JP2005329499A - ウォーム付きアーマチャシャフトの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】焼入れ処理を必要としないウォーム付きアーマチャシャフトの製造方法において、製造時間の増大を抑えて生産性を向上させることができるウォーム付きアーマチャシャフトの製造方法を提供する。
【解決手段】外周面30aにボンデ層31が形成されたシャフト用素材30には、鍛造型を用いた冷間鍛造加工を施すことにより、大径部11及び小径部12が形成される。その後、大径部11において基端軸受部分11c及び中央軸受部分11eの外径精度を高精度に形成すべく、大径部11の外周面11fに研削加工が施される。この時、大径部11の外周面11fが研削されると共に、大径部11の外周面11fに形成されていたボンデ層31が除去される。
【選択図】 図5
【解決手段】外周面30aにボンデ層31が形成されたシャフト用素材30には、鍛造型を用いた冷間鍛造加工を施すことにより、大径部11及び小径部12が形成される。その後、大径部11において基端軸受部分11c及び中央軸受部分11eの外径精度を高精度に形成すべく、大径部11の外周面11fに研削加工が施される。この時、大径部11の外周面11fが研削されると共に、大径部11の外周面11fに形成されていたボンデ層31が除去される。
【選択図】 図5
Description
電機子に備えられ、冷間鍛造により製造されるウォーム付きアーマチャシャフトの製造方法に関するものである。
モータに備えられる電機子のシャフトは、例えば、特許文献1にて開示されている。特許文献1にて開示されているシャフトは、該シャフトの中央部から基端部側にかけての固着部分に、巻線が巻回されるコアと整流子とが並んで固着されている。そして、このコア及び整流子より突出したシャフトの部分は、ハウジング内に配設される一対の軸受と摺接する軸受部分となっている。シャフトの先端部には、前記固着部分や軸受部分よりも小径の小径部が形成されており、該小径部には、出力軸を駆動するウォームホイールと噛合するウォームが形成されている。
このような電機子のシャフトは、製造コスト削減のために生産性の高い冷間鍛造加工により形成される。その際、冷間鍛造加工を円滑に行うために、シャフトを形成する材料は、その硬度が低いものが用いられる。更に、材料の外周面には、冷間鍛造加工の前に、潤滑剤を保持することにより潤滑性を有する潤滑剤保持層が形成される。このような材料は、冷間鍛造加工が施された後、硬度を得るために焼入れされる(焼入れ工程)。シャフトに焼入れを行うと、シャフトの外周面に形成されていた潤滑剤保持層は、炭化して黒皮となり潤滑性を失う。その後、シャフトとして必要な外径精度に仕上げるための研削加工が施される。
ところで、冷間鍛造加工後に行われる焼入れ工程は、シャフトの硬度を高めるために必要とされる工程であるが、硬度が要求されないシャフトについては、焼入れ工程は不要な工程となる。
特開平11−146603号公報
しかしながら、硬度が要求されないシャフトにおいて、焼入れ処理が施されないと、シャフトの外周面には、潤滑剤保持層が潤滑性を保った状態のまま残される。潤滑剤保持層は、冷間鍛造加工時には必要であるが、冷間鍛造加工が終了した後は不要なものである。
そこで、従来は、冷間鍛造加工後のシャフトに、潤滑剤保持層を除去する工程(例えば、ショットブラスト工程,薬品を用いて除去する工程等)を追加して行っていた。しかし、潤滑剤保持層を除去する工程を追加すると、製造工程が増加して製造コストの増加を招いてしまうという問題がある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、焼入れ処理を必要としないウォーム付きアーマチャシャフトの製造方法において、製造時間の増大を抑えて生産性を向上させることができるウォーム付きアーマチャシャフトの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、コア、若しくはコア及び整流子が固着される固着部分と軸受にて支持される軸受部分とを有する大径部と、該大径部の先端に連続して設けられウォームが形成された小径部とを備えたウォーム付きアーマチャシャフトの製造方法であって、前記ウォーム付きアーマチャシャフトとなる円柱状のシャフト用素材の外周面に、潤滑剤保持層を形成する潤滑剤保持層形成工程と、前記潤滑剤保持層形成工程後、鍛造型を用いた冷間鍛造加工により前記大径部と前記小径部とを形成する鍛造加工工程と、前記鍛造加工工程後、円柱状のローラ型研削砥石を備えたローラ型研削装置によって前記大径部の外周を研削すると共に、該研削によって前記潤滑剤保持層を除去する研削加工工程とを備えたことを特徴とするウォーム付きアーマチャシャフトの製造方法とした。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のウォーム付きアーマチャシャフトの製造方法において、前記ローラ型研削砥石の研削面の軸方向長さは、前記大径部の軸方向長さ以上に長く設定されていることを特徴とするウォーム付きアーマチャシャフトの製造方法。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、潤滑剤保持層は、研削加工工程において、大径部の外周面に施される研削によって除去される。研削加工工程は、焼入れを必要としないウォーム付きアーマチャシャフトであっても、軸受部分を有する大径部には、その精度を向上させるために必要な工程である。その研削加工工程において、大径部の外周を研削すると共に潤滑剤保持層を除去することにより、ショットブラスト工程等、潤滑剤保持層を除去するためだけの工程を必要とすることなく、潤滑剤保持層を除去することができる。従って、製造時間の増大を抑えて生産性を向上させることができる。
請求項1に記載の発明によれば、潤滑剤保持層は、研削加工工程において、大径部の外周面に施される研削によって除去される。研削加工工程は、焼入れを必要としないウォーム付きアーマチャシャフトであっても、軸受部分を有する大径部には、その精度を向上させるために必要な工程である。その研削加工工程において、大径部の外周を研削すると共に潤滑剤保持層を除去することにより、ショットブラスト工程等、潤滑剤保持層を除去するためだけの工程を必要とすることなく、潤滑剤保持層を除去することができる。従って、製造時間の増大を抑えて生産性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、ローラ型研削砥石の研削面の軸方向長さは、大径部の軸方向の長さ以上に長く設定されているため、数回にわたって研削を行う必要がなく、1回研削でも必要な精度を得ることができる。従って、研削加工工程にかかる時間をより短縮させることができる。これにより、より生産性を向上させることができる。また、確実に潤滑剤保持層を除去することができる。
本発明によれば、焼入れ処理を必要としないウォーム付きアーマチャシャフトの製造方法において、製造時間の増大を抑えて生産性を向上させ得るウォーム付きアーマチャシャフトの製造方法を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の回転電動機としてのモータ1は、モータ本体2と減速機構が収容される減速部3とが一体に組み付けられる減速機付きモータである。
図1に示すように、本実施形態の回転電動機としてのモータ1は、モータ本体2と減速機構が収容される減速部3とが一体に組み付けられる減速機付きモータである。
モータ本体2は、有底円筒状のヨークハウジング4を有しており、該ヨークハウジング4の内側面には、一対のマグネット5が固着されている。マグネット5の内側には、電機子6が回転可能に収容されている。電機子6は、ウォーム付きアーマチャシャフトとしてのシャフト7と、コア8と、巻線9と、整流子10とから構成されている。即ち、モータ1は、直流モータである。
図2に示すように、シャフト7は、前記コア8及び整流子10が固着される大径部11と、該大径部11の先端に連続して設けられ、ウォーム12aが形成された小径部12とから構成されている。
大径部11の略中央部は、コア8を固着するためのコア固着部分11aとなっており、該コア固着部分11aよりも先端側の所定部位は、整流子10を固着するための整流子固着部分11bとなっている。本実施形態では、固着部分は、コア固着部分11aと整流子固着部分11bとから構成されている。また、大径部11の基端部は、基端軸受部分11cとなっている。この基端軸受部分11cは、図1に示すように、ヨークハウジング4の底部中央に固定された軸受15にてラジアル方向に支持される部分である。大径部11の基端軸受部分11c側の端面には、シャフト7のスラスト荷重を受けるボール16を収容するための収容凹部11dが形成されている。
図2に示すように、大径部11の先端側、即ちシャフト7の略中央部は、中央軸受部分11eとなっている。中央軸受部分11eは、図1に示すように、減速部3のギヤハウジング21に固着される軸受22にてラジアル方向に支持される部分である。
図2に示すように、小径部12の先端部には、該小径部12の外径よりも更に小径の先端軸受部分12bが形成されている。この先端軸受部分12bは、図1に示すように、ギヤハウジング21に形成された挿入穴21cに挿入され、該挿入穴21cにてラジアル方向に支持される部分である。
このようなシャフト7のコア固着部分11aにコア8が固着されると共に、整流子固着部分11bに整流子10が固着され、固着されたコア8及び整流子10に巻線9が巻装されて電機子6が構成されている。また、シャフト7の基端部に形成された収容凹部11d内に、該シャフト7のスラスト方向の荷重を受けるボール16が収容される。このような電機子6は、シャフト7の基端軸受部分11cがヨークハウジング4底部の軸受15内に挿入され、ボール16が該底部に当接するようにして、マグネット5が固着されたヨークハウジング4内に収容される。そして、電機子6を収容したヨークハウジング4(モータ本体2)は、減速部3に対して組み付けられる。
前記減速部3は、モータ本体2が組み付けられるギヤハウジング21を備えている。ギヤハウジング21は、前記モータ本体2から延びるシャフト7の先端側、即ち小径部12を収容するシャフト収容部21aと、ウォームホイール23を収容するウォームホイール収容部21bとを備えている。
シャフト収容部21aの基端部には、シャフト7の中央軸受部分11eをラジアル方向に支持する軸受22が固着されている。シャフト収容部21aの先端部には、小径部12に形成された先端軸受部分12bをラジアル方向に支持するための挿入穴21cが形成されており、先端軸受部分12bが挿入されている。尚、前記モータ本体2をギヤハウジング21に対して組み付ける際、シャフト7の小径部12側が軸受22内に挿入されてシャフト収容部21a内に収容される。
ウォームホイール収容部21bには、小径部12に形成されたウォーム12aと噛合されるウォームホイール23が回転可能に収容されている。ウォームホイール23には、出力軸24が該ウォームホイール23と一体回転するように設けられている。
ギヤハウジング21において、モータ本体2と対向する部位にはブラシ装置25が固定されている。ブラシ装置25は、前記整流子10に摺接する給電ブラシ26が保持されている。ブラシ装置25は、外部から図示しない給電線を介して電源供給を受け、その電源を給電ブラシ26及び整流子10を介して電機子6の巻線9に供給するようになっている。これにより、電機子6が駆動回転し、シャフト7が回転する。そして、シャフト7の回転は、ウォーム12a及びウォームホイール23によって減速されて出力軸24から出力される。
次に、シャフト7の製造方法について説明する。本実施形態のシャフト7は、焼入れ処理を行うことなく形成されるシャフトである。
シャフト7は、図3(a)(b)に示す円柱状のシャフト用素材30を加工して製造される。シャフト用素材30には、大径部11及び小径部12を形成する冷間鍛造加工を円滑に行うために、硬度が低い材料が用いられている。このようなシャフト用素材30の外周面30aには、まず潤滑剤保持層としてのボンデ層31が形成される(潤滑剤保持層形成工程)。このボンデ層31は、冷間鍛造加工において、シャフト用素材30の外周面30aと鍛造型32(図4参照)との間の摩擦を和らげて冷間鍛造加工を円滑に行うために形成されるものである。また、ボンデ層31は、鍛造型32の摩耗を防止する役割も果たしている。
シャフト7は、図3(a)(b)に示す円柱状のシャフト用素材30を加工して製造される。シャフト用素材30には、大径部11及び小径部12を形成する冷間鍛造加工を円滑に行うために、硬度が低い材料が用いられている。このようなシャフト用素材30の外周面30aには、まず潤滑剤保持層としてのボンデ層31が形成される(潤滑剤保持層形成工程)。このボンデ層31は、冷間鍛造加工において、シャフト用素材30の外周面30aと鍛造型32(図4参照)との間の摩擦を和らげて冷間鍛造加工を円滑に行うために形成されるものである。また、ボンデ層31は、鍛造型32の摩耗を防止する役割も果たしている。
ボンデ層31は、皮膜化成処理(パーカライジング処理)を行うことにより形成される。皮膜化成処理は、酸洗、皮膜化成、潤滑剤処理を含む。まず、シャフト用素材30を酸洗し、その外周面30aに清浄な金属面を露出させる。次いで、シャフト用素材30を中和水洗した後、燐酸塩溶液に浸漬して燐酸塩皮膜を化成する。化成処理後、シャフト用素材30を加熱された加工液(潤滑剤)に数分間浸漬する。この時、潤滑剤が燐酸塩皮膜と反応して潤滑作用を有するボンデ層31が形成される。
潤滑剤保持層形成工程後、シャフト用素材30に冷間鍛造加工が施される(鍛造加工工程)。冷間鍛造加工には、図4に示す鍛造型32が用いられる。鍛造型32は、2分割して互いに接離される一対の型よりなる(図4においては、一方の型のみ図示)。また、この鍛造型32は、シャフト用素材30の軸方向においてそれぞれ第1〜第3型部33〜35の3つに分割可能に構成されている。第1型部33にてシャフト用素材30に小径部12及び先端軸受部分12bを成形し、第2型部34及び第3型部35にてシャフト用素材30に大径部11を成形する。また、この鍛造型32は、スライド型36を備えており、該スライド型36は、第1〜第3型部33〜35にシャフト用素材30を押し込み、シャフト用素材30の基端端面に収容凹部11dを形成するものである。このような鍛造型32を使用してシャフト用素材30に小径部12及び大径部11を形成する。
鍛造加工工程後、基端軸受部分11c及び中央軸受部分11eの外径精度を高精度に形成すべく、大径部11の外周面11fに研削加工が施される(研削加工工程)。研削加工は、図5に示すローラ型研削装置40を用いて行われる。ローラ型研削装置40は、調整車41とローラ型研削砥石としての研削砥石42とを備えている。調整車41及び研削砥石42は共に円柱状を成しており、その軸方向の長さが等しく形成されている。調整車41は回転軸43により回転可能に支持され、研削砥石42は回転軸44により回転可能に支持されている。研削砥石42においてはその外周面が研削面42aであり、研削砥石42の軸方向長さ、即ち研削面42aの軸方向長さL1は、大径部11の軸方向長さL2よりも長く形成されている。
また、ローラ型研削装置40には、調整車41と研削砥石42との間に図示しないブレードが備えられている。該ブレードは、研削加工中に、大径部11の外周面に当接してシャフト用素材30を支持する。
尚、ローラ型研削装置40は、大径部11に対し、ボンデ層31の潤滑作用によってシャフト用素材30(大径部11)がスリップすることがない所定の切り込み量(研削代)を与えるように設定されている。
このようなローラ型研削装置40において、大径部11が形成されたシャフト用素材30が、図示しないブレードに支持されながら、調整車41と研削砥石42との間を図5に示す方向に移動される。この時、大径部11の外周面11fに研削砥石42が摺接され、その全面が研削される。同時に、研削を施すことによって、大径部11の外周面11fに形成されていたボンデ層31が除去される。このように研削加工を施すことにより、基端軸受部分11c及び中央軸受部分11eの面粗度の向上及び真円度の向上を図っている。また、鍛造加工工程後、不要となるボンデ層31の除去も同時に行っている。
研削加工工程後、図6に示すように、転造ダイス50の間に小径部12を挟み込み、転造ダイス50を回転又は移動させることによりウォーム12aが形成されてシャフト7が完成する。
上記したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)ボンデ層31は、研削加工工程において、大径部11の外周面11fに施される研削加工の際に除去される。研削加工工程は、焼入を必要としないシャフト7であっても、基端軸受部分11c及び中央軸受部分11eを有する大径部11には、その精度を向上させるために必要な工程である。その研削加工工程において、大径部11の外周面11fを研削すると共に、該研削によってボンデ層31を除去することにより、ショットブラスト工程等、ボンデ層31を除去するためだけの工程を必要とすることなく、ボンデ層31を除去することができる。従って、製造時間の増大を抑えて生産性を向上させることができる。
(1)ボンデ層31は、研削加工工程において、大径部11の外周面11fに施される研削加工の際に除去される。研削加工工程は、焼入を必要としないシャフト7であっても、基端軸受部分11c及び中央軸受部分11eを有する大径部11には、その精度を向上させるために必要な工程である。その研削加工工程において、大径部11の外周面11fを研削すると共に、該研削によってボンデ層31を除去することにより、ショットブラスト工程等、ボンデ層31を除去するためだけの工程を必要とすることなく、ボンデ層31を除去することができる。従って、製造時間の増大を抑えて生産性を向上させることができる。
(2)研削砥石42の研削面42aの軸方向長さL1は、大径部11の軸方向長さL2よりも長く設定されているため、数回にわたって研削を行う必要がなく、1回研削でも必要な精度を得ることができる。従って、研削加工工程にかかる時間をより短縮させることができる。これにより、より生産性を向上させることができる。また、確実にボンデ層31を除去することができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、研削砥石42の研削面42aの軸方向長さL1は大径部11の軸方向長さL2よりも長く設定されているが、研削面42aの軸方向長さL1と大径部11の軸方向長さL2とを等しく設定してもよい。また、研削面42aの軸方向長さL1を大径部11の軸方向長さL2よりも短く設定してもよい。
○上記実施形態では、研削砥石42の研削面42aの軸方向長さL1は大径部11の軸方向長さL2よりも長く設定されているが、研削面42aの軸方向長さL1と大径部11の軸方向長さL2とを等しく設定してもよい。また、研削面42aの軸方向長さL1を大径部11の軸方向長さL2よりも短く設定してもよい。
上記各実施形態から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ)円柱状のシャフト用素材の外周面に潤滑剤保持層が形成された後、前記シャフト用素材に鍛造型を用いた冷間鍛造加工が施され、該冷間鍛造加工後、円柱状のローラ型研削砥石を備えたローラ型研削装置によってその外周に研削加工が施されると共に該研削加工により前記潤滑剤保持層を除去して形成され、コア、若しくはコア及び整流子が固着される固着部分と軸受にて支持される軸受部分とを有する大径部と、前記大径部の先端に連続して設けられウォームが形成された小径部とを備えたウォーム付きアーマチャシャフト。
(イ)円柱状のシャフト用素材の外周面に潤滑剤保持層が形成された後、前記シャフト用素材に鍛造型を用いた冷間鍛造加工が施され、該冷間鍛造加工後、円柱状のローラ型研削砥石を備えたローラ型研削装置によってその外周に研削加工が施されると共に該研削加工により前記潤滑剤保持層を除去して形成され、コア、若しくはコア及び整流子が固着される固着部分と軸受にて支持される軸受部分とを有する大径部と、前記大径部の先端に連続して設けられウォームが形成された小径部とを備えたウォーム付きアーマチャシャフト。
(ロ)前記(イ)に記載のウォーム付きアーマチャシャフトにおいて、前記ローラ型研削砥石の軸方向長さは、前記大径部の軸方向長さ以上に長く設定されていることを特徴とするウォーム付きアーマチャシャフト。
(ハ)前記(イ)又は前記(ロ)に記載のウォーム付きアーマチャシャフトに対して、コア、若しくはコア及び整流子が固着され、該コアに巻線が巻回されてなる電機子を備え、該電機子が回転駆動するように構成されていることを特徴とする回転電動機。
7…ウォーム付きアーマチャシャフトとしてのシャフト、8…コア、10…整流子、11…大径部、11a…固着部分を構成するコア固着部分、11b…固着部分を構成する整流子固着部分、11c…軸受部分を構成する基端軸受部分、11e…軸受部分を構成する中央軸受部分、11f…大径部の外周面、12…小径部、12a…ウォーム、15,22…軸受、30…シャフト用素材、30a…シャフト用素材の外周面、31…潤滑剤保持層としてのボンデ層、32…鍛造型、40…ローラ型研削装置、42…ローラ型研削砥石としての研削砥石、42a…研削面、L1…研削面の軸方向長さ、L2…大径部の軸方向長さ。
Claims (2)
- コア、若しくはコア及び整流子が固着される固着部分と軸受にて支持される軸受部分とを有する大径部と、該大径部の先端に連続して設けられウォームが形成された小径部とを備えたウォーム付きアーマチャシャフトの製造方法であって、
前記ウォーム付きアーマチャシャフトとなる円柱状のシャフト用素材の外周面に、潤滑剤保持層を形成する潤滑剤保持層形成工程と、
前記潤滑剤保持層形成工程後、鍛造型を用いた冷間鍛造加工により前記大径部と前記小径部とを形成する鍛造加工工程と、
前記鍛造加工工程後、円柱状のローラ型研削砥石を備えたローラ型研削装置によって前記大径部の外周を研削すると共に、該研削によって前記潤滑剤保持層を除去する研削加工工程と
を備えたことを特徴とするウォーム付きアーマチャシャフトの製造方法。 - 請求項1に記載のウォーム付きアーマチャシャフトの製造方法において、
前記ローラ型研削砥石の研削面の軸方向長さは、前記大径部の軸方向長さ以上に長く設定されていることを特徴とするウォーム付きアーマチャシャフトの製造方法。
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