JP3159533U - 鞍乗型車両 - Google Patents

鞍乗型車両 Download PDF

Info

Publication number
JP3159533U
JP3159533U JP2010000645U JP2010000645U JP3159533U JP 3159533 U JP3159533 U JP 3159533U JP 2010000645 U JP2010000645 U JP 2010000645U JP 2010000645 U JP2010000645 U JP 2010000645U JP 3159533 U JP3159533 U JP 3159533U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
vehicle body
under bracket
straddle
link mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2010000645U
Other languages
English (en)
Inventor
晃実 谷地
晃実 谷地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP2010000645U priority Critical patent/JP3159533U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3159533U publication Critical patent/JP3159533U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)

Abstract

【課題】操縦性の低下を抑制したステアリングダンパを備える鞍乗型車両を提供する。【解決手段】鞍乗型車両は、ステアリングシャフトとともに軸心を中心として回動するアンダーブラケット25と、ステアリングダンパ90とを備える。ステアリングダンパ90は、アンダーブラケット25よりも後方において車体フレーム50に取り付けられた本体部80と、アンダーブラケット25と本体部80とを連結するリンク機構70とを有する。リンク機構70は、アンダーブラケット25の回動とともに車体前後方向に運動する。本体部80は、リンク機構70の車体前後方向における運動を減衰させる。【選択図】図3

Description

本考案は、ステアリングダンパを備える鞍乗型車両に関する。
自動二輪車などの鞍乗型車両では、ロータリー式又はロッド式のステアリングダンパが広く用いられている。このようなステアリングダンパを取り付けることにより、路面の凹凸などの影響によるステアリングの振れを抑制することができる。
特許文献1では、ロータリー式ステアリングダンパを備える鞍乗型車両において、ステアリングシャフトを回動自在に支持するヘッドパイプ上に、重たいロータリー式ステアリングダンパ本体を配設する技術が提案されている。
また、特許文献2では、ロッド式ステアリングダンパを備える鞍乗型車両において、一対のフロントフォークを連結するアンダーブラケットに、重たいロッド式ステアリングダンパ本体を前後方向に沿って配設する技術が提案されている。
特開2003-81172号公報(第2図) 実開平5-26779号公報(第1図)
一般的に、鞍乗型車両の操縦性を向上させるためには、重量物を一箇所に集中させることが好ましい。
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に提案されているように、重たいステアリングダンパ本体をヘッドパイプ上やアンダーブラケットに取り付けると、鞍乗型車両の操縦性が低下するという問題があった。
そこで、本考案は、このような問題に鑑みてなされたものであり、操縦性の低下を抑制したステアリングダンパを備える鞍乗型車両を提供することを目的とする。
上述した問題を解決するため、本考案は、次のような特徴を有している。まず、本考案の第1の特徴は、ステアリングシャフト(ステアリングシャフト28)と、ステアリングシャフトの軸心(軸心α)を中心としてステアリングシャフトを回動自在に支持するヘッドパイプ(ヘッドパイプ27)と、ヘッドパイプから車体後方に延びる車体フレーム(車体フレーム50)と、ステアリングシャフトの回動方向にステアリングシャフトとともに回動するアンダーブラケット(アンダーブラケット25)と、ステアリングシャフトの振動を減衰させるステアリングダンパ(ステアリングダンパ90,95)とを備え、ステアリングダンパは、アンダーブラケットよりも後方において車体フレームに取り付けられた本体部(本体部80,85)と、アンダーブラケットと本体部とを連結するリンク機構(リンク機構70,75)とを有しており、リンク機構は、アンダーブラケットの回動とともに車体前後方向に運動し、本体部は、リンク機構の車体前後方向における運動を減衰させることを要旨とする。
リンク機構はアンダーブラケットに連結されており、重量の大きい本体部はアンダーブラケットから後方に離れた位置に配設される。具体的に、本体部は、アンダーブラケットよりも後方において車体フレームに取り付けられる。即ち、本体部は、アンダーブラケットよりも、鞍乗型車両の重心(車体側方視において鞍乗型車両の略中央)寄りの位置に配設される。従って、重量の大きな本体部をアンダーブラケット上に配設する場合に比べて、重量物を一箇所に集中することができる。その結果、ステアリングダンパを配設することによる鞍乗型車両の操縦性の低下を抑制することができる。
本考案の第2の特徴は、本考案の第1の特徴に係り、本体部(本体部80)は、上下方向に沿って配置された円筒状のシリンダー(シリンダー81)と、シリンダーに摺動可能に挿通されたピストンロッド(ピストンロッド82)とを含むことを要旨とする。
本考案の第3の特徴は、本考案の第2の特徴に係り、リンク機構(リンク機構70)は、アンダーブラケットに連結され、アンダーブラケットの回動とともに車体前後方向に運動するリンク部材(リンク部材71)と、リンク部材とピストンロッドとを連結する連結部材(連結部材72)とを含むことを要旨とする。
本考案の第4の特徴は、本考案の第2の特徴に係り、連結部材は、車体フレームに回動可能に取り付けられることを要旨とする。
本考案の第5の特徴は、本考案の第2の特徴に係り、ピストンロッドは、リンク部材の車体前後方向における運動とともに上下方向に運動することを要旨とする。
本考案の第6の特徴は、本考案の第2の特徴に係り、シリンダーは、ピストンロッドの運動を減衰させることを要旨とする。
本考案の第7の特徴は、本考案の第2の特徴に係り、車体フレームは、ヘッドパイプの後部から下方に向かって延びるダウンフレーム(ダウンフレーム50a)を有し、本体部は、ダウンフレームに沿ってダウンフレームに取り付けられることを要旨とする。
本考案の第8の特徴は、本考案の第2の特徴に係り、車体フレームに取り付けられており、走行風を受ける冷却面を有するラジエター(ラジエター60)を備え、冷却面は、車体前方に向かって配設されており、本体部は、冷却面よりも前方において、冷却面に沿って取り付けられることを要旨とする。
本考案の第9の特徴は、本考案の第2の特徴に係り、リンク部材が、アンダーブラケットの回動によって車体前方に移動した場合において、リンク部材の前端部は、ヘッドパイプの外周に沿うことを要旨とする。
本考案の第10の特徴は、本考案の第2の特徴に係り、車体フレームに取り付けられるラジエターを備え、連結部材は、アンダーブラケットとラジエターとの間に位置することを要旨とする。
本考案の第11の特徴は、本考案の第1の特徴に係り、本体部(本体部85)は、箱状のハウジング部(ハウジング部88)と、リンク機構(リンク機構75)に連結され、リンク機構の車体前後方向における運動とともに車体前後方向に揺動するアーム部(アーム部86)と、アーム部の車体前後方向の揺動とともに、ハウジング部内において回動する回動部(回動部)とを含んでおり、本体部は、回動部の回動を減衰させ、回動部の回動は、車幅方向に沿う軸心(軸心ε)を中心とすることを要旨とする。
本考案の第11の特徴は、本考案の第1の特徴に係り、ステアリングダンパは、アンダーブラケットよりも下方に位置することを要旨とする。
本考案の特徴によれば、操縦性の低下を抑制したステアリングダンパを備える鞍乗型車両を提供することができる。
本考案の第1実施形態に係る自動二輪車10の左側面図である。 本考案の第1実施形態に係る自動二輪車10の正面図である。 本考案の第1実施形態に係る自動二輪車10の側面拡大図である。 図3に示したF1方向からの矢視図である。 本考案の第1実施形態に係る本体部80の構成を示す断面図である。 本考案の第2実施形態に係る自動二輪車15の左側面図である。 本考案の第2実施形態に係る自動二輪車10の側面拡大図である。 本考案の第2実施形態に係る本体部85の構成を示す分解図である。
次に、本考案に係る鞍乗型車両の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
1.第1実施形態
(1)全体構成
本実施形態に係る鞍乗型車両である自動二輪車10の全体構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る自動二輪車10の左側面図である。図2は、本実施形態に係る自動二輪車10の正面図である。
自動二輪車10は、不整路の走行に最適化された、いわゆるオフロード用鞍乗型車両である。図1に示すように、自動二輪車10は、前輪20と後輪30とエンジン40とを備える。
前輪20は、車軸21に回動可能に支持される。図2に示すように、車軸21の車幅方向側端部には、一対のフロントフォーク22,23が取り付けられる。一対のフロントフォーク22,23は、前輪20が受けた衝撃を吸収する。一対のフロントフォーク22,23の上端部は、アッパーブラケット24によって連結される。また、一対のフロントフォーク22,23は、アッパーブラケット24より下方において、アンダーブラケット25によって連結される。
アッパーブラケット24上には、車体の向きを変えるためにライダーが操作するハンドル26が固定される。アンダーブラケット25の下部には、フロントフェンダー29が取り付けられる。
また、図2に示すように、車幅方向略中央において、アッパーブラケット24とアンダーブラケット25との間には、ヘッドパイプ27とステアリングシャフト28とが配設される。ステアリングシャフト28は、上下方向に延びており、アッパーブラケット24とアンダーブラケット25とに固定される。ヘッドパイプ27は、ステアリングシャフト28の軸心αを中心としてステアリングシャフト28を回動自在に支持する。
このように、ステアリングシャフト28を固定するアンダーブラケット25は、ステアリングシャフト28の回動方向にステアリングシャフト28とともに回動する。即ち、アンダーブラケット25は、ステアリングシャフト28の軸心αを中心として回動する。
後輪30は、図1に示すように、車軸31に回動可能に支持される。車軸31は、リアアーム32の後端部に取り付けられる。リアアーム32は、ピボット軸33に揺動可能に取り付けられる。
エンジン40は、車体フレーム50によって支持される。エンジン40によって発生される駆動力は、後輪30に伝達される。
車体フレーム50は、ヘッドパイプ27(図2参照)の後部から車体後方に延びる。車体フレーム50は、ダウンフレーム50aとセンターフレーム50bとを備える。ダウンフレーム50aは、ヘッドパイプ27の後部から下方に向かって延びる。センターフレーム50bは、ヘッドパイプ27の後部から車体後方かつ下方に延びる。ダウンフレーム50aとセンターフレーム50bとは、ピボット軸33付近で互いに連結される。車体フレーム50には、エンジン40を冷却するラジエター60が取り付けられる。
アンダーブラケット25とラジエター60との間には、ステアリングシャフト28の不要な振動を減衰させるステアリングダンパ90が配設される。ステアリングダンパ90はリンク機構70と本体部80とを有しており、本体部80は車体フレーム50に取り付けられる。
(2)ステアリングダンパの構成
次に、ステアリングダンパ90の詳細な構成について、図3及び図4を参照しながら説明する。図3は、本実施形態に係る自動二輪車10の側面拡大図である。図4は、図3に示したF1方向からの矢視図である。
図3に示すように、ステアリングダンパ90は、リンク機構70と本体部80とを有する。リンク機構70は、アンダーブラケット25の動きを本体部80に伝達する。本体部80は、リンク機構70を介して伝達されるアンダーブラケット25の回動を減衰させる。ここで、アンダーブラケット25は、ステアリングシャフト28の回動とともに軸心αを中心として回動する。従って、本体部80は、ステアリングシャフト28の回動を減衰させる。
リンク機構70は、リンク部材71と連結部材72とを有する。リンク部材71は、車体前後方向に延びる棒状の部材である。連結部材72は、三角形状を有する板状の部材である。連結部材72は、図3に示すように、力点Aと、作用点Bと、支点Cとを有しており、力点Aに加えられる力は作用点Bに伝達される。
リンク部材71の前端部は、図4に示すように、アンダーブラケット25の上面に回動可能に連結される。リンク部材71の後端部は、連結部材72の上端に位置する力点Aに回動可能に連結される。リンク部材71は、アンダーブラケット25の回動とともに車体前後方向における直線運動を行う。即ち、リンク部材71は、アンダーブラケット25(ステアリングシャフト28)の回動を車体前後方向における直線運動に変換する。
連結部材72は、図3に示すように、リンク部材71と本体部80とを連結する。具体的に、連結部材72の力点Aには、リンク部材71が回動可能に連結される。連結部材72の作用点Bには、後述するピストンロッド82の上端部が回動可能に連結される。連結部材72の支点Cは、取付け部材11(例えば、ネジなど)によって車体フレーム50に回動可能に取り付けられる。従って、アンダーブラケット25(ステアリングシャフト28)の回動とともにリンク部材71が前後方向に運動すると、連結部材72は車体前後方向に揺動する(図3の破線で示す連結部材72を参照)。
本体部80は、リンク機構70の車体前後方向における運動を減衰させる機能を有する。本体部80は、上下方向に沿って配置された円筒状のシリンダー81と、シリンダー81内に摺動可能に挿通されたピストンロッド82とを含む。
ピストンロッド82の上端部は、連結部材72の作用点Bに回動可能に連結される。従って、ピストンロッド82は、連結部材72の揺動とともに上下方向に直線運動をする。シリンダー81は、ピストンロッド82の上下方向における直線運動を減衰させる。
(3)本体部80の配置
本体部80は、図3に示すように、アンダーブラケット25よりも後方かつ下方において車体フレーム50に取り付けられる。具体的に、シリンダー81は、ダウンフレーム50aに沿って取り付けられる。シリンダー81に取り付けられた固定用部材83は、取付け部材12,13(例えば、ネジなど)によってダウンフレーム50aに固定される。これにより、シリンダー81はダウンフレーム50aに固定される。
また、ラジエター60は、取付け部材11,12によって固定される。即ち、ラジエター60は、取付け部材11によって連結部材72とともに車体フレーム50に固定されており、また、取付け部材12によってシリンダー81とともに車体フレーム50に固定される。
ラジエター60は、エンジン40を冷却する板状の放熱器である。ラジエター60は、冷却液が流れる冷却チューブが露出する冷却面を有する。冷却面は、車体前方に向かって配設される。ラジエター60は、冷却面からラジエター60の内部に流入する走行風中に冷却液の熱を放出する。
ここで、本体部80は、図3に示すように、ラジエター60よりも前方において、ラジエター60の冷却面に沿って取り付けられる。また、連結部材72は、アンダーブラケット25と冷却面との間に位置する。
(4)減衰動作
次に、シリンダー81が、ステアリングシャフト28の回動を減衰させる動作について説明する。
まず、軸心αを中心としてステアリングシャフト28が左回りに回転した場合について説明する。
ステアリングシャフト28が左回りに回転すると、アンダーブラケット25は、ステアリングシャフト28とともに左回り(図4中の矢印βの向き)に回転する。
アンダーブラケット25が左回りに回転すると、リンク部材71は車体後方(図4中の矢印γの向き)に動く。リンク部材71が車体後方に動くと、連結部材72の上端に位置する力点Aは車体後方に動く。連結部材72の力点Aが車体後方に動くと、ピストンロッド82が連結された作用点Bは上方(図4中の矢印δの向き)に移動する。ピストンロッド82が上方に移動すると、シリンダー81内においてピストンロッド82が上方へ移動することを妨げる減衰力が発生される。即ち、ピストンロッド82には下向きの減衰力が加えられる。
以上の結果、ステアリングシャフト28の軸心αを中心としたステアリングシャフト28の左回りの回動は、本体部80によって減衰される。
一方、軸心αを中心としてステアリングシャフト28が右回りに回転した場合においても、上記と同様に、ステアリングシャフト28の右回りの回動は、本体部80によって減衰される。
ここで、リンク部材71の前端部は、図4に示すように、車幅方向外側に向かって湾曲する湾曲部71wを有する。当該湾曲部71wの形状は、ヘッドパイプ27の外周の形状に対応する。即ち、アンダーブラケット25が右回り(図4中の矢印βと反対の向き)に回転した場合、リンク部材71は、ヘッドパイプ27寄りに移動する。この際、湾曲部71wは、ヘッドパイプ27の外周に沿う位置に移動する。即ち、リンク部材71とヘッドパイプ27とは干渉しない。
(5)本体部80の構成
次に、本体部80の構成について、図5を参照しながら説明する。図5は、本体部80の構成を示す断面図である。本体部80は、シリンダー81とピストンロッド82とによって構成される。
ピストンロッド82は、ロッド104とピストン105とを備える。ピストン105は、シリンダー81の内部を摺動する。
シリンダー81は、ピストン105によって、2つの油室101,102に区画される
。油室101,102には、オイル103が充填される。ピストン105には、2つの油室101,102に連通する油孔(オリフィス)が形成される。
本体部80は、一方の油室のオイル103が油孔を介して他方の油室に流れる際の抵抗により、ロッド104の運動に減衰力を与える。なお、ロッド104の端部107は、連結部材72の作用点Bに回動可能に取り付けられる。
(作用及び効果)
本実施形態に係る自動二輪車10において、ステアリングダンパ90は、アンダーブラケット25よりも後方において車体フレーム50に取り付けられた本体部80と、アンダーブラケット25と本体部80とを連結するリンク機構70とを有する。リンク機構70は、アンダーブラケット25の回動とともに車体前後方向に運動する。本体部80は、リンク機構70の車体前後方向における運動を減衰させる。
このように、リンク機構70は、アンダーブラケット25(ステアリングシャフト28)の回動を車体前後方向の運動に変換する。本体部80は、リンク機構70の車体前後方向における運動を減衰させる。これにより、ステアリングシャフト28の不要な振動は減衰される。
ここで、重量の大きな本体部80は、アンダーブラケット25よりも後方において車体フレーム50に取り付けられる。即ち、本体部80は、アンダーブラケット25よりも、自動二輪車10の重心(車体側方視において自動二輪車10の略中央)寄りの位置に配設される。従って、本体部80をアンダーブラケット25上に配設する場合に比べて、自動二輪車10の操縦性を向上させることができる。
また、本実施形態において、リンク機構70は、車体前後方向に運動するリンク部材71とピストンロッド82とを連結する連結部材72を有する。ピストンロッド82は、連結部材72を介して上下方向に運動する。
このように、連結部材72は、リンク部材71の車体前後方向における運動を、上下方向の運動に変換する。即ち、アンダーブラケット25の回動とともにピストンロッド82を上下方向に運動させることができる。従って、上下方向に沿って本体部80を配設することができるため、他の機能部品との干渉を容易に回避しながら本体部80を配設することができる。
例えば、本実施形態では、ヘッドパイプ27から下方に向かって延びるダウンフレーム50aに沿って本体部80は取り付けられている。このように、本体部をコンパクトに配設することができる。また、本実施形態では、ラジエター60の冷却面に沿って本体部80は取り付けられている。このように、ラジエター60との干渉を避けながら、コンパクトに本体部80を配設することもできる。
また、本実施形態において、連結部材72は、アンダーブラケット25とラジエター60との間に位置する。従って、ラジエター60との干渉を避けながら、コンパクトに連結部材72は配設されている。
また、本実施形態において、リンク部材71は、湾曲部71wを有する。そのため、リンク部材71が車体前方に移動した場合、リンク部材71の前端部は、ヘッドパイプ27の外周に沿う。即ち、リンク部材71がヘッドパイプ27寄りに移動した場合でも、リンク部材71とヘッドパイプ27との干渉は回避される。
2.第2実施形態
(1)全体構成
本考案の第2実施形態について、図6を参照しながら説明する。図6は、本実施形態に係る自動二輪車15の左側面図である。本実施形態と上記第1実施形態との相違点は、自動二輪車15がロータリー式のステアリングダンパ95を備える点である。その他の構成は上記第1実施形態と同様であるため、以下では、上記第1実施形態との相違点について主に説明する。
図6に示すように、ステアリングダンパ95は、リンク機構75と本体部85とを有する。
(2)ステアリングダンパの構成
ステアリングダンパ95の詳細な構成について、図7を参照しながら説明する。図7は、本実施形態に係る自動二輪車10の側面拡大図である。
リンク機構75は、アンダーブラケット25の動きを本体部85に伝達する。本体部85は、リンク機構75を介して伝達されるアンダーブラケット25(ステアリングシャフト28)の動きを減衰させる。
リンク機構75は、車体前後方向に延びる棒状部材である。リンク機構75の前端部は、アンダーブラケット25の上面に回動可能に連結される。リンク機構75は、ステアリングシャフト28の軸心αを中心としたアンダーブラケット25の回動とともに車体前後方向において直線運動を行う。即ち、リンク機構75は、アンダーブラケット25(ステアリングシャフト28)の回動を車体前後方向における直線運動に変換する。リンク機構75の後端部は、本体部85に回動可能に連結される。
本体部85は、リンク機構75の車体前後方向における運動を減衰させる機能を有する
。図7に示すように、本体部85は、アーム状のアーム部86と、軸部87と、箱状のハウジング部88と、羽状の回動部89とを有する。
アーム部86の上端部は、リンク機構75の後端部に回動可能に連結される。アーム部86は、リンク機構75の車体前後方向における運動とともに車体前後方向に揺動する。具体的に、アーム部86は、軸部87の軸心ε(図8参照)を中心として回動する。即ち、アーム部86は、リンク機構75の車体前後方向における運動をハウジング部88内における回転運動に変換する。
軸部87及び回動部89は、ハウジング部88内に内蔵される。ハウジング部内には、オイルが充填される。
回動部89は、軸部87を介してアーム部86の下端部と連結される。回動部89は、アーム部86の車体前後方向における揺動とともに、軸心εを中心としてハウジング部88内で回動する。回動部89がオイル中で回動することにより、回動部89に減衰力が与えられる。これにより、リンク機構75の車体前後方向における運動、及びステアリングシャフト28の回動は減衰される。
(3)本体部の配置
本体部85は、図7に示すように、アンダーブラケット25とラジエター60との間において、車体フレーム50に取り付けられる。即ち、本体部85は、アンダーブラケット25よりも後方において車体フレーム50に取り付けられる。
ここで、ハウジング部88は、アンダーブラケット25よりも下方において車体フレーム50に取り付けられる。また、ハウジング部88内の軸部87は、車幅方向に沿って配置される。後述するように、アーム部86及び回動部89は、車幅方向に沿った軸心εを
中心として回動する。
(4)本体部の構成
図8は、本体部85の分解図である。
アーム部86及び回動部89は、軸部87の軸心εを中心として回動する。ハウジング部88は、取付け部110を利用して車体フレーム50にネジ留めされる。アーム部86及び回動部89は、軸心εを中心として回動する。軸心εは、車幅方向に沿って位置する。
(作用及び効果)
本実施形態に係る自動二輪車15は、ステアリングシャフト28とともに軸心αを中心として回動するアンダーブラケット25と、ステアリングダンパ95とを備える。ステアリングダンパ95は、アンダーブラケット25よりも後方において車体フレーム50に取り付けられた本体部85と、アンダーブラケット25と本体部85とを連結するリンク機構75とを有する。リンク機構75は、アンダーブラケット25の回動とともに車体前後方向に運動する。本体部85は、リンク機構75の車体前後方向における運動を減衰させる。
このように、リンク機構75は、アンダーブラケット25(ステアリングシャフト28)の回動を車体前後方向の運動に変換する。本体部85は、リンク機構75の車体前後方向における運動を減衰させる。これにより、ステアリングシャフト28の回動は減衰される。
ここで、重量の大きな本体部85は、アンダーブラケット25よりも後方において車体フレーム50に取り付けられる。即ち、本体部85は、アンダーブラケット25よりも、自動二輪車15の重心(車体側方視において自動二輪車10の略中央)寄りの位置に配設される。従って、本体部85をアンダーブラケット25上に配設する場合に比べて、自動
二輪車15の操縦性を向上させることができる。
また、アーム部86及び回動部89は、軸部87の軸心εを中心をとして回動する。本体部85は、軸心εが車幅方向に沿うように配設される。このように、本体部85は車体フレーム85に沿って取り付けられる。従って、軸心εを上下方向に沿わせる場合に比べて、本体部85をよりコンパクトに配設することができる。
(その他の実施形態)
上述したように、本考案の一実施形態を通じて本考案の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本考案を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態が明らかとなろう。
例えば、上記実施形態では、リンク機構及び本体部を自動二輪車の左側に取り付けたが、自動二輪車の右側に取り付けてもよい。
また、上記第1実施形態では、連結部材72として三角リンクを用いたが、連結部材72の形状はこれに限定されない。連結部材72は、リンク部材71、ピストンロッド82及び車体フレーム50に連結されていればよい。
また、上記第1実施形態では、本体部80の構成を図5に示したが、本体部80の形状はこれに限らない。本体部80は、筒状のシリンダーとシリンダー内を摺動するピストンロッドとを備えていればよい。
また、上記第2実施形態では、本体部85の構成を図8に示したが、本体部85の形状はこれに限らない。本体部85は、箱状のハウジング部と、ハウジング部内で回動する回動部と、回動部とリンク機構75とを連結するアーム部86とを備えていればよい。
このように、本考案は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本考案の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る考案特定事項によってのみ定められるものである。
10…自動二輪車、11,12,13…取付け部材、15…自動二輪車、20…前輪、21…車軸、22,23…フロントフォーク、24…アッパーブラケット、25…アンダーブラケット、26…ハンドル、27…ヘッドパイプ、28…ステアリングシャフト、29…フロントフェンダー、30…後輪、31…車軸、32…リアアーム、33…ピボット軸、40…エンジン、50…車体フレーム、50a…ダウンフレーム、50b…センターフレーム、60…ラジエター、70…リンク機構、71…リンク部材、71w…湾曲部、72…連結部材、75…リンク機構、80…本体部、81…シリンダー、82…ピストンロッド、83…固定用部材、85…本体部、86…アーム部、87…軸部、88…ハウジング部、89…回動部、90…ステアリングダンパ、95…ステアリングダンパ、101,102…油室、103…オイル、104…ロッド、105…ピストン、107…ロッド端部、110…取付け部

Claims (12)

  1. ステアリングシャフトと、
    前記ステアリングシャフトの軸心を中心として前記ステアリングシャフトを回動自在に支持するヘッドパイプと、
    前記ヘッドパイプから車体後方に延びる車体フレームと、
    前記ステアリングシャフトの回動方向に前記ステアリングシャフトとともに回動するアンダーブラケットと、
    前記ステアリングシャフトの振動を減衰させるステアリングダンパとを備え、
    前記ステアリングダンパは、
    前記アンダーブラケットよりも後方において前記車体フレームに取り付けられた本体部と、
    前記アンダーブラケットと前記本体部とを連結するリンク機構とを有しており、
    前記リンク機構は、前記アンダーブラケットの回動とともに車体前後方向に運動し、
    前記本体部は、前記リンク機構の車体前後方向における運動を減衰させることを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 前記本体部は、
    上下方向に沿って配置された筒状のシリンダーと、
    前記シリンダーに摺動可能に挿通されたピストンロッドとを含むことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. 前記リンク機構は、
    前記アンダーブラケットに連結され、前記アンダーブラケットの回動とともに車体前後方向に運動するリンク部材と、
    前記リンク部材と前記ピストンロッドとを連結する連結部材とを含むことを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両。
  4. 前記連結部材は、前記車体フレームに回動可能に取り付けられることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両。
  5. 前記ピストンロッドは、前記リンク部材の車体前後方向における運動とともに上下方向に運動することを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両。
  6. 前記シリンダーは、前記ピストンロッドの運動を減衰させることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両。
  7. 前記車体フレームは、前記ヘッドパイプの後部から下方に向かって延びるダウンフレームを有し、
    前記本体部は、前記ダウンフレームに沿って前記ダウンフレームに取り付けられることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両。
  8. 前記車体フレームに取り付けられており、走行風を受ける冷却面を有するラジエターを備え、
    前記冷却面は、車体前方に向かって配設されており、
    前記本体部は、前記冷却面よりも前方において、前記冷却面に沿って取り付けられることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両。
  9. 前記リンク部材が、前記アンダーブラケットの回動によって車体前方に移動した場合において、
    前記リンク部材の前端部は、前記ヘッドパイプの外周に沿うことを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両。
  10. 前記車体フレームに取り付けられるラジエターを備え、
    前記連結部材は、前記アンダーブラケットと前記ラジエターとの間に位置することを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両。
  11. 前記本体部は、
    箱状のハウジング部と、
    前記リンク機構に連結され、前記リンク機構の車体前後方向における運動とともに車体前後方向に揺動するアーム部と、
    前記アーム部の揺動とともに、前記ハウジング部内において回動する回動部とを含んでおり、
    前記本体部は、前記回動部の回動を減衰させ、
    前記回動部の回動は、車幅方向に沿う軸心を中心とすることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  12. 前記ステアリングダンパは、前記アンダーブラケットよりも下方に位置することを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
JP2010000645U 2010-02-03 2010-02-03 鞍乗型車両 Expired - Lifetime JP3159533U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010000645U JP3159533U (ja) 2010-02-03 2010-02-03 鞍乗型車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010000645U JP3159533U (ja) 2010-02-03 2010-02-03 鞍乗型車両

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007289958A Continuation JP2009113679A (ja) 2007-11-07 2007-11-07 鞍乗型車両

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3159533U true JP3159533U (ja) 2010-05-27

Family

ID=54862795

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010000645U Expired - Lifetime JP3159533U (ja) 2010-02-03 2010-02-03 鞍乗型車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3159533U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI555666B (zh) 車輛
US9238494B2 (en) Vehicle
US9216790B2 (en) Vehicle
JP4071577B2 (ja) 自動二輪車等車両におけるリンク式フロントサスペンション装置
US8955633B2 (en) Two-wheeled motor vehicle
EP2202140B1 (en) Stroke distance sensor system
JP2007112154A (ja) 鞍乗り型車両およびそれに用いるステアリングダンパ
EP1953076B1 (en) Saddle riding type vehicle having a steering damper
JP4467050B2 (ja) 二輪車用ステアリングダンパ装置
US20050268742A1 (en) Wheeled vehicle with handlebar
JP2009113679A (ja) 鞍乗型車両
JP2014189103A (ja) 自動二輪車
JP2009190454A (ja) 鞍乗型車両
US8439380B2 (en) Front structure of saddle type vehicle
JP2014117977A (ja) 車輌の前輪支持構造
JP3159533U (ja) 鞍乗型車両
JP4881685B2 (ja) 自動二輪車
JP2020050306A (ja) 鞍乗り型車両の転舵構造
EP2500251B1 (en) Saddle-ride type vehicle
JP2006168548A (ja) 車両
JP4786239B2 (ja) 車両
JP4594194B2 (ja) 自動二輪車の後輪懸架装置
JP2014189225A (ja) 鞍乗り型車両のフロントフェンダー構造
JP4353471B2 (ja) ステアリングダンパを備える車両
JP6104776B2 (ja) 鞍乗り型車両の前輪懸架装置

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130428

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140428

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term