JP4455496B2 - アーマチャシャフトの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、アーマチャシャフトの製造方法に関する。
アーマチャシャフトにウォームが形成されたウォーム付きアーマチャシャフトは、例えば、特開平11−146603号公報にて開示されているモータに用いられている。アーマチャシャフトは、中央部から基端部側において巻線が巻回されるコア及び整流子が並んで固着されており、このコア及び整流子を挟んだ両端部分は、ハウジング内に配設される一対の軸受と摺接する軸受部分となっている。これに対し、アーマチャシャフトの先端部は、コア及び整流子の固着部分や軸受部分よりも小径となっており、その小径部分にモータ出力軸を駆動するウォームホイールと噛合するためのウォームが形成されている。尚、モータ組み立て時にアーマチャシャフト先端から軸受の内側を挿通する必要があり、この挿通時にウォームが軸受に接触しないようにするために、この軸受にて支持される軸受部分よりウォームの外径が小さくなるように構成されている。
ところで、このようなウォーム付きアーマチャシャフトは、従来、円柱状のシャフト用素材を加工して製造されている。具体的には、先ず、シャフト用素材においてウォームを形成する先端部分に対して外周面を切削し小径部分を形成すべく切削加工が施される。次いで、軸受部分の外周面を高精度に形成すべくその小径部分より基端側部分全体に対して研削加工が施される。そして、切削加工が施された小径部分に対して転造ダイスを回転させながら径方向に移動させることでウォームが形成される。このようにして、ウォーム付きアーマチャシャフトが製造されている。
しかしながら、切削による加工部分の表面は周知なように粗い面となるため、切削加工により形成される小径部分の外周面は粗面となってしまう。そのため、このような小径部分に対してウォームを形成すると、ウォームを形成する小径部分の外周面が粗面となっていることから、ウォームの精度が小径部分の外周面の状態に影響を受け、ウォームの精度が低くなるという問題がある。ウォームの精度が低いと、ウォームホイールとの噛み合いが悪くなり、その噛み合い部分から騒音が発生したり、伝達効率が低くなるという問題が生じる。そこで、切削加工後に小径部分の外周面を研削してその外周面を均一面とし、ウォームの精度を高くすることが考えられるが、アーマチャシャフトの製造工程が増加するため得策ではない。
また、アーマチャシャフトの軸端に凹設したボール受け溝(収容凹部)内にスチールボールを収容可能にするとともに、スチールボールをモータのヨークの端面に設置したプレートに接触させ、アーマチャシャフトに加わるスラスト力をスチールボールとプレートとで受けるアーマチャシャフトが知られている(例えば、特公平7−33847号公報参照)。このスチールボールが収容される溝は、従来、切削加工、即ちアーマチャシャフトの軸端に切削刃具を当てて該シャフトを回転させながら切削刃具を該シャフトの軸線方向に移動させることにより形成している。
ところで、アーマチャシャフトを製造する途中で該シャフトに冷間鍛造加工(冷鍛加工)を施す工程が含まれる場合、その冷鍛加工を施した後に、前記切削加工にてスチールボールを収容するための溝がアーマチャシャフトの軸端に形成されることになる。
従って、冷鍛加工による組織流動によってアーマチャシャフトが加工硬化されるので、硬度の増したアーマチャシャフトの端面に切削加工を施してスチールボールを収容する溝を形成するには、切削刃具が高価なものとなり、その切削刃具の寿命も短くなるという問題が生じる。
また、アーマチャシャフトとスチールボールとは溝内で相対回転するため、溝内面にて接触しながら回転する。しかしながら、この溝が切削加工により形成されているために、切削刃具の削り痕によって溝内面の面粗さが比較的大きく、大きなスラスト力を受けて回転する場合等、アーマチャシャフト及びスチールボールが暴れることによる異音の発生や、溝内面及びスチールボールの偏摩耗、回転ロスといった種々の不具合が生じる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、第1の目的は、工程を増加させることなく、ウォームの精度を高くすることができるウォーム付きアーマチャシャフトの製造方法を提供することにある。
第2の目的は、端面にスラスト受けボールを収容するための収容凹部を有するアーマチャシャフトの製造方法であって、収容凹部を容易に形成でき、しかも該収容凹部の面粗さを向上して該収容凹部における種々の不具合の発生を低減することができるアーマチャシャフトの製造方法を提供することにある。
上記第1の目的を達成するために、本発明によるアーマチャシャフトの製造方法は、円柱状のシャフト用素材に対して、コア、若しくはコア及び整流子が固着される固着部分と軸受にて支持される軸受部分とを有するシャフト本体の先端側に連続して小径部分を形成するとともに、該小径部分にウォームを形成するものであって、
前記小径部分を形成する小径部分形成型部と前記シャフト本体に対応する部分を支持するシャフト本体支持型部とを備えた鍛造型を用いた冷間鍛造加工により、前記シャフト用素材に前記小径部分を形成する鍛造加工工程と、
前記鍛造加工工程後、転造ダイスにより前記小径部分にウォームを形成するウォーム形成工程と、を備え
前記小径部分形成型部を構成する第1型部と、前記シャフト本体支持型部を構成する第2型部との間で生じる段差部またはその近傍に、型割面を位置させ、
前記シャフト本体支持型部は、シャフト軸方向において2以上の複数に分割可能に構成され、
さらに、前記小径部分の先端部には先端軸受部分が形成され、前記シャフト本体の基端端面には凹部が形成され
前記鍛造加工工程において、前記シャフト用素材に対して前記小径部分と同時に前記先端軸受部分、及び凹部を冷間鍛造により形成することを特徴とする。
上述した製造方法によれば、小径部分を冷鍛加工により形成しているので、小径部分を切削加工により形成する場合と比べて、小径部分の外周面の面粗さが向上し、その外周面を均一面にできる。ウォームの精度はその小径部分の外周面の状態に影響を受ける。外周面が均一面となることで、ウォームの精度が高くなる。特に、ウォームは精度が低いとウォームホイールとの噛み合いが悪くなって、作動時に常に噛み合い部分から騒音が発生したり、伝達効率が低くなるという不具合が生じる。これに対して、本発明による製造方法によれば、ウォームを高精度に形成することができるので、そのような不具合の発生を防止できる。
また、鍛造型は、シャフト用素材に小径部分を形成する小径部分形成型部と、シャフト用素材のシャフト本体に対応する部分を支持するシャフト本体支持型部とを備える。鍛造型において小径部分形成型部に大きな荷重がかかるので、該型部の摩耗がシャフト本体支持型部と比べて大きい。そのため、これら型部を別々とすることで、小径部分形成型部のみを交換することが可能となり、その小径部分形成型部と同時に交換する必要のないシャフト本体支持型部をそのまま継続して使用できるので、鍛造型にかかるコストを低減でき、製造コストを低減できる。
上述した製造方法において、小径部分形成型部を構成する第1型部と、シャフト本体支持型部を構成する第2型部との間で生じる段差部またはその近傍に、型割面を位置させている
冷鍛加工を行なう際、鍛造型の小径部分形成型部及びシャフト本体支持型部の加工面(支持面)には、シャフト用素材を保護するための潤滑油が塗布される。ここで、小径部分形成型部を構成する第1型部とシャフト本体支持型部を構成する第2型部との間には、段差が生じる形状となり、この段差に潤滑油が溜まり易くなる。しかしながら、上述したように、その段差部またはその近傍に第1型部と第2型部との型割面を位置させることにより、その段差に溜まった潤滑油を型割面の隙間を介して外部に容易に排出することが可能となる。従って、この段差に潤滑油が溜まることでシャフト用素材の加工に悪影響が生じることを未然に防止できる。
上述した製造方法において、小径部分の先端部に、先端軸受部分が形成され、この先端軸受け部は、鍛造加工工程において、シャフト用素材に対して小径部分と同時に形成される。これにより、先端軸受部分を形成する工程を特別に設ける必要がなくなる。
さらに、上述した製造方法において、シャフト本体の基端端面に、凹部が形成され、この凹部は、鍛造加工工程において、シャフト用素材に対して小径部分と同時に形成される。これにより、シャフト本体の基端端面に凹部を形成する工程を特別に設ける必要がなくなる。
上述した製造方法において、シャフト本体支持型部は、シャフト軸方向において2以上の複数に分割可能に構成される。ウォーム付きアーマチャシャフトのシャフト本体の長さが異なるタイプのものを製造する場合であっても、シャフト本体支持型部の一部の型部のみをシャフト本体の長さに応じて交換するだけで容易に対応できる。
また、上述した製造方法において、ウォーム形成工程を実施する前に、砥石をシャフト本体の外周面に摺接させ、シャフト本体の外周面全体の研削加工を行なう研削加工工程を実施することが好ましい。
小径部分にウォームを形成する際の加工基準をシャフト本体の外周面とする場合、ウォーム形成の前工程において加工基準となるシャフト本体の外周面の研削加工を行なうことにより、ウォームの精度がより高いものとなる。さらに、シャフト本体の外周面全体の研削加工を行なうことにより、シャフト本体の外周面に付着した潤滑油の除去も同時に行なうことができる。
さらに、上述した第2の目的を達成するために、
前記凹部は、スラスト受けボールを収容するための収容凹部であり、
鍛造加工工程において、鍛造型内のシャフト成形凹部内にシャフト用素材を配置し、冷間鍛造加工にて前記シャフト用素材を成形するとともに、収容凹部に対応した形状をなす成形凸部を有するスライド型をシャフト成形凹部の軸線方向に沿ってシャフト成形凹部内に押し込んで、シャフト用素材の端面に収容凹部を形成することが好ましい
上述した製造方法によれば、収容凹部は冷鍛加工により形成されるため、収容凹部の内側面(内周面及び底面)は、切削加工のように切削刃具により生じていた削り痕が生じない。この結果、収容凹部の内側面は、面粗さが極めて小さい均一面となり、切削加工を行った場合と比べて面粗さが著しく向上しかつ安定する。そのため、アーマチャシャフトが大きなスラスト力を受けて回転する場合等であっても、該シャフト及びスラスト受けボールが暴れることによる異音の発生や、収容凹部及び該ボールの偏摩耗、回転ロスといった種々の不具合の発生が抑制される。また、冷鍛加工により形成される収容凹部の内側面は加工硬化によって硬度が増すため、スラスト受けボールの回転による摩耗寿命が長くなる。さらに、冷鍛加工により収容凹部を形成することで、収容凹部を形成するための切削加工工程が不要となるので、収容凹部を容易に形成できる。しかも、その工程に用いる切削加工装置等を省略できるので、アーマチャシャフトの製造コストが低減される。また、このように冷鍛加工により収容凹部を形成すれば、切削加工では生じていた削りカス等の廃材が出なくなるので、該収容凹部内に削りカスが残存する虞がなくなる。これによっても、上述した異音の発生や偏摩耗、回転ロスといった種々の不具合の発生が抑制される。
上述した製造方法において、スライド型の成形凸部は、その軸方向長さがスラスト受けボールの直径寸法よりも小さいことが好ましい。この場合、成形凸部にて形成される収容凹部の軸方向長さが、スラスト受けボールの直径寸法よりも小さくなる。つまり、スラスト受けボールを収容凹部に収容した際に、該ボールの一部が突出する状態となる。これにより、アーマチャシャフトのスラスト力を確実にスラスト受けボールで受けることができる。
上述した製造方法において、スライド型は、成形凸部の中心軸線がシャフト成形凹部の中心軸線と一致するように配置されて、シャフト成形凹部内に押し込まれることが好ましい。これにより、アーマチャシャフトの中心軸線上にスラスト受けボールの接触点が位置するように該ボールを配置できる収容凹部を容易に形成できる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態のモータ1を示す。本実施形態のモータ1は、車両用ワイパ装置の駆動源として用いられるモータであって、モータ本体2と減速機構が収容される減速部3とが一体に組み付けられる減速機構付きモータである。
モータ本体2は、直流モータよりなり、有底円筒状のヨークハウジング4を有している。ヨークハウジング4の内側面には一対のマグネット5が固着されている。マグネット5の内側にはアーマチャ(電機子)6が回転可能に収容されている。アーマチャ6は、アーマチャシャフト7、コア8、巻線9及び整流子10を備えている。
アーマチャシャフト7は、図2に示すように、基端部から先端部寄りの所定部分までがシャフト本体11であり、該シャフト本体11より先端部側が該シャフト本体11よりも小径となる小径部分12であって、該小径部分12にはウォーム13が形成されている。
シャフト本体11の略中央部は、コア8を固着するためのコア固着部分11aとなっており、該コア固着部分11aよりも先端側の所定部位は、整流子10を固着するための整流子固着部分11bとなっている。又、シャフト本体11の基端部は、基端軸受部分11cとなっている。基端軸受部分11cは、図1に示すように、ヨークハウジング4の底部中央に固定される滑り軸受14にてラジアル方向に支持される部分である。又、シャフト本体11(基端軸受部分11c)の端面には、アーマチャシャフト7のスラスト力を受けるスラスト受けボールとしてのスチールボール15を収容するための断面円形状の収容凹部11dが形成されている。収容凹部11dは、図2に示すように、その中心軸線L2がアーマチャシャフト7の中心軸線L1と一致するように設けられている。又、収容凹部11dは、内径D2がスチールボール15の直径D1よりも僅かに大きく、軸方向長さD3がスチールボール15の直径D1よりも小さく(但し、D1/2よりも大きく)なるように設定されている。つまり、収容凹部11d内にスチールボール15を収容して該収容凹部11dの底面11fに当接させた状態においては、該収容凹部11dの内周面11gと該スチールボール15との間に僅かな隙間が生じるとともに、該スチールボール15の一部が該収容凹部11dから突出することになる。因みに、後述するが、アーマチャシャフト7は、ウォーム13が形成される前段階で冷間鍛造加工(冷鍛加工)が施され、この収容凹部11dもその冷鍛加工にて形成される。従って、収容凹部11dの内側面、即ち底面11f及び内周面11gは、鍛造加工面となっている。
シャフト本体11の先端部、即ちアーマチャシャフト7の略中央部は、中央軸受部分11eとなっている。中央軸受部分11eは、減速部3のギヤハウジング21に固着される滑り軸受22にてラジアル方向において支持される部分である。この中央軸受部分11eより先端側は、シャフト本体11よりも直径が小さい小径部分12となっている。この小径部分12には、ウォーム13が形成されている。尚、このウォーム13の外径は、中央軸受部分11e(シャフト本体11)の直径より若干小さくなるように形成されている。小径部分12の先端部は、更に小径に形成されており、ギヤハウジング21に形成される挿入孔21cに挿入されて該挿入孔21cにてラジアル方向において支持される先端軸受部分12aとなっている。又、挿入孔21c内における先端軸受部分12aの先端面側に形成される空間には樹脂材27が注入されて固化され、その固化された樹脂材27とアーマチャシャフト7の先端面(先端軸受部分12aの先端面)と僅かな隙間を有して該シャフト7のスラスト受けが行われている。
そして、このようなアーマチャシャフト7のコア固着部分11aにコア8が固着され、整流子固着部分11bに整流子10が固着され、固着されたコア8及び整流子10に巻線9が巻装されてアーマチャ6が構成されている。又、アーマチャシャフト7基端部の収容凹部11d内には、シャフト7のスラスト力を受けるスチールボール15が収容される。このようなアーマチャ6は、アーマチャシャフト7の基端軸受部分11cをヨークハウジング4底部の滑り軸受14内に挿入し、スチールボール15が該底部に装着されるスラスト受けプレート16に当接するようにして、マグネット5が固着されたヨークハウジング4内に収容される。そして、このアーマチャ6を収容したヨークハウジング4(モータ本体2)は、ギヤハウジング21(減速部3)に対して組み付けられる。尚、このように組み付けられた状態では、アーマチャシャフト7とスラスト受けプレート16とのスチールボール15の接触点がともに該シャフト7の中心軸線L1上に配置され、アーマチャシャフト7のスラスト力が一直線で受け止められる構造となっている。
減速部3は、ギヤハウジング21を有している。ギヤハウジング21は、モータ本体2から延びるアーマチャシャフト7の先端側を収容するシャフト収容部21aとウォームホイール23を収容するホイール収容部21bとを備えた所定形状をなしている。
シャフト収容部21aの基端部には、アーマチャシャフト7の中央軸受部分11eをラジアル方向において支持する滑り軸受22が固着されている。シャフト収容部21aの先端部には、アーマチャシャフト7(小径部分12)の先端軸受部分12aが挿入され該部分12aをラジアル方向において支持するための挿入孔21cが形成されている。尚、モータ本体2をギヤハウジング21に対して組み付ける際、アーマチャシャフト7の先端側(ウォーム13及び先端軸受部分12a)が滑り軸受22内に挿入されてシャフト収容部21a内に収容される。このとき、ウォーム13の外径は中央軸受部分11eの外径、即ち滑り軸受22の内径より若干小さく形成されているので、該ウォーム13が滑り軸受22内周面に接触しないようになっている。
ホイール収容部21bには、アーマチャシャフト7のウォーム13と噛合されるウォームホイール23が回転可能に収容される。ウォームホイール23には、出力軸24が一体回転するように設けられている。
又、ギヤハウジング21におけるモータ本体2と対向する部位には、ブラシ装置25が固定されている。ブラシ装置25には、整流子10に摺接する給電ブラシ26が保持されている。ブラシ装置25は、外部から図示しない給電線を介して電源供給を受け、その電源を給電ブラシ26及び整流子10を介してアーマチャ6(巻線9)に供給するようになっている。これにより、アーマチャ6が回転し、アーマチャシャフト7が回転することにより、ウォーム13及びウォームホイール23を介して出力軸24が回転され、該出力軸24の回転に基づいてワイパ装置が作動するようになっている。
次に、本実施形態で用いるウォーム付きのアーマチャシャフト7の製造手順について説明する。
アーマチャシャフト7は、図3に示すような円柱状のシャフト用素材30を加工して製造されている。シャフト用素材30、先ず、図4に示すような鍛造型31を用い、先端側に小径部分12(先端軸受部分12aを含む)を形成し、基端端面に収容凹部11dを形成すべく冷間鍛造加工(冷鍛加工)が施される(鍛造加工工程)。
鍛造型31は、2分割して互いに接離されシャフト用素材30が配置される一対の本体型31a(図4においては、一方の本体型31aのみ図示)と、該本体型31a内に押し込まれるスライド型35を備えている。本体型31aは、シャフト用素材30の軸線方向(スライド型35の押し込み方向)においてそれぞれ第1〜第3型部32〜34の3つに分割可能に構成され、これら第1〜第3型部32〜34に跨ってアーマチャシャフト7を成形するためのシャフト成形凹部31bを有している。第1型部32は、小径部分形成型部であり、シャフト用素材30の先端部分を鍛錬して小径部分12(先端軸受部分12aを含む)を形成するための小径部分加工凹部32aを備えている。第2型部33及び第3型部34は、シャフト本体支持型部であり、第1型部32がシャフト用素材30に小径部分12を形成するにあたりシャフト本体11を支持するためのシャフト本体支持凹部33a,34aをそれぞれ備えている。これら小径部分加工凹部32a及びシャフト本体支持凹部33a,34aにてシャフト成形凹部31bが構成されている。
そして、このような構成の本体型31aによってシャフト用素材30の先端部に小径部分12が形成される。この場合、冷鍛による加工部分の表面は周知なように均一面となるため、冷鍛加工により形成される小径部分12の外周面は均一面となる。つまり、冷鍛加工を行なった小径部分12は切削加工を行なった場合と比べて、その外周面の面粗さが向上する。
一方、スライド型35は、本体型31a内、即ちシャフト本体支持凹部34a内でスライド移動可能に設けられている。このスライド型35には、シャフト本体支持凹部34aの内径と略同径(僅かに小さい径)の円柱状の本体部35aと、該本体部35aの先端中央部に収容凹部11dに対応する円柱状に突出する成形凸部35bが形成されている。成形凸部35bは、その外径が収容凹部11dの内径D2であり、軸方向長さが該収容凹部11dの軸方向長さD3である。つまり、成形凸部35bの外径(D2)は、スチールボール15の直径D1よりも僅かに大きく、成形凸部35bの軸方向長さ(D3)は、スチールボール15の直径D1よりも小さい(但し、D1/2よりも大きい)。又、収容凹部11dの中心軸線L2がアーマチャシャフト7の中心軸線L1と一致するように該収容凹部11dを形成すべく、スライド型35(成形凸部35b)は、その中心軸線L4が本体型31a内(シャフト本体支持凹部34a等)の中心軸線L3と一致するように設けられ、該軸線L3に沿ってシャフト本体凹部34a内に押し込まれる。そして、本体型31aにてシャフト用素材30の先端部分に小径部分12(先端軸受部分12aを含む)を形成するのと同時に、スライド型35にてシャフト用素材30の基端端面に収容凹部11dが形成される。
尚、冷鍛加工を行なう際、本体型31aの小径部分加工凹部32a及びシャフト本体支持凹部33a,34aには、シャフト用素材30を保護するための潤滑油が塗布されている。ここで、小径部分加工凹部32aを有する第1型部32とシャフト本体支持凹部33aを有する第2型部33との間には、段差Aが生じる形状となっている。つまり、この段差Aに潤滑油が溜まり易くなっている。本実施形態の本体型31aでは、段差A部分に第1型部32と第2型部33との型割面Pが位置するように構成されているので、その段差Aに溜まった潤滑油が型割面Pの隙間を介して外部に容易に排出することが可能になっている。従って、この段差Aに潤滑油が溜まることでシャフト用素材30の加工に悪影響が生じないようになっている。
次いで、図5に示すように、シャフト本体11の基端軸受部分11c及び中央軸受部分11eの外周面を高精度に形成すべく、砥石36をシャフト本体11の外周面全体に対して摺接させ、該シャフト本体11の外周面全体の研削加工が施される。つまり、この研削加工により、基端軸受部分11c及び中央軸受部分11eの外周面における面粗さ及び真円度の向上が図られている。
次いで、図6に示すように、転造ダイス37の間に冷鍛加工が施された小径部分12を挟み込み、転造ダイス37を回転又は移動させることでウォーム13が形成される(ウォーム形成工程)。この場合、小径部分12を冷鍛加工により形成しているため、該小径部分12を切削により形成する従来と比べて、その小径部分12の外周面は均一面となる。従って、図7に示すように、小径部分12を冷鍛加工した本実施形態のウォーム13外径のバラツキ範囲X1は、小径部分を切削加工した従来の場合のウォーム外径のバラツキ範囲X2と比べて十分に小さく、即ち本実施形態ではウォーム13の精度が高くなる。
又、本実施形態では、ウォーム13を形成(転造)する際の加工基準がシャフト本体11の外周面としているので、ウォーム転造の前工程において加工基準となるシャフト本体11の外周面の研削加工を行なうことにより、ウォーム13の精度がより高いものとなる。このように本実施形態では、ウォーム付きアーマチャシャフト7が製造されている。
このようにして製造されるアーマチャシャフト7において、収容凹部11dの内周面11g及び底面11fも小径部分12の外周面と同様に、冷鍛加工により形成される。このため、切削加工のように切削刃具により生じていた削り痕がこの冷鍛加工では生じないため、面粗さが極めて小さい均一面となり、切削加工を行った場合と比べて面粗さが著しく向上しかつ安定する。因みに、図8は、冷鍛加工及び切削加工のいずれかにより収容凹部11dを形成したアーマチャシャフト7のサンプルをそれぞれ10個とり、それぞれの収容凹部11dの内周面11g及び底面11fの面粗さを比較したものである。同図8によれば、冷鍛加工により収容凹部11dを形成した場合の方が、切削加工により形成した場合と比べて、内周面11g及び底面11fの面粗さが極めて小さくなることがわかる。また、冷鍛加工により収容凹部11dを形成した場合の寸法バラツキ範囲Y1においても、切削加工により形成した場合の寸法バラツキ範囲Y2と比べて、極めて小さくなることがわかる。
このように収容凹部11dの内周面11g及び底面11fの面粗さが極めて小さくなるばかりでなく、そのバラツキも小さく安定しているため、アーマチャシャフト7が大きなスラスト力を受けて回転する場合等、該シャフト7及びスチールボール15が暴れることによる異音の発生や、収容凹部11d及び該ボール15の偏摩耗、回転ロスといった種々の不具合の発生が抑制される。
また、冷鍛加工により形成される収容凹部11dの内周面11g及び底面11fは加工硬化によって硬度が増すため、スチールボール15の回転による摩耗寿命が長くなる。さらに、冷鍛加工により小径部分12と同工程にて収容凹部11dを形成することで、収容凹部11dを形成するための切削加工工程が不要となるので、収容凹部11dを容易に形成できる。しかも、その工程に用いる切削加工装置等を省略でき、アーマチャシャフト7の製造コストが低減される。また、このように冷鍛加工により収容凹部11dを形成すれば、切削加工では生じていた削りカス等の廃材がこの冷鍛加工では出なくなるので、該収容凹部11d内に削りカスが残存する虞がなくなる。これによっても、上記した異音の発生や偏摩耗、回転ロスといった種々の不具合の発生が抑制される。
上記したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)鍛造加工工程において、鍛造型31を用いた冷間鍛造加工(冷鍛加工)により円柱状のシャフト用素材30に小径部分12が形成され、鍛造加工工程後のウォーム形成工程において、転造ダイス37により小径部分12にウォーム13が形成されて、ウォーム付きアーマチャシャフト7が製造される。つまり、小径部分12を冷鍛加工により形成すると、小径部分を切削加工により形成する場合と比べて、小径部分12の外周面の面粗さが向上し、その外周面が均一面となる。ウォーム13の精度はその小径部分12の外周面の状態に影響を受けるため、その外周面が均一面となることで、ウォーム13の精度が高くなる。従って、精度の高いウォーム13を有するアーマチャシャフト7、及びそのシャフト7を備えたモータ1とすることができる。
特に、ウォーム13は精度が低いとウォームホイール23との噛み合いが悪くなって、作動時に常に噛み合い部分から騒音が発生したり、伝達効率が低くなるという不具合が生じる。従って、ウォーム13を形成する場合には特に高精度に形成する必要があるので、本実施形態は特に有効である。
(2)鍛造加工工程において、シャフト用素材30に対して小径部分12と同時にその小径部分12の先端部に先端軸受部分12aが形成される。従って、先端軸受部分12aを形成する工程を特別に設ける必要がなく、工程を増加することを防止することができる。
(3)鍛造加工工程において、シャフト用素材30に対して小径部分12と同時にその基端端面に凹部11dが形成される。従って、凹部11dを形成する工程を特別に設ける必要がなく、工程を増加することを防止することができる。
(4)鍛造型31は、シャフト用素材30に小径部分12を形成する第1型部32と、シャフト用素材30のシャフト本体11に対応する部分を支持する第2型部33及び第3型部34とを備える。つまり、鍛造型31において第1型部32に大きな荷重がかかるので、該型部32の摩耗が第2型部33及び第3型部34と比べて大きい。そのため、これら型部32〜34を別々とすることで、第1型部32のみを交換することが可能となる。この結果、第1型部32と同時に交換する必要のない第2型部33及び第3型部34をそのまま継続して使用できるので、鍛造型31にかかるコストを低減でき、製造コストを低減することができる。
しかも、冷鍛加工を行う際、鍛造型31の第1〜第3型部32〜34の加工凹部32a及び支持凹部33a,34aには、シャフト用素材30を保護するための潤滑油が塗布される。ここで、第1型部32と第2型部33との間には、段差Aが生じる形状となり、この段差Aに潤滑油が溜まり易くなる。しかしながら、この鍛造型31では、段差A部分に第1型部32と第2型部33との型割面Pが位置するので、その段差Aに溜まった潤滑油が型割面Pの隙間を介して外部に容易に排出できる。従って、この段差Aに潤滑油が溜まることでシャフト用素材30の加工に悪影響が生じることを未然に防止することができる。
(5)第2型部33及び第3型部34は、シャフト7の軸方向において2つに分割可能に構成される。そのため、ウォーム付きアーマチャシャフト7のシャフト本体11の長さが異なるタイプのものを製造する場合、例えば第3型部34のみをシャフト本体11の長さに応じて交換するだけで容易に対応することができる。
(6)スチールボール15を収容するための収容凹部11dに対応した形状をなす成形凸部35bを有するスライド型35がシャフト成形凹部31bの軸線L3方向に沿って該成形凹部31b内に押し込まれて、シャフト用素材30の端面に収容凹部11dが形成される。これにより、端面に収容凹部11dを有するアーマチャシャフト7が製造される。つまり、冷鍛加工により形成される収容凹部11dの内側面(内周面11g及び底面11f)は、鍛造加工面であり、切削加工のように切削刃具により生じていた削り痕がこの冷鍛加工では生じない。従って内側面は、面粗さが極めて小さい均一面となり、切削加工を行った場合と比べて面粗さが著しく向上しかつ安定する。そのため、アーマチャシャフト7が大きなスラスト力を受けて回転する場合等、該シャフト7及びスチールボール15が暴れることによる異音の発生や、収容凹部11d及び該ボール15の偏摩耗、回転ロスといった種々の不具合の発生を抑制することができる。又、冷鍛加工により形成される収容凹部11dの内側面(内周面11g及び底面11f)は加工硬化によって硬度が増すため、スチールボール15の回転による摩耗寿命を長くすることができる。又、冷鍛加工により収容凹部11dを形成することで、収容凹部11dを形成するための切削加工工程が不要となるので、収容凹部11dを容易に形成することができる。しかも、その工程に用いる切削加工装置等を省略できるので、アーマチャシャフト7の製造コストを低減することができる。又、このように冷鍛加工により収容凹部11dを形成すれば、切削加工では生じていた削りカス等の廃材がこの冷鍛加工では出なくなるので、該収容凹部11d内に削りカスが残存する虞がなくなる。これによっても、上記した異音の発生や偏摩耗、回転ロスといった種々の不具合の発生を抑制することができる。
又、アーマチャシャフト7をモータ、特にウォーム減速機構を備えるワイパ装置用の本実施形態のモータ1に適用する場合、ウォーム13に噛み合うウォームホイール23を駆動する際の該ウォームホイール23からの回転反力がアーマチャシャフト7のスラスト力として作用する。しかしながら、本実施形態によるアーマチャシャフト7を用いれば、その駆動時のアーマチャシャフト7の振れや踊りが極めて小さくなり(特に、本実施形態のようにウォーム13が一体に刻設された長尺のアーマチャシャフト7ではその効果が大きく)、静粛性の高いモータ1を構成することができる。
(7)スライド型35の成形凸部35bはその軸方向長さ(D3)がスチールボール15の直径D1寸法よりも小さいため、該成形凸部35bにて形成される収容凹部11dの軸方向長さ(D3)もスチールボール15の直径D1寸法よりも小さくなる。つまり、スチールボール15を収容した際に、該ボール15の一部が突出する状態となるように、収容凹部11dを容易に形成することができる。又、収容凹部11dにスチールボール15を収容した際に、該ボール15の一部がアーマチャシャフト7の端部から突出する状態となるため、アーマチャシャフト7のスラスト力を確実にスチールボール15を介して受けることができる。
(8)スライド型35(成形凸部35b)は、その中心軸線L4がシャフト成形凹部31bの中心軸線L3と一致するように配置されてシャフト成形凹部31b内に押し込まれる。つまり、アーマチャシャフト7の中心軸線L1上にスチールボール15の接触点が位置するように該ボール15を配置できる収容凹部11dを容易に形成することができる。又、収容凹部11dにスチールボール15を収容した際に、該ボール15の接触点がその中心軸線L1(L2)上に位置するように該ボール15が配置される。そのため、アーマチャシャフト7のスラスト力を略一直線上で受け止めることができるので、該収容凹部11dの偏摩耗を防止でき、この偏摩耗による異音の発生を防止することができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
上記実施形態の鍛造型31の構成はこれに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。例えば、本体型31aの分割する位置や数を適宜変更してもよい。特に、上述した実施形態では、第1型部32と第2型部33との段差A部分に第1型部32と第2型部33との型割面Pが位置するように構成された。しかしながら、この型割面Pは、段差A部分の近傍における第2型部33上に設けても良い。また、第1〜第3型部32〜34を一体化した本体型31aとしてもよい。また、スライド型35において、成形凸部35bの部分のみ軸線L3方向に沿ってスライドするように構成してもよい。
上記実施形態では、シャフト用素材30に対して小径部分12と同時に先端軸受部分12aや収容凹部11dを形成するようにしたが、先端軸受部分12aや収容凹部11dの形成は同時でなくてもよい。
上記実施形態のアーマチャシャフト7の形状はこれに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。例えば、図9に示すように、コア固着部分11a及び整流子固着部分11bの外周面のそれぞれにローレット加工を施し、周方向に複数の凸条11f,11gを形成するようにしてもよい。このようにすれば、凸条11f,11gがコア8及び整流子10に食い込むことにより、コア8及び整流子10をシャフト7に対して強固に固定することができる。
上記実施形態の収容凹部11dの形状はこれに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
上記実施形態では、スラスト受けボールをスチールボール15、即ち鉄製のボールとしたが、鉄以外の材料を用いたスラスト受けボールであってもよい。
上記実施形態では、ウォーム13が一体に形成されるアーマチャシャフト7に実施したが、アーマチャシャフト7の形状はこれに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
上記実施形態では、整流子10を有した直流モータ(モータ本体2)に適用されるアーマチャシャフト7について説明したが、整流子10を有しないモータのアーマチャシャフトに適用してもよい。
上記実施形態では、アーマチャシャフト7は、車両用ワイパ装置に用いられるモータ1(回転電機)に適用されたが、これ以外の装置に用いられるモータ(回転電機)のアーマチャシャフトに適用してもよい。
実施形態によるアーマチャシャフトを備えたモータの断面図である。 アーマチャシャフトの平面図である。 シャフト用素材を説明するための説明図である。 アーマチャシャフトの製造手順における鍛造加工工程を説明するための説明図である。 アーマチャシャフトの製造手順における研削加工工程を説明するための説明図である。 アーマチャシャフトの製造手順におけるウォーム形成工程を説明するための説明図である。 アーマチャシャフトに形成されるウォームの精度を示すグラフである。 加工の違いによる収納凹部の面粗さを比較するためのグラフである。 変形例によるアーマチャシャフトを示す平面図である。

Claims (7)

  1. 円柱状のシャフト用素材に対して、コア、若しくはコア及び整流子が固着される固着部分と軸受にて支持される軸受部分とを有するシャフト本体の先端側に連続して小径部分を形成するとともに、該小径部分にウォームを形成するウォーム付きアーマチャシャフトの製造方法であって、
    前記小径部分を形成する小径部分形成型部と前記シャフト本体に対応する部分を支持するシャフト本体支持型部とを備えた鍛造型を用いた冷間鍛造加工により、前記シャフト用素材に前記小径部分を形成する鍛造加工工程と、
    前記鍛造加工工程後、転造ダイスにより前記小径部分にウォームを形成するウォーム形成工程と、を備え
    前記小径部分形成型部を構成する第1型部と、前記シャフト本体支持型部を構成する第2型部との間で生じる段差部またはその近傍に、型割面を位置させ、
    前記シャフト本体支持型部は、シャフト軸方向において2以上の複数に分割可能に構成され、
    さらに、前記小径部分の先端部には先端軸受部分が形成され、前記シャフト本体の基端端面には凹部が形成され
    前記鍛造加工工程において、前記シャフト用素材に対して前記小径部分と同時に前記先端軸受部分、及び凹部を冷間鍛造により形成することを特徴とするウォーム付きアーマチャシャフトの製造方法。
  2. 請求項1に記載のウォーム付きアーマチャシャフトの製造方法において、
    前記段差部の近傍における前記シャフト支持型部を構成する第2型部上に型割面を位置させたことを特徴とするウォーム付きアーマチャシャフトの製造方法。
  3. 円柱状のシャフト用素材に対して、コア、若しくはコア及び整流子が固着される固着部分と軸受にて支持される軸受部分とを有するシャフト本体の先端側に連続して小径部分を形成するとともに、該小径部分にウォームを形成するウォーム付きアーマチャシャフトの製造方法であって、
    前記小径部分を形成する小径部分形成型部と前記シャフト本体に対応する部分を支持するシャフト本体支持型部とを備えた鍛造型を用いた冷間鍛造加工により、前記シャフト用素材に前記小径部分を形成する鍛造加工工程と、
    砥石を前記シャフト本体の外周面に摺接させ、前記シャフト本体の外周面全体の研削加工を行なう研削加工工程と、
    前記鍛造加工工程後、転造ダイスにより前記小径部分にウォームを形成するウォーム形成工程と、を備え
    前記小径部分形成型部を構成する第1型部と、前記シャフト本体支持型部を構成する第2型部との間で生じる段差部またはその近傍に、型割面を位置させ、
    前記シャフト本体支持型部は、シャフト軸方向において2以上の複数に分割可能に構成され、
    さらに、前記小径部分の先端部には先端軸受部分が形成され、前記シャフト本体の基端端面には凹部が形成され
    前記鍛造加工工程において、前記シャフト用素材に対して前記小径部分と同時に前記先端軸受部分、及び凹部を冷間鍛造により形成することを特徴とするウォーム付きアーマチャシャフトの製造方法。
  4. 請求項3に記載のウォーム付きアーマチャシャフトの製造方法において、
    前記研削加工によって、前記シャフト本体の外周面に付着した潤滑油の除去も同時に行なうことを特徴とするウォーム付きアーマチャシャフトの製造方法。
  5. 請求項1または請求項3に記載のウォーム付きアーマチャシャフトの製造方法において、
    前記凹部は、スラスト受けボールを収容するための収容凹部であり、
    前記鍛造加工工程において、前記鍛造型内のシャフト成形凹部内に前記シャフト用素材を配置し、冷間鍛造加工にて前記シャフト用素材を成形するとともに、前記収容凹部に対応した形状をなす成形凸部を有するスライド型を前記シャフト成形凹部の軸線方向に沿って前記シャフト成形凹部内に押し込んで、前記シャフト用素材の端面に前記収容凹部を形成することを特徴とするアーマチャシャフトの製造方法。
  6. 請求項5に記載のアーマチャシャフトの製造方法において、
    前記スライド型の前記成形凸部は、その軸方向長さが前記スラスト受けボールの直径寸法よりも小さいことを特徴とするアーマチャシャフトの製造方法。
  7. 請求項5又は請求項6に記載のアーマチャシャフトの製造方法において、
    前記スライド型は、前記成形凸部の中心軸線が前記シャフト成形凹部の中心軸線と一致するように配置されて、前記シャフト成形凹部内に押し込まれることを特徴とするアーマチャシャフトの製造方法。
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