切り替え板の移動と共に左右の針棒の並び方向に移動する滑り子と、
    それぞれの針棒に設けられ、前記針棒の上下動の際に前記滑り子と接触することで、前記針棒とミシン主軸との連結を遮断するクラッチレバーと、
    前記クラッチレバーと異なる位置に設けられ、前記針棒の上下動の際に前記滑り子と接触することで左右の針棒とミシン主軸とを連結する解除ピンと、を備え、
    前記切り替えレバーを操作して、前記滑り子が前記クラッチレバーに当接する位置、又は前記滑り子が前記解除ピンに当接する位置に切り替えて、1本針縫い状態又は2本針縫い状態にする片針切り替え装置において、
    前記滑り子が前記クラッチレバーに当接する1本針縫い状態と、
    前記滑り子が前記解除ピンに当接する2本針縫い状態と、
    前記滑り子が前記クラッチレバーと前記解除ピンに当接しない中立状態の3位置になるように、前記切り替えレバーを支持する解除レバー機構を備えることを特徴とする片針切り替え装置。
  2. 前記解除レバー機構は、
    一端部が固定端で他端部が自由端となるようにミシンに設けられると共に他端部が前記切り替えレバーの移動経路上に設けられ、他端部の押下時に弾性変形して前記切り替えレバーの移動経路から退避する第一の解除レバーと、
    一端部が固定端で他端部が自由端となるようにミシンに設けられると共に前記第一の解除レバーに並んで設けられ、他端部が前記切り替えレバーの移動経路上に設けられ、他端部の押下時に弾性変形して前記切り替えレバーの移動経路から退避する第二の解除レバーと、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の片針切り替え装置。
  3. 前記解除ピンは、複数の前記クラッチレバーの間に配置されると共に、
    前記中立状態は、前記第一の解除レバーを前記切り替えレバーの移動経路から退避させる一方、前記第二の解除レバーが前記切り替えレバーの移動経路に位置して、前記切り替えレバーが前記第二の解除レバー側部に当接する状態であることを特徴とする請求項2に記載の片針切り替え装置。
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