JP4467050B2 - 二輪車用ステアリングダンパ装置 - Google Patents

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    • B62K21/00Steering devices
    • B62K21/08Steering dampers

Description

本発明は、二輪車用ステアリングダンパ装置に関するものである。
二輪車用ステアリングダンパ装置として、例えば、車体フレーム前端に設けたヘッドパイプの上方に配置したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−284077公報(第3−4頁、図2)
特許文献1の図2を以下の図9で説明する。なお、符号は振り直した。
図9は従来の二輪車用ステアリングダンパ装置を示す断面図であり、ステアリングダンパ200は、その回転軸201を、ヘッドパイプ202及びこのヘッドパイプ202に回転可能に取付けたステアリングシャフト203の上方に配置するとともにフロントフォーク上部を支持するアッパーブラケット204の上面に固定した装置であり、車体側フレーム206に固定したラジアルアーム207に上記の回転軸201を取付けたものである。
ヘッドパイプ202の前方にメータを設けた二輪車では、ヘッドパイプ202の上方にステアリングダンパ200を配置すると、メータがステアリングダンパ200で遮られる。そこで、メータを別な場所へ移動させることが考えられるが、メータの視認性の良い場所が限定され、メータの視認性が確保し難くなるとともにメータの配置の自由度が少なくなる。
また、ステアリングダンパ200が二輪車の高い位置にあるため、軽量な車両では、車両の重心が高くなり、好ましくない。
更に、アッパーブラケット204の上面は、ハンドルやスイッチ類を取付けるためにステアリングダンパ200を取付けるスペースが小さく、取付けることができるメータの形状、大きさが限られる。
本発明の課題は、二輪車用ステアリングダンパ装置を改良することで、メータの視認性を確保しやすくするとともにメータの配置の自由度を増やし、車両の重心を低くし、車両のスペースを有効に利用し、更に、メータの設計自由度を増すことにある。
請求項1に係る発明は、メインフレームの前端に、ステアリング軸を回転自在に支持するヘッドパイプを取付け、このヘッドパイプの前部にメータを支持するメータステーを取付け、ヘッドパイプ側とステアリング軸側との間に、ハンドルの急激な振れを抑えるステアリングダンパ装置を介在させた二輪車において、ステアリングダンパ装置を、ヘッドパイプの前方で且つメータステーの下方に配置し、ハンドルの舵角を検出する舵角センサを備え、この舵角センサは、メータステーに設けた穴部に配置したことを特徴とする。
ステアリングダンパ装置をヘッドパイプの前方で且つメータステーの下方に配置したことで、ステアリングダンパ装置に邪魔されずにメータの視認性を確保しやすくすることができ、しかも、メータの配置自由度を増すことができる。
また、従来に比べて、ステアリングダンパ装置を下方に配置することで、車両の重心を低くすることができる。更に、ヘッドパイプ前方で且つメータステー下方のデッドスペースを有効に利用することができ、しかも、そのスペースを比較的大きく確保できるから、メータの形状・大きさ等の設計自由度を増すことができる。
加えて、舵角センサをメータステーで保護することができ、ステアリングダンパ装置の信頼性を高めることができる。また、舵角センサを保護するための特別な保護部材が必要なく、部品数を削減することができる。
請求項2に係る発明は、ステアリングダンパ装置を、メータステーで支持したことを特徴とする。
メータを支持するメータステーでステアリングダンパ装置の支持部材を兼用することで、部品数を減らすことができ、コスト・重量を削減することができる。
請求項に係る発明は、ステアリングダンパ装置を、ステアリング軸に取付けるとともにフロントフォークを支持するボトムブリッジにリンク機構を介して連結したことを特徴とする。
ステアリングダンパ装置を、ボトムブリッジにリンク機構を介して連結したことで、ステアリングダンパ装置の入力軸をリンク機構に連結すれば、ハンドルの実舵角に対する入力軸の回転角度を容易に変更することができ、ステアリングダンパ装置の設計自由度を高めることができる。
請求項4に係る発明は、ステアリングダンパ装置は、ケース内にオイルを満たした液室を備え、この液室内を第1室と第2室とに隔てるとともに液室内をスイングする可動隔壁を入力軸に取付け、第1室と第2室とを連通路で連通させ、この連通路にオリフィス形成部材を設けたものであり、舵角センサは、ステアリングダンパ装置に取付けるフランジ部と、このフランジ部から上方へ突出させたセンサ本体と、からなり、センサ本体内に回転自在に設けたセンサ軸の端部を入力軸に連結させたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ステアリングダンパ装置を、ヘッドパイプの前方で且つメータステーの下方に配置したので、ステアリングダンパ装置に邪魔されずにメータの視認性を確保しやすくすることができ、しかも、メータの配置自由度を増すことができる。
また、従来に比べて、ステアリングダンパ装置を下方に配置することで、車両の重心を低くすることができる。更に、ヘッドパイプ前方で且つメータステー下方のデッドスペースを有効に利用することができ、しかも、そのスペースを比較的大きく確保できるから、メータの形状・大きさ等の設計自由度を増すことができる。
加えて、ステアリングダンパ装置に、ハンドルの舵角を検出する舵角センサを備え、この舵角センサを、メータステーに設けた穴部に配置したので、舵角センサをメータステーで保護することができ、ステアリングダンパ装置の信頼性を高めることができる。また、舵角センサを保護するための特別な保護部材が必要なく、部品数を削減することができる。
請求項2に係る発明では、ステアリングダンパ装置を、メータステーで支持したので、メータを支持するメータステーでステアリングダンパ装置の支持部材を兼用することで、部品数を減らすことができ、コスト・重量を削減することができる。
請求項に係る発明では、ステアリングダンパ装置を、ステアリング軸に取付けるとともにフロントフォークを支持するボトムブリッジにリンク機構を介して連結したので、ステアリングダンパ装置の入力軸をリンク機構に連結すれば、ハンドルの実舵角に対する入力軸の回転角度を容易に変更することができ、ステアリングダンパ装置の設計自由度を高めることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るステアリングダンパ装置を備えた二輪車を示す側面図であり、二輪車としての自動二輪車10は、車体フレーム11と、車体フレーム11の前端に設けたヘッドパイプ12で回転自在に支持するステアリング軸(後で詳述する。)に取付けたフロントフォーク13及びハンドル14と、フロントフォーク13の下端部に取付けた前輪16と、車体フレーム11の下部に取付けたエンジン18と、このエンジン18の後部に一体的に設けた変速機21と、車体フレーム11の後部に設けたピボット軸22に上下スイング自在に取付けたスイングアーム23と、このスイングアーム23の後端部に取付けた後輪24と、スイングアーム23及び車体フレーム11の後部下部のそれぞれの間に設けたリヤクッションユニット26と、車体フレーム11の上部に取付けた燃料タンク27と、この燃料タンク27を覆うと共にシート28を設けるために車体フレーム11の上部に取付けたシートカウル31とからなる。
ステアリングダンパ装置35は、ヘッドパイプ12の前方に設けたメータ36の下方に配置したものであり、例えば、走行中に路面から前輪16に外力が作用したときにハンドルが急激に振れるのを抑える装置である。
ここで、41は前輪16を覆うフロントフェンダ、42はアッパカウル、43はミドルカウル、44はロアカウル、46は吸気ボックス、47は吸気ボックス46及び燃料タンク27を覆うアッパカバー、48はエンジン18の前側シリンダから後方へ延ばした排気管、51は排気管48に接続したマフラ、52はエンジン18の後側シリンダから後方へ延ばした排気管、53は排気管52に接続したマフラである。
図2は本発明に係る二輪車の要部側面図(図中の矢印(front)は車両前方を表す。以下同じ。)であり、ヘッドパイプ12の前部にメータ36を支持するメータステー61を取付け、このメータステー61とフロントフォーク13の左右を連結するボトムブリッジ62とにステアリングダンパ装置35を取付けたことを示す。なお、64はボトムブリッジ62と共にフロントフォーク13の左右を支持するトップブリッジ、65はヘッドパイプ12に取付けたメインフレーム(車体フレーム11の構成部品である。)、66はヘッドパイプ12で回転自在に支持するとともにトップブリッジ64及びボトムブリッジ62に両端部を取付けたステアリング軸である。
メータステー61は、ヘッドパイプ12に取付けた突出部67に取付けたアッパステー68と、このアッパステー68の中間部下部に一体的に取付けるとともにヘッドパイプ12にボルト71,71(手前側の符号71のみ示す。)で取付けたロアステー72と、アッパステー68から前方斜め上方に延ばすことでメータ36を直接的に支持する支持プレート73と、この支持プレート73を補強する補強材74とからなる。
ステアリングダンパ装置35は、ダンパ機能を発揮するステアリングダンパ本体81と、このステアリングダンパ本体81に設けた入力軸82をボトムブリッジ62に連結するリンク機構83と、入力軸82の回転角度を検出するためにステアリングダンパ本体81の上部に取付けた舵角センサ84と、ステアリングダンパ本体81のダンパ減衰力を制御する図示せぬ制御装置とからなる。
図3は本発明に係る二輪車の要部平面図であり、ヘッドパイプ12に棒状のアッパステー68及びほぼ三角形状のロアステー72からなるメータステー61を取付け、ロアステー72の下部にステアリングダンパ装置35、詳しくはステアリングダンパ本体81及び舵角センサ84を取付け、ステアリングダンパ本体81の入力軸82(図2参照)とボトムブリッジ62とをリンク機構83で連結したことを示す。
リンク機構83は、入力軸82に取付けた第1リンク86と、この第1リンク86の先端及びボトムブリッジ62の上面にそれぞれスイング自在に取付けた第2リンク87とからなる。
ここで、θ1は前輪16(図1参照)が直進方向を向いたときの第1リンク86と第2リンク87との間のリンク角度、90は軽量化のためにロアステー72に開けたほぼ三角形状の穴部としての貫通穴部、91は第1リンク86と第2リンク87とを連結するボルト、92は第2リンク87とボトムブリッジ62とを連結するボルト、93は舵角センサ84からの舵角信号を制御装置へ送るためのハーネス、94,94はボトムブリッジ62にフロントフォーク13を固定するためのボルトである。
以上に述べたステアリングダンパ装置35の各構成部品の詳細構造とこれらの構成部品の組付け要領を以下に説明する。
図4は本発明に係るステアリングダンパ装置の詳細構造及び組付け要領を示す説明図である。
ロアステー72はボルト96…(…は複数個を示す。以下同じ。)をねじ込むめねじ部97…を形成した部材である。
ステアリングダンパ本体81は、ボルト96…で締め付けるフランジ部98,99,99(手前側の符号99のみ示す。)と、ボルト96…を通すためにフランジ部98,99,99に設けたボルト挿通穴101…及び座ぐり部102…とを設けた部材であり、マグネシウム製又はマグネシウム合金製のケース81a内にオイルを封入したものである。このように、ステアリングダンパ本体81のケース81aを樹脂製とすることで、ステアリングダンパ本体81を軽量にすることができる。
舵角センサ84は、ステアリングダンパ本体81に取付けるフランジ部84aと、このフランジ部84aから上方へ突出させたセンサ本体84bと、前述のハーネス93とからなり、センサ本体84b内に回転自在に設けたセンサ軸84cの端部を入力軸82に連結させたものである。
第1リンク86は、入力軸82の先端部103に嵌合する嵌合穴104と、ボルト91をねじ込むめねじ部105とを備える。
第2リンク87は、第1リンク86及びボトムブリッジ62のそれぞれに連結する部分に球面滑り軸受107を設けた部材である。
球面滑り軸受107は、第2リンク87に開けた取付穴111に嵌合させてリング112で抜け止めした外輪113と、この外輪113に滑り自在に嵌合させた内輪114とからなり、内輪114に開けた貫通穴116にボルト91又はボルト92を通す。
ボトムブリッジ62は、第2リンク87を取付けるためのめねじ部118を上面に備える。なお、121はボトムブリッジ62に第2リンク87を取付けるときの座となる取付座である。
次に、組付け要領を順に説明する。なお、図中に示すかっこ付き数字は以下に示す各かっこ付き数字に対応する。
(1)ステアリングダンパ本体81に舵角センサ84を取付けた状態で、舵角センサ84の上部をロアステー72の貫通穴部90に通す。
(2)ボルト96…をステアリングダンパ本体81のボルト挿通穴101…に通すとともにロアステー72に設けためねじ部97…にねじ込んで、ステアリングダンパ本体81及び舵角センサ84の組立体をロアステー72に取付ける。
(3)ボトムブリッジ62の上面に取付座121を介して第2リンク87の一端を当てるとともに、ボルト92を球面滑り軸受107の貫通穴116に通し、ボルト92をボトムブリッジ62のめねじ部118にねじ込んで、ボトムブリッジ62に第2リンク87を水平回転自在、上下スイング自在に取付ける。
(4)第1リンク86の嵌合穴104を入力軸82の先端部103に嵌合させ、
(5)ボルト91を球面滑り軸受け107の貫通穴部116に通し、ボルト91を第1リンク86のめねじ部105にワッシャ122を介してねじ込むことで、第1リンク86に第2リンク87を水平回転自在、上下スイング自在に取付ける。
図5(a),(b)は本発明に係るステアリングダンパ装置の原理を示す作用図であり、作動の原理を簡単に説明する。
(a)において、ステアリングダンパ本体81は、ケース81a内にオイル131を満たした液室132を備え、この液室132内を第1室133と第2室134とに隔てるとともに液室132内をスイングする可動隔壁136を入力軸82に取付け、第1室133と第2室134とを連通路137で連通させ、この連通路137にオリフィス形成部材138を設けたものである。
オリフィス形成部材138は、内部を通過するオイルの通路を絞るオリフィス138aを設けた部材である。
(b)において、例えば、路面から前輪に外力が作用して、前輪を右側に操舵させる力がフロントフォーク、ボトムブリッジ、第2リンクを介して第1リンク86に伝わり、第1リンク86が矢印Aの向きにスイングするとき、第1リンク86と一体的に可動隔壁136がスイングし、ステアリングダンパ本体81の第2室134内のオイル131は矢印B,C,Dで示すように、連通路137及びオリフィス形成部材138内を通り、第1室133内に至る。
このとき、オイル131の通路はオリフィス138aで絞られるため、オイル131の流れに抵抗が発生して、可動隔壁136をスイングさせるために、入力軸を回転させる大きな回転力が必要になる。従って、ハンドル操作に影響を与えない。
上記したステアリングダンパ装置の原理説明では、オリフィス138aの内径を固定したオリフィス形成部材138を示したが、本発明では、オリフィス径を可変とし、例えば、舵角センサで検出した舵角に基づいてオリフィス径を制御装置で制御することでステアリングダンパ装置の減衰力を調整する。また、一定の減衰力以上発生しないように、オリフィス形成部材138をバイパスするリリーフバルブ139…を取付ける。
図6(a),(b)は本発明に係るステアリングダンパ装置の動作を示す作用図である。
(a)は、ステアリングダンパ装置35が動作する前の状態を示す図である。 このとき、前輪は車両前方を向いた状態にあり、ボトムブリッジ62のフロントフォークを取付ける穴部62a,62aの中心を結ぶ直線141は、車両前方と直交する方向、即ち、二輪車の車幅方向を向いた状態にある。
ここで、第1リンク86の取付長さをL1、第2リンク87の取付長さをL2とする。
(b)において、例えば、ハンドルを右に切ると、これに伴って、ボトムブリッジ62は(a)の状態から回転中心142を中心にして時計回りに角度φ(この角度φはハンドルの舵角である。)だけ回転する。これにより、第2リンク87及び第1リンク86がスイングし、第1リンク86と第2リンク87とのリンク角度はθ2となる。
(a)において、例えば、第1リンク86の取付長さL1及び第2リンク87の取付長さL2の少なくとも一方を変更する、あるいは、第2リンク87のボトムブリッジ62への取付部の位置を変更することにより、リンク角度θ1を90°にすれば、ハンドルの舵角φに対する入力軸82の回転角度(あるいは、ボトムブリッジ62の回転の角速度に対する入力軸82の回転の角速度)を最大にすることができ、反対に、リンク角度θ1を90°から離れるように大きく又は小さく設定すれば、ハンドルの舵角φに対する入力軸82の回転角度(あるいは、ボトムブリッジ62の回転の角速度に対する入力軸82の回転の角速度)をより小さくすることができる。
また、上記のリンク角度は、(a)の状態で90°に設定するのに限らず、所定の舵角φで90°に設定してもよい。
図7は本発明に係る二輪車のステアリングダンパ装置(別実施形態)を示す要部側面図であり、ヘッドパイプ12の前部に、ヘッドライト151を支持するヘッドライトステー152を取付け、このヘッドライトステー152で、メータ153及びアッパカウル42(図1参照)をも支持し、このヘッドライトステー152とフロントフォーク13の左右を連結するボトムブリッジ62とにステアリングダンパ装置154(太線で示した部分である。)を取付けた、即ち、ヘッドライトステー152の下方にステアリングダンパ装置154を設けたことを示す。()なお、図2及び図3に示した実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。)
ここで、複数の161(図では1個のみ示す。)はヘッドライトステー152にヘッドライト151を取付ける取付ボルト、複数の162(図では1個のみ示す。)はヘッドライトステー152にメータ153を取付ける取付ボルト、163,163はヘッドライトステー152に一体に設けた左右一対のカウルステー部、164はアッパカウル42を取付けるためにそれぞれのカウルステー部163に設けたカウル取付部、複数の166(図では1個のみ示す。)はヘッドライトステー152にステアリングダンパ装置154を取付ける取付ボルト、167はトップブリッジ64に取付けたメインスイッチである。
ステアリングダンパ装置154は、ダンパ機能を発揮するステアリングダンパ本体171と、このステアリングダンパ本体171に設けた入力軸172をボトムブリッジ62に連結するリンク機構173と、ステアリングダンパ本体171の下面171aに取付けたソレノイド174と、ステアリングダンパ本体171のダンパ減衰力を制御する図示せぬ制御装置とからなる。
図8は図7の8矢視図であり、ヘッドライトステー152の下部にステアリングダンパ装置154(太線で示した部分である。)、詳しくは、ステアリングダンパ本体171を取付け、このステアリングダンパ本体171の入力軸172とボトムブリッジ62とをリンク機構173で連結したことを示す。
リンク機構173は、入力軸172に取付けた第1リンク176と、この第1リンク176の先端及びボトムブリッジ62の下面62cにそれぞれスイング自在に取付けた第2リンク177とからなる。
ここで、θ3は前輪16(図1参照)が直進方向を向いたときの第1リンク176と第2リンク177との間のリンク角度、181は第1リンク176と第2リンク177とを連結するボルト、182は第2リンク177とボトムブリッジ62とを連結するボルト、183はステアリングダンパ本体171のケース171a内に設けた液室(オイルを満たした部分である。)である。なお、ステアリングダンパ装置154の作動原理については、図5に示したステアリングダンパ装置35の作動原理と同一であり、説明は省略する。
以上の図7及び図8で説明したように、ヘッドライトステー152の下方にステアリングダンパ装置156を設けたことで、ステアリングダンパ装置154に邪魔されずにメータ153の視認性を確保しやすくすることができ、しかも、メータ153の配置自由度、設計自由度を増すことができる。
また、従来に比べて、ステアリングダンパ装置154を下方に配置することで、自動二輪車10(図1参照)の低重心化や走行性能向上を図ることができる。更に、ヘッドパイプ12前方で且つヘッドライトステー152下方におけるデッドスペースの有効利用をも図ることができる。
更に、ヘッドライトステー152は、一体成形で、且つメータステー、カウルステーをも兼用するから、部品数を減らすことができ、コスト低減及び軽量化を図ることができる。
また更に、ソレノイド174をステアリングダンパ本体171の下面171aに下向きに取付けたので、ヘッドライトステー152との干渉を防止することができ、また、ステアリングダンパ装置154の取付状態を小型・コンパクトにできる。
更に、ボトムブリッジ62の下面62cにリンク機構173を取付けたので、ボトムブリッジ62の上方に補機部品等を収容できる。
以上の図2及び図3で説明したように、本発明は第1に、メインフレーム65の前端に、ステアリング軸66を回転自在に支持するヘッドパイプ12を取付け、このヘッドパイプ12の前部にメータ36を支持するメータステー61を取付け、ヘッドパイプ12側とステアリング軸66側との間に、ハンドル14(図1参照)の急激な振れを抑えるステアリングダンパ装置35を介在させた自動二輪車10(図1参照)において、ステアリングダンパ装置35を、ヘッドパイプ12の前方で且つメータステー61の下方に配置したことを特徴とする。
ステアリングダンパ装置35をヘッドパイプ12の前方で且つメータステー61の下方に配置したことで、従来のようにステアリングダンパ装置をヘッドパイプの上方に配置したものに比べて、本発明では、ステアリングダンパ装置35に邪魔されずにメータ36の視認性を確保しやすくすることができ、しかも、メータ36の配置自由度を増すことができる。
また、従来に比べて、ステアリングダンパ装置35を下方に配置することで、車両の重心を低くすることができ、自動二輪車10の走行性能を高めることができる。更に、ヘッドパイプ12前方で且つメータステー61下方のデッドスペースを有効に利用することができ、しかも、そのスペースを比較的大きく確保できるから、メータ36の形状・大きさ等の設計自由度を増すことができる。
本発明は第2に、ステアリングダンパ装置35を、メータステー61、詳しくはロアステー72で支持したことを特徴とする。
メータ36を支持するメータステー61でステアリングダンパ装置35の支持部材を兼用することで、部品数を減らすことができ、コスト・重量を削減することができる。
本発明は第3に、ステアリングダンパ装置35に、ハンドル14の舵角φを検出する舵角センサ84を備え、この舵角センサ84を、メータステー61に設けた貫通穴部90に配置したことを特徴とする。
舵角センサ84をメータステー61で保護する、詳しくは、舵角センサ84のセンサ本体84bの周囲をロアステー72で囲むとともにセンサ本体84bの上方をアッパステー68で覆うことでセンサ本体84bを保護することができ、ステアリングダンパ装置の信頼性をより一層高めることができる。また、舵角センサを保護するための特別な保護部材が必要なく、部品数を削減することができてコスト・重量を削減することができる。
本発明は第4に、ステアリングダンパ装置35を、ステアリング軸66に取付けるとともにフロントフォーク13を支持するボトムブリッジ62にリンク機構83を介して連結したことを特徴とする。
ステアリングダンパ装置35を、ボトムブリッジ62にリンク機構83を介して連結したことで、ステアリングダンパ装置35の入力軸82をリンク機構83に連結すれば、ハンドル14の実舵角に対する入力軸82の回転角度を容易に変更することができ、ステアリングダンパ装置35の設計自由度を高めることができる。
尚、本発明では、ステアリングダンパ装置をメータステーで支持したが、これに限らず、ステアリングダンパ装置のステアリングダンパ本体及び舵角センサをボトムブリッジ又はトップブリッジで支持し、入力軸をリンク機構を介してメータステー又はヘッドパイプに連結してもよい。
本発明のステアリングダンパ装置は、二輪車に好適である。
本発明に係るステアリングダンパ装置を備えた二輪車を示す側面図である。 本発明に係る二輪車の要部側面図である。 本発明に係る二輪車の要部平面図である。 本発明に係るステアリングダンパ装置の詳細構造及び組付け要領を示す説明図である。 本発明に係るステアリングダンパ装置の原理を示す作用図である。 本発明に係るステアリングダンパ装置の動作を示す作用図である。 本発明に係る二輪車のステアリングダンパ装置(別実施形態)を示す要部側面図である。 図7の8矢視図である。 従来の二輪車用ステアリングダンパ装置を示す断面図である。
符号の説明
10…二輪車(自動二輪車)、12…ヘッドパイプ、13…フロントフォーク、14…ハンドル、35…ステアリングダンパ装置、36…メータ、61…メータステー、62…ボトムブリッジ、65…メインフレーム、66…ステアリング軸、83…リンク機構、84…舵角センサ、90…穴部(貫通穴部)、φ…ハンドルの舵角。

Claims (4)

  1. メインフレームの前端に、ステアリング軸を回転自在に支持するヘッドパイプを取付け、このヘッドパイプの前部にメータを支持するメータステーを取付け、前記ヘッドパイプ側とステアリング軸側との間に、ハンドルの急激な振れを抑えるステアリングダンパ装置を介在させた二輪車において、
    前記ステアリングダンパ装置は、前記ヘッドパイプの前方で且つ前記メータステーの下方に配置し
    前記ハンドルの舵角を検出する舵角センサを備え、この舵角センサは、前記メータステーに設けた穴部に配置したことを特徴とする二輪車用ステアリングダンパ装置。
  2. 前記ステアリングダンパ装置は、前記メータステーで支持したことを特徴とする請求項1記載の二輪車用ステアリングダンパ装置。
  3. 前記ステアリングダンパ装置は、前記ステアリング軸に取付けるとともにフロントフォークを支持するボトムブリッジにリンク機構を介して連結したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の二輪車用ステアリングダンパ装置。
  4. 前記ステアリングダンパ装置は、ケース内にオイルを満たした液室を備え、この液室内を第1室と第2室とに隔てるとともに液室内をスイングする可動隔壁を入力軸に取付け、第1室と第2室とを連通路で連通させ、この連通路にオリフィス形成部材を設けたものであり、
    前記舵角センサは、ステアリングダンパ装置に取付けるフランジ部と、このフランジ部から上方へ突出させたセンサ本体と、からなり、
    前記センサ本体内に回転自在に設けたセンサ軸の端部を前記入力軸に連結させたことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の二輪車用ステアリングダンパ装置。
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