JP4438710B2 - マスク、マスクチップ、マスクの製造方法及びマスクチップの製造方法 - Google Patents

マスク、マスクチップ、マスクの製造方法及びマスクチップの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、マスク、マスクチップ、マスクの製造方法、マスクチップの製造方法、及び電子機器に関する。
有機EL(エレクトロルミネッセンス)パネルは、薄膜を積層した構造をもつ自発光型で高速応答性の表示素子からなる。このため有機ELパネルは軽く動画対応に優れた表示装置を構成でき、近年フラットパネルディスプレイ(FPD)テレビなどの表示パネルとして非常に注目されている。有機ELパネルの代表的な製造方法としては、Appl,Phys,Lett,Vol,51,No.12,p.p.913-914,(1987)に示されている。すなわち、ITO(インジウム−スズ酸化物)などの透明陽極をフォトリソグラフィー技術を用いて所望形状にパターニングし、さらにそのパターンの上に真空蒸着装置で有機材料を成膜して積層し、その上に陰極となるMgAgなどの低い仕事関数の金属陽極膜を蒸着する。最後に、このようにしてできた発光素子が湿度又は酸素などに接触しないように、その発光素子を不活性ガス雰囲気中で密閉封止する。
また、有機ELパネルは、発光材料を変えることにより、発光色を様々に変えることができる。例えば、薄く高精細なメタルマスクを用いて、画素毎に赤、緑、青の発光素子を形成する手法が提案されている。この手法は、磁石でメタルマスクとガラス基板とを密着させて、マスク越しに蒸着することにより、鮮明なフルカラー有機ELパネルを製造しようとするものである(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記特許文献1に記載されているメタルマスクでは、有機ELパネルの大画面化に対応すべくパネルサイズを大きくすると、そのパネル用のメタルマスクも大きく形成しなければならないが、大きく(大面積)且つ薄いメタルマスクを高精度に作ることは非常に難しいという問題点がある。また、メタルマスクの熱膨張係数が有機ELパネル用のガラス基板に比べて非常に大きい。従って、蒸着時の熱輻射でメタルマスクがガラス基板に比べて大きく伸びる。これにより、メタルマスクを用いて大型の有機ELパネルを製造しようとすると、熱膨張による誤差の累積値が大きくなり、メタルマスクではせいぜい20インチの中小型パネルサイズを製造することが限界とされていた。
そのため、メタルマスクに代えて、シリコン基板を用いて蒸着マスクを製造するという方法が提案されている。この手法ではフォトリソグラフィー技術及びドライエッチング技術などの半導体製造技術を用いて、シリコン基板自体をマスクにするというものである。シリコンは熱膨張係数がガラスと略同じであるので、シリコンのマスクと被成膜基板のガラス基板とは熱膨張によるずれが生じない。また、シリコンは加工精度を高くすることができる(例えば、特許文献2参照)。近年では直径300ミリのシリコンウエハも生産されており、このシリコンウエハを用いることにより、対角10.5インチ程度のパネルに対応した蒸着パネルを製造することもできる。
特開2001−273976号公報 特開2001−185350号公報
ところで、現在、一般的な家庭内で使用されるTVは30〜40インチの大画面が主流となってきている。しかし、有機EL装置の発光層等の形成にシリコンからなる蒸着マスクを採用する場合には、上述したようにシリコンウエハの大きさは直径300ミリであり、大型画面に対応させた蒸着マスクを製造するには限界があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、大型の被成膜基板に高精度にパターン形成可能なマスク、マスクチップ、マスクの製造方法、マスクチップの製造方法、及び電子機器を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、複数のマスクチップが支持部材を介して繋ぎ合わされたマスクであって、前記複数のマスクチップには形成するパターンに対応した複数の第1開口部が形成され、隣接する前記マスクチップの互いに対向する側面のうち、少なくとも一方の前記側面には切欠部が形成され、互いに隣接する前記マスクチップが繋ぎ合わされた繋ぎ目部には、前記切欠部からなり、形成するパターンに対応した第2開口部を含む間隙部が形成され、互いに隣接する前記マスクチップの少なくとも一方には、前記第2開口部以外の前記間隙部を覆う遮蔽部が形成されたことを特徴とする。
本発明によれば、複数のマスクチップによって1つのマスクを構成するので、マスクチップよりも大きな薄膜パターン(複数の薄膜パターンが大面積に形成される場合も含む)を形成できるマスクを簡便に提供することができる。例えば、大画面の表示装置の構成要素となる大きな薄膜パターンを形成できるマスクを簡便に構成することができる。
ところで、複数のマスクチップを支持部材に繋ぎ合わせて大型の基板にパターンを形成する場合、互いに隣接するマスクチップの繋ぎ目部分のパターンでない部分に蒸着粒子が浸入してしまうという問題があった。これにより、マスクチップの繋ぎ目の一部の画素部で膜厚が厚くなる部分ができてしまった。そこで、本願発明者は、マスクチップの繋ぎ目部分を遮蔽する遮蔽部が設けられたマスクチップを考えた。本発明によれば、互いに隣接するマスクチップの繋ぎ目部における非パターン部分の隙間部には遮蔽部が覆われるため、蒸着材料が遮蔽部によって遮蔽される。一方、繋ぎ目部におけるパターン部分の間隙部では蒸着材料が通過する。これにより、繋ぎ目部の非パターン部分への蒸着材料の浸入が防止され、パターンでない部分に蒸着材料が成膜されることはない。一方、繋ぎ目部分のその他の開口部は1パターンの開口部として有効に機能する。従って、全ての画素の膜厚の均一化が確保され、より一層高精細な表示装置を実現することができる。
また本発明のマスクは、前記遮蔽部が前記マスクチップと一体で形成されたことも好ましい。
この構成によれば、マスクチップの一部を加工することにより、遮蔽部を形成することができるため、工程の簡略化を図ることができる。また、マスクは連続した構成となるため、マスクチップと遮蔽部との間には接合部が存在せず、強度の高いマスクを提供することが可能である。
また本発明のマスクは、前記マスクチップの前記複数の第1開口部は、平面視長方形状に形成されるとともに、前記第1開口部の長手方向の辺が互いに平行、かつ、前記第1開口部の短手方向の辺が同一線上となるように形成され、前記マスクチップの前記第1開口部の短辺と前記第1開口部の前記短辺に対向する前記マスクチップの一辺との間には、前記支持部材を貼り付けるための貼り付け部が設けられ、前記マスクチップの前記遮蔽部が、前記第1開口部の長手方向に直交するとともに、前記マスクチップの前記貼り付け部の一端から隣接する前記マスクチップ方向に延設されたことも好ましい。
この構成によれば、一方のマスクチップの遮蔽部が、隣接するマスクチップの繋ぎ目部の非パターン部分に延出することになる。従って、互いに隣接するマスクチップの繋ぎ目部においる非パターン部分の隙間部には遮蔽部が覆われるため、蒸着材料が遮蔽部によって遮蔽される。
また本発明のマスクは、前記マスクチップの前記第1開口部の短辺と前記第1開口部の前記短辺に対向する前記マスクチップの一辺との間には、隣接する前記マスクチップの前記貼り付け部に形成された前記遮蔽部を収容するための収容部が形成されたことも好ましい。
この構成によれば、複数のマスクを互いに隣接(近接)させて繋ぎ合わせた場合でも、一方のマスクチップの遮蔽部が、隣接するマスクチップの収容部に収容される。従って、マスクチップの遮蔽部が繋ぎ合わせの際に障害となることもなく、より互いのマスクチップ同士を近接させて繋ぎ合わせることが可能となる。
また本発明のマスクは、前記マスクチップがシリコンからなることも好ましい。
この構成によれば、マスクチップがシリコンからなるため、メタルマスクなどと比較して引張り強度などの機械的強度が高くなる。これにより、マスクの厚みを低減することができるとともに、引張り力に対しての延び量の小さいマスクを簡便に形成することができる。
また、この構成によれば、例えば被成膜基板がシリコン基板である場合、その被成膜基板の熱膨張率とマスクの熱膨張率とを同一にすることができる。従って、本発明は、周囲温度の影響を受けることなく高精度にパターンを形成できる。
本発明のマスクチップは、被成膜基板に形成するパターンに対応した複数の開口部が形成されたマスクチップ本体と、前記マスクチップ本体の互いに対向する側面の少なくとも一方に形成された前記開口部に対応した形状の切欠部と、前記マスクチップ本体の一方の前記側面の端部から延出する遮蔽部と、前記マスクチップ本体の他方の前記側面の端部に設けられた前記遮蔽部を収容する収容部と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、互いに隣接するマスクチップの繋ぎ目部の非パターン部分の隙間部には遮蔽部が覆われるため、蒸着材料が遮蔽部によって遮蔽される。一方、繋ぎ目部のパターン部分の間隙部では蒸着材料が通過される。これにより、繋ぎ目部の非パターン部分への蒸着材料の浸入が防止され、パターンでない部分に蒸着材料が成膜されることがない。従って、全ての画素の膜厚の均一化が確保され、より一層高精細な表示装置を実現することができる。
本発明のマスクの形成方法は、前記支持部材に蒸着材料を通過させるための複数の開口部を形成する工程と、前記支持部材の前記マスクチップを配置する位置に接着材を配置する工程と、前記ガラス基板の前記接着材が配置された位置に、一つの前記マスクチップの前記貼り付け部を配置する工程と、配置した前記一つのマスクチップに隣接させて、前記ガラス基板の前記接着材が配置された位置に他の前記マスクチップの前記貼り付け部を配置する工程と、前記他のマスクチップを前記一つのマスクチップ方向にスライドさせて、前記他のマスクチップの前記遮蔽部を前記一つのマスクチップの前記収容部に収容する工程と、を有することを特徴とする。
この方法によれば、マスクチップの遮蔽部を破壊することなく複数のマスクチップを連続して支持部材に貼り合せることができる。従って、一体化した大型のマスクを容易かつ、高精度に製造することができ、大型基板にパターンを形成することが可能となる。
本発明のマスクチップの形成方法は、面方位(110)のシリコンウエハの表面に絶縁膜を形成する工程と、前記パターンを形成する領域及びマスクチップ本体の外形形状に対応した領域の前記シリコンウエハの一面側の前記絶縁膜に第1パターンを形成する工程と、前記シリコンウエハの一面側に形成した前記第1パターンを含む領域に対向した前記シリコンウエハの他面側の前記絶縁膜に第2パターンを形成する工程と、前記シリコンウエハの一面側の前記第1パターン上に、前記マスクチップ本体の外形形状に対応した領域の前記シリコンウエハを露出するようにしてマスクパターンを形成する工程と、前記マスクパターンをマスクとして前記シリコンウエハの一面側をエッチングし、他面側に貫通する又は未貫通の溝パターンを前記シリコンウエハに形成する工程と、前記マスクパターンを除去した後、前記シリコンウエハをダイシングして前記マスクチップ本体の外形形状に形成する工程と、前記シリコンウエハの一面側の前記絶縁膜からなる前記第1パターン及び前記シリコンウエハの他面側の前記絶縁膜からなる前記第2パターンをマスクとして、前記シリコンウエハの一面側及び他面側に結晶異方性エッチングを施し、前記マスクチップ本体に複数の開口部と、前記マスクチップ本体から延出する遮蔽部とを形成する工程と、を有することを特徴とする。
この方法によれば、複数の開口部の形成と同時に、マスクチップ本体から延出する遮蔽部を形成することができる。つまり、製造工程を増加させることなく、遮蔽部を形成することができる。また、遮蔽部は、マスクチップ本体と同一材料のシリコンウエハをパターニングすることにより形成されるため、マスクチップと一体化した構造とすることが可能となり、強度の高いマスクチップを提供することができる。
本発明の電子機器は、上記マスクを用いて製造された電気光学装置を備えることを特徴とする。
本電子機器によれば、例えば、大画面の電気光学装置の製造が可能であるとともに、表示ムラのない高精細な電子機器を提供することができる。
なお、本発明において、電気光学装置とは、電界により物質の屈折率が変化して光の透過率を変化させる電気光学効果を有するものの他、電気エネルギーを光学エネルギーに変換するもの等も含んで総称している。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。また、本実施形態において、図1において座標系は、x−y−z右手系直交座標系を用いることとし、Y−Z平面を紙面に平行にとり、X平面をY−Z平面に垂直にとる。
(マスクの構造)
図1は、マスクを模式的に示す斜視図である。図2は、図1に示すマスクによって形成される画素パターンの配列例を示す図である。
マスク1は、複数のマスクチップ20と、複数のマスクチップ20を貼り付けるためのガラス基板10(支持部材)とを備えている。
マスクチップ20は、シリコンからなり、図1に示すように、長孔形状の開口部22(第1開口部)が複数一定間隔で平行に設けられている。マスクチップ20の開口部22は、図2に示す「縦ストライプ」の画素配置をなす薄膜パターンに対応する形状である。従って、マスク1は、縦ストライプの画素を形成するために用いられる。本実施形態のマスク1は図2に示す「縦ストライプ」の画素を形成するためのものであるので、マスクチップ20の開口部22は例えばその画素を縦に40個ほど含む領域に相当する大きさの細長い溝形状となっている。すなわち、マスクチップ20の開口部22は、被成膜面に形成される薄膜パターンの少なくとも一部の形状に対応した形状となっている。なお、マスクチップは金属材料で形成しても良い。
また、本実施形態のマスクチップ20をなすシリコンは、面方位(110)を有している。ただし、面方位(100)を有するシリコンでマスクチップ20を構成してもよい。そして、マスクチップ20における開口部22の長手方向の側面は、面方位(111)を有している。このように開口部22の側面の面方位を(111)とすることは、面方位(110)を有するシリコンチップについて結晶異方性エッチングを施すことで簡便に実現できる。
ガラス基板10には、開口部が長方形の貫通穴からなる開口領域12が、図1に示すように、複数平行に且つ一定間隔で設けられている。ガラス基板10には、マスク位置決めマーク16が形成されている。マスク位置決めマーク16は、マスク1を使用して蒸着などを行うときに、当該マスク1の位置合わせを行うためのものである。マスク位置決めマーク16は、例えば金属膜で形成することができる。ガラス基板10には、開口部が長方形の貫通穴からなる開口領域12が、図1に示すように、複数平行に且つ一定間隔で設けられている。
ガラス基板10の構成材料は、マスクチップ20の構成材料の熱膨張係数と同一又は近い熱膨張係数を有するものが好ましい。マスクチップ20はシリコンであるので、シリコンの熱膨張係数と同一又は近い熱膨張係数をもつ材料でガラス基板10を構成する。このようにすることにより、ガラス基板10とマスクチップ20との熱膨張量の違いによる「歪み」又は「橈み」の発生を抑えることができる。例えば、シリコンの熱膨張係数(30×10−7/℃)に対して、コーニング社製のパイレックス(登録商標)ガラスの熱膨張係数(30×10−7/℃)は略同一値である。無アルカリガラスである日本電気ガラス社製のOA−10の熱膨張係数(38×10−7/℃)、金属材料では42アロイの熱膨張係数(50×10−7/℃)及びインバー材の熱膨張係数(12×10−7/℃)などもシリコンの熱膨張係数に近い。従って、ガラス基板10の構成材料としては、パイレックス(登録商標)ガラス、無アルカリガラスであるOA−10及び42アロイなどが適用できる。
そして、各マスクチップ20は、ガラス基板10の開口領域12をふさぐように、且つ、開口領域12の長手方向とマスクチップ20の開口部22の長手方向とが直交する向きで、ガラス基板10上に行列をなすように配置されている。開口部22の幅は、例えば画素のサブピクセルピッチd1と同一とする。そして、同一の開口領域12をふさぐマスクチップ20であって隣り合うマスクチップ20A,20Bは、画素のサブピクセルピッチだけ間隔をもって配置されている。このマスクチップ20A,20B間の隙間は、マスクチップ20の開口部22と同様に機能し、所望形状の薄膜パターンを形成するためのマスク1の開口部として機能する。また、隣り合うマスクチップ20同士は、開口領域12の長手方向に直交する方向についても間隔をもって配置されている。そして、複数のマスクチップ20はそれぞれ間隔をもって、ガラス基板10上において、図1に示すように行列に配置されている。
これらのように、本実施形態のマスク1は、複数のマスクチップ20をガラス基板10に取り付けているので、マスクチップ20よりも大きな薄膜パターンを形成でき、例えば大画面の表示パネルをなす縦ストライプパターンの画素を形成することができる。
(マスクチップの構造)
次に、本実施形態のマスクチップの構造について説明する。
図3は、図1に示すマスクのマスクチップ(図1中A領域)を拡大した概略斜視図であり、図4(a)はマスクチップの概略構成を示す平面図であり、図4(b)は(a)に示すマスクチップの断面図である。なお、図3及び図4(a),(b)においては、互いに隣接するマスクチップ20A,マスクチップ20Bのみを説明し、支持部材であるガラス基板10の説明については省略する。また、図3及び図4に示すマスクチップの平面側を蒸着面側とする。
マスクチップ20A,20Bは、図3に示すように、所定の厚みを有して平面視矩形状に形成されている。マスクチップ20A,20Bの各々には、後述する有機EL基板に形成する発光層等のパターンに対応した複数の開口部22がマスクチップの厚み方向に貫通して形成されている。前記マスクチップ20A,20Bの複数の開口部22は、平面視長方形状に形成されるとともに、開口部22の長手方向の長さが互いに平行で、かつ、開口部22の短手方向が同一線上となるように配列されている。
図3,図4(a)に示すように、マスクチップ20Aのマスクチップ20B側の側面20aは平坦に形成され、その反対側の側面20bには上述した開口部22の一方の長辺側が開放された形状の切欠部22cが形成されている。同様に、マスクチップ20Bのマスクチップ20A側の側面20eは開口部22の一方の長辺側が開放された形状の切欠部22fが形成され、反対側の側面22dは平坦に形成されている。つまり、図3に示すように、マスクチップ20Aとマスクチップ20Bとを繋ぎ合わせると、繋ぎ目部には、マスクチップ20Aの側面20aの平坦面と、マスクチップ20Bの側面20eの切欠部22fとで、上記開口部22と同様の機能を有する幅d2の開口部22a(第2開口部)が形成される。この開口部22aは、図3,図4(a)に示すように、上記開口部22と略同じ形状,面積であり、他の開口部22と同一間隔となるように配列される。また、本実施形態では、マスクチップ20A,20Bは若干の間隙部d2’を有してガラス基板10に貼り合わされている。この幅d2’の隙間部22bはパターンの形成には不要な開口部となる。
また、マスクチップ20A,20Bの蒸着面側の開口部22の短辺とこれに対向するマスクチップ20の辺との間(図3中上側及び下側の非開口部形成領域)には、マスクチップ20A,20Bをガラス基板10に貼り付けるための貼り付け部30が形成されている。貼り付け部30は、開口部が形成された平面よりも突出した段差部となっている。貼り付け部30の上面30bには、ガラス基板10との位置合わせに用いられるアライメントマーク24が形成される。アライメントマーク24は、例えばクロム等を平面視矩形状にパターニングすることにより形成される。
貼り付け部30のマスクチップ20B側の一端部(図3,図4(a)中右側)には、貼り付け部30の側面30aからマスクチップ20B方向(開口部22の長手方向に略垂直)に延出する遮蔽部26が形成されている。遮蔽部26の上面26aは貼り付け部30の上面30aの延長面上に延在し、遮蔽部26の幅は貼り付け部30の短手方向の長さと等しくなっている。また、遮蔽部26の下部26bは、図4(b)に示すようにエッチング等により切欠かれ、上記間隙部22bに対してひさし状に形成されている。このひさし状の遮蔽部26の厚みT1は、後述する収容部28の平面28aと接触しない程度の厚みであり、遮蔽部26の延出方向のストレート長L1は、後述する収容部28の側面28bに接触しない程度の長さである。本実施形態では、遮蔽部26と貼り付け部30とが、同一材料を加工することにより形成され、一体化された構造となっている。このように、マスクチップ20Aの遮蔽部26は、マスクチップ20A,20Bの繋ぎ目部に形成される非パターン部分の間隙部22bを覆い隠すことができるようになっている。上述した遮蔽部26がマスクチップ20Aにも形成されている。
マスクチップ20Bの貼り付け部30の他端側(図中左側)には、上記マスクチップ20Aの遮蔽部26を収容するための収容部28が設けられている。収容部28は、貼り付け部30の他端部をエッチング等により切欠きされて形成され、収容部28の平面28aは開口部形成領域と同一平面となっている。収容部28の平面28aの長さL2、側面の厚みT2及び幅W2等は、上述したように、遮蔽部26の厚さT1、ストレート長L1、幅W1に対応して形成されている。このような収容部28がマスクチップ20Bにも形成されている。
以上説明したように、本実施形態では、図1に示す各マスクチップ20ごとに一対の遮蔽部26と収容部28とが形成される。これにより、隣接する一方のマスクチップ20Aと他方のマスクチップ20Bとを繋ぎ合わせると、一方のマスクチップ20Aの遮蔽部26が他方のマスクチップ20Bの収容部28に収容され、連続したマスクチップ20の配列が可能となっている。
本実施形態によれば、互いに隣接するマスクチップ20A,20Bの繋ぎ目部における非パターン部分の隙間部22bには遮蔽部26が覆われるため、蒸着材料が遮蔽部26によって遮蔽される。これにより、繋ぎ目部の非パターン部分への蒸着材料の浸入が防止され、パターンでない部分に蒸着材料が成膜されることがない。従って、全ての画素の膜厚の均一化が確保され、より一層高精細な表示装置を実現することができる。
また、本実施形態によれば、マスクチップ20の一部を加工することにより、遮蔽部26を形成することができるため、工程の簡略化を図ることができる。また、マスクチップ20は連続した構成となるため、マスクチップ20と遮蔽部26との間には接合部が存在せず、強度の高いマスク1を提供することが可能とある。
さらに、本実施形態によれば、複数のマスク1を互いに隣接(近接)させて繋ぎ合わせた場合でも、マスクチップ20Aの遮蔽部26が、隣接するマスクチップ20Bの収容部28に収容される。従って、マスクチップ20Aの遮蔽部26が繋ぎ合わせの際に障害となることもなく、より互いのマスクチップ20A,20B同士を近接させて繋ぎ合わせることが可能となる。
(マスクチップの製造方法)
図5(a)〜(h)は、マスクチップの製造工程を示す断面図である。なお、支持部材となるガラス基板10の製造工程については後述する。
まず、板厚が400μmの両面鏡面研磨された面方位(110)の4インチシリコンウエハ40を用意する。次に、図5(a)に示すように、熱酸化法により耐エッチングマスク材となる酸化シリコン膜32(SiO2)をシリコンウエハ40の表面に形成する。詳細には、1000℃〜1100℃の酸素と水蒸気の雰囲気中にシリコンウエハ40を放置してシリコンと酸素を結合させて、シリコンウエハ40の表面に例えば膜厚1、8μmの酸化シリコン膜32を形成する。なお、シリコンウエハ40の表面全体に形成する膜は、後述する強アルカリ水溶液を用いて行うシリコンウエハ40の結晶異方性エッチングにおいて耐久性のある膜であれば良い。そのため、耐エッチングマスク材としては、CVD法による窒化シリコン膜(Si3N4)、炭化シリコン膜(SiC)、スパッタ法によるAuやPt膜等をシリコンウエハ40の表面全体に形成しても良い。
次に、シリコンウエハ40の一面40aにレジストを塗布し、フォトリソグラフィー処理により、パターンに対応する領域22g及び遮蔽部26を形成する領域26a(マスクチップ本体の外形形状に対応した領域)のシリコンが露出するようにレジストをパターニングする。続けて、上記レジストをマスクとして、シリコンウエハ40の一面40aの酸化シリコン膜32をエッチングする。これにより、図5(b)に示すように、パターンを形成する領域22g及び遮蔽部を形成する領域26aにシリコンが露出した複数の溝からなる溝パターン(第1パターン)が形成される。ここで、シリコンの(111)方位と上記溝パターンの長手方向とが直角となるように溝パターンを形成する。また、上記溝パターンの形成と同時に、アライメントマークをシリコンウエハ40に形成しても良い。
また、図5(b)に示すように、上記方法と同様にして、シリコンウエハ40の一面40aの溝パターンに対応した領域と対向したシリコンウエハ40の他面40bの領域22hの酸化シリコン膜32をエッチングする。これにより、シリコンウエハ40の他面40bにシリコンウエハ40が露出した溝パターン(第2パターン)が形成される。同時に、マスクチップ20の外周に対応した領域22iの酸化シリコン膜32もエッチングする。このように、シリコンウエハ40の他面40bの酸化シリコン膜32に開口部を形成する理由は、後の工程により、シリコンウエハ40の厚みを小さくするためである。これにより、マスクチップ20を薄くして、蒸着時に蒸着粒子が開口部22を斜め方向に通過し易くして、成膜される薄膜の厚さを均一化することができる。
次に、シリコンウエハ40の一面40aにレジストを塗布し、図5(c)に示すように、酸化シリコン膜32上及びシリコンが露出した遮蔽部形成領域26a上にレジスト34が残るようにレジストをパターニングする。この工程は、後の結晶異方性エッチング時に、ウエハ表面に対して35℃の傾斜をもつ(111)結晶面が溝部両端に出てエッチング形状が変形することを避けるために、意図的に、シリコンウエハに溝部を形成するために設けられる。
次に、図5(d)に示すように、シリコンウエハ40の一面40aの上記パターニングしたレジスト34をマスクとして、DEEP−RIEを用いてドライエッチング処理を行う。これにより、レジストに被覆されていないシリコンウエハ40がエッチングされ、シリコンウエハ40を貫通しない溝パターン22jが形成される。さらには、マスクチップ20の外周に対応した領域22kの酸化シリコン膜32もエッチングされる。なお、この溝はシリコンウエハを貫通させても良い。また、ドライエッチングとしてICP(Inductively Coupled Plasma)を用いることもできる。
次に、図5(e)に示すように、シリコンウエハ40に溝パターン22jを形成した後、酸化シリコン膜32及び遮蔽部形成領域26a上に形成したレジストをアッシングにより除去する。これにより、シリコンウエハ40の一面40aの遮蔽部形成領域26aは露出する。
次に、図5(f)に示すように、シリコンウエハ40を図3に示すシリコンチップの外形寸法にダイシング(個片化)する。後述するウエットエッチング工程前にダイシングを行う理由は、マスクチップの一部がウエットエッチングにより薄型化されることで、ウエハの反り等によるハンドリング性が悪くなるからである。さらには、薄型化によりシリコンウエハ40の亀裂等による破損が発生する前にダイシングを済ませるためである。
次に、図5(g)に示すように、シリコンウエハ40の両面を結晶異方性ウエットエッチング処理を行う。具体的には、シリコンウエハ40を例えば、80℃に加熱した35重量%の水酸化カリウム水溶液に所定時間浸漬させる。すると、酸化シリコン膜32に被覆されていないシリコンウエハ40の一面40a及び他面40Bが結晶方位依存性によって異方性エッチングされる。このエッチングにより、シリコンウエハ40は板厚d3に薄型化され、シリコンウエハ40を貫通する開口部22が形成される。また、シリコンウエハ40の他面40bの開口部22の角部36がエッチングされテーパー形状となる。さらに、図5(g)に示すように、シリコンウエハ40の遮蔽部形成領域26aもエッチングされ、シリコンウエハ40の端部から延出するひさし状の遮蔽部26が形成される。なお、上記結晶異方性エッチングのエッチング時間を制御することにより、角部36のテーパー形状及び開口部22を含む領域の厚みd3を管理することができる。従って、マスク1と蒸着源との相対的な位置関係が変動しても、マスク1の影の領域が変化しない良好なマスクを製造することができる。
最後に、図5(h)に示すように、シリコンウエハ40をフッ酸系エッチング液へ浸漬し、シリコンウエハ40の表面に形成された酸化シリコン膜32を除去する。このようにして、遮蔽部26を有するマスクチップ20を得ることができる。
本実施形態によれば、複数の開口部22の形成と同時に、マスクチップ20から延出する遮蔽部26を形成することができる。つまり、製造工程を増加させることなく、遮蔽部26を形成することができる。また、遮蔽部26は、マスクチップ本体と同一材料のシリコンウエハをパターニングすることにより形成されるため、マスクチップ20と一体化した構造とすることが可能となり、強度の高いマスクチップ20を提供することができる。
また、本製造方法は、面方位(110)を有するシリコンウエハ40について、開口部22の長手方向が(111)方位と直角になるように結晶異方性エッチングを施すので、開口部22の長手方向についての側面が(111)方位面となる。これにより、かかる結晶異方性エッチングにおいて、開口部22の深さ方向と開口部22の長手方向についての側面とのエッチング比を例えば1対1000にすることができ、開口部22の幅寸法を高精度に制御することができる。
(ガラス基板の製造方法)
次に、マスクチップの支持部材として用いるガラス基板の加工方法について説明する。
図6(a)〜(c)は、ガラス基板10の加工工程を示す斜視図である。
まず、図6(a)に示すように、ナトリウムが添加されたパイレックス(登録商標)ガラス又はOA−10などの無アルカリガラス10’を用意し、このガラスを蒸着マスクとして用いる外形形状寸法に切り出す。
次に、図6(b)に示すように、所定形状に切り出したガラス基板10に蒸着材料を通過させるための平面視長方形状の貫通孔を形成する。貫通孔を形成する方法としては、ガラス基板10がパイレックス(登録商標)ガラス又はOA−10などの無アルカリガラスであれば、ブラスト法により削って貫通孔を形成する。その他の方法として、フォトリソグラフィー技術とふっ酸とによるウエットエッチングとを組み合わせてガラス基板10に貫通孔を形成する方法がある。また、ガラス基板10として42アロイなどの金属材料から構成する場合は、フォトリソグラフィー技術とウエットエッチングとで開口領域12を形成してもよく、複数の金属材料を溶接により組み立てて製造してもよく、切削加工又は鋳造により製造してもよい。
次に、図6(c)に示すように、各マスクチップをガラス基板10に規則正しく正確に貼り付けるために、ガラス基板10にアライメントマーク14を形成する。アライメントマーク14の形成方法としては、まず、ガラス基板10上にスパッタ法によりCr膜を成膜する。次に、スピンコート法によりCr上にレジストを塗布し、露光、現像処理する。そして、所定形状にパターニングしたレジストをマスクとして、Cr膜をウエットエッチングすることで、アライメントマーク14を形成する。また、レーザーなどによるマーキングをアライメントマーク14としても良い。以上説明したような工程により、マスクチップを貼り付けるガラス基板10を形成する。
(マスクの製造方法)
次に、上記方法により製造した複数のマスクチップをガラス基板に貼り付ける方法について説明する。
まず、図7(a)〜(c)は、複数のマスクチップをガラス基板10に貼り付ける工程を示す断面図である。
図7(a)に示すように、まず、マスクチップ20の貼り付け部30に対応した位置のガラス基板10上にディスペンサー等により接着材42を配置する。接着材42としては、例えば、紫外線硬化型のポリイミド樹脂、アクリル性樹脂を用いることができる。
次に、図7(b)に示すように、例えば図1中右側の端部にマスクチップ20Aを貼り付ける。このとき、マスクチップ20Aのアライメントマークとガラス基板10のアライメントマーク14とを互いに位置合わせしてガラス基板10上の接着材42上に配置する。
次に、図7(c)に示すように、マスクチップ20Bを、ガラス基板10上のマスクチップ20Aに隣接する位置に位置合わせする。そして、マスクチップ20Bの遮蔽部26がマスクチップ20Aと接触しないように、ガラス基板10上の接着材42にマスクチップ20Bの貼り付け部30を接触させる。続けて、図7(c)に示すように、マスクチップ20Bをマスクチップ20A方向にスライド(摺動)させて、マスクチップ20Bの遮蔽部26にマスクチップ20Aの収容部28に収容する。このような動作を繰り返すことにより複数のマスクチップ20をガラス基板10に貼り付ける。最後に、全部のマスクチップのガラス基板10への貼り付けが終了した後、ガラス基板10に紫外線を照射して、接着材42を硬化させて、マスクチップをガラス基板10に固定させる。このようにして、ガラス基板10に複数のマスクチップ20を貼り付けてマスクを製造する。
本実施形態によれば、マスクチップ20から延出した遮蔽部26を破壊することなく複数のマスクチップ20を連続してガラス基板10に貼り合せることができる。従って、一体化した大型のマスク1を容易かつ、高精度に製造することができ、大型基板にパターンを形成することが可能となる。
また、上記方法と異なる方法としては、図7において、まず、先にマスクチップ20Bをガラス基板10上に配置し、続けて、マスクチップ20Aをマスクチップ20Bに隣接させて配置する。そして、マスクチップ20Aの収容部28にマスクチップ20Bの遮蔽部26が収容されるようにマスクチップ20Aを降下させて、マスクチップ20Aをガラス基板10に接着材42を介して貼り付ける。このような動作を繰り返し、複数のマスクチップ20をガラス基板10に貼り付けてマスク1を製造する。
この方法によれば、上述した方法と同様の作用効果を奏するとともに、マスクチップ20をスライドさせることなく直接マスクチップ20Bの収容部28にマスクチップ20Aの遮蔽部26を嵌め込むことができるため、製造工程の簡略化を図ることができる。
(電気光学装置の製造方法)
次に、実施形態に係る電気光学装置の一例であるアクティブマトリクス型の有機EL装置の製造方法について説明する。以下の説明においては、有機EL装置を構成する透明基板(被蒸着基板)に上述したマスク1を用いて発光材料(発光層)を成膜する方法について説明し、その他の有機EL装置の製造方法については省略する。
図8(a)〜(c)は、本実施形態に係る有機EL装置の製造工程を示す断面図である。
まず、図8(a)に示すように、ガラス等の透明材料からなる被蒸着基板54上に、例えばITO等を材料とする透明電極56を形成し、続けて透明電極56上に正孔輸送層58を形成する。
次に、図8(a)に示すように、上記透明電極56及び正孔輸送層58が形成された被蒸着基板54を蒸着装置を構成する真空チャンバー内部に搬送し、チャンバー内部の上方に固定する。そして、マスク1を、被蒸着基板54の発光材料(発光層R)を蒸着する位置に位置合わせした後、マスク1を被蒸着基板54に密着させて配置する。
次に、真空チャンバー内部を減圧して真空状態とする。そして、真空チャンバー内部の下方に設置されるルツボの発光材料を加熱、蒸発させ、マスク1を介して赤色の発光材料を被蒸着基板54に成膜する。これにより、被蒸着基板54の所定領域に赤色の発光層60が形成される。発光材料は、例えば有機材料であり、低分子の有機材料としてアルミキノリノール錯体(Alq3)等を用いている。
次に、図8(b)に示すように、赤色の発光層60を蒸着した位置から、発光材料(発光層G)を蒸着する位置までマスク1を移動させる。そして、蒸着法により、マスク1を介して緑色の発光材料を成膜し、緑色の発光層62を形成する。
同様にして、図8(c)に示すように、緑色の発光層62を蒸着した位置から、発光材料(発光層B)を蒸着する位置までマスク1を移動させる。そして、蒸着法により、マスク1を介して青色の発光材料を成膜し、青色の発光層64を形成する。このように、本実施形態のマスク1を用いることにより、有機EL装置を構成する被蒸着基板54上に所定パターンの発光層60,62,64を形成することができる。
図9は、上述したマスク1を用いて形成された蒸着パターン(薄膜パターン)の一例を示す平面図である。図10は、図9に示す蒸着パターンが形成された基板について、マスク1をずらして再度蒸着処理を施した状態の一例を示す平面図である。図11は、図10に示す蒸着パターンが形成された基板について、マスク1をずらして再度蒸着処理を施した状態の一例を示す平面図である。
この蒸着パターンが形成される被成膜部材をなす基板54としては、例えば有機EL装置の構成要素をなすガラス基板などの透明基板を適用できる。この場合の蒸着パターンは、上述した有機EL装置における赤色の発光層60をなすストライプパターンとする。従って、発光層60の幅は画素のサブピクセルピッチd1となっている。
ただし、図9に示す蒸着パターンでは、有機EL装置の赤色の画素における複数行(例えば40行×5)の画素が形成されていない。そこで、基板54に対してマスク1を縦方向(Y軸方向)に例えば画素40個分だけずらして、再度蒸着処理を行い、図10に示すように赤色の発光層60’をパターニングする。このようにすることにより、大きな縦ストライプパターンをもった大画面パネルの薄膜パターンを簡便に形成することができる。
図10に示す蒸着パターンでは、赤色の発光層60,60’のみが形成されており、緑色及び青色の発光層が形成されていない。そこで、図10に示す状態の基板54に対して、マスク1を横方向(X軸方向)にサブピクセルピッチ分だけずらして緑色の発光材料をパターニングすることで、図11に示すように、緑色の発光層62を形成する。次いで、マスク1を横方向(X軸方向)にサブピクセルピッチ分だけずらして青色の発光材料をパターニングすることで、図11に示すように、青色の発光層64を形成する。
これらにより、カラー表示ができて大画面パネルをなす薄膜パターンを簡便に且つ高精度に形成することができる。また、上記実施形態では同一のマスク1をずらしながら複数回蒸着処理することで1つの大画面パネルをなす薄膜パターンを形成しているが、複数種類のマスク1を予め作成して、その複数種類のマスク1を交互に用いて1つの大画面パネルをなす薄膜パターンを形成してもよい。さらに、本実施形態では、隣接するマスクチップの非パターン部分となる間隙部22b(図3参照)を覆う遮蔽部26が形成される。これにより、マスクチップ20に形成した切欠部が一つのパターンを形成する開口部22aとして機能し、開口部22と同様のパターンを規則的に形成することができる。
(電子機器)
次に、本発明の電子機器の一例について説明する。
図12は、上述した有機EL装置を備えた薄型大画面テレビ(電子機器)1200の斜視構成図である。同図に示す薄型大画面テレビ1200は、上記実施形態の有機EL装置からなる表示部1201と、筐体1202と、スピーカ等の音声出力部1203とを主体として構成されている。
本実施形態によれば、上述したマスクを用いたことで、大画面の薄型大画面テレビの製造が可能であるとともに、表示ムラのない高精細な電子機器を提供することができる。
なお、本実施形態の有機EL装置は、上記薄型大画面テレビ以外にも種々の電子機器に適用することができる。例えば、液晶プロジェクタ、マルチメディア対応のパーソナルコンピュータ(PC)及びエンジニアリング・ワークステーション(EWS)、ページャ、ワードプロセッサ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、電子手帳、電子卓上計算機、カーナビゲーション装置、POS端末、タッチパネルを備えた装置などの電子機器に適用することが可能である。
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上記実施形態では、マスクチップ20の遮蔽部26をマスクチップ20と一体に形成したが、遮蔽部26をマスクチップ20と別体としてマスクチップ20を構成することも可能である。つまり、ひさし状に形成された部材をマスクチップ20の端部から延出するように接着材等を介して貼り付けることにより遮蔽部26としても良い。
また、上記実施形態では、図1において、マスクチップ20Aの隣接するマスクチップ20Bとの対向面20aの両端部に遮蔽部26,26を形成し、他方側の対向面20dの両端部に収容部28,28を形成した。これに対して、マスクチップ20Aの対向面20aの一端部に遮蔽部26、他端部に収容部28を形成するとともに、マスクチップ20Aの対向面20bの一端部に遮蔽部26、他端部に収容部28を形成することも可能である。このような構造によってもマスクチップ20,20の繋ぎ目部の隙間部22bを遮蔽することが可能である。
さらに、上記実施形態では、本実施形態のマスク1を有機EL装置の製造に用いたが、大型基板にパターンを形成するような他の電気光学装置にも適用することが可能である。
マスクを模式的に示す斜視図である。 図1に示すマスクにより形成される画素パターンの配列例を示す図である。 図1に示すマスクチップの拡大図である。 (a)はマスクチップの平面図、(b)は(a)に示すマスクチップの断面図である。 マスクチップの製造工程を示す断面図である。 支持部材となるガラス基板の製造工程を示す斜視図である。 マスクチップをガラス基板に貼り付ける工程を示す断面図である。 本発明のマスクを用いて有機EL装置の製造工程を示す断面図である。 マスクを用いて形成された蒸着パターンを示す平面図である。 マスクを用いて形成された蒸着パターンを示す平面図である。 マスクを用いて形成された蒸着パターンを示す平面図である。 薄型大画面テレビを模式的に示す斜視図である。
符号の説明
10…ガラス基板(支持部材)、 20…マスクチップ、 22…開口部(第1開口部)、 22a…開口部(第2開口部)、 22b…間隙部、 22c,22f…切欠部、 26…遮蔽部、 28…収容部、 30…貼り付け部、 32…酸化シリコン膜(絶縁膜)、 34…レジスト、 40…シリコンウエハ、 42…接着材

Claims (8)

  1. 複数のマスクチップが支持部材を介して繋ぎ合わされたマスクであって、
    前記複数のマスクチップには形成するパターンに対応した複数の第1開口部が形成され、
    隣接する前記マスクチップの互いに対向する側面のうち、少なくとも一方の前記側面には切欠部が形成され、
    互いに隣接する前記マスクチップが繋ぎ合わされた繋ぎ目部には、前記切欠部からなり、形成するパターンに対応した第2開口部を含む間隙部が形成され、
    互いに隣接する前記マスクチップの少なくとも一方には、前記第2開口部以外の前記間隙部を覆う遮蔽部が形成されたことを特徴とするマスク。
  2. 前記遮蔽部が、前記マスクチップと一体で形成されたことを特徴とする請求項1に記載のマスク。
  3. 前記マスクチップの前記複数の第1開口部は、平面視長方形状に形成されるとともに、前記第1開口部の長手方向の辺が互いに平行、かつ、前記第1開口部の短手方向の辺が同一線上となるように形成され、
    前記マスクチップの前記第1開口部の短辺と前記第1開口部の前記短辺に対向する前記マスクチップの一辺との間には、前記支持部材を貼り付けるための貼り付け部が設けられ、
    前記マスクチップの前記遮蔽部が、前記第1開口部の長手方向に直交するとともに、前記マスクチップの前記貼り付け部の一端から隣接する前記マスクチップ方向に延設されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のマスク。
  4. 前記マスクチップの前記第1開口部の短辺と前記第1開口部の前記短辺に対向する前記マスクチップの一辺との間には、隣接する前記マスクチップの前記貼り付け部に形成された前記遮蔽部を収容するための収容部が形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のマスク。
  5. 前記マスクチップがシリコンからなることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のマスク。
  6. 被成膜基板に形成するパターンに対応した複数の開口部が形成されたマスクチップ本体と、
    前記マスクチップ本体の互いに対向する側面の少なくとも一方に形成された前記開口部と同一形状の開口部の一辺側が開放された形状の切欠部と、
    隣接するマスクチップとの繋ぎ目に形成される間隙部のうち、前記切欠部以外の前記間隙部を覆うように前記マスクチップ本体の一方の前記側面の端部から延出する遮蔽部と、
    前記マスクチップ本体の他方の前記側面の端部に設けられた前記遮蔽部を収容する収容部と、
    を備えることを特徴とするマスクチップ。
  7. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の前記マスクチップを支持部材に貼り付けてマスクを形成する方法であって、
    前記支持部材に蒸着材料を通過させるための複数の開口部を形成する工程と、
    前記支持部材の前記マスクチップを配置する位置に接着材を配置する工程と、
    前記ガラス基板の前記接着材が配置された位置に、一つの前記マスクチップの前記貼り付け部を配置する工程と、
    配置した前記一つのマスクチップに隣接させて、前記ガラス基板の前記接着材が配置された位置に他の前記マスクチップの前記貼り付け部を配置する工程と、
    前記他のマスクチップを前記一つのマスクチップ方向にスライドさせて、前記他のマスクチップの前記遮蔽部を前記一つのマスクチップの前記収容部に収容する工程と、
    を有することを特徴とするマスクの製造方法。
  8. 被成膜基板に所定パターンを形成するためのマスクチップの形成方法であって、
    面方位(110)のシリコンウエハの表面に絶縁膜を形成する工程と、
    前記パターンを形成する領域及びマスクチップ本体の外形形状に対応した領域の前記シリコンウエハの一面側の前記絶縁膜に第1パターンを形成する工程と、
    前記シリコンウエハの一面側に形成した前記第1パターンを含む領域に対向した前記シリコンウエハの他面側の前記絶縁膜に第2パターンを形成する工程と、
    前記シリコンウエハの一面側の前記第1パターン上に、前記マスクチップ本体の外形形状に対応した領域の前記シリコンウエハを露出するようにしてマスクパターンを形成する工程と、
    前記マスクパターンをマスクとして前記シリコンウエハの一面側をエッチングし、他面側に貫通する又は未貫通の溝パターンを前記シリコンウエハに形成する工程と、
    前記マスクパターンを除去した後、前記シリコンウエハをダイシングして前記マスクチップ本体の外形形状に形成する工程と、
    前記シリコンウエハの一面側の前記絶縁膜からなる前記第1パターン及び前記シリコンウエハの他面側の前記絶縁膜からなる前記第2パターンをマスクとして、前記シリコンウエハの一面側及び他面側に結晶異方性エッチングを施し、前記マスクチップ本体に複数の開口部と、前記マスクチップ本体から延出する遮蔽部とを形成する工程と、
    を有することを特徴とするマスクチップの製造方法。
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