JPH071068A - 冷間鍛造用金型 - Google Patents

冷間鍛造用金型

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JPH071068A
JPH071068A JP17121593A JP17121593A JPH071068A JP H071068 A JPH071068 A JP H071068A JP 17121593 A JP17121593 A JP 17121593A JP 17121593 A JP17121593 A JP 17121593A JP H071068 A JPH071068 A JP H071068A
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JP
Japan
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die
diameter
shaft member
shaft
extrusion
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Application number
JP17121593A
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English (en)
Inventor
Toshitaka Suzuki
敏孝 鈴木
Tsunechika Nakane
統親 中根
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 型鍛造によって成形された軸部材の大径軸部
の軸径精度を向上させる押出し加工において、加工後の
軸部材の振れ精度の低下を回避する。 【構成】 押出し加工に用いるダイ部70にガイドダイ
部76と押出しダイ部78とを設ける。押出しダイ部7
8で軸部材22のねじ下大径部36を押出し加工する
際、ガイドダイ部76に備えたホルダ80で軸部材22
の首下大径部26を保持して軸部材22の半径方向の変
位を規制する。ホルダ80の移動をガイドするガイドリ
ング84とホルダ80とを摺動可能に嵌合することによ
り、軸部材22の移動に伴ってホルダ80が移動し、軸
部材22の移動時においても首下大径部26の半径方向
の変位を規制した状態を保つことができる。押出しダイ
86のダイス孔部104とホルダ80とで軸部材22の
半径方向の変位を規制することにより加工後の軸部材の
振れ精度の低下を回避することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷間鍛造用金型であっ
て、特に押出し加工に用いるものに関する。
【0002】
【従来の技術】第1大径軸部とその第1大径軸部以上の
径を有する第2大径軸部とそれら両大径軸部の間に両大
径軸部より小さい径で形成された小径軸部とを有する軸
部材の第1大径軸部は、例えば型鍛造によって成形され
ており、その型鍛造に用いる分割型の例が、実開昭62
−8912号公報に開示されている。この型鍛造の如く
第1大径軸部の軸径を高精度に加工することが難しい手
法によって加工された軸部材では、第1大径軸部の軸径
精度を高めるために第1大径軸部に前方押出し加工が施
される。この押出し加工には、押出しダイのダイス孔を
形成する部分(以下、ダイス孔部とする)より入口側の
ダイの内径が第1大径軸部より僅かに大きく形成された
冷間鍛造用金型(以下、金型という)が用いられる。第
1大径軸部のダイス孔部より入口側の部分において軸部
材の移動がガイドされつつ、第1大径軸部が押し出され
るのである。
【0003】例えば、図8に示すダイ部200とパンチ
部201とを備えた金型202を用いてプレス装置によ
り押出し加工が行われる。テンションボルトの素材であ
る軸部材204がパンチ部201によってダイ部200
の貫通孔205内へ押し込まれる。この際、ねじ下部で
ある第1大径軸部206と貫通孔205を形成する入口
ダイ208および押出しダイ210との嵌合部が軸部材
204の軸方向への移動のためのガイド部Aとなる。押
出しダイ210のダイス孔部212では、第1大径軸部
206の断面積が減少させられると同時に軸径精度が向
上させられる。やがて第2大径軸部214が入り口ダイ
208の大径孔部216に嵌合し、さらにテンションボ
ルトのつば218が、入口ダイ208の入口部に形成さ
れたストッパ部220に当接して押出しが終了する。こ
のような金型では、軸部材204の金型202へのセッ
トと連続して押出し加工を行い得るため、短時間で加工
が終了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図8に示すよ
うな金型を用いて第1大径軸部206の軸径精度を向上
させた軸部材204は、第1大径軸部206を有さない
軸部材224を同じ方法で軸径精度を向上させた場合
(図9参照)に比べて、軸の振れ精度が劣る。図8に示
すように、軸部材204はパンチ部201においては中
心位置を規定されず、半径方向に変位可能とされてい
る。一般に、この中心位置の規定を行うことは望ましく
ない。パンチ部201で中心位置を規定することは装置
を構成する上からも軸部材204を金型202にセット
する上からも大変であり、また、パンチ部201の中心
位置規定部とダイ部200の中心線とが一致していない
と軸部材204が変形する場合があるためである。特
に、第2大径軸部214の外端部に頭部222が形成さ
たりする場合、必ずしもその頭部222が軸部材204
の軸部と同心ではないため、押圧のみの方が好ましい場
合が多い。
【0005】図8に示す第1大径軸部206を有する軸
部材204の軸方向の移動は、前記ガイド部Aでガイド
されるのに対し、図9に示すように第1大径軸部206
を有さない軸部材224の軸方向の移動は、入口ダイ2
08の大径孔部216の端から押出しダイ210のダイ
ス孔部212までのガイド部Bでガイドされる。また、
第1大径軸部206を有する軸部材204では、第1大
径軸部206の押出しの進行に伴って、ガイド部Aの長
さが減少するのに対し、第1大径軸部206を有さない
軸部材218においては、押出しが進行してもガイド部
Bの長さは同じである。そのため、第1大径軸部206
を有する軸部材204は、第1大径軸部206を有さな
い軸部材218に比べてガイドが不十分となる。
【0006】このように、軸部材204のガイド部Aが
短いと、その軸部材204がダイ部200にセットされ
る際傾きやすく、その傾きを保ったまま押出しが進行す
る。そして、第2大径軸部214が入口ダイ208の大
径孔部216に嵌合する際、軸部材204の傾きが強制
的に修正され、軸部材204に曲がりが生ずる。それに
対して、第1大径軸部206を有さない軸部材224は
ガイド部Bが長く、ほとんど傾きのない状態で押出しが
進行し、そのまま押出しが終了する。
【0007】したがって、第1大径軸部206が設けら
れた軸部材204の振れ精度は、第1大径軸部206が
設けられていない軸部材224の振れ精度より劣るので
ある。本例以外の金型であっても、第1大径軸部で軸部
材の移動をガイドする構造を有する金型においては、同
様の問題が生ずる。これらの点に鑑み、本発明は、小径
軸部の両端に大径軸部を有する軸部材の押出し加工にお
いて、加工後の軸部材の振れ精度を加工時間が長くなる
ことを回避しつつ向上させ得る金型を得ることを課題と
してなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、第1大径軸部と第2大径軸部とそれら両
大径軸部の間の小径軸部とを有する軸部材の第1大径軸
部を押出し加工するための押出しダイを備えた金型にお
いて、第2大径軸部と嵌合して半径方向の変位を規制す
る規制部材と、その規制部材の軸方向の移動を案内する
案内部材と、第1大径軸部の押し出しの進行に伴って規
制部材が第2大径軸部と共に前記押出し型に接近するこ
とを許容するとともに、押し出し終了後、原位置に復帰
させる復帰手段とを設けたことを要旨とする。ここで、
軸部材は、第1大径軸部,第2大径軸部および小径軸部
のみで構成されるものに限らず、第2大径軸部の外端側
に頭部等が形成され、あるいは小径軸部に凹凸等第1大
径軸部の径を超えない程度の加工等が施され、また、第
1大径軸部の外端側へ別の小径軸部が形成されたもので
もよい。
【0009】
【作用】第2大径軸部の半径方向の変位が規制部材によ
り規制されることにより、軸部材の軸方向への移動は、
第1大径軸部と第2大径軸部とでガイドされる。この規
制部材は、第1大径軸部の押出しの進行にともなって金
型に設けられた案内部材により軸方向に案内される。そ
のため、規制部材の第2大径軸部との嵌合部の軸方向の
中心線と押出しダイの軸方向の中心線とを一致させるこ
とにより、第1大径軸部が押し出されて第2大径軸部が
押出しダイに接近する過程において、軸部材の軸心と押
出しダイの中心線とを一致させた状態に保つことができ
る。規制部材が押出しダイに接近して押出し加工が終了
した後、規制部材は復帰手段により原位置に復帰させら
れ、次の押出し加工の準備が整えられる。
【0010】
【発明の効果】本発明の金型を用いることにより、押出
し加工中の軸部材の軸心と押出しダイの中心線とを容易
に、かつ精度良く一致させることができるため、押出し
加工後の軸部材の振れ精度を向上させることができる。
また、金型に軸部材をセットする場合に、軸部材を第1
大径軸部材から規制部材および押出しダイに挿入すれば
よく、かつ、押出し終了後の規制部材の復帰が復帰手段
によって行われるため、従来の金型を用いる場合とほと
んど変わらない時間で加工を行うことができる。さら
に、型鍛造に用いる金型の如く割る必要がないため、構
造が簡単で済み、安価に製作し得る。
【0011】
【実施例】以下に、本発明をテンションボルト成形時に
おける押出し加工に用いる冷間鍛造金型に適用した場合
の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。型鍛造によ
るテンションボルトの成形は既に知られた技術であり、
本実施例においては図5〜図7に示す3段階で成形され
る。本発明の実施例である図1〜図4に示す金型は、型
鍛造によって成形されたテンションボルトの軸径精度を
向上させるのに用いられる。
【0012】テンションボルト成形の第1段階では、図
5の第1金型10を用いて、棒材から適当な長さに切り
出された原軸部材の軸径の精度が向上させられるととも
に、テンションボルトの頭部および首下部の原形が形成
される。原軸部材が、図示しない駆動装置によって駆動
される第1パンチ部12に備えられたパンチ14によっ
て、第1ダイ部13に形成された貫通孔16内へ押し込
まれる。この際、貫通孔16の入口部に設けられ、貫通
孔16内の一部にダイス孔部18を形成するダイ20で
原軸部材の軸径が調整されて、軸部材22が形成され
る。原軸部材の径より小さい径のダイス孔部18に原軸
部材が押し込まれることにより、原軸部材に前方押出し
加工が施されて均一の軸径を有する軸部材22が形成さ
れるのである。この際、ダイス孔部18の入口側には、
原軸部材の押出し加工の際に小径部18を通過しなかっ
た肉が蓄積され、ダイ20に形成された段付き部24の
形状に沿った首下大径部26と、パンチ14の軸方向の
移動をガイドするガイド部材28の端部に形成された頭
部形状形成面30の形状に沿った頭部32とが形成され
る。加工の終了した軸部材22は、図示しない軸部材移
動装置によって図6に示す第2金型34へ移動させられ
セットされる。
【0013】第2段階では、図6の第2金型34を用い
て、首下大径部26の形状が整えられ、軸部材22の先
端部にねじ下大径部36が形成される。但し、ねじ下大
径部36は図6の第2金型34と図7の第3金型38と
を用いて2段階で形成されるため、第2金型34では、
第1段階のねじ下大径部36が形成される。第2金型3
4の第2ダイ部35には、首下大径部26の形状を整え
る第1ダイ40と、ねじ下大径部36を成形する第2ダ
イ42と、首下大径部26とねじ下大径部36との間の
小径軸部44の半径方向の寸法変化を規制する第3ダイ
46とが備えられている。なお、第3ダイ46は外周面
にテーパが向けられた分割型で構成されており、第3ダ
イ46の外周側に嵌合するガイドダイ48に沿って軸方
向および半径方向に移動可能である。なお、初期状態に
おいては第3ダイ46は、押出し棒50を介して図示し
ないばねによって軸部材22の押し込み方向後方へ付勢
されている。
【0014】軸部材22は、第2ダイ部35にセットさ
れた後、第2パンチ部52によって第2ダイ部35に形
成された貫通孔54内に押し込まれる。貫通孔54の第
2ダイ42によって形成される部分にはノックアウトピ
ン56が設定位置まで挿入されており、軸部材22の押
し込み方向前方への移動を規定する。軸部材22がノッ
クアウトピン56に当接するまで押し込まれた後、さら
に軸部材22の押し込みが続けられると、第1ダイ4
0,第2ダイ42および第3ダイ46によって形成され
る貫通孔54の形状に沿って型鍛造が行われ、軸部材2
2に首下大径部26およびねじ下大径部36が形成され
る。この際、貫通孔54の第2ダイ42によって形成さ
れる部分の内径が第1ダイ40によって形成される部分
の内径より僅かに小さいため、ねじ下大径部36の径は
首下大径部26の径より僅かに小さくなる。型鍛造が終
了すると、図示しない駆動装置によってノックアウトピ
ン56が駆動されて軸部材22が第2ダイ部35の外部
に押し出される。この際、軸部材22の押出しに伴って
第3ダイ46が貫通孔54の入口方向に移動し、貫通孔
54の第3ダイ46によって形成される部分の内径が大
きくなってねじ下大径部36が第3ダイ46を通過する
ことが可能となる。押し出された軸部材22は、図7に
示す第3金型38にセットされる。
【0015】第3段階では、図7の第3金型38を用い
て、軸部材22の頭部32の形状が整えられ、第2段階
のねじ下大径部36が形成される。第3金型38の構造
は、第2金型34とほぼ同じであり、第3ダイ部39の
貫通孔54の第2ダイ42によって形成される部分の形
状すなわちねじ下大径部36が形成される部分の形状の
みが異るものである。一方、第3パンチ部58の構造
は、第2パンチ部52とは異なっている。第3パンチ部
58には、軸部材22を貫通孔54内に押し込むパンチ
60と、パンチ60と摺動可能に嵌合し、軸部材22の
頭部32の形状を整える頭部形成部材62と、頭部形成
部材62を保持する保持部材64,66とが備えられて
いる。
【0016】第3金型38においては、第2金型34を
用いて型鍛造が行われた場合と同様にして首下大径部2
6の径より僅かに小さな径を有するねじ下大径部36が
形成される。また、軸部材22がパンチ60によって貫
通孔54内へ押し込まれた後、頭部形成部材62がパン
チ60に沿って押込み方向前方に移動し、頭部32の形
状が整えられる。成形が終了した軸部材22の取り出し
は、第2段階での取り出しと同様に行われ、取り出され
た軸部材22は、図示しない軸部材移動装置によって図
1に示す押出し加工装置にセットされ、押出し加工が施
される。
【0017】図1の押出し加工装置は、ダイ部70とパ
ンチ部72とノックアウトピン74とを有している。ダ
イ部70には、ガイドダイ部76とガイドダイ部76の
押出し方向前方に隣接する押出しダイ部78とが備えら
れている。ガイドダイ部76には、ホルダ80と、ホル
ダ80を軸部材22の押出し方向後方に付勢する複数個
のばね82と、ホルダ80と嵌合してホルダ80の移動
をガイドするガイドリング84とが備えられ、押出しダ
イ部78には、軸部材22の入口側に設けられ押出し加
工を行う押出しダイ86と、押出しダイ86の押し出し
方向前方に隣接する補助ダイ88と、押出しダイ86お
よび補助ダイ88の外側に嵌合した補強リング90と、
補助ダイ88および補強リング90の押し出し方向前方
に隣接するベースプレート92とが備えられている。
【0018】ホルダ80には貫通孔94が形成されてい
る。貫通孔94は段付孔であり入口側の径は軸部材22
の首下大径部26の径より僅かに大きく、出口側の径は
ねじ下大径部36の径より僅かに大きい。ホルダ80の
押出し方向に向いた前面には、有底穴96が等角度間隔
に4個形成されており、ホルダ80を押出し方向後方に
付勢する4個のばね82の各後端部が挿入されている。
一端が有底穴96の底面に当接し、他端が押出しダイ8
6および補強リング90に当接しているばね82によっ
てホルダ80が押出し方向後方に付勢されているのであ
る。また、ホルダ80の外周には肩部98が形成されて
おり、ガイドリング84の入口側に形成された内向きフ
ランジ100と当接して、ホルダ80の後退限度位置を
規定する。
【0019】押出しダイ86には、位置によって内径の
異なる貫通孔が形成されている。入口側部102の径が
ねじ下大径部36の径より僅かに大きく、押出しダイ8
6のほぼ中央に形成されたダイス孔部104の径がねじ
下大径部36の径より僅かに小さく、出口側部105の
径がダイス孔部104より僅かに大きいのである。補助
ダイ88により形成される貫通孔106の径は、押出し
ダイ86の出口側部105の径と同じである。
【0020】パンチ部72には、先端の突切り刃108
と、突切り刃108に隣接する第1伝達部材110と、
第1伝達部材110に隣接する第2伝達部材112とが
備えられており、それらはほぼ同径の貫通孔114を有
し、リング116内に同軸に配設されている。第2伝達
部材112の外周には気体通路を構成する円環溝118
が形成されており、その円環溝118から外周面に沿っ
て軸方向に複数本の第1通路120が形成されている。
各第1通路120からは、押出し方向後方に向けて第2
伝達部材112内を斜めに貫通して貫通孔114と第1
通路120とを連通させる第2通路122が形成されて
いる。また、円環溝118および第1通路120で構成
される気体通路の軸方向における両側には気体の漏れを
防止するためのOリング124が備えられている。
【0021】リング116の外周には、気体通路を構成
する円環溝126が形成されており、その円環溝126
から半径方向に第2伝達部材112の円環溝118と連
通する連通路128が形成されている。また、円環溝1
26の両側にはOリング130が備えられ、リング11
6が図示しない保持部材に保持された際における円環溝
126からの気体の漏れを防止している。保持部材外部
から保持部材内に形成された通路を経て圧縮空気がリン
グ116の円環溝126に供給され、連通路128,円
環溝118,第1通路120および第2通路122を経
て貫通孔114内に吹き出される。この圧縮空気の吹き
出し方向が軸部材22の押出し方向後方に向いているた
め、空気流によって貫通孔114内に負圧が発生し、加
工終了後の軸部材22が空気流の方向に吸い出される。
【0022】ノックアウトピン74は、図示しない駆動
装置により駆動されて補助ダイ88および押出しダイ8
6内に挿入される。
【0023】次に作動について説明する。型鍛造によっ
て形成された軸部材22が、図示しない軸部材移動装置
によって図1に示す如くダイ部70にセットされる。初
期状態においては、ホルダ80は後退限度位置にあり、
パンチ部72の突切り刃108が軸部材22の鍔部13
0に当接して軸部材22を支持している。軸部材22の
ねじ下大径部36先端はダイス孔部104より手前側に
あり、ノックアウトピン74が軸部材22の押出し方向
前方に待機している。
【0024】図3に示すように、図示しない駆動装置に
よりパンチ部72が押出し方向前方へ移動させられる
と、軸部材22の鍔部130に突切り刃108が当接し
た状態でホルダ80が前方に移動させられる。ホルダ8
0の移動に伴って軸部材22が押出しダイ86のダイス
孔部104に押し込まれることにより、ねじ下大径部3
6に押出し加工が施され、軸径が整えられる。ホルダ8
0が押出しダイ86および補強リング90に当接して軸
部材22の移動が停止した後、さらにパンチ部72が前
方に移動させられると、図4に示すように、突切り刃1
08によって鍔部130が押し切られ、加工が終了す
る。その後、軸部材22は、ノックアウトピン74によ
って押出し方向後方に押し出されると共にパンチ部72
の貫通孔114内に発生した負圧により吸い出され、転
造盤に送られる。
【0025】このようにテンションボルトを製造するこ
とにより、加工時間が従来の加工法と殆ど変わらず、軸
径精度および振れ精度の良好なものを得ることができ
る。以上の説明から明らかなように、本実施例では、ね
じ下大径部36が第1大径軸部を構成し、首下大径部2
6が第2大径軸部を構成し、ホルダ80が規制部材を構
成し、ガイドリング84が案内部材を構成し、ばね82
が復帰手段を構成している。
【0026】以上、本発明の一実施例について詳細に説
明したが、本発明は本実施例に限られるものではない。
例えば、大径軸部に押出し加工を施す軸部材22はテン
ションボルトである必要はなく、第1大径軸部と第2大
径軸部と小径軸部とを有するものであればよい。また、
復帰手段はコイル状のばね82である必要はなく、空気
ばね等であってもよい。パンチ部72の構成は本実施例
のものに限らず、軸部材22を押出し方向へ移動させら
れるものであればよい。その他、特許請求の範囲を逸脱
することなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改
良を施した態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である押出し加工装置を示す正
面断面図である。
【図2】図1のA−A断面を示す図である。
【図3】上記押出し加工装置の別の作動状態を示す図で
ある。
【図4】上記押出し加工装置のさらに別の作動状態を示
す図である。
【図5】上記押出し加工装置により押出し加工されるテ
ンションボルトを冷間鍛造する金型の正面断面図であ
る。
【図6】上記テンションボルトを冷間鍛造する別の金型
の正面断面図である。
【図7】上記テンションボルトを冷間鍛造する更に別の
金型の正面断面図である。
【図8】従来の押出し加工装置の正面断面図である。
【図9】図8の押出し加工装置に図8に示す軸部材と異
なる軸部材をセットした状態を示す図である。
【符号の説明】
70 ダイ部 80 ホルダ 82 ばね 84 ガイドリング 86 押出しダイ 104 ダイス孔部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1大径軸部とその第1大径軸部以上の
    径を有する第2大径軸部とそれら両大径軸部の間に両大
    径軸部より小さい径で形成された小径軸部とを有する軸
    部材の前記第1大径軸部を押出し加工するための押出し
    ダイを備えた冷間鍛造用金型において、 前記第2大径軸部と嵌合して半径方向の変位を規制する
    規制部材と、その規制部材の軸方向の移動を案内する案
    内部材と、前記第1大径軸部の押し出しの進行に伴って
    規制部材が前記第2大径軸部と共に前記押出しダイに接
    近することを許容するとともに、押出し終了後、原位置
    に復帰させる復帰手段とを設けたことを特徴とする冷間
    鍛造用金型。
JP17121593A 1993-06-16 1993-06-16 冷間鍛造用金型 Pending JPH071068A (ja)

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JP17121593A JPH071068A (ja) 1993-06-16 1993-06-16 冷間鍛造用金型

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6067838A (en) * 1996-06-04 2000-05-30 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Method of forging rod-shaped work
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