JP2005204483A - アーマチャシャフトの製造方法、アーマチャシャフト、及び、回転電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転時の振動が少なく、耐久性に優れた安価なアーマチャシャフトの製造方法を提供する。
【解決手段】冷鍛加工を行う鍛造型のシャフト成形凹部内にアーマチャシャフト7を製造するためのシャフト用素材が配置され、曲面突起15に対応した球面形状をなす成形凹部35bを有するスライド型35がシャフト成形凹部の軸線L2方向に沿って該成形凹部内に押し込まれて、シャフト本体11の端面11dに、半球以内で且つ中心点O1がアーマチャシャフト7の中心軸線L1上に設定される外周面15aを有する曲面突起15が形成され、アーマチャシャフト7が製造される。
【選択図】 図7
【解決手段】冷鍛加工を行う鍛造型のシャフト成形凹部内にアーマチャシャフト7を製造するためのシャフト用素材が配置され、曲面突起15に対応した球面形状をなす成形凹部35bを有するスライド型35がシャフト成形凹部の軸線L2方向に沿って該成形凹部内に押し込まれて、シャフト本体11の端面11dに、半球以内で且つ中心点O1がアーマチャシャフト7の中心軸線L1上に設定される外周面15aを有する曲面突起15が形成され、アーマチャシャフト7が製造される。
【選択図】 図7
Description
本発明は、回転電機に用いるアーマチャシャフト及びその製造方法に関するものである。
アーマチャシャフトのスラスト受け構造として、該シャフトの端部を該シャフトの直径よりも小なる部分まで略同心球面状に加工して略同心全球面部を形成し、更に焼き入れ等の熱処理加工を施してその表面の硬度を上げて耐摩耗性を向上させたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
実公昭61−38373号公報
ところで、上記した球面部は、その形状上、アーマチャシャフトを軸線周りに回転させて切削加工を行うことによって形成される。従って、このような切削加工を行った場合、その球面部を正確な球面形状に形成することが困難、即ちアーマチャシャフトの球面部とモータケース側のスラスト受板との接触点が該シャフトの中心軸線と一致するような球面部とすることが困難である。そして、球面部とスラスト受板との接触点がアーマチャシャフトの中心軸線と一致しないアーマチャシャフトを使用した場合、その回転時に該シャフトが暴れる(振動する)虞があった。
しかも、上記のように切削加工にて形成される球面部は、耐摩耗性を向上させるために焼き入れ等の熱処理加工を施してその表面硬度を上げる必要があり、加工工程が増加するだけでなく加工装置が大がかりでコストアップの要因となっていた。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、回転時の振動が少なく、耐久性に優れた安価なアーマチャシャフトの製造方法、その製造方法を用いて製造されたアーマチャシャフト、及び、そのアーマチャシャフトを備えた回転電機を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、スラスト受けのための球面状の曲面突起がシャフト本体の端面より突出して形成されるアーマチャシャフトの製造方法であって、前記曲面突起の外周面を半球以内で且つ該外周面を画定する中心点が前記アーマチャシャフトの中心軸線上に設定され、冷間鍛造加工を行う鍛造型のシャフト成形凹部内に前記アーマチャシャフトを製造するためのシャフト用素材を配置し、前記曲面突起に対応した球面形状をなす成形凹部を有するスライド型を前記シャフト成形凹部の軸線方向に沿って前記シャフト成形凹部内に押し込んで、前記シャフト本体の端面に前記曲面突起を形成することをその要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のアーマチャシャフトの製造方法において、前記スライド型の前記成形凹部は、前記曲面突起の外周面を画定する中心点が前記シャフト本体の端面上、若しくは前記シャフト本体の端面よりも前記曲面突起の突出方向と反対側となるように設定されていることをその要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のアーマチャシャフトの製造方法において、前記スライド型の前記成形凹部は、その軸線方向長さが前記曲面突起の半径以下に設定されていることをその要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のアーマチャシャフトの製造方法において、前記スライド型の前記成形凹部は、その開口の半径が前記シャフト本体の半径以下に設定されていることをその要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のアーマチャシャフトの製造方法において、前記鍛造型にて前記シャフト用素材を所定形状に成形するものであり、その成形と同時に前記スライド型にて前記曲面突起を形成することをその要旨とする。
請求項6に記載の発明は、スラスト受けのための球面状の曲面突起がシャフト本体の端面より突出して形成されるアーマチャシャフトであって、前記曲面突起は、その外周面が冷間鍛造加工によって形成された鍛造加工面であり、該鍛造加工面である前記曲面突起の外周面を半球以内で且つ該外周面を画定する中心点が前記アーマチャシャフトの中心軸線上に設定されて突出形成されていることをその要旨とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のアーマチャシャフトにおいて、前記曲面突起の外周面を画定する中心点が前記シャフト本体の端面、若しくは前記シャフト本体の端面よりも前記曲面突起の突出方向と反対側に設定されていることをその要旨とする。
請求項8に記載の発明は、請求項6又は7に記載のアーマチャシャフトにおいて、前記曲面突起は、その軸線方向長さが前記曲面突起の半径以下に設定されていることをその要旨とする。
請求項9に記載の発明は、請求項6〜8のいずれか1項に記載のアーマチャシャフトにおいて、前記曲面突起は、その基端断面の半径が前記シャフト本体の半径以下に設定されていることをその要旨とする。
請求項10に記載の発明は、請求項6〜9のいずれか1項に記載のアーマチャシャフトにおいて、一部にウォームが形成されていることをその要旨とする。
請求項11に記載の発明は、請求項6〜10のいずれか1項に記載のアーマチャシャフトを用いた回転電機である。
請求項11に記載の発明は、請求項6〜10のいずれか1項に記載のアーマチャシャフトを用いた回転電機である。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、冷間鍛造加工(冷鍛加工)を行う鍛造型のシャフト成形凹部内にアーマチャシャフトを製造するためのシャフト用素材が配置され、曲面突起に対応した球面形状をなす成形凹部を有するスライド型がシャフト成形凹部の軸線方向に沿って該成形凹部内に押し込まれて、シャフト本体の端面に、半球以内で且つ中心点がアーマチャシャフトの中心軸線上に設定される外周面を有する曲面突起が形成され、アーマチャシャフトが製造される。これにより、アーマチャシャフトのスラスト力を受ける曲面突起の頂点部が該シャフトの中心軸線上に正確に配置されるようになるため、該シャフトの回転時に該シャフトが暴れる(振動する)ことが抑制される。しかも、冷鍛加工により形成される曲面突起の外周面は、切削加工のように切削刃具により生じていた削り痕がこの冷鍛加工では生じないため、面粗さが極めて小さい均一面となり、切削加工を行った場合と比べて面粗さが著しく向上しかつ安定する。このことによっても、該シャフトの回転時に該シャフトが暴れる(振動する)ことが抑制される。更に、冷鍛加工により形成される曲面突起は加工硬化によって硬度が増すため、焼き入れ等の熱処理加工を必要とすることなく、該曲面突起の耐摩耗性(耐久性)が向上する。従って、熱処理加工工程が不要となるので、アーマチャシャフトの加工工程及び加工装置が簡素化でき、アーマチャシャフトを安価に製造できる。又、曲面突起を半球以内の球面形状とすることで、該曲面突起がアンダーカット形状とならず、スライド型のスムーズな後退を妨げない。
請求項1に記載の発明によれば、冷間鍛造加工(冷鍛加工)を行う鍛造型のシャフト成形凹部内にアーマチャシャフトを製造するためのシャフト用素材が配置され、曲面突起に対応した球面形状をなす成形凹部を有するスライド型がシャフト成形凹部の軸線方向に沿って該成形凹部内に押し込まれて、シャフト本体の端面に、半球以内で且つ中心点がアーマチャシャフトの中心軸線上に設定される外周面を有する曲面突起が形成され、アーマチャシャフトが製造される。これにより、アーマチャシャフトのスラスト力を受ける曲面突起の頂点部が該シャフトの中心軸線上に正確に配置されるようになるため、該シャフトの回転時に該シャフトが暴れる(振動する)ことが抑制される。しかも、冷鍛加工により形成される曲面突起の外周面は、切削加工のように切削刃具により生じていた削り痕がこの冷鍛加工では生じないため、面粗さが極めて小さい均一面となり、切削加工を行った場合と比べて面粗さが著しく向上しかつ安定する。このことによっても、該シャフトの回転時に該シャフトが暴れる(振動する)ことが抑制される。更に、冷鍛加工により形成される曲面突起は加工硬化によって硬度が増すため、焼き入れ等の熱処理加工を必要とすることなく、該曲面突起の耐摩耗性(耐久性)が向上する。従って、熱処理加工工程が不要となるので、アーマチャシャフトの加工工程及び加工装置が簡素化でき、アーマチャシャフトを安価に製造できる。又、曲面突起を半球以内の球面形状とすることで、該曲面突起がアンダーカット形状とならず、スライド型のスムーズな後退を妨げない。
請求項2に記載の発明によれば、スライド型の成形凹部は、曲面突起の外周面を画定する中心点がシャフト本体の端面上、若しくはシャフト本体の端面よりも曲面突起の突出方向と反対側となるように設定される。従って、該成形凹部にて、シャフト本体の端面に半球以内の外周面を有する曲面突起が形成される。
請求項3に記載の発明によれば、スライド型の成形凹部は、その軸線方向長さが曲面突起の半径以下に設定されるため、該成形凹部にて、軸線方向長さが曲面突起の半径以下の曲面突起が形成される。
請求項4に記載の発明によれば、スライド型の成形凹部は、その開口の半径がシャフト本体の半径以下に設定されるため、該成形凹部にて、基端断面の半径がシャフト本体の半径以下の曲面突起が形成される。
請求項5に記載の発明によれば、鍛造型にてシャフト用素材を所定形状に成形するものであり、その成形と同時にスライド型にて曲面突起が形成される。そのため、アーマチャシャフトにかかる冷鍛加工工程が短くてすみ、該シャフトの製造コストの低減に貢献できる。
請求項6に記載の発明によれば、アーマチャシャフトのシャフト本体の端面に形成される曲面突起は、その外周面が冷間鍛造加工によって形成された鍛造加工面であり、該鍛造加工面である曲面突起の外周面を半球以内で且つ該外周面を画定する中心点がアーマチャシャフトの中心軸線上に設定されて突出形成される。これにより、アーマチャシャフトのスラスト力を受ける曲面突起の頂点部が該シャフトの中心軸線上に配置されることから、該シャフトの回転時に該シャフトが暴れる(振動する)ことが抑制される。しかも、冷鍛加工により形成される曲面突起の外周面は、切削加工のように切削刃具により生じていた削り痕がこの冷鍛加工では生じないため、面粗さが極めて小さい均一面となり、切削加工を行った場合と比べて面粗さが著しく向上しかつ安定する。このことによっても、該シャフトの回転時に該シャフトが暴れる(振動する)ことが抑制される。更に、冷鍛加工により形成される曲面突起は加工硬化によって硬度が増しているため、焼き入れ等の熱処理加工を必要とすることなく、該曲面突起の耐摩耗性(耐久性)に優れている。従って、熱処理加工工程が不要となるので、アーマチャシャフトの加工工程及び加工装置が簡素化でき、安価なアーマチャシャフトを提供できる。又、曲面突起を半球以内の球面形状とすることで、該曲面突起がアンダーカット形状とならず、該曲面突起の形成時に、該曲面突起を形成するスライド型のスムーズな後退を妨げない。
請求項7に記載の発明によれば、曲面突起の外周面を画定する中心点がシャフト本体の端面上、若しくはシャフト本体の端面よりも曲面突起の突出方向と反対側に設定される。つまり、シャフト本体の端面に半球以内の外周面を有する曲面突起が形成される。
請求項8に記載の発明によれば、曲面突起は、その軸線方向長さが曲面突起の半径以下に設定される。
請求項9に記載の発明によれば、曲面突起は、その基端断面の半径がシャフト本体の半径以下に設定される。
請求項9に記載の発明によれば、曲面突起は、その基端断面の半径がシャフト本体の半径以下に設定される。
請求項10に記載の発明によれば、アーマチャシャフトの一部にウォームが形成される。つまり、一部にウォームが形成されるアーマチャシャフトには、ウォームに噛み合うウォームホイールを駆動する際の該ウォームホイールからの回転反力にて大きなスラスト力が継続的に生じるため、特に好適である。
請求項11に記載の発明によれば、回転電機は請求項6〜10のいずれか1項に記載のアーマチャシャフトを用いているので、回転時の振動が少なく、耐久性に優れた安価な回転電機となる。
従って、本発明によれば、回転時の振動が少なく、耐久性に優れた安価なアーマチャシャフトの製造方法、その製造方法を用いて製造されたアーマチャシャフト、及び、そのアーマチャシャフトを備えた回転電機を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態のモータ1を示す。本実施形態のモータ1は、車両用ワイパ装置の駆動源として用いられるモータであって、モータ本体2と減速機構が収容される減速部3とが一体に組み付けられる減速機構付きモータである。
図1は、本実施形態のモータ1を示す。本実施形態のモータ1は、車両用ワイパ装置の駆動源として用いられるモータであって、モータ本体2と減速機構が収容される減速部3とが一体に組み付けられる減速機構付きモータである。
モータ本体2は、直流モータよりなり、有底円筒状のヨークハウジング4を有している。ヨークハウジング4の内側面には一対のマグネット5が固着され、該マグネット5の内側にはアーマチャ(電機子)6が回転可能に収容されている。アーマチャ6は、アーマチャシャフト7、コア8、巻線9及び整流子10を備えている。
アーマチャシャフト7は、図2に示すように、基端部から先端部寄りの所定部分までがシャフト本体11であり、該シャフト本体11より先端部側が該シャフト本体11よりも小径となる小径部分12であって、該小径部分12にはウォーム13が形成されている。
シャフト本体11の略中央部は、コア8を固着するためのコア固着部分11aとなっており、該コア固着部分11aよりも先端側の所定部位は、整流子10を固着するための整流子固着部分11bとなっている。又、シャフト本体11の基端部は、基端軸受部分11cとなっている。基端軸受部分11cは、図1に示すように、ヨークハウジング4の底部中央に固定される滑り軸受14にてラジアル方向に支持される部分である。又、シャフト本体11(基端軸受部分11c)の端面11dには、図2及び図7に示すように、アーマチャシャフト7のスラスト力を受けるべく半球よりも小さい球面状をなす曲面突起15が形成されている。因みに、シャフト本体11の端面11dは、その半径がR1となる終端部分の面としている。
具体的に、曲面突起15は、その外周面15aが同一の中心点O1を中心とした半径r1の凸曲面形状に形成されている。この中心点O1は、アーマチャシャフト7の中心軸線L1上であって、シャフト本体11の端面11dよりも所定長さβ1だけ内側(反端部側)に位置している。即ち、曲面突起15の頂点部15bがアーマチャシャフト7の中心軸線L1上となり、該中心軸線L1方向における曲面突起15の長さはH1となり、シャフト本体11の端面11dにおける曲面突起15の基端断面の半径はα1となる。又、曲面突起15の基端断面の半径α1と、シャフト本体11の半径R1との関係は「α1<R1」となるように設定、即ちシャフト本体11の端面11dにおいて該端面11dよりも曲面突起15が小さく形成されている。又、曲面突起15の半径r1と、シャフト本体11の半径R1との関係は「r1<R1」となるように設定されている。尚、中心点O1がシャフト本体11の端面11dよりも内側(反端部側)に位置しているため、曲面突起15の基端断面の半径α1と、曲面突起15の半径r1との関係は「α1<r1」となっている。
因みに、後述するが、アーマチャシャフト7は、ウォーム13が形成される前段階で冷間鍛造加工(冷鍛加工)が施され、この曲面突起15もその冷鍛加工にて形成される。従って、曲面突起15の外周面15aは、硬度が高く面粗さが極めて小さい鍛造加工面となっている。
図2に示すように、シャフト本体11の先端部、即ちアーマチャシャフト7の略中央部は、中央軸受部分11eとなっている。中央軸受部分11eは、減速部3のギヤハウジング21に固着される滑り軸受22にてラジアル方向において支持される部分である。この中央軸受部分11eより先端側は、シャフト本体11よりも直径が小さい前記小径部分12となっている。この小径部分12には、ウォーム13が形成されている。尚、このウォーム13の外径は、中央軸受部分11e(シャフト本体11)の直径より小さくなるように形成されている。小径部分12の先端部は、更に小径に形成されており、ギヤハウジング21に形成される挿入孔21cに挿入されて該挿入孔21cにて支持される先端軸受部分12aとなっている。又、挿入孔21c内における先端軸受部分12aの先端面側に形成される空間には樹脂材27が注入されて固化され、その固化された樹脂材27とアーマチャシャフト7の先端面(先端軸受部分12aの先端面)と僅かな隙間を有して該シャフト7のスラスト受けが行われている。
そして、このようなアーマチャシャフト7のコア固着部分11aにコア8が固着され、整流子固着部分11bに整流子10が固着され、固着されたコア8及び整流子10に巻線9が巻装されてアーマチャ6が構成されている。このようなアーマチャ6は、アーマチャシャフト7の基端軸受部分11cをヨークハウジング4底部の滑り軸受14内に挿入し、曲面突起15が該底部に装着されるスラスト受けプレート16に当接するようにして、マグネット5が固着されたヨークハウジング4内に収容される。そして、このアーマチャ6を収容したヨークハウジング4(モータ本体2)は、ギヤハウジング21(減速部3)に対して組み付けられる。
前記減速部3は、ギヤハウジング21を有している。ギヤハウジング21は、前記モータ本体2から延びるアーマチャシャフト7の先端側を収容するシャフト収容部21aとウォームホイール23を収容するホイール収容部21bとを備えた所定形状をなしている。
シャフト収容部21aの基端部には、アーマチャシャフト7の中央軸受部分11eをラジアル方向において支持する滑り軸受22が固着されている。シャフト収容部21aの先端部には、アーマチャシャフト7(小径部分12)の先端軸受部分12aが挿入され該部分12aを支持するための挿入孔21cが形成されている。尚、前記モータ本体2をギヤハウジング21に対して組み付ける際、アーマチャシャフト7の先端側(ウォーム13及び先端軸受部分12a)が滑り軸受22内に挿入されてシャフト収容部21a内に収容される。このとき、ウォーム13の外径は中央軸受部分11eの外径、即ち滑り軸受22の内径より小さく形成されているので、該ウォーム13が滑り軸受22内周面に接触しないようになっている。
ホイール収容部21bには、アーマチャシャフト7のウォーム13と噛合されるウォームホイール23が回転可能に収容される。ウォームホイール23には、出力軸24が一体回転するように設けられている。
又、ギヤハウジング21におけるモータ本体2と対向する部位には、ブラシ装置25が固定されている。ブラシ装置25には、前記整流子10に摺接する給電ブラシ26が保持されている。ブラシ装置25は、外部から図示しない給電線を介して電源供給を受け、その電源を給電ブラシ26及び整流子10を介してアーマチャ6(巻線9)に供給するようになっている。これにより、アーマチャ6が回転し、アーマチャシャフト7が回転することにより、ウォーム13及びウォームホイール23を介して出力軸24が回転され、該出力軸24の回転に基づいてワイパ装置が作動するようになっている。
次に、本実施形態で用いるウォーム付きのアーマチャシャフト7の製造手順について説明する。
前記アーマチャシャフト7は、図3(a)(b)に示すような円柱状のシャフト用素材30を加工して製造されている。シャフト用素材30は、先ず、図4に示すような鍛造型31を用い、先端側に小径部分12(先端軸受部分12aを含む)を形成し、基端部に曲面突起15を形成すべく冷間鍛造加工(冷鍛加工)が施される。
前記アーマチャシャフト7は、図3(a)(b)に示すような円柱状のシャフト用素材30を加工して製造されている。シャフト用素材30は、先ず、図4に示すような鍛造型31を用い、先端側に小径部分12(先端軸受部分12aを含む)を形成し、基端部に曲面突起15を形成すべく冷間鍛造加工(冷鍛加工)が施される。
鍛造型31は、2分割して互いに接離されシャフト用素材30が配置される一対の本体型31a(図4においては、一方の本体型31aのみ図示)と、該本体型31a内に押し込まれるスライド型35を備えている。本体型31aは、更にシャフト用素材30の軸線方向(スライド型35の押し込み方向)においてそれぞれ第1〜第3型部32〜34の3つに分割可能に構成され、これら第1〜第3型部32〜34に跨ってアーマチャシャフト7を成形するための断面円形状のシャフト成形凹部31bを有している。第1型部32は、シャフト用素材30の先端部分を鍛錬して小径部分12(先端軸受部分12aを含む)を形成するための小径部分加工凹部32aを備えている。第2型部33及び第3型部34は、第1型部32がシャフト用素材30に小径部分12を形成するにあたりシャフト本体11を支持するためのシャフト本体支持凹部33a,34aをそれぞれ備えている。これら小径部分加工凹部32a及びシャフト本体支持凹部33a,34aにてシャフト成形凹部31bが構成されている。
一方、スライド型35は、円柱状をなし、シャフト成形凹部31bの中心軸線L2に沿って該シャフト成形凹部31b内にスライド移動可能に設けられ、該軸線L2に沿って該シャフト成形凹部31b内に押し込まれる。スライド型35は、図7に示すように、その先端面35aに前記曲面突起15を形成するための成形凹部35bが形成されている。
成形凹部35bは、その内周面35cが同一の中心点O2を中心とした半径r2の凹曲面形状に形成されている。この中心点O2は、シャフト成形凹部31bの中心軸線L2上であって、該スライド型35の先端面35aよりも所定長さβ2だけ離間した位置に設定されている。即ち、成形凹部35bの最深部35dがシャフト成形凹部31bの中心軸線L2上となり、該中心軸線L2方向の長さがH2となり、スライド型35の先端面35aにおける成形凹部35b開口の半径はα2となる。因みに、この成形凹部35bに関する半径r2,α2及び長さH2は、前記曲面突起15に関する半径r1,α1及び長さH1と一致する。
そして、本体型31aにてシャフト用素材30の先端部分に小径部分12(先端軸受部分12aを含む)を形成するのと同時に、スライド型35にてシャフト用素材30の基端部(シャフト本体11の端面11d)に曲面突起15が形成される。
次いで、図5に示すように、シャフト本体11の基端軸受部分11c及び中央軸受部分11eの外周面を高精度に形成すべく、砥石36をシャフト本体11の外周面全体に対して摺接させ、該シャフト本体11の外周面全体の研削加工が施される。つまり、この研削加工により、基端軸受部分11c及び中央軸受部分11eの外周面における面粗さの向上及び真円度の向上が図られている。
次いで、図6に示すように、転造ダイス37の間に冷鍛加工が施された小径部分12を挟み込み、転造ダイス37を回転又は移動させることでウォーム13が形成され、本実施形態のウォーム付きアーマチャシャフト7が製造されている。
このようにして製造されるアーマチャシャフト7において、スライド型35をシャフト成形凹部31bの中心軸線L2に沿って押し込んで、該中心軸線L2上に最深部35dを有する成形凹部35bにて曲面突起15を形成するので、該中心軸線L2と該シャフト7の中心軸線L1とが一致することから、該曲面突起15の頂点部15bが該シャフト7の中心軸線L1上に正確に配置されるようになる。従って、アーマチャシャフト7の曲面突起15とスラスト受けプレート16との接触点が該シャフト7の中心軸線L1上に正確に配置されるので、該シャフト7の回転時に該シャフト7が暴れる(振動する)ことが抑制される。
しかも、冷鍛加工により形成される曲面突起15の外周面15aは、切削加工のように切削刃具により生じていた削り痕がこの冷鍛加工では生じないため、面粗さが極めて小さい均一面となり、切削加工を行った場合と比べて面粗さが著しく向上しかつ安定する。このことによっても、該シャフト7の回転時に該シャフト7が暴れる(振動する)ことが抑制される。
更に、冷鍛加工により形成される曲面突起15は加工硬化によって硬度が増すため、焼き入れ等の熱処理加工を必要とすることなく、該曲面突起15の耐摩耗性が向上する。従って、熱処理加工工程が不要となるので、アーマチャシャフト7の加工工程及び加工装置が簡素化でき、アーマチャシャフト7を安価に製造できる。
尚、ウォーム13を形成する小径部分12も冷鍛加工が施されるので、該小径部分12の外周面も面粗さが極めて小さい均一面となる。そのため、その後形成するウォーム13の精度が高くなる。しかも、ウォーム13を形成(転造)する際の加工基準がシャフト本体11の外周面としているので、ウォーム転造の前工程において加工基準となるシャフト本体11の外周面の研削加工を行うことにより、ウォーム13の精度がより高いものとなっている。
上記したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)冷間鍛造加工(冷鍛加工)を行う鍛造型31のシャフト成形凹部31b内にアーマチャシャフト7を製造するためのシャフト用素材30が配置され、曲面突起15に対応した球面形状をなす成形凹部35bを有するスライド型35がシャフト成形凹部31bの軸線L2方向に沿って該成形凹部31b内に押し込まれて、シャフト本体11の端面11dに、半球以内で且つ中心点O1がアーマチャシャフト7の中心軸線L1上に設定される外周面15aを有する曲面突起15が形成され、アーマチャシャフト7が製造される。これにより、アーマチャシャフト7のスラスト力を受ける曲面突起15の頂点部15bが該シャフト7の中心軸線L1上に正確に配置されるようになるため、該シャフト7の回転時に該シャフト7が暴れる(振動する)ことを抑制することができる。しかも、冷鍛加工により形成される曲面突起15の外周面15aは、切削加工のように切削刃具により生じていた削り痕がこの冷鍛加工では生じないため、面粗さが極めて小さい均一面となり、切削加工を行った場合と比べて面粗さが著しく向上しかつ安定する。このことによっても、該シャフト7の回転時に該シャフト7が暴れる(振動する)ことを抑制することができる。更に、冷鍛加工により形成される曲面突起15は加工硬化によって硬度が増すため、焼き入れ等の熱処理加工を必要とすることなく、該曲面突起15の耐摩耗性(耐久性)を優れたものとすることができる。従って、熱処理加工工程が不要となるので、アーマチャシャフト7の加工工程及び加工装置が簡素化でき、アーマチャシャフト7を安価に製造することができる。
(1)冷間鍛造加工(冷鍛加工)を行う鍛造型31のシャフト成形凹部31b内にアーマチャシャフト7を製造するためのシャフト用素材30が配置され、曲面突起15に対応した球面形状をなす成形凹部35bを有するスライド型35がシャフト成形凹部31bの軸線L2方向に沿って該成形凹部31b内に押し込まれて、シャフト本体11の端面11dに、半球以内で且つ中心点O1がアーマチャシャフト7の中心軸線L1上に設定される外周面15aを有する曲面突起15が形成され、アーマチャシャフト7が製造される。これにより、アーマチャシャフト7のスラスト力を受ける曲面突起15の頂点部15bが該シャフト7の中心軸線L1上に正確に配置されるようになるため、該シャフト7の回転時に該シャフト7が暴れる(振動する)ことを抑制することができる。しかも、冷鍛加工により形成される曲面突起15の外周面15aは、切削加工のように切削刃具により生じていた削り痕がこの冷鍛加工では生じないため、面粗さが極めて小さい均一面となり、切削加工を行った場合と比べて面粗さが著しく向上しかつ安定する。このことによっても、該シャフト7の回転時に該シャフト7が暴れる(振動する)ことを抑制することができる。更に、冷鍛加工により形成される曲面突起15は加工硬化によって硬度が増すため、焼き入れ等の熱処理加工を必要とすることなく、該曲面突起15の耐摩耗性(耐久性)を優れたものとすることができる。従って、熱処理加工工程が不要となるので、アーマチャシャフト7の加工工程及び加工装置が簡素化でき、アーマチャシャフト7を安価に製造することができる。
又、こうして製造されたアーマチャシャフト7をモータ、特にウォーム減速機構を備えるワイパ装置用の本実施形態のモータ1に適用することにより、ウォーム13に噛み合うウォームホイール23を駆動する際の該ウォームホイール23からの回転反力がアーマチャシャフト7のスラスト力として作用する。しかしながら、その駆動時のアーマチャシャフト7が暴れる(振動する)ことが抑制され(特に、本実施形態のようにウォーム13が一体に刻設された長尺のアーマチャシャフト7ではその効果が大きく)、静粛性の高いモータ1の構成に寄与することができる。
(2)シャフト本体11の端面11dに半球以内の曲面突起15を形成するので、該曲面突起15がアンダーカット形状とならず、スライド型35のスムーズな後退を妨げない。
(3)本体型31aにてシャフト用素材30の先端部分に小径部分12(先端軸受部分12aを含む)を形成するのと同時に、スライド型35にてシャフト用素材30の基端部(シャフト本体11の端面11d)に曲面突起15が形成される。従って、アーマチャシャフト7にかかる冷鍛加工工程が短くてすみ、該シャフト7の製造コストの低減に貢献することができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、図7に示すように、シャフト本体11の端面11dよりも所定長さβ1だけ内側(反端部側)に位置する中心点O1からの半径r1と、シャフト本体11の端面11dにおける曲面突起15の基端断面の半径α1と、シャフト本体11の半径R1との関係を「α1<r1<R1」とした曲面突起15を形成したが、曲面突起15の形状はこれに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。例えば、図8〜図10に示すような曲面突起15であってもよい。
○上記実施形態では、図7に示すように、シャフト本体11の端面11dよりも所定長さβ1だけ内側(反端部側)に位置する中心点O1からの半径r1と、シャフト本体11の端面11dにおける曲面突起15の基端断面の半径α1と、シャフト本体11の半径R1との関係を「α1<r1<R1」とした曲面突起15を形成したが、曲面突起15の形状はこれに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。例えば、図8〜図10に示すような曲面突起15であってもよい。
図8(a)に示すように、シャフト本体11の端面11dから中心点O1までの長さβ1を長くして該中心点O1からの半径r1をシャフト本体11の半径R1を大きくする一方、曲面突起15の基端断面の半径α1を上記実施形態と等しくした、即ち「α1<R1<r1」を満足する曲面突起15であってもよい。尚、この曲面突起15は、図示しないが、該曲面突起15に対応した球面形状に変更された成形凹部35bを有する図7(a)のようなスライド型35を用いて形成される。
又、図8(b)に示すように、シャフト本体11の端面11dから中心点O1までの長さβ1を長くして該中心点O1からの半径r1をシャフト本体11の半径R1と等しくする一方、曲面突起15の基端断面の半径α1を上記実施形態と等しくした、即ち「α1<r1=R1」を満足する曲面突起15であってもよい。尚、この曲面突起15は、図示しないが、該曲面突起15に変更された球面形状をなす成形凹部35bを有する図7(a)のようなスライド型35を用いて形成される。このように、中心点O1がシャフト本体11の端面11dよりも曲面突起15の突出方向と反対方向側に位置することにより、曲面突起15の半径r1よりも小さな曲面突起15の長さH1とできるので、アーマチャシャフト7の全長を短くすることができ、小型軽量化に貢献することができる。
又、図8(c)に示すように、シャフト本体11の端面11d上に中心点O1を設けて該中心点O1からの半径r1を曲面突起15の基端断面の半径α1と等しくした、即ち「α1=r1<R1」を満足する曲面突起15であってもよい。尚、この曲面突起15は、図示しないが、該曲面突起15に変更された球面形状をなす成形凹部35bを有する図7(a)のようなスライド型35を用いて形成される。
又、図9(a)(b)に示すように、シャフト本体11の端面11dにおける曲面突起15の基端断面の半径α1をシャフト本体11の半径R1と等しくし、シャフト本体11の端面11dから中心点O1まで長さβ1を有する、即ち「α1=R1<r1」を満足する曲面突起15であってもよい。この曲面突起15は、シャフト本体11の端面11dと同じ大きさとなる。又、この曲面突起15は、同図9(a)に示すように、中心点O2の位置や半径r2,α2等、該曲面突起15に対応した球面形状に変更された成形凹部35bを有するスライド型35を用いて形成される。
又、図9(c)に示すように、シャフト本体11の端面11d上に中心点O1を設け、曲面突起15の基端断面の半径α1をシャフト本体11の半径R1と等しくした、即ち「α1=R1=r1」を満足する曲面突起15であってもよい。尚、この曲面突起15は、図示しないが、該曲面突起15に変更された球面形状をなす成形凹部35bを有する図9(a)のようなスライド型35を用いて形成される。
又、図10(a)に示すように、シャフト本体11の端面11dから該シャフト本体11の半径R1より小径の円柱突起17を形成し、その円柱突起17の先端部に対して図示しないがスライド型35を押し込んで冷鍛加工を行って、図10(b)のように、円柱突起17に曲面突起15を形成してもよい。因みに、この曲面突起15は、シャフト本体11の半径R1と曲面突起15の半径r1との関係が「R1=r1」であり、曲面突起15の外周面15aの中心点O1がシャフト本体11の端面11dから曲面突起15の突出方向に設定されている。又、この形態では、曲面突起15の形成時に、該曲面突起15の外周縁にかえり(バリ)15cが生じるが、このかえり15cをシャフト本体11の端面11dと円柱突起17の外周面とで形成される段差部18に収容して、シャフト本体11の外周面よりも径方向外側に突出するのを防止するようになっている。尚、この曲面突起15は、図示しないが、該曲面突起15に変更された球面形状をなす成形凹部35bを有する図9(a)のようなスライド型35を用いて形成される。
これら図8〜図10のような形態に変更しても、上記実施形態と同様な効果を得ることができる。
○上記実施形態では、ウォーム13が一体に形成されるアーマチャシャフト7に実施したが、例えば、ウォーム13を形成していない等、アーマチャシャフト7の形状はこれに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
○上記実施形態では、ウォーム13が一体に形成されるアーマチャシャフト7に実施したが、例えば、ウォーム13を形成していない等、アーマチャシャフト7の形状はこれに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
○上記実施形態の鍛造型31の構成はこれに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。例えば、本体型31a(第1〜第3型部32〜34)の分割する位置や数を適宜変更してもよい。又、第1〜第3型部32〜34を一体化した本体型31aとしてもよい。
○上記実施形態では、シャフト用素材30に対して小径部分12と同時に先端軸受部分12aや曲面突起15を形成するようにしたが、先端軸受部分12aや曲面突起15の形成は同時でなくてもよい。
○上記実施形態では、整流子10を有した直流モータ(モータ本体2)のアーマチャシャフト7に実施したが、整流子10を有しないモータのアーマチャシャフトに実施してもよい。
○上記実施形態では、車両用ワイパ装置に用いられるモータ1(回転電機)のアーマチャシャフト7に実施したが、これ以外の装置に用いられるモータ(回転電機)のアーマチャシャフトに実施してもよい。
7…アーマチャシャフト、11…シャフト本体、11d…端面、13…ウォーム、15…曲面突起、15a…外周面、30…シャフト用素材、31…鍛造型、31b…シャフト成形凹部、35…スライド型、35b…成形凹部、L1,L2…軸線、H1,H2…長さ、R1,r1,α1,α2…半径。
Claims (11)
- スラスト受けのための球面状の曲面突起がシャフト本体の端面より突出して形成されるアーマチャシャフトの製造方法であって、
前記曲面突起の外周面を半球以内で且つ該外周面を画定する中心点が前記アーマチャシャフトの中心軸線上に設定され、
冷間鍛造加工を行う鍛造型のシャフト成形凹部内に前記アーマチャシャフトを製造するためのシャフト用素材を配置し、前記曲面突起に対応した球面形状をなす成形凹部を有するスライド型を前記シャフト成形凹部の軸線方向に沿って前記シャフト成形凹部内に押し込んで、前記シャフト本体の端面に前記曲面突起を形成することを特徴とするアーマチャシャフトの製造方法。 - 請求項1に記載のアーマチャシャフトの製造方法において、
前記スライド型の前記成形凹部は、前記曲面突起の外周面を画定する中心点が前記シャフト本体の端面、若しくは前記シャフト本体の端面よりも前記曲面突起の突出方向と反対側となるように設定されていることを特徴とするアーマチャシャフトの製造方法。 - 請求項1又は2に記載のアーマチャシャフトの製造方法において、
前記スライド型の前記成形凹部は、その軸線方向長さが前記曲面突起の半径以下に設定されていることを特徴とするアーマチャシャフトの製造方法。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のアーマチャシャフトの製造方法において、
前記スライド型の前記成形凹部は、その開口の半径が前記シャフト本体の半径以下に設定されていることを特徴とするアーマチャシャフトの製造方法。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のアーマチャシャフトの製造方法において、
前記鍛造型にて前記シャフト用素材を所定形状に成形するものであり、その成形と同時に前記スライド型にて前記曲面突起を形成することを特徴とするアーマチャシャフトの製造方法。 - スラスト受けのための球面状の曲面突起がシャフト本体の端面より突出して形成されるアーマチャシャフトであって、
前記曲面突起は、その外周面が冷間鍛造加工によって形成された鍛造加工面であり、該鍛造加工面である前記曲面突起の外周面を半球以内で且つ該外周面を画定する中心点が前記アーマチャシャフトの中心軸線上に設定されて突出形成されていることを特徴とするアーマチャシャフト。 - 請求項6に記載のアーマチャシャフトにおいて、
前記曲面突起の外周面を画定する中心点が前記シャフト本体の端面、若しくは前記シャフト本体の端面よりも前記曲面突起の突出方向と反対側に設定されていることを特徴とするアーマチャシャフト。 - 請求項6又は7に記載のアーマチャシャフトにおいて、
前記曲面突起は、その軸線方向長さが前記曲面突起の半径以下に設定されていることを特徴とするアーマチャシャフト。 - 請求項6〜8のいずれか1項に記載のアーマチャシャフトにおいて、
前記曲面突起は、その基端断面の半径が前記シャフト本体の半径以下に設定されていることを特徴とするアーマチャシャフト。 - 請求項6〜9のいずれか1項に記載のアーマチャシャフトにおいて、
一部にウォームが形成されていることを特徴とするアーマチャシャフト。 - 請求項6〜10のいずれか1項に記載のアーマチャシャフトを用いたことを特徴とする回転電機。
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JP2009195971A (ja) * | 2008-02-25 | 2009-09-03 | Asmo Co Ltd | 段部付きシャフトの製造方法及びアーマチャシャフトの製造方法、並びに段部付きシャフトの成型装置 |
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- 2004-01-19 JP JP2004010897A patent/JP2005204483A/ja not_active Abandoned
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